”婚活疲労外来”の医師に聞く - 婚活で病気にならないために
この”婚活疲労”について同クリニック顧問の小野博行医師に話を聞いた。
小野医師は河本メンタルクリニックで治療にあたるほか、院長を務めるおのクリニック(東京都東村山市)でインターネット電話サービスを活用した「婚活疲労スカイプ・カウンセリング」も行っている。
「私自身は婚活というものについてよく知らなかったのですが、もともと鬱(うつ)の患者さんの中に婚活をしている方がいて、うまくいったかいかなかったかでそのときの病状に影響が出ていたんです」と小野医師。
「ネットでも調べてみたところ、婚活をしているという人のブログの中には、こちらから見たら鬱(うつ)に足を踏み入れているような人も見受けられた。
これはきびしいものなのだなと感じました」と振り返る。
そこで婚活特有の精神疾患に対応するために、専門外来を立ち上げることになったという。
婚活疲労外来を受診する人には当初男性が多かったそうだが、現在は男女半々くらいになった。
年齢は30代~40代くらいが多いという。
症状はうつ病、不安障害。
「結婚相談所でマッチングされた相手からのメールが減った」などささいなことで疑心暗鬼になってしまう人もいるという。
小野医師は、「婚活は、ほかにはないような特殊な場面。
一回断られるだけでも大きなダメージを受けることになる」と語る。
婚活においては、年齢、学歴、年収、性格、マナー、エスコートの仕方、家族、住むところなどあらゆるところから評価される。
しかも、婚活ではどうして相手から断られたかがわからない。
理由を伝えないのは相手のことを思ってのことなのだが、それが分からないだけに、あらゆる点、全人格を否定されたような気持ちになってしまうのだという。
婚活疲労で不調におちいってしまうのは、きまじめな人や余裕がない人に多いそうだ。
小野医師は「思い込みが激しい人にも多い。
例えば、何歳までに結婚しなくては、と自分で年齢に制限を設けてしまうようなことです」と話した。
「婚活は、疲労するにはする」と小野医師。「ただそれが疲労だけなのか病気なのかが、その人への道案内のポイントになる。
ものごとをマイナス方向に考えがち、というと鬱(うつ)の可能性がある。
不安障害だと頭痛や胸の痛み、過敏性腸症候群など体に出る場合も多い」と話す。
こうした不調におちいらないためのアドバイスとしては、「婚活仲間をつくる」があるという。
婚活をしていることを人に知られたくない、友人や親にも言っていない、という人も多いそうだが、「自分だけの考えの中に入り込んでしまわないように、人に相談することが大切」と小野医師。
さらに「断られたときの大きなダメージは、体験していない人にはなかなかわからないもの。
相談相手にするのは婚活を体験したことのある人のほうがよいと思います」と述べた。
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