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こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。「自分の子どもには友達がたくさんいる明るい子どもに育って欲しい」多くの親御さんがそう望まれているかと思います。その一方で、お子さんの人見知りに悩む親御さんも少なくありません。そこで今回はお子さんを人見知りにしないための育て方について心理学からご紹介したいと思います。●乳幼児期の人見知り赤ちゃんの人見知りは早い子で生後5か月ごろから始まり1歳くらいでおさまるケースから、1歳を過ぎて始まり2〜3歳でおさまるケースまで、非常に個人差があるようです。かつて人見知りは母親と他人の区別がつくようになった証だと言われていましたが、そうではないことがわかっています。『東京大学』の岡ノ谷一夫教授らの研究によると、人見知りの強い赤ちゃんは人見知りをしない赤ちゃんよりも相手の目を見る時間が長く、相手と目が合ったときに凝視するような目の動きをするとのこと。そして人見知りの赤ちゃんは相手の視線や顔の向きに敏感なのではと考え、自分と向き合っている顔とよそ見している顔を見せたところ、よそ見している顔を長い時間みていたというのです。このことから、乳幼児期の赤ちゃんの人見知りは相手に近づきたいけれど、相手から離れたい という感情が複雑に入り乱れた状態であることがわかったそうです。この研究結果から考えると、赤ちゃんの人見知りに対しては、「びっくりしたね!」などと過剰な反応を見せず、「大丈夫だよ。優しい人だからね」とお母さんが優しく抱きしめながら語りかけてあげること が大切だと考えられます。●学童期の人見知り成長して学童期になっても人見知りをする場合は、相手にどう思われるかが気になって仕方ない、嫌われたくない、否定されたくない、傷つけられたくないという心理から自分を守るために人に近づくことを恐れてしまうことで人見知りをする傾向が強くなります。自分に自信がない とそう考えてしまうのは、大人になっても変わらない傾向があります。ではどうしたらいいのでしょうか?物心がついたころから、することなすこと、「そんなことしちゃダメでしょ!」「そうじゃなくて、こうでしょ!?」「どうしてそんなこともできないの!?」と頻繁に親に言われたら、自分に自信のある人に育つでしょうか?当然、自分に自信がなくなり、他人からどう思われるかが心配で仕方なくなってしまいますよね?そこで、言葉の置き換えをしてみてはいかがでしょうか?「そんなことしちゃダメでしょ!」は、「そんなことしたらどうなるかな?」に。「そうじゃなくて、こうでしょ!?」や「どうしてそんなこともできないの?」は、「どうしたらうまくできるかな?」と自分で考えて答えを出すような声掛けに。そうすることで、子どもは自分で考え答えを出してその成功体験から自信を積み重ねていきます 。1度や2度失敗しても、「そのやり方じゃうまくいかなかったね。次はどんなふうにやってみる?」と根気よく見守る親の努力も必要となってきます。●「子どもだからわからない」は大人の思い込み子育てのご相談を受ける中で、「子どもだからまだわからないだろうし」という言葉をよく耳にしますが、それは大人の勝手な思い込みに過ぎません。まもなくお正月ですが、たとえばおじいちゃんおばあちゃんの家に行ったとき、子どもは誰におねだりをしますか?一番自分に優しいおじいちゃんやおばあちゃんのそばに行き、甘えていませんか?子どもは大人が思っている以上に大人を観察し、自分にとって優しい人なのか厳しい人なのかを見切って行動しているのです。そして大人の言葉をちゃんと理解しています。理解しているからこそ、ダメ出しをし、子どもに考えることをさせないでいると、自分に自信が持てず他人からどう思われるかばかりを気にして、傷つくのを恐れ、人見知りになってしまうのです。子どもに考えさせる というのは大人にとっても根気のいることですが、育児は育自だと思ってお子さんと一緒に成長してくださいね。【参考文献】『面白いほどよくわかる臨床心理学ーストレス社会が引き起こす心の病をケアする手がかり』稲富正治・著【参考リンク】・Shyness in Early Infancy: Approach-Avoidance Conflicts in Temperament and Hypersensitivity to Eyes during Initial Gazes to Faces()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年12月29日『子どもが変わる 運動能力を伸ばす育て方』(伊藤一哉著、フォレスト出版)の著者は福岡を中心として、全国的にも珍しい「自信を育むための運動教室」を展開している、「グラッチャ子ども運動トレーニングセンター」代表。これまでサッカー、体操、空手、テニス、スポーツ家庭教師などさまざまな運動教室の運営に携わってきたという人物で、指導してきた生徒は1,000人を超えるのだとか。本書では子どもたちと一緒に汗を流した経験を軸として、子どもの運動能力を伸ばすコツや、子どもを運動好きにする方法を明かしているわけです。■12歳までに運動神経は決まる!運動が好きになり、運動で身につく能力を高めることには、さまざまなメリットがあると著者は主張します。また、運動を経験することで身につく力には、大きく「体」と「心」の成長があるのだそうです。そして著者が注目している年齢は、「ゴールデンエイジ」と呼ばれる一生のなかで唯一、動作の習得に特化した時期。ゴールデンエイジとは3歳から12歳までの時期にあたり、つまりは幼稚園から小学校にかけての年齢です。この時期に多くの動作の経験をしていることが、一生の運動神経を決めるといっても過言ではないというのです。また、同じように忘れてはいけないのが「心の成長」。運動が上達していく過程において、「運動にハマる」「相手との競争や仲間との協同」「反復練習による習得」など、子どもは日常生活にはないさまざまなことを経験します。そしてそれらを通じて、集中力や忍耐力、集団のなかでの行動、適切な選択など、大人の社会を生き抜くために必要な力を身につけるということ。■習得と集中の力で勉強力も変わる運動することで得られるさまざまな効果のなかでも、著者は「習得の力」と「集中する力」に注目しているのだそうです。少し意外な気もしますが、「習得の力」と「集中する力」によって、「勉強の力」も劇的に変わるというのです。習得する力が身につくと、子どもはさらにレベルアップしたくなるため、「習得の連鎖」が起こるから。それは、どんな能力を高めるうえでも最高の循環だといいます。さらにいえば、習得をするために欠かせないのが「集中する力」。子どもは習得することが楽しくなると、そのために想像以上の集中力を発揮するもの。いわば運動を習得する喜びが、集中力を養う力になるというわけです。■運動は自信をつけるためにも有効そしてもうひとつ、大切な力として特筆すべきが「自信」。自信がつくと、クラスでリーダーシップを発揮できるなど、さまざまなメリットが生まれるのです。自信を身につけるためには、「できた!」という、その子自身の気づきが必要。自分でやってみて、「やれた」という感覚をつけることが自信につながっていくということです。また、お父さんやお母さん、学校の先生、体育教室の指導員、習いごとの先生などからほめられることで、自信をつける子どももたくさんいるそうです。そういう意味でも、そのきっかけとなりやすい「運動」を経験することはとても大切だというのです。■いつから運動をはじめればいいかでは具体的に、いったいいつから運動をはじめればいいのでしょうか?このことについてはさまざまな意見があるそうですが、著者は「早ければ早いほどよい」と考えているのだといいます。時期に多少の違いはあるものの、子どもには神経系の発達が盛んな時期があります。そのとき、一生のうち一度だけ、そして生まれてからこの時期までに、神経系の95%程度の発達が終わってしまうというのです。その時期とは、生まれてから第二次性徴(小学校高学年~高校生くらいに起こる、大人の体になる時期)まで。細胞分裂が盛んに起こり、体の発達が激しい時期に、神経系の発達もピークを迎えるわけです。イメージしやすい例を挙げましょう。幼少期までに自転車に乗れるようになれば、大人になっても乗ることができます。たとえ久しぶりだったとしても、体が記憶しています。つまり神経系での習得とは、このような現象のこと。しかし大人になってからでは習得に時間がかかり、また、すぐに忘れてしまいます。なぜなら体に身につくのではなく、頭に記憶として残っているだけで、体がついてこないから。神経系での習得と、そうでない場合とではこれだけの違いがあるからこそ、少しでも早く、たくさんのことを体感することが大切だというわけです。*本書にはこうした基本的な考え方から、子どもの運動能力を伸ばすためのエクササイズまでが網羅されています。そのぶん、子どもの運動能力と、それを伸ばすためのメソッドを効率的に身につけることができるでしょう。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※伊藤一哉(2016)『子どもが変わる 運動能力を伸ばす育て方』フォレスト出版
2016年08月22日【ママからのご相談】最近、妊娠がわかりました。まだあまり実感もないし、産んでからも私の何かが変わるわけでもないし……と思っていたのですが、周囲からは「産んだらいろいろ変わることもあるよ!」と言われます。「生活が変わるだけでなく価値観も変わる」と言うのです。どんなものがどんな風に変わるのか、興味があります。教えてください。●A. 産後に価値観や考えが変わる人はとても多いです。こんにちは、ライターの佐原チハルです。男性・女性問わずですが、「子どもができて変わった」という人や、「子どもができてから、あの人変わったな」と感じた経験がある人、きっと少なくないですよね。そこで今回は、出産経験のあるママたちに“子どもを産んで変わった価値観”について聞いてみました。●(1)泣いている子どもとその親への見方『泣いている子どもを見かけたときに、心の余裕ができるようになりました 』(40代/2人の子どものワーキングマザー)昔は、泣いている子どもを見るとイライラ・そわそわしてしまったり、早く抱っこなどして泣き止ませてあげればいいのに、と思ったりしていたそう。『今ではただ、あぁ泣いてるな、と思うだけです。泣くのが普通だし、子どもが泣いて一番困ってるのは、実はママ・パパだったりする』とのことです。●(2)時間の感覚『前は21時と言えば“そろそろ仕事終わらせて飲みに行く時間”という感じだったけど、今では「やばいもうこんなに遅い時間!早く子どもを布団に連れて行かなきゃ!」ってなります』(30代/ワーキングマザー)『地図検索で“徒歩15分”て出たら、瞬時に「徒歩45分のことだな」と脳内計算するようになった。もちろん年齢にもよるけど、子どもと一緒に歩く場合、3倍は時間かかると思っておく必要がある 』(20代/ワーキングマザー)他にも、『園で行事があるから、季節感を持てるようになった』『子どもと一緒に虫を見たり月を見たりすることが増えて楽しい』などの声もありました。●(3)子ども向け番組・絵本・アイテムへのイメージ『絵本も子ども向け番組も、見るようになってみると、とてもしっかり作られていると分かる。子どもが面白いと感じ、なおかつ生活上のトレーニングにも使える内容として計算し尽くされた作り で、機能美というか、綿密さがすごいと感じるようになった』(30代/ワーキングマザー)『“子ども騙し”って言葉のイメージのせいか、子ども向けのものって、内容もそれなりだろうって印象があった。機能性の高さに驚いた』(30代/専業ママ)マタニティグッズも、子ども向けアイテム同様、機能性が重視されたものは多いですよね。●(4)仕事とプライベートの関係『以前は仕事が中心で、その余りの時間に私生活があった。でも今は子どもを生活させることとか、“私の生活は、子どもがいる生活である ”という事実が、優先順位の一番上に来るようになった。私生活を削る、という選択肢ができなくなったのは、大きな違いだと思います』(20代/ワーキングマザー)なお、そうした変化をうれしいものと感じる一方、“変わらない”生活を続けている夫にイライラしてしまうこともある……とのことです。“子どもを持つ男性の働き方”問題、根深いですよね。●(5)自分の親への見方『今まで当たり前だと思っていたことの一つひとつ、きっとすごく大変だったんだろうなっていうのが実感としてわかるようになって、親への感謝が深まった 』(30代/2人の子どもの専業ママ)『「うちの親は本当にダメだったんだ」というのが改めて分かっちゃいました。もともと親としてダメな人たちだとは思っていたんですが、自分の子どもができて、ますます、なんてありえない人たちだったのだろう と思ってしまいました』(20代/専業ママ)自分が親になると、自分の親への見方が変わることもありますね。尊敬したり、関係性を見直す必要性があらためて見えてきたり、どう感じるかはさまざまです。----------子どもを出産することで、変わる部分も、変わらない部分もあるでしょう。また変わる部分・変わらない部分とも、人によってさまざまです。ご自身や周囲の人たちがどのように変化していくのか、楽しみながら過ごせるといいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年08月20日昔から子どもの遊び場といえば公園、と相場が決まっていたものですが、近年では事情が変わってきているようです。近所からの「子どもの遊ぶ声がうるさい」というクレームが多く聞こえるようになり、公園によっては“ボール遊び禁止”、“大声禁止”、“談笑禁止”、“自転車乗り入れ禁止”など、もはや何をするための場所か分からなくなっているようなケースもあります。子育をするのに窮屈な世の中になったなぁ、と実感する今日この頃ですが、公園の騒音と同様に“道路で子どもを遊ばせる親”についても問題視されています。「交通の邪魔になる」「危ない」などと、その批判にはさまざまなものがありますが、一方では「公園も道路もダメだったらどこで遊ばせればいいの?」というママたちの切実な声も聞こえます。千葉で起きた保育園の建設中止問題もそうですが、こうしたママ側と周辺住民側の対立は一概に解決できない問題ですよね。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに『道路で子どもを遊ばせる親』への印象を聞いてみました!●道路上で子どもを遊ばせる親についてどう思いますか?・1位:場所による(交通量や道路の幅など)……36%(142人)・2位:危ないし邪魔だからやめてほしい……33%(130人)・3位:自宅の前くらいならいいと思う……15%(59人)・4位:周囲や子どもに気を配っていればOK……12%(45人)・5位:うるさいからやめてほしい……3%(12人)・6位:別にどこで遊ばせてもいいと思う……1%(3人)※有効回答者数:391人/集計期間:2016年5月11日〜2016年5月13日(パピマミ調べ)●“条件付きでならOK”派は63%『そこの住民しか通らないような道で、なおかつ子どもと接触しそうになったときに避けられるくらいの幅がある道路ならいいと思う。それ以外はやめてほしい』(30代男性)『私自身、道路で遊ばせてるけど、それは近くの公園がボール遊び禁止だから。他にスペースがないなら仕方ない かと。まあ、親が安全管理するのは前提ですけどね』(20代ママ)『正直、道路遊びは許容できないんですけど、自宅の前くらいなら……とは思います。なんでもかんでも禁止されて子どももかわいそうですからね』(40代ママ)“条件つきでならOK”という人の割合は約6割となりました。内心快く思っていないけれど、完全に禁止するのもかわいそう、という人が多いようです。「道路で遊んでもいい」と思える主なポイントとしては、“交通の妨げにならない” 、“周辺住民の迷惑にならない” 、“安全管理を徹底する” 、の3つがあるようです。たしかにこの3つをクリアしていれば、とくに文句を言う必要もありませんね。もちろん、一番ベストなのは公園で遊ぶことですが、冒頭でも触れているように最近の公園にはさまざまな禁止事項があり、思いっきり遊ぶことが難しいケースもあります。また、公園が自宅から徒歩圏内にない場合も子どもの遊び場に困ることになりますが、そうした環境の中で暮らしている子どもたちから“道路遊び”を問答無用に取り上げてしまうのは少しかわいそうな気もします。道路で子どもを遊ばせている親は、上の3つのポイントを守るようにしたいですね。●「やめてほしい」派は36%『とにかく迷惑。毎日毎日家の前でジェット機並みの騒音を出してスケボー?やってるし、バカ親たちもそれを誰も注意しない。ホント頭が狂いそう 』(40代ママ)『せっかく静かな環境を選んで家を買ったのに、数年前から道路で花火やらボール遊びする子どもが増えて困ってます。ボールを取りに勝手に庭に侵入してくる し、花火のゴミも片付けないし、迷惑以外の何物でもない。あとシャボン玉飛ばすのも洗濯物につくからやめてほしい』(30代ママ)『前に細い道路を車で通ってたら、サッカーボールが飛び出してきて急ブレーキ。その直後に子どもが飛び出してきて、もしブレーキ踏むのがもう少し遅かったらと思うとゾッとした。しかもその様子を見てたその子の親がものすごい睨んできて辟易した』(40代パパ)子どもの道路遊びで悩んでいる人はとても多く、中にはうつ病に至るほどのストレスを抱えてしまうケースもあるようです。他にも、『道路族の騒音で息子が勉強に集中できずに受験におちた』、『車をボールでヘコまされた』など多くの被害が出ているようで、決して無視できる問題ではありません。また、直接親に指摘しても逆切れされたり、小学校や警察に対応してもらっても翌日にはまた道路遊びを始めたりなど、道路族への対応は一筋縄ではいかない 傾向にあるようです。本来、公共の道路を交通以外の目的で無断使用することは“道路交通法違反”に該当する可能性が高いのですが、警察も学校も、「たかが子どもの遊びで」と真剣に取り合ってくれないケースも多く、裁判まで持ちこんでも法的責任を問うことは困難だと言われています。この“道路族問題”によって全国各地でトラブルが相次いでいますが、いまだに解決の糸口は見つかっていません。一応対処法としては、役場や学校に連絡する、警察に通報する、直接注意する、などがありますが、その際に写真やビデオなどで証拠をとっておくと有効だそうです。●「別にどこで遊ばせてもいいと思う」は3人という結果に『道路は公共のものだから自由に使う権利がある。親同士のコミュニケーションの場にもなるし』(20代ママ)『保育園問題にしろ道路族問題にしろ、最近は子育てへの目が厳しすぎる。子どもはもっとのびのびと遊ばせた方がいいと思う 』(30代ママ)「別にどこで遊ばせてもいいと思う」と答えた人は、3人で“1%”という結果になりました。やはり無条件で道路遊びを肯定する人はとても少ないですね。しかし、コメントにある「子育てへの目が厳しすぎる」という点においては、たしかに今の世の中にはそういう側面もあるように思います。----------いかがでしたか?今回のアンケートからは、「条件つきでなら道路遊びはOK」という人が大多数を占めていることが分かりました。道路族の問題は子どもも絡んでいるため、容易には解決できないものですが、道路族の中には周囲に迷惑をかけていることを自覚していないケースも多いと聞きます。日常生活に支障をきたすレベルの騒音があったり交通の妨げになっていたりする場合は、通報する前に一度話し合ってみるのもいいかもしれません。【参考リンク】・【アンケート結果(6択)】道路上で子どもを遊ばせる親についてどう思いますか?()(文/パピマミ編集部)
2016年05月18日年度替わりの3月は、離婚が頭をかすめる人も多い2016年に入ってから、芸能人や文化人、はたまた国会議員まで、不倫にまつわるニュースが世間を賑わせています。夫婦の3組に1組は離婚しているというデータも有名ですね。年度替わりである3月は特に、離婚が頭をかすめる人も多いと聞きます。それに関連して以前、実際に離婚をすることになると、おもにお金の面でどんな変化があるのかについて、特集を組んだこともありました。【連載:「離婚」が頭をかすめた時に…特集】・ 第1回 離婚してお金で得することは少ない ・ 第2回 離婚前に別居する時の注意点3つ ・ 第3回 離婚時の弁護士費用 ・ 第4回 離婚をする時のお金はどうなるの? ・ 第5回 離婚後の生活の立て直し方 未成年の子どもがいる家庭で離婚にいたった場合、このほかにも子どもにまつわる法的な事柄がいくつも出てきます。たとえば、子どもの苗字(姓)が変わることもそうですよね。しかし、「両親が離婚して母親が親権者となったからと言って、子どもの苗字が自動的に変更されるわけではない」ということ、ご存じでしたか?子どもの苗字(姓)は自動的に変わるわけではない『愛とお金と人生の法律相談』(島田 さくら、正木 裕美・監修/プレジデント社)によると、このように説明されています。“父母が離婚しても子どもの姓は自動的に変更されません。ですから母親が親権者となり旧姓に戻った場合、親権者である母親と子どもの姓が異なるということになります。”夫婦が離婚すると、妻は夫の戸籍から抜けますが、子どもの戸籍はそのままです。つまり、両親が離婚して、母親が子どもを引き取った(親権者となった)からと言って、子どもの苗字が必ず変更されるわけではないのです。話し合いによる円満離婚(という表現が適切かどうかはわかりませんが)の場合、子どものことを考えて戸籍は移動させないという選択肢をとる人もいるようです。ちなみに、子どもに母親の旧姓を名乗らせるためには、家庭裁判所に対して、「子の氏の変更許可」を申し立てて、子どもを母親の戸籍に入れる必要があります。なお、女性も離婚後、「婚氏続称の届け出」を出せば、結婚していたときの苗字を名乗り続けることができます。しかし、たとえその場合でも、法律上は「子どもの苗字と母親の苗字は異なる」という判断となるのでご注意を(ややこしいですが、たとえば、旧姓・田中さんが、同じ田中さんという苗字の人と結婚した場合、見た目は同じ「田中」ですが、戸籍は異なりますよね。わかりやすく言えば、それと同じようなことです)。現在は夫婦同姓の制度下ですが、今後は夫婦別姓が認められるかもしれません。そうすれば、こうした問題も変わってくるでしょう。・参考書籍:『 愛とお金と人生の法律相談 』(島田 さくら、正木 裕美・監修/プレジデント社)
2016年03月28日子どもたちそれぞれに個性があるように、好きな色もあるはず。特定の色を好きになるのも、子どもの個性が成長してきた証です。その個性を尊重しながら、その子らしい色彩センスを伸ばしていくポイントをご紹介しましょう。■子どもの色彩センスの磨き方(1)「色合い」があることを教えるたとえば「赤」という色ひとつとっても、オレンジに近い赤から、ピンクに近い赤まで、さまざまな「色合い」があります。子どもたちにとって身近なクレヨンや色鉛筆、折り紙や洋服などの同系色をまとめて、見せてあげましょう。すると、同じ色にも色合いという違いがあることに、子どもたち自身で気づくはずです。今まではただ「ピンクが好き!」だった子が、ピンクという色の中でも、濃いピンクよりも淡いピンクが好きなんだといった、より細かな好みにも気づけるようになるかもしれません。たまにはお絵描きの途中に、「この中の青だったら、どの青が好き?」といった言葉をかけて、色合いに触れ合うきっかけを作ってください。■子どもの色彩センスの磨き方(2)日常に潜む色を「ことば」にして伝える日常にはたくさんの色があります。子どもとの散歩の途中や、雨が降っている様子など、街中や自然で目にする色は、単純な色では表せない複雑な色彩をしています。たとえば、空を見上げてみても、透き通るような青だったり、柔らかい水色だったり、グレーな曇り空だったりするでしょう。1日の中でもまったく違った色を見せてくれますよね。そんな空の色を「今日のお空は、明るい青だね」「今日の雲は、悲しそうな灰色をしているね」など、形容詞を用いて表現してみてください。続けていくと徐々に、子どもたちから「にこにこ楽しそうなお日様の色だね」とか、「緑が明るいね」など、色をさまざまな言葉で表現してくれるようになってきます。色の表現が豊かになるのと同時に、色彩センスも磨かれていくはずです。■子どもの色彩センスの磨き方(3)今日着る洋服の色を一緒に選ぶ毎日の「お着替え」の際に、子どもと一緒に、色の組み合わせを意識したやり取りを試してみましょう。個人差もありますが、子どもが2歳を過ぎてくると、好みの洋服を自分で選ぶようになります。そんな時は、親が2~3枚ずつトップスとボトムスを広げて出して、子どもに選ばせてあげましょう。「今日は、どんな気分かな~? 元気に遊びたい感じだったら、この色かな?」など、色のイメージを一緒に伝えてあげると、子どもも連想しやすく、嬉しそうな表情を見せてくれますよ。「色彩センスを伸ばそう!」と無理な意識をせず、日常の中でできる些細(ささい)なことから気軽に始めてみるのがよいでしょう。やさしく声かけをしながら、親子一緒に色彩を楽しんでください。
2015年05月19日