悠々自適な一人暮らしや夫婦二人暮らしから、ガラッと環境が変わる「子どもとの暮らし」。赤ちゃんとのお出かけはベビーカーが必須で、おむつやミルクを持ったりと荷物も多くなりがち。また子どもが歩けるようになってからも、しばらくはベビーカーが必須です。暖かくなってきて、ベビーと公園へお散歩に行くことが増えたママ。季節を問わず毎日公園遊びがしたいキッズのママ。頻度は違えど公園遊びに欠かせないのが、ベビーカーに引っ掛けられる収納バッグです。今回は「bon moment(ボンモマン)ベビーカーにも使える 保冷ポケット付きバッグ」のはなし。ベビーやキッズとの暮らしに便利な、理想のベビーカーバッグをつくりたい。そんな思いから誕生したこちらを、インスタグラマーさんの使用レポとともに紹介します。ベビーカー使い始めから卒業後も公園遊びやお散歩でも、子どもから目が離せない育児中。ちょっと荷物を取り出そうとして、バッグをガサゴソ。目を離したすきに子どもが迷子に・・・!なんてトラブルを防ぐためには、使い慣れたバッグで物の定位置を決めておくのが◎です。bon momentのベビーカーバッグは、ベビーカー使い始めから卒業後も、長〜く使える多機能デザイン。シンプルに見えてポケットが豊富で、さらに保冷スペースも付いているので、荷物の定位置を決めてスムーズに出し入れできます。他にも嬉しいポイント満載で、公園だけでなくカフェやお買い物にも活躍。さらには育休明けのお仕事シーンまで。実際に育児を経験したママスタッフの意見も取り入れて、「あったらいいな」をカタチにしたバッグです。シンプルなのに、実は多機能ベビーカーに取り付けできる専用パーツ付きだから、いつもはベビーカー収納に。子どもを抱っこして移動する時は、ベビーカーから取り外してショルダーバッグに。持ち手付きだからミニトートにもなる、持ち方自在なマルチバッグ。そしてシンプルな外観からは意外なほどに、内側は機能的。保冷スペースが2ヶ所あり、一つはガバッと開く大きなポケット、もう一つはボトルホルダー型になっています。大きな保冷ポケットには、子どもとのお出かけに必須なお菓子やバナナ、夏場に溶けやすいキャンディーやチョコレートを入れてもOK。マチを広げればお弁当箱も入るので、お仕事の日はランチトート代わりに使うこともできます。そしてボトルホルダーは、コンビニで買ったペットボトルや、カップ入りのアイスコーヒーを入れることも。公園まで安全に、かつ冷たさをキープしながら持ち運ぶ事ができます。さらにオープンポケットが内側と外側に2つずつ。スマホやハンカチ、ウェットティッシュなどにも、それぞれ定位置をつくる事ができます。子どもと一緒で慌ただしい時も、必要なものをサッと取り出せるのが◎。本体はウェットスーツにも使われる素材のネオプレン。軽くて柔らかなので型崩れもしにくく、水や汚れにも強いので、アウトドアシーンにも持ち歩きたくなりそうです。ベビーカーバッグのポイントをおさらいしたところで、ここからはインスタグラマーさんのご投稿を紹介。お子様の年頃もさまざまなインスタグラマーさんが、それぞれどんなシーンで活用しているのか教えてくださいました。とっても機能的なんです(@ kaoriyama428さま)お嬢さまへの愛が溢れる成長記録に癒される kaoriyama428 さま。実際にベビーカーに取り付けて、使ってみたご感想をいただきました。こちら、普通のトートバッグのようですが・ベビーカーに取り付けOK・保冷スペースあり!でとっても機能的なんですバッグをベビーカーのフックに普通にかけると物を取り出すときにどうしても持ち手部分が邪魔に・・・でもこちらは専用パーツで取り付けると出し入れらくらく!取り外しも簡単だから使い勝手◎そしてびっくりなのが内側のチャックを開けると保冷スペースが!お弁当なども安心して持ち運べそうです多機能なのはもちろんなによりシンプルデザインと型崩れしにくい生地感がお気に入りわたしはベージュにしましたがブラックもありますよ!<写真・コメント@kaoriyama428さま>公園で走り回ってるママも(@yui.no_ieさま)3人のお子さまとの暮らしや、工夫を凝らしたDIYや収納術を発信される yui.no_ie さま。ベビーカーを卒業したお子様との公園遊びや、普段使いにも活用してくださいました。お出かけに便利なアイテム赤ちゃんがいるママも公園で走り回ってるママも水&汚れに強くて保冷バッグにもなる手持ちにも、斜め掛けにもできる!私は、公園へ持っていこうと思います<写真・コメント@ yui.no_ieさま>荷物掛けがないスーパーのカートでも(@____t.homeさま)お庭を広くとった“コの字型”のお家と、白を基調にすっきりと整頓されたお部屋が素敵な、 ____t.home さま。毎日のように役立つ、スーパーでの活用法を発見してくださいました。暖かい日が多くなってきて、外遊びにいい季節になってきましたね午前中は次女と支援センターや公園に出かけています。子どもとのお出かけに便利なのが最近使い始めた3wayバッグ。「トート」「ショルダー」「ベビーカーバッグ」の3wayで使えて、なんと保冷バッグにもなる優れもの。これからの時期、冷やして持ちたいお弁当やデザートも荷物と一緒に入れられます水や汚れに強い素材なので気兼ねなく使えるのが心強いです。荷物掛けがないスーパーのカートでも付属のパーツで取り付けできて便利 ◎<写真・コメント@____t.homeさま>使いたい時にだけ保冷ゾーンを使える(@chipa_home_0920さま)暮らしに役立つ情報を日々Instagramにアップされている chipa_home_0920 さま。ベビーカーを使わないライフスタイルにもフィットしてくれたようです。もうベビーカー卒業したけど、デザインが可愛くて欲しかったこのアイテムbon momentのベビーカーにも使える保冷ポケット付きバッグ見た目が保冷バッグっぽくないのと使いたい時にだけ保冷ゾーンを使える仕様になってるところがお気に入りそれに、この素材感と色味が大好きでこれからガンガン使えそう〜!!!<写真・コメント@chipa_home_0920さま>子どもとの暮らしを、もっとアクティブにいかがでしたか。育児休暇中と仕事復帰後でも、ライフスタイルはガラッと一変。そして子どもが大きくなれば、家族での行動範囲もさらに広がります。旅行やキャンプやテーマパーク、夏は海やプールまで、お出かけバリエーションは無限大に。年々暮らしが変わっても、汎用性の高いバッグが一つあれば、心強い味方になってくれます。頼れるバッグを相棒に、子どもと過ごす掛け替えのない時間を、これからも大切に過ごせますように。 【ご紹介したアイテム】保冷ポケット付きのベビーカーバッグです。つけ外し可能で、公園バッグや旅行バックとしてもご使用いただけます。がばっと開く保冷ポケット付きで子どもとのお出かけに最適です。⇒ bon moment ベビーカーにも使える 保冷ポケット付きバッグ/ボンモマン 小島麗佳アンジェライター。本と雑貨と旅行が好きな30代。収納の少ない1LDKで収集癖をこじらせ中。すっきりシンプルだけど、好きな物のある景色、そんな暮らしを目指しています。
2024年04月12日「子どもの頃はこう考えていたけど、大人になったら見方が変わった」人生経験を積むことで、価値観が変わることもあるのではないでしょうか。そこで今回MOREDOORでは、大人になって考え方が変わったエピソードをお届けします。※当事者の声はさまざまですが、あくまで一例として、参考になれば幸いです。43歳、Nさんの場合私が子どもの頃は親が厳しく、高校生になっても門限がありました。そのため、門限を破ったり親に反抗したりすることもしばしば。しかし、親の立場に私がなり、高校生の子どもをもつようになった時に、門限や家のルールはとても大切だと感じました。親は私のことを大切にしてくれていたんだと感じて嬉しくなり、感謝の気持ちが溢れます。親子の絆を大切にする家庭が増えればいいなと思います。(43歳/会社員)37歳、Gさんの場合友達は多い方がいいと幼い頃は思っていました。多い方が何かあった時に心強いし孤独ではないと……。しかし、徐々に大人になるにつれて「友達が多いから幸せ」とは限らないということに気が付きました。友達がいない、少ないことで孤独を感じて悩んでいる人もいるかもしれません。ですが、気の合う友達を大切にすることや、意外と1人でも楽しいという考えが広がってほしいです。(37歳/ライター)大人になって気づく視点大人になって、「子育ての方針」や「友達の多さ」について考え方が変わったというNさんとGさん。歳を重ねてさまざまな経験を積む中で、考え方や人生の価値観が変化していくのかもしれませんね。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年02月27日結婚してからそれまで持っていた考えが変わることもありますよね。もし子どもを持たないことを了承していたにもかかわらず、夫の意見が変わったら、あなたはどうしますか?今回は、漫画家にちゃん(@nichan_comi)さんの、友人の実話をもとにした『私は子どもを産みたくない』をご紹介します。持病があり……持病を理由に子どもを持たない選択をしているリノさん。夫もそれを了承して結婚したのですが……。突然の話に……困惑してしまい……出会いにさかのぼると……この人は大丈夫……?夫とはマッチングアプリで知り合ったリノさん。はじめて会ったときから話しやすく、すぐに彼に惹かれます。2人はその後?その後、子どものことでぎくしゃくする2人でしたが、リノさんの持病が悪化。2度の手術を受けたことで、夫は子どもの話をしなくなったのでした。結婚してから子どもが欲しいと心変わりした夫と、持病があり産むのが怖い妻……、あなただったらこんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@nichan_comi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2024年02月08日子どもが出来ると、意識的にも無意識的にも色々な変化が起きますよね。身に付けるものの選び方や献立なんかは無意識に意識してるという感覚ですが、個人的にかなり「意識して変えた」のが生活習慣。恥ずかしながら、昔はかなり人様に見せたくないような暮らしかたをしていた私。■独身時代は悪習慣だらけ…!これらはあくまで一例で、基本的には一事が万事こんな感じで品行方正の真逆をいく生活をしていました。この生活習慣が染み付いていたので、今更変えようとも思っていなかったし正直あまり気にしてさえいませんでした。ただ、妊娠中ふと子どもの前でこんな自分でいることを想像してしまうと…子どもに受け継がせたくなさすぎる!ある程度大きくなってから自然となるならいいんですが、小さいうちから影響を受けてしまったら困るなと…。なので、子どもが産まれる前に矯正できるよう改革開始!少しずつ生活習慣を改善!もはや染み付いていたことだったので、習慣が出ないようにかなり意識して封じ込めていました。最初はダメダメでしたが少しずつ慣れていき、気が付いたら矯正できていました。よかった…。それでもやっぱり根っこの部分までは変われないので、一人の時は元の姿に戻ります。誰も見てないからセーフ!これからもあまりに情けない姿は見せないように気を付けつつ、一人だけの時は気を抜いた自分を解放してあげようと思います。
2024年01月19日皆さんこんにちは。やっと暑い日が減ってきたなぁ…と思っていたら、朝晩はもう寒いぐらいですよね。寒暖差で体調を崩したりしていませんか?感染症も流行しているようなので、体調管理には十分お気をつけください!■私が母親になって変わったことさて、皆さんは子育てをして何か変わったことはありますか?私はありますよ〜、いっぱいあります。子育て前と後で、私の脳内がどう変わったのかご覧ください!子育てする前は、「どうやったらキレイになれるかなぁ。エステ行きた〜い」「あのカフェおしゃれ!行ってみた〜い」などなど、おしゃれや美容のこと、美味しい食べ物のことばかり考えていました。子育て中の今は、頭の中の大半を「子ども」が占めています。■子育て前と今のビフォーアフターたくさんあった基礎化粧品は減り、今ではオールインワンジェルしか持っていません。子どもがもっと小さかった頃、化粧水をつけたり乳液をつけたり自分の顔のお手入れに時間をかける暇がなかったのでこうなりました。ファッションも子どもが生まれる前はワンピースとパンプスが多かったのですが、今は動きやすいパンツスタイルとスニーカーが定番です!でも最近は娘も息子も成長したので、自分のスキンケアやファッションのことを考える余裕も少しだけでてきたように思います。全ての予定が子ども中心になりました。ここ最近は、娘や息子の習い事の予定が土日に入ることが多くなったので、特に自分の予定を入れる隙間がありません!!何をするにも自分のことより子どものことを考えて行動するようになりました。また、悩みや心配ごともすごく増えました!子どものトラブル、病気、成長、勉強などなど、自分以外のことでこんなに悩んだのは初めてです!子育てをしてから、私の脳内は子供のことばかりで、自分の美やファッション、趣味にかける時間は減ったし!悩みや心配事も増えたけれども!!幸せだぁ〜と思わせてくれるのが、子どもの不思議な力ですかね。子育てが一段落したら、私の脳内もまた変わるのかな。今は、この子育て期間を精一杯楽しもうと思います。
2023年10月18日■前回のあらすじ誕生日会の翌日、母が子どもたちを公園に集めると、みんなの前で家の絨毯を血で汚したミホちゃんを責め始めました。生理を知らなかった子どもたちはまるでそれを汚いものかのように思ってしまったのです。母の発言が引き金となり…子どもって時にものすごく残酷…。子どもの私からしたら担任の先生は見てみぬふりをしてるように感じたのですが、何か対応とかしてたのかな…。次回に続く 「子ども大人な毒親との20年間」(全99話)は21時更新!
2023年05月25日この記事では、冷静でクールなパパが、出産を機に考え方が変わったお話を紹介しています。出産前と後で考え方が180度変わってママは驚いたそうです。 出産後、夫の心境に変化が私の夫は物事をクールに捉えて考えるタイプです。妊娠中の私に放った夫の衝撃のひと言からの現在の心境の変化をご覧ください。 私は前置胎盤でもあり、ハイリスク出産を控えていたためにこのような会話をしていました。当時夫は本気でこのような考え方をしていたようです。母子ともに無事で本当によかったです。人って変わるんだなと思いました。 監修/助産師 松田玲子著者:さてよ関西から関東に嫁ぎ、ママ友はおろか友達が1人もいない状況ながらもなんとかやっている2歳の母。 子育てや日常生活に関する漫画を描いています。
2023年01月04日40代に入り、子どもが大きくなって仕事量を増やすと、これまで付き合っていた友人との時間が減り疎遠になってしまった人もいます。子どもが小さいときは、子どもと一緒にママ友とお出かけしたり、親だけでお出かけすることもありました。しかし、子どもたちが大きくなり接点が減ると、次第に連絡を取ることが少なくなった体験談を紹介します。★関連記事:「SNSに反応するのに疲れ…」41歳で出産、年の離れたママ友たちとの付き合い方を学習【体験談】子どもの入園を機にパートを開始子どもが幼稚園に入ると、これまでの子どもにつきっきりの時間から解放されました。幼稚園に子どもが通っている時間は自分ひとりの時間ができ、家事の他にも何か始めようかと考えるように。ひとりの時間が増えてパートを始めるママ友も多かったです。かくいう私も下の子が幼稚園に入るタイミングでパートを始めました。ママ友でパートを始める人が増えると、子どもたちが遊んでいても、家事がまだ残っているからと、パートのある日は皆で集まったりせず、それぞれの家庭ですべきことをするようになったのです。たまにおしゃべりしたりお茶をしたりすることはあっても、子どもが小さいときのように、頻繁に一緒にお出かけするということはなくなりました。ママ友との時間が減少パートを始めてから、生活は家庭のことが中心でしたが、職場のことや仕事に関することも生活の一部となりました。そうすると、今までの関心事の他に知りたいことも増えて、仕事に関するお出かけもするようになったのです。パートを始めるまでは、スーパーや子どもに関するもの、家庭に関するところばかりに出かけていました。それが今では仕事関係のお出かけが増え、行動範囲が広がったと感じたものでした。これまで、何か楽しいことや新しいお店ができたときは、一緒にママ友と話したり出かけたりしていましたが、ほとんどしなくなりました。私は子どもが幼稚園や小学校、中学校では子どもつながりでママ友と会ったり話したり、イベントを一緒に過ごすことが多くありました。しかし、子どもが高校生になると学校も皆バラバラになり、ママ友と連絡を取らなくなっていきました。一緒に10年間通っていたパン教室がなくなり、道で会ったときに会話する程度となり、寂しいと感じることもあれば、仕方がないことだと感じることもあります。40代は教育費のかかる時期でもあるので、仕事に専念する人も多いと聞きます。教育費の捻出に今は励む時期なのだと割り切るようにしました。ひとりでのお出かけや娘と過ごすように仲の良いママ友とお出かけしたくても仕事や家庭のこと、自分の将来のために勉強するなど、なかなか私のお出かけしたいタイミングとは合いません。電話やSNSで話しはするものの、お出かけする機会が減り、無理に合わせるのもお互いに申し訳ないので、用事があるときは断ったり断られたり。そんなこんなで、ひとりでぶらっと出かけることが増えました。結婚してからひとりで電車に乗って出かけることはなくなり、42歳で離婚後もひとりで出かけることをしていませんでした。久しぶりにひとりで電車で目的もなく、ただブラブラしに出かけることに少し戸惑ったものです。あらかじめお目当てのお店を決めて出かけてみるものの、すぐに用事が済んでしまうので、そのあとの時間を持て余していました。ちょうど出かけるための目的を探していたところ、他県でひとり暮らしをしている娘が遊びにおいでというので喜んで行くように。電車で3時間半かけて会いに行き、久しぶりに娘とお出かけしたのですが、なかなか新鮮でこれからも娘とお出かけしたいと思いました。まとめ子どもがまだ幼稚園に入る前や入園間もないころは、ママ友とお出かけすることが多かったです。とても楽しく、今では良い思い出です。ママ友と縁が切れたわけではありませんが、今はお互いにすることがあり、共に遊ぶことがなかなかできません。ひとりで出かけたり、娘と出かけて今を楽しむようにしています。また、ママ友とお出かけする日も来るかもしれません。そのときは、そのときを楽しもうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/きびのあやとら著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2022年12月30日「サカイクキャンプから帰ってきたら、子どもがびっくりするほど変わっていたんです!」と話してくれたのは、2022年夏のキャンプに参加してくれた惺真くんのお父さん。積極的に話をするようになり、兄弟に優しくなったり、学校やサッカーの支度も自分からするなど、それまでとは別人のような子になって驚いたそう。3日間のキャンプで劇的に変わったという惺真くんとお父さんにお話しを聞きました。(取材・文:前田陽子)サカイクキャンプでトレーニングに励む惺真くん<<「チームを引っ張っていくんだという意欲が出た」低学年でも3日間で自分に自信がついて、積極的になれたサカイクキャンプの魅力■コミュニケーション力を身につけたいとキャンプに参加サカイクキャンプの動画を見て、このキャンプは僕に向いていると感じたという惺真くん。現在4年生の惺真くんは高学年の試合に出ることがあるものの、5・6年生に自分の意見が言えないことをもどかしく感じていたそうです。そんな時に見つけたのがサカイクキャンプの動画でした。「みんな声を出して考えてプレーしている様子を見て、僕に似合いそうだなと思ってキャンプに行きたくなった」と言います。さらに、「元々コミュニケーションを取る、人と会話をするのが苦手でそこを高めたいと思っていました」とも。サカイクキャンプに参加して会話する力=コミュニケーション力を高めることで、高学年のレベルでサッカーができるようになると考えたそうです。実際に参加したことで、以前からできていたというチームでの声掛けも質の部分が向上。プラスな声、ほめる声掛けが増えたと教えてくれました。「キャンプの間、コーチたちがすごく褒めてくれたので真似をしようと思ったらできるようになりました」と惺真くん。コミュニケーション力を身につけたいという、キャンプに参加する目的がきちんとクリアでき、自分のチームでの練習や試合にも役立っているそうです。■自分で考えて行動できるようになり、プレーにも自信が付いた「サカイクキャンプから帰ってきて、いろいろなことを考えているように感じています」とお父さん。以前はお母さんに言われなければできなかったサッカーの支度も自分でするようになったそうで、いつのもように「準備はできている?」と聞くと「とっくにできている」と返ってくるようになったと教えてくれました。サッカーでも、以前は言われるがままに動いていたのが、自分で考えて動いていることがピッチサイドから見ていてもよくわかるそうです。惺真くんも「大好きなディフェンスの練習がたくさんできて、1対1が強くなったと思います。自分のプレーに自信が持てるようになりました」と言います。家庭でも、それまでは兄弟喧嘩で手を出してしまうこともあったそうですが、キャンプから帰ってきてからは冷静に「僕はこう思うよ」と自分の考えを言えるようになったり、食事の支度を手伝ってくれたりと、キャンプの前と後では"別人のように変わった"とうれしそうに教えてくれたお父さん。サカイクの合宿ではライフスキルの講習を取り入れています。そのひとつ、リーダーシップのセッションでは相手の立場になって考えることの大切さを伝えていますが、それを体現できているようです。■キャンプでは自ら手伝いを申し出たキャンプでは食事の配膳などを高学年に手伝ってもらっていて、食事の時間に参加者のみんなにそのことを伝えています。すると2日目のお昼の準備をしているときに惺真くんたちが「箸とか配ろうか?」とお手伝いを申し出てくれたとサカイクキャンプの柏瀬コーチは言います。コーチや高学年が食事の支度をしている様子を見ていて、自分たちにもできることがあるかもと気づいて行動してくれたそうです。「まわりの人のことを思って行動してくれたことがとてもうれしかったです。リーダーシップを発揮してくれました」とコーチ。わずか3日間と短い期間にあらゆることを吸収できるのも、小学生の年代ならでは。サッカーの技術的な部分はもちろん、人として成長できるのもサカイクキャンプの最大の特徴です。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■子どもを主導するから、一緒に考えるに。親子の関わり方が一変以前はお父さんが先導して自主練などをさせていたそうですが、キャンプで別人のように変わった我が子を目の当たりにして、親の方も考え方や接し方が変わったそう。以前は、上手くなってほしいからこそ、漠然と練習をするのではなく何のために練習をするのかを考えさせたいと、「今日の課題は?」「目標も決められないのに練習に行ってどうするの?」と、練習前にお父さんが声をかけていたそうです。ですが、サカイクキャンプの後からは「今日は○○を頑張る」と惺真くんから言うようになり、子どもへのアプローチの仕方が変わったと明かしてくれました。きっかけは、キャンプの帰り道。「ここに僕がいて、こことここに相手がいて、こういう風に考えて動いたらうまくできたんだよ。それでコーチに褒められたんだ。でも、他のにもこんな場面もあるよね~」と惺真くんが話してくれたこと。自分のプレーを詳細に伝えてくれた様子に驚くと同時に、「本当に考えて、学んで、たくさんのことを得てきたんだ」と感じたと目を細めるお父さん。「○○したよ」「どうだった?」「楽しかった」という単調だった会話も「こう思ったからこうやったんだ」と惺真くんが考えたことを話してくれるように。惺真くんが変わったことをきっかけに、親としての関わり方も自然と変化して、「教える」から「一緒に話し合う」になったそうです。「キャンプに行く前と比べて、お父さんはサッカーのことを詳しく教えてくれます」と惺真くんも嬉しそうに語ってくれました。ここまで短期間で子どもに変化が表れ、子どもが変わったことで親の方も関わり方が変わったというのは、サカイクキャンプのこれまでの参加者の中でも効果がいち早く出たケースかと思いますが、惺真くんとお父さんにとっては、双方にとっていい影響を生んだ体験になったようです。親も子どもの年齢の分だけしか親の経験はありません。子どもと一緒に親も成長していくものだということを再認識させられました。サカイクキャンプをきっかけに、素敵な親子関係を築きませんか?自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2022年10月19日こんな調子で、夫は子どもが産まれてからも「父親」になったという自覚がまるでないまま…。いまだに私に甘えたがるし、大きな子どもがいるだけで…本当に困っています。次回に続く(全6話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ お花
2022年09月17日■前回のあらすじ色々考えた末、妊活を始めることにした有紗だが… >>1話目を見る 夫に対して「もっとこうして」「こういうときはこうするの!」とガミガミ指図してしまったり、ストレスをぶつけてしまったり…。慣れない子育てに加え、夫に当たってしまう自分に疲れた私は子どもを連れて実家に戻ることにしたのです。次回に続く(全6話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・高尾/イラスト・ みや子
2022年04月03日■前回のあらすじ結婚3年目の祐司は部長に昇格し忙しく過ごしていました。チームマネジメントはやりがいがあり、リモートワーク中も部下とのコミュニケーションを積極的に行っていたのですが…なぜか妻の真由が最近何かとつっかかってくるのです。 >>1話目を見る 妻の真由とは社内結婚。初めて会った時、可愛いなと思ったし、優しくて人の気持ちを思いやれるのに芯が強いところを好きになった。 次回に続く(全25話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ のばら
2022年02月09日■前回のあらすじ家事育児に追われる真由の横で、仕事とはいえ、楽しそうに異性と電話する夫の祐司…。 >>1話目を見る 私と夫は職場の先輩後輩の関係でした。明るいキャラクターの祐司は誰からも好かれてフットワークも軽く、後輩の面倒見も良くて…。私と付き合ってからも他の女性とふたりで飲みに行くことも多かった祐司ですが、けれど一番大切にされているのは自分だという自信があったので、気にしていませんでした。しかし…。私は子ども中心の生活に変わったのに、以前と変わらない生活を送る祐司に不満を抱くようになってから、産前には感じなかった苛立ちを感じ始めたのです…。次回に続く(全25話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ のばら
2022年01月24日DEEP SQUAD(読み:ディープスクワッド)が、10月13日にリリースしたニューシングル「変わりゆくもの変わらないもの」のMusic Videoを公開した。同曲は、現在公開中の映画『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』の主題歌で、同映画に寄り添い書き下ろされた。原作のストーリーにインスパイアされた歌詞と儚くも切ないコーラスワークの楽曲で、CD発売に先駆け10月9日に先行配信されると、iTunes R&Bランキング、iTunes 香港 R&B、中国Kugou Music JPOPチャート、AWAリアルタイムランキングで1位を獲得し、「#DEEPSQUAD」がTwitterトレンド入りを果たすなど話題を呼んでいる。公開された映像は、DEEP SQUAD6人のエモーショナルな涙で楽曲の儚い世界観を表現した“男泣きMV”で、初となるメンバーそれぞれの感涙のパフォーマンスが見どころとなっている。■DEEP SQUAD コメント離れた今でも、『あなたを忘れられない。』『あなたのおかげで僕の中の世界は綺麗なんだ。』という切なくも儚い世界観をこのMVで表現しました。メンバーそれぞれの涙が見所です。是非ご覧ください!DEEP SQUAD「変わりゆくもの変わらないもの」MV<リリース情報>DEEP SQUAD ニューシングル『変わりゆくもの変わらないもの』2021年10月13日(水) リリース※『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』主題歌●期間生産限定(CD+アニメ描き下ろしポスター封入):1,500円(税込)●初回生産限定(2CD):2,200円(税込)●通常(CD):1,000円(税込)【特典情報】・応援店特典:オリジナルフォトカード(ランダム配布)・DEEP LINK会員限定特典:(メンバーソロポストカード2種+6人ポストカード)・全国アニメイト(通販含む):ブロマイド(アニメ絵柄)・Amazon.co.jp(ECサイト):メガジャケ※DEEP LINK会員限定特典は初回生産限定盤のみの対象となります。※Amazon.co.jpは商品名に、「Amazon.co.jp限定特典」の記載があるページからの購入のみが対象となります。※応援店対象店舗:『変わりゆくもの変わらないもの』購入リンク:『変わりゆくもの変わらないもの』配信リンク:<作品情報>『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。~スペイン編~』10月9日(土) 公開<スタッフ>原作:桜日梯子『抱かれたい男1位に脅されています。』(月刊マガジンビーボーイ連載 / リブレ刊)監督:龍輪直征脚本:成田良美キャラクターデザイン:芝 美奈子 / 川口千里音楽:横山 克<キャスト>東谷准太:小野友樹西條高人:高橋広樹セレス:速水 奨アントニオ:落合福嗣卯坂和臣:鳥海浩輔在須清崇:羽多野渉綾木千広:佐藤拓也成宮 涼:内田雄馬『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』本予告映画公式サイト:映画公式Twitter:関連リンクDEEP SQUAD オフィシャルHP: SQUAD Instagram: SQUAD Twitter: SQUAD TikTok: SQUAD YouTube Channel:
2021年10月14日■前回のあらすじ注意のつもりで子どもの手首を叩いてしまったと語る編集者のインデンさん。なんと3歳児検診で虐待を疑われることになり…。■ある育児本を実践したインデンさん■認めることで子どもの反応が変わった!■プロの教えに目から鱗が…!■子育てに大切なのはまず知識! 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年07月01日この記事では、冷静でクールなパパが、出産を機に考え方が変わったお話を紹介しています。出産前と後で考え方が180度変わってママは驚いたそうです。 出産後、夫の心境に変化が私の夫は物事をクールに捉えて考えるタイプです。妊娠中の私に放った夫の衝撃のひと言からの現在の心境の変化をご覧ください。 私は前置胎盤でもあり、ハイリスク出産を控えていたためにこのような会話をしていました。当時夫は本気でこのような考え方をしていたようです。母子ともに無事で本当によかったです。人って変わるんだなと思いました。 監修/助産師 松田玲子著者:さてよ関西から関東に嫁ぎ、ママ友はおろか友達が1人もいない状況ながらもなんとかやっている2歳の母。 子育てや日常生活に関する漫画を描いています。
2021年06月02日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。とにかく奥さんと子どもに好かれたいと日々頑張る僕が、妊娠判明から育児に奮闘する様子を描いた連載マンガ「奥さんと子どもに好かれたい」の第23話です。 今回は、男の目線と父親の目線の違いについて。父親になったことで目線が変わったことに驚いて……!? 運転中の信号待ち、街ゆく人々をつい目で追いかけてしまいます。 僕の場合、子どもが生まれる前の目線と生まれたあとでは、街の様子がこんなに変わってしまいました。 子どもが生まれる前までは、赤ちゃんが横断歩道をよちよち歩く姿や信号が変わるギリギリのタイミングで走ってくる小学生などは、危なっかしくてストレスの対象でしかありませんでした。 それが子どもが生まれたあとはどうでしょう! 「あれは息子と同じぐらいの年かな?」「ちょっと前まで息子もあんな感じだったな」「小学生になったらあんな感じなのかな」と親目線で子どもたちを見られるようになり、運転の安全性も格段にアップ! 親になったら今話題の「あおり運転」なんてまず考えられませんね! これも親になってよかったことの1つだと感じています。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年02月23日前回 からのあらすじ(全3編)結婚してからは少年というか、子どもみたいな夫に苛立つことが増えていき…子ども(春斗)が生まれて1年…子どもが生まれてからも夫はいつも自分優先…全く変わらなかったのです…度重なる夫の自己中行動にとうとう私も怒りが爆発しました…!夫もゴミ捨てなどの家事はやってくれています。子どもと遊んでくれることもあります。ですが、お手伝いレベルで自分勝手なのは変わらず…夫に期待してケンカになって嫌な思いをするぐらいならもう期待しない方がいいのかな…とそんな風に思っていたある週末のこと次回は8/4更新予定!※この漫画は実話をべースにしたフィクションですイラスト・ imo-nak
2020年08月03日身内やペットが亡くなった際、「子どもにどう説明すればいいのだろうか……」と悩んだことはありませんか?子どもは年齢によって「死」に対する理解が変わるため、それに合わせた説明をする必要があります。今回は、子どもに「死」を説明する際に気をつけたいことを紹介しましょう。「死」を目の前にした子どもはどんな反応をする?「ガン情報サイト」によると、子どもの死に対する理解は年齢によって違うといいます。乳幼児乳幼児の場合は、死を理解することはできません。しかし、母親などの養育者が亡くなった場合、不眠や体重減少、活動量の減少、無反応といった変化が現れることがあります。2~3歳2~3歳の場合は、死を眠りのようなものとしてとらえることが多いよう。ただ、誰かが亡くなったことに対して不安を感じることもあり、親などが亡くなった場合は食事や睡眠、排せつなどの習慣が変化することがあります。3~6歳3~6歳の場合も、死を眠りのようなものとしてとらえることが多いようです。また、生と死の違いをはっきり理解できておらず、故人がどこかで生きている、どこかに行っているだけでそのうち戻ってくると考えることもあります。そのため、故人について「どこにいるの?」「どうやってご飯を食べるの?」などと質問することも。さらに、死の原因が自分にあると考える場合もみられます。たとえば「お母さんの言うことをきかなかったからどこかに行ってしまった」「僕が『嫌い』って言ったからいなくなってしまった」などです。身内の死をきっかけに、食事や睡眠、排せつに支障をきたすケースもあります。6歳~9歳6~9歳の場合は、死に対しての一種の好奇心を持つようになり、死に関するさまざま質問をすることもあります。たとえば「死んだ人はどこにいくの?」「どうやったら死んだってわかるの?」などです。また、死に対する恐怖心が芽生えたり、死をおばけや幽霊と重ねたりすることもあります。身内が亡くなったことから、学校で問題行動を起こすようになったり、不登校や引きこもりになったりする場合もありますが、逆に周囲の人々に対してまとわりつくような行為がみられることもあります。9歳~9歳を過ぎると、死に対しての理解が進んでいくそう。死は誰にでも訪れることであり、自分もいつかは死んでしまうことが徐々にわかっていきます。子どもに「死」を説明するときに気をつけたいこと「NPO法人ホープツリー」によると、子どもに死を説明する際には「おばあちゃんは病気と戦っていたけど、病気のほうがすごく強かったから、死んでしまったの。死んでしまった人はもう動けないし、しゃべれないし、ご飯も食べないんだよ」など、発達段階に合ったわかりやすい言葉で伝えることが重要だそうです。子どもを悲しませたくない、混乱させたくないと考えて、「遠くに行っちゃったんだよ」「眠っているんだよ」などと表現する場合がありますが、これはNG。しっかりと「死」という言葉を使って、誤解させないようにすることが大切です。また、公認心理師の横山知己氏によると、身内が亡くなった際の子どもの表現はさまざまで、普段と変わらない・明るく振る舞う・泣き崩れる・攻撃的になるなどがあるそう。しかし、普段と変わらない・明るい振る舞いをしている場合でも、悲しくないわけではなく、子どもなりに死と向き合うために必要な表現をしているとのこと。それを理解し、受け止めてあげることが大切だと言います。子どもと一緒に読みたい「死」にまつわる絵本子どもでも読みやすい「死」にまつわる絵本を紹介します。ぜひ親子で一緒に読み、「死」について考えるきっかけにしてください。『おじいちゃんの ごくらくごくらく』(鈴木出版)作:西本鶏介絵:長谷川義史おじいちゃんと孫の絆を描いた物語です。大切な人の死はとても悲しいけれど、残された人々に何かを与えてくれるものでもあるとわかります。おじいちゃん子、おばあちゃん子の子どもにぜひおすすめしたい1冊。『ミツ』(佼成出版社)作:中野真典作者が愛猫の死を向き合いながら描いた作品です。魂の震えるような絵と、シンプルな言葉の中にミツを思う気持ちが込み上げてくる描写には、痛いほど心打たれます。死だけでなく、“いのち”についても考えさせられる一冊。動物が好きな子ども、ペットと仲良しの子どもに読ませるのもおすすめです。『いつでも会える』(学研)作:菊田まりこ飼い主を突然亡くした犬のシロの視点で、愛する人の死を描きます。懸命に悲しみを乗り越えようとする、シロの姿には胸を打たれること間違いありません。可愛らしいイラストと優しい文章が魅力の一冊です。『だいじょうぶだよ、ゾウさん』(文溪堂)作:ローレンス・ブルギニョン絵:ヴァレリー・ダール訳:柳田邦男死期を悟ったゾウと、それを受け入れられないネズミの話。自分や大切な人の死を受け入れることの難しさや、大切さを教えてくれます。なんとなく他人事としてとらえがちな「自分も家族もいつかは必ず死ぬ」ことを改めて教えてくれる作品です。***子どもの死に対する理解は年齢によって変わっていき、死を受け入れる時の表現方法もさまざまです。いつか必ず向き合う死について、親子で考える機会を作ってみましょう。文/田口 るい(参考)All About|子供が「死を理解する年齢」はいつ?年齢ごとに増していく死の理解All About|親や祖父母など大切な人と死別した子供へのケア方法NPO法人ホープツリー|子どもの発達段階と悲嘆の表現ガン情報サイト|悲嘆、死別、喪失への対処子供と悲嘆
2020年03月28日夫婦の会話は、子どもの成長に大きく影響を与えるもの。さらには、家庭そのものを左右するもの。でも、夫か妻のどちらか一方だけが「今日から変わるぞ!」とひとりで意気込んでも空回りしがちです。どうしたらいいのでしょう?『賢い子を育てる 夫婦の会話』(あさ出版)著者の天野ひかりさんに、夫婦のコミュニケーションをもっとらくにするヒントを教えていただきました。お話をうかがったのは…「NPO法人親子コミュニケーションラボ」代表天野ひかり(あまの・ひかり)さんNHK「すくすく子育て」元キャスター、現在はフリーアナウンサーとして活躍中。自身の結婚、出産、育児と仕事の両立を経験したことで子育ての重要性を認識。 「NPO法人親子コミュニケーションラボ」 を立ち上げ、子どもの自己肯定感を育むための、親子のコミュニケーションを力をのばす講座や講演を全国で行う。ベストセラー『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(サンクチュアリ出版)著者。天野ひかり公式サイト ■「夫婦の会話がない」という悩み、実は思い込み?――忙しい夫が夜遅く帰ってきて、せいぜい言葉を交わすのは5分程度…。そんなふうに感じている人は多い様子です。天野ひかりさん(以下、天野さん):「夫婦の会話がない」と悩んでいる方は確かに多いですね。でも、本当にそうでしょうか? よくうかがってみると、なぜか子どもに関することは“夫婦の会話”ではない、と思い込んでいる方も多いのです。たとえば、「夫婦で話すことといえば、子どものことくらいです」という方がかなりいらっしゃいますが、いえいえ、子どもの話題も立派に夫婦の会話なんですよ。「今日、こんなことが学校であったんだって」「へえ、頑張ってるね」…これも立派に夫婦の会話。恋人時代のような甘い内容だけが夫婦の会話とは限りません。夫婦になって子どもができたら、会話が変わるのは当然なのです。――なるほど…。子どものことなら、けっこう話しているかもしれません。天野さん:「夫婦で共通の話題がない」「夫婦の会話が盛り上がらない」といった言葉もよく耳にしますが、なにもきちんとした“お題”がなくてもいいのです。日本人は律儀なところがあるので、会話には「目的」や「お題」があってしかるべき、と思いがちです。でも、「今日は蒸し暑かったね~」「明日はちょっと涼しくなるみたいだよ」…こんな、何気ない言葉のやりとりも会話。なにか話さなくては、話題を提供しなくてはと意気込む必要はないのです。――意気込まずに、夫婦の会話を変えるヒントって、あるのでしょうか。天野さん:まず、あらためて「家族になっていこう」という意識を再確認しましょう。「こうしてほしい」という要求や不満ばかりを相手に押しつけるのではなく、「もっと家族になりたい」という気持ちを相手に対してもてれば、会話が弾もうが盛り下がろうが、どちらでもいいかなと私は思っているくらいです。たとえば、2人でなにかを食べながら「このアイス、すごくおいしいね」といった「共有」もすてきですよね。肩に力をいれず、自然に会話を楽しめばいいのです。お互いの根底に「家族」という意識があれば、さり気ない会話でも気持ちに深みが増すものなのです。■口を開けばけんかばかり…夫婦で楽しく話す3つのヒント――でも、会話のつもりがいつのまにか口論に…。そんなつもりはないのに、なぜかいつもけんかになってしまう。こんなケースも多々あります。天野さん:お母さん向けの講座でお話をうかがうと、「夫は私の話を聞いてくれない」「夫は文句しか言わないから、話すのがイヤなんです」「何度言っても手伝ってくれないから、あきらめました」といった声が本当にたくさんあがるんです。対して、お父さん向けの講座では「家に帰ると、妻は文句ばかりで、ついこちらも頭にきてしまう」「手伝うとダメ出しされるからやる気が出ない」という意見が多数あります。でも、よーく双方の話を聞いてみると、この不満の底には、夫婦お互いの「もっと自分のことをかまってほしい、もっと頼ってほしい」という気持ちが隠れているんですね。この点をうまく出せると、夫婦の会話のとげとげしさもグンと減るのです。つい「相手はわかっていて当然」という前提で話を切り出しがちですが、まず、この常識を自分の中から捨てることから始めましょう。これをふまえて、次の3つのヒントを実践してみましょう。夫婦の会話が少しずつ、変わってきますよ!ヒント1:主語を「YOU」から「I」に変換する天野さん:会話を増やすことより、自分の理想とする家族像を思い出してみましょう。あなたは、どんな家庭が理想でしょうか。平日はお互いに助け合って家事をこなし、休日はのんびり、二人で散歩…? もしそうなら、これを言葉にして話してみましょう。かんたんに話せるコツは、主語を「I」にしてみることです。「あなたは、ゴロゴロ寝てばっかりだよね!」ではなく、「私は、いっしょに散歩に行きたいんだけどな」という具合です。ついけんかになってしまうのは、ひと言めが、つい“相手への要望”で始まってしまうから。これは、裏を返すと相手への非難につながりますよね。YOU(あなた)を主語にして話し始めると、相手を責めたり、勝手に相手を「○○な人」と決めつけてしまいがち。当然、相手もいい気持ちがしないので、要望も伝わりにくくなるのです。日常から主語を「I」にするよう意識していれば、子どもも「自分の気持ちを素直に人に伝えられる」ようになります。ヒント2:大変なときは頼る天野さん:忙しいときは、ひとりで抱え込まずに「手伝ってほしい」と素直に頼るのが正解。我慢したり、あきらめていては、自分の不満も募る一方です。ただし、気をつけたいのは「私だって忙しいんだから、お皿くらい洗ってよ」という主張や要求だけの一方通行になってしまうこと。これではなんの進展も見られません。そこで「今日は早く出なくてはいけないから、これをひとりで全部こなすのは、つらい。手伝ってほしい」と自分の大変さを話して「頼る」ことができるといいですね。相手に「いっしょに協力して乗り越えよう」と思えるようにすることです。こんな夫婦の会話を見ていれば、子どもも「困ったときは人を頼っていい、人に話していいんだ」と実感することができますよ。ヒント3:相手が「言われたい言葉」を会話に盛り込む天野さん:私が5万人を超える親子と接して、たくさんの夫婦から聞いた「うれしかった言葉」「言われたい言葉」。中でも、夫が妻から言われてうれしい言葉をピックアップしました。これを会話に取り入れてみましょう。●「今日もお疲れさま」なんと、夫が妻に言われたい言葉のナンバーワンです。しかし、これは妻だって同じですよね。夫も大変だったけれど、私だって大変だった。でも、自分が言えてないのに、相手にだけ求めていませんか? こちらから声をかければ、相手も同様に返しやすいものです。夫婦はお互い様。「自分の要求は相手の要求と同じ」だということを思い出してみましょう。●「毎日ありがとう」「私は言われないのに、自分だけ言うのはしゃくにさわる!」という妻の意見もあります。でも、妻のこのひと言で、夫の仕事のパフォーマンスが格段に上がるという研究結果も出ているんですよ!●「やっぱり頼りになるね」妻にこそ、いちばん認めてほしいと夫は思っているのではないでしょうか。「後片づけありがとう。やっぱり頼りになるね」など、“あなただから”いう特別感を日ごろから伝えてみましょう。これはうれしいし、頑張りがいもあるものです。そして、このような言葉を普通に交わしている家庭で育つ子どもは、きっと誰に対しても「素直に感謝を伝えられる」ようになるでしょう。ほんのひと言を変えるだけで、夫婦の会話がステップアップ。それが夫婦だけではなく、そばで聞いている子どもにもいい効果を与えます。最終回は、夫婦の会話で陥りがちな「堂々巡り」から脱出するテクニックをうかがいます!参考図書: 『賢い子を育てる 夫婦の会話』 (あさ出版)天野ひかり 著/汐見稔幸 監修夫婦の会話は、子どもの成長に大きく影響を受けている! 「夫婦の会話」で磨かれる子どもの「5つの力」と「夫婦の会話」の心得とコツについて、わかりやすく解説した一冊。
2019年06月23日こんにちは!ユウコトリトリです。今回は、長男(小2)の歯の生え変わりのあれこれ話です。長男は、生え変わりのスタートが遅めな子でした。■小学生になっても1本も歯が抜けない…周りの子達が次々に生え変わっていく中、全くビクともしない長男の乳歯。 まぁ、個人差があるし…と思いつつも、歯並びの問題もあるので、「少しでもグラグラしたらお母さんに教えてね」と言い聞かせてありました。しかし、何ヶ月経ってもグラつきの報告がない。さすがに遅いのでは…と、長男の口内をまじまじ覗き込んでみると油断した…まさかそこから生えるとは…!(後から知ったのですが、乳歯が抜ける前に永久歯が離れた所から生えるのは、割とよくある事だそうです)■初めての歯医者、そして抜歯へ・レントゲンの結果、乳歯の歯根はしっかり残っている。・自然に抜けるのを待つ選択肢もあるが、いつ抜けるかは分からない。・歯が密集しているので、虫歯の原因になりやすい。という先生の見解でした。処置室に1人残された長男。初めての歯医者でドキドキしているだろうに、その上抜歯だなんて…麻酔するとはいえ、歯を力づくで抜かれるんです。■そして処置が終了、長男は…そこには、血だらけの脱脂綿を噛み締めたドヤ顔の長男が!絶対に泣きわめいて、先生を困らせるだろうと思っていたのに…私の方が拍子抜けでした。家では姉弟とケンカして泣く事も多いのに、こういう時は頑張れるんだなぁ…永久歯と共に、長男の成長を感じた歯医者での出来事でした。■そして私は反省…今思えば、少し大きくなってきた頃から仕上げ磨きをしなくなっていました。時々でも仕上げ磨きをしていれば、もっと早く気づいてあげられたでしょう。これから数年続く歯の生え変わり期、「もう幼児じゃないから」と、子どもまかせではなく、親も意識して見守らなくてはいけませんね!
2019年05月28日親になって「変わった」感じるのはどんなところ?子どもが生まれて、それまでの自分の生活や考え方が一変したという人も多いのでは。あんふぁんWebの「どっちだポン!」コーナーでリサーチしたところ98.3%の人が「親になって自分は変わったと思う」という結果に。以前と違うところを具体的に聞いてみました。自分のことより子どもを優先■ 買い物に行っても子どもの服ばかりに目が行くようになり、自分の物に対しての物欲がなくなった。食べ物にしても子どもも食べることを考えて辛い物を食べなくなったり、何をするにも子ども第一になっていた。旦那のプライオリティが下がった(笑)。(まりりんさん/34歳)■ 自分優先・自分中心で生きてきましたが、優先順位が変わり、どんな時も娘を優先・娘を中心に生活するようになりました。 自分の好物のおかずは娘にあげ、デザートもドリンクも娘にあげ、心は満たされるけどお腹はいまいち満たされない外食(笑)。娘のお出かけの準備に時間がかかって、自分はスッピン&帽子だったり(笑)。毎朝メイクに1時間かけられていた頃の自分が懐かしいです(笑)。(あーちゃんmama★さん/35歳)■ 妊娠してから食べ物が、できるだけ油っこくない物や和食に嗜好が変わってきた。また離乳食も食材選びから作り方まで、調べるようになった。 一人の時は何も考えず、コンビニで済ませたり、結婚当初もできあいのもので済ませていたのに、子どもには手作りをなるべく食べさせたい気持ちがある。(しずママさん/35歳)すぐに涙腺が崩壊する■ 子どもたちにつきあわされて見に行ったプリキュアの映画にさえ、ウルウルくるようになった。(あんあんママさん/36歳)■ 親になり、確かに涙もろくなりました。自分のどもはもちろんかわいいけど、まわりの子どももかわいいと思うようになりました。(ももぱんさーさん/34歳)■ 「母は強し」なんてウソだと思いました。 子どもが生まれてから、私は本当に弱くなったと思います。こんなに心配症ではなかったし、こんなに怒りっぽくなかったし、こんなに涙もろくなかったし。でも、子どもがいなかった時代に戻りたいと思わないのが自分でも不思議です。 自分の時間も、心の余裕もないけれど、ある意味、満たされてるんだと思います。(てるママさん/37歳)■ 子ども向けのアニメをみて、まっすぐなセリフに感動しています。忘れていた何かを思い起こさせてくれます。(みゆままさん/37歳)■ 子どもがらみの事件・事故に敏感になった。自分の事として考えちゃう。(Kさん/41歳)驚くほどに規則正しい生活に■ 親になる前は日付がかわるぐらいの時間まで毎日テレビを見ていたのに、今では子どもと一緒に20時には布団に入り、20時半には寝る日々。 自然に朝5時前には目覚め、早寝早起きの健康的なリズムが身に付きました。 (アポロさん/35歳)■ 時間にルーズだったけど、15分前行動ができるようになった(笑)。(びゅう16さん/42歳)■ 9時就寝5時起きの朝型の生活になった。(まちこさん/36歳)怒りに震える経験は初めて…■ 冷静沈着なタイプだと思っていたのですが、子どもが大きくなるにつれ、 イライラすることが増え、「怒りに震える」という表現を体感したのも 子どもが生まれてから。どうせ変わるなら、良い方向に変わりたかった…(涙)。(Miaさん/40歳)■ あまり怒らない自分が、子どもにこんなに大きな声を出して怒るんやって思いました。(ピロさん/33歳)■ こんなに怒りっぽくなかった!!独身のころは毎日が楽しくて仕方なかったけれど、今は無難にコトを済ませる事だけを考えてしまう、、、窮屈といえば窮屈。(みみさん/32歳)■ イライラしてしまうことがつい増えるようになった。 涙もろくもなった。(ゆかたくさん/39歳)ある意味“大きく”なった■ 大人に対してあまり怒らなくなった。(ほのぼのさん/39歳)■ 自分でいうのもなんですが、懐が深くなったというか、許容範囲が広くなりました。大体の事柄について、普通受け止められるようになりました。(ママさんランナーさん/39歳)■ 生活が一変するのは当然ですが、精神的に強くなりました。 人づきあいが苦手だったけど、子どものためにママさんと協力して行事のお手伝いをしたり、PTAの役員をやったり。 行列や人混みが苦手でも、子どもが風船ほしい、といえば並んだり。はーい!と手を挙げたり。 良い意味で図太くなりました。(のんさん/46歳)■ 仕事などで、人に対して待てるようになった。(やまさん/38歳)よくも悪くも…自分の違う側面を知った■ 占いや恋愛ドラマに心ひかれなくなった。前はすごく真剣に見ていたのに(笑)。今は「ふーん」と他人ごとな感覚。(ゆうさん/32歳)■ 独身時代騒いでる子どもが大嫌いだったが、親になり騒いでいる子どもが嫌いなのではなく、それを注意しない親が大嫌いということに気づいた。(匿名さん)■ 激変しました。産む前はまったく子どもというものに興味がなかった私。産んで育て始めたら、子どもってこんなにかわいくておもしろいのか!と。湧いてくる愛情に自分がビックリ(笑)。(りんりんさん/38歳)■ 変わりました!手作りケーキとか焼くようになったし。から揚げもあげるようになった!自分でもびっくりの変化ですw(みかこさん/33歳)投票期間/2018年10月31日〜11月13日<あんふぁんWeb編集部>
2019年05月28日時代が変わるとともに、子どもを取り巻く環境や、いわゆる「できる子」の定義も変わっていきます。子育てをしていくなかで、「自分が子どもの頃とは状況がまったく違う」と感じ、戸惑ったことのある親は多いはず。現在の子どもには、どんな能力が求められているのでしょうか。今回は、これからの未来を強く生きていける子どもの特徴について紹介していきます。親世代が子どもだった頃の「できる子」とは現代の子どもの親世代は「大人の言うことが聞ける子」こそが「できる子」とされていました。約20~30年前の日本は高度経済成長期で景気が良く、雇用形態は正社員が基本で、なおかつ勤続年数に応じて順調に給料が増えていく終身雇用制度が整っていたからです。ゆえに、しっかり勉強して安定した会社に勤めることができれば、その後の人生は安泰であるという考え方が一般的になっていました。そして男性が働きに出て、女性は主婦として子育てや家事に勤しみ、三世代や四世代で同居するのが当たり前でした。そのため、変化を求めずに画一的な生き方を選択できること、大人の言う通りに行動したり勉強したりできることが、できる子や優秀な子の条件だったのです。画一的では生き残れない現代しかし今は、かつての日本とは違い、正社員、派遣社員、フリーランスなど、働き方にバリエーションが生まれています。また、終身雇用制度が崩壊しつつあり、人々の生活に格差がみられるようになってきました。さらに、核家族が増え、共働き世帯が増加していることから、昔のような「家に帰れば、お母さんやおじいちゃん、おばあちゃんなど、誰かしら大人がいる」という状況が当然ではなくなり、放課後は学童保育や塾、習い事に行く子どもが増えています。加えて、昔とは違ってインターネットやスマートフォンが生活の一部となったことで、人々が得られる情報が一気に増えました。そしてSNSなどの普及で、会ったことのない人や違う国の人とインターネットを通して知り合い、コミュニケーションをとることも可能となっています。こうした時代の変化により、かつて当たり前だった「こんな勉強をして、こんな会社に入って、結婚して子どもに恵まれれば、将来は安泰」という画一的な生き方は通用しなくなったのです。これからを生きる子どもに求められるもの人々の生き方が多様化している現代で、子どもがすこやかに生きていくためには、以下のような力が求められています。1. 情報リテラシーを持つことかつては暗記などの詰め込み教育が基本でしたが、インターネットが発達した現代では誰でも手軽に情報を手に入れることができます。そのため、たくさんの知識を持つことよりも、情報を的確に活用する能力が重視されるようになっています。具体的には、インターネット上のフェイクニュースに騙されることなく正しい情報を見極めることや、自分や他人の個人情報のリスク管理ができることなどです。昨今ではインターネットを通じた犯罪に子どもが巻き込まれたり、匿名での誹謗中傷などで子ども自身が加害者になってしまったりするケースが非常に多くみられるため、親や周りの大人がインターネットの使い方を正しく指導する必要があります。2. さまざまな価値観を認めること生き方や働き方のバリエーションが増えている現代では、さまざまな価値観が溢れています。そんな中で、自分とは違う価値観を認められないと、子ども自身が生きづらくなったり、価値観が違う人に対して攻撃的になったりすることもあります。誰でも受け入れなければいけないというわけではなく、価値観が違うのは悪いことではないと理解するのが大切です。また、祖父母との同居が当たり前で、近所の人々との付き合いが多かった昔とは違い、現代は親や先生以外の大人とのかかわりが少ない子どもが増えています。そのため、ワークショップやイベント、旅行などで普段接点のない人々とかかわる機会を意識的に増やし、さまざまな価値観に触れる機会を作るのも有効です。3.自分自身を理解して意思を伝えること現代の子どもは、学校だけでなく習い事や塾など、忙しい日々を送っているケースが多くみられます。しかし、日々やるべきことが子どものキャパシティーを超えてしまうと、それまでは問題なく行ってきたことでも拒否したり、すべてにおいて無気力状態になってしまったりすることもあります。そうならないためには、子ども自身が自分について理解し、親に意思を伝えられることが重要です。子どもがなんでも話しやすい環境を作るためにも、親は話をしっかり聞く習慣を作りましょう。4. 誰かと協力して何かを成し遂げること核家族や一人っ子が増えており、SNSなどでインターネット上のつながりを持てる現代では、実際に誰かと協力することに対して消極的になってしまう子どもが珍しくありません。しかし、協調性や思いやりを持ち、誰かと協力して何かを成し遂げることは、子どもの成長過程ではもちろん、社会に出た後も必ず役立ちます。また、昨今は地震や洪水などの自然災害が頻発しています。災害の現場では、地域住民との協力が必要不可欠であり、子ども自身が生き延びることにもつながります。家庭では、お手伝いや宿題などで子どもと共同作業をする際に、協力することの大切さを伝えるのもおすすめです。***親世代が子どもだった頃よりも、さまざまな力が必要とされる現代の子どもですが、子どもならではの吸収力や柔軟性は今も昔も変わらないものです。小さなうちから、生きていくうえで大切なことを伝え、子どもがたくましく生きていけるようサポートしていきましょう。文/田口るい(参考)文部科学省|2.現代の子どもの成長と徳育をめぐる今日的課題YOMIURI ONLINE|これからの教育に大切になるもの~「主体性」を育むこと~ベネッセ教育情報サイト|【これからの時代に必要な力】変化の激しい時代を生き抜く方法ベネッセ教育情報サイト|幼児期から育成したい!「非認知能力」とは?【前編】All About|パパに知ってほしい!ワンオペ育児はなぜ辛いのか?
2019年03月16日外遊びが大好きな子どもたちですが、発達するにつれて、その遊び方は変わっていきます。発達に合わせて遊び方はどのように変わっていくのでしょうか。そしてその発達に親はどのような対応をしていけばいいのでしょうか。前回までは、外遊びが子どもの発達にもたらす効果と、親のかかわり方について聞いてきました。今回は引き続き、年齢別の外遊び方法について東京成徳大学の石崎一記教授にお話を伺います。【発達の専門家に聞いた外遊びの効果】 第1回 子どもの発達に外遊びは影響がない!? トータルで考える大切さ 第2回 ママのために遊ぶんじゃない、外遊びでの親のNG行動とは 外遊び、子どもの年齢別でどう変わる? -->■0~1歳の子が自然に触れる意味とは――0~1歳の赤ちゃんが、外で時間を過ごすことに意味はあるのでしょうか?発達にはもちろん影響がありますよ。3歳の子は0歳から1歳、2歳を経て、3歳になる…つまり連続性がありますから、必ず何か影響してくるはずですよね。この時期は、自然のある世界を味わうということだけでいいと思います。いっしょに木陰で気持ち良い風に吹かれる、鳥の声を聞く、気温の変化を肌で感じる、光を感じる、花を見る、水を触るなど、それだけで十分です。――家族で自然のなかで過ごす時間を楽しむだけでいいということでしょうか?そうです、家族で美しい自然の中で過ごすことによって、お母さんやお父さんたちに癒やされてほしいんですよね。0~1歳は一人では遊べないので、外遊びでは親子でいっしょに過ごしますよね。平日働いて忙しいお母さんたちも増えていて、なかなか家族でゆっくりと時間を過ごせないと思います。だから週末に1時間だけでも幸せで穏やかな時間を外で過ごしてもらいたいです。1週間のなかでそういった時間が少しでもとれるかどうかというのは、重要だと思います。■2〜4歳の「なぜ?」に親はどう受け止めればいいのか――2歳から4歳の子どもの外遊びには、どのような特徴がありますか?2~4歳の子どもたちは、「なんで?」とよく聞いてきますが、その不思議な気持ちにどうやって付き合うかが大切なんです。子どもたちが「なんで?」と聞いてくるのには、2つ理由があります。1つ目は自分が不思議に思ったということを知ってほしいから。2つ目は、本当になぜなのか答えが欲しいからです。1つ目の知ってほしいという気持ちは、必ずきちんと受け止めてもらいたいですね。そして、2つ目については、“本当に正しい答え”を教えてあげる必要はじつはないんです。――なぜ、正しい答えを教える必要はないのですか?子どもたちにとっては、本当の答えを知ることより、答えが出るまでになぜなのかを考えることが大切だからです。「なんで?」と聞かれたら、「何でだろうね、何でだと思う?」と聞き返してしまえばいいんです。そのあと子どもからデタラメな答えが返ってきたとしても、否定はせず、親もその答えを楽しんでしまえばいいんですよ。子どもたちのなかに不思議だなという穴のようなものがたくさん開いていると、知りたいという欲求につながり、理解できたときの喜びも大きくなります。長い目で見て、この時期に自然をいっぱい体験して、不思議な気持ちをたくさん持つことは大きな意味を持っていると思います。■5歳以上になると外遊びは変化する――では5歳以上の子どもたちは、どういった遊び方に変化していきますか? また、親のかかわり方は変わってくるのでしょうか?5歳以上になると、何かに挑戦するという遊び方が増えてきます。この時期になると、親がいっしょに遊ぶことは次第に減ってきて、寂しいと感じる人もいるかもしれませんね。安全確保はしっかりととり、共感してあげることも重要です。子どもに自分を重ねてしまい、ついつい心配しすぎてしまう人もいるかと思いますが、子どもには子どものやり方があるので、これくらいの時期からは自主性を伸ばしてあげることに注力してあげてください。その子らしい発達を促していかれるように、子どもが今何を感じているかということを一番に考えてあげてください。■外遊びにおいて一番大切なこととは――外遊びで持って行くといい道具があれば、ぜひアドバイスをお願いします!5歳くらいまでの子どもたちにとって“自ら遊びを作り出す力”が奪われてしまうので、ボールやラケットといった遊び道具は必要ないと思います。虫メガネは自然を観察するときにとても便利ですし、子どもも喜ぶと思うので、おすすめです。また、スケッチブックなどのお絵かき道具も、外遊びの時間を有意義にしてくれますよ。ビニール袋を持って行って、拾ったものを入れさせてあげるといいですね。拾ったものは、その日楽しかった体験の象徴です。安全かどうか確認したうえで、持ち帰らせてあげてほしいと思います。――石崎先生は外遊びで一番大切なのはどんなことだと考えていますか?外遊びというとお母さんにとっては大変なイメージがあるかもしれませんが、身近で気軽に行うのが一番です。無理に遠い公園に行こうなどと考えず、普段から遊んでいる近所の公園でも、工夫することで十分楽しく過ごすことができますよ。家族で自然の中で幸せな時間を過ごして、ぜひ外遊びを癒やされるような時間にしてもらいたいと思います。石崎一記さんプロフィール東京成徳大学応用心理学部教授。2000年4月より現職。発達心理学について、特に児童期の動機づけや感性の発達が専門。ガイダンスカウンセラー、学校心理士、1級キャリアコンサルティング技能士、日本シェアリングネイチャー協会指導者養成委員・トレーナー。千葉県社会福祉審議会委員や厚生労働省キャリアコンサルティング研究会委員なども務めている。※「石崎」の「崎」は正しくは「たつさき」)
2018年07月11日共働きの育児で不安に思うことはたくさんありますが、中でも「子どもと過ごす時間が少なくなることへの悪影響」を懸念してしまいますよね。寂しさから性格が変わってしまうのではないか、うまく教育できないのではないだろうか、子どもの学力に影響があるのではないか……そんなことを考えれば考えるほど心配な気持ちに。ただ、それらのことは果たして本当なのでしょうか。本当に共働きは子どもにとって悪影響なのか。今回はそんな共働きの育児についてお話しします。 共働きの子どもは「愛情不足」?共働きの場合、子どもと接する時間がどうしても少なくなってしまいます。子どもの性格によっても異なるかもしれませんが、客観的に見ると専業主婦世帯に比べて寂しい思いをさせる時間が多くなるのだと思います。子どもの目線になって考えても、朝早くから夜遅くまで保育園生活、親がいつも忙しそう……というのは、寂しいものかもしれません。子どもに寂しい思いをさせることで、子どもが「愛情不足」を感じてしまう可能性が高いです。愛情不足の状態は、子どもにどのような影響を及ぼすのでしょうか。コミュニケーションが苦手になる肌で触れ合う、目を見て話しかける、一緒に遊んで気持ちを共感する……といった経験が少ないことにより、コミュニケーションの取りかたが分からず、他者と接するのが下手になる。自分に自信が持てない「愛されている」という無償の愛を感じないことにより、自己肯定感が低くなる。そのため自分に自信が持てず、消極的になってしまう。 子どもは愛情不足を訴えているかも子どもが愛情不足のときのサインを見逃さないようにしましょう。ほんの一例をご紹介します。爪噛み、指しゃぶり大人(先生や他の親)に甘えるわざと注目されるようなことをするうそをつくおねしょや夜泣きまた、かまってアピールが強かったり、イタズラばかりするのも、「こっちを向いてほしい」という子どもからの切なメッセージ。対応に一苦労……ということもあるかもしれませんが、そんなときに「ちょっと待って」「なんで困らせるの!」とイライラすると、子どもにもしっかり伝わってしまいます。それが愛情不足を加速させてしまう原因となるので、一回深呼吸して改めて子どもと向き合いましょう。子どもにとって、親と接することのできる大切な時間です。 共働きは子どもの教育に悪い?愛情不足の問題を考えていくと、共働きは子どもの教育に悪いのかと不安になりますよね。しかし、そんなことはないそうなんです。乳幼児期の子どもの反応に対しては、特定の人が抱っこなどの対応をすることで、愛情が育っていくのだとか。特定の人というのは、家庭や保育園など環境はさまざま。共働きだからといって子どもが愛情不足に陥ったり、教育に悪影響をもたらすとはいえないということですね。子どもとの時間は量よりも質海外の研究によると、親子で過ごす時間と、子どもの学力・行動・情緒の安定には、なんの関係もないということがわかったそうです。子どもと長く一緒にいられるほど良いと思いがちですが、大切なのは時間ではなく「子どもと何をして過ごすか」という質の面。たしかに、1日中一緒にいる中で、子どもにはタブレットやテレビを与えて親は好きなことをする……というよりは、短時間でも子どもと一緒に遊んだり、絵本を読んであげるといったほうが、子どもの教育や情緒に良いでしょう。 共働きが子どもに与える良い影響それでは共働きが子どもにどのような影響を与えるのか、「良い面」にフォーカスを当ててみましょう。子どもの自立につながる忙しくしているパパやママを見ていたら、「お手伝いをしよう」「できることはないかな」など自分で考え、行動できるようになるのではないでしょうか。また、子どもにお手伝いを頼むことで「頼られている」という自信にも。そういった自立心や生活力は、いずれ子どもが大きくなったときに役に立つでしょう。働くママ・パパへのリスペクト働きながら家のことをこなす両親をかっこいいと思いますし、「今日ママ、仕事でこんなことがあったんだー」という話を聞くことで、「仕事とはなにか」ということを学べます。「私もママ・パパみたいになりたい」と憧れてくれるかもしれません。経済的なサポートができる共働きのため、経済的に余裕ができることも。家族旅行に行ったり、子どもに塾や習い事をさせたり、志望しているところへ行くための経済的なサポートができたりと、「お金」の面で困ることが少ないのも、子どもにとって良い面ですね。 共働きの育児はとても大変ですよね。急いでいるのに子どもが言うことを聞いてくれなかったり、休みたいのにかまってほしそうにしたり。しかしそれは、子どもが成長しているという証です。イライラしたらとりあえず深呼吸。そして「子どもと過ごす時間は量より質」を意して、しっかりコミュニケーション・スキンシップをとるよう心がけてくださいね。 参考:スキンシップが重要! 愛情不足に陥った子どもの特徴と危険性保育園の先生が我が子を「愛情不足の典型ですね」と鼻で笑った話。児童精神科医が語る「親の愛情不足」への誤解働くお母さんに朗報! 子どもと過ごす時間は「長さ」より「質」の方が大切
2018年04月28日筆者の息子が発達障害の疑いをかけられた時、ネットにかじりついて情報収集する中で、たどり着いたのがABAという療法でした。ABAとは、アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系のことで、日本語では「応用行動分析学」と呼ばれます。人の行動の原因を内部(心)ではなく、人を取り巻く環境に求める考え方で、自閉症など発達障害の子どもに非常に有効なアプローチ法とされています。最近では、このABAを取り入れた療育療法が非常に多くなっています。でも、専門書を読んである程度の考え方は理解したものの、「具体的にどう子どもに接したらいいのか?」はわからずに困っていました。そんな中、とても役立ったのが、shizuさんの著書「発達障害の子どもを伸ばす 魔法の言葉かけ」(講談社)でした。発達に遅れがある子どもへの具体的なアプローチ方法が書かれており、日々の生活の中で、子どもとの関わり方にたくさんのヒントを得ることができました。しかも、その考え方は、発達障害だけでなく上の子(定型発達)の子育てにも同じように役立ったのです。著者のshizuさんの息子さんも、3歳の時に自閉症スペクトラムと診断されており、ちりばめられたご自身の体験エピソードには、とても重なるところがありました。「私だけじゃない」「やればできるかもしれない」ととても励まされたのです。そんなshizuさんに、「ABAを利用して発達障害の子どもを伸ばすにはどうしたらいいのか?」をテーマにお話をうかがいました。■3年間できなかった滑り台、ABAでたった30分で滑れるようになっちゃった!?――ABAは素人が専門書を読んで理解するにはなかなか難しい学問ですが、わかりやすく言うと、shizuさんはABAをどういうものだとお考えですか?「私は、ABAは親子の関係を笑顔に導く1つの学習方法だと思っています。子どもが生きやすく生きるために、「できないこと」を「できた」に導きやすくする有効な働きかけだと思います」――具体的には、どんな手法なのでしょうか?「ABAの醍醐味のひとつに、スモールステップというものがあります。これは、ひとつの課題をできるだけ細かいステップに分け、1回の目標達成レベルを低くして、そのステップを一つ一つ達成しながら成功体験を重ねていくというもの。それが子どもの自信となって大きな課題達成につながるというわけです。この手法で取り組んでいくと、まるで魔法みたいに、全然できなかったことがコロッとできるようになっちゃったりするんですよ」――著書の題名も「魔法の言葉かけ」ですものね。実際に、魔法のような出来事はありましたか?「私が関わった子で、滑り台がまったくできない子がいました。3歳の時に滑り台でひどい尻もちをついてしまって、以来3年間、滑り台を断固拒否していたんです。でも、身体的な原因ではないし、私はその子の様子を見ていてできる可能性は十分あると思い、スモールステップで取り組んでみました。そしたら、たった30分足らずで滑れるようになったんですよ!」――3年間できなかったことが30分で!? 具体的にはどうやったのですか?「目標値を滑り台の下の方から、70センチくらいに設定し、ちょっとずつ登って滑ることを繰り返しました。その都度「すごい! ここまでこられたね!」とほめて、だんだんと目標値を高くしました。下の方から登れば、手を離すだけでスーッと滑りますよね? だから少しずつ滑り台の感覚を楽しめると思ったのです。私も後ろからついて子どもの恐怖心を和らげました」――なるほど。逆から少しずつ滑らせて、恐怖心を取り除くというワケですね。「滑り台の上まで登れたお子さんを見て、ご両親は本当にうれしそうで、何度もほめていらっしゃいました。そしたら、その子はすごくうれしくなって、1つできたことから自信がどんどん広がったんです。大きく揺れることを拒否していたブランコも大きく揺らして乗れるようになり、ジャングルジムも2段目までが精いっぱいだったのに、一番上まで登れるようになったんです。これ、全部その日のうちにできるようになったんですよ。その後、市内の滑り台めぐりをして、児童デイサービスでの散歩の時間にも『滑り台のある公園はありますか』とリクエストしたそうです。それまで、その子はあまり自分のやりたいことを積極的に言うタイプじゃなかったそうで、ご両親は積極性が出てきたこともとても喜んでいました」――自分ができたことはもちろん、お父さんとお母さんにほめられたことが、ものすごくうれしかったんでしょうね。「子どもにとって、親のほめ言葉は何よりのご褒美です。どんなささいなことでも、できたことに対していっぱいほめてあげてほしいです」――スモールステップを成功させるコツはあるのですか?「まず、親が『できる』と信じること。子どもは親が思っていることを敏感に察知するので、信じて『できるオーラ』を送ることが大事です。だからと言って、親のエゴで『この歳で滑り台ができないなんて恥ずかしい』とか『みんなができるんだから』というのは違いますよね。それは、親が子どもを思い通りにコントロールしたいと思っているだけ。そうではなくて、滑り台って本来、子どもにとってとても楽しいモノ。その楽しさを味わえたらいいよね、というイメージをふくらませてほしいです」――親のエゴを押し付けるのは違う、ということですね。「言葉かけも大事です。親目線で『やってごらんなさい』と言うのではなく、子どもと同じ目線になって『ちょっとやってみようよ! 〇〇ちゃんならきっとできると思うな』という感じで。NHKの歌のお兄さんやお姉さんみたいに、思わず子どもの気分が乗っちゃうようなノリやテンションで盛り上げるのもコツですね」――子どもがチャレンジに不安を感じたら?「子どもが不安を感じていたら、まずは、不安に寄り添ってあげることが大切。いったんはスルーして、気分が戻ってきたら『ちょっとだけやってみる?』とうながしてみてはどうでしょうか? 時間を空けるとスルッとできちゃうこともあるので、1回であきらめずに何回かはトライしてほしいですね」――でも、もしそれでもダメだとしたら…?「たとえ滑り台の一番上まで登れなかったとしても、『ここまでできたんだね! すごいね!』と、必ず成功体験で終わりにしてあげることが大事です。『あとちょっとだったのに!』という捨てセリフは厳禁。どんなにわずかでも、自分で踏み出せてそこまでできたということを、まずは認めてあげてください。また、ちょっと難しそうだったら、子どもの苦手な動作を背後から補助するような形で、親が少しだけ手助けしてあげることも有効です」――他にうまくいかない課題に取り組むときに心がけた方がいいことはありますか?「子どもの興味あることに寄り添って、課題の設定を工夫することも大切だと思います。例えば、こんなお子さんがいました。その子は平仮名を覚えるのが苦手で、カードで『あ』『い』『う』…と教えても、上の空で全然頭に入らない。そこで、その子が大好きな戦隊モノを利用することにしました。戦隊キャラの写真と名前(平仮名)をゲーム感覚で一致させて、その子の興味を引き出す仕掛けを作り、平仮名を読む行為自体が楽しくなる方法で取り組んだのです。そうしたら、その子はどんどん平仮名を覚えて、後にお母さんから『文章も読めるようになりました!』と報告がありました」――「教える」というより、その子の「興味を引き出す」仕掛けを作る。そして、それが楽しいと思えれば、後は、自らどんどん吸収してくれるというわけですね。親もそんな子どもの成長がうれしい。子どもも笑顔&親も笑顔、親子の関係を笑顔にする、まさにウィン・ウィンの方法ですね。 ■ABAを行ううえで、親が気を付けるべきこと――スモールステップがとても有効なやり方だということはよくわかりました。では、課題を少しずつクリアしていけば、何でもできるようになるのでしょうか?「いいえ。一点注意しなければいけないのは、何でもかんでもスモールステップで繰り返しやれば身に付くわけではないということです。滑り台の例のように、ちょっとした勇気やきっかけ作りでクリアできそうな課題はスモールステップが有効です。でも、平仮名の読み書き、算数など、さまざまな工夫をしてもどうしてもうまくいかない場合、もしかしたら学習障害が絡んでいる場合もあるかもしれません。その場合は、『これは生まれ持った特性なのでは?』と考えを切り替えることも大切です。そのことも頭にとめておいてほしいです(文字の読み書きにはビジョントレーニングが有効な場合もあります)」――ほかに、ABAを行ううえで気をつけておくべきことはありますか?「よく、家で机に座って子どもにガッツリABAの課題をやらせる、という話も聞くのですが、体を動かすことや外に出て五感を生かすことも大切にしてほしいと思います。五感を働かせることは、視機能、脳機能を伸ばすのにも大切だと思いますよ。あと、ABAはちょっと間違えると、『指示して動かす』ということに終始しがちな危険性があるので、子どもに選択させることを常に意識してほしいと思います。例えば、どんなに障害が重いお子さんであっても、食べ物の好き嫌いはあるはずです。『はい、お菓子よ』とあげるだけではなくて、『どっちが食べたい?』と選ばせる。選ぶというのは楽しみでもあるので、どんなにささいなことでも自分の意思で選ぶという体験を重ねてほしいと思います」■客観的視点が大事! ABAは親子の笑顔を引き出すアプローチ――最近では、ABAの認知度が高くなって、家で実践している方も多くなってきたようです。でも逆に、それがうまくいかないと、自分と子どもの努力不足だと追い詰められてしまう方もいるようですが…。「確かに、向き不向きがあるかもしれません。そんな時は、そもそもABAは子どもの笑顔を引き出すアプローチということを思い出してください。そこを外れて『なんでできないの?』『どうしてあなたはいつもこうなの?』というふうになってしまったら本末転倒ですよね…」――私もそんな時期がありました(苦笑)。つい「あなたのためなのよ!」と力が入ってしまって…(苦笑)。「私もそうだったのでよくわかりますよ。でも、お母さんが『これができないと困る』と思って一生懸命やっていても、子どもは全然困っていなかったりするんですよね(笑)。困っているのは、子どもじゃなくて、実はお母さんの方。お母さんが、他人からどう見られるかを気にしてやっていることの方が多い気がします。そんな時は、ちょっと立ち止まって『今の私って人の目を気にしてる?』と自分のことを客観的にみることが大事です」――確かに(苦笑)。当時は、「普通に近づけたい」という私のエゴが、常に頭のどこかにあったように思います。「私も息子が自閉症と診断された当初は、とにかく『普通に近づけたい』と夢中になっていた時期がありました。でも、その結果、課題をなかなかクリアしない息子を追いつめ、見事に失敗しましたけどね(苦笑)。普通にこだわったり、周囲からどう思われるかにとらわれると、子どもの悪いところ・できないところばかりが目についてしまい、悪循環に陥っちゃうんですよ」――そういう時って、もはや自分のことが見えなくなっているはず(汗)。自分のヤバさに気づくサインはありますか?「常に子どもが教えてくれるはずです。子どもに笑顔があるかどうかです。子どもに笑顔がなかったら、きっとその時、お母さんにも笑顔がないと思いますよ。お互いに笑顔がないのなら、家庭でのABA(療育)はいったんお休みしましょう」――いろいろお話をうかがっていると、もちろんABAは子どもの力を伸ばす可能性に満ちているけれど、それ以前に、お母さんの心の健康の方が大事という気がしてきました。「そう。子どもうんぬんよりも、まずはお母さんが自分自身を大切にすることが何より大事。だって、同じことが起こっても、自分に余裕がある時は『あらま~』って笑えるけど、余裕がない時だと『何やってんのよ!』って怒っちゃったりするでしょう? 物事をどう受け取るかはすべて自分次第なんですよ。借りられる手は全部借りて、まずは、お母さん自身の心を満たすことを考えましょう。子どもが見たいのは親の笑顔ですから。あと、何もかも完璧を求めすぎず、『まぁ、いいか』というゆるい心を持つことも大事です」――確かに、発達障害の子育てで「ゆるさ」は大切ですね。発達障害児のお母さん(私?)って、常に、子どもの将来の心配をするのが癖のようになっちゃっているのですが、ここらへんはどうしたら?「みなさんが不安に感じているのは、まだ、実際には起きてない予期不安ですよね? だとしたら、起きてない不安を延々と考えて苦しむのはムダじゃないですか?まずは、不安を感じているという自分の気持ちを『~って思っちゃうんだね。わかるよ』と認めて受けとめ、『また出てきたあ! 私って本当に悲劇のヒロイン好きだわ~』って笑い飛ばしちゃうのもひとつの方法です。思考癖に気づくことが大切です」――先のことは誰にもわからないはずですものね。「もう、『なんか知らないけど、この子はきっと大丈夫!』と決めてしまいましょう(笑)。先のわからないことはプラスに考えた方が楽しいし、それに、人はみな、決めてから行動を起こすでしょう? だったら、『大きくなった子どもの笑顔を思い浮かべ、今、サポートできることは?』と応援団として行動を起こすのです。それでも不安に押しつぶされそうになった時は、どうか、この言葉を思い出してみてください。それは、『今の子どもの姿がすべてではない』ということ。これは、私がお守り代わりに心にとめている言葉です。親が信じて、コツコツ働きかけていれば、きっとうれしい成長があります。今の姿だけを見て将来を悲観せず、子どもの可能性を信じて、楽しく働きかけていきましょう!」「今の子どもの姿がすべてではない」――著書を読んで以来、私がずっと心にとめている言葉です。shizuさんのこの言葉は、いろいろな局面で私の心を楽にしてくれました。子どもの可能性を信じてコツコツ働き続けることの大切さ、そしてそれ以上に、子どもと自分が笑顔でいることの大切さを、改めて感じた取材でした。参考図書: 発達障害の子どもを伸ばす 魔法の言葉かけ 著者 shizu/監修 平岩 幹男11万部13刷のロングセラー。手を洗うときの言葉かけ、食事をしながらの言葉かけ、いっしょに料理をするときの言葉かけ、散歩のときの言葉かけ、遊びながらの言葉かけ―ABA(応用行動分析)を利用した「言葉かけ」をすれば、楽しみながら家庭で子どもの力を伸ばせることを紹介した一冊。shizu プロフィール自閉症療育アドバイザー。講演会などで、日常生活の中で子どもの力を伸ばす楽しい関わりや言葉かけを紹介。家族に笑顔を増やすため、親が心掛けたい子どもへの気持ちの持ち方も伝えている。無料メール講座『発達障害の子と楽しく生活する7つのコツ』配信中。講演会の詳細はブログ参照。ブログ: 「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉」 取材・文 まちとこ出版社N
2018年01月07日目まぐるしく変わる今、一つだけ変わらず続けていたいことがあります。それは「自分を愛すること」。これができると心が晴れ晴れとして毎日が変わってきます。では日常の中でできるアクションを見てみましょう。どんな時でも、一つだけ変わらず続けたいこともっとスマートになりたい!もっと美しくなりたい!もっと仕事ができるようになりたい!と女性は毎日の中で自分がもっと輝けるために頑張っています。ライバルがいる人、一人で自分との戦いをしている人など常に競い合っているのです。このようにいつも休むことなく、なりたい自分に向って頑張って走っていても、なりたい自分に近づくことはなく、なかなか満足できる事がありません。だって、なりたい自分像もどんどん変わってきますし、トレンドも毎年変わるのでいつまでも追いかけ続けないといけないものですよね。 ちょっとここで一息。もし、私たちが追いかけ続け走る速度を緩めて、今ある姿を受け入れることができたら?自分を愛することは、簡単なことではありません。特に周りの人があなたに変化を求めているときは特に難しくなります。少し我慢をして、毎日の中に自分への労りをしていきましょう。この行動で自分自身が喜べるようになります。1.起きた時から変えてみようあなたは毎朝どんな目覚め方をしていますか?眠気を打ち壊すような雷のような目覚ましの音ですか?こんな目覚め方は、毎朝心臓がびくっとしてしまいます。あわてて行かないといけない日に、足が痛くなることを覚悟してヒールを選び、案の定、足を痛めてしまって、歩けなくなり後悔するなど。女性ならだれでも経験があると思います。これでは、一日を壊してしまうのと一緒ですよね。自分を愛することの一つは、「朝の時間に自分にとって良い選択」をしてあげることです。 朝の時間は、朝ごはんを食べながら音楽を聴いて、何を着て行くか考えます。ゆったりとできる時間がないなら、少しだけでいいから早く起きる勇気を持ちましょう。メイク中も少し笑顔でしてみるときれいに仕上がります。2.ビューティールーティンで労わる最近のアメリカの研究では、ビューティールーティンで、身体のケアをすることは、意識をもって自分自身の心の中までケアし、愛しているアクションであると発表されました。実際に、多くの女性がボディーケアをしている女性はポジティブで笑顔が多く、鏡に映る姿がきれいになると外出したい、周りの人ともっとかかわりたいと思うようになります。つまり、自分へのビューティールーティンを少し集中してすることで、心の中まできれいになっていくのです。時には、自分へ美容液などのご褒美をして1ヶ月に1回でもいいのでしっかりとケアをする日を決めてみてはいいですか?3.考える時間を持つために「無」を選ぶ毎日約束があって、一日の予定がぎゅうぎゅう詰め。少しストップして、「無」という時間をせめて30分でもいいから作ってみましょう。人込みから遠ざかり、携帯に持ち運ぶお気に入りの曲を聴く。忙しさから自分を追い込まないようにしましょう。自分がしないといけないこと、自分自身を見つめ、自分の気持ちを聞き、心の中のもやもやを吐き出す。このような時間を持てるようにしましょう。4.成功と失敗をしっかり覚えておくダイアリーやスケジュール帳を使って、毎日「これをすると良かった」「これをするとダメだった」ということをメモしましょう。このメモはこれから先に選択をしないといけないときや、解決法を見つけたいときに役立ちます。小さな満足感を得た出来事や成功したことを書くように心がけましょう。このような小さな満足感を得た出来事を見過ごしていけません。5.テーブルをきれいにする一見あまり価値がないように感じますが、きれいなテーブルクロスまたはランチョンマットを用意して、おしゃれな食器で食事する。その日の気分のよって、クロスの色やデザインを変えることは食事の時間を喜びに変えてくれます。テーブルマナーをきっちり守ってお行儀よくしないといけないことはありません。テーブルに座って食べる時間が、幸せに感じることが目的です。6.運動するのはダイエットのためじゃない!身体を動かすことはダイエットの為だけではなく、自分のことを愛するためにしましょう。もちろん最終的にカロリーを燃やすことができますが、ダイエットをするためにすると、体を動かすこと自体が強制的に感じてしまいます。お散歩は素敵な場所を見つけるためにする。ダンスは好きな曲をさらに楽しむためにする。エンドルフィンを出して、どんどん気分が良くなります!7.きっかけを失わないために貯金節約をするのではなく、一日にできた小銭を少しずつ置いておくことで、少しずつ貯金が増えていきます。それは、これから先に何かきっかけが来た時に「お金がない」ことを理由に諦めることなく、自分のためにケアをすることとなります。8.YES!すべてのことに対して「YES」を言うことはありません。本当にしたいことや好きなことを選ぶようにしましょう。周りのことを気にしすぎるあまりに自由を失うなんていけません。でも「NO」ばかりでは?「これはできない、これはムリ。」と言ってばかりでは本当に何もできなくなってしまいます。上司のいうことをロボットのように聞く必要はありません。でも自分のいうことは素直に聞いてあげてもいいですよね!
2017年07月15日園や学校に通う子どもにとって、学年が一つ上がる4月は、まわりを取り巻く環境が大きく変わる時期。担任の先生やクラスの友だちが変わることも多く、ママとしては「新しい環境で大丈夫かな」と心配になる季節でもあります。この時期に、いつもより注意深く子どもの様子に気を配るためのポイントをご紹介します。■子どものサインを見落とさないためのコツ入園・入学を迎えた子どもはもちろんのこと、新学期はクラス替えなど環境の変化が大きい時期。なかには、環境の変化になじめずにストレスを抱えてしまう子も。「表情がなんとなく暗い感じがする」「最近、学校の話をしなくなった」など、子どもの表情や様子にサインがあらわれている場合もあります。また、気持ちが不安定になってちょっとしたことでイライラしたり、いつもできていることを失敗してしまったりするケースも。「もうお姉さん(お兄さん)になったのに、何やってるの!」と、つい叱りたくなってしまうかもしれませんが、そこは少し立ち止まって。「もしかしたら、何か理由があるのではないか」と考えてみませんか? ■何も話さない子どもには子どもに気になる様子が見られると、ママとしては「園や学校で何かあったのでは」と心配になりますよね。それなのに、子どもに「何かあった?」「学校はどう?」と聞いても、そっけなく「別に」「何もないよ」と、話してくれない場合もあるかもしれません。そんなときに、問い詰めたりとがめたりするのは逆効果。子どもが何も言わないときは様子を見守るだけにとどめます。子どもの方から、自然と話す気持ちになるのを待ちましょう。その代わり、子どもが話しかけてきたり、何か言いたそうなそぶりを見せたら、できるだけ家事などの手を止め、目を見てしっかりと聞いてあげて。子どもの気持ちに寄り添い、「ママには話しても大丈夫」という安心感を与えてあげたいですね。■ネガティブ発言をしたときには子どもの話の中には「お友だちにイヤなことをされた」「こんなできごとがあって腹が立った」などのネガティブ発言もあるかもしれません。そんなときは、「こう言えばよかったのよ」といったアドバイスしたり、「そんなことで怒ってはダメよ」など、注意したりしたくなるかもしれませんが、まずは我慢。「イヤだったんだね」と子どもの言葉を繰り返してみてください。同じ言葉を繰り返すことで、子どもは「話を聞いてもらえた」と安心するはずです。また、「こんなことをして楽しかった」というような話にも、「すごいね」「それは楽しそうだね」などと興味を持って接して。子どもの気持ちに共感を示すことで、子どもは「ちゃんと自分を見てくれている」と感じ、いろいろなことを話しやすくなります。■心配事を先生に相談するときにはお友だち関係のトラブルや園・学校生活のことなど、家庭内の話だけでは解決できず、先生に相談したいと思う問題もあるかもしれません。先生への連絡方法として、一般的なのが連絡帳です。でも、込み入った相談内容の場合は、連絡帳には書くのはできるだけ避けた方がベター。連絡帳は、子ども本人をはじめ、ほかの子の目に触れる可能性もあります。保育園や幼稚園で「まだ字が読めないから大丈夫だろう」と思っても、子どもは意外と雰囲気を察知するもの。相談事がある場合は封書などで先生に連絡するか、連絡帳に「面談をお願いしたい(または電話をしたい)」と書いて都合を聞くようにしましょう。4月は子どもにとって、1年のスタートとなる大切な時期です。普段以上に親子のコミュニケーションをとり、環境の変化による不安をやわらげてあげてくださいね。
2017年04月05日結婚して家庭ができると、昔からの友人と会う機会は減ってしまいがち。大切な存在ということは変わりませんが、環境が大きく変わるとちょっとしたひとことや気持ちのすれ違いが原因で、関係が切れてしまうケースも珍しくありません。結婚してから疎遠になった友人がいる、独身の友人とつきあいにくくなったことを寂しく感じている…。そんな人は、まずは自分の接し方から変えてみてはいかがでしょうか?■旧友とのつきあいも基本を大切にする子育て中は、友人と会う約束をしていても、「子どもが熱を出した」「夫の予定が変わって、子どもをみてもらえなくなった」などの理由で、キャンセルしなくてはならない場面が少なくありません。子どものことが最優先。それはママにとって当たり前ですし、たとえ友人が独身でもそれが原因で機嫌を損ねる人はきっと少ないと思います。ただ、約束をキャンセルした当人が「仕方ない」「当たり前」という態度では、やはりキャンセルされた方は良い気はしないはず。会えなくて残念、寂しいという気持ちにもなるでしょう。そのため、約束をキャンセルしたことに対して「申し訳ない」「自分も残念」という気持ちを伝えることが大切です。まずはきちんと「ごめんなさい」と伝えて、相手が理解してくれたら「ありがとう」の気持ちもしっかり伝えましょう。さらに、かわりの日時などをこちらから提案することで、「会いたい」という気持ちも伝えられると、相手も安心するのではないでしょうか。■お互いが楽しめる話題を心がけるお互いに既婚者だと、どうしても結婚生活や子育ての話題が多くなります。しかし、昔からの親しい友人と会っているときは、家庭のことは忘れて楽しみたい! という人もいるのではないでしょうか?家庭や子育ての愚痴で盛り上がってストレス発散! という場合ももちろんあると思います。ただ、意外とデリケートな話題なので、仲の良い友人同士でも、ときには自慢話に聞こえてしまったり、考え方の違いで気まずくなってしまったりすることも。そのため、一方的に家庭・子育てのことばかりを話題にするのは避けた方が良いかも。意識的にほかの話題も盛り込んで、せっかく会えたのだから、いろいろな話ができると良いですね。■結婚生活・子育ての話はする? しない?独身者や子どもがいない女性には、「結婚生活・子育ての話は控えるべき」と言う人もいますが、私自身は気にしすぎる必要はないように思います。未婚・既婚、子どもがいる・いないという違いがあっても、そこは同じ女性。理解し合える部分はたくさんあるはずです。ましてや友人同士ですから、結婚生活や子育ての話を必要以上に遠慮するのも、なんだか不自然な気がします。ただ、愚痴ばかりになってしまう、自分の話ばかりするというのは、思いやりに欠けた、相手に不快な思いをさせる行為です。愚痴ばかりにならないこと、相手の話もきちんと聞くことは心がけたいものです。■自分から「提案」する「こちらが独身で相手が既婚・子持ちだと、なんとなく誘いにくい」という話をよく耳にします。この誘えない理由のひとつには、「既婚女性・ママたちが、どんな生活を送っているのかわからない」というものがあるように思います。とくに子育て中は、独身女性となかなかタイミングがあわないことも多くなります。そのため、独身女性の方が必要以上に気を使わなくてすむように、自分から日時や場所の希望を伝えてみてはいかがでしょうか?「○日○時に××で!」と一方的に言ってしまうと「わがまま」な印象になってしまいかねないので、「○日○時に、場所は××だとうれしいけれど、あなたの都合はどう?」と、提案として伝えられると良いですね。今回紹介したのは、あくまでも私自身が独身者として、そして既婚者としてこれまでに感じたことをもとにしたポイントです。人間関係は千差万別、すべてのケースに当てはまるものではないかもしれません。ただ、「大切な友人を失いたくない」という気持ちは、きっと誰にでもあるはず。そんな願いをかなえるための、ちょっとした参考になれば幸いです。
2017年02月15日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。「自分の子どもには友達がたくさんいる明るい子どもに育って欲しい」多くの親御さんがそう望まれているかと思います。その一方で、お子さんの人見知りに悩む親御さんも少なくありません。そこで今回はお子さんを人見知りにしないための育て方について心理学からご紹介したいと思います。●乳幼児期の人見知り赤ちゃんの人見知りは早い子で生後5か月ごろから始まり1歳くらいでおさまるケースから、1歳を過ぎて始まり2〜3歳でおさまるケースまで、非常に個人差があるようです。かつて人見知りは母親と他人の区別がつくようになった証だと言われていましたが、そうではないことがわかっています。『東京大学』の岡ノ谷一夫教授らの研究によると、人見知りの強い赤ちゃんは人見知りをしない赤ちゃんよりも相手の目を見る時間が長く、相手と目が合ったときに凝視するような目の動きをするとのこと。そして人見知りの赤ちゃんは相手の視線や顔の向きに敏感なのではと考え、自分と向き合っている顔とよそ見している顔を見せたところ、よそ見している顔を長い時間みていたというのです。このことから、乳幼児期の赤ちゃんの人見知りは相手に近づきたいけれど、相手から離れたい という感情が複雑に入り乱れた状態であることがわかったそうです。この研究結果から考えると、赤ちゃんの人見知りに対しては、「びっくりしたね!」などと過剰な反応を見せず、「大丈夫だよ。優しい人だからね」とお母さんが優しく抱きしめながら語りかけてあげること が大切だと考えられます。●学童期の人見知り成長して学童期になっても人見知りをする場合は、相手にどう思われるかが気になって仕方ない、嫌われたくない、否定されたくない、傷つけられたくないという心理から自分を守るために人に近づくことを恐れてしまうことで人見知りをする傾向が強くなります。自分に自信がない とそう考えてしまうのは、大人になっても変わらない傾向があります。ではどうしたらいいのでしょうか?物心がついたころから、することなすこと、「そんなことしちゃダメでしょ!」「そうじゃなくて、こうでしょ!?」「どうしてそんなこともできないの!?」と頻繁に親に言われたら、自分に自信のある人に育つでしょうか?当然、自分に自信がなくなり、他人からどう思われるかが心配で仕方なくなってしまいますよね?そこで、言葉の置き換えをしてみてはいかがでしょうか?「そんなことしちゃダメでしょ!」は、「そんなことしたらどうなるかな?」に。「そうじゃなくて、こうでしょ!?」や「どうしてそんなこともできないの?」は、「どうしたらうまくできるかな?」と自分で考えて答えを出すような声掛けに。そうすることで、子どもは自分で考え答えを出してその成功体験から自信を積み重ねていきます 。1度や2度失敗しても、「そのやり方じゃうまくいかなかったね。次はどんなふうにやってみる?」と根気よく見守る親の努力も必要となってきます。●「子どもだからわからない」は大人の思い込み子育てのご相談を受ける中で、「子どもだからまだわからないだろうし」という言葉をよく耳にしますが、それは大人の勝手な思い込みに過ぎません。まもなくお正月ですが、たとえばおじいちゃんおばあちゃんの家に行ったとき、子どもは誰におねだりをしますか?一番自分に優しいおじいちゃんやおばあちゃんのそばに行き、甘えていませんか?子どもは大人が思っている以上に大人を観察し、自分にとって優しい人なのか厳しい人なのかを見切って行動しているのです。そして大人の言葉をちゃんと理解しています。理解しているからこそ、ダメ出しをし、子どもに考えることをさせないでいると、自分に自信が持てず他人からどう思われるかばかりを気にして、傷つくのを恐れ、人見知りになってしまうのです。子どもに考えさせる というのは大人にとっても根気のいることですが、育児は育自だと思ってお子さんと一緒に成長してくださいね。【参考文献】『面白いほどよくわかる臨床心理学ーストレス社会が引き起こす心の病をケアする手がかり』稲富正治・著【参考リンク】・Shyness in Early Infancy: Approach-Avoidance Conflicts in Temperament and Hypersensitivity to Eyes during Initial Gazes to Faces()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年12月29日