1月2日、東京・浅草公会堂で初日を迎えた『新春浅草歌舞伎』。同公演の初日上演を前に鏡開きが行なわれ、尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助らが出席した。新春浅草歌舞伎は毎年、次代を担う若手が大役に挑戦するという、若手歌舞伎俳優の登竜門として知られる人気興行だが、今年は全員が20代という異例の若さで行なわれる。尾上松也は「僕以外のメンバーが全員平成生まれで、若いメンバーで公演をさせて頂くことは光栄ですし、また責任もあると感じています。1か月興行を、これだけの責任を持ったポジションでさせて頂くことはなかなか無いことです。これまで浅草歌舞伎を支えてくださった地元の皆様、先輩方、お客さまのためにも精一杯力を出し合って、ご満足頂ける舞台を勤めていきたいと思っています」とコメント。また、同日より東京・歌舞伎座で開幕した初春大歌舞伎に市川猿之助が出演することについて触れ、「去年まで浅草を引っ張ってくださっていた猿之助さんが、新開場して初めての歌舞伎座出演ということで、僕たちにとって大きな壁になるのではないかと心配しているところですが、それを乗り越えろと気合いを入れてくれていると思い、負けないように頑張ります」と意気込んだ。中村歌昇は出演者が一新されたことについて「それぞれが一生懸命勤めていくつもりでおります。しかし一生懸命さだけではなく、この公演ならではのものを出して行かなければならないと思っています」と話した。また、坂東巳之助は「緊張しております。しかし今、自分の中から沸々と湧き上がってくるのはワクワク感。そして7人で並び立てることの嬉しさを武器に、盾に、千秋楽まで立ち止まることなく走り抜けたいと思います」と語った。『新春浅草歌舞伎』は1月26日(月)まで、東京・浅草公会堂で開催。
2015年01月06日来年1月東京・浅草公会堂で上演する「新春浅草歌舞伎」の製作発表が11月7日、都内で行われ、尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助らが出席した。【チケット情報はこちら】新春浅草歌舞伎は毎年、歌舞伎界の次代を担う若手が大役に挑戦するという、若手歌舞伎俳優の登竜門として知られる人気興行だが、今年は出演者全員が20代という異例の若さ。仮名手本忠臣蔵の五段目・六段目での早野勘平など、大役を演じる松也は意気込みについて「私が出演するのは今回が3回目で、これまでは先輩がいて、胸を借りられるという恵まれた環境で演じる事ができました。ただ、今回の新春浅草歌舞伎は出演者の中で僕だけが昭和生まれ、全員20代という事で、メンバーもガラッと変わったので、来年から新たなスタートを切るような気持ちでいないといけないなと思っています。大役を務める喜びもありますが、同時により多くの方に、この世代だからこその歌舞伎をお見せすることができたらと思います」と決意を述べた。また、坂東巳之助は陸上用のバトンを取り出し「これは2年前に浅草歌舞伎に出演した折に、猿之助のお兄様から「次から浅草歌舞伎は頼んだぞ」と言われて受け取ったバトンです。ただ今年の浅草歌舞伎ではまだ我々だけでやるという訳に行かず、一度鏡開きの際にお返ししたのですが、また千秋楽に「今度こそ頼んだぞ」と渡されました。そして今回、このバトンを手に、やっと我々の世代で走り出す事ができるのを心より嬉しく思っています」と猿之助とのエピソードを交え答えた。報道陣から、先輩がいなくなって、宣伝や興行の盛り上げ方に不安があるのでは、と言う質問には松也が「ひとりひとりが、どうやってお客様を呼ぼうかとか、こうして大役を務めるのだから恥にならないようにやろうと言っていて、このメンバーで作品に挑む事ができて本当に良かったなって思います。宣伝も大事ですが、せっかく来ていただいたお客様に「つまんない」と言われたら何もならないので、ひとりでも多くのお客様に来て頂く努力をしつつ、しっかりと芝居も成立させようと思っています」とコメント。続けて、巳之助が「宣伝をする、そして劇場に来ていただいたお客様に満足いただく、その両方を満たすために、この7人でちょくちょくご飯を食べに行って、結束を深め、そのお店にポスターを貼ってもらうというのはいかがでしょうか(笑)」とアイデアを出すと、会場は笑いに包まれた。「新春浅草歌舞伎」は1月2日(金) から26日(月)まで、東京・浅草公会堂で開催。チケットの一般発売は11月20日(木)午前10時より。なお、チケットぴあでは先行抽選プレリザーブを実施中。受付は11月17日(月)午前11時まで。
2014年11月11日歌舞伎俳優の尾上松也が10月23日(木)、東京・タワーレコード渋谷店で開催された「DCコミックス バットマン75周年記念 渋・原ジャックイベント」のオープニングに出席。「バットマン」シリーズの大ファンを公言する尾上さんは、爽やかな白のジャケットにバットマンのロゴTシャツを合わせたスタイルで登場すると、“バットマン愛”を熱く語り尽くした。バットマンの生誕75周年を記念し、バットマングッズを集めた期間限定ショップ、 ゲームやフォトロケが楽しめるコーナー、バットマンカフェなど、バットマンファン垂涎のイベントの数々が東京の渋谷・原宿エリアで開催中。尾上さんは、「ティム・バートン監督でマイケル・キートン主演の『バットマン』(’89)を観たときに、ものすごい世界観に圧倒された」と子どもの頃からのバットマンファン。自宅には多数のフィギュアも所有しているそうで、「バットマンの魅力は完璧じゃないところ。スーパーマンみたいな超人的な力を持ってるわけじゃなく、人間そのものなので欠点もあるけれど、正義感を貫く男のかっこよさがある」とリスペクトを表した。また、ステージに集結したバットマンのコスプレイヤー“75”名たちに、「このコスチュームはどこに売ってるんですか?」と聞くなど興味津々。「獅童さんもスパイダーマンのコスチュームを持っているので、僕もバットマンの衣装をオーダーメイドで作ってみたい!」とハロウィンへの期待を膨らませていた。そんな先輩の中村獅童さんは、交際中の元読者モデルとの再婚を先日発表したが、尾上さんも「おめでたい。獅童さんが幸せになってくれるなら、慕っている後輩としてはすごくうれしい」と祝福。そこで、交際が報じられている女優の前田敦子さんとの結婚予定について突っ込まれると、「考えられないですね」と思わず苦笑い。すると隣りにいたバットマンが尾上さんを守るように芸能レポーターの前に立ちはだかり、報道陣の笑いを誘っていた。「DCコミックス バットマン75周年記念 渋・原ジャックイベント」は、渋谷・原宿エリアにて10月23日(木)~11月3日(月・祝)までの12日間開催される。(text:cinemacafe.net)
2014年10月23日歌舞伎俳優・尾上松緑の長男・藤間大河が、「歌舞伎座六月大歌舞伎」の夜の部「蘭平物狂(らんぺいものぐるい)」で3代目尾上左近を名乗り初舞台を踏むことが決まり、4月24日、都内で会見を行った。「歌舞伎座六月大歌舞伎」チケット情報藤間は平成18年1月生まれの8歳。2009年10月歌舞伎座『音羽嶽だんまり』の稚児音若で初お目見得。これまで本名で数々の舞台を踏んできた。会見に同席した尾上菊五郎は「初お目見得から、いろいろな役をやって、その都度成長してきた。なかなかしっかりした子役です。私どもの頃に比べるとレベルが高い」と太鼓判を押した。祖父(三代目松緑)、父も名乗った左近を襲名した藤間は「尾上左近でございます。よろしくお願いいたします」と緊張気味に挨拶。父の松緑は「舞台の上でお客様から拍手をいただくことをとても喜ぶたちのようですので今のうちは舞台の上でのびのびと芝居ができることが一番だと思う。ですから、あまりうるさいことは言わないつもり。でも親の気持ちからすると、そうはならないかもしれませんが」と話し、年若い歌舞伎俳優に期待を込めた。「歌舞伎座六月大歌舞伎」は6月1日(日)から25日(水)まで。チケットの一般発売は5月12日(月)午前10時より。なお、チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施、5月4日(日・祝)午前11時から8日(木)午前11時まで受付。
2014年05月02日ゴジゲン(現在休止中)主宰の松居大悟、数多の演出家たちの舞台に立ってきた安藤聖、映像から舞台まで幅広い役柄をこなす尾上寛之の3人が、新演劇ユニット「おかぼれ」を結成。9月26日(水)より、東京・駅前劇場にて#001『鳴らす理由』を上演する。同世代の3人がなぜ今新ユニットを結成し、演劇で勝負するのか。その思いのたけを語ってもらった。おかぼれ『鳴らす理由』チケット情報結成の経緯を尋ねると、その発起人となったのは意外にも尾上だと言う。「去年『カスケード~やがて時がくれば~』という舞台に出た時に、演出家の岩松了さんに1年間ワークショップをやっていただいたんです。そこで教えてもらったことをそのままにしてしまうのがとてももったいなくて、共演者だった聖ちゃんに、何か一緒にやれないかなと誘ったんです」。そこで安藤が白羽の矢を立てたのが松居だ。「やっぱり尾上くんとやるからには、同世代の作・演出家が欲しかったんです。松居くんの口癖が『パッション』なんですが(笑)、それってすごく大事なこと。松居くんなら、この年代でしか出せないパッションを共有し合える仲間になれると思ったんです」。松居がそう呼びかけられたのが、ちょうどゴジゲンの休止が決まったころ。「3人ともちょうど20代後半で、いろいろ鬱屈したものも抱えている。だからドロドロしてるけど、初期衝動のキラキラもあるというか。その両方が混在したものが出来るんじゃないかと思い、ふたつ返事でやるよって答えましたね」と松居は振り返る。「やるからには自分たちが今やりたいことを」と考える中、松居の口から出たのは「スタジオに入りたい」という言葉。「今までは芝居に音楽を当てるのって、僕の中では抵抗があったんです。でもそうじゃないアプローチの仕方もあるんじゃないかと。結果、すごくおもしろい作り方が出来ているなと思います」。演出家は置かず、3人のディスカッションから芝居は立ち上がっていく。そんな芝居作りを安藤は、「3人が3人とも、ちゃんとこの台本に対していろんなアイデアを自由に言い合えている。その環境がすごくいいなと思いますし、作品自体も豊かになっていると思います」と語る。また尾上も、「岩松さんに教えてもらったことを大事にしつつ、この3人でしか作れない作品になっている。改めて芝居が好きなっているし、今楽しくてしょうがないですね」と笑顔を覗かせた。最後に「ライブ感覚で楽しんで欲しい」と口をそろえた3人。彼らが見せる初期衝動とは?その行方は、もう間もなく劇場で明らかとなる。公演は9月26日(水)から30日(日)まで東京・駅前劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年09月14日映画『洋菓子店コアンドル』が2月11日(金・祝)に公開を迎え、都内劇場にて舞台挨拶が行われ、主演の江口洋介、蒼井優をはじめ、江口のりこ、尾上寛之、戸田恵子、深川栄洋監督が登壇した。ケーキ作りをやめた元天才パティシエと恋人を追って上京したケーキ屋の娘が都内の人気パティスリーで出会い、それぞれが再生していく姿を描いたハートフルな物語が展開する本作。舞台挨拶当日、朝からの雪にもかかわらず多くの観客が劇場に足を運んだ。劇中、苦労したシーンや思い入れのあるシーンは?という問いに江口さんは「ケーキを作るのは結構楽しくて、道具を買って家でも練習しました。そのかいあって、映画の中でも“伝説のパティシエ”に見えているな、と自画自賛してます。実際、ケーキを作るシーンがどんなふうに見えるか気になって仕方ないんです」と笑顔で語った。一方の蒼井さんは「(演じた)なつめは感情の起伏が激しいので、十村(江口さん)や、(江口のりこさんを指しながら)こっちの江口さんの家に押しかけたりするんですが、どちらの家に押しかけるのも午前中の撮影で…。朝6時に鹿児島弁で一気に話すのは難しかったです」と苦笑交じりにふり返った。江口のりこさんも撮影のためにケーキ作りの練習に励んだそうだが「映画を観たら、机をふくシーンばかりだったので…残念です」とポツリ。戸田さんは店のオーナー役とあって「自分の店ということで、かわいく、愛おしかった」と愛情たっぷりの様子。そして、なつめの恋人役を演じた尾上さんは「優ちゃんと喧嘩し、言い合いになるところは鹿児島弁だったから大変でしたが、楽しかったです」と笑顔でふり返った。これに蒼井さんは「(尾上さんが演じた)海の新しい彼女を演じたコは事務所の後輩なんですが、『やっぱり若いコがいいのかぁ』って思いました」と満面の笑みを浮かべて恨み節?これには客席から笑いがわき起こった。そして、バレンタインデー間近ということで登壇陣それぞれにバレンタインの思い出は?という質問がなされたが、6人とも全くと言っていいほど良い思い出はないようで…。代わりに、とばかりこの日は女性陣3人から男性陣にケーキのプレゼントが渡された。蒼井さんからケーキを受け取った江口さんは「嬉しいものですね」とニンマリ。最後に蒼井さんは「小さなお話、小さな世界の物語ですが、注げるだけの愛情は注いだと自負しています!」と静かに、力強く語り、温かい拍手がわき起こった。『洋菓子店コアンドル』は新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。■関連作品:洋菓子店コアンドル 2011年2月11日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会■関連記事:江口洋介×蒼井優インタビュー甘い幸福を生み出す職種“パティシエ”を演じてみて自分チョコは低調ぎみ?『洋菓子店コアンドル』バレンタインアンケート発表蒼井優主演!『洋菓子店コアンドル』コースター&プレスセットを5名様にプレゼント洋菓子店オーナーを演じた戸田恵子、プロのパティシエも「働きたい」と太鼓判スイーツ作りが似合う男No.1は藤木直人!向井理、岡田将生ら甘〜いマスクが上位に
2011年02月14日