アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥、白石麻衣、新内眞衣、高山一実、西野七瀬、堀未央奈、松村沙友理が19日、都内で行われた「乃木坂46タイ観光大使就任記者発表会」に出席した。タイ国政府観光庁は、タイの新たな魅力を発信するため、人気アイドルグループの乃木坂46をタイ国観光大使に起用。その就任記者発表会に白石麻衣ら乃木坂46のメンバーが登壇し、タイ国政府観光庁 国際マーケティング担当副総裁のシースダー・ワナピンヨーサック氏から委任状が手渡された。発表会では、この日からスペシャルサイトで配信されるプロモーション動画が紹介され、新内、堀、齋藤がバンコク、西野、高山がアユタヤ、白石、松村がブーケットを訪れて撮影した動画をお披露目。白石とともにプーケットで撮影を行った松村は「白石とプーケットが最高なんですよね。空も海も砂浜も白石もキレイで完璧! (白石は)何をやっても絵になりました。そうさせるのがプーケットだと思います」と白石とプーケットを絶賛しながら、「本当の友だちみたいで思い出が作れて楽しかったです。また行きたいですね」と白石との再訪を懇願。高山と訪れたアユタヤで巨大なゾウと戯れた西野は「ゾウさんのお腹を触ったんですけど、硬くて毛の一本一本が強く生えていました。初めは怖く、機嫌が悪くなったらどうしようかと思いましたが、私と歳が近かったみたいで、ゾウさんと気が合って楽しく撮影することができました」と笑顔を見せた。その後、17日に行われた『第9回AKB48選抜総選挙』の話題となり、松村が「見てません。嘘です(笑)。見てました。指原さんが3連覇してすごかったですね」と感想を述べ、高山は「私は個人的に大家志津香を応援していました。来年こそは神セブンに入ることを願っています」とエール。波紋を呼んだNMB48・須藤凛々花の結婚発言の話題については、松村が「渡辺麻友さんはAKB48の功労者。卒業を発表されていなくなっちゃうのは寂しいですね」と話していた。
2017年06月20日アイドルグループ・乃木坂46の松村沙友理(24)が18日、都内で行われたアニメ作品『ドラゴン・キングダム~魔法の森と水晶の秘密~』のDVD発売&レンタル記念イベントに出席し、主人公・ニック役として吹き替え声優初主演を務めた感想などを語った。同作は、ドイツ・ウクライナ合作となるアニメーションで、ドラゴン退治を夢見る少年ニッキーたちの大冒険を描いた物語。主人公・ニック役を松村が務め、共演声優も松本梨香(『ポケモンモンスター』サトシ役)、伊波杏樹(『ラブライブ!サンシャイン!!』高海千歌役)、矢尾一樹(『ONE PIECE』フランキー役)と豪華な顔ぶれとなった。男の子の声を演じた松村は「声の出し方も難しかったですし、男の子としてのしゃべり方とかも全部違った。いつもかわいいものが好きで、女の子の写真や動画ばっかり見ていたので、男の子の気持ちを想像するのが難しかったです」とコメント。共演した松本梨香の出演作品をたくさん見て参考にしたそうで、松本から「気持ちで負けないで思い切ってやりなさい」とアドバイスをもらったことも明かした。メンバーの反応を聞かれると、「アニメ好きな子が多くて、『すごいね~!』と言ってもらいました」と笑顔。「小さい時からずっとアニメばかり見ていたので、そっち(声優)の道に進みたいなっていう気持ちはあります」と声優への思いを打ち明け、出てみたい作品について「現実の3次元でアイドルをやらせていただいてるんですが、2次元にあこがれがあるので、『ラブライブ!』とか『アイドルマスター』にも出てみたいです」と語った。また、今回の作品での自己採点を聞かれると「10点」と厳しい評価。「自分をほめてあげたい気持ちもあるんですが、アニメが好きな分、自分でも辛口になってしまう。声優さんのすごさも知っているので自分はまだまだだなという思いと、でも負けずにやり切ったという思いの10点。技術点は0点です」と説明した。同作は、26日よりAmazon独占販売とレンタルが開始となる。撮影:蔦野裕
2017年04月19日アイドルグループ・乃木坂46の松村沙友理(24)が18日、都内で行われたアニメ作品『ドラゴン・キングダム~魔法の森と水晶の秘密~』のDVD発売&レンタル記念イベントに出席。母校の大阪桐蔭高が今年の選抜高校野球大会で優勝したことについて言及した。母校の優勝について聞かれた松村は、「見ていました。力になります」とコメント。「同級生でも同じ業界で活躍している子もいたり、母校がキラキラしている。野球もそうですけど、吹奏楽もすごい子がいっぱいいるんです」とうれしそうに話した。そして、「そういう頑張っている子たちに負けないように、私も頑張らなきゃっていう気持ちはすごいあります」と告白。「だって日本一ですもんね!」とあらためてセンバツ優勝をたたえ、「乃木坂も日本一のアイドルになれたらいいなと思います」と笑顔で語った。松村は、ドイツ・ウクライナ合作アニメーション『ドラゴン・キングダム~魔法の森と水晶の秘密~』で、主人公・ニック役として吹き替え声優初主演。「とても光栄なことですけど、経験がない分不安が大きかったので、みなさんの手に渡るのもドキドキ」と心境を語り、「とてもいい作品で、私もとても好きな作品。みなさんに好きになってもらえたら」と期待した。同作は、4月26日よりAmazon独占販売とレンタルが開始となる。撮影:蔦野裕
2017年04月19日「健康経営銘柄」に2年連続で選出されているコニカミノルタ株式会社。その社員向け健康セミナーの内容がドキドキ&目からウロコな内容だった。今回のセミナー講師は、筑波大学大学院・医学博士の久野譜也教授、クックパッド編集室・管理栄養士の尾花友理先生、サントリー食品インターナショナルの五十嵐享子さん、そして世代・トレンド評論家の牛窪恵先生の4名。それぞれ得意分野から健康について講演した。1日3000步で未来は変わる!まずは久野教授が登壇。80歳まで元気で自立できている人の割合や、死亡リスクの高い理由、認知症リスクの高い理由など、「運動不足」がどれほど体や健康に影響するのか?をデータで示した。その解消に有効なのは”歩く”ことなのだとか。そして、長時間続けて歩くのと、細切れに歩くのとは効果が同じで、移動を運動と捉えても良いとのこと。ただし、普段の生活で歩く歩数+3000步以上は歩く必要があり、それ以下だと効果はないのだそう。プラス3000步なら歩けそうな気がする。ポイントは”野菜”と”糖質”続いては尾花先生。国が推奨する摂取量に比べて、大幅に足りていないのが”野菜”。でも近年高騰しているし、調理は面倒。そこでオススメしているのが「野菜玉」だという。作り方は、好きな野菜を刻んで、茹でて、小分けにして冷凍するだけ。主菜、副菜、飲み物にも使えて便利。一回、一回の量は少なくとも、気軽に使えるので回数は増えるというわけ。逆に摂取が多くなっているのが「糖質」。体には必須な栄養素なので、全く取らないわけにはいかないが、別の食材に置き換えることで、チリツモ的に減らせる。脂肪対策なら”特保”糖質制限の効果として”体脂肪の減少”があるが、より体脂肪を減らしたいのなら、”特保”(特定保健用食品)をうまく活用する手もある。サントリーの五十嵐さんによると、数年前からその市場規模が5倍になっている特保の約9割が脂肪対策とのこと!同社の「特茶カフェインゼロ」も、脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体が入っていて、体脂肪を減らす助けをするのだとか。1日1本の特保茶で健康になるのならお手軽だ。キーワードは「時短」「手軽」「チリツモ」最後はテレビのコメンテーターなどでおなじみの牛窪先生。人口ピラミッド図を前に、バブル世代、団塊ジュニア世代、草食世代、さとり世代と、それぞれの特徴をわかりやすく解説。どんな世代の特徴や気持ちが影響しているのかが関連付けられた健康法を紹介していった。例えば「すきま時間」でヘルシーだと、30分コースのあるジムなど、空いた時間に、コスパ上手で健康になりたい人だという。紹介されたのは5つ。それぞれに思いはあれど、共通のキーワードは「時短」「手軽」「チリツモ」だった。運動、食事・食品・健康法・・・どれをとっても結局は”続けることが大事”ということだ。
2016年10月12日いかに「ジェンダーレス」や「ユニセックス」がブームとして持ち上げられようが、餅は餅屋。リアルな目線でいえば、メンズは男性デザイナー、ウィメンズは女性デザイナーが手掛けるアイテムはモノとしての説得力がある。もちろんクチュールメゾンなどでは、この限りではない。が、自分の身体の延長で考えられる同性のアイテムのほうが「作りやすい」「嘘がない」というのは実際に多くのデザイナーが語るところだ。デザイナー尾花大輔が手掛けるN.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)も例外ではない。ニューヨークにてコレクションを発表し続け、今や日本を代表するメンズブランドの一つだが、今秋冬には三越伊勢丹限定で、ウィメンズにアレンジされたコレクションを展開するという。古くはリーバイス(Levi's)、今ではマウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARDWEAR)とのコラボレーションや、ディーゼル(DIESEL)とのカプセルコレクション、最近ではリーボッククラシック(Reebok CLASSIC)との日本限定アイテムを発表するなど、N.ハリウッドは多岐に渡るコラボレーションにも定評がある。今回、久々にウィメンズサイズを展開するという同ブランドだが「一種のコラボレーションとして、面白い化学反応が生まれた」と語る尾花に、直接話を伺うことができた。ーー今回、ウィメンズサイズを展開されますが、そもそもどういった経緯があったのでしょう。ウィメンズのアイテムは実は初めてではないんです。コレクションを始めるようになって、2年目くらいに一回発表しているんです。女性の知り合いの多くから「小さいサイズが欲しい」って言われ続けて、作ったんですよ。そしたら全然売れなかった(笑)。結局、僕のブランドはメンズサイズをそのまま着るのがかわいいみたいで。それから、もう絶対やらないって思うようになりましたね(笑)。ーー今回久々にウィメンズサイズが展開されますね。僕にとっては、これを新たな実験にさせてもらえたらいいなというところもありました。僕がレディースのために新しく何かを作るということよりも、三越伊勢丹のレディースのバイヤーチームが、「このコートの丈、もう少し短くしたいな」とか、ある種の“お買い物感覚的”なベクトルでディレクションしてくれたら、僕も勉強になるし、面白いケミストリーが生まれるんじゃないかなと思ったんです。ーーそういった意味では発見も多かったのではないでしょうか。やっぱり、メンズよりスタイルのレイヤーが多いですね。女性って普段コンサバな人が休日には、モードをピックアップしたり。自分のスタイルを決めつけない、そこがレディースファッションの面白みだと思っています。だから、ミーティングの時も一歩引いて女性バイヤー達のやり取りを見ていました。彼女たちバイヤーにピックアップしてもらった方が、よりレディースファッションとしての整合性も高くなると。今回、僕のエゴみたいなものは、まったくと言っていいほど入っていないですね。もちろん、うちのブランドとしておかしいものになるようであれば、それは言おうと思ってたんですが、それも全くなく。伊勢丹さんとの付き合いも長いですし、そこはこれまで培ってきた互いの信頼関係のおかげなのかなと思っています。ーー普段のコラボレーションでは、どういったアプローチを?例えば、セレクトショップとの別注は、店頭で他のブランドはどういったものを並べるのかなど、徹底的にインタビューします。そして、そのショップの方とはもちろんのこと、デザインチーム内でもたくさんミーティングを重ねて、「だからこのコラボレーションが生まれたんだ」ということを、チームの誰もが言えるような状況へもっていきます。この過程をすごく大事にしていますね。今回もミーティングは数をこなしました。ーーそれこそ、コラボレーションも信頼関係がないとうまくいかないですよね。積み上げてきた経験の蓄積がないと信用もないですから。メインコレクションがあって、スーツのラインがあって、僕のブランドには色んなセグメントがある。普段は、セグメントごとの位置付けとしっくりくるブランドやショップとコラボレーションをしています。ただ、今回のレディースサイズのコラボレーションに関しては、何から何まで特例だらけでしたね。さっき言った“お買い物感覚”というか。衝動的な感覚でピックアップしないと、レディースものって、“フレッシュさ”や“勢い”的なものが重要じゃないですか。だから、彼女たち(バイヤー陣)にも一肌脱いでもらって、いわゆる本当の意味でのコラボレーションができたのかとは思います。ーー今回は、10年前みたいに「全然売れなかった」ということはないと思います(笑)。だといいんですが(笑)。ルックで見せても、一つひとつのピースとしてアイテムを見せても、色んな人が着た時に対応できるアイテムが出来たと思います。今後店頭に出て行った時に、どういった形で、どういった人たちが手に取って、何を感じたのか。その反応が気になりますね。【店舗情報】取扱い店舗:伊勢丹新宿店本館2階=TOKYOクローゼット/リ・スタイルTOKYO
2016年09月13日WOWOWで2月22日からスタートする小出恵介主演の連続ドラマ『天使のナイフ』に、アイドルグループ・乃木坂46の桜井玲香、西野七瀬、松村沙友理の3人が出演することが14日、明らかになった。同ドラマは第51回江戸川乱歩賞を受賞した薬丸岳原作の傑作ミステリー。刑事責任能力を問われない14歳未満による殺人と、マスコミによって容赦なく晒される被害者や遺族のプライバシーをめぐる物語を通じ、真の意味での更生、そして贖罪について問いかける問題作だ。桜井らは主人公である桧山(小出)が店長を務める「ブロードカフェ」の店員として出演する。今回、出演が決まった3人は「まだお芝居は分からないことが多いのですが、周りのみなさんからたくさんのことを吸収しつつ、この作品の中に自分も何かを残すことが出来るように頑張ります!!」(桜井)、「シリアスなドラマですが、私は明るい女子大生役なので、視聴者の方が一瞬、緊張感がやわらぐような笑顔で演じたいと思います!」(西野)、「台本を読んでいても先の展開が気になってドキドキします! たくさんの思いが入り混じる社会問題を題材にした作品なので、ぜひ周りの人と一緒にこの作品についてたくさん語り合ってもらいたいです」(松村)と、3人とも気合十分。鋭く骨太な社会派ドラマとして定評のあるWOWOWの連続ドラマに現役アイドルグループのメンバーが出演するのは今回が初めてであり、さらに、この3人のうち1人が物語の重要な鍵を握るという。出演はほかに倉科カナ、千葉雄大、ラサール石井、手塚とおる、若村麻由美。連続ドラマ『天使のナイフ』はWOWOWプライムにて2月22日(毎週日曜日22:00~ 全5話 第1話無料放送)スタート。
2015年01月14日デザイナー・尾花はインスタグラムやLINEを最近始めたという。インスタグラムにはブランドの宣伝というよりも彼の日常がつづられている。裏面には服をデザインするだけでなくブランドを運営するマネジメント力の高さが垣間見られる。話は尾花の意外な一面へと進展した。T:尾花さんって保守的なイメージがあったんで意外でした。ひょっとしたらまだiPhoneじゃないんじゃないかって思ってたくらい(笑)。O:それがその通りでさ。実際、今年の頭までブラックベリーをSIMフリーなんてわざわざ買ってまで使ってたのよ。でもいよいよマーケット的に日本語対応しなくなったわけよ。でも(携帯を変えた)一番大きなきっかけは、ニューヨークで電話掛けてたら数日で電話代が10数万円になったことなんだよね。やばいかなって思って、「ねえ、LINEってどうなの?」って周囲に訊いたら全員「ぜひLINE導入してください」と。で、実際導入したらすごいスピード感で知り合いがつながっていって、そうこうしてるうちに今度はインスタグラム。いつかやればいいんでしょ?って感じだったんだけど、「やった方がいいかな?」って言ったらまたもや全員が、「はい。お願いします」それで、じゃあやるけど、いわゆる商売じみた投稿はやらないよ、って答えて、できる範囲のことから始めたのね。それで、ネットサーフィンとかに近いことをして、“この人はこういうの好きなんだ”と思ったらフォローするってことをやってるうちに、世の中の種明かしまで分かっちゃって。あれにはびっくりしたね。あまりの情報の速さで。T:今後ウェブで仕掛けたいこととかあるんですか?O:新しいことを仕掛けたいというよりは、やっぱり第1に考えるのは、デジタルを駆使してる人とそうでない人との差を埋めることだよね。ウェブに関することを決める会議では、俺はいつも、最もウェブに精通していない消費者としての立場から意見を言うようにしてる。インスタとか使ってない人もいるんだから、そういうツールを全く利用していない人の視線で会話して盲点を探すことがすごく大事。「便利なのは使えるあなた達にとって便利なだけで、使えない人からしたらこれ全然便利じゃないよ」ってね。そういう考えがある中で通販を解禁したのは、お取り引き様に対して、解禁することによって自由にできることの幅を広げてもらいたかったんだよね。T:すごくシステマチックに考えてますね。うちは意外と人海戦術を使ってるところがあるんで参考になります。O:システマチックにやっていくと、各部署の責任持ってる人は成長していくけど、システムに乗っかってない人は成長しなくなっていくから、ある程度の人海戦術は必要だよね。例えば、やったことない人に100% 丸投げでやらせると、完成度はどうあれ、やる気のある人なら一定の結果は出してくれるしね。T:やって失敗したとしても、それが成長につながりますからね。成長しないやつってなかなか失敗もしないんで、失敗ができる環境って必要だなって思うんですよ。会社7年やっていろんな人見てきて思うことなんですけど、大きな仕事を成し遂げている人は、年齢関係なく、今より若い時に無茶ぶりされてきた人達であることが多いですね。O:うん。だから、無茶ぶりに応えてくれた後も、更に無茶ぶりし続けたほうがいいよね(笑)。システマチックに関して言うと、うちは最初の頃は、“個人の個性をいかしましょう”っことで、各自が持ってるアイテムを、俺が発表してるコレクションアイテムに組み合わせて着てもらってたの。そうすると、ショーのとは全然違うかっこいい着方するやつが出てきたりなんかして。最初の頃のほうがアクの強いやつが集まってくるしね。でもそのうち、ただ着たいの着てるだけのやつが出てきて、「うちのブランドはこういうふうに着ましょう」って説明しないといけないようになって。で、最終的にはショップでコーディネート決めまですることになったんだよね。そういうのまでもシステマチックにやらないといけないのかって思ったけど、スタッフが考えてやってくれたことだからうれしかったってのもあったね。雑誌に掲載されて反響が出ることが事前に分かってるがゆえに、「このタイミングでこう見せていきましょう」ってことだからね。T:うちは最近、新しく入ってきた子達が、口では日本ブランドがどうたらって言いながらインポートの洋服着て出社したんで、「店に立つときは、うちで売ってるものじゃなくてもいいから日本のものを着てくださいね」ってルール設けました。プライベートで着る分にはもちろん構わないんですけどね。来年には海外に進出しようと思ってるんですけど、その過程で海外のいいものを取り入れるようなことはあったとしても、「日本のブランドを世界に発信していく」っていうコンセプトだけは変わらず大事にしたいですね。1/2「エヌハリ尾花大輔×STUDIOUS谷正人が語るファッションデジタルマネジメント」に戻る。【尾花大輔プロフィール】1974年1月28日生まれ。神奈川県出身。古着ショップ「ゴーゲッター」立ち上げにかかわり、2000年「N.ハリウッド」設立。2002年東京コレクションデビュー、現在はニューヨークに発表の舞台を移している。直営店は東京都渋谷区神宮前4-13-16。コレクションラインとは別にスーツなどの「コンパイル」、アンダーウエアの「アンダーサミットウェア」を展開。【谷正人プロフィール】1983年10月12日生まれ。 静岡県出身。中央大学商学部卒業後、2006年4月デイトナインターナショナル入社。セレクトショップ・ステュディオス事業を立ち上げ、09年2月にMBOにより独立。同年3月株式会社ステュディオスを設立する。「日本発を世界へ」をコンセプトにドメスティックブランドを扱う。原宿の路面店の他、横浜、名古屋、大阪など大都市圏のルミネやパルコなどファッションビルに出店。15年11月には発九州進出となる福岡店がオープンする。16年には海外進出、新業態ローンチを予定。
2014年10月31日先頃、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が通販サイトを解禁した。その裏には、デザイナー・尾花大輔のいかなる思いがあったのか。デジタルの進化がファッションに、そしてマネジメントにも影響を与えている現代。同ブランドを取り扱っているという立場にあるだけでなく、尾花にとって朋友とも呼べるほどの間柄にある、「ステュディオス(STUDIOUS)」代表取締役CEO・谷正人と共に、ウェブとファッションの関係性について語ってもらった。谷(以下T):ちょうど今年の東コレが幕を閉じたばかりですが、最近の東コレってそれぞれの店の顧客が観覧してて賛否両論ありますけど、個人的にはすごくいいと思ってるんです。何でかっていうと、そのブランドの洋服が好きで買ってて、一番感動してくれる人達だと思うから。尾花(以下O):うん。そもそもファッションショーの目的自体が変わってきてるよね。コレクション経験者からしてみたら、ロケーションも選ばずにずっと同じライティングでやるってどうなの?とかあるけどそれは置いといて、日本はそこまでインフルエンサーは成長してはいないけど、多かれ少なかれ人気ブロガーがいて、そういう人達が支持したことによって市場につながるっていう、全く違うシステムに変わってきてるってのはあるからね。T:ですね。そういえば、こないだの東コレでびっくりしたんですけど、フロントローに座ってるブロガー達の中に中学1年生の女の子がいたんですよ。時代は本当に変わってきたなって感じましたね。O:海外だとそのブロガー達にスポンサーがついてて、ブロガー1人ひとりにお金が落ちてくる仕組みができあがってて、誌面にも登場させてお金に換えていくんだけど、日本ってそういうことがビジネスにまで昇華されてないよね。できればその中学生にも高校に入った時点で起業してほしいくらい。オフラインがオフラインのままで終わっちゃってるもんね。T:オフライン・オンラインでいうなら、最近ファッション業界もフェイスブック、ツイッター、タンブラーなどオンラインに力入れてるイメージはありますよね。O:やっぱり情報の見やすさとか速さとかに気を配ることは大切なことで、それは僕らコレクションブランドにもできることかなって思ってる。日本人もスマホ持つようになってきたからそんなに気にしなくていいとはいえ、地方に行ったら未だにガラケー率がすごく高くて、その人たちとの差を埋めるにはどうすればいいかってことを考えるよね。一昔前だと、NIGO(R)さんがやってた頃のベイプ(ア ベイシング エイプ)のホームページなんてすごかったんだよ。クリックするとメニューの表示なんかも全部ベイプのキャラクターに変わって、あっという間に画面全体がキャラクターに埋め尽くされちゃうみたいな。ウェブの専門家が見ても驚くような仕掛けがあった。反面、Macが「Performer」のころくらいのフォントで書かれたメニューをクリックして、ただ内容を見るだけっていう、マルタンマルジェラの(当時の)ホームページみたいなのもあって、それはそれでそういうスタイルだったんだけど。でも今って、「いかに速くて便利か」ってことが最も重要で、情報も生っぽいものが速く伝わるほどいいじゃない?多分あともう1年くらいしたら、ウェブ制作会社とか存続が危うくなると思うんだよね。俺とか谷君でも、「これとこれコピペしてここ書き換えたらたらこうなる」って感じで簡単にホームページ作れちゃうと思うし、コーディングの知識なんて必要ない時代がくるんじゃないかって。既に海外のアグレッシブなブランドなんかだと自分達でタンブラーレベルで情報出してるけど、それで十分かっこいいんだし。エヌハリ尾花大輔×STUDIOUS谷正人が語るファッションデジタルマネジメント--2/2【対談】に続く。
2014年10月31日