宮沢りえが7年ぶりに映画主演を務めることで話題の映画『紙の月』。11月22日(土)、出演する池松壮亮と、本作で監督を務めた吉田大八(『桐島、部活やめるってよ。』)が、監督の故郷・鹿児島で舞台挨拶を行った。さらに2人と観客に内緒で、宮沢さんが花束を渡すためだけにサプライズで登場し、会場は大パニックとなった。平凡な銀行の契約社員だった梨花が若い大学生との不倫に陥り、そこから銀行の金に手を付け、転落していくさまを描いた本作。先日、閉幕した第27回東京国際映画祭では宮沢さんへの「最優秀女優賞」に加え、観客の投票による「観客賞」も受賞した。吉田監督は「全員が親戚に見えます(笑)。東京では出会った事のないプレッシャーを感じています。緊張して声が出ませんが、こうして、また鹿児島に新しい映画を持って帰って来られて嬉しいです」と故郷に錦を飾れたことへの歓びを語る。さらに、主演の宮沢さんについては「現場に来ると映画のためなら何でもやる人。こっちが怖くなるくらいです。自分がキレイに写ろうとするのでなく、映画の中の自分がどう見えるために何をすれば良いかと考える。だから監督は何でも言って下さい、というスタンスだった。常に100%で立っている人で、それに応えるようスタッフはじめキャストが動いていくというように皆を引っ張っていってくれた。本当に頼りになりました」とその座長ぶりに手放しで賛辞を贈った。また、池松も「すごく身を削っていた。観に来てくれるお客様の期待に応える以上の物を作ろうとする意志を感じた。それを一番近くで観ることが出来た」と役者としてその凄味を肌で感じていたようだ。そうして、トーク、フォトセッションが終わり、いよいよ最後の締めの挨拶…というところで突然、花束を持った宮沢さんが客席から登場!客席はどよめき、池松さんと監督も驚きを隠せないといった様子で、花束を手渡される間も狐に摘ままれたような顔をしていた。さらに、驚くべきことに宮沢さんは壇上の下から花束を渡し終えると、池松さんと監督、観客にそれぞれお辞儀をし、そのまま一言も発さずに颯爽と退場して行った。嵐のように去っていった宮沢さんに、壇上の2人はまさに呆然。「バカじゃないかと(笑)。お忙しいのに…ありがとうございました」(吉田監督)、「いるなら僕らがやる意味ないじゃん(笑)!これ以上喋っても…」(池松さん)と2人が語ると、会場は大爆笑に包まれた。最後に、ようやく落ち着いたところで締めの挨拶。池松さんは「東京では好評を頂いてまして」と前置きしつつ、「鹿児島の皆さんがどう感じるかも気になりますが、九州であまりお客さんが入ってないということで…(笑)。皆さんには関係ない話ですが、鹿児島出身の監督と、福岡出身の僕からすると、ちょっとそれは話が違うぞ、という事で参りました。面白いと思った方は、ぜひ皆さんに広めて下さい」と正直すぎる胸の内を語り、最後の最後まで笑いの絶えない舞台挨拶となった。一方の舞台裏では、嵐ようなサプライズを池松さんと吉田監督にお見舞し終わった宮沢さんが「大成功!!」とスタッフと共に歓喜していた。『紙の月』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月23日女優の宮沢りえが、主演映画『紙の月』(公開中)の撮影中に描いたという吉田大八監督の似顔絵が21日、公開された。本作は、直木賞作家・角田光代の同名小説を原作に、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)などで知られる吉田大八監督がメガホンをとった作品。宮沢は、『オリヲン座からの招待状』以来となる7年ぶりの主演を務め、不倫関係の中で次第に横領に手を染めていく主婦で銀行契約社員の梅沢梨花を熱演した。銀行シーンの撮影の合間、真剣に何かを描いていた宮沢をスタッフが発見。「見つかっちゃった(笑)」と笑顔で見せたのが、銀行の封筒に描かれていた吉田監督の似顔絵だった。「もう(監督の顔を)見なくても描けるようになった」と自信をのぞかせるほど何度も描いたそうで、イラストは監督の現在に始まり、20年前と10年後の姿まで表現されていた。似顔絵は、自身が演じた梨花のイラストと共に吉田監督にプレゼント。本人は何気なく描いたものだったが、スタッフが「芸術的」と感動したことから、計3点のイラストが公開される運びとなった。今月15日の初日舞台あいさつでは、吉田監督からの「現場を引っ張っていってくれたのはあなたです。女優とは思えない程、不器用で必死でどこまでも真剣な想いを感じ、うれしさを通り越して苦しいくらいだった。また一緒に、大きなものを捕まえる旅に出ましょう」という手紙に涙した宮沢。今回のイラストは、手紙の文面と同様に互いの信頼関係を物語っている。
2014年11月21日圧倒的な存在感を見せ、今年の東京国際映画祭で「観客賞」とともに「最優秀女優賞」を受賞した宮沢りえが、『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督とタッグを組んだ映画『紙の月』。先日の初日舞台挨拶でも、吉田監督からの突然の感謝の手紙には思わず涙を見せていた宮沢さんだが、このほど、本作のクライマックスとなる宮沢さんの“疾走”シーンの裏側をとらえたメイキング映像がシネマカフェに到着。吉田監督の指示のもと、宮沢さんが“本気”の走りを見せていることが分かった。本作は、バブル崩壊直後の1994年、銀行のシステムがオンライン化がされる以前に、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)が年下の大学生(池松壮亮)と出会い、次第に巨額の横領に手を染めていく様を描いた物語。直木賞作家・角田光代のベストセラー同名小説が原作となる。吉田監督はこの原作小説を読んだ際、「イメージとして浮かんだのが、走っているヒロイン。自分を抑えて生きてきた女性が、破滅へと暴走する姿を“爽やかに”描きたくなった」という。「とにかく梨花が走るシーンに向かってどんどん圧力を上げていくために、映画オリジナルの構成ができ上がった」と、このクライマックスにかけた思いをふり返って語る。今回の映像に収められているのは、まさにその映画の終盤、宮沢さん演じる梨花の横領がついに銀行にバレ、それでも逃げようとする彼女を追っていくシーン。吉田監督の指示を受け、夕陽が射すタイミングを狙って、いろいろな場所を何度も、何度も全力疾走で駆け抜ける宮沢さん。肉離れを起こし倒れても「私、大丈夫。もう1回やろう。ほら、まだ夕陽があるうちに、早く!」と、心配顔のスタッフを逆にふり切るように、笑顔で立ち上がったという宮沢さんの、意外に速い本気走りと“女優魂”を目にすることができる。走るシーンが印象的な映画といえば、タイトルそのままの『ラン・ローラ・ラン』、花嫁を奪って逃走するダスティン・ホフマンの『卒業』、トム・ハンクスの本気走りが見られる『フォレスト・ガンプ』、アニメ『時をかける少女』の駆け下りる坂道、最近では『超高速!参勤交代』など、いくつか思い浮かぶ映画があるはず。本作でも、宮沢さん演じる梨花がまるで世界の彼方へ向かおうとするかのような疾走は、吉田監督が目指したヒロインそのままに眩しく、爽快感すら感じさせる印象深いものとなっている。『紙の月』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月18日映画『紙の月』の初日舞台あいさつが15日、都内で行われ、キャストの宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美と吉田大八監督が出席した。全国公開中の本作は、主婦による巨額横領事件を描いた角田光代の同名小説を映画化した作品。夫と暮らす平凡な主婦・梨花(宮沢)は、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている。そんなある日、梨花は、大学生の光太(池松)と出会ったことで、顧客の預金に手をつけてしまい、次第に金銭感覚と日常が歪み出す――というサスペンス・ストーリーで、第27回東京国際映画祭にて、観客賞および主演の宮沢が最優秀女優賞を受賞した。本作で7年ぶりの映画主演を務めた宮沢は、「やっとこの日を迎えられたと興奮しています。人生が音楽だとすると、『紙の月』は私にとって貴重で大切な一小節になった。監督、ありがとうございました」と感謝の言葉を。そんな宮沢に向け、吉田監督は、「現場を引っ張っていってくれたのはあなたです。女優とは思えない程、不器用で必死でどこまでも真剣な想いを感じ、うれしさを通り越して苦しいくらいだった。また一緒に、大きなものを捕まえる旅に出ましょう」という手紙を読み上げ、「言葉になりません……」と感激する宮沢と熱い抱擁を交わした。吉田監督が手紙を読む間に大粒の涙をこぼし、「本当に忘れられない日になりました。こういうのを感無量って言うんですね」となかなか止まらない涙を手の平で拭っていた宮沢。その様子を見て、そっとポケットからハンカチを差し出した池松は、「宮沢さんが、7年ぶりに主演としてここに立った心境は、僕には計り知れない。その想いを少しでも受け取ってくれればと思います」と観客にメッセージを。また、イベントでは、本作の内容にちなみ、"盗みたいもの"について、トークが展開されたが、大島が「小林さんの安心感。抱き締めてもらいたいとずっと思ってた」と照れながら打ち明けると、大島、小林、宮沢の女優陣3人がそれぞれ抱き合い、会場は和やかなムードに包まれた。
2014年11月16日女優の宮沢りえが11月15日に都内で行われた主演作『紙の月』の初日舞台あいさつに出席した。7年ぶりに映画主演を果たし、平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロイン役で新境地を開拓。初タッグを組んだ吉田大八監督から、感謝の手紙を読み上げられ「言葉になりません。こういうのを感無量って言うんですかね」と大粒の涙を流した。『紙の月』舞台挨拶その他の写真契約社員として銀行で真面目に働く主婦・梨花(宮沢)が、年下の不倫相手のために、巨額の横領事件を引き起こすヒューマン・サスペンス。直木賞作家・角田光代氏のベストセラー長編小説を映画化し、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀女優賞&観客賞の2冠を達成した。「やっとこの日を迎えて、体中を興奮が駆けめぐっている」と語った宮沢は、「人生が音楽だとすれば、『紙の月』との出会いは貴重で大切な一小節になった」と感激しきり。吉田監督に対し「粘り強さは天下一品」と最敬礼だった。一方、吉田監督も「正直、この企画は途中でつぶれると思っていた」と明かし、「ところが宮沢さんの主演が決まった瞬間、ヒロインが顔を持ち、見る見る形になった」と宮沢に改めて感謝の意を表し、「いつかもっと大きなものをつかんでみましょう」と再タッグに期待を寄せた。舞台あいさつには宮沢と吉田監督に加えて、共演する池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美が出席。横領を描いた本作にちなみ「ここにいる誰かから盗みたいものは?」の質問に、「りえさんの元気」(池松)、「小林さんの安心感」(大島)、「池松君の若さ」(吉田監督)と思い思いに答えた。『紙の月』公開中取材・文・写真:内田 涼
2014年11月15日女優の宮沢りえが11月15日(土)、都内で行われた主演作『紙の月』の初日舞台挨拶に出席。吉田大八監督が感謝の手紙を読みあげると「言葉になりません。こういうのを感無量って言うんですね。今日は忘れられない日になりました」と感激の涙を流した。7年ぶりの映画主演を果たした宮沢さんは平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロイン役で新境地を開拓し、早くも本年度の映画賞レースで、第28回山路ふみ子女優賞、第27回東京国際映画祭の最優秀女優賞と2冠を達成している。舞台挨拶に立った宮沢さん本人も「人生が音楽だとすれば、この映画との出会いは貴重で大切な一小節になった。監督、ありがとうございます」とこみ上げる思いを抑えきれない様子。吉田監督とは初タッグで「監督の粘り強さは天下一品」と最大限の敬意と謝意を払っていた。一方、吉田監督は宮沢さんの主演が決まる以前「途中でこの企画はつぶれると思っていた」と告白。「ところが宮沢さんに主演してもらえることが決まると、ヒロインが顔を持ち始め、見る見る形になっていた」とこちらも感謝の意。「今度はもっと大きなものをつかんでいきましょう」と再びタッグを組むことに、意欲を燃やしていた。ベストセラー作家・角田光代の同名小説を原作に、バブル崩壊直後の1994年、夫と暮らす銀行の契約社員・梅澤梨花(宮沢さん)が、年下の不倫相手のために顧客の金を横領し、その犯行をエスカレートさせる姿を描いた。第27回東京国際映画祭では、コンペティション部門の最優秀女優賞&観客賞のダブル受賞を果たした。舞台挨拶には宮沢さんと吉田監督を始め、共演する池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美が出席。不倫相手を演じた池松さんは「現場のりえさんは本当にパワフル。僕もその元気をもらいたい」と宮沢さんとの共演をふり返っていた。『紙の月』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月15日映画『紙の月』主演の宮沢りえが11月13日(木)、東京・ミッドタウンのクリスマス・イルミネーションの点灯式に出席した。ミッドタウンのクリスマス・イルミネーションは、広大な敷地内にテーマに沿ってLEDライトを配置し、幻想的な世界観を作り上げており、昨年は期間中に500万人を超える来場者が足を運ぶなど、ここ数年、都内のクリスマス・イルミネーションの定番となっている。今年は「ミッドナイト・クルーズ」をテーマに、全50万個のLEDライトを使用。地球の自然現象を表現したものや、シャンパンイルミネーション、そしてこの日の点灯式の会場ともなったメインの芝生広場では“スターライトガーデン”と銘打って、宇宙旅行を模した世界が展開し、宇宙の始まりから星屑や無重力空間などが色彩豊かに表現される。宮沢さん自身、ミッドタウンに足を運ぶことは多々あるそうで「ビルボード東京のライヴに来たり、フルーツ屋さんのジュースを飲みに来たりしますよ」と明かす。毎年、クリスマスの時期には「娘と一緒に必ずイルミネーションを見に来ている」とのことで「子どもが見ても大人が見ても夢があって、今年1年が終わるんだなという締めくくるような気持ちにもなるし大好きです」と笑顔で語る。そして、いよいよ点灯式本番。宮沢さんがスイッチを押すと、暗闇から青いLEDの光が浮かび上がり、その美しさに集まった観衆からはどよめきが。宮沢さんも感激の面持ちで、自身の携帯で幻想的な光景を写真に収めていた。特に、点灯式を行なった場所は普段は入ることが出来ない芝生の中ということで、内側からの光景を目の当たりにし「すごく嬉しいです。(テンションが)上がってます!」と興奮した面持ちで語っていた。まだひと月以上あるが、今年のクリスマスの予定を尋ねると「だいたい毎年、好きな友達と集まってプレゼント交換をしたりします」とニッコリ。さらに「ウチにはサンタが来るので、いつ来てもいいように準備もしないと」と微笑む。クリスマスを前にいよいよこの週末より『紙の月』が公開を迎えるが、「こんなに公開前にドキドキするのはこれまでにないこと」と期待と不安をのぞかせる。「難しい役だったからこそ、出来上がったものが大切に思えます。たくさんの方に観てもらえることで映画に息吹が与えられると思うので、ぜひ多くの人に観ていただけたら」と語った。最後に、集まった多くの観客に向け宮沢さんは「愛があふれるクリスマスをお過ごしください!」と呼びかけ、会場は拍手と歓声に包まれた。「ミッドタウン クリスマス 2014」は12月25日(木)まで開催。映画『紙の月』は11月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月13日『紙の月』に主演し第27回東京国際映画祭の最優秀女優賞に輝いた宮沢りえが11月13日に東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーションの点灯式に出席した。ブルーの色彩があたり一面に広がる幻想的な光景に、「こんな近くで見られるなんて、すごく嬉しいです。青い宇宙をイメージさせてくれますね」とうっとりした表情を浮かべた。その他の写真ミッドタウンの冬の風物詩として、約560万人が足を運ぶ“ミッドタウン・クリスマス”も今年で8回目。約2000平方メートルの広大な芝生エリアで展開される“スターライトガーデン2014”には、青を基調にした約18万個のLEDライトの中で日本初のイルミネーション演出装置スティックイルミネーションが最大4メートルの高さで輝き、無重力空間を演出。“ミッドタウン・クリスマス”全体ではLED総数50万個を使用し、“宇宙への旅”を表現する。東京ミッドタウンについて、「クリスマスの時期には、娘と一緒に来ます。来るたび、今年も終わりなんだという気持ちになり、大好きな場所です」。今年のクリスマスは「大好きな友だちで集まって、プレゼント交換する予定」と話した。映画はバブル崩壊直後の1994年を舞台に、契約社員として銀行で真面目に働く主婦・梨花(宮沢)が、巨額の横領事件を引き起こす様を描くヒューマン・サスペンス。直木賞作家・角田光代氏のベストセラー長編小説を、『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督が映画化し、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀女優賞&観客賞の2冠を達成した。「すてきな賞をいただき、もっともっと頑張ろうと身が引き締まった」と喜びを語る宮沢は、「公開も目前なので勢いもついたし、ドキドキしている。皆さんに観ていただくことで、初めて映画に息吹きが吹き込まれる」とアピールした。『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年11月13日宮沢りえが主演する映画『紙の月』が間もなく公開になる。本作は自身が勤務する銀行の預金を横領した女性の人生が次第に揺らいでいく様を繊細なタッチで描いた作品だが、人間は“大金”を手にすると人生が大きくブレたり、場合によっては金銭感覚がマヒしてしまうものなのだろうか? 公開に先駆けて行われたuP!!!PREVIEW『紙の月』プレミア試写会に参加した観客者の声を集めた。その他の写真本作の主人公・梨花は夫とふたりで真面目に暮す主婦だが、年下の大学生・光太との出会いを機に、勤め先の銀行の預金に手をつける。最初は「すぐに返すつもりで」数万円、次はバレないように数十万円、さらに数百万円……と梨花の行動はエスカレートし、これまでの彼女の“日常”はいとも簡単に崩れ去っていく。プレミア試写会には10代から70代まで幅広い層の観客が来場したが、結果は“大金を手にすると金銭感覚がおかしくなる”という声が圧倒的だった。会場では「金銭感覚が狂うのは500万。人生が狂うのは1億」(24歳・女)、「100万円以上を自由に使えるようになってしまったら、狂い始めると思う」(35歳・男)、「1億くらいあれば簡単に狂います。使っても使っても減っている実感はほとんどないでしょうね」(32歳・女)などの声が寄せられる一方、「人それぞれだと思いますが、欲しいものはある程度揃っているので狂わないと思う」(50歳・女)、「お金の使い方の大切さを知っていれば、私利私欲に走る事はない」(49歳・女)などの声もあがった。とは言え、これはあくまでも“もしも”の話で、1億円を手にしていない人間が語る「1億円あれば人生狂う」にどれほどの信憑性があるかは不明だ。劇中で梨花は多額の金を横領するが、単に金がほしいわけではなく、物語が進むにつれて、なぜ彼女は危険をおかしてまで横領を続けるのかが描かれる。劇中には銀行預金を横領する巧みな手口や、大金を使って豪遊する主人公の享楽的な姿が描かれており、映画を鑑賞した観客は自身とお金、お金を手にしたい“真の欲望”について想いをはせるのではないだろうか?『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー
2014年11月05日東京国際映画祭で最優秀女優賞と観客賞に輝いたばかりの『紙の月』のプレミア試写会が“uP!!!PREVIEW”として11月2日に開催され、宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美、吉田大八監督がレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登壇した。その他の写真『八日目の蝉』の直木賞作家・角田光代の小説を映画化。妻として銀行の契約社員として平凡な日々を過ごしていた梨花がある小さなきっかけから横領に手を染め、転落していくさまが美しく、スリリングに綴られる。この日のイベントは新宿ピカデリーにて開催されたが、同時刻に大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、金沢でも試写会が開催され、舞台あいさつの模様が各劇場に生中継された。宮沢らがレッドカーペットに登場すると、宮沢の顔をプリントした大量のお札が上から降り注ぐという演出で、会場は盛り上がりを見せる。宮沢は「7年ぶりの映画主演で緊張と不安で、撮影に入る前はドキドキしましたが、入ってからは吉田監督の演出の下、濃密で集中力のある毎日を過ごし、惜しみなく演じることが出来ました」と語る。吉田監督は改めて宮沢の最優秀女優賞について「すごくほしかった賞です。この映画においては作品賞とほぼ一緒の意味を持つと思っています」と梨花の変遷を描く本作で宮沢の演技が高い評価を受けたことを喜んでいた。梨花と不倫関係に陥る若き大学生を演じた池松は、撮影中のエピソードとして「ラブホテルでのシーンで貝殻のベッドとかがあるんですが、りえさんはベッドで飛び跳ねていました(笑)」と証言。宮沢は「めったに行かないのでテンション上がっちゃって(笑)。デコレーションの素晴らしさに感動してワクワクしてました」と語り、笑いを誘っていた。これから映画を見る観客に吉田監督は「『楽しんで』と言いきれないところはありますが(笑)、覚悟して観てもらえば、報いが待っていると思います」と自信をのぞかせる。宮沢は「梨花が常識や理性を捨てて、本能に向かって走っていく描写を楽しんでください!」と力強く呼びかけた。『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー
2014年11月04日女優の宮沢りえが25日、東京・六本木ヒルズで行われた第27回東京国際映画祭「コンペティション」部門・日本代表作品『紙の月』(11月15日公開)の記者会見に出席し、7年ぶりの映画主演作『紙の月』への出演を決めた理由を語った。宮沢は「30歳になって野田秀樹さんの『透明人間の蒸気』という舞台に参加させてもらって、あまりに自分の無力さに驚いて、このままじゃいけないと思った」と言い、「40歳になるまでにできるだけ舞台に心も時間も費やしたい」と舞台に専念することを決意。「40代になった時に、舞台に立っていられる役者になりたい」と目標を立てたという。多くの舞台を経験し、「たくさんの発見があって、学んだこと、豊かになる部分がいっぱいあった」と自分を成長させた宮沢。40代になって「バランスよく映像と舞台とやっていこう」と思った時に『紙の月』のオファーがあり、「やろうと思った時に来たというタイミングがすごかったので、この7年間で得たものを映像の世界に返そう、放出しよう」と明かした。吉田大八監督も、宮沢が舞台に専念していた7年間について、「蜷川幸雄さんとか野田秀樹さんとか世界的な舞台の演出家とお仕事されていて、一方で、映画からちょっと距離をとっているように見えていたので、映画の人間としては悔しいというか」とコメント。そして、「一か八かオファーしたらやってくれると言ったので、自信になりました」と宮沢出演の喜びを語った。「タイミングがよかっただけというのはあとで知った」という吉田監督だが、「この映画が勝負できる映画なんだと、自信を改めて持ったのを覚えています」と振り返ると、宮沢は「グッドタイミングなだけではなくて、監督にもちろん興味があった」とフォローしていた。
2014年10月26日女優の宮沢りえが10月25日(土)、第27回東京国際映画祭が開催中の六本木ヒルズで行われた主演作『紙の月』の公式会見に臨んだ。「40歳になるまでは、心と時間を舞台に費やしたかった」と本作が7年ぶりの映画主演となった理由を語った。「30歳で野田秀樹さんの舞台に立ち、自分の無力さを思い知った。このままではいけないと思い、舞台に目を向けたこの数年間は、私にとってたくさんの発見があり、豊かな時間だった」と宮沢さん。40歳になるタイミングで、映画『紙の月』と出会い「自分のなかで蓄えたものを、映画の世界に返そうと思った」と言い、今後は映画と舞台の両面でバランスよく活動したいと話した。同映画祭で日本映画として、唯一「コンペティション部門」に出品されている本作。ベストセラー作家・角田光代の同名小説を原作に、夫と暮らす銀行の契約社員・梅澤梨花(宮沢さん)が、年下の恋人のため顧客の金を横領し、その犯行をエスカレートさせる姿を描いた。会見には宮沢さんをはじめ、共演する池松壮亮、吉田大八監督が出席した。宮沢さんは平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロイン役で新境地を開拓し、「妥協のない現場で、私自身もこれ以上のことはできないという思いだった。その積み重ねが、この映画」と強い思い入れ。最高賞である東京グランプリの受賞については「自信があるといえばある」と期待を寄せた。吉田監督も「世界という広い舞台で、この映画がどういう位置づけで見てもらえるのか楽しみにしている。もちろん、コンペティションという言葉の意味は分かっているつもり。競争なので、負けたくないですね」と受賞に意欲を燃やした。一方、年下の恋人を演じる池松さんは「出品を目指して、映画を作っているわけではないが、いい知らせを待ちたい」とこちらは控えめに胸踊らせ、「いままでたくさんの女優さんとご一緒したが、ここまで役に身も心も投げ出せる人は初めて」と宮沢さんの女優魂を称えた。『紙の月』は、11月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月25日WOWOW連続ドラマWで放送される「グーグーだって猫である」の完成披露試写会が10月16日(木)、都内で開催され、第1話上映後の舞台挨拶に主演の宮沢りえを始め、長塚圭史、犬童一心監督が登壇した。2008年に小泉今日子・主演で犬童監督の手により映画化もされた大島弓子の自伝的エッセイ漫画を、同じく犬童監督が連続ドラマ化。長年連れ添った愛猫・サバを失い、落ち込む漫画家の麻子が運命的に出会ったアメリカンショートヘアのグーグーと共に過ごす日々を全4話で描き出す。撮影のほとんどは原作の舞台でもある吉祥寺で行われたが、宮沢さんは「私の中で住みたい街No.1」と語るほど、撮影を通じて吉祥寺が気に入ったよう。「車を降りて撮影の場所に行くまでに入りたくなるお店がたくさんあって、誘惑を断つのが大変でした(笑)」とふり返る。麻子という役を通じて、漫画家・大島弓子の人生を生きたと言えるが「あれほど素晴らしい漫画をお描きになる方が日々をどう過ごしているのか?撮影前に妄想するのが楽しかったです。あれだけ素晴らしいものを描くには葛藤もあるし、表現する人の苦悩、ものを生み出す苦悩がある。一方でそれを見せず、穏やかで、ものや人が好きで、キラキラしている麻子もいて、その2つの面をちゃんと出せたらと思っていました」と語る。長塚さんは麻子の担当編集者の大森を演じたが、何かと麻子を気遣う役で第1話から麻子と食事を一緒にするシーンが多く登場する。「カメラの前で食べるのに慣れないし、目の前に宮沢りえがいるんですよ(苦笑)!」とその難しさを語るが、徐々に楽しくなっていったよう。「なかなか、みなさんは宮沢りえとお食事する機会はないでしょうが、僕は相当、一緒に食べましたよ(笑)」と自慢げにふり返り、会場は笑いに包まれた。宮沢さんも、食事のシーンは印象深かったようで「おそば屋さんでは本番中というのを忘れて、ビールを頼みたくなりました(笑)」と述懐。犬童監督は「本番中なのに、どう見ても普通に食べてました。普通はセリフも言わなくちゃいけないので抑制気味になるんだけど…。これまでいろんな人の食べる様子を撮ってきたけど、間違いなくこの2人の食べるシーンが最高!」と称賛していた。全4話を通して、最後は麻子が51歳になるまでの時間を描くが、不思議と画面からはゆったりとした時間の流れが伝わってくる。長塚さんは「最近、世の中慌ただしいし、海外ドラマなどでもものすごいスピードで進みますが、この作品は全く違うスピードで独特の時間が流れます」と語る。宮沢さんも「麻子が日々をどう過ごし、年齢、人生をどう重ねていくのか?静かな時間の中で温度を持って表現しています」と本作ならではの魅力を強調。会場は温かい拍手に包まれた。「グーグーだって猫である」はWOWOW連続ドラマWにて10月18日(土)より放送開始(全4話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日女優の宮沢りえが7年ぶりの主演映画『紙の月』で、第28回山路ふみ子女優賞を受賞した。平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロイン役で新境地を開拓。宮沢が同賞を受賞するのは『父と暮せば』(2004年)以来2度目で、2度の女優賞は吉永小百合に続き、史上2人目の快挙となる。その他の写真吉報が届いた15日、メガホンを執った吉田大八監督がアップルストア銀座で行われたトークショーに出席。日本映画として唯一、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されており、同映画祭のコンペ部門プログラミングディレクターを務める矢田部吉彦氏を聞き手に、「僕が求めるもの、映画が必要とすることのために、100パーセントの仕事をしてくれた」と本作で宮沢が見せた“女優魂”を振り返った。映画はベストセラー作家・角田光代の同名小説を原作に、夫と暮らす銀行の契約社員・梅澤梨花(宮沢)が、年下の恋人のため顧客の金を横領し、その犯行をエスカレートさせる姿を描いた。吉田監督は「だんだんプロセスが大胆になるなかで、彼女が見せる表情の変遷が、作品の大きなよりどころになった。現場では常にプロフェッショナル。監督としての僕を信頼してくれた」と宮沢への感謝を表した。吉田監督はCM業界で20年のキャリアを積んだ後、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)で長編監督デビュー。『クヒオ大佐』(2009年)『パーマネント野ばら』(2010年)を発表し、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)では第36回日本アカデミー賞で最優秀監督賞を受賞した。「毎回違ったことをしようと心がけるが、いい意味で『監督らしいですね』と言われることも。長年CMをやってきたからか、なるべく自分を消して、誰が撮ったかわからないと思ってもらえるのが理想」と話していた。山路ふみ子賞は映画人の育成、功績を称える目的で毎年開催している。『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年10月16日ジャーナリストの池上彰とKADOKAWA・DWANGO 代表取締役会長の川上量生の2人が、10月15日に東京・六本木のニコファーレにて特別対談を実施することが明らかとなった。対談の模様は、文藝春秋が開設している公式ニコニコチャンネル「週刊文春デジタル」にて生中継される。放送は10月15日13:30から。本対談は、10月1日の経営統合で誕生した「KADOKAWA・DWANGO」の会長に就任し、若き"メディア王"となった川上量生と、朝日新聞の人気コラム「新聞ななめ読み」の掲載拒否問題で、メディアの倫理観を改めて世に問うた池上彰の2人によるもの。テーマは「メディアの未来について」で、それぞれが日本のメディアの行く末について意見を交わすという。なお、放送終了後は、同チャンネルにてタイムシフト視聴が可能なほか、対談の全文書き起し記事が会員限定で配信される。詳細は「週刊文春デジタル」まで。「メディアの未来はどうなる!?」放送日:10月15日(水)放送時間:13:30~15:30予定登壇者:川上量生、池上彰生放送:ニコニコ生放送タイムシフト視聴:週刊文春デジタル
2014年10月07日ドワンゴとKADOKAWAは30日、経営統合に関する記者会見を東京・六本木のニコファーレにて開催した。会見では川上量生会長と佐藤社長が登壇し挨拶を行った他、経営統合を記念した「KADOKAWA dwango 統合キャンペーン ニコニコカドカワ祭り」での新企画として、全国10ヶ所の書店を回るイベント「ニコニコ書店会議」の開催が発表となった。「明日から統合なんですが、それほど実感はありません」。いつも通りのセーターにジーンズというラフな服装で会見に登壇したドワンゴ川上会長は、リラックスした表情でそう切り出した。今月の初めに第一子が誕生したという川上会長。「文春に連載を持っていて、いつも締切の朝に嫌々書いているんですが、娘が生まれてからは娘の話ばかりで、3回分くらいストックがある状態です。でも今週はKADOKAWA dwangoの統合の話にしてくれと言われています(笑)」。何とも川上氏らしいユニークなあいさつだった。一方の佐藤社長は、「明日からは東銀座のドワンゴオフィスの上に出勤するので、いかにも出版社の社長というようなスーツではなく、こんな(川上氏のような)格好で出勤しようかと思います(笑)」と笑わせながらも、表情を引き締め「統合が決まって最初にヨーロッパの市場関係者に話をしに行った時、今回の統合は角川が成長市場にポジションチェンジするために必要だと説明しました。インターネット広告やゲームや電子書籍にこれから行くんだという話をして、今回の統合はデジタルな時代に適合していくための統合だと(説明した)。やることはシンプルですが大変です。一緒に成長していくので応援していただきたい」とあいさつした。両社の経営統合が発表となってから3カ月半。短い期間での統合準備となったが、佐藤社長は「新事業の話をしているので楽しいことばかり」だという。「KADOKAWAとドワンゴはビジネスモデルが違っていて、(ユーザー)の年齢も一回りほど違う。その違いを楽しんでいます」(佐藤社長)経営統合することでシナジー効果が期待される両社だが、一方で統合の効果に疑問を呈する評論家もいる。具体的にどんな効果が得られるのかについて、川上会長は「何をやるかはまだあまり考えていませんし、話せる段階にもありません」ときっぱり。もっとも、ニコニコ動画まわりのイベントや新サービスについては、すでにさまざまな企画が動き出しているという。「ニコニコ国会議やニコニコ本社は相当面白いです。また、年内にニコ生以来の大型新サービスを発表します。名前はニコキャスになる予定です」(川上会長)「ニコキャス」という名前以外には何も発表されなかった新サービスだが、いったいどんなサービスになるのか。会見のオープニングで流れたムービーで川上会長が「そのプラットフォームでできることは、ひと通りやり尽くされる」と語っている通り、ニコニコ動画やニコニコ生放送はすでに成熟期に入っていると言える。「ニコキャス」がニコニコ動画にどんな新たな価値をもたらしてくれるのか注目したい。会見後半では、KADOKAWAとドワンゴの経営統合を記念したキャンペーンの続報が発表となった。まずは「ニコニコカドカワ祭り BOOK☆WALKERでも、いいことザクザク」と題したキャンペーンだ。これは、10月1日~7日までの期間中、KADOKAWAの電子書籍を50%オフで販売するというもの。また、総勢30名以上の著者からのお祝い色紙とオススメ電子書籍紹介を特設サイトで公開するという。ドワンゴ側で行うキャンペーン新企画が「ニコニコ書店会議」。これは全国10カ所の書店を回って行うイベントで、いわば「ニコニコ超会議」や「ニコニコ町会議」の書店版。店頭で「歌ってみた」や「ゲーム実況」などユーザー参加型の企画を実施するほか、KADOKAWA関連作家によるサイン会やトークショーも開催する予定。また、高校生以下のニコニコユーザーを対象に、一年間のプレミアム会員無料券を数量限定で配布する。最初の開催地として選ばれたのは、鳥取県米子市にある本の学校 今井ブックセンター。創業140年を誇る老舗で、"「読む」を楽しむ"をコンセプトに、地域に根ざした書店である。開催日は11月9日。初回のニコニコ書店会議は「甘城ブリリアントパーク」とコラボし、作者の賀東招二氏がサイン会を開催する。この米子市でのイベントを皮切りに、その後は11月23日に北海道留萌市・留萌ブックセンター、12月7日に山形県天童市 TENDO八文字屋、12月21日に石川県金沢市・金沢ビーンズと全国を巡っていく。1月以降の開催書店は公募により決定し、書店めぐりは2015年3月頃まで続く予定だ。ニコニコ書店会議はあくまでもKADOKAWAとドワンゴの経営統合キャンペーンの一環として行われるイベントだが、好評であれば今後も継続してやっていきたいという。会見後の質疑応答では、経営統合後の展開やビジョンについて質問が飛んだが、「新しいプラットフォームはまだ考えていない。早くても来年とかだと思う」「海外展開は重要なテーマだとは思っており、模索はしている」「BOOK☆WALKERとニコニコ書籍を単に統合するだけではつまらない。どうせやるなら新しいすごいものをやらないといけないが、そのためには時間がかかる」(すべて川上氏)と、現時点ではまだどれも発表できる段階にないようだ。まずは経営統合キャンペーンとニコニコ書店会議、そしてニコニコ本社オープンとシンガポールでの国会議開催、年内に予定されている「ニコキャス」なる新サービスが、経営統合後の大きな動きになるだろうか。両社の持ち味がどのようにミックスされていくのか、統合効果が出てくると思われる来年以降の展開に注目したい。
2014年10月01日映画版を手がけた犬童一心監督が宮沢りえを主演に迎え、少女漫画家・大島弓子の自伝的コミックエッセイをドラマ化する「グーグーだって猫である」。10月18日(土)からWOWOWに新たに登場する<土曜オリジナルドラマ>のオープニング作品ともなる本作から、待望の特報映像が解禁となった。吉祥寺に暮らす人気少女漫画家の小島麻子(宮沢りえ)は、締め切りに追われる多忙な日々の中、長年共に暮らしてきた愛猫のサバを亡くし、以来、漫画が描けなくなってしまう。心配した担当編集者・大森(長塚圭史)の勧めで一軒家に引越しをしたものの、依然として生活のペースは戻らない。そんなある日、井の頭公園を散歩していた麻子は、病気の子猫を連れたホームレス(田中泯)と出会う…。7年ぶりの主演映画『紙の月』も話題となっている宮沢りえを主演に、脚本を『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』の高田亮、監督を映画版に続いて犬童一心が務める本作。共演に、劇作家・演出家としての顔も持つ長塚圭史、「花子とアン」の黒木華や、『るろうに剣心 京都大火編』が公開中の田中泯ほか、岩松了、「ロッチ」の中岡創一、市川実和子、菊地凜子という、さまざまなジャンルの個性豊かな俳優陣が顔を揃えているのも見どころだ。今回解禁となる特報では、宮沢さん演じる麻子が運命的に出会い、飼うことになるアメリカンショートヘアの猫・グーグーと仲睦まじく井の頭公園を散歩するシーンや、じゃれあって遊ぶシーンなどが初公開に。また、『横道世之介』『箱入り息子の恋』などの音楽を手がけた高田漣のほのぼのとしたメインテーマも、映像全編を彩っている。大島弓子のちょっぴり切なく、時に楽しい原作の世界観を踏襲しつつも、連続ドラマとして新たなオリジナルストーリーを再構築する本作。まずは、宮沢さんとグーグーのかわいさ満点のこの映像からご覧あれ。<土曜オリジナルドラマ>連続ドラマW「グーグーだって猫である」はWOWOWにて10月18日(土)夜10時より放送(全4回)。(text:cinemacafe.net)
2014年08月03日少女漫画界の巨匠・大島弓子の自伝的コミックエッセイ『グーグーだって猫である』が宮沢りえ主演で連続ドラマ化され、WOWOWで今秋に放送されることが14日、明らかになった。『グーグーだって猫である』は、1人の女性が飼い猫と過ごす愛おしい日々を綴ったもので、コミックは累計80万部発行、2008年には小泉今日子主演で映画されヒットした。主人公の小島麻子役に宮沢、監督は映画版と同じく犬童一心。脚本は『婚前特急』などの高田亮によるオリジナルストーリーで、愛猫を失い失意の日々を送っていた少女漫画家・麻子(宮沢)が、井の頭公園で病気の子猫を連れたホームレスと出会うところから始まる。主演の宮沢りえは「普段あまり漫画は読まないのですが、大島先生の作品を読ませて頂いて、小説を読むように物語が進んでいく漫画というのは初めてだったので、とても新鮮でした。大島先生のファンの方々が面白いと思ってくださるような作品にしたいですね。キラキラとした日常が流れていく一方で、モノをつくるアーティストとしての葛藤や苦悩をリアルに出せたらいいなと、思っています」とコメント。映画版に続いて監督を務める犬童監督も「毎日宮沢さんの演技を見て、驚き楽しみ感動しています。彼女の演技にはいつもしっかりアイデアがあり、誠実で、でもそれでいながらあけっぴろげで大胆です。見ていると心がいっぱい揺れてしまいますね。そして、美しい。生涯そう出会うことのない息をのむ美しさです」と、宮沢の演技を絶賛している。
2014年04月14日※画像は、ともさかりえオフィシャルブログより大人の女性のシンプルなニット女優で歌手のともさかりえさんが、オフィシャルブログで、集英社の「LEE」と「ビーミングライフストア」とのコラボレーションでニット2アイテムを製作した事を報告している。女優やタレントとして活躍をしながら、ママとしての部分もブログなどで発信をしているともさかりえさん。仕事の事やプライベートの事をさりげなく書かれているブログも人気で、同世代の女性からも共感を集めている。今回のコラボレーションは、集英社「LEE」で連載を持っている事から始まった。人気連載「ともさかりえさんのおしゃれQ&A」の特別編として、女性の着こなしの悩みを解決するプルオーバーとロングカーディガンを、これからの季節にうれしいニットで製作している。シンプル、で終わらないこだわりのアイテムベーシックでありながら、ちょっとした部分にこだわっているのは、ともさかりえさんのアイデアとビームスが培った遊び心を持った「ビーミングライフストア」だからこそだろうか。パンツスタイルにもスカートに合わせても使いやすいアイテムだ。発売は、2013年10月7日からだが、ビームスオンラインショップで先行予約受付が既に始まっている。限定販売の為、数量に達し次第終了となる。【参考】▼ビームスオンラインショップ「ともさかりえさん×『LEE』×ビーミング ライフストア」コラボニット▼ともさかりえオフィシャルブログ“クレオパトラ”や“オードリー・ヘップバーン”など世界に名を残す美女たちが愛用していたという美肌成分とは?(9月1日)元の記事を読む
2013年09月09日みなさんは「ALD」(エイエル ディー)という病名を耳にしたことがあるだろうか?「ALD」とは「副腎白質ジストロフィー」という、先天性代謝異常症の難病である。この難病治療の未来について積極的に取り組んでいくNPO法人「ALDの未来を考える会」が、このたび発足された。理事長である本間りえ氏の今年22歳となる息子さんが「ALD」と診断されたのは、今から17年前のこと。当時、「ALD」という難病はあまり知られていないため、何をしてよいのかもわからず、孤独と闘っていたという本間氏。大きなショックを受けた本間氏は、「同じ境遇で苦しんでいる人と話がしたい!」という強い想いから、“ロレンツォのオイル”(※)の患者連絡網をもとに「ALD親の会」をスタートさせた。それから12年の歳月を経て、NPO法人化が実現された。※“ロレンツォのオイル”=ALDの治療薬。実話を映画化した ロレンツォのオイル/命の詩 (1992年公開)はアカデミー賞ノミネート作品ここまでの道のりは決して平坦ではなかったが、様々な出会いによって支えられてきたという。2010年1月、“もっとこの活動を広めていきたい!”と思っていた頃、本間氏は、日本ロレアル株式会社が新たな社会貢献活動として実施していた「100 LOVE HANDS」プロジェクトに出会う。このプロジェクトは、日本ロレアル独自のハンドマッサージなどの“タッチセラピー”プログラムを通じて、女性癌患者や難病の子供を抱える母親たちに、しばし癒しのひとときを提供する取り組みだ。昨年夏に行われた「ALD 夏の勉強会」においても “タッチセラピー”プログラムを通じて、患者や介護をしている家族のみなさんを癒したという。そんなご縁もあり、NPO法人設立式の司会進行は、本間氏と親交も深い日本ロレアルの安尾美由紀氏が登場した。発足当初は、会報からスタートした「ALD 親の会」も、いまでは本間氏による勉強会や大学や各所での講演会にまで広がった。また、雑誌「Story」に赤裸々に綴られた息子さんへの想い、家族への想い、介護で見失っていた“美容”に対する想いには、同じ母であり女性である読者たちに大きな影響を与えた。「愛」の反対は「無関心」だ、と語る本間氏。「今までは医療者が中心になっていた医療現場も、現在では「ALDの未来を考える会」をはじめとし、患者たち自身が中心となって考え、知識を増やして広めていくという活動が増えてきています。もっと皆さんにこの活動や現状について関心をもって頂きたい。「愛」を持って頂けたら…そのために、これからも幅広い活動を続けていきます」「ALD」という難病の存在をもっと知ってもらうため、本間氏による講演やセミナー等は、今後は関東のみならず西日本エリアでも開催していくという。もしもあなたのお子さんが「ALD」だったら…あなたはどう考え、どう行動し、どう家族とともに生きていくだろうか?一度想像してみて欲しい。 ALD 親の会ホームページ NPO法人A-Future/ALDの未来を考える会 facebookページ 日本ロレアル「100 LOVE HANDS」プロジェクト
2012年06月15日すれ違い生活が原因か女優の宮沢りえが元プロサーファーで実業家の夫と離婚することが分かった。2人は2009年4月に結婚、子どもも設けていたが、その生活は3年でピリオドが打たれることとなったようだ。近しい関係者の証言によると、互いに多忙な生活を送っていたため、すれ違いが生じたことが原因という。夫はサングラスメーカーの責任者として、ハワイを拠点に活動しており、女優活動を行う宮沢とのあいだには、互いに距離が生じてしまったとみられる。(出演中の舞台「THE BEE」より参考画像)新たな一歩で前向きに女優業へ所属事務所は、離婚報道について否定しなかったものの、8日昼現在のところ正式なコメントは出していない。近く本人による会見があるのではともいわれている。長女出産後、CMに、ドラマに、舞台にと、積極的に女優として再び活躍している彼女。現在も舞台「THE BEE」で警官、リポーター、ストリッパーというそれぞれ大きく異なる3役を体当たりで演じている。変わらぬ美しさはもちろん、その演技力には定評がある。離婚は彼女から提案したとも報道されており、ひとつの節目となる決断として、新たな一歩を踏み出したのではないだろうか。女優として、前向きに挑み続ける今後の彼女に期待したい。元の記事を読む
2012年05月09日女優の宮沢りえが1月23日(土)、東京・日劇3で行われた日本版のナビゲーターを務めるドキュメンタリー映画『オーシャンズ』の“初日”舞台挨拶で、同作唯一の日本人水中カメラマン、奥村康氏と対面した。『WATARIDORI』などで知られるフランスの俳優で監督のジャック・ペランの最新作で、ドキュメンタリー映画史上最高と言われる製作費約70億円をかけ、海をテーマに世界50か所で4年にわたり撮影した海洋ドキュメンタリー。仏語版ではペラン監督自身がナレーションを務めている。日本では22日(金)に初日を迎えた。宮沢さんは「私の(仕事の)場合、台本があってそれを積み重ねて作り上げていく感じですが、魚が相手だとどんな動きをするのか分からないし、待っているときはどんな気持ちですか?」と質問。奥村さんが「ひたすら待っているしかないですね。でも寒いしタンクの空気はなくなりお腹は減ってくるんですけど。でも、生き物が本当に素晴らしい瞬間を見せてくれるのを待つしかない」と苦笑いで回答。宮沢さんは「B型の私には無理ですね。『早くして!』ってなっちゃうので。でもそういった結果がこれ(同作)だと思うと、労力と心に敬意を表したいです」とちょこんと頭を下げながら語った。一方でお気に入りの場面について「セイウチやアザラシの親子のシーンで、慈愛に満ちた愛情と未来に向かってキラキラしているのが印象に残りました。私も(昨年5月に)子供を産んで(同作のナレーションが)初めての仕事でしたので」と母の顔を垣間見せていた。『オーシャンズ』はTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR■関連記事:“波”になりたい宮沢りえ、ママになっても挑戦忘れず「躍動の1年にしたい!」と誓う5万匹のイワシをバックダンサーにさくらまや「オーシャンまつり」熱唱!想像さえも呑み込まれる海の世界『オーシャンズ』試写会に5組10名様ご招待新米ママ・宮沢りえ、海から母の慈愛を吸収?海老蔵については「幸せそうで何より」ファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜
2010年01月23日70億円をかけて製作された海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』の日本語吹き替え版のナレーションを務める宮沢りえのアフレコ風景が11月26日(木)、報道陣に公開された。今年5月にママになったばかりの宮沢さんだが、この日のアフレコでは、自然界の親子の愛を強く感じさせるシーンの収録も。またその後行われた会見でも母性を意識したコメントが口をついた。最初に収録されたのは、世界最大のエイ、そしてアジの大群が映し出されるシーン。そして、最後に行われたのはセイウチの親子のシーン。母親のセイウチが赤ちゃんを抱っこするシーンでは「何て素敵な光景でしょう」というセリフが優しくスタジオに響いた。会見で宮沢さんは「こういう時代、指一本で行けない国はないような世界の中で、まだまだ行けないところがあるんだ、と知ることができたことは喜びでした」と本作の素晴らしさを説明。アフレコについては「(オリジナル版の)ジャック・ペラン監督のナレーションが渋くて低いフランス語ですごく素敵で、これに字幕を付けた方がいいんじゃないか?と思ったくらいでした。映像が全てを語ってくれるので、謙虚に、観る人が声に気をとられないようにと、優しくなじむ声を出せたら、という気持ちでした」とふり返った。映画の中でも、海の世界で新たな生命が育まれる様子や母親の深い愛情が描かれるが、記者からは宮沢さん自身の子育てについての質問も出たが、「とにかく毎日、成長しています。その(成長の)スピード、密度が驚きと発見であり、一番の喜びです」と笑顔を見せた。そして出産について「これまでの人生の中で、仕事やプライベートでいろんな喜びがありましたが、それを全部ひっくるめても味わったことのない感動でした…うまく言葉で表現できないんですが」と改めてその喜びを語った。今回のアフレコに当たっては「(自身の経験と)ダブらせることはなかった」とのことだが「(映画の中の生き物から)母の慈愛を目の当たりにして、自分の心の中に、もっと育てるべき慈悲の心があると感じました」と語った。会見の終了間際には、芸能レポーターから、ここしばらくの芸能ニュースの中心である市川海老蔵さんの交際についてのコメントを求められる一幕もあったが、宮沢さんは、笑顔で「幸せそうで何よりだと思います」とサラリと語り会見場を後にした。『オーシャンズ』は2010年1月22日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR■関連記事:ファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!宮沢りえ、出産後初の本格映画復帰『オーシャンズ』のナビゲーターに大抜擢!
2009年11月26日