かつて起きた航空事故の裏側に迫るトム・ハンクス主演最新作『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で、航空機が不時着する瞬間を捉えた新たな映像が2日、公開された。本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された、驚くべき生還劇の知られざる真実を追うヒューマンドラマ。『アメリカン・スナイパー』(14)のクリント・イーストウッド監督が、メガホンを取る。映像冒頭、制御不能となった70トンの航空機は、極寒のニューヨーク上空850メートルで全エンジンが完全停止。機内には緊急サイレンが鳴り響き、サリー機長(ハンクス)は管制塔に「メーデー両エンジン停止」と緊急事態を告げる。乗客の命はおろか、160万人が住むニューヨーク市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機が迫る。そんな極限の状況の中、サリー機長はハドソン川に着水させることを208秒の内に決断。乗員乗客155人皆が死を覚悟した瞬間、航空機は川に不時着した。機内に走った衝撃で水が押し寄せ、パニックに陥りながら一刻も早く脱出を図る乗客たち。彼らを救い英雄となったサリー機長だが、待ち受けていたのは惜しみない称賛と疑惑の目。終盤では、「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と究極の決断が一転、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられてしまう。イーストウッド監督は自身も、21歳の時に乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するというサリー機長と同じ経験をしていた。本作のストーリーを準備しながら、その体験より得た視点から「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」と推測している。一方のハンクスも、「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。続けて、その後容疑者にされてしまうサリー機長の運命については「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになる」と意味深に語った。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月02日ホラー映画界の寵児ジェイムズ・ワン監督による最新作『死霊館 エンフィールド事件』が、全世界で3億ドルを突破する大ヒットとなったことが判明。これを記念して、いままで、「あまりにも恐ろしすぎる」ということで解禁が控えられてきた本作の場面写真が一挙に到着した。本作は、アメリカを中心に数々の心霊事件を解決に導いてきた実在の心霊研究家ウォーレン夫妻が関わってきた事件を描き、“真実の恐怖”をスクリーンで見せつける傑作ホラーシリーズの最新作。ウォーレン夫妻を演じるパトリック・ウィルソン&ベラ・ファーミガらオリジナルキャストとスタッフが再結集し、ロンドン北部を舞台に“史上最長期間続いたポルターガイスト現象”として心霊史に残る「エンフィールド事件」を描き出す。6月10日より公開された全米では週末オープニング成績4035万ドルを記録し、ぶっちぎりの1位でスタート。7月9日(土)より公開された日本でも、全国で満席が続出。劇場に恐怖の大絶叫が響き渡っているという。そんな本作は、ついに全世界興収が3億ドルを突破。米国内では1億140万ドル、そのほか60カ国・約3,000スクリーンでは2億450万ドルの興行収入を記録した。これで、『死霊館』『アナベル 死霊館の人形』と本作の3作からなる『死霊館』シリーズは、トータル8億820万ドル(約859億円)以上を稼ぎ出したことになり、世界で3番目の収益を誇る一大ホラーフランチャイズとなっている。そんな本作から満を持して解禁となったのは、まず、ポルターガイストの被害に遭う少女ジャネットの写真3連発。何者かに憑依され異様な形相のジャネット、十字架を向けられ怯えるジャネット、そして天井に張り付いてしまったジャネットの姿。さらに、階段下の何かを不審そうに凝視する母ペギー、百戦錬磨の心霊研究家ロレイン・ウォーレンが絶句している様子の恐怖写真も解禁となった。Twitter上でも、「いままでで1番怖いホラー」「劇場がざわついた」「見終わったらみんなぐったりしてた」といった声が多数寄せられ、震撼の様子が見てとれる。これから夏本番、今年は“本物の恐怖”で涼んでみては?『死霊館 エンフィールド事件』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月23日©Vietnam Airlinesベトナム航空といえば、鮮やかなブルーの機体にゴールデンロータス(蓮の花)のマークが印象的な、ベトナム最大の航空会社。現在、東京、大阪、名古屋、福岡とホーチミン、ハノイを結び、2014年からは人気上昇中のビーチリゾート、ダナンまで成田から直行便を運航しています。 今年から日本発着便の一部に、ボーイング787-900、通称「ドリームライナー」を導入したことも話題になりました!先日のベトナム出張時に、話題のボーイング787便に搭乗してホーチミンに向かったので、機内の様子をご紹介します。 居心地のいい空間は最新鋭の素材のおかげ©TRIPPING!最新鋭のカーボン素材を使用し、軽量化に成功したボーイング787-900は燃費の良さが特徴のひとつ。それゆえに、燃料を大量に積める大型機でないと飛行できなかった長距離飛行もできるようになり、日本から各国への新規就航ラッシュの立役者となったわけです。軽量かつ、強度のあるカーボン素材のおかげで、従来より窓は大きくなり、天井も高くなりました! 空の旅を快適にするエンターテイメントサービス©TRIPPING!10.6インチ※のタッチパネル式のパーソナルモニターでは、新作映画はもちろん、ドラマやニュース、ゲームなどの各種エンターテイメントが楽しめます。外資系の航空会社だと、どうしても日本の作品や日本語字幕の作品が少なかったりしますが、今回は新作映画の中にも日本語字幕で楽しめるものがあり、大満足。※ビジネスクラスは15.4インチ©TRIPPING!モニターの下には、USBポートも完備しているので、スマホなどの充電も可能です。 最先端技術で、快適な空の時間を©Vietnam Airlines窓の調光には、電子カーテンを採用。窓の下のボタンを押すことで、遮光具合を5段階に調整することができます。窓カバーの開け閉めでは不可能だった、ほどよい調光も可能に!キャビン上のLED照明は、体内時計に合わせてコンピューター制御されていると聞いてびっくり。食事の時間は、心休まる暖色の光りで乗客を照らし、起床時間には、まるで窓から降り注ぐ朝日のような淡く白い光りで機内を演出してくれるのです。更に、機内は温度と湿度を精密にコントロールすることで、寒過ぎたり暑過ぎたりすることなく、乾燥も防いでいるというから、嬉しいかぎり。最先端の技術でより快適な時間を過ごすことができるんです。 豊富なミールサービス©Vietnam Airlinesボーイング787便に限らず、豊富なミールサービスが定評のベトナム航空。ベジタリアン対応のミールに留まらず、ハラル対応や胃腸に優しいミール、糖尿病患者や、カロリー制限をしている乗客のためのミールなど、充実のサービスが自慢です。キッズ向けチャイルドミールやベビーミールも用意されているので、家族旅行の際にも安心! ビジネスクラスで過ごす、一流の空の旅©Vietnam Airlinesボーイング787のビジネスクラスのシートはヘリンボーン型(斜め)配列で、最上級のプライバシー空間を実現させています。さらにフルフラットシートを採用し、ベッドのように心地よく体を休ませることができるのが魅力のひとつ!©Vietnam Airlines1−2−1の配列で、機内に28席用意されています。搭乗前のラウンジサービスに加え、機内でもバーカウンター「ザ・バー」にてお酒を楽しむことができます。きめ細かいアメニティのサービスもさすがです。ボーイング787のビジネスクラスなら、極上の空の旅を叶えてくれること必至です。 その他にも、様々な魅力を持ち合わせたベトナム航空のボーイング787便。現在は、成田—ハノイ、成田—ホーチミンにて使用中です。快適な空の旅、実感してみてくださいね!ちなみに個人的に、ベトナム航空の厚めのブランケットも好み。ふかふかして気持ちがいいんですよ。 ベトナム航空
2016年05月31日東京・杉並区にある映画館・ユジク阿佐ヶ谷では4月23日から5月6日まで、同館の1周年を記念したファンタジックワールド特集を開催する。会期中は、モーニング(11時からの上映)にて、もぐらの“クルテル”や妖精の“アマールカ”といった可愛いらしいキャラクターが登場するチェコアニメを上映。土曜日には『アマールカとクルテクの饗宴』が、日曜日には『大人気!森の妖精アマールカ』が、月曜日には『ティールロヴァーの手芸の世界』が、火曜日には『“世界一美しい”パレチェクのアニメ』が、水曜日には『クルテクの小さな冒険編』が、木曜日には『クルテクがいっぱい編』が、金曜日には『ポヤルの可愛いアニメ』が上映される。チケット料金は一般が1,300円、シニア・学生が1,100円、小学生以下が600円、会員が1,000円。4回券が3,600円となっている。モーニング以外では、ユジクでこれまでに上映された作品の中から特に人気の高かったファンタジー作品を再上映。『ひつじのショーン』や『リザとキツネと恋する死者たち』、『メリエスの素晴らしき映画魔術』、『月世界旅行』、『クーキー』、『ファンタスティックMr.FOX』といった作品がラインアップされる。また、ワークショップやトークショーなどのイベントも開催。4月23日、29日には、アットアームズの眞鍋学によるチェコアニメの裏話が聞けるトークショーを実施。4月24日には“アマールカお姉さん”のトークショーを、5月3日にはコアラモード.のあんにゅによるトークショーが行われる。5月1日の13時、15時、17時からは、アマールカのやわらかマスコット作りワークショップも実施される予定だ。
2016年04月23日1970年代に南フランスで発祥した、白をテーマにしたサマーナイトイベント「Soirée Blanche “Voyage” ~ソワレ ブランシュ ヴォヤージュ~」が2018年6月30日(土)より期間限定で開催される。会場は東京・六本木のグランド ハイアット 東京。イベントの特徴は、ドレスコードをオールホワイトに設定し、参加者は全身を白いファッションに包んでいる点だ。会場も、白を基調とした装飾と特別な照明演出により、世界有数のリゾート地で発祥したラグジュアリーパーティーの世界観を再現する。プランは着席スタイルで食事を楽しむレギュラープランと、バーエリアでカジュアルな時間を過ごせるスタンディングプランを用意。レギュラープランでは、まるで南仏コートダジュールに旅行に来たような雰囲気の中、BBQ料理やエビのマリネなどのフードはもちろん、アイスクリームも好きなだけ味わうことができる。ドリンクは全プラン共通で、フランス産の人気シャンパン“ポメリー(POMMERY)”の辛口シャンパン「Pommery Summertime Blanc de Blancs」をはじめ、赤白ワインやロゼワイン、ハウススピリット等をフリーフローで楽しめる。DJによるハウスミュージックとともに、きらびやかで魅惑に満ちた南仏コートダジュールのパーティーを体感してみてはいかが。【開催概要】Soirée Blanche “Voyage” ~ソワレ ブランシュ ヴォヤージュ~開催日:・2018年6月30日(土)、7月7日(土)、15日(日)、28日(土)、8月4日(土)、11日(土・祝)、18日(土)、25日(土)開催時間:19:00~22:00会場:グランド ハイアット 東京 フレンチ キッチン店内、テラスエリア住所:東京都港区六本木6-10-3 グランド ハイアット 東京 2階ドレスコード:オールホワイト※参加には予約が必要料金:レギュラープラン 12,000円+税、スタンディングプラン 7,000円+税 ※サービス料別■予約店舗への電話または公式Webサイトにて受付フレンチ キッチンTEL:03-4333-8781(直通)
2016年04月22日米ビシェイ・インターテクノロジー(ビシェイ)は3月30日、航空電子機器および航空宇宙システム向けのSMD型湿式タンタルコンデンサ「T22」を発表した。同製品は、85ºCで1.5Vの逆電圧耐性、300サイクルの熱衝撃耐性が特長で、9mmx7.1mmx7.4mm Cケースサイズで提供される。電圧は50VDC~125VDC、静電容量値は10µF~68µF、静電容量許容差は±10%/±20%。-55℃~+85℃の温度範囲で動作し、電圧ディレーティングにより+125℃まで対応する。また、120Hz/+25℃で1.50Ωという低ESR値となっている。同社は、アキシャルリード付きスルーホール型コンデンサの代替として実装基板スペースの節約や、タイミング、フィルタリング、エネルギー保存用途や航空宇宙機器用電源のパルスパワーアプリケーションに適しているとしている。また標準のSn/Pb端子だけでなく、RoHSに準拠する100%Sn端子での提供も可能だという。
2016年03月30日米ユナイテッド航空はこのほど、3月11日(米国時間)より航空バイオ燃料を使用した定期便の運行を開始したと発表した。航空バイオ燃料を使用するのはロスアンゼルス-サンフランシスコ間の定期便で、2週間にわたり運行する。ユナイテッド航空は3年間で最大1500万ガロンの航空バイオ燃料を購入する契約をアルトエア・パラマウントと締結しており、フライトではアルトエア・パラマウントの航空バイオ燃料のみを使用する。今後、ロスアンゼルス空港発のほかのフライトでも航空バイオ燃料を使用する予定だという。ユナイテッド航空は「定期便で先進型航空バイオ燃料の使用を開始するという歴史的偉業を達成し、持続可能な責任ある形で運航を実施するという当社のコミットメントを大きく前進させました。ユナイテッド航空は、代替燃料の進歩におけるリーダーであり、当社のパートナーであるアルトエア・パラマウント社と一緒に、環境への負荷を最小限に抑え、効率性を高める新たな方法を探究するために日々取り組んでまいります」とコメントしている。
2016年03月17日都会の中で子どもだけでも安全に遊ばせられる場所、児童館。でも、「行ったことない」という人が意外と多いのでは? 児童館にはスタッフが在館してくれているので安心。しかも、子どもの友だちだけでなく、ママ友との新たな出会いもあります。東京都内にある、たくさんの児童館の中からユニークと思われる児童館を3つご紹介します。児童館ってそもそも何?児童館は児童福祉法によって決められた公的な児童福祉施設。専門のスタッフがいるので安心です。また、子育てに関する情報も入手できます。児童館でできること0歳~18歳までの児童や生徒が対象。施設により遊戯室や図書室、体育館や音楽室などさまざまな遊びができます。異なる年代の子どもたちが一緒に遊んだり、放課後に子どもだけで気楽に遊んだりできるという魅力があります。東京都内のおすすめ児童館3選・中野区立南中野児童館(中野区)東京メトロ丸ノ内線・中野新橋駅と中野富士見町駅の中間くらいにある、大規模児童館です。大きな遊戯室や館庭があり、思いっきり遊ぶことができます。地下にはバンド練習室もあり、中高生でも利用することができます。・ 南中野児童館のホームページ | 中野区公式ホームページ ・児童センター「ぱれっと」(昭島市)東京都多摩地区、昭島駅の近くにある児童館です。遊戯室では卓球やボール遊びができます。赤ちゃん向けの遊戯室や図書室、バンド練習室などもあり、乳幼児から高校生まで幅広い年代の子どもたちが集まります。集会室の貸し出しなどもあるのでママ友の集まりにも使えます。・ 児童(じどう)センターぱれっと - 昭島市 ・ギャラクシティ(足立区)自治体ではなく民間の「あだち未来創造ネットワーク」(株式会社丹青社と株式会社JTBコミュニケーションズ、株式会社日立ビルシステムの3社で構成される共同事業体)が運営する、ちょっと異色の児童館です。巨大アスレチックからキッチン教室、プラネラリウムやクライミングウォールまであります。さまざまなイベントが頻繁に行われており、子育て中のパパママ向けのプログラムもあります。プラネタリウムは有料ですが、一見の価値ありですよ。ぜひ休日に家族でじっくりと見て回ってみてはいかがでしょうか。・ ギャラクシティ - こども未来創造館・西新井文化ホールのホームページ 児童館では、小さい頃はお母さんと、大きくなってからは学校の友だちと、年齢に合わせた遊び方ができるのも魅力です。さまざまなイベントも開催されているので、行ったときどきに合わせて違う遊び方ができて、飽きることもありません。あなたの近所にもこんなユニークな児童館があるかもしれません。いろいろ訪れて、お気に入りの児童館を見つけてみてはいかがでしょう。(Monokoguma01<フォークラス>)
2016年03月17日エアバスは現地時間の3月2日、シンガポール航空にA350 XWB初号機を引き渡したことを発表。これにより、シンガポール航空は世界で5番目のA350 XWB運航会社となる。シンガポール航空のA350は、ビジネス・クラスが42席、プレミアム・エコノミーが24機、エコノミー・クラスが187席の3クラス制。A350をクアラルンプールおよびジャカルタへの地域路線で運航させ、その後、5月から長距離路線のアムステルダムとデュッセルドルフ線への導入を予定している。シンガポール航空は地域路線および長距離路線用に合計で67機のA350-900を発注しており、そのうち7機が最大19時間飛行可能な超長距離型として引き渡される予定。米国へのノンストップ飛行が可能になる。シンガポール航空は現在、A380を19機、A330-300を29機運航させており、A350が加わることによって、エアバスのワイドボディ機を全機種運航させることになる。A350 XWBはこれまで、世界中の42社から合計783機の受注を獲得している。
2016年03月03日三菱みなとみらい技術館(神奈川県横浜市)は2月28日、航空宇宙分野の先進技術を紹介する「航空宇宙ゾーン」をリニューアルオープンした。中心展示として、2015年11月に初飛行となった約50年ぶりの国産飛行機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の実物大模型を設置。初日の28日には多くのMRJファンが駆けつけた。同施設では、航空機やロケットの開発など"空への夢"から生まれた技術について、体験展示などを通じ仕組みや歴史などの説明も加え、分かりやすく説明している。中心展示となるMRJの実物大模型では、機首・前胴部と主翼(一部)・エンジン部を実物大で再現。特に人気を集めたのが4分半の"体験飛行"(フライトシミュレーション)で、コックピットには実物を忠実に再現した操縦機器が設置されている。さらに、MRJ模型の客室内には実物の座席を設置し、実際の座り心地を味わえるようになっている。また、米国プラット・アンド・ホイットニー社の新型ジェットエンジンも装備しており、実物大展示を主翼の下に入り込んで間近に細部まで観察することも可能。同施設では撮影も可能となっているため、話題の飛行機の実物大模型を前にして、初日の28日には多くの人が記念撮影を楽しんでいたようだ。その他の展示として、長大スクリーンを使った「イマジネーションシアター」では、空を飛びたいと願うひとりの少年の想像を通じて、飛行機の歴史からその先に続く宇宙まで夢と技術の世界を駆け巡りながら、 航空宇宙ゾーン全体の展示内容に期待感を抱いてもらえるイメージ映像を紹介。また、タッチパネル操作による「エアクラフトチャレンジ」では、航空機の機体設計、組み立て・整備、分解、工具整理をゲーム感覚で体験できる。円筒型スクリーンによる「フロンティアシアター」では、宇宙開発技術の未来についてダイナミックな映像で解説。ロケットエンジンのコーナーでは、H-IIAおよびH-IIBロケットに搭載されているLE-7Aエンジンとその前身であるLE-7の実物展示により、エンジン技術の進化を確認できる。ほかにも、ロケットの模型展示には現在開発中のH3ロケットが新たに加わり、国産ロケットの歩みを分かりやすく説明している。国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の実物大模型展示では、スペースデブリ(宇宙のごみ)から実験棟を守る技術について紹介。内部では、ミッションスペシャリストが行うロボットアーム操作をゲーム感覚で楽しむことができる。三菱みなとみらい技術館へは、みなとみらい線・みなとみらい駅より徒歩3分、JR根岸線または横浜市営地下鉄・桜木町駅より徒歩8分。開館時間は10:00~17:00、休館日は火曜日(祝日の場合は翌日)。入館料は大人500円、中・高校生300円、小学生200円、団体(20人以上)は各100円引となる。
2016年03月01日前回は、アルミ合金と、航空機で用いられる複合材の代表格である炭素繊維強化樹脂(CFRP : Carbon Fiber Reinforced Plastic)で話が終わってしまったので、今回はその他の素材の話をしてみよう。○スチール要するに鉄である。軽く造ることを考えるとうれしくないので、アルミ合金で問題がないのであればアルミ合金を使用するのだが、どうしてもスチールにしなければならない場面もある。まず、特に高い強度と信頼性が求められる場面として、可変後退翼を備えた機体の翼胴結合部が挙げられる。可変後退翼でなければ、主翼を横断する桁を胴体側の縦通材やフレームと強固に結合できるが、可変後退翼を使用していると、主翼を動かすためのピポット機構が必要になる。そこでどういうことになるかというと、胴体の構造材と結合する形で左右に横切るキャリースルーを用意して、その両端に穴を開けてピンを通す方法で主翼を取り付ける。そのピンを回転軸にして主翼が角度を変える。つまり、可変後退翼を備えた機体では通常よりも狭いエリアに荷重が集中するので、軽く造ることよりも強度を優先してスチールを使うことが多い。例えばMiG-23がそうだし、F-111アードバークもそうだ。もっともこれは、チタンの加工技術が確立できていなかったので堅実にスチールにした、という事情もある。今ならチタンでできるかもしれないが、今度は可変後退翼機の需要がなくなってしまった。閑話休題。実はもう1つ、スチールを使用する場面がある。それは、スピードが速い飛行機だ。飛行機が大気中を高速で飛ぶと、機体の温度が上昇する。マッハ2ぐらいまでならアルミ合金でも耐えられるが、マッハ3になるとさらに温度が上がり、アルミ合金では耐えられない。ということで、スチールの出番となる。高速化と引き替えにスチールを使う羽目になった機体として有名なのは、函館空港に強行着陸したことでおなじみ、MiG-25フォックスバットだろう。機体の主要な部分をステンレス・スチールの溶接構造で組み上げている。もう1つは試作に終わった機体だが、XB-70バルキリー爆撃機がそれだ。こちらもステンレス・スチールだが、ただのスチールではなく、ステンレス・スチールの薄板で形作ったハニカム構造(蜂の巣みたいな形をしているので、こういう)をステンレス・スチールの外板でサンドイッチした構造だった。こんな、他所ではやったことがなさそうな構造の機体を造ることになったので、メーカーのノースアメリカン社はだいぶ苦労させられることになった。それでいてXB-70は2機を試作しただけで終わってしまったのだから踏んだり蹴ったりだが、後でアポロ宇宙船の司令船を製作した時、ステンレス・スチールのハニカム構造で造ったそうである。なお、MiG-25はXB-70を仮想敵として開発された機体だから、この両者は素材だけでなく生い立ちでも縁があることになる。○チタンマッハ3級の飛行機がもう1つあるが、こちらはスチールを使わなかった。それがロッキードSR-71ブラックバードで、こちらはチタンを機体構造材に使用した。軽くて丈夫でいいことずくめのように見えるが、不慣れな素材だっただけに、加工や品質管理の面でかなり苦労させられたという。例えば、素材を水道水で洗浄していたら、水道水に添加してある塩素のせいでダメになってしまい、蒸留水に切り替える羽目になった、なんていう話が伝えられている。また、どちらかというと柔らかめのチタンを使うことで加工性をよくしようとしたのだが、そうすると耐熱性の面で問題が出てくる。そこで機体外板を黒く塗ることで放熱効果を持たせて、機体構造材に対する熱の負担を軽減する工夫をしたのだそうだ。別に、シャレや演出で黒く塗ったわけではなくて、もっと深刻な理由があったのだ。1つ笑い話がある。ロッキード社がSR-71を製作した時に、チタン素材の入手が問題になった。そこでどうしたのかというと、ダミー会社を作って本当の買い手が誰だかわからないようにした上で、ソ連からチタンを買い付けたのだという。ソ連をスパイするつもりで製作した飛行機の材料をソ連から買ってきたのだから面白い。今でもチタンの一大産地はロシアなので、欧米の航空機メーカーがVSMPO-Avismaのようなロシアのチタン・メーカーと提携して、素材、あるいは加工した製品を買い付けている。さすがに、機体の主要構造材としてチタンを使ったのはSR-71ぐらいのものだが、他の航空機でも、耐熱性や強度を求められる部分ではチタンを使うことがよくある。これは軍用機でも民航機でも変わらない。前述のXB-70バルキリーも、エンジン周りと前部胴体はチタン製だった。航空自衛隊向けにF-15イーグルの導入が決まり、それを日本でライセンス生産することになった。F-15は軽量化を追求してチタンを盛大に使っていたので、日本のメーカーではチタンを加工するための機械を新たに入れたり、それを使って部品を製作するためのノウハウを身につけたり、といった苦労をする羽目になった。しかし、航空機にチタンはつきものだから、「いつかは通るべき道」であったと言うべきか。○その他の素材金属素材だと、アルミとリチウムの合金(Al-Li合金)がある。利点としては、7075アルミ合金と同程度の強度を、7075より軽く実現できるという。強度や耐食性の分野で課題があったが、これはメーカーの努力によって解決できたという。ただ、リチウムが水と反応しやすい素材なので、取り扱いが難しいところがあるそうだ。そして、Al-Li合金はお値段が高い。実は、これが一番の普及阻害要因になるかもしれない。他の分野と比べると、高価な材料を惜しげもなく(?)使う傾向がある航空機だが、安価に済むのであれば、そのほうがいいに決まっている。参考航空機に於けるアルミリチウム合金の開発動向前回に炭素繊維ベースの複合材料の話をしたが、炭素繊維やガラス繊維だけが複合材料の素材になるわけではない。例えば、ボロンを使用した事例もある。ただし、ポピュラーにはならず、航空機業界における複合材料のメインストリームは炭素繊維になった。
2016年02月29日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月25日、独航空宇宙センター(DLR)との新たな機関間協定を締結したと発表した。両者はこれまでも「陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)」データとDLRのTerraSAR-X/TanDEM-Xによる災害監視の共同研究や、小惑星探査機「はやぶさ2」にDLRの小型着陸機「MASCOT」を搭載するなど協力を実施してきた。今回の新協定では民間部門や宇宙新興国の台頭など、宇宙開発利用を巡る世界的な環境が変化する中、JAXAとDLRの戦略的協力関係を構築し、日独間で実効性ある機関間協力の実現を目指す。具体的には、宇宙航空技術開発、宇宙利用、産業育成などの分野で協力を進めていく。
2016年02月26日6月30日(木)・7月1日(金)に東京・日本武道館で「来日50周年記念 日本武道館公演「ザ・セッションズ」~ザ・ビートルズ at アビイ・ロード・スタジオ~」来日公演の開催が決定した。【チケット情報はこちら】同公演はザ・ビートルズが行った伝説的スタジオ・セッションを、最新の舞台セットと映像技術を駆使して再現する、全く新しい形態のライブ。『ラヴ・ミー・ドゥ』、『抱きしめたい』、『エイト・デイズ・ア・ウィーク』、『ヘルプ!』、『イエスタデイ』、『ペニー・レイン』、『レット・イット・ビー』、『ヘイ・ジュード』など、ザ・ビートルズの数多くの楽曲がレコーディングされた「アビイ・ロード・スタジオ」。アビイ・ロード・スタジオでザ・ビートルズを担当した伝説のレコーディングエンジニア、ジェフ・エメリックの監修の下、総勢約 50 名の外国人ミュージシャン/シンガーにより、当時のレコーディング収録曲を、演奏、アレンジメント、そしてハーモニーにおいて忠実に再現。ギター、アンプ、マイク等も当時使っていたものを使用。加えて、最新のマルチメディア技術による映像で、まるでジョン、ポール、ジョージ、リンゴと一緒にスタジオにいるかのような感覚を味わえる。今年の3月30日のリバプール公演、4月1日のロンドン公演で初演されたのち、ヨーロッパ公演を経て、6月に日本初上陸する。1966年、ザ・ビートルズが最初で最後の日本公演を行った聖地・日本武道館で、50年前と同じ日、6月30日(木)・7月1日(金)に行われる同公演。気になる方はご確認を。チケットの一般発売に先がけて、チケットぴあでは最速先行を実施中。受付は3月2日(水)午後11時59分まで。■来日50周年記念 日本武道館公演「ザ・セッションズ」~ザ・ビートルズ at アビイ・ロード・スタジオ~日時:6月30日(木) 開場 18:00 / 開演 19:007月1日(金)【1】開場 13:00 / 開演 14:00【2】開場 18:00 / 開演 19:00会場:日本武道館(東京都)※ビートルズのメンバーは出演いたしません。
2016年02月25日これまで5回にわたり、航空機の機体構造がどうなっているかについて解説してきた。締めくくりとして、そこで使われている素材の話もしておかなければならないだろう。○アルミ合金系素材かつては「全金属製機」などといって、わざわざ区別していたが、それは木材を使用する機体が多かった時代の話。今では金属材を使用するのが当たり前になっている。航空機は軽くかつ丈夫に作らなければならないので、金属なら何でも良いというわけにはいかない。そこで主流となったのがアルミ合金である。純アルミニウムではなく、さまざまな金属を添加した合金素材を使っているが、そのほうが性質が優れているためである。特に広く知られているのがジュラルミンだろう。最初に登場したのは、アルミニウムに銅を添加した素材で、ジュラルミンといえばこれである。その名称の由来は、ドイツのデュレンという街で開発されたから、あるいはラテン語でhardを意味するdurusとaluminiumを合成してできたという説がある。日本工業規格(JIS)では、アルミ合金には4桁の数字あるいはアルファベットを組み合わせた名前がつけられている。ジュラルミンは2017で、銅を3.5~4.5%、珪素を0.5~1.2%、そのほか鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛、クロム、チタン、ジルコニウムといったものもいくらか混ざる。主な部分を占める元素の名前から、Al-Cu系ということになる。その後に登場したのが「超ジュラルミン」こと2024。銅を3.8~4.9%、マグネシウムを1.2~1.8%、そのほか鉄、マンガン、珪素、亜鉛、クロム、チタン、ジルコニウムといったものもいくらか混ざる。主な部分を占める元素の名前から、Al-Mg系ということになる。そして「超々ジュラルミン」こと7075がある。最近ではスマートフォンのドンガラでも使われているらしいが、元々は航空機用の素材だ。いわゆるAl-Mg-Zn系で、銅を1.2~2.0%、マグネシウムを2.1~2.9%、亜鉛を5.1~6.1%、そのほか鉄、マンガン、珪素、クロム、チタンといったものもいくらか混ざる。航空機用ではこの3種類がメジャーだが、もしも興味があったらJISの規格書を見てみていただきたい。あきれるぐらいたくさんのアルミ合金素材が規格化されている様子がわかる。航空機と並んでなじみ深いアルミ製品というと鉄道車両(特に新幹線)があるが、こちらは6N01や7N01など、溶接性と押出加工性に優れた素材が使われる。航空機はリベット止めが普通だから、鉄道車両ほど溶接性は重視されないようだ。○アルミ合金素材の使い分け後から出てきた素材ほど軽くて丈夫ということであれば、何でも7075で造ればよいかというと、そういうわけでもないところが面白い。例えばボーイング747の場合、胴体のうち与圧する部分の外板、それと主翼の下面には、疲労と亀裂に強い2024を使う。胴体でも縦通材やフレーム、非与圧部分の外板、あるいは主翼の桁・リブ・上面外板、それと尾翼は7075だ。7075の方が圧縮・引張・曲げに強いが、疲労においては2024のほうが有利だといわれる。主翼で発生させた揚力で機体全体を支えているわけだから、基本的に、主翼の上面には圧縮荷重がかかり、下面には引っ張り荷重がかかる。そのことが、「上面外板は7075、下面外板は2024」という使い分けにつながっているわけだ。ちなみに、主翼の外板は局所的に10mmを超える厚みになることもあるが、胴体の外板は一番薄いところで1.6mm厚だそうだ。繰り返すが、1.6cmではなく1.6mmである。これで機内の与圧による圧力差に耐えているのだからすごい。○炭素繊維複合材複合材料というと真っ先に思い浮かぶのはカーボンファイバー、つまり炭素繊維複合材だろう。厳密にいうと、炭素繊維とはその名の通りに繊維であって、それを樹脂で固めたものが炭素繊維強化樹脂である(CFRP : Carbon Fiber Reinforced Plastic)。繊維と樹脂を組み合わせているから複合材だ。組み合わせる樹脂素材はエポキシ樹脂が多い。エポキシ樹脂以外では、ポリアミド樹脂やナイロン樹脂を使うこともあるという。複合材の組み合わせはこの2種類に限らない。風呂でおなじみのガラス繊維強化プラスチック(GFRP : Glass Fiber Reinforced Plastic)も、極端なことをいえば鉄筋コンクリートだって複合材料である。まあ、鉄筋コンクリートで飛行機を作ることはないだろうから、それはおいておくとして。強度が求められる部分では、炭素繊維の糸を織り合わせて造った「織物」にエポキシ樹脂を含侵させた、「プリプレグ」と呼ばれるものを使う。プリプレグ自体は柔らかいが、これを型に敷き込んでからオートクレーブと呼ばれる「釜」に入れて焼き固めると、軽くて丈夫な構造材ができる。いわゆるドライカーボンというやつである。「織物」を使うから、繊維の向きによって強度が違ってくる。裏を返せば、どの方向に強度を持たせたいかという希望に合わせて繊維の配列を工夫することで、「ある方向に対しては強いが、別の方向に対しては変形しやすい」なんていうものも造ることが可能だ。ただ、この方法は製作に手間がかかる上に、電気代もかさむ。もちろん、コストや手間よりも強度が優先されるところではドライカーボンを使うが、要求仕様によっては量産性と経済性を重視して、別の方法を使うことがある。例えば、樹脂含侵成型法(RTM : Resin Transfer Molding)がある。これはオス型とメス型の間に炭素繊維の織物を敷き込み、そこに樹脂を注入して含侵・成型するものだ。樹脂が固まったら型から外せばよい。樹脂を注入する際に、反対側で気圧を下げることで樹脂の回りを良くするのが、真空樹脂含侵成型法(VaRTM : Vacuum Assisted Resin Transfer Molding)である。いくらCFRPが軽くて高強度だといっても、プラモデルみたいに一枚物の板で所要の強度を持たせるわけにはいかず、ちゃんと骨組と外板を組み合わせている。JAXAの施設一般公開で展示されていた、CFRP製機体構造材のサンプルを御覧いただこう。航空機以外だと、1980年代半ばからレーシングカーの車体をドライカーボンで造るのが普通になった。鉄道車両でも、JR東日本のE4系新幹線電車の一部が先頭部をCFRPで造ったことがあるし、CFRPの弾性を生かした台車「efWING」の導入事例が増えつつある。どちらも川崎重工の仕事だ。スキー板をCFRPで造った事例もあるが、これを手掛けたフィッシャーにしろ川崎重工にしろ、航空分野でCFRP製品を手掛けているメーカーでもある。
2016年02月22日イタリアンや肉料理を提供する「カジュアルキッチン 所沢 ミートボール」(埼玉県所沢市)は2月9日の18:00~23:30限定で、通常1,980円のハラミステーキ(120g)を特別価格の500円で提供する。同店は、2015年11月にオープン。イタリアンやさまざまな肉料理のほか、看板メニューでもあるミートボールをメインにした創作料理を提供している。また、子供連れでも来店できるようにキッズルームも完備。フクロウのキャラクター「ぷくろう」をマスコットキャラクターとしている。今回の特別割引は、「ぷくろう」にちなんで行われるもの。2月9日の18:00~23:30を"フクロウタイム"として、対象時間に来店した人に限り、オージー・ビーフのハラミステーキ(120g・通常価格1,980円)を特別価格の500円で提供する。また、同店ではイタリアンや肉料理のほかにも特徴的なメニューを提供している。入り口にはポップコーンマシンを用意しており、キャラメル・チョコレート・カレー・バーベキューといったさまざまなフレーバーのポップコーンを食べ放題で楽しめる。価格は300円。また、30分300円のセルフ式ドリンクバーも用意。ソフトドリンクのほか、日本酒や焼酎、梅酒、ワイン、生ビール、リキュールなどを備えており、アルコール類も飲み放題となっている。なお、ソフトドリンクのみの利用の場合は30分200円。なお、同店の営業時間は17:00~24:00(ランチは11:30~16:00)で、不定休。ランチは木曜日定休となる。※価格は全て税別
2016年02月08日エアバスは現地時間の1月28日、イランがエアバスと新造機の購入および民間航空産業における包括的協同に関して協定を締結したことを発表。加えて、エアバスとイラン航空はエアバス機の導入(73機のワイドボディ機と45機の単通路型機)に関して同意した。この同意内容には、導入機材の効率的な運航と運航開始を支援するパイロットや整備士の訓練、サポートサービスの提供が含まれている。さらに、イランの道路・都市開発大臣によって、イランの民間航空産業の近代化計画の一環として包括的協同の同意が締結された。これにより、航空交通管理(ATM)の開発や空港および航空機の運用、規則に関する調和、技術および学術訓練、整備、修理、産業協力の支援が実施される。これらの同意は、1月16日に履行された包括的共同作業計画(JCPOA)および関連する規則と指標の一環として締結された。また、イラン航空は合計118機のエアバス機を導入することで同意した。内訳は、A320ceoファミリーが21機、A320neoファミリーが24機、A330ceoが27機、A330neoが18機、A350-1000が16機、 A380が12機となっている。
2016年01月29日キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空は26日、2月1日~3月31日の発券分について、日本発=香港、日本発=台湾間の航空券の燃油サーチャージの適用を停止すると発表した。原油安を受けて実施するものとみられる。○香港以遠の路線も燃油サーチャージの適用停止同期間における香港以遠の路線についても、燃油サーチャージの適用を停止する。なお、他社運航のコードシェア便については、運航航空会社によって定められた燃油サーチャージが適用される。
2016年01月26日既報の通り、ドスパラは23日に東京・秋葉原地区にあるPCショップ「ドスパラパーツ館」を、ドスパラ秋葉原別館に移転統合し、リニューアルした。これに合わせて23日と24日の2日間にわたって引っ越し記念セールを開催。開店前から長蛇の列ができるなど、大きな注目を集めていた。ドスパラパーツ館が移転したのは、ゲーミングデバイスを専門に扱っていたドスパラ秋葉原別館があった場所で、店舗は1階から3階までのフロアで構成され、1階はマザーボードやCPU、メモリ、SSD、HDD、OSなど、2階はグラフィックスカードや電源、PCケース、冷却パーツなど、3階は液晶ディスプレイやケーブル類といったサプライに加えて、上海問屋の製品も取り扱う。○2階(グラフィックスカード/冷却パーツ/PCケースなど)○3階(ケーブル関連のサプライ/上海問屋)これまでドスパラ秋葉原別館で取り扱っていたゲーミングデバイスは、ゲーミングPC関連のショールーム「GALLERIA Lounge」で販売するという。また、合わせてドスパラ秋葉原本館もリニューアルし、1Fで中古品やBTO製品、「上海問屋」製品を取り扱うほか、6Fに中古買取・製品サポートセンターが新設される。開店前の店頭には引っ越し記念セールの特価品を求めて、長蛇の列が形成。新ドスパラパーツ館の前だけでは列を収容しきれずに、ドスパラ秋葉原本館付近にも列を作るほどで、11時15分の開店後もしばらく入場規制がかかる状態続いていた。このほか、店舗ではガラポン抽選会やタイムセールなども予定している。
2016年01月23日日本トランスオーシャン航空(JTA)は2月10日、新機材737-800初号機就航日記念として乗客全員に就航記念のJTAオリジナルグッズをプレゼントする。JTAオリジナルグッズとして、ボールペンとネックストラップをトートバッグに詰めてプレゼントする。対象便は2月10日の那覇=福岡線(NU050 07:10発/08:45着、NU053 09:25発/11:10着、NU060 18:00発/19:40着、NU065 20:20発/22:00着)と、那覇=宮古線(NU559 11:50発/12:40着、NU560 13:15発/14:00着、NU565 14:40発/15:35着、NU564 16:10発/16:55着)。
2016年01月18日これまで「航空機とIT」というテーマで連載を続けてきたが、ITという切り口だけでは取り上げられる範囲に限りが出てくる。ちょうど三菱MRJの初飛行などもあって航空分野への関心が高まっているように見受けられたので、技術面・全般に話を広げて新たな連載を始めることにした次第だ。○主翼は揺れるもうだいぶ昔の話になるが、職場で上司に「この間、飛行機に乗ったら、主翼がユサユサ揺れてるんだけど、あれって大丈夫なの?」と聞かれたことがある。筆者は「そういうもの」だと承知しているから驚かないが、事情を知らないと、ビックリして怖くなってしまうのも無理はないかもしれない。飛行機の主翼といっても、いろいろある。主翼の形状を示す指標の1つにアスペクト比というのがあって、要は主翼がどれぐらい細長いかを示すものだ。戦闘機だと、前後方向の幅(翼弦長)が大きい一方で横幅(翼幅)は短いから、アスペクト比は小さい。速度性能を重視した選択である。対する旅客機の場合、翼弦長は小さめで翼幅は長い、つまりアスペクト比が大きい。その極めつけはグライダーで、もっと細長い主翼を付けている。太くて短いものよりも、細くて長いもののほうが変形しやすそうに見える。そこで変形しないように頑丈に作ろうとすると、重くなってしまって、飛行機にとっては具合が悪い。飛行機にとって、過剰に重たいことはそれだけで罪である。また、頑丈な主翼を作ろうとすると構造が複雑かつ大掛かりになり、主翼が分厚くなってしまう。それでは空気抵抗が増えるなどのネガが発生する。そして、主翼が細長いのにガッチリして変形しないと、外部からかかる力を受け流すことができない。「柳に風」とでも言えばいいだろうか、適度な弾性を備えていて柔軟にたわむ主翼のほうが、外力を受け流すには具合がよい。こうした事情があり、大型のジェット機が出現した頃から、アスペクト比が高い主翼は弾性体として作るのが普通になった。だから、飛んでいる最中に反り返ったり、ユサユサ揺れることがあっても不思議はない。この設計思想を本格的に取り入れた機体というと、ボーイングB-47ストラトジェット爆撃機が挙げられる。その次に登場したB-52ストラトフォートレスはさらに顕著だ。どちらも、地上にいる時と空を飛んでいる時とでは、翼端の位置がメートル単位で変化する。もちろん、飛んでいる時のほうが翼端が持ち上がっている。B-52を目にする機会はあまりないが、民航機だと顕著にわかるのがボーイング787だ。経済性を重視する最近の民航機は、抵抗軽減のためにアスペクト比を以前よりも大きくとる傾向が強まってきており、その関係もあって、遠目にも「ああ、787だ」とわかるぐらいに主翼が反り返っている。もちろん、こういう変形が発生することは設計した時点で織り込み済みであり、飛行する度に主翼が反り返ったり元に戻ったりという繰り返し荷重を受けて、それでも壊れないことを疲労試験機による地上試験で確認している。○主翼に穴が開くといっても、爆発して穴が開くとかいう話ではなくて。旅客機に乗って主翼より後方の窓側席に座っていると、主翼の様子を見ることができる。巡航中は普通の翼に見えるが、離着陸時にはあれこれと動翼が開いたり、せり出したりする様子がわかる。よくよく見てみると、上面と下面が素通しになっていることがあるので、知らないとビックリするかもしれない。揚力を稼ぐため、離着陸時にはフラップ(下げ翼)というものを降ろす。それによって、主翼の面積を広げる効果とか、下向きの気流を発生させる効果とかを発揮させることで、低速時でも十分な揚力を得られるようにしている。こうしないと離着陸時の速度が高くなってしまい、操縦が難しくなるなどのネガが出る。ボーイング747はトリプル・スロッテッド・フラップといって、降ろした下げ翼が途中で分割された三分割構造になっている。こうやって隙間を作り、そこから気流が吹き出すようにしないと、かえってフラップから空気の流れが剥離してしまい、揚力を持てなくなってしまうのだ。それと比べると、最近の民航機はフラップの構造がシンプルになった。設計・製作・保守する立場からいうとシンプルなほうが好ましいのだが、メカマニア的見地からすると面白くない。と、この辺の話は回をあらためてきちんと書くことにして。ともあれ、「主翼の下面にはフラップを展開する」。一方、主翼の上面にはスポイラーが展開する。こちらは前ヒンジでシンプルに開くだけでそれによって空気抵抗を増やして空力ブレーキとする。飛行中に使用することもあれば、着陸後に使用することもある。さて。フラップもスポイラーも主翼の後側に付くものだが、下方にフラップ、上方にスポイラーが展開すれば、その間の空間は吹き抜けになり、上から下が素通しになる。もちろん、そこを空気が通り抜けることは承知の上で、それを前提とした設計になっているから、これによって強度が落ちるとか揚力が損なわれるとかいうことはない。安心して乗っていただきたい。今回は外から見て分かる話だけを書いたが、次回はその主翼の中がどういう構造になっているかを書いてみよう。
2016年01月18日エアバスは現地時間の1月12日、航空機リスト価格を平均1.1%引き上げたことを発表。1月1日から全てのエアバス航空機に適用されている。単通路機を見てみると、ピーチをはじめ国内のLCC(低コスト航空会社)が運航しているA320は9,800万ドル、2016年にローンチが予定されているA320neoは1億730万ドルに設定。双通路機では、2014年にローンチされJALも購入するA350 XWBは、A350-900が3億810万ドル、A350-1000が3億5,570万ドル、A350-800が2億7,240万ドルとなる。エアバスの旅客機では最大となる総2階建てのA380-800は、4億3,260万ドルに定められている。2016年リスト価格(ドル)A318: 7,510万A319: 8,960万A320: 9,800万A321: 1億1,490万A319neo: 9,850万A320neo: 1億730万A321neo: 1億2,570万A330-200: 2億3,150万A330-800neo: 2億5,230万A330-200F: 2億3,470万A330-300: 2億5,640万A330-900neo: 2億8,770万A350-800: 2億7,240万A350-900: 3億810万A350-1000: 3億5,570万A380-800: 4億3,260万
2016年01月13日所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)は2月7日13時~14時20分、1階研修室に公開講座「Honda航空機エンジン開発 挑戦の軌跡」を開催する。公開講座では、ホンダジェットのエンジンである「HF120」の開発について、本田技術研究所の野田悦生上席研究員を講師に迎え、開発当初から完成に至るまでの軌跡を様々な体験談を交えて紹介する。定員は60人で参加費は無料。参加希望者は、所沢航空発祥記念館のオフィシャルサイトまたは往復ハガキで申し込みとなる。応募はひとり1回のみで、応募締め切りはオフィシャルサイトからの場合は1月28日17時まで、往復ハガキの場合は当日必着となっている。定員を超えた場合は抽選となり、荒天等の理由により催事を中止することもある。そのほか詳細はオフィシャルサイトを参照。
2016年01月04日LCC(低コスト航空会社)の春秋航空日本(Spring Japan)は12月22日、ビックカメラを始めとする新たな日本の企業株主らを迎え、資本金を現在の69億円から106億5,500万円にしたことを発表。今回の資本増加によって、2016年の国際線展開を加速強化する。同社は2014年8月に運航を開始し、成田起点として現在、茨城/高松/広島/佐賀に路線を展開。11月4日には、成田=重慶/武漢線の就航に関する事業計画変更認可を申請している。国際線就航は同社初であり、2016年2月14日に就航予定の成田=重慶線は週4便(火・木・金・日曜日)、2月13日に就航予定の成田=武漢線は週3便(月・水・土曜日)を予定している。使用する機材はボーイング737-800で、座席はシングルクラスの189席となる。あわせて、ビックカメラと春秋グループ(春秋航空、春秋国際旅行、日本春秋旅行)は業務提携を結ぶことに基本合意した。この提携により、春秋グループの利用者は優待クーポンの配布などを計画しており、日本市場におけるインバウンド事業の拡大も視野に入れている。
2015年12月23日エアバスは現地時間の12月18日、LAN航空とTAM航空で構成されるLATAMエアラインズ・グループにA350 XWBの第1号機を引き渡したことを発表。これにより、TAM航空がアメリカ大陸で初、また、世界で4番目のA350 XWB運航会社となる。TAM航空は2016年1月から乗務員の習熟訓練も兼ねてサンパウロとマナウスを結ぶ路線で商業運航を開始する。その後、3月からマイアミ、4月からマドリードへの国際路線に投入を予定している。TAM航空のA350 XWBは2クラス制で348席を装備し、プレミアム・ビジネス・クラスが30席、エコノミー・クラスが318席となる。LATAMエアラインズ・グループは合計で27機のA350 XWBを発注している。TAM航空は1998年にA330-200導入をきっかけに、TAM航空とエアバスは中南米地域の活発な航空市場において協力し、現在、LAN航空とTAM航空合わせておよそ380機のエアバス機が発注、250機以上が運航されている。LATAMエアラインズ・グループは南半球最大のエアバスの顧客であり、エアバスにとって世界上位10位に入る顧客となっている。エアバスの最新機であるA350 XWBはワイドボディ機ファミリーの1機種で、TAM航空への引き渡し分を含め、2015年にエアバスは4社に13機を引き渡した。A350 XWBはこれまでに世界中の41社から775機の受注を獲得している。
2015年12月21日佐賀県は12月14日、3月に春秋航空との間で取り交わした佐賀=杭州市線開設に関して、副島良彦副知事が春秋航空の王正華会長との面談の中で、意向書通り年内に開設することが難しくなった旨の報告を受けたことを発表した。意向書では、「佐賀県と杭州市との間に定期航空路線を開設することを共通の目標とする認識に至り、2015年度内に杭州便が開設できるよう相互に協力して準備を進める」こととしていた。しかし、12月12日に王正華会長との面談で、「杭州便について、杭州空港は人気が高く混雑しており、安定した発着枠の確保など杭州空港との調整が整っていない」という報告を受けたとしている。そのため、佐賀空港への年度内就航が難しい状況となったが、春秋航空としては今後も引き続き就航に向けて努力していくとしている。一方、佐賀県としても引き続き春秋航空に対し、就航に向けた働きかけを行っていくという。
2015年12月15日米オートデスクとエアバスはこのほど、ジェネレーティブデザインと3Dプリンティングで製造した航空機のキャビン用パーテーションを公開した。ジェネレーティブデザインとはコンピューターに設計仕様を入力すると、コンピューターがその条件を満たした設計案を作成するという手法。人間が思いもつかないような複雑な設計案が生まれるため、造形には積層造形技術が用いられる。両社が開発したのは「バイオニック パーテーション」という名称の部品で、生物の細胞構造や骨の成長過程を模したデザインを生成する独自アルゴリズムを用いて設計され、3Dプリンティングで製造された。このパーテーションは乗客の座席と乗務員のキッチンを隔てる壁で、キャビンアテンダント用のシートも支えることになる。ほかの航空機の部品と同様に特殊な肉抜き加工や重量制限などの構造上の要件が存在するため、ジェネレーティブデザインに適した部品だという。「バイオニック パーテーション」は従来設計と比較して45%軽量で、今後製造する予定のA320型機の全キャビンに同手法を適用した場合、毎年46万5000トンのCO2を削減できると試算されている。素材は3Dプリントを前提に開発されたAPWorksのアルミニウム・マグネシウム・スカンジウム合金「Scalmalloy」が採用されている。同部品の実用試験は第1段階が完了しており、2016年からは飛行試験などのテストが実施される予定だ。
2015年12月04日樫尾俊雄記念財団は、カシオ計算機の名誉会長である樫尾俊雄氏(故人)が残した発明を世の中に伝えることを目的とした「樫尾俊雄発明記念館」において、カシオが手がけてきた電子楽器の特別展示を開催する。期間は2015年12月7日~同年12月26日。入場は無料だが、樫尾俊雄発明記念館のWebサイトから予約が必要。今回の特別展示では、カシオが楽器開発で追求してきたという「音色の追求による表現力の高い楽器」と「独創的な商品企画による楽しい楽器」という2つのテーマで歴代の電子楽器を展示。具体的には、世界的なシンセサイザー奏者の冨田勲氏からアドバイスを受けて開発した「コスモシンセサイザー」やCZシリーズなどのシンセサイザー、および電子ピアノなど。さらに、録音した音を使って演奏できるサンプリング機能が人気を集めて100万台以上を販売した「SK-1」、鍵盤が光って弾く鍵盤をガイドする「ML-1」、電子管楽器「DH-100」、ギター型電子楽器「DG-10」、カセットプレイヤー内蔵ギター「EG-5」、スクラッチ盤を回しながらラップが楽しめる「RAP-10」なども展示する。
2015年11月27日ユナイテッド航空はこのほど、イタリアの老舗コーヒーブランドであるイリーカフェと業務提携し、ユナイテッド航空の全フライトと世界中の同社の空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」において、イリーのプレミアムブレンドコーヒーを無料提供することを発表した。今回のイリーブランド導入にあたり、乗客とユナイテッド社員を対象とした長期にわたる地上および機内での試飲を実施。12月よりイリーを代表するダークロースト・コーヒーとエスプレッソを米国本土のハブ空港のラウンジで提供し、その後、2016年より他の空港ラウンジでの提供を順次開始する。また機内では、ダークロースト・コーヒーを2016年の夏から提供することを予定している。ユナイテッド航空フードサービスおよびユナイテッドクラブ担当副社長のジミー・サマーティス氏は、「今回のイリーとの提携により、一杯の香り高いコーヒーがお客さまに世界をもっと小さく感じさせ、そして飛行機での旅をさらに特別なものにすると確信しています。一杯のコーヒーと言えども、世界で最も有名なプレミアムコーヒーをユナイテッドクラブと機内に導入することは、お客さまにプレミアムな品質とおもてなしをお届けすることにつながるのです」とコメントしている。なお現在、キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空もビジネスクラスとファーストクラスを対象に、機内でイリーのプレミアムコーヒーを提供している。
2015年11月26日航空科学博物館(千葉県山武郡)は12月1日~27日、次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi RegionalJet)をテーマにした「MRJ展」を開催する。同博物館は成田空港隣接地したところにあり、日本で最初の航空科学博物館として平成元年(1989)に開館した。屋外展示場には日本製のYS-11の試作1号機を初めとして10機以上の飛行機を展示しており、展示の他にもライブラリーや、成田空港を一望できる展望レストラン等も設置している。「MRJ展」は、11月11日に県営名古屋空港で実施された飛行試験機初号機による初飛行を記念して実施するもの。機体を構成するパーツも含め、機体そのものについて記した解説パネルを設置し、実際にどのような飛行機なのか分かりやすく紹介する。また現在、11月11日に実施された初飛行の写真も手配を進めているという。開催期間は12月1日~27日、場所は航空科学博物館2階の企画展示室となる。同館の入場料は大人500円、中高生300円、こども(4歳以上)200円。
2015年11月25日本田技研工業の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company : HACI)は、米国ネバダ州ラスベガスで11月17日~19日の期間に開催される世界最大のビジネス航空ショー「ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)2015」において、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」の最新の活動状況について発表した。ホンダジェットは、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration、以下FAA)からの型式証明取得に向け、現在はFAAによる機体および搭載装置の「機能・信頼性飛行試験」が最終段階にある。これまでに、新型航空機の機体や各種搭載システムなどの機能や信頼性を確認するため、さまざまな運航条件下での離陸・巡航・着陸の各試験、飛行中のシステムの故障シミュレーションや各種環境下(高温、低温、高湿度)での飛行試験、計器着陸試験などが実施されてきた。これらの試験は現在まで全米31州の計54空港で行われ、その他の試験も含めた飛行試験全体では米国内の70カ所で計3,000時間を超えている。ホンダジェットの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野 道格氏によると、FAAによるHondaJetの機能・信頼性試験は今週完了する予定であり、その後に最終的な型式証明が間もなく発行される見通しとのこと。
2015年11月18日