くらし情報『航空機の技術とメカニズムの裏側 (6) 航空機の構造(6)航空機の機体構造材[1]』

2016年2月22日 10:00

航空機の技術とメカニズムの裏側 (6) 航空機の構造(6)航空機の機体構造材[1]

航空機の技術とメカニズムの裏側 (6) 航空機の構造(6)航空機の機体構造材[1]
これまで5回にわたり、航空機の機体構造がどうなっているかについて解説してきた。締めくくりとして、そこで使われている素材の話もしておかなければならないだろう。

○アルミ合金系素材

かつては「全金属製機」などといって、わざわざ区別していたが、それは木材を使用する機体が多かった時代の話。今では金属材を使用するのが当たり前になっている。航空機は軽くかつ丈夫に作らなければならないので、金属なら何でも良いというわけにはいかない。

そこで主流となったのがアルミ合金である。純アルミニウムではなく、さまざまな金属を添加した合金素材を使っているが、そのほうが性質が優れているためである。特に広く知られているのがジュラルミンだろう。


最初に登場したのは、アルミニウムに銅を添加した素材で、ジュラルミンといえばこれである。その名称の由来は、ドイツのデュレンという街で開発されたから、あるいはラテン語でhardを意味するdurusとaluminiumを合成してできたという説がある。

日本工業規格(JIS)では、アルミ合金には4桁の数字あるいはアルファベットを組み合わせた名前がつけられている。ジュラルミンは2017で、銅を3.5~4.5%、珪素を0.5~1.2%、そのほか鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛、クロム、チタン、ジルコニウムといったものもいくらか混ざる。

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