JapanTaxiとヤフーは12月10日、JapanTaxiの「全国タクシー」アプリと連携して「Yahoo!地図」アプリからタクシーを呼べる機能を提供開始した。当初は東京都の23区、三鷹市、武蔵野市で利用でき、約3,400台のタクシーが対応。2016年前半には全国へ拡大する予定だ。Yahoo!地図アプリでナビゲーション機能を利用する際、これまでは「電車・徒歩」「徒歩のみ」「自動車」の3種類のルートと、距離、所要時間、料金を表示していた。今回JapanTaxiの全国タクシーアプリと連携することによって、「タクシー」が選択できるようになり、目安料金(高速料金は除く)も表示できるようになった。複数人でタクシーに乗った場合の割り勘料金も確認できる。ルートの検索結果からはタクシーの配車依頼も直接行える。乗車位置と配車までの待ち時間を設定すると、配車可能なタクシーを検索。迎車に向かうタクシーの動きはYahoo!地図アプリで確認できる。タクシー料金の支払いには、決済サービス「Yahoo!ウォレット」を利用するため、降車時に現金で支払わなくて良い。Yahoo!ウォレット未登録の場合は、初回利用時のみクレジットカード番号などの登録が必要となる。なお、タクシー配車機能を利用する場合、Yahoo! JAPAN IDでのログインが必要なほか、迎車料金が別途かかる。Yahoo!地図アプリは、ヤフーが提供する無料のAndroid / iOS向けアプリ。対応OSはAndroid 4.0以上、iOS 7.0以上。
2015年12月10日ゼンリンはこのほど、サイボウズが提供するwebデータベース型業務アプリ構築サービス「kintone」向けに、地図配信API「拠点案内サービス API」を提供すると発表した。これにより「kintone」ユーザーは、簡単に地図機能を利用できるため、社内業務の利便性が向上する。このAPIは、ゼンリンの地図情報配信サーバで提供する「スムーズスクロール地図」を、より簡単に組み込むために開発されたツール。kintone上でJavaScriptコードを記述することで、kintoneに標準搭載されていない「住所検索」や「郵便番号検索」、「ルート検索」や「施設検索」などの地図機能を組み込める。同APIと連携すると、kintoneに登録している顧客データを地図に表示して所在地を確認したり、現在地から自動車用・歩行者用ルートを検索できるようになった。また、サイボウズが作成したプラグインを利用することで、開発知識がないユーザーでも簡単に連携できる仕組みとなっている。サービスの利用料金は1社当たり1万円からで、サービス利用には「kintone」スタンダードコース契約会員である必要がある。ゼンリンは今回のサービス提供で、これまで社内業務で地図の導入が少なかった中小企業などの地図利用の拡大を見込んでいる。
2015年12月08日ゼンリンは11月30日、サイボウズが提供する Webデータベース型業務アプリ構築サービス「kintone」向けに、地図配信 API「拠点案内サービス API」の提供を開始すると発表した。「拠点案内サービス API」は、同社の地図情報配信サーバより提供される「スムーズスクロール地図」を、より簡単に組み込むために開発されたツールで、「kintone」上でJavaScriptコードを記述するだけで、「kintone」には標準搭載されていない地図の検索機能として「住所検索」や「郵便番号検索」、「ルート検索」や「施設検索」などの地図機能を組み込むことができる。「拠点案内サービス API」を連携することで、ユーザーが開発をせずに簡単に地図を導入可能で、「kintone」上で地図を使った顧客管理やルート検索が可能になるという。また、「拠点案内サービス API」は、地図へのプロット方法や各種検索機能を拡張するなど、利用用途の拡大に合わせてユーザー側で別途開発が可能だという。利用できるのは、「kintone」スタンダードコース契約会員で、価格は1社当たり月額10,000 円(税別)~。ゼンリンは今回の提供開始により、これまで社内業務において地図の導入が少なかった中小企業をはじめとして、地図利用の拡大を見込んでいる。
2015年11月30日仙台放送とヤフー、GYAOの3社は11月25日、仙台放送の情報バラエティ番組「仙臺(せんだい)いろは増刊号」で紹介された施設の情報を「Yahoo!地図」アプリで提供し、無料映像配信サービス「GYAO!」で番組の無料配信を行う取り組みを開始した。「仙臺いろは増刊号」とは、お出かけやグルメ、エンターテインメント、最新おすすめスポットなど、宮城県を味わいつくすさまざまな情報を発信する番組で、毎月最終金曜日の19時から放映される。今回の取り組みにより、ユーザーがアプリ上で「せんだいいろは」と検索すると、仙臺いろは増刊号内のコーナー「仙台いいね! 千本ノック」で紹介された施設が「Yahoo!地図」アプリ内で一覧表示されるほか、施設を選択すると、地図上に「仙臺いろは」オリジナルのピン(目印)が表示される。画面下の施設情報を引き上げると、施設の概要や定休日、営業時間などを紹介する「施設詳細ページ」が表示され、番組視聴中や視聴後に紹介された施設の詳細や、施設までのルートを地図上で確認することも可能。また「GYAO!」で番組配信を行っている期間中は、「施設詳細ページ」から「GYAO!」にジャンプし、コーナーの動画を無料で視聴することができる。なお、今回の取り組みは、「Yahoo!地図」アプリの利便性の向上だけでなく、「Yahoo!地図」アプリ上の情報をきっかけに番組の視聴につなげることも目的としたもの。加えて「GYAO!」を通じ、番組を見逃したユーザーや放送エリア外のユーザーにも幅広く視聴機会を提供することも目指していく。
2015年11月26日東京都・渋谷のLINE社内スペース(ヒカリエ27階)にて、手描きのイラストをLINEクリエイターズスタンプ化する作業の一部を体験できるセミナー「誰でも簡単!!サインペンで始める、初心者向けスタンプ作成講座」が開催される。開催日時は11月14日、第1部13:00~14:45、第2部16:00~17:45。参加費無料。同セミナーは、アドビが提供しているアプリ「Adobe Capture CC」を使用して、手描きのイラストをLINEクリエイターズスタンプ化するまでの作業の一部を体験するもの。同アプリを使用することで、少ないステップで初心者でも簡単にLINEスタンプの作成ができるということだ。また、ゲストクリエイター「真顔で追いつめるスタンプ」の作者syako氏と、「自分ツッコミくま」の作者ナガノ氏によるトークセッションもあり、作成した作品のエピソードやスタンプ作りの秘けつが語られる。そのほか、LINEの担当者による「LINE Creators Marketの最新状況」の解説も行われるとのこと。必要となる持ち物は、サインペン(必須)、スマートフォンまたはタブレット(必須)、ノートPC(任意)。なお、イラストを描くためのスケッチブックが当日ノベルティとして配布される。
2015年11月09日ヤフーは24日、iOS版とAndroid版の地図アプリ「Yahoo!地図」の新機能として、国内の一定エリアや施設の混雑状況を可視化する「混雑レーダー」を追加したことを発表した。Yahoo!地図の対応OSはiOS 7.0以降で、Androidの場合はAndroid 4.0以降が推奨となっている。「混雑レーダー」は、エリアや施設の混雑状況を、11段階のヒートマップとして地図上に表示する機能。青色だと人が少なく、赤色に近付くほど混雑を表している。混雑状況は朝6時から深夜25時まで20分間隔で更新され、最大3時間分の混雑状況を振り返ることができる。また、アプリ上で施設を検索した際の検索結果に表示される「混雑指数」では、5段階のアイコンで施設の混雑状況を表示。大型ショッピングセンター、遊園地、テーマパーク、動植物園、水族館、野球場、駅、サービスエリア、パーキングエリアなどの大型施設が対象となる。例えば、「東京駅」と検索して、検索結果を開くと、東京タワーとその周囲の混雑状況を目視できる。また、下部には混雑指数が表示されている。
2015年09月24日ヤフーは24日、同社提供の地図アプリ「Yahoo!地図」アプリに、エリアや施設周辺の混雑度を表示する新機能「混雑レーダー」を追加した。「混雑レーダー」は、エリアや周辺施設の混雑状況を色で表示する「Yahoo!地図」アプリの新機能。アプリ上で“ショッピングセンター”などと検索し、検索結果一覧を開くと、周辺のショッピングセンターとその混雑状況が表示される。混雑状況は、早朝6時から深夜1時まで20分間隔で更新する。また、現時点での混雑状況だけでなく、過去3時間分を振り返ることも可能。そのほか、全国約3万施設では、施設周辺の混雑度を表す5段階の混雑指数も確認できる。
2015年09月24日インクリメントPは9月17日、地図をウェブサイト・システムに組み込める法人向けサービス「MapFan API(マップファン エーピーアイ)」をバージョンアップしたと発表した。地図の情報量や配色を観光案内での利用に向けて最適化した新しい地図デザイン「おもてなしマップ」を追加し、スポット検索機能も強化している。「MapFan API」は、ウェブサイト・システムに簡単に地図を組み込めるAPI。スポット検索・ルート検索など豊富な機能を備え、地図デザインを選べる。地図デザインは現在、標準マップ・グレーマップ・RPG風マップ・古地図風マップ・道路強調マップ・おもてなしマップの6種類を展開中で、標準マップでは注記を英語・中国語[簡体字/繁体字]・韓国語に切り替えることもできる。「おもてなしマップ」は、観光案内の背景地図など、観光向けサービスでの利用に最適化した地図デザインとなり、地図の注記(地図上の文字情報)と家形(地図上に描かれる建物の形)は、駅や商業施設など観光客の目印となりやすい情報を厳選して表示している。地図に載せる観光情報が目立つよう、色味を抑えた配色を採用。さらに色覚の多様性に配慮したカラーユニバーサルデザインにも対応、英語注記への切り替え表示が可能なため、インバウント向けサービスにも活用できる。また、スポット検索機能の検索結果を表示させる際、従来から備えていた都道府県単位での絞り込みに加え、市区町村単位での絞り込みが可能となり、特定の市区町村の情報に特化したサービスなどでエリア内のスポットのみを表示させることができる。
2015年09月18日パイオニアは9月7日、高精度地図の開発などを手がける独HEREとの協業に向け基本合意したと発表した。同合意は、HEREが保有する自動運転・高度運転支援向け地図の整備や活用において、パイオニアが開発している走行空間センサー「3D-LiDAR」を活用し、自動運転時代に向けた高度化地図の活用について両社の連携を協議していくことを目的とする。パイオニアは、これまで培ってきた光ディスク関連技術を活かし、車載用途に適した高性能で小型・低コストな「3D-LiDAR」の開発を進めている。また、カーナビゲーションで培った技術に加え、プローブ情報を活用した独自のネットワークシステム「スマートループ」を2006年に立ち上げており、地図整備子会社であるインクリメントPの地図制作、更新ノウハウと連携させることで、一般車両からの周辺情報を自動的に収集し、高度化地図データを更新して配信する効率的な整備・運用システムの構築・提案を目指すなど、自動運転・高度運転支援に向けた取り組みを展開している。
2015年09月07日知りたい場所の地図がすぐに見ることができるGoogleマップ。様々な機能が搭載されているこのアプリでは、目的地や現在地を表示させるだけにとどまらない多彩な使い方が可能です。この記事では、待ち合わせやルート確認など知っておくと役立つ使い方を紹介していきたいと思います。今回は「地図の向きを変える方法、向きを直す方法」について。***地図を読むのが苦手な場合、進行方向に地図を傾けないと目的地の位置が分からないという方も少なくないのではないでしょうか。もし、Googleマップ内の地図を傾けたい場合は2本指で画面をピンチした状態のまま、傾けたい方向につまみを回すように指を回転させれば、マップも回転して好きな方向にむけることが可能です。ただし、デバイスの機種によって感度が違い、2本指を画面につけてすぐに回転ではマップが回らないかもしれません。その場合は、2本指で軽く押さえた状態で回転させるとうまくいくかと思います。そして、回転させたマップを元のように北側が画面上部にくるように戻すのは簡単。画面右上の方位磁石のマークをタップするだけです。
2015年08月23日知りたい場所の地図がすぐに見ることができるGoogleマップ。様々な機能が搭載されているこのアプリでは、目的地や現在地を表示させるだけにとどまらない多彩な使い方が可能です。この記事では、待ち合わせやルート確認など知っておくと役立つ使い方を紹介していきたいと思います。今回は「片手でマップのズームイン・ズームアウトを行なう方法」について。***Googleマップを使っていて意外に困るのが、外出時、荷物を持っていて片手しかスマホ操作に使えない時ではないでしょうか。マップは出していても、目的地が近づいていざ地図の詳細を見るため拡大したい場合、荷物を地面においての操作は面倒。Googleマップは実は片手操作でもマップの拡大・縮小が行えるようになっています。方法はまず拡大したい部分をダブルタップ。ただし、2回目のタップの際に指は画面から離さず、そのまま画面下方向にスライドさせます。これでマップが拡大に。また、逆に上方向にスライドさせるとマップが縮小します。この方法を使えば、スマホを持った手の親指で簡単にズームイン・ズームアウトが可能です。
2015年08月22日フィンランドのNokiaは現地3日、デジタル地図・位置情報サービス「HERE」をAUDI、BMW Group、Daimlerの3社に売却することを発表した。金額は28億ユーロ。自動車メーカーらは自動運転車の重要な技術としてHEREを活用する。HEREは、Nokiaが2007年に買収したNAVTEQ、2006年に買収したルートプランニングの独Gate5などの技術を土台とするデジタル地図、ナビゲーション、位置情報サービス。約200カ国の地図を持ち、90以上の国で音声ガイドによるナビゲーションを利用できる。このほか、多数の国で渋滞情報、屋内地図なども利用可能。Microsoftのスマートフォンのほか、Android、iOSなどのモバイルプラットフォームにも対応しており、Samungもユーザーの1社となっている。BMW、Oracleなどの企業顧客も持つ。デジタル地図事業は、携帯電話で利用するサービスを強化するという当時のNokiaの戦略に基づくものだった。その後、Nokiaは携帯電話事業をMicrosoftに売却し、無線インフラ、HERE、知的所有権と先進技術開発の3事業部を柱としてきた。4月には、主力の無線インフラ事業をさらに強化するために競合のAlcatel-Lucentの買収で合意、それに合わせHEREについては戦略的選択肢を模索することを発表していた。今回、AUDI、BMW Group、Daimlerのドイツ自動車メーカー3社によるコンソシアムが取得し、同じ比率で経営にかかわる。HEREを取得する理由として、HEREが提供するリアルタイムの地図や位置情報が重要になるとの考えを示している。「HEREは次世代のモビリティと位置情報ベースのサービスの基礎技術を提供するが、これは自動車業界にとっては新しいアシスタントシステム、それに完全な自動運転車の土台となる」と3社は述べている。一方で、HEREの事業運営は独立した形をとり、あらゆる顧客が利用できるプラットフォームとして提供を継続するという。取引は2016年第1四半期に完了を見込む。
2015年08月04日ヤフーは、同社が提供する「Yahoo!地図アプリ」について、7月末をもってAndroid 4.0未満のデバイス向けのサポートを終了する。最新版を引き続き利用するにはAndoroid 4.0以降へのアップデートが必要になる。Android 4.0未満の端末は、同アプリのアップデートは行われない予定。現在提供中のバージョン5.7.xは引き続き利用可能だが、こちらも8月以降にサポート対象外となる。なお、iOS 6向けのサポートも6月末に終了することがすでにアナウンスされている。
2015年06月17日リクルート住まいカンパニー(SUUMO)と日本マイクロソフトは5月25日、Web上の地図技術を活用した新しい住宅・不動産情報検索サービスとして「Bing不動産」の提供を開始した。「Bing不動産」は、マイクロソフトがグローバルで展開している地図プラットフォーム「BingMaps」の技術と、SUUMOが保有する、住宅・不動産の購入・賃貸の物件情報を統合し、地図上により詳しく豊かな表現で物件情報を表現することで、ユーザーが視覚的・直感的に物件を検索できるサービス。「Bing不動産」の主な特徴としては、「地図を起点とする物件探しが可能」「多様な絞り込み/物件一覧・比較機能の提供」「オーバーレイ機能の提供」「検索連動」がある。「Bing不動産」は、物件探しに関わる多くの作業を単一のユーザーインタフェース上で完結することを基本的な設計思想とし、物件に関するさまざまな情報を地図上に提供する。例えば、物件所在地の周辺にあるさまざまな施設の場所(コンビニ、バス停、駅、郵便局など)が地図上に配置し、視覚的で直感的な情報が提供されるため、ユーザーは物件周辺の環境をより具体的なイメージを持って確認することができる。また、物件を探す際に有益な付加情報を、地図上にオーバーレイで重ねて表示することができ、サービス開始時点では、「用途地域」「地価公示価格」のオーバーレイ表示が利用可能。さらに、両社は地図を主体とした特徴を生かして、新たな物件探しの手法を提案していく予定で、第1弾として、物件検討の主要な意思決定者が複数いる場合に、さまざまな条件付けから両者の"落としどころ"となりそうな候補物件を提示する機能「パワーバランス検索」(仮称)を2015年後半に実装する予定。
2015年05月26日Webアプリケーションとして動作する地図サービスは、Googleマップを筆頭に各社がしのぎを削っている状況だ。Microsoftが2005年から展開する地図サービス「Bing Maps」も、新機能の追加やデータの充実に努めている。そして日本マイクロソフトは、リクルート住まいカンパニーと連携し、新サービス「Bing不動産」を2015年5月25日から開始することを発表した。○地図上で物件や住環境を下見できる「Bing不動産」現在、Bing Mapsは航空写真や立体的な鳥瞰(ちょうかん)写真を提供しているが、あくまでも地図情報という単独の機能にとどまっていた。その地図を別の角度から応用するのが、今回発表した「Bing不動産」である。Microsoft Bingインターナショナル シニアビジネスディベロップメントマネージャーの佐野健氏は、BingがWindowsやOfficeといった自社製品のバックグラウンドエンジンとして動作し、さまざまサービスにつながる「知的エンジン」であると紹介した。MicrosoftはBingを、ビジネスや開発を手助けするソリューションと位置付け、専用ページの用意や企業向けに有償のAPIを提供中だという。佐野氏は国内でもビジネス向けの「Bing Maps for Enterprise」の日本語Webサイトを解説し、具体的な内容は明日から開催するde:code 2015で紹介すると語っていたが、コンシューマー向けではないため本稿では割愛する。さて、Bing不動産は、「地図で物件を探す」をコンセプトにした不動産検索サービスだ。MicrosoftのBingプラットフォーム(Bing MapsやBing検索、Microsoft Azure)と、リクルート住まいカンパニーが運営するSUUMOの物件情報を統合。直感的なUIと視覚的な地域情報を確認した後は、SUUMO経由で物件情報の取得が可能になるという。日本マイクロソフト アドバタイジング&オンライン統括本部 マーケティング部 部長の佐藤賢氏は、地図上で物件を絞り込むためのスライダー機能や、用途地域などのオーバーレイ情報を活用することで、諸条件に見合う物件を探し出せると自信を見せていた。また、Bing不動産のアドバンテージとして、住所ではなく公園など周辺施設をキーワードにした検索や、条件によっても異なる住環境を事前に地図で確認できるなど、地図サービスならではの活用方法を披露した。Bing不動産は本日(5月25日)から試せるため、実際のスクリーンショットを交えて機能を説明しよう。下図は東京千代田区神田周辺の賃貸物件を検索したものだが、画面左下の「物件検索スライダー」に注目してほしい。価格や専有面積、駅徒歩と3つの条件をスライダーで調整し、ヒットしたのが緑色の吹き出しアイコンだ。人気物件は、右側に写真付きで表示される。吹き出しアイコンをクリックすれば右ペインに物件情報が現れ、賃料を始めとする物件情報や写真、間取り図を確認できる。下図は日本マイクロソフトが用意したスクリーンショットだが、右ペインのオレンジ色をクリックすれば、SUUMO経由で物件の資料請求を行うという仕組みだ。なお、現時点でのBing不動産は、PCでのみ利用可能となる。スマートフォンなどへの対応は今後の課題にするとのことだ。左ペインに折りたたまれた部分は、マンションや一戸建てといった対象物件の変更、専有面積、間取りといった条件設定の変更に利用する。お気に入りの管理、閲覧履歴なども選択可能だ。前述したオーバーレイ情報としては、用途地域と地価公示の2つを用意した。前者は土地用途の混乱を防ぐために、都市計画法で定めた地域地区の1つ。住居や商業など12種類の条件を定めているが、この情報と物件を重ね合わせることで、物件周辺の雰囲気を大まかに把握できるはずだ。例えば、静かな住宅地区を望む場合は住居専用地区を選択し、近くで買い物をしたい場合は近隣商業地域を意識して選択すればよい。その際に、周辺施設情報も合わせて表示すると便利だろう。後者(地価公示)は、政府が調査した公的な地価情報をオーバーレイ表示する機能だ。公示価格が高い地域は、必然的に賃料や物件価格が上昇するため、大まかな予算の目安として利用できる。この他にも、Bing不動産の検索ボックスには「物件名+口コミ」がクエリーとして挿入済みのため、物件を絞り込むときの、関連情報の収集も便利そうだ。佐野氏はインタビューにて、「今回のサービスは実験的な側面が大きく、今後の展開によっては同様のサービスを他の国でも展開する予定」と述べつつも、不動産物件情報に限らず、「コンシューマーユーザーの利益につながるサービスも考えてきたい」と説明していた。もちろんMicrosoft/日本マイクロソフトは営利企業のため、何らかのビジネスモデルにつなげなければならないが、Bing不動産のように地図を応用し、ユーザーが便利に使えるサービスに進化するのは大いに歓迎したい。阿久津良和(Cactus)
2015年05月25日インクリメントPは5月13日、自社のWebサイト・システムに地図情報を埋め込める法人向けサービス「MapFan API(マップファン エーピーアイ)」を改良し、地図の表示機能と検索機能を強化した発表した。料金は年48万~(税別)。表示機能は、画像サイズ、緯度経度、縮尺を任意に設定した静止画地図を利用できるようにした。また、詳細地図の縮尺を2段階追加し、これまで異常に詳細な地図を表示できるようにした。一方の検索機能は、新たに複数の検索方法を追加した。具体的には、スポットの名所の文字列から該当する場所を検索する「スポット名称検索」、任意の場所を中心として、周辺のスポットを検索する「スポット周辺検索」、駅名称の文字列から該当する場所を検索する「最寄駅検索」、鉄道会社、路線名など情報を階層的に辿り、駅所在地を検索する「駅一覧検索」、郵便番号から該当するエリアの代表点を検索する「郵便番号検索」となる。
2015年05月18日NTTドコモは4月9日、Android用の地図アプリ「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」で、13日より機能拡張すると発表した。「屋内ナビゲーション機能」を実装しており、全国約320箇所の地下鉄駅構内および地下街でナビゲーションが使えるようになる。従来GPSは、地下では電波が極端に届きにくい特性のため、位置情報の取得が困難となっていた。GPSの代わりにWi-FiやBLEなどのBeaconを活用するケースもあるが、Beaconの設置状況、屋内施設側の環境により、位置情報の取得に大きな誤差が発生するなどが課題となっていた。屋内ナビゲーション機能は、スマートフォンに搭載されているセンサー技術を活用することが特徴。具体的には、(1)各センサーからの情報、(2)歩行者の動きを捉える「自律航法」技術、(3)自律航法技術で捉えたデータを地図情報とを組み合わせる。この3つの技術により、屋外と同様の精度のナビゲーションが可能となるという。ナビゲーションの提供場所は、東京都「八重洲地下街」「東京駅一番街」「新宿サブナード」「池袋ショッピングパーク」「しぶちかショッピングロード」、大阪府「大阪駅前地下街」「ホワイティうめだ」「あべちか」「NAMBAなんなん」「なんばウォーク」など全国320カ所(9日時点)。ナビゲーション機能のほかに、ナビ開始時の目印として、近くにある施設・店舗を案内する「一歩目案内機能」、アプリ起動から最短2タップですぐにナビが開始できる「すぐナビ」機能などの新機能も追加した。「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」の利用料金は月額300円(税別)。屋内ナビゲーション機能による追加料金はかからない。
2015年04月10日中部テレコミュニケーションは、同社のスマートフォン向け地図情報アプリ「ちずコレ」に新たなコンテンツ「家康公葵旅~家康公ゆかりの地をめぐるビンゴラリー~」を追加した。「ちずコレ」は、中部テレコミュニケーションが提供する無料のスマートフォン向けアプリ。中部地域を中心としたあらゆる情報を選別し、地図情報とともに話題のスポット、グルメ情報などのコンテンツとして提供している。対応端末は7.1以降のiOS端末(iPhone/iPad)、バージョン4.1以降のAndroid端末(スマートフォン/タブレット)。今回提供を開始した「家康公葵旅~家康公ゆかりの地をめぐるビンゴラリー~」は、徳川家康公顕彰四百年記念事業岡崎部会実行委員会、同静岡部会事業実施本部、同浜松部会、静岡県、豊田市と、中部テレコミュニケーションが実施するもの。徳川家康公顕彰四百年記念事業では、「家康公が礎を築いた『世界史上、例をみない平和国家』で『究極の循環型社会』、『文化の成熟期』でもあった徳川時代を再考し、その知恵を未来の日本、そして未来の世界へ発信」している。今回、徳川家康公ゆかりの地の魅力を発信するため、「家康公葵旅~家康公ゆかりの地をめぐるビンゴラリー~」と題したマップを「ちずコレ」に公開。同マップ上で家康公ゆかりの地27カ所でスマートフォンをかざしてスタンプを獲得するビンゴイベントを開催する。期間は4月20日より12月26日まで。
2015年04月10日静岡市役所と中部テレコミュニケーションは4月1日、地図情報アプリ「ちずコレ」において、新たなコンテンツ「まるちゃんの静岡音頭 DEめぐってビンゴ」の提供を開始した。「ちずコレ」は、中部テレコミュニケーションが提供する無料のスマートフォン向けアプリ。中部地域を中心としたあらゆる情報を選別し、地図情報とともに話題のスポット、グルメ情報などのコンテンツとして提供している。対応端末は7.1以降のiOS端末(iPhone/iPad)、バージョン4.1以降のAndroid端末(スマートフォン/タブレット)。今回「ちずコレ」において、静岡市PRソング「まるちゃんの静岡音頭」の魅力を発信するため、「まるちゃんの静岡音頭 DEめぐってビンゴ」と題したマップを配信。同マップ上で4月1日より6月30日まで、まるちゃんの静岡音頭の歌詞にちなんだ13カ所をめぐり、スマートフォンをかざしてスタンプを集めてビンゴをそろえるイベントを開催する。ビンゴ以上そろえた参加者の中から抽選で60名にプレゼントを贈呈するとのこと。なお「まるちゃんの静岡音頭」は、静岡市の知名度向上などを目的に、「ちびまる子ちゃん」の作者である、静岡市清水区出身の漫画家・さくらももこ氏の協力を得て制作された楽曲となる。
2015年04月01日Googleマップで、実際の地図をゲームボードに変えてパックマンを遊べるようになった。「PAC-Maps」は、4月1日から期間限定でWebアプリ版、モバイルアプリ版(Android、iOS)のGoogleマップで提供される。PAC-Mapsのステージになるのは限られた場所のみで、まずはPAC-Mapsに対応している場所を、ヒントのなぞなぞなどから探し出す。例えば、ヒントの1つは「もうすぐ、ここでパックマンのビーチ サッカー ワールドカップが見れるよ」だ。Googleマップで、FIFA Beach Soccer World Cup 2015の開催地であるポルトガルのエスピーノ(Espinho)に移動するとPAC-Mapsのボタン(左下)やパックマンピンが表示される。それらを押すと地図がパックマンに変わる。モンスターは4匹。パックマンの操作はPCでは矢印キーを押し、携帯端末では指でスワイプする。5回分あるパックマンの寿命を使い切ったら「再試行」で続行するか、スコアを公開することも可能。携帯端末では「現実の世界でもう一度プレイ」をタップするとIngressの拡張現実でパックマンを楽しめる。
2015年04月01日インクリメントPは14日、北陸新幹線 長野~金沢間の開業にともない、地図サービス「MapFan」シリーズの地図および検索データに同区間の情報を即日反映する。路線や駅などの形状面に加え、新駅「黒部宇奈温泉駅」「新高岡駅」「上越妙高駅」の検索にも対応する。対象サービスは、インターネット地図ソフト「MapFan.net」やiOS向け地図ナビアプリ「MapFan+」、Android向けオフライン地図ナビアプリ「MapFan」など、同社が展開する9の地図サービス。地図更新に合わせ、北陸新幹線の概要や金沢の定番観光スポット情報を紹介する特集記事も、お出かけポータルサイト「MapFan Web」上にて公開している。
2015年03月13日浜名湖観光圏整備推進協議会と中部テレコミュニケーションは、スマートフォン向け地図情報アプリ「ちずコレ」において、「浜名湖花フェスタ2015」のコンテンツを3月1日に公開した。「ちずコレ」は、中部テレコミュニケーションが提供する無料のスマートフォン向けアプリ。中部地域を中心としたあらゆる情報を選別し、地図情報とともに話題のスポット、グルメ情報などのコンテンツとして提供している。対応端末は7.1以降のiOS端末(iPhone/iPad)、バージョン4.1以降のAndroid端末(スマートフォン/タブレット)。今回提供を開始したのは、浜名湖周辺地域の魅力を発信する「日本の春は浜名湖から。浜名湖花フェスタ2015」マップ。同マップにおいて、はままつフラワーパークをはじめとする花の見どころ11カ所、周辺観光施設38カ所の魅力を紹介する。
2015年03月03日マピオンは、地図検索サービス「マピオン」(PC版)のリニューアルに合わせて、絵本「ウォーリーをさがせ!」のキャラクター、ウォーリーを地図上から探し出すゲームキャンペーン「ウォーリー マピオン地図へおでかけ」を実施している。期間は2月26日13時頃~3月31日13時頃まで。「ウォーリー マピオン地図へおでかけ」は、全5つのステージで構成され、制限時間内にマピオンの地図上からウォーリーと巻物を探し出すことができればゲームクリア。キャンペーン参加者にはウォーリー壁紙がプレゼントされる。今回のPC版「マピオン」地図リニューアルでは、近年のWeb地図の国際標準であるWebメルカトルを採用し、地図座標を示す測地系を世界測地系(WGS84)へ変更した。それに伴い、今まで10段階だったズームレベルが14段階に増え、より詳細な地図を見られるようになった。そのほか、ズームレベルスライダーや地図デザインの改善を行っている。TM & (c) Classic Media Distribution Limited.(c) 2015 ZENRIN
2015年02月27日マピオンは2月26日、PC版地図検索サービス「マピオン」のリニューアルとして、より詳細な地図を追加するなどの改善を実施したことを発表した。これを記念し、本日26日~3月31日までの期間において、ウォーリーをリアルな地図上から探しだすWebキャンペーン「ウォーリー マピオン地図へおでかけ」を実施する。○ウォーリーが新宿に! 渋谷に! 難波に!このゲームは、マピオンの地図上に潜むウォーリーと巻物を、制限時間内に探し出すというもの。レベル別に5段階のステージが設けられ、ステージクリアごとに難易度が上がる仕組みだ。今回は、PCでのみ利用が可能で、キャンペーン参加者にはウォーリーの壁紙がプレゼントされる。また、シークレットステージとして、原作「ウォーリーを探せ! 」にて悪役となるオドローも登場。同ステージを利用するためのピントは、通常のステージ終了後に見られるかもしれない。○5年ぶりの大きなリニューアル - より詳細な地図を見やすく10段階から14段階へズームレベルを変更Webメルカトルを採用し、測地系を世界測地系(WGS84)へと変更。これまで、10段階だったズームレベルを14段階に増設し、より詳細なズームレベルによる地図表示や、豊富な注記情報の見やすさを実現した。情報が多くてもチカチカしない色を採用マピオン地図の特徴となる「紙の地図のような配色と豊富な情報量」はそのままに、建物の色彩や地図アイコン、交差点や一方通行表記の色・デザインなどを変更。すべての縮尺において、重要な情報をよりわかりやすく見えるように改善を実施したという。
2015年02月26日ヤフーは2月12日、「Yahoo! 地図」において全国の花粉飛散情報を地図上に反映する「花粉情報」の提供を開始した。配信期間は5月末までを予定。同コンテンツは、「Yahoo! 天気・災害」にて提供する情報と連携。日本国内の観測地点102カ所の花粉飛散情報をもとに、花粉量に応じた5段階の「花粉顔アイコン」を表示する。花粉量が多くなるにつれアイコンの表情が"怒り顔"になり色味や形も激しくなるなど、一目で花粉の飛散情報がわかるよう地図上に可視化しているという。朝と夕方の1日2回更新で、当日だけでなく2日後までの花粉量予測も地図上に反映する。なおスマートフォンアプリ版では、利用者が設定した地域の花粉量予測の通知機能を実装する(Android版は2月12日より、iOS版は2月中旬以降に実装)。これにより、毎週日曜日の夕食時間帯に翌月曜日の花粉量予測が自動で届くという。同コンテンツは、 PC版、アプリ版(iOS、Android)、スマートフォンブラウザ版に対応。
2015年02月13日ヤフーは12日、「Yahoo!地図」において期間限定で花粉情報の提供を開始した。5月11日までのサービスとなる。PC・スマートフォンのブラウザもしくはiPhone、Androidアプリ「Yahoo!地図」で閲覧できる。花粉情報は、スギ花粉を中心に花粉の飛散予測情報を地図上に表示するサービス。画面上の花粉ボタンを押すだけで、「非常に多い」「多い」「やや少ない」「少ない」「飛散開始前、ほぼ終了、欠測」を意味する5種類のアイコンで表現される。予測情報は当日を含む3日分の情報が閲覧でき、1日に2回更新される。スマートフォンアプリでは、翌日の飛散予測が非常に多い場合に、前日の19時頃に通知するプッシュ通知にも対応する。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月12日インクリメントPは2月6日、業務用オフライン地図アプリ開発キットMapFan SDKの新バージョンをリリースしたと発表した。「MapFan SDK」は、スマートフォン/タブレット向けのネイティブアプリ開発で、オフライン地図機能を簡単に組み込むことができる地図アプリ開発キット。AndroidとiOSに対応しており、このSDKで開発した地図アプリはすべての機能をオフラインで使用できる。新バージョンでは、都道府県単位での地図データ提供に対応。これまで費用やデータ容量面がネックとなっていたユーザーにも、より導入しやすい仕様とした。また、この他に、既存機能の改善や、動作保証の対象拡大を行っている。単体の都道府県による購入はもちろん、複数県を組み合わせることも可能。価格は購入県数に応じて設定しており、必要なエリアのみを購入できる。また、アイコンなど、任意の画像を地図上に描画する際の速度パフォーマンスを従来より大幅に向上させ、一画面に数千件の画像でも、スムーズに表示させる。一般有料道路の通行料金情報の収録範囲を拡大し、観光地のドライブウェイやスカイラインなどの通行料金情報も新たに収録した。さらに、iOS版の動作保証対象を拡大し、環境にはiOS 8を、端末にはiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad mini 3などの最新端末を追加。さらに、64bitアプリのビルドにも対応した。
2015年02月09日インクリメントP地図をウェブサイト・システムに組み込める地図API「MapFan API」をバージョンアップし、新機能追加による検索機能の強化と、地図デザインのバリエーション拡充を行ったと発表した。新機能としてルート検索と住所逆引き検索を追加。ルート検索では任意の出発・目的地点を設定して、ルートを引くことが可能で、出発・目的地点のほか、経由地点を最大30カ所まで設定することができ、配送計画など複数地点の設定が必要な用途でも活用できるという。住所逆引き検索は、任意の地点から、その地点の住所情報文字列を取得することができる機能で、地理情報を活用した調査やGISなどの分野で活用できる。地図デザインのバリエーションの拡充では、道路および道路に関連する注記情報を強調した「道路強調マップ」を新たに追加。また、これまでベータ版として公開していた「古地図風マップ」を正式に提供開始した。MapFan APIの価格は年額48万円(税別)~。
2015年02月04日スマートフォンの飛躍的な普及により、GPSによる位置情報や地図データを活用して、地域活性化や観光集客に結びつけようとする機運が高まりつつある。しかしその一方で、急速に進歩する技術を具体的にどのように活かすべきかについては、試行錯誤の段階であり、まだまだ課題も多いのが実情である。2015年2月10日に開催される「スマートデバイス活用セミナー」では、地図や位置情報を用いた観光集客と地域活性化に関する講演が行われる予定である。今回は、当日に登壇予定である株式会社近畿日本ツ-リスト沖縄 代表取締役社長 福岡 卓氏に観光事業において位置情報を活用するための具体的なポイントについて解説いただいた。○単なる観光案内情報だけでは集客には結びつかない地図や位置情報を観光事業に活用する具体的な方法を考えた場合、まず真っ先に挙げられるものは「現地の観光案内」だろう。だがこれは「観光」という観点からみた場合、ひとつのシーンにおけるデータ活用例に過ぎない。人が観光においてデータを利用するシーンは大きく分けて以下の3つがある。「旅行前」(旅行地や宿泊地、レジャーなどを選択するための情報収集)「旅行中」(現地で必要になる交通情報や天気、観光案内等)「旅行後」(撮影した写真をSNSで公開して思い出をシェアする等)これからのデータ活用では、「これら3つのシーンを網羅したサービスを考える必要がある」と福岡氏は語る。「最近、沖縄では台湾からの旅行者が増えてきました。特に海外から の旅行者は、事前にしっかりとした情報収集がしづらい観光地を敬遠しがちです。また、しっかりとしたガイドサービスが提供され、それが良い評判として拡散されれば、新たな集客にもつながります。これからの観光業界は、旅行中だけではなく、旅行前と旅行後も利用してもらえる、そんなサービスが求められてくることでしょう」(福岡氏)○データを切り分け、適切なタイミングで適切な情報を提供することが重要一般的に、沖縄と聞いてイメージする季節は夏だろう。事実、沖縄の観光ガイドなどに目を通すと、夏に行うレジャーについての情報が多く目につく。だが、沖縄の見所は夏しかないのかと言えば、勿論そうではない。例えば、年中楽しめる料理があり、歴史的に重要な建築物があり、冬にはプロ野球のキャンプが行われ、春には日本一早い桜の開花なども楽しめる。しかし、当然の点ではあるが、盛夏シーズンに向けて、その他の季節でないと楽しめないプロ野球のキャンプ情報や桜の情報を伝えることや、冬に訪れる観光客に対し、海水浴の魅力を伝えても、効果はもたらされない。「現在の観光案内では、情報を区分なく表示してしまっているケースがほとんどです。その時期に行っても何もない場所を案内されても、観光客は戸惑ってしまいます。そこで情報を切り分けてレイヤー化し、夏であれば夏のレイヤーを、冬であれば冬のレイヤーを表示するようにできれば、旅行の意欲が高まるタイミングに応じて、役に立つ情報をきめ細やかに提供することができるようになります」(福岡氏)現在、近畿日本ツーリスト沖縄では、インクリメントP社と協力の上、地図データとスマートフォンの位置情報に観光関連情報などを付加しながら一元管理するための実証実験を行う準備を進めている。その取り組みの方向性などが紹介される予定となっている。「情報のレイヤー化は観光分野だけではなく、例えば官公庁や市民からのデータをまとめた防災レイヤーや交通情報をまとめた交通レイヤーなど、地域貢献につながる活用にも応用ができる考え方です。是非、多くの皆さんと協力し実現していきたいと考えています」(福岡氏)同セミナーの詳細は以下の通りとなっている。タイトル:スマートデバイス活用セミナー ~最新事例から"地図活用"の新しい在り方を解説! 位置情報を用いた次世代の集客施策とは?~開催日程:2015年2月10日(火)13:30(開場 13:00)~16:30定員:50名申し込み締切日:2015年2月9日(月) 18:00まで参加費:無料開催会場:パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームU〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1主催:株式会社マイナビ マイナビニュースセミナー運営事務局協賛:株インクリメントP株式会社
2015年02月04日中部テレコミュニケーションは、同社が提供するスマートフォン向け地図情報アプリ「ちずコレ」にて、愛知大学および常葉大学との産学連携コンテンツの配信を開始している。「ちずコレ」は、中部地域を中心としたあらゆる情報を選別し、独自の視点で編集して配信するスマートフォン向けアプリ。地図情報とともに話題のスポット、グルメ情報などのコンテンツを提供している。今回、本アプリと産業連携したのは、地域文化保全と観光振興を研究テーマにする愛知大学 地域政策学部の学生と、天竜浜名湖鉄道沿線に所在することから地域性を活かした経営学教育を行う常葉大学 経営学部の学生。天竜浜名湖鉄道沿線の風光明媚な自然豊かな魅力を発信するため、学生たち自らがコンテンツの企画段階から、情報収集、取材、編集までの一連の作業を行った。同産学連携による「ちずコレ」配信コンテンツは、以下の3つ。「愛知大・常葉大生が厳選in天浜 古きが新鮮、見どころ満載編」マップ「愛知大・常葉大生が厳選in天浜 ぶらっと入れる、お食事処編」マップ「愛知大・常葉大生が厳選in天浜 思い出をお土産と一緒に編」マップ同社は今回の産学連携を通じて、中部地域の魅力を発信し続けるとともに、地域貢献を行っていくという。
2015年02月03日