画家ゴッホの短くも激しい生涯を描いた劇作家・三好十郎の代表作で、日本演劇史に残る傑作戯曲として知られる『炎の人』。2009年に初演された栗山民也演出、市村正親主演のバージョンは絶賛を浴び、市村に読売演劇大賞最優秀男優賞などをもたらした。その再演が11月4日、東京・天王洲銀河劇場で幕を開けた。『炎の人』チケット情報物語はゴッホが画家になる以前、ベルギーで宣教師として貧しい人々に尽力していた時期より始まる。労働者たちの悲惨な現状に触れ、聖職者でありながら神を冒涜する言葉を吐いたゴッホはその道を閉ざされ、絵画に理想と真実を見出すようになる。ゴッホは実弟テオの支援を受けて憑かれたように絵を描き続けるが、未成熟で特異に映る彼の絵は当時の人々に受け入れられない。貧しい画家たちが集い創作に没頭するコロニーを夢見るようになったゴッホは、パリから自然豊かなアルルに移住。憧れと同時に嫉妬の対象である画家ゴーガンとの念願の共同生活がスタートする。だがゴッホの凄まじいまでの絵画への情熱は、その肉体と神経を確実に蝕み……。キャストは初演とほぼ変わらず(シィヌ、ラシェル役の富田靖子は初参加)ということもあってか、まるで危なげのない完成度の高い初日だった。初演をなぞるがゆえの安定、という意味ではない。“無垢の人”ゴッホを慈しむようなまなざしで見つめるこの戯曲は、むしろ安定とは対極の鮮烈なるパッションを放出し尽くして、観客の心を激しく揺さぶる。やはり、ゴッホ役の市村が圧倒的だ。風貌も、見慣れたゴッホの自画像によく似ているが、舞台上の市村はゴッホの魂と通じているかのよう。劇中で他者が言うように“優しすぎる”“素直すぎる”“無抵抗すぎる”など何事においても“~すぎる”ゴッホのありのままを、テクニックというよりは魂で体現する。本当に感動的な演技だ。舞台全体が巨大な額縁に収まっているようなセットだが(美術は堀尾幸男)、ゴッホの生き様イコール作品なのだろう。だからこそゴッホの作品は今も、見る者の心を鷲づかみにして離さない。ラスト、中嶋しゅうによって朗読される詩の言葉ひとつひとつにも耳を傾けてほしい。そこには作者・三好十郎のむき出しの思いや魂があふれんばかりに込められている。作者、主人公、俳優……あらゆる者の偽りなき魂のぶつかり合い。名作と呼ばれる理由がそこにある。取材・文武田吏都公演は11月13日(日)まで同劇場にて上演。チケットは発売中。
2011年11月07日2010年4月9日に永眠した井上ひさしの70近い戯曲の中から8作品を、蜷川幸雄、栗山民也、鵜山仁、長塚圭史の4人が演出し、『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』として開催されることが決定した。なお、長塚は井上戯曲初挑戦となる。『十一ぴきのネコ』チケット情報このフェスティバルは、2011年11月16日に井上ひさしが77歳の誕生日を迎えることを祝い、2012年に喜寿のフェスティバルとして開催を予定していたが、趣向を変えて“生誕77年のフェスティバル”として開催することとなった。生前、井上ひさし自身もこのフェスティバルについて「それは、大変おもしろいね」と楽しみにしていたそうで、今回、井上戯曲とつながりの深い演出家や、生前に親交のあった関係者らが協力する形での実現となる。なお、フェスティバル参加作品は以下のとおり。公演は1年を通じて上演される。・長塚圭史…『十一ぴきのネコ』紀伊國屋サザンシアター1月・鵜山 仁…『雪やこんこん』紀伊國屋サザンシアター2月、『芭蕉通夜舟』紀伊國屋サザンシアター8月・栗山民也…『闇に咲く花』紀伊國屋サザンシアター4月、『藪原検校』世田谷パブリックシアター6月、『組曲虐殺』天王洲・銀河劇場12月・蜷川幸雄…『しみじみ日本・乃木大将』彩の国さいたま芸術劇場7月、『日の浦姫物語』Bunkamuraシアターコクーン11月チケットは東京・紀伊國屋サザンシアターの『十一ぴきのネコ』が10月29日(土)より発売。上演スケジュールは2012年1月10日(火)から31日(火)まで。その他の公演は詳細が決定してからの発売。
2011年10月11日日本で初めての本格移動映画館として「MoMO」プロジェクトがスタート!第1弾として9月16日(金)より、東日本大震災の被災地である宮城県の松島町で開催される「東北映画祭 2011 in 松島」において上映が行われる。これに先駆けて9月11日(日)、都内でオープニングイベントが開催。映画『レイト オータム』の上映が実際にMoMOで行われ、大きな盛り上がりを見せた。本格的な映画館に変身する大型トラックが日本全国を駆け巡る――。新作から名画まで幅広い作品を日本各地で上映したい、映画という“オアシス”を届けたいという思いからプロジェクトが始動。“Movin’on Movie Oasis”――MoMOと名付けられた。オープニングイベントには多くの報道陣と観客が来場。「MoMOとは何か?」、「どうやって出来上がるのか?」などの説明が行われ、MoMOによる初上映を体感した。実際に体験した観客からは、映像や音響のクオリティもさることながら、座席への座り心地などに至るまで映画館と大差なく心地よく映画を鑑賞できたという声が聞かれた。このMoMOの総支配人を務めるのは、映画配給会社「シネカノン」の元代表であり、『フラガール』、『パッチギ!』といった作品をプロデューサーとして世に送り出して来た李鳳宇。李氏はまず「東北映画祭 2011」について、東日本大震災の影響に触れ「甚大な被害を被った街を訪れてみて、私自身、映画や音楽といった娯楽が何の役にも立たないという無力感を味わいました。しかし、その後、様々な人から『フラガール』のような映画に随分励まされたというありがたい声を耳にしました。あの映画に参加していただいた多くの方々も、いまは風評被害の中で辛い時間を過ごしていらっしゃいます。人は米やパンだけでは生きていけない、そんな当たり前の事実を考え、自分自身にも何かやれることがあるのではないかと思うようになりました」と企画の経緯を説明する。その上で移動型映画館「MoMO」に関して「昔、フランスのオルレアンで体験した移動映画館を日本でも実現させ走らせたいと思い描いてきました。様々な試行錯誤の末、やっとその第1号が完成した矢先に今回の大災害が起きました。真っ先に東北の地でMoMOを走らせたいと願っています。映画がどれだけの力になるか分かりませんが、みんなで映画を観て笑ったり泣いたりすることは無駄じゃないと考えています。できる限りたくさんの人に参加してほしいと願っています」と熱い思いを明かしてくれた。MoMOプロジェクトの第一歩となる東北映画祭に向けては、宮城県出身のミュージシャンで俳優の大友康平から「映画祭が心のビタミン剤になれば、僕も嬉しいと思います」とのメッセージが到着!さらに福島出身で出演映画『探偵はBARにいる』が公開されたばかりの西田敏行から「映画は自分の実人生の映し鏡です。映画を観ることは、自分の実人生の左右対象の形を見ることなんです」というコメントも寄せられた。今後、MoMOは仙台市内、福島県会津若松市、福島県いわき市などの被災地を巡ることも決定!東北各地に映画でオアシスを届けるため走り続ける。「東北映画祭2011 in 松島」は9月16日(金)より開催。「MoMO」公式サイト:「MoMO」公式ブログ:■関連作品:探偵はBARにいる 2011年9月10日より全国にて公開© 2011「探偵はBARにいる」製作委員会■関連記事:小雪「最近、蹴り始めました」と経過を報告!大泉洋らがユーモアたっぷりに祝福格好いい男を特集『探偵はBARにいる』Tシャツ&マスコミ用プレスを3名様プレゼント大泉洋×松田龍平インタビュー探偵と相棒、互いの存在は「妙に落ち着く」大泉洋、松田龍平と小雪に挟まれ「ヘタしたら司会者に見える」とボヤき大泉洋の登壇も!『探偵はBARにいる』プレミア試写会に5組10名様ご招待
2011年09月14日活動5周年を迎えたビジュアル系ロックユニット、LM.Cが、2012年1月に初の日本武道館公演を開催することが決定した。「LM.C 日本武道館公演」のチケット情報ヴォーカルのmaya、ギタリストのAijiによるヴィジュアル系ロックユニット、LM.Cは、2006年のメジャーデビュー以降、海外にも多くのファンをもつ。活動5周年のアニバーサリーイヤーとなる今年は、5月に野音ライブ、8月に東名阪Zeppツアーを開催、10月には初のベスト盤『☆★Best the LM.C★☆2006-2011 SINGLES』をリリース予定と、精力的に活動中。新春の武道館公演は、アニバーサリーを締めくくるスペシャルライブで、ファン垂涎のイベントとなりそうだ。LM.C初の日本武道館公演「LM.C~Go To The 5th Anniversary FINAL~★Rock the PARTY★ 2012 at 日本武道館」は、2012年1月8日(日)に日本武道館で開催。チケットの一般発売は、9月10日(土)10:00より開始となる。また一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行抽選プレリザーブを8月20日(土)11:00より受付。
2011年08月18日ビジュアル系ミクスチャーロックバンド、ViViDが、2012年1月に日本武道館公演を開催する。ViViD日本武道館公演のチケット情報2009年3月にイヴ(Ba.)、Ko-ki(Dr.)を中心に結成されたViViDは、2011年1月にシングル『「夢」~ムゲンノカナタ~』でメジャーデビュー。7月リリースのセカンドシングル『BLUE』は、テレビ東京系アニメ『BLEACH』のオープニングテーマとして起用され、人気を博している。またライブ動員数も驚異的な割合で増加中。すでに海外での人気も著しく、8月2日に香港の「13th ACGHK2011 HeartBeat青年音楽祭」に出演した際には、約1万人の観客を熱狂させ、話題を呼んだばかり。快進撃が続く中、来年1月には日本武道館公演も敢行。近年デビューしたロックバンドでは、結成から最速での武道館到達となることからも、人気の上昇ぶりがうかがえる。ViViD初の日本武道館公演「ViViD LIVE2012『TAKE OFF~Birth to the NEW WORLD~』」は、2012年1月7日(土)に開催。チケットの一般発売は、10月1日(土)10:00より開始となる。また一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行抽選プレリザーブを8月19日(金)11:00より受付。
2011年08月18日韓国出身の人気イケメンバンドFTISLANDが7月29日、東京・日本武道館で東名阪ツアーのファイナル公演「FTISLAND Tour 2011 Summer Final “Messenger”」を開催し、1万人を熱狂させた。FTISLANDのライブ写真同公演のチケットは発売後わずか2分でソールド・アウトとなった人気公演。黄色いペンライトで埋め尽くされた会場の大歓声で迎えられ、5人がステージに登場すると、「待ってたよ、武道館!」というホンギの掛け声とともに、2ndシングル『Brand-new days』でライブがスタートした。ホンギは「去年の年末は国際フォーラムで5000人の前でしたが、今日は1万人の前に立つことができました!」と、武道館のステージに立つことができて感慨無量の様子。震災直後にツアーの打ち合わせを行い、「パワフルでポジティブなメッセージを届けたい」という想いから、ツアータイトルを“Messenger”と名付けたことを明かした。そして、生ストリングスを取り入れて、ドラマ『マッスルガール!』挿入歌『いつか』を披露した他、最新シングル『Let it go!』では会場中がタオルを振り回して一体に。また、『Flower Rock』で盛り上がりが最高潮に達し、アンコールを含む全28曲を熱唱した。
2011年08月01日今年で3回目を迎える、日本全国の独立系映画館スタッフの投票により、スクリーンで観てほしい映画作品を選出する「映画館大賞」の結果が発表され、松たか子主演の『告白』が1位を獲得した。観客に映画を送り届ける“最前線”である映画館で働くスタッフが選ぶ映画賞として、2年前に設立された映画館大賞。第3回となる今回は、2009年12月から2010年11月末日までの1年間に公開された作品を対象に、全国の130館の独立系の映画館スタッフが、1位に10点、2位に9点…10位に1点という形式で投票し、合計ポイントで順位を決定した。1位に輝いたのは、2009年本屋大賞に輝いた、湊かなえによるベストセラーを鬼才・中島哲也が映画化した『告白』。愛する娘を殺された女教師の復讐劇という、ダークな内容のドラマだったが口コミでの広がりを見せ、ヒットを記録した。書店員が選ぶ賞として2004年にスタートした「本屋大賞」こそが、映画館大賞、ビデオ屋さん大賞など世を席捲する「○○大賞」の元祖とも言うべき存在。その本屋大賞受賞作品が実写化され映画館大賞に!邦画が全体の1位に輝いたのは初めてのことである。また、3回目にして初めて、日本で最も権威ある「日本アカデミー賞」の最優秀作品賞受賞作と、映画館大賞作が重なる結果となった。2位には韓国映画『息もできない』がランクイン。ミニシアター系の小さな作品ながら、こちらも口コミで高い評価を集めたが、やはり独立系映画館のスタッフの間でもその評価は高し!ハリウッド大作を抑えて見事、2位に入った。3位には歴代最多興行収入を更新した『アバタ―』。以下、『トイ・ストーリー3』、『インセプション』と続く。邦画では6位に吉田修一原作の『悪人』、9位に三池崇史監督作『十三人の刺客』が入った。7位の『第9地区』は南アフリカを舞台にした作品で、8位の『オーケストラ!』はフランス映画、10位の『瞳の奥の秘密』はスペイン、アルゼンチン合作。過去2回と比べても、国際色豊かなベスト10となった。また、特別部門として設けられている、著名人が昨年最も印象深かった1作を選ぶ「あの人の1本」には映画監督の黒沢清と女優の夏木マリが参加。黒沢監督は、ベスト10でも7位に入った『第9地区』を、夏木さんは、日系人監督キャリー・ジョージ・フクナガによる『闇の列車、光の旅』を選んだ。昨年のアカデミー作品賞候補作の中でも、ひときわ異彩を放った『第9地区』について、黒沢監督は「難民のような宇宙人が地球に飛来、ゲットーを作って住み着き、人間はたいへん迷惑する…と事前に聞いていた内容は冒頭のほんの5分だった。ここから映画が始まり、見る間にまっとうな活劇としての体裁を整えていく。立派な映画だ。とりわけ宇宙人と人間とが協力して敵の基地に潜入するシーンは、ジョン・カーペンターかと見紛うばかりの感動で泣きそうになった」と絶賛。一方、中南米・ホンジュラスから“夢の国”アメリカを目指して旅をする移民たちの姿を描いた『闇の列車、光の旅』について夏木さんは「私はロードムービーの旅が好きだ。主人公と一緒に知らない世界を見る興奮。しかしながら2010年は過酷な旅を経験した。『闇の列車、光の旅』はこの年、私にとって一番の衝撃作だ。製作は人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ。監督がキャリー・ジョージ・フクナガ。この製作人たちは少女と少年に命がけの危険な旅をさせる。南米、ホンジュラスに住む少女サイラはよりよい生活を求め父とアメリカを目指すが、移民生活の過酷な現実の中で少年と出会い、ある事件をきっかけに2人は強くなっていく。監督は自ら不法移民と旅をしてリサーチしたという。いま、現実にこんな世界があるという事実。結末の感動はどんな旅より私は自由になれた」とのコメントを寄せてくれた。また、今年から新たに新設された「2010年を象徴する作品」という部門では、“3D元年”にふさわしく、『アバタ―』が最も多くの票を集めた。「映画館大賞 2011」の公式サイトでは、全ての投票結果のほか、「2010年 記憶に残った作品、劇場での出来事」と題して、全国の映画館スタッフから寄せられた観客とのエピソードや様々な思い出も紹介。順位と共に、こちらを読んでみると映画館に行く楽しみがさらに増すかも?映画館大賞 2011ベスト101位:『告白』2位:『息もできない』3位:『アバタ―』4位:『トイ・ストーリー3』5位:『インセプション』6位:『悪人』7位:『第9地区』8位:『オーケストラ!』9位:『十三人の刺客』10位:『瞳の奥の秘密』映画館大賞 2011公式サイト■関連作品:告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ息もできない 2011年1月22日よりシネマライズにて期間限定公開アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedトイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARインセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会 十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会第9地区 2010年4月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 District 9 Ltd All Rights Reserved.オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reserved瞳の奥の秘密 2010年8月14日よりTOHOネマズ シャンテにて公開© 2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS (AIE)闇の列車、光の旅 2010年6月19日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Focus Features LLC. All Rights Reserved.■関連記事:岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗第5回アジア・フィルム・アワード開催。登壇者から日本の被災者にお見舞いのコメント全国のビデオショップ店員が選ぶ「ビデオ屋さん大賞」創設1位は『サマーウォーズ』ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、『バットマン』新作で悪役に挑戦テキサス州で開催のメディア見本市にE・ペイジらが出席。震災への義援金募集も実施
2011年04月05日ケイト・ウィンスレットが、動物愛護団体「PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)」制作のフォアグラ反対運動を訴えるビデオに出演したことが明らかになった。ガチョウやカモの喉へ差し込んだ管から強制的にエサを与えるフォアグラ(肥大した肝臓)を作る過程には以前から批判の声があったが、PETAはフォアグラ製造工場でビデオによる隠し撮りを実行。狭いケージに閉じこめられたガチョウやカモがエサを詰め込まれている様子をカメラに収めている。菜食主義者であるケイトはこのビデオのナレーションを担当。「フォアグラは高級食材としてレストランや店舗で販売されていますが、フォアグラを作るために虐待され、殺されるガチョウやカモが払う犠牲に見合う金額を支払っている人はいません。鳥にとっては恐怖と苦痛に満ちた工程です。普通に生きられない鳥たちが知っているのは、1日に何度も喉に管を差し込まれることだけです。どうか、フォアグラを二度と食べないと誓うことで、ガチョウやカモを救う活動に参加してください」とフォアグラをボイコットするよう訴えている。このビデオはロンドンの「フォートナム&メイソン」を始め、フォアグラを扱う世界各地の高級デパートに送付される予定だ。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:しあわせの隠れ場所 2010年2月27日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:復縁は絶望的?サンドラ・ブロックの不倫夫がリハビリ施設に入所オスカー女優のジンクス?K・ウィンスレットに続き、サンドラ・ブロックも夫と別居アカデミー賞総括!時代を切り拓く女たちの美しき勝利【アカデミー賞】ファッションチェック!〜シルバー編〜【アカデミー賞】サンドラ・ブロックに主演女優賞史上初ラジー賞と同時受賞
2010年04月20日佐藤江梨子と柳楽優弥主演の『すべては海になる』が1月23日(土)に公開初日を迎えた。佐藤さん、柳楽さん、そして山田あかね監督による舞台挨拶が都内劇場で行われ、先日結婚式を挙げたばかりの柳楽さんへの祝福ムードで大きな盛り上がりを見せた。どこかで寂しさを感じている書店員の夏樹(佐藤さん)と崩壊した家庭を一人、立て直そうとする高校生の光治(柳楽さん)の「本」を介してのつながりを描いた本作。佐藤さんは、公開初日を迎えての気持ちを尋ねられ「昨日、生まれて初めて流れ星を見たんですよ!まあ…ただのコバエだったんですけど(苦笑)。そのときに『願いごとしなきゃ!』と思って、『たくさんの人が来てくれますように』とお願いしました」と語り、満席の客席を見て喜びの表情を浮かべた。そして「うちの姉と弟は2人とも書店で働いた経験があって、私も働いてみたかったので、夢がかないました!」とニッコリ。実際の本屋での撮影について「貸し切り状態で、本が読み放題だったので、雑誌から芸能人本まで読みました」と語ったが、司会者からの「じゃあ、撮影中にそこのあった本は全部読んだんですか?」という珍妙な質問に思わず「そりゃ無理だろ!」と怒気を含んだツッコミを入れ、次の瞬間ハッと正気に返って「それはムリでしょう?」と優しい笑顔を浮かべて言い直し、会場は笑いに包まれた。柳楽さんが挨拶しようとすると、すかさず客席から「結婚おめでとう!」という祝福の声が。柳楽さんは「ありがとうございます」と笑顔で返した。今回の役について「僕は本を読まないし、2年ぶりの演技ということで、監督に『本読みをやりたい』とメールしました。でも、監督と2人で本読みをやると、監督が相手役を演じるので僕の芝居を見れないんです(苦笑)。監督はそれに気づいて『助監督呼んでいいですか?』って。それから佐藤さんや白井晃さんとかいろんな人が入ってきて、結果オーライでした」とふり返った。監督は柳楽さんについて、というか柳楽さんの結婚について「ウブな少年の役になりきっていて、ガールフレンドの気配を全く見せなかった」と証言。佐藤さんもこれにすかさず「(事前に何も言わなかったことを)責めてない。責めてないよ。でもびっくり!触ったら壊れそうな少年を演じてたので、少し距離を置いて接してたら…『あれー?』って感じ」とやっぱり責めてる?さらに、この映画をどんな人に観てほしいか?という質問に柳楽さんが「ヨメに…」と答えると、佐藤さんは「オー!!」と歓声を上げ、「私も(柳楽さんの奥さんと同じ)エリーだよ!」と興奮した様子でよく分からないアピール。会場には拍手と笑いがわき起こった。『すべては海になる』は新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開中。■関連作品:すべては海になる 2010年1月23日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開©「すべては海になる」パートナーズ■関連記事:サトエリ&柳楽優弥、カンヌで「運命の出会いをした」『すべては海になる』完成披露世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2010年01月23日COBS ONLINEが男女会員998名に対して、2009年8月11日から8月19日にかけて「日ごろ、運動についてのアンケート」を実施した。「日ごろ、運動をしているか」と聞いたところ、「はい」35.0%、「いいえ」65.0%となり(図1)、男女別に見ると「運動している」と回答した割合は男性43.7%、女性30.9%となり、男性の方が女性よりも運動している割合は多い結果となった(図2)。以下、「日ごろ、運動している」349名の回答を分析した。「どのくらいの頻度で行っているか」と聞くと、「週2、3回」が34.1%、次いで「週1回程度」が33.2%となった(図3)。実際に、「どんな運動をしているか」と聞くと、「ジョギング」、「スイミング」、「テニス」、「ゴルフ」などのスポーツを多くの人が挙げていた。また、「何の目的で運動を行っているか」と聞くと、「健康な体作り」が圧倒的に多く54.5%、次いで「ダイエット」27.6%という結果になった(図4)。最後に、「ジム・スポーツクラブに通っているか」と聞いたところ、「いいえ」が87.7%、「はい」12.3%となり、「通っていない」人の割合が圧倒的に高かった(図5)。また、「ジム・スポーツクラブに通っている」42人に「ジム・スポーツクラブに月々にかけている費用」を聞くと、「5,000~10,000円未満」46.3%と最も多く、次いで「10,000~15,000円未満」19.8%となった(図6)。「ジム・スポーツクラブに通うメリット」としては、「適度な運動で、日ごろ、運動不足を解消できる。(女性/O型/29才/年収:500万円以上)」、「定期的に体を動かす習慣がつき、更に様々な運動をする事ができる。(女性/AB型/26才/年収:500万円以上)」、「足の伸ばせる風呂があるのでストレスが解消でき、また世界が広がる。(男性/A型/29才/年収:500万円以上)」などの回答が挙がっていた。COBS ONLINE男女会員へのアンケート「日ごろ、運動についてのアンケート」より抜粋(期間:2009年8月11日~8月19日、集計人数:998名、うち日ごろ運動をしている人:349名)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月16日友人と飲みながらいままで回った世界の映画館の話をしていたときのことである。「一番暑かった映画館は?」彼は予想外の質問をぶつけてきた。「クーラーがない小学校の体育館で観た映画かなぁ」。咄嗟にそう答えて頭をはたかれた。おそらく彼は南国の浜辺の島にスクリーンを立てた屋外上映のようなシチュエーションを答える僕を期待していたのだろう。しかし、それ以外に思い浮かばなかったのである。たいていどの国でも映画館はクーラーが効いている。西アフリカのブルキナファソで観る予定だった野外の映画館は暑そうだったのだが、僕が行った日に上映がなく、結局、街中のクーラー付きの映画館に行ってしまった。よっていまだに僕の人生の中では小学校の体育館で観た映画上映会の暑さに勝る映画館は現れていないのである。マレーシアはペナン島。高温多湿な島である。マレーシアは基本的にマレー人が7割近くを占める国だが、ペナン島には華人が多く、インド系タミル人の居住区もあると聞く。ぶっかけ飯で賑わう食堂で、香草で煮込んだ豚肉をつまみ、ビールを飲んでいた。目の前の映画館を見つめながら。林海象監督の「私立探偵濱マイクシリーズ」に登場しそうな、つまり横浜は黄金町にあった名物映画館「横浜日劇」を思い出させる味のある映画館だった。食事を終えると、そのまま映画館に向かった。インド映画を上映していた。ということはこのあたりはインド系タミル人が多く住む地域なのかもしれない。チケット売り場の男性もチケットを切ってくれた男性もインド系タミル人だった。ドアの前にかかるカーテンをくぐり、500席程度の会場へ入っていくと客の入りは10名程度。冷房が強烈に効いている。席に座るとすぐにウエストポーチから折りたたみのウインドブレーカーを取り出して羽織った。しかし、それだけでは寒さをしのげそうにない。椅子の上で体操座りをして、できるかぎり身体を小さくしてウインドブレーカーの中に足まで入れ込んだ。寒さに震えながら、インド映画は始まった。仲良し4人組の男たちが、誘拐事件に巻き込まれ、女性を助けるという分かりやすいストーリーである。言葉など分からなくても問題はない。問題は場内の寒さだけである。Tシャツ、短パン、サンダルで来るべき映画館ではなかった。30分後には身体が完全に冷え切ってしまい、足先も冷たくなってきた。映画上映中にトイレに二回も立つという人生で初めての経験をすることとなったのである。もちろんビールの影響もあるのだろうが、この場内の寒さの影響も間違いない。今度、友人に会ったら、暑い映画館はいまだに見つかっていないが、寒い映画館は見つけたことを伝えよう。しかし、寒い映画館と言っておきながら、マレーシアのペナン島と言ったら、また頭をはたかれるような気がする。(text/photo:ishiko)
2009年09月02日