Jリート市場全体の値動きを示す東証REIT指数が9月25日に、およそ5ヵ月半ぶりとなる1,000ポイント台を回復しました。同指数は4月に入り、欧州債務問題の深刻化などを背景に値下がりしていたものの、6月を底にして、持ち直し基調を強めています。Jリートが相対的に高い分配金利回りを有しているほか、直接為替の変動を受けない金融商品であるといった面が投資家に選好されていることに加え、足元では、都心部のオフィス市況の回復期待や、19日に決定された日銀の追加の金融緩和によるデフレ脱却期待が高まったことなどが価格上昇を牽引しました。東証REIT指数の1,000ポイント台回復を、一つの節目と捉える投資家も多いとみられることから、短期的には達成感が拡がることが考えられます。しかしながら、下図の東証REIT指数と同価格帯別累積売買高からは、1,000ポイント近辺を超えてくることで、むしろ、東証REIT指数が上値余地を期待できる位置に入りつつあるとみられます。過去の経験則から、相場の上昇局面において、「売買が多かった価格帯」は、戻り待ち売りや利益確定の売りが出やすいことから、相場に相当の力強さがないと上回りにくい価格帯として、また、「売買が少なかった価格帯」は、戻り売り圧力などが弱まりやすく上昇しやすい価格帯として意識されています。現在の東証REIT指数は、「売買が多かった価格帯(下図①)」を上回り、「売買が少なかった価格帯(同②)」に入りつつあります。金融市場を取り巻く環境の変化などにより、今年4月のように押し戻される可能性はありますが、国内不動産市況の回復期待などの追い風に乗って、好位置を活かせるような動きとなっていくことが期待されます。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2012年9月26日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月27日Yahoo!ファイナンスでは、2012年8月1日から、東証銘柄(東証1部、東証2部、東証マザーズ、TOPIX)、札証銘柄、福証銘柄に限り、現在20分遅れで表示されている株価が、リアルタイムになる。料金は無料。東証銘柄、札証銘柄、福証銘柄以外の市場の株価、全市場(東証銘柄、札証銘柄、福証銘柄も含む)の出来高・売買代金は、2012年8月1日以降も、VIP倶楽部の購入者のみが、リアルタイムで閲覧できる情報となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月16日2012年4月入社者の決定初任給について、民間調査機関の財団法人労務行政研究所は3月中旬から4月6日の期間で調査を行った。東証第1部上場企業1592社と、生命保険、新聞、出版で、これに匹敵する 大手企業11社を加えた合計1603社に調査票の郵送と電話取材を実施。うち回答は231社。円高やユーロ危機不安などの継続により、94.8%に上る企業が初任給に関しては据え置きと回答した。同所では、今年4月入社者の決定初任給を調査し、4月6日までにデータの得られた東証第1部上場企業231社について速報集計をまとめた。初任給の据え置き率は2002年度から4年連続で95%を超えていたが、06年度以降は企業の採用意欲の高まりを反映し、低下傾向にあった。しかし、世界的不況に陥った09年度は一転、92.7%と再び9割を超え、以降その状況が続いている。初任給は、大学卒で20万4782円、高校卒で16万883円の水準。同一企業で見た昨年度の金額に比べ、それぞれ213円(0.1%)、17円(0.0%)の上昇にとどまった。東日本大震災から1年、原油価格の高騰や円高など、本格的な景気回復には至らず、雇用環境の厳しさが続いている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月18日島根銀行は15日、同日より東京証券取引所市場第一部銘柄へ指定されたことを記念し、「<東証一部指定記念定期預金> しまぎん0315 さあ、いこう!!キャンペーン」を開始した。期間は5月31日まで。同キャンペーンでは、店頭金利(1年もの)に年0.315%上乗せした定期預金を取り扱う。ただし、預金金利は税引前のものとなり、利息には20.315%の税金が課せられる。対象は個人事業主を含む個人顧客で、キャンペーンに申込みを行った人。定期預金の種類は、「スーパー定期」と「大口定期」の2種類となる。預入期間は1年(自動継続扱いのみ)で、最低預入金額は10万円以上(1円単位)。満期日以降の適用金利については、自動継続した場合、最長3年間、継続日の店頭金利(1年もの)に年0.315%上乗せし、4年目以降は自動継続日における店頭表示金利(1年もの)を適用する。中途解約した場合は、預入日から解約日までの期間に応じて、同行所定の中途解約利率により計算した利息とともに払い戻しを実施。なお、同商品は預金保険制度の対象となり、同保険により保護される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月16日初値も期待も高かった上場本年4月1日に東証一部へ上場を果たした第一生命。その巨大な規模からメディアの話題ともなり、保険契約者が株券ではなく現金などを受け取る場合もあったことは記憶に新しい。あれから半年、気になる株価はどのように推移しているのだろう。第一生命の株価は好評で、上場初日の4月1日は16万円の初値が付いた。翌2日も16万2,500円。4月5日に15万1,800円まで急落するも、4月13日には最高値16万3,000円をつける。ただ好調なのは序盤だけであったと言えるかもしれない。息切れが目立ち始め…円高の進行や世界経済の低迷に歩調を合わせるように、第一生命株も低調に推移するようになる。5月14日に16万500円を付けたあと株価は明確に下落トレンドに入り、5月25日に初めて14万円台に突入。その後小幅の値動きを繰り返したあと、6月2日に最後の15万円台(15万700円)をつけて翌3日以降、値段は一気に低下する。6月7日に13万円台(13万6,700円)となり、そのまま終値で1度も14万円台に戻ることなく6月22日に12万9,100円。そこからさらに拍車がかかって28日に12万200円、7月1日に11万6,500円。ここから1ヶ月ほど値段はレンジで動き、8月10日でも11万7,800円をキープ。しかし8月12日に10万8,000円、翌13日に10万3,100円と立て続けに落ち込むと、8月26日にはついに悪夢の10万円割れが現実となる。終値は9万9,600円。27日も9万円台をつけるも、ここから何とか持ち直して9月は最高10万8,200円をつける。最終的に9月は1ヶ月間10万円台を維持した値動きであったものの、9月30日に一部の証券会社が投資判断を引き下げたとの情報が入ると、10月1日に再び9万円台に突入となった。結局この半年を振り返るならば、初値で16万円をつけた株が半年で10万円を切り、およそ4割近く株価が目減りしたこととなる。目を覆いたくなるような数字だが、経営陣には奮起を期待したい。
2010年10月05日