柳楽優弥&瀬戸康史がW主演を果たす『合葬』が、第39回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されることが、このほど決定した。漫画雑誌「ガロ」に連載され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦日向子の同名漫画を実写映画化する本作。NHKテレビ小説「まれ」に出演中の柳楽優弥と、今年デビュー10周年を迎えますますの飛躍を見せる瀬戸康史がW主演を果たし、ほかにも若手実力派の岡山天音や、『FOUJITA』の公開を控えるオダギリジョー、柳楽さんと同じく「まれ」出演中の門脇麦、「なぞの転校生」の桜井美南ら個性溢れる共演陣が勢ぞろいし、これまでの“時代劇”とは一線を画すリアルな青春群像を紡ぎ出していく。このほど本作の出品が決定したモントリオール世界映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界三大映画祭に次ぐ北米最大規模の権威ある映画祭であり、近年立て続けに日本映画が受賞。今年すでに中村倫也主演の『星ガ丘ワンダーランド』の正式招待も決定し、“日本好き”として知られる本映画祭は大きな注目を集めている。そして、今回の正式出品を受けて柳楽さん、瀬戸さん、岡山さん、小林監督からコメントが届いている。■柳楽優弥今回このようなお知らせを聞く事が出来てとても光栄です。僕は舞台の稽古中の為、現地へ伺う事が出来ませんが、『合葬』に込められた想いがモントリオールの方々にどう感じて頂けるのか、とても楽しみです。■瀬戸康史小林監督、スタッフ、共演者の方々と共にリハーサルを重ね、短い期間でしたが昨年の暑い夏、妥協せず闘った作品が評価され、個人としては初の海外映画祭コンペの出品となったことを光栄に思います。まるで自身の目で見て、感じた幕末の人間模様や風俗をそのまま描いた、杉浦日向子さん原作の日本の時代劇映画が世界の沢山の方々に観ていただける機会を与えられて嬉しく思いますし、今作は僕ら日本人が観ても、“新しさ”を感じる時代劇で、海外の方々の反応が今からとても楽しみです。この映画から、亡くなった者、遺された者、それぞれの生き様を見届けてほしいと思います。■岡山天音『合葬』が、モントリオール世界映画祭に出品された事、とても嬉しく思います。日本の幕末という時代を生きた人間たちの、ありのままの生き様に国境を越えて寄り添ってもらえたら最高です。■小林達夫監督『合葬』のWorld Competition部門ノミネート、嬉しく思います。若者の置かれている状況に対する不安や、仲間同士の羨望や嫉妬といった感情から生まれるストーリーは、時代劇という枠にとらわれず普遍的な青春映画のテーマとして海外の方にも共感していただけることを願っています。尚、映画祭には、小林監督と瀬戸さんが出席予定。瀬戸さんの海外映画祭への参加は今回が初となり、海外でどのような注目を集めるのか大いに期待がかかる。『合葬』は9月26日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月12日宮崎将と「ももいろクローバー」出演の短編『NINIFUNI』(’11) が、スイス・ロカルノ国際映画祭、オランダ・ロッテルダム国際映画祭で特別上映されるなど、世界から注目を集める新鋭・真利子哲也監督の最新作『ディストラクション・ベイビーズ』の制作が決定。本作のキャストに柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎と日本映画界を担っていく若き俳優たちが集結していることが明らかになった。愛媛県松山市西部の小さな港町・三津浜。海沿いの造船所にふたりきりで暮らす芦原泰良と弟の将太。喧嘩に明け暮れていた泰良は、ある日を境に三津浜から姿を消す…。松山の中心街、強そうな相手を見つけては喧嘩を仕掛け、打ちのめされても食い下がる泰良。彼に興味をもった北原裕也が、「おもしろいことしようや」と声をかける。通行人をターゲットに無差別に暴行を加え、車を強奪したふたりは、乗り合わせていた少女・那奈と松山市外へ向かう。その頃、将太は、自分をおいて消えた兄を探しに松山市内へとやってきていた――。『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞優秀賞を受賞し、若い世代の感情の揺らぎを掬いとる名手・喜安浩平が脚本を担当する本作。喧嘩をくり返す主人公・泰良を演じるのは、NHK連続テレビ小説「まれ」や『合葬』などに出演する唯一無二の存在感を放ち続ける柳楽優弥。泰良に興味を持ち、近づく若者・北原裕也に、『ピース オブ ケイク』『ピンクとグレー』など多数の話題作に出演し変幻自在の活躍を見せる菅田将暉。泰良たちの遊びに巻き込まれる少女・那奈に、女優・モデルと垣根を越えた活躍をみせる小松菜奈。姿を消した兄・泰良を探す弟・将太に、デビュー以降、進化し続ける村上虹郎が好演する。撮影は2016年5月28日にクランクイン、オール松山ロケを敢行し、6月14日に夏編の撮影がアップ。10月に秋編の撮影を予定しており、今冬完成予定だという。<以下、キャスト&監督コメント>■柳楽優弥(芦原泰良役)暴力描写がとても多く、少年犯罪という問題をベースにストーリーが進んでいきます。このような題材がオリジナル脚本から劇場で公開されることをとても嬉しく思います。監督、スタッフ、キャスト皆が同じベクトルを以ってこの作品を盛り上げ、撮影現場には常に危うさと興奮がありました。仕上がりを観るのが、とても楽しみな作品です。劇中、泰良が発する言葉は五つほどしかなく、その代わりに行動や表情から彼の気持ちが表現出来ていれば嬉しいです。そして、真利子組で泰良という役を演じる事が出来て光栄でした。■菅田将暉(北原裕也役)撮影中、「阿修羅みたいだったよ」とニヤニヤしながら真利子監督が近づいてきてくれた事がありました。そのとき、衣裳合わせで「新しい菅田将暉を撮りたい」と仰ってくれた監督の顔が浮かび僕もニヤニヤしました。とても心地良い瞬間でした。人間の欲深さと衝動に反比例して実感していく現実への恐怖に僕自身答えが見つかりませんでした。でもそれが人間なんだと改めて感じました。そんな真利子組ならではの生々しさとファンタジーの両方を兼ね備えた新世界に生きるのが楽しくて仕方ありませんでした。■小松菜奈(那奈役)私と名前が同じこの那奈は心の底から悪い女です。お芝居中はとにかく無我夢中で記憶がそんなにありません。それほど気持ちに余裕がなく過酷なもので逃げたいと思う事も多々あった事は間違いないです。「孤独・恐怖・嫉妬・欺瞞」全くポジティブ要素が一つもない役…でも、やりがいはとてもありました。■村上虹郎(芦原将太役)駆け抜ける初夏。台本を一枚づつめくるにつれて覚えた高揚感は尋常ではなく、やっとこさ出逢えた同年代とガチガチに共演できる現場はこれまでになく熱いものでした。磯臭い造船所に足を掴まれ、社会の埃にまみれて葛藤を強いられる将太の見る世界はどこもかしこも善意を感じられない。泰良を演じられた柳楽さんを筆頭に、僕らは伊予弁と共に生き、吠える。■真利子哲也監督偶然、松山にある呑み屋で興味深い人と知り合い、取材をはじめ脚本を書き進めて、およそ3年かかりましたが、ようやくここまできました。オリジナルの題材で困難はあったものの今このタイミングでしかできないこともたくさん盛り込んで、集まった役者やスタッフをはじめ、愛媛で知り合った仲間たちも混じえて、ゼロから作り上げた手応えがあります。目下、痺れるような仕上がりになるように完成まで油断せずやっていこうと思う次第です。『ディストラクション・ベイビーズ』は2016年初夏テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月03日舞台が再び能登へと移る、NHK朝ドラ「まれ」。その横浜編から出演していた柳楽優弥が、いま、快進撃を続けている。「まれ」では、パティシエ修業のため横浜に来た主人公の希(土屋太鳳)を好きになってしまう、マイペースでちょっぴり軽薄だけど、賢くて優しい池畑大輔役で登場。ブレイク男子・山崎賢人演じる圭太と恋敵となり、話題をさらったが、今回、横浜編がひと区切りとなったことで、早くも“大輔ロス”に陥る人が続出しそうな勢いだ。日本人初、史上最年少でカンヌ国際映画祭「男優賞」を受賞した是枝裕和監督『誰も知らない』から10年余り…、一時は引退してしまうのでは?ともいわれていた彼の、近年の大躍進に迫った。◆結婚と舞台経験が1つの転機に…1990年、東京生まれの柳楽さん。初オーディション・初映画にして初主演を務めた『誰も知らない』でタランティーノ監督から大絶賛を受け、カンヌや日本国内を席巻したのはご承知のとおり。その後、若くして身に余るほどの栄光をつかんだ反動からか、一時期は休業状態となり、体重が80kg近くあったことも今は昔。2010年には女優でモデルの豊田エリーと結婚、女児が誕生したが、パパとなってからの柳楽さんは、25kgのダイエットに成功したり、人生経験のためにと洗車や居酒屋でアルバイトをしたりと変身を遂げる。同年、佐藤江梨子と主演した『すべては海になる』で注目を集め、2013年には渡辺謙主演の『許されざる者』やデートレイプを題材にした『ゆるせない、逢いたい』などに出演。また、2012年には村上春樹・原作、蜷川幸雄・演出の「海辺のカフカ」で初舞台を踏み、2014年には丸坊主となって、三島由紀夫・原作、宮本亜門・演出の「金閣寺」で吃音の主人公を熱演し、ひと皮向けた。その舞台も含め、昨年は柳楽さんにとって、さらなる飛躍の1年となった。秀作ぞろいのテレビ東京「ドラマ24」枠で「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一監督のもと、島本和彦による人気漫画のドラマ化「アオイホノオ」で地上波連続ドラマ初主演。コメディに挑戦し、新境地を開拓すると、東出昌大主演の『クローズEXPLODE』では、鈴蘭高校のボス・強羅役をキレキレの狂気とワイルドなオーラたっぷりに演じ、「あの柳楽優弥なの!?」と話題を呼ぶことに。『闇金ウシジマくん Part2』でも門脇麦のストーカー役で「気持ち悪くて最高」と絶賛(?)を受け、小栗旬ほか山田孝之、柴咲コウなど錚々たるキャストが集結した“月9”「信長協奏曲」では、織田信長の実弟、織田信行役で第1話だけの出演ながら強烈な存在感を示した。◆初出演の朝ドラでさらなる人気を獲得そして今年は、「まれ」での好演だ。パティシエになるために「恋愛しろ」とシェフ・池畑大悟(小日向文世)に言われた希が、寝起きで「おはよう」とささやかれ、一瞬でときめいた相手は、柳楽さん演じる大輔。実はその後、希は圭太にも同シュチエーションでときめいてしまうのだが、このときの「おはよう」や、フランス料理を嬉々として食べる希への「かわいいね」発言、スランプの希を誘い出した養鶏場デートなど、一見、チャラいようでも優しさあふれる彼の魅力に、お茶の間でも“落ちた”人は数知れず?また、大輔と大悟とのひと筋縄ではいかない親子関係も、胸キュンポイントとなっていた。やがて、希は圭太と結婚し、訳あってフランス修行も諦め、能登へと戻ってしまうのだが、「俺なら、専業主夫になってフランスにもついてっちゃうよ」という発言からも、まだまだ希が好きな様子。柳楽さん本人は「自分が女の子だったら、圭太を選ぶ」とインタビューでは明かしているが、希が「大輔とくっついてほしかった…」というファンは多いかもしれない。そんな柳楽さんは、9月には、シェイクスピアの戯曲の設定を安土桃山時代に移した舞台「NINAGAWA マクベス」で、蜷川さんと再タッグ。9月26日公開の杉浦日向子による傑作漫画の映画化『合葬』では瀬戸康史とW主演を務め、激動の時代に翻弄された“彰義隊”の主人公・秋津極を演じる。2016年には、「NEWS」の加藤シゲアキ原作、『世界の中心で、愛をさけぶ』『北の零年』の行定勲監督、「Hey! Say! JUMP」中島裕翔、菅田将暉、夏帆といった豪華な面々と共演する『ピンクとグレー』も控えている。あの是枝監督やタランティーノ監督を魅了した鋭い目力はそのままに、演技派俳優へと邁進を続け、「オーラがヤバい」と言われている柳楽さん。すでに風格が漂うが、彼はまだ25歳。さらなる伸びしろを、期待していきたい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:合葬 2015年9月26日より全国にて公開(C) 2015 杉浦日向子・MS.HS / 「合葬」製作委員会
2015年07月30日柳楽優弥と瀬戸康史が主演を果たす時代劇『合葬』。原作者・杉浦日向子の命日である本日22日(水)、主演の2人よりコメントが到着した。鳥羽・伏見の戦い後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により結成された「彰義隊」。高い志をもって結成され江戸の民衆から慕われながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった彰義隊は、「新撰組」や「白虎隊」に比べると、これまであまり語られることがなかった。将軍に熱い忠誠心を持ち、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極(柳楽優弥)と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入隊した柾之助(瀬戸康史)、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった悌二郎(岡山天音)の、時代に翻弄された数奇な運命を描く。伝説の漫画雑誌「ガロ」に連載され日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦氏の同名漫画の実写映画化である本作。杉浦氏は、漫画家や江戸風俗研究家、文筆家、さらにテレビ出演などで活躍し、1984年に「合葬」で日本漫画家協会賞優秀賞、1988年「風流江戸雀」で文藝春秋漫画賞を受賞し、1980年代の「江戸ブーム」を牽引した。また、今年代表作「百日紅」の原恵一監督によるアニメーション映画化『百日紅~Miss HOKUSAI~』が公開され、大きな注目を集めた。7月22日(水)、杉浦さんの没後10年を迎える今日、『合葬』で主演を果たす柳楽さんと瀬戸さんから、杉浦さんの命日にあてたコメントが届いている。<柳楽優弥/極役>初めて杉浦さんの漫画、『合葬』を読んだとき、すごく引き込まれ、切なさや儚さがある中でも親しみやすい作品だと思いました。時代劇であり青春の要素も含まれ、どの世代の方にも共感して頂ける作品になったと思います。僕が演じた極は、悲しいくらいにまっすぐ生きています。その生き方は、とても勇気がいることだと感じました。そんな極にどこまで近づけられるかという事が自分にとっての一つのテーマでした。できることならば、是非杉浦さんに観て頂きたいです。自信をもってお届けできる作品です。<瀬戸康史/柾之助役>杉浦日向子さんの原作を知ったのは、今作の映画『合葬』に関わらさせていただくことになってからで、それから何作か続けて読みました。共通して思うのは、杉浦さんはタイムトラベラーなのではないかということ。そうでなければ、登場人物や風景をあんなに細かく描けないと思う。僕が『合葬』で演じた吉森柾之助もそうです。杉浦さんが自身の目で見て、感じてきたからこそ描けるのではないでしょうか。僕は演じる上で原作の異質な雰囲気は壊したくなかったですし、時代や人を少し違った目線で見ている柾之助を大切に演じました。杉浦さんが今作を見て、最後にはどこか希望を感じられる作品になっていたらと思う。天才漫画家と称され、46歳の若さで惜しまれながらなくなった杉浦日向子。没後10年を迎えて公開される本作で、さらなる注目が集まりそうだ。『合葬』は9月26日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月22日NHK朝ドラ「まれ」でも好演を見せる柳楽優弥と、新ドラマ「エイジハラスメント」がまもなくスタートする瀬戸康史がW主演を果たす映画『合葬』。杉浦日向子の同名傑作漫画を実写化した本作から、待望の予告編映像が到着した。伝説の漫画雑誌「ガロ」に連載され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦日向子による原作が、存在感のある俳優としてますます評価を高める柳楽さん、今年デビュー10周年を迎えた瀬戸さんのW主演で映画化。その2人の幼馴染役に、若手実力派の岡山天音、さらに世界的に活躍する俳優・オダギリジョー、同じく「まれ」などで活躍する最旬女優・門脇麦と、個性豊かな実力派共演陣が集結する。舞台となるのは、幕末、「新撰組」や「白虎隊」に比べ、これまであまり語られることがなかった「彰義隊」。予告映像では、将軍に熱い忠誠心を持ち自らの意思で彰義隊に加わった青年・極(柳楽さん)と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入隊した柾之助(瀬戸さん)、そして友を止めるため、やむを得ず入隊した幼馴染・悌二郎(岡山さん)の偶然の再会から幕を開ける。その直後、「江戸という時代と彼らの青春の終わり」というカヒミ カリィの独特で印象的なナレーションから音楽が転調、門脇さんやオダギリさんも登場し、また瀬戸さんの力強い言葉や柳楽さんの慟哭とともに、まだ若い彼らが儚く散る運命を切ない映像美で魅せていく。混乱の幕末に翻弄された若者たちの姿を、現代の若者にも通じるリアルな青春群像として紡ぎ出した本作を、まずは、こちらから確かめてみて。『合葬』は9月26日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月08日俳優の柳楽優弥と瀬戸康史が主演を務める映画『合葬』(9月26日公開)の予告編が8日、公開された。将軍の警護と治安維持のために結成されながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった「彰義隊」の姿を描く本作。将軍への熱い忠誠心から、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極(柳楽)と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入隊した柾之助(瀬戸)、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった悌次郎(岡山天音)の、時代に翻弄された数奇な運命が描かれる。公開された予告編は、柳楽演じる極が「わが命は上様にささげ奉ると決めている」とりりしく宣言する姿から始まる。前半では極、柾之助、悌次郎らの3人が青春を謳歌する姿が描かれるが、後半に入ると一変、「恋も 友情も 志も 儚く散る」というメッセージが暗示するように、3人の運命が暗転していく様子が切なく映し出されている。映画の原作は、漫画雑誌『月刊漫画ガロ』(青林堂)で連載され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した人気漫画作品。原作者の杉浦日向子氏は1980年代の「江戸ブーム」をけん引し、数々の名作を残した。映画『天然コケッコー』(2007年)や連続テレビ小説『カーネーション』(2011年)などを手掛けた脚本家・渡辺あやが、映画脚本としては4年ぶりに担当。その渡辺が「新進気鋭の逸材」と評した小林達夫監督がメガホンを取り、共演にはオダギリジョー、門脇麦らが名を連ねている。(C)2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会
2015年07月08日NHK連続テレビ小説「まれ」で、土屋太鳳が演じる主人公・津村希の新しい恋(?)の相手・池畑大輔を好演中の柳楽優弥と、大河ドラマ「花燃ゆ」でも“幕末男子”を熱演中の瀬戸康史がW主演を果たす映画『合葬』。その2人の表情が対照的な、本作の世界観をシンプルかつ力強く表現するポスタービジュアルが完成、いち早くシネマカフェに到着した。「新撰組」や「白虎隊」に比べると、これまであまり語られることがなかった「彰義隊」。鳥羽・伏見の戦い後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的に結成された彼らは、江戸の民衆から慕われながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった。本作で描かれるのは、将軍に熱い忠誠心を持ち、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極(柳楽優弥)と、養子先から追い出され、行くあてもなく彰義隊へ入隊した柾之助(瀬戸康史)、彰義隊の存在に異を唱えながらも、そこに加わらざるをえなかった悌二郎(岡山天音)という、時代に翻弄された3人の男の数奇な運命。伝説の漫画雑誌「ガロ」に連載された杉浦日向子による原作をもとに、脚本を手がけるのは、4年ぶりの映画脚本となる渡辺あや。監督は、その渡辺さんが新進気鋭の逸材と認める小林達夫。共演には、若手実力派の岡山天音、世界的に活躍する俳優・オダギリジョーや「まれ」でも好演を見せる門脇麦など、個性豊かな面々が集結。ナレーションをカヒミ カリィ、音楽を「ASA-CHANG&巡礼」が務めることも話題となっている。到着したポスタービジュアルでは、「腹は決めた。心は迷っていた。」のコピーとともに、彰義隊に自らの意思で入隊した極と、ほかにあてがなく赴くままに入隊した柾之助の「動」と「静」の対比が、2人の表情からくっきりと浮かび上がっている。そして、友を止めるため、やむを得ず入隊した2人の幼なじみ・悌二郎(岡山天音)がその行く末を心配そうに、儚げに見つめている。いま改めて注目を浴びている、激動の時代を生きた“幕末男子”の三者三様の生きざまには、胸キュン必至。これまでの“時代劇”とは一線を画す現代の若者にも通じるリアルな青春群像に、いっそう期待が高まるビジュアルとなっている。『合葬』は9月26日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月15日俳優の柳楽優弥と瀬戸康史が主演を務める映画『合葬』(9月26日公開)で、歌手のカヒミ・カリィがナレーション、音楽ユニット・ASA-CHANG&巡礼が劇中曲を手がけることが11日、わかった。ともに映画作品への参加は初となる。将軍の警護と治安維持のために結成されながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった「彰義隊」の姿を描く本作。将軍への熱い忠誠心から、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極(柳楽)と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入隊した柾之助(瀬戸)、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった悌次郎(岡山天音)の、時代に翻弄された数奇な運命が描かれる。音楽活動以外にも、NHK FMのパーソナリティー、映画の字幕監修としても活躍するカヒミ。「江戸時代がまるで昨日終わったかのように、若者たちの息使いや笑い声が胸を締め付け、現代があの時代からずっとつながっているという事をリアルに感じました。このような作品に参加する事ができ、本当に光栄です」とコメントを寄せた。トライバル、電子音楽など既存のジャンルにとらわれない音楽で、舞台音楽などでも活躍するASA-CHANG&巡礼は、「『弔いの音楽』という小林監督の意をうけて」、楽曲を制作したことを明かし、「ASA-CHANG&巡礼としての渾身のサウンドトラックが仕上がりました」と自信をのぞかせた。映画『合葬』は、2005年に46歳の若さでこの世を去った漫画家・杉浦日向子さんの同名漫画が原作。『月刊漫画ガロ』(青林堂)で連載され、1984年には日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。脚本は、映画『天然コケッコー』(2007年)やNHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』を手がけた渡辺あや氏が担当し、『少年と町』(2007年)で京都国際学生映画祭グランプリを受賞した小林達夫監督がメガホンをとる。共演として、オダギリジョー、門脇麦らの出演が発表されている。(C)2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会
2015年06月11日伝説の漫画雑誌「ガロ」に連載された、江戸風俗研究家としても知られる天才漫画家・杉浦日向子の傑作を、柳楽優弥&瀬戸康史のW主演で映画化した『合葬』。このほど、本作にオダギリジョー、門脇麦ほか豪華共演者が新たに発表となった。幕末期、鳥羽・伏見の戦い後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により結成された「彰義隊」。高い志をもって結成され江戸の民衆からも慕われながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった「彰義隊」は、「新撰組」や「白虎隊」に比べると、これまであまり語られることがなかった。本作は、将軍・慶喜に忠誠心を持ち、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極(柳楽優弥)と、養子先から追い出され、行くあてもなく彰義隊へ入ってしまう柾之助(瀬戸康史)、彰義隊の存在に異を唱えながらも加わらざるをえなかった悌次郎(岡山天音)という、若き青年たちの切なく揺れ動く数奇な運命を描き出す。脚本を手がけるのは、映画『天然コケッコー』やNHK連続テレビ小説「カーネーション」などの人気脚本家・渡辺あや。映画脚本を手掛けるのは、4年ぶりとなる。監督には、その渡辺さんが「新進気鋭の逸材」と評する小林達夫。主演を務める柳楽さんは、存在感のある演技で評価が高く、現在、連続テレビ小説「まれ」にも出演中。また、瀬戸さんもデビュー10周年の今年、ドラマ「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」などでますますの飛躍を見せている。そして、若手実力派として注目される岡山天音と、いま最も注目を浴びる20代男優3人に、さらに強力な豪華キャストが加わった。「彰義隊」穏健派の懐刀・森篤之進には、国内外で活躍する実力派のオダギリさん。また、極(柳楽さん)の元・許嫁で、悌二郎(岡山さん)の妹・福原砂世には、「まれ」でも好演を見せる最旬・若手女優、門脇さん。そして、柾之助(瀬戸さん)が想いを募らせ、極が恋心を抱く茶屋の仲居・かなに「なぞの転校生」の桜井美南とフレッシュな演技派を起用。これまでの“時代劇”とは一線を画す、現代の若者にも通じるリアルな青春群像を紡ぎ出していく。『合葬』は9月26日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月26日柴咲コウさん、柳楽優弥さんと言えば、シリアスなお芝居の似合う美男美女俳優のおふたりですが、そんなイメージを覆すようなTVCMがいま放送中です。柴咲さんが演じているのが「略奪する女」。柳楽さんが演じているのが「略奪される男」。これは、新感覚リアルタイムストラテジーゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のお話です。このゲームでは、自分の村に防衛施設を建設し、ほかのプレイヤーの攻撃から村を守ったり、ほかのプレイヤーの村に攻め込んで資源を奪い、村を強化・拡大していきます。「略奪する女」篇では、イギリスの邸宅で、フランスの街中で、アメリカのオフィスビルで、資源を略奪されて落胆する人々がいる一方、日本にいる柴咲さんは、略奪を成功させ、「いただきました!」「ゲット、ゲット」と大喜び。無邪気に喜ぶ笑顔がとてもかわいい柴咲さんが見られます。「略奪される男」篇では、イタリアのカフェで、タイの屋台で、インドのタージマハール前で、資源の略奪を成功させて喜ぶ人々の姿に反し、略奪されたことに気づきショックで思わず声をあげる柳楽さん。この柳楽さんのショックと驚愕の表情には、見ているこちらがビックリするほど。いつものクールでイケメンの柳楽さんはどこへやら。そんなにショックを受けるほど、のめり込んでしまうゲームのようです。「世界各国篇」では、ドレッシーな衣装をまとった柴咲さんと柳楽さんが登場。ニューヨークの街角やモスクワの赤の広場、ロンドンブリッジ、エジプトのピラミッド前から、スマホを手に日本のみなさんへ語りかけます。「クラッシュ・オブ・クラン」が、世界中のさまざまな人から愛される、名実ともにNo.1ゲームであることが伝わってきますが、実はそれらの各国の背景は、渋谷のスクランブル交差点に設置された描き割りのセットであったというオチが。描き割りであることをまるで感じさせない、おふたりの演技にも注目ですね。これらのCMで共演した感想として、柴咲さんは「(柳楽さんが)久しぶりのCM撮影だったらしく、緊張してるって言ってて。いつもこんな感じだからドラマの撮影の時とそんなに変わらない感じでした」と笑ってコメント。また柳楽さんも、「ガチガチですね。僕もそんな相談するくらいキテたので、(柴咲さんから)勇気を与えられた、という感じです」と笑顔。ゲームの主要キャラクターの好みについての質問になると、柴咲さんは「やっぱり女の子。アーチャー」と回答。柳楽さんからは、「バーバリアン。ムキムキ。強そう。タフ!」という答えが。CMを見て気になった人は、ぜひお気に入りのキャラクターを見つけて、略奪に参加してみては?【アプリ概要】アプリ名:クラッシュ・オブ・クラン価格:無料ダウンロードはこちらから( iOS 、 Android )
2015年02月24日メガハウスが展開しているハイクオリティフィギュア「G.E.M.」シリーズより、『デジモンアドベンチャー 太刀川ミミ&パルモン』と『デジモンアドベンチャー 泉光子郎&テントモン』の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年6月発送予定で、価格は各5,832円(税込)。「G.E.M.」シリーズは、2009年より展開されている女性ファン向けの1/8フィギュアシリーズで、人気アニメや漫画のキャラクターを立体化。「G.E.M」とは、女の子にとって宝石のようなアイテムになって欲しいという意味と、女の子に向けたエクセレントモデル(Girl’s Excellent Model)という2つの意味が込められている。昨年15周年を迎え、新シリーズの制作も决定した『デジモンアドベンチャー』からの立体化は、昨年11月に開催された「メガホビEXPO Autumn」の中で発表され、注目を集めていた。『G.E.M.シリーズ デジモンアドベンチャー 太刀川ミミ&パルモン』は、二人の仲の良さを感じられる"ぎゅっ"と寄り添うポーズで立体化。ミミはパーツを差し替えることでポニーテールの髪型や、最終回のワンシーンを彷彿とさせる表情を楽しむことができる。そして『G.E.M.シリーズ デジモンアドベンチャー 泉光子郎&テントモン』は、パソコンに夢中の光子郎とそれを見守るテントモンを再現。光子郎は表情替えパーツでパソコンと格闘する真剣な顔も表現できる。商品価格は各5,832円(税込)で、予約締切は2015年2月下旬予定。商品の発送は、2015年6月下旬を予定している。また、この2商品をセットにした『G.E.M.シリーズ デジモンアドベンチャー「太刀川ミミ&パルモン」「泉光子郎&テントモン」』も用意されている。こちらの価格は11,016円(税込)。(C)本郷あきよし・東映アニメーション
2015年01月20日手塚治虫タッチのパロディー漫画『神罰』で知られ、著名作家の絵柄をまねたシモネタギャグを得意とする漫画家の田中圭一氏。デビュー当時からサラリーマンを兼業する"二足のわらじ漫画家"としても有名で、現在はBookLiveに勤務する一方で、京都精華大学の講師も務める。そのほか、「田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-」(ぐるなび)、「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~」(文芸カドカワ/note)、「ハピラジ!」(ニコニコ生放送)など、インターネットを中心に幅広く活動している田中氏。今回、紙からインターネットへ移行した経緯や、インターネットの魅力、漫画家としての今後の展開などをインタビューした。――田中先生はインターネットを積極的に活用されていて、2013年に漫画発表の場を紙媒体からインターネットに移されたとのことですが、どういった経緯だったのでしょうか。ちょうどその少し前から僕の紙の本が売れなくなってきていて、世間でも、雑誌も売れない単行本も売れないという傾向が顕著になってきてますよね。だから、これから先、漫画家で食べていくのに希望的な状況じゃないなと思ったんです。そんな時に、電車で周りを見渡すとみんなスマホをいじっていたんですね。新聞や漫画雑誌を読んでる人はずいぶん減ったけどスマホは見ている。だったらスマホの中で自分の存在感を大きくすることが生き残りの1つの手だなと感じたんです。当初は、特にマネタイズは考えていなかったんですが、Twitterで面白いネタをつぶやいたり面白い画像を載せるとフォロワーが増えるし、これから先スマホやインターネットでみんなもっと情報を得るようになっていくだろうから、その中で生き残るための第1歩と考えたんです。――編集者で漫画原作者の竹熊健太郎さんにも後押しされたとか。竹熊さんが2010年くらいから、これからは「街のパン屋さんのような漫画家を目指せ」とおっしゃっていて。彼が紙の本からの仕事がなくなってスランプになっていた時期に、周りから勧められて『たけくまメモ』というブログを立ち上げたんですよ。そうしたら一気に固定ファンが数万人できて。これからの漫画家は、大手のメジャー雑誌に載ってミリオンセラーを出して豪邸を建ててというのが年々難しくなってくるから、数万人でもいいから固定ファンを捕まえてその人たちが欲しいもの、望むものを提供することでマネタイズをしていくのが良いと。それはすごく正しいなぁと思っていて。それを見ていたから、最初は自分も興味本位でおもしろ画像などを上げている内に、リツイートが増えて、フォロワーが増えて、「あー、これはメディアなんだ」とわかったです。――実際にSNSを始められて実感したんですね。当時、前の会社で「コミPo!」という漫画制作ソフトを発表する際に、プロモーションムービーを作って発売前に一部の関係者用にWEBにアップしたんですよ。その時にアルファブロガーの小飼弾さんにも見てもらったんだけど、「発表会が来週ありますよ」という告知をした時に、「ようやく発表ですね」と一部の関係者しか公開していなかったムービーのURLをうっかりTwitterに載せてしまって…。そしたら一気にダーッとリツイートされてサーバーもパンクして、その時にツイートをエゴサーチするとドンドン話題が増えていくのがリアルタイムで見れて、「バズられるってこういうことなんだ」とわかったんです。それまでもバズるとかバイラルっていう言葉は知っていたんだけど、1秒に何十人もリツイートされるという経験を初めてしたんですよ。――個人がすごい影響力を持つ、と。「コミPo!」でコンテストをした時、中に1人すごく面白い漫画を作ってくる人がいて、それがダ・ヴィンチ・恐山さんでした。彼は芸能人でもない普通の人なんだけど、彼のツイートはものすごく面白くて、それがドンドンとバズられて多くのフォロワーが付いたんです。その時、「Twitterって、有名人でなくてもバズられればフォロワーが集められるんだ」とあらためて思ったんですよ。僕も初めは、なにげなくおもしろ画像を投稿していたら、ついっぷるの人気画像ランキングに入って、僕のフォロワーじゃない人の目にも触れてドンドンとリツイートされて、フォロワーも増えたので、「これは面白いな」と思いました。ツイートや画像を何時ごろに上げればバズられやすいかとか、どんなネタが受けるのかとか、Twitterを使って、個人でのマーケティングリサーチをできることに気付いたんですね。――ご自身でマーケティングリサーチまでされているなんて驚きです。私はこれまで雑誌のアンケート結果ってあまり教えてもらえなかったんですよ。ギャグ漫画でページが少ないとアンケート上位に行くことは難しくて、編集さんも気を遣ってくれて「一部では好評みたいですよ」くらいしか教えてくれなかった。ただ、個人的には、今回こういうネタだからこういう反響があった、というデータが欲しかったんですね。この時間にこのタイミングでこのネタを上げたらリツイートされた、勝因は何だろう、自信満々のネタが全然ウケなかった、敗因は何だろう、みたいな。こんなことを繰り返し、ずーっと自分のデータとして蓄積していったんです。そこから、もちろんマネタイズは無視して、「ウケたいという気持ちだけで、いかに多くの人を笑わせられるか?」ということをやり始めたんです。――ファンの方と直接的な交流が生まれたんですね。そんなことをしているうちに、僕のネタ画像を見た編集者からWEBでの連載依頼が来て、そこに載った作品をTwitterやFacebookで情報発信してバズられて…という良いスパイラルになった。紙の雑誌に固執していたら、世の中に作品を発表できなかったかもしれない。これによって、「田中圭一をフォローしておくと面白いものが色々とくるぞ」というフォロワーとの信頼関係ができたっていうのは、これから電子化が進むという時期に、うまくSNSの波に乗れたなと思いますね。――そうしてインターネットの影響力を実感される中で、電子書籍の可能性と課題についてもお聞かせください。日本の家電メーカーにぜひ言いたいのは、日本って世界的に珍しく国民がすごく本を読む国だということ。日本人は知識欲が旺盛で、本を読むことが好きですよね。にもかかわらず、なんで電子書籍デバイスを日本人に合う形で作らないのかと思うんですよ。スマホはアメリカ製か韓国製で、手帳サイズで、さすがに漫画を読むにはきついですよね。タブレットは、サイズはちょうどいいですけど重い。だったら、もっと薄くて軽くてペラペラで、筒から巻物のように液晶画面がひゅっと出せて、雑誌の見開きサイズで読めるような端末ができるといいですよね。日本のメーカーが本気出せば簡単にできそうなもんじゃないですか。それによって電子書籍の市場ってもっと広がりそうなのに、やらないでしょ、どこも。電子書籍の漫画が読みづらいという人もいますが、新しいデバイスなら解決できる。ガラパゴスでもいい。日本市場って本に関しては大きいはずなので。――デバイスの進化には期待ですね。コンテンツ側で電子書籍に期待することはありますか。たくさん言いたいことはありますね。昔、ケータイコミックなどで音が出るものがありましたが、あまり流行らなかった。デジタルならではの面白い仕組みはあったんですが、それを最大限に使う作品・キラーコンテンツがなかった。やはりこういったものを普及させるのはキラーコンテンツありきですよ。例えば、デジタルデータなんだから、1ページ目からラストまで1本道である必要はないですよね。ゲームが得意としているストーリーの分岐とか、最初に自分の名前を登録すると、漫画の主人公の名前が自分の名前になるとか。分岐に関しても、アドベンチャーのように選ばせるのもあれば、ランダムに変わるというのもあるとか。そういった仕様も技術的には難しくない。問題は、そういう面白い仕組みを活かしたキラーコンテンツがあるかどうか。器を作ったら、器に見合う料理を考えなきゃいけなくて、漫画家さんなりクリエイターさんが、新しい仕組みに見合う作品を作って、1作品でもヒットが出れば、「この手法があるなら俺ならこう活用するぜ」という人が続々と出てくる。それが電子デバイスで本を読む新しい形にならないかなと思っています。――田中先生もそういう作品を作ってみたいですか。作りたいですね。たとえば、(主人公が複数存在し物語が並行して進む)ザッピングの作品ができないか、とか。とある夫婦が登場する作品で、奥さん目線では幸せなストーリーなんだけど、旦那さん目線では悲劇だとか。他には、最初のページで「あなたはどの漫画家が好きですか」というアンケートがついていて、手塚治虫とか松本零士とか選択肢を選んでもらって、ストーリーは同じでも、選んだ作家の絵柄に変わるとか。手塚治虫の絵で読んだ後に松本零士の絵に切り替えると微妙に違っていて、「こう違うんだ」というようなところを楽しむとか。デジタルの時代の表現方法の1つだと思います。――いろんな可能性がまだまだあるんですね。あるんですよ。誰かがキラーコンテンツを出して、そればブレイクした時こそ、新時代が来ると思います。僕も実験的に、なにかやってみたいと思うんですよね。ホラー漫画は僕の絵じゃ合わないかもしれないけど、じつはやりたいんですよ。例えば作品の中に、"読んだら死んじゃう漫画"というものが登場して、登場人物がその漫画を読んで次々に死んでいくというストーリー。これは、当然フィクションなので、実際にこのデジタル漫画を読んだ読者が死ぬわけじゃない。でも、ストーリーを読み進めていくと、最後に「この漫画は絶対に読み返してはいけない」と書いてあるページが開かれて、作品は終わる。それを、たまたま2回目に読んだ読者がいたとしたら、冒頭に「なぜ読み返すなと言ったのに読んだのか!」と書いてあって、つまり1回目に読んだときと中身が変わってしまっている。この恐怖ってハンパないと思います。これで読者が作品の中にイッキに引き込まれていくとか。――田中先生は現在、電子書籍の「BookLive!」にお勤めですが、最近話題の漫画家さんへのインタビューコーナー「わが生涯に一片のコマあり」についても教えてください。どういった経緯で始まった企画なんですか。BookLiveの社員の方から、以前に私が実施した藤田和日郎先生のインタビューがすごく好評だったので、ああいうものを定期的にできないかという依頼があったんです。コーナー化するにあたっては、ネットで読ませるための文字数の上限やテーマ設定など、いろいろと改良が必要な点がありました。そうした時にある方から、「"作者の渾身の1コマ"に絞ってはどうですか」というアイデアが出た。それならワンテーマだし文章も短くて済むし、焦点もはっきりする。他でもやっていないと。そして別の方が「わが生涯に一片のコマあり」というぴったりのタイトルを考えてくれた。そうしてこのインタビュー企画が始まりました。第1回ゲストの新條まゆ先生が、こちらが望んでいたとおりのお話をしてくれましてね。新條先生の連載が打ち切りになりそうだった時期に、「渾身の1コマ」を描くことで盛り返して人気が回復して行った、というような。そこで弾みがついてコーナーが続いています。――このコーナーはTwitterなどでもすごく評判なのですが、インタビュー時にこういうことを聞こうというのは何かあるのでしょうか。そうですね。僕も漫画家なので、この作品のここはすごく苦労して描いててるなっていうのがわかるんです。例えば東村アキコさんの場合は、『マカロニほうれん荘』(鴨川つばめ/秋田書店)や岡田あーみんさんの漫画が大好きで、それが引き出しになっていて今の作品を描いているとおっしゃっていて。自分もギャグ漫画家として、小さい頃好きだった漫画はあれとこれとこれで、それが組み合わさって今の漫画になっているというのがあるので、すごくわかるというか、お互い「そうだよね」というのがあるのは作家同士ならではだと思いますね。――なるほど。漫画家同士だからこそわかる世界観が、あのインタビューを生んでいるんですね。そうした幅広い活動をされている田中先生ですが、今年から京都精華大学で「ギャグマンガコース」の講師もされています。そのお話もぜひ聞かせてください。本当は竹熊健太郎さんの助手で入る予定だったんだけど、急きょ竹熊さんが休学されるということになって、あとは任せたと(笑)。経験もないし、忙しくて準備もできてないしで、バタバタとしたスタートでした。始めてみて思ったのは、生徒に教えるためにはロジックを自分で整理して伝えなきゃいけないということ。今まで直感で、つまり右脳でやっていたものをロジカルに整理することで自分にも気づきがあったんです。例えば、読者に「こっちだよ」とわざと思考をミスリードさせておいて、実はこっちだったみたいな意外性というかギャップが笑いを生むんだ…とかね。――教えることを通じて、田中先生ご自身も表現の理論を改めて整理できたんですね。どうしてこれは面白いんだろう、と常に分析しながら見るという視点も持つようになって、他の仕事にも良い効果が生まれましたね。先ほどのインタビューコーナーも、この作品はどうして泣けるんだろう、とか分析しながら作品を読んでいますし、今ぐるなびで連載している『ペンと箸』も、事実をそのままの順番で漫画にするのではなく、話の順番を入れ替えることでより感動が伝わるな、とか。いろいろと並行してやっている仕事がそれぞれ役に立っているんです。――これまで若い漫画家志望の方に教える機会はあったのでしょうか。今まで何人か、漫画家志望の若いアシスタントが来たことはあったけど、あまりギャグ漫画家になりたいという人はいなかったから、教えられることがあまりなかったですね。でも今は、大学でギャグ漫画家になりたいという人に教える訳だからやりがいもあります。京都精華大には「ストーリーマンガコース」と「ギャグマンガコース」があって、ストーリーマンガコースに落ちたからギャグマンガコースに来た人もいるんだけど、そうした中にもすごくギャグセンスのある学生もいる。プロになろうと思ってなくてもポテンシャルがあったり、センスを秘めている人はいっぱいいて、そういう人には「君はギャグに向いているから磨いていこうよ」という話もできますよね。――違う道を目指そうとしていた人が、ギャグ漫画家になって良い作品を生み出して、読者を楽しませていくというのは素晴らしいですね。本人もたぶん、ストーリーマンガコースに行ってたら生徒数も多くて競争率が高かったりで挫折してしまったかもしれないけど、ギャグマンガコースは人数も少ないから、その中で「イケてるぞ」となれば、自信もつくんじゃないでしょうか。竹熊健太郎さんが「電脳マヴォ」っていう無料の漫画サイトをやってるんですが、ギャグマンガコースで才能を持った人はそこでも紹介していきたいと言っていて、生徒さんが納得してくれればそこに作品をアップして世の中の多くの人に見てもらう機会を持つというのも、ありかなと思っています。そこで編集者の目に止まって商業誌デビューを果たす、という道もあるかもしれないですし。――インターネットならではの作品の見せ方ですよね。「note」っていうSNSで人気の『岡崎に捧ぐ』という漫画がものすごく読まれていて、作者の山本さほさんは、現在いろんなところから引っ張りになっているんですよ。内容は「ちびまる子ちゃん」的な作品なんですが、「ちびまる子ちゃん」よりももう20才くらい下の世代にすごくささっていて。ちびまる子って10年ごとに、つまり年代ごとに作ればいいんじゃないかと思ったりね(笑)。とにかくその漫画、面白いんですよ。ネットで人気を博して商業誌に行くっていうのもあるんですよね。こういう言い方はよくないんだけど、漫画家志望って編集さんとそりが合わなくて、デビューはしたものの連載を取れないまま何年かの時間をすり減らしてしまうこともある。でもネットに上げると、支持してくれる人が何人いるかが数字でわかるので、結果が悪ければすべて自分の責任です。冷酷ではあるものの非常に平等な発表の仕方ですよね。そういう方法でのデビューもあると思ってまして、竹熊さんの「電脳マヴォ」などからデビューするというのもあると思うんですね。――このようにファンの方と直接つながれる時代に、出版社の役割とは何だとお考えでしょうか。やっぱり大手の出版社の編集さんって、すごく特殊なノウハウを貯めている方がいて、新人が持ち込みしてきてから一人前にして世に送り出すまでのトレーナーとして一流な人もたくさんいるんですよ。それを分っていない人は編集者を軽視する発言をしがちですよね。WEBとかブログで人気になった漫画家さんが10年、20年と食べていけるかというのは、トレーナーの力量も大きいと思います。あとはアシスタントに入ってそこの先生に学ぶとかね。そういう道のメリットもたくさんあると思いますよ。ネットはそういう工程をすっとばせるから便利だと言われがちですけど、最初はビギナーズラックでヒットを打てても、2打席目から打てない人もいて、とにかく編集者や師匠から教えや、漫画家としての基礎体力作りを軽視してはいけないと思いますね。――ある作家エージェントの方がおっしゃっていたんですが、「0を1まで売るのはエージェントの役割だけど、1を100にするのはやはり出版社さんが強い」と。どちらが良いではなくて、それぞれ役割があるということでしょうか。大手の出版社さんって編集者が優秀だからミリオンセラーが出ると思われていますが、それに加えて営業の方のスキルも高いからだと思いますよ。僕も営業やっていたからわかるんですが、良いものを良いと伝えて書店さんを説得するのは営業さんの力なんですよね。だから1万部を100万部にするのは、販促やキャンペーンも含めた営業力だと思うんですよ。ネットで作品を出した人がそこまで行けるかというと、営業さんが後押ししてくれないとなかなか難しいですよね。ネットでヒットした『きょうの猫村さん』(ほしよりこ/マガジンハウス)とか、『となりの801ちゃん』(小鳥アジコ/宙出版)とかは、紙の本になって初めて大きくマネタイズができたわけじゃないですか。ネットだとただの人気者で終わってたかもしれない。だから、出版社が今も作家さんにお金をもたらす重要な役割を担っているのは確かですよね。今後は電子書籍ストアとか先ほどの「note」とかで作家が直接売るというの時代が来るかもしれませんが、それはそれで作家自身の営業力が必要だと思いますよ。ネット上には様々なコンテンツがものすごくたくさんあるので。――田中先生が先日から参加されている「ハピラジ!」についても教えてください。ニコ生(ニコニコ生放送)で「ハピラジ!」というWEBラジオを始めることになりまして。この番組というかシリーズは、声優さんを中心にやってきて、漫画家は僕が初かもしれません。番組としては、企画の担当者が面白いコーナーとかを考えてくれていて、ニコ生を使うので、音だけじゃなくて時々絵を描いたり大喜利のようなこともやっていきます。僕が描いた絵に声優さんが声を当てたり、4コマ漫画の3コマまでを僕が描いて4コマ目を募集とか。ラジオなんだけど、ところどころ絵も入っている感じで今の時代ならではの番組ですね。――田中先生はTwitterやFacebookも活用されていますが、ニコ生をやろうと思ったのはなぜですか。もともとニコ生は個人でもやりたかったんですが忙しくて手をつけられていなかったところに、ハピラジ!のお話をいただいてぜひやらせてくださいと。一人で全部やるのは大変ですからね。FacebookとTwitterとニコ生は個人で出来るプロモーションとして、3つでセットと考えています。Twitterは瞬発力、バイラル力はあるけど、すぐタイムラインが流れてしまう。Facebookはもう少し滞留しますし、もう少しお友達限定というクローズドな部分がある。音声は生放送でリアルタイム性がある。この3つを組み合わせるのが1番効果的だと思っていたんです。だから、ニコ生を始めたのはちょうどいいタイミングでした。今後、以前に勤めていたソフト会社で企画していた『ライブアニメ』という、音声に反応してアニメのキャラが操作できるソフトを使った放送などもやってみたいなと思っています。アニメキャラによる生放送です。――次々と新しい取り組みをされている田中先生ですが、最後に、漫画家・田中圭一としての今後の展開について教えてください。僕が今52歳だから、健康にペンが握れるのはあと20年なんですよね。土日しか描いてないから、計算するとあと単行本15冊しか死ぬまでに出せないな、と最近考えています。つまり、残された時間と描ける作品数は限られています。なので、山のようにある「やりたい企画や作品」の中から「何を諦めて、何をやるか」を考えなきゃいけない歳なんですよね、52歳って。これまで温めて実現できていない企画の中で早めに着手しないとダメなものを、優先的にやっていきたいと思っています。ここ2、3年はそこに力を注ぎたいなと。さっき言ったインタラクティブな漫画もその1つなのでぜひ実現したいですね。
2014年12月26日2005年に46歳の若さでこの世を去った漫画家・杉浦日向子さんの『合葬』が、主演に柳楽優弥と瀬戸康史を迎えて初めて実写映画化されることが10日、明らかになった。映画は来年秋の公開を予定している。『合葬』は『月刊漫画ガロ』(青林堂)で連載され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した人気漫画。杉浦さんは1980年代の「江戸ブーム」を牽引し、数々の名作を残した。中でも、同作は評価が高く、幕府の解体に反対し、最後まで戦った「彰義隊」をテーマに、そこに参加した3人の若者の数奇な運命を描いている。映画『天然コケッコー』(2007年)や連続テレビ小説『カーネーション』(2011年)などを手掛けた脚本家・渡辺あやが、映画脚本としては4年ぶりに担当。その渡辺が「新進気鋭の逸材」と評した小林達夫監督がメガホンを取る。柳楽演じる秋津極は、悌二郎(岡山天音)の妹との婚約を破談にし、彰義隊へ入隊。クールな物腰の反面、主君・徳川慶喜に対して熱い忠誠心を抱いている。柳楽は本作について「日本の伝統、日本らしさというのは忘れてはいけないんだと作品を通して思いました」と実感。「粋な人生を生き抜いた『極』という役を演じることができて幸せでした」と俳優としての喜びを語った。一方、瀬戸演じる吉森柾之助は、極、悌二郎の幼なじみで、養子先の笠井家を追い出され、行くあてもないまま彰義隊へ入る役どころ。原作の魅力を「杉浦日向子さんの作品は、"萌え"と"燃え"が共存した不思議な世界へ僕達を連れて行ってくれる」と説明し、「作品を知っていくうちに、僕が思い描いていた武士は薄っぺらく、当時の人も現代の若者と同じような悩みを持ち、柾之助はある意味時代にあらがった人物なんだという、僕なりの答えが見つかった」とこちらも歴史の重みを再認識していた。
2014年12月10日「月刊漫画ガロ」に連載されていた、天才漫画家・杉浦日向子の「合葬」を柳楽優弥、瀬戸康史を主演に迎え実写映画化することが明らかになった。慶応4年。300年にわたる徳川幕府の支配が終わった。極(柳楽優弥)は、悌二郎(岡山天音)の妹との婚約を突然破談にする。それを聞いた悌二郎は憤慨し、極を追い詰めている最中、幼馴染である柾之助(瀬戸康史)と再会。柾之助が家を追い出されたと聞いた極は、柾之助に彰義隊への入隊を勧める。この3人の再会が、其々の人生を狂わせてゆく…。伝説の漫画雑誌「月刊漫画ガロ」に連載され日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦日向子の傑作漫画を原作に、映画『天然コケッコー』や連続テレビ小説「カーネーション」などを手掛けた人気脚本家・渡辺あやと、新進気鋭の逸材と評した小林達夫がタッグを組み実写化した本作。秋津極役に『許されざる者』『闇金ウシジマくん Part2』など存在感のある俳優として評価が高い柳楽優弥、極の幼なじみ吉森柾之助役に来年デビュー10周年を迎え、『わたしのハワイの歩きかた』や2015年1月からスタートする大河ドラマ「花燃ゆ」などますます飛躍を見せる瀬戸康史がW主演を務める。そして2人の幼馴染役で柾之助、極と関わり翻弄されていく福原悌二郎役に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『チョコリエッタ』に出演する岡山天音が好演。幕末という時代の転換期に生き、戦いに巻き込まれていく若者たちの青春を濃密で哀切な空気と共に描いていく。以下、出演者コメント<柳楽優弥/秋津極役>「日本の伝統、日本らしさというのは忘れてはいけないんだと作品を通して思いました。粋な人生を生き抜いた「極」という役を演じることができて幸せでした」<瀬戸康史/吉森柾之助役>「僕が演じた柾之助はあっけらかんとした性格で、僕が思い描いていた“武士”とは全く違っていた。ものすごく純粋で不器用だ。作品を知っていくうちに、僕が思い描いていた武士は薄っぺらく、当時の人も現代の若者と同じような悩みを持ち、柾之助はある意味時代に抗った人物なんだという、僕なりの答えが見つかった。杉浦日向子さんの作品は、“萌え”と“燃え”が共存した不思議な世界へ僕達を連れて行ってくれる」<岡山天音/福原悌二郎役>「幕末を生きた若者達が、今の僕らと同じ等身大の想いを抱いて、確かに生きていたんだとゆう事を、この作品に参加して身を持って感じました。この映画を通して当時を生きた人達の体温に少しでも触れて頂きたいです」『合葬』は2015年秋全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月10日作家・中村文則の同名小説を柳楽優弥主演で映画化する『最後の命』が11月8日(土)より公開されるのを記念して、キャストと監督による初日舞台あいさつが横浜、新宿、渋谷で開催される。その他の写真本作は、ウォール・ストリート・ジャーナル選出“年間ベスト10ミステリー”に、日本人として初めて2年連続で選出された作家・中村文則の初映像化作品。幼少期に巻き込まれた凄惨な事件の記憶を抱えて生きる男たちが罪や死を背負いながら生きる希望に向かう姿を描いている。初日舞台あいさつは、横浜ブルク13、新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、柳楽、矢野聖人、比留川游、松本准平監督が登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が受付中。なお本イベントは15歳以上の観客が参加できる。『最後の命』初日舞台あいさつ11月8日(土)■会場:横浜ブルク1310:30の回上映後/舞台あいさつ■会場:新宿バルト913:00の回上映後/舞台あいさつ■会場:ヒューマントラストシネマ渋谷14:40の回上映後/舞台あいさつ登壇者(予定):柳楽優弥、矢野聖人、比留川游、松本准平監督料金:2000円(税込)プレリザーブ:受付中~11月4日(火)11:00AM
2014年10月29日磁気健康ギア「Colantotte(コラントッテ)」の製造・販売を行うアーク・クエストは10月30日まで、「コラントッテX1サポーター・プロアマ大会キャンペーン」を実施している。○有名プロゴルファーと一緒にプロアマ大会に参加できる!同キャンペーンは、当選者は有名プロゴルファーと一緒にプロアマ大会「ゴルフ5限定 コラントッテX1サポーター・プロアマ大会」に参加できるというもの。スポーツ愛好者へ向けて提案する"リカバリー&ケア"のためのスポーツギア「コラントッテX1」シリーズから出ている、サポーター4商品を全国の「ゴルフ5」各店で購入した人を対象にしている。同社は国内外のアスリートとアドバイザリー契約を締結しており、とりわけゴルフ界では石川遼や有村智恵など、第一線で活躍する多くのプロが同社と契約している。今回開催する「コラントッテX1サポーター・プロアマ大会」には、古閑美保、有村智恵、深堀圭一郎、藤本麻子はじめとする有名プロゴルファー総勢30名が参加し、憧れのツアープロと一緒にプレーできる、ゴルフファンにはたまらないキャンペーンになっているという。キャンペーン期間は、8月1日~10月30日。「ゴルフ5」各店舗にて対象商品「X1エルボーサポーター」「X1ニーサポーター」「X1カーフサポートタイツ」「X1ウエストベルト」(各種各サイズ)を購入した人に抽選で、<Aコース><Bコース>のプレゼントを実施する。一部、対象商品の取り扱いがない店舗もある。<Aコース>は、抽選で90名を「ゴルフ5限定 コラントッテX1サポーター・プロアマ大会」へ招待。同大会は関東近郊のゴルフ場にて開催予定で、交通費は実費。<Bコース>は、抽選で30名に「プロゴルファーサイングッズ」をプレゼントする。応募方法は、「ゴルフ5」店舗にある同キャンペーン専用ハガキにて、対象商品を購入したレシートを貼付し、郵便ポストに投かん。10月30日までに購入したレシートであれば応募可能で、応募期限は11月10日当日消印有効。当選者のみ連絡の予定。
2014年08月20日柳楽優弥主演の舞台『金閣寺』が4月5日(土)、東京・赤坂ACTシアターで開幕する。本番を翌日に控えた4日、柳楽はじめ水橋研二、水田航生、市川由衣らメインキャストと演出の宮本亜門が同劇場で会見を行った。「金閣寺-TheTempleofTheGoldenPavilion-」チケット情報同作は宮本が三島由紀夫の名作を舞台化したもので、2011年にKAAT神奈川芸術劇場で初演。同年にNY公演も行い好評を博している。今回はメインキャストを一新しての上演。生来の吃音から疎外感に苛まれる主人公・溝口役を柳楽優弥、彼をめぐるふたりの友人を水橋研二と水田航生、溝口の初恋の女性と女師匠のふた役を市川由衣が演じる。「当初は吃音症を強く意識した。稽古に入ってからは、溝口の内面や感情を大事にしなければと考え、亜門さんの指導を受けながら役に近づけていきました」と柳楽。宮本を優しい演出家と聞いていたが「(実際は)とても厳しい人でした」と笑った。宮本は「誰に聞いたんだよ」と苦笑いしながらも「柳楽さんの溝口は内面を露骨に出す」と話す。「柳楽さんが生で出す役者さんということもあって、キャスト全員が舞台に生で存在してほしいと考えた。それがエネルギーとして凝縮され大きな竜巻になるように、細かいところを変えたりしてシーンを作っていった。生の役者の汗とにおいが、それぞれの役から香り立つように怒涛の稽古をしてきました」と自信をのぞかせた。一方ふた役の市川は役作りに悩んだという。「特に女師匠はキリッとした女性。演じたことのない役で難しかったが、まさか亜門さんが実際にやってくれるとは思わなかった。それがすごく格好よくて、参考にさせていただきました」と笑顔。宮本も「僕は(稽古場で)全役やってますよね」と笑う。最後に柳楽が「周りのキャストに支えられながら、この舞台を代表作にするという強い気持ちで本番に挑みたい」と気合を入れると「代表作になりますよ」と宮本が太鼓判を押した。公演は4月5日(土)から19日(土)まで東京・赤坂ACTシアターにて。チケットは発売中。
2014年04月04日「自分の考えていることが思ったとおりに相手に伝わらない」。この悩みに頭を抱えている人は数多く存在します。あなただけではないのです! では、この問題をどうしたら解消できるのでしょうか。45万部を超えた大ベストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに話を伺いました。■2013年は日本人にとって“伝え方元年”「2020年大会のオリンピック東京招致決定は、日本人が国際舞台において伝え方で勝利した、歴史的な瞬間でした。滝川クリステルさんの『お・も・て・な・し』という言葉も印象的でしたが、安部首相のプレゼンにも、私自身は心を惹かれました。なぜかと言うと、人が票を入れたくなるような技術が盛り込まれていたからです。安部首相のプレゼンでのコトバを要約すると、以下になります。『東京を選ぶということは、スポーツで世界をより良くしようとする国を選ぶことです』IOCの実現したいことは、スポーツを通して世の中を良くすることです。つまり、相手の好きなこと=IOCが実現したいことを、そのまま表現していたのです。これまで“伝え下手”だと言われてきた日本人がプレゼンで勝利したことで、国全体が明るい雰囲気になったと思います」DJポリスの活躍やドラマから名セリフが生まれるなど、2013年はまさに「伝え方」が鍵を握る1年でしたね。「DJポリスは人が動きたくなる『チームワーク化』という技術を使って、やんちゃな若者達の心を動かしたのです。お願いをする時に相手対自分と対立するのではなく、『一緒にやりましょう』と同じ方向を向くと、思わず聞いてしまうという本能を人は持っているんです。ドラマの名セリフにも、伝える技巧がきちんと組み込まれています。例えば『半沢直樹』では、正反対のコトバを使うとセリフが強くなる『ギャップ法』が用いられていました。流行語大賞に選ばれた『倍返しだ!』というコトバの前に、『やられたら、やり返す』というギャップを前に持ってくることで、あのセリフが強烈に浸透したのです。2013年ほど名言が生まれた年は珍しいですよね。人々がいかに伝え方が重要か、という事実に気づいた1年でもありました。日本人は“学ぶモード”に入ると一気にレベルを上げられる特長を持っているので、なるべく早い時点で伝える技術を身につけることをオススメします」■伝え方は「センス」ではなく「技術」ですが、自分の気持ちや意思を思いどおりに伝えることに、苦手意識を持つ人も多いかと。「それは、伝え方にはセンスが必須という先入観があるからです。伝え方に必要なことは、センスではなく技術。料理を例に挙げてみましょう。キャベツの千切り初心者の小学生が知識もないままにトライしても、上手く切ることができませんが、母親に教えてもらうだけで格段にレベルが上がります。この例でもわかるとおり、技術もないままに上手く伝えようとするのは、初めて千切りをする小学生と同じ状況なのです。技術は、先に技術を身につけた人から教えてもらえば、誰にでも習得できる、ということです」技術はプロから学ぶのが近道! ということで、次回からは伝え方の第一人者・佐々木さんに、読者からの質問に答えていただきます。 ・「伝え方」のお悩みにアドバイスしてほしい方募集! ・『伝え方が9割』の佐々木圭一氏に聞く、心に響く伝え方
2014年01月30日『包帯クラブ』(2007年)『すべては海になる』(2010年)など、デビュー作の『誰も知らない』(2004年)以降も、主に映画というジャンルで活躍してきた柳楽優弥。21歳になった彼が新たに挑むのが、村上春樹のベストセラーを蜷川幸雄が舞台化する『海辺のカフカ』だ。柳楽が演じる田村カフカは、父親にかけられた“呪い”を乗り越えるために「世界で最もタフな15歳になる」と四国へ旅する役どころ。日本人演出による村上作品の上演は初めてで、蜷川の強い希望によって初舞台・初主演となる柳楽と共に注目を集めている。そんな初物づくしの本作について、柳楽が語ってくれた。舞台『海辺のカフカ』チケット情報「舞台に出ることになった決め手は何ですか?って聞かれるんですが、村上さんと蜷川さんのタッグに僕も協力させていただけると聞いた時に、『ウソでしょ?僕でいいんですか?』と訊いたくらいで“決め手”なんておこがましいです(笑)。ただ台本を読んで役に共感できるかどうかは、僕にとって分かれ道かもしれないですね。やっぱり情を込めて演じられるかっていうのは大切なので。今回はすぐにカフカとの共通点を感じたし、初舞台でもこの役なら出来るかもしれないと思いました」その具体的な共通点は何か尋ねると、「筋トレを欠かさないところとか……世界最強になる!と考えるところとか。僕の場合は30歳までにという違いはありますけど」と少し照れたように笑う柳楽。一方で「今、どんどん怖くなってきていて」と、不安と期待がないまぜになった表情も見せた。「周りには村上さんのファンも多くて、それこそ『海辺のカフカ』を読んで旅に出たといういうヤツもいるんです。そういう人たちが真剣に『期待してる』と僕に言ってくるので、その気持ちは裏切れないなと。こないだは蜷川さんの稽古場(下谷万年町物語)を見学させてもらったんですが、尊敬している藤原(竜也)さんが蜷川さんの厳しい指示にしっかりと応えている姿を見て、あんな信頼の形があるんだとうらやましくなりました。だから稽古では、そんなことも分からないのか!って蜷川さんに言われても、どんどん聞くようにしたいです」柳楽の言った“最強”とは、「強いだけじゃなく、優しくあること」なのだとか。彼自身がカフカ少年と重なって立ち現れる舞台。柳楽優弥という役者の感触を、ナマで感じられる絶好の機会と言えるだろう。公演は5月3日(木・祝)から5月20日(日)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて上演。チケットは2月18日(土)10:00時より発売開始。なお、チケットぴあでは1月31日(火)11:00まで先行予約(いち早プレリザーブ)を受付中。取材・文佐藤さくら
2012年01月26日佐藤江梨子と柳楽優弥主演の『すべては海になる』が1月23日(土)に公開初日を迎えた。佐藤さん、柳楽さん、そして山田あかね監督による舞台挨拶が都内劇場で行われ、先日結婚式を挙げたばかりの柳楽さんへの祝福ムードで大きな盛り上がりを見せた。どこかで寂しさを感じている書店員の夏樹(佐藤さん)と崩壊した家庭を一人、立て直そうとする高校生の光治(柳楽さん)の「本」を介してのつながりを描いた本作。佐藤さんは、公開初日を迎えての気持ちを尋ねられ「昨日、生まれて初めて流れ星を見たんですよ!まあ…ただのコバエだったんですけど(苦笑)。そのときに『願いごとしなきゃ!』と思って、『たくさんの人が来てくれますように』とお願いしました」と語り、満席の客席を見て喜びの表情を浮かべた。そして「うちの姉と弟は2人とも書店で働いた経験があって、私も働いてみたかったので、夢がかないました!」とニッコリ。実際の本屋での撮影について「貸し切り状態で、本が読み放題だったので、雑誌から芸能人本まで読みました」と語ったが、司会者からの「じゃあ、撮影中にそこのあった本は全部読んだんですか?」という珍妙な質問に思わず「そりゃ無理だろ!」と怒気を含んだツッコミを入れ、次の瞬間ハッと正気に返って「それはムリでしょう?」と優しい笑顔を浮かべて言い直し、会場は笑いに包まれた。柳楽さんが挨拶しようとすると、すかさず客席から「結婚おめでとう!」という祝福の声が。柳楽さんは「ありがとうございます」と笑顔で返した。今回の役について「僕は本を読まないし、2年ぶりの演技ということで、監督に『本読みをやりたい』とメールしました。でも、監督と2人で本読みをやると、監督が相手役を演じるので僕の芝居を見れないんです(苦笑)。監督はそれに気づいて『助監督呼んでいいですか?』って。それから佐藤さんや白井晃さんとかいろんな人が入ってきて、結果オーライでした」とふり返った。監督は柳楽さんについて、というか柳楽さんの結婚について「ウブな少年の役になりきっていて、ガールフレンドの気配を全く見せなかった」と証言。佐藤さんもこれにすかさず「(事前に何も言わなかったことを)責めてない。責めてないよ。でもびっくり!触ったら壊れそうな少年を演じてたので、少し距離を置いて接してたら…『あれー?』って感じ」とやっぱり責めてる?さらに、この映画をどんな人に観てほしいか?という質問に柳楽さんが「ヨメに…」と答えると、佐藤さんは「オー!!」と歓声を上げ、「私も(柳楽さんの奥さんと同じ)エリーだよ!」と興奮した様子でよく分からないアピール。会場には拍手と笑いがわき起こった。『すべては海になる』は新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開中。■関連作品:すべては海になる 2010年1月23日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開©「すべては海になる」パートナーズ■関連記事:サトエリ&柳楽優弥、カンヌで「運命の出会いをした」『すべては海になる』完成披露世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2010年01月23日5年前、『誰も知らない』で鮮烈映画デビューを飾り、カンヌ国際映画祭・最優秀男優賞を日本人初、史上最年少で受賞した俳優・柳楽優弥。その後も『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』『シュガー&スパイス 風味絶佳』、『包帯クラブ』と主演を重ね、現在19歳──。あどけない少年からたくましい青年に成長した。そんな彼が「ハリウッド3D映画元年」と言われる2009年に挑んだのは、『呪怨』の清水崇監督が手掛ける日本初のデジタル3D実写長編映画『戦慄迷宮3D』。富士急ハイランドにそびえ立つお化け屋敷「戦慄迷宮」を舞台にしたアトラクション・ムービーだ。スリラー特有の演技に初挑戦「時間のあるときは1日にDVDを3本観る」というほど映画好きな彼だが「ホラーやスリラー映画は苦手」だと言う。ということは『戦慄迷宮3D』はかなりの挑戦だったに違いない。「最初に(富士急ハイランドの)『戦慄迷宮』に足を踏み入れたとき、ここで2週間か…きついなって思いましたね。ホラー映画やお化け屋敷が苦手っていうのもありますけど、周りに何もないんですよ。僕の大好きなレンタルビデオ屋がないじゃん!って(笑)。でも、スタジオに作られたセットではなく、本物のお化け屋敷での撮影はテンションが全然違いました。本気になりやすかったです」と現場をふり返り、今回の挑戦のひとつに“リアクション”があったと説明する。「僕、普段のリアクションが薄いんですよ。プライベートの柳楽優弥は反応が薄い(笑)。だけど、今回の映画はスリラーだからリアクションを大きくしなくちゃならなくて…それってどうしたらいいんだろうってずっと頭を悩ませていたんです。悲鳴をあげる演技はこれまでやったこともないし、自信もなくて、やるのが嫌だった。で、監督にあらかじめジャブを打っておこうと思って『このシーンは悲鳴をあげないで、震えながら失神するっていうのはどうですかね?』って提案してみた。でも、『いや、ここは悲鳴をあげよう』って、あっけなくカウンターくらいました(笑)。さらにストレートが飛んできて『そのシーンで泣いてくれるかな』って言われて…」と、苦笑い。けれど、結果的には「俳優“柳楽優弥”としての財産になった」と笑みを浮かべ、こう続ける。「やってみると、叫びながら泣くっていうのは、気持ちを表現する上で、もの凄くやりやすいんです。心の底から悲鳴をあげる芝居に挑戦できて新鮮でした」。そんな彼の言葉と同じく、観客もまた俳優・柳楽優弥の新しい一面を見ることになるだろう。スリラーもの、ホラーものというと、1980年代に流行った『13日の金曜日』のようなスラッシャー・ムービーを思い浮かべる人も多いかもしれないが、本作にはジェイソンのような殺人鬼は登場しない。そこにあるのは、人間の本質、心の奥底に潜む怖さだ。主演の柳楽をはじめスリラー・ホラー系作品が初挑戦だった5人のキャストたちは『ローズマリーの赤ちゃん』や『エクソシスト』といった映画を参考に、単に叫ぶだけではない本当の心理からくる恐怖を体現してみせた。「個性的な役柄ではなかったので、特別な役作りはしなかったけれど、彼の性格とか心情の変化を台本に書き込んでいましたね。あとは、現場の空気感や監督の演出でつかんでいった感じです」と、やりやすい現場だったと話す。もしも、好きな人にお化け屋敷に誘われたら…?また、その目力が与える印象なのか、大人以上の落ち着きを放ちクールなイメージの強いが、実は人なつっこい性格のようだ。警戒心が解けると「撮影の初日の前日は緊張して寝られないタイプ」「役者ではない普段の柳楽優弥は地味でオタクっぽい」「子供の頃は遊園地が大好きだったけれど、ジェットコースターみたいな勢いのあるアトラクションは苦手だった」など、自分自身や家族との思い出を無邪気に語る。そして、ときおり見せるキリッとした力強い目にドキッとさせられる──そのドキッとする一瞬に魅力的な男性(俳優)に成長していると実感する。最後に「怖いのが苦手」だという彼にあえてこんな質問を投げかけてみた。ものすごく好きな人がお化け屋敷に行きたいと誘ってきたら?「もしもですよ、マライア・キャリーが『togetherしようよ』って言ってきても『ノー!』って断ります。大好きな歌手の安室奈美恵さんが『一緒に行こうよ』って言っても『ノー!』、大好きな女優さんの宮崎あおいさんが『どうしても行きたいんだけど…』って言っても『ノー!』。誰に誘われても『ノー!』ですね」。本当に怖いのが苦手らしい。ハリウッドから『戦慄迷宮3D』のようなホラー・スリラー作品へのオファーがあっても「ノー!」なのだと、茶目っ気たっぷりに答える。ということは、柳楽優弥を「戦慄迷宮」に2週間止まらせた清水監督は、彼にとってものすごく偉大な監督ということになる。19歳の若手実力派が「怖いけれどしっかりしたストーリー」だと太鼓判を押す『戦慄迷宮3D』のスリルと恐怖をぜひ映画館で確かめてほしい。(text:Rie Shintani)柳楽優弥プロフィール1990年3月26日生まれ2004年『誰も知らない』で第57回カンヌ国際映画祭にて日本人初史上最年少となる最優秀男優賞を受賞。その後、『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』(’05)、『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』(’06)、『包帯クラブ』(’07)に主演。昨年11月には著書「止まない雨」を発表、次回作『すべては海になる』(2010年1月23日公開)の公開を控える。オフィシャルサイト:■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:3連休は新感覚を先取り!『戦慄迷宮3D』見どころ凝縮のフッテージが無料で上映『戦慄迷宮3D』世界配給決定!柳楽優弥は映画祭よりも観光で海外に行きたい?清水崇ティーチイン付き!『戦慄迷宮』3D特別試写会に5組10名様をご招待清水崇、アジア代表でヴェネチア入りジャパニーズ3Dホラーに1,000人驚愕!『戦慄迷宮3D』撮影快調!柳楽優弥「暗いところは本当に怖い…」
2009年10月09日