インスタグラムやルームクリップなどでは、100均グッズを駆使したり、使わなくなった物をリメイクしたり、部屋の内装をガラっと変えてしまったりと、見事なDIYの投稿が盛んですよね。お金をかけなくても、好みの世界観を住まいに表現できるという魅力と楽しさがDIYにはあります。今、DIYが凄いと評判になっている、橋場まやさんのご自宅を見せてもらいました。これまで写真は拝見してきましたが、実際のお宅はどんな様子なのでしょう?■ 創意工夫に溢れた、愛すべきまやさんの雑貨パラダイス期待を込めつつ玄関ドアを開けた途端、こんなディスプレイが目に飛び込んできました!大家さんから改装は何をしても良いといわれたそうで、借りた古い戸建を1年以上かけ、ブルックリンテイストに変身させていました。例えば、この一見ブリキがいい感じに錆びたプレート。裏返すと、正体はなんと段ボール!次に、グリーンの映える渋いアメリカンスイッチ。壁の装飾ですが、100均に詳しい人なら、もう「あれ?これはもしや……?」とお気付きになるかもしれませんね。そうです!ベースはセリアの白いクローゼットライト(新品)です!プラスチックに塗料を乗せるためプライマーという下地材を塗った後で、あたかも長年かかって錆びた鉄を表現しています。使っている塗料も、殆ど100均で揃えているそうです。お見事!■ まやさんのDNAに刷り込まれたDIY魂!?ぜひ、まやさんに聞いてみたかったことがありました。それは、「手作りやデザインは、いつ頃からお好きだったのですか?」だったということ。まやさんは、こう答えてくれました。「生まれつきです。何かしらを描いているか、作っているかという子どもでした。あと古いものが好きで……」同じく手作りと古いものが好きだった筆者は、その言葉にいたく共感しました。自らを「つくりびと」と称し、次々とスゴ技が生み出されることに周囲は驚きますが、持って生まれたDNAのままに、楽しんでいるのでしょう。■ ブルックリンもフェイクも、まやさんのこだわりは半端ない!レンガの壁も錆びた鋼板の床も、ディスプレイされた雑貨の大部分も、古びて見えるよう加工された、いわゆる「フェイク」です。もらったギターに絵とコサージュをあしらっています。今まで「エイジング加工」とか「アンティーク調」というものに対して、「やはり本物でなくちゃ!」と、ちょっぴり否定的固定観念がありました。しかし、ここまで作り込まれた空間の前では、フェイクも美に昇華され、素材の高い安い・本物偽物といった優劣を付けるのは、無意味です。また、これを見た一部の人達がまやさんを「流行中のブルックリンスタイル表現者」と決めつけて、安易にデザインやコーディネートの教えを請うたりするのも少し違うと思います。事実、今後はまったく別の世界観にチャレンジするかもしれないそうです。インテリア・DIY……お互い話は尽きず、名残惜しく家を後にしましたので、この続きはぜひ我が家でやりましょう!と、約束を交わしました。その日を愛犬と楽しみにしています!
2018年07月05日