第37回東京国際映画祭の開催日が10月28日(月)~11月6日(水)の10日間に決定、また、併設マーケットのTIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)の3日間、開催される。東京国際映画祭の開催会場は昨年同様、日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開される。作品公募に関しては、4月25日(木)に開始予定で、詳細が決まり次第公式サイト等で掲載されるという。今年も「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」というミッションに基づいた、多種多様な映画に出会える場として、注目が集まる。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、TIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月11日東京国際映画祭(TIFF)が香港国際映画祭、釜山国際映画祭とともに共催するアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」の授賞式が3月10日夜、香港の戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。日本作品の『悪は存在しない』(濱口竜介監督)が、最優秀作品賞と最優秀音楽賞(石橋英子さん)を受賞したほか、日本映画勢が多数受賞した。『悪は存在しない』の濱口監督と石橋さんは、昨年の『ドライブ・マイ・カー』に続いての最優秀作品賞獲得。また、是枝裕和監督も『怪物』で最優秀監督賞を受賞し、昨年の韓国作品『ベイビー・ブローカー』に続く2年連続の同賞受賞に輝いた。『怪物』是枝裕和監督このほか、第36回TIFFのオープニング作品で、日本アカデミー賞でも最優秀主演男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』にて役所広司が最優秀主演男優賞の栄冠を手に。第36回TIFFのクロージング作品で、日本アカデミー賞で最多8冠に輝き、米アカデミー賞の視覚効果賞をアジア初受賞した『ゴジラ-1.0』チームが、視覚効果賞(山崎貴監督、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司)、音響賞(井上奈津子)の2部門を受賞。併せて先の発表のとおり、『エゴイスト』などが話題を集めた俳優・鈴木亮平がアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える「Excellence in Asian Cinema Award」に、韓国のイ・ヨンエととも授与された。イ・ヨンエ/鈴木亮平大規模で豪華なレッドカーペットの後に開催されたAFAの授賞式では、日本人として初めて審査委員長に就任した黒沢清監督が、世界中の映画人が務める審査員陣と投票メンバーを率いて決定された受賞者が登壇。“Youth Ambassador”の1人として様々なAFAイベントに参加した宮沢氷魚がプレゼンターを務めたほか、特別功労賞を受賞したチャン・イーモウ監督、主演男優賞にノミネートされたトニー・レオン、プレゼンターを務めたファン・ビンビンなど、アジア全域よりスターが集まる華やかな式典となった。第17回 アジア・フィルム・アワード 受賞結果一覧(敬称略)『悪は存在しない』最優秀作品賞『悪は存在しない』(日本)最優秀監督賞是枝裕和 『怪物』(日本)最優秀新人監督賞ニック・チェク 『年少日記』(香港)最優秀主演男優賞役所広司 『PERFECT DAYS』(日本)最優秀主演女優賞ジャン・チンチン 『西湖畔に生きる』(中国)最優秀助演男優賞パク・フン『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀助演女優賞レイチェル・リョン 『白日の下』(香港)最優秀新人俳優賞Tergel Bold-Erdene『City of Wind』(フランス、モンゴル、ポルトガル、オランダ、カタール、ドイツ)最優秀脚本賞ペマ・ツェテン 『雪豹』(中国)最優秀編集賞キム・サンボム『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀撮影賞マティアス・デルボー『雪豹』(中国)最優秀音楽賞石橋英子『悪は存在しない』(日本)最優秀衣装デザイン賞マン・リムチョン『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀美術賞Eric LAM『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀視覚効果賞山崎貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司 『ゴジラ-1.0』(日本)最優秀音響賞井上奈津子『ゴジラ-1.0』(日本)Excellence in Asian Cinema Award鈴木亮平(日本)、イ・ヨンエ(韓国)特別功労賞 (Lifetime Achievement Award)チャン・イーモウAFA Next Generation Awardチャオ・リーイン(中国)AFA Rising Star Awardメータウィン・オーパッイアムカジョーン(タイ)2023 Highest-Grossing Asian Film Award『満江紅(マンジャンホン)』監督:チャン・イーモウ(中国)受賞者よりコメント<鈴木亮平Excellence in Asian Cinema Award 受賞>(英語で挨拶:和訳)大家好(中国語)。ここに来ることができて本当にうれしいです。とりわけ、著名なイ・ヨンエさんと一緒にここに立つことができて、とても光栄です。偉大な映画監督、偉大な映画プロデューサー、映画製作者、偉大な俳優、アジアの伝説の俳優たち、皆さんの前に立つことができて、本当に光栄に思っています。でも正直なところ、今年は何もノミネートされていないので、とてもリラックスしてここに立っています。もちろん、ノミネートされることは良いことですが、ノミネートされないのも良いことです。なぜなら、何も心配する必要がないからです。ちなみに、昨年は、トニー・レオンさんのせいで私は最優秀主演男優賞を逃しました。(笑)でも、今年再び彼に会えてうれしいです。もちろん、賞を受賞することは非常に重要でワクワクしますが、このイベント、この大きなイベント、AFAの素晴らしいところは、皆さんに出会い、新しい人たちに出会い、アジア各地の映画制作者と出会い、語り合い、学びあうことだと私は考えています。そして願わくは、今後一緒に新しいプロジェクトを始めたい。今日、あるいは今夜が、未来の新しいプロジェクトの始まりになるかもしれません。そして、いつか一緒に映画を作れることを本当に願っています。なぜなら、"私たちは一緒に物語を紡ぐ(※Together we tell story)"からです。ありがとうございました。※「Together We Tell Story」は今年のAFAのテーマ。<『悪は存在しない』最優秀作品賞受賞>※濱口竜介監督が欠席のため、監督に代わり高田聡プロデューサーと石橋英子がコメント。高田聡:私たちの映画にこのような非常に光栄な重みのある賞を頂きまして、代表してまずは感謝を申し上げます。同じくノミネートされた撮影の北川喜雄さん、共同編集の山崎梓さん、またこの映画に関わったすべての皆さん、おめでとうございます。そして、この場に残念ながら来ることができなかった濱口竜介監督、そして濱口監督に一番最初にこの企画の話を持ってきて、素晴らしい音楽で共同制作をされた石橋英子さん、おめでとうございます。石橋英子:本当に濱口監督が来ることができなかったのは残念です。でもこうやって、撮影の北川さんや編集の山崎さん、今もしかしたら日本で見ているかもしれない主演のおおみか(大美賀均)さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当に皆さんの力のおかげでできました。もちろん、ミュージシャンの皆さん、ミックスをしてくださったジム・オルークさん、本当に皆さんのおかげで、今こうやって、私たちはここに来られて、楽しい時間を過ごせていると思っています。ありがとうございました。<是枝裕和監督最優秀監督賞受賞>尊敬する黒沢清監督からこのようなトロフィーを頂くなんて、本当に光栄です。出会う才能ということで言えば、今回は坂元裕二さんという尊敬する脚本家の方の素晴らしい脚本があって、もう20年近く一緒に仕事をしている美術の三ツ松けいこさんが、今日一緒にスタッフを代表してここに来ていただきました。そんなスタッフとキャストと出会えたことが、この賞を頂けた一番大きな僕の才能ではないかと思います。昨年に続いてこの壇上に立たせていただくことができて、本当にうれしいです。来年は、作品はないのですが、ノミネートされていなくても、またこの場で映画を愛する皆さんとこの時間を共有できたらうれしいです。ありがとうございました。<石橋英子最優秀音楽賞>全く期待してなかったので、全然スピーチを考えていなかったです。まずアジア・フィルム・アワードの皆様、審査委員の皆様、本当にありがとうございます。まず濱口監督、長い道のりでしたが、何をつくるのかわからないまま一緒に歩んできた道のりが奇跡のようでした。撮影やその後の編集など、一緒に皆さんが作ってこられた努力にも感謝したいと思います。撮影の北川さん、編集の山崎さん、本当にありがとうございます。皆さんの仕事がなければ、私のこういう音楽もなかったと思います。スタッフとキャストの皆さんにも感謝したいと思います。本当にありがとうございました。『悪は存在しない』は4月26日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2024年03月11日第37回東京国際映画祭(TIFF)が、10月28日(月)~11月6日(水) の10日間にわたって開催されることが決定した。開催会場は昨年同様日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開。TIFFの作品公募については、4月25日(木) に開始される。併せて、併設マーケットのTIFFCOM2024が、10月30日(水)~11月1日(金) の3日間で開催されることも発表された。<開催情報>『第37回東京国際映画祭/TIFFCOM2024』■第37回東京国際映画祭開催期間:10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】■TIFFCOM2024開催期間:10月30日(水)~11月1日(金)【3日間】TIFF公式サイト:
2024年03月11日合同会社マーケットテイラーは、日本映画「Rules of Living(邦題:ハジマメシテ!)」が第30回「セドナ国際映画祭」のディレクターズチョイス:最優秀長編コメディ賞を受賞したことをお知らせいたします。第30回「セドナ国際映画祭」のコンペティション部門にノミネートされ、2024年2月28日にワールドプレミアを上映。3月3日にディレクターズチョイス:最優秀長編コメディ賞を受賞しました。賞を授与したプログラミングディレクターは、「選考の段階から審査員達の評価が最も高く、映画祭開催中も最も話題になっていた作品の一つで、一貫してトップの座を貫いた素晴らしい作品。最もこの賞に値する作品。」とコメントしています。ワールドプレミア同映画祭はアメリカはアリゾナ州のセドナで毎年開催されており、三大映画祭に次ぐセカンドレベルの国際映画祭の一つで、近年評価が高まっている注目の映画祭です。日本映画で同部門の同賞を受賞するのは今回が初めてとなります。「Rules of Living」のプロデューサーはジェフリー・ロウ、監督はグレッグ・デール。どちらも日本在住歴が長く、彼ら独特の目線で、日本の美しさや文化、人情、習慣などをフレッシュに、そしてユーモラスに描いています。国籍・文化を超えた友情と、人生半ばの自己再発見がテーマで、日本語と英語の両方で展開され、笑いあり涙ありの心温まるラブコメディです。ワールドプレミア(プロデューサー:ジェフリー・ロウ、監督:グレッグ・デール)映画祭での上映では、チケットが売り切れるほど好評で、「泣いて笑って心温まるキュートな映画」「今まで20年間セドナで観てきた映画の中で最も感動した!」「言葉の壁を超えた深い友情がテーマの映画」「この映画は世界を癒すことができる」等、アメリカ人視聴者から大変ポジティブなレビューを頂きました。セドナの美しい景色と(女優&監督の妻:宮本弥生、監督、プロデューサー、プロデューサー妻&エグゼクティブプロデューサー:鈴木由布子)南果歩、グレッグ・デール、椎名桔平、河北麻友子、すみれ、ジェフリー・ロウ、ヴィナイ・マーシーらが出演しています。■Rules of Living概要・作品名 :Rules of Living (邦題「ハジマメシテ!」)・副題 :「人生のセカンドチャンス」・製作年 :2023年・監督 :グレッグ・デール・プロデューサー:ジェフリー・ロウ・作品尺 :113分・ジャンル :長編ドラマ/コメディ・あらすじ :主人公・美久子は、49歳のバツイチ女性。母親の介護、キャリア、子供の自立等さまざまな悩みを抱え、義務感に押し潰されそうになりながらも、何の情熱や楽しみもなく淡々と毎日を過ごしている。そんなどこにでもいる女性が、事情により外国人男性をルームメイトに迎え入れ、交流する中で考え方や文化の違いなどから様々な気づきを得、人生のあり方を見つめ直していく心温まるストーリー。異文化が交差する中のコミカルなシーンや、日本的な情感が溢れる美しい場面も多く、国籍や世代を問わず楽しんでいただける作品になっています。本作品は、様々な生きづらさを感じる人が多い現代において、美久子と同世代の女性のみならず、幅広い世代に「本当の幸せな生き方」を問い、流される人生を見つめ直すきっかけになることを願って制作しました。作品紹介ページ: 予告編動画 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月07日2024年3月に日本国際観光映像祭が北海道阿寒湖で開催され、その独自施策であるバーチャルツーリズム部門の第2回が5月に開催されます。この度、バーチャルツーリズム部門の映像作品募集を2024年3月4日(月)より開始いたしました。画像1■募集背景映像は人々の感性に直接語りかけ、メディアを通じ多くの人々に同時に届きます。だからこそ、地域が疲弊しながらも、そこに確かに残る“地域の魅力”を活用して観光客を誘致し蘇らせる「リジェネラティブ(再生)」には、映像の力が必要です。観光映像はこのような日本の再生のために活用すべきツールです。今も全国津々浦々で観光映像が制作され、私たちに地域の魅力を伝えてくれます。しかし、この映像の作り方、使い方にはまだまだ改善の余地があります。新型コロナウイルスの拡大が始まる前、全国で広がる観光の投資の中で、多くの観光映像が制作されましたが、一方で問題のある映像も多く生まれました。それは観光映像が、商業CMとも映画とも違う、一つの確立すべきジャンルであるにもかかわらず、観光映像を専門とする映像作家が少ないからです。事実、諸外国にはフランスやスペインといった、観光で生きることを選んできた国があり、それらの国では観光映像のあり方は数十年にわたって議論されてきました。日本が観光で生きていくことを決めた国となった今、観光先進国から観光映像のあり方を学び、同時に国内の映像作家を観光業界をあげて育成する必要があります。■世界から注目されているアジア唯一の国際観光映像祭2024年3月に6回目となる日本国際観光映像祭が北海道阿寒湖で開催されます。日本国際観光映像祭は、UNWTO(国連世界観光機関)が認定する国際観光映像祭ネットワークCIFFTに加盟するアジア唯一の国際観光映像祭です。CIFFTは11の国際観光映像祭で構成され、よりよい観光映像のあり方を議論し、毎年、観光映像の世界ランキングを発表しており、JWTFFは開幕戦となる映像祭のため、その受賞結果は世界から注目されています。■バーチャルツーリズム部門観光映像事業でのXR技術活用の高まりを受け、JWTFFの独自施策としてバーチャルツーリズム部門を2022年に設立しました。実行委員長に和歌山大学・副学長・尾久土 正己教授、理事には三井住友銀行・関西成長戦略室・林 俊武室長が就任しました。このバーチャルツーリズム部門では国内のバーチャル観光映像を一同に集めて優秀な作品を表彰する制度を設けています。表彰式に加え、有識者のセッションや機器製造、ソフト開発など各社のデモ展示などを通して、国内の「バーチャルツーリズム」産業創造の一助となるべく活動を開始しました。新しい産業発展のための議論を行う場として、2023年5月に第1回イベントを開催しました。2024年5月には第2回イベントをバンドー神戸青少年科学館( )で開催いたします。VRコンテンツが市民権を得た今、技術中心のコンテンツから楽しめる「作品」としてのコンテンツへとその評価軸は大きく変わろうとしています。第2回大会では観光VRコンテンツの「作品」としての在り方を大きなテーマとして開催いたします。1. 作品募集について募集期間:2024年3月4日(月)~2024年4月15日(月)応募方法:応募は、以下URLより 公式WEBページ 2. 表彰2024年5月16日(木)バンドー神戸青少年科学館にて開催されます日本国際観光映像祭*1 第2回バーチャルツーリズム部門イベントでノミネート作品の上映と表彰を行います。最優秀賞:1作品優秀賞 :1作品吉住千亜妃賞:1作品応募作品は、放送番組制作者やデジタルクリエイターをはじめ様々な分野で活躍されている方々で構成された審査委員会で厳正な審査を行います。3. 審査員● 審査委員長 藤田 貴久審査委員長 藤田 貴久氏朝日放送テレビ・テレメンタリー事務局長。社会保険庁の年金不正免除問題スクープ。社会問題の取材のほか、ドキュメンタリー制作では、太地町のクジラ・イルカ漁の漁師を描いた「勇鯨(ISANA)」で、ニューヨークフェスティバル銅メダル。「満州崩壊はここから始まった(The Fall of Manchuria Began Here)」でアメリカ国際フィルム・ビデオ祭のSilver Screen受賞。「戦争が生んだ子どもたち(Children Born of War)」が、ワールドメディアフェスティバルで銀賞など。北朝鮮取材にも取り組んでいる。● 足立 光審査員 足立 光氏株式会社電通ビジネス・ディベロップメント&アクティベーション局 バリューチェーン戦略室 新領域開発部 ディレクター。1990年入社。当初からDTP、CG、VR、AR技術を活用した表現を模索し、最新テクノロジーを駆使した海外向けデジタルクリエイティブ業務に従事。20年以上にわたりVRを活用したメソッドに携わり、2016年に電通VR事業を推進する社内タスクフォース「Dentsu VR Plus」の代表として、VR/ARのメディア化、大衆化を目指す。● 澤邊 芳明審査員 澤邊 芳明氏1973年東京生まれ。1992年京都工芸繊維大学入学後、18歳の時にバイク事故に遭い、手足が一切動かない状態となる。大学に復学後、24歳でワントゥーテンを創業。現在は、XRとAIに強みを持ち、総勢約120名からなる近未来クリエイティブカンパニー1→10(ワントゥーテン)を率いる。● 濱崎 加奈子審査員 濱崎 加奈子氏専修大学文学部准教授を経て、現在京都府立大学文学部准教授日本文化による人間育成の場として再興した京都の御所西にある学問所 有斐斎弘道館(公益財団法人有斐斎弘道館)の代表理事兼館長伝統文化に込められた知恵と美意識から学び・遊び・広める「伝統文化プロデュース連」を2003年に設立。これまで、日本の伝統文化の継承にかかわる、さまざまな問題解決に携わってきた。専修大学文学部准教授を経て、現在京都府立大学文学部准教授。また、北野天満宮和歌撰者の他、Living History 京都・二条城協議会会長として、2026年に400年の節目を迎える「二条城・寛永行幸四百年祭」を開催し、文化や文化財を未来へつなぐとともに、そのような事業を推進できる人材の育成に取り組んでいる。4. 注釈・参考データ*1:日本国際観光映像祭は、世界の15の国際観光映像祭から構成される観光映像祭ネットワークCIFFTに所属する東アジア唯一の映像祭です。また、観光映像だけを対象とした映像祭は国内唯一であり、地域の「持続的な発展に寄与する観光」を促進するため、世界的な観光プロモーションを行う場として運営されてきました。5. 実行委員会について実行委員会は、以下のメンバーで構成されています。理事 :SMBC関西成長戦略室 室長 林 俊武理事 :日本HP ワークスステーションビジネス部 部長 大橋 秀樹委員長 :和歌山大学 副学長 尾久土 正己副委員長:関西テレビ放送 小形 正嗣副委員長:日本HP ワークスステーションビジネス部 小俣 裕二 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月04日東北芸術工科大学(山形市上桜田/学長:中山ダイスケ)が主催する「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」は、メインヴィジュアルとプロジェクト概要を公開しました。「山形ビエンナーレ2024」メインヴィジュアル今回で6回目となる「山形ビエンナーレ2024」は、「温泉地でのアート体験により心身の健康を回復する」というコンセプトのもと、「いのちをうたう」をテーマに、美術家、歌人、詩人、シンガーソングライター、デザイナー、ダンサー、花道家、修復家、建築家など様々なアーティストが参加し、展覧会・パフォーマンス・イベント・ワークショップを通して様々な方々にご来場いただける体感型の芸術祭を、山形県山形市の蔵王温泉と東北芸術工科大学で9月1日~16日の期間、4つのプロジェクトで開催します。■公式サイト: ■メインヴィジュアルアートディレクション:杉の下意匠室コンセプト:温泉の源、マグマの赤い色がキーカラーです。蔵王に縁あるものたちが、いのちをうたいます。地熱を感じて、顔を赤くして、口を大きく開けてみんなが思い切りうたえる芸術祭をイメージしています。杉の下意匠室:2017年設立。広告・パッケージ・WEB等のデザイン全般、イラストレーション、ブランディングから商品企画まで、幅広い業務を手掛けている。「エンドーのげそ天(食品)のブランディング」(2023年度グッドデザイン賞金賞受賞)ほか。suginoshita.jp■山形ビエンナーレ2024のみどころ1. 蔵王温泉と東北芸術工科大学を会場に実施。1900年余りの長きにわたり、人びとの心身を癒してきた蔵王の地で、「いのちをうたう」をテーマに、温泉も含めた蔵王の風土、そして斎藤茂吉をはじめとする蔵王で生まれた芸術文化からも大きなインスピレーションを得ながら、この時代の「いのち」と「うた」について、4つのプロジェクト--「ひとひのうた」「山と土と茶と」「現代山形考~山はうたう~」「SUMMER SCHOOL」--によって表現します。2. 「山形ビエンナーレ」では、温泉の力を借りて固くなった体と心を「ほどき」、自由な感覚を開いて会場を「めぐり」、そこで聞こえてくる「いのちのうた」に耳をすませてください。会場では「ことば」に触れ、また夜には山形に泊まり、深い「ねむり」によって自分の全体性を取り戻し、場と時を共有し交歓しあうことで、新しい自分が「めざめ」ます。●4つのプロジェクト概要(会場) ※詳細はwebをご参照ください。■ひとひのうた:周遊型展覧会+パフォーマンス(蔵王温泉・東北芸術工科大学)「1日」(ひとひ)の時間の流れに注目し、蔵王温泉と東北芸術工科大学を会場に実施する、周遊型の展覧会とパフォーマンスのプロジェクト。【参加予定アーティスト】浅野友理子(画家)、伊藤紺(歌人)、斎藤茂吉(歌人)、渋谷七奈(ペインター)、砂連尾理(振付家/ダンサー)、管啓次郎(詩人/明治大学教授)、春原直人(画家)、永岡大輔(アーティスト)+濱定史(建築家)、原田綾乃(作家)、前野健太(シンガーソングライター)、大和由佳(アーティスト)、山本桂輔(美術家)【参加予定デザイナー】平野篤史(AFFORDANCE)【ディレクター】小金沢智(東北芸術工科大学専任講師)、アイハラケンジ(アートディレクター/グラフィックデザイナー)■山と土と茶と:アートイベント(蔵王温泉)蔵王温泉エリアを会場に、音楽、食、茶、農、パフォーマンスが一体となったアートイベントを実施します。さらに、「眠り」をテーマとするプログラム/プロジェクトも計画中。【参加予定アーティスト】上野雄次(アーティスト/花道家)、永岡大輔(アーティスト)【参加予定レストラン】POURPIER、厩戸-Umayado-【ディレクター】岩井天志(東北芸術工科大学教授)、深井聡一郎(東北芸術工科大学教授)、渡邉吉太(東北芸術工科大学准教授)【アシスタントデザイナー】秋本美鈴(デザイナー)■現代山形考~山はうたう~:展覧会(東北芸術工科大学)民俗・博物資料と現代アート作品によって、さまざまな角度から「山形らしさ」を探り続けてきた「現代山形考」。今回のテーマは「山はうたう」。時代背景とともに多様に変遷する蔵王のすがたを辿る展覧会です。今、山は何をうたうのでしょうか?【参加アーティスト】岡崎裕美子(歌人)、金子富之(画家)、狩野宏明(画家)、現代風神雷神考(修復コレクティブ)、斎藤茂吉(歌人)、中崎(※)透(美術家)、永岡大輔(アーティスト)、濱定史(建築家)、歩火(描画コレクティブ)(※)「中崎透」の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。【ディレクター】三瀬夏之介(東北芸術工科大学教授)、宮本晶朗(東北芸術工科大学准教授)【アシスタントキュレーター】阿部麻衣子(プランナー)■SUMMER SCHOOL:ワークショップ(東北芸術工科大学)子どもから大人、高齢者まで、多くの世代がアートを体験・創造するさまざまなワークショップを、普段は学生たちの学び舎である東北芸術工科大学を会場として開催します。大学の授業を穏やかに開き、誰もが楽しめる内容で皆さまをお迎えします。【講師】東北芸術工科大学教員【ディレクター】青山ひろゆき(東北芸術工科大学教授)、安達大悟(東北芸術工科大学准教授)■開催概要名称:みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024テーマ:いのちをうたう会期:2024年9月1日(日)~16日(月・祝)会場:蔵王温泉、東北芸術工科大学参加料:無料/一部有料プログラムを予定主催:東北芸術工科大学特別協力:蔵王温泉観光協会後援:山形県、山形市、山形県教育委員会、山形市教育委員会(予定)総合プロデューサー:中山ダイスケ(東北芸術工科大学学長)芸術監督:稲葉俊郎(医師)総合キュレーター:小金沢智(東北芸術工科大学専任講師)ディレクター:アイハラケンジ(アートディレクター/グラフィックデザイナー)、青山ひろゆき(東北芸術工科大学教授)、安達大悟(東北芸術工科大学准教授)、岩井天志(東北芸術工科大学教授)、深井聡一郎(東北芸術工科大学教授)、三瀬夏之介(東北芸術工科大学教授)、宮本晶朗(東北芸術工科大学准教授)、渡邉吉太(東北芸術工科大学准教授)アートディレクター:杉の下意匠室 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月04日長野・まつもと市民芸術館は「令和6年度まつもと市民芸術館芸術監督団ラインアップ発表会」を実施。次期芸術監督団団長・芸術監督(演劇部門)の木ノ下裕一、次期芸術監督(舞踊部門)の倉田翠、次期ゼネラルアートアドバイザーの石丸幹二が出席し、事業コンセプトである“開く、拓く、易く、啓く、披く”という5つの“ひらく”に基づいた令和6年度(2024年度)のプログラムの紹介、各企画に対する意気込みを語った。団長を務める木ノ下氏は「今年は芸術監督団始動の年。私たちはこういう作品を作っている人間です、という顔見世興行のようなものを考えています」と表明。木ノ下企画として、木ノ下歌舞伎渾身の5時間を超える一大エンターテインメント作品が、新たに大劇場作品として生まれ変わる『三人吉三』(杉原邦生演出)、様々なジャンルの古典を紹介するシリーズ企画『バラエティ寄席(仮)』『耳で愉しむ古典文学(仮)』を開催すると発表した。倉田は主宰する「akakilike」待望の新作公演『信仰する、または愛することについて』(仮題)を、松本にてレジデントを経て世界初演する。信仰をテーマにし、赤の他人と家族になる結婚を題材に、俳優、ダンサー、現代アートのアーティストら出演者5名が、持ち味を発揮しながら、ダンスとして立ち上げていく。「いろいろな地域に住む、バックボーンや年齢も違う、いろいろな文脈の人が集結します。そういった関係性の中で、互いに影響を与えたり、与えられたりすることで、作品が変容していくことは面白い」(倉田氏)。本作に加えて、倉田企画として、松本少年刑務所ワークショップ/『身体と音楽』(仮題)、小菅紘史✕中川裕貴『山月記』、ダンサー小暮香帆と大友良英による即興セッションが予定されている。そして、石丸が手掛けるのは、木ノ下、倉田らも出演する『~0歳からお年寄りまで、みんなのコンサート~「はじめまして!」』だ。「赤ちゃんや障がいのある方、入院中の方など、劇場に来られない方や、劇場に来ることを躊躇している方にとって、来場しやすい劇場を作りたい」と思いを語った。もうひとつの企画は、大人の音楽を堪能する贅沢なコンサート『石丸幹二、デュオコンサート with クリヤ・マコト』で、こちらは「劇場空間の中で、たっぷりとジャズに触れていただきたい。小さな空間だからこそ、肌で味わえるようなライブにできれば」とアピールした。令和6年度まつもと市民芸術館芸術監督団ラインアップ【木ノ下裕一企画】■木ノ下歌舞伎『三人吉三』原作:河竹黙阿弥監修・補綴:木ノ下裕一演出:杉原邦生木ノ下歌舞伎渾身の5時間を超える一大エンターテインメント作品が新たに大劇場作品として生まれ変わる!2024年10月上旬<主ホール>■古典企画木ノ下裕一が様々なジャンルの古典を紹介するシリーズ企画『バラエティ寄席』(仮)2024年12月上旬<小ホール>『耳で愉しむ古典文学』(仮)上演時期調整中【倉田翠企画】■akakilike『信仰する、または愛することについて』(仮)倉田翠主宰 akakilike の待望の新作公演を、松本にてレジデントを経て世界初演。演出:倉田翠出演:倉田翠、桑折現、白神ももこ、前田耕平、吉田凪詐2024年6月上旬<実験劇場>■松本少年刑務所ワークショップ日本で唯一、世界的にも例のない公立中学校の分校のある刑務所として も知られている松本少年刑務所と連携したワークショップ通年■『身体と音楽』(仮)俳優・ダンサーとミュージシャンなど極小のユニットで行う公演。劇場という場所に囚われない垣根のないパフォーマンスが夏の松本の夜を彩る・小菅紘史×中川裕貴『山月記』・小暮香帆×大友良英セッション2024年8月下旬屋外【石丸幹二企画】■~0歳からお年寄りまで、みんなのコンサート~『はじめまして!』初めてのピアノ、初めてのマリンバ、初めてのヴァイオリン、初めまして赤ちゃん、初めまして音楽、初めまして松 本、初めまして芸術館…みんなの《はじめて》で溢れたコンサート出演:石丸幹二、木ノ下裕一、倉田翠塚越慎子(マリンバ)、クリヤ・マコト(ピアノ)、林周雅(ヴァイオリン) ほか2024年4月21日(日)<主ホール>■『石丸幹二、デュオコンサート with クリヤ・マコト』石丸幹二とクリヤ・マコト、大人の音楽を堪能する贅沢なコンサート出演:石丸幹二、クリヤ・マコト2024年11月下旬<小ホール>「まつもと市民芸術館」公式サイト
2024年02月23日映画『夜明けのすべて』(公開中)が第74回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門に正式招待され、インターナショナルプレミア上映を実施。松村北斗、上白石萌音、三宅唱監督が登場した。同作は瀬尾まいこ氏による同名小説の実写化作。月に1度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患い、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っている山添が、職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく姿を描いている。カンヌ国際映画祭・ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつとされ、現地時間2月15日~25日で開催中の第74回ベルリン国際映画祭。『夜明けのすべて』は新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集め、強い個性や多様性のある物語に注目する【フォーラム部門】に選出され、21日夜にインターナショナルプレミア上映が行われ、オフィシャルレポートが届いた。○■第74回ベルリン国際映画祭『夜明けのすべて』オフィシャルレポートベルリン国際映画祭に初参加となる松村、上白石、自身の長編監督作品全てが同映画祭に招待されている三宅唱監督が舞台挨拶やQ&Aなどに登壇した。21日の昼間からそれぞれ現地でのメディア取材に応じた松村、上白石、三宅監督は、Zoo Palastにあるレッドカーペットを訪れた。シックで艶やかなジャケット衣裳を纏った松村はベルリンに到着した感想を聞かれ、「日本の東京の小さな街で撮影した映画なので、渡航してようやくこの(ベルリンの)街の風景を見て、やっと今世界に届いているんだと感動し始めています」とコメント。さらに、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(22/新海誠監督)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となるのだが、昨年松村は参加できなかったため、「リベンジの気持ちもあります!」と意気込みを語った。エレガントな黒いドレス姿を披露した上白石は、「まさか、人生の中で参加できると思っていなかった場所に、自分が大好きで大切に思っている作品を通して来ることができたのは何より嬉しいです」と、世界三大映画祭の一つという大きな舞台に参加できる心境を嬉々として話した。そのまま、映画祭メイン会場のBerlinale Palastに移動した一同。煌びやかなネオンのロゴと映画祭のシンボルとなる熊のマーク、そしてミラーボールが照らす会場は多くの一般参加者たちで活気づいており、現地の空気感を肌で感じた様子だ。そしていよいよ迎えた、インターナショナルプレミア上映。会場は18世紀末に建造され、話題作のみが上映される劇場Delphi Filmpalastで、選出発表時のSNS反響を受けて、キャパの大きな劇場での上映実施が急遽決定した。上映会には、国籍・年齢・性別問わず多くの観客が足を運び、670席の会場が満席に。すでに熱気に満ちあふれる中行われた上映前舞台挨拶では、大きな拍手で迎えられながら順番に壇上に上がった三宅監督、松村、上白石。松村と上白石は冒頭、「Guten Abend(グーテン・アーベント)!=こんばんは」とドイツ語で会場に呼びかけ、続けて流ちょうな英語で挨拶。本編上映後には、会場中に大きな歓声と称賛の拍手が響き渡り、同席していた監督キャストらも拍手で讃えられた。熱気冷めやらぬ中、松村、上白石、三宅監督はそのままQ&Aに登壇し、時間が許す限り観客から寄せられた質問に回答した。PMSやパニック障害というそれぞれの“生きづらさ”抱えた男女を演じた松村と上白石。「これらのテーマに関心を持ったからこの映画に参加したのか」という質問に対して、「この映画を通して全てを知ることは不可能だけれど、一歩、半歩でもその症状に対して寄り添ってくれたらいいな、という思いは強く持ちながら演じていました」と松村、上白石は「まず初めにお聞きしたいんですが……」と切り出し、「日本では女性の生理の話を男性とはしづらいのですが、それはこちらも一緒ですか?」と問いかけた。会場から「そうでもない」という反応を受け、「日本もそうなるといいな、そういうきっかけにこの映画がなればいいな、と思っています」と満面の笑みで語るなどし、観客とのコミュニケ―ションを楽しみながら終始和やかな雰囲気でQ&Aが行われた。プレミア上映終了後の囲み取材では、映画を観た観客の反応について「想像以上だった」と振り返った3人。三宅監督は「上映後、お客さんから力強い拍手をいただき感激しましたし、2人のキャラクター(山添くんと藤沢さん)を友達みたいに愛して観てくれていたんだと感じました」と胸いっぱいの様子でコメント。松村は「この映画は、いろんな人の人生がそのまま映し出されている映画なのですが、人生のしんどいこともと笑えることも、お客さんが一緒になって感じてくれている空気が伝わってきました」と、上白石は「会場の反応が鮮やかで本当にびっくりしました」と振り返った。初めてベルリン国際映画祭に参加したと松村と上白石だが、「お客さんの観方がすごくプロだなと思い、大変心地よかったです」と松村、上白石は「国籍や人種が違う色々な方がいましたが、みんな同じところで笑ったり、張り詰めたりしていて、文化や言葉を超えた共通の何かがあるんだな、と感じました」と新鮮な体験をしみじみと噛み締めた。Q&Aの感想を聞かれると、「もっとこの映画のことを知りたいんだな、という質問ばかりで、さらにこの映画への自信が湧きました」と松村、上白石は「たくさん手が挙がっていて嬉しかったですし、本当にみんなに愛されている映画祭なんだと感じました」とコメントした。2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、一昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)に続き、監督作品が3回目のベルリン国際映画祭選出となる三宅監督だが、「過去2作より今作の方が、“日本”というものを客観的に見る経験になった気がします。この映画がPMSやパニック障害、あるいはそれ以外のいろんな苦しみを抱えながら生きている人たちの物語でありつつも、同時に登場人物たちは“日本”という目に見えない縛りの中で生きているな、ということを、海外の方の反応を見たからこそ感じた部分はありました」と新たな発見もあったという。また、本作でのベルリン国際映画祭参加だけでなく、第51回アニー賞で声優賞(映画部門)へのノミネートを果たすなど、世界中から評価されている松村だが「(国際的に評価されることを)まだ野望と掲げていい立場に自分はいない」と謙虚に今の心境を語った。
2024年02月22日SPAC-静岡県舞台芸術センターで、今年もゴールデンウィーク(2024年4月27日〜5月6日)に「ふじのくに⇄せかい演劇祭 2024」が開催される。「ふじのくに⇄せかい演劇祭」は、 “ふじのくに(静岡県)と世界は演劇を通じてダイレクトに繋がっている”というコンセプトのもと、国内外の最先端の舞台芸術を静岡で広く体験できるイベント。前半は舞台芸術公園で、初の[SPAC×鳥の劇場]共同制作となる『友達』を野外劇場で上演。後半は、トーマス・オスターマイアーが率いるベルリン・シャウビューネの最新作『かもめ』が静岡芸術劇場に堂々登場。駿府城公園では SPAC 芸術総監督・宮城聰が岡倉天心の幻のオペラを今に蘇らせる新作『白狐伝』が野外上演される。また、ストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡 2024」では、三浦直之(ロロ)が街を舞台に市民参加劇を創作。劇場で、公園で、街で、パフォーマンスに「心みひらく7日間」となる。現在発表されているラインナップは以下。今後、3月上旬に、この他のラインナップが解禁される予定。<ふじのくに⇄せかい演劇祭 2024 上演ラインアップ [一部]>■『かもめ』※日本初演ジャンル / 製作都市(国):演劇 / ベルリン(ドイツ)演出:トーマス・オスターマイアー作:アントン・チェーホフ2024年5月3日(金・祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡芸術劇場『かもめ』 ©︎ Gianmarco Bresadola■『友達』[SPAC×鳥の劇場]共同制作演劇 / 静岡・鳥取(日本)演出:中島諒人作:安部公房2024年4月27日(土) 〜4月28日(日)会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」『友達』■『マミ・ワタと大きな瓢箪(ひょうたん)』※日本初演ダンス / パリ(フランス)演出・振付・出演:メルラン・ニヤカム〜グランシップこどものくに連携事業〜2024年5月5 日(日・祝)会場:グランシップ 交流ホール『マミ・ワタと大きな瓢箪』 ©︎ Peggy Riess<駿府城公園で同時開催>ふじのくに野外芸術フェスタ 2024 静岡■『白狐伝(びゃっこでん)』※SPAC新作演劇 / 静岡(日本)演出・台本:宮城聰作:岡倉天心(『THE WHITE FOX』)音楽:棚川寛子2024年5月3日(金・祝)〜6日(月・休)会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場ストレンジシード静岡 2024 コアプログラム■オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト『パレードとレモネード』(仮)※新作演劇 / 静岡(日本)テキスト・演出:三浦直之(ロロ)2024年5月4日(土・祝)~6日(月・休)会場:青葉シンボルロード B3移動型パフォーマンス■『The Road to Heaven』※新作インターナショナルコーディネーター:チョ・ヨンスン2024年5月4日(土•祝)〜6日(月・休)会場:静岡県庁前〜駿府城公園他、ストレンジシード静岡 2024 オフィシャルプログラムではサファリ・P、劇団 短距離男道ミサイル、ワワフラミンゴ、お寿司の作品を上演。公募により選ばれた、ストリートシアターの可能性に挑戦するアーティストによるプログラム「オープンコールプログラム」では、ほころびオーケストラ、鈴木ユキオプロジェクト、浅川奏瑛×演劇空間ロッカクナット、のあんじー、第二次谷杉≒ミミトメ、Co.SCOoPPが出演する。あわせて、SPACの2024年度年間上演ラインアップも発表された。宮城聰構成・演出の『イナバとナバホの白兎』、別役実の『象』をEMMA(旧・豊永純子)が演出する新作、今井朋彦演出の『メナム河の日本人』ほかの上演を予定している。※最新情報は、公式特設サイトにてご確認ください。◆ふじのくに⇄せかい演劇祭 特設サイト:◆ストレンジシード静岡 公式サイト:◆SPAC公式サイト:
2024年02月22日現在開催中の第74回ベルリン国際映画祭にて、マーティン・スコセッシ監督が金熊名誉賞を受賞した。映画芸術に大きく貢献した映画人を表彰する賞で、これまでの受賞者にはアラン・ドロン、ヴィム・ヴェンダース監督、スティーヴン・スピルバーグ監督らがいる。スコセッシ監督はプレス会見で「映画は死へと向かっているか」と聞かれ、「死に向かっているとは思いません。全くね。変わっているとは感じています」と返答。「テクノロジーが急速に消耗的に変化していく中で、私たちが本当に手放さずにいられるのは“個々の声”です。それというのは、TikTokでも表現できるし、4時間の映画でも2時間のミニドラマでも表現できるのです」と語った。近年、映画を観る方法の一つとしてストリーミングサービスが主流となり、映画やドラマ業界にはAIの使用に関する脅威も迫ってきている。スコセッシ監督は「テクノロジーを恐れるべきではありません。テクノロジーに使われてはならない。こちらがテクノロジーをコントロールし、正しい方向へと導くのです。その正しい方向とは、ただ消費されて投げ捨てられるようなものではなく、個々の声から生まれるものです」と述べた。スコセッシ監督が金熊名誉賞を受賞した日、同映画祭では代表作『ディパーテッド』の記念上映が行われた。最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』はまもなく開催のアカデミー賞で、10部門にノミネートされている。(賀来比呂美)■関連作品:キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 2023年10月20日より世界同時劇場公開画像提供 Apple TV+
2024年02月21日文字の特徴から性格を読み解く筆跡心理学ですが、うまい・へたは関係ありません。むしろ、個性的な筆跡によって「芸術的センス」の資質が見えることも。そこで今回は、芸術的センスのある人に見られる筆跡を紹介します。■「芸術的センス」を見極める筆跡のポイント今回紹介する分析ポイントは4つ。紙とペンを用意して、ご自身の文字をチェックしてみましょう!◇(1)払いの始まりがズレている人は「鋭い感覚の持ち主」色や香り、音に敏感な人に見られるのが「起筆ズレ型」。例えば「木」や「東」など、左右の払いの始まりが十字の中心点よりも下や左右にズレている筆跡です。この特徴がある人は、理屈よりも感覚を重視するタイプ。勘が良い人にも多く見られます。味や香りを見極めるのが得意だったり、素材の質感や色彩にこだわったりなど、鋭い感覚を持つ傾向があるでしょう。またファッションやインテリアに自分なりのこだわりを持っている人も多いです。持ち前の鋭い感覚を生かして、クリエイティブな仕事に就ける可能性もあるでしょう。ただし、細かいことに気づきやすいともいえるため、大ざっぱな人やあまりこだわりがないタイプの人とは相容れない可能性もあります。こだわりを貫くのは自分のプライベートな範囲にとどめて、周囲の人には多くを求めすぎない方が楽かもしれません。◇(2)縦棒が曲がる人は「個性的なものが好き」長い縦棒が湾曲する「線湾曲型」も、芸術的センスがある人に見られやすい筆跡。デザインのアイデアなど、個性的な感性を持っているタイプでしょう。実際にデザイナーなどのクリエイティブな仕事をしている人によく見られる傾向があります。また、角を丸く書くなどの筆跡も、漫画家やデザイナーに見られやすい文字。個性や柔軟な思考が、文字にも柔らかい印象となって表れているのでしょう。これらの筆跡がある人は、生き方などにおいても個性的な方向を好みます。ちょっぴり変わり者タイプともいえますが、センスは折り紙つき。面白いアイデアが飛び出してくることも多いはずです。◇(3)文字の並びがうねる人は「恋多き芸術家!?」筆跡診断では、文字の癖だけでなくその並び方からも性格を見ることができます。芸術的センスのある人は、住所や名前など複数の文字を書く時、なだらかにうねるような並びが見られます。この特徴がある人は感性が豊かで、音楽家やダンサーなどに多く見られるでしょう。また情熱的な面があり、恋愛経験が豊富な傾向も。「恋多き芸術家」といえるかもしれませんね。◇(4)四角い文字の下を閉じる人は「芸術的感性アリ」「門」や「開」などの門構えや「岡」などの四角い文字を書く時、下側を閉じるように書く人も芸術的感性のあるタイプ。文字の見栄えとして閉じ気味に書く方がおさまりの良い印象を与えるため、そのあたりにセンスを感じさせます。ただしこの特徴を持つ筆跡は、運気という意味ではあまり良くありません。繊細さ故に継続することが苦手だったり、人間関係がうまくいかなかったりと、何事も尻つぼみになりやすい傾向があります。開運筆跡という観点では、四角い文字の下側をやや開くのが吉。筆跡を意識することで、徐々に安定的な感覚が身につくでしょう。関連記事はこちら▼安定した生き方を好む人の筆跡をチェック■文字の癖は個性の表れ!芸術的なセンスのある人は、丸みやズレなど文字にも個性が表れています。あなたが持つ唯一無二の感覚を生かして、ぜひ仕事やプライベートを充実させてくださいね。(関由佳)※画像はイメージです
2024年02月21日千葉県誕生150周年の令和5(2023)年度にこれから100年後の未来を考える。その共創の場として開催中の「百年後芸術祭」。3月23日(土)〜5月26日(日)には市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の内房総5市で、「千葉県誕生150周年事業 百年後芸術祭〜環境と欲望〜内房総アートフェス」が開催される。2月9日(金)には企画発表会が行われ、アート作品展示における出展アーティスト約80 組と音楽ライブイベントの発表があった。主な展示会場やアーティストなど見どころを紹介したい。内房総5市による広域連携、官民協同による初の試みとなる「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」 。総合プロデューサーに小林武史、アートディレクターに北川フラムを迎え、アート、クリエイティブ、テクノロジーの力の融合する芸術祭だ。小林は北川がディレクターを務める芸術祭に参加して以降、2019年には木更津市で「農業」「食」「アート」を軸とした複合施設「クルックフィールズ」を創設するなど、地域の営みと音楽とアートが混ざり合うような活動を行っている。千葉県を「東京に対するカウンターとしてのエリア」と位置付け、この芸術祭のテーマを「環境と欲望」とした。その理由について、小林は「“欲望”、つまり自己の利益を考えることと、“環境”、すなわち他者の利益を考えること。その両方と共振を考えることが未来を創っていくことではないか」と語る。総合プロデューサー・小林武史Photo:Osamu Nakamura「百年後芸術祭〜内房総アートフェス」は、アートを主とする「LIFE ART」と音楽を主とする「LIVE ART」の両輪で進んでいく。「LIFE ART」では、内房総5市の各所で北川のディレクションによるアート作品が展示される。アートディレクター・北川フラムPhoto:Osamu Nakamuraまず市原市では、過去3回の「いちはらアート×ミックス」の成果を継承し、「アート×ミックス2024」として展開。内田未来学校、上総牛久駅周辺、旧里見小学校、旧平三小学校、月崎・田淵、月出工舎などを会場として、イ・ビョンチャン、千田泰広、森靖、アブドゥルラーマン・アブダラ、毛利悠子らが参加する。なお、市原湖畔美術館では、リュウ・イ、ディン・Q・レらを迎えて企画展「ICHIHARA×ART×CONNECTIONS」を6月23日(日) まで開催。人口の50人に1人が海外にルーツをもつ市原市で、多様な人々が共に生きる社会を目指してプロジェクトを展開する。千田泰広《Analemma 2023》牛久リ・デザインプロジェクト(2023年)出展作品ディン・Q・レ《この家の貴女へ贈る花束》瀬戸内国際芸術祭 2019 展示風景また、木更津市では、木更津駅周辺、東京湾アクアラインの足元に残された盤州干潟、クルックフィールズの3カ所で、増田セバスチャン、槙原泰介、オラファー・エリアソンらの作品が展開される。企画発表会ではSIDE COREのメンバー・高須咲恵が登壇し、子供の頃に木更津に転居した思い出をもとに、アクアラインに残る浮島に家をつくるプロジェクトを発表した。岸辺から眺める観客の想像を掻き立てそうだ。SIDE CORE・高須咲恵Photo:Osamu Nakamura高度経済成長期に製鉄業で栄えた君津市では、移住者の増加で建設された八重原住宅なども減りつつある。さわひらきは旧保育園、深澤孝史は公民館の空間を使い、再び息を吹き込む。また、袖ケ浦市では、四季の花が咲き誇る袖ケ浦公園が会場となる。東弘一郎が、国指定重要無形民族文化財である井戸の掘削技術「上総掘り(かずさぼり)」を利用した作品を制作するなど、地域の歴史を造形に活かす。さらに富津市では、富津埋立記念館と隣接する公民館を会場として五十嵐靖晃、岩崎貴宏らが展示。海苔の養殖、潮干狩りや海水浴、マリンスポーツなど、海の恵みの歴史と現在が交差する。さわひらき過去作品また、開発好明は5市で10人の先生を招く講座「100人先生の10本ノック」を開催。「けもの先生」猟師の原田祐介さんらユニークな人々に、カルチャーセンターにはない話が聞ける。開発好明過去作品100 人教頭学校キョンキョン「滝教頭 松本靖彦」一方、「LIVE ART」では、小林武史のプロデュースにより「通底縁劇・通底音劇」と題したスペシャルライブを4つの会場で敢行する。アンドレ・ブルトンの『通底器』に想を得て「つながるはずのないものがつながる」イメージを込めている。パフォーマンスライブ「不思議な愛な富津岬」(アイナ・ジ・エンドほか出演4月6日(土)富津公園ジャンボプール[予定])、「super folklore(スーパーフォークロア)」(櫻井和寿、スガ シカオ ほか出演4月20日(土)・21日(日)クルックフィールズ)、「dawn song(ドーンソング)」(宮本浩次ほか出演5月4日(土)・5日(日)君津市民文化ホール)、「茶の間ユニバース」(荻野目洋子、MOROHAほか出演5月12日(日)袖ケ浦市民会館)と豪華メンバーが顔を揃える。なお、「百年後芸術祭」では、小林武史のプロデュースで、山武市、佐倉市、栄町でもパフォーマンスライブなどが開催される。山武市では「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」 の参加作家でもある保良雄がディレクションし、梅田哲也、SIDE COREなどが参加する。保良雄過去作品©︎Taichi_Saitoアート展示は広域にわたるため、無料周遊バスやオフィシャルツアー、モデルコースなどをウェブサイトで要チェック。車でドライブもおすすめだ。豊かな歴史や地域性を持つ千葉のまちを、100年後の世代に何を残したいか考えながら巡りたい。Text:白坂由里<開催概要>「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」会期:2024年3月23日(土)~5月26日(日)休業日:火水(4月30日、5月1日は除く。一部施設定休日が異なる)時間:10:00~17:00料金:当日一般3,500円、当日高中小2,000円/前売一般2,500円、前売高中小1,000円※パスポート制※県内の小中学生は無料引換券を配布公式サイト:
2024年02月16日――Coltは16年間に渡りベルリン国際映画祭を支え、 映画祭のデジタル・インフラを支える幅広いサービスを提供――注:本リリースはドイツにおいて2024年2月13日(火)に発表されたリリースの和訳版です。(ドイツベルリン、2024年2月13日発)– デジタル・インフラストラクチャ企業であるColtテクノロジーサービス(本社:英国ロンドン、代表:ケリー・ギルダー(Keri Gilder), CEO、以下Colt)は本日、2024年2月15日から25日まで、第74回ベルリン国際映画祭のデジタル・シネマ・パートナーに再び就任し、揺るぎないサポートを拡大することを発表しました。世界最大の一般向け映画祭であるベルリン国際映画祭は、19の会場に30万人以上の観客を集め、10日間で2,000以上の映画上映が繰り広げられます。ほぼ全ての映画がデジタル上映されるようになった現在、Coltの堅牢なファイバー・ネットワークは、各上映に必要なデータをシームレスに配信します。このネットワークは、Coltの安全なネットワーク・ハブ、及び映画祭のサーバと相互接続され、ベルリン国際映画祭の鼓動するデジタル心臓部として機能し、全ての人にシームレスで魅惑的な映画体験を保証します。2009年以来、Coltはベルリン国際映画祭の揺るぎないパートナーとして、映画祭の技術インフラを支える包括的な一連のサービスを提供しています。放送品質のデータ伝送からシームレスなインターネット・アクセスまで、Coltの専門性は、全ての海外からの参加者に、シームレスで思い出に残る体験を保証するために役立っています。過去16年間に渡り、Coltはベルリン国際映画祭とデジタルの世界をつなぎ、映画データのシームレスな伝送と配信を保証する重要な役割を果たしています。デジタル・シネマの技術的進歩に加え、Coltはベルリン国際映画祭において、量子技術を用いた暗号化のような、独自のファイバー・ネットワークの革新も推進しています。ベルリン国際映画祭の「デジタル心臓部」に関する最も重要な事実とは以下のようなものです。本映画祭の為に、Coltは合計200ファイバーキロのネットワーク容量を提供しています。•ポツダム広場にあるベルリン国際映画祭事務局は、Coltのネットワーク・ノードに2本の10Gbit/秒回線で接続されている。•映画祭のメイン会場は、10Gビット/秒と1Gビット/秒の回線で構成される,星型ネットワークでネットワーク・ノードに接続されている。•このネットワークは、ベルリン国際映画祭の期間中、およそ1ペタバイトのデータを処理する。•また、このネットワークは、オープニング・ガラや名誉熊賞、金熊賞の授賞式を他の会場に生中継する為にも使用される。•ベルリン国際映画祭に出品された全ての作品は、標準化されたデジタル・フォーマットに変換され、ベルリン国際映画祭のストレージ・クラスタに保存される。•映画スタジオは、10ギガビットのインターネット接続を介して、ベルリン国際映画祭のサーバに直接作品をアップロードすることが出来、ハリウッドからベルリンまで映画データのパッケージが移動するのに20分ほどかかる為、貴重な時間を節約することが出来る。Coltは、映画祭のネットワークがシームレスに機能するよう、ベルリン国際映画祭と緊密に協力しています。この協力関係は企画段階から始まり、Coltは毎年の映画祭特有のニーズに合わせてインフラをカスタマイズし、イベント期間中も支援を継続します。「私達の技術は、世界中の映画製作者や映画ファンにベルリン国際映画祭での特別な体験を提供する上で重要な役割を果たしています。これは単にネットワーク接続を提供するだけではありません。それは、卓越した顧客体験の提供、積極的なサービス姿勢、パートナーの専門知識と経験に対する揺るぎない信頼という、共通のコミットメントを伴うものです。ベルリン国際映画祭の技術チームとの長年の協力関係を通じ、我々はこうした資質を培ってきました。ベルリン国際映画祭とのパートナーシップは、我々の顧客サービスとパートナーシップへのアプローチの礎である "特別なつながり "を育むことへの我々の献身を例証するものです。」と、Coltテクノロジーサービスの中欧・東欧地域セールス・ディレクター、ステファン・ワンケ氏(Mr. Stephan Wanke)は語っています。ベルリン国際映画祭のマネージング・ディレクターであるマリエット・リッセンベーク氏(Ms. Mariette Rissenbeek)は、「Coltの揺るぎないサポートと最先端のテクノロジーは、ベルリン国際映画祭をデジタルの驚異へと変貌させ、現代の映画祭の展望における革新の道標へと形成する上で大きな役割を果たしました。彼らの揺るぎないパートナーシップに深く感謝します。」と述べています。***Coltについて;Coltは、顧客企業のビジネスを成功に導く、「想像を超えたつながり(Extraordinary Connections)」を提供する、グローバルなデジタル・インフラ提供企業です。優秀な人材と同じ志を持つパートナーに支えられ、デジタル・ユニバースの力をどこでも、いつでも、そしてあらゆる方法でお客様に届けるという目的を持って行動しています。1992年にロンドンで創業、’City of London(Telecommunications)‘の伝統と共に成長し、今では世界40カ国、80オフィスに従業員6,000人を抱える企業となっています。Coltの顧客は、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、北米最大のビジネス拠点にまたがる230都市32,000の商用ビル、50以上のメトロポリタン・エリア・ネットワーク、230のPoPを接続する広範なデジタル・インフラストラクチャから恩恵を得ています。株式非公開企業であるColtは、最も財務健全性の高い企業の一社でもあります。Coltは業界を牽引する優れた顧客体験の提供に注力し、顧客企業の革新を、自身の価値観や顧客企業、パートナー、人類、及び地球への責任を以て支援します。詳細については、www.colt.net/ja/をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月16日3月15日(金)より開催される、第2回新潟国際アニメーション映画祭のイベント上映のラインアップが決定。湯浅政明監督の短編特集が行われることが分かった。昨年3月の第1回映画祭は、世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として、また多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として、世界で大きな反響を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭。イベント上映として、先に発表された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に続き、新作公開のたびに話題を集め、『犬王』ではゴールデングローブ賞ノミネートも大きな話題となった湯浅政明監督の貴重な短編特集が決定。また湯浅監督の映画祭来場も決定した。<上映作品>【湯浅政明とアニメーションの動き 短編特集】『なんちゃってバンパイヤン』『なんちゃってバンパイヤン』英題:Vampirians - Just Kidding制作年:1999年作品時間:約20分© 1999 Production I.G小学校4年生の男の子・虹(コー)くんは霧に迷い不思議な洋館に辿り着く。館にはスーちゃんという女の子とそのパパが住んでおり、虹くんを豪華な料理でもてなしてくれたが、なんと2人はバンパイヤだった。「私たちはベジタリアンなので、肉は食べないのだ」というが、スーちゃんパパはすきをうかがい虹くんを襲おうとする。そこへバンパイヤハンターと名乗る男が乱入してきて…。『夢みるキカイ』『夢みるキカイ』英題:Happy machine制作年:2007年作品時間:15分©Genius Party温かいお家やママは、からくり仕立ての機械だった――。赤ん坊はひとり、殺伐とした荒野へとはき出される。4本足のバイクに乗って、旅の途中に出会うのは、火の子、小植物、空飛ぶ多羽根、巨大な自然現象の数々…。そして歳月を重ねた主人公がたどりついた、旅路の果てに見たものとは…。『キックハート』『キックハート』英題:Kick-Heart制作年:2012年作品時間:12分©2012 湯浅政明・Production I.G実はドMの売れない覆面レスラー「マスクマンM」は、もっと感じる相手を探していた!そこへ現われた、実はドSの売れっ子覆面レスラー「レディS」!SはMに出会ってドS心に火がつき、Mも自分のドM力のポテンシャルに目覚める!そしていま、究極の愛のゴングが鳴る!『「アドベンチャー・タイム」 フードチェーン』『「アドベンチャー・タイム」フードチェーン』英題:ADVENTURE TIME -FOOD CHAIN-制作年:2014年作品時間:11分映像提供:カートゥーン ネットワーク© 2024 Warner Bros. Discovery, Inc. or its subsidiaries and affiliates. All rights reserved.「アドベンチャー・タイム」はカートゥーン ネットワークのオリジナルのアニメシリーズで少年フィンと、相棒で犬のジェイクが主人公。特別エピソ ード「フードチェーン」は湯浅政明が監督・脚本・絵コンテを務め、フィンとジェイクの“食物連鎖”体験でストーリーが展開する。「フードチェーン」自然史博物館を訪れたフィンとジェイクは食物連鎖の展示物を見学し、バブルガムから説明を受けるが、フィンは自然の法則の素晴らしさがさっぱり理解できない。その様子を物陰から見ていたマジックマンはフィンに魔法をかける。気がつくとフィンは小鳥になっていた。小鳥のフィンはやがて大きな鳥→バクテリア→植物→イモムシに変わり…。※他作品調整中(上映スケジュール:3月16日(土)場所:日報ホール 湯浅政明監督によるトークあり)『犬王』また3月15日(金)には、スペシャル企画として、湯浅政明監督が登壇する『犬王』応援上映も決定。発声、鳴り物、光り物、紙吹雪もOKだという。湯浅政明監督コメント「新潟久しぶり!!特に街中は酷く久しぶりなので楽しみです!!ぷらぷらしたい!!これまで作った短編と、「犬王」を上映していただける事になりました。「犬王」は応援上映になるらしく、どうなるかまだ分かりませんが、自分も楽しんで見れればと思います。ぜひ遊びに来てください!!」第2回新潟国際アニメーション映画祭は3月15日(金)~20日(水)開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partners
2024年02月10日《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024》コンペティション部門(国際コンペティション・国内コンペティション)の作品公募が本日1月31日(水)より開始された。《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭》は、デジタルシネマにフォーカスを当て、若手映像クリエイターの発掘と育成を目的に埼玉県川口市で2004年より開催されてきた映画祭で、今年で21回目を迎える。本映画祭のコンペティションは“若手映像クリエイターの登竜門”として、映画界の未来を担う新たな才能の発掘と育成を主たる目的としている。国際コンペティションは広く世界中から、長編部門と短編部門の二部門に分かれた国内コンペティションは国内作品を対象に、エンタメ性と映画界に新風を吹き込む新たな表現の可能性に富んだ作品を募集。ノミネート作品は映画祭期間中に上映し、著名な映画人等による最終審査を経て、最優秀作品賞(グランプリ)をはじめ各賞を授与する。また、両コンペティションを通じた全ての国内作品を対象に、今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に「SKIPシティアワード」が贈られる。海外作品では、これまでにカンヌ映画祭で3作連続受賞を果たしたトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(『うつろいの季節(とき)』)、『シンプル・シモン』のアンドレアス・エーマン監督、『彼の見つめる先に』のダニエル・ヒベイロ監督、『家へ帰ろう』(映画祭上映タイトル『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』)のパブロ・ソラルス監督、『ミッドナイト・トラベラー』のハッサン・ファジリ監督、『ルッツ 海に生きる』のアレックス・カミレーリ監督など、世界各国の新鋭をいち早く紹介してきた。国内作品では『死刑にいたる病』の白石和彌監督、『浅田家!』の中野量太監督、『決戦は日曜日』の坂下雄一郎監督、『王国(あるいはその家について)』の草野なつか監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『ある男』の石川慶監督、『さがす』の片山慎三監督、『あつい胸さわぎ』のまつむらしんご監督、『Winny』の松本優作監督らが本映画祭での受賞・ノミネートを契機に劇場公開や商業映画デビューへと羽ばたいていった。なお、作品公募の締め切りは3月1日(金)まで。映画祭は、7月13日(土)〜7月21日(日)の9日間開催される予定だ。<コンペティション部門 公募概要>【公募期間】2024年1月31日(水)~3月1日(金)必着【公募部門】国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門、短編部門)【応募方法】映画祭公式サイト内のオンラインフォームから応募公式サイト()【公募対象作品・応募条件】■国際コンペティション(作品長が60分以上の作品/国内作品・海外作品対象)・ デジタルで撮影・編集され、かつデジタルでの上映が可能な作品であること。・長編映画制作数が3本以下の監督の作品であること(応募作品が長編映画制作4本目以上にあたる場合は対象外。公開の有無に関わらず60分以上の作品、60分以上のアニメーション作品、ドキュメンタリー作品も制作数に含む)。・ ジャパン・プレミアであること、つまりSKIPシティ国際Dシネマ映画祭での上映が国内で初の上映であること(但し、大学などの教育機関における上映会や自主上映会などはこれに該当しない)。・ 2023年1月1日以降に完成した作品であること。・ 過去に本映画祭に未応募の作品であること。・ 本映画祭の目的をよく理解した応募であること。■国内コンペティション(長編部門は作品長が60分以上、短編部門は15分以上60分未満の作品/国内作品のみ対象)・日本作品であること。・ デジタルで撮影・編集され、かつデジタルでの上映が可能な作品であること。・ 長編作品は、長編映画制作数が3本以下の監督の作品であること(応募作品が長編映画制作4本目以上にあたる場合は対象外。公開の有無に関わらず60分以上の作品、60分以上のアニメーション作品、ドキュメンタリー作品も制作数に含む)。・ 短編作品は、商業公開された長編映画(60分以上の作品)を制作したことがない監督の作品であること。・ ジャパン・プレミアであること、つまりSKIPシティ国際Dシネマ映画祭での上映が国内で初の上映であること(但し、大学などの教育機関における上映会や自主上映会などはこれに該当しない)。・ 2023年1月1日以降に完成した作品であること。・ 過去に本映画祭に未応募の作品であること。・本映画祭の目的をよく理解した応募であること。※各部門ともに、実写作品(ドラマ・ドキュメンタリー)、アニメーション作品のいずれも応募可能です。※ノミネート結果、賞構成、審査員は、後日記者発表および公式サイトにて発表予定です。(参考:2023年賞金総額230万円)※応募規約、エントリーフォームおよび応募方法の詳細は1月31日(水)より映画祭公式サイトで公開します。
2024年01月31日大阪国際文化芸術プロジェクト「春の謡会2024」が、2月24日(土)・25日(日)の2日間、大槻能楽堂にて開催される。大阪国際文化芸術プロジェクト「春の謡会2024」 チケット情報「大阪国際文化芸術プロジェクト」は、大阪文化芸術事業実行委員会が、大阪・関西万博開催時に、国内外からの多くの来阪者に大阪の文化芸術を楽しんでもらうことを目的として、地域の文化資源の魅力向上や多彩で豊かな大阪の文化芸術の魅力発信を強化するもの。その一環として、「うたう(謡う)」という共通のテーマのもと、長い時を超えて受け継がれてきた能楽と、現代音楽が楽しめる公演が、登録有形文化財の「大槻能楽堂」において実現する。人間国宝の大槻文藏氏らが演じる“能楽”と、Awesome City Club、Caravan、阿部真央、藤巻亮太による“音楽”のスペシャルコラボイベント。「伝統」と「現代」の融合を通じて伝統芸能に触れられる本公演。若い世代の方にも、ぜひこの機会に体験してほしい。チケットは、1月24日(水)18:00より一般発売開始。
2024年01月23日SixTONESの松村北斗と女優の上白石萌音がW主演を務める、映画『夜明けのすべて』(2月9日公開)が「第74回ベルリン国際映画祭」フォーラム部門に正式出品されることが17日、明らかになった。○■松村北斗、『すずめの戸締まり』に続き2年連続で「ベルリン国際映画祭」に参加ドイツ・ベルリンで毎年2月に開催されるベルリン映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつ。日本の映画人では巨匠・黒澤明監督や山田洋次監督をはじめ、2021年に『ドライブ・マイ・カー』で世界的評価を得た濱口竜介監督の『偶然と想像』が銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞、行定勲監督が『パレード』(10)、『リバース・エッジ』(18)にてパノラマ部門 国際批評家連盟賞を、荻上直子監督が『彼らが本気で編むときは、』(17)でパノラマ部門 テディ賞審査員特別賞を受賞するなど、名だたる映画監督たちが評価されてきた。同作を手掛ける三宅唱監督は、2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)以来2年連続3回目の同映画祭選出となり、自身の長編監督作品が全てベルリン映画祭に招待されていることになる。同作が選出されたフォーラム部門は、新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集めた部門で、強い個性や多様性のある物語が選出。“生きづらさ”を抱えた2人の男女の特別な関係性を描いた同作が、国境を越えてどのような視点をもって評価されていくのか、注目が集まる。さらに、松村は昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(22)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となる。松村は『すずめの戸締まり』でアニメ界のアカデミー賞とされる「第51回アニー賞」声優賞(映画部門)へのノミネートを果たしたばかりで脚光を浴びている。また合わせて、同作のロング予告も公開された。コメントは以下の通り。○■三宅唱監督『夜明けのすべて』原作者である瀬尾まいこさんに感謝申し上げます。そして、すべての俳優、すべてのスタッフの美しい仕事を誇りに思います。ベルリンを皮切りとして世界中のさまざまな人々に『夜明けのすべて』を無事に届けられるよう、またどんな反応があったかお知らせできるよう、引き続き大切に進めていきます。国内外問わずさまざまな状況下を生きるみなさんが心穏やかに映画を愉しめるような世の中に少しでもなることを心より願っています。○■松村北斗この歴史あるベルリン映画祭への参加が決まった事を『夜明けのすべて』チームの一員としても松村北斗個人としても本当に誇りに思います。この映画は大きな世界の小さな街の話です。誰もが生きづらさを感じる今に、生きることが少し楽になる願いを込めた映画です。そんな映画が世界に届く事を本当に幸せに思います。世界中の誰しもが自分なりの生きづらさを抱えていると思います。そんな方々に願いを込めながら参加したいと思います。○■上白石萌音映画の一員として、そしてこの映画を好きないち観客として、とても嬉しいです。描かれているのは、世界のどこで暮らしていても感じ得る心の機微です。作品の温もりが海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。○■原作・瀬尾まいこ氏ベルリン映画祭への正式出品、本当におめでとうございます。三宅監督、スタッフの皆さん、出演者の方々が丁寧に、小説を温かく深い世界にして下さったことに感謝しています。私たちの生きている今の世界を離れることなく、すぐそばにいてくれる見た人の心をそっと照らしてくれるこの素敵な映画を、海外の方にも見ていただけると思うと嬉しいです。○■Berlinale Forumディレクター・Barbara Wurm氏男性はパニック障害を抱え、女性は極度のPMSに悩まされている。彼らの会社は社員にとんでもないものを提供する。というとそのようには聞こえないかもしれないが、実は小津安二郎の世界そのものなのだ。ここの人々は気配りができ、気づかないうちにお互いに良いことをしている。私も、私のチームも皆この作品が大好きって、もう言ったかしら?【編集部MEMO】映画『夜明けのすべて』は、瀬尾まいこ氏による同名小説の実写化作。月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患い、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っている山添が、職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく姿を描いている。NHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音が、映画初共演でW主演を務める。(C)瀬尾まいこ/2024『夜明けのすべて』製作委員会
2024年01月17日松村北斗と上白石萌音がW主演を務める『夜明けのすべて』がベルリン国際映画祭<フォーラム部門>に正式出品されることが決定。喜びのコメントが到着し、さらにロング予告映像も解禁された。『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督が、「そして、バトンは渡された」などの瀬尾まいこの小説を映画化した本作。この度、本作が【フォーラム部門】に正式出品された現地時間2月15日(木)~25日(日)開催予定の第74回ベルリン国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつ。三宅唱監督作品としては、2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)以来2年連続、3回目のベルリン国際映画祭選出となり、自身の長編監督作品が全てベルリン映画祭に招待されていることになる。本作が選出された【フォーラム部門】は、新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集めた部門で、強い個性や多様性のある物語が選出されている。“生きづらさ”を抱えた2人の男女の特別な関係性を描いた本作が、国境を越えてどのような視点をもって評価されていくのか、注目が集まる。さらに本作で上白石萌音と共に主演を務め、パニック障害を抱えた青年・山添くんに扮した松村北斗は、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(22/新海誠監督)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となる。松村さんは同作で、アニメ界のアカデミー賞とされる第51回アニー賞で声優賞(映画部門)へのノミネートを果たしたばかりで、声優初挑戦にしての快挙に世界中から脚光を浴びている。また、映画祭への出品情報と併せて、ロング予告が解禁。友達や恋人のような親密さではなく、少し不思議な距離感と空気感に包まれた物語の主人公、山添くん(松村北斗)と藤沢さん(上白石萌音)が映し出され、“生きづらさ”を抱えた者同士、互いに支え合っていく様子が捉えられている。三宅唱監督 コメント『夜明けのすべて』原作者である瀬尾まいこさんに感謝申し上げます。そして、すべての俳優、すべてのスタッフの美しい仕事を誇りに思います。ベルリンを皮切りとして世界中のさまざまな人々に『夜明けのすべて』を無事に届けられるよう、またどんな反応があったかお知らせできるよう、引き続き大切に進めていきます。国内外問わずさまざまな状況下を生きるみなさんが心穏やかに映画を愉しめるような世の中に少しでもなることを心より願っています。松村北斗 コメントこの歴史あるベルリン映画祭への参加が決まった事を「夜明けのすべて」チームの一員としても松村北斗個人としても本当に誇りに思います。この映画は大きな世界の小さな街の話です。誰もが生きづらさを感じる今に、生きることが少し楽になる願いを込めた映画です。そんな映画が世界に届く事を本当に幸せに思います。世界中の誰しもが自分なりの生きづらさを抱えていると思います。そんな方々に願いを込めながら参加したいと思います。上白石萌音 コメント映画の一員として、そしてこの映画を好きないち観客として、とても嬉しいです。描かれているのは、世界のどこで暮らしていても感じ得る心の機微です。作品の温もりが海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。瀬尾まいこ コメントベルリン映画祭への正式出品、本当におめでとうございます。三宅監督、スタッフの皆さん、出演者の方々が丁寧に、小説を温かく深い世界にして下さったことに感謝しています。私たちの生きている今の世界を離れることなく、すぐそばにいてくれる見た人の心をそっと照らしてくれるこの素敵な映画を、海外の方にも見ていただけると思うと嬉しいです。Barbara Wurm(Berlinale Forumディレクター)コメント男性はパニック障害を抱え、女性は極度のPMSに悩まされている。彼らの会社は社員にとんでもないものを提供する。というとそのようには聞こえないかもしれないが、実は小津安二郎の世界そのものなのだ。ここの人々は気配りができ、気づかないうちにお互いに良いことをしている。私も、私のチームも皆この作品が大好きって、もう言ったかしら?『夜明けのすべて』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夜明けのすべて 2024年2月9日より全国にて公開©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年01月17日有限会社ナヤ・コレクティブ主催、『第1回 金沢国際実験音楽祭』が2024年3月8日 (金) ~2024年3月10日 (日)に金沢市民芸術村パフォーミングスクエア(石川県金沢市大和町1-1)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 「音楽が時代を切り拓く」 もっとも先鋭的な現代音楽にジャズやロック、そして非西洋の音楽が流入した形態としての「実験音楽」、 日本初となるフェスティヴァルが金沢で始動。 ディレクターに金沢出身で、長くドイツを拠点としたアーティスト・足立智美を迎え、 国際的かつジャンル横断的なキュレーションのもと、世界中から芸術家を招聘するとともに、 市民参加のワークショップも開催。 未来を見据え、時代を切り開いていく音楽体験を金沢で。「音楽が時代を切り拓く」金沢で新しい音楽祭を始めます。西洋クラシックでも日本の伝統音楽でもポップスでもなく、実験音楽のフェスティヴァル。もっとも先鋭的な現代音楽にジャズやロック、そして非西洋の音楽が流入したかたちとしての「実験音楽」、その瞬間に今までにない音楽を生みだすことに賭ける音楽、そしてその国境を超えたつながりを、金沢の地で立ち上げます。 実験音楽の世界の中心地のひとつであるベルリンから若手トランペット奏者のリズ・アルビー、南米コロンビアで長年風船による音楽演奏を発展させてきたリカルド・アリアス、アメリカ西海岸出身で1970年代以来のサンプリング音楽の世界的な牽引者で近年は日本に居を構えるカール・ストーン、1990年代台湾ノイズ・シーンの立役者のひとりであり現在はパリで音楽・美術活動を展開するリン・チーウェイの《テープ・ミュージック》。福井出身で作曲と即興の両面で精力的に活躍する木下正道、金沢在住の卓越したヴィオラ奏者、般若佳子による委嘱新作を中心としたソロ・リサイタル、そして金沢在住で国際的な活動をする、ASUNA、島田英明、田中吉史に、ダンサーの、なかむらくるみ、宝栄美希を加え、ジャンルや国籍を超えながらも欧米偏重ではない、金沢独自の音楽を発信するための人選をおこないました。新しい刺激をもたらす音楽の、世界で一番面白いフェスティヴァルを目指します。2023年12月足立智美足立智美Adachi Tomomiディレクター、エレクトロニクス パフォーマー/作曲家、音響詩人、楽器製作者、視覚芸術家。その多彩なスタイルで知られ、自身の声とエレクトロニクスによる作品、音響詩、即興演奏、現代音楽作品の上演から、サイト・スペシフィックな作曲、器楽作品、技術を持たない人々のための合唱曲などを、テート・モダン、ハンブルガー・バーンホフ美術館、ポンピドゥー・センター、ベルリン・ポエジー・フェスティヴァルなど世界各地で発表している。その作品には自作のインターフェイスから、人工知能、脳波、人工衛星、ツイッター、骨折、超常現象までもが用いられる。2012年DAADベルリン芸術家プログラムによりベルリンに招聘。アルス・エレクトロニカより Award of Distinction を2019年に受賞。世界初の人工知能によるリブレットを用いたオペラ《ロミオがジュリエット》で文化庁芸術祭賞大賞及び佐治敬三賞受賞。国際芸術祭「あいち2022」展示部門、パフォーマンス部門に参加。足立智美リズ・アルビー 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月17日永瀬正敏、浅野忠信、佐藤浩市、白本彩奈出演映画『箱男』が「第74回ベルリン国際映画祭」のBerlinale Special(ベルリナーレ・スペシャル)部門に正式招待され、ワールドプレミアを迎えることが決定した。「箱男」、それは人間が望む最終形態、すべてから完全に解き放たれた存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、都市を徘徊し、覗き窓から一方的に世界を覗き、ひたすら妄想をノートに記述する。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、街で偶然目にした箱男に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、のぞき窓を開け、ついにその一歩を踏み出すことに。しかし、本物の「箱男」になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。“わたし”をつけ狙い「箱男」の存在を乗っ取ろうとするニセ医者(浅野忠信)、すべてを操り「箱男」を完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤浩市)“わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)――。本作は、世界二十数か国に翻訳され、熱狂的な読者を世界中に持つ作家・安部公房の同名小説の映画化。1973年に発表した代表作のひとつとなっている本作は、「人間の自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?」をテーマに、その幻惑的な手法と難解な内容のため、映像化は困難とされてきた。幾度かヨーロッパやハリウッドの監督が映画化を試みたが、安部公房サイドから許諾が下りず、企画が立ち上がっては消えるなどを繰り返していた中、安部さん本人から直接映画化を託されたのは、『狂い咲きサンダーロード』で衝撃的なデビューを飾った石井岳龍(当時は石井聰亙)。そして1997年に製作が決定し、ドイツ・ハンブルグで撮影を行うべくドイツの地に降り立ったが、不運にもクランクイン前日に撮影が突如頓挫、幻の企画となった。それから27年。安部公房生誕100年にあたる2024年、ついに『箱男』を実現させた。主演は、27年前と同じ永瀬正敏。同じく出演予定だった佐藤浩市も参加。永瀬さんは「27年前、ドイツ・ハンブルグでクランクイン直前に、志し半ばでほぼ切れかけた“思いの糸”が、こうして紡がれた事が何より嬉しいです。そして再びドイツの地、ベルリン国際映画祭に特別招待していただけた事、大変光栄ですし、ある意味奇跡です。石井岳龍監督の『箱男』に対しての壮大なるロマンと“思いの糸”の強さが、世界中の沢山の方々の心の中に共鳴する事を願うばかりです」と思いを明かす。佐藤さんは「時を経て新しく創られた『箱男』がドイツベルリンに呼ばれる。27年前とは多少形を変えた作品とはいえ,箱の中からの『箱男』の目線は当時も今も変わりません」とコメント。さらに、世界的に活躍する浅野忠信が集結。また、数百人のオーディションにより、白本彩奈が抜擢され加わる。浅野さんは「とてもやり甲斐のある役を徹底的に楽しんで演じられたのでドイツでどう観てもらえるのか今から楽しみです!」と話し、白本さんも「私自身がミックスであることで、子供の頃から、お芝居と作品を通して世界の架け橋となることが目標でした。そんな中、ベルリン国際映画祭にお招きいただいたことは大変喜ばしく、同時に高揚感に包まれています。全ては誰よりもエネルギーを帯びてそこにいて下さった監督とチームの結晶であり、改めてその一員となれたことを本当に誇りに思います」と語っている。『箱男』は2024年公開予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:箱男 2024年公開予定ⓒ2024 The Box Man Film Partners
2024年01月15日東北芸術工科大学(山形市上桜田/学長:中山ダイスケ)は、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」を2024年9月1日から開催することを決定しました。メイン会場をこれまでの山形市中心市街から蔵王温泉エリアに移し、「いのちをうたう」をテーマに、温泉地でのアート体験により心身の健康を回復する芸術祭を目指します。山形ビエンナーレロゴ山形ビエンナーレは2014年に第1回を開催して以来、2年に1度隔年で開催する芸術祭(=ビエンナーレ)として、2024年で6回目を数えます。2020年(第4回)・2022年(第5回)に引き続き、芸術監督に医師の稲葉俊郎氏を迎え、「いのち」をテーマとしたシリーズの第3弾となります。今回は、これまでの山形市中心市街地からメイン会場を蔵王温泉街に移します。温泉という自然のエネルギーを全身に浴びながら、日常から解放された状態でアートを体感することで、心身の健康を取り戻すことができる芸術祭を目指します。蔵王温泉イメージ屋内展示(2022年)■みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024 開催概要【第1弾リリース】1. テーマ:いのちをうたう2. コンセプト:ほどく、めぐる、うたう、ねむる、めざめる。山形が誇る観光資源「温泉」は、地球という惑星のエネルギーが噴出する場です。まず、温泉の力により、かたく不自由になった頭と身体をほどき、自由を獲得します。そして、自由になった頭と身体で会場をめぐりながら、芸術を全身で体験してください。そこで感じたすべてを、コトバの力により無意識界から意識界へと運んでください。コトバが感じた豊かな世界を表現する手助けをしてくれます。夜は宿に泊まり、いつもとは違う階層まで眠ってください。「ねむり」は、失った自分自身を取り戻す重要で神聖な時間です。深い眠りを経て迎える「めざめ」は、闇から光を得る体験です。新しい世界に目覚め、新しい自分自身に目覚め、新しい世界を生きていく力を得るのです。─ 山形ビエンナーレ2024 芸術監督 稲葉俊郎3. 開催地・会場山形県山形市(蔵王温泉街および東北芸術工科大学)4. 会期2024年9月1日(日)~16日(月・祝)5. 内容展示・イベント・ワークショップ等6. 参加料等無料/一部有料プログラムを予定7. 運営体制総合プロデューサー :中山ダイスケ(東北芸術工科大学学長)芸術監督 :稲葉俊郎(医師/軽井沢病院院長)総合キュレーター :小金沢智(本学専任講師)プロジェクトディレクター:三瀬夏之介(本学教授)/岩井天志(本学教授)/深井聡一郎(本学教授)/青山ひろゆき(本学教授)/安達大悟(本学准教授)/アイハラケンジ(デザイナー)ほかアートディレクター :杉の下意匠室事務局 :地域連携推進課8. 主催等主催 :東北芸術工科大学後援 :山形県、山形市、山形県教育委員会、山形市教育委員会(予定)助成 :各種財団等へ申請中協賛・寄附:各種企業・団体、個人への募集を予定※会場やプロジェクト、参加アーティスト等の詳細については、2024年2月以降に順次公開する予定です。■山形ビエンナーレHP 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月04日「Study:大阪関西国際芸術祭Vol.3」が、12月23日(土)から28日(木)まで、船場エクセルビルほか大阪市内各所にて開催される。本芸術祭は、2025年に世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭(仮)」の開催を目指し、「アートとヒト」「アートと社会」の関係性や、アートの可能性を検証し学ぶ(Studyする)ためのプレイベントとなっている。「Study:大阪関西国際芸術祭 vol.3」チケット情報期間中、12月23日(土)・24日(日)(プレビューは22日(金))には、グランフロント大阪北館 地下2階コングレコンベンションセンターにて「Study:アート&クリエイティブフェア」が開催。現代美術史家でキュレーターの沓名美和がチーフ・フェアプログラム・ディレクターを務め、アートやクリエイティブな作品が公式展示販売される。さらに、アートや日本が誇るクリエイティブの可能性を引き出すべくテーマ性を持ったビジネスカンファレンスの実施、大阪市内各所で展開する芸術祭などアートを「みる」「買う」「学ぶ」、多彩なプログラムが行われる。出展ギャラリーやアーティストは公式サイトをチェック!チケットは発売中。「Study:大阪関西国際芸術祭Vol.3」■芸術祭展覧会会期:12月23日(土)~28日(木)会場:ルクア イーレ、船場エクセルビル、中之島エリア、西成エリア、など大阪市内各所(随時公開中)■アート&クリエイティブフェアプレビュー:12月22日(金) 13:00~19:00※VIP、招待者、プレス関係者のみ一般公開:12月23日(土) 11:00~19:00、12月24日(日) 11:00~16:00※両日、最終入場は閉館30分前会場:グランフロント大阪北館 B2Fコングレコンベンションセンター■クリエイティブ ビジネスコンテスト「StARTs UPs(スターツアップス)」ファイナルピッチ:12月23日(土)会場:グランフロント大阪北館 地下2階コングレコンベンションセンター
2023年12月22日北アルプス国際芸術祭実行委員会(実行委員長:牛越徹 大町市長)は、第3回展となる「北アルプス国際芸術祭2024」を、2024年9月13日(金)から11月4日(月・祝)までの約50日間の会期で長野県大町市にて開催します。2024年秋、コロナ禍を乗り越え、世界中からアーティスト、サポーター、そして多くの人々が北アルプスの麓・信濃大町に再び集います。「北アルプス国際芸術祭2024」の開催概要、芸術祭のコンセプトや地域の特徴、メインビジュアル、アーティスト、作品鑑賞パスポート等の情報も併せてお知らせいたします。【開催概要】会期 :2024年9月13日(金)~11月4日(月・祝) 休祭日設定予定開催地:長野県大町市主催 :北アルプス国際芸術祭実行委員会名誉実行委員長 阿部守一(長野県知事)実行委員長 牛越徹(大町市長)総合ディレクター 北川フラム(アートディレクター)ビジュアルディレクター 皆川明(デザイナー)風景(1)■芸術祭のコンセプト信濃大町を訪れて、全身の五感を揺らすのは、圧倒的な水の奔流です。ところどころでほとばしる水、高瀬川や鹿島川の水が用水に流れ込み、冷たい水をやわらかく田圃に引き入れるための「わっぱらんど」のプール、そして家の床下を走る水路、さらに東と西の樹種が混ざり合った森。回廊ともいえる山の中腹を渡って見下ろす扇状地。やがて日本海へと流れ落ちる仁科三湖から広がる盆地。昔、扇状地からアルプスまで含めたこの地域は海でした。西に連なるアルプスと東山に挟まれるように、南から北へと走るフォッサマグナにより、東と西の地質はまったく違います。そうした地質的な特質が極めてダイナミックにあらわれているのが信濃大町です。これらの地盤は、季節風に運ばれた寒流と暖流の水蒸気が列島の脊椎山脈にぶつかり、降り落ちる水によって豊かな土をつくり、何度もの褶曲によって変化することで、土の多様さを生み出しました。その上に営まれた生活文化が深く見てとれるのです。そして信濃の人が一生仰ぎみる、高い、青い空。私はそれを水・木・土・空の世界と言ってみたくなりました。そこには透明さと、重さがある。これらの風土、時間の積層を見ていただきたい。さらに、ここに暮らすアーティストがそこから生み出したもの、他所から来たアーティストがここに見出したもの、それらによって芸術祭はつくられます。そして外来者を迎えるべく郷土の食材をアレンジした料理。地殻・土壌の成り立ちだけではなく、信濃は東日本の中心となる地域です。海を渡ってきた人たちは出雲から東へと流れ、フォッサマグナの西端(後の「塩の道」)を通り、独自の文化を生み出してきました。諏訪の御柱はその象徴とも言えるものです。後の時代をみても、木曽義仲、そして信濃教育に至るまで、それは中央にまつろわぬ、高い志の生まれる場所でありました。いま、このグローバルの時代にあって、芸術祭は、バーチャルなだけのグローバル経済とは違って、人々が移動し、生活文化と世界の志が出合う場になろうとしています。海の向こうのアジアの人々との交流、そして都市と地域の交換・交感が始まりました。信濃大町もそうでありたいと、この芸術祭は企画されました。北川フラム (北アルプス国際芸術祭2024 総合ディレクター)■メインビジュアル北アルプス国際芸術祭2024のメインビジュアルは、大町の土地の特徴でもあり大切な資源でもある水をテーマに、山々にしみ渡りやがて川となり湖へと繋がる姿を青の線と点で表現しています。それは、芸術が社会の事象と作家の思考や創造性と結びつき、精神に蓄積されやがて作品として再び社会の中に湧いてくることと重なります。そんな想いを込めてビジュアルを描きました。皆川明 (北アルプス国際芸術祭2024 ビジュアルディレクター)メインビジュアル皆川明|Akira Minagawa1995年にブランド「mina perhonen」の前身である「mina」を設立。ハンドドローイングを主とする手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っている。主な著書に、「皆川明 挿画集 本日の絵」、「Letter」、「生きる はたらく つくる」、主な展示に「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」がある。■5つのエリアについて長野県の北西部に位置する大町市は、3,000m級の山々が連なる北アルプスの麓にあり、清冽な雪解け水と澄んだ空気、四季折々の景観に恵まれ、古くから塩の道「千国街道」の宿場町として栄えました。北アルプスの山々の姿を映す仁科三湖や豊富な温泉などの自然にも恵まれ、いまも登山の拠点として、また立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口として、多くの観光客でにぎわう地域です。北アルプス国際芸術祭では、そのような大町市の多様な特色がみられる5つのエリアを舞台に、国内外のアーティストによるサイトスペシフィックなアート作品を展開します。▼市街地エリア千国街道の宿場町として栄えた歴史を持つこの地域では、古い水路が多く残っており、趣深い町屋造りの家々の床下を水が流れる風景が見られるなど、随所に小さな発見や驚きが潜んでいる。アートを道標に街を巡ると、過去と現在、ふたつの時代を行き来するような独特の雰囲気を味わえる。▼ダムエリア大町市はアジア最大級の土木建築物である黒部ダムの玄関口であると同時に、北アルプス山麓に大町ダム、七倉ダム、高瀬ダムを有している。人々が土木技術を通して水と関わってきた軌跡であるダム。その歴史や意義、圧倒的な造形美を、アーティストによるあらたな視点から発見する。▼源流エリア北アルプスの雪解け水や湧水が豊富な鹿島川流域は、水にまつわる地名が多く残る。また大町温泉郷には高瀬渓谷の葛温泉から引湯された温泉旅館やホテルが並び、多くの観光客を迎えてきた。南側には安曇野・松本方面に平野が広がり、特徴的な神社仏閣も数多くみられる。▼仁科三湖エリア大町市の北の玄関口となる仁科三湖(にしなさんこ)は、かつて「塩の道」と呼ばれた道筋に位置する3つの湖である。北から長野県有数の深度と透明度を誇る青木湖、四季折々の景観を湖面に映す中綱湖、アートやスポーツのアクティビティが豊富な木崎湖が並び、それぞれ異なった特徴を持っている。▼東山エリア大町市街地を挟んだ北アルプスの反対側には豊かな里山が広がり、人々の営みを色濃く残す集落が点在する。鷹狩山展望台から大町市全域を一望すると、この場所が南北に走る糸魚川静岡構造線という活断層上にあり、東西で異なる地質や生態系が広がっていることが見えてくる。風景(2)■作品・アーティスト《参加候補アーティスト(2023年12月1日時点)》◎ソ・ミンジョン|Seo Min Jeong1972年韓国生まれ・在住場所の歴史や物語などを起点に、小さなスケールから大きな空間まで、多様なインスタレーション作品を制作するアーティスト。[参考作品] 《Sum in a Point of Time - Existence》 2014ソ・ミンジョン[韓国]◎ムルヤナ|Mulyana1984年インドネシア生まれ・在住かぎ針編みによるカラフルな生き物の世界を作り出すアーティスト。折り紙や水引などの日本文化から着想を得た作品も制作する。[参考作品] 《Tools of Conviviality》 2021ムルヤナ[インドネシア]◎ルデル・モー|Ledelle Moe1971年南アフリカ生まれ・在住遺跡や風化した建造物を思わせる中空の彫刻を通して、強さと弱さ・過去と現在のような、異なるものの間に迫るアーティスト。[参考作品] 個展「When」展示風景、2019ルデル・モー[南アフリカ]◎エカテリーナ・ムロムツェワ|Ekaterina Muromtseva1990年ロシア生まれ・アメリカ在住哲学や舞台美術を学んだ経験と、叙情的かつコンセプチュアルな方法によって、人々の記憶を辿る作品を展開するアーティスト。[参考作品] 《全てもって、ゆく》 2021エカテリーナ・ムロムェワ[ロシア/アメリカ]その他の参加候補アーティスト(既存作品を含む):淺井裕介[日本]、ダナ・アワルタニ[サウジアラビア]、川俣正[日本/フランス]、木村崇人[日本]、イアン・ケア[イギリス]、平田五郎[日本]、松本秋則[日本]、目[me][日本]、ヨウ・ウェンフー(游文富)[台湾]、ジミー・リャオ(幾米)[台湾]「北アルプス国際芸術祭2024」では、国内外から30-40組のアーティストが参加予定です。2024年3月中旬には参加アーティストの詳細を発表します。詳しくはお問い合わせください。■芸術祭の巡り方・楽しみ方~作品鑑賞パスポート (税込価格)~《一般》当日価格:3,000円前売価格:2,500円《16歳~18歳》当日価格:1,500円前売価格:1,000円・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの提示で一般 1,000円、16~18歳 500円(当日・前売一律)・前売価格:2024年3月14日~9月12日、当日価格:2024年9月13日~11月4日・前売引換券販売:2024年3月14日予定 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月22日北海道東川町では、昨年、長編映画『莉の対』(れいのつい)の撮影に協力しました。その作品が、第53回ロッテルダム国際映画祭(オランダ) のメインコンペティション部門である、タイガーコンペティション部門に入選したことをお知らせいたします。舞台を中心に活動をしている俳優・田中 稔彦(たなか としひこ)が初監督・脚本を務めた作品になります。今作は映画制作経験が全くなかった、監督の田中と監督補の池田 彰夫(いけだ あきお)の2名が、豪雪の雪山で撮影をするところからスタート。その後、二人の声かけによって集った畑違いのアマチュアスタッフ達だけで全編を撮影。リアルな春夏秋冬をカメラに収めるため撮影期間は約1年にわたり、北海道 東川町(ひがしかわちょう)や占冠村(しむかっぷむら)をはじめとした数多くのロケ地の協力も得ながら、今年の1月に無事にクランクアップを迎えました。雪山でのホワイトアウトや、気象条件が非常に厳しいロケ地での撮影も多々クリアし、少人数で作ったとは思えないほど豊かな自然の表情が観られる作品に仕上がっています。日本国内での上映も来春に決定しており、2024年1月ロッテルダム国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、国内はもちろん、世界各国での上映も目指している、海外からの注目度も高い作品となっています。来春以降東川町での地域上映も予定しておりますので、どうぞご期待ください。作品概要タイトル:『莉の対』(れいのつい) ※ 英語版タイトル『Rei』監督:田中 稔彦 (たなかとしひこ)上映時間:190分キャスト:鈴木タカラ、大山真絵子、森山祥伍、池田彰夫、勝又啓太、田野真悠、菅野はな、内田竜次、築山万有美/田中稔彦公式X:@reinotsui公式HP: あらすじ自分の存在の希薄さを感じながら生きている光莉。ある日、ふとしたきっかけで1枚の写真に心惹かれた光莉は、その写真を撮った人物に自分のポートレイト写真を撮ってくれないかとメールで依頼する。光莉の元に返ってきた返信は「人物の写真は撮った事がありません。あと。僕は、耳が聴こえません。なので、喋ることもできません。うまくコミュニケーションが取れないと思います。それでもよければ・・・」風景写真家である真斗からのメッセージ。真斗は失聴者だった。光莉と真斗、それぞれを取り巻く人間関係が少しずつ影響を与えあい、そして脆く崩れていく。自然の美しさと対比されるように描かれていく人間模様。『莉』は単独ではほとんど意味を持たない。他と結びつくことで初めて意味を持つ。監督プロフィール田中 稔彦(たなか としひこ)1983年生まれ。大学卒業後、某都市銀行に就職。その後退職し、俳優に転身。2022年に制作会社、株式会社NoSaint.& Bloomを設立。『莉の対』は自身初の長編映画になる。>予告編 YotubeURLRei Trailar (International Ver.) : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月22日マンダリン オリエンタル ホテルは、「マンダリン オリエンタル 瀬戸内」として3軒の新規リゾートホテルを香川の高松、直島などの瀬戸内エリアにオープン。2027年から2030年にかけて、順次開業する。「マンダリン オリエンタル 瀬戸内」高松、直島など3つの新ホテル「マンダリン オリエンタル 瀬戸内」は、東京に次いで国内2か所目となるマンダリン オリエンタル ホテル グループのホテル。香川の高松、直島にそれぞれブティック型ホテルをオープンする他、瀬戸内エリアの他の島にもウェルネス施設を併設したホテルを開業する見通しだ。それぞれのホテルでは地域の美しい自然と豊かな伝統を尊重し、周囲の環境と調和するようなデザインを計画。四国地域の伝統工芸士・芸術家とのコラボレーションや、地域の素材・建築様式が随所に採用される予定だ。各施設間を移動できるプライベート・ヨットツアーまた、「マンダリン オリエンタル 瀬戸内」では、宿泊客がプライベートヨットで各施設間を移動できるクルーズサービスの導入も計画。プライベート・ヨットツアーを通して、瀬戸内エリアの島々の多彩な魅力、景観を楽しむことができそうだ。「マンダリン オリエンタル 瀬戸内 − 高松」駅隣接のリゾートホテル都市型リゾートホテル「マンダリン オリエンタル 瀬戸内 − 高松」 は高松駅に隣接し、まさに瀬戸内への玄関口にオープン。高松空港からも車でわずか30分程の好立地で、瀬戸内海の島々をボートで探索する際の宿泊拠点としても最適なロケーションとなっている。美しいオーシャンビューを楽しめる客室は計92室を用意。この他、館内にはレストランやバー、スパ、ウェルネス施設も完備する。「マンダリン オリエンタル 瀬戸内 − 直島」モダンな旅館スタイル国際的な現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」や、クロード・モネの《睡蓮》シリーズを展示する地中美術館、草間彌生の代表作ともいえる《南瓜》などを鑑賞できる、現代アートの聖地として知られる直島には、「マンダリン オリエンタル 瀬戸内 − 直島」が開業へ。全22室を備えるモダンな日本旅館スタイルのホテルとして、800年以上の歴史を誇る名家・三宅家の屋敷がある場所に誕生する。「マンダリン オリエンタル 瀬戸内 − 直島」本館内には旅館スタイルのスイートとヴィラを用意する。また、町に溶け込むような形で点在する離れ3棟にも宿泊可能。それぞれプライベートテラスと日本庭園が併設されており、直島の暮らしを体感しながら豊かな時間を満喫することができる。【詳細】■マンダリン オリエンタル 瀬戸内 − 高松開業時期:2027年夏場所:香川県高松駅隣接■マンダリン オリエンタル 瀬戸内 − 直島開業時期:2027年夏場所:香川県香川郡直島町
2023年12月18日映像ジャーナリスト・伊藤詩織による初監督映画『Black Box Diaries』(原題)が完成、第41回サンダンス映画祭《国際長編ドキュメンタリーコンペティション部門》に正式出品されたことが分かった。本作は、伊藤監督自身が被害にあった性的暴行への勇気ある調査に乗り出していくその姿を自ら記録した、これまでにない形のドキュメンタリー映画。映画の製作は、2017年、伊藤監督が元テレビ局員の記者からの暴行被害を訴えた記者会見の直後に遡る。実に6年もの製作期間を併走したのは、『新聞記者』(19)や『月』(23)などを手掛けたスターサンズ。イギリス、そしてアメリカとの国際共同製作として完成し、この度、2024年1月にアメリカで開催される第41回サンダンス映画祭の国際長編ドキュメンタリーコンペティション部門への正式出品も決定した。最も権威のある映画祭の1つであるサンダンス映画祭は、アメリカ最大のインディペンデント映画祭。過去には、『セッション』『ミナリ』『コーダ あいのうた』などアカデミー賞を多数受賞した作品が出品されてきた。今回選出されたコンペティション部門へは、数千本を超えるエントリーの中から12本のみが出品されており、日本製作作品の出品は史上2本目。なお、伊藤監督による性暴力被害についてのノンフィクション「Black Box」(文藝春秋社)は本屋大賞ノンフィクション部門にノミネート。第7回自由報道協会賞では大賞を受賞し、9か国語/地域で翻訳。また、伊藤監督は2019年ニューズウィーク日本版の「世界が尊敬する日本人100」、2020年米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出されている。『Black Box Diaries』(原題)は日本公開未定。(シネマカフェ編集部)
2023年12月07日文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 連携企画2023年11月2日(木)〜6日(月)までの5日間、新千歳空港を舞台に開催した「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」では、文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業と連携し、過去採択クリエイターとアドバイザーを招いたトークイベントを11月5日、新千歳空港ポルトムホールにて実施しました。過去に文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業に採択された、土屋萌児さん(『耳なし芳一(仮)』)と矢野ほなみさん(『その牛、えり(仮)』)をお招きし、本事業採択企画である各作品について、当時アドバイザーを担当した森まさあきさん、今年度より同事業のアドバイザーを務めるモンノカヅエさんを交えて、現在制作中の新作アニメーションの制作過程についてお話をお伺いました。左から、森まさあきさん、土屋萌児さん(オンライン登壇)、矢野ほなみさん、モンノカヅエさん文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業とは文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業は、若手クリエイターの創作活動および発表機会を支援するプログラム。メディア芸術各分野に応じた適切な評価・助言ができる識者をアドバイザーとし、企画内容に応じたアドバイスを通じて、採択されたクリエイターが次のステップへと進む機会となることを目指すものです。2011年からスタートした本事業は、令和5年度までの採択者も含めてこれまで120組のクリエイターを支援しています。今年度から支援事業としての規模が拡大し、以下2つの枠で、レベルアップサポート、広報協力、クリエイターとの交流、発表サポートなどの発表活動に対する支援を行っています。・創作支援プログラムとして予算上限500万円までの応募枠(活動歴5年以上、または国内外で受賞歴等のある概ね40代までのクリエイターが対象)・発表支援プログラムとして予算上限100万円までの応募枠(活動歴3年以上の概ね40代までのクリエイターが対象)Home : 支援事業を受けた二人のクリエイターの今に迫る切り絵作家の土屋萌児(ほうじ)さんは、「耳なし芳一」をモチーフにした10分ほどの短編アニメーション作品を2011年から作り続けています。令和3年度に採択された土屋さんは、「現時点で3分と数10秒くらいまで出来ています」とその制作進捗について説明し、「ただ切り絵だけではなくて、プロジェクションを用いた表現をこのプログラムで実験させてもらい、取り入れてます。」と、ミュージシャンや音楽マスタリング、声優の採用など、支援を受けて進めたそうです。さらにご自身でネット上で作品販売も行っていて、作品の制作過程を公開しながら作っていくスタイルをとっています。これについて、原画を購入した矢野さんは、「このクオリティでやっているのかと驚愕しました」と、手元に届いた時に感動したことを伝えてくれました。土屋さんのプロジェクトの詳細や制作プロセスは以下のページで詳しくご覧いただけます。アニメーション「耳なし芳一」をつくる|土屋萌児/Hoji Tsuchiya : HOJI TSUCHIYA : 一方、令和4年度に採択された矢野ほなみさんは、今回、”牛”をテーマした作品を制作しています。主人公であるホルスタインのえりがジャージー牛である爽に熱烈な恋をして、試練を課しながら狂気的な片思いをしていくストーリー。自身のセクシュアリティに関して深く考えていた学生時代に出会った『ほかに誰がいる』(著:朝倉かすみ、幻冬舎、2008年)を原作・原案とする短編アニメーション作品です。矢野さんはこの支援について、「書籍や参考資料などの購入させていただき、加えてのびのび生きる牛たちに会いたいと思い、このプログラムで支援いただき取材を重ねるなかで、山地で生きるこの牛たちの物語を立ち上げたいと思った」と言い、今回は360度カメラを導入した絵作りを試しているなど制作状況や、新たな表現方法の試行錯誤について説明しました。また、今回の支援事業で支援される制作費について「支援されたディレクター(私)自身への報酬はでないので、向こう2年の生活費・家賃を稼ぐ時間が必要で、なかなか専心しきれないもどかしさがあった」と言い、今回の本映画祭に参加しているクリエイターたちともよく「どう生活しているのか?」という話題になると、アニメーション制作と生活の両立の厳しさについて語りました。矢野さんのプロジェクトの今後はスタジオのページをぜひご覧ください。Au Praxinoscope : 森まさあきさんは、「創作する人たちをどうサポートするかをいつも考えています。とても心配しているし、とても期待しているので、いつでも相談に来て欲しい」と二人を激励し、締め括りました。成果発表会及び来年度事業応募のお知らせ令和5年度に本事業で採択された企画の成果発表は、2024年2月17日(土)~2月25日(日)まで、表参道ヒルズスペースオーにて開催する予定です。文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業は、令和6年度も実施を予定しております。クリエイターのみなさまからのご応募をお待ちしております。フォトセッションの模様 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月04日映画宣伝プロデューサー・叶井俊太郎の作品を上映する『第1回東京国際叶井俊太郎映画祭』が、12月16日(土)・17日(日) にヒューマントラストシネマ渋谷で開催されることが決定した。叶井は、1990年代前半から約30年にわたり、日本映画界で誰にも真似のできないような映画宣伝を繰り広げてヒットを飛ばす一方、壮絶な大コケ記録も作り、TVドラマ『東京ラブ・シネマ』のモデルになるなど、映画業界のみならず幅広い業界で語り草となってきた。そんな彼は1年半前に余命半年の宣告を受けており、満身創痍の身で今日も新作映画のために働き続けている。本映画祭で上映されるのは、盟友・河崎実監督とのタッグにして最大のヒットとなった『日本以外全部沈没』(06)、叶井が手がけた動物パニック映画の中で最大のヒットを記録した『キラーカブトガニ』(23)、世界初の劇場上映となる『ムカデ人間2』(12)のカラー版、劇場で途中退席者が多数出て物議を醸した『屋敷女 ノーカット完全版』(21)の4作品。映画祭開催について叶井は「マジで映画界初!フルネームでの映画祭やってくれるとは!死ぬ前に伝説作れた!」と喜びを明かしている。また各作品とも、叶井と彼の映画人生を語る上で欠かすことのできない映画評論家・江戸木純とのトークを予定しており、作品にまつわる秘話や裏話が語られるとのことだ。<イベント情報>第1回東京国際叶井俊太郎映画祭12月16日(土)・17日(日) ヒューマントラストシネマ渋谷【上映作品】『日本以外全部沈没』『キラーカブトガニ』『ムカデ人間2(カラー版)』『屋敷女 ノーカット完全版』特設サイト:
2023年12月01日歴史と自然を感じるウォーキングイベント 瀬戸内倉敷ツーデーマーチは、2024年3月9日(土)と10日(日)に岡山県倉敷市で開催します。毎年3月第2週の土・日曜日に開催される春の恒例イベントで、温暖な気候の中、自分のペースで歩き自然と歴史を楽しみます。開催概要について会場は倉敷市役所。参加費は大人が2,000円(当日申し込みは2,200円)、高校生・中学生が500円、小学生以下は無料です。参加費は1日のみでも2日間参加でも同額になります。コースは、3月9日は瀬戸大橋・鷲羽山コース(40km)、新熊野史跡コース(20km)、源平史跡コース(10km)。3月10日は、吉備真備コース(30km)、高梁川コース(20km)、酒津公園コース(10km)です。美観地区コース(5km)は、両日とも実施されます。せっかく倉敷に来たのなら“倉敷の観光地”を歩こう今回は4年ぶりに観光ウオークが3月9日(土)と10日(日)に開催されます。観光ウオークでは、観光ガイドと一緒に美観地区コースを歩きます。募集は先着140人まで。その他、ツーデーマーチ恒例の提携企画「せっかくウオーク」も2024年3月11日(月)に行われます。参加費は5,000円(バス・弁当・記念品他)。瀬戸内海を存分に堪能できるコースが設定されいます。(画像は公式サイトより)【参考】※「瀬戸内倉敷ツーデーマーチ」の公式サイト
2023年11月29日2019年の東京国際映画祭にて『悪なき殺人』(原題:Only The Animals/映画祭当時は『動物だけが知っている』)が観客賞と最優秀女優賞を受賞し、日本公開でも口コミでヒットしたドミニク・モル監督による最新作『12日の殺人』が、2024年3月15日(金)より劇場公開されることが決定した。10月12日の夜、女子大学生クララが突然焼死体となって発見される。事件を担当することになったのは、昇進したばかりの刑事ヨアン(バスティアン・ブイヨン)とベテラン刑事のマルソー(ブーリ・ランネール)。捜査が進む中、彼女の周りの容疑者となり得る関係者への聞き込みをするが、男たちは全員クララと関係していたことがわかる。クララの殺害が明らかに計画的な犯罪であることは判明したが、取り調べに浮上する人物たちを誰一人として容疑者と特定することができない...。事件解決への糸口が見えなくなるなか、班長に昇格したばかりのヨアンは、事件の闇へと飲み込まれてしまう。彼はまだ知らなかった。この事件が、未解決事件として自分自身を蝕んでいくことをーー。本作は、2020年のノンフィクション本ポリーヌ・グエナ作「18.3. Une année passée à la PJ」を基に、ドミニク・モル監督がジル・マルシャンと共同執筆した脚本によるスリラー作品。第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門に出品されたほか、第48回セザール賞で10部門にノミネートされ、作品賞・監督賞・助演男優賞・有望若手男優賞・脚色賞・音響賞と6部門で受賞。さらには、第28回リュミエール賞で作品賞、脚色賞を受賞するなど、世界で高く評価された。キャストは、前作『悪なき殺人』にも出演しているバスティアン・ブイヨンが主人公の刑事ヨアン役を務めている。さらに、今回解禁される場面写真では、ヨアンとマルソーが事件にのめり込んでいく心情を想像させる。物語は警官たちの熱い士気と絆、そして日常生活をも描きながら、彼らの心の奥底に存在する弱さも段階的に映し出していく。舞台となる辺境の小さな町では、誰もが顔見知り。そんな環境が住民たちを未解決事件の闇にいざない、一層の混乱を巻き起こす。『12日の殺人』は2024年3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月25日