『配達員の専用端末に送られた一斉メール』 「ネット通販が普及し物流量が増えているのに、配達員は高齢化し人手不足。物流業界には構造的問題があります」(経済ジャーナリスト・溝上憲文氏)27年ぶりの料金値上げ、宅配総量抑制、巨額の残業代支払い、再配達の有料化……。業界最大手のヤマト運輸が、抜本的な改革を迫られている。この非常事態に、利用者からは「値上げやむなし」の声もあるが、問題はヤマト側にあると、溝上氏は語る。 「宅急便の生みの親である小倉昌男元社長の掲げた『ドライバーは神様であり、会社の代表』という企業理念のもとに成長したヤマト運輸でしたが、経営者が代替わりし、利益より売り上げ至上主義に。結果として、ドライバーがその犠牲者になったわけです。『再配達』『配達時間帯指定』といった過剰なサービスが招いた典型事例で、タコが自分の足を食っている状態です」 その勤務実態を探るべく、都内某所で働くヤマトの配達員を、極秘追跡した。朝、配送センターを出た車は、集荷をしつつ配達に回る。最初の4時間で、なんと100個近い荷物を届けた。午後になると配達はいったん減り、集荷が中心になる。しかし夕方になると再び配達作業が増え、夜まで延々と続く。再配達が集中しているようだ。 何より驚いたのは、配達員の体力。荷物を抱え玄関まで走り、車に戻るときも走る。この日の最後の配達は、夜8時57分。時間帯指定のリミット夜9時まで、火だるま状態で働いていた。神奈川県内を担当する配達員、Aさん(55)に、勤務の実態について聞いた。 「通販関連の荷物が増えているのはたしかです。毎日、アマゾンで買い物するお客様もいますよ。配達員が担当する世帯数は、1区域1000世帯ほど。1日に平均150個の荷物を配達しますが、繁忙期はこれが200個を超えます。時間指定サービスで、もっとも多いのは『午前中』。なので、正午までにおよそ100個を配達しますね。『午前中』指定の荷物のうち、不在で持ち帰る個数は、多いときで20個ほどでしょうか」 Aさんは通常、午前8時から午後9時まで勤務。実際には取れないことが多いが1時間の休憩時間が引かれ、1日12時間労働だ。休日は月に9~10日。正社員だが給料は時給制で、時給1000円前後。家族手当が大きく、妻がいると7万円、子供1人につき1万円がつく。ボーナスは年2回、勤務年数で計算され、夏冬が各50万円ほど。さらに、配達した荷物の個数によって給料が加算される。 「大変なのは、やはり再配達です。『再配達を×時以降に』と連絡があったのに、訪問すると受取人がいないことも。さらに、その荷物がお米や水だったら最悪ですよ。会社から『時間指定は絶対守れ』と厳命されていて、間に合わないと、上司にこっぴどく怒られ、始末書のようなものを書かされます。体力的にもきついけど、正直、精神的な疲労のほうがしんどいです」 今後の改善策についてヤマト運輸広報戦略部は「時間指定の変更などを検討していることは事実ですが、現時点で決定した事項はありません」と回答した。 (週刊FLASH 2017年3月28日、4月4日号)
2017年03月18日ファッション好きなら一度は覗いてみたい、ファッション業界。【Interview -ファッション業界で働く-】はファッション業界で働く方々に、ファッションに目覚めたきっかけや今の仕事に就いた経緯、お仕事の魅力などを伺うインタビュー連載です。第3回は、フリーランスPR小高 妃登美さんに登場していただきます。前編では販売員から留学を経てPR会社に入社する経緯を語ってくださいました。後編では忘れられないエピソードやフリーランスになってからの働き方の違い、これからの目標などをお伺いします。Interview— 一見するとファッションショーの現場は華やかな世界に見えますが、裏ではそんな緊張感のある攻防戦が繰り広げられていたんですね… 様々な現場を経験されてきたと思いますが、今までの仕事の中で忘れられないエピソードはありますか?入社して4、5年目かな。海外のコレクションブランドの仕事が入るかもしれないということで、(海外出張中に)デザイナーとの打ち合わせがありました。通訳はいたんですけど、なぜか通訳の言葉が通じないということで、私が英語で話すことに。偉大なデザイナーを前にして通訳をするという一大任務。まずは会社の説明をしていたら、「君の会社の自慢はいい」と言われてしまったという失敗エピソードでした。本当に緊張していたので、突然重役を振られて頭が混乱してしまったんですよね。今思えばこの仕事をやっていないと経験できない本当に貴重な機会でした。PRにとって重要な要素をひとつに定義するのは難しいけど、想定される様々なことを先回りして考えて動かないといけないということを、その時に学びました。— (ブランドの名前を聞いて)それは、緊張どころの話ではないですね。私だったら泡を吹いてしまう… 常に最悪のケースまで想定して動くということでしたが、PRで必要な力は想像力、緊急事態にも対応できる即断力なのでしょうか?何が一番重要かはわからないけど、「幅広いことに興味を持って常に勉強する、物事を俯瞰して見る力」が大切です。仕事の依頼があるときによく言うんですが、「PRをする=売上が上がる」訳ではなくて、セールスとPRが密に連携しないと結果は生まれません。PRの仕事は商品のリースをして終わりと思われがちだけど、ブランドがどういう風に誌面や世の中に紹介されて、どのようにセールスに繋がっているか、PRの活動がどう活かせれているかを最後まで見届ける。そして結果を真摯に受け止め改善すべきところは改善していかないといけない。そして小さなことに気を配ること。例えばインヴィテーションの宛名貼りも大事な仕事の一つ。届いたインヴィテーションの宛名が曲がっていたら、それがそのままそのブランドの印象になってしまうかもしれません。一つ一つの小さな行動がブランドのステータスに繋がっていくので、雑に扱ったり考えずにやったことはそのまま結果に現れてしまいます。目の前の仕事だけをこなしていてもダメで、俯瞰して物事を見ることができないと最終的に良い仕事にはたどり着けないと思っています。— 俯瞰して見る力。様々な職種を相手にして繋ぐ役割があるPRの仕事だからこそ、より大切になってくるんですね。7年間会社で働いて、独立しようと思ったのはなぜですか?そろそろ自分自身でやってみたいと思ったんです。フリーになってからは以前からお付き合いのあったブランドや、紹介されたブランドなど、一時は1シーズンで6、7ブランドほど担当させてもらっていました。今は子育てと並行しているので3、4ブランドほどです。今は独立して10年くらいですね。— フリーになってからの働き方に違いはありますか?やっぱり責任感が違います。担当したブランドの業績が悪くて終了せざるをえないということになれば責任を感じるし、逆も然り、PRをしたことで活動が広がって売上が伸びたとか聞くと嬉しい、小高さんと一緒にやったことで良くなりましたと言われると本当に嬉しい。やった分だけ自分に直に帰ってくるので、フリーの方がモチベーションは高いかもしれません。会社に入ったばかりの頃は右も左もわからず言われたことしかできなかったし、目の前のことをこなすのに精一杯でした。でも今は自分にしっかり責任がある分、相手の真剣度を見て適当にやってはいけないなと思うし、自分のためにも戦略を立ててクライアントと共有して、同じ目標に向かって一つ一つの仕事を丁寧に、真剣に取り組んでいます。フリーになってから心がけていることはまずブランドに「最終的にどうしたいのか」を聞くこと。ゴールを念頭に置いて、露出する媒体の方向性を決めたり、そのシーズンの打ち出しの強化すべき点を決めたり、時にはBUZZを起こすためにニュース性のあるイベントを自ら企画したりもします。ブランドが進むべき道筋を描いていくというか、導いていく戦略を共に考えていきます。— 小高さんが考えるファッション論を教えてください。年齢とともに着る服はもちろん変わっているんですけど、分かったのは好きな服ってずっと一緒だってこと。気付くと同じような格好していることってありませんか?最近は子供もいるしライフスタイルの変化もあって、カジュアルなアイテムでいかにおしゃれできるかが大事かな。洗える服にしようとか、スニーカーにしようとか。「こういう恰好するよね」と言われるのが昔から嫌なので、いろんな格好をします。そういう意味で特にファッションに関してこだわりはないかも? 何故かはわからないけど、〜っぽいって括られたくないんですよね(笑)— 「括られたくない」ってこと自体がこだわりだと思います(笑)最後に、今後の目標を教えてください。軸にあるのは一緒に仕事をする相手が喜ぶような仕事をしたいということ。事業を無理に拡大したいという気持ちはありません。たくさんやりすぎて、気づいたら問題を放置してしまうことがあるといけないので、自分のやれる範囲で丁寧に質の良い仕事をしたいです。今はありがたいことにPRの仕事をもらえているので、自分がおばあちゃんになってからでも良いかなと思うんですけど、子供のための何かをしたいです。子供が生まれたことで、そう思うようになりました。ゆくゆくはファッション以外の分野でも仕事をしてみたいかな。 Text. Azu Satoh
2017年01月10日日立物流と佐川急便を傘下に置くSGホールディングスは3月30日、同日付の両社の取締役会において資本業務提携を行うことを決議し、資本業務提携契約を締結した。今回の資本業務提携の成果を踏まえ、両社の経営統合の可能性について協議・検討していく方針だ。なお、業務提携に関する協議を円滑かつ迅速に推進し、早期のシナジー創出に向けて、業務提携を進めるためのプロジェクトチームを設置する。近年、物流業界は日本の社会インフラを支える役割を担っている一方、特に国内貨物需要の伸び悩み、人手不足に起因する人件費をはじめとしたコストの増加など、経営環境は依然として厳しい状況が続いている。加えて、昨今ではグローバル化に伴うシームレスな国内・海外一貫物流や急増する通信販売における時間指定配送といった顧客ニーズの高度化、多様化により、物流企業への期待は大きくなっているという。両社は強固な事業基盤を構築し、国内屈指の競争力を有する企業へと成長することが必要であるとの共通認識に基づき、さまざまな協議を進めてきた。協議の結果、日本企業の競争力向上に寄与するべく、両社の強みの融合をめざした戦略的施策の実現を企図し、今回の資本業務提携を行うことに合意した。また、両社は互いに補完できる関係にあり、「ロジスティクス事業とデリバリー事業の融合」をテーマに掲げ、3PL事業における強み、ノウハウや顧客基盤、佐川急便の輸配送能力、日立物流のロジスティクス・テクノロジーを最大限に活用していく。これにより、3PLとデリバリーがシームレスにつながる総合物流の提供が可能となり、「世界に挑戦する物流企業」として企業価値の最大化を図るとしている。業務提携の内容は1)相互の顧客基盤を活用した営業連携による提案力の強化および事業拡大2)車両集中管理やセンターの共同活用による稼働率向上と効率性の追求3)両社のIT・LT技術を駆使した最先端物流への取り組み4)アジアを中心としたグローバル事業の強化(フォワーディング事業やクロスボーダー輸送の連携など)5)リソース(不動産事業・システム事業等)の相互活用と連携による周辺事業を強化具体的な方針および内容などについては、今後も継続して両社間で協議を進める予定だ。資本提携の内容として日立物流は、SGホールディングスから佐川急便の発行済株式総数比(自己株式除く)20%、議決権所有割合20.0%にあたる1065万5240株(取得価額:6224円)を取得。一方、SGホールディングスは日立製作所から日立物流の発行済株式総数比(自己株式を除く)29.0%、議決権所有割合29.0%にあたる3234万9700株(取得価額2707円)を市場外の相対取引により取得する。
2016年03月30日富士通とエースコックは3月29日、ベトナムに進出している日系企業が現地で共同利用できる共同物流情報システムの構築に向けて、取り組みを実施することで合意した。2016年6月よりエースコック現地子会社であるAcecook Vietnam JSC(ACV)が物流で試行を始め、同システムの有効性を検証したのち、2017年3月の本稼働を目指す。富士通は、物流業務ソリューション「FUJITSU ロジスティクスソリューション Logifit(ロジフィット)」シリーズをベースとした共同物流情報システムを構築。Fujitsu Vietnam(FVL)が現地でシステムを運用する。ACVは、富士通が構築する共同物流情報システムの開発に協力し、2016年6月よりベトナム ホーチミン市で試行運用を開始。これにより、ACVの商品配送における効率的な配車計画作成や、作業進捗状況の把握、物流コストのコントロールや確認などを行い、車両の積載率や実車率の向上、物流コストの削減を実現するという。同システムの実用性が確認された後、ベトナムの日系企業に同システムの利用を募り、FVLとACVが共同でシステムを提供するという。
2016年03月30日みずほ情報総研は1月27日、テレビ・ラジオなどのメディア業界、出版・映像制作などのコンテンツ業界を対象とした経理トータルシステム「Account Cube/BusinessTemplate」マイナンバー対応版の提供を開始すると発表した。「Account Cube/BusinessTemplate」は、複雑な源泉税計算を含む報酬の支払入力、支払調書の発行といったメディア/コンテンツ業界固有の経理処理に特化した会計システム。現場での支払入力から、経費精算、請求書発行、債権債務管理、元帳・財務諸表作成、個別セグメント別の生涯収支までをつなぎ目なくサポートできる。今回提供を開始するマイナンバー対応版は、「特定個人情報の適正な取り扱いに関するガイドライン」に準じた機能を追加。支払先ごとにマイナンバーを登録し、弁護士や税理士への報酬、原稿料や画料、講演料、出演料などの個人事業主への支払調書にマイナンバーを記載することが可能となる。登録したマイナンバーは、ユーザーごとのアクセス権限の設定、会計情報との分離、データの暗号化などによって保護するうえ、参照、更新などのすべての処理に対して詳細な操作ログを取得する。保管期間が経過した後に不要となったマイナンバーについては一括削除機能を実装し、会計システム上でのマイナンバーの管理に関する継続的な運用をサポートする。各種マイナンバー管理サービスと連携することで、同製品ではマイナンバーを保持しない運用方法も可能だ。このような運用方法では、当該システムから連携先サービスに支払調書のデータを受け渡し、マイナンバーの転記を行うことになる。データの連携先として、同社のマイナンバー管理サービス「マイナBANK」でも対応を予定している。
2016年01月28日KDDIとヤマトホールディングスは1月27日、新大型物流拠点「KDDI 東日本物流センター」(神奈川県相模原市 ロジポート橋本)で、ヤマトロジスティクス提供のクラウド型ピッキングシステム「FRAPS」の運用を開始すると発表した。FRAPSはFree Rack Auto Pick Systemの略称で、ヤマトホールディングスが掲げる「バリュー・ネットワーキング」構想を支える1つのソリューションとなる。可動式ラックを並べたロールボックス・パレットとデジタルピッキングのラインを併せ持っており、事業者が在庫を分散させることなく、大消費地近くに複数拠点を持つ事業者と同様のスピード・品質を実現する。例えば、これまでのスピード配送の場合、自前の倉庫と3PL事業者(ロジスティクス事業者)の倉庫を大消費地の近くに持って購入者へ配送を行う方法が一般的とされている。一方で、FRAPSは、事業者の倉庫の一部をヤマトグループのネットワーク上に組み込むため、在庫をネットワーク上で流動させられる。これにより、大消費地の近くにおいて、自社倉庫の一部機能が置かれるようなイメージで、運用が可能になる。KDDI 東日本物流センターは、総床面積が5万400平方メートルで、神奈川県相模原市に位置するラサールの物流拠点「ロジポート橋本」の3階、4階を活用している。この物流拠点では、au携帯電話・スマートフォンだけでなく、au +1 collectionも取り扱うという。同社は、2015年12月にスタートしたauショップにおける物販サービス「au WALLET Market」やスマートフォンアクセサリなど、ショップにおける荷物受入業務が増加していることから、スピーディーな配送や店舗における負荷軽減を目的として、今回の物流改革にこぎつけた。現状では、携帯電話・スマートフォン本体とアクセサリなどの周辺機器の取り扱いのみで、au WALLET Marketの生鮮食品などの商品を取り扱うほかは「検討段階」(KDDI 理事 購買本部長 赤木 篤志氏)としていた。○ヤマトと"タッグを組む"KDDI記者会見で赤木氏は「作業効率が3割改善できる」と、新拠点のメリットをアピールする。これまでの物流管理は、独自の取り組みを進めていたが、FRAPSの導入や検品作業など、ロジスティクス作業を「ヤマトとタッグを組む」(赤木氏)ことで、最適化する。通常、こうした物流の最適化はアウトソーシングすることが多いが、「物流の最適化を図るために、奥深くシステム連携も進めている」ことから、アウトソーシングというよりも、"タッグを組む"という形で、物流の最適化を図るようだ。一方のヤマトホールディングスも、物流改革の「バリューネットワーキング構想」を掲げており、2013年8月に開所した厚木ゲートウェイや国際物流拠点の羽田クロノゲートなど、大規模拠点間の幹線輸送を活用した物流の最適化を進めている。KDDIとは2013年10月より、FRAPS導入などの協議を進め、厚木ゲートウェイから車で20分ほどのこの地に新拠点を構えることに決めたという。ヤマトロジスティクスのFRAPSは可動式のラックやマージソータを活用して、これまで細かく分割されていた荷物をまとめて梱包することで、配送の効率化を図る。このFRAPSの機械を導入した企業の事例としては過去最大のものとなるという。こうした物流の最適化を図ることで、在庫管理についても集約を進め、全国に83カ所、東日本に47カ所ある物流拠点を、今年度末までに13拠点まで減らす。また、その後は1桁台後半まで減らす構想とのことで、2017年度に設置予定の関西拠点と合わせて運搬時間やコストの低廉化を進める。「物流はコストがかかるものでしたが、(これからは)バリューを生み出すためのものに進化する。ロジスティクスのLTと情報システムのIT、決済のFTを組み合わせて価値あるものに物流を改革する。われわれは宅急便のB2Cビジネスのイメージが強いがB2B分野でも価値を高める、お手伝いをしていきたい」(ヤマトホールディングス 代表取締役社長 山内 雅喜氏)また、会見前に物流センター内を見学したというKDDI 代表取締役社長 田中 孝司氏は、センターについて「感動した」と話し、物流改革に関する手応えを語った。「KDDIの物流改革は、2012年に"物流改革室"を設置して検討を行ってきたが、今日が晴れの日となった。同時期に3M戦略を発表して、その後、スマートパスやau WALLET Marketなどを世に送り出した。(2012年)当時はまだWALLET Marketがシナリオの段階だったが、それを基にプランニングしたのが今回の改革になる。ここは、ヤマトの厚木ゲートウェイから車で20分で、ヤマトの日本国中をカバーする物流ネットワークにつなくことができる。大量のモノをリアルタイムに配送できることでモノが自動的に動く、そんな仕組みを構築できたと思う」(田中氏)○KDDI 東日本物流センター内の作業スペース記者会見はKDDI 東日本物流センターで行われ、会見後には報道陣向けに、ロジスティクスの作業工程の説明が行われた。
2016年01月28日富士通は1月27日、物流業務ソリューション「Logifitシリーズ」に基幹業務ソリューション「Logifit TM-基幹」と配車支援ソリューション「Logifit TM-配車」の2製品を追加し、販売を開始した。提供開始は2月中旬を予定している。Logifit TM-基幹は輸配送業者向けに受注や配車管理、売上・請求・支払管理、経営収支などを一括して行うソリューション。ルート配送や複数の積降配送、中・長距離輸送など、形態により異なる多様な販売形式に対応するほか、同社の倉庫業務管理や運行管理などのシステムと連携し、運送に関する統合的な収支管理を行うことができる。これにより、日々の業務実績を基にした経営収支の分析を容易に行うことを可能としている。一方、Logifit TM-配車は輸配送業者や業務の一部に配送業務を持つ企業向けに適切な配送ルート、積荷量、委託配送業者などの手配を行うソリューション。中・長距離の輸送業務や配送途中の積込・荷卸業務の配車計画を自動で立案できるほか、地域ごとに異なる配送業者の運賃表から各配車ルートに見合った収支を算出することが可能。そのため、適切な委託配送業者やルートを選択することができ、配送業務の効率化とコスト削減を実現するという。価格は、Logifit TM-基幹のフルモデル(カスタマイズ含む)が2800万円、標準モデル(カスタマイズ除く、Logifit WMとの連携なし)が1400万円、ミニマムモデル(カスタマイズと経営収支除く、Logifit WMとの連携なし)が700万円、Logifit TM-配車は220万円から(すべて税別)。販売目標はLogifit TM-基幹が2018年度上期までに40社60本、Logifit TM-配車は60社200社をそれぞれ計画している。
2016年01月27日パスコは12月21日、ドライバーや車両状態を管理する「動態管理」と配送ルートの最適化を図る「配送計画」機能を兼ね備えた物流業界向けロジスティックス支援サービス「LogiSTAR」の1つである「PASCO Location Service」へ新機能として、自然災害などに対する危機管理につながる各種情報を追加したことを発表した。具体的には、納品遅延の可能性を把握した上で、顧客への影響や自社の損害を予測し、迅速で的確な意思決定を支援するための機能として、新たに道路交通状況、降雨情報、警報/特別警報、地震情報を表示する機能を実装した。今後、パスコは輸配送における運行管理業務の高度化に加え、道路情報を活用した高精度な配車計画システムなど、ほかのLogiSTARシリーズとの連携をさらに深化し、「より高度な運行管理」を可能にする輸配送業務におけるトータルソリューションの確立を目指すとしている。
2015年12月21日ヤマトホールディングスは12月11日、大阪府茨木市に関西圏ではヤマトグループ最大級の総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ」を2017年11月に稼働させると発表した。この施設は、大和ハウス工業が建設する新物流施設を賃貸借するもの。「関西ゲートウェイ」は、鉄骨造6階建(倉庫4階 事務所5階)で、延床面積は約90,486平方メートル(約27,372坪)。ヤマトグループは、主要都市圏(関東・中部・関西)の玄関口に最新鋭の仕分け機器とグループ各社の付加価値機能を備えた総合物流ターミナル「ゲートウェイ」の建設を進めている。関西ゲートウェイが建設される大阪府茨木市周辺は、名神高速道路 茨木ICから至近であることに加え、大阪国際空港(伊丹空港)・関西国際空港・大阪港・神戸港などあらゆる輸送モードに対応できるインフラが整備された立地条件にあり、最新の仕分け機器による24時間発着同時仕分けを行い、厚木ゲートウェイ(2013年8月稼働)・中部ゲートウェイ(2016年10月稼働予定)の2つのゲートウェイとの多頻度幹線輸送により、配達リードタイムを短縮し、主要都市間の宅急便当日配達を実現する。関西ゲートウェイにはヤマトグループ12社が入居し、ものが流れる中で、キッティングやマージ、メンテナンスなど新たな価値を付加する「止めない物流」を実現する。また、仕分け作業の機械化で、省力化・省人化を進め、労働力不足に対応。関西圏のハブとして荷物を集約し、車両台数の削減や積載率向上、走行距離短縮などで輸送効率を高め、コスト構造を改革するという。
2015年12月11日いつも.は12月2日、ネットショップ運営者を対象に、梱包費・配送費を含め安価に宅配便配送が可能な物流サービス「コネクトロジ」の提供を開始した。「コネクトロジ」は、ネットショップで扱う商品の入庫・保管・ピッキング・梱包・配送を担う物流サービスで、1商品1在庫からの利用が可能となる。同社によると、ネットショップと物流会社が直接契約を行う場合、相当な出荷件数が見込めない限り費用が下がることはないという。今回のサービスでは、コネクトロジが2者間に入り、従来型のネットショップと物流サービス間の個別契約ではなく、複数のネットショップがひとつの物流サービスを利用することにより、安価な費用で利用できるシステムの構築を実現した。同サービスの利用料は、利用した分だけ費用が発生する仕組みを採用するため、「入荷した商品数」や「出荷した商品数」「ピッキングした商品数」「商品を倉庫に預けていた日数」によって決定。宅配便であれば、配送費のほか、商品を梱包する際の梱包費用や梱包資材費用、同梱する明細書などの費用込みで480円~利用することができる。また、商品番号や商品名、商品数などの商品のマスタ作成は、カートや商品台帳などからCSVで一括登録することが可能で、管理画面(ブラウザ上)から入荷指示・出荷指示を行うこともできる。
2015年12月03日千趣会は、岐阜県美濃加茂市に、分散していた物流拠点が集約・統合した通信販売事業の新たな物流拠点として、「千趣会 美濃加茂ディストリビューションセンター」(美濃加茂DC)を12月1日に開設すると発表した。稼働は2015年12月7日を予定している。美濃加茂DCは地上3階建で、延床面積は51,426平方メートル、取扱品番数(常時)は約150,000で、1日当り入荷品番数は約5,000品番。出荷処理能力は5,000件/日。これまで分散した物流拠点で保管・在庫管理をしていた、ファブリック・寝具等の中型商品、ドレス・スーツ等のハンガー商品、衣料・雑貨等のインターネット専用商品を美濃加茂DCに集約し、統合的に取り扱う。また、物流拠点の集約と統合、可児DCとの連携によって、商品の拠点間物流量を減少させるともに、顧客への発送荷量も集約され、大幅なリードタイム短縮とコストダウンが可能になるという。そのほか、運送事業者と連携し、日本全国各地域への届け時間から逆算して、地域別に時差出荷を行い、施設内作業のボトルネックとなる工程にマテハンを導入し、過大な設備投資を行わずにスループットを向上させているという。
2015年12月01日サイレックス・テクノロジー(サイレックス)は11月9日、物流・医療・産業分野向け業務用ワイヤレスブリッジ「BR-300AN」を出荷開始したと発表した。同製品は、有線LAN機器に無線LANオプションを提供する外付けタイプの無線LANブリッジ。2ギガバイトのストレージチップを搭載しており、動作状況を長期間にわたってログ保存することが可能で、業務用途での利用を想定して秘匿性の高い802.1xセキュリティを搭載している。シングルクライアントモードとマルチクライアントモードの2種類の動作モードに対応。また、同社製機器の状態監視や各種設定変更、ファームウェア更新・再起動などの運用管理で必要な機能を搭載した別売りの統合デバイス管理ソフトウェア「AMC Manager」にも対応しているという。価格は1万5800円(税別)。
2015年11月09日伊藤忠商事とファミリーマートは10月27日、コンビニエンスストアの既存物流網を活用した店舗間配送サービス「はこBOON mini (はこブーン ミニ)」を開始する。まずは、ヤフーが運営する「ヤフオク!」の商品発送・受領において同サービスの提供を開始し、2016年春以降、「ヤフオク!」以外の荷物発送にも順次対応していく。伊藤忠商事とファミリーマートは、これまで、送り状の手書きが不要で、24時間コンビニエンスストアで荷物を発送・受領できる「はこBOON」を、「ヤフオク!」をはじめとする約170万ユーザーに対し提供してきた。同取り組みの中で、ユーザーより「コンビニエンスストアでも荷物を受け取りたい」という強い要望を受け、3社にて検討を進めた結果、コンビニエンスストアの既存物流網の空きスペースを有効活用することで、通常の配送方法と比較し安価で便利な新しい配送サービス「はこBOON mini」の提供を開始することに合意したと説明する。3社によると、同サービスは、受取人不在による再配達防止と既存物流網の積極活用により、社会的な課題となるCO2の削減と、宅配便の取り扱い個数増加に伴う配送ドライバーの人手不足という問題解決にも貢献するという。また、同サービスにおいて、伊藤忠商事は「はこBOON mini」の企画・運営やシステム開発・運用、決済、物流インフラを担当し、ファミリーマートは全国47都道府県、約1万1,500店舗(2015年8月31日時点)のファミリーマートにて、荷物の発送および受け取り手続きを担う。なお、具体的な利用方法としては、下記の通りとなる。発送 : 荷物を送る方1. 近くのファミリーマート店頭にて専用袋を入手(無料)2. インターネットにて配送の申し込み・送料の支払い手続きを行い、発送用受付番号を入手3. 専用袋に発送する荷物を入れ、ファミリーマートへ荷物を持ち込み4. Famiポートで発送用受付番号の入力および、荷物のバーコードをスキャンし、申込券を発券5. レジにて荷物の発送手続き受取り : 荷物を受け取る方1. メールにて受取用受付番号とパスワードを受領2. 受取店舗に指定したファミリーマートへ来店3. Famiポートにて受付番号の入力と申込券の発券4. レジにて荷物の受け取る
2015年10月27日アン・ハサウェイ主演最新作『マイ・インターン』(10月10日公開)のナンシー・マイヤーズ監督がこのほど、近年の映画業界の変化や、映画業界にこだわる理由を語った。ナンシー・マイヤーズは、リンジー・ローハン主演作『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(98)で監督デビュー。以降、ハリウッドの第一線で活躍し、『ホリデイ』(06)や『恋愛適齢期』(03)など、"女性の生き方"をテーマに映画を撮ってきた。そんな彼女は、現在の映画業界では、オリジナルの内容を映画化することが以前に比べ難しくなっていると話す。「最近のハリウッドでは、スーパーヒーローが出てくるスケールの大きい映画がよく作られているわ」と語り、『マイ・インターン』について「この作品は仕事をしながら家庭も両立させる働く女性が主人公なの。映画館に行くとこの手の映画があまり上映されていないことが分かるでしょ。だから製作スタジオがなかなか決まらなくて、この映画を実現させるのは本当に難しかったわ」とコメント。男社会のハリウッドで成功を収めた彼女ですら、オリジナル作品を映画化するのに苦労したという。そして、続編ものやアメコミ映画が多く製作されている現状に対し、「より才能のある人たちはNetflixやテレビ業界に行くようになったんだと思う。テレビの方が自由だし、ユニークな作品を発信できる場所だから」と分析。自身についても「今まで私もテレビシリーズのアプローチはあったわ。オリジナルな内容を作らせてもらえるし、新鮮なアイデアを使うことができると思ったの。だから今後テレビシリーズを作る可能性もあるわ」と、より自由な作品を作れるテレビ業界への進出も考えていると明かす。「それでも今は映画業界にとどまったの」と話すナンシーは、「今後の映画業界がどうなるかとても興味深い」と言い、「中には大作でもうまくいっていないものもあるけれど、エリザベス・バンクスが監督した『ピッチ・パーフェクト2』のように女性監督で大成功した映画もある」と、女性の活躍の場が広がっていることに期待。さらに、「私は映画の現場で仕事をするのが好きなの。これからも私の大切に思うことや考えていることを描いていきたい。映画は今まで人生をかけてやってきたことだから」と映画業界にこだわる理由を熱く語った。最新作『マイ・インターン』は、アン・ハサウェイがファッションサイトの社長を演じ、あたかも『プラダを着た悪魔』の主人公の後日談のような、新たな出会いと試練を描く。(C)2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年09月02日日立製作所(日立)は8月25日、日立物流の協力のもと、物流倉庫での集品作業の自動化に向けた自律移動型双腕ロボットの制御技術を開発したと発表した。同技術により、双腕型ロボットが目的の商品が保管されている棚まで移動して商品を取り出し、箱詰めまで行うことができるようになる。移動しながら目的の商品を見つけてアームをのばす動作や、1本のアームでは取り出せない商品を2本のアームで取り出す動作など、人と同様の動作が可能になるという。同制御技術の開発にあたり日立は、走行台車の上に、高さを調節する昇降台を載せ、2本の市販の産業用アームと、手に相当するグリッパを搭載したロボットを製作。柔軟で素早い動作を実現するためには各機構を連携させる必要があるが、各機構間で頻繁に通信を行うと通信量や演算量が膨大となる。これに対し新開発の制御技術では、各機構を少ない通信量で効率的に連携させることができる。ロボットが動作するにあたって各機構が必要とする最低限の情報や、各機構が動作する際の適切なタイミングを事前に定義することで、通信量を抑制するという。具体的には、商品の取り出し動作の際、走行台車は商品保管棚に到着する1mほど手前でカメラを搭載するアームに商品を認識するように通知し、それを受けたアームは停車予定位置でグリッパが商品の直前に来るようアーム自らが動作しつつ、昇降台に動作開始を指示する。走行台車は停車直後に、停止予定位置とのズレをアームへ通知し、アームがその情報に基づいてグリッパの位置を補正することで、停止直後に素早く正確に商品を取り出すことができる。また、2本のアームを用いて商品を取り出す際、取り出す商品の材質やグリッパの性能に基づいて、アーム同士に多少の位置ずれが生じても動作を継続できる許容範囲をあらかじめ登録しておくことで、アーム同士が相手の姿勢に厳密に合わせることなく連携することができ、片方のアームで商品を支えながら一方のアームで商品を取り出すといった連携動作を一度の通信で行うことが可能だ。日立によれば、商品を取り出す作業において、各機構が連携していないロボットが7秒かかっていたものを、同制御技術を用いることで3秒へ短縮することができたほか、1本のアームでは取り出せない箱を片方のアームで支えて取り出す動作や、保管箱の中に入っている500mlペットボトル飲料を引き出して取り出す動作、片手に持っている箱に商品を詰める動作など、倉庫の集品作業に必要とされるさまざまな動作を素早く確実に実行できることを確認したという。近年、通販市場の拡大やニーズの多様化に伴い、多品種少量の商品を扱う倉庫が増えている一方で、こうした倉庫ではさまざまな形状や重さの商品に対応するため、集品作業は主に人の手によって行われており、同制御技術を搭載したロボットを活用することで、集品作業を効率的かつ安定的に実施することが期待されるとしている。
2015年08月25日NECは7月23日、同社のIoT事業について記者説明会を実施し、IoTを活用した「土砂災害検知・予測ソリューション」「水需要予測ソリューション」「電力需要予測ソリューション」「画像・重量検品ソリューション」「VIP検知接客支援ソリューション」という5種類のソリューションを発表した。「土砂災害検知・予測ソリューション」は土中の水分量だけで、土砂斜面崩壊の危険度をリアルタイムかつ高精度に算出するというもの。これまでは、さまざまな種類のセンサを用いて土砂災害を検知していたが、同ソリューションでは水分量センサしか必要としないため、従来と同コストでより広い範囲をカバーすることができる。官公庁や自治体向けに2015年度下半期に発売する予定だ。次に「水需要予測ソリューション」では、NEC独自のビッグデータ解析技術である「異種混合学習技術」を用いることで、気象情報など複数の要因を踏まえて水需要を高精度に予測することが可能となる。造水の無駄を低減し、電力使用量の削減および水資源の有効利用に貢献するとしている。こちらは自治体、水道事業者向けに2016年度の発売を予定している。「電力需要予測ソリューション」は新電力向けのソリューションで、「水需要予測ソリューション」と同じ異種混合学習技術を使い、ビルや病院、鉄道などでの過去の電力需要量の傾向を学習し、その結果に基づいて将来の電力需要量を30分単位で予測することを可能とする。同ソリューションを通じて、事業者の発電計画や調達計画の立案などへの効率的な運営を支援するとしており、7月末に発売する予定。「画像・重量検品ソリューション」は画像認識技術と重量計を活用した、物流業界向けのソリューション。作業台に設置したカメラで捉えた商品の画像と、あらかじめ登録した商品の画像情報を照合することにより、商品の品目・数量を瞬時に特定することが可能だ。複数の種類の商品も一括で検品することができ、パッケージ裏の食品表示など細かい違いも検出することができる。これにより、バーコードなどの識別情報や人による目視確認がなくても検品を行うことができ、通信販売の普及などにより増加している小口貨物や荷物の多様化に対応し、検品業務の効率化を図ることができる。「画像・重量検品ソリューション」は同日より発売し、価格は税別で5000万円(検品ユニット5台の場合。画像認識サーバなど含む)。今後3年間で50社への販売を目標としている。小売・サービス業向けの「VIP検知接客支援ソリューション」は店舗/施設内に設置されたカメラでゲストの顔を認識し、登録された顧客情報と照らし合わせてVIPやUG(望まれざる客)を検出し、先回りした対応を可能とするもので、2015年度下半期の発売予定となっている。同社は今後、IoT事業にさらに注力していく方針を打ち出しており、IoT向けの新たなセキュリティ技術の研究などソリューション開発を進めるほか、現在約100人いるIoT関連のシステム構築を行う中核要員を2020年までに約500人に増員するなど体制強化を進め、2015年は500億円を見込んでいるIoT関連売り上げを、2020年までに3000億円まで伸ばしていく計画だ。
2015年07月23日デジタルインファクトは7月14日、翔泳社のMarkeZine編集部と共同で、デジタル広告業界関係者460名を対象に、現在デジタル広告業界において注目を集める「アドテクノロジー」「スマートフォン広告」「動画広告」「ネイティブ広告」に関してアンケートを実施し、その結果を発表した。これによると、アドテクノロジーの定義に含まれるサービスとして、最も認識されているものはDSP(71.7%)で、DMPやアドネットワーク、SSPがそれに続いた。「動画広告元年がいつか」という認識については分散傾向がみられ、2014年(29.8%)との回答が最も多く、次いで2013年、2011年以前という結果となった。また、2015年のスマートフォン広告市場の見通しとしては、「ターゲティング広告配信技術の進化(55.0%)」が最も多く、「広告主層の拡大」や「クロスチャネルトラッキングと最適化配信」も比較的多い結果に。ネイティブ広告に関する現状認識としては、「新しい部分と、従来からの手法である部分とがある(39.8%)」や「特に新しさを感じない、マーケティング業界のバズワードに過ぎない」という回答が多く、17.6%は「わからない」と回答した。なお、同調査は、広告主(n=141)、広告会社(n=115)、メディア(n=52)、マーケティングコンサルティング(n=84)などに勤務するMarkezine読者460名を対象に、2015年1月~2月に実施されたもの。調査結果の詳細は、2015年6月17日発刊の「デジタル広告市場の最新潮流と現状動向分析調査」にまとめられているという。
2015年07月15日KDDIとユーピーアールは6月30日、物流業界向けの温湿度管理機能付き位置情報端末「なんつい」を共同開発したと発表した。12月中旬よりユーピーアールが法人顧客向けに提供を開始する。なんついは3Gモジュールを採用しており、輸送中の薬剤や食品の品質維持のためのセンサー情報を定期的に送信する。10分間隔測位時で約30日間の連続使用時間の大容量バッテリー(7500mAh)を搭載している。なお発信間隔は1分~24時間と利用者が任意に設定できる。GPSだけでなく、KDDIの基地局位置情報からも取得するため、安定した位置測位ができるという。○エリア拡大と湿度管理に対応した新なんついユーピーアールはこれまでにも通信回線にPHSを利用した温度管理機能付き位置情報端末の提供を行ってきた山口県宇部市の企業。佐川急便などに導入実績があり、位置情報端末は、通信費やWebベースの管理機能、機器レンタルを含めて月額4500円でサービス提供を行ってきた。以前の端末も「なんつい」として提供してきたが、この新しい「なんつい」では、既存製品で利用者からの要望が多かった「対応エリアの拡大」と「湿度管理」に対応した。「旧製品のリリースは2002年で、当時はまだまだPHSのエリアも広く、通信速度が早い上に消費電力も小さいという魅力があった。しかし、通信技術の移り変わりから、PHSの基地局拡大があまり行われなくなった上、リリース当初に多かった三大都市圏のユースケースだけでなく、九州から北海道まで、幅広く地方で利用されるようになった。輸送中に山間部の移動が一時間以上かかるケースもあり、そういった地域でPHSが繋がらず『リアルタイムで情報が見られない』といった声もあったことから、回線の切り替えを検討した」(ユーピーアール 物流IT営業本部 東日本営業所 所長 鈴木 満弘氏)今回の位置情報端末に搭載される通信モジュールは3G。KDDIが広く魅力をアピールするLTEではない点が意外にも感じるが、KDDIのコンバージェンス推進本部 モバイルビジネス営業部 営業2グループ マネージャーの関 淳氏はその理由を次のように語る。「LTEは高速である一方、非常に消費電力が大きい。その点ではまだまだ3Gに分がある。いかにして小さい電池で長く利用できるかを突き詰めて製品化した。例えば、通信する時以外はほぼすべての電池消費を抑えられるようにシャットダウンに近い状態にしたほか、アンテナも基板に組み込んでいる。消費電力など、トータルでLTEのメリットが出てきた時にはLTE化したい」(関氏)前述の鈴木氏によると、他キャリアも検討したものの、山間部の通信状況や、コスト、端末の作り込みの協力が得られやすかったことがキャリア選定の決め手になったという。また、東京湾周辺で、位置情報端末の捕捉率の実験を行ったところ、既存のPHS端末が9割程度の精度であったのに対し、KDDIはほぼ100%に近い実験結果が得られたとしている。2点目の「湿度管理」は、物流業者の多くから要望があった"待望"の機能追加だ。鈴木氏が「医薬品業界や食品業界の双方から多くの機能追加依頼があり、今回の改善にこぎつけた」と語るのに加え、実際に医薬品配送を手がける三菱倉庫子会社のDPネットワーク 代表取締役常務の名村 強志氏も湿度管理の重要性を説く。「医薬品は品質に異常があった場合、末端のお客さんの健康にもかかわるため重大な問題につながる。もちろん、運搬時にモニターで温度湿度管理はチェックしているものの、常に運転手がチェックできるわけではない。そこで、センサーが自動で異常発生のお知らせをしてくれるということは大きなメリットだ」(名村氏)また、Good Distribution Practiceと呼ばれる医薬品流通規範が欧米にならう形で日本にも導入されることにあわせ、さらなる盗難や偽薬対策としての位置情報取得の安定化という側面でも、新しいなんついを活用したいとしていた。
2015年06月30日ナビタイムジャパンは5月28日、法人向けの運行管理サービス「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」にて、巡回経路探索エンジンを強化し、訪問先の到着希望時間を中心とした配車計画が立てられる機能を追加した。「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」は、複数の社用車を保有する企業向けに、スマートフォンを活用した動態管理機能やカーナビゲーション機能を提供するクラウド型運行管理サービス。複雑なシステムを導入することなく、すぐに利用を開始できるほか、最適経路を案内する配車計画や作業者の現在位置確認、作業ステータスの確認・登録、カーナビゲーション、メッセージの送受信、日報作成などを1つのサービスで行うことが可能だ。このたび追加となる新機能は、訪問先のうち1カ所以上の到着希望時間を指定すると、それに合わせてすべての訪問先に対して、ルートや時間を最適化した配車計画を立てることができるもの。これにより、最適な配車計画を実現するほか、指定時間内に到着できるため、ドライバーの現場での待機時間などを軽減し、労働コストの削減や配送取扱能力の向上にも貢献する。なお、同社によると、物流業界では「配送センターなどの物流拠点において荷降ろしや荷積みのために長時間の荷待ち時間が発生する」という課題があり、これは、トラックの出入りのコントロールがうまくできていないことに起因するという。同社は今後、この新機能により、こういった物流業界の抱える課題の解決に貢献したい考えだ。
2015年05月28日Web業界の人がインタビューを受ける際にろくろを回しているようなポーズをとる、というのが数年前からネット上でネタになっていますよね。というわけで、Web業界で働いている男性のことを「ろくろ系男子」と勝手に命名。彼らの特徴と攻略法をご紹介します。■特徴1:プライド高め!でも柔軟性は◎Web業界という、「時代の最先端」の職種に就いているろくろ系男子。会話の中にやたらと専門用語を盛り込み、業界人らしさを演出します。「コンセンサスが取れたらすぐにフィックスしておいて。あとリスケするミッションも忘れないでね。」みたいな。何のこっちゃ。日本語で言った方が早いだろうが!この性質から想像できるかと思いますが、プライドが高かったり、こだわりが強かったりする人が多いようです。一方で、業種柄、平均年齢が若い会社で働いている人も多い、ろくろ系男子。そのため、流行に敏感でユーモアがあり、既成の概念にとらわれません。時には「はっ」とするような斬新なアドバイスをくれることもあるのが彼らの特徴です。■特徴2:ネットに洗脳されているネットが好きでたどり着いた人も多いのがこの業種。仕事でもプライベートでも常に使用し、中毒気味。さらに、某大型掲示板のひねくれた思想に色濃く染まってしまった人もいます。その上に激務ときたら、恋人もなかなかできません。「忙しすぎワロタwwwこの上彼女とかいたらめんどくせえだろ」そう書き込み、日々の鬱憤を晴らしていることでしょう。でも本当は寂しがり屋な彼ら。本当は繊細な自分のすべてを受け入れ、どんな話でもウンウンと聞いてくれる誰かを求めているのです。■ろくろ系男子の攻略法ろくろ系男子を好きになってしまった!そんなとき、彼らを攻略するにはどうすればいいのでしょうか。「彼と常つながっていないとイヤ!」みたいな依存体質の人はなかなか付き合うのが難しいみたいです。それよりも、精神的にも経済的にも自立し、ろくろ系男子と同様に考え方が堅苦しくなく、友達のようにフランクに付き合える女子の方がベター。おしゃべりも嫌いではないようです。大勢でワイワイというよりも、1対1のコミュニケーションを深めることが彼の「特別」に近づく第一歩。ただしあんまりグイグイ行き過ぎると引いてしまうので、徐々に距離を詰められるといいですね。客観的かつ冷静に、シニカルなジョークも会話の中に交えることができるとなお良いでしょう。2ちゃんねるのまとめサイトなどを読んでおけば話題に困らないかもしれません。きちんとろくろ系男子の知識や技術を褒め、日々の労働をねぎらってあげることも大事です。これらを実行すれば、ちょっぴりひねくれたろくろ系男子も攻略できるかもしれません。時代の最先端をゆく彼ら、もし付き合えるのならば、学べることも多そうですね!
2015年03月31日マカフィーは3月25日、医療業界におけるモノのインターネット(Internet of Things:IoT)の普及には、懸念事項があるとセキュリティブログで指摘している。これは同社と米国のシンクタンクであるAtlantic Councilが共同で、ネットワーク接続する医療機器のセキュリティリスクを調査し、レポートにまとめた。レポートによれば、医療機器や接続するネットワークに脆弱性をサイバー犯罪者に悪用されると、人命に関わる脅威となる。例えば、インスリンポンプが乗っ取らた場合は、患者に必要以上のインスリンを注入したり、電気ショックを与えるなどとサイバー犯罪者が命令できてしまう。いわば「標的型殺人」ができてしまう。医療機器を狙うマルウェアがインターネット上で広がった場合、被害はさらに深刻化する恐れがある。世界中の医療機器が攻撃対象になることも十分に考えられる。ネットワークを介する医療機器の多くは、セキュリティリスクを回避するための要件が盛り込まれていないのが現状だという。今後は医療機器メーカー、医療機関、政府などが共同で対策を図る必要があると指摘している。
2015年03月26日大和ハウスグループの物流部門を担う大和物流は、約50の物流拠点に約500台の車両を配して住宅・建築資材の調達から現場納入、廃材の産業廃棄物運搬といった建材物流のサプライチェーンを構築している。これに加えて近年は物流サービスの外販も進め、その比率を高めることで業績拡大を狙っているが、大和ハウスグループ外の顧客を獲得するには安全・安心を提供できる運行管理体制の確立が重要だ。そこで同社は2013年後半より順次、乗務員にスマートフォン(ソフトバンクテレコム提供のAndroid端末)を配付して、新たな安心・安全サービスの構築に取り組んでいる。その概要は下記の動画の通りだ。○運送業界のコンプライアンスは重要課題現在の運送業界では交通事故防止の観点から、乗務員の連続勤務時間や休憩時間などが法令で厳しく定められている。「運送会社には乗務員の運行管理を徹底して、事故を未然に防ぐ対策が強く求められています。荷主様に対して、安心して荷物を預けていただき、それを安全にお届けするサービスを提供していくために、当社では自社で雇用する乗務員への安全教育に努めるとともに、8年ほど前からデジタルタコグラフを導入して安全運転を支援する体制を築いてきました」と語るのは、同社 取締役 業務本部長の作間寛氏だ。デジタルタコグラフ導入当初の目的は、タコグラフのデータを改ざんできないデジタル形式とし、人事・給与システムと連動させることで、サービス残業のない労働環境を実現することだった。こうしたコンプライアンスに加えて今回は安全・安心の強化を期してデジタルタコグラフの機器更新に際して、より正確な運行管理を実現するためにスマートフォン対応モデルを採用し、運行管理システムの独自開発に着手した。○デジタルタコグラフによる時間管理の精度を上げる従来のデジタルタコグラフはリアルタイムに時間管理を行えない課題があったと、安全品質推進部 安全品質推進グループ長の坂本和隆氏は指摘する。「乗務員が乗務を開始するとデジタルタコグラフが自動で記録を開始し、休憩や荷降ろしなどの際にはテンキー式の操作パッドから都度作業内容を入力するのですが、乗務員は現時点での走行時間や休憩時間の累計をリアルタイムに確認できませんでした」(坂本氏)乗務員は営業所に戻って運行記録をパソコンから出力するまで、自分は規定どおりに休憩をとっていたかなどは分からない状況で、現場では各自がメモを取りながら時間管理を行っていた。「乗務員がいつでもリアルタイムに自身の休憩時間の累計などを確認できるシステムとして、スマートフォン対応のデジタルタコグラフを導入しました。スマートフォンにAndroid端末を選択したのは、アプリ開発の容易さが最大の理由です。今回自社開発した運行管理アプリは、スマートフォンとデジタルタコグラフが無線ネットワークを通じてクラウドサービスでデータを共有する仕組みです。デジタルタコグラフが記録した時間データやスマートフォンから入力した作業内容は、いつでもスマートフォンや営業所のパソコンから参照できます。乗務員はより正確に休憩や乗務などの累積時間をリアルタイムで確認できるようになりました」(坂本氏)一日の乗務を終えてから運行ルールに適合していたか否かを確認する“結果管理”から、乗務員自身がリアルタイムで行う“予防管理”への移行が実現した。○乗務員を監督する運行管理者にもメリット営業所で乗務員の業務スケジュールや運行実績を管理監督する運行管理者にとっても、新しい運行管理システムはメリットが生まれた。運行管理者の斉藤薫氏は「乗務日報をパソコンから紙に出力すると、各乗務員の乗務時間の累計が表示されるので、その後の業務割り当てがやりやすくなりました。以前はパソコンから特別な操作をしないと累計時間は計算できなかったので、その乗務員が今月はあと何時間乗務できるか、次は何時から乗務可能になるか、といった状況を把握するのが大変でした。ほかにもエコドライブの達成度や安全運転の評価が得点として出力されるので、乗務員間での競争意識も生まれています」と業務改善を実感している。乗務員の石渡貴弘氏はスマートフォンにインストールされた運行管理アプリの使い勝手を次のように語る。「タップ操作でメニューから項目を選ぶだけなので活動内容の入力はとても簡単です。休憩時間の累計はいつでも確認できるようになり、自分でメモを取るわずらわしさがなくなりました。またスマートフォンになって便利になったのは、車両から離れても入力操作できることです。以前のデジタルタコグラフでは活動内容を入力するためにいちいち運転席へ戻る必要がありました。スマートフォンは電話やメールといった連絡手段のほかにも、地図アプリはカーナビ代わりによく利用しています」(石渡氏)○産業廃棄物マニフェストをペーパーレス化デジタルタコグラフをスマートフォン対応モデルに切り替えることでより正確な乗務員の時間管理を実現した同社だが、そもそもスマートフォンを導入するきっかけとなったのは、建築現場から出る産業廃棄物を運搬する際に必要となるマニフェストを電子化する目的だった。親会社の大和ハウス工業が進めているICT導入によるペーパーレス化に連動するもので、建築現場から出る廃材を産業廃棄物として処理する業務をスマートフォンによって電子化した。産業廃棄物のマニフェスト制度とは、排出業者(大和ハウス工業)が収集運搬業者(大和物流)および処分業者に委託した処理の流れをマニフストに記録して不法投棄を防止するというもの。当初は紙のマニフェストで運用していたが、法令で5年間の保管が義務付けられており、書類の仕分けや実績データの入力、保管場所といった管理業務が大きな負担となっていた。そこで情報処理センターの運営するネットワーク「JWNET」を介して電子化したマニフェストをやり取する「電子マニフェスト」の採用を決めた。従来は排出業者から紙マニフェストの交付を受け、運搬終了後に報告書を排出業者に送付、さらに処分業者から受け取った報告書を保管するといった煩雑な書類の送付は不要になり、乗務員が産業廃棄物の積み込み、荷降ろしをするその場でスマートフォンから必要項目を入力し、情報処理センターに送信するだけでよくなった。データは情報処理センターに保管されるので、紙マニフェストの送付や保管業務は不要で、年1回の行政への報告も軽減された。○乗務員の安全教育にデジタルタコグラフの記録を活用同社が開発した運行管理アプリは単にデジタルタコグラフのデータを収集するだけにとどまらず、乗務員の安全運転を支援する仕組みも盛り込まれている。前述の得点表示のほかにも、例えばバックギアに入れてから3秒以内に後進を開始すると評価対象になるといった機能もある。後方確認が不十分なまま後進を開始すると事故のリスクが高まるので、一呼吸おいてから車を動かす習慣づけを徹底するための施策だ。また今回導入したデジタルタコグラフは、事故発生時の前後を映像として記録するドライブレコーダーとセットになっており、内蔵のジャイロセンサーと連動して急発進や急ブレーキなどの状況も、イン/アウト・カメラの双方からの映像で記録している。こうした映像を収集して、乗務員の集合研修にも活用したいと坂本氏は語る。さらにスマートフォンのGPSを活用した位置情報システムなども、今後のシステム拡張を進める中で利用を検討しているという。顧客が地図アプリを開くと、荷物の現在地がリアルタイムに表示されるといったサービスだ。汎用性の高いスマートフォンを全乗務員に配布したことで、運行管理やペーパーレスといった業務改善を達成しているが、まだまだ多くの可能性を秘めていると作間氏は語る。ICTを使った安全・安心の追求や適正な労働環境の実現は、運送業界の地位向上や人手不足の解消にもつながると同社では考えている。
2015年03月18日impactTVは2月19日、小型サイネージ「impactTV」の物流倉庫代行サービスを開始した。同サービスは、企業が購入したimpactTVを同社の倉庫に預けることで、発送・返却の拠点として利用できるというもの。これにより、大切な販促資産である電子POPを有効かつ効率的に運用することが可能となる。具体的には、「在庫の一元管理」や「保管スペースの確保」「出荷依頼の受付」「廃棄処分」を行うという。
2015年02月20日NECは2月3日、輸送中貨物の位置や在庫情報といった現在ステータスの確認や、物流オーダーの一元管理が可能なソフトウェア「Logistics Visualization System」の販売を、アジアを中心にグローバルで開始すると発表した。出荷時期は4月を予定するという。同ソリューションは、物流過程の見える化を支援するクラウドサービス「NeoSarf/Logistics」をベースにソフトウェアとして開発したもの。荷主や運送業者、通関業者など物流に関わる各事業者が個別に付与する貨物の管理番号を相互にひもづける機能を持ち、「INVOICE番号」や「オーダー番号」などで検索すると、貨物の現在ステータスを即時に把握することができる。また、輸送オーダーの受付から在庫、請求・支払いまで一元的に管理する機能も搭載し、物流サービスの高品質化や業務効率化に貢献する。同社は、4月の出荷から2018年度末までの間で、10ヶ国20事業者以上への導入を目指す考えだ。
2015年02月05日佐川急便とリバリューは10月21日、リバース・ソリューション分野(返品物流等の静脈物流分野)における業務提携契約の締結を発表した。運輸・物流事業者の佐川急便と、返品・余剰品等のアセット・リクイデーター(資産の流動化・販売促進)となるリバリューは、同提携により、商品の在庫管理・入出荷から、返品回収、返品・滞留商品の検品・再流通までをワンストップで行うサービスを業界で初めて実現する。2012年3月から佐川急便が開始している「リバース・ソリューション」サービスを一層強化し、新たな価値を創出・提供することで、コストの最適化など、荷主企業様の物流課題を解決する狙いだ。提供する機能は、佐川急便の「物流ソリューション(在庫管理・入出荷オペレーションノウハウ)」と、リバリューの「リクイデーション(適正なプライシング)」、豊富な流動化ネットワーク、検査・検品ノウハウとなる。これにより、ECサイトや一般小売、卸、メーカーといった各業態の荷主企業は、事業環境変化への素早い対応やコストの最適化などの実現が可能だという。
2014年10月22日金融、IT、飲食・・・世の中にはたくさんの「〇〇業界」がありますが、この業界には遊び人が多く、この業界には堅実な人が多い、なんて話を聞くことはありませんか?確かに、その業界によって、カラーは大きく異なり、その業界に属する男性のタイプも違います。さて、あの業界にいる気になるあの人をどうしたら振り向かせることができるのでしょうか?■1.起業家&個人事業主「起業家の彼と出逢ったのは、まだ彼が普通のサラリーマンだった頃。でも、彼の野心は尋常じゃなかったから“この人に一生ついていこうと決めた”。それからは、彼に尽くす毎日だったけど、今では最高の旦那様で事業もうまくいっている」(32歳/B子)「私の彼はカメラマン。初めて逢った時に、この人だ!と思ってからは、私も写真についてとことん学んだ。彼と同じものに興味を持てることが幸せで仕方なくって・・・。そしたら、彼も“お前みたいに自分についてきてくれる人はいなかった”と言ってくれて、今では良い夫婦」(30歳/H)自分の信念を信じて生きている起業家や個人事業主は、やはり自分についてきてくれる女性に弱いのでしょう。相手を上手に立てながら、二人の関係を深めていくことがポイントとなりそうですね。■2.IT業界「毎日、残業ばかりで、疲れきっていた彼に片思いしていたんだけど、その彼の疲れを少しでも癒したくって、誕生日には彼の大好きな美味しいお酒をプレゼントしたり、肩のコリをマッサージしてほぐしてあげたら、すごく喜ばれた!そんなことを繰り返していたら、最近、彼から付き合ってほしいと言われた」(26歳/Mさん)日々、新しいものが生まれていくIT業界では、新しい技術に新しい知識の習得が、常に必要とされます。そのため、ややお疲れ気味な男性も多い業界と言ってもいいかもしれませんね。そんな業界で働く彼に恋をしたのなら、相手にとっての癒しになるのが一番でしょう。■3.飲食業界「飲食業界で働く彼は、いつも人に気を遣っていて、グッタリしていた。お客さんに自分の元気を分け与えるのが仕事、なんて言っていたけど、本当は疲れを取りたかったんだと思う。だから私は彼が忙しいときに連絡するのは控えることにした。3日に一回くらいLineで“元気かな?無理しないでね”と軽いメッセージを入れるくらい。でも、それが彼にとっての癒しになっていたみたいで、彼から交際を申し込まれたよ」(24歳/Oさん)飲食業界で働く彼には、相手の状況を細かく把握して、相手が求めていることを与えてあげるのが効果的でしょう。知り合って間もない相手だと難しいかもしれませんが、相手の微妙な反応をキャッチし、どうして欲しいのかを知ることが大切だと言えます。■4.金融業界「数字に追われる生活を送っている彼。たまには数字から開放され、自由になりたいと思っているんじゃないかな、なんて思っていた。そのため、私は彼とデートするとき、自然が多い場所を選ぶようにした。高尾山にも一緒に登ったし、一日中、湘南の海を眺めていたこともある。彼にとっては、それが良かったみたいで、すごく満足してもらえたよ」(34歳/N子さん)日常を脱して、まったく違う場所に行きたいと思う人は多いでしょう。そんな彼の願望をさり気なく叶える手助けをするのは、恋を成就させる近道だと言えます。金融業界で生きる彼にとっては、自然こそが、非日常で癒しとなるのかもしれませんね。■さいごに業界別に男性を振り向かせる秘訣をインタビューしていくと、その彼の日常とは少し違った癒しを与えることが大事だと感じました。彼がどんな種類の疲れやストレスを感じているのか、まずはそれをつかむことから始めていきたいですね。(羽音/ハウコレ)
2014年04月16日ドイツ各地からプロフェッショナルが集結メッセ・シュトゥットガルト (Messe Stuttgart) では12月2、3日、ヘアスタイリング業界のビッグイベントが開催された。イベントはトップヘアスタイリストによるカンファレンス、ワークショップ、ヘアスタイルショウ、ヘアケアの新製品、トレンドスタイルチェック、ヘアアクセサリーの紹介など、多彩な内容である。参加するのはヘアスタイリスト、メイクアップアーチスト、ネイリスト、サロンオーナーなど、ヘア&メイクのプロフェッショナルたち。彼らにとって、自身のプロモーションや他店の動向を知ることができる最も重要なイベントであり、ドイツ各地から関係者が集った。トップスタイリストのワークショップヘア業界以外の出展も出展業者は130件。ポピュラーなヘアサロン、化粧品メーカーの他、フットケアサロン、ピアス、タトゥーショップなども顔をそろえた。特にGeorg Ochs をはじめとするトップススタイリストの実演ショウは、彼らの高度なテクニックを目の前にできるチャンスとして注目を集めた。会場となったメッセ・シュトゥットガルトはヨーロッパの中でも大規模で近代的な見本市会場として認められており、年間を通して数多くの展示会が行われている。入場料は1日券25ユーロ、2日券40ユーロ、9:00から16:30まで開催された。元の記事を読む
2012年12月04日楽天は6日、物流サービスの機能強化と規模拡大を目的として、2014年初旬をめどに、千葉県市川市に、新たな物流拠点RFC(楽天フルフィルメントセンター)を開設すると発表した。新しいRFCは、物流施設プロバイダーのGLプロパティーズと三井不動産が共同開発中の、大型マルチテナント型物流施設「(仮称)市川塩浜プロジェクト」に設けられる。延べ床面積は約1.3万坪(約4.2万平方メートル)で、インターネットショッピングモール「楽天市場」をはじめとしたEコマース事業において、東日本をカバーする物流の戦略的拠点として運営していく。また、楽天が子会社化を予定しているフランスの大手物流事業者Alpha Direct Services(以下「ADS社」)がもつ、業界最高レベルという技術、ノウハウの導入を検討しており、Eコマースビジネスの物流に関する全工程を最適化し、楽天市場の出店店舗に対する総合フルフィルメントサービス「楽天スーパーロジスティクス」のサービス品質も向上させるとしている。楽天は、2010年に初めて市川市にRECを開設し、2013年には新たに兵庫県川西市にも物流拠点を開設する予定。今後も拠点の拡充とともに、「高いレベルの技術とノウハウを活用した、高品質な物流サービスの構築を目指す」(楽天)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月06日ここ数年、お笑い芸人さんたちが中心のバラエティートーク番組が増え、番組内で業界用語や舞台用語を聞く機会が多くなりました。そういった業界用語の中には、一般人には少しわかりにくいものもあります。今回は、業界用語が頻出する芸人さんのトーク番組をより楽しくみるために役立つ、業界用語集をお届けします!■ア行●アテブリ歌っているフリや楽器を演奏しているフリをすることを指す。クチパクとも呼ばれており、最近ではこちらの方が有名。例)あなたの歌、全部アテブリだね!●暗転あんてんと読む。演劇などで場面転換をする際に舞台の照明を消し、暗闇で転換することを指す。反対に明転(めいてん)は舞台の照明をつけたまま場面転換を行うこと。例)家から外のシーンになるんでここ暗転ね!●板付き演劇などで舞台の幕が上がった際に、既に演者が舞台の決まった位置に立っている状態のこと。演者が舞台袖で待機していることは『陰板』という。例)最初は板付きでスタート!●インカム舞台のスタッフが舞台袖や調光室などと連絡をする際に使用する無線機のこと。別の業界では『売り上げ』を意味するので使う場合は注意が必要。例)あのスタッフ、インカム付けてないよ!●インサート人物や商品の静止画像のこと。インサートカットとも言う。例)登場の前にインサート入れますんで!■カ行●書き割り(かきわり)建物や風景などが描かれた大道具のこと。例)あの書き割り、早く片付けといて!●がなり客席から演出家が舞台上の役者に指示を出すために使うマイクのこと。がなりマイクとも言う。例)あの演出家、がなり持ってんのに大声出すからすごいうるさい!●上手(かみて)、下手(しもて)舞台の右左のことを指す言葉。上手は舞台に向かって右側 、下手は舞台に向かって左側のこと。例)○○さんは上手から登場して△△さんは下手から出てきてください。●完パケ撮影した映像などの編集がすべて終わり、放送できる状態、または納品できる状態のテープのこと。完成パッケージの略。例)完パケできたんで今月の仕事はおしまいです。●食い気味他の出演者や役者の演技や台詞が終わらないうちに、台詞をしゃべったり演技を始めること。例)さっきの台詞すごい食い気味だったよ!●ケータリング楽屋などで出されるお弁当や飲料などの飲食物のこと。例)今日のケータリングすごい豪華!●ゲネプロ本番と同じ形で行われる通し稽古のこと。Generalprobe(ゲネラールプローベ)というドイツ語を略した言葉。例)明日のゲネプロに間に合いません!■サ・タ行●仕出しエキストラのことを指す。仕出し弁当のごとく注文した数が手配できることからこう言われる。主に映画業界で使われる言葉。例)今日の撮影、仕出しどれくらい?●袖幕客席から舞台の両側の奥や端の部分が見えないように隠しある幕のこと。例)さっき袖幕に衣装引っ掛けたでしょ!●テレコ物事の順番が入れ替わってしまうこと、入れ違いになること。セリフの前後が入れ替わってしまったりすることも指す例)さっきのセリフ、テレコになってたよ!●撮って出しテレビなどで撮影されたものを無編集でそのまま放送すること。例)今日のニュースは撮って出しだったなぁ●緞帳(どんちょう)舞台と客席を仕切る大きな幕。例)緞帳(どんちょう)が降りきってないのにくしゃみしてしまった!■ナ・ハ行●抜く演者の中から特定の人物をアップにすること。主にテレビ業界で使われる。例)次のシーンは○○さんの抜きから入ります!●ハケる演者が舞台から出て行く、道具などをかたづけるという意味。例)では○○さんは下手からハケてください。●バミル演者の立ち位置やマイクなどを置く位置に、テープなどで目印をつけること。例)じゃあそこの位置でバミっておいて!●ばらす大道具などの舞台装置を取り除くことや現場の撤収や片付けを指す言葉。例)撮影終わったんでそればらしといてください!●ばれ飯演者やスタッフがそれぞれバラバラに食事を取ること。例)今日はばれ飯でお願いしまーす!●バーター「抱き合わせ」という意味。束を逆に読んだものと言われている。例)○○さんは今回△△さんのバーター出演でしょ?■マ・ヤ・ラ行●前ノリロケや撮影の前日から現地に宿泊すること。例)今度の撮影は前ノリでお願いします。●見切れるテレビ画面や舞台で本来写らない予定の人や物がはみ出て見えてしまうこと。例)○○さん、いま見切れてるんで引っ込んでください。●ロケハン撮影に適した場所を探しに行くこと。例)ロケハンで群馬まで行ってきました!これらの業界用語、舞台用語を知っていれば、芸人さんのトーク番組で「ん? これはどういう意味?」と頭をかしげることもなくなるでしょう!さらに例文を駆使すれば、あなたも今日から業界用語通になれるかも!?(高橋モータース@dcp)
2012年10月06日HDI-Japanは同社が主催する「サポートポータル/問合せ窓口格付け」の、2012年度「旅行業界」の調査結果を発表した。まず、旅行業界サポートポータル格付け結果は、三ツ星がエイチ・アイ・エス、エクスペディアジャパン、クラブツーリズム、阪急交通社。二ツ星はANAセールス、エアーリンク(スカイゲート)、ジェイティービー、じゃらん、日本旅行、楽天トラベル。一ツ星は一休、近畿日本ツーリスト、トップツアーだった。Webページは、情報がみつけやすく利用者視点のサポートポータルが多く見られた。コンテンツも見やすく解決度合いも高くなっている。センターとの連携では、センタースタッフがほぼWeb内容を把握していて連携度はよいところと、センタースタッフがWebポータル内容を理解していないところとに分かれた。Web評価の低かったところは、セルフヘルプの選択肢、情報量が少なく、見つけにくく探しにくい傾向があるようだ。次に、旅行業界問合せ窓口格付けでは、近畿日本ツーリストが三ツ星。二ツ星は一休、エイチ・アイ・エス、クラブツーリズム、ジェイティービー、トップツアー、阪急交通社。一ツ星はANA セールス、エアーリンク(スカイゲート)、エクスペディアジャパン、じゃらん、日本旅行、楽天トラベルとなった。三ツ星となった近畿日本ツーリストは、「顧客に合わせた前向きな対応ができており、製品知識があり、迅速な対応ができている。礼儀正しく対応もできている」という評価を得た。評価としては、問合せ窓口が複数に分かれ、顧客が一カ所で旅行情報を収集できないと、顧客満足度は低くなるようだ。高評価のセンターでは、積極的な情報提供や支援ができ、丁寧で分かりやすく、安心感を与えることができている。また、自動音声応答の選択肢が多く階層が深いところは評価が低く、音声応答なく直ちに担当者につながるところは評価が高くなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月11日