全国各地の男女20代~50代5000名を対象に「あなたは花粉症ですか」と尋ねたところ、「花粉症である」と答えた人は38%。花粉症を発症した時期については「4年以上前」が79%と一番多かったが、「昨シーズン」が4%、「今シーズン」が1%という結果だった。この中で、3年以上前から花粉症であると答えた500名に対して「今年の花粉症対策」について尋ねたところ、以下のような結果となった。市販薬を支持する人の中には「病院に行く時間がない」「症状に応じて薬を調整できるから」などの理由を挙げる人もいた。また、花粉症の薬「抗アレルギー薬」と「抗ヒスタミン薬」の認知度についても調査したが、知っていた人は50%しかおらず、この違いを説明できる人はたったの16%という結果になった。花粉発症後すぐ服用することで症状が出にくくなり軽症にとどめることができるといわれている「抗アレルギー薬」と、すでに発症した花粉症の症状を緩和するために用いられる「抗ヒスタミン薬」。症状に合わせた使い分けが肝となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月12日鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、のどのイガイガ感。春の呼び声とともにやってくるのは、「花粉症」……。毎年のことながら、慣れることはできません。せめて、症状を軽減する方法はないものでしょうか。耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科院長の遠山祐司先生に、「花粉症の予防法」についてお尋ねしました。■花粉が飛び始める1~2週間前から予防する――花粉症の予防はいつごろから始めると効果的でしょうか。遠山先生花粉症の症状が現れる前に治療を開始すると、発症を遅らせることができ、また発症してからも鼻の粘膜のアレルギー性炎症の程度を軽くできます。花粉症の人は、あらかじめ、「今年も症状が出そう」と予測できますから、花粉が飛び始める1~2週間前から薬を飲むのが効果的でしょう。花粉の飛散予測や飛散状況は、環境省のウェブサイトなどで確認できます。――鼻水が出たとき、風邪か花粉症なのか、どのように見分ければいいでしょうか。遠山先生鼻水が出だしたのがいつなのか、花粉の飛散時期以降だったのかを確認しましょう。花粉が飛んでいる時期で、透明なさらさらの鼻水が出るようであれば、花粉症の可能性が高いでしょう。判断に迷った場合、また、花粉症では? と思いあたる場合は、受診することをお勧めします。病院では、問診や鼻水の採取・検査をして、原因がアレルギーなのかどうかを調べます。アレルギーによる鼻炎だと判明すれば、アレルギーの原因を調べるためにより詳しい検査を行います。スギ花粉やヒノキ花粉のケースもありますし、実はハウスダストや動物が原因だった、ということもあります。原因を知ったうえで適切な処方を受ければ、症状を軽減することができます。患者さんの中には、花粉症などアレルギーに対処する薬を飲むと、眠気やのどの渇きが出て仕事や家事に差し支えるのでは、と心配される方がいらっしゃいます。しかし最近は、そのような副作用が少なく、かつ効果的な薬が増えています。■予防には、自律神経のバランスを整えること――花粉症の発症前からできる予防法を教えてください。遠山先生一番の予防法は、体の抵抗力をつける=「花粉症に勝つカラダづくり」を心がけることです。花粉症は、体内に侵入した花粉を異物と判断した体が、免疫細胞(白血球やリンパ球など)の働きにより、できる限り体外に放り出そうとすることで起こります。免疫細胞の働きは、自律神経によって調整されています。ですから、自律神経が乱れないよう、体調を整えることが重要です。睡眠不足、不規則な生活は大敵です。「十分に睡眠をとる」、「食事は毎日3度、きっちりと取る」など、規則正しい生活習慣を心がけてください。――実際に飛散が始まった場合、どのようにすればよいでしょうか。遠山先生「花粉症用のマスクをして吸い込む花粉の量を減らす」、「帰宅時にうがいや洗顔をしてある程度花粉を落とす」、「花粉が付着しやすいウールは避け、綿や化学繊維の洋服を着る」など、日常的に気を付けましょう。花粉症の症状が出始めたごく初期に治療を開始すると、鼻の粘膜の炎症の進行を止め、花粉症が重症化することを防ぐことができます。また、鼻や目などの症状が重い場合は耳鼻咽喉科、眼科での受診をお勧めします。――早速、花粉の飛散状況を調べ、鼻水のセルフチェックをします。ありがとうございました。アレルギー症状である花粉症は、我慢するよりも早い段階で病院へ行き、薬を飲んだほうがよさそうです。監修:遠山祐司氏。耳鼻咽喉科・気管食道科専門医。医学博士。とおやま耳鼻咽喉科院長。とおやま耳鼻咽喉科TEL: 06-6923-4187大阪市都島区御幸町1-9-1地下鉄谷町線都島駅から徒歩7分岩田なつき/ユンブル)
2012年03月04日鼻水、涙、くしゃみ、頭痛、頭重……「花粉症の辛い諸症状には、ツボを刺激することで対処することができます」と鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生。■小鼻の脇から目頭、頭の前までを刺激「花粉症を発症すると、鼻や目の粘膜が荒れます。東洋医学では、鼻水が出る、鼻がつまるなどは、鼻を通る経絡(東洋医学で言う、気の通り道)が滞ると考えます。気の流れを意識しながら、鼻、目、頭を順番に指圧すると、症状緩和の効果はアップします」と丸尾先生は説明します。以下は、丸尾先生談です。1.迎香(げいこう)鼻水・鼻づまりの特効ツボです。「香りを迎える」という意味があり、鼻がつまってにおいを感じにくくなったときにここを押すとよい、という重要なツボです。ツボの位置:小鼻の両脇、根元のすぐ横のほうれい線(小鼻の両脇から、唇の両端に伸びるしわ)上にあるくぼみ。ツボの刺激法:両手の人さし指や中指で、同時に左右のツボを刺激します。やや強めに押すことを意識し、ひと押し10秒~1分を数回、繰り返します。2.晴明(せいめい)目が疲れたとき、無意識にここを押す人も多いでしょう。このツボは、目に現れるさまざまな症状を緩和する特効ツボです。涙目、目のかゆみ、目の疲れを感じたときにはすぐにここを指圧しましょう。また、鼻の付け根で目頭にあたることから、鼻水、鼻づまり、鼻血など、鼻の機能を調整するツボでもあります。ツボの位置:目頭の脇。ツボの刺激法:指で押さえて上下させると、鼻の奥に違和感を覚える場所、方向があります。そこをめがけてひと押し10秒~1分を数回、繰り返します。1の迎香とセットで覚えておき、迎香から晴明にかけて、鼻筋に沿って人さし指や中指の腹で50~80回ほど上下にマッサージをすると効果的です。3.印堂(いんどう)花粉症など慢性のアレルギー鼻炎、副鼻腔炎などによる、頭までツーンと響く鼻づまり、それにともなう頭痛、頭重感、息苦しさ、不快感などを緩和するツボです。また、精神的な不安があるときはここにおきゅうをすると効果があります。ツボの位置:左右のまゆの間の中央。ツボの刺激法:人さし指か中指で、ひと押し30秒~1分を数回、繰り返します。4.上星(じょうせい)口が渇いて鼻水が濃いときには、ここを長めに強めに刺激します。ツボの位置:前髪の生え際の中央から、真上に自分の親指の幅1本分を上がったところ。ツボの刺激法:人さし指や中指、また、つまようじやペン先の丸い部分で、鼻の奥をめがけてそこにズンと通じるように、強めにひと押し10秒~1分を数回、繰り返し指圧します。中指でトントンと2~3分ほどたたくのもよいでしょう。いずれも鼻を意識し、刺激が鼻に通じる感覚で押すようにします。最後に丸尾先生は、「花粉が飛び散る時期、症状が顕著になったときだけではなく、普段からこれらのツボを意識して指圧することが大事です。ツボ刺激は、予防に役立つのです」とアドバイスします。これらのツボをじっくりと押していくと、鼻の血流が促されたように感じて指圧の効果が分かります。ツボの位置も覚えやすく、オフィスでも実践しやすいので日常的に指圧するようにしたいと思います。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)
2012年03月03日イヤな季節がやって参りました。もうすでに鼻がグズグズいってる人がいるかもしれません。そうです。本格的な花粉のシーズンがやって来ようとしています。協和発酵キリン株式会社が運営しているサイト『花粉症ナビ』によりますと、2012年の予測花粉飛散量は、201年に比べると大幅に減少するそうです。同サイトでは、「全国で前年比70%程度」としています。減るのはありがたいですが、まったくなくなるわけじゃなし、しばらくの間、ツライ日々が続くことに変わりありません。そこで! シーズンの本格的な幕開け前に花粉症対策について聞いてみました。ぜひ自分の花粉症対策に役立ててください。調査期間:2012/1/25~2012/2/3アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 862件(ウェブログイン式)まずは花粉症の人がどのくらいいるのかを聞いてみました。■あなたは花粉症ですか?はい:35.0%いいえ:65.0%35%の人が花粉症です。不肖・谷の周囲調べではもっと花粉症率は高いと思うのですが、全国ではこのくらいの数字になるのかもしれません。次に、花粉症だと答えた人に、独自の花粉症対策を持っているかどうかを聞いてみました。独自の花粉症対策を持っている:39.3%独自の花粉症対策を持っていない:60.7%※有効回答数:295約4割の人が自分独自の対策を採っているようです。その内容を聞いてみました。独自の対策をとっている116人がもっとも挙げたのは、■マスクをする(東京都/女性/29歳)でした。38名(32.8%)の人がマスク着用を挙げました。もちろんこれは基本的なワザで、■マスクやうがいの徹底(奈良県/男性/27歳)■メガネ、マスクでガード(神奈川県/女性/30歳)■マスクをするのと、医者に処方されたアレルギー用の点鼻薬、点眼薬を、シーズン前から毎日使うようにする。これだけで、ぜんぜん違います(神奈川県/男性/41歳)このように複合ワザでみを守る人が多いのです。■甜茶を早い時期から飲む(東京都/女性/28歳)甜茶を挙げた人は計7名おられました。甜茶サプリを飲むという人もおられました。甜茶は支持されています■ヨーグルトを積極的に摂る(兵庫県/女性/45歳)ヨーグルトを進める方は計5名おられました。■減感作療法。少しずつアレルギーの出る物質を注射していって、体を慣らしていく方法(神奈川県/女性/27歳)なるほど。こういう長いスパンで考える対処法もあるようです。■薬剤師なので専門的な答えになってしまいますが……アレルギーを抑える「抗ヒスタミン薬」が基本ですが、ぜんそくに使われる「抗ロイコトリエン薬」もかなり鼻炎には効きます。後は、ステロイドの点鼻薬(神奈川県/女性/27歳)最後は薬剤師さんの親切なご回答です。参考になりますね。(谷門太@dcp)
2012年03月03日ウェザーニューズは27日、関東で花粉飛散数が増加したことなどから、東京都を含む1都6県(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・静岡)が”本格花粉シーズン”に突入したと発表した。同社は、全国1,000カ所に、花粉観測量に応じて目の色が変化する花粉観測機「ポールンロボ」を設置し、花粉を観測している。これによると、東京都内に設置した69カ所の観測地点のうち21カ所で、花粉症の症状が出始める花粉飛散量(30個)を超えると予測されたほか、都内在住の花粉症の症状報告についても、3割以上が「ややつらい」またはそれ以上の症状を感じ始めたという。さらに、神奈川県などの地域でも同じく30個以上の飛散が予想されたことから、これらの地域が本格的な花粉シーズンに突入したと判断した。あわせて、一定の花粉飛散量が観測された京都府と滋賀県についても、同日より”花粉シーズン”に入ったと発表した。今後は3月に入る頃には寒さが緩むため、花粉の飛散量も多くなると予想している。また、今シーズンの花粉飛散量は、昨シーズンの3割程度となる地域が多いものの、全体的には例年並みの飛散量となるとみられ、同社は細心の花粉飛散情報を確認し、十分な対策を取るよう呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月28日インフルエンザが猛威をふるっている今冬、Amazon.co.jpでは加湿機能付きの空気清浄機が大ヒットしている。2月中旬から3月に飛散のピークを迎える花粉症シーズンの到来に向けて、“加湿”“清浄”機能の人気が非常に高い。Amazon.co.jp家電売れ筋ランキングは以下のとおり。(2012年2月1日~13日調べ)1位 SHARP プラズマクラスター搭載加湿空気清浄機450mL/タイプ KC-A50-W¥23,000(メーカー名:SHARP)2位 SHARP プラズマクラスター搭載空気清浄機 14畳用 FU-A51-W¥20,000(メーカー名:SHARP)3位 ダイキン(DAIKIN) パワフル空気清浄機「光クリエール」 ホワイト ACM75M-W ¥20,000(メーカー名:DAIKIN)4位 Panasonic 加湿空気清浄機 ホワイト F-VXG70-W¥27,500(メーカー名:Panasonic)5位 TWINBIRD マイナスイオン発生空気清浄機(12畳)パールホワイトAC-D358PW ¥6,000(メーカー名:TWINBIRD)2万円台の加湿機能付きの空気清浄機が売れ筋だ。さらに室内の清掃で花粉対策ができる便利グッズの人気も高まってきている。これからの季節インフルエンザ、花粉への十分な対策を講じておこう。お問い合わせ: Amazonホーム&キッチンストア
2012年02月23日ウェザーニューズは9日、東京都、埼玉県、鹿児島県の3都県が花粉シーズンに突入したと発表した。東京都と埼玉県は、昨年より1週間程度遅い花粉シーズン入りとなる。同社は、全国1,000カ所に、花粉観測量に応じて目の色が変化する花粉観測機「ポールンロボ」を設置し、花粉を観測。その結果、2月1日頃、東京都内に設置した66カ所の観測機のうち59カ所で、花粉症に敏感な人の間で症状が出始める花粉飛散量(10個)を越えるレベルに達した。また、9日から24時間以内における都内在住の花粉症の症状報告をみても、41人中約2割の人が「ややつらい」またはそれ以上の症状を感じ始めているという。東京都と埼玉県の花粉シーズン入りが、昨年より遅くなった理由は、2月初めまで寒気が非常に強かったためとみられる。今後はスギ花粉が徐々に増加し、飛散のピークは関東地方が3月上旬、九州南部が3月中旬と予測。その後はヒノキ花粉が飛散し始め、5月初め頃まで花粉シーズンが続く見込みとのこと。また、西日本でも花粉症の症状が出始めており、寒さのピークが過ぎる2月中旬には、花粉シーズンに突入するエリアが増えてくる可能性が高いとしている。同社では、今年の花粉の飛散量は昨年より少なくなると予想しているが、早めの対策を取ってほしいと呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月10日醤油に含まれる天然成分に着目ヒガシマル醤油が醤油に含まれる天然成分「SPS」とビタミンCを配合したサプリメント「四季爽快」を1月11日からリニューアルして発売することが分かった。この「四季爽快」は、醤油の「SPS」(しょうゆ多糖類)が、つらい花粉症や通年アレルギー症状を軽減させることうかがあることに着目して生み出された栄養機能性食品で、2004年発売以来、天然成分由来のサプリとして人気を得ているとのこと。「SPS」は醤油のなかにわずか1%しか含まれない貴重な成分だが、その健康に対する機能性の高さから、同社では長年研究を重ねてきたのだそうだ。醤油由来となると、塩分が気になる方もあるだろうが、このサプリメントでは、1日分の6粒を摂取しても約0.01gと非常に少なく、安心して摂取できるようになっている。ビタミンCプラスでさらに効果アップ!美容にも効果的今回、この「SPS」とビタミンCをともに摂取することで、さらにくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を緩和、改善することを発見し、同商品にビタミンCをプラス。リニューアル発売することとなったのだという。この効果はすでに第63回日本生物工学会大会で学会発表したそうだ。プラスされたビタミンCは1日摂取目安の6粒あたり400mg。これはレモン20個分にあたる。抗酸化作用も高く、アンチエイジングや美容面でも必須の栄養素であるビタミンCも摂取できて、毎日の快適な生活をサポートできるとなると非常にうれしい。サプリメントは子どもでも気軽に食べられる、噛んで味わうヨーグルト味のタブレット仕立て。美味しく毎日続けられるところもポイントだ。花粉症などアレルギーに悩む方はもちろん、美容に関心があるなら一度チェックしておきたい。元の記事を読む
2012年01月07日春の訪れよりもひと足お先に聞こえ始める、花粉症の話題。私は花粉症ではないのですが、その症状に悩むコブス編集部員は毎年大変そうです。花粉症というと緑茶やヨーグルト、シソ、てん茶、ミント、ワサビ……など「効果的!」とされる食べ物や飲料が多いような気がしますが、本当のところ、一体何が効くの?日本アレルギー学会認定専門医で、現在は奈良県大和高田市立病院にて勤務されている清益功浩(きよます たかひろ)先生に伺いました。「正直申し上げますと、民間療法に『これだけで大丈夫!』というものはないに等しく、なおかつ個人差によるものが大きいため……。どれが一番効果的かを選ぶのはとても難しい問題です」(清益功浩先生)――がーん!……そうなんですね。「ただ、ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、実験においてアレルギーを抑える作用があると報告されています。これはカルピス研究所が花粉症の方に対して行ったもので、乳酸菌の1種であるラクトバチルス・アシドフィルスL-92株(以下、L-92株)が花粉による症状を抑えたという結果が出ています」――つまりL-92株が入っているヨーグルトには、効果を期待できるということですね!「次に『べにふうき緑茶』という緑茶からも、花粉による症状を軽減する結果が出ています。データによると花粉が飛散する1カ月以上前から長期飲用したほうが、効果があるとも報告されています」――そのほかの、シソやてん茶、ミント(ハッカ類)、青汁、ワサビについてはどうでしょうか?「医学的には緑茶に含まれるカテキン、ワインなどに入っているポリフェノールにアレルギーを抑える効果があることはわかっています。そのため、カテキンが含まれている緑茶、ポリフェノールを含むシソに関しては、花粉症に効果的なものがあるかもしれません。そのほかのものについては、人によって効果を期待できますが、そのメカニズムはまだハッキリしていませんね」――ちなみに、これだけはNG!という花粉症対策はありますか?「病院で行われる花粉症治療の中に、スギ花粉などを体内に注入し、花粉に強い体質へ変えていくものがあります。これはあくまでも医者が花粉量を調節して行っているため心配ありませんが、民間療法として取り入れるのはとても危険です!最近では、花粉が入ったカプセルがネットなどで販売されているようですが、誤った知識のまま服用すると強いアレルギーショックを起こしかねません。このような薬を服用する際は、きちんと医者の監視下で行うようにしてください」――それは怖い!花粉症の友人や同僚にさっそく忠告しておきます!ところで、食べ物にせよ飲料にせよ、花粉症対策はいつごろから始めればいいでしょうか?「アレルギーへの抵抗力をつけるには時間がかかります。そのため、花粉がまだ飛び始めていない1月ごろなど、早い方がいいですね。花粉は早くて2月上旬ごろから本格的に飛散し始めます。日本気象協会によると、今年の花粉量は前年に比べて少ないようですが、それでも早めに対策を始めておくに越したことはありません」――最後に。私自身は花粉症ではないのですが、発症率を下げるための方法はありますか?「花粉症は、今まで『単なる外から入ってきたもの』ととらえていた花粉を、ある日突然『害のあるもの!』と体が認識することから発症します。とはいえ、そのくわしいメカニズムもまだわかっていません。ヨーグルトやべにふうき緑茶など、花粉症の人たちにも効果的なものを取り入れるなど、日常的にケアしていれば発症率を低くできるかもしれませんね」ありがとうございました。もう一つの予防策として「花粉との接触を避けられれば、発症率を下げられますので……。花粉の飛散量が比較的少ない北海道や沖縄に住むというのはどうでしょう?」と清益先生。「どうしても花粉症になりたくないっ!」という方、いかがでしょうか?(吉住夏樹/プレスラボ)【関連リンク】AllAbout「アレルギー・免疫の病気」清益先生の連載ページ。花粉症のお話もあります!『アトピー治療の常識・非常識~知ってなっとく!最新治療』(医薬経済社)清益先生のご著書。こちらもチェックを流行再燃!インフルエンザ対策のための正しい手洗い方法とは衝撃!長野県にはゴキブリがいないって本当!?将来はげないために20代男性ができる“脳マッサージ”って!?
2010年02月09日