第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、作品賞にポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が輝いた。英語以外の作品が作品賞を取るのはアカデミー史上初。韓国映画としても初受賞となる。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされ、4冠を達成。作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)を同時に受賞するのは、アカデミー賞の歴史において初めてとなる。昨年、旋風を巻き起こしたNetflix映画『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)も成し遂げることができなかった快挙だ。また、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目となる。前述のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを皮切りに、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、シカゴ映画批評家協会賞、シアトル映画批評家協会賞、ワシントン映画批評家協会賞などで作品賞を受賞。SAGアワード(全米俳優組合賞)では、最高賞にあたるアンサンブル・キャスト賞にも輝いていた。ステージには『パラサイト』のスタッフ&キャストが集結し、「想像もしたことがないことが現実となりました、本当にうれしいです。いまこの瞬間に、意味のあるタイムリーで象徴的な歴史が作られていると思います」とアカデミー賞への感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演女優賞に『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーが輝いた。レネーはこれまで主演女優賞に3度(本作と『シカゴ』『ブリジット・ジョーンズの日記』)ノミネートされたほか、『コールドマウンテン』では見事第76回アカデミー賞助演女優賞を受賞。主演女優賞を手にするのは、これが初めてとなる。数々のヒット作に出演し、トップ女優に君臨した時期もあったが、その後は低迷期を迎え、自ら映画業界から距離をとった時期も…。それだけに、全盛期を過ぎたミュージカル女優のジュディ・ガーランドが“再起”をかけて、命がけのロンドン公演に挑む姿を描いた『ジュディ 虹の彼方に』は、女優レネー・ゼルウィガーにとっても、まさに復活のステージとなった。自らもジュディ・ガーランドの大ファンと語るレネーは、正式なリハーサルの1年前からアメリカで歌のコーチとトレーニングを開始。その後、音楽監督のマット・ダンクリーと一緒に4か月のリハーサルを行い、ジュディの動き全てをマスターし、圧倒的な存在感を見せつけた。ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、各都市の映画批評家協会など、オスカー前哨戦でも快進撃を続け、堂々のオスカー受賞を果たした。受賞コメントオスカー像を手にしたレネーは「特別なコラボレーションであり、意味のある経験を私の人生においてできました。美しい映画に出演できてうれしく思います」と感謝のコメント。さらに「この1年間、ジュディ・ガーランドについて様々なことを話してきました。私たちはヒーローによって団結することができるということが分かりました。ジュディ・ガーランドはこのように祝福されることはありませんでしたがこの瞬間、レガシーを祝福するものであると考えています。この賞はあなたに差し上げたいと思います」とジュディへの想いを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメーション映画賞はディズニー/ピクサー作品の『トイ・ストーリー4』が受賞した。SNS上では「大人が楽しめる」「今までより深い」と話題となった本作。シリーズ史上初の手作りおもちゃ“フォーキー”の登場や、ウッディのかつての仲間で陶器人形のおもちゃボー・ピープが『トイ・ストーリー2』以来の再登場となったこと、バイクスタントマンのおもちゃ、デューク・カブーンの声をキアヌ・リーブスが務めたことも話題となった。壇上に上がったジョシュ・クーリー監督は、「本当に感謝しています。光栄です。家族こどもたちにこの賞を捧げたいと思います」と喜びをコメント。前哨戦で注目されていたNetflix作品『クロース』や『失した体』、「スタジオライカ」のストップモーションアニメ『Missing Link』(原題)、人気シリーズの完結編『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』という強力なライバルを抑えての受賞となった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が「国際長編映画賞」を受賞した。韓国映画史上初の受賞、脚本賞に続き2部門目の受賞となる。第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』。韓国では動員1,000万人を突破、フランス動員も170万人を突破、全米でも昨年の外国映画興行収入第1位、歴代興行収入でも現在第7位と、各国で動員記録を塗り替える大ヒットとなっており、先日、日本でも興行収入10億円を突破した(1月27日時点)。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞と6部門でノミネート。同賞ノミネート作品の中にはフランスの『レ・ミゼラブル』、スペインの『ペイン・アンド・グローリー』などが候補作として挙げられていた。■『パラサイト』ってどんな映画?『スノーピアサー』『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督最新作『パラサイト 半地下の家族』は現代社会が抱える問題を内包しつつ、ユーモア、サスペンス、アクション…映画全ての要素を融合させながらツイストの効いた展開で描き切った傑作。受賞コメント「外国語映画賞から国際長編映画賞にカテゴリの名前が変わりましたよね、新しい名前に変わったこの賞を受賞できて幸せに思います」と喜びを口にした。さらに「この映画をつくった素晴らしいキャストとスタッフがここに集まっています」と語り、キャスト陣が起立すると会場からは大きな拍手が送られた。ポン・ジュノ監督は「これから明日の朝までたっぷり飲もうと思います」と受賞の喜びをユーモアたっぷりに語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』で敏腕離婚弁護士を演じたローラ・ダーンが「助演女優賞」を受賞した。『マリッジ・ストーリー』でスカーレット・ヨハンソン演じるニコールの離婚弁護を担当する敏腕弁護士を演じ、キャシー・ベイツ(『リチャード・ジュエル』)、Wノミネートのスカーレット・ヨハンソン(『ジョジョ・ラビット』)らを抑えての受賞となったローラ。3度目のオスカーノミネートで初受賞を果たした。■『マリッジ・ストーリー』ってどんな映画?『イカとクジラ』『フランシス・ハ』などを手掛けるノア・バームバック監督作。女優のニコールと、その夫で監督兼脚本家のチャーリーの結婚生活への葛藤と離婚に向けた心情を描いた本作。うまく行かずにすれ違う2人は円満な協議離婚を望んでいたが、これまで閉じ込めてきた互いに対する積年の憤りが露わになって衝突、離婚弁護士を雇って争うことになる。受賞コメントローラがオスカー像を手にマイクの前に立つと会場からは拍手が。ローラは「ノアは愛についての映画を作ってくれました。そして分断を乗り越えて、家族とは何なのかの映画を作ってくれました」とコメント。さらに、「ヒーローに会うことはないと思っている人もいるかもしれません。親がヒーローであれば本当に恵まれていると思います、私の父と母、ブルース・ダーンとダイアン・ラッド、私の素晴らしい両親にもこの賞を共有したいと思います。こんなに最高の誕生日をいただけてうれしいです」と感謝を口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年02月10日第15回大阪アジアン映画祭のオープニング作品が『夕霧花園』(原題)に、クロージング作品が『蒲田前奏曲』に決定した。オープニング作品『夕霧花園』は、マレーシアを舞台に、現地華人女性の日本人庭師への秘めた思いを描いた人間ドラマ。マレーシア出身の作家、陳團英(TAN Twan Eng)の英文小説で、英ブッカー賞最終候補作にもなった『The Garden of Evening Mists』を原作とする本作は、HBOアジアが製作の一翼を担い、さまざまな国・地域からスタッフとキャストが招聘され制作された。監督は、OAFF2014で審査委員も務めた台湾映画界の俊英、トム・リン。『九月に降る風』 『星空』『百日告別』が日本でも劇場公開され、高い評価を得ている。主演は、マレ ーシア出身で香港・台湾映画界をメインに活躍するリー・シンジエ、そして、日本から阿部寛が出演。さらに、台湾を代表する女優であり、近年は監督としての活躍も目覚ましいシルヴィア・チャンも出演している。2019年11月に開催された台湾の第56回金馬奨では、作品賞、監督賞、主演女優賞をはじめとする9部門にノミネートされた。クロージング作品『蒲田前奏曲』は、中川龍太郎、穐山茉由、安川有果、渡辺紘文の若手監督4人による連作スタイルの長編映画。蒲田に住む売れない女優マチ子を主軸に、マチ子の周りの人間模様を通して、”女”であること、”女優”であることを求める社会への皮肉をコミカルに描く。最新作『静かな雨』が釜山国際映画祭上映、東京フィルメックス 観客賞受賞など、国内外の注目を集める中川龍太郎、『Dressing Up』で日本映画ブロフェッショナル大賞新人監督賞受賞の安川有果、長編デビュー作『月極オトコトモダチ』が MOOSIC LAB グランブリ受賞、東京国際映画祭上映の穐山茉由、最新作『叫び声』が東京国際映画祭日本映画スブラッシュ 部門監督賞に輝いた渡辺紘文(大田原愚豚舎)が務める。『飢えたライオン』で主演を務め、舞台、TVドラマなどでも活躍する松林うららが自身の地元である蒲田を舞台にブロデュースし、自らも出演。また、伊藤沙莉、 瀧内公美など、旬の俳優が名を連ねる。本作は、過去、現在、未来を描く4つのエピソードから構成される。各エピソードの詳細は以下の通り。第1番「蒲田哀歌」<大過去>(監督:中川龍太郎、出演:古川琴音、須藤蓮、松林うらら)オーディションと食堂でのアルバイトの往復で疲れ果てている売れない女優、マチ子。ある日、彼氏と間違われるほど仲の良い弟から彼女を紹介されショックを受ける。だが、その彼女の存在が、女として、姉として、女優としての在り方を振り返るきっかけとなる。第2番「呑川ラブソディ」<現在>(監督:穐山茉由、出演:伊藤沙莉、福田麻由子、川添野愛、和田光沙、松 林うらら、葉月あさひ、山本剛史)アルバイトをしながら女優をしているマチ子。大学時代の友人5人と久々に女子会をするが、独身チームと既婚チームに 分かれ、気まずい雰囲気に。そこでマチ子は蒲田温泉へ行くことを提案する。5人は仕事、男性のことなどを話し合い、次第に隠していたものが丸裸になっていく。第3番「行き止まりの人々」<過去とトラウマ>(監督:安川有果、出演:瀧内公美、大西信満、松林うらら、吉村界人、二ノ宮隆太郎、近藤芳正)映画のオーディションを受けたマチ子。セクハラや metoo の実体験やエビソードがあれば話すという内容だったが、皆、思い出すことに抵抗があり、上手く演じられない。そんな中、マチ子の隣にいた黒川(※)だけは迫真の演技を見せる。マチ子は黒川と共に最終選考に残ったが...…。第4番「シーカランスどこへ行く」<未来>(監督:渡辺紘文、出演:久次璃子、渡辺紘文)マチ子の実家は大田原にある。大田原に住む親戚の小学5年生のリコは、大田原でとある映画の撮影現場にいる。とある監督が撮影現場にやってきて...…。 渡辺紘文監督ならではの視点で東京中心主義、映画業界、日本の社会問題批判を皮肉に表現し描く。『夕霧花園』3月6日(金)第15回大阪アジアン映画祭 梅田ブルク7で上映『蒲田前奏曲』3月15日(日)第15回大阪アジアン映画祭 ABC ホールで上映今秋公開※黒川の「黒」は、正しくは旧字体
2020年02月04日国際ピアノコンクールに挑む4人の若きピアニストたちの姿を描いた恩田陸原作の映画『蜜蜂と遠雷』のヒットによって、ピアノ・コンクールへの注目度が大幅にアップしている。それは、映画に登場する主人公たちの演奏を担ったピアニストたちのコンサートにも影響があるらしい。今までコンサートに来たことがないような人たちまでがクラシックに興味を持ったのだとしたら、それは実に喜ばしいことだ。そしてその効果は、原作の舞台となった「浜松国際ピアノコンクール(浜コン)」自体にもありそうだ。同コンクールは、後に「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者となるラファウ・ブレハッチ&チョ・ソンジン、そして「チャイコフスキー国際コンクール」を制した上原彩子などなど、過去に錚々たる優勝者や入賞者を排出してきたことにより、レベルの高さは折り紙付き。映画公開の1年前に開催された第10回「浜コン」の優勝者ジャン・チャクムルは、今まさに「優勝者ツアー」の真っ只中だ。2019年4月16日にスタートしたこのツアーは、日本国内22公演とドイツ&フランスの2公演を加えた24公演の長丁場。これは若きピアニストにとって、世に出るためのご褒美であるとともに、大きな負担のかかる課題でもあるに違いない。いよいよ終盤に差し掛かった優勝者ツアーは要チェック。「浜コン」を制した俊英の実力や如何に⁉ジャン・チャクムル photo:公益財団法人墨田区文化振興財団 2019/8/5すみだトリフォニーホール大ホール (c)三浦興一●公演概要1月31日(金)横浜みなとみらいホール大ホール「ジャン・チャクムルピアノリサイタル」●ジャン・チャクムル(ピアノ)トルコ人ピアニスト、ジャン・チャクムルは、2017年スコットランド国際ピアノコンクール、続く2018年第10回浜松国際ピアノコンクールで第1位となった。(公財)アルゲリッチ芸術振興財団賞受賞。1997年アンカラ生まれ。レイラ・ベケンシル、アイシェ・カプタンのもとで音楽を学び始め、菅野潤やエムレ・ シェンに多大な影響を受ける。2012年、アンカラの高校を卒業後、パリ・スコラ・カントルムにてマルセラ・クルデリに師事し、2014年首席で卒業。以来、アリエ・ヴァルディ、レスリー・ハワード、ロバート・レヴィン等多くの著名な音楽家との演奏機会に恵まれる。これまでに母国トルコの主なコンサートホールを始め、アッシャーホール(エディンバラ)、サルコルトー(パリ)、ムジークヘボウ(アイントホーフェン)等で演奏したほか、著名な国際音楽祭にも多数出演している。現在ヴァイマル音楽大学にてグルツマン教授の指導のもと研鑽を積んでいる。
2020年01月27日キルト愛好家が集まる「第19回東京国際キルトフェスティバル-布と針と糸の祭典-」が本日開幕する。会場では様々な招待作家の作品が展示される。今年の特別企画のテーマは“キルトが奏でるミュージック”で、最前線で活動するキルト作家8人の作品が登場。キャシー中島は少女時代からあこがれてきたロックスターにオマージュを捧げる作品を、上田葉子は椿姫の世界を布で表現した作品を出品する。また、国内外・プロアマ問わず集まった1122点の中から選ばれた入選・入賞作品約300点が展示される「日本キルト大賞」や、トークショーなどのステージイベント、ワンポイントレッスンも開催。タイトル通り、布と針と糸で描き出される心安らぐ世界を堪能できるイベントだ。第19回東京国際キルトフェスティバル-布と針と糸の祭典-1月23日(木)から29日(水)まで9時30分から18時(初日は11時から、最終日は17時30分まで)東京ドーム当日券 2200円(税込)
2020年01月23日1946年(昭和21年)より開催されている、国内で最も権威と実績、歴史のある映画賞「第74回毎日映画コンクール」の受賞作品と受賞者が決定。『蜜蜂と遠雷』が日本映画大賞に輝いたほか、監督賞(石川慶)、スポニチグランプリ新人賞(鈴鹿央士)と合わせて最多3冠、さらに阪本順治監督の『半世界』も女優助演賞(池脇千鶴)、脚本賞、録音賞と最多3冠を獲得した。日本映画優秀賞には藤井道人監督の『新聞記者』が選出、女優主演賞に輝いたシム・ウンギョンと合わせて2部門で受賞。男優主演賞には『カツベン!』の成田凌が輝き、美術賞と合わせて同じく2部門の受賞となった。スポニチグランプリ新人賞が贈られるのは、『蜜蜂と遠雷』の鈴鹿央士と『町田くんの世界』の関水渚。大ヒット作『天気の子』を担当した「RADWIMPS」が音楽賞。また、一般の映画ファンが選ぶ「TSUTAYAプレミアム映画ファン賞」日本映画部門は『凪待ち』(白石和彌監督)、外国映画部門は『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)が獲得。『ジョーカー』は外国映画ベストワン賞にも選ばれている。表彰式は、ミューザ川崎シンフォニーホールで2月13日(木)に開催。今年から表彰式の模様は毎日映画コンクール公式ホームページ、および「TSUTAYAプレミアム無料ライブ配信」特設ページにてライブ配信と1週間見逃し配信が行われる。第74回毎日映画コンクール受賞結果日本映画大賞『蜜蜂と遠雷』(石川慶監督)日本映画優秀賞『新聞記者』(藤井道人監督)外国映画ベストワン賞『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)男優主演賞成田凌『カツベン!』女優主演賞シム・ウンギョン『新聞記者』男優助演賞吉澤健『凪待ち』女優助演賞池脇千鶴『半世界』スポニチグランプリ新人賞鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』スポニチグランプリ新人賞関水渚『町田くんの世界』田中絹代賞風吹ジュン監督賞石川慶『蜜蜂と遠雷』脚本賞阪本順治『半世界』撮影賞クリストファー・ドイル『ある船頭の話』美術賞磯田典宏『カツベン!』音楽賞RADWIMPS『天気の子』録音賞藤本賢一『半世界』アニメーション映画賞『海獣の子供』(渡辺歩監督)大藤信郎賞『ある日本の絵描き少年』(川尻将由監督)ドキュメンタリー映画賞『えんとこの歌寝たきり歌人・遠藤滋』(伊勢真一監督)TSUTAYAプレミアム映画ファン賞日本映画部門『凪待ち』TSUTAYAプレミアム映画ファン賞外国映画部門『ジョーカー』特別賞宮本まさ江(衣装)(text:cinemacafe.net)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS半世界 2019年2月15日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERSカツベン! 2019年12月13日より全国にて公開©2019「カツベン!」製作委員会蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2020年01月22日第74回毎日映画コンクール各賞の受賞作品と受賞者が22日、明らかになった。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。日本映画大賞に輝いたのは、石川慶監督の『蜜蜂と遠雷』で、同作は監督賞、スポニチグランプリ新人賞の鈴鹿央士と合わせて最多3冠を獲得。また『半世界』(阪本順治監督)も、女優助演賞、脚本賞、録音賞で、同じく最多3冠を獲得した。日本映画優秀賞には藤井道人監督の『新聞記者』が選ばれ、女優主演賞に輝いたシム・ウンギョンと合わせて2部門で受賞。男優主演賞には『カツベン!』の成田凌が輝き、美術賞と合わせて『カツベン!』も2部門の受賞となった。男優助演賞は『凪待ち』の吉澤健、女優助演賞は『半世界』の池脇千鶴がそれぞれ受賞。『蜜蜂と遠雷』の鈴鹿央士と『町田くんの世界』の関水渚にはスポニチグランプリ新人賞が贈られる。また、田中絹代賞は風吹ジュンが受賞した。映画ファンが選ぶ、TSUTAYAプレミアム映画ファン賞日本映画部門は『凪待ち』(白石和彌監督)、外国映画部門は『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)が受賞した。なお、表彰式は、ミューザ川崎シンフォニーホールで、2月13日に開催される。今年から表彰式の模様は毎日映画コンクール公式ホームページ、『TSUTAYAプレミアム無料ライブ配信』特設ページにてライブ配信と1週間見逃し配信を行う。○第74回毎日映画コンクール 受賞結果■作品部門日本映画大賞:『蜜蜂と遠雷』(石川慶監督)日本映画優秀賞:『新聞記者』(藤井道人監督)外国映画ベストワン賞:『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)■監督・脚本部門監督賞:石川慶『蜜蜂と遠雷』脚本賞:阪本順治『半世界』■俳優部門男優主演賞:成田凌『カツベン!』女優主演賞:シム・ウンギョン『新聞記者』男優助演賞:吉澤健『凪待ち』女優助演賞:池脇千鶴『半世界』スポニチグランプリ新人賞:鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』スポニチグランプリ新人賞:関水渚『町田くんの世界』田中絹代賞:風吹ジュン■スタッフ部門撮影賞:クリストファー・ドイル『ある船頭の話』美術賞:磯田典宏『カツベン!』音楽賞:RADWIMPS『天気の子』録音賞:藤本賢一『半世界』■アニメーション部門アニメーション映画賞:『海獣の子供 』(渡辺歩監督)大藤信郎賞:『ある日本の絵描き少年』(川尻将由監督)■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:『えんとこの歌寝たきり歌人・遠藤滋』(伊勢真一監督)■TSUTAYAプレミアム映画ファン賞日本映画部門:『凪待ち』外国映画部門:『ジョーカー』■特別部門特別賞:宮本まさ江(衣装)
2020年01月22日音楽家が世に出る大きなきっかけとなるのがコンクールだ。そのコンクールの中でもピアノの「ショパン国際ピアノ・コンクール」や「チャイコフスキー国際コンクール」、指揮の「ブザンソン指揮者コンクール」の名声がひときわ高いのは、過去の優勝者や入賞者のその後の活躍ぶりによるところが大きい。今回「名曲全集」に登場するピアノの上原彩子と指揮のベン・グラスバーグこそは、まさにコンクールの申し子と言えそうだ。「第12回チャイコフスキー国際コンクール」のピアノ部門において女性として、さらには日本人としての初優勝を成し遂げた上原彩子と、「第55回ブザンソン指揮者コンクール」で優勝を果たしたベン・グラスバーグ。この2人が共演するベートーヴェンのピアノ協奏曲は聴き逃がせない。コンクールをきっかけに大きく羽ばたいた2人の今や如何に。さらなる深化をとげた音楽家の姿をしっかり見極める時間が楽しみだ。●公演概要1月19日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第153回」●上原彩子 Ayako Uehara (ピアノ,Piano)3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、江口文子、浦壁信二各氏に師事。第3回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクールA部門第1位を始め多くのコンクールで入賞を果たす。2002年6月には、第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。第18回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。これまでに国内外にて演奏活動を行い、2004年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、2004年度ベスト・ソリストに選ばれた。CDはEMIクラシックスから3枚がワールドワイドで発売された他、2014年にはキングレコードに移籍し、「上原彩子のくるみ割り人形」「ラフマニノフ13の前奏曲」がリリースされている。2006年1月10日には「日本におけるロシア文化フェスティバル2006」オープニング・ガラコンサートでゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演、また、2008年9-10月にはクリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーントーンキュンストラー管弦楽団とのオーストリア及び日本ツアーを行ない、2017年3月には、ベルリン及び日本国内4都市において、エリアフ・インバル指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と共演、高い評価を受けた。東京藝術大学音楽学部早期教育リサーチセンター准教授。●ベン・グラスバーグ(指揮)ケンブリッジ大学を卒業後、英ロイヤル・アカデミーでシャーン・エドワーズに指揮を学んだ。17年9月、第55回ブザンソン指揮者コンクールで優勝したほか、聴衆賞、オーケストラ賞も受賞した。17年夏、グラインドボーン音楽祭「皇帝ティートの慈悲」でロビン・ティッチアッティのアシスタントを務めていたグラスバーグは指揮者急病のため、急遽に指揮台に上がり大成功を収め、史上最年少で同音楽祭の指揮台にあがった指揮者となった。グラインドボーンでは18年夏に『蝶々夫人』、秋には『椿姫』をアシストおよび指揮をする。17/18シーズンはカンマー・アカデミー・ポツダムにデビューし、コンサートと『コジ・ファン・トゥッテ』を指揮するほか、アーネム・フィル、リヨン国立管、ロイヤル・フィル、パリ室内管、サンクトペテルブルク響、デトロイト響にデビューする。またロンドン・フィルでウラディーミル・ユロフスキーのアシスタントを務めるほか、ブリュッセルのモネ劇場で始める新しいダ・ポンテ・サイクルにアシスタントとして、また指揮者として参加する。
2020年01月10日全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)が3日間で2回の爆破予告を受けた。「Variety」誌などが報じた。「今朝(現地時間木曜日)、組合のロサンゼルスとニューヨークにあるオフィスを爆破するという脅迫電話を受けました。警察に通報し、スタッフはオフィスから避難しました。警察が調査したところ、脅迫は信用性に欠けるということがわかり、私たちはオフィスに戻ったのです」と同組合の広報担当が語った。ロサンゼルス市警察も、同組合が木曜日の午前10時26分に爆破予告の電話を受けたことと、通報を受けて不審物の捜索を行ったことを発表している。警官たちが10時40分にパトカーとヘリコプターで駆け付け、11時21分には安全が確認された。その直後、従業員にオフィスに戻るようメールが送られたとのこと。2日前の火曜日にも、同組合は同じような脅迫電話を受け、警察が出動していた。従業員たちは避難し、その日オフィスに戻ることはできなかったという。この日はロサンゼルス郡バーバンクにあるワーナー・ブラザースのスタジオにも、同様の脅迫電話があったことが明らかになっている。(ただし、ワーナー・ブラザースは木曜日には電話を受けていない)。(Hiromi Kaku)
2020年01月10日「第74回毎日映画コンクール」において、各賞のノミネート作品&ノミネート者が発表された。『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』が最多8ノミネート、男優主演賞には池松壮亮、柄本佑、成田凌ら、女優主演賞には蒼井優、岸井ゆきの、シム・ウンギョンらが選ばれた。国内で最も歴史のある映画賞「毎日映画コンクール」。今回は、2019年1月1日から12月31日までに、国内で14日間以上劇場公開された映画(アニメーション、ドキュメンタリーは完成または上映した作品)が対象となっている。まず、「日本映画大賞・日本映画優秀賞」候補作にあがったのは、『火口のふたり』、『新聞記者』、『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』、『宮本から君へ』の5作品。また「男優主演賞」には、池松壮亮(『宮本から君へ』)、稲垣吾郎(『半世界』)、柄本佑(『火口のふたり』)香取慎吾(『凪待ち』)、成田凌(『カツベン!』)。「女優主演賞」には、蒼井優(『宮本から君へ』)、岸井ゆきの(『愛がなんだ』)、シム・ウンギョン(『新聞記者』)、瀧内公美(『火口のふたり』)、筒井真理子(『よこがお』)、松岡茉優(『蜜蜂と遠雷』)。なお、成田さんは『愛がなんだ』と『さよならくちびる』で「男優助演賞」、シム・ウンギョンは『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡さんは『ひとよ』で「女優助演賞」にもノミネートしている。今回最多ノミネートとなったのは、『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』。男優主演賞(柄本佑)、女優主演賞(瀧内公美、松岡茉優)、監督賞などで8ノミネートに。続く、男優主演賞(稲垣吾郎)など7ノミネートで『半世界』、『カツベン!』と『ひとよ』は5ノミネートとなった。ほかにも、「外国映画ベストワン賞」には『グリーンブック』や『ジョーカー』、『運び屋』など話題作が選ばれ、「アニメーション部門」では、『海獣の子供』『きみと、波にのれたら』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』『天気の子』が選ばれている。なお、発表は来年1月下旬の毎日新聞・スポーツニッポン新聞紙上にて、表彰式は2月13日(木)にミューザ川崎で行われる予定だ。「第74回毎日映画コンクール」主なノミネート【作品部門】日本映画大賞・日本映画優秀賞『火口のふたり』『新聞記者』『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』『宮本から君へ』外国映画ベストワン賞『グリーンブック』『ジョーカー』『象は静かに座っている』『運び屋』『バーニング劇場版』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』【俳優部門】男優主演賞池松壮亮『宮本から君へ』、稲垣吾郎『半世界』、柄本佑『火口のふたり』、香取慎吾『凪待ち』、成田凌『カツベン!』女優主演賞蒼井優『宮本から君へ』、岸井ゆきの『愛がなんだ』、シム・ウンギョン『新聞記者』、瀧内公美『火口のふたり』、筒井真理子『よこがお』、松岡茉優『蜜蜂と遠雷』男優助演賞渋川清彦『半世界』、鈴木亮平『ひとよ』、成田凌『愛がなんだ』、成田凌『さよならくちびる』、長谷川博己『半世界』、吉澤健『凪待ち』女優助演賞池脇千鶴『半世界』、市川実日子『よこがお』、片岡礼子『楽園』、シム・ウンギョン『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡茉優『ひとよ』スポニチグランプリ新人賞(男性)佐藤結良『僕はイエス様が嫌い』、鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』、細田佳央太『町田くんの世界』、皆川暢二『メランコリック』、YOSHI『タロウのバカ』スポニチグランプリ新人賞(女性)秋田汐梨『惡の華』、佐久間由衣『“隠れビッチ”やってました。』、関水渚『町田くんの世界』、玉城ティナ『惡の華』、森七菜『地獄少女』(cinemacafe.net)■関連作品:蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年12月26日『Shall we ダンス?』(96)や『それでもボクはやってない』(07)で知られる周防正行監督にとって、『舞妓はレディ』以来5年ぶりとなるオリジナル作『カツベン!』。今から100年前に映画が「活動写真」と称されていた時代、無声映画の上映中にその内容を解説しながら登場人物の声色までを演じる「活動弁士」は華やかな存在である一方、時代と共に必要とされなくなっていく「光と影」も描かれている。漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、オリジナル映画に果敢に挑んだ人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。第12回は、周防正行監督が「映画監督の未来」について語る。――時代の流れと共に消えていく職業として、活動弁士が描かれていました。「映画監督」という職業については、どのようにお考えでしょうか。変わっていっていると思います。それぞれのやり方も違うし、今はiPhoneでも映画を撮れる時代。「今日から自分は映画監督です」といつでも誰でも言える。YouTubeだってあるわけです。監督になるための方法が全く異なっています。僕が監督になろうと思った時なんて、日本映画なんか誰も相手にしていない時期。一般の映画会社も、演出部の募集なんかしていない。かろうじて、ロマンポルノを量産していた日活が演出部を募集をしているぐらいで。どうやったら映画監督になれるんだろう。そんな時代に映画監督になろうとしました。今の若者は、自分で撮ってYouTubeに上げてアピールできる。作品を見せる場所は、テクノロジーによって変わってきています。活動写真初期のカメラは、電動ではなくて手回し。1秒間に16コマ回すのは、カメラマンにとって必須のテクニックでした。だから、みんな回す練習をするんです。でも、そんなことはもう必要ない。今は、「そんな技術必要ない」の連続です。フィルム編集できる人も意味がない。デジタル撮影が主流になると、「ネガ編」という今までネガの編集を仕事にしていた人が職を失いました。これは映画界に限ったことではありません。技術革新と共になくなる仕事もあるし、新たに生まれる仕事もある。それは歴史上、明らかなことです。映画監督も、変わらざるを得ないでしょうね。その時に必要なこと、その時にできないことは必ずある。そこをAIが取って代われるぐらいの技術革新が進んだら、AIは映画監督に代わる存在になる思います。――AIが人の仕事を担う時代が迫っているとして、「映画監督」という職業がなくならないためには何が必要なのでしょうか。分からない。なぜならば、上映のスタイルそのものも変わっていくだろうし、例えばCGの使い方1つとっても全然変わっています。今回もCGをたくさん使っていますが、何に使っているかというと「消す」ため。新たなものを作り出すためではなく、余計なものを消すためにCGを使っているんです。そんな発想なんて、最初はありませんでしたよね。例えば、ハリウッド大作のメイキングを見ても、最近のアクションシーンは複数台のカメラで好きなアングルから撮っていることが分かります。昔は、別のカメラのアングルに入らないポジションでベストなアングルを探す必要がありました。だから、メインのカメラが一番良いポジションで、別のカメラは「しょうがない場所」から撮るしかなかった。今はすべてのカメラが、最適な場所から堂々と撮ることができます。あとで映ってしまったカメラを消せますから。ライティングも同じです。ショックだったのは、ベテランの照明技師さんが、助手さんに「おい! そこの照明バレてるから! もっと上手上手!」と指示してたら、「消せるから大丈夫です」と言われたという話があります(笑)。プロデューサーもデジタルならあとである程度光の強さや色合いを調整できることが分かっているから、今までの照明部としての仕事を全うさせないこともあります。コストを考えると、撮影が早く終わることの方が圧倒的に良いわけだから。こうやって時代と共に、現場は変化しています。だから、未来がどうなるかなんて僕には分からない。そこまでの想像力は、僕にはありません。ただ、20世紀が映像の時代だとすると、21世紀はライブの時代だと思います。応援上映なんかまさにそうで、映画館でみんなが声出したり、何かを鳴らしたり、「みんなで盛り上がろうぜ」という上映は、以前は考えられなかった。そもそも映画は静かに見るものですから(笑)。でも、活動写真の時代の映画館は観客も騒がしかったんですよ。――創作はご自身の「驚き」や「人々を驚かせること」が動機になっているとおっしゃっていましたが、取り巻く環境の変化も驚きの連続ですね。そうですね。映画が音を持っていない時代の映画館はにぎやかで、映画が音を持った時代の映画館は客がサイレントになった。これって不思議なことですよね。今回撮りながら、それを一番実感しました。応援上映は、活動弁士が活躍していた時代の「ライブパフォーマンス」と似ています。みんな、ツイッターで「いいね」を押しているけど、本当は肌で感じる共感が最も魅力的だということに気づき始めたようです。21世紀は生身で実感することの方が価値がある時代になっています。人々が映像で驚くことは、どんどん少なくなっていくのかもしれません。■プロフィール周防正行1956年10月29日生まれ。東京都出身。1989年、本木雅弘主演の『ファンシイダンス』で一般映画監督デビュー。本木との再タッグとなる1992年公開『シコふんじゃった。』では、第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞し、1996年公開の『Shall we ダンス?』では、第20回日本アカデミー賞13部門を独占。その後も、『それでもボクはやってない』(07)、『ダンシング・チャップリン』(11)、『終の信託』(12)、『舞妓はレディ』(14)などの話題作を手掛けている。
2019年12月22日今年の夏ごろだったでしょうか、一時期、息子がちょくちょく鼻血を出していたことがありました。はじめは、「子どもってよく鼻血出すよねー。私も子どものころはよく出てたけど、大人になったらめったに出なるもんで、不思議だよねー」と呑気に言っていたのですが、数日に1回だった鼻血が毎日になり、そのうち1日に2、3回出る日もでてきました。基本的にいつも楽観的な私でも、だんだんと心配になり・・・。最初は、「鼻ほじくったでしょ」とか「チョコ食べすぎたんじゃない?」と、ある程度原因が見えていたのですが、そのうち特に変わったことをしなくても出ることが増えてきて、さすがに怖くなって耳鼻科へ。先生によると、子どもは皮膚が薄いため、ちょっとひっかくだけで鼻血が出やすいものだそう。一度傷がつくと、くしゃみとか激しく動いたりといったちょっとした刺激で再度出血しやすいため、今回のように何度も鼻血がでることになるのだとか。息子の場合、鼻がかゆくて鼻をほじくる頻度も高かったように思えたので、全身のかゆみ止め(飲み薬)も処方してもらいました。すると、2~3日はちらほらと出ていましたが、気が付くと鼻血はおさまっていたのです。アレルギーもちの息子なので、それも影響していたのかも? しれません。いずれにせよ、子どもが1日に何度も鼻血を出すと「こんな小さな体なのに、こんなに血が出て大丈夫?」とか、「白血病とか、何か怖い病気の兆候なのでは?」と、心配になってしまうもの。「あれ?」と思ったら、早めに病院にいくことが大事なんだな、と思ったできごとでした。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は速やかにかかりつけの医師にご相談ください。
2019年12月20日第44回報知映画賞の表彰式が18日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。特別賞に輝いたのは、まさかのヒットを記録した『飛んで埼玉』。花束を持って登場した原作者の魔夜峰央は、「特別賞、なにがどう特別なんだかよくわからない、あやふやでぼやっとしたところが『翔んで埼玉』にふさわしいかなと思います。今回はありがとうございます」とユーモアたっぷりに祝福する。さらに主演のGACKTが「今回、この役の話をいただいたときに、一番最初に、断らせていただきました」と明かすと、会場は大爆笑。高校生役を演じたことに「今年46なんですけど、なにやってんのかなあと」と苦笑しつつ、「僕は昔から魔夜先生の大ファンでして、先生からご指名ということで、これはさすがに断れないなというところで、苦悩しながら高校生を演じさせていただきました」と振り返った。また、主演男優賞に輝いた中井貴一に対し、『記憶にございません!』三谷幸喜監督からのメッセージを預かってきたというフジテレビジョン 取締役編成統括局長 石原隆氏は「『やったね!』以上です」と読み上げ、この潔さにも会場は爆笑。さらに共演した佐藤浩市からは映像で、「なかなか日本の映画賞で、コメディで演技賞を授賞する例があまりないんだよね。僕の記憶の中では渥美清さん以来なんじゃないかな。そういう意味では非常に僕は意義があると思うし、大きな功績だと思います。あなたはすでに寅さんの域なんです。がんばってください、これからも。お互いにね」と愛あるメッセージが流れた。中井は改めて、「デビューしましてもう39年、年月が流れました。親父が亡くなったのが38歳のときですから、役者人生だけで父の人生の年月を抜いたことになります」と、3歳のときに死別した父親で俳優の故・佐田啓二さんに触れる。「デビューした時、ご多分に漏れず、"二世"と言っていただいたんですけども、私にはまったく父の記憶がなく、肌感もなく、自分が一番キョトンとしていたことをおぼえています。しかし幼かった頃の自分と亡き父の間をとりもってくれたのが、映画というものでした。映画で見る父を自分の父と思い、そこに自分のイメージを膨らませ、自分が父の子供であると認識するということが多くありました」と振り返る中井の言葉に聞き入る会場。「自分が今、映画というものに携わらせていただいて、この映画に恩返しをしなければならないというふうにも思っています。まだまだ非力でどこまで恩返しできるかどうかわかりませんが、この先も映画を愛して、映画に必死に取り組んでいきたいと思います」と真摯な言葉に惜しみない拍手が送られた。○第44回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『蜜蜂と遠雷』石川慶監督 花束ゲスト:松岡茉優作品賞・海外部門:『ジョーカー』ワーナー ブラザース ジャパン合同会社 社長兼日本代表 高橋雅美 花束ゲスト:田中誠アニメ作品賞:『天気の子』 新海誠監督 花束ゲスト:醍醐虎汰朗、森七菜主演男優賞:中井貴一『記憶にございません!』 花束ゲスト:フジテレビジョン 取締役編成統括局長 石原隆主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』 花束ゲスト:小日向文世助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』 花束ゲスト:深川麻衣助演女優賞:小松菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』 花束ゲスト:平山秀幸監督監督賞:佐藤信介 『キングダム』 花束ゲスト:山崎賢人新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』 花束ゲスト:松岡茉優新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』 花束ゲスト:井口昇監督特別賞:『翔んで埼玉』 武内英樹監督、GACKT 花束ゲスト:魔夜峰央
2019年12月19日映画業界で働く人にとっても、実は知らないことだらけの映画業界のお仕事。そんな映画界の“中の人”の姿を紹介する「映画お仕事図鑑」。連載第2回にご登場いただくのは、映画館で、TVで、スマホで、交通広告で…いまや誰もが日常的に目にする映画の予告編を制作する会社「バカ・ザ・バッカ」でディレクターとして活躍する土子智美さんです。みなさん、普段、何気なく見ている予告編を「どうせ映画の本編映像をつなぎ合わせただけでしょ?」と思っていませんか? 予告編、そこには映画監督やスタッフ、宣伝チームの作品への熱い思いを背負い、それを数十秒の映像に凝縮するディレクターの職人技と映画への愛情が!専門学校時代のインターン体験で知った予告編の奥深さ!――そもそも土子さんが映画業界に足を踏み入れたきっかけから教えてください。地元の茨城大学の教育学部に通っていたんですが、一方でずっと映画の仕事をしたくて悩んでたんです。それでも教師になって地元で就職するんだろうなぁと思ってたんですが、どっちもやりたくなって悩んで…悩むくらいなら一度、やってみようと2年間、専門学校に行くことにしたんです。とはいえ、それをなかなか親に言えなかったんですが(苦笑)、運よく、おじの一家が東京に住んでいて「それならうちに住んで通えばいいよ」と言ってもらえて、学費は自分の貯金を崩して、大学卒業後に2年間の映画専門学校に通ったんです。――映画業界の中で特にどんな仕事に携わりたいと思っていたんですか?最初は「これ」というものもなく、本当に漠然と「映画がやりたい」って気持ちだけだったんですよね。専門学校で映画を撮ったり、いろんなことを楽しんでいて、もともと国語科だったこともあって、書いたりするのは得意で、なんとなく「作る側」になりたいなとは思っていたんですが…。実は、弊社の池ノ辺(直子/代表取締役社長)と地元が同じで、私が通っていた大学に、地元出身の人間の著書ということで、池ノ辺が書いた本が山積みになっていて、それを読んで「こんな仕事があるんだ!」と予告編制作の仕事を初めて知ったんですよね。専門学校に通い始めて1年半ぐらいした時に、ちょうどこの会社がインターンを募集していまして、それですぐに募集して、面接をしてもらい、半年ほどインターンとして採用してもらったんです。働いてみたら、この仕事が面白くてたまらなかったんですよね。自分に合っていたんでしょうね。予告編の制作って「作ること」+「宣伝」の要素が入っている特殊な業界なので、それが楽しくて。そのままこの会社に入社して、もう13年ほどになります。デザインからキャッチコピーの創作まで! 予告編づくりには映画制作と宣伝の全てが詰まっている――「バカ・ザ・バッカ」さんは基本的に映画の予告編制作会社ということですが、他にも映像に関わる仕事をされていると伺いました。私は会社の中でもわりと特殊な方で、もともと趣味が多くて、ミュージカルや音楽、ドラマも大好きなんですけど、それを口に出して言ってたら仕事をいただけるようになったんですよね。ミュージカルやドラマのプロモーション映像や制作会見の映像の編集、ミュージシャンの事務所さんやレコード会社さんから、ライブ映画の予告編のお話をいただいたりして、映画以外の仕事もさせていただいてます。そんなことまでこの会社でできるとは思ってもなかったのでありがたいですね。――具体的に入社されてからここまでのお仕事について教えてください。最初はアシスタントでした。基本、うちの会社はディレクターがそれぞれ作品を担当するのですが、そのディレクターの下にアシスタントがついて、仕事を学んでいくという体制で、1から仕事を覚えていくという感じでした。予告編の仕事って映像を編集してつなぎ合わせたものというイメージがあるかもしれませんが(笑)、もちろんそれだけじゃないんですよね。私自身、この会社に入ってから知って驚いたんですが、予告編のタイトルワークのデザインなどもこちらがやらないといけないんですよ。――ディレクターさんのクリエイティビティが求められるんですね。カット編集だけだと思ってたら、1本の作品を作るくらいの感覚で、PhotoshopからAfter Effectsまでできないといけないし、デザインもキレイにできないといけないし、音楽の構成もこちらで考えるので、もともとBGMがない映画の場合、こちらで合うものを考えて、つけていかないといけないんです。宣伝チーム、宣伝プロデューサーから「こういうふうに見せたい」といった方向性は伺うんですが、それを形にしないといけないわけです。最初はどうやって先輩たちがやっているのかもわからず、レイアウトで「文字間が悪い」と言われても「文字間って何?」という感じで(苦笑)。最初の2~3年は会社にいながら勉強の日々でした。デザインの部分は本当に苦労しましたね、それまで全くやったことがない分野でしたから。――そもそも映画の予告編を、本編の制作スタッフとは別の会社の方が作っているということも知らない人も多いと思います。言ってしまえばひとりで監督、脚本、プロデュースまでをやって、90秒の映像を作るという感じで、私も驚きました。でも、だからこそ自分の中にあった「作りたい」という欲求と、映画が大好きで「宣伝したい」という気持ちが重なる仕事だったんだなと思います。――アシスタントを卒業し、ディレクターとして中心的に進めるようになった時期は?入社して3年目くらいからですかね。アシスタントについていた先輩が忙しくなってきて、ちょうど私と仕事をしてみたいとおっしゃってくださるクライアントさんがいたこともあって、ある作品をひとりで担当することになったんです。そういう機会がだんだん増えていき、その間もアシスタント業務は並行して行なっていたんですけど、ある程度、仕事の量が増えていくと、アシスタントの仕事ができない状態になってきて、そうなったら独り立ちということになります。そうなると今度は、自分がディレクターとしてアシスタントを育てる側になるんです。――体制としては、何人ものスタッフでチームを組んで仕事をするのではなく、ひとりのディレクターがいて、その下にアシスタントがつくという形式なんですか?いまの弊社の体制はそうですね。基本的にはディレクターひとりにアシスタントひとりという体制で、ある作品の始まりから最終的な納品まで作品単位で担当するという形です。――ひとりのディレクターが同時並行で複数の作品を抱えるということも?それはごく普通にありますね。ジャンルの違ういろんな作品を同時に抱えて、切り替えが大変な時もあります(笑)。――ひとつの作品を請け負ってから終わりまでの流れをご説明していただけますか?作品の規模によっても違いますが、全国で公開されるような大きめの作品では、まず「特報」と呼ばれる30秒ほどの映像を作ります。最初に作品を見て、宣伝プロデューサーとの打ち合わせがあって「こういう感じにしたい」といった話し合いがあり、その意図をくみつつ2週間ほどの時間をいただいて形にします。そこから、いろんな修正のやりとりがあるんですけど、邦画の場合、宣伝チームだけでなく本編チームの確認であったり、俳優さんの所属事務所のチェックなどもあって、修正作業を含めてさらに1か月くらいはかかるかな…? 洋画の場合も海外のチームに確認をとりますので、平均して2か月くらいで特報映像が完成します。それが終わるとすぐに、今度は「予告編」の制作に取りかかります。特報の時と同じように制作と確認・修正などがあるんですが、その間にWEBやSNS関連のプロモーション映像の制作や試写会告知などの映像制作もあります。その作品が小説原作の場合、書店で流すための作品紹介の映像を作ることもあります。そこでまた2~3か月がかかるんですが、それが終わると今度は公開直前にCMとしてTVで流れる「TVスポット」の制作に移ります。他にもラジオCMもありますし、最近では初日舞台挨拶の映像を組み込んだ「大ヒット公開中」の映像を作ったりすることもあるので、映画公開のギリギリまで…なんだったら公開後も仕事をしています。昔よりも作るものの数は圧倒的に増えてますね。トータルで見ると、ひとつの作品に半年から1年弱くらいの時間、関わっていますね。親や友達は「たかが30秒くらいの映像を切ってくっつけて作るのに、なんでそんなに忙しいの?」と思ってると思うんですが(笑)。よい予告編とは――? 盛らず、ウソなく正攻法で観客の心に火をつけるべし!――担当する作品の本編は合計して何回くらい見るんですか?人それぞれだと思いますが、私はかなり見る方で、合計10回以上は見ると思います。作業のプロセスの中で「抜き」という作業があって、要は映画の全てのカットとセリフをひとつずつ取り出していくんです。「このカットは使えそう」「これは使わないな」という感じでひとつひとつ選り分けていく時間のかかる細かい作業なんですけど。その作業をやっているので、全てのシーンが手元にあり、本編全体を見直す必要はないんですけど、長くその作品に携わっていると、感覚が慣れちゃうんですよね。そういう時に「いや、もっと違う方向性、角度があるんじゃないか?」ともう一度、最初から作品を見直すんです。できる限り、一般のお客さんに自分の感覚を近づけて、初めてその映像を見ているかのような新鮮な気持ちで見るというのを心がけています。慣れちゃうと、こっちで勝手に思い込んで「これでわかるよね?」という心理でシーンを選んじゃったりするんですけど、何も知らずに初めて見る人にしてみたら「え?いまのカットって何の意味があるの?」と思ったりするものなんです。なるべくフラットな気持ちで見るようにしています。仕事してると「どうにかして記憶をリセットできないかな?」って思いますね(苦笑)。――予告編づくりの具体的な作業としては、先ほど「抜き」というプロセスが出てきましたが、他にどんな作業があり、どのようなプロセスで作っていくのでしょうか?これもディレクターごとに全く変わってくるとは思いますが、私はまず文字で予告編全体の「構成」を書きます。漠然と頭の中にある「こういう感じ」というのをきちんと整理して、枠を作るんです。――いわば「設計図」ですね?そうです。実際に予告編を作り始めてみると、なかなか設計図の通りにはいかないことも多いんですが、その“枠”を作っておくと、その後、修正が入った場合でも、何がダメだったのかが理解しやすくなるんです。――予告編の中だけで使われるようなキャッチコピーやナレーションのセリフなどもありますが、そうした文言もご自分で考えるんですか?宣伝プロデューサーさんからいただくこともありますが、必要に応じて自分で考えますね。「作ってください」と言われる場合もあるし、こちらから「試しに入れてみましたが、これでいかがですか?」と提案することもあります。だから、言葉を考える能力も必要なんです。同僚の中には「名コピーライター」と呼ばれている者もいますよ(笑)。――話を伺えば伺うほど、1から10まで自分でこなさなくてはいけない、ものすごく奥の深い仕事ですね。この会社に入って初めて知って、私も衝撃を受けました。やればやるほど終わりがないですね。私たちは決してアーティストではなく、あくまでも宣伝チームの意見を聞いて、それを具現化するという職人的な部分を求められる仕事でもあるので、それを度外視してはいけないんですけど、とはいえ、やはりクリエイティブな部分を磨いて、出していかないといけない要素もあるので、本当に不思議な職業だなと感じていますね。――土子さんは1年間で約何本の映画の予告編を担当されているんですか?1年だと40~50本くらいになりますかね…?――この仕事でいちばん難しいのはどういった部分ですか?「この映画はここがいい」「この映画のよさはここ!」と私が感じた部分を予告編で出せない場合も時にあるんですよね。それは宣伝プロデューサーの狙いや宣伝の方針、監督の意図などにもよります。そういう場合、当然ですがこちらが先方の要望に合わせていくことになるんですけど、私が感じているこの作品のよさや面白さと、宣伝チームの方針のズレ、ギャップを埋めていく、寄せていく作業というのがいちばん難しいところですね。もちろん、ウソをつくというわけではないんですが、時にあえてミスリードをしたり、作品本編とは異なるテイストの予告編にしなくてはならない場合もあります。ただ、それがあまりに度を超えてしまうと、こちらも苦戦しますね。過剰に盛ったり、ウソをついたら絶対にバレるし、ましてやいまの時代、悪い評判なんてあっという間に広まってしまいます。ウソをついたってしょうがないから、本編の中にきちんと描かれているものを見つけて、伝えていかないといけないんですけど、それが実は難しいことなんですよね。予告編で煽ったり、盛ったり、ウソついたりして、お客さんが本編を見たら「全然違うじゃねーか。金返せ!」なんて時代は終わったのかなと思います。お客さんはちゃんと見る目を持ってますから、しっかりと本編に描かれていること、本編の魅力を選び出して、そこに“売れる要素”というのをしっかりと絡めてやっていけばいいんですけど、その兼ね合いがなかなか難しいところですね。「ウソついちゃダメ」だけど「売れないといけない」。いつもこの瀬戸際でやっています(苦笑)。宣伝プロデューサーは、より多くの人に興味をもってもらうために宣伝の方向性を考えなくてはいけないですし、一方で、苦労して作品を作り上げた監督やスタッフの思いというのもあって、そのどちらの気持ちも痛いほどわかるんです…(苦笑)。それをまとめつつ、形にするのが私の仕事なので、いつもせめぎ合いながら作っています。――ディレクターごとに得意な分野の作品、苦手なジャンルの作品などはあるんですか?うちの会社に十数名のディレクターがいるんですが、コメディが得意な者もいれば、「恋愛ものはこの人!」というディレクターもいます。私はわりと好き嫌いなく何でもやりたいタイプですね。ただ、ヘビだけは苦手で(苦笑)、ネイチャー系のドキュメンタリー作品を担当したときに、他の動物は好きなんですけど、ヘビが出てきた時だけは……。ヘビって画的に強いので(予告編に)使わないといけないんですけど(笑)。ネタバレありの予告編が登場する日も近い? スマホ時代の予告編のあり方とは?――先ほど、WEBやSNS向けの映像を制作するという話も出ましたが、WEBが興隆してきたのは入社されてからですか入社した頃はまだ全然でしたね。当時はフィルムが最期のときを迎えている時期で、予告編もフィルムでした。私はできませんでしたけど、同期に入社した人間の中には、専門学校で学んでネガ編集をできる人もまだいましたね。「あと1~2年でそういうのもなくなるかもね」と言ってたら、本当になくなってしまって、私が入社して5年くらいでもう全てデジタルかDCP(デジタルシネマパッケージ)になってました。(移行が)早かったですね。それまでは大きなフィルムを抱えて運んでたんですけど、いまはほとんどデータでのやり取りです。――作業工程も大きく変わったんですね。昔はDVDもまだ普及してなくてVHSに映像を取り込んで、編集して、最終的にフィルムに焼いて映写機にかけていました。そういう意味で、ちょうどいい時代を過ごせたのかなとも思いますね。フィルムの最期の時期を見つつ、デジタルでの作業に初期から携わることもできました。いまは「現像って何ですか?」という人も多いかもしれませんね(笑)。――デジタルへ移行し、WEBの興隆によって、予告編やプロモーション映像を、人々が目にする回数も増えて、その存在価値も大きく変わったと思います。そうですね。何と言ってもスピード感が違いますね。フィルムの時代は現像にも時間がかかりましたけど、いまは作ってすぐ見れるようになりましたし、こちらが求められるスピードも変わりました。――以前は映画館かTVスポットくらいでしか目にしなかった予告編をいまではスマホや電車の広告などでいつでも見られるわけですしね。そういう意味で、レイアウトやデザインも大きく変わったと思います。以前は、劇場などの大きなスクリーンで見ることを前提で作られていて、そうすると文字などが大きすぎるとちょっとバカっぽく見えちゃったものなんですけど(笑)、それがスマホで見るとちょうどいいサイズだったりするんです。考えることが増えましたね。WEBやスマホサイズで見せる上で、どうするのが一番いいか? 特にWEBでしか使用しないプロモーション映像の場合、アップのカットを多めに入れるようになったり。今後、新しい世代の人たちがどんどん出てきたら、私たちの世代が想像もつかないようなカッティングや編集をするようになると思います。――スマホネイティブの世代が今後、増えていく中で「この映画、面白そうだな」と興味を持たせる予告編がさらに求められるようになりますね。普段から映画を見る人は、黙っていても映画館に足を運んでくれるけど、そうじゃない人たちをも巻き込んでいかないといまの時代、「大ヒット」とはならないですよね。より広い層に興味を持ってもらうためのプロモーションが大事になってくると思います。先ほどの予告編づくりの難しさの話と重なるんですが、予告編でターゲットの“間口”を狭めることはたやすいんですよ。「あの監督の作品です」とか「あの脚本家」「あのキャスト」と強く押し出していけばいいので。でも、そこだけに収まってたら、ヒットには繋がらないので、間口をより広げていくというのが宣伝プロデューサーさんの考えであり、それを私たちは予告編で形にしないといけないんです。――いずれ、認証付きで“ネタバレ”を含む予告編が登場する時代になるかもしれませんね?あり得ると思います。私が入社してからこの十数年だけでも「こんなにも予告編がわかりやすくなっていくのか!」と驚くくらい、予告編は大きく変化しました。以前はもうちょっと意味深で、想像を膨らませるようなものが多かったけど、ここ数年で、見て安心して映画館に行けるタイプの予告編が増えたと思います。肌で時代の変化を感じますし、そこは私も年齢を重ねながら仕事をしていく中で、意識して時代に付いていかないといけないなと思っています。うちの池ノ辺が以前から「常にアンテナを張ってなさい」ということを言っていて、昔はその意味がわかってなかったんですけど、今になって「そういうことか…」としみじみと感じます(笑)。若い子たちのことを「わかりません」なんて言ってられないですよ。音楽にせよ俳優にせよ「いま、若い子たちが好きなのは何か?」ということは、意識して追いかけるようにしています。もともと、多趣味なのでそれが苦ではないんですけど。結局、自分がろくに理解もせず、キライなままでは納得して仕事ができないですよね。自分が携わる映画だって、もちろん私自身の好みはありますけど、それをキライなままではいい仕事にならないので、まずはいいところを見つけるところから始めます。――これまで携わった作品の中で、印象深い経験、忘れられない思い出などがあれば教えてください。河瀨直美監督の『あん』で、ナレーション録りが必要で、主演の樹木希林さんとお会いすることができたんですね。撮影現場にお邪魔させていただいて、ナレーションのセリフで「どのシーンも『これが最後なのかな?』なんて思いながら頑張っています」という言葉もあったりしたんですけど、樹木さんは笑顔で「やるわよ」と引き受けてくださって。佇まいがすごくて…忘れられない経験ですね。専門学校時代に下宿させてもらってお世話になったおじとおばが住んでいたのが東村山だったんですけど、撮影現場もちょうど東村山だったんです。「東村山で撮影があって、樹木希林さんとお会いできたんだよ」という話をしたら、すごく喜んでくれたんです。チケットをあげて、映画も見てもらえて…。もう、おじとおばは亡くなってしまったんですけど、あの時は少しは恩返しができたかなということで、私情も交じりつつ忘れられない作品になりました。この仕事をやっていてよかったなと思いましたね。――仕事でやりがいを感じる瞬間について教えてください。自分が担当している作品について、周りに話せないことが多いんですが、何も知らない友人が、私の作った予告編を見て「あの映画、すごく面白そうだよね」と言うのを聞くと嬉しいですね。あとはやはり、宣伝プロデューサーが喜んでくれた時も本当に嬉しいですし、その作品がヒットにつながるともっと嬉しいです(笑)。――今後、お仕事でやってみたいこと、実現したいことなどはありますか?作品のヒットにつながる予告編を作っていくことが仕事ですが、いまやっていることの延長線上で、私に頼んでよかったと思ってもらえるディレクターになっていかないといけないなと思います。新しいことをやりたいというよりも、いまできることを着実にやっていくしかないのかなと。その上で先ほども言いましたが、常にアンテナを張り続けて、新しいものをどんどん吸収していかないといけないなと思います。ただ、基本的な人間の感動するポイントや「この映画、見たい」と思わせる要素というのは変わらないと思うんです。新しい時代に取り残されないようにしつつ(笑)、変わらずに地道にいい予告編を作っていけたらと思いますね。――最後に映画業界を志す人たちへメッセージをお願いします。この仕事、宣伝にも携わりつつ、作品づくりにも深く関係する総合的な仕事だなと思います。いろんなことができる仕事だと言えると思うので、狭い世界だと思わずに、興味を持ってもらえたらと思います。(text:Naoki Kurozu)
2019年12月18日第92回アカデミー賞における9部門のショートリスト(ノミネート前の最終候補リスト)が発表された。注目は、今回より「外国語映画賞」から名前が変更となった「国際長編映画賞」。ゴールデングローブ賞の「外国語映画賞」にノミネートされている『パラサイト 半地下の家族』、『レ・ミゼラブル』、『Pain and Glory』の3本がショートリスト入りを果たした。「The Wrap」によると、『パラサイト 半地下の家族』は、韓国映画でショートリストに入った2本目。昨年、『バーニング 劇場版』が韓国映画として初めて同部門のショートリストに挙がったが、ノミネートは逃している。主な部門のショートリストは以下の通り。国際長編映画賞『The Painted Bird』(チェコ)『Truth and Justice』(エストニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Those Who Remained』 (ハンガリー)『Honeyland』(北マケドニア)『Corpus Christi』(ポーランド)『Beanpole』(ロシア)『Atlantics』(セネガル)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)『Pain and Glory』(スペイン)メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ルディ・レイ・ムーア』『ダウントン・アビー』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』作曲賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スキャンダル』『フェアウェル』『フォードvsフェラーリ』『アナと雪の女王2』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『キング』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『マザーレス・ブルックリン』『1917 命をかけた伝令』『Pain and Glory』歌曲賞「Speechless」(『アラジン』)「Letter To My Godfather」 (『The Black Godfather』)「I’m Standing With You」(『Breakthrough』)「Da Bronx」(『The Bronx, USA』)「Into The Unknown」(『アナと雪の女王2』)「Stand Up」(『ハリエット』)「Catchy Song」(『レゴ(R)ムービー2』)「Never Too Late」(『ライオン・キング』)「Spirit」(『ライオン・キング』)「Daily Battles」(『マザーレス・ブルックリン』)「A Glass of Soju」(『パラサイト 半地下の家族』)「(I’m Gonna) Love Me Again」(『ロケットマン』)「High Above The Water」(『Toni Morrison: The Pieces I Am』)「I Can’t Let You Throw Yourself Away」(『トイ・ストーリー4』)「Glasgow」(『ワイルド・ローズ』)このほかに、長編ドキュメンタリー映画賞、短編ドキュメンタリー映画賞、短編アニメ映画賞、短編映画賞のショートリストが発表された。(Hiromi Kaku)
2019年12月17日娘は幼稚園のころから「文房具」が大好きです。ショッピングモールに行くと、文房具屋さんにまっしぐら。本当はおもちゃ屋さんも大好きなんだけど、お誕生日とか特別な何かがないと買ってもらえないのがわかっているのか、気軽に買ってもらえる文房具屋さんにまず行きます。宝石のようなキラキラが先でゆらゆらしている鉛筆も100円ちょっとで買えるし、文房具屋さんには "子ども心” をがっちり掴んでで離さない「可愛いもの」がぎっしり詰まっている! 基本的に普段使うものなので、親としても「じゃあ買っておくか」と気軽に買いやすい。そういえば私も子どものころは、文房具屋さんが大好きだったなぁ。そんなわけで、我が家には鉛筆が大量にあるのです。幼稚園時代は、鉛筆をたいして使わないので、300本以上たまりっぱなしでした。でも小学校に行き始めると、鉛筆の消費がものすごい! これまでは家でのお絵かきもペンやクーピーを好んで使っていた娘でしたが、常日頃から鉛筆を使うようになり、鉛筆の書きやすさに目覚めたのでしょうか。毎日たくさん書いて、たまった鉛筆がどんどん消費されていきました。すると、短くなって書きにくくなった鉛筆が大量に出てきます。これまで特に集めずに、無造作に文房具箱の端っこに入れていた小さな鉛筆たちでしたが、こうやって一つにまとめると、見た目も可愛いし、子どもの食いつきも半端ない!瓶を振って、たまった小さな鉛筆たちを眺めては嬉しそうにしています。「たくさん鉛筆で書いて、この瓶を小さな鉛筆でいっぱいにする」のが夢なのだそうです。思いのほか(失礼)ナイスネーミングが飛び出したので、我が家の小さな鉛筆入れ場は、「えんぴつ卒業式」という名前になりました。鉛筆として生まれてきて、鉛筆としての仕事を全うして卒業していくって、なんだかドラマティックじゃないですか? 小さな鉛筆たちのドラマがふと頭をよぎって、あたたかい気持ちになりました。「えんぴつ卒業式」を迎えた小さな鉛筆たちは、今も我が家のリビングのカウンターから子どもたちの成長を見守っています。いつかコンパス鉛筆として生まれ変わる日を夢見て。
2019年12月13日第43回トロント国際映画祭「ミッドナイト・マッドネス部門」観客賞受賞、痛み知らずのアクションヒーローを描くインドのエンターテインメント映画『燃えよスーリヤ!!』が12月27日(金)より全国公開する。この度、双子の日(12月11日)にちなんで、軽快な音楽とともに双子の登場人物の因縁が描かれた、本編映像の一部が公開された。主人公スーリヤは一見何の変哲もない青年だが、じつはどんな痛みも感じないという特別な体質の持ち主だった。幼い頃に祖父から渡されたカンフー映画に衝撃を受けて以降、街の悪党を倒すため独自にカンフーの特訓を積んできた。ある日、スーリヤは離ればなれになっていた幼馴染が街を牛耳る悪の組織に狙われていることを知り、カンフーと痛み知らずの身体を武器に、悪の組織との全面戦争を決意する。この度公開された本編映像は、主人公スーリヤの憧れの師匠である、片足の空手マン・マニの過去が明かされるシーン。マニには双子の兄弟であるジミーがいて、ふたりは幼い頃、同じように空手を習いながら、マニは空手の道へと進み、ジミーはいまや悪党集団のボスになっていた。いったいふたりに何があったのか?そして、なぜマニは片足を失ったのか?映像ではノリノリの音楽とともに、彼らの意外な過去を知ることができる。この双子をひとりふた役で演じているのは、グルシャン・デーヴァイヤー。ふたりのキャラクターに関して監督は、「ジミーとマニは陰と陽の関係だ。グルシャンだったら演じられると思ったんだ。彼らは中身がまったく違い、全ての面で真逆でなければいけない。マニは穏やかな人物だから、ケンカが起きたら相手をけしかけるようなことはしないし、不必要な戦いはせずにその場から立ち去ることができる。しかしジミーは、喧嘩っ早いし自ら火種を作ろうとするタイプで、逃げる犬を後ろからさらに吠えて煽る犬のよう。グルシャンはそんなイメージを持って演じていたみたいだよ。本編ではもはや別人。見事に演じてわけてくれた」と絶賛した。『燃えよスーリヤ!!』12月27日(金)より全国公開
2019年12月13日11日(現地時間)、第26回SAGアワード(全米映画俳優組合賞)のノミネーションが発表された。映画部門では『スキャンダル』から主要キャラクターを演じたシャーリーズ・セロンが主演女優賞、ニコール・キッドマンとマーゴット・ロビーが助演女優賞にノミネートされるという快挙を果たした。シャーリーズは大喜びし、「わー。SAGアワードのノミネーションを聞いて興奮しすぎた。美しいキャストのみんな、おめでとう。あなたたちと映画製作の旅に出られたことに感謝」とのコメントを寄せている。『スキャンダル』は作品賞にあたるキャスト賞にもノミネートされた。その一方で、ほかの重要な賞を受賞したり、ノミネートを受けてきたグレタ・ガーウィッグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が、SAGアワードの候補に挙がらなかったことに驚きの声が上がった。授賞式は1月19日、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで開催される。映画部門■キャスト賞『スキャンダル』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■主演男優賞クリスチャン・ベール『フォード vs フェラーリ』レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』タロン・エジャトン『ロケットマン』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『Harriet』(原題)スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』ルピタ・ニョンゴ『アス』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レニー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■助演男優賞ジェイミー・フォックス『黒い司法 0%からの奇跡』トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』ニコール・キッドマン『スキャンダル』ジェニファー・ロペス『ハスラーズ』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■スタントアンサンブル賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『フォード vs フェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』テレビ部門【テレビ映画・リミテッドシリーズ部門】■男優賞マハーシャラ・アリ「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」ラッセル・クロウ「The Loudest Voice」ジャレッド・ハリス「チェルノブイリ」ジャレル・ジェローム「ボクらを見る目」サム・ロックウェル「Fosse/Verdon」■女優賞パトリシア・アークエット「The Act」トニ・コレット「アンビリーバブル たった1つの真実」ジョーイ・キング「The Act」エミリー・ワトソン「チェルノブイリ」ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」【ドラマ部門】■男優賞スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」スティーヴ・カレル「ザ・モーニングショー」ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」デヴィッド・ハーバー「ストレンジャー・シングス」■女優賞ジェニファー・アニストン「ザ・モーニングショー」ヘレナ・ボナム=カーター「ザ・クラウン」オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」ジョディ・カマー「キリング・イヴ/Killing Eve」エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」【コメディ部門】■男優賞アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」ビル・ヘイダー「バリー」アンドリュー・スコット「Fleabag フリーバッグ」トニー・シャルーブ「マーベラス・ミセス・メイゼル」■女優賞クリスティーナ・アップルゲイト「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」キャサリン・オハラ「Schitt‘s Creek」フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2019年12月12日映画『午前0時、キスしに来てよ』に出演する片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が、「第4回マカオ国際映画祭」アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワードの授賞式に出席、英語でスピーチも行った。「アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワード」(Star Asia UpNext)は、「マカオ国際映画祭」とアメリカの代表的なエンターテイメントメディアである「Variety」の主催で開催される授賞式。第2回マカオ国際映画祭より新設された賞であり、今年で3回目を迎える。現在、世界で最も有望な次世代スターにスポットライトを当てている同賞。過去には、忽那汐里が受賞している。そんな本賞で「アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワード」として日本人男性が受賞するのは片寄さんが史上初だ。今回この授賞式に参加するため、マカオ国際空港の到着ゲートに姿を現すと、空港に集まったファンから悲鳴のような大きな歓声に包まれ、片寄さんもその熱烈歓迎ぶりに驚く。記者会見には、片寄さんをはじめ「BNK48」プレーワー・スタムポンとジェニス・オープラサート、「少女時代」ユナ、ベトナム出身のリエン・ビン・ファット、インドネシア出身のアスマラ・アビゲイル、フィリピンの女優ベア・アロンソ、インドの女優ブミ・ベドニカルも出席。艶やかなブルーの衣装で参加した片寄さんは、英語で「映画祭とバラエティー誌に選んで頂き感謝します。また、スタッフ、家族、そしてファンにお礼を言いたいです。皆さんのサポートのおかげで受賞することができました。私の夢はエンターテイメントの世界でアジアと日本の架け橋になることです。この賞を頂き、私のキャリアにとっても一つの節目となるとともに、夢の実現への一歩となると思います。ありがとうございます」と力強くピ―チし、大きな拍手を浴びていた。そして黒のタキシードに着替え、「これからレッドカーペット歩きますー!」とにこやかにコメントし、カーペットインした片寄さん。ファンとプレスに「涼太ー!涼太ー!」と呼び止められながら、片寄さんは笑顔でカメラの前でポーズを決める様子も。映画について記者に問われた片寄さんは「この映画は、王子様との恋愛にあこがれている夢見がちな女子高生の現代のシンデレラ物語です。私は、国民的スーパースター綾瀬楓を演じています」と答えると「そのあなたがスーパースターでしょ?」と言われ、「YES!」とはにかむ片寄さん。ランウェイ後片寄さんは「凄く賑やか!」と興奮気味に感想を明かしていた。その後の本授賞式では、とても暖かい雰囲気に包まれながら終了。この日、マカオでは片寄涼太フィーバーが巻き起こっていた。『午前0時、キスしに来てよ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:午前0時、キスしに来てよ 2019年12月6日より全国にて公開Ⓒ2019映画『午前0時、キスしに来てよ』製作委員会
2019年12月11日ハリウッド外国人記者協会(HFPA)が選ぶ第77回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が、日本時間12月9日(月)夜に発表された。ノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』が6部門にノミネート、マーティン・スコセッシ監督による『アイリッシュマン』が4部門5ノミネートされるなど、昨年の『ROMA/ローマ』に続いてNetflix製作映画が席巻。記録的ヒットとなった『ジョーカー』がホアキン・フェニックスのドラマ部門主演男優賞など4部門にノミネートとなった。なお、トム・ハンクスが映画界の功労を称えるセシル・B・デミル賞に、エレン・デジェネレスがテレビ界の功労賞にあたるキャロル・バーネット賞に決定している。日本時間2020年1月6日(現地時間1月5日)に行われる授賞式は、コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスが司会、俳優ピアース・ブロスナンの息子でモデルのディランとパリス兄弟がアンバサダーを務める。【第77回ゴールデン・グローブ賞ノミネート作品】映画の部:Netflix作品に『ジョーカー』『ワンハリ』などが続くドラマ部門■作品賞『1917 命をかけた伝令』『ジョーカー』『マリッジ・ストーリー』『アイリッシュマン』『2人のローマ教皇』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『Harriet』(原題)スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■主演男優賞クリスチャン・ベイル『フォードvsフェラーリ』アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』ミュージカル/コメディ部門■作品賞『ルディ・レイ・ムーア』『ジョジョ・ラビット』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』■主演女優賞アナ・デ・アルマス『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』オークワフィナ『フェアウェル』ビーニー・フェルドスタイン『Booksmart』(原題)ケイト・ブランシェット『Where’d You Go, Bernadette』(原題)エマ・トンプソン『レイトナイト 私の素敵なボス』■主演男優賞ダニエル・クレイグ『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ローマン・グリフィン・デイビス『ジョジョ・ラビット』レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』タロン・エジャトン『ロケットマン』エディ・マーフィー『ルディ・レイ・ムーア』※以下、部門共通■助演女優賞キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』アネット・ベニング『ザ・レポート』ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』ジェニファー・ロペス『ハスラーズ』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■監督賞ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』トッド・フィリップス『ジョーカー』マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■脚本賞『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ『2人のローマ教皇』アンソニー・マクカーテン『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ『アイリッシュマン』スティーヴン・ザイリアン■歌曲賞「Beautiful Ghosts」『キャッツ』「I’m Gonna Love Me Again」『ロケットマン』「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」『アナと雪の女王2』「スピリット」『ライオン・キング』「Stand Up」『Harriet』(原題)■作曲賞『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ジョーカー』『マリッジ・ストーリー』『1917 命をかけた伝令』『マザーレス・ブルックリン』■アニメーション映画賞『アナと雪の女王2』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『ライオン・キング』『Missing Link』(原題)『トイストーリー4』■外国語映画賞『フェアウェル』ルル・ワン監督『レ・ミゼラブル』ラジ・リ監督『Pain and Glory』(原題)ペドロ・アルモドバル監督『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督『Portrait of a Lady on Fire』(原題)セリーヌ・シアマ監督テレビの部:AppleTV+「ザ・モーニングショー」が3ノミネートドラマ部門■作品賞「ビッグ・リトル・ライズ」「ザ・クラウン」「キリング・イヴ」「ザ・モーニングショー」「サクセッション」■主演女優賞ジェニファー・アニストン「ザ・モーニングショー」オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」ジョディ・カマー「キリング・イヴ」ニコール・キッドマン「ビッグ・リトル・ライズ」リース・ウィザースプーン「ザ・モーニングショー」■主演男優賞ブライアン・コックス「サクセッション」キット・ハリントン「ゲーム・オブ・スローンズ」ラミ・マレック「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」トバイアス・メンジーズ「ザ・クラウン」ビリー・ポーター「POSE」ミュージカル/コメディ部門■作品賞「バリー」「Fleabag フリーバッグ」「コミンスキー・メソッド」「マーベラス・ミセス・メイゼル」「ザ・ポリティシャン」■主演女優賞クリスティナ・アップルゲイト「デッド・トゥー・ミー~さようならの裏に~」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」ナターシャ・リオン「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」キルスティン・ダンスト「On Becoming a God in Central Florida」(原題)フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」■主演男優賞マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」ビル・ヘイダー「バリー」ベン・プラット「ザ・ポリティシャン」ポール・ラッド「僕と生きる人生」ラミー・ユセフ「Ramy」(原題)リミテッドシリーズ/テレビ映画部門■作品賞「チェルノブイリ」「Catch-22」(原題)「アンビリーバブル たった1つの真実」「Fosse/Verdon」(原題)「The Loudest Voice」(原題)■主演女優賞ケイトリン・デヴァー「アンビリーバブル たった1つの真実」ジョーイ・キング「The Act」(原題)メリット・ウェヴァー「アンビリーバブル たった1つの真実」ヘレン・ミレン「Catherine the Great」(原題)ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」(原題)■主演男優賞ジャレッド・ハリス「チェルノブイリ」クリストファー・アボット「Catch-22」(原題)ラッセル・クロウ「The Loudest Voice」(原題)サシャ・バロン・コーウェン「The Spy」(原題)サム・ロックウェル「Fosse/Verdon」(原題)※以下、部門共通■助演女優賞パトリシア・アークエット「The Act」(原題)ヘレナ・ボナム=カーター「ザ・クラウン」メリル・ストリープ「ビッグ・リトル・ライズ」トニ・コレット「アンビリーバブル たった1つの真実」エミリー・ワトソン「チェルノブイリ」■助演男優賞アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」アンドリュー・スコット「Fleabag フリーバッグ」キーラン・カルキン「サクセッション」ステラン・スカルスガルド「チェルノブイリ」ヘンリー・ウィンクラー「バリー」(text:Reiko Uehara)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始
2019年12月10日西日本最大級のモーターイベント「第11回大阪モーターショー」が本日から9日(月)までインテックス大阪で開催される。大阪モーターショーは1999年に第1回が開催され、今年で11回目を迎える関西の自動車ファン、モーターファン恒例のイベント。今年も国産車、輸入車、二輪車など様々な車両が展示されるほか、レーシングドライバーや豪華ゲストを招いたトークイベントや音楽ライブも開催。12月7日(土)は“レディースDAY”と題して様々なイベントや企画、プレゼントが予定されている。また、今年はプロレス界のカリスマにして超人気選手、蝶野正洋がスペシャルサポーターに就任。会場では限定グッズが発売されるほか、2ショット撮影会も開催される。第11回 大阪モーターショー12月6日(金)から9日(月)までインテックス大阪開催時間平日10時から17時土日9時30分から18時最終入場は閉館30分前まで。大人1700円大学・専門学生1500円大学生・専門学校生以下は要学生証提示。高校生以下は無料。障害者手帳をお持ちの方はご本人と付添1名まで無料。期間中1枚につき1名1回のみ有効。www.osaka-motorshow.com/()
2019年12月06日第44回報知映画賞の受賞作・受賞者が28日に明らかになり、中井貴一が主演男優賞、長澤まさみが主演女優賞に輝いた。『記憶にございません!』の演技が評価された中井は、1994年(第19回)『四十七人の刺客』で助演男優賞を受賞して以来、25年振り2度目の報知映画賞受賞に。また『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP-ロマンス編-』に出演した長澤は、2004年(第29回)に『深呼吸の必要』『世界の中心で、愛をさけぶ』で助演女優賞を受賞して以来、15年振り2度目の報知映画賞受賞となった。全体では『蜜蜂と遠雷』が作品賞・邦画部門、新人賞(=鈴鹿央士)の2冠に。今年社会現象を巻き起こした『翔んで埼玉』が特別賞を受賞した。○第44回報知映画賞 一覧作品賞・邦画部門:『蜜蜂と遠雷』(監督 石川慶)作品賞・海外部門:『ジョーカー』(監督 トッド・フィリップ)アニメ作品賞:『天気の子』 (監督 新海 誠 配給 東宝)主演男優賞:中井 貴一『記憶にございません!』の演技に対して主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』の演技に対して助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』の演技に対して助演女優賞:小松 菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の演技に対して監督賞:佐藤信介 『キングダム』の演出に対して新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』の演技に対して新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』の演技に対して特別賞:『翔んで埼玉』 社会現象化した稀有な作品。(監督 武内英樹)
2019年11月28日.dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;}2013年冬、アメリカで1本の映画が公開された。それはディズニーが長年に渡って実現を夢見てきたプロジェクトで、フィルムメイカーたちはスタジオの伝統を引き継ぎながら、現代の観客の心に響く物語を描くことに成功。映画は全世界で大ヒットを記録し、世界各地の興行記録を塗り替えた。タイトルは『アナと雪の女王』。アナとエルサ、ディズニー史上初の“ふたりのヒロイン”が登場する本作は、ディズニーの歴史だけでなく、映画の歴史にもその名を刻む傑作になった。それはウォルト・ディズニー“念願のプロジェクト”だった導入 ()第2回 ()第3回 ()第4回 ()第5回 ()第6回 ()
2019年11月20日第11回TAMA映画賞授賞式が、17日に中央大学 多摩キャンパス クレセントホールで行われ、受賞者が登壇した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。映画『愛がなんだ』で注目を浴びた岸井ゆきの、成田凌はそろって最優秀新進女優賞・男優賞に。当日は今泉力哉監督がサプライズで駆けつけ、2人に花束を渡した。今泉監督は「素直に嬉しいです。今日はなんの受賞もしてないんですけどのこのこ現れました」と照れ笑い。岸井は「あまり成田凌くんと話さないようにしていて。できるだけ(成田が演じた)マモちゃん以外の情報を入れたくないというか。それでちょっと個人的なことをきかないようにしたりしてたんですけど、成田くんは気づいていなかった」と撮影を振り返り、会場を笑わせる。成田は「『この映画がヒットしなかったら日本はおかしい』と思ったくらいだったので、ほっとした、というのはあるかもしれません」と、作品への熱い思いを語った。また、『嵐電』で最優秀主演男優賞に輝いた井浦は「生まれ育った多摩、完全なる地元。中大の裏側で生まれ育って、中大をみながら通ってたので、感慨深いです」と会場にしみじみ。同作は最優秀作品賞にも選出され、フレッシュなキャスト一同がずらりと並んだ。井浦は「ここに並んでる若者たちの名前と顔をどんどん覚えて帰ってください。きっとここに立ってる人たちが、これから今、新進賞をとった成田凌くんたちを突き上げていく若者たちになっていくと思います」と紹介する。『嵐電』鈴木卓爾監督は、「京都にずっといて、学校の先生をやっているので、次にいつ映画を撮るのかわかりません。誰か仕事ください」とアピール。さらに「『嵐電』はきっともう1回観たくなる人も多いと思います。なぜなら、ストーリーがよくわからないから。途中でこの映画はストーリーがよくわからなくなるので、みなさま、あまりストーリーを追いかけないで観てください。でも、映画はぐいぐいいきます。何言ってるのかわからないかもしれないですけど、そうやって観ていただけたらと思います」とたたみかける。最後には「11月22日から公開される中村義洋監督の『決算! 忠臣蔵』という映画に、キャストの1人と私が赤穂浪士の役で出てるので、よかったらぜひ見つけてください」と他の映画の宣伝もするなど、自由なスタイルで会場を盛り上げていた。○受賞一覧■最優秀作品賞『嵐電』 (鈴木卓爾監督、及びスタッフ・キャスト一同)『長いお別れ』(中野量太監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞新海誠監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『天気の子』)藤井道人監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『新聞記者』)■最優秀男優賞山﨑努 (『長いお別れ』)井浦新(『嵐電』『こはく』『赤い雪』『止められるか、俺たちを』『宮本から君へ』ほか)■最優秀女優賞蒼井優 (『長いお別れ』『宮本から君へ』『斬、』『ある船頭の話』『海獣の子供』)前田敦子 (『旅のおわり世界のはじまり』『葬式の名人』『町田くんの世界』ほか)■最優秀新進監督賞山戸結希監督 (『ホットギミック ガールミーツボーイ』『21世紀の女の子』)奥山大史監督 (『僕はイエス様が嫌い』)■最優秀新進男優賞成田凌 (『愛がなんだ』『チワワちゃん』『さよならくちびる』『人間失格 太宰治と3人の女』『翔んで埼玉』ほか)清水尋也 (『ホットギミック ガールミーツボーイ』『パラレルワールド・ラブストーリー』『貞子』)■最優秀新進女優賞岸井ゆきの (『愛がなんだ』『ここは退屈迎えに来て』『ゲキ×シネ「髑髏城の七人」Season風』)シム・ウンギョン (『新聞記者』)
2019年11月18日「第12回恵比寿映像祭」が、東京都写真美術館をはじめ、恵比寿ガーデンプレイスなど各会場で2020年2月7日(金)から2月23日(日・祝)まで開催される。映画やアニメーション、現代美術など多彩な映像表現が集結「恵比寿映像祭」は、映像と芸術、2つの領域を横断するイベントとして2009年以降毎年開催されており、今回で12回目を迎える。会期中は、映画、アニメーション、実験映像、ドキュメンタリー、現代美術ほか、多様なジャンルの映像芸術表現が一堂に集結する。“時間とは何か”に迫る今回の総合テーマは「時間を想像する」。アートや映像表現から時間について想像していくことで、“時間とは何か”という映像が持つ本質的な部分に迫る。例えば、時間を記録するドキュメンタリー作品を通していかに過去の出来事や歴史を再現し、語り伝えていくことができるのかを探ったり、動物や自然、宇宙といった人間以外の存在にとっての“時間”をどのように表現できるかを追求したりした作品が登場する。ドキュメンタリーとフィクションを横断しながら作品制作を行ってきたニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニは、ローマ・オリンピックでアフリカ人初の金メダルを獲得したアベベ・ビキラの軌跡を辿るインスタレーションを行う。また、映画・ビデオ・写真などにより複数の領域にわたり活躍するカナダの代表的アーティストのスタン・ダグラスのSF作品や、舞踏術の研究に取り組む韓国のアーティスト・ナム・ファヨンのインスタレーション、イギリスの実験映像作家、ベン・リヴァースの映像などを展開。2031年の未来をみつめながら、東日本大震災以降の時間に向き合う小森はるか+瀬尾夏美の《二重のまち/交代地のうたを編む》や、自ら撮影した写真を削ったり燃やしたりすることで写真のイメージを変容させる多和田有希の作品にも注目したい。トーク・セッションやイベントも作品展示や上映だけでなく、トーク・セッションやパフォーマンス、イベントなども開催。トーク・セッションでは、カジュアルな雰囲気の中で作家や作品の背景に触れることができ、映像というメディアについてさらに理解を深めることができる。さらに、恵比寿地域に点在する文化施設やアート団体と連携し、独自の視点によるプログラムや参加型のプログラム「YEBIZO MEETS」も開催される。【詳細】第12回恵比寿映像祭「時間を想像する」会期:2020年2月7日(金)~2月23日(日・祝) 10:00~20:00(最終日は18:00まで)※10日(月)、17日(月)をのぞく15日間会場:東京都写真美術館(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内) / 日仏会館 / ザ・ガーデンルーム / 恵比寿ガーデンプレイス センター広場 / 地域連帯各所ほか料金:入場無料 ※定員制のプログラムは有料
2019年11月15日マツキヨ発信のタイアップ企画 第18回!美をアップデート!知らない私に出会う Beauty navi忙しいけどキレイでいたい、そんな働く女性に大好評の人気コンテンツ!今回も人気講師直伝の“ビューティーTips”で、さらに美をアップデートしちゃいましょう♥パーツ別に解説♡まえのんおすすめモテメイク第18回のテーマは「パーツ別に解説♡まえのんおすすめモテメイク」。YouTubeのコスメレビュー&メイク動画が絶大な支持を得ている“まえのん”こと前田希美さんが、おすすめのアイテムを使用して、女子必見のモテメイクをパーツ別にご紹介します。多くのコスメをレビュー・使用してきたからこそのカラーセレクトや意外な使用方法は必見です!PICK UPアイテム♪エテュセ カラーフィルタージュレまるで肌にフィルターをかけたように肌を美しくみせてくれる新感覚のジュレファンデーション。カバー力・時短・トーンアップなど、BBとCCの嬉しい効果を1本で実現してくれる、モテメイクに欠かせないアイテムです!過去のセミナー内容はコチラ
2019年11月15日10日(現地時間)、第45回ピープルズ・チョイス・アワードが開催された。映画部門では、MCU作品&キャストが圧勝。映画賞&アクション映画賞に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、男優賞にロバート・ダウニー・Jr.(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)、アクション映画スター賞にトム・ホランド(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)、女優賞にゼンデイヤ(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)が選ばれた。テレビ部門では、今年シーズン3が配信された「ストレンジャー・シングス」が作品賞とドラマ賞を独占。対抗馬は最終章が話題となった「ゲーム・オブ・スローンズ」、ティーンに絶大的人気を誇る「リバーデイル」、長寿番組「ウォーキング・デッド」、批評家も高評価の「THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから」などだった。「ストレンジャー・シングス」からはミリー・ボビー・ブラウンが女優賞も受賞した。注目を浴びたのは、みんなのアイコン賞に選ばれたジェニファー・アニストン。『マーダー・ミステリー』で夫婦を演じたアダム・サンドラーとの友情や、「フレンズ」のキャスト、視聴者などに対する感謝を語り、観客を涙させた。さらなるインパクトを与えたのは、自動車事故で大けがを負ったケヴィン・ハートが最優秀コメディ演技賞を受け取りにきたことだった。事故後2か月、初めて公に姿を見せ、受賞スピーチで「いままでよりも人生に感謝するようになった」と語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年11月12日