日本時間2024年1月8日、アメリカで『第81回ゴールデン・グローブ賞』の発表と授賞式が行われ、宮崎駿監督が手掛けたスタジオジブリ作品『君たちはどう生きるか』がアニメ映画賞を受賞したことが分かりました。産経ニュースによると、日本のアニメが同賞を受賞するのは、今回が初とのことです。出典:スタジオジブリ『君たちはどう生きるか』は、宮崎監督がおよそ10年ぶりに手掛けた長編アニメ映画で、2023年7月14日に公開。公開日まで事前プロモーションを一切行わなかったことでも話題になりました。史上初の快挙に、ネット上では「おめでとうございます!」「すごい!」「また映画館で観たい」などの、喜びの声が上がっています。宮崎監督が手掛けたスタジオジブリ作品が再び世に出ることを、人々は待ち望んでいることでしょう。本当におめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2024年01月08日12月11日(現地時間)、第81回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表された。2023年は全米映画脚本家・俳優組合のストライキにより、大作の公開延期や撮影中止などハリウッドが大いに振り回された一年だったが、同時に映画ファンは良い映画を観るためなら映画館にちゃんと足を運んでくれる、という事実を再確立した年でもあった。特にグレタ・ガーウィグ監督による『バービー』が好例だ。この夏、社会現象とも言える規模で爆発的な興行成績を納め、ゴールデン・グローブ賞コメディー/ミュージカル部門を含む9部門で最多ノミネートを果たした。本作は停滞していたハリウッド映画界を蘇らせた作品といっても過言ではない。バービーといえばアメリカ人なら誰でも知っている、いわばアメリカ版リカちゃん人形だ。人気俳優マーゴット・ロビーが主人公バービーを実写で演じた本作大ヒットの秘密は、ファミリー映画というよりは、むしろ大人に訴えかける意外なまでに奥の深いストーリー作りにある。『バービー』主人公バービーは、“バービーランド”で何の疑いもなく幸せな日々を送っていたが、ある事をきっかけに自分のアイデンティティーに疑問を抱き始め、自分探しの心の旅に出るというあらすじだ。映画のポスターを見ても分かるように、ピンクとブルーを主体に奇抜なネオンカラーを散りばめたプロダクション・デザインは映画公開前からソーシャルメディアで旋風を巻き起こした。そして、ゴールデン・グローブ賞8部門でノミネートされたのは、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』。本作は、第二次世界大戦中、ロスアラモス国立研究所の初代所長としてマンハッタン計画を主導した“原爆の父”ロバート・オッペンハイマーを描いた作品だが、『バービー』と同時期に公開された際、ある現象が注目を集めた。『オッペンハイマー』暗く重いテーマの『オッペンハイマー』を観て気落ちした観客が、気分直しにすぐ隣で上映されていた『バービー』を観に行くというパターンが生まれたのだ。この現象を文字って、"バーベンハイマー”なる造語まで流行した、というところまではいいのだが、これに便乗した心ないアメリカのファンが『バービー』公認ソーシャルメディアに、キノコ雲の前でバービーを抱っこしたオッペンハイマー博士を描いたファン・アート(一般ファンが描く作品を題材にしたイラスト)を投稿した。それに対して『バービー』ソーシャルメディア側も「思い出の夏になりそう!」などと、無神経な返答をしたことが問題に。映画の責任者であるワーナーブラザーズが謝罪文を発表した。いずれにしても、ここまでの社会現象まで引き起こした秀作『バービー』のマルチ受賞は必至とみられている。10月20日に全米で劇場公開されたマーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は約3時間半という長さから映画ファンに敬遠されて赤字興行を記録したが、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』と同様に7部門ノミネーションという栄誉に預かった。『君たちはどう生きるか』そして、今年注目のアニメーション部門では宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』と新海誠監督の『すずめの戸締まり』が日本勢ダブル・ノミネーションを達成し、日本国内ならびに米国アニメファンを大いに沸かせた。日本アニメの大躍進であり、その立ち位置をますますソリッドなものとした今回のノミネーションだが、とにかくアメリカは大きな国であることから、作品のCMが目に付かないことや、上映館数が少ないなどの点から、一般市民の作品認知度を見るとまだまだといった感はある。しかしこの状況は、作品が受賞をした時点で大きく変わる可能性があるため、その時の反響に期待したい。『すずめの戸締まり』ゴールデン・グローブ賞で今年から新たに設けられた興行成績賞も注目されており、テイラー・スウィフトのコンサート映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』などが有力視されている。このカテゴリーは、一般市民にも認知度が高い、話題の人気映画が候補に上がっていることから、受賞式中継の視聴率アップにも繋がること必至。こういった新しいカテゴリーには、クラーク・プロダクション側の授賞式PR戦略が伺える。歴代ゴールデン・グローブ賞を主催してきたハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)は、2021年に人種的多様性の欠如ならびに内部でのお金の流れが不透明であることが指摘され、2022年には批判が殺到した。HFPAが司るゴールデン・グローブ賞の先行きが案じられたが、根本的な改革を進め心機一転を試みている。これまで非営利団体扱いだった組織を解体、そして米国屈指のプロダクション会社であるディック・クラーク・プロダクションと金融持株会社エルドリッジ・インダストリーズに売却して営利団体となった。そして2024年放映より製作総指揮をディック・クラーク・プロダクションが主催することとなり、これまで100人前後しかいなかった投票権のあるメンバーを300人に増やした。これまで業界関係者たちから、「授賞式のパーティーは最高だが独断と偏見のお飾り映画賞」と揶揄されていたゴールデン・グローブ賞。2024年初春に披露される新装オープンの成果にそのメンツがかかっている。(Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美)■関連作品:すずめの戸締まり 2022年11月11日より全国東宝系にて公開Ⓒ2022 「すずめの戸締まり」製作委員会君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliオッペンハイマー 2024年、全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年01月06日1月7日(現地時間)に行われる第81回ゴールデングローブ賞授賞式に向けて、プレゼンターが発表された。オプラ・ウィンフリー、アメリカ・フェレーラ、フローレンス・ピュー、ダニエル・カルーヤ、イッサ・レイ、シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、シム・リウの8名。今回の発表は第2弾であり、8名は3日に発表されたアマンダ・サイフリッド、アンジェラ・バセット、ミシェル・ヨー、ウィル・フェレル、「SUITS/スーツ」のコンビのガブリエル・マクト&パトリック・J・アダムスらに加わる。ゴールデングローブ賞のSNSによると、今後さらなるプレゼンターが発表予定だという。第81回ゴールデングローブ賞授賞式は、ロサンゼルスのビバリーヒルズにあるホテル「ザ・ビバリー・ヒルトン」で開催される。司会はコメディアンで俳優のジョー・コイ。俳優としての最近の出演作には『ホーンテッドマンション』がある。今回の授賞式では、「ベスト・スタンダップコメディアン賞」と、興行的に大成功した映画から優秀な作品に贈られる「シネマティック&ボックスオフィス・アチーブメント賞」が新設されたことにも要注目。(賀来比呂美)
2024年01月05日株式会社K.グラヴィティ(代表:河本 慎一)は「NuuK!ローション」が「第5回セレクション賞 2023」において、最優秀賞の5つ星賞を受賞したことをお知らせいたします。株式会社オレコンが運営しEC@JAPAN協会(代表:山本 琢磨)が主催する「第5回セレクション賞 2023」は、優れた製品やサービスに賞が与えられるアワードコンテストであり、初の受賞。2023年12月25日に表彰状・トロフィーを授与いたしました。EC@JAPAN協会 公式サイト: セレクション賞バナー【「第5回セレクション賞 2023」について】セレクション賞は、以下5部門から優れた製品の受賞を決めるコンテストです。1. 品質(Quality)2. 接客(Customer Service)3. 配送(Delivery)4. アフターケア(Aftercare)5. スピード(Speed)株式会社K.グラヴィティが提供する「NuuK!ローション」は上記5つの部門全てで高く評価されました。本商品は発売から4年、様々な誌面にも掲載され、リピート率も高水準を保つ商品となっております。【受賞商品詳細】家族みんなで使えるフェイス&ボディローション。界面活性剤や合成香料、シリコンなど8つのフリー処方で体に優しいローションです。【商品概要】商品名: 「NuuK!ローション」価格 : 16,500円(税込み)詳細 : 商品画像【第5回セレクション賞 2023 5つ星賞 取得企業概要】社名 : 株式会社K.グラヴィティ本社 : 〒142-0062 東京都品川区小山5-16-5-201代表取締役: 河本 慎一URL : 「第5回セレクション賞 2023」は、EC@JAPAN協会が2019年から毎年度、優れた製品やサービスを選定し表彰するアワードコンテストです。品質(Quality)、接客(Customer Service)、配送(Delivery)、アフターケア(Aftercare)、スピード(Speed)の全5部門から、対応状況や改善率、成約率、顧客評価等を算出のうえ評価。各部門の獲得点数に合わせて部門賞、金賞、5つ星賞が贈呈されます。【調査実施団体概要】調査実施団体 : EC@JAPAN協会代表 : 山本 琢磨(ヤマモト タクマ)所在地 : 〒107-0051 東京都港区元赤坂1-2-7 赤坂Kタワー4Fメールアドレス: info@ecjapan.gr.jp URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月05日第80回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞、第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)を含む6部門7ノミネートを果たした『哀れなるものたち』。この度、指原莉乃のナレーション入りスポット映像が完成、3本のスポットが解禁となった。本作は、死の淵から新たな人間として蘇り、目に映る全てのものに刺激を受けながら、自分の感情のまま自由に世界を旅するベラを描いた物語。そんな大胆な生き方を表現するため、同世代の女性から絶大な支持を受ける指原さんが映画の予告ナレーションに初挑戦した。まずは、「もし女性としての生き方を一から選べたら?好奇心のままに世界へ飛び出せたら?」という指原さんの問いかけから始まり、驚いたり怒ったり笑ったり飛び跳ねたり…!ベラを演じるエマ・ストーンが魅せる豊かな表情やセリフに合わせて、息ピッタリの掛け合いを披露し、「自由に生きるって最高じゃない?」という言葉とともに、ベラの生き方や感情の高ぶりをStory編2種で表現した。そして、エマ・ストーンと指原さんの掛け合いが楽しめるQuotes編1種。それぞれ映像の壮大さも相まって、ワクワク感を駆り立てるスポットに仕上がっている。★可愛い衣装、作り込まれた世界観に大興奮今回映画のナレーションに初挑戦した感想を指原さんに聞くと「エマ・ストーンさんの作中のセリフに重ねていく形で、掛け合いをさせていただいたんですけど、緊張しましたが嬉しかったです。光栄でした!」とエマへのリスペクトを込めつつ、初挑戦に臨んだ気持ちを明かした。また本作については「おしゃれで色鮮やかな世界観がとにかく最高ですよね。“ウーマンパワー”のような女性の力を表現してる作品もすごく好きなので、公開がとても楽しみです。エマ・ストーンさんがプロデューサーも担当されているので、女性目線で共感できる、自分に重ねてしまう部分もあるんじゃないのかなと思っています」と期待たっぷりのコメントを寄せた。本作の見どころの1つでもある、エマが着こなす衣装の数々については「めっちゃ可愛い!色合いも素敵!」と大興奮の様子で話し、「やっぱり世界観が強い作品って良いですよね。しっかり作られていればいるほど、中に入り込めます」と衣装はもちろん、美術、撮影背景、音楽など監督のこだわりがつまった作品の魅力を語った。『哀れなるものたち』は1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年01月05日名匠ヴィム・ヴェンダースが長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎えて贈る『PERFECT DAYS』。第96回アカデミー賞国際長編映画賞・日本代表に選出され、見事ショートリストに選出、本選ノミネートへの期待も高まる本作から、主演を務めた役所さんのロング・インタビューが解禁となった。トイレ清掃員の“平山”という男を演じ、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した役所さん。撮影を終えほっとした表情の役所さんが、『PERFECT DAYS』について、主人公・平山について、そして絶賛された演技について率直に語った。「映画ってやっぱ自由な発想ですべきだなと思いますね」と、リラックスした表情で語る役所さんは、映画に対して同じ展開ではなく、また同じ絵でもない「見たことがないものがみたい」と明かす。『PERFECT DAYS』はヴェンダースのこだわりが詰まった、フィクションでありながらドキュメンタリーのような作品。役所さんにとってはいままで経験した作品とは異なる体験になったよう。また、役所さんが演じた主人公・平山は前半ほとんどセリフがなく、朝起きて、身支度をし、仕事であるトイレへ清掃に向かう。そんなルーティンが淡々と描かれ、ナレーションもない。そんな展開に役所さんは「人生は誰も、何も説明的でもないし、伏線もない。何が起こるかわかんない」というところに惹きつけられるという。「こういう映画は50年後、100年後に見られても、古くならない映画を目指してるんじゃないかなと思う」と語り、小津映画を例に出しながら「自分が年取ってきたり、家族ができたりなんかそういうことによってなんか全然やっぱり深みがある映画だってことに初めてこう気がつくしもっと年取るともっと面白くなるかもしれない。やっぱできればそういう映画に出たいですよね」と『PERFECT DAYS』もそうあってほしいとの願いを込めて語った。「自分と平山は似ていない」と言い、監督の“Who is Hirayama”というメモ(平山がなぜ今の生活に至ったか、その精神のプロセスが書かれている)を手がかりに、平山を演じきった役所さん。「あれだけこう同じ繰り返しを見せられても、やっぱりそこにはこう生きた人間がね、人間とか生きた植物が動いている映画っていうのは結構持つんだなって」と語っている。『PERFECT DAYS』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年12月30日KITH(キス)は、アシックス(ASICS)とのコラボレーションによる「ロニー・ファイグ for アシックス EX89アウトドア(Ronnie Fieg for ASICS EX89 Outdoor)」をキス トウキョウにて発売する。KITH×アシックスのコラボスニーカー「EX89」KITHとアシックスによるコラボレーションスニーカーは、1989年にデビューしたアシックスのハイエンドバスケットボールシューズ「EX89」がベース。「EX89」には、「ゲルエクストリーム(GEL-EXTREME)」が搭載されているためクッション性が抜群なほか、80年代のレトロなコートスタイルがデザインに落とし込まれている。「ロニー・ファイグ for アシックス EX89 アウトドア」のアッパーには、高品質のビッグスキンエードを使用。また、シュータンにはKith Scriptのロゴをあしらい、ヒールにはアシックスのロゴを施した。カラーは、アウトドアシーンで目にする自然の風景から着想を得て、赤、緑、青を採用。アッパーのカラーブロッキングが印象的な1足に仕上げている。【詳細】「ロニー・ファイグ for アシックス EX89 アウトドア」18,700円発売日:2023年12月11日(月)販売場所:キス トウキョウ住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 レイヤード ミヤシタパーク North1Fサイズ:25.5〜28cm
2023年12月30日第96回アカデミー賞国際長編映画賞韓国代表作品『コンクリート・ユートピア』よりインタビューを含んだ特別映像が解禁された。大災害により一瞬にして廃墟と化した首都ソウルで、唯一崩落しなかったマンションを舞台に描く本作は、イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨンら出演のパニックスリラー。この度解禁された特別映像では、イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨンら豪華キャスト、そしてオム・テファ監督らスタッフ陣による製作秘話が語られ、メイキング映像も収められている。オム・テファ監督は「設定を納得させる映像を作ることが大事、難しかったです」とふり返り、住民代表・ヨンタク役を演じたイ・ビョンホンは、本作について「災害が起こったあとの普通の人々の姿を描いた映画です。そこが面白いと感じました」とコメント。パク・ソジュン演じる防犯隊長・ミンソンの妻ミョンファを演じたパク・ボヨンは、「出演したくて私から監督にラブコールを送った」と話す。「私ならどうする?」と自身とミョンファを重ねながら、何度も考えを巡らせて役を演じたことを語った。また、パク・ソジュンが「生き残るためにどう行動するかに重点が置かれた作品」と話すように、本作は個性溢れる住民たちが鍵となる。監督は、職業不明の男が住民代表に選ばれ、冷徹な姿に豹変するヨンタクを見事に演じたイ・ビョンホンについて「表情ですべてを表現」してくれたと絶賛。さらにパク・ソジュンも「ビョンホンさんが演じると聞き、さらに興味が湧きました」とイ・ビョンホンとの共演について喜びを明かした。そんなパク・ソジュンは妻役を演じたパク・ボヨンについても「決断力のある姿がミョンファらしかった」と絶賛し、パク・ボヨンからラブコールを受けた監督も「私の好奇心と願望を満たしてくれました」と彼女の好演ぶりに太鼓判を押す。さらに、婦人会長・グメを演じたキム・ソニョンについて、イ・ビョンホン「独特で味のある役者」、パク・ソジュン「“生きている”という表現が似合う女優さん」と称賛し、生き残った高校生へウォン役のパク・ジフについてイ・ビョンホンは「いい目をした俳優だ」と語り、共演する俳優陣から絶賛の声が集まるなど、実力派俳優が勢揃いした製作現場の様子が伺える内容となっている。また、リアリティーを追求するため美術セットにもこだわって製作されている本作。3階建てマンションと同じ規模のセットを3~5か月かけて作ったと美術監督は明かし、さらに約2年の歳月をかけてCGチームが努力し「ソウルを研究し尽くして作り上げた特別なCG」によって本作は完成されたという。監督が賛辞を送るスタッフらの努力が詰まった製作の裏側も語られた。映像の最後は、パク・ボヨン「何か感じてもらえる映画だと誇りを持っています」、パク・ソジュン「一瞬たりとも見逃してほしくないと思うほど大切な作品」、イ・ビョンホン「この映画を楽しんでほしいです。期待してください」というコメントで締めくくられている。『コンクリート・ユートピア』は2024年1月5日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コンクリート・ユートピア 2024年1⽉5⽇より全国にて公開© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年12月29日第96回米アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作品でショートリストに選出された『ゴッドランド/GODLAND』が3月30日(土)より全国順次公開されることが決定した。物語の舞台は、デンマークの統治下に置かれていた19世紀後半のアイスランド。若きデンマーク人の牧師ルーカスが、植民地アイスランドへ布教の旅に出る。任務は、辺境の村に教会を建てること。しかしアイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠い目的地をめざす旅は、想像を絶する厳しさだった。デンマーク嫌いでアイスランド人の年老いたガイド、ラグナルとは対立し、さらに予期せぬアクシデントに見舞われたルーカスは、やがて狂気の淵に落ちていく。瀕死の状態で村にたどり着くが…。本作は、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されたのち、27の映画祭で32部門ノミネート/18部門受賞を達成(2023.12.19時点)。各国でロングランヒットを記録した注目作。第96回米アカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作品となり、ショートリストにも選出された。さらに第39回インディペンデント・スピリット賞の外国映画賞にノミネートされたほか、アメリカの有力映画メディア「インディ・ワイヤー」の選ぶ2023年のベストムービー、トップ25にもランクインを果たし、英国紙「ガーディアン」が選ぶ2023年の映画第6位にも輝いた。監督・脚本は、アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソン監督。日本ではトーキョーノーザンライツフェスティバルで紹介された『ウィンター・ブラザーズ』(2017)、『ホワイト、ホワイト・デイ』(2019)で国際的に高く評価されてきた、いまや北欧で最も注目を集めるフィルムメーカーのひとりだ。未知なる異国への旅路と大自然との対峙、異文化の衝突をスリリングに描く本作。北欧発の壮大な人間ドラマに期待が高まる。『ゴッドランド/GODLAND』は3月30日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月26日1月7日に開催される第81回ゴールデン・グローブ賞授賞式で、受賞者とプレゼンターに配られる「おみやげバッグ」の中身が明らかになった。おみやげバッグの中身は35商品、総額は約50万ドル(約7113万円)で、「The Hollywood Reporter」によると「ハリウッドの主要な賞の授賞式で配られたギフトバッグのなかでも、史上最高額」だと考えられるという。ラグジュアリーなライフスタイルを提案する雑誌「Robb Report」がセレクトした。おみやげの例を挙げると、フォーシーズンズ、ザ・リッツ・カールトン、ロンドンのワン アルドウィッチといった一流ホテルでのステイ、通常5万ドル(約711万円)とされるインドネシアでの豪華ヨットのチャータークルーズなど。そのほかにはブラッド・ピットが立ち上げた高級スキンケアブランド「Le Domaine」の250ドル(約3万5500円)のクリーム、「Opie Way」の1500ドル(約21万3300円)のカスタムスニーカー、「Coomi x Muzo」の69000ドル(約981万円)のエメラルドのイヤリング(受賞者1人限定)などがある。最も高額な商品は「世界で最も高価」というブティック・ワイナリー「リベル・パテル」のワインで、6本セットで193500ドル(約2752万円)。こちらも受賞者1人に限定されている。(賀来比呂美)
2023年12月25日本年度アカデミー賞最有力とされる『PAST LIVES』(原題)が、邦題『パスト ライブス/再会』として4月5日(金)より全国公開決定。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を生み出した「A24」と『パラサイト 半地下の家族』配給の韓国CJ ENMが初の共同製作で贈る注目作の予告&ポスタービジュアルが解禁された。本作は、移住によって離れ離れになった幼なじみの2人が24年後、36歳の夏にニューヨークで再会する7日間を描く、大人のラブストーリー。すでに公開を迎えた各国では共感と絶賛の嵐が巻き起こり、映画レビューサイト「ロッテントマト」98%フレッシュを獲得(2023年10月2日時点)、世界の映画祭でも高い評価を得ている本作は、賞レースの幕開けを飾るゴッサム賞で作品賞を受賞。先日発表されたゴールデン・グローブ賞では『オッペンハイマー』や『バービー』など名だたる作品と肩を並べ作品賞(ドラマ部門)・監督賞・脚本賞をはじめ主要5部門へノミネート。そのほか、インディペンデント・スピリット賞への5部門ノミネートやAFI(アメリカン・フィルム・インスティテュート)2023年映画トップ10、IndieWire誌やHollywood Reporter誌、Rolling Stone誌など複数の海外メディアの<ベストムービー>にも選ばれるなど下馬評を高め、米国アカデミー賞最有力と大きな期待を集めている。第33回ゴッサム賞授賞式 にて本作で鮮烈な長編映画監督デビューを飾るのは、セリーヌ・ソン。12歳の時に家族と共にカナダへ移住した自身の原体験を元にオリジナル脚本を執筆した。主人公・ノラ役には、Netflixドラマシリーズ「ロシアン・ドール」(19~)で注目され、声優として『スパイダーマン/スパイダーバース』にも参加、ハイブランド「ロエベ(LOEWE)」のモデルも務めるグレタ・リー。幼なじみのヘソン役には、ニューヨークとベルリンで俳優としてのキャリアを重ね、2009年よりソウルを拠点に活躍。「その恋、断固お断りします」(23/Netflix)などに出演し活躍の幅を広げるユ・テオが抜擢された。ノラの夫・アーサー役には、『キャロル』や『マネー・ショート華麗なる大逆転』などに出演、ケリー・ライカート監督『ファースト・カウ』で主演を務めるジョン・マガロがキャスティングされている。解禁となった予告編は、ニューヨークの公園でノラ(グレタ・リー)とヘソン(ユ・テオ)が24年ぶりに再会するところから始まる。12歳の時にソウルで離れ離れになり、24歳オンラインでつながり、そして36歳になった今、再びめぐり逢う時の流れを映し出す。ヘソンとの再会を果たしたノラに、夫であるアーサー(ジョン・マガロ)は「また彼に惹かれている?」と問いかける。「今はあなたと人生を共にしている」と答えるノラ。一方「もし君がソウルを去らなかったら…僕たち付き合ったかな?」「結婚したのかな?」とヘソンが投げかける、彼女が選ばなかった人生の選択肢。ブルックリンブリッジ、地下鉄、ハドソン川…ニューヨークの様々な景色と、エモーショナルな音楽が運命の相手との再会の7日間を彩る。同時に解禁されたポスタービジュアルでは、ノラとヘソンがメリーゴーランドを前に座り、お互いを見つめ合う姿が印象的。リラックスした様子のノラと、少し緊張しているようにも見えるヘソン。ニューヨークの摩天楼を背に、24年ぶりに再会した2人の心情と恋の行方に想像をかき立てられる。物語は「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁ーイニョンー”がキーワード。見知らぬ者がすれ違ったときに、袖が偶然触れるのは、前世―PAST LIVES―でふたりの間に“縁”があったから。そんな縁による、心の中に存在する“忘れられない恋”の記憶を揺り起こす。『パスト ライブス/再会』は2024年4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月25日第96回アカデミー賞より国際長編映画賞、作曲賞、歌曲賞など10部門のショートリストが発表された。国際長編映画賞には、日本の『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)、今年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した英国の『The Zone of Interest(原題)』やデンマークのマッツ・ミケルセン主演作『The Promised Land(英題)』などが候補入りした。作曲賞には久石譲が手掛けた『君たちはどう生きるか』や『バービー』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』『オッペンハイマー』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『マイ・エレメント』などが選ばれた。視覚効果賞には『ゴジラ-1.0』がショートリスト入りを果たした。同部門には『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『哀れなるものたち』などが選出された。ショートリストからノミネート作品を決める投票は1月11日から16日に行われ、1月23日にノミネーションが発表される。最終投票は2月22日から27日に行われ、3月10日に開催のアカデミー賞授賞式で受賞作品・受賞者が発表される。(賀来比呂美)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年12月22日カンヌ国際映画祭よりも長い歴史があり、国内で最も権威と実績を持つ映画賞「第78回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、ノミネート者が発表。日本映画大賞・日本映画優秀賞候補作5作品は、『怪物』『ゴジラ-1.0』『せかいのおきく』『福田村事件』『ほかげ』となった。『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督が、「今一番リスペクトしている」と語る脚本家の坂元裕二と初タッグを組んだ『怪物』が最多9部門ノミネート。『ゴジラ-1.0』次いで、貧しくもたくましく生きる長屋の住人たちを阪本順治監督がみずみずしく描いた『せかいのおきく』が8部門ノミネート。『せかいのおきく』今年を代表する話題作、秀作、力作、優れた映画スタッフらが揃った。受賞作・受賞者発表は2024年1月下旬となっている。第78回毎日映画コンクール主なノミネート作品(者)【作品部門】<日本映画大賞、日本映画優秀賞>『怪物』『ゴジラ-1.0』『せかいのおきく』『福田村事件』『ほかげ』<外国映画ベストワン賞>『EO イーオー』『イニシェリン島の精霊』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『TAR/ター』『フェイブルマンズ』『別れる決心』【俳優部門】<男優主演賞>綾野剛『花腐し』稲垣吾郎『正欲』鈴木亮平『エゴイスト』藤竜也『高野豆腐店の春』横浜流星『春に散る』『エゴイスト』<女優主演賞>安藤サクラ『BAD LANDS バッド・ランズ』黒木華『せかいのおきく』菊地凜子『658km、陽子の旅』趣里『ほかげ』杉咲花『市子』『市子』<男優助演賞>磯村勇斗『月』宇崎竜童『BAD LANDS バッド・ランズ』加瀬亮『首』宮沢氷魚『エゴイスト』永山瑛太『福田村事件』『首』<女優助演賞>阿川佐和子『エゴイスト』安達祐実『春画先生』田中裕子『怪物』広瀬すず『キリエのうた』二階堂ふみ『月』『キリエのうた』<スポニチグランプリ新人賞・男性>アフロ『さよなら ほやマン』池川侑希弥『雑魚どもよ、大志を抱け!』黒崎煌代『さよなら ほやマン』黒川想矢『怪物』塚尾桜雅『ほかげ』柊木陽太『怪物』『怪物』<スポニチグランプル新人賞・女性>アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』石田夢実『遠いところ』サリngROCK『BAD LANDS バッド・ランズ』當真あみ『水は海に向かって流れる』東野絢香『正欲』山崎七海『渇水』『水は海に向かって流れる』【スタッフ部門】<監督賞>石井裕也『月』是枝裕和『怪物』阪本順治『せかいのおきく』塚本晋也『ほかげ』森達也『福田村事件』山崎貴『ゴジラ-1.0』<脚本賞>足立紳、松本稔『雑魚どもよ、大志を抱け!』荒井晴彦、中野太『花腐し』佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦『福田村事件』阪本順治『せかいのおきく』坂元裕二『怪物』港岳彦『正欲』『正欲』<対象作品>2023年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品。なお、アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品が対象。<表彰>▽作品部門=日本映画大賞日本映画優秀賞外国映画ベストワン賞▽俳優部門=男優主演賞女優主演賞男優助演賞女優助演賞スポニチグランプリ新人賞▽スタッフ部門=監督賞脚本賞撮影賞美術賞音楽賞録音賞▽ドキュメンタリー部門=ドキュメンタリー映画賞▽アニメーション部門=アニメーション映画賞大藤信郎賞▽TSUTAYADISCAS映画ファン賞▽田中絹代賞▽特別賞<発表>2024年1月下旬の毎日新聞、スポーツニッポン新聞紙上(シネマカフェ編集部)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会福田村事件 2023年9月1日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開(c)「福田村事件」プロジェクト2023正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会せかいのおきく 2023年4月28日より全国にて公開©2023 FANTASIAキリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film BandBAD LANDSバッド・ランズ 2023年9月29日より全国にて公開©2023「BAD LANDS」製作委員会月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.ほかげ 2023年11月25日よりユーロスペースほか全国にて順次公開©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER高野豆腐店の春 2023年8月18日より公開市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月21日カンヌ映画祭より歴史ある、国内で最も権威と実績の映画賞第78回毎日映画コンクール「怪物」「ゴジラ-1.0」「せかいのおきく」「福田村事件」「ほかげ」日本映画大賞・日本映画優秀賞候補作5作品決定!!男優主演賞に、綾野剛、稲垣吾郎、鈴木亮平、藤竜也、横浜流星女優主演賞に、安藤サクラ、黒木華、菊地凜子、趣里、杉咲花「怪物」が、最多9部門ノミネート!「せかいのおきく」が、8部門ノミネート!この度、国内で最も権威と実績、歴史のある映画賞「第78回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、ノミネート者が決まりました。「万引き家族」でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督が、「今一番リスペクトしている」と語る脚本家の坂元裕二と初タッグを組んだ「怪物」が最多9部門ノミネート。次いで貧しくもたくましく生きる長屋の住人たちを阪本順治監督がみずみずしく描いた「せかいのおきく」が8部門ノミネート。今年を代表する話題作、秀作、力作、優れた映画スタッフらが揃いました。受賞作(者)発表は来年1月下旬。是非、ご紹介のご検討をお願いいたします。第78回毎日映画コンクールノミネート作品(者)一覧【作品部門】<日本映画大賞、日本映画優秀賞>「怪物」「ゴジラ-1.0」「せかいのおきく」「福田村事件」「ほかげ」<外国映画ベストワン賞>「EO イーオー」「イニシェリン島の精霊」「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」「TAR/ター」「フェイブルマンズ」「別れる決心」【俳優部門】<男優主演賞>綾野剛「花腐し」 稲垣吾郎「正欲」 鈴木亮平「エゴイスト」藤竜也「高野豆腐店の春」 横浜流星「春に散る」<女優主演賞>安藤サクラ「BAD LANDS バッド・ランズ」 黒木華「せかいのおきく」 菊地凜子「658km、陽子の旅」趣里「ほかげ」 杉咲花「市子」<男優助演賞>磯村勇斗「月」 宇崎竜童「BAD LANDS バッド・ランズ」 加瀬亮「首」宮沢氷魚「エゴイスト」 永山瑛太「福田村事件」<女優助演賞>阿川佐和子「エゴイスト」 安達祐実「春画先生」 田中裕子「怪物」広瀬すず「キリエのうた」 二階堂ふみ「月」<スポニチグランプリ新人賞・男性>アフロ「さよなら ほやマン」 池川侑希弥「雑魚どもよ、大志を抱け!」 黒崎煌代「さよなら ほやマン」 黒川想矢「怪物」 塚尾桜雅「ほかげ」 柊木陽太「怪物」<スポニチグランプル新人賞・女性>アイナ・ジ・エンド「キリエのうた」 石田夢実「遠いところ」 サリngROCK「BAD LANDS バッド・ランズ」 當真あみ「水は海に向かって流れる」 東野絢香「正欲」 山崎七海「渇水」【スタッフ部門】<監督賞>石井裕也「月」 是枝裕和「怪物」 阪本順治「せかいのおきく」 塚本晋也「ほかげ」 森達也「福田村事件」 山崎貴「ゴジラ-1.0」<脚本賞>足立紳、松本稔「雑魚どもよ、大志を抱け!」 荒井晴彦、中野太「花腐し」佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦「福田村事件」 阪本順治「せかいのおきく」 坂元裕二「怪物」 港岳彦「正欲」<撮影賞>笠松則通「せかいのおきく」 鎌苅洋一「月」 川上皓市、新家子美穂「花腐し」近藤龍人「怪物」 柴崎幸三「ゴジラ-1.0」 浜田毅「首」<美術賞>上條安里「ゴジラ-1.0」 瀬下幸治「首」 原田恭明「花腐し」原田満生「せかいのきおく」 三ツ松けいこ「怪物」<音楽賞>坂本龍一「怪物」 佐藤直紀「ゴジラ-1.0」 ジム・オルーク「658km、陽子の旅」小林武史「キリエのうた」 安川午朗「せかいのおきく」<録音賞>志満順一「せかいのおきく」 高須賀健吾「月」 竹内久史「ゴジラ-1.0」冨田和彦「怪物」 深田晃「花腐し」【ドキュメンタリー部門】<ドキュメンタリー映画賞>「「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち」 「キャメラを持った男たち―関東大震災を撮る―」「ケアを紡いで」 「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」 「国葬の日」 「絶唱浪曲ストーリー」 「チョコレートな人々」【アニメーション部門】<アニメーション映画賞、大藤信郎賞>「I stitch my skin to the ground」 「アリスとテレスのまぼろし工場」 「Our Pain」 「URAHARA ― TEASER」 「丘にいる ft.VX-β」 「オクトポリス ―プロローグ―」 「己踊り」 「君たちはどう生きるか」 「520」 「駒田蒸留所へようこそ」 「Sewing Love」 「ゾウのかたち」 「太陽が水を汲んでいる」 「月見ごこち」 「並んだLAND」 「ニンジンは待ってくれない」「HIDARI」 「火の鳥 エデンの花」 「BLUE GIANT」 「北極百貨店のコンシェルジュさん」 「マイスクール」 「Magnified City」 「みじめな奇蹟」 「Monk SEISHIN」 「屋根裏のラジャー」 「ユーフラジー=モンタージュ」「来世 ユニコーンの首筋後ろのホクロになりたい」 「La nuit des illusions(迷走の夜)」 「Return」(50音順)毎日映画コンクール概要毎日映画コンクールは1946年(昭和21年)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞です。演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などのスタッフ、日本映画を代表する名女優田中絹代の名を冠する賞など、幅広い部門を設けていることが特徴です。各賞は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約70人が選考にかかわり、毎日映画コンクールはその歴史と伝統とともに、選考の厳正公明さによっても映画業界から高い評価を得ています。第75回から表彰式の開催地は都内へと戻り、目黒区の協力を得て「めぐろパーシモンホール」での開催を予定しています。今後も、一般にも開かれた映画賞として毎日映画コンクールは成長を続けていきます。第78回毎日映画コンクール<対象作品>2023年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品。なお、アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品が対象です。<表彰>▽作品部門=日本映画大賞 日本映画優秀賞 外国映画ベストワン賞▽俳優部門=男優主演賞 女優主演賞 男優助演賞 女優助演賞 スポニチグランプリ新人賞▽スタッフ部門=監督賞 脚本賞 撮影賞 美術賞 音楽賞 録音賞▽ドキュメンタリー部門=ドキュメンタリー映画賞▽アニメーション部門=アニメーション映画賞 大藤信郎賞▽TSUTAYA DISCAS映画ファン賞 ▽田中絹代賞 ▽特別賞<発表>2024年1月下旬の毎日新聞、スポーツニッポン新聞紙上<表彰式>2024年2月14日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区八雲1の1の1)主催 毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社共催 目黒区芸術文化振興財団特別後援 カルチュア・エンタテインメント、CCCMKホールディングス後援 経済産業省、文化庁、日本映画製作者連盟、映像文化製作者連盟、ユニジャパン、映像産業振興機構(VIPO)、目黒区協賛 映画演劇文化協会、えがお、集中出版、スマイルコミュニケーションズ、セーフティーステップ、東急グループ、東日印刷、ハナマルキ協力 エース、黒谷美術、芸游会、サッポロビール、下関市(山口県)、シモンズ、Base KOM<公式HP> 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月21日第96回アカデミー賞国際長編映画賞韓国代表作品の注目作『コンクリート・ユートピア』よりメイキングと場面写真が解禁された。本作は、大災害により一瞬にして廃墟と化した首都ソウルを舞台に、唯一崩落しなかったマンションに集まった生存者たちの争いを描いたパニックスリラー。イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨンら韓国エンタメ界を代表する豪華キャストが集結した話題作だ。12月16日に35歳の誕生日を迎えたパク・ソジュン。『マーベルズ』でハリウッドデビューを果たし世界で大ブレイク中の彼が本作で演じるのは、妻と暮らす平凡な公務員ミンソン。大災害後はマンションの防犯隊長に任命され、葛藤しながらも闘うこととなる…。この度、そんなパク・ソジュンの姿が捉えられた新たなメイキングカットと場面写真が解禁された。公務員として働きながら、愛する妻ミョンファ(パク・ボヨン)と平和に暮らしていたミンソン。大災害後、未曾有の事態に陥ったマンションで住民代表となったヨンタク(イ・ビョンホン)は、そんな誠実かつ兵役での軍隊経験もあるミンソンに目をつけ、マンションの防犯隊長に抜擢する。ミンソンは実直な性格ゆえに、迫られる厳しい取捨選択の連続に葛藤し、次第にヨンタクのどこか偏った支配力に陶酔するようになり…。新たに公開された写真では、ダウンジャケットの上にゴミ袋を被り、防犯隊長としての責任感を醸し出す真剣な眼差しのパク・ソジュンや、寂しげな表情でどこかを見つめる姿が映されている。また、夫婦役を演じたパク・ボヨンとモニターを確認しているメイキングカットからは、実力派俳優らが熱心に演技に取り組んだ様子が伺える。『コンクリート・ユートピア』は2024年1月5日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コンクリート・ユートピア 2024年1⽉5⽇より全国にて公開© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年12月16日アキ・カウリスマキ監督最新作にして復帰作となる、孤独を抱えながら生きる女と男の心優しいラブストーリー『枯れ葉』。第81回ゴールデングローブ賞のノミネーションがL.A.現地時間12月11日に発表され、非英語映画賞と主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)に選出された本作から、大島依提亜デザインのオルタナティブポスターが解禁された。今年のカンヌ国際映画祭審査員賞、2023年国際批評家連盟の年間グランプリに見事輝き、アカデミー賞国際長編映画賞部門のフィンランド代表にも選出された本作。先日発表された、米タイム誌の「2023年の映画ベスト10」にてベスト1に選ばれたことでも注目を集めている。また本国フィンランドでは、動員20万人を超え(フィンランドの人口は約550万人)、カウリスマキ最大のヒット作『過去のない男』を超える動員数を記録、フランスやドイツでも大ヒットするなど各国で快進撃を続けている。この度解禁されたオルタナティブポスターは、米クライテリオン社の小津安二郎『お茶漬の味』『お早よう』のブルーレイジャケットのイラストも担当したイラストレーターの木内達朗とデザイナーの大島依提亜のタッグ。赤いワンピースを着て佇むアンサ(アルマ・ポウスティ)をホラッパ(ユッシ・ヴァタネン)と飼い犬が見つめる様子が収められている。イラストを手掛けた木内さんは、「カウリスマキ監督が大事にされている、家具や内装や服装などの色が最大限に生きるように照明と配色とを考えました」と製作意図を明かす。大島さんは、「木内さんから上がってきた絵は、とうぜんながら自分のちっぽけな脳みそで考えていた想像の絵を遥かに凌駕していて、ポスターのデザイン中もドキドキしてました」とそのイラストに刺激を受けたとコメントした。また、先日、初来日を果たしたアルマ・ポウスウティは、「なんて美しいポスター!とても気に入りました」と喜び、「アンサの部屋のタペストリーまで描かれているのが面白いですね(笑)丘に山羊がいるでしょ? フィンランド語で山羊は“カウリス(kauris)”、丘は“マキ(mäki)”、ふたつ合わせるとカウリスマキ。映画の美術さんが仕込んだジョークです」と思わぬエピソードも教えてくれた。本編に登場する犬は、アキ・カウリスマキ監督の飼い犬で“アルマ”という名前だったことが明かされており、アルマ・ポウスウティは「名前を聞いて運命を感じました。彼女はとても演技が上手な犬で、間をしっかりと理解して演技をするんです!」と共演の思い出を語っていた。なお、本ポスターは上映劇場限定で販売も予定されている。各界の著名人からのコメントも到着NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本を務める足立紳は「カウリスマキ監督の作品を観たらいつも自己肯定感が爆上がりして活力がみなぎる」、『CUT』で知られるアミール・ナデリ監督は「アキ・カウリスマキの新作を観ることは、現在の世界の映画界ではめったにできない、真の宝物」と称賛。『あのこは貴族』の監督・岨手由貴子は「生活に困窮しながらも、アンサとホラッパの日常には音楽や衣服といった文化が存在する。そんなささやかで豊かな事実に、何度もハッとさせられた」(※フィガロジャポン2024年1月号より抜粋)、アニメーション作家の山村浩二は「カウリスマキの老練な『真の花』によって、私の心に花が開いた。世の中は少しも良くならないが、前向きに生きるしかない」とのコメントが寄せられている。『枯れ葉』は12月15日(金)よりユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:枯れ葉 2023年12月15日よりユーロスペースほか全国公開© Sputnik
2023年12月13日2024年の映画賞レースの幕開けとなる第81回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが現地時間12月11日、ライブストリーミングにて発表。グレタ・ガーウィグ監督『バービー』が最多9部門、続いてクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』が8部門にノミネートされた。本賞を主催していたハリウッド外国記者協会(HFPA:Hollywood Foreign Press Association)が多様性の欠如や倫理的問題を「ロサンゼルス・タイムズ」に指摘され、俳優やクリエイター、映画会社などが一斉にボイコット。昨年はMCのコメディアン、ジェロッド・カーマイケルが壇上で、黒人メンバーの不在についてジョークを交えて指摘したことも記憶に新しい。すっかり権威の落ちた感のあるゴールデン・グローブ賞だが、今回、組織が一新。ハリウッド外国記者協会は6月に解散し、賞に関する資産を買収した投資会社エルドリッジ・インダストリーズの子会社ディック・クラーク・プロダクションズが主催に。候補者と受賞者は75か国・300人のメンバーの投票によって選出され、候補作・候補者の顔ぶれは例年と比べると確かに印象が異なっている。また、新たに2つの賞も新設。映画部門では世界的支持を獲得し、最も収益が高い/あるいは最も視聴された映画を選出し、テレビ部門では最優秀スタンドアップコメディを選出する。これまでTV放映していたNBCの契約も終了となり、授賞式の模様は現地時間2024年1月7日、CBSで生中継、 Paramount+でストリーミング配信される予定。主なノミネートは以下のとおり。【映画部門】作品賞(ドラマ部門)『オッペンハイマー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『マエストロ:その音楽と愛と』『Past Lives』(原題)『The Zone of Interest』(原題)『Anatomy of a Fall』(原題)『オッペンハイマー』作品賞(ミュージカル・コメディ部門)『バービー』『哀れなるものたち』『American Fiction』(原題)『The Holdovers』(原題)『May December』(原題)『AIR/エア』『バービー』監督賞ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』グレタ・ガーウィグ『バービー』ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』セリーヌ・ソン『Past Lives』脚本賞『バービー』『哀れなるものたち』『オッペンハイマー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『Past Lives』『Anatomy of a Fall』『マエストロ:その音楽と愛と』主演男優賞(ドラマ部門)ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』レオナルド・ディカプリオ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』コールマン・ドミンゴ『Rustin』(原題)アンドリュー・スコット『異人たち』バリー・コーガン『Saltburn』『異人たち』主演女優賞(ドラマ部門)リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』サンドラ・ヒュラー『Anatomy of a Fall』アネット・ベニング『ナイアド ~その決意は海を越える~』グレタ・リー『Past Lives』ケイリー・スピーニー『プリシラ』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ファンティジア・バリーノ『カラーパープル』ジェニファー・ローレンス『マディのおしごと恋の手ほどき始めます』ナタリー・ポートマン『May December』アルマ・ポウスティ『枯れ葉』マーゴット・ロビー『バービー』エマ・ストーン『哀れなるものたち』『カラーパープル』主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ニコラス・ケイジ『Dream Scenario』(原題)ティモシー・シャラメ『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』マット・デイモン『AIR/エア』ポール・ジアマッティ『The Holdovers』ホアキン・フェニックス『ボーはおそれている』ジェフリー・ライト『American Fiction』『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』助演女優賞エミリー・ブラント『オッペンハイマー』ダニエル・ブルックス『カラーパープル』ジョディ・フォスター『ナイアド ~その決意は海を越える~』ジュリアン・ムーア『May December』ロザムンド・パイク『Saltburn』ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『The Holdovers』『ナイアド ~その決意は海を越える~』助演男優賞ウィレム・デフォー『哀れなるものたち』ロバート・デニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』ライアン・ゴズリング『バービー』チャールズ・メルトン『May December』マーク・ラファロ『哀れなるものたち』『哀れなるものたち』アニメ映画賞『君たちはどう生きるか』『マイ・エレメント』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『スーパーマリオ・ブラザーズ・ムービー』『すずめの戸締まり』『ウィッシュ』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』非英語映画賞『Anatomy of a Fall』(フランス)『枯れ葉』(フィンランド)『Io Capitano』(イタリア)『Past Lives』(アメリカ)『雪山の絆』(スペイン)『The Zone of Interest』(イギリス)映画評価と興行成績(Cinematic and Box Office Achievement)『バービー』『オッペンハイマー』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME 3』『スーパーマリオ・ブラザーズ・ムービー』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』『ティラー・スフィフト:THE ERAS TOUR』【テレビ部門】作品賞(ドラマ部門)「1923」「ザ・クラウン」「ザ・ディプロマット」「THE LAST OF US」「ザ・モーニングショー」「メディア王~華麗なる一族~」主演女優賞(ドラマ部門)ベラ・ラムジー「THE LAST OF US」エマ・ストーン「The Curse」ヘレン・ミレン「1923」イメルダ・スタウントン「ザ・クラウン」ケリー・ラッセル「ザ・ディプロマット」サラ・スヌーク「メディア王~華麗なる一族~」主演男優賞(ドラマ部門)ブライアン・コックス「メディア王~華麗なる一族~」ドミニク・ウエスト「ザ・クラウン」ゲイリー・オールドマン「窓際のスパイ」ジェレミー・ストロング「メディア王~華麗なる一族~」キーラン・カルキン「メディア王~華麗なる一族~」ペドロ・パスカル「THE LAST OF US」作品賞(ミュージカル/コメディ部門)「アボット・エレメンタリー」「バリー」「一流シェフのファミリーレストラン」「ジューリー・デューティ ~17日間の陪審員体験~」「マーダーズ・オブ・ビルディング」「テッド・ラッソ」主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)アイオウ・エディバリー「一流シェフのファミリーレストラン」エル・ファニング「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」ナターシャ・リオン「Poker Face」(原題)クインタ・ブランソン「アボット エレメンタリー」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」セレーナ・ゴメス「マーダーズ・オブ・ビルディング」主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)ビル・ヘイダー「バリー」ジェイソン・シーゲル「シュリンキング:悩めるセラピスト」ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」マーティン・ショート「マーダーズ・オブ・ビルディング」スティーヴ・マーティン「マーダーズ・オブ・ビルディング」作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)「BEEF/ビーフ~逆上~」「レッスン in ケミストリー」「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」「すべての見えない光」「Fellow Travelers」(原題)「ファーゴ」主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)アリ・ウォン「BEEF/ビーフ~逆上~」ブリー・ラーソン「レッスン in ケミストリー」エリザベス・オルセン「ラブ&デス」ジュノー・テンプル「ファーゴ」レイチェル・ワイズ「戦慄の絆」ライリー・キーオ「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)デヴィッド・オイェロウォ「Lawmen: Bass Reeves」(原題)ジョン・ハム「ファーゴ」マット・ボマー「Fellow Travelers」サム・クラフリン「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」スティーヴン・ユァン「BEEF/ビーフ~逆上~」ウディ・ハレルソン「ホワイトハウス・プラマーズ / 米国政治の失墜を招いた男たち」助演女優賞アビー・エリオット「一流シェフのファミリーレストラン」クリスティーナ・リッチ「イエロージャケッツ」エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」ハンナ・ワディンガム「テッド・ラッソ」J・スミス=キャメロン「メディア王~華麗なる一族~」メリル・ストリープ「マーダーズ・オブ・ビルディング」助演男優賞アラン・ラック「メディア王~華麗なる一族~」アレキサンダー・スカルスガルド「メディア王~華麗なる一族~」ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」エボン・モス=バクラック「一流シェフのファミリーレストラン」ジェームズ・マースデン「ジューリー・デューティ ~17日間の陪審員体験~」マシュー・マクファディン「メディア王~華麗なる一族~」スタンダップ・コメディ賞「エイミー・シューマーのアナタは緊急連絡先!」「クリス・ロックの勝手に激オコ」「リッキー・ジャーヴェイスのこれじゃ世も末」サラ・シルバーマン「Sarah Silverman:Someone You Love」トレヴァー・ノア「Where Was I」ワンダ・サイクス「私はエンタテイナー」(シネマカフェ編集部)■関連作品:スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 6月16日(金)全国の映画館で公開© 2022 CTMG. © & ™ 2022 MARVEL. All Rights Reserved.哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.ウォンカとチョコレート工場のはじまり 2023年12月8日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 2023年10月20日より世界同時劇場公開画像提供 Apple TV+異人たち 2024年、公開(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.ボーはおそれている 2024年2月16日より全国にて公開© 2023 Mommy Knows Best LLC, UAAP LLC and IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.枯れ葉 2023年12月15日よりユーロスペースほか全国公開© Sputnikオッペンハイマー 2024年、全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2023年12月12日第16回「小田島雄志・翻訳戯曲賞」の受賞者・団体が発表された。今回の受賞者・団体は、『火の顔』『アンティゴネ』『未婚の女』の翻訳・ドラマトゥルクを務めた大川珠季、『アナトミー・オブ・ア・スーサイド―死と生をめぐる重奏曲―』の翻訳を担当した關智子、『黄色い封筒』を上演した劇団青年座、パレスチナ演劇上演シリーズ『占領の囚人たち』、現代カナダ演劇上演 ニコラス・ビヨン2作品上演『慈善家-フィランスロピスト』『屠殺人 ブッチャー』を上演した名取事務所。贈呈式は2024年1月15日(月) 13時より東京・あうるすぽっとで行われる。本賞は、2017年までの10年間、小田島個人が主催し、海外戯曲の優れた翻訳者に贈呈されてきた。第11回からは名称と趣旨を引き継ぎ、実行委員会が主催して運営。翻訳者に加え、海外戯曲の優れた上演成果も対象に、実行委員の合議で選考している。第16回「小田島雄志・翻訳戯曲賞」受賞者・団体大川珠季■『火の顔』『アンティゴネ』作:『火の顔』マリウス・フォン・マイエンブルク『アンティゴネ』ベルトルト・ブレヒト(原作:ソフォクレス)演出:深作健太翻訳・ドラマトゥルク:大川珠季上演期間:2023年4月8日(土)~4月16日(日)会場:吉祥寺シアター■『未婚の女』作:エーヴァルト・パルメツホーファー演出:深作健太翻訳・ドラマトゥルク:大川珠季上演期間:2023年10月18日(水) ~10月22日(日)会場:銕仙会能楽研修所關智子■『アナトミー・オブ・ア・スーサイド―死と生をめぐる重奏曲―』作:アリス・バーチ演出:生田みゆき翻訳:關智子上演期間:2023年9月21日(木)~9月29日(金)会場:文学座アトリエ劇団青年座■『黄色い封筒』作:イ・ヤング(李羊九)翻訳・ドラマトゥルク:石川樹里演出:須藤黄英上演期間:2023年7月5日(水) ~7月10日(月)会場:吉祥寺シアター名取事務所■パレスチナ演劇上演シリーズ『占領の囚人たち』「Prisoners of the Occupation」東京版作:パレスチナ人政治囚、エイナット・ヴァイツマン「I, Dareen T. in Tokyo」作:ダーリーン・タートゥール、エイナット・ヴァイツマン翻訳・ドラマトゥルク:渡辺真帆演出:生田みゆき上演期間:2023年2月17日(金)~2月26日(日)会場:下北沢「劇」小劇場■現代カナダ演劇上演 ニコラス・ビヨン2作品上演『慈善家-フィランスロピスト』『屠殺人 ブッチャー』作:ニコラス・ビヨン翻訳:吉原豊司演出:「慈善家-フィランスロピスト」小笠原響「屠殺人 ブッチャー」生田みゆき上演期間:2023年11月17日(金)~12月3日(日)会場:下北沢「劇」小劇場
2023年12月12日12月11日(日本時間)夜、アカデミー賞のゆくえを占う最大の前哨戦「第81回ゴールデン・グローブ賞」のノミネーションが発表され、スタジオジブリ製作・宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』(英題:The Boy and the Heron)と新海誠監督『すずめの戸締まり』(英題:Suzume)がアニメ映画賞 ノミネーション作品として選出されたことが明らかとなった。宮崎駿が原作・脚本・監督を手掛けた本作は、監督が少年時代に感銘を受けた書籍「君たちはどう生きるか」からタイトルを採用し、まったく別のオリジナルストーリーとして完成させた冒険活劇ファンタジー映画。公開後、米津玄師による主題歌「地球儀」やボイスキャストとして山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉、大竹しのぶ、風吹ジュン、國村隼、小林薫らが参加していることが大きな話題となった。これまでニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞で「最優秀アニメーション賞」を受賞している本作。前作『風立ちぬ』は第71回ゴールデン・グローブ賞に「非英語映画賞(外国語映画賞)」としてノミネートされ、惜しくも受賞を逃す結果となった。『すずめの戸締まり』は日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語。新海誠監督の最新作として2022年11月11日より全国公開され、87日間で観客動員数は1,000万人、国内興行収入は134億円を突破した。2023年2月には、世界三大映画祭のひとつ「ベルリン国際映画祭」の「コンペティション部門」へ正式出品された。アニメ映画賞部門にはこのほかに、『マイ・エレメント』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ウィッシュ』がノミネートされている。なお、「作曲賞」に久石譲がノミネートしており、『君たちはどう生きるか』は2部門のノミネートとなった。「ゴールデン・グローブ賞」結果発表&授賞式は、2024年1月7日(現地時間)に行われる。(シネマカフェ編集部)■関連作品:すずめの戸締まり 2022年11月11日より全国東宝系にて公開Ⓒ2022 「すずめの戸締まり」製作委員会君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年12月11日12月10日(現地時間)、第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。作品賞を受賞したのは、ジョナサン・グレイザー監督の『The Zone of Interest(原題)』。次点はクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』だった。昨年は同賞を『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『TAR/ター』が受賞し、前者はアカデミー賞の作品賞にも輝いた。グレイザーは監督賞も受賞した。監督賞の次点は『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス。主演賞はサンドラ・ヒュラー(『The Zone of Interest』『Anatomy of a Fall』)とエマ・ストーン(『哀れなるものたち』)、助演賞はレイチェル・マクアダムス(『Are You There, God? It’s Me, Margaret.』)とダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『The Holdovers』)。ロサンゼルス映画批評家協会賞は昨年より演技部門で性別による区分けを廃止している。アニメ映画賞には宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が選ばれた。昨年は同賞を『ギレルモ・デルトロのピノッキオ』が受賞し、その後アカデミー賞で長編アニメ映画賞受賞を果たしている。今年の受賞者は、2024年1月13日に開催される同協会の晩餐会で表彰される。第96回アカデミー賞のノミネーションはその10日後に発表予定となっている。(賀来比呂美)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年12月11日映画芸術科学アカデミーは、第96回アカデミー賞授賞式における長編アニメ映画賞、国際長編映画賞の選考対象作品を発表した。長編アニメ映画賞の選考対象となるのは33作品。日本からは宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』、井上雄彦監督の『THE FIRST SLAM DUNK』、立川譲監督の『BLUE GIANT』、原恵一監督の『かがみの孤城』、新海誠監督の『すずめの戸締まり』が選出されている。任天堂とイルミネーションが共同製作し、今年世界中で大ヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も。ほかには、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『マイ・エレメント』『ウィッシュ』などの作品が挙がっている。ここから最終的に5本がノミネート作品として絞られ、受賞作品が決定する。長編アニメ映画賞に出品された作品は、作品賞を含むほかの部門のアカデミー賞候補になる可能性もある。昨年、長編アニメ映画賞の選考対象となったのは27作品で、受賞したのは『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』だった。国際長編映画賞の選考対象として発表されたのは、日本の『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)を含む88作品。こちらはノミネート投票に進むことになる15作品のショートリストが、今月21日に発表予定だ。(賀来比呂美)■関連作品:THE FIRST SLAM DUNK 2022年12月3日より全国にて公開© I.T.PLANNING,INC. © 2022 SLAM DUNK Film PartnersBLUE GIANT 2023年2月17日より全国にて公開©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会©2013 ⽯塚真⼀/⼩学館すずめの戸締まり 2022年11月11日より全国東宝系にて公開Ⓒ2022 「すずめの戸締まり」製作委員会かがみの孤城 2022年12月23日より公開©2022「かがみの孤城」製作委員会君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年12月08日英インディペンデント映画賞が発表された。作品賞に輝いたのは、山田太一の小説を映画化した『異人たち』。今作ではさらに、アンドリュー・ヘイが監督賞と脚本賞、ポール・メスカルが助演賞を受賞している。ただしメスカルは『How to Have Sex』のショーン・トーマスとタイでの受賞。主演賞は『How to Have Sex』のミア・マッケンナ=ブルース、ブレイクスルー演技賞は『ライ・レーン』のヴィヴィアン・オパラ、国際映画賞はフランスの『Anatomy of a Fall』だった。『異人たち』2024年春 日本公開(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年12月05日ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』が2024年夏に公開されることが決定。日本語吹替版特報とティザーポスターが解禁された。第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した感動作『インサイド・ヘッド』の続編となる本作。先日全世界で解禁されたUS版特報は24時間で再生回数1億5700万回を突破し、2019年公開の『アナと雪の女王2』を超えて、全てのピクサーとディズニー・アニメーション作品の史上最高の再生回数を記録した。『トイ・ストーリー』の原案とアニメーション監督を務め、『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、現在はチーフ・クリエイティブ・オフィサーとしてピクサー作品を世に送り出しているピート・ドクターが、娘の成長を見守る中で見つけた心の変化に着想を得て制作された前作。誰の中にもあるのに誰も見たことがない“感情”を主人公に、無限に広がる“頭の中”を舞台にするという斬新な設定と、誰もが子どもの頃に経験した切ない気持ちや家族との絆にまつわる感動のメッセージが大きな共感を呼び大ヒットとなった。先日公開されたUS版特報がディズニーの全アニメーション作品史上最高の再生回数を記録し、世界中から大きな期待と大反響を呼んだことについてピート・ドクターは「多くの人々が本作の特報をたくさん見てくれてとても嬉しく思っています」と感謝のコメント。さらに「前作が公開された時、頭の中の感情たちを描くストーリーは、1つの映画には収まりきらないほど描くべきことがたくさんあると思っていました」と、前作公開当時から彼の頭の中には続編の構想があったことを語り、あれから9年、ついに全世界の期待を背負い新たな感動の物語が紡がれる。思春期を迎えちょっぴり大人になった少女ライリーが主人公。転校した学校にも慣れ、ライリーの頭の中の感情たちヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリは、ライリーが幸せに暮らせるように奮闘する毎日を送っていた。しかしある時、突然大きな“謎の警報”が頭の中に鳴り響く!感情たちが暮らす司令部が壊されてしまうが、そこで新たに現れたのがオレンジ色の感情<シンパイ>だった。さらに新たな感情はシンパイだけではないようで…。ティザーポスターには<シンパイ>のほかに、青緑色や青紫色、ピンク色の3つの感情のキャラクターも少しだけ顔を覗かせている。思春期に現れたこのキャラクターたちは一体何の感情なのか?そして思春期を迎えたライリーの頭の中でどんな新たな騒動が巻き起こるのか?前作に続き日本版声優には、カナシミ役を大竹しのぶ、ムカムカ役を小松由佳、ビビリ役を落合弘治、イカリ役を浦山迅が務め、ヨロコビ役は小清水亜美に決定した。前作から約8年ぶりにカナシミを演じることについて大竹さんは「またカナシミちゃんに出会えた喜びが大きいです。前作から8年、今回の収録のために観直して改めて『いい映画だな、キャラクター、世界観、全てが可愛いな』って思いました」と喜びを語る。そして「今、人の感情が薄れていってるのか、ヨロコビもカナシミも他の感情たちも、出しにくい世の中になっていると感じるので、特に日本では、感情を出すということはやはり大事だと、改めて教えてくれる映画です。また今度の作品は、新しい感情のキャラクターも増えるということで、さらに子供も大人も楽しめる作品に、作り上げられたらいいなと思います」と意気込みを明かした。前作でも脚本を務めたメグ・レフォヴが本作でも脚本を担当、監督は『モンスターズ・ユニバーシティ』などでストーリースーパーバイザーとして実力を磨いてきたケルシー・マンが務める。監督は本作について「新しいキャラクターのシンパイは、今までいた感情たちと初めて出会います。でもそれは私たちの頭の中で何が起こっているのかを考えてみると、とても理にかなっていると思います」と語り、ほかにもどんな思春期特有の感情たちが登場するのか、期待が高まる。『インサイド・ヘッド2』は2024年夏、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月05日頭の中の感情たちを描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド』の続編『インサイド・ヘッド2』が、2024年夏に日本公開されることが決定し、日本語吹替版特報とティザーポスターが5日、公開された。頭の中の感情たちを描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド』の続編『インサイド・ヘッド2』が、2024年夏に日本公開されることが決定し、日本語吹替版特報とティザーポスターが5日、公開された。前作はピクサー20周年記念作品として公開され、世界中に大きな感動を与えた『インサイド・ヘッド』。『トイ・ストーリー』の原案とアニメーション監督を務め、『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、現在はチーフ・クリエイティブ・オフィサーとしてピクサー作品を世に送り出しているピート・ドクターが、娘の成長を見守る中で見つけた心の変化に着想を得て制作された。誰の中にもあるのに誰も見たことがない“感情”を主人公に、無限に広がる“頭の中”を舞台にするという斬新な設定と、誰もが子供の頃に経験した切ない気持ちや家族との絆にまつわる感動のメッセージが大きな共感を呼び大ヒットとなった前作。先日公開された US版特報がディズニーの全アニメーション作品史上最高の再生回数を記録し、世界中から大きな期待と大反響を呼んだことについてピート・ドクターは「多くの人々が本作の特報をたくさん見てくれてとてもうれしく思っています」と感謝のコメント。さらに「前作が公開された時、頭の中の感情たちを描くストーリーは、1つの映画には収まりきらないほど描くべきことがたくさんあると思っていました」と、前作公開当時から彼の頭の中には続編の構想があったことを明かした。本作は、思春期を迎えちょっぴり大人になった少女ライリーが主人公。転校した学校にも慣れ、ライリーの頭の中の感情たちヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリは、ライリーが幸せに暮らせるように奮闘する毎日を送っていた。しかしある時、突然大きな“謎の警報”が頭の中に鳴り響く。感情たちが暮らす司令部が壊されてしまうが、そこで新たに現れたのがオレンジ色の感情“シンパイ”だった。さらに新たな感情はシンパイだけではない!? ティザーポスターには“シンパイ”の他に、青緑色や青紫色、ピンク色の3つの感情のキャラクターも少しだけ顔を覗かせている。思春期に現れたこのキャラクターたちは一体何の感情なのか? そして思春期を迎えたライリーの頭の中でどんな新たな騒動が巻き起こるのか?前作に続き日本版声優には、カナシミ役を大竹しのぶ、ムカムカ役を小松由佳、ビビリ役を落合弘治、イカリ役を浦山迅が務め、ヨロコビ役は小清水亜美に決定した。前作から約8年ぶりにカナシミを演じることについて大竹は「またカナシミちゃんに出会えた喜びが大きいです。前作から8年、今回の収録のために観直して改めて『いい映画だな、キャラクター、世界観、全てが可愛いな』って思いました」と喜びを語り、「今、人の感情が薄れていってるのか、ヨロコビもカナシミも他の感情たちも、出しにくい世の中になっていると感じるので、特に日本では、感情を出すということはやはり大事だと、改めて教えてくれる映画です。また今度の作品は、新しい感情のキャラクターも増えるということで、さらに子供も大人も楽しめる作品に、作り上げられたらいいなと思います」と意気込みを明かした。前作でも脚本を務めたメグ・レフォヴが本作でも脚本を担当、監督は『モンスターズ・ユニバーシティ』などでストーリースーパーバイザーとして実力を磨いてきたケルシー・マンが務める。監督は本作について「新しいキャラクターのシンパイは、今までいた感情たちと初めて出会います。でもそれは私たちの頭の中で何が起こっているのかを考えてみると、とても理にかなっていると思います」と語っている。(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2023年12月05日2006年にブロードウェイ初演、第61回トニー賞では全11部門でノミネートされ、うち8部門で受賞した傑作ミュージカル『春のめざめ』が東京・浅草九劇で12月3日(日)よりプレビュー公演、12月5日(火)より本公演が上演される。フランク・ヴェデキントの同名小説を原作にしたロックミュージカルで、日本では2009年に劇団四季が初演したが、今回は昨年上演され好評を博した奥山寛演出版。昨年同様、一般オーディションで選ばれたフレッシュな実力者たちをWEST/EASTの2チームに分け上演する。主人公メルヒオールを演じる有馬爽人(WEST)と東島京(EAST)に話を聞いた。現在有馬は23歳、東島は18歳。歌手に俳優にモデルにと多彩に活躍している有馬は今回が初ミュージカル。「自分にとっては新しいことを知るということが活力になっています。初ミュージカル、そして14歳の役ということで、どういう有馬爽人が出てくるのか。新しい自分に出会いたい」と意気込む。一方東島は、今年3月にはロンドンでミュージカルの舞台にも立った注目株。「ブロードウェイ版の音源を聴くと、とにかく曲がキャッチ―で耳に残り、どうしても出演したいと思いました」とオーディションに挑んだ理由を語った。物語は19世紀末のドイツを舞台に、性に対しての無知と大人たちの無理解が悲劇を引き起こしていく、思春期の少年少女たちの群像劇。「本当に繊細で美しいミュージカルです。登場人物一人一人に濃い人生があり、悩みが葛藤がある。生バンドが奏でる音楽の表現や照明、すべてが繊細です」と有馬。演じる上で大切にしているポイントは「メルヒオールはみんなから頼りにされている少年で、同性からも異性からも人気がある。僕は人見知りするタイプなのですが、この稽古場ではメルヒオールとして生きようと思い、一人一人とコミュニケーションをとることを大切にしています」(有馬)、「僕もこれまで辛いこともあったし、楽しいこともあった。そういった葛藤、目の奥にある叫びのようなパッションは大事にしたいです」(東島)とそれぞれ話した。「子どもたちの葛藤も生々しいのですが、そこにどう大人が関わってきているのかを見ていただけたら、原作である小説の出版から100年以上経っている今の時代に上演する意味も見えてくる。観て終わりではなく、4日くらい余韻に浸っていただけたら嬉しいです」と東島。公演は12月23日(土)まで同劇場にて。チケットは発売中。取材・文:平野祥恵
2023年12月04日12月に入って、今年の映画賞が発表され始めている。昨年、『ケイコ 目を澄ませて』が12月16日の公開にもかかわらず、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ各賞に輝いたが、今年も、12月8日(金)に公開される『市子』が、後発ながら賞にからむ可能性がでてきた。主演は杉咲花。市子という名の女性の、ミステリアスで壮絶な生き方を描いた衝撃作だ──。『市子』3年間同棲していた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズされ、幸せの絶頂にいるはずの川辺市子(杉咲花)が、翌日、突然、逃げるように家を飛び出し、そのまま失踪する……それから1週間ほどして、途方に暮れる長谷川のもとに、ある事件を捜査中の後藤刑事(宇野祥平)が訪ねてきて、「市子という名前の女性は存在せえへんのですよ」と告げる。市子はなぜ、家を出たのか? 市子はいったい何者?ミステリアスな問いかけがのっけから飛び出す。結婚を決めたものの、長谷川は、市子のことをあまり知らなかった。家族や過去について、彼女も話したがらないし、彼もあえてきこうとしなかった。ふたりで居られることが幸せだった。こうなってみると、市子を探す手立ては少ない。長谷川と後藤刑事は市子を知るわずかな人間に接触し、聞き込みをしながら行方を追い始める。そして、ここからは、観客の私たちも、長谷川の気持ちに寄り添いながら市子の過去を知っていくことになる。映画の原作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演作品『川辺市子のために』。サンモールスタジオ選定賞 2015 で最優秀脚本賞を受賞し、再演を重ねた人気舞台だ。facebookなどで、すでに亡くなった人のアカウントが生きていて、誕生日のリマインドがあったり、死亡を知らない人からのお祝いメッセージが載っていたりすることがある。そんなことが脚本執筆のきっかけだったそうで。「実際はもうこの世にはいないのに、まだいることにされていることに、ある種の違和感を抱いていたんです。そういったところから、逆転的ではあるんですけど、存在しているのに存在していないことにされている人の話が描けないだろうかと、考え始めて……そのテーマと向き合う中で、自分の責任ではなく、社会や制度、家庭環境などによって生き辛さを抱えていた人たちが居たことに遅まきながら気付いた。」それが戸田がこのシナリオを書くモチーフだったという。そして書かれたのが1987年に生をうけた「川辺市子」の半生。あくまでも舞台用の脚本だったが、映画化するにあたって、黒澤明監督の『羅生門』のように、各登場人物の証言によって主人公の人物像が浮かび上がるという手法を用いた。それが見事に成功したと言える。観客は、次々出てくる意外な証言に驚きながら、最後まで、ミステリーを読むように彼女の謎を追い続けることになる。杉咲花は、高校生から28歳までの市子を演じている。あどけなさもあり、魔性を秘めた感じもある。人を引きつける魅力を持ちながら、目立とうとすることは避ける。複雑な人間像だ。『湯を沸かすほどの熱い愛』の宮沢りえの娘役で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。東京生まれだが、主演したNHKの朝ドラ『おちょやん』では、関西弁での演技経験がある。彼女の演技について戸田監督は「凄かったの一言でもありますが、誠実で愛情深く、丁寧に役を心で感じ取る魅力的な方でした」と語っているが、同感だ。失踪の日、着の身着のまま、“つっかけ”を履いて、ここでないどこかへ、走って逃げて行く市子のせつない後ろ姿が、とても印象的だった。あなたの隣にいるかもしれない、誰かの、もうひとつの顔。親しいと思っている人を本当にどこまで自分は理解しているのだろうか。そんなことも考えさせられる作品です。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2023 映画「市子」製作委員会【ぴあ水先案内から】平辻哲也さん(映画ジャーナリスト)「……この冬、激推ししたい1本。」平辻哲也さんの水先案内をもっと見る()
2023年12月04日11月30日(現地時間)、第89回ニューヨーク映画批評家協会賞が発表された。作品賞は、マーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、監督賞はクリストファー・ノーラン(『オッペンハイマー』)、主演女優賞はリリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)、主演男優賞はフランツ・ロゴフスキ(『パッセージ』)、助演女優賞はダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『The Holdovers』)、助演男優賞はチャールズ・メルトン(『May December』)、アニメ映画賞は宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が受賞した。「Variety」誌によると、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞を受賞した映画は、アカデミー賞の作品賞に候補入りすることがほとんどであり、2009年から今年まで候補入りを逃したのは『キャロル』と『ファースト・カウ』のみとのこと。スコセッシ監督がニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞を獲得したのは、『グッドフェローズ』『アイリッシュマン』に続く3度目。80年以上の歴史を誇る同賞で、ほかに作品賞を3度受賞した監督は、ハリウッド黄金期に活躍したウィリアム・ワイラーとフレッド・ジンネマンだけである。(賀来比呂美)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 2023年10月20日より世界同時劇場公開画像提供 Apple TV+
2023年12月01日2023年12月1日、脚本家の山田太一さんが亡くなったことが分かりました。89歳でした。サンケイスポーツの報道によると、山田さんは同年11月29日に、老衰のため神奈川県川崎市の施設で息を引きとったといいます。テレビドラマの脚本家として活躍した、山田さん。1977年に放送された『岸辺のアルバム』(TBS系)や、1983~1997年にかけて放送された『ふぞろいの林檎たち』(TBS系)など、数々の話題作を生み出し、多くの賞を受賞しました。また、小説家としても活動し、著書の『異人たちとの夏』は、山本周五郎賞などを受賞し、映画化もされています。山田さんの訃報に際し、ネット上では「記憶に残る素晴らしい脚本ばかりでした。ゆっくり休んでください」「山田さんの才能が生み出した素晴らしいドラマを、これからも心に留めて楽しんでいきたい」など追悼の声が続々と寄せられていました。山田さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年12月01日11月27日(現地時間)、第33回ゴッサム賞授賞式が開催された。A24の『Past Lives(原題)』が最高賞の作品賞を受賞した。同作はセリーヌ・ソンの長編監督デビュー作。韓国・ソウルの幼なじみの男女が、片方の家族がカナダに移住したことで疎遠になるも、20年以上の時を経て再会するという恋愛ドラマだ。セリーヌ・ソンの半自伝的な物語であり、セリーヌ・ソンは脚本も手掛けている。主演はグレタ・リー(「ザ・モーニングショー」ステラ役)、ユ・テオ(『めまい 窓越しの想い』)。今年1月、サンダンス映画祭にて世界初公開された。ゴッサム賞の作品賞を受賞したことに、映画ファンは「とても美しい映画」「作品賞にふさわしい」「オスカーの作品賞にもノミネートされますように」「今年、私を泣かせた唯一の映画」などの感想をXに寄せている。山田太一の小説「異人たちとの夏」をアンドリュー・ヘイ監督が映画化した『異人たち』は、脚本賞(アンドリュー・ヘイ)、国際長編映画賞、主演賞(アンドリュー・スコット)、助演賞(クレア・フォイ)の最多4ノミネートを果たしたものの、受賞ならず。脚本賞&国際長編映画賞は『Anatomy of a Fall』、主演賞はリリー・グラッドストーン(『The Unknown Country』)、助演賞はチャールズ・メルトン(『May December』)が受賞した。(賀来比呂美)
2023年11月29日国内映画賞のトップを飾る第48回報知映画賞の各賞が決定。『ヴィレッジ』『春に散る』の演技が評価された横浜流星が、昨年の助演男優賞に続いて主演男優賞を初受賞。また、主演女優賞は『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』の演技が評価された綾瀬はるかが初受賞した。『リボルバー・リリー』報知映画賞は、スポーツ新聞が単独開催する初の映画賞として1976年に誕生。年末から年明けにかけて日本各地で開催される映画賞の中でも、先陣を切って発表されるため、その年の受賞者・受賞作品を占う意味でも大きな注目を集めている。『月』作品賞・邦画部門は宮沢りえ主演、石井裕也監督による『月』が受賞し、同作に出演した磯村勇斗、二階堂ふみがそれぞれ助演男優賞、助演女優賞に選ばれ、3冠。監督賞は『ゴジラ-1.0』山崎貴監督が受賞した。第48回報知映画賞各賞作品賞・邦画部門『月』作品賞・海外部門『グランツーリスモ』アニメ作品賞『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』監督賞山崎貴『ゴジラ-1.0』主演男優賞横浜流星『ヴィレッジ』『春に散る』主演女優賞綾瀬はるか『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』助演男優賞磯村勇斗『月』助演女優賞二階堂ふみ『月』新人賞アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』(シネマカフェ編集部)■関連作品:リボルバー・リリー 2023年8月11日より全国にて公開©2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズヴィレッジ(2023) 2023年4月21日より公開©︎2023「ヴィレッジ」製作委員会レジェンド&バタフライ 2023年1月27日より全国にて公開©2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会春に散る 2023年8月25日より全国にて公開©2023映画『春に散る』製作委員会ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 2023年4月28日より全国にて公開(C) 2023 Nintendo and Universal Studiosキリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Bandグランツーリスモ 9月15日(金) 全国の映画館で公開月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2023年11月28日