タレントの中川翔子が、ミュージシャンの細野晴臣と新ユニット「しょこたん・はるおみ」(読み:しょこたんだいすきはるおみ 「・」はハート)を結成することが明らかになった。楽曲は、3月31日よりNHKEテレにて放送される、中川が原案を務めたTVアニメ『おまかせ!みらくるキャット団』(毎週火曜18:45~18:54)のオープニングテーマとして使用される。楽曲のタイトルは「ネコブギー」。細野が作曲を担当した「心のアンテナ」(2009年)以来、約6年ぶりのコラボレーションとなる。今回は作詞、作曲、さらには歌唱まで細野が参加しており、より細野のカラーが濃い楽曲に仕上がっている。公開されたアーティスト写真は、1973年に細野がリリースしたアルバム『HOSONO HOUSE』のアナログ盤を胸に抱える中川と、中川の自伝『ねこのあしあと』(マガジンハウス)を手に取る細野が並んだもの。細野は中川と同じく猫好きで、中川のファンでもあったという。4月29日には、アイドルグループ・でんぱ組.incとのコラボユニット「しょこたん・でんぱ組」(読み:しょこたんだいすきでんぱぐみ 「・」はハート)として新曲「PUNCH LINE!」をリリースする中川だが、レベル30を目前に、さらに貪欲さを増す創作活動にも注目が集まる。新アニメ『おまかせ!みらくるキャット団』は、中川原案の、少女と家族と猫のほんわかドタバタコメディー。原作をギャグ漫画家のルノアール兄弟と吉盛が担当している。(C)ルノアール兄弟・吉盛 / みらくるキャット団
2015年03月19日東京大学は12月22日、スーパーコンピュータ「京」を駆使することで、計算機の中で鉄系高温超伝導体の超伝導を再現することに成功し、さらに超伝導が起きる仕組みも明らかにしたと発表した。同成果は、同大大学院 工学系研究科 物理工学専攻の三澤貴宏助教、今田正俊教授らによるもの。詳細は、「Nature Communications」に掲載された。鉄系超伝導体は2008年に、東京工業大学の細野秀雄教授のグループにより発見されて以来、この物質群に属する化合物が多数発見されている。物質が超伝導を示す温度(転移温度)が-220℃を上回る高温超伝導体を含むことから、この物質群で超伝導が起きる仕組みを明らかにすることで、より高い転移温度の超伝導体を作る指針になると考えられ、全世界で精力的な研究が行われている。しかし、超伝導が生じる仕組みは未だよく明らかにされていない。その1つの原因として、最近まで鉄系超伝導体のような複雑な化合物の理論模型を調べる有効な方法がなかったことが挙げられるという。研究グループは、スーパーコンピュータ「京」を活用し、鉄系超伝導体を第一原理計算によって理論解析することで、従来はあまり重要と思われていなかった一様な電荷感受率と呼ばれる電子密度のゆらぎの増大が超伝導の原因であることを見出した。具体的には、量子力学・統計力学の法則に従って、鉄系超伝導体の物質構造だけを入力して、実験結果と一致する性質を持つ超伝導状態を計算機の中で数値的に生み出すことに成功した。さらに、実験では直接制御することが困難な物質中の電子間に働く相互作用をコンピュータの中で制御することで、超伝導を生じさせている主な要素を突き止めた。その結果、電子密度のゆらぎが増大するときに例外なく超伝導が生じるという証拠を得た。これは長年の高温超伝導の仕組みを解明しようとする基礎研究の中で重要な意義を持つものであるという。また、この研究で得られた超伝導の仕組みをガイドラインにした物質を設計することで、超伝導体になる温度を上昇させる実験探索にはずみがつくことが期待できるとコメントしている。
2014年12月25日東京工業大学(東工大)はこのほど、ゴムのように伸び縮みする酸化物ガラスの作製に成功したと発表した。同成果は同大学旭硝子共同研究講座の稲葉誠二 特任助教(現旭硝子)と伊藤節郎 特任教授(元旭硝子)、応用セラミックス研究所の細野秀雄 教授らの研究グループによるもの。12月1日(現地時間)発行の科学誌「Nature Materials」オンライン版に掲載された。今回、同研究チームは複数種のアルカリ金属イオンを含むメタリン酸塩ガラスが、液体がガラスになるガラス転移温度近傍で、ゴム状物質に特徴的なエントロピー弾性を示すことを発見し、実現した。エントロピー弾性とは、外力によって規則的に配列した分子が元の不規則な状態へ戻ろうとする性質のこと。ゴム、シリコーン、ポリウレタンなどで確認されている。今回、作製したガラスは高温で引き伸ばすなどの処理を加えると、エントロピー弾性に特徴的な吸熱を伴いながら、数十%もの収縮を生じ、元の状態へ戻ることが確認されたという。室温では硬く割れやすい酸化物ガラスも、構造を工夫することで高温でゴムのように伸び縮みすることが示されたことによって、有機高分子のゴムでは対応できない高温下や酸化性環境などでの応用が期待される。
2014年12月02日東京工業大学(東工大)は3月3日、鉄系超伝導体物質群の中で、唯一のモット絶縁体である層状セレン化合物「TlFe1.6Se2」に着目し、電気二重層トランジスタ構造を利用して、外部電界の印加によって、超伝導現象の予兆とも言える金属に近い状態まで相転移させることに成功したと発表した。同成果は、同大 元素戦略研究センターの細野秀雄教授らによるもの。詳細は、「Proceedings of the National Academy of Science of the United States of America(PNAS)」オンライン速報版に掲載された。超伝導とは、ある温度(転移温度)以下で電気抵抗がゼロになる現象である。研究グループが以前に発見した新超伝導体LaFeAsOは"鉄系超伝導体"と称され、磁性元素である鉄を含むにもかかわらず、ヒ素と組み合わせることで、高い温度で超伝導を示すという意外性に注目が集まった。現在の最高転移温度は55Kに達し、銅酸化物超伝導体の130Kの次に高い温度となっている。銅酸化物と鉄系超伝導体は、超伝導体となる前のもととなる親物質(母相)が反強磁性体であり、電子もしくは正孔を添加することによって、その反強磁性の磁気的な秩序を消失させ、超伝導が発現するという共通点を持つ。ところが、母相の性質として根本的に異なる点も知られており、銅酸化物の電子構造はエネルギーギャップを持つ"モット絶縁体"であるのに対し、鉄系物質のほとんどはギャップを持たない"金属"である。そこで今回、鉄系層状物質の中では唯一のモット絶縁体であり、かつ元素置換による電子の添加では超伝導体とはならないことが知られているTlFe1.6Se2に着目し、外部から電界をかけて高濃度の電子を誘起することによって、絶縁体から金属のように電気がよく流れる状態、そしてさらには超伝導状態までの実現に挑戦したという。TlFe1.6Se2という化合物は、図1(a、b)に示すように、基本構造はTl:Fe:Seの組成比が1:2:2の122型と呼ばれる層状構造が基本である。ところが、形式的な電荷(Tl:1+, Fe:2+, Se:2–)を考えた場合、この122型基本構造では電気的中性を満足しない。そこでFeの位置に空孔(鉄が存在しない場所)を生成し、基本構造に対して√5×√5×1倍のTl2Fe4Se5(245型)という化合物になる。そして、その空孔が規則配列する場合とランダム相が混在する場合があることがバルクの単結晶で報告されている。この空孔が規則配列したものが、モット絶縁体としての振る舞いを示す。今回の研究でパルスレーザ堆積法により作製したTlFe1.6Se2薄膜は、この空孔サイトが規則配列した構造を有していたという。外部からの電界印加方法としては、電気二重層トランジスタ構造を用いた。6端子状に形成した厚さ20nmの極薄のTlFe1.6Se2薄膜上に、ゲート絶縁体として働くイオン液体を流し込み、コイル状の白金で作製したゲート電極から外部電界(ゲート電圧)を印加し、TlFe1.6Se2薄膜の表面に最大で2.5×1014cm–2の伝導電子を誘起することに成功した。その結果、図3に示すように、ゲート電圧を印加しない場合(0V)は、絶縁体に特徴的な温度が下がると電気抵抗が上昇する様子が観察されたのに対し、2V以上のゲート電圧を印加した場合には、特に低温域での電気抵抗の大幅な低下とともに、50K近傍に電気抵抗の"こぶ"が観察され(図中の矢印)、最大の4V印加時には抵抗の温度依存性がほぼ消滅し、まるで金属のような電気抵抗の温度依存性を示した。この結果は、超伝導転移直前の予兆とも言えるモット絶縁体から金属へ、もしくはこの物質に特有の磁気的な"相転移"が外部電界で制御できていることを示している。今回の結果は、鉄系層状母物質で初めて観察された外部電界誘起相転移であり、より高い超伝導転移温度の鉄系超伝導体の探索の新しいルートを提供するものと言えるとコメントしている。
2014年03月05日9月23日に5周年を迎える京都音楽博覧会の主催者であるくるりと、同公演に出演する細野晴臣が、宮城・岩手・秋田の東北三県でのライブツアーを行うことが決定した。「くるり×細野晴臣 東北ツアー」チケット情報くるりの岸田繁(Vo、G)は、オフィシャルサイトの岸田日記で東北地方について「すごくエキゾチックな場所」「偏愛している」と綴っており、今回のツアーは、京都音博での共演などで親交のある細野晴臣を誘ったことで実施が決定。本ツアーは、今夏にイベント出演などで訪れた青森、福島、山形を除く宮城、岩手、秋田の三県での開催で、いずれも小規模編成によるアコースティックなライブとなる。くるり×細野晴臣のアコースティック・ライブは、9月1日(木)に仙台、2日(金)に岩手、4日(日)に秋田で開催。チケットの一般発売は、8月13日(土)10:00より開始となる。■くるり×細野晴臣 東北ツアー【宮城公演】9月1日(木) 19:00開演仙台Rensa【岩手公演】9月2日(金) 19:00開演club change WAVE【秋田公演】9月4日(日) 18:00開演Club SWINDLE
2011年08月12日