各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。■『Elephants,Whales&Kangaroos』トミー・ウンゲラー(Tomi Ungerer)フランス生まれ、各地を放浪したのちに、現在は主にアメリカを拠点として活躍しているデザイナー、イラストレーター、絵本作家のトミー・ウンゲラー。日本でも『すてきな三にんぐみ』や『キスなんてだいきらい』などの絵本は人気があり、彼の絵に記憶のある方は多いだろう。あるいは、情報過多の現代社会の中で半ば、機械化されてしまったセクシュアリティーを、シニカルな目線で描いたエロティックなイラストレーションをまとめた『フォーニコン』の印象が強い方もいるかもしれない。名誉あるアンデルセン賞を受賞した絵本作家でありながら、現代社会における人間の営みを風刺的に描いたようなイラストレーションを描き続けることも、自身の重要なテーマの一つだそうだ。本作は、彼がニューヨークで主に広告の仕事をしていた60年代に、スケッチブックにたくさん描いていた動物のイラストレーションの中から、「ゾウ」「クジラ」「カンガルー」を集め、それぞれを1冊にまとめたもの。人間の行動や性格を冷静に観察し、動物に置き換えたような、シニカルでありながらもユーモラスで温かみのあるイラストレーションは心を和ませるものがある。薄い3冊の作品集がスリップケースに収められているシンプルで美しい装丁で、ギフトにもおすすめ。【書籍情報】『Elephants,Whales&Kangaroos』著者:Tomi Ungerer出版社:Nieves言語:日本語3冊セット/スリップケース入り/195×260mm発刊:2015年価格:2,600円
2015年12月24日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~4歳・5歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~小学1年生向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住 あそび(児童書)暮らし コンシェルジュ の小川 舞さんに小学校2年生にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。小学2年生への絵本選びのポイント「2年生になると、友達の影響でジャンクな読み物も手にとることもあるのでは? だからこそ、クリスマスには上質な絵本をプレゼントしたいですね。親子の距離感が少しだけ出てくる時期なので、絵本を一緒に見ながら、会話が弾むようなものを選んでみました」(小川さん)小学2年生におすすめの絵本 その1『サファリ(しかけえほん)』ページを開くと、実際にチーターが走っている! 写真が映像のように動き出す最新の『Photicular』技術を使うことで、絵本の中で自然界の動物たちの動きを忠実に再現。目の前に動物がいるかのようなワクワク感覚は、衝撃ですらある。まさに「サファリ」を体感できる一冊。同じ作者の「オーシャン」もあり。『 サファリ(しかけえほん) 』キャロル・カウフマン(文)/ダン・ケイネン(作)/きた なおこ(訳)小学2年生におすすめの絵本 その2『ゆきのあさ』真っ白なページに、動物の足跡が。型押しされた仕掛けをめくってみると、その足跡の動物が隠れている。雪の真っ白さと、カラフルな動物のコントラスが美しい。じゃばら状になる絵本なので、広げると白の世界が永遠に続くよう。絵本ならではの、紙の質感にこだわった一冊。『 ゆきのあさ 』ステフィ・ブロコリ(作)小学2年生におすすめの絵本 その3『サンタクロースっているんでしょうか』今から100年ほど前のニューヨークの新聞「ニューヨーク・サン」に8歳の女の子から「サンタはいるんでしょうか?」という投書があった。この問いに新聞記者が優しく答えた内容が本に。子どもだからと侮らず、真摯に答えている姿勢は全米の感動を生んだそう。 100年読み継がれているロングセラー。 『 サンタクロースっているんでしょうか 』東 逸子 (イラスト)/中村 妙子(訳)5回に渡ってお届けした、「書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本」もこれで終わり。子どものために絵本を選ぶ、絵本の世界に浸る…。それはママにとって至福のひとときなのかもしれない。皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月19日子どもも大人もそわそわしてしまうクリスマス。寒い冬の日、あたたかい家の中で、家族みんなで過ごす時間は記憶に残るものですよね。そんなクリスマスに関係する絵本も実はたくさんあります。おっちょこちょいなサンタクロースや、思わぬプレゼントに喜ぶ動物たちなど、心をほっこりさせるお話ばかりです。キャラクターやイラストがかわいい本もありますが、ストーリーにひねりがきいたものや子どもをうならせる「しかけ」が施されているものも。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「クリスマスに読みたい絵本」をご紹介しましょう。1位 まどから おくりもの 作・絵:五味 太郎/出版社:偕成社 「まどから おくりもの」(絵本ナビ紹介ページ) おっちょこちょいなサンタクロースが繰り広げる、ユーモアあふれるクリスマスのお話です。窓の形に開いた穴から見える景色が実際と違っていることに驚いて「違ってるよ!」とママに指摘する子や、プレゼントがちゃんと届けられるかわからなくて心配になってしまう子も。でも最後には「ああ、良かった!」と思えるエンディングが待っており、子どもたちのにっこり笑顔と一緒に読み終えることができる1冊となっています。2位 てぶくろ作:(ウクライナ民話)/絵:エウゲーニー・M・ラチョフ/訳:内田 莉莎子/出版社:福音館書店 「てぶくろ」(絵本ナビ紹介ページ) ウクライナの名作でもあるこの絵本は、描きこまれた動物たちの表情が個性的。おじいさんが落としたあたたかい手袋の中に「いれて」「いいよ」のかけあいをしながら動物たちが次々と「いそうろう」。でも、訪れる動物のサイズがどんどん大きくなって…。ただの手袋に窓やハシゴがついて「家」に変身していく様子も見どころです。寒い冬の夜にこそ読みたい1冊ですね。3位 ぐりとぐらのおきゃくさま作:中川 李枝子/絵:山脇 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐらのおきゃくさま」(絵本ナビ紹介ページ) 大きな足跡を発見した、ぐりとぐら。何だろう? 誰だろう? とドキドキしながらたどっていくと、足跡はわが家に向かっていました。家の中には誰も見当たらないのに、あちこちに長靴や赤いマント、えりまきが…。「誰か」とご対面するまでの緊張感とわくわくが、この絵本の魅力です。赤と青のマントにちょこんとニット帽をかぶった2匹の姿もまたキュートです。4位 よるくま クリスマスのまえのよる作:酒井 駒子/出版社:白泉社 「よるくま クリスマスのまえのよる」(絵本ナビ紹介ページ) 「たくさん叱られて悪い子だったから、サンタさんこないかも…」こう思ったことのある子はどれくらいいるのでしょうか? 不安な僕の側によりそって優しい気持ちで満たしてくれる、夜のように黒い「よるくま」。僕との思いやりあふれるやりとりは、どこか不思議で神秘的です。「そんなに悪い子だとサンタさんきてくれないよ!」と口にしてちょっぴり後悔しているママも、ぜひ読んであげてみてくださいね。5位 100にんのサンタクロース作:谷口 智則/出版社:文溪堂 「100にんのサンタクロース」(絵本ナビ紹介ページ) 「100人のサンタクロースが住んでいる」という設定がとても新鮮な1冊。1年に一度だけのクリスマスに向けて、プレゼントを配る家の地図をつくったり、キラキラの星空をつくる練習をしたり、立派なツリーを育てたりとサンタクロースたちはみんな大忙し! 個性あふれるサンタの中にはカレンダー柄の衣装を着ているものも。ぜひ、親子でお気に入りサンタを探してみてくださいね。家族の思い出をあたたかくしてくれる、クリスマスに読みたい絵本をご紹介しました。毎年この時期に読みたくなる、お気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2015年12月18日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~4歳・5歳児向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住 あそび(児童書)暮らし コンシェルジュ の小川 舞さんに小学校1年生にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。小学1年生への絵本選びのポイント「1年生になったら、文字も読めるようになって急に大人びてきます。そろそろ『サンタさん、本当にいるの?』なんてことを聞いてくる子もいるのでは? そんな子向けにサンタさんの解説書を選んでみました。また自分で本が読めるようになった頃だからこそ、絵本は絵のクオリティーにこだわってみてもいいかもしれません」(小川さん)小学1年生におすすめの絵本 その1『だれもしらないサンタのひみつ』「サンタクロースはどこに住んでいるの?」「サンタクロースは、どうやって良い子と悪い子を見分けるの?」と、この年頃の子どもが聞いてきそうな疑問を、図鑑のような解説書で回答してくれる本。「本当っぽく、念入りに説明してあるのがいいですね」(小川さん)『 だれもしらないサンタのひみつ 』アランスノウ(著)/三辺律子(訳)小学1年生におすすめの絵本 その2『ふゆ』テキスタイルなどのデザイナーとして、世界的な活躍をされている、こうのあおいさん作。イタリアで出版後、40年以上も世界で愛されてきた本が、ようやく日本語版として発売された。ページの美しさは、基調の白さと相まって、はっと息を飲むほど。「デザイン性が高く、大人にも人気があります。手にとられて中身を見て、買って行かれる方が多いですね」(小川さん) 『 ふゆ 』こうのあおい(著)小学1年生におすすめの絵本 その3『みまわりこびと』「長くつ下のピッピ」を書いたアストリッド・リンドグレーンの作。クリスマスの頃の冬の妖精のお話。真夜中のしんと静まりかえる白い冬の農場で、みんなの眠りをひとりでそっと見守っているというこびとのトムテ。動物や人間の子ども達の眠りを優しく見守るトムテと、情景たっぷりに描かれた冬景色。眠る前、お布団の中に入って読むだけで、ホッコリする。『 みまわりこびと 』リンドグレーン,アストリッド(文)/クローザー,キティ,(絵)/ふしみみさを(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月18日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ の続きです。12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、4歳~5歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。4歳・5歳児への絵本選びのポイント「4歳~5歳児は、長いお話も聞けるようになってくる時期なので、少し長めのお話しを選んでみました。また、本を大事にすることもできるようになってくるので、精密な作りの仕掛け絵本も良いのでは? 車が大好きな子は、雪の中で働く自動車の話も響くはず!」(小川さん)4歳・5歳におすすめの絵本 その1『ノラネコぐんだん おすしやさん』人気絵本作家の工藤ノリコさん作「ノラネコぐんだんシリーズ」の3巻目で、2015年11月6日に発売になったばかり。とてもいたずらな猫のお話で、突っ込みどころが満載! ノラネコたちの表情や、やっていることを見て、「何、コレ!」と、ただ、ただ、母子で笑いあえる本。『 ノラネコぐんだん おすしやさん 』工藤ノリコ(著)4歳・5歳におすすめの絵本 その2『とびだす絵本 おもちゃばこ』上質な仕掛け絵本。場面ごとに、美しいデザインの仕掛けが飛び出す。ページをめくっていると、この本自体が「おもちゃばこ」なんだな、ということに気づく。「大人の方が自分のために買って行かれることも多いですね」(小川さん)『 とびだす絵本 おもちゃばこ 』ジェラール・モナコ(著)/うちだ さやこ(訳)4歳・5歳におすすめの絵本 その3『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』ロングセラー絵本、「小さいおうち」の作者であるバージニア・リー・バートンさんの作。大雪の日、学校もお店も休みで、病院も消防署も困っている時、働き者の除雪車ケイティーが、たくさんの人たちを助けるお話。「雪が降った日に、『雪を片付けてくれる仕事って、何なんだろうね?』なんて言いながら読んであげるといいですね」(小川さん)『 はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 』バージニア・リー・バートン(著)/石井桃子(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月17日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、2歳~3歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。2歳・3歳児への絵本選びのポイント「2歳~3歳児は、自我が芽生えてきて、お母さんとのコミュニケーションも楽しくなってくる時期。リズムのある言葉を、お母さんの声で聴かせてあげたいですね。また、『クリスマス』が少しわかり始めるので、クリスマスっぽい絵本も選んでみました」(小川さん)2歳・3歳におすすめの絵本 その1『わらう』「9月に発売された比較的新しい本なのに、もう増刷されています」と小川さん。帯に切り抜ける「ひげ」がついていて、その「ひげ」をつけて、絵本を読んであげると、親子のコミュニケーションが一層盛り上がること間違いなし。本のタイトル通り、親子でウフフと笑い合いながら読んで欲しい本です。『 わらう 』さこ ももみ(著)2歳・3歳におすすめの絵本 その2『ゆうびんやのくまさん』『パンやのくまさん』『うえきやさんのくまさん』などの、くまさんシリーズの中の1冊。ゆうびんやのくまさんが、ていねいに仕事をこなす様子が描かれている。クリスマス・イブの日のお話なので、窓からクリスマスツリーが見えたり、くまさんの帽子にひいらぎがついていたりと、クリスマス気分を盛り上げてくれます。『 ゆうびんやのくまさん 』フィービ・ウォージントン(著)/まさきるりこ(訳)2歳・3歳におすすめの絵本 その3『ハリーのクリスマス』ハリーが主人公のシリーズの中の1冊。こねこのハリーとお母さんは、サンタさんにクリスマスプレゼントをお願いすることに。サンタさんや、お母さんの話し方が優しくて、子どもに読み聞かせてあげるのにピッタリです。『 ハリーのクリスマス 』メアリー・チャルマーズ(著)/おびか ゆうこ(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月16日12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電・住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、0歳~1歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。0歳・1歳児への絵本選びのポイント「0歳~1歳児は、自分の手で触ったり、いじったりと感覚を楽しみたい時期。そんな欲求を満たしてあげるために、厚紙でできた仕掛け絵本はいかがでしょうか? 薄い紙の絵本だと破いてしまったり、紙で手をケガしてしまったりする可能性もあるますからね」(小川さん)0歳・1歳におすすめの絵本 その1『GUESS! WHO』ディズニーランドの「It’s a Small World」の世界観が1冊の本に。ページを開くと、紙でできた飛び出す仕掛けがある。洋書だが、英語は、ごくごく簡単なもの。色使いがキレイなのでページをめくっているだけで楽しい気分に。『 GUESS! WHO 』0歳・1歳におすすめの絵本 その2『かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り)』鏡のように反射する銀色の紙が貼られた絵本。絵本を開くと、ページの絵がお互いに写りこむ。鏡を効果的に使うことで、三次元空間ができあがり驚くほど立体的に見える。「きょうのおやつは?」と「ふしぎなにじ」の2冊セットで、特製ケースに入っているのでプレゼントにピッタリ。『 かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り) 』わたなべちなつ(著)0歳・1歳におすすめの絵本・その3『Curious George Pat-A-Cake』(おさるのジョージパペット絵本)おさるのジョージのパペットがついた絵本。本の裏側からパペットに手を入れて、動かす仕組み。すべてのページの真ん中がくり貫いてあり、パペットを動かしながらお話しをすることができる。こちらも洋書だが、簡単な英語なので、本を読むというよりもパペットを使っての親子のコミュニケーションを楽しもう。『 Curious George Pat-A-Cake 』(おさるのジョージパペット絵本)蔦屋家電って、何?ところで。小川さんが勤務する、「二子玉川 蔦屋家電って何?」と思った方もいるのでは? 「蔦屋家電とは、『ライフスタイルを買う家電店』です」(小川さん)。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550(楢戸ひかる)
2015年12月15日大人になってくると、ちょっとした体の不調から忍び寄る “老い” におののいたり、いつもの自分らしさに迷いが出て、とてもネガティブな気持ちになってしまうことがあるかもしれません。「いまの衣・食・住も、自分の取る態度や発言も、このままでいいのかな?」そんなふうに思ったら、“生きること” の根源に語りかけてくれる本を読んで、生きる勇気を得ることをおすすめします。まずは体調面。表面的な部分だけに惑わされず、それこそ10年後のいい状態を意識して、よりナチュラルに、より本質的に、自分の日常を見直したいもの。健康あってこそ地に足の着いた衣食住、ライフスタイルは、さらに美しく磨かれるに違いありません。「冷えとり健康法」を生き方の根幹に置くと楽になれる▼冷えとり健康法 マーマーマガジン別冊 body&soul服部みれい(株式会社エムエム・ブックス)知られてきたとはいえ、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。進藤義晴医師の名著「万病を治す冷えとり健康法」(農文協)が基本となった健康法で、大ざっぱにいうと、頭寒足熱をキープし、心臓への血流をよどみなく巡らせてデトックスする方法です。具体的には、足先のほうが体温が低いので、シルク×コットンの靴下の重ね履きと半身浴で、冷えも毒も取る。食べ過ぎない、自己本位な考え方をやめる、などなど。ゆる~くこのメンテナンスを始めてから7年目を迎えます。様々な健康法、美容法、エステなど一通り体験した後、地味でシンプルなこの方法に行き着きました。何より精神的に安定したのが嬉しいです。高いものを買い続けなくていい。何が正しいか基本を知っていると、過剰に不安を募らせなくていい。私が冷えとりを知るきっかけになった、マーマーマガジンから発刊された本書は、おしゃれで楽しい実践編。必ずお役に立つはずです。「ホーム スイート ホーム」でライフスタイルを美しく彩る▼ホームスイートホーム 暮らしを彩るかれんな物がたり桐島かれん(アノニマ・スタジオ)桐島かれんさんのお店、ハウス・オブ・ロータスに最初に取材に伺った時、置いてある物だけでなく飾り方や楽しみ方が小粋で、その物にまわるストーリーが映画のワンシーンのように次から次へと浮かんできて、わくわくとエキサイティングな気持ちになったことを覚えています。生活を楽しむって、まさにこういうことなんだな、と。それがそのまま本になり、かれんさんのピュアで気取らない言葉とともに、深くこちらに響いてくるのが本書です。パリの蚤の市で見つけたという古いバカラのショット・グラスも、花柄に惹かれたというチベットのキャビネットも、1950年代のデッドストックのビーズ刺繍のカーディガンも、みんな彼女の息吹とともに日常生活の中で生きていて、そこが素敵! ご主人の写真家、上田義彦さんの美しい写真が楽しめるのも眼福です。基本にして最強のスタイリングバイブル「『好き』を超えたら『似合う』がある」▼『好き』を超えたら『似合う』があるパーソナルスタイリストが教えるおしゃれリアルルール政近準子(集英社)パーソナルスタイリストとして14年のキャリアを持ち、政治家やビジネスウーマン、専業主婦の方など、様々な職種、年齢の女性たちに絶大な人気を誇る、政近準子さんの新著。多くの女性が、ある年齢に差しかかると「何を着たらいいのかわからない」「着たい服がない」と惑う。そんなファッション迷子たちの窮状を、Q&A方式で具体的に救ってくれるのが本書です。イタい服装にならないよう、大人のおしゃれセンスを養いたいですね。特にキレイスタイル読者に向けて、政近さんにインタビューをお願いしました。――アラフォー女性が、一番美しく見える着こなしについて教えてください。「まず、美しく『見える』服から、美しく『魅せる』服、という意識に変えて欲しいなと思います。また、美しく見せようとするだけでは、自己満足に陥ることもあります。この差はちょっとしたことなのに、大きな人生の差を生むことでしょう」――それは大変! 『魅せる』といいますと?「華やかで特別に思えるかもしれませんが、魅せる服装には、今日からできることがたくさんあります。なぜなら、新しい服が絶対必要ということではないからです。意識を変えるだけで一歩前進できるのです。ワードローブを整然とするだけで、最後に差がつく着こなしになりますよ。繊細さや気品が生まれ、たとえカジュアルな服装でもエレガンスが漂ってくると思います」――何を着るか、いつも迷ってしまうのですが…。「購入する時に『とりあえず選ぶ』のではなく、『吟味し、選びきる』ことが大切です。これにはまた、自身のワードローブが把握できていないと、本当に何が必要で活用しきれるのかがわかりません。選びきるには、現状にきちんと向き合うことが重要です」――お洒落に魅せたい気持ちはあるのですけれど…。「周囲と比べて張り合うのではなく、周囲と自分の違いは何か、その違いこそを心から受け入れ、もう『ないものねだり』からは卒業することです。それには、自分のかけがえのない持ち味を愛し、自分では欠点だと思っていたことにも目を向けてみてください。身の丈に合った、それでいて最高のパフォーマンスができることが大切です」――自己最高のパフォーマンスとは?「わかりやすく言えば、人生の質を上げるように、服装の質もできる範囲で上げること。高価なものにする、というだけのことではありません。同じ金額でも、その価値をどう自分で立証できるのか。こんなもんかなと、いつもと同じ自分に甘んじないこと。そうやって選び抜いた服は、あなたをきっと美しく輝かせるはずです」いかがですか? 着ることはまさに生きること。決しておろそかにできません。本書には写真がないのですが、キレイスタイル読者のために特別にお願いして、目次にある二つの項目から写真つきでアドバイスをいただきました。「ミニスカートって何歳まではけますか?」と「帽子のおしゃれ」についてです。ぜひ参考になさってみてください。Q.ミニスカートって何歳まではけますか?左)大人のミニスカートは、シャープにクールなイメージで、あくまでも「格好よい」を目指すか、「エレガント」に徹するかの二択だそう。年齢の出やすい脚は、タイツやブーツでカバーし、シンプルな台形デザインで張りのある生地なら、すっきりシャープに。中央)黒いチュール付きの台形ミニスカートでエレガントに。「甘いですが、黒でギャザーではないので、大人が履いてもいけます。インナーには、抜け感のあるロゴTを」。右)「ツイードのスーツは、スカートがミニだとかえって若々しく履けますよ」。今期流行のカーディガンっぽい羽織を合わせて。Q.帽子のおしゃれについて左)「中折れ帽は、基本マニッシュなのでクールな物との相性は良いのですが、アラフォー女性には、ハードよりソフトな印象が加わったほうが良いでしょう。カラーも黒より茶かグレー、写真のように思い切って少し明るい色を被ると、顔が明るく優しい印象になります」。ファーと合わせてシックな着こなし。中央) これからのパーティーシーズンにお薦めのクロッシェ。初心者も被りやすいそう。「クロッシェタイプは、ポイントになるデザインの位置をいろいろ変えてみると、似合う位置や新鮮な被り方を発見できます」。右) ニットと中折れ帽。「よく、深く被らず後頭部に引っ掛けるようにしている人がいますが、若い人の流行の被り方ですね。大人は基本的に深めに被るほうが、洗練されて見えます」と、政近さん。
2015年11月24日子どものころに読んだ絵本のなかの食べものの記憶って、鮮明に残っていませんか。今回はおいしそうな食べものが出てくるロングセラーの絵本を5冊、ご紹介します。■5位:『パンやのくまさん』(福音館書店)30万冊くまのパン屋さん、ではなく、パン屋のくまさん、というタイトルがミソ。ひとりでパン屋を切り盛りするくまさんの一日が、ていねいに描かれています。くまさんのつくったパンやパイ、タルト、クッキー、マフィン、どれもこれも、本当においしそう! 決して上手な絵ではないのだけれど、くまさんと、くまさんのつくるものに対する愛情が絵からあふれています。■4位:『おばけのてんぷら』(せなけいこ作、ポプラ社)93万冊せなけいこさんのちぎり絵芸術、ここに極まれり。夜、うさぎさんが天ぷらをあげています。サクサク音がしてきそうでおいしそうな天ぷら!ところがおいしそうな匂いにつられておばけがやってきて……。「あ~、てんぷら揚げたい!」と思ったのは筆者だけでしょうか。■3位:『くだもの』(平山和子作、福音館書店)167万冊まず、まるごとのくだものが出てきます。次のページでは、皮をむいたくだものが「さあ、どうぞ」と差し出されます。子どもでなくても、つい手が伸びてしまいそう!言葉をおぼえはじめた子どもが、なしを「りんご!」と間違えたりするのもかわいいもの。最後のバナナは、自分でむけるもんね。■2位:『ぐるんぱのようちえん』(西内ミナミ文、堀内誠一絵、福音館書店)222万冊体の大きなゾウ、ぐるんぱはとても気が小さくて、やることなすこと、なかなかうまくいきません。せっかくみんなに応援されて、働き始めてみたものの、つくるものみんな大きくて、失敗ばかり。そんなぐるんぱがつくった「とくだいびすけっと」、食べてみたい! と思いませんでしたか? 絵本のすごいところは、「こんなのがあったらいいな」が実現してしまうところ。水彩タッチで描かれたぐるんぱや子どもたちも、かわいい!■1位:『ちびくろサンボ』(ヘレン・バナーマン文、フランク・トビアス絵、岩波書店、瑞雲舎他)シリーズ累計260万冊一時、人種差別的観点から論議を醸した絵本ではありますが、それにしたって、木のまわりをぐるぐるまわってバターになってしまったトラの描写はあまりに強烈!それをすくって家に持って帰り、お母さんのマンボはホットケーキを焼きます。サンボは169枚も平らげてしまうというんだから、「どれだけおいしいんだろう?」と子ども心に思った人は少なくないはず。*写真で見るより、絵の方が@おいしそうにみえるものってありますよね。大人になったいまなら、自分でつくることもできるかもしれません。「とくだい」とまではいかないにしても、ぐるんぱみたいな大きなビスケット、今度のお休みに焼いてみませんか?(文/Kinkiii)
2015年11月20日松屋銀座8階イベントスクエアで12月9日から28日まで、展覧会「絵本原画からアニメまで スノーマン展」が開催される。『スノーマン』は1978年にイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズによって描かれた絵本。日本をはじめ世界60ヶ国以上で出版されており、82年、2012年にはアニメ作品として展開。アカデミー賞にもノミネートされている。同展では絵本の全場面の原画18点、アニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示。「スノーマン」の魅力を紹介する。展示は1章から3章、エピローグと分けられており、1章では「スノーマン・絵本の世界」として絵本の全場面の原画18点を展示。2章「スノーマン・アニメーションの世界」ではアニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示する。さらに3章「スノーマンを描いたブリッグズの世界」では作者ブリッグズと彼が描いたスノーマン以外の絵本約14点を紹介。またエピローグ「スノーマン・メモリアルゾーン」は撮影スペースとなっており、スノーマンやスノードッグと一緒に記念撮影ができる。会期中の12日、13日、19日、20日にはスノーマンとの記念撮影会も開催される予定。また、グッズコーナーでは「スノーマン×CANDYBOUQUET」(1,620円から2万7,000円)を販売。この他、マグカップ(3,780円)、ハンカチ(2,160円)、フィギュリン(5,940円)といった展覧会先行販売品など約300点のグッズがそろう。なお、11月25日からは松屋銀座のクリスマスプロモーションとして、スペース・オブ・ギンザの吹き抜けに約6.5mの巨大スノーマンバルーンが登場する。【イベント情報】「絵本原画からアニメまで スノーマン展」会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1会期:12月9日~28日時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで12日~24日は20:30閉場/最終日は17:00閉場)料金:一般700円(500円)、高大生500円(400円)、中学生400円(300円)、小学生300円※()内は前売り料金
2015年11月20日あなたが最近泣いたのはいつですか? 大人になると、子どものように素直に感情表現する機会がめっきり少なくなるものですよね。そんな時には、子どもと一緒に思いっきり絵本の世界にひたりきって、涙を流してみるのもいいかもしれません。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「子どもも大人も泣ける絵本ランキング」をご紹介します。1位 100万回生きたねこ 作・絵:佐野 洋子/出版社:講談社 「100万回生きたねこ」(絵本ナビ紹介ページ) 何人もの飼い主に愛され、何度も死んでは何度も生きかえってきた猫。初めて「のら猫」として生きた時、自分を好きになることができ、運命の相手と出会うことに。自分を愛するすばらしさを知り、自分より愛すべき存在ができた時に本当の悲しみの意味を知ることになる…。この絵本を読んで、子どもがどう感じるのか聞いてみたくなる、深い味わいの作品です。2位 だいじょうぶだいじょうぶ作・絵:いとう ひろし/出版社:講談社 「だいじょうぶだいじょうぶ」(絵本ナビ紹介ページ) 登場人物の僕とおじいちゃんは、毎日のように何てことのないお散歩をしていた。のんびり歩くだけだけど、新しい発見や出会いがあって楽しかった。でも、成長するにつれて困ることも、怖いことも増えてきた。そんな時、おじいちゃんの「だいじょうぶだいじょうぶ」が心のおまじないとしてずっと僕を支えてくれた…というストーリー。いつしか僕も大人になって…のところで、感慨深い思いがこみあげます。生きていくために必要な強さ、それは日常の中から自然と育まれるもののようですね。3位 おまえ うまそうだな作・絵:宮西 達也/出版社:ポプラ社 「おまえ うまそうだな」(絵本ナビ紹介ページ) 産まれたばかりのアンキロサウルスの赤ちゃんを食べようと近づいたものの「おとうさーん!」としがみつかれたことをキッカケに、とまどいながらも父親のふりをし始めるティラノサウルスの姿がなんとも愛しく、微笑ましいお話です。笑いがあって涙がある、恐ろしいタイトル(笑)からは想像もつかない、愛にあふれた絵本です。「情」が「愛情」に変わる様子が具体的で分かりやすく、子どもも大人も共感しうる1冊です。 4位 やさしいライオン 作・絵:やなせ たかし/出版社:フレーベル館 「やさしいライオン」(絵本ナビ紹介ページ) 「アンパンマン」の作者である、やなせたかしさんの作品です。みなしごのライオンと育ての親である犬は、同じ動物ではないけれど強い絆でしっかりと結ばれています。人間の都合で離ればなれになってしまった2匹。それでも消えることのない愛情の深さに親として自身の心を重ね、グッときてしまうママもいるはず。「離れてもお互いを思う」ことさえ忘れなければ、消える絆もないことを学べる1冊です。5位 おじいちゃんがおばけになったわけ作:キム・フォップス・オーカソン/絵:エヴァ・エリクソン/訳:菱木 晃子/出版社:あすなろ書房 「おじいちゃんがおばけになったわけ」(絵本ナビ紹介ページ) 「この世にわすれものがあると、人はおばけになる」という本の言葉を信じて、死んだはずのじいじと一緒に忘れ物探しをする僕。はたして忘れていた物とは…? テーマとなっているのは死だとしても、暗いイメージはまったく感じさせません。肝心の忘れ物が分からず、所在無げなじいじの立ち姿がなんともかわいらしく、「身近な人の死」という出来事がどういうことかも伝えてくれる絵本となっています。親子でほろっとしてしまう「子どもも大人も泣ける絵本」をご紹介しました。涙とともに、「優しい気持ち」の大切さを改めて実感できる本ばかりです。ぜひ、参考にしてみてくださいね!データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月20日ふと手に取った本からインスパイアされて、旅に出たくなることはありませんか? 表紙の色合いや佇まいが気になって、なんとなく手にしただけなのに、パラパラとページを繰り、写真や絵や行間から立ち昇る街の匂いやざわめきに触れた途端、一瞬にして心を奪われてしまうことが…。いわゆるガイドブックとはひと味もふた味も違って、旅そのものへの憧憬をかきたて、心を自在に羽ばたかせてくれる魅力的な本を、3冊ご紹介しましょう。わざわざ休暇をとらなくても大丈夫。今すぐ旅立てますよ。さあ、行ってらっしゃい!「北欧とコーヒー」が連れていってくれるお洒落な北欧巡り表紙のきれいなブルーが目に留まり、書店で思わず手に取ったら、中身が濃くておもしろく手離せなくなりました。著者の萩原健太郎さんは、デンマークに留学経験もあるライター&フォトグラファー。北欧デザインに心惹かれたことが、出合いの発端だそうです。「なぜ、ヨーロッパの辺境から、世界中の人々に愛されるデザインが生まれたのか。何度も北欧を訪れ、現地の人々と会話を重ね、自分なりに見えてきたものがあるが、まだ確信は持てていない。ただ、彼らが自分たちの生き方に誇りを持ち、幸せを感じながら暮らしていることはわかった。そして、彼らのかたわらには、いつもコーヒーがあった」と、素敵な前書きにもあるように、本書はコーヒーで北欧を巡るユニークな切り口の本。カフェ、雑貨、ムーミン…、一杯のコーヒーから見えてくる北欧のライフスタイルが楽しい! 感激したのは「フィンランド映画とコーヒー」という章。アキ・カウリスマキ監督の「街のあかり」やクラウス・ハロ監督の「ヤコブへの手紙」など、映画の中のコーヒーを飲むシーンから、彼らとコーヒーの関係を味わい深く描き、芳しい余韻を残します。「台湾旅ノート」で満喫できるゆったりした時間が愛おしいふんわりと優しい色合いのイラストに惹かれ、読み進むうちに、ああ、これは台湾の穏やかで優しい人々の印象と同じだなあ、と感じてなごみました。旅するイラストレーター・おおのきよみさんが描くイラストは、ナチュラルでたゆたうような時間が流れる台湾の温度や香りまでも活写。彼女の鮮烈で豊かな旅の記憶が、私たちを旅路へと誘います。「旅行中はいつでもスケッチブックと一冊のノートを持ち歩く」というおおのさん。その時思ったことや会話の切れ端、お天気や食べたものをささっとメモ。「スケッチブックとともに生まれるこの旅のノートは私の旅そのものであり、帰国後の自分に贈る最高のお土産でもある」と語る彼女が、2008年から2014年までの7年間、台湾各地を巡って書いた旅ノートとスケッチを再構成し、丁寧に編まれたのが本書です。「行列のできる麺店」「また泊まりたいホテル」「思い出の食堂」「旅のお土産」といったお役立ち情報も満載ですが、大好きなのは「台湾色見本」という、街の壁や植物などのカラーサンプルを分類したページ。「感動した風景を持ち帰りたい」気持ちが色合いに特化されていて嬉しいです。「簡単な絵の描き方」が載ったページも。ぜひお試しを!「インド ラージャスターンのカラフルな街」を読んで来年こそインドに行きたい鮮やかな表紙を目にした瞬間、スパイスと果実が混ざったような香りが漂ってきた気がして、うっとり! 著者の石竹由佳さんは、イタリア留学でジュエリーを学び、帰国後はジュエラーの名店に勤務しますが、世界40カ国以上を旅するうちに、インドの伝統的で繊細なハンドクラフトに魅せられ、2013年、インドのジュエリーやテキスタイルを輸入販売する会社を設立した方。本書は、インドに日常的に通いつめる彼女の美意識の結集です。インド北西部、ラージャスターン州。ピンクの街ジャイプル、青の街ジョードプル、黄金の街ジャイサルメール、白亜の街ウダイプルと、街ごとに色分けして描かれているのが美しく魅惑的。石竹さんお気に入りのホテルやアーユルヴェーダでデトックスするクリニックなども、インドに精通する彼女ならではの親身なチョイスが素敵で、今すぐ訪れたくなります。そんな石竹さんにインドの魅力を伺ってみました。「インドの人は、私が思うに世界で一番、ホスピタリティに溢れてる人々です。たくさん旅をしているとはいえ、ここまで深く海外の人と関わったのは、インドが初めて。1ヵ月滞在した後、またすぐに3週間行き、帰国したばかりなのに、また行きたくなる。ヨーロッパよりも刺激的。インドではすべての神経が刺激されるんです。もちろん良い時も嫌な時もあるけれど、なにより人が魅力。人との結びつきが激しいのが魅力。人とふれあいながら、こんな人がいるのか! こういう人生もあるんだ(笑)! と思う瞬間が好きです。人と違っても批判しない。どんな人も受け容れる包容力がインドの魅力かな」インドに呼ばれた人しかインドには行けない、と聞いたことがあって、自分は呼ばれてないと思ってましたが、この本を読んで、来年こそは…という気持ちが湧いてきました。いかがでしたか? 人生も旅の楽しみ方も人それぞれですが、できるなら味わいつくしたいですよね。この3冊で、新たな旅立ちへと心を向けられますように…。
2015年11月13日チョコレートやカステラでできたお菓子の家が登場する普及の名作「ヘンゼルとグレーテル」。「家がお菓子でできているなんて…、なんて幸せ!」と幼心にうっとりしたことのある人もいるかもしれません。そうした「美味しそうな食べ物」が登場する絵本って意外と多いようです。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から親子で楽しめる「美味しそうな絵本ランキング」をご紹介します。1位 くだもの 作:平山 和子/出版社:福音館書店 「くだもの」(絵本ナビ紹介ページ) 離乳食がスタートし、いろんな食べ物に興味を持ち始めた赤ちゃんにおすすめの絵本です。すいかやももや、ぶどうなど、普段スーパーで手に入る果物がとても鮮やかに、みずみずしく描かれています。「さあ、どうぞ」と果物をさしだされるシーンは、ママも思わず手ののばしくたくなります。果物そのものから、包丁で切り分けた後の姿まで分かるので、子どもの「この果物は、切るとどうなっているんだろう?」と疑問を解決することもできますよ。2位 ぐりとぐら 作:中川 李枝子/絵:大村 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐら」(絵本ナビ紹介ページ) 「小さいころに読んだことがある!」というママも多い超ロングセラーの名作は、料理することと食べることが大好きな「ぐり」と「ぐら」が主人公です。森で見つけた大きな卵でカステラを作ることにした2匹のまわりに、続々と動物たちが集まってくる…というお話ですが、このカステラがまた美味しそう! みんなで分け合う姿にも「あたたかさ」を感じられる、世代を超えて愛される絵本です。3位 しろくまちゃんのほっとけーき作:わかやま けん/出版社:こぐま社 「しろくまちゃんのほっとけーき」(絵本ナビ紹介ページ) しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作る。ただそれだけなのに、ママと子どもの心をこんなにもつかんで離さないのは、ホットケーキ作りの描写にあります。「ぽたあん」から始まって、1秒1秒焼けていく様子が細かく描かれ、「ぴちぴち」「ぶつぶつ」「ぺたん」「ふくふく」「ぽいっ」とひっくり返すところまで、まるで自分も一緒にお手伝いしている感覚に。ここまでシンプルに、美味しそうに見せる絵本は、ほかにないと言ってもいい、「心が満腹になれる」絵本です。4位 からすのパンやさん 作:かこ さとし/出版社:偕成社 「からすのパンやさん」(絵本ナビ紹介ページ) カラスのパン屋さんに赤ちゃんが産まれ、お世話におわれてパンが黒焦げや半焼きになってしまい、お客さんが遠のいてしまう…という序盤から、カラスの子どもたちのおやつとなった売り物にならないパンが、今度は評判に…というどんでん返しまで、ストーリーも楽しめる絵本です。黒焦げなのに美味しそうな、つやつやとひかるパンの焼き色が食欲をそそります。子どもたちの意見を取り入れて新しいパンをつくるという、親子の共同作業も子育ての参考になりそうですね。5位 きょうのおやつは作:わたなべ ちなつ/出版社:福音館書店 「きょうのおやつは」(絵本ナビ紹介ページ) 絵本を開くと片側がミラーのようになっていて、絵本を直角に開くことで立体的に見える「しかけ絵本」、いわゆる目で楽しめる絵本です。牛乳がボールにそそぎこまれる様子や、出来上がったホットケーキにシロップをかけるシーンは特にリアルで「なにこれ!」「不思議~!」と子どももキラキラした目で楽しんでくれます。絵本の見せ方は、時代とともに進化していることを知る、ママも驚きの絵本です。思わずゴクリとのどがなる、美味しそうな絵本をご紹介しました。親子で楽しむおやつやランチの参考にしてみてもいいですね!データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月13日赤ちゃんが笑うのはいつ頃からでしょうか。産まれたばかりの赤ちゃんは視力もぼんやりしており、寝たり、おなかがすいて泣いたりで精一杯。まわりの反応に笑顔を見せるのは早くても3~4ヵ月が経った頃かもしれません。赤ちゃんから笑顔を引き出すためには、ママやパパとのスキンシップもとても大切ですが、そのタイミングや内容は赤ちゃんによって異なることも。まずは気軽に、絵本などの読み聞かせで、赤ちゃんの笑いのツボを探ってみるのも良いかもしれません。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「赤ちゃんの笑顔が見られる絵本ランキング」をご紹介します。1位 くっついた作・絵:三浦太郎/出版社:こぐま社 「くっついた」(絵本ナビ紹介ページ) ママのほっぺと赤ちゃんのほっぺがくっついている表紙の「くっついた」は、何かと何かがくっつく、という単純明快な絵本ながら赤ちゃんの好奇心をくすぐります。ぞうが、あひるが、金魚が…とめくるうち、赤ちゃんのほうから「くっついた!」といってくれる日も遠くありません。作者の三浦さんの、自身も子育てをしながら、赤ちゃんとのふれあいの中でこの本を作ったというエピソードにも、ほっこりしますね。2位 おててがでたよ作:林 明子/出版社:福音館書店 「おててがでたよ」(絵本ナビ紹介ページ) 着せてあげていた洋服も、いつしか自分ひとりで着られるようになるもの。でも最初は、頭や手をどこから出していいのかわからなくて、いつまでももぞもぞと奮闘していましたよね。この絵本は、そのころの赤ちゃんのかわいさがたっぷりつまっています。すっぽりかぶった大きめの洋服から「おててがでて、あたまがでて、次は…」とすすんでいく物語に、赤ちゃん自身もワクワクした視線を向けるはず。体のパーツを覚える、いい機会にもなりそうですね。3位 どんどこももんちゃん作:とよた かずひこ/出版社:童心社 「どんどこももんちゃん」(絵本ナビ紹介ページ) どこまでもどこまでも「どんどこ」すすんでいく、ももんちゃんが主人公のお話。川にかかった橋も、急斜面の山も、くまさんでさえ「どーん」と投げ飛ばしてしまうももんちゃんが急いでいる、その理由とは…?ママが「どんどこ、どんどこ」と繰り返し読み聞かせることでリズムがうまれ、知らないうちに赤ちゃんもそのリズムに体を合わせているかもしれませんね。4位 おひさま あはは作:前川かずお/出版社:こぐま社 「おひさま あはは」(絵本ナビ紹介ページ) 子どもの機嫌がどうにも悪い…そんな時には、この絵本がおすすめです。おひさまも、ことりも、おはなも、本に登場するものはみんな笑っているのに、僕だけが笑っていない。それじゃあ、何だかつまらない。だったら、ママと一緒にみんなみたいに笑ってみよう!「笑うことは楽しいことなんだ」と、知らず知らずのうちに赤ちゃんが学べる、笑顔あふれる絵本です。5位 いいおかお文:松谷 みよ子/絵:瀬川 康男/出版社:童心社 「いいおかお」(絵本ナビ紹介ページ) 主人公・ふうちゃんの下にやってきて「いいおかお、みせて」という猫。次々とやってくる動物たち。最後にやってくるお母さんがいった言葉とは…? 子どもにとっての「いい顔」とは、どんな顔なのでしょう。ニカっとたくさん歯のみえる顔、くしゃっとした柔らかな顔、はにかむような恥ずかしげな顔…。子どもにとってのいい顔はきっと、子どもの数だけあるのかもしれません。絵本を読み終えたらぜひ「いいおかお、ママにみせて?」と赤ちゃんに話しかけてみましょう!赤ちゃんの笑顔を見たママも笑顔になれる、そんな絵本をご紹介しました。親子のお気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月06日海外の絵本には、国内のものにはない魅力がつまっています。色合いがはっとするほど鮮やかだったり、逆にモノトーンのシックなタッチだったり。ミリオンセラーの10冊を集めてみました。■10位:『もりのなか』(マリー・ホール・エッツ作、福音館書店)103万冊子どものころって、想像の世界と現実との堺があまりなかった気がします。モノクロで描かれたシブい絵本なのですが、静かでにぎやか。だんだん増えていく動物にあわせて、ゆっくり、ゆっくり読んでみてください。■9位:『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック作、冨山房)114万冊暴れん坊のマックスは、ある日、いたずらが過ぎたため、夕食抜きで子ども部屋に閉じ込められます。そこからはじまるマックスの冒険物語。こわいけどかわいいかいじゅうたちと、子どもならではのドヤ顔を決めたマックス少年が魅力的に描かれています。■8位:『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン作、岩波書店)116万冊クラシックでかわいらしいタッチで描かれているのに、あらためて読むと、現代の環境問題にも通じる衝撃の絵本。子どもにもわかりやすく、最後はハッピーエンドで結ばれていますが、いろいろ考えさせられる絵本です。■7位:『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』(バージニア・リー・バートン、福音館書店)136万冊いたずらきかんしゃちゅうちゅうの大暴走を、楽しい擬音いっぱいで描いた絵本です。「ちゅうちゅう、しゅっしゅっしゅ!」と声に出せば、子どもでなくても楽しくなってきます。もともと、機関車好きの最初の子どものために著者が描いたお話だったそうです。モノトーンで描かれた機関車がとても躍動的です。■6位:『どろんこハリー』(ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、福音館書店)188万冊どろんこ遊びって、いつのまにか深みにはまってしまうもの。お風呂が嫌いで、どろんこ遊びが大好きなハリーに、『あれ、うちの子だ!』と思ってしまうママもいるかもしれませんね。最後はおうちに戻れて、めでたし、めでたし。それにしても、きょとん、としたハリーの表情がかわいい!■5位:『新ウォーリーをさがせ!』(マーティン・ハンドフォード作、フレーベル館)226万冊大ヒットしたウォーリーシリーズ。子どもにちょっとじっとしていてほしい場所に、この本を持っていきましょう。どこでも動き回ってしまう子どもでも、夢中になってウォーリーを探し始めますよ。■4位:『三びきのやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン作、福音館書店)252万冊子どもに人気のある本のなかには、常識を超越してしまうものが、しばしば見受けられます。この絵本は、三びきのやぎとトロルとのたたかいを描いたもの。なぜ三びきとも名前が同じがらがらどんなのか? 最後の大きいヤギのやり方は少し暴力的ではないか? など大人は疑問を抱くかもしれませんが、子どもの大好きなハラハラドキドキの原点とも呼べるエッセンスがぎゅぎゅっと詰まった一冊です。■3位:『おおきなかぶ』(A・トルストイ再話、佐藤忠良絵、福音館書店)278万冊ひっぱるときのかけ声、『うんとこしょ、どっこいしょ』。大きなかぶのなかなか抜けない感じを、本当によく表していると思います。子どももこのかけ声は大好きになるでしょう。もとはロシアの文豪トルストイが再話したもの。ロシア語ではこのかけ声、なんていうのでしょうね。■2位:『てぶくろ』(エウゲーニー・M・ラチョフ作、福音館書店)300万冊おじいさんが森で落とした手袋に、森の動物たちが次々と住み着いてしまうお話。窓や煙突がついたりしてどんどんバージョアップしていく手袋ハウスが、最後にあっという間に元の手袋に戻る真冬の森のファンタジーです。■1位:『はらぺこあおむし』(エリック・カール作、偕成社)368万冊カラフルな色味が楽しいエリック・カールの人気作。あおむしがたいらげていく食べものの絵がまたおいしそう!あおむしがきれいな蝶になるページをめくるのが、子どもは大好きです。*ここでは紹介できない絵本もまだまだありますが、前回の国内編に続いて、長く広く読まれているミリオンセラー絵本海外編をご紹介しました。お気に入りの一冊は入っていましたか?(文/Kinkiii)【参考】※株式会社トーハン編集部『ミリオンぶっく2015年版』トーハン
2015年10月30日電子書店パピレスが運営する電子貸本サービス「Renta!」は、会員でなくても100冊の漫画を無料で読むことができる「100冊無料キャンペーン」を10月30日から実施している。期間は11月9日まで(一部作品により期間・巻数は異なる)。今回のキャンペーンでは、『花咲舞が黙ってない プチキス』『ライフ』『新装版 うさぎドロップ』といった映像化された作品も登場。『イタズラなKiss』『サプリ』などの名作漫画も、最大3巻まで無料で読むことができる。なお、同期間中には「入会したら1チケットプレゼント」も併せて実施。11月9日までに「Renta!」に入会すれば、108円相当のチケットがプレゼントされる。
2015年10月30日画家で絵本作家のミロコマチコが10月22日から11月3日まで、アルフレックスショップ東京にて初のインテリア空間とのコラボレーションとなるイベント「たいようのねっこ」を開催している。ミロコマチコは、12年に発表した絵本デビュー作『オオカミがとぶひ』で第18回日本絵本賞大賞を受賞した絵本作家。その後も独自の観察力と色彩感覚による作品で賞を受賞し、昨年は伊勢丹新宿店のクリスマスイベントのビジュアルも担当した。福岡県田川市美術館「おどろう!つちたち」展など、個展や展覧会も多数行っている。ミロコマチコにとって初のインテリア空間との取り組みとなる「たいようのねっこ」では、大小の過去作品群とともに、 “太陽”をテーマに今回のために制作された家具のペイント作品を展示。アルフレックスの最新パーソナルソファ「ジュリオ(GIULIO)」、「モニカ(MONICA)」をキャンバスに、独特の色使いで生き物や草花たちが描かれた。また、27日の18時から19時までは、音楽とのセッションによるライブペイントも実施。「おやすみ、たいよう」と題し、太陽が沈んで夜がやってくる様子が、音楽とともに1枚の絵で表現される。その他、ミロコマチコが絵を担当した最新書籍『つちたち』の原画などを展示する他、10月30日の17時から20時までは山フーズの小桧山聡子の料理なども登場するパーティーを開催する予定だ。【イベント情報】アルフレックス × ミロコマチコ「たいようのねっこ」会場:アルフレックスショップ東京住所:東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクェア1階会期:10月22日~11月3日時間:11:00~19:00定休日:10月28日
2015年10月25日変化が目まぐるしい世の中でも、よい絵本は長く読まれています。そこで、100万部も売れている、0歳児からでも楽しめる絵本を10冊ご紹介します。どれも「これ、あった!」と思う絵本ばかりですよ。■1:『いない いない ばあ』(松谷みよ子文、瀬川康男絵、童心社)569万部いないいないばあの絵本は数あれど、この絵本に出てくる動物たちの『ばあ』の顔は強烈!どんな恥ずかしがり屋の人でも、子どもにこの本を読んであげるときは、思い切り『ばあ!』としてあげてくださいね。キャッキャと大喜びされること間違いなしです!■2:『ぐりとぐら』(なかがわりえこ文、やまわきゆりこ絵、福音館書店)472万部みんな大好き、ぐりとぐら!子どもたちの記憶にいつまでも残る、フライパンいっぱいの大きな『かすてら』の出てくるあの最強絵本の登場です。他にも、大きな鉄のフライパンや、きっとホウロウなんだろうな、と思わせる赤いフチの白い大きなボウルも萌えポイントです。■3:『ねないこ だれだ』(せなけいこ作、福音館書店)268万部せなけいこさんの描く絵は、かわいいけれど、ちょっとこわい。そんな魅力を最大に味わえるのが、この絵本。なかなか寝ない子、おうちにいませんか?「よなかはおばけのじかんだぞ、寝ないとおばけが……」トラウマにならない程度に、楽しく読んであげるといいかもしれません。■4:『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん作、こぐま社)267万部昨今のパンケーキ人気に押されて、やや後退した感のあるホットケーキ。しかし、この絵本を読めば、「お母さんのホットケーキ、おいしかったな~」と、大人読者のメモリーも一気にフラッシュバックすることでしょう。なにげにレシピにもなるこの絵本、お手伝いをしたい年頃のお子さんと一緒にホットケーキをつくってみるのもいいですね。たまごのひとつやふたつ、落とすのはご愛嬌です。■5:『きんぎょがにげた』(五味太郎作、福音館書店)228万部金魚鉢から逃げ出した金魚の大冒険! ページをめくって、金魚の行方を追います。『どこかな?』といってあげると、子どもは喜んで指差すでしょう。探し絵絵本の決定版!■6:『からすのぱんやさん』(かこさとし作、偕成社)224万部数あるパン屋さん系の絵本のなかでも、これは元祖といえるのではないでしょうか。街のパン屋さんでもインテリアとしてこの絵本を置いている店が多い気がします。けっこう文字数は少なくないので、小さなお子さんにはパンのページを見せてあげるだけでもよいでしょう。なにせ、いろーんな種類のパンが描かれているので、一緒に『これなーに?』とあてっこしても楽しめます。■7:『しょうぼうじどうしゃじぷた』(わたなべしげお作、福音館書店)206万部車、特に消防自動車には、小さな男の子を引きつけてやまない魅力があります。ピカピカに磨き上げられた真っ赤な車体。普通の車にはついていないホースやハシゴも興味をそそります。何度も読んであげるうちに、意味もわからないのに文章を暗記してしまう子どももいるほど。『ちいさいけれど、すごくせいのうのいい』じぷたの活躍に、子どもは夢中になるでしょう。■8:『おふろでちゃぷちゃぷ』(松谷みよ子文、いわさきちひろ絵、童心社)186万部お風呂に入りたがらない子は多いものですが、この絵本では、お風呂好きのあひるに誘われ、小さな男の子が自分で服を脱いで、湯船に飛び込むまでが楽しく描かれています。子どものいる人は、最後のページの『あたまあらってきゅーぴーさん』をやってみたくなるはず。■9:『だるまさんが』(かがくいひろし作、ブロンズ新社)134万部2008年に登場した『だるまさん』三冊作の1冊目にあたるこの絵本、ぜひ赤ちゃんの頃から読んであげてください。歩けるようになるころになれば、頭を左右に揺らしながら、子どもが読んでーとこの本を持ってやってきますよ。■10:『ねずみくんのチョッキ』(なかえよしを文、上野紀子絵、ポプラ社)103万部小さな動物から大きな動物へ。同じことばのやりとりが繰り返されるうちにねずみくんの悲劇が起こります。しかし、「悲劇は喜劇でもあるのだ!」という驚きのオチに、子どもはいつか、人生の機微を知るでしょう。*子どもが生まれたことで、再会する絵本もあるでしょう。大人になって、ふと書店で手にとった懐かしい絵本もあるでしょう。深まる秋の夜長、絵本の魅力に浸りきってみてはいかがでしょうか。(文/Kinkiii)【参考】※株式会社トーハン編集部『ミリオンぶっく2015年版』トーハン
2015年10月17日日本手帖の会(にほんてちょうのかい)は、イベント「第4回・手帳100冊!書き比べ総選挙!!」を開始した。同イベントは、国内で発売される手帳の中から同会が選定した100冊の展示を行うというもので、2012年に初開催した。参加者は展示する手帳を自由に手に取って試し書きができる。フォーマット・デザインや書き心地の点から気に入った手帳に投票。国内3会場での投票結果を集計してランキング発表を行う。昨年は東京、神戸、大阪、横浜の4会場で、のべ1,200人以上が来場した。会場では同会会員をはじめ、多くの手帳ユーザーが交流を図り、情報交換の場にもなったという。昨年特別開催した台湾(台北市)でも、多くの台湾ユーザーが来場し、日本の手帳文化に触れた。今年も台湾側からの強い要望により、昨年に引き続き開催することが決定した。同イベントは、10月31日~11月1日に横浜会場(横浜市なか区民活動センター)、11月27日~29日に台北会場(台北市・金石堂書店 城中店)で開催。東京・神戸会場での実施は終了している。参加費は無料。また、12月5日には、国内3会場での投票結果を集計して順位を決定する「感謝祭」を、東京都お台場の東京カルチャーカルチャーで開催する。
2015年10月16日最近、ママが泣ける絵本として「ママがおばけになっちゃった」(作/のぶみ 講談社)が人気を集めていますね。放送作家の鈴木おさむさんもブログでその魅力をつづっていました。絵本は子どものためのものとして考えている人も多いですが、実は大人になっても、涙してしまうほどの力を持っています。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「ママが泣ける絵本ランキング」をご紹介します。1位 ちょっとだけ作:瀧村有子/絵:鈴木 永子/出版社:福音館書店 「ちょっとだけ」(絵本ナビ紹介ページ) 兄妹が生まれると、これまで100%愛情を注がれていたお兄ちゃん、お姉ちゃんたちは、途端にママにかまってもらう時間が少なくなってしまいます。お兄ちゃんお姉ちゃんとして頑張ってみよう、けどやっぱりちょっと悲しい…。そんな子どもの思いが、この絵本に登場するなっちゃんの姿から知ることができます。2位 おこだでませんように作:くすのき しげのり/絵:石井 聖岳/出版社:福音館書店 「おこだでませんように」(絵本ナビ紹介ページ) いつもお母さんや先生に怒られてばっかりのやんちゃな男の子、「小学校のころいたな~」なんて思う人も多いのでは? そんな男の子の素直な気持ちが描かれたこの絵本は、子どもなりに一生懸命、悩んで、考えて行動している男の子の気持ちを知ることができます。最後はきっと誰もが涙してしまいます。3位 だいじょうぶだいじょうぶ作・絵:いとう ひろし/出版社:講談社 「だいじょうぶだいじょうぶ」(絵本ナビ紹介ページ) 大好きなおじいちゃんは、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と魔法の言葉でいつも「ぼく」の不安な気持ちを優しく包み込んでくれます。でもいつのまにか「ぼく」もおじいちゃんになり…。自分のおじいちゃん、おばあちゃんを頭に浮かべながら読まずにはいられません。4位 100万回生きたねこ作・絵:佐野 洋子/出版社:講談社 「100万回生きたねこ」(絵本ナビ紹介ページ) もはや“大人の絵本”と言っても良いくらいの名作。英語版も出版されており、世界中にファンをもつ1冊です。日本では2013年には森山未來と満島ひかりが、2015年には、NHK連続テレビ小説「マッサン」で紺野役を演じた成河と、深田恭子がミュージカルで演じました。自分のことが大好きだった猫が白猫と出会うことで悲しみと愛を知ります。何度読んでも心に響く作品です。5位.おへそのあな作:長谷川 義史/出版社:講談社 「おへそのあな」(絵本ナビ紹介ページ) 忙しい毎日に負けて、赤ちゃんがお腹にいた時のことをつい忘れてしまったというママたちにもぴったりのこの絵本。お腹の中の赤ちゃんが、おへその穴から家族みんなを見ているとしたら…。そして生まれてくる前、あかちゃんはそっと一言つぶやきます。その言葉とは…? これから出産を控えたママたちにもおすすめの一冊です。あなたは何冊読んだことがありましたか? 絵本は子どものためだけのものではなく、大人も楽しめるものがたくさん。あなたもお気に入りの1冊を見つけてみてください。データ協力: 絵本ナビ
2015年10月16日市民団体「日本手帖の会」は3日より、「第4回 手帳100冊! 書き比べ総選挙!!」を銀座を含む国内3カ所と台北で開催する。○昨年は1,200人が来場した人気イベント同イベントは、日本手帖の会が選定した国内の手帳100冊を展示し、参加者が実際にかき比べて投票を行うというもの。2012年に日本初の試みとして始まり、昨年は東京、神戸、大阪、横浜と特別開催の台北で実施。購入前の手帳100冊に試し書きができる機会とあって、国内会場ではのべ1,200人以上の来場があったという。今年は銀座・横浜・神戸の国内3会場と台北の海外1会場で開催予定。昨年特別開催を行った台北では、多くの手帳ユーザーが現れ、日本の手帳文化を紹介する機会となったという。手帳を通じた国際交流が実現したこと、および台湾側からの強い要望を受け、今年も同地での開催が決まった。開催日程は会場によって異なり、東京会場は10月3日・4日、神戸会場は10月10日・11日、横浜会場は10月31日・11月1日、台北会場は11月27日・28日・29日となる。手帳総選挙の参加費は無料。なお、総選挙の結果は12月5日(手帳の日)に開催予定の「手帖感謝祭」で発表予定。ただし、手帖感謝祭は参加費が有料となる。詳細は後日発表とのこと。
2015年10月02日今回は、ママ自身におすすめの一冊『 Someday 』/Alison McGhee(著)、Peter H. Reynolds(イラスト)をご紹介します。すべてのママに読んで欲しい1冊今回ご紹介する絵本は、どちらかと言うと子ども向けというよりも、ママ向けの絵本です。表紙に描かれているのは、赤ちゃんを高々と持ち上げる母親の姿。One day I counted your fingers and kiss each one.(あの日、私はあなたのちっちゃな指を数えて、キスをしたのよ)というフレーズから始まるこの絵本には、出産を経てわが子が成長していくさまが綴られています。赤ちゃんだったわが子が、今やすっかり子どもへと成長している。出産したあの日の感動と、私がいなくては何もできなかった毎日。それがいつしか、自分でいろんなことができるようになっている――母親としての喜びと何とも言えない寂しさとが相まって、読んでいるうちに自分の育児経験を思い出し、感極まってしまう絵本です。わが子を想う母の気持ち、そしてまた自分も想われているストーリーはその後、成長し、大人になっていくわが子を見守る時代についても描かれています。自分でなんでもできるようになったわが子は、自分自身で嬉しさや悲しみを経験し、心身ともにどんどん成長していきます。やがて、育った家を出て、結婚し、出産を経て、子どももまた親になります。わが子の成長を見守りながら、自分自身も親にそうやって見守られていたことにはじめて気づくのかもしれません。「いつまでもいつまでも、あなたが大切だよ」、そんなメッセージが伝わる、母性にあふれた絵本です。年代を問わず読んで欲しい絵本この本の主人公は、40代頃の女性でしょうか。主人公の子どもの性別は女の子ですが、男の子のママにも、違う年代のママにも、そしてパパにも、年齢、性別を問わずすべての親におすすめの絵本です。絵本を手にした時の年代でも感じ方は違うでしょうし、同じ人でも最初に読んだ時と、5年後に読み返した時とでは、感じ方がかなり変わってくるはずです。この『 Someday 』の日本語訳(邦題は『 ちいさなあなたへ 』)が出版された当時(2008年)の読者層は、下は10代から上は80代まで。幅広い年代に支持された結果、ベストセラーとなり、翻訳者のなかがわちひろさんのもとには、読者から多くの手紙が寄せられたそうです。日本語訳も素晴らしいですが、ぜひ一度は原書で読んでみることをおすすめします。イラストを描いたピーター・レイノルズ氏はすばらしい表現力の持ち主で、柔らかなイラストと手描きの文字の組み合わせが、ひとつのアートとなり、感動を誘います。大事な人への贈り物としていつ読んでもジワジワと涙腺を刺激してくるこの絵本は、大切な人への贈り物としてもおすすめです。育児に疲れた時、子どもを叱りすぎてしまった時、自分にご褒美をあげたい時、ママ自身への読み聞かせにピッタリです。私はいつか、とっておきの時に、娘にプレゼントしようと決めています。これからも皆さんが、英語の絵本を読み聞かせを通じて、楽しい親子の時間を過ごせますように。
2015年09月13日エプソンは1日、ハイアマチュアやプロ写真家向けのインクジェットプリンタ「プロセレクション」シリーズの新製品として、A3ノビ対応の「SC-PX7V II」を発表した。10月上旬から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は50,000円台後半の見込み。SC-PX7V IIは、2011年9月発売「PX-7V」の後継機。プロセレクションシリーズではエントリークラスとなるが、上位モデルと同系統のデザインとなり、高級感とシリーズ一体感がアップした。高い光沢感の8色顔料インクを採用しており、構成はフォトブラック、マットブラック(またはブルー)、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、オレンジ、グロスオプティマイザとなる。PX-7Vの「高彩モード」を引き継ぎ(ブルーインク使用時)、ポジフィルム風の高彩度な写真表現を可能とした。また、画像処理技術「オートフォトファイン!EX」の強化によって、暗部階調性が向上している。スマートフォンやタブレット向けアプリとの対応も高まり、印刷アプリ「Epson iPrint」では設定可能な用紙種類が増え、スマートフォン内の写真を利用して多彩な印刷を楽しむアプリ「Epson Creative Print」にも対応した。前者のEpson iPrintでは、オンラインストレージサービスに保存した写真や文書も、ワイヤレスで印刷可能だ。最大プリント解像度は5,760×1,440dpi、ノズル数は黒系が360ノズル(180×2色)、カラーが1,080ノズル(180×6色)。給紙はオーソドックスな背面給紙で、A4普通紙で最大120枚、ハガキで最大50枚をセットしておける。厚紙やファインアート紙といった用紙は、背面からの手差し給紙を使う。CD/DVD/BDレーベル印刷にも対応している。印刷速度の目安は、L判写真(光沢紙)が約36秒、A3ノビ写真(光沢紙)が約2分30秒だ。印刷コストの目安は、L判写真(光沢紙)で約21.7円となっている。インタフェースとしては、USB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN(Wi-Fi)を装備。本体サイズは使用時がW622×D797×H418mm、トレイなど収納時がW622×D324×H219mm、重量は約12.3kg。
2015年09月01日世界の絵本作家展シリーズ第4回「ART×絵本」が、9月7日までジェイアール京都伊勢丹7階の美術館「えき」KYOTOにて開催されている。03年の「大いなる<子ども>たち」、06年の「絵本作家ワンダーランド」、10年の「絵本の世界へ旅しよう」に続いて開催される同展。DETAIL・FANTASY・COLOR・ANIMALの4テーマで編集された原画の数々が展示される。海外からはハリウッド映画『ジュマンジ』の原作者であり、翻訳の多くを村上春樹が手掛けていることでも知られるクリス・ヴァン・オールズバーグや、フランス・パリの寄宿舎で暮らす女の子を描いた『マドレーヌ』シリーズのルドウィッヒ・ベーメルマンスなど、“絵本のノーベル賞”と称えられる「コールデコット賞」の受賞者4名の作品が出展。アカデミー賞短編アニメ賞を受賞しした『ロスト・シング』のショーン・タンの作品も紹介される。国内からは、酒井駒子や長新太らの原画が登場。特別展示として参加するモーリス・センダック、黒井健などを含め、計14作家による約200作品が展示される。8月22日、23日には黒井健によるサイン会も開催される予定だ。【イベント情報】世界の絵本作家展IV 「ART×絵本」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路町657会期:8月19日~9月7日時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)料金:一般 800円、高大学生 600円、小中学生 400円
2015年08月21日エムディーエスは、同社が取り扱うステーショナリーブランド「モレスキン」より、月ごとに新しい1冊を使用するユニークなダイアリー「12カ月カラーダイアリーボックス」を発売する。発売日は2015年8月19日。価格は5,280円(税別)。本製品は、鮮やかなカラーリングが特徴のノートブック「ヴォランシリーズ」のダイアリー版となるもので、全12冊のカラフルな冊子で構成。それぞれ表紙には月を表す数字が印刷されており、1カ月ごとに新たな1冊を使用する点が特徴となっている。それぞれの冊子は全64ページ/約5mmのポケットサイズで、持ち運びにも便利だ。レイアウトは1日1ページのデイリーダイアリーで、8時~20時の時間軸に加え、メモやタスク管理、スケッチなどに便利な横罫ノートも設けられている。また、日曜日のページにはあえて時間軸を設けず、趣味のページとしても使えるようにした。巻頭ページには、時差表、旅行計画リスト・メモ、飛行機滞空時間表、度量換算表といった情報を掲載する。なお、各月のダイアリーは、付属の専用ハードカバー内にまとめ、1冊のノートブックのように収納が可能。専用カバーには拡張ポケットが備わっており、資料や思い出の物などをダイアリーとまとめて保存可能という。
2015年08月06日蒸し蒸しと暑いこの季節。ちょっとした旅気分で、各国料理を作ってみるのはいかがでしょう? 今回ピックアップしたのはアメリカ。アメリカの料理と聞くと、「どっしり重たい肉料理や甘いデザート」というイメージがあるかもしれませんが、お国柄、さまざまな食文化が入り混じったメニューがあり、冷たいドリンクやアルコールにもよく合いそうです。そのなかで今回は、ハワイとニューヨークで食べられる料理、そしてアメリカの食文化がわかるレシピブック3冊をご紹介します。ハワイ好きなら作ってみたいメニュー満載『ハワイのごはんとお菓子のレシピ』ワタナベマキ、若山曜子(主婦と生活社)まずはハワイ。ロコモコやスパムむすび、パンケーキなど、日本人にも人気のメニューが多いハワイですが、本書によると「ポリネシアの人々が持ち込んだ素朴な伝統料理、アジアやヨーロッパの移民が持ち込んだ世界各国の味、そしてアメリカ本土の食文化が融合してできあがったのがハワイ料理なのだとか。そんなハワイのごはんを料理家のワタナベマキさん、お菓子を若山曜子さんが担当したレシピブックがこちら。上記のレシピはもちろん、ポキ丼、ガーリックシュリンプ、モチコチキン、エッグベネディクトなどのごはんのほか、マラサダドーナツ、ハウピアクリームパイ(ハウピアはココナッツミルクをぷるぷるに固めたもの)などのスイーツ、ドリンクまで、ハワイで食べられるフードを網羅。ハワイへ思いを馳せながら、夏に食べたいメニューが満載です。イメージががらりと変わる、おしゃれなニューヨーク料理『ニューヨークレシピブック』坂田阿希子、伊藤まさこ、仁平綾(誠文堂新光社)ハンバーガーやベーグル、ドーナツ……、忙しいニューヨーカーが片手で食べられそうなフードが思い浮かびますが、実際に訪れると実に多国籍な料理を楽しめるのがニューヨーク。この本は、ニューヨーク在住のライター・仁平綾さんが厳選したおいしい店を著者の3人で食べ歩き、そこからインスピレーションを受けた料理を料理家の坂田阿希子さんが再現。そしてスタイリストの伊藤まさこさんがニューヨークで見つけた器でスタイリングした、おしゃれなレシピブックです。上記のほか、グラノーラやホットドッグ、ステーキなど、ニューヨークでおなじみの料理ももちろん紹介されていますが、ユダヤ料理やカリビアン料理、きゅうりのソーダなど、あまり見慣れないメニューもあり、どんな味なのか作ってみたくなるはず。巻末には著者たちが実際に訪れた店のリストもあるので、今すぐニューヨークに行って食べ歩きしたくなりそうです。パーティーにも役立つ、アメリカの前菜『アメリカン・アペタイザー』アンダーソン夏代(アノニマ・スタジオ)最後はアメリカ・フロリダ州在住のアンダーソン夏代さんによる、アメリカの食文化がよくわかるこの本。タイトルの“アペタイザー”とは、「主菜の前につまむ前菜や食前酒」のこと。ディップやナッツ、サラダ、カリフォルニアロールなどのお寿司だけではなく、メインにもなりそうなバッファロー・ウイングやチキン・フィンガーズなどの肉料理やフライ、パーティードリンクまで、お酒のお供にぴったりのメニューが幅広く紹介されています。ナッツやキャラメル・ポップコーン、オリーブなど、市販のものもあるけれど、簡単においしく、そしてお得にできるようなレシピがたくさん紹介されているのも嬉しい。アメリカのスーパーに並ぶ食材についてなど、コラムも面白く、特にポットラック(1品持ち寄りパーティー)の心得はおもてなしに悩む方の参考にもなるはず。2015年のグルマン世界料理本大賞で準グランプリを受賞した一冊です。お酒と共に食べたくなるようなメニューが豊富なアメリカの料理。食卓で楽しめば、旅気分がますます高まりそうです。・ 『ハワイのごはんとお菓子のレシピ』(主婦と生活社)ワタナベマキ、若山曜子 ・ 『ニューヨークレシピブック』(誠文堂新光社) 坂田阿希子、伊藤まさこ、仁平綾 ・ 『アメリカン・アペタイザー』(アノニマ・スタジオ)アンダーソン夏代
2015年08月03日絵本は子どもにとっての大切な教科書でもあり、心の友達のような存在です。私は幼いころ母に読聞かせしてもらった中の一番のお気に入りの絵本を今でも大切にしています。なにか仕事で落ち込んだり、辛いことがあると原点回帰のような気持ちで声に出して読み、子どものころの気持ちを取り戻しています。学生時代、親の言う事は聞かないけど、他人から言われると納得できたという経験はありませんでしたか? それと同じで、子どももお母さんから怒られるより、絵本を通して知ることの方が素直に聞くことが多いのです。実際、保育ではよく 「いやだ いやだ」(せなけいこ 福音館書店) を使います。読聞かせしたあとに「ルルちゃんはなんて言えばよかったのかな?」と子ども聞くと「できるできる!だよ」と教えてくれます。そこまで言えなかったら絵本の中の「いやだ いやだ」を「できる できる」に置き換えて読んであげてください。きっと子ども顔がパ~っと明るくなるはずです!言葉で魔法をかけてあげることでグンっと子どもの可能性は広がります。身近な見本として絵本の中の登場人物が活躍してくれるので、なかなか言うことを聞いてくれないときは、その状況に応じた絵本を見つけ出すのが解決に繋がるかもしれません。絵本選びに困ったらどうする?絵本と子どものつながりは切っても切れない大切なものです。現在の日本では子どもと絵本の出会いは早く、平均0歳~1歳代から絵本の読聞かせをスタートする家庭がほとんどと言われています。1992年にイギリスでスタートした「ブックスタート」というサービスが2001年に日本に入ってきたことも、早期読み聞かせスタートの要因になっているかもしれません。ブックスタートとは各地方自治体において開始されたサービス。保健所、保育者そして研究者らの幅広い専門家が関わり親子で楽しめる絵本を伝える運動。 NPOブックスタート たくさんある絵本の中から何を選べばいいか不安というママ。そして読み聞かせってどんな風にしたらいいの? と悩んでいるママにぴったりのブックスタート。全国923市区町村に広がるブックスタートを有効活用してみてはいかがですか? きっと親子で楽しめる絵本に出会えるはずです。
2015年07月27日今回は、子どもと一緒に想像力を働かせたい時に読みたい英語絵本、『 If You Give a Mouse a Cookie 』/Laura Joffe Numeroff(著)、Felicia Bond(イラスト)をご紹介します。連想ごっこにぴったりな内容の絵本ですよ。エスカレートする要求に答えると…最後はどうなる!?このお話は、男の子がネズミにクッキーをあげるところから始まります。もらったクッキーを食べたら、ネズミはのどが乾いてしまい、ミルクを欲しがります。コップに入れたミルクをあげると、今度はストローを欲しがります。ストローをあげると、次は紙ナプキンを…というように、話がどんどん展開します。エスカレートするネズミの要求に答えていくと、最後は一体どうなるのでしょうか!?おすすめポイントネズミが次から次へと欲しがるさまが、ハリウッドの映画「エアフォース・ワン」のセリフにも引用されているほど、アメリカでは有名な絵本です。テンポよく展開するストーリーは読み聞かせるのにちょうど良く、子どもも「絵本のネズミは、次は何を欲しがるのかな?」と推測しながら楽しめます。推理しながら読み進めることで、子どもの想像力を育てることができます。絵本の英語から~今すぐ使える英語のフレーズ~「If You Give a Mouse a Cookie, he’s going to ask a glass of milk.」(男の子がネズミにクッキーをあげたら、ネズミはミルクを欲しがりました)を応用して、「If I Give you a Cookie, what will you ask for?」(もしあなたにクッキーあげたら、ほかに何が欲しい?)と聞いてみるのもいいですね。また、日常生活に登場する英単語や英語フレーズもたくさん出てくるので、語彙力アップにもつながります。たとえば、mirror(鏡)refrigerator(冷蔵庫)glass of milk(コップ一杯のミルク)sweep(掃除する)take a nap(お昼寝する)drow a picture(お絵描きする)ask for(要求する)など、日々の生活で接した時や声かけの時に取り入れてみてください。英語を語学として学習する年代がくる前に、日常に英語をうまく組み込むことで、より自然に英語に親しめるはずです。そのためにも、絵本というツールを通して、英語でコミュニケーションを図ることが大切になるでしょう。英語の絵本を読み聞かせを取り入れて、親子の時間をもっと楽しいものにしていってください。
2015年07月18日電子貸本サービス「Renta!」を運営するパピレスは、会員でなくても100冊の漫画を無料で読むことができる「100冊無料キャンペーン」を7月17日から実施している。期間は7月27日まで(一部作品に前後あり)。本キャンペーンでは、『ヤマノススメ』『おとめ妖怪ざくろ』『L・DK』など映像化された漫画や、同サービスの2015年上半期レンタル数ランキング・少女漫画部門で1位に輝いた『毒姫』などの話題作が登場。また、『イタズラなKiss』『ベルサイユのばら』といった名作漫画も含まれたラインナップになっている(無料で読める巻数は作品によって異なる)。なお、同期間中には「入会したら1チケットプレゼント」も実施。7月27日までに「Renta!」に入会すれば、108円相当のチケットをもらうことができる。
2015年07月17日お天気のいい日は、子どもと一緒にちょっと遠くにお出かけするのも楽しいですよね。バスや電車に乗っての移動は、子どもにとって特別な気分になるものです。お出かけの際には、お茶やお菓子、着替えやオムツなどを持っていきますが、それらのアイテムにプラスして「絵本」を持って行ってみては? お出かけがもっと楽しくなりますよ。今回は、絵本を持ってお出かけすることの楽しさと、持って行く絵本の選び方についてお話しします。お出かけのシチュエーションに合った絵本を持っていこうお出かけのときに持っていく絵本を選ぶ時は、出かける場所、出かける方法などに合った内容にするのがよいでしょう。たとえば、電車で移動するなら電車が出てくる絵本、動物園に行くなら動物がたくさん出てくる絵本など。家にある絵本を探してみて、「この絵本なら楽しめそうかも」という1冊を見つけてみましょう。「もっと凝りたい!」という場合は、事前に図書館でお目当ての絵本を借りておくのもよいですね。なんでシチュエーションにマッチした絵本がいいの?なぜ、シチュエーションに合わせた絵本をおすすめするか、それは、同じシチュエーションのほうが子どものイメージを膨らませやすいからです。行き先が動物園なら、「この絵本にはこんな動物がいるけど、これから行く動物園にはどんな動物がいるのかな?」「ゾウさんの鼻は、すっごく長いね」などと声かけしながら絵本を読むことで、子どもはママの言葉を確かめるべく、動物園に着くと動物たちを真剣に見るはずです。そのような目的を持って動物たちを見ることは、子どもの感受性の発達につながることでしょう。季節の絵本もおすすめ行き先やシチュエーションにマッチした絵本がなくても大丈夫! その季節に合った絵本も、お出かけのおともになるはずです。春なら桜やお花夏ならおひさまやひまわり、セミやカブトムシ秋なら落ち葉やお月様冬なら雪だるまなどが登場する絵本だと、季節に合っていてイメージを膨らませやすいでしょう。また、読み聞かせの際には、ただ絵本の文章を読むだけでなく、ママがイメージした言葉をプラスしていくことがポイントです。そうしていくと次第に、子どものほうからどんどん言葉が出てきて、想像力を高めることにもつながるはずです。絵本に夢中になっている間に目的地に到着し、移動中のぐずぐずも減るかもしれませんね。次のお出かけは、季節やシチュエーションに合った絵本を持って、楽しいお出かけにしましょう!
2015年07月17日