昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)が好評の蛭子能収さん。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です。第3回は、おひとりさま流「孤独の耐え方」について語っていただきました。蛭子さんならではの具体的な提案もあるのでぜひ読んでみてください。第1回「自分の好きなことをしっかり持て!」、第2回「自己主張は自分自身にせよ!」、第3回「何でもアリのおひとりさまシティが作りたい!」もあわせてご覧ください。おひとりさまにも信頼できる味方は必要蛭子能収――本の最終部分にある「愛する人がいれば本当の孤独はない」という言葉は、すごく胸に響きました。ひとりで自由でいることと、愛する人が共に過ごすこととは両立できるんですね。蛭子能収さん(以下、敬称略): ひとりぼっちで家にいるのはすごく寂しいんで、さすがに家族や同居人はいた方がいいかなと思うんです。本当に好きな人がいて、相手が許可してくれたら結婚した方がいいんじゃないですかね。――実はこのサイトでは、「結婚」というかたちにこだわらない生き方も提案していたりします。たとえば、シェアハウスなどで共同生活というのも一つのスタイルなのではないかと。蛭子:そういうのもいいと思います。でも、子供が産まれないと社会も発展していかないから、住んでいる人同士で赤ちゃんをつくったりしてもいいのかな。結婚はなしで、子供を一緒に育てる関係というのがあってもいいのかもしれませんね。――基本的にはひとりでいたいけど、いつかは結婚したいと考えている人も多いと思います。そういう人は内向的な場合もあると思うのですが、どこで出会いを探せばいいのでしょうか?蛭子:俺も内向的だから、そういういう人が相手を探すのが色々難しい面があるのは分かります。でも、今は全国的にそういう人が集まりやすいイベントが増えているんじゃないかな。遠足に行きましょうとか、ダンスパーティしましょうとか募集したりして。そういうのに参加してみるといいかも。そこに行けば愛する人に出会える……――おぉ!!蛭子:でも、そういう所に行きたいという男に魅力なさそうだね(笑)。――そこですね(笑)。雀荘にいる男性は狙い目か否か――蛭子さんの考える理想の男性とは、どんな方なのでしょうか?蛭子:やっぱり真面目に働く男ですね。お金があるときはあればいいし、ないときはないでいいやっていうような人はだめ。自由であるためには、お金がないといけないわけで。毎月、必ず一定のお金を稼いでくる男がいいと思います。――お金は大切ですね……。蛭子:大切ですよ。金がない夫婦って、仲良くなっていかないし、絶対離婚すると思う。これだと面白くないですよね。やっぱり最低暮らせるだけのお金は稼げる人じゃないと。男性に出会ったら、直接聞いてみたらいい。ちゃんと働いてますかって。――自由であるためにお金が必要という意味では、女性自身ももちろん稼いでおいた方がいいってことですよね。蛭子:それはそうですね。ただ、男と付き合ったときに貢ぐようじゃだめですね。貢がせるような男を見つけちゃダメです!私ここ出しておくとか言うと、甘えられちゃうから。――元AKB48で実業家の川崎希さんの夫のアレクサンダーさんなど、最近テレビでヒモが話題になったりします。そういう関係はいかがですか?蛭子:アレクサンダーさんは、ネタとしてキャラでやっているだけでしょう。テレビの出演料もあるし、実際は働いていますよね。もしかしたら口だけで、真面目な人かもしれない。でも、本当のヒモの人にはハマらないでほしい。それだったら1人の方がいいです。あと暴力をふるう人もどうかと思う。すぐカッとなって殴る人。それはもう本当にやめた方がいいですね。女の人はいい男に弱いから、ちょっとくらい暴力ふるってもいい顔だから許すとかはよくないですよ。――蛭子さんが普段行かれるところで、いい男性っていますか?蛭子:俺が行くところって、競艇場か映画館だからなぁ。あ、最近はあまり行かないけど雀荘には、いい男いますよ。麻雀強い人には頭の良い人が多いですから。ちょっとオタクっぽいけど本当に麻雀が大好きで、真面目な人もいる。ただ、ずっと麻雀に行きたがるからそこだけは覚悟して。自分も麻雀を好きになって、一緒に雀荘に行くぐらいでもいいかもしれないね。――なるほど……、頭が良いというのはいいですね。蛭子:ただ、暴力をふるう恐れあり。麻雀する人はカッカする人多いから(笑)。――ダメじゃないですか!!(笑)Text/皆本類
2015年07月01日昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)が好評の蛭子能収さん。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です。第2回は、おひとりさま流「自己主張」の流儀に解き明かしていただきます。他人に干渉するのもされるのも嫌だけれど、自分の意見は他者にうまく伝えたい…いう方はぜひ読んでみてください。第1回「自分の好きなことをしっかり持て!」もあわせてご覧ください。人の上に立ちたいなら頭が良くないといけない蛭子能収――この本のなかで蛭子さんは、自分が"いじられキャラ"になれば自分から無理に話しかける必要がなくていいと言っています。すごく面白い発想だと感じますが、誰しもがそういうキャラになれるわけでもないと思うんです。何か秘訣ってあるのでしょうか?蛭子能収さん(以下、敬称略):それはもう、プライドをあんまり持たないことですよ(笑)。とにかく自分が下っ端であると常に思っていればいい。謙虚にしていれば、いじられてもなにくそって思ったりしないで済むし。もともとそういう風にいじられてなんぼの人間だと思うというか。そうすれば気が楽になると思うんですよね。――なるほど……。蛭子:やっぱり人の上に立ちたいという人は、頭が良くないといけないと思うんだよね。――確かに、真理ですね(笑)。蛭子:それで包容力もあって、知識もいっぱいないと。そういうものが俺にはちょっと足りないから、本当に。知識がもうちょっとあればね。――いえ、蛭子さんは考え方そのものがすごく面白いです。おひとりさま女性って、「何者かにならなきゃ」という焦りがあると思うんです。夫も子供もいないなら、たとえば仕事で何か成し遂げないと自分には意味がないんじゃないかって……。蛭子:えっ、そうなの!?――ちょっと極端な話ですけど、自分でキャリアを切り拓こうとしていくときって少なからず自己主張や自分を表現することが求められると感じます。でも別にみんながみんなそれを上手にできるわけではありません。そういうちょっと内向的な人はどうしたらいいと思いますか?蛭子:対人で主張ができないんだったら、まずはこっそり本の原型みたいなものを書くことが一番いいんじゃないかな。とにかく何でもいいから日記を毎日書いてみて、たまってきたらエッセイみたいにして、出版社に持っていけばいいんですよ。「私書いてみたんですけど、どうですかねって」。そんなにグイグイいくんじゃなくて、ちょっと笑いながら、冗談っぽくね。――なるほど、出版社にもっていくというのは考えたことがなかったです……。蛭子:ダメでもともとって感じで行けば、断られても恥ずかしくない。出版社も新しい人をいつも探しているから、万が一「君、ちょっと面白いね」って言われることだってあるかもしれない。そしたらすごく楽しくなるじゃない。書く内容はなんでもいいと思うんですよね、自分の好きなことで。自分はこんな風にして遊ぶのが好きだとか、こうやって時間を過ごしているんだとかね。ちょっとしたことを記録しておけばいいんですよ。すぐに持っていくんじゃなくても、いつか出版社に持っていってみようかなとか思ってやってみると面白いんじゃないですかね。俺、独身女性にはそういうのをすすめたいね。――具体的な何かに結びつかなくても、毎日が楽しくなりそうですね。蛭子:楽しくなってくると思うし、出版社の人も書いた本は気に入らなくても、書いた人を気に入ったりして、そこからまた新しい遊び方が見つかるかもしれない。――広がり方はなんだっていいってことですね。紙と鉛筆、パソコンさえあれば1人でできちゃいますしね。お金もかからないし、おひとりさま向けです。蛭子:もし何か表現したくて悶々としている人がいればですよ。なんにもしなくても楽しい人は、それはそれでいいと思います。自己主張すると何かと面倒が多い!?――自分をアピールしろと言われがちな社会ですけど、この本の一章分を割かれていた「自己主張しない」というメッセージは新鮮でした。ただ、現実的にはまったく自己主張しないわけにはいかないとも感じていて。蛭子さんのこれまでのご経験のなかから、最低限ここだけは周りに主張した方がいいということはありますか?蛭子:俺の思う「自己主張しない」というのは、集団がいたときに自分がそこのトップになるんじゃなくて、隅の目立たないところにいた方がいいよってことなんですね。トップに立つと人の面倒を見たりする責任が出てきます。そんな立場にはならない方が自由に心を持っていられるということなんです。自己主張は自分の心のなかにこそ持っているべきで、それを口に出して言わない方がいいと思うんですよ。自分にただ言い聞かせるだけで。そうしたら人と喧嘩しなくて済むし。自己主張を口に出していうと、ほかの人の自己主張と対立してしまうかもしれないから。だからわざわざ対立しないでこっそりやっちゃえばいいんですよ。――仕事や人間関係などにおいては、お互い納得するまでぶつかったり、言い合ったりするべきだと言われたりもします。蛭子:でも言い合ったところで、たいした問題じゃないかもしれない。そういう場合は、意見があったとしても向こうがそう言っているならその場は降りる。相手を立たせてあげるということも大事ですよ。――蛭子さん自身、そういう風にした方が最終的にうまく行くことが多かったんですね。蛭子:そうですね、やっぱり相手にゆだねることで自分が責任者にならなくて済むというのが大きいです(笑)。――(笑)。確かに、むやみに敵をつくらないのもいいなと思います。ただ、そうすると自分のやりたいことが最終的にできないということはありませんか?蛭子:自分のやりたいことができるかできないかは、そのやりたいことに他人が関わる程度によると思います。自分がどうしてもやりたいことで他人が関わってくる話ならば、やっぱり相手をしっかり説得する必要があります。ただ、説得は自己主張とは違います。必ず相手も面白いと思えるようなことを提供するのはもちろんだし、協力をお願いする相手に対して自分を落として話をできるかどうか、それが相手とうまくいく方法だと思うんですよ。――やはりどんな場合でも、相手を尊重する姿勢が大事なんですね。蛭子:そうです。でも大体は説得しなくてもいいんですよ。たとえば俺が競艇に行きたくて、マネージャーが競馬に行きたいとする。それで2人で遊びに行こうとして、俺が競艇に行きましょうと言ったとする。それで俺が無理やりマネージャーを競艇に連れて行くんじゃなくて、別々に行けばいい。俺は競艇に行くし、マネージャーは競馬に行く。――すごくシンプルです。蛭子:下手に一緒に行動したり、協力し合うってことをがんばりすぎたりしないで、無理やりに引っぱっていかない、お互い好きなようにするのが一番いいんですよ。マネージャーの立場だったら「蛭子さんが競艇に行きたいんなら、ぼくも競艇に行きますよ」って言うかもしれないけど……。マネージャー氏:言いますよ(笑)。蛭子:アハハ!(笑)でも、自分の好きなところに行きなよって思います。まあ自分が上の立場だと相手があわせてくるかもしれないけど、そうだとしてもできるだけ平等に遊ぶということを心がけてます。自己主張を強くして、本当は嫌だと思っている人を無理やり従わせるのは好きじゃないし何にも楽しくない。自分自身が自己主張をするかどうかよりも、お互いに自由を楽しむことの方が大切じゃないですか。俺はその方が、長い目で見てうまく進むと思うけどなぁ。
2015年06月16日独特のタッチとナンセンスギャグが持ち味の漫画家であり、テレビ番組での"空気を読まない"、けれどなぜだか憎めない言動で、多くの人の心を惹きつけ続ける蛭子能収さん。昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)では、蛭子さんが"つながり過ぎ"の現代社会に異議を唱え、各方面で話題になりました。また同書内の数々のエピソードに表れる「ひとりぼっちの喜び」と社会生活とを両立させるバランス感覚の良さにも注目が集まっています。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに、独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です!同級生に非難されてもやり通した「熱湯風呂」 蛭子能収 ――新書『ひとりぼっちを笑うな』は発売してもうすぐ9か月が経ちますが10刷目(2015年3月末時点)だそうで、もはやロングセラーといった風格で書店でも目立っています。蛭子能収さん(以下、敬称略):えっ、10刷!?新書という形態もよく分からないし意識もしていないんだけどね。でも、周りではこの本読んだよって言ってくれる人いなくて、売れているって実感まったくないよ。芸人の又吉さんが書いた小説(『火花』(文藝春秋))なんかは月刊誌に出したとき、その号だけすごい部数がバーンと伸びたそうじゃないですか。それはめちゃめちゃすごいと思うけど、俺なんかまだまだで恥ずかしいよ。――多方面のお仕事をされている蛭子さんですから、いつか小説も読んでみたいです!このサイトでは“おひとりさま”女性向けの情報を発信していて、読者の方も独身アラサーが多いです。その世代で蛭子さんと言うと、「スーパーJOCKEY」(日本テレビ系)などが思い出深いと思うのですが、先日テレビ番組で、同番組の出演料について明かしていましたね。蛭子:「スーパーJOCKEY」の熱湯風呂は、1回分のギャラが当時の給料の1か月分。1か月働いてやっと稼ぐような金額を、1日というか半日で稼げてそれが1日2回録りってこともある。こんな労働があるのかってすごくびっくりしましたよ。――同級生に「お前あんな情けない仕事するなよ」と言われても、「自分は月給分にあたる金額をたった1日で稼いでいるのだからやめられるわけがない」と思っていたというエピソードが印象的でした。蛭子:初めてテレビに出たときはこれがいくらになるか、お金はどうやったら振り込まれるかって何も分からなかったんですよ。最初は事務所にも入っていなくて個人でやっていたから。だから俺テレビ局に聞いたんです、お金ってどうやってもらえるんですかって。そしたら請求書出さなきゃダメだって。漫画の仕事で取引していた出版社は向こうから振込番号とか聞いてくれていたので、あのとき初めて自分で請求書というものを作りましたね。ひとりでも平気なのは競艇・競馬・映画があるから 蛭子能収 ――先ほどの熱湯風呂のエピソードもそうですが、自由奔放にみえる蛭子さんの言動の根っこには確固たる信念が潜んでいることがこの本からすごく伝わってきます。つながりや絆を必要以上に大事にすることへの問題提起も鮮烈でしたが、そもそもこの本を書かれたきっかけは何ですか?蛭子:最近SNSなどでさまざまな人につながることが流行っていますが、一方で色々な事件も起こっていますよね。LINEのグループチャットで悪口を言われたひとりが、悪口を言っていた友達を殺してしまった事件とかね。昔の学生運動にしても、オウム真理教にしてもそう。最初は友達だったのに仲間割れしていく。だって人の考えなんてそれぞれだからね。それを無理やりまとめていこうとすると、最悪の場合殺人に行き着くことさえある。あんまり友達とべったり仲良くし過ぎると、将来敵同士になる可能性があるんです。そこまで考えると1人でいた方が気楽でいい。グループに入らずに個人で不特定多数の人と遊ぶのもいいと思います。ただ、いつも同じ仲間うちでいるのってつまらない。――芸能界というと派閥があるようなイメージですが、蛭子さんはそこにまったく寄りかからないという印象があります。蛭子:派閥も多分あるんでしょうけど、俺はまったくそういうのに関わっていないんですよ。だから誘われることもほとんどないし、飲みに行くこともない。誰も俺のことを友達だと思っていないんじゃないかな。――おひとりさまは、恋人不在、未婚などの現状を自分では肯定していても、世間からのプレッシャーに揺らぐことも多いです。そんなとき、「人と群れずにいたい」という気持ちと仕事という社会生活を両立している蛭子さんの姿勢はとても参考になるような気がします。女性はグループに引っぱられがちなので。蛭子:本音で言うと、1人になりたいと思うときってありませんか?本当に自由にできたら、正直なところ1人でいたいという人も結構いるんじゃないかな。仕事が終わったらさっさと支度して1人で帰る。それを後から人にあれこれ言われたりするのが嫌なのかもしれませんけど、俺は全然気にしません。スイスイ帰っちゃいますね。――すごく自由なあり方ですね。本のなかでも自由が一番楽しい、大事だとありました。自由は寂しさや責任と背中合わせだとも思うのですが、なぜ蛭子さんはそんなに自由が好きなのでしょうか?どうしてそんなにも自由を思い切り楽しめるのでしょうか?蛭子:やっぱり俺には好きなことがあるからだと思うんですよ。好きなことがしっかりあるんです。俺は競艇が好き、麻雀が好き、映画を見るのが好き。子どもの頃から、ビー玉やメンコとか、これで遊びたいってものが必ずあったんですよ。勝負して勝ったらそれを取り上げるものが好きだな。あとはトランプでお菓子を賭けて遊ぶとか……、あれ昔から賭け事ばかりだね(笑)。とにかく、「遊びたい」って気持ちが強いんですよ。でも本当はみんなあるはずだから、「遊びたい」って気持ちとは素直に付き合った方がいいんじゃないかなぁ。俺は高校卒業して看板屋に就職したんですね。看板屋で仕事をしながら考えていたのは、終わったらどこのパチンコ屋に行こうということ、ほんとそれだけ。仕事だけで1日を終えるのは、その日ただお金を稼ぐことだけに費やしたということになる。だから自分の好きなことを1つでもしてから家に帰りたいんですよね。だからね、働いた後に真っすぐ家に帰ったことって一度もなかった。だからといって誰かと遊ぶこともほとんどない、一人でパチンコに行って帰っていました。あのパチンコ屋は昨日負けたから、今日はこっちの店に行こうかとか仕事中に考えるのも楽しいんですよ。誰にも気兼ねせず、一人で遊ぶことを真剣に考えると本当にのびのびできますよ。おひとりさまにオススメはフリー雀荘!?――1人だと仕事が終わった後は誰かとごはんに行くか、職場と自宅の往復のどちらかに振れがちですが、その間をとって1人でどこかに遊びに行くというのはいいですね。蛭子:女性は男性よりも遊び場が少なそうですね。でも最近パチンコ屋に行くと半分は女性ですよ、みんなパチンコに狂ってますよ!――そうなんですね(笑)!蛭子:ほかに好きな遊びがあったらそっちやった方がいいと思いますけど、俺は女性がパチンコやったからって全然咎めたりしないですよ。むしろ若い女性がパチンコ屋に来ていたら頼もしく思うかも。あと、最近は行かなくなっちゃったけど、フリー雀荘にも女性が1人で結構来ていますよ。麻雀は知り合い同士でやるよりも、フリー雀荘で知らない人と卓を囲む方が緊張感あって好きなんですが、俺がよく行っていた店ではおばさん達がすごく楽しそうに遊んでいましたよ。「おひとりさま」の先輩ともいえるような、旦那さんに先に死なれたおばさん達も多かったように思います。――それは友達同士でやっているわけではなく、その場で知り合った人たちとやっているわけですよね。蛭子:そうそう、フリー雀荘には麻雀をやりたいよく知らない個人が集まって、みんなでやるんです。そこにさえいけば「この席が空いたからどうぞ」って従業員の人がアレンジしてくれるから、変な気遣いもほとんどしないですよ。――そういうシステムの遊びってなかなかないですよね。習い事も最初は楽しみで行っていたのに、そこに人間関係ができるとまた悩みが生まれたりもする。でも1人で行って、一期一会的に遊びを楽しめるというのはいい仕組みですね。蛭子:本当にすごくいいシステムだと思うんですよ。知り合い同士で麻雀をやると意地になったり、感情的になったりする人が出てくる。こうなるとまったく面白くない。これは麻雀に限らないと思う。純粋に遊びを楽しむためにはフリー雀荘で1人打ちした方がいいんです。給料の少ない人でも楽しく遊べるように料金も安いしね。あと、俺も好きだけど、映画館もおひとりさまにはいい遊び場だと思いますよ。本にも書いたけど、「ひとりだけどひとりじゃない」というような不思議な感覚がある場所。カップルやグループで来ている人がまだまだ多いようだけど、おひとりさま客ももっと増えたらいいね。――蛭子さんは優先順位がはっきりしているんですね。仕事はお金を稼ぐ手段であるとか、自分の好きなものはこれだという認識が明確にあって。だから、そのときどきの自分の目的に向かってシンプルに行動がとれる。蛭子:やっぱりまずは自分の好きなものをはっきりさせることですよね。本当に何でもいいので、人目を気にせず遊びの中からでいいので、自分はこれが好きだと思うものをまずは見つけて。本を読むのが好きだという人は本を読めばいいし。デパートが好きな人は、デパートをぐるぐる1人でまわってもいいんです。何か意味のあることをしようと思うと、好きな遊びは中々見つからないから、ただただ好きな気持ちを思い出してみてほしいですね。
2015年06月11日漫画家の蛭子能収が、BS12ch TwellV(トゥエルビ)の番組『桂雀々の大判小判がじゃくじゃく~BS12 お宝噺~』(毎週土曜20:00~21:00)のゲストに登場し、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」をアカペラでテレビ初披露する。4月11日・18日の2週にわたり出演する。"上方の爆笑王"と呼ばれる落語家・桂雀々が、ゲストから貴重な"お宝噺"を聞く同番組。今回は「自分では真面目にまっとうに生きているつもりなんですけど、周りの人が(自分の言動を)面白がっているのを見ると、なんだか不思議な気持ちになります」と言う蛭子の魅力を、雀々が引き出す。4月11日放送の第一夜では、1947年に熊本で生まれ、長崎で育った蛭子が23歳で上京し、漫画家になる道のりを紹介。また、3年前に雀々と蛭子が共演した際、2人でランチに行った時のエピソードも紹介する。4月18日放送の第二夜では、ギャンブル好きの蛭子を紹介。パチンコが解禁となる高校卒業まで自作のパチンコ台で遊んでいた話や、レトロパチンコの思い出、自身の名前が冠についた競艇の「蛭子能収杯」など、さまざまなエピソードが披露される。そして、蛭子が、テレビ初披露という美輪明宏の「ヨイトマケの唄」をアカペラで熱唱。ホストの雀々が聴きほれるほどの歌声というが、果たして…。蛭子本人は「歌はイベントでは何度か歌っていますが、収録が終わって今、振り返ると恥ずかしいですね(笑)」と謙遜している。このほか、蛭子が大事にしている言葉「怒るな!! 自由に!!」を紹介。「お互いに怒りをエスカレートさせると最後は殺し合いになる」「一方に偏らず、自由な考え方を持とう」という独自の理論を語る蛭子に、雀々も「味の固まり! まさにブイヨンタレント!」と絶賛している。(C)BS12ch TwellV
2015年04月06日日本では最近、11月11日は某お菓子の日として知名度が高まっているが、中国でも同じく最近急激に知名度が上がってきた記念日がある。それが「光棍節」だ。○おひとり様をなぐさめるセールも「光棍」とは独身を表す言葉。「棍」とは棒のことで、4つも棒(1)が並んでいる11月11日がめでたく光棍節と制定された。なお、本数の少ない1月1日は小光棍節、1月11日と11月1日は中光棍節と呼ばれている。この日が「独身の日」とされたことにはといくつかの説がある。つまり、よく分かっていないということなのだが、有力なのは1990年代に南京大学の学生が言い始めたという説だ。この記念日の社会的な認知度が上がってきたのはここ数年のこと。ネット通販大手各社がかわいそうなフリーの若者たちに向け、「光棍節セール」という大幅値下げセールを始めるようになってからのことだ。一人っ子政策のあおりを受けて圧倒的女子不足の中国で、シングルの若者たちが自虐的にこの日を祝い続けている。○「もうひとりで光棍節を過ごしたくない」中国版ツイッター「ウェイボー」には、この日を目前にした若者たちの悲しい声があふれている。「昔は22歳で結婚して子どもを産んでって思ってたんだけど……21回目の光棍節を過ごすことになったわ…」、「光棍節は毎年きっちり祝うんだけど、バレンタインデーはいっつも楽しみ損ねるんだ。なれれば大丈夫、大丈夫なんだ」。中にはホントかウソか、こんな商売を始める人も。「光棍節用の貸し出し、一緒に食事: 100元、街をデート: 200元、一緒に月を眺める: 400元。事前にご予約を! 地球外の方は応相談」。ウソでもいいから異性と過ごし、「光棍」を卒業したいという人がいるのは確かなのかもしれない……。中には光棍節を前に積極的に動く人もいる。「もうひとりで光棍節を過ごしたくないので、結婚相手募集します。写真をつけました。独身のお子さんをお持ちのご両親はウェイボーを使えないだろうから、独身の兄弟がいる方はこの書き込みを転送してください!」。この書き込みには実際に女の子の写真がつけられていた。あと数日で光棍節、彼女にすてきな恋人が見つかることを祈らずにはいられない。※本文と写真は関係ありません
2014年11月07日俳優の野村周平が10月22日(水)、主演作『日々ロック』の完成披露試写会に登場し、劇中バンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」として、バンドの代表曲「いっぱい」を熱唱。途中デニムを脱ぎ捨て、パンツ一丁になると女性ファンから「ヤバい!」と歓声があがった。野村さん演じるギター兼ボーカルの主人公・日々沼拓郎は、演奏中に興奮すると全裸になってしまうという設定。さすがにこの日、全裸になることはなかったが、バンドの熱演に煽られて、客席は総立ち状態。会場となった東京・新宿ピカデリーはまるでライヴハウスのような熱気に包まれていた。熱唱を終えて、息も切れ切れの野村さんは「汚いものをお見せしてしまいましたが、みなさんどうでしたか?」と達成感たっぷり。「こんなバカばっかやってるみんなが、活き活きと描かれた青春映画になりました。ぜひ『日々ロック』というライヴを楽しんでください」とアピールしていた。本作は榎屋克優の同名コミックを原作に、高校卒業後に上京し、伝説のライヴハウスに住み込みで働き、活動を続ける拓郎らバンドメンバーが、デジタル系トップアイドルの宇田川咲(二階堂ふみ)に翻ろうされながら、才能を開花させる姿を描いた青春ロックムービー。この日は野村さんに加えて、バンドメンバーを演じる前野朋哉と岡本啓佑(黒猫チェルシー)、共演する二階堂ふみ、古舘佑太郎(The SALOVERS)、蛭子能収、竹中直人、入江悠監督が登壇した。豪華かつ個性的な面々が勢揃いするなか、蛭子さんは「出演シーンはそんなに多くないのに、こうやって宣伝に担ぎ出されるんですよね。少し不満に思っています」と相変わらずの蛭子節。入江監督からは「いや、蛭子さん、結構出てますから」とツッコミが入った。そんな蛭子さん&岡本さんが揃って10月21日に誕生日を迎えたとあって、この日は“1日遅れ”で特製のバースデイケーキが登場。これには蛭子さんも「さっきの不満は取り消します」とご満悦。さらに二階堂さんから“ア~ン”されると、至福の笑顔を浮かべていた。『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年10月22日元横綱の朝青龍が6月23日(水)、東京・新宿フェイスで行われた、映画『プレデターズ』の宣伝“横綱”就任イベントに出席。新聞記者への恨み節を噴出させた。最強の地球外生命体=プレデターと人類側の戦闘エリートたちとの戦いを描く本作にちなみ、オーダーメイドのプレデターコスチュームで登場した朝青龍は「あれ(アーノルド・シュワルツェネッガー現カリフォルニア州知事が主演した1987年公開の『プレデター』)、大好きだったから。今回迫力あるもの(コスチューム)作りたいと思っていろいろ注文したよ。記念に欲しいなぁ」とゴキゲン。俳優業進出についてMCから聞かれると「興味津々だね。いまの顔を映画で残して子供たちに見せたい」とやる気満々だった。さらに、人類を狩るプレデターそのままに、網を撃ち放ち標的を捕獲するネットランチャーを手にすると、「昔の新聞記者いないかな?」と獲物探し。万一の危険性を考慮し、主催者があらかじめ用意した男性へ発射させたが、気が収まらないのか取材者席をキョロキョロと見渡して「その辺にいる人でやりたいね」と自身が起こした数々の不祥事を書き立てた記者たちへの逆恨みを“噴射”。集まった約200人の取材陣を笑わせた。一方で、開催中のFIFAワールドカップの話題になり、MCから「横綱もサッカーをたしなまれますよね?」と聞かれると、2007年に疲労骨折したとして夏巡業を休場しながらモンゴルでのサッカーイベントに参加し処分された騒動を思い出し「まあ、いろいろありました。子供とサッカーを見ると、仕事を忘れちゃう」と頭を掻くひと幕も。24日(木)深夜に決勝トーナメント進出をかけたデンマーク戦を控える日本代表に「厳しいことを言われていますけど」と同情を寄せつつ「ぜひ勝ってください、応援しています。ハンデはありますけど、あるものを全て出し切ればいい。岡田監督にエールを送りたい」。と言いつつも「アルゼンチンが1番いいかな!」と全勝でグループリーグを突破した優勝候補に魅了されている様子だった。『プレデターズ』は7月10日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:プレデターズ 2010年7月10日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:『プレデターズ』特別映像先行配信!R・ロドリゲス監督自ら解説「最も危険な男」
2010年06月23日