3月16日に公演初日を迎える舞台『暁のヨナ』。公演まであと6日という日に、都内で初めて役衣裳を着用しての公開稽古が行われた。舞台『暁のヨナ』チケット情報原作は、『花とゆめ』(白泉社)で連載中の同名コミック(草凪みずほ原作)。シリーズ累計330万部突破の人気作で、何不自由なく育ってきた暁色の髪を持つ王女・ヨナがある日過酷な運命の渦に巻き込まれ、幼馴染で護衛のハクや伝説の四龍と共に自らの宿命に立ち向かう姿を描く。今回、舞台化されるのは単行本14~16巻にあたる「水の部族編」。水の部族領で闇商人の売る麻薬が蔓延して多くの人々を苦しめていることを知ったヨナ(新垣里沙)は、ハク(松下優也)や四龍、水の部族長の娘・リリと共に戦う――。稽古で演じられたのは、戦いで傷を負ったヨナをハクがやさしく支えるシーン。傷を見て辛そうなハクにヨナが「気にしなくていい。笑顔でわたしを導いて」と話す静かな時間に、キジャ(北村諒)、ジェハ(木村達成)、ゼノ(橋本祥平)、シンア(鷹松宏一)の四龍らが賑やかに飛び込んでくる『暁のヨナ』らしい場面が見られた。原作でも行動を共にする6人が揃うとインパクト抜群!さらに、ヒヨウ(小野一貴)やスウォン(碕理人)との迫力あるアクションシーンも披露。実際の衣裳での動きを確認し、シーンの合間にもアクションの稽古をするキャストの姿が見られた。稽古の後の囲み取材で松下は「今日通し稽古を初めてするので、ここからいろいろ見えてくるものもあるんじゃないかなと思っています」と気合十分。新垣は「お稽古を重ねて今日初めて衣裳とメイクをしての通しなので、私たち自身も気合が入っています。殺陣のシーンなども見どころになってくるんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。さらに、それぞれ「衣裳をつけて今日初めて見るものとか新しく感じることがたくさんある」(北村)、「まだ衣裳やカツラに馴染めてないのでこれからもっと上げていきたい」(小野)、「稽古のギリギリまで粘って詰めていきたい」(樋口)、「あと1週間、邁進してがんばっていきたい」(木村)、「磨きをかけてよりいい作品にしていきたい」(橋本)、「本番楽しみにしていてください!」(鷹松)、「このカンパニーならではの空気感はできてると思うので、残りの稽古一回一回を大切にしていきたい」(碕)と本番へ向けた意気込みを語った。舞台『暁のヨナ』は3月16日(水)から21日(月・祝)まで、東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演。取材・文:中川實穗
2016年03月11日何不自由なく育ってきた王女ヨナがある日突然過酷な運命の渦に巻き込まれ、自らの宿命に立ち向かっていく姿を描いた人気少女コミック『暁のヨナ』。その舞台版が来春3月に上演される。今回、W主演を務めるヨナ役の新垣里沙、ハク役の松下優也に話を聞いた。舞台『暁のヨナ』チケット情報自身の役どころについて、「ヨナって、決めたら突き進む!という女の子。そこは似てるかなって思います」(新垣)。「ハクは男受けする男。かっこいいと思います。それに強い。戦ってるときだけ強いわけじゃないので、その強さをどう芝居で出すかですね」(松下)原作ものの経験が少ないという新垣は「今回は(役作りの中で)マンガに寄せていく作業もあると思いますが、そういう部分はお稽古の中でみんなと話し合いながらできればいいと思っています。でも私自身、読んだときにワクワクして作品に引き込まれていったんですよ。だからそれを舞台の中でも表現できたら」と意気込みを語る。『黒執事』シリーズなど原作ものを演じてきた松下は「原作を好きな方のイメージ、物語のどの部分を好きなのか、ハクを好きな方はどこを好きなのかっていうのはすごく大切にしなきゃいけないと思います。でもそういうことばかり考えて縮こまった芝居になっちゃうのは嫌。いろんな可能性にリミッターをかけずに、原作にも忠実にできたら」と話す。今回の対談が「ほぼ初めまして」というふたり。松下が「共演者も全員初めての方で。僕、人見知りで、しかも考え始めるとボーっとしちゃうんですよね。それが良くないところで。なんか近寄ってくれないんですよ、人が(笑)。稽古場とかであんまり明るく振舞えない」と明かすと、新垣も「私もあんまり稽古場で人と戯れないし、考えちゃうタイプなんですよ。だから今聞いて『まずい……』と(笑)。まあ、でも、仲間になっていく物語だから大丈夫です!コミュニケーション取ります!」と拳を握り、笑い合った。最後に「生の、本当にその人たちがそこにいるって思ってもらえるような舞台にしたい」(松下)。「本当に魅力的な作品で、携われることが嬉しいです。原作ファンの方も、読まずに観る方も、楽しんでいただける作品になるよう頑張って稽古していきたい」(新垣)と語ったふたり。描かれ始めた舞台『暁のヨナ』に注目したい。舞台『暁のヨナ』は、2016年3月16日(水)から21日(月・祝)まで、東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演。また、アフタートークも開催決定。詳細は公式HPまで。チケット発売中。取材・文:中川實穗
2015年12月25日阪神電気鉄道は、現代アーティスト・谷口和正氏の個展「Cosmic Seed 2 -Rain-」を開催することを発表した。会期は11月27日~12月27日 11:00~20:30(会期中無休)。会場は兵庫県・六甲山のTENRAN CAFE(テンランカフェ)内ギャラリースペース。鑑賞無料(ただし、同カフェで1オーダー以上が必要)。同展は、鉄板をくり抜いた文字で作品を構成する彫刻家・谷口和正氏の個展。毎年秋に六甲山上で開催される現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2014」において、自然体感展望台 六甲枝垂れに展示され、同イベントの公募大賞 クーパービジョン賞を受賞した「Cosmic Seed」をベースとした展示が、TENRAN CAFE内のギャラリーにて行われるほか、屋外テラスには「Rain」シリーズの作品が展示されるという。なお、谷口和正氏は1964年、京都生まれ。1990年、武蔵野美術大学大学院美術専攻彫刻科修了。音楽にインスピレーションを得て、鉄板を切り抜いた文字で作品を構成。二次元である文字を質量を持つ存在へと変貌させ、空間との共鳴を表現する事をテーマに制作している。京都を拠点として、東京や大阪などでも作品を発表する傍ら、アート&ミュージックのイベント「Art&Music Porcupine」を主催するなど、音楽シーンとの関わりも深い。
2015年11月18日