プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介! 今日の献立は「常夜鍋」を含めた全4品。毎日食べても飽きないおいしさの常夜鍋は、サッパリとした味。デザートの大学芋はどこか懐かしい味。 常夜鍋 毎日食べても飽きない、野菜がたっぷり食べられる一品。お好みでポン酢しょうゆをかけても良いですね。 ゆでサヤインゲンのゴマ汚し サヤインゲンのゆで加減はお好みで。甘めの味付けにしています。 チリメンジャコのおろし酢和え スダチの搾り汁を入れた、サッパリとした一品。箸休めに最適。 ホクホク大学芋 常温の揚げ油と一緒に揚げる事で、ホクホクの食感に仕上がります。 ⇒今週の献立一覧はこちら レシピ制作: E・レシピ
2012年11月14日経済キャスターの鈴木ともみです。今回は、漫画家の山田玲司さんの著書『資本主義卒業試験』(星海社新書)をご紹介します。難題であるテーマ『資本主義』の構造が「マンガ×小説」形式により、とてもわかりやすくまとめられています。ぜひ、若い世代の方々にお読みいただきたい一冊です。鈴木 : 一気読みさせていただきました。複雑な「資本主義の構造」が的確に整理されている一冊ですね。山田 : ありがとうございます。難しいテーマですので、漫画のスキルを生かし、理解しやすいような会話形式でまとめました。鈴木 : クライマックスにかけてのシーンは、まさに舞台演劇の一幕のような迫力があり、圧巻でした。これまで、山田さんは「恋愛」や「非属」など、あらゆるテーマを題材にした(漫画を中心とした)作品を世に送り出し、評価を得ています。今回、改めて「資本主義」をテーマに選ばれたのには、どのような理由があったのでしょうか?山田 : 私は、日本経済のバブル成長期を20代で体験し、その恩恵を受けてきた世代です。さらに私よりも上の世代は、高度経済成長期を生きてきた世代です。そのような歴史を経た今、どんな時代にあるかと言うと、それら成長期に積み上げられたツケを多くの人たちが払わされている時代、まさに「巻きこまれの時代」の真っ只中にあると思うのです。今を生きる若い人たちは、この「巻きこまれの時代」のなかで、戸惑い苦しんでいる。その根幹にある「資本主義」の構造や実態を、自分なりの表現で、多くの人たちに伝えたいという思いから、本書が生まれました。鈴木 : 山田さんご自身は、その「巻きこまれ」の渦中にいたことはあるのでしょうか?山田 : 実際、私も貧乏漫画家として苦しんだ頃がありました(笑)。漫画家としての仕事の面だけでなく、恋愛の世界でも葛藤した時期もありました。そういった自分のなかに存在する部分や、友人のエピソードなどを投影させたのが、物語に登場するキャラクターたちです。鈴木 : 登場人物たちが個性豊かですよね。まさに「資本主義」社会に生きる象徴的な存在と言えるかもしれません。最初に登場する主人公は35歳の漫画家さんですね。鈴木 : 物語は、この35歳の漫画家・山賀玲介が取材したことのある有名大学の教授を訪ねる場面から展開していきますね。その教授が学生に出した「資本主義卒業試験Q・行きづまった現代の資本主義社会は、どういう形でつぎの社会へと卒業できるのか?」の答えをもらいに…。そこに、試験の単位が欲しいと女子大生の赤星リコが懇願しにきます。山田 : そうですね。登場人物一人ひとりが加わります。次に出てくるエコの国から来た鈴木大地というキャラクターは私の友人をイメージしました。鈴木 : この鈴木大地という人物の苦悩に共感される方は多い気がします。苦悩と言う点では、次に登場する黒沢という人物も中年サラリーマンが抱える典型的な失望と葛藤に苛まれていますよね。山田 : はい。黒沢を始め、登場人物たちは資本主義社会の歯車に巻きこまれ、根本にあったはずの「自分」がどんどんブレていき、不安や苛立ちや苦悩を抱えてしまうのです。商社マンの黒沢はその象徴的な例かもしれません。鈴木 : そして、主要な登場人物が出揃ったところで、一行はラピスという案内人に導かれ、『資本主義ランド』へとたどり着きます。そこには『ネバーエンディングストーリー』のもと、お城のなかに住むお姫様が登場し、「夢」や「欲望」を叶えることの大切さを説きますね。続いて登場するのが根拠のない、絶対無敵のヒーロー・ビクトリス。「努力すれば必ず勝利する」という思想を披露します。山田 : はい。絶対に負けないヒーローが、姫の欲望を叶え続ける世界ですね。そのキーワードは「成長」になります。鈴木 : そして、「成長」の彼方に築きあげた絶対的地位の大富豪がついに現れます。この『資本主義ランド』の場面は、本書の肝とも言えるかと思いますので、ぜひとも読者の皆さんには、その世界に陶酔しながら(笑)お読みいただきたいと思います! 描写はとてもファンタジックですが、内容はとてもシニカルで辛辣です。山田 : やはり、ファンタジーの世界にいる現実と、しっかりと向き合うことが大切だと思うのです。つまり、『成長』することであらゆる欲望が満たせるという幻想に包まれた『資本主義ランド』からの脱却です。自分だけは大丈夫、危険があれば保険をかけて、絶対安全で変わらない、必ず勝つ国『資本主義ランド』なんて、永遠に続くわけがありません。地球が何個もあって増えていけば、その幻想がずっと続いていくでしょう。でも、私たちは限りある地球のなかで、循環社会のなかで生きていますし、これからも生きていかなくてはならないのです。鈴木 : そうしたなか、本書では『資本主義卒業試験』の解答につながる3つのキーワードが出てきますね。山田 : はい。これら3つの答えは、「今さら」と思われる方もいれば、「なるほど」と納得される方もいるでしょう。決して単純化できるテーマではありませんが、そこを敢えて、伝わりやすい形で表現しました。決して自分がブレていくことのないよう、幻想の世界に惑わされずに、循環する事象や物事をその都度味わい、享受していきましょうよ! と。昼があれば夜もあります。季節だって移ろいます。でも、春夏が過ぎ秋になった時、その秋を憂い春夏に未練を残し続けるのではなく、秋を味わい、その後の冬も愛しましょうよ!ということです。鈴木 : なんだか詩人のようですね。山田 : そうですね(笑)。でも、世の中に詩人がもっと増えていったらいいなと思いますよ。「詩人政治家」や「詩人サラリーマン」など…。そうなれば、もっと感性豊かで「自分」を見失わないですむ世の中に近づいていけるような気がします。鈴木 : 金融・マーケット報道の世界で生きてきた私には、刺激的なお話の数々でした。今日はお忙しい中、ありがとうございました。山田 : ありがとうございました。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月20日『ひとつ屋根の下』など数々のヒットドラマを手掛けた脚本家・野島伸司が、初めて舞台の脚本に挑戦。生のステージに築かれた新たな野島ワールド、『ウサニ』が開幕する。『ひとつ屋根~』で野島とタッグを組んだ演出家・永山耕三が演出を担い、テーマ音楽となるオリジナル曲を小室哲哉が書き下ろすなど、ドラマファン、音楽ファンも注目する話題の舞台だ。開幕前日の8月2日、公開リハーサルと会見が行われ、主演の溝端淳平と共演の平野綾、真野恵里菜、高岡早紀、山本耕史が登場し、本作への意気込みを語った。「ウサニ」チケット情報「23歳の僕には1回じゃ理解できない、深い愛の哲学を描いた不思議な世界」と溝端が言うように、現実と幻想の間を錯綜するストーリーは、次から次へと思いもよらぬ展開をみせる。青年コーゾー(溝端)が美味しいイチゴを作るため、アマゾンの奥地から持ち帰った伝説のへびイチゴの精霊は、ウサギに似たぬいぐるみ・ウサニ(平野と真野のWキャスト)に変身し、純真な愛をコーゾーへ注ぐ。その思いにほだされながらも謎の美女レーコ(高岡)との愛欲におぼれるコーゾー。そこにアマゾンの大蛇王スネーク(山本)が、ウサニを取り戻そうと現れる。ウサニ役の平野と真野は、愛らしい着ぐるみ姿で溝端を囲み「成立させるのが難しいほどの世界観。いろいろな視点から見ていただけたら」(平野)、「野島さんの初の舞台脚本にヒロインとして出させていただけて幸せ」(真野)とそれぞれコメント。浴衣姿の高岡が「この衣裳でわかるように、キャラクターが出て来るたびに違う世界が繰り広げられる。皆さんが今まで見たことのない世界に迷い込めるんじゃないかな」と落ち着いた自信の笑みを見せると、長い尾を持つ黄金の蛇に扮した山本も「かなり振り幅の広い世界観。いろいろなものを作り出してきた野島さんだけど、まだ新しいものが生まれるんだなと思った」と強く頷いた。ファンタジックな美術に彩られた舞台の上で展開するのは、コミカルかと思えばセクシー、はたまたスラップスティック。色合いの違うさまざまなシーンに意表を突かれる。“真実の愛とは?”“男はなぜ浮気をするのか?”といった深遠なテーマに向けて飛び交う言葉は、「見て見ぬフリが大事」「愛は使い捨てカイロのようなもの」等の野島流哲学だ。溝端が、まるでシェイクスピア悲劇を演じるかのように熱のこもった長い独白に全身全霊で挑み、健闘をみせていた。「のめり込むのが愛なのか、それとも居心地が良いのが愛なのか。そのふたつの対比が今回の舞台のカギなので、愛について考え直すきっかけになるのでは」と溝端。ファンタジーのヴェールに包まれた世界の奥で、辛辣な愛の痛みに出会う。そんな独特の魅力に満ちた舞台だ。公演は8月3日(金)から8月26日(日)まで東京・ルテアトル銀座 by PARCOにて上演。なお、限定公演日のみアフタートークイベントも開催する。取材・文:上野紀子
2012年08月03日超常現象を懐疑的なスタンスでとらえ、それを科学的に検証する人のことをデバンカーと言います。『トンデモ本』シリーズで有名な「と学会」会員の皆神龍太郎さんは日本最強のデバンカーと呼ばれています。最近の超常現象について伺いました。――お久しぶりです。皆神さん久しぶりですね。何年ぶりですか。――UFO墜落50周年の記念イベントがロズウェルで催されたのに行き損なって以来ですので……(笑)。皆神さんイベントが1997年でしたから、15年ぶりになりますか。えらい久しぶりですね。最近はUFOは余り落ちてませんが、今回は一体なんのご用事で(笑)。*……アメリカのロズウェルにエイリアン・クラフトとおぼしきUFOが墜落したのが1947年とされている。1997年には「UFO墜落50周年記念イベント」が開催され、筆者と皆神さんはそのイベントに取材に行く予定だったのが諸事情で行けなかった。――超常現象ウォッチャーの第一人者の皆神さんにぜひ最新の超常現象のトレンドを教えてほしいのですが。皆神さんそれが、最近はあまり大きな話がないんですよね(笑)。フライング・ヒューマノイドみたいな変ちくりんな物でよければ、たまに出たりするんですけどね。*……フライング・ヒューマノイドは人型の謎の飛行物体。主にメキシコで目撃されているという。――フライング・ヒューマノイドは新しいんですか?皆神さん比較的新しいですね。昔は、人間は空を飛びませんでしたからね(笑)。――人型と言えば、南極海に現れるというニンゲンがありますね。皆神さんニンゲンね(笑)。あれも10年ぐらい前からありますよ。――結構古いんですね。皆神さん昔から都市伝説としてあって、ただ最近画像を作り出したので、画像が見られるようになったのは最近ですかね。――作り出した(笑)。皆神さんまあ誰かが作ってるわけですよ。あと南極で言うと、南極ゴジラっていうのが昔からいて……。南極観測隊の隊員が見たっていう記録が残ってますけど(笑)。絵にしたのも残ってますよ。カバゴンみたいなのがぬーっと出てる。――超常現象界はぽつぽつと新しいので出るって感じなんですね。皆神さん瞬間的にちょっとだけ人気が出るっていうのは、結構ありますけどね。例えばエルサレム上空にUFOが出た!とか。YouTubeにその映像が上がった!みたいなね。でもそんなもの瞬間だけですぐに忘れ去られちゃうんですよ。――超常現象界にもビッグな話題が欲しいですね(笑)。皆神さんそうですね。前にお会いした15年前から状況はそう変わってないんですよね。でっかい話がないんですよ、でっかいのが。昔で言うとMJ12文書みたいな夢のあるやつが。*……MJ12文書(マジェスティック・トゥエルブ)文書。米政府がUFOの存在を隠ぺいしている証拠として一時スポットが当たった。が、後に偽造文書だったというオチがついた。――なんで出ないんでしょうか。皆神さんまあ、元からないのを無理に話を作っていたからしょうがない(笑)、「おっ!」と思うようなものがあってもスグに消えちゃうんですよね。――それはなぜなんでしょうか?皆神さん一番、大きいのはインターネットの発達ですね。話題になった途端に、みんなでわーっと寄って行ってすぐにつぶしちゃうから(笑)。昔は、いい感じのネタが出たら、その話題だけでまず1、2カ月持ったの。その後、研究者が目撃者にコンタクトを取ったりして、論争が始まる、っていう感じで、数年はもったわけです。でも今はスグに化けの皮がはがされて、バブルがつぶれちゃいますからね。――最新の話題ではどんなものがありますか?皆神さん今年一杯はもつ話だと「マヤの暦」がありますね。2012年12月21日か23日で人類が滅ぶっていうお話。――ノストラダムスの時と同じで年を越えるとなくなるんですよね。皆神さんそうです(笑)。だから賞味期限が今年いっぱいなんですねえ。――都市伝説的な物だとどんな物が新しいですか?皆神さん例えば携帯みたいな大きさの小さいおじさんが、そこらに出没する「小さいおじさん」都市伝説とか(笑)。――え、そんな話があるんですか。皆神さんあるんですけども、昔ある妖怪話みたいな物に最近のガジェット、例えば携帯を加えてみるとか、そういう風にしてバリエーションを作って流布されているんですね。――陰謀論では最近何か面白い物はありますか?皆神さん陰謀論の種は尽きないんですけどね。まあ大体がしょうもない話で……。――一番最近でまだネタが持ってる話で言うと9.11の陰謀論があると思いますが。皆神さんあれももう随分古いですよ。もう10年以上たちましたからね。――でも、まだネット上ではビーリバーの人も多いですし。皆神さん純粋水爆が使われたなんて人もいますね(笑)。そうですね、続いていると言えば続いているのかなあ。あれも膨大な話でね。9・11陰謀論にちゃんと反論し出すと百科事典ができるぐらいの話ですから。――皆神さんは「アポロは月に行ってない」というアポロ陰謀論を科学的に否定されたりもしてるわけですが、その結論がなかなかビリーバーの人に浸透しないですよね。皆神さん人は信じたいものしか信じないってとこがありまして、「それはこういう理由で間違ってるよ」と説明してもなかなか受け入れてもらえない(笑)。――あと、皆神さんが本で書かれていると思いますが、日本の場合は「投げっぱなし」なのがありますよね。こういう怪奇現象が起こった! ふーん、みたいな。皆神さん日本では超常現象をなかなかちゃんと検証しないんですよね。アメリカなんかだと複数のデバンカーがとことん調べてウラを取って真偽を確かめるんですが。――皆神さんに続くデバンカーの人たちは出てこないんでしょうか。皆神さん検証をやりましょうという若い人の団体がいますよ。ASIOSっていうんですが。若い人もいますよ。――最近はUFO事件もあまりないんですね(笑)。寂しいですねえ。皆神最近はUFOもとんと飛ばないですねえ。UFOがいま一番目撃されているのは、インターネットのYouTubeの中ですよ(笑)。最近の超常現象界はたまに新しい物がぽっと出てはすぐに消えてしまうという状況のようです。これもインターネットが発達したためでしょう。あなたは超常現象に遭ったことありますか?(高橋モータース@dcp)ASIOS-超常現象の懐疑的調査のための会
2012年06月30日