ザ・リッツ・カールトン京都では、館内の「ザ・ロビーラウンジ」にて、ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)と京焼の窯元・嘉祥窯のコラボレーションによるアフタヌーンティーを提供する。期間は、2017年6月22日(木)から9月30日(土)まで。茶道とともに発展し、茶人たちの美意識に沿って多様な作風が創造されてきた京焼。嘉祥窯は、京焼の伝統を受け継ぎながらも、新しい作風を生み出し続けている窯元で、今回のアフタヌーンティーのために、「和」テーマにした専用の茶器を製作した。アフタヌーンティーのスタンドは、お寺の三重塔に見立てたデザインが特徴。京都産の檜を使用した、円錐形の立体の芯を中心に、大・中・小のサイズ別のフラットなプレートをはめることで、軽やかなデザインにリズムが生まれるよう演出。盛り付けたお菓子がすべて美しくみえるようデザインされている。そんな茶器を彩るのが、ピエール・エルメ・パリによる新たなメニューだ。さくらんぼのコンポートとシラーワインジュレ、バジルチキンと夏野菜のサンドイッチなど旬の食材を取り入れたセイボリーに加え、ピエール・エルメ・パリの代表フレーバーであるイスパハンのケーキをはじめ、オレンジとパッションフルーツのゴールデンコンビネーション「サティーヌ」のスコーンやケーキ、タルトなど、嘉祥窯の器に映える美しいデザートの数々が楽しめる。フランスと日本、二つの国の伝統が融合したユニークなアフタヌーンティーで、優雅な午後のひと時を過ごしてみてはいかがだろう。【開催概要】ピエール・エルメ・パリ×嘉祥窯 コラボレーションアフタヌーンティー提供期間:2017年6月22日(木)〜9月30日(土)時間:・平日 11:00〜17:00 (17:00 ラストオーダー)・土日祝日 12:00〜17:00(17:00 ラストオーダー)料金:平日 4,882(税込)、土日祝日 5,492(税込) ※サービス料込み。場所:ザ・リッツ・カールトン京都 1F 「ザ・ロビーラウンジ」※アフタヌーンティーのメニューは期間中変更となる場合あり。(時期未定)<予約>レストラン予約直通TEL:075-746-5522(受付時間 9:00〜18:00)
2017年05月25日旅行の際にお世話になっている人も多い格安航空会社のLCC。LCCの登場で国内・国外旅行が非常に身近な存在となったのは間違いないでしょう。その“安さ”がクローズアップされることの多いLCCですが、 それを実現するためには目をつぶらなければならないデメリット も少なくありません。しっかり確認していないと、思わぬトラブルに見舞われることもあり、せっかくの空の旅が悲しくつらいものになってしまうこともあります。今回は、LCCを利用する際に気をつけたい注意点について紹介します。●(1)サービスの多くが有料徹底したコストカットを実現するために、通常受けられると思っているサービスの多くが有料での提供となっています。機内食はもちろん、お水1杯飲もうと思っても有料 。チェックイン後、搭乗ゲート前でペットボトルなどを購入することはできますが、高めの料金設定となっていることが多いでしょう。この他、座席の指定も有料になっていることが多く、オプションを付けなければ当日自動で割り当てられる座席に座るしかありません。●(2)荷物の制限が厳しい大手航空会社では手荷物を無料で預かってくれることが多いですが、LCCでは有料となっており、事前に申請しておかなければ追加料金を請求されることがあります。予約する際に申請していても料金は必要で、当日、申請していない荷物があったり持ち込みを予定していた荷物が重量制限に引っかかったりすれば、割高な料金が必要 に……。機内持ち込みの制限についても、大手航空会社が10kg程度であるのに対し、LCCでは7kgほどを制限にしていることが多く、いつもと同じ荷物なのに引っかかってしまったということもありえるでしょう。●(3)搭乗口が遠いチェックイン後は、保安検査場に行ったり搭乗口へ行ったりする必要がありますが、LCCではこの配置されている距離が非常に遠いことが多く、時間ギリギリで行動していると遅刻してしまうことも。たとえば成田空港では、電車で第2ターミナルに到着後、LCC専用の第3ターミナルまで15分ほど歩く こともあります。通路の途中にベンチや自動販売機などが置いてある休憩スペースがあるほどです。LCCを使う際には、空港に到着したからと安心せず、搭乗口などをしっかりと確認しておくようにしましょう。----------LCCのデメリットについて紹介しましたが、それを補って余りある“安さ”という魅力があるのは事実です。便利さ・快適さと安さをくらべて、どちらに魅力を感じるかで賢く使い分けるといいのではないでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/神山みき(れんくん)
2017年02月23日写真提供:タイ国際航空タイのナショナルフラッグシップキャリア、タイ国際航空。微笑みの国が誇るホスピタリティー溢れるサービスは、世界中のビジネスマンや旅行者から評価を集め、スカイトラックス社が発表した「ワールド・エアライン・アワード2016」では「World’s Most Improved Airlines」を受賞している。今回は、タイ国際航空の中でも、ビジネスクラスにあたる「ロイヤルシルククラス」についてご紹介。一度体験するとすっかり魅了されてしまう、ワンランク上の空の旅とは!? タイ国際航空だけの特別なサービス1. ロイヤルチェックインサービス©TRIPPING!ロイヤルシルククラスのサービスの中でも、とりわけ画期的なサービスが受けられるのは、バンコクのスワンナプーム国際空港。エントランスの目の前にあるチェックインカウンタ―Aは、なんとロイヤルシルククラス専用のカウンター。ソファが配された空間で、座席に座りながら優雅にチェックインをすることができる。さらに、チェックイン後は専用レーンで手荷物検査を済ませ、出国審査ブースも専用ブースを利用。その後は、直通のエスカレーターでロイヤルシルクラウンジへと繋がっている。©TRIPPING!他の乗客とは異なるルートを通ってスムーズに移動ができるため、手荷物検査や出国審査のために行列に並ぶこともなく、ストレスフリー。搭乗前から優雅な気分で旅のスタートを切ることができる。 受賞歴のある空港スパサービス2. ロイヤルオーキッドスパラウンジ写真提供:タイ国際航空スワンナプーム国際空港のロイヤルシルククラスラウンジに隣接するのが、2年連続「World’s Best Airline Lounge Spa Facility」を受賞している「ロイヤルオーキッドスパラウンジ」。ロイヤルシルククラスの乗客は首肩マッサージまたはフットマッサージ(30分)を無料で受けることができる。写真提供:タイ国際航空モダンで気品溢れるスパラウンジには、3部屋のプライベートルーム(ロイヤルファーストクラス乗客のみ利用可能)と、14つのマッサージブースが完備され、搭乗前に旅の疲れを癒すことができる。 本場のタイ料理も!3. リニューアルした機内食写真提供:タイ国際航空ロイヤルシルククラスの機内食は、タイ料理セットメニュー・洋食コース・和食の中から選ぶことができるが、注目はこの夏から導入された“サムラップ” (タイ語で“セット”の意味)と名づけたタイ料理のセットメニュー。メイン料理に加えて、サラダ、スープ、副菜とバランスのいいタイ料理の数々が提供され、空の上でも本場の味を堪能することができる。写真提供:タイ国際航空さらに、繊細な日本料理が詰め込まれた松花堂弁当が通常メニューにラインアップ。見た目にも美しい和食を目の前にすれば、ホッと一安心するはず。写真提供:タイ国際航空シャンパンやワインはもちろん、タイ王室が運営するロイヤルプロジェクトによるオリジナルコーヒー2種や、チェンライの豊かな自然の中で栽培された4種のティーセレクションなど、より洗練された飲み物も定評だ。 ストレスフリーな移動を叶える4. フルフラット & 170度シェルタイプのシートフルフラット・シート 写真提供:タイ国際航空ロイヤルシルククラスのシートには、フルフラット・シートまたは約170度にリクライニングできるシェルタイプのシートを採用。日本路線に投入されているA380-800型機、B787-800型機などでは、フルフラット・シートが用意されている。エンターテイメントは、65種類以上の映画、185以上の種類の音楽プログラムがラインナップ。心地いいソフトな間接照明とオーキッドパープルを基調とした上質な空間は、乗客を癒し快適な時間を約束する。 「心地よさ」を徹底的に追求したロイヤルシルククラスなら、微笑みの国タイならではのワンランク上の空の旅を叶えてくれること間違いない。写真提供:タイ国際航空 >>|詳しくはこちら|タイ国際航空ロイヤルシルククラス
2016年11月07日写真提供:タイ国際航空タイ王国のナショナルフラッグキャリア、タイ国際航空は、10月27日から1週間の期間限定で、日本=バンコク往復航空券ならびにバンコク以遠のタイ主要都市に加え、東南アジア、ヨーロッパなどのタイ以外の各都市行きの航空券のスペシャルセールを実施中。 タイ国際航空は、2016年10月27日(木)~11月2日(水)までの期間、成田・関空・名古屋・福岡・札幌発バンコク行きエコノミークラス往復航空券を30,000円*〜で販売中だ。さらに、今回のセールでは、バンコク往復便に限らず、チェンマイ・プーケットいったタイ主要都市(34,000円~*)に加え、タイ以外の東南アジア各都市(往復36,000円*~)、インド亜大陸(往復58,000円*~)、ヨーロッパ(往復55,000円*~)、オーストラリア(50,000円~*)、中国(45,000円~*)などの各都市行き航空券もセール価格で提供。*各空港使用料などの諸費用は別途©Tourism Authority of Thailand尚、タイ国際航空オンライン予約システム(Royal e-Booking)からのみ購入可能なWEB限定運賃で、対象出発日は2016年12月1日(木)から2017年9月30日。(但し、適用除外日の設定あり。札幌発の対象出発日は2017年3月1日以降)お得な料金で世界中の人気都市を旅行するチャンス! 座席数限定のスペシャルセールなので、早速タイ国際航空のホームページで詳細をチェックしてみて! タイ国際航空TGスーパーディール WEBスペシャル特設ページ
2016年10月28日ニューヨークを拠点に活躍するデザイナー・ザック ポーゼン(Zac Posen)がデルタ航空の新ユニフォームを手がけた。ザック・ポーゼンは、機能性やスタイリッシュさはもちろん、従業員が仕事中も華やかに見えるようなデザインを考案。ほぼ全ての部門の従業員と直接関わり、彼らからのフィードバックを生かして様々な環境にフィットする機能性の高いワードローブに仕上がっている。デルタ航空の歴史を尊重しつつ、大胆な配色とクラシックなスタイルを融合。整備やランプ職員などの従業員のユニフォームは、ザック・ポーゼンのデザインと色調アドバイスに基づいて、米アパレルメーカー・ランズエンドが製作した。カラーパレットには、米国パスポートと同じ色の濃い紫色、深い紅色、濃いグレーのメインカラー3色と、アクセントカラーにグレーがかった濃い青色と薄紫が使われている。デルタ航空のロゴで“ウィジット”と呼ばれる三角形のモチーフは、コレクション全体に用いられたり、女性用のブラウスには、シグニチャデザインであるウィング型の襟が取り入れられたり、ディテールにもこだわりを感じる。客室乗務員と空港の旅客サービスの女性用ユニフォームにはフェミニンなシルエットのVネックドレス、フリルの付いたセーター、揺れるデザインのジャケット、男性用コレクションには濃いグレー色のスーツ、クルーネック・セーターを採用。新ユニフォームは2016年12月から2017年の初めにかけて約1,000名が試着し、そのフィードバックによる微調整後、2018年から客室乗務員、空港の地上職員、整備や空港ランプ職員など、全世界の60,000人以上の接客および空港勤務の従業員が着用する予定だ。【詳細】デルタ航空 新ユニフォームデザイナー:ザック・ポーゼン
2016年10月24日著者撮影タイのナショナルフラッグキャリア、タイ国際航空。微笑みの国らしいハイレベルのホスピタリティーが評価され、専門誌やビジネス誌の航空各社サービスランキングでは常に上位をキープしています。オーキッド(蘭)をイメージした紫色のコーポレートカラーは、各国の空港でも一際目を引きますよね。私も、タイの出張時に度々搭乗するのですが、特に注目したいのは、タイ国際航空のホスピタリティーが詰まったロイヤルシルククラス(ビジネスクラス)。念願叶い、先日のバンコク出張時にロイヤルシルククラスに搭乗したので、ビジネスマン的視点で、機内の様子やワンランク上のサービスについてご紹介します。 フルフラット・シートの広々空間!著者撮影往路は17:30成田発。成田空港で、ロイヤルシルククラスの搭乗客が使える空港ラウンジは全部で3つ。レッド・カーペッド・クラブもしくは、ANAラウンジ2カ所を利用できます。時間に余裕をもって出かけて、ラウンジで仕事を済ませていざ搭乗ゲートへ。今回搭乗した機材は、タイ国際航空が導入している機材の中でも最新のAIRBUS 380-800機。2階建ての大型機材で、合計座席数は507席。ロイヤルシルククラスは、2階の中心部に60座席が用意されています。プライバシーを考慮し、互い違いに配されたシートは、フルフラット・シート。出張先にフライトの疲れを持ち込むことなく、ゆっくりと休むことができます。※機材によって異なります。著者撮影搭乗すると、紫の美しい民族衣装に身を包んだフライト・アテンダントさんが、丁寧な挨拶と共にウェルカムドリンクのシャンパンを運んでくれます。離陸前から優雅な気分に。仕事は忘れて、ひとまず小休止。シャンパンを飲み干す頃、ちょうど離陸です。著者撮影 充実の機内エンターテイメントとWi-Fiサービス著者撮影機内のエンターテイメントは、100種類の映画、150種類のテレビ番組、395種類の音楽アルバム、30種類以上のゲームを無料で楽しむことができます。※機材によって異なります。著者撮影そしてビジネスマンにとって嬉しいのが、機内無料Wi-Fiサービス。ロイヤルシルククラスに搭乗した今回は、5MB分の通信が無料でサービスされ、メールチェックなど簡単な仕事をすることができました。著者撮影 この夏にリニューアルした機内食に舌鼓著者撮影実は今回楽しみにしていたのが、リニューアルされたばかりの、ロイヤルシルククラスの機内食。元々、機内食が定評のタイ国際航空ですが、ロイヤルシルククラスの機内食は、この夏から「サムラップ」(タイ語で“セット”の意味)と名付けられたタイのセットメニューが導入され話題に。メイン料理だけでなく、サラダ、スープ、副菜と合わせてバランスの良いタイ料理が提供されるとのことで、楽しみにしたわけです。著者撮影今回、サーブされたのは、タイ風チキンカレー、シーフードのスパイシーサラダ、海鮮トムヤムスープ、別添えでナンプラーと唐辛子が用意されているのもタイ料理ならでは。料理はどれも本格的で、到着前からタイを旅している気分になります。スープが熱々でサーブされるのも嬉しいかぎり。海鮮トムヤムスープ 著者撮影タイ風チキンカレー 著者撮影シーフードのスパイシーサラダ 著者撮影ナンプラーと唐辛子 著者撮影尚、サムラップの他にも、繊細な和食を詰め合わせた「松花堂弁当」や洋食も選ぶことができます。機内食は月ごとにメニューが変わり、1年で3サイクルが用意されているそう。搭乗回数が多い人でも飽きることなく楽しめそうですね。タイ料理を堪能した後は、シートをフルフラットにして一眠り。シートにはマッサージ機能までついていて、まさに至れり尽くせり。ふかふかのブランケット(というより布団のよう!)をかけて、気持ちのいいひとときを過ごしました。著者撮影到着の少し前に目覚めたら、ロイヤルシルククラスの搭乗客にプレゼントされるトラベルポーチの中から歯ブラシを取り出し、身支度を整えていざバンコクへ! 復路は、22:30 バンコク発の深夜便。スワンナプームではロイヤルシルククラスならではのサービスが充実しているということで、早めにスワンナプーム国際空港へ向かいます。 スムーズにチェックイン「ロイヤルチェックインサービス」著者撮影スワンナプーム国際空港には、ロイヤルシルククラス専用チェックインカウンターが用意されています。ソファが配されたくつろぎの空間でスムーズにチェックインする姿は、高級ホテルのチェックインさながら。著者撮影プレミアムなサービスはチェックインだけに留まりません。チェックイン後は専用レーンで手荷物検査を済ませ、出国審査ブースも専用ブースを利用。その後は、直通のエスカレーターでロイヤルシルク ラウンジへと繋がっています。混雑時のスワンナプーム国際空港は、チェックインから出国審査まで40分〜60分程かかることもしばしば。そんな煩わしさも全くありません。ちなみにこれはタイ国際航空だけの特別サービス。さすがタイを代表するナショナル・フラッグキャリアです。 搭乗前に優雅な時間を!ロイヤルシルクラウンジ著者撮影モダンな雰囲気の居心地のいいラウンジには、軽食と飲み物が充実していて、個室のシャワーも完備。プライベートシートルームもあるので、搭乗前にテレフォンカンファレンスや、集中して仕事をしたいビジネスマンは利用するのも一案。※混雑時はご案内できないこともあります。往路と同じく、搭乗する前に仕事を済ませて、搭乗ゲートへ。 夜食と充実の朝食往路同様、搭乗するとすぐにウェルカムドリンクのサービスが 著者撮影復路の機材はAIRBUS 330-300機。機内の前方がすべてロイヤルシルククラスのシートです。深夜便のため、離陸するとすぐに夜食が提供されました。夜食のメニューは“All Day Dain(オールデイ・ダイン)”というコンセプトのサイドメニューで、夜食としてだけでなく、好きな時に注文できるのが特徴です。著者撮影今回は、鴨そばもしくは、おにぎり&みそ汁がラインアップしていたので、おにぎり&みそ汁のセットをチョイス。ほっとする味に癒された後、眠りにつきました。 著者撮影リニューアルしたロイヤルシルククラスの機内食は、朝食も魅力的にパワーアップ。前菜として、フレッシュフルーツとプレーンヨーグルト、パンの盛り合わせがサーブされた後は、タイ料理、和食、洋食の中から選ぶ主菜が提供されます。著者撮影タイの余韻に浸りたい私は、タイ料理をオーダー。白身魚の雑炊(タイではおかゆを“ジョーク”と呼び、朝ご飯の定番料理)、ねぎ入り卵焼き、白菜の漬物 ピリ辛サラダが並びました。白身魚の雑炊 著者撮影ねぎ入り卵焼き 著者撮影白菜の漬物 ピリ辛サラダ 著者撮影 広々としたシートでぐっすり眠り、充実の朝ご飯も堪能し、成田に到着する頃には爽快な気分に。到着後、そのまま出社し普段通りに仕事ができるのもビジネスマンにとっては重要ですよね。微笑みの国を代表するタイ国際航空の上質のホスピタリティーに触れ、いつもの出張がより充実するのを肌で感じることができました。 ビジネスマンにとって海外出張時、2カ国間の移動をいかに快適に過ごすかは、重要課題のひとつ。タイ国際航空のロイヤルシルククラスは、海外出張を快適にサポートしてくれること間違いなしです! タイ国際航空www.thaiairways.com/ (report : Daiki Kanazawa)
2016年09月20日かつて起きた航空事故の裏側に迫る映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演と務める俳優のトム・ハンクスが、自身が演じる機長のモデルとなった人物から航空機の操縦法の指導を受けていたことが、このほど明らかになった。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。ハンクス演じるサリー機長が運転する155人を乗せた航空機のエンジンが突然、160万人が住むアメリカ・マンハッタン上空で停止。高速で墜落する70トンの機体を制御し、ハドソン川に着水させることを決断して大事故を防いだサリー機長は、英雄として称賛されるも、不条理な疑いをかけられ容疑者になってしまう。この奇跡の事故の様子をリアルに再現するため、ハンクスは副機長ジェフを演じたアーロン・エッカートと、実際のパイロットたちが訓練に使うフライト・シミュレーションで操縦を特訓。オスカーを2度受賞しているハンクスでも、実際に航空機を運転しているような感覚になるこの訓練には苦労したようだ。「本当に飛行機に乗っている感覚だった。操縦以外、何も想像する余地がないんだよ。機体の傾きとか動きとか物理的にリアルに感じてとにかく驚いた」と難しさを語るハンクス。それだけでなく、本作では両エンジンが停止するという事故が起きた時の究極状態をも再現しなければならない。このため、ハンクスとエッカートは事故の当事者である実在のサリー機長から操縦法を学んだ。サリーは、2人に専門技術を徹底的に特訓。コックピットではどんなことが行われているのか、実際に操縦するとどんな感覚なのか、サリー機長の指導によってハンクスとエッカートはリアリティのある演技を習得することができたそうだ。ハンクスは、サリーが「シミュレーターに入れば飛行機の操縦がどんなものか分かるよ」と何度も言っていたことを明かし、「その通り、サリーとジェフがたった208秒でどれだけ多くの判断を下さなければならず、さまざまな感情があふれたであろうことを実感できた」「コックピットで2人に何が起きたのかリアルに描くことができたと思う」と猛特訓の成果からの自信をのぞかせた。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月14日写真提供:タイ国際航空タイ王国のナショナルフラッグキャリア、タイ国際航空が、1週間の期間限定でバンコク往復航空券のスペシャルセールを実施中。 タイ国際航空は、2016年9月12日(月)~18日(日)までの期間、成田・関空・名古屋・福岡発バンコク行きエコノミークラス往復航空券を30,000円(燃油サージャージなし但し各空港使用料などの諸費用は除く)で販売中だ。写真:PIXTA尚、タイ国際航空オンライン予約システム(Royal e-Booking)からのみ購入可能なWEB限定運賃で、対象出発日は2016年9月12日から2017年7月12日。(但し、日本発、バンコク発ともに適用除外日の設定あり)通常料金の半額近いお得な料金を見逃さないように、早速タイ国際航空のホームページで詳細をチェックしてみて! タイ国際航空TGスーパーディール WEBスペシャル特設ページ
2016年09月12日かつて起きた航空事故の裏側に迫るトム・ハンクス主演最新作『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で、航空機が不時着する瞬間を捉えた新たな映像が2日、公開された。本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された、驚くべき生還劇の知られざる真実を追うヒューマンドラマ。『アメリカン・スナイパー』(14)のクリント・イーストウッド監督が、メガホンを取る。映像冒頭、制御不能となった70トンの航空機は、極寒のニューヨーク上空850メートルで全エンジンが完全停止。機内には緊急サイレンが鳴り響き、サリー機長(ハンクス)は管制塔に「メーデー両エンジン停止」と緊急事態を告げる。乗客の命はおろか、160万人が住むニューヨーク市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機が迫る。そんな極限の状況の中、サリー機長はハドソン川に着水させることを208秒の内に決断。乗員乗客155人皆が死を覚悟した瞬間、航空機は川に不時着した。機内に走った衝撃で水が押し寄せ、パニックに陥りながら一刻も早く脱出を図る乗客たち。彼らを救い英雄となったサリー機長だが、待ち受けていたのは惜しみない称賛と疑惑の目。終盤では、「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と究極の決断が一転、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられてしまう。イーストウッド監督は自身も、21歳の時に乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するというサリー機長と同じ経験をしていた。本作のストーリーを準備しながら、その体験より得た視点から「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」と推測している。一方のハンクスも、「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。続けて、その後容疑者にされてしまうサリー機長の運命については「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになる」と意味深に語った。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月02日大相撲の横綱・白鵬関が、きょう8日(19:00~20:54)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『あいつ今何してる?』(レギュラーは毎週水曜19:00~19:56)の2時間スペシャルに出演し、"マザコン疑惑"を検証される。この番組は、ゲストの学生時代の同級生の"今"を調査していくもの。今回は、白鵬関の気になる同級生を取材するため、モンゴルでロケを敢行した。その道中で、スタッフはタクシードライバーから「白鵬は8歳になるまでお母さんのおっぱいを飲んでいた」というウワサをキャッチ。このことは、モンゴル人なら全員が知っていることだというが、その真相を探っていく。現地では、白鵬関のためにと駆けつけてくれた同級生が登場し、女の子たちによる当時の印象を告白。また、休み時間になるといつも外に出て、時には服も破れて全身泥だらけで教室に戻ってきていたという、意外な破天荒エピソードも明かされる。この日の放送では、武井壮、西村知美、羽田美智子の同級生も登場する。
2016年06月08日©Vietnam Airlinesベトナム航空といえば、鮮やかなブルーの機体にゴールデンロータス(蓮の花)のマークが印象的な、ベトナム最大の航空会社。現在、東京、大阪、名古屋、福岡とホーチミン、ハノイを結び、2014年からは人気上昇中のビーチリゾート、ダナンまで成田から直行便を運航しています。 今年から日本発着便の一部に、ボーイング787-900、通称「ドリームライナー」を導入したことも話題になりました!先日のベトナム出張時に、話題のボーイング787便に搭乗してホーチミンに向かったので、機内の様子をご紹介します。 居心地のいい空間は最新鋭の素材のおかげ©TRIPPING!最新鋭のカーボン素材を使用し、軽量化に成功したボーイング787-900は燃費の良さが特徴のひとつ。それゆえに、燃料を大量に積める大型機でないと飛行できなかった長距離飛行もできるようになり、日本から各国への新規就航ラッシュの立役者となったわけです。軽量かつ、強度のあるカーボン素材のおかげで、従来より窓は大きくなり、天井も高くなりました! 空の旅を快適にするエンターテイメントサービス©TRIPPING!10.6インチ※のタッチパネル式のパーソナルモニターでは、新作映画はもちろん、ドラマやニュース、ゲームなどの各種エンターテイメントが楽しめます。外資系の航空会社だと、どうしても日本の作品や日本語字幕の作品が少なかったりしますが、今回は新作映画の中にも日本語字幕で楽しめるものがあり、大満足。※ビジネスクラスは15.4インチ©TRIPPING!モニターの下には、USBポートも完備しているので、スマホなどの充電も可能です。 最先端技術で、快適な空の時間を©Vietnam Airlines窓の調光には、電子カーテンを採用。窓の下のボタンを押すことで、遮光具合を5段階に調整することができます。窓カバーの開け閉めでは不可能だった、ほどよい調光も可能に!キャビン上のLED照明は、体内時計に合わせてコンピューター制御されていると聞いてびっくり。食事の時間は、心休まる暖色の光りで乗客を照らし、起床時間には、まるで窓から降り注ぐ朝日のような淡く白い光りで機内を演出してくれるのです。更に、機内は温度と湿度を精密にコントロールすることで、寒過ぎたり暑過ぎたりすることなく、乾燥も防いでいるというから、嬉しいかぎり。最先端の技術でより快適な時間を過ごすことができるんです。 豊富なミールサービス©Vietnam Airlinesボーイング787便に限らず、豊富なミールサービスが定評のベトナム航空。ベジタリアン対応のミールに留まらず、ハラル対応や胃腸に優しいミール、糖尿病患者や、カロリー制限をしている乗客のためのミールなど、充実のサービスが自慢です。キッズ向けチャイルドミールやベビーミールも用意されているので、家族旅行の際にも安心! ビジネスクラスで過ごす、一流の空の旅©Vietnam Airlinesボーイング787のビジネスクラスのシートはヘリンボーン型(斜め)配列で、最上級のプライバシー空間を実現させています。さらにフルフラットシートを採用し、ベッドのように心地よく体を休ませることができるのが魅力のひとつ!©Vietnam Airlines1−2−1の配列で、機内に28席用意されています。搭乗前のラウンジサービスに加え、機内でもバーカウンター「ザ・バー」にてお酒を楽しむことができます。きめ細かいアメニティのサービスもさすがです。ボーイング787のビジネスクラスなら、極上の空の旅を叶えてくれること必至です。 その他にも、様々な魅力を持ち合わせたベトナム航空のボーイング787便。現在は、成田—ハノイ、成田—ホーチミンにて使用中です。快適な空の旅、実感してみてくださいね!ちなみに個人的に、ベトナム航空の厚めのブランケットも好み。ふかふかして気持ちがいいんですよ。 ベトナム航空
2016年05月31日米ビシェイ・インターテクノロジー(ビシェイ)は3月30日、航空電子機器および航空宇宙システム向けのSMD型湿式タンタルコンデンサ「T22」を発表した。同製品は、85ºCで1.5Vの逆電圧耐性、300サイクルの熱衝撃耐性が特長で、9mmx7.1mmx7.4mm Cケースサイズで提供される。電圧は50VDC~125VDC、静電容量値は10µF~68µF、静電容量許容差は±10%/±20%。-55℃~+85℃の温度範囲で動作し、電圧ディレーティングにより+125℃まで対応する。また、120Hz/+25℃で1.50Ωという低ESR値となっている。同社は、アキシャルリード付きスルーホール型コンデンサの代替として実装基板スペースの節約や、タイミング、フィルタリング、エネルギー保存用途や航空宇宙機器用電源のパルスパワーアプリケーションに適しているとしている。また標準のSn/Pb端子だけでなく、RoHSに準拠する100%Sn端子での提供も可能だという。
2016年03月30日米ユナイテッド航空はこのほど、3月11日(米国時間)より航空バイオ燃料を使用した定期便の運行を開始したと発表した。航空バイオ燃料を使用するのはロスアンゼルス-サンフランシスコ間の定期便で、2週間にわたり運行する。ユナイテッド航空は3年間で最大1500万ガロンの航空バイオ燃料を購入する契約をアルトエア・パラマウントと締結しており、フライトではアルトエア・パラマウントの航空バイオ燃料のみを使用する。今後、ロスアンゼルス空港発のほかのフライトでも航空バイオ燃料を使用する予定だという。ユナイテッド航空は「定期便で先進型航空バイオ燃料の使用を開始するという歴史的偉業を達成し、持続可能な責任ある形で運航を実施するという当社のコミットメントを大きく前進させました。ユナイテッド航空は、代替燃料の進歩におけるリーダーであり、当社のパートナーであるアルトエア・パラマウント社と一緒に、環境への負荷を最小限に抑え、効率性を高める新たな方法を探究するために日々取り組んでまいります」とコメントしている。
2016年03月17日エアバスは現地時間の3月2日、シンガポール航空にA350 XWB初号機を引き渡したことを発表。これにより、シンガポール航空は世界で5番目のA350 XWB運航会社となる。シンガポール航空のA350は、ビジネス・クラスが42席、プレミアム・エコノミーが24機、エコノミー・クラスが187席の3クラス制。A350をクアラルンプールおよびジャカルタへの地域路線で運航させ、その後、5月から長距離路線のアムステルダムとデュッセルドルフ線への導入を予定している。シンガポール航空は地域路線および長距離路線用に合計で67機のA350-900を発注しており、そのうち7機が最大19時間飛行可能な超長距離型として引き渡される予定。米国へのノンストップ飛行が可能になる。シンガポール航空は現在、A380を19機、A330-300を29機運航させており、A350が加わることによって、エアバスのワイドボディ機を全機種運航させることになる。A350 XWBはこれまで、世界中の42社から合計783機の受注を獲得している。
2016年03月03日前回は、アルミ合金と、航空機で用いられる複合材の代表格である炭素繊維強化樹脂(CFRP : Carbon Fiber Reinforced Plastic)で話が終わってしまったので、今回はその他の素材の話をしてみよう。○スチール要するに鉄である。軽く造ることを考えるとうれしくないので、アルミ合金で問題がないのであればアルミ合金を使用するのだが、どうしてもスチールにしなければならない場面もある。まず、特に高い強度と信頼性が求められる場面として、可変後退翼を備えた機体の翼胴結合部が挙げられる。可変後退翼でなければ、主翼を横断する桁を胴体側の縦通材やフレームと強固に結合できるが、可変後退翼を使用していると、主翼を動かすためのピポット機構が必要になる。そこでどういうことになるかというと、胴体の構造材と結合する形で左右に横切るキャリースルーを用意して、その両端に穴を開けてピンを通す方法で主翼を取り付ける。そのピンを回転軸にして主翼が角度を変える。つまり、可変後退翼を備えた機体では通常よりも狭いエリアに荷重が集中するので、軽く造ることよりも強度を優先してスチールを使うことが多い。例えばMiG-23がそうだし、F-111アードバークもそうだ。もっともこれは、チタンの加工技術が確立できていなかったので堅実にスチールにした、という事情もある。今ならチタンでできるかもしれないが、今度は可変後退翼機の需要がなくなってしまった。閑話休題。実はもう1つ、スチールを使用する場面がある。それは、スピードが速い飛行機だ。飛行機が大気中を高速で飛ぶと、機体の温度が上昇する。マッハ2ぐらいまでならアルミ合金でも耐えられるが、マッハ3になるとさらに温度が上がり、アルミ合金では耐えられない。ということで、スチールの出番となる。高速化と引き替えにスチールを使う羽目になった機体として有名なのは、函館空港に強行着陸したことでおなじみ、MiG-25フォックスバットだろう。機体の主要な部分をステンレス・スチールの溶接構造で組み上げている。もう1つは試作に終わった機体だが、XB-70バルキリー爆撃機がそれだ。こちらもステンレス・スチールだが、ただのスチールではなく、ステンレス・スチールの薄板で形作ったハニカム構造(蜂の巣みたいな形をしているので、こういう)をステンレス・スチールの外板でサンドイッチした構造だった。こんな、他所ではやったことがなさそうな構造の機体を造ることになったので、メーカーのノースアメリカン社はだいぶ苦労させられることになった。それでいてXB-70は2機を試作しただけで終わってしまったのだから踏んだり蹴ったりだが、後でアポロ宇宙船の司令船を製作した時、ステンレス・スチールのハニカム構造で造ったそうである。なお、MiG-25はXB-70を仮想敵として開発された機体だから、この両者は素材だけでなく生い立ちでも縁があることになる。○チタンマッハ3級の飛行機がもう1つあるが、こちらはスチールを使わなかった。それがロッキードSR-71ブラックバードで、こちらはチタンを機体構造材に使用した。軽くて丈夫でいいことずくめのように見えるが、不慣れな素材だっただけに、加工や品質管理の面でかなり苦労させられたという。例えば、素材を水道水で洗浄していたら、水道水に添加してある塩素のせいでダメになってしまい、蒸留水に切り替える羽目になった、なんていう話が伝えられている。また、どちらかというと柔らかめのチタンを使うことで加工性をよくしようとしたのだが、そうすると耐熱性の面で問題が出てくる。そこで機体外板を黒く塗ることで放熱効果を持たせて、機体構造材に対する熱の負担を軽減する工夫をしたのだそうだ。別に、シャレや演出で黒く塗ったわけではなくて、もっと深刻な理由があったのだ。1つ笑い話がある。ロッキード社がSR-71を製作した時に、チタン素材の入手が問題になった。そこでどうしたのかというと、ダミー会社を作って本当の買い手が誰だかわからないようにした上で、ソ連からチタンを買い付けたのだという。ソ連をスパイするつもりで製作した飛行機の材料をソ連から買ってきたのだから面白い。今でもチタンの一大産地はロシアなので、欧米の航空機メーカーがVSMPO-Avismaのようなロシアのチタン・メーカーと提携して、素材、あるいは加工した製品を買い付けている。さすがに、機体の主要構造材としてチタンを使ったのはSR-71ぐらいのものだが、他の航空機でも、耐熱性や強度を求められる部分ではチタンを使うことがよくある。これは軍用機でも民航機でも変わらない。前述のXB-70バルキリーも、エンジン周りと前部胴体はチタン製だった。航空自衛隊向けにF-15イーグルの導入が決まり、それを日本でライセンス生産することになった。F-15は軽量化を追求してチタンを盛大に使っていたので、日本のメーカーではチタンを加工するための機械を新たに入れたり、それを使って部品を製作するためのノウハウを身につけたり、といった苦労をする羽目になった。しかし、航空機にチタンはつきものだから、「いつかは通るべき道」であったと言うべきか。○その他の素材金属素材だと、アルミとリチウムの合金(Al-Li合金)がある。利点としては、7075アルミ合金と同程度の強度を、7075より軽く実現できるという。強度や耐食性の分野で課題があったが、これはメーカーの努力によって解決できたという。ただ、リチウムが水と反応しやすい素材なので、取り扱いが難しいところがあるそうだ。そして、Al-Li合金はお値段が高い。実は、これが一番の普及阻害要因になるかもしれない。他の分野と比べると、高価な材料を惜しげもなく(?)使う傾向がある航空機だが、安価に済むのであれば、そのほうがいいに決まっている。参考航空機に於けるアルミリチウム合金の開発動向前回に炭素繊維ベースの複合材料の話をしたが、炭素繊維やガラス繊維だけが複合材料の素材になるわけではない。例えば、ボロンを使用した事例もある。ただし、ポピュラーにはならず、航空機業界における複合材料のメインストリームは炭素繊維になった。
2016年02月29日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月25日、独航空宇宙センター(DLR)との新たな機関間協定を締結したと発表した。両者はこれまでも「陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)」データとDLRのTerraSAR-X/TanDEM-Xによる災害監視の共同研究や、小惑星探査機「はやぶさ2」にDLRの小型着陸機「MASCOT」を搭載するなど協力を実施してきた。今回の新協定では民間部門や宇宙新興国の台頭など、宇宙開発利用を巡る世界的な環境が変化する中、JAXAとDLRの戦略的協力関係を構築し、日独間で実効性ある機関間協力の実現を目指す。具体的には、宇宙航空技術開発、宇宙利用、産業育成などの分野で協力を進めていく。
2016年02月26日これまで5回にわたり、航空機の機体構造がどうなっているかについて解説してきた。締めくくりとして、そこで使われている素材の話もしておかなければならないだろう。○アルミ合金系素材かつては「全金属製機」などといって、わざわざ区別していたが、それは木材を使用する機体が多かった時代の話。今では金属材を使用するのが当たり前になっている。航空機は軽くかつ丈夫に作らなければならないので、金属なら何でも良いというわけにはいかない。そこで主流となったのがアルミ合金である。純アルミニウムではなく、さまざまな金属を添加した合金素材を使っているが、そのほうが性質が優れているためである。特に広く知られているのがジュラルミンだろう。最初に登場したのは、アルミニウムに銅を添加した素材で、ジュラルミンといえばこれである。その名称の由来は、ドイツのデュレンという街で開発されたから、あるいはラテン語でhardを意味するdurusとaluminiumを合成してできたという説がある。日本工業規格(JIS)では、アルミ合金には4桁の数字あるいはアルファベットを組み合わせた名前がつけられている。ジュラルミンは2017で、銅を3.5~4.5%、珪素を0.5~1.2%、そのほか鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛、クロム、チタン、ジルコニウムといったものもいくらか混ざる。主な部分を占める元素の名前から、Al-Cu系ということになる。その後に登場したのが「超ジュラルミン」こと2024。銅を3.8~4.9%、マグネシウムを1.2~1.8%、そのほか鉄、マンガン、珪素、亜鉛、クロム、チタン、ジルコニウムといったものもいくらか混ざる。主な部分を占める元素の名前から、Al-Mg系ということになる。そして「超々ジュラルミン」こと7075がある。最近ではスマートフォンのドンガラでも使われているらしいが、元々は航空機用の素材だ。いわゆるAl-Mg-Zn系で、銅を1.2~2.0%、マグネシウムを2.1~2.9%、亜鉛を5.1~6.1%、そのほか鉄、マンガン、珪素、クロム、チタンといったものもいくらか混ざる。航空機用ではこの3種類がメジャーだが、もしも興味があったらJISの規格書を見てみていただきたい。あきれるぐらいたくさんのアルミ合金素材が規格化されている様子がわかる。航空機と並んでなじみ深いアルミ製品というと鉄道車両(特に新幹線)があるが、こちらは6N01や7N01など、溶接性と押出加工性に優れた素材が使われる。航空機はリベット止めが普通だから、鉄道車両ほど溶接性は重視されないようだ。○アルミ合金素材の使い分け後から出てきた素材ほど軽くて丈夫ということであれば、何でも7075で造ればよいかというと、そういうわけでもないところが面白い。例えばボーイング747の場合、胴体のうち与圧する部分の外板、それと主翼の下面には、疲労と亀裂に強い2024を使う。胴体でも縦通材やフレーム、非与圧部分の外板、あるいは主翼の桁・リブ・上面外板、それと尾翼は7075だ。7075の方が圧縮・引張・曲げに強いが、疲労においては2024のほうが有利だといわれる。主翼で発生させた揚力で機体全体を支えているわけだから、基本的に、主翼の上面には圧縮荷重がかかり、下面には引っ張り荷重がかかる。そのことが、「上面外板は7075、下面外板は2024」という使い分けにつながっているわけだ。ちなみに、主翼の外板は局所的に10mmを超える厚みになることもあるが、胴体の外板は一番薄いところで1.6mm厚だそうだ。繰り返すが、1.6cmではなく1.6mmである。これで機内の与圧による圧力差に耐えているのだからすごい。○炭素繊維複合材複合材料というと真っ先に思い浮かぶのはカーボンファイバー、つまり炭素繊維複合材だろう。厳密にいうと、炭素繊維とはその名の通りに繊維であって、それを樹脂で固めたものが炭素繊維強化樹脂である(CFRP : Carbon Fiber Reinforced Plastic)。繊維と樹脂を組み合わせているから複合材だ。組み合わせる樹脂素材はエポキシ樹脂が多い。エポキシ樹脂以外では、ポリアミド樹脂やナイロン樹脂を使うこともあるという。複合材の組み合わせはこの2種類に限らない。風呂でおなじみのガラス繊維強化プラスチック(GFRP : Glass Fiber Reinforced Plastic)も、極端なことをいえば鉄筋コンクリートだって複合材料である。まあ、鉄筋コンクリートで飛行機を作ることはないだろうから、それはおいておくとして。強度が求められる部分では、炭素繊維の糸を織り合わせて造った「織物」にエポキシ樹脂を含侵させた、「プリプレグ」と呼ばれるものを使う。プリプレグ自体は柔らかいが、これを型に敷き込んでからオートクレーブと呼ばれる「釜」に入れて焼き固めると、軽くて丈夫な構造材ができる。いわゆるドライカーボンというやつである。「織物」を使うから、繊維の向きによって強度が違ってくる。裏を返せば、どの方向に強度を持たせたいかという希望に合わせて繊維の配列を工夫することで、「ある方向に対しては強いが、別の方向に対しては変形しやすい」なんていうものも造ることが可能だ。ただ、この方法は製作に手間がかかる上に、電気代もかさむ。もちろん、コストや手間よりも強度が優先されるところではドライカーボンを使うが、要求仕様によっては量産性と経済性を重視して、別の方法を使うことがある。例えば、樹脂含侵成型法(RTM : Resin Transfer Molding)がある。これはオス型とメス型の間に炭素繊維の織物を敷き込み、そこに樹脂を注入して含侵・成型するものだ。樹脂が固まったら型から外せばよい。樹脂を注入する際に、反対側で気圧を下げることで樹脂の回りを良くするのが、真空樹脂含侵成型法(VaRTM : Vacuum Assisted Resin Transfer Molding)である。いくらCFRPが軽くて高強度だといっても、プラモデルみたいに一枚物の板で所要の強度を持たせるわけにはいかず、ちゃんと骨組と外板を組み合わせている。JAXAの施設一般公開で展示されていた、CFRP製機体構造材のサンプルを御覧いただこう。航空機以外だと、1980年代半ばからレーシングカーの車体をドライカーボンで造るのが普通になった。鉄道車両でも、JR東日本のE4系新幹線電車の一部が先頭部をCFRPで造ったことがあるし、CFRPの弾性を生かした台車「efWING」の導入事例が増えつつある。どちらも川崎重工の仕事だ。スキー板をCFRPで造った事例もあるが、これを手掛けたフィッシャーにしろ川崎重工にしろ、航空分野でCFRP製品を手掛けているメーカーでもある。
2016年02月22日エアバスは現地時間の1月28日、イランがエアバスと新造機の購入および民間航空産業における包括的協同に関して協定を締結したことを発表。加えて、エアバスとイラン航空はエアバス機の導入(73機のワイドボディ機と45機の単通路型機)に関して同意した。この同意内容には、導入機材の効率的な運航と運航開始を支援するパイロットや整備士の訓練、サポートサービスの提供が含まれている。さらに、イランの道路・都市開発大臣によって、イランの民間航空産業の近代化計画の一環として包括的協同の同意が締結された。これにより、航空交通管理(ATM)の開発や空港および航空機の運用、規則に関する調和、技術および学術訓練、整備、修理、産業協力の支援が実施される。これらの同意は、1月16日に履行された包括的共同作業計画(JCPOA)および関連する規則と指標の一環として締結された。また、イラン航空は合計118機のエアバス機を導入することで同意した。内訳は、A320ceoファミリーが21機、A320neoファミリーが24機、A330ceoが27機、A330neoが18機、A350-1000が16機、 A380が12機となっている。
2016年01月29日キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空は26日、2月1日~3月31日の発券分について、日本発=香港、日本発=台湾間の航空券の燃油サーチャージの適用を停止すると発表した。原油安を受けて実施するものとみられる。○香港以遠の路線も燃油サーチャージの適用停止同期間における香港以遠の路線についても、燃油サーチャージの適用を停止する。なお、他社運航のコードシェア便については、運航航空会社によって定められた燃油サーチャージが適用される。
2016年01月26日これまで「航空機とIT」というテーマで連載を続けてきたが、ITという切り口だけでは取り上げられる範囲に限りが出てくる。ちょうど三菱MRJの初飛行などもあって航空分野への関心が高まっているように見受けられたので、技術面・全般に話を広げて新たな連載を始めることにした次第だ。○主翼は揺れるもうだいぶ昔の話になるが、職場で上司に「この間、飛行機に乗ったら、主翼がユサユサ揺れてるんだけど、あれって大丈夫なの?」と聞かれたことがある。筆者は「そういうもの」だと承知しているから驚かないが、事情を知らないと、ビックリして怖くなってしまうのも無理はないかもしれない。飛行機の主翼といっても、いろいろある。主翼の形状を示す指標の1つにアスペクト比というのがあって、要は主翼がどれぐらい細長いかを示すものだ。戦闘機だと、前後方向の幅(翼弦長)が大きい一方で横幅(翼幅)は短いから、アスペクト比は小さい。速度性能を重視した選択である。対する旅客機の場合、翼弦長は小さめで翼幅は長い、つまりアスペクト比が大きい。その極めつけはグライダーで、もっと細長い主翼を付けている。太くて短いものよりも、細くて長いもののほうが変形しやすそうに見える。そこで変形しないように頑丈に作ろうとすると、重くなってしまって、飛行機にとっては具合が悪い。飛行機にとって、過剰に重たいことはそれだけで罪である。また、頑丈な主翼を作ろうとすると構造が複雑かつ大掛かりになり、主翼が分厚くなってしまう。それでは空気抵抗が増えるなどのネガが発生する。そして、主翼が細長いのにガッチリして変形しないと、外部からかかる力を受け流すことができない。「柳に風」とでも言えばいいだろうか、適度な弾性を備えていて柔軟にたわむ主翼のほうが、外力を受け流すには具合がよい。こうした事情があり、大型のジェット機が出現した頃から、アスペクト比が高い主翼は弾性体として作るのが普通になった。だから、飛んでいる最中に反り返ったり、ユサユサ揺れることがあっても不思議はない。この設計思想を本格的に取り入れた機体というと、ボーイングB-47ストラトジェット爆撃機が挙げられる。その次に登場したB-52ストラトフォートレスはさらに顕著だ。どちらも、地上にいる時と空を飛んでいる時とでは、翼端の位置がメートル単位で変化する。もちろん、飛んでいる時のほうが翼端が持ち上がっている。B-52を目にする機会はあまりないが、民航機だと顕著にわかるのがボーイング787だ。経済性を重視する最近の民航機は、抵抗軽減のためにアスペクト比を以前よりも大きくとる傾向が強まってきており、その関係もあって、遠目にも「ああ、787だ」とわかるぐらいに主翼が反り返っている。もちろん、こういう変形が発生することは設計した時点で織り込み済みであり、飛行する度に主翼が反り返ったり元に戻ったりという繰り返し荷重を受けて、それでも壊れないことを疲労試験機による地上試験で確認している。○主翼に穴が開くといっても、爆発して穴が開くとかいう話ではなくて。旅客機に乗って主翼より後方の窓側席に座っていると、主翼の様子を見ることができる。巡航中は普通の翼に見えるが、離着陸時にはあれこれと動翼が開いたり、せり出したりする様子がわかる。よくよく見てみると、上面と下面が素通しになっていることがあるので、知らないとビックリするかもしれない。揚力を稼ぐため、離着陸時にはフラップ(下げ翼)というものを降ろす。それによって、主翼の面積を広げる効果とか、下向きの気流を発生させる効果とかを発揮させることで、低速時でも十分な揚力を得られるようにしている。こうしないと離着陸時の速度が高くなってしまい、操縦が難しくなるなどのネガが出る。ボーイング747はトリプル・スロッテッド・フラップといって、降ろした下げ翼が途中で分割された三分割構造になっている。こうやって隙間を作り、そこから気流が吹き出すようにしないと、かえってフラップから空気の流れが剥離してしまい、揚力を持てなくなってしまうのだ。それと比べると、最近の民航機はフラップの構造がシンプルになった。設計・製作・保守する立場からいうとシンプルなほうが好ましいのだが、メカマニア的見地からすると面白くない。と、この辺の話は回をあらためてきちんと書くことにして。ともあれ、「主翼の下面にはフラップを展開する」。一方、主翼の上面にはスポイラーが展開する。こちらは前ヒンジでシンプルに開くだけでそれによって空気抵抗を増やして空力ブレーキとする。飛行中に使用することもあれば、着陸後に使用することもある。さて。フラップもスポイラーも主翼の後側に付くものだが、下方にフラップ、上方にスポイラーが展開すれば、その間の空間は吹き抜けになり、上から下が素通しになる。もちろん、そこを空気が通り抜けることは承知の上で、それを前提とした設計になっているから、これによって強度が落ちるとか揚力が損なわれるとかいうことはない。安心して乗っていただきたい。今回は外から見て分かる話だけを書いたが、次回はその主翼の中がどういう構造になっているかを書いてみよう。
2016年01月18日エアバスは現地時間の1月12日、航空機リスト価格を平均1.1%引き上げたことを発表。1月1日から全てのエアバス航空機に適用されている。単通路機を見てみると、ピーチをはじめ国内のLCC(低コスト航空会社)が運航しているA320は9,800万ドル、2016年にローンチが予定されているA320neoは1億730万ドルに設定。双通路機では、2014年にローンチされJALも購入するA350 XWBは、A350-900が3億810万ドル、A350-1000が3億5,570万ドル、A350-800が2億7,240万ドルとなる。エアバスの旅客機では最大となる総2階建てのA380-800は、4億3,260万ドルに定められている。2016年リスト価格(ドル)A318: 7,510万A319: 8,960万A320: 9,800万A321: 1億1,490万A319neo: 9,850万A320neo: 1億730万A321neo: 1億2,570万A330-200: 2億3,150万A330-800neo: 2億5,230万A330-200F: 2億3,470万A330-300: 2億5,640万A330-900neo: 2億8,770万A350-800: 2億7,240万A350-900: 3億810万A350-1000: 3億5,570万A380-800: 4億3,260万
2016年01月13日LCC(低コスト航空会社)の春秋航空日本(Spring Japan)は12月22日、ビックカメラを始めとする新たな日本の企業株主らを迎え、資本金を現在の69億円から106億5,500万円にしたことを発表。今回の資本増加によって、2016年の国際線展開を加速強化する。同社は2014年8月に運航を開始し、成田起点として現在、茨城/高松/広島/佐賀に路線を展開。11月4日には、成田=重慶/武漢線の就航に関する事業計画変更認可を申請している。国際線就航は同社初であり、2016年2月14日に就航予定の成田=重慶線は週4便(火・木・金・日曜日)、2月13日に就航予定の成田=武漢線は週3便(月・水・土曜日)を予定している。使用する機材はボーイング737-800で、座席はシングルクラスの189席となる。あわせて、ビックカメラと春秋グループ(春秋航空、春秋国際旅行、日本春秋旅行)は業務提携を結ぶことに基本合意した。この提携により、春秋グループの利用者は優待クーポンの配布などを計画しており、日本市場におけるインバウンド事業の拡大も視野に入れている。
2015年12月23日エアバスは現地時間の12月18日、LAN航空とTAM航空で構成されるLATAMエアラインズ・グループにA350 XWBの第1号機を引き渡したことを発表。これにより、TAM航空がアメリカ大陸で初、また、世界で4番目のA350 XWB運航会社となる。TAM航空は2016年1月から乗務員の習熟訓練も兼ねてサンパウロとマナウスを結ぶ路線で商業運航を開始する。その後、3月からマイアミ、4月からマドリードへの国際路線に投入を予定している。TAM航空のA350 XWBは2クラス制で348席を装備し、プレミアム・ビジネス・クラスが30席、エコノミー・クラスが318席となる。LATAMエアラインズ・グループは合計で27機のA350 XWBを発注している。TAM航空は1998年にA330-200導入をきっかけに、TAM航空とエアバスは中南米地域の活発な航空市場において協力し、現在、LAN航空とTAM航空合わせておよそ380機のエアバス機が発注、250機以上が運航されている。LATAMエアラインズ・グループは南半球最大のエアバスの顧客であり、エアバスにとって世界上位10位に入る顧客となっている。エアバスの最新機であるA350 XWBはワイドボディ機ファミリーの1機種で、TAM航空への引き渡し分を含め、2015年にエアバスは4社に13機を引き渡した。A350 XWBはこれまでに世界中の41社から775機の受注を獲得している。
2015年12月21日佐賀県は12月14日、3月に春秋航空との間で取り交わした佐賀=杭州市線開設に関して、副島良彦副知事が春秋航空の王正華会長との面談の中で、意向書通り年内に開設することが難しくなった旨の報告を受けたことを発表した。意向書では、「佐賀県と杭州市との間に定期航空路線を開設することを共通の目標とする認識に至り、2015年度内に杭州便が開設できるよう相互に協力して準備を進める」こととしていた。しかし、12月12日に王正華会長との面談で、「杭州便について、杭州空港は人気が高く混雑しており、安定した発着枠の確保など杭州空港との調整が整っていない」という報告を受けたとしている。そのため、佐賀空港への年度内就航が難しい状況となったが、春秋航空としては今後も引き続き就航に向けて努力していくとしている。一方、佐賀県としても引き続き春秋航空に対し、就航に向けた働きかけを行っていくという。
2015年12月15日米オートデスクとエアバスはこのほど、ジェネレーティブデザインと3Dプリンティングで製造した航空機のキャビン用パーテーションを公開した。ジェネレーティブデザインとはコンピューターに設計仕様を入力すると、コンピューターがその条件を満たした設計案を作成するという手法。人間が思いもつかないような複雑な設計案が生まれるため、造形には積層造形技術が用いられる。両社が開発したのは「バイオニック パーテーション」という名称の部品で、生物の細胞構造や骨の成長過程を模したデザインを生成する独自アルゴリズムを用いて設計され、3Dプリンティングで製造された。このパーテーションは乗客の座席と乗務員のキッチンを隔てる壁で、キャビンアテンダント用のシートも支えることになる。ほかの航空機の部品と同様に特殊な肉抜き加工や重量制限などの構造上の要件が存在するため、ジェネレーティブデザインに適した部品だという。「バイオニック パーテーション」は従来設計と比較して45%軽量で、今後製造する予定のA320型機の全キャビンに同手法を適用した場合、毎年46万5000トンのCO2を削減できると試算されている。素材は3Dプリントを前提に開発されたAPWorksのアルミニウム・マグネシウム・スカンジウム合金「Scalmalloy」が採用されている。同部品の実用試験は第1段階が完了しており、2016年からは飛行試験などのテストが実施される予定だ。
2015年12月04日ユナイテッド航空はこのほど、イタリアの老舗コーヒーブランドであるイリーカフェと業務提携し、ユナイテッド航空の全フライトと世界中の同社の空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」において、イリーのプレミアムブレンドコーヒーを無料提供することを発表した。今回のイリーブランド導入にあたり、乗客とユナイテッド社員を対象とした長期にわたる地上および機内での試飲を実施。12月よりイリーを代表するダークロースト・コーヒーとエスプレッソを米国本土のハブ空港のラウンジで提供し、その後、2016年より他の空港ラウンジでの提供を順次開始する。また機内では、ダークロースト・コーヒーを2016年の夏から提供することを予定している。ユナイテッド航空フードサービスおよびユナイテッドクラブ担当副社長のジミー・サマーティス氏は、「今回のイリーとの提携により、一杯の香り高いコーヒーがお客さまに世界をもっと小さく感じさせ、そして飛行機での旅をさらに特別なものにすると確信しています。一杯のコーヒーと言えども、世界で最も有名なプレミアムコーヒーをユナイテッドクラブと機内に導入することは、お客さまにプレミアムな品質とおもてなしをお届けすることにつながるのです」とコメントしている。なお現在、キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空もビジネスクラスとファーストクラスを対象に、機内でイリーのプレミアムコーヒーを提供している。
2015年11月26日本田技研工業の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company : HACI)は、米国ネバダ州ラスベガスで11月17日~19日の期間に開催される世界最大のビジネス航空ショー「ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)2015」において、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」の最新の活動状況について発表した。ホンダジェットは、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration、以下FAA)からの型式証明取得に向け、現在はFAAによる機体および搭載装置の「機能・信頼性飛行試験」が最終段階にある。これまでに、新型航空機の機体や各種搭載システムなどの機能や信頼性を確認するため、さまざまな運航条件下での離陸・巡航・着陸の各試験、飛行中のシステムの故障シミュレーションや各種環境下(高温、低温、高湿度)での飛行試験、計器着陸試験などが実施されてきた。これらの試験は現在まで全米31州の計54空港で行われ、その他の試験も含めた飛行試験全体では米国内の70カ所で計3,000時間を超えている。ホンダジェットの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野 道格氏によると、FAAによるHondaJetの機能・信頼性試験は今週完了する予定であり、その後に最終的な型式証明が間もなく発行される見通しとのこと。
2015年11月18日ボーイングは現地時間の11月11日、エバー航空に新塗装が施された777-300ERを納入した。エバー航空にとって同機は22機目の777-300ERとなる。エバー航空はサービスイノベーションへ対する継続的な取り組みの一環として、新塗装を発表した。新しいデザインでは、親会社にあたるエバーグリーングループのコンパスデザインが尾翼に描かれている。このコンパスは、質の高いサービスと安全性についてコミットメントしていくことを表現している。エバー航空は2005年に777-300ERを導入したローンチカスタマーであり、現在同機は長距離線において主要な機材となっている。また、エバー航空は現在、21機の777-300ERを運用しているが、2016年末までにさらに7機を加えて北米線に導入することを計画しており、2017年までには30機超の777-300ER運用を目指している。
2015年11月12日エアバスは現地時間の11月6日、アシアナ航空とA321neoの25機について契約が確定したことを発表した。アシアナ航空のA321neoは2クラス設定の全180席。韓国国内線での導入を予定しており、機材は同社グループの低コスト航空会社(LCC)であるエアプサンでも運用する。なお、搭載するエンジンの決定は後日となる。
2015年11月09日低コスト航空会社(LCC)の春秋航空日本(Spring Japan)は11月4日、国土交通省航空局に対し、成田=重慶/武漢線の就航に関する事業計画変更認可を申請した。同路線は2016年2月13,14日の就航を予定している。同社は2014年8月に運航を開始し、成田起点として現在、茨城/高松/広島/佐賀に路線を展開している。今回の国際線就航は同社初であり、2月14日に就航予定の成田=重慶線は週4便(火・木・金・日曜日)、2月13日に就航予定の成田=武漢線は週3便(月・水・土曜日)を予定している。使用する機材はボーイング737-800で、座席はシングルクラスの189席となる。
2015年11月05日