「元々、犬は好きだったんですけど、飼ったことがなくて…」と笑顔で語る夏帆。映画を通じてめでたく、願望がひとつ叶ったわけだが、彼女が演じたのは単なる飼い主ではなく、見習いと言えど警察犬の訓練士。時に厳しく接することも求められる立場であり、演じる上で難しさもあっただろうが、「でも、苦労させられつつ、犬に癒されました」と満面の笑みを浮かべた。映画『きな子〜見習い警察犬の物語〜』は、見習い訓練士の少女・杏子(夏帆さん)とドジな見習い警察犬・きな子が少しずつ、絆を育んでいく姿を描いた作品。「動物映画にハズレなし」とはよく言ったもので、例に漏れず本作も、杏子ときな子の交流が温かい感動を呼ぶ。映画の公開を前に彼女に話を聞いた。まずは犬のきな子(※劇中に登場する犬も、実在のモデルと同じ“きな子”と名付けられ育てられた)との共演について。やはり、通常の撮影とは異なる難しさがあった模様。「まず、身近に犬がいた経験がこれまでなかったので、最初はきな子を目の前にしても、どう接していいのか?どうなでればいいのかも分からない状態でしたね。だから、とにかく撮影中はなるべく一緒にいる時間を作ることを心がけました。現場が全て犬を中心に回っていくというのももちろん初めての経験で、やはり難しさはありました。でも実際、1か月半の撮影の中できな子がどんどん変わっていくんですよ!最初はカメラの前で落ち着かなかったのに、だんだん動じなくなって、監督の声にも反応するようになる。そういう変化を目の当たりにして『すごいな!』って思いましたね。撮影後?やっぱり寂しかったです…(苦笑)。1か月半、毎日会ってたのに急に会わなくなったので」。特に大変だったと夏帆さんがふり返るのが、物語の後半、嵐の山の中のシーン。「あのシーンは1週間ほどずっと雨の中での撮影で、まず体力勝負でした!常に走っていたので筋肉痛が取れなくて…(笑)。きな子も同じように走ってばかりだったので、あのシーンの撮影が終わったら心なしかほっそりしたように見えて『あぁ、きな子も大変だったんだな』って思いました」。きな子の愛らしさはもちろんだが、時に挫折を味わいつつ、夢に向かって歩み続ける杏子の姿も観る者の心を打つ。杏子という女の子について、自身と重ね合わせながらこう語る。「杏子はとにかく一直線で、みんなから愛される子ですよね。演じる上では、映画をご覧になる方にも愛される杏子でありたい、と思ってました。私自身、新しい作品に挑むたびに毎回、壁にぶつかってます(苦笑)。でも、そこは自分なりに『やらなきゃ』という思いで頑張っています。杏子は小さい頃から犬の訓練士に憧れてましたが、私は…全然、何も考えてなかったですね(笑)。毎日、遊ぶことばかり考えてました…」。映画では寺脇康文さんが訓練所の所長を演じており、杏子にとっては父のような存在だが、実際の現場では…?「寺脇さんがいてくださると、現場がすごく明るくなるんです。撮影ってやっぱり夜になるにつれてスタッフさんも役者も疲れてきてしまうんですが、そういう中で面白いことを言ってくださったりして、現場を盛り上げてくださって。寺脇さんが来ると、現場の空気がリフレッシュされるようでした」。撮影が行われたのは香川。夏帆さん自身は東京出身だが「田舎出身の女の子の役が多いんです」と笑いつつ、今後についてこんな話も。「常に、自分のイメージとは違う役をやっていきたいという気持ちはあります。それってすごく難しいことでもあるんですが、頑張ってやりたいと思ってます」。さらに「大きな目標というよりは、いまは目の前の仕事を丁寧に、という感じです。日々、成長していきたいと強く感じています」とも。おっとりした、優しい口調ながら、そこには彼女の強い決意が垣間見えた。(photo:Ryusuke Suzuki)■関連作品:きな子〜見習い警察犬の物語〜 2010年8月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「きな子〜見習い警察犬の物語〜」製作委員会■関連記事:うの愛犬と夫と過ごす時間比率は「半分半分」夏帆新宿駅で非行防止キャンペーン共演犬は大あくびのご愛嬌愛されキャラの夢の共演!『きな子』TVスポットに「豆しば」が登場感動の実話を映画化『きな子〜見習い警察犬の物語〜』試写会に合計1,200名様ご招待日本代表にもご利益?きな子、劇中コスプレ写真&日本代表バージョンも到着!
2010年08月13日女優の夏帆が8月4日(水)、東京・新宿西口交番前で行われた夏の非行防止キャンペーンに参加した。新宿署の主旨に、実在する見習い警察犬と訓練士の奮闘と成長を描いた夏帆さん主演の映画『きな子〜見習い警察犬の物語〜』が賛同し、ひと役買ったもので、警察犬訓練士見習いを演じる夏帆さんと、見習い警察犬を演じたラブラドール犬・きな子、ドッグトレーナーの宮忠臣さん、小林義則監督が参加。新宿防犯協会会長の池田將弘氏が「昨年より万引きの件数が増えている」と報告し非行防止を訴えた後、夏帆さんは「キャンペーンに参加できて光栄です。この映画は何かを感じてもらえる作品です」と笑顔で挨拶した。制服姿の警察官多数に囲まれ、夏帆さんはやや緊張した面持ち。対照的にきな子は何回か大あくびをするなどの“大物ぶり”。一方、小林監督は「人間と犬の絆を描き、いろんな愛、メッセージを込めた映画です」としっかりPR。宮さんは「犬と人が信じ合っていれば言葉が分からない犬とも通じ合えると思う。非行防止にきな子が何かお役に立てれば」と話した。夏帆さんは、同キャンペーンのポスターの掲示にも立ち会い、新宿署少年柔剣道友の会の小学生ら10人に混ざって、道行く人々に、「万引き防止リーフレット」を配布した。約40分のお勤めを終えると、「何度も来たことのある場所ですが、こういう機会で大勢の方に集まってもらえて光栄でした」と安堵の表情。小学生らとのタッグに「かわいらしかったです」と“お姉さんスマイル”を浮かべていた。きな子は小学生たちから時折、頭をナデナデされると、気持ち良さそうに首をすくめて尾を振るなどして愛嬌を振りまいていた。『きな子〜見習い警察犬の物語〜』は8月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:きな子〜見習い警察犬の物語〜 2010年8月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「きな子〜見習い警察犬の物語〜」製作委員会■関連記事:愛されキャラの夢の共演!『きな子』TVスポットに「豆しば」が登場感動の実話を映画化『きな子〜見習い警察犬の物語〜』試写会に合計1,200名様ご招待日本代表にもご利益?きな子、劇中コスプレ写真&日本代表バージョンも到着!夏帆犬と初共演のコツは「エサでつる」山本裕典、大東俊介らが前宙、バク転…新体操演技を初披露
2010年08月04日映画『きな子〜見習い警察犬の物語〜』完成披露試写会が6月10日(木)、東京・有楽町の丸の内ピカデリー2で行われ、主演の夏帆が初共演した犬2匹と共に舞台挨拶に登場した。警察犬訓練士を目指す少女・杏子(夏帆さん)と、ドジだが愛嬌ある見習い警察犬・きな子の交流と成長を描く物語。この日は、成犬のきな子を演じたラブラドールリトリーバーと杏子の家の番犬・ロックを演じたジャックラッセルテリアが登場。動物との初共演をふり返り、夏帆さんは「撮影はすごく大変だったんです。どうしたらきな子に好いてもらえるか、そればかり考えていました。結果、エサでつるのが一番だったけど」と照れ笑い。2匹について来場したドックトレーナーの宮忠臣さんは「夏帆さんは素晴らしい助手でした。常に一緒にいて、意思疎通ができるように配慮していただいた。とても苦労されたと思うけど、素敵な作品になったと思います」とプロの目から太鼓判。夏帆は「宮さんにそう言っていただけるとすごく嬉しい」と素直に喜んだ。一方、本作のテーマ「夢に向かって決してあきらめない」繋がり(?)で、明日11日(金)に開幕するFIFAワールドカップに参戦する日本代表に、キャスト陣がエールを贈る一幕も。夏帆は「あきらめないで頑張って」。共演の寺脇康文は「国を背負うってのは大変なプレッシャーだと思いますが、それに負けずに本番に臨んでほしい」と南アフリカの日本代表へメッセージを送った。『きな子〜見習い警察犬の物語〜』は8月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:きな子〜見習い警察犬の物語〜 2010年8月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「きな子〜見習い警察犬の物語〜」製作委員会■関連記事:山本裕典、大東俊介らが前宙、バク転…新体操演技を初披露夏帆、撮影地・香川県に「ああ、ただいま!」愛犬きな子と一緒に映画ヒット祈願夏帆主演、見習い警察犬の奮闘を描いた映画でレゲエシンガーMetisが初の映画主題歌
2010年06月11日夏帆主演で、落第を繰り返しながらも警察犬試験への挑戦を続ける犬の“きな子”と警察犬訓練士に憧れる少女の交流を描いた映画『きな子〜見習い警察犬の物語』の主題歌を女性レゲエシンガー、Metisが担当することが決定した。本作は、実話に基づいた物語で、警察犬試験に6度も挑戦しながらいずれも不合格。それでもなお挑戦を続ける香川の“見習い”警察犬と、警察犬の訓練士に憧れる少女が、訓練と失敗を繰り返しつつ絆を深めていく姿が描かれる。この映画のために書き下ろされた主題歌「Only One 〜逢いたくて〜」(発売日未定)はソウルフルなMetisさんの声と、きな子へのエールをこめた歌詞が印象的な楽曲。Metisさんは、昨年の「24時間テレビ」で歌った「母賛歌」が話題を呼び、今年1月にはプロゴルファーの石川遼が広報キャラクターを務める日本赤十字社とのキャンペーン「LOVE IN ACTION」のCMソングに「キミに出会えてよかった」が起用されるなどめざましい活躍を見せているが、映画主題歌を担当するのは今回が初めて。今回の楽曲に込めた思いについて「自分にとってたった一人の大切な人に贈る歌です。時と共に人を愛することに気づいていく心の動きを表しています。その人が大切かどうか、人は誰でも確信するまで時間がかかりますが、時を経てその人がかけがえのない存在に変わったとき、人は強くなり、愛の偉大さを心に感じていくんだ、という気持ちが込められている楽曲です」とコメント。さらに「私も犬を飼っていて、その子とは家族同然なので、この曲をステージで歌うときには飼っている犬のことを思いながら歌いたいです。というか、初めて動物に愛を込めて歌うと思います。愛って人だけじゃなくて動物や自然からも感じられると思うので、私なりに昔より少しおおらかな気持ちで歌を歌えそうです」と強い思い入れを明かしてくれた。夏帆さんは「初めて曲を聴かせていただいたのが試写で、完成した映画を観たときだったのですが、この映画にピッタリだなと感動しました。実際、Metisさんも試写に来られていて、ご挨拶させていただいたのですが、雰囲気全てがとても素敵な方でした!」と感想を語っている。『きな子〜見習い警察犬の物語』は8月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:きな子〜見習い警察犬の物語〜 2010年8月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「きな子〜見習い警察犬の物語〜」製作委員会
2010年03月04日