笑福亭鶴瓶がゲストとともにステキな家族を求めて日本中を巡る“ぶっつけ本番”の旅番組「鶴瓶の家族に乾杯」。その10月16日(月)今夜放送回に、本年度の大河ドラマ「おんな城主 直虎」で井伊直政役を演じている人気俳優・菅田将暉がゲストとして出演する。菅田さんといえば、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけに芸能界入りし「仮面ライダーW」で“最年少ライダー”として俳優デビューを飾ると、2013年公開の映画『共喰い』では日本アカデミー賞新人賞を受賞。その翌年には連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演しその知名度を高めた。“女装男子”姿が話題となった『海月姫』、『暗殺教室』シリーズや、総理である父と心が入れ替わる息子を演じた「民王」などを経て、昨年は『セトウツミ』『溺れるナイフ』の2作で主演を務めたほか『ディストラクション・ベイビーズ』『何者』『デスノート Light up the NEW world』など多数の映画に出演。月9「ラヴソング」や「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」も大きな反響を呼んだ。今年に入ると『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』『あゝ、荒野』と主演作が連続公開。夏公開の『銀魂』も大ヒットしたほか、音楽活動も開始。CMソング「見たこともない景色」、初めて作詞に参加した「呼吸」と2作のシングルを発表している。そんな菅田さんが今回鶴瓶さんと訪れたのは自身が演じる井伊直政が礎を築いた彦根藩の御膝元・滋賀県彦根市。公園で待ち合わせた二人はすぐ近くの神社で、明日が出産予定日という女性に出会う。その後一人旅になった菅田さんは入手した情報から「井伊さん」を訪ね、そこであるモノを拝見し感動。一方の鶴瓶さんは琵琶湖の近くで蒔絵工房を見つけ訪問。さらに仏壇街を訪ね驚きの体験をすることに。大河俳優による役柄ゆかりの地を巡る旅をお楽しみに。菅田さんが出演する「おんな城主 直虎」だが次回10月22日(日)放送の第42回では菅田さん演じる万千代(直政)が初手柄をつかもうとするも直虎(柴咲コウ)がその動きを阻んだため無念の留守居を命じられることに…という展開に。(※総合テレビの放送時間は19時10分~)NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」はNHK総合で毎週日曜20時から、BSプレミアムで毎週日曜18時から、再放送はNHK総合で土曜13時5分から放送。「鶴瓶の家族に乾杯おんな城主直虎SP菅田将暉と滋賀県彦根市へ」は10月16日(月)19時30分~NHK総合で放送。(笠緒)
2017年10月16日生チョコレート専門店「カカオ(ca ca o)」から、日本酒の「鶴齢」を閉じ込めたアロマ生チョコレート「小町通りの石畳鶴齢純米大吟醸10年熟成」が、2017年2月9日(木)より300個限定で発売される。コロンビア産カカオを100%使用した極上の口どけの生チョコレートに合わせたのは、300年もの歴史を持つ新潟県「青木酒造」の、1本10万円以上もする300周年記念酒「鶴齢純米大吟醸 10年熟成」だ。300周年を見据えて十数年前から仕込み始め、雪室で10年間熟成させた純米吟醸を、新潟県産酒米「越淡麗」を30%まで磨き込んだホワイトチョコレートに閉じ込めた。中身だけではなくパッケージも特別仕様。皇室御用達の漆器「山田平安堂」に、アートディレクターの佐藤可士和が手掛けたロゴを金字で印刷している。価格は税込み16,200円と高価だが、納得するほどのこだわりが詰まっている。なお、「鶴齢の日本酒」以外にも、青木酒造が作った梅酒を使用したホワイトチョコレート「鶴齢の梅酒」や、人気日本酒の獺祭とコラボレーションした「獺祭スパークリング」、西酒造の芋焼酎をビターチョコレートと合わせた「天使の誘惑」の3種類のアロマ生チョコレートが発売されている。【詳細】「小町通りの石畳鶴齢純米大吟醸10年熟成」発売日:2017年2月9日(木)価格:16,200円(税込)取扱店舗:「鎌倉ca ca o」、「ca ca o新宿NEWoMaN」、「ca ca oルミネ新宿LUMINE1」、大丸東京、伊勢丹新宿本店、銀座三越
2017年02月12日好評発売中の化粧水と日焼け止めが医薬部外品に清酒の製造・販売や、その他酒類・化粧品等の販売を手掛ける白鶴酒造株式会社は、素肌のためのシリーズ「鶴の玉手箱」で好評発売中の『大吟醸のうるおい化粧水』と『大吟醸のうるおいUV』を、2017年2月22日より、医薬部外品としてリニューアル発売する。「鶴の玉手箱」シリーズでは、酒造ならではの原料を使った「うるおいスキンケアシリーズ」のほか、大吟醸や純米酒などを配合した「白鶴の酒風呂」、職人によるこだわりの「熟成手づくり石けん」が販売されており、子供から大人まで使える素肌のためのシリーズだ。純米大吟醸酒「翔雲」配合でぷるぷる肌へ『鶴の玉手箱薬用 大吟醸のうるおい化粧水 500ml』(税別740円)は、白鶴こだわりの純米大吟醸酒「翔雲」のコメ発酵液と、「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」、「米セラミド」配合により、みずみずしいぷるぷる肌へと導く。さらに、「グリチルリチン酸」が肌荒れを防いで肌を健やかに保ち、10種の「天然植物保湿成分」が、肌にうるおいを与えてキメを整える。しっとりとした使い心地で、パラベン不使用・無着色・無香料・弱酸性のため家族みんなで安心して使うことができ、500mlの大容量サイズのため、顔だけでなく全身のうるおい補給として毎日使うことができる化粧水だ。『鶴の玉手箱薬用 大吟醸のうるおいUV 50g』(税別1,380円)は、純米大吟醸酒「翔雲」のコメ発酵液や「ヒアルロン酸」、「米セラミド」などのうるおい成分、肌荒れを防ぐ有効成分「グリチルリチン酸」配合により、素肌をしっとり健やかに保ちながら、紫外線防止効果がSPF30 PA+からSPF32 PA+++にアップしている。顔にも体にも使うことができ、洗浄時は石けんで簡単に落とすことができるので、毎日の紫外線対策として、小さい子供や男性にもおすすめの商品だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※白鶴酒造株式会社プレスリリース(@press)
2017年02月08日落語家の笑福亭鶴瓶と、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンが22日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系バラエティ特番『新春鶴瓶大新年会2017』(1月1日15:40~18:00)の収録後に取材に応じ、久々の"フジテレビっぽい"スタジオバラエティに満足の表情を見せた。この番組は、鶴瓶軍と南原軍に分かれ、体当たりのゲームで対決していくもので、今回6年ぶりに復活。往年の「やるやらクエスト」を彷彿とさせるような、不安定な丸太をわたって巨大な筆で書き初めを行うという最終ゲームで、思い切り墨をかぶった鶴瓶は、顔を真っ黒にしながら「うれしかった」と満面の笑み。南原清隆は「心地よい疲れがあって、充実感がありますね」とご満悦だ。大がかりなセットで、粉の海に落下するという王道のスタジオバラエティに、収録中、小籔千豊は「元旦から粉に落ちる。フジテレビしてるわぁ~」と売れっ子の仲間入りを果たしたことを何度も実感。MCの内村光良は「フジテレビは、回って粉に落ちるとか好きですよね。20代からやってますけど、本当に変わらない(笑)」、南原も「エンディングがしつこいのもフジテレビっぽい」と、DNAが引き継がれていること確認していた。ウンナンがスタジオセットのゲームで体を張るのは久々だったそうだが、鶴瓶は最近も「牛の格好して乳吸うた」と報告。過去をさかのぼって「ツタンカーメンとか金粉とか、フジテレビには俺の(体を張った)いろんな画があるよ」と胸を張ったが、内村に「放送事故もあるしね」とツッコまれ、苦笑いするしかなかった。今回の収録では、墨以外にもお尻に熱湯を食らうなど、最年長にもかかわらず、一番体を張っていた鶴瓶。「若手も何もないでしょう。やれるもんがやったらええねん」とドヤ顔で決めたが、内村に「ケツ出すだけじゃねぇか!」と、またもやツッコまれていた。鶴瓶軍には、よゐこ、小籔、塚地武雅(ドランクドラゴン)、ピース、近藤春菜(ハリセンボン)。南原軍には、キャイ~ン、ビビる大木、千鳥、澤部佑(ハライチ)、箕輪はるか(ハリセンボン)が参戦。頭上から降ってくるタライをキャッチする「新春お年玉キャッチ」や、チーム全員が軽トラの座席に乗り込む「新春!軽トラ全員乗車」などのゲームが展開される。内村は「(放送されるのは)一番ダラダラとした時間帯になると思うので、酒飲みながらまったりとして見ていただければ」と番組をPRした。
2016年12月23日東京・品川の「原美術館」にて、2014 年秋の「開館35周年記念 原美術館コレクション展」以来となる全館を使ったコレクション展示「みんな、うちのコレクションです」が、8月21日(日)まで開催中だ。「原美術館」は、もともと個人邸宅として 1938年に建てられたもので、西洋モダニスム建築を取り入れ、中庭を包みこむように緩やかな円弧を描いた空間デザインが特徴的。居間や寝室であったスペースは企画ごとに展示を入れ替えるギャラリーに変わった一方、浴室や洗面所などのユーティリティースペースは、アーティストに依頼してユニークな常設展示作品に生まれ変わっているほか、建物の中以外の、敷地内の庭にも、野外の常設作品が点在している。大規模な美術館とは一風異なり、作品と同時に、美術を鑑賞体験する“場”そのものも味わえる場所だ。1979年の創立以来収集してきたコレクションは、国内外の多彩な現代アーティストの絵画・彫刻・写真・映像作品など、現在約1,000点にのぼる。その中から、横尾忠則、加藤泉、クリスト&ジャンヌ=クロード、ウィリアム ケントリッジをはじめとする絵画・彫刻・ドローイング・映像作品を展示。今回は、中国を代表するアーティストであると同時に、積極的な社会活動でも知られる艾未未(アイ・ウェイウェイ)の貴重な初期作品や、日本から帰化してブラジル美術界の巨匠となり、昨年惜しくも亡くなったトミエオオタケ(大竹富江)の絵画も展示される予定だ。原美術館では、増築した多目的ホールや中庭を利用して多彩なイベントも随時開催されており、会期中には、8月13日(土)、14(日)に「トヨダ ヒトシ 映像日記・スライドショー」が行われる。また、日曜日と祝日には、同館学芸員による展示解説も行われる。展示解説は、14:30から約30分間で予約は不要。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、9日に放送されたTBS系バラエティ特番『鶴瓶&松本の怪人図鑑』(24:10~25:25)で、明石家さんま、笑福亭鶴瓶、島田紳助さんの芸人スタイルの違いについて語った。松本と鶴瓶がMCとして初タッグを組み、街中で異彩を放つ"怪人"にスポットを当てる同番組。本題に入る前の番組冒頭、自身が遅刻してきたことをイジられた松本は「こういう手口に出るわけや!」「僕が物心ついた時にはテレビに出ている人なんですよ」と反撃に転じ、鶴瓶の"怪人ぶり"を伝えるべく、「この人ってね、こんな話していいのか分からないけど」と語りはじめた。比較対象として、まず名前を挙げたのが明石家さんまで、「さんまさんはアウトボクシングというか、あの人特有のフットワークがあるんです。つかませてくれへんし、独特の距離感なんです」。2人目の島田紳助さんについては、「紳助さんは"首相撲"。お互い、『もうええやんけ!』みたいな感じになる」とそれぞれ独特の表現で鶴瓶を笑わせた。そして、締めくくりとなる鶴瓶に対して言い放ったのは、「『どついて来い!』って言うんです。『好きにやれ』『お前の好きにやってくれてええわ』と。ホンマにどつかせてくれるんですよ」。寛容な一面を褒めながらも、「でも、家に帰ったらね。なんか勝った気がせえへん……」と首をかしげて笑いを誘い、「本当、不思議な人やわ」と正直な印象を打ち明けていた。
2016年06月10日熊本地震に関する報道特別番組放送のために休止となったTBS系バラエティ特番『鶴瓶&松本の怪人図鑑』が、6月9日(24:10~25:25)に放送されることが決定した。当初の放送日は4月14日となっていた。お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志と落語家の笑福亭鶴瓶が2ショットMCとして初タッグを組む同番組は、ドランクドラゴンの鈴木拓、ギンナナの金成公信、麒麟の田村裕、三四郎の小宮浩信がディレクターとなって、とある街のディープな場所を訪ね、普通の人がちょっと避けて通るような異彩を放つ人物を取材。その中から鶴瓶と松本が特に興味を持った人物を"大怪人"に認定する。金成は大阪の新世界、西成、日本橋、岸和田、田村は沖縄の那覇市、糸満市、座間味島、小宮は東京の秋葉原と中野、そして、鈴木は東京の原宿と上野をリポート。スタジオでは鶴瓶と松本が、次々に飛び出してくる怪人たちについて鋭いツッコミをしていき、取材した芸人ディレクターたちがそれぞれ取材の苦労を報告する。(C)TBS
2016年04月20日2時間ノンストップの話芸である鶴瓶噺が、今年も開催される。昨年の公演終了後から1年間で積み重ねられた新ネタの素、その数はついに1000を超えた。年齢を重ねるごとに鶴瓶噺でしゃべりたいことが増えてきているという笑福亭鶴瓶に話を聞いた。「TSURUBE BANASHI 2016」チケット情報「鶴瓶噺は本当のことじゃないとおもしろくないと思って続けてきました。少し前の言葉で言えば盛らない。最近流行ってる言葉で言えば、ガチなことをしゃべる。だから日々起こったことをメモし続けているんですけど、一番最近のメモは”解約”でした。昨年の10月にフィットネスジムに入会したんですけど、いまに至るまで1日しか行っていなかった。もう辞めようかなと思ったんですけど、ああいう所って入会は簡単だけど退会はめんどくさそうでしょ。タイミングが悪かったのか、電話もずっとつながらない。それが今日になって電話がつながって事情を説明したら『あ、書類にサインしてもらえればすぐに解約できますよ』って、えらいあっさり解約できまして(笑)。不思議だったのは自分の気持ちでした。健康のためのはずなのに、入ったらそれで満足して行かなかった。誰からも強制されてたわけでもないのに、解約できたことですっとして気分もよくて。なのに、簡単に辞められるとわかったら辞めたことがちょっと惜しくなってきてる。どないやねんと(笑)」ちなみに、「解約」はインタビュー当日の出来事だというから、抜群の鮮度だ。しかも、鶴瓶噺の場合、その鮮度の意味するところが深い。昨年の同公演では、約40年前の盲腸のエピソードが、昨日の出来事のように語られた夜があり、会場の爆笑をさらっていた。採れたてという意味だけでなく、話術としてのフレッシュさが抜群なのだ。「最近、鶴瓶噺でしゃべりたいことが増えているような気がします。振り返ると、30代や40代はもちろん、50代だってあっと言う間にすぎて早かった。たぶん、60代も早いんでしょうけど、いままでの年代よりも丁寧に生きたいなぁと思うんです。そういう意味では、年齢を重ねることもおもしろいのかもしれない。この間、102歳の方とゴルフをしたんですけど、『鶴瓶さん、ちょっと腹が出てきたんです』と、その方が残念そうに言うんです。いや、102歳でおなかが出てももういいじゃないですかと(笑)。しかも、『鶴瓶さん、102歳でゴルフができる人を何人か集めてくれませんか?』と頼まれまして。いやいや、無理ですと(笑)」鶴瓶噺のクライマックスは、映像と話芸のコラボレーションで締めくくられる。笑福亭鶴瓶64歳。今年のラストネタは、10年来の付き合いとなる30代男性について語る予定だと言う。「太田胃散PRESENTS TSURUBE BANASHI2016」は4月13日(水)東京・世田谷パブリックシアターで開幕。その後4月21日(木)より大阪・森ノ宮ピロティホールにて公演を行なう。取材・文:唐澤和也
2016年02月19日笑福亭鶴瓶と木村文乃が12月23日(祝・水)、日本語吹き替え版のナレーションを務めた映画『シーズンズ 2万年の地球旅行』の完成披露試写会に登壇。この日はちょうど鶴瓶さんの64歳の誕生日で、会場全体で祝福した。総製作費40億円、構想4年を費やし、400人のスタッフが最新の撮影機材を駆使し、2万年前からの地球の歩みを動物たちの営みを軸に描き出すネイチャードキュメンタリー。鶴瓶さんと木村さんはサンタの帽子をかぶって登場し、観客にプレゼントを配りながら壇上へ。鶴瓶さんは、客席に子どもの姿が多いことを確認し「子どもさんに見てほしい映画。楽しんでもらえると思う」と嬉しそうに語る。木村さんは、鶴瓶さんのサンタ姿について感想を求められると「かわいいですよ」とニッコリと微笑んだ。映画については2人とも熱く見どころを語る。鶴瓶さんは「巣立つ鳥の話が出てくるんですが、1匹だけ自分で飛べないんだけど、それができないと生きていけないのでお父さんもお母さんも手助けしないんですよ。親子の話がたくさん出てきます」と語り「どうやって撮ったんだ?という映像がいっぱいある」と感動を口にする。木村さんは「本当に美しくて、野生の動物たちの毛の1本1本まで見られるんです。息づかいが聞こえてきそうな距離で見られるのはこの映画だけ!」と魅力を強調する。さらに鶴瓶さんは「女の人に失礼かもしれないけど…」と前置きしつつ「メスを取り合うために(オス同士が)戦うんですけど、(メスの)クマは木の上からジッと『どっちが勝つかな?』と見てる。エグイですよ(笑)。人間とまったく同じで、男はアホ!」と語り、会場は笑いに包まれた。イベントの終わりに、木村さんから発表があるとアナウンスされると、鶴瓶さんは「結婚するの?」と笑っていたが、木村さんが「今日は、どなたかの誕生日です」と告げ、特製ケーキが運ばれてくると照れ笑いを浮かべていた。おいしそうにケーキをほおばった鶴瓶さんは「ウチの子に『今日、何すんの?』と聞いたら『クリスマスパーティする』って言うねん。『おれの誕生日やぞ』って言ったら『知ってる。こっちに来る?』って(苦笑)。夜は焼肉やけど、おれが予約した(笑)。どんな哀しい誕生日かと思ってたけど、嬉しいわ」と木村さん、観客の祝福が心にしみたようだった。『シーズンズ 2万年の地球旅行』は1月15日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月23日メリーチョコレートカムパニーは6日、アサヒビール傘下のニッカウヰスキーが製造する「竹鶴ピュアモルト」を使った商品シリーズを、百貨店および量販店のメリーショップで発売した。○竹鶴が香る大人のスイーツ同商品は、創業65周年を迎える同社の「日本で本物のチョコレートを作りたい」との思いと、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏の「日本で本物のウイスキーを作りたい」との思いが重なったことから開発。「竹鶴ピュアモルト」を香らせ、ロゴをデザインに配したウイスキーチョコレート、香りが広がるウイスキーボンボン、ウイスキーでしっとりと艶やかに仕上げたマロングラッセ、柔らかな食感のウイスキーケーキの4カテゴリーを展開する。価格は、「ウイスキーチョコレート【竹鶴ピュアモルト】」「ウイスキーボンボン【竹鶴ピュアモルト】」が各1,296円(12個入)と648円(6個入)。「マロングラッセ【竹鶴ピュアモルト】」が2,376円(8個入)と1,512円(5個入)。竹鶴ケーキ「セゾンド セツコウイスキーのケーキ【竹鶴ピュアモルト】」「マルシェドショコラサンテ!ドルチェ【竹鶴ピュアモルト】」が各324円。※価格はすべて税込価格
2015年03月08日2011年から全国ツアーも始まった鶴瓶噺。約2時間のトークライブは、日替わりでしゃべることが変わるオリジナルな話芸だ。「昨年末に611個まで元ネタを絞ったのに、年が明けてまだまだ増えそう」と公演前の準備に余念のない笑福亭鶴瓶に話を聞いた。鶴瓶噺2015 チケット情報「今日ね、BSで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をやっていたんです。1985年の公開当時は映画館に見に行ったんですけど、それからもう30年かと。あの映画のパート2では1985年から30年後にタイムトラベルしたりもするわけで、それって今年かと。僕自身、今年の2月14日で芸歴44年目のスタートを切ったんですけど、30年前はむちゃくちゃ言うてたなぁって思います。『司会なんて嫌や!』とかね(笑)。いまの僕の持論は“相手のことを否定せずにみてあげると人間はみんなおもしろい”なんですけど、当時はそんな余裕もなかったんでしょう。自分よりネームバリューのある方をゲストに招いて、よく知りもしないのに仲のいいフリをしてその人の傘の下に入るのが嫌やった。とにかく、対等でいたかったんです」対等。30年たったいまも、逆の意味ではあるが、その意識は変わっていない。キャリアを重ねたいまも、若手芸人のネタで笑う高校生の気持ちをキャッチしていたいのだと言う。「とはいえ、この30年間での変化みたいなものもあるんです。たとえば、鶴瓶噺では、より日常の細かいことをしゃべりたくなってきていて。この間のは、落語会終わりで挨拶したり写真撮ったりしている時のこと。85歳のおじいちゃんが僕と写真を撮りたい言うて近づいてきたんですけど、ドーンこけてガーンとクリスタルの硬ったい角に頭をぶつけはって。“これは死んだな”と思ったほどの出来事やったんですけど、ちょとずつちょっとずつ、みんながその事故現場の中心からさがっていくんです。これは僕がなんとかせなあかんと思って『タオル持ってこい!』とか叫んだのに誰も動こうとしない。あとからわかったんですけど、倒れはった人の奥さんがその場にちゃんといてたと。でも、その奥さんが入院した時に旦那さんが一度もお見舞いに来なかったと。つまり、怒ってたから僕の言葉もあえて無視したんですって。そんな夫婦間の裏事情、こっちは知らんやん(笑)。だから、『ここの家族はどないなっとんねん!』と叫んだら、その場にいた全然関係ない人が『鶴瓶さん、地球はみな家族ですよ』って。やかましいわ、緊急事態になにをうまいこと言うてんねんって(笑)」結局、85歳のおじいちゃんは事なきを得るのだが、文字数の都合で“その後”が書けないのが残念だ。<本当にあったことが一番おもしろい>と、30年以上も前に確信し実践し続けた男だから引き寄せた奇跡のエピソード。ただし、あなたが訪れた鶴瓶噺でこのエピソードが語られるか否かはわからない。2時間ノンストップのその話芸は、観客の笑い声という名のグルーブによって、語られるエピソードが自在に変化していくことも魅力のひとつだからだ。東京公演は4月22日(水)より世田谷パブリックシアターにて。取材・文:唐澤和也
2015年03月05日アサヒビールは12月2日から2015年3月末までの期間限定で、缶入りハイボールの2アイテム「竹鶴ハイボール」「リタハイボール」を全国で発売する。○竹鶴政孝生誕120年を記念し、期間限定で発売両商品は、今年がニッカウヰスキー創業80周年、創業者・竹鶴政孝生誕120年にあたる節目の年であることを記念し、発売されるもの。「竹鶴ハイボール」は、「竹鶴ピュアモルト」をベースにした缶入りハイボール。華やかな香りで、まろやかな味わいと飲みやすさをあわせ持つ熟成したピュアモルトウイスキーをソーダで割った。華やかで甘い香りが軽快に香り立ち、後口に樽熟成したモルトウイスキーの豊かなコクと余韻が味わえる、"ウイスキー本来の味わいをハイボールで楽しみたい"という30~50代の男性を中心に訴求する商品となる。350ml缶で、価格はオープン。「リタハイボール」は、すっきりした味わいのウイスキーに、ソーダとりんご果汁などを加えた缶入りハイボール。ほのかに香る華やかなりんごの香りと甘酸っぱさ、爽やかな炭酸感が調和した味わいが楽しめる。ウイスキーにあまり馴染みのない女性や若い層に向けて、ほのかな甘みを感じる飲みやすい味わいのハイボールに仕上げた。350ml缶で、価格はオープン。「竹鶴ハイボール」には、竹鶴政孝とブランド名の「竹鶴」をデザイン。「リタハイボール」には竹鶴政孝と、その妻・リタに加え、りんごの果実をデザインした。2アイテム共に、裏面には大正時代に単身スコットランドでウイスキーづくりを学び、日本で本格的なウイスキーの製造・普及に人生をかけた竹鶴政孝と、スコットランドで竹鶴と出会い、生涯にわたり夫を支え続けたリタの物語の一部を記載している。
2014年09月30日昨年立ち上げた自主レーベルSoul Mate Record第2弾となるニュー・アルバム『Love&Soul』を9月10日にリリースした3ピースバンド、鶴。このアルバム発売を記念したインストアイベントが9月20日、福岡市のミュージックプラザ インドウで行なわれた。鶴 ライブ情報会場は、鶴をデビュー以来ずっと応援してきたショップとあって、開演前から超満員。18時、たくさんの拍手に迎えられながら登場した3人。アコースティック編成で新作に収録されているポップチューン『公約数』からライブはスタート。彼らの音楽を初めて聴く人でも自然に体が揺れてしまうキャッチーなナンバーだ。「今までは福岡のライブはスタートが固いという印象だったけど、今日は最初からとても良い雰囲気。皆の楽しそうな顔を見ることができて嬉しい」と、秋野温(うたギター担当)が笑顔で挨拶。ステージと客席は激近。それに加えアコースティック編成によるオーガニック感と、メンバー3人の楽しそうな表情、そして確かな音楽性に裏打ちされた質の高いポップミュージックのグルーヴで、オーディエンスとの心の距離をどんどん縮めていく。2曲目は、彼らの真骨頂とも言えるソウルポップチューン『ソウルメイト今夜』。こちらも、3人のハーモニーが絶妙に折り重なり、メリハリが効いたゴキゲンアコースティックSOULに大変身。ボサノヴァ調のラテンフレイバーが加わった鶴流バラード『LOVELOVELOVE』では、演奏中に最前列の女性客のお膝に座るサプライズも(笑)。『カミナリベイベー』、『LifeIsPartis』と全5曲、30分のミニライブはまるでホームパーティーのように和やかな雰囲気の中、幕を閉じた。「アルバムには鶴の魂が詰まっています。自主レーベルを立ち上げてからこの1年でいろんな人に出会ってたくさん助けられました。その感謝の気持ちが音と言葉になっています。皆に鶴を好きになって貰いたいから、まずはこっちからいっぱい好きだと言わないとね。そういうシンプルなLOVEがいっぱい詰まっています。ライブではみんなをワクワクさせてあげるよ!」という秋野の言葉で、ライブへ向けてメンバーも会場もテンション鰻上り。10月4日(土)の東京からスタートする全国12か所を廻るワンマンツアー『Love&Soul~愛と魂、時々エロス~』は、ティーンからシルバー世代まで全ての音楽ファンを、ハッピーでソウルフルな気分にさせる夜になりそうだ。各地チケットはただいま発売中。
2014年09月29日福島県会津若松市のシンボル鶴ヶ城で、紅葉の時期に合わせてライトアップが行われる。期間は10月19日(金)~11月11日(日)の日没~21:00まで。見どころは黄色に色づいたイチョウと青白く幻想的にライトアップされた鶴ヶ城天守閣、石垣、赤い廊下橋など。昼間とはまた違った美しい姿が現れる。鶴ヶ城は会津藩の松平氏を始め、数多くの大名が城主として君臨した城。鶴ヶ城を有名にした出来事は、幕末、戊辰戦争の戦いの舞台となったこと。特に飯盛山での白虎隊の自刃は、薩摩琵琶の語りやドラマや映画などで現在に伝えられている。ちなみに、2013年の大河ドラマは会津藩の砲術指南役である山本権八の娘、新島八重を主人公にした「八重の桜」だ。鶴ヶ城では幕末当時の姿である赤瓦への葺(ふ)き替えが2011年に完了。現存する天守閣では国内唯一の赤瓦だ。また、天守閣では「鶴ヶ城博物館」として貴重な資料を展示公開している。石垣の内部には塩倉、第一層には歴代藩主と城の変化、第二層には江戸時代の会津庶民の暮らし、第三層では戊辰戦争の様子を描いた錦絵が展示されている。第四層は四季をテーマに会津の人々の暮らしを展示。第五層は東西南北が見渡せる展望室となっており、白虎隊最期の地である飯盛山も見える。鶴ヶ城は唱歌「荒城の月」の作詞者である土井晩翠が詩の構想を練った場所の一つとされ、「荒城の月」の歌碑も建てられている。さらに千利休の子である千少庵が建てた茶室、「麟閣」もライトアップされる。千少庵は父の千利休が豊臣秀吉の命により切腹したあと、時の鶴ヶ城主蒲生氏郷にかくまわれていた際に「麟閣」を建てたと伝えられている。その後明治になり、鶴ヶ城取り壊しとともに「麟閣」も取り壊されようとしていたが、それを惜しんだ森川善兵衛が明治5年に自宅へ移築、その後120年の歳月を経て平成2年に元の鶴ヶ城へ移築された。ライトアップの詳細は会津若松観光物産協会ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日千葉県東金市の八鶴湖畔を手作りキャンドルで飾る催しが行われる。「光」を作ることを通じてエコロジーや自然について考えようというもの。開催日は9月30日(日)、キャンドルの配置は15:00~、点灯は18:00~20:00の予定。手作りキャンドルと灯籠は事前に市民が制作したもの。2リットルサイズのペットボトルや、砂、廃油、不要になったクレヨンなどを集めて材料としている。灯籠となるペットボトルには障子紙を巻き付け、俳句や川柳、思いや願い事、絵など思い思いに書かれたものが湖畔に配置される。竹灯籠も市民の協力を得て竹林から伐採したものから作られる。まさにエコロジーに配慮した催しだ。八鶴湖はJR東金線の東金駅から約500m、徒歩約10分というアクセスの良い場所に位置している。周囲約800mの人造湖だ。湖の歴史は古く、徳川家康が鷹狩の際に宿泊した東金御殿があり、その建設の際に元来その場所にあった「とき池」という小さな池を広げ、現在に姿になったと言われている。周辺には大正、昭和初期の雰囲気を色濃く残している「八鶴亭」があり、国の登録有形文化財(建造物)に指定されている。八鶴亭本館は木造2階建て、入母屋造りの古風な建物。各部屋は入口に差掛け屋根を付け、床の間や棚に銘木を使うなど建物内部の作りにも意匠を凝らしている。「八鶴亭さくらホール」はキャンドルや灯籠作りに使用された場所でもある。八鶴湖にほど近い安国山最福寺の「大黒天像」もみどころの一つ。鎌倉時代の彫刻家、運慶の作と伝えられている。運慶は奈良東大寺の金剛力士立像(国宝)、興福寺の弥勒仏坐像(国宝)、円成寺の大日如来坐像(国宝)など、現在国宝、重要文化財に指定されている多くの仏像を制作した人物として知られる。キャンドルナイト開催日には、名月を見ながら音楽を楽しめる「湖畔の観月会」、さらに「大黒様の縁日」も行われる。なお、キャンドル内とは雨天の場合10月27日(土)に順延となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月24日東京の大手私鉄は一部路線を除き山手線の内側に線路を伸ばさなかった。一方、大阪では大手私鉄が大阪環状線の内側にある難波などに乗り入れている。近年も京阪電気鉄道が中之島へ延伸し、阪神電気鉄道が阪神なんば線を開業させて近鉄と相互直通運転を始めた。しかし大阪もある時期までは私鉄の乗り入れを認めなかった。その理由と転機は何だろう?大阪市の公式サイト「デジタルギャラリー2008」を見ると、「大都市のなかで、唯一大阪市だけが市内交通の市営主義を貫いてきました」とある。これは1901(明治34)年に大阪市長となった鶴原定吉氏の方針だ。その理由はおもにふたつ。ひとつは、民間会社が運営すると利益追求のあまり料金が高くなり、設備不良も招くかもしれないから。もうひとつは、市電を運営して収益があれば、まちづくりの財源になるからという。まちづくりの財源にするため市電の利益を追求したら、民間会社と同じリスクがありそうだけど、ともかく大阪市は路面電車を初めから市営で建設した。大阪市電の開業は1903年で、花園橋~築港間の5km。これが日本初の公営路面電車となった。5年後には梅田~四ツ橋~恵比須町間の南北方向、九条中通一丁目~四ツ橋間の東西方向に路線を伸ばした。1909(明治42)年、いわゆる「キタの大火」が起きる。空心町(現在の天満橋付近)から大阪駅南側、福島駅あたりまでを焼き尽くした大火事で、36万坪以上、1万1,000戸以上が消失した。この延焼の教訓から、幅広い公道を整備し、一体的に路面電車を整備すれば効率もいいし、防災面でも都合がいいという考えもあったようだ。当時、大阪の私鉄は阪堺鉄道(後の南海電鉄)が難波まで乗り入れており、京阪電気鉄道は天満橋駅まで、近鉄(当時の大阪電気鉄道)は上本町駅まで通じていた。市営主義の方針の下、京阪、近鉄は大阪市中心部へ延伸できなかった。阪神も難波まで乗り入れる計画だったものの、戦前は千鳥橋駅より先へ線路を延ばせなかった。大阪市電は広大な路線網を持ち、戦後の復興にも貢献した。しかしその後、自動車の普及により渋滞の原因とされ、バスに置き換わっていく。当初、市内の大型バスの運行は難点があると指摘されていたが、後に大阪府が民間のバス会社に免許を与えてしまった。そこで大阪市も市営バスの運行を開始。民間バスと市営バスの激しい競争を経て、1938(昭和13)年に公布された陸上交通事業調整法を背景に、大阪市に統合された。戦時政策によって、大阪市の市営主義は保たれた格好だ。大阪市は次の輸送手段として、地下鉄の建設を始める。ここでも市営主義を貫いた。戦前、戦中、戦後と、民間の鉄道会社が大阪市中心部への乗り入れを申請するものの、市議会はこれを認めず、民間会社が計画中のルートに地下鉄路線を建設するなどして対抗した。しかしこうした施策が裏目となり、建設費の負担が増大。渋滞で不振となった市電の累積赤字もかさみ、大阪市の地下鉄路線網の整備は停滞してしまう。そこで、運輸大臣の諮問機関である都市交通審議会は、1958年に大阪市の地下鉄路線の整備ルートを答申した上で、「民間会社の参入」を勧告した。これにより、京阪電車は天満橋駅から大阪市中心部に乗り入れて淀屋橋駅まで開業し、近鉄も上本町駅から近鉄難波(現在の大阪難波)駅まで開業して南海と接続した。現在は阪神電車も大阪難波駅へ乗り入れ、JR西日本もJR東西線を開業させて大阪市中心部を貫いている。東京の大手私鉄の多くは、地下鉄との相互直通運転で都心への乗り入れを実施している。大阪の場合は大手私鉄が直接乗り入れるケースが増え、大阪市営地下鉄との相互直通運転を行うのは3路線のみ。これは国の政策の違いによるものだろう。大阪では国の介入によって大手私鉄の乗り入れが認められ、東京では調整機関として帝都高速度交通営団(東京メトロの前身)が設立された結果といえそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日東京の大手私鉄は一部路線を除き山手線の内側に線路を伸ばさなかった。一方、大阪では大手私鉄が大阪環状線の内側にある難波などに乗り入れている。近年も京阪電気鉄道が中之島へ延伸し、阪神電気鉄道が阪神なんば線を開業させて近鉄と相互直通運転を始めた。しかし大阪もある時期までは私鉄の乗り入れを認めなかった。その理由と転機は何だろう?大阪市の公式サイト「デジタルギャラリー2008」を見ると、「大都市のなかで、唯一大阪市だけが市内交通の市営主義を貫いてきました」とある。これは1901(明治34)年に大阪市長となった鶴原定吉氏の方針だ。その理由はおもにふたつ。ひとつは、民間会社が運営すると利益追求のあまり料金が高くなり、設備不良も招くかもしれないから。もうひとつは、市電を運営して収益があれば、まちづくりの財源になるからという。まちづくりの財源にするため市電の利益を追求したら、民間会社と同じリスクがありそうだけど、ともかく大阪市は路面電車を初めから市営で建設した。大阪市電の開業は1903年で、花園橋~築港間の5km。これが日本初の公営路面電車となった。5年後には梅田~四ツ橋~恵比須町間の南北方向、九条中通一丁目~四ツ橋間の東西方向に路線を伸ばした。1909(明治42)年、いわゆる「キタの大火」が起きる。空心町(現在の天満橋付近)から大阪駅南側、福島駅あたりまでを焼き尽くした大火事で、36万坪以上、1万1,000戸以上が消失した。この延焼の教訓から、幅広い公道を整備し、一体的に路面電車を整備すれば効率もいいし、防災面でも都合がいいという考えもあったようだ。当時、大阪の私鉄は阪堺鉄道(後の南海電鉄)が難波まで乗り入れており、京阪電気鉄道は天満橋駅まで、近鉄(当時の大阪電気鉄道)は上本町駅まで通じていた。市営主義の方針の下、京阪、近鉄は大阪市中心部へ延伸できなかった。阪神も難波まで乗り入れる計画だったものの、戦前は千鳥橋駅より先へ線路を延ばせなかった。大阪市電は広大な路線網を持ち、戦後の復興にも貢献した。しかしその後、自動車の普及により渋滞の原因とされ、バスに置き換わっていく。当初、市内の大型バスの運行は難点があると指摘されていたが、後に大阪府が民間のバス会社に免許を与えてしまった。そこで大阪市も市営バスの運行を開始。民間バスと市営バスの激しい競争を経て、1938(昭和13)年に公布された陸上交通事業調整法を背景に、大阪市に統合された。戦時政策によって、大阪市の市営主義は保たれた格好だ。大阪市は次の輸送手段として、地下鉄の建設を始める。ここでも市営主義を貫いた。戦前、戦中、戦後と、民間の鉄道会社が大阪市中心部への乗り入れを申請するものの、市議会はこれを認めず、民間会社が計画中のルートに地下鉄路線を建設するなどして対抗した。しかしこうした施策が裏目となり、建設費の負担が増大。渋滞で不振となった市電の累積赤字もかさみ、大阪市の地下鉄路線網の整備は停滞してしまう。そこで、運輸大臣の諮問機関である都市交通審議会は、1958年に大阪市の地下鉄路線の整備ルートを答申した上で、「民間会社の参入」を勧告した。これにより、京阪電車は天満橋駅から大阪市中心部に乗り入れて淀屋橋駅まで開業し、近鉄も上本町駅から近鉄難波(現在の大阪難波)駅まで開業して南海と接続した。現在は阪神電車も大阪難波駅へ乗り入れ、JR西日本もJR東西線を開業させて大阪市中心部を貫いている。東京の大手私鉄の多くは、地下鉄との相互直通運転で都心への乗り入れを実施している。大阪の場合は大手私鉄が直接乗り入れるケースが増え、大阪市営地下鉄との相互直通運転を行うのは3路線のみ。これは国の政策の違いによるものだろう。大阪では国の介入によって大手私鉄の乗り入れが認められ、東京では調整機関として帝都高速度交通営団(東京メトロの前身)が設立された結果といえそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月21日KAAT(神奈川芸術劇場)のオープン1周年にあたる2012年に、世界で活動の場を持つウィル・タケットの演出・振付により、日本の民話『鶴の恩返し』を舞台化、ダンス作品として世界初演する。2月3日、製作発表会見が行われ、ウィル・タケットと出演の首藤康之、音楽を手がける藤原道山、ダンサーの衣裳と劇中で使う鶴が織る3枚の布をデザインするワダエミ、そしてKAATの芸術監督である宮本亜門が登壇した。「鶴」 日本民話“鶴の恩返し” チケット情報今回の舞台は、英国のロイヤル・バレエやロイヤル・オペラを中心に活躍しているウィル・タケットによる新作で、KAATのNIPPON文学シリーズ第2弾として上演される。日本人なら誰でも知っている民話『鶴の恩返し』を英国人の視点で捉え、広い視野のもと創作しようという一大プロジェクト。日本を代表する世界的なバレエダンサー首藤のほか、共演者も英国バレエ界からの選りすぐりのダンサー達が参加。また、現在英国や米国で大ヒット中の舞台『War Horse(邦題/軍馬ジョーイ)』のパペット技術を導入し、鶴の描写をエモーショナルに表現する。さらに、音楽は藤原とロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどで活躍するポール・イングリッシュビーとのコラボレーションによる和洋の協奏となる。藤原は本番の舞台でも尺八の演奏を行う。世界で活躍する一流のキャスト、スタッフが集結する舞台に宮本は「ウィルにジェラシーを覚えるくらい、一緒に仕事をしたいと思う最高のみなさんとのコラボレーションです」と興奮気味に話していた。タケットも「文化の鍋がグツグツ煮たっている感じ」と表現し、日本と英国のコラボレーションから生まれる作品を楽しんで欲しいと語った。また、作品の内容については「このお話は、ある男が親切な気持ちを持つことから始まります。ところがだんだんと欲深くなってしまうという面白い伏線があり、これは日本固有の話ではなく普遍的な話だと感じました。人間は親切にもなれるが自己中心にもなってしまう。ですが、人間には学ぶという能力が備わっているので、その能力を発揮して欲しい」と自身が感じた作品世界を明かした。主演の首藤は「日本では悲しい物語として扱われる事が多いですが、人間のあらゆる感情が含まれている作品だと感じました。ストーリーだけを語るのではなく、日本文学を題材にしながら全世界に発信できるような舞台にしたい」と意欲をみせた。会見では藤原が本作をイメージして作った曲を尺八で披露。ワダも3枚の布に込めたテーマ(太陽、月、飛び立つ鶴)を話すなど、それぞれが持てる力を発揮し、舞台を創作している様子が伺えた。公演は3月16日(金)から18日(日)まで同所にて上演。チケットは発売中。
2012年02月06日「サザンオールスターズ」の“原坊”こと原由子が来年公開のアニメーション映画『ももへの手紙』で自身5年ぶりの映画主題歌を担当することが明らかになった。原さんが作詞作曲を手掛けた主題歌には夫の桑田佳祐もコーラスで参加。瀬戸内の島を舞台に綴られる家族の愛の物語に夫婦で彩りを加える!監督デビュー作『人狼 JIN-ROH』がベルリン国際映画祭に出品された俊英・沖浦啓之の7年ぶりの新作となる本作。作画監督を『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』の安藤雅司が務めるほか『AKIRA』の井上俊之に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の本田雄、『サマーウォーズ』の青山浩行、さらに美術監督に『魔女の宅急便』の大野広司と、日本の長編アニメーションを支えてきた才能が集結。仲たがいしたまま死別した父への思いを抱える少女・ももが、母と移住した瀬戸内の島で成長していく姿を通して家族の愛が描き出される。原さんは本作のために主題歌「ウルワシマホロバ〜美しき場所〜」を書き下ろした。“マホロバ”とは「美しい場所、住みやすい場所」を意味する古語で、アコースティック中心のアレンジと原さんの透き通るような歌声が映画の舞台となる瀬戸内の美しい自然を思い起こさせる。原さんにとって映画の主題歌は『リトル・レッドレシピ泥棒は誰だ!?』の際の楽曲「大好き!ハッピーエンド」以来5年ぶり。その間にサザンの活動休止に夫・桑田佳祐の食道がんによる休養と復帰などもあり、自身は昨年6月にソロ楽曲やサザンの楽曲などあらゆる曲からセレクトしたベストアルバム「ハラッド」をリリース。翌7月には19年ぶりとなるワンマンライヴを鎌倉で行ったが、今回、1年ぶりに“原坊”が本格的に活動を開始する。原さんは「小さい頃からアニメが大好きですので、『ももへの手紙』に音楽で参加させて頂けたことはとっても嬉しく光栄です。この映画への熱い想いを語って下さった監督にも感動しましたし、監督のお気持ちに寄り添えるよう心がけたつもりです。お父さんを想うももちゃんの気持ちに、私自身の大切な人、そして美しい故郷への想いをプラスして、心を込めて歌いました。とても素敵な映画ですので、どうぞお楽しみに」とコメント。ギターの斎藤誠にベースの角田俊介、ドラムの鎌田清など長年活動を共にしてきた面々はもちろん、桑田佳祐もコーラスとして参戦!夫婦で優しい想いを歌い上げる。『ももへの手紙』は2012年GW、全国にて公開。■関連作品:ももへの手紙 2012年G.W、丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011『ももへの手紙』製作委員会
2011年07月11日