リック・オウエンス(Rick Owens)は6月23日、パリのパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)を会場に17SSメンズコレクションのショーを開催した。コレクションタイトルは“Walrus(セイウチ)”で、ニール・ヤング(Neil Young)によるノスタルジックな『After the goldrush』をBGMにショーがスタート。タイトなトップスとルーズなボトム、透けるようなオーガンザとレザー、彫刻のようなドレーピングとシンプルでリーンなカッティング。シルエット、素材、ボリュームのそれぞれでコントラストを付けているのが特徴で、そこにレモン(イエロー)、スロート(ブラウン)、ティティ(ブリックレッド)、リンジ(グレー)といった新色でニュアンスを加えている。ドレープを寄せたオーガンザのトップスには、セイウチを思わせるバギーパンツを合わせ、メガ・ドレープと表現される幾重にも布を重ねてボリュームを出したコットンシルクのジャージーのトップスには、タフタのバギーパンツを合わせる。パンツは床に引きずるほど長く、袴のような印象を与えた。パンツ部分をバギーにした細身のジャンプスーツに合わせられたボンバースも目を引いたアイテム。これは高級素材を用いた「Hun」シリーズのモデルで、ライニングにセーヴルのファーをあしらっているウルトラリュクスな1点。リック・オウエンスは一時期高級ファーだけのコレクションを発表していたこともあり、今後の展開が気になるラインだ。
2016年07月03日キム・ジョーンズ(Kim Jones)によるルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は6月23日、パレ・ロワイヤル内の中庭を会場に17SSメンズコレクションのショーを開催。80年代末のアシッドハウスをBGMに登場したのは、パンキッシュな要素も感じさせるアフリカの動物たちをモチーフにしたルックの数々。今シーズンはロンドンとアフリカにイメージを求めた。ムラ染め風のモヘアのニットは、アニマルモチーフをジャカード織りにしたもので、スプリングボックやインパラなどアフリカの動物から引用。オーストリッチのブルゾンや、型押しクロコのコート、レザーコードをアフリカ文様に織ったコートなど、ルイ・ヴィトンならではのゴージャスなアイテムも。モノグラムプリントのシャツやニットジレに見られた奇怪な顔つきの動物モチーフは、ターナー賞授賞歴のあるチャップマン・ブラザーズ(Jake and Dinos Chapman)の手によるもので、ルイ・ヴィトンとしては13-14AWシーズン以来のコラボレーションとなる。終盤のアイテムには、パンクロッカーをイメージさせる厚底のローファーが合わせられ、また様々なバリエーションのチェックも登場してロンドンの要素が増していく。アフリカのアニマルファーをそのまま貼ったボックス型バッグや、チャップマン・ブラザーズのイラストをプリントしたプレクシグラス製のトランスペアレントのボックス型バッグも登場して注目を集めた。
2016年07月02日パリ17SSメンズコレクション初日の6月22日、落合宏理によるファセッタズム(FACETASM)は、パリ11区にあるショールームを会場にショーを開催した。パリでの2シーズンに渡る展示会出展を経て、昨年ジョルジオ・アルマーニの支援によりミラノでヨーロッパデビューを果たしたが、パリでは初のショー発表となる。今年はLVMHプライズのファイナリストにも選出され、多くの関係者から注目されるショーとなった。異素材の身頃を組み合わせた微妙にアシメトリーのジャケット、ニットリブをショールのように巻きつけたかのようなホワイトコットンシャツ、背面にオーストリッチの羽を縫いつけたチェックのTシャツ、自体の異なる数字プリントをずらしながらパッチワークしたバスケットシャツ。それらにはタイ&ダイでモチーフを描いたデニムパンツや、ゆったりしたシルエットのパンツなどが合わせられる。その意外性が不思議と心地良い。カジュアルでスポーティーでありながら、アーティスティックな雰囲気も感じさせ、しかし仕上がりはポップな側面もあり、どの切り口をとっても新鮮に見えた。“FACETASM”は面を意味する“Facet”に由来する造語だが、そのブランド名のごとく、多面的な要素を組み合わせ、そのズレやブレを利用しながら違和感と統一感を行き来する作風は変わらず、ファセッタズムらしさを推し進めたコレクションとなった。
2016年06月30日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)が6月18日、17SSメンズコレクションショーをミラノにて開催した。ジャズ、スウィング、ブルースなどのタイムレスな音楽によって揺り動かされる感情と、その思い出をテーマに製作された17SSメンズコレクション。ショーはまるでジャズクラブにいるかのように、バンド・The Hot Sardinesの生演奏をバックに開催された。95体のルックと、それに続く79体のフィナーレには、音楽にまつわるモチーフのプリントやスパンコールのジャケットなどが登場。また、フロントローのゲストにはInstagramで現在1,300万人以上のフォロワーを持つキャメロン・ダラス(Cameron Dallas)を始め、デジタルの世界を中心に今最も輝いているスター達14名を“ミレニアル ジェネレーション”として招いた。
2016年06月26日ビズビム(visvim)が6月16日、伊フィレンツェのボーボリ公園で初のランウェイ形式による17SSコレクションを発表した。第90回ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)のゲストデザイナーとして招待されたもので、メンズとともにウイメンズ(WMV)のコレクションも披露された。欧米のメンズバイヤーが東京でのショッピングで必ず立ち寄ると言っても良いほど海外でも高い知名度を誇るビズビムが、ピッティウオモで初のランウェイを発表したのは至極、自然。今回もその幅広い世界観と偏執的ともいえるクリエーティブへのこだわりに対して、大きな賛辞とともに迎えられた。一方で、イタリアンクラシコ、イタリアンモードをベースにエキシビションを拡大してきたピッティウオモに、アメリカンカルチャーをベースにもの作りをしてきたビズビムがフィレンツェの地に招かれた事実は、イタリアの若い世代がこの数年で変革しつつあるアメリカンカジュアルへの憧憬を、クラシコの聖地の住人たちも認めざるを得ない、という伊国内のメンズマーケットの大きな変化を感じさせる。それは、NYに住みながらデザイン活動を行う中村ヒロキという日本人のレイヤーがあってのことかもしれない。昨年よりメイド・イン・USAブランドを集積した新館ブースを新設したピッティ側からの、国内マーケットに対するヒントであったようにも見える。コレクションは刺し子、抜染、半纏といった日本の伝統を取り入れつつ、デニムやスウェット、などワークウエアを中心にアメリカンヴィンテージをトレンドとは一線を画しビズビムらしく表現。古き良きアメリカンシネマのように明るい気分を醸し出すイメージは、今のメンズシーンにおいて貴重な存在だ。Text: 野田達哉
2016年06月24日マルニ(MARNI)が6月18日、ミラノで17SSメンズコレクションを発表した。リラックス感のある端正なシルエットを採用した同コレクション。ボックスジャケットには幅広のアンクル丈のパンツが合わせられ、包み込むようなコートはボリュームが強調されている。また、ショルダーのつまみは幅広のシャツにしなやかさと柔らかさを与え、パーツ分けされたシャツは安易に開け閉めが可能なベルクロによってつなぎ留められている。その他、強調したディティールとサブカルチャーの影響をコレクション全体に表現。取り外し可能なストラップをスーツやダスターコートのショルダー、またはスラックスのウエスト部分に施すことで“はずし”も利かせている。プリントはリズミカルな格子柄、鮮明なストライプ、フォトグラフィカルなフラワー、ジオメトリックな渦巻き柄などを採用。素材は2重織のフレスコやポリエステル、ウォッシュ加工のビスコース、カーフスキンなど柔らかく肌なじみの良いものが使用された。セージ、カーキ、ディープブルー、ライトブルー、バーガンディーといったクラックなカラーをベースに、オレンジとレッドの差し色を加えたカラーパレットで展開される。アクセサリーには、グラフィックカルチャーからインスピレーションを得た2トーンのレースアップシューズやサンダルの他、トランクブリーフケース、ソフトカーフスキンのポーチ、プリントが施されたリュックサックなどがラインアップ。また、太目のグラフィックラインで目もとを強調するサングラスも登場する予定だ。
2016年06月23日グッチ(GUCCI)が6月20日、17SSメンズコレクションショーをミラノで開催した。「旅は、発見を支える律儀で地味な作業であり、現実のかけら、さらには退けられ、禁じられ、除かれた可能性をも収集しうる知の過程」。同コレクションは、こうした“旅”を通じて様々なものと出会うストーリーが描かれた。ロマンティック、レトロ、マリン、オリエンタル、ストリートなどのミックステイスト、またディズニーキャラクターのドナルドダッグも随所に登場した。
2016年06月22日ヴィヴィアン・ウエストウッド マン(Vivienne Westwood MAN)が6月19日、17SSメンズコレクションショーをCitylife Palace Piazzaで開催した。内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者であるジャーナリスト、ジュリアン・アサンジに容疑がかけられ、その後2012年6月ロンドンのエクアドル大使館にて身を寄せ政治亡命を申請してから丸4年が経つ。今年2月に国連調査委員会は、英国とスウェーデンに同氏の解放を要求したが、5月にFBIが米連邦裁判所に対しジュリアン・アサンジとウィキリークスへの積極的な追及を続けると宣言した。この状況に対し、ヴィヴィアン・ウエストウッドも“彼の解放”を訴える一人である。今シーズンのショーは、内部告発者と自由を讃える国際的なイベントに参加することを伝えるビデオメッセージで始まった。ウエストウッドも参加するイベントは、このミラノを皮切りに「アサンジウィーク」と称され、パリのポンピドゥーセンター、ベルリンのフォルクスビューネ、ブリュッセルのボザール、マドリードのシルクロ・デ・ベリャス・アルテス、ベオグラード、ナポリ、サラエボなど世界の主要10都市でも同時開催された。イベントのスピーカー・パフォーマーには、パティ・スミス、ノーム・チョムスキー、ブライアン・イーノ、スラヴォイ・ジジェク、マイケル・ムーア、PJ ハーヴェイの他、多数の著名人が名を連ねる。
2016年06月22日アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)がニューヨークファッションウィーク期間中の9月に開催される17SSコレクションのランウェイで、リゾートコレクションと17SSコレクションをミックスしたショーを実施する。アレキサンダー ワンのリゾートコレクションは17年より、ここ数シーズンメンズコレクションやT by アレキサンダー・ワン(T by ALEXANDER WANG)のコレクションで行ってきた戦略と同様、バイヤーやプレス関係者に向けて展示会形式で発表はされるものの、ルック画像はコレクションが店頭に立ち上がるタイミングでの公開となる。同ショーでは、一部のリゾートコレクションのアイテム、バッグ、シューズを17SSコレクションとミックスされて発表。17SSコレクションの納期が17年1月からなのに対して、リゾートコレクションの納期は16年11月からとなるため、コレクションの発表から発売までの時間を短縮していくことを目的としている。
2016年05月31日ワコムは4月1日、Cintiq&Cintiq Companion購入者向けに、黒衣によるサポートサービス(黒衣SS)を提供すると同社Twitterアカウントで発表した。黒衣は舞台上で役者を助けたり、小道具やセットを役者に渡したり舞台から下げたりするスタッフ。黒衣SSでは、イラスト初心者に黒衣が手取り足取り描き方を教えたり、制作に行き詰まった時に優しく励ましてくれるメンタルサポートが受けられる。描きにくいポーズを実際に再現してくれるほか、締め切り前に寝てしまった時にはハリセンで起こす厳しさも持っている。……というエイプリルフール(ウソ)企画。最後はしょんぼりした黒衣の姿でお開きになった。4月1日はワコムのほか、Googleやメガソフトやなど、多くの企業がエイプリルフール企画を掲載している。
2016年04月01日TBS・MBSアニメ公式オンラインストア「アニまるっ!」では、『アマガミSS+ plus』より、いつもと違う衣装をまとい、プレゼントを差し出す姿が可愛らしいヒロインたちの描き下ろしイラストを使用している特別感のあるアイテムをラインナップした。■RONSONタイフーンライターシリアルナンバー入りのRONSONタイフーンライターが、「アニまるっ!」にてシリアルナンバー入りの完全数量200個限定で販売。毎日身に着けるだけではなく、特製のアクリルディスプレイに飾ったりしても楽しめる一品となっている。絢辻詞、七咲逢、森島はるかの3ラインナップで、価格は各12,960円(税込)。■複製原画キャラファイングラフ A4プレミアムVer.アニメのイラストをもっと芸術的に! まるで一枚の絵画のような商品となっており、ポスターやタペストリーだけでは満足できない、ワンランク上をめざすファンのために特別に企画されたものとなっている。印刷は日本国内の美術館や博物館で国宝級作品の複製を作成する際などにも採用されている技術で、まるで絵画のような仕上がりとなっている。オリジナルの額縁に入れられており、メタルのシリアルプレート付きで、価格は15,120円(税込)。そのほか詳細は「アニまるっ!」の『アマガミSS+ plus』商品ページにて。(C)KADOKAWA CORPORATION ENTERBRAIN/アマガミSS+製作委員会
2016年02月16日ワイズ(Y’s)が16SSコレクションを公開した。今シーズンは、「柔らかなままの強さ」「“マスキュリンな強さ”より強いフェミニティー」などをキーワードとし、リペア加工や、粗い仕上げ、メンズライクなオーバーサイズで強い女性像表現しつつ、女性らしい繊細なアイテムに仕上げた。
2015年12月25日ヴェルサーチ(VERSACE)が、16SSシーズンのキャンペーンビジュアルを公開した。16SSキャンペーンは、メンズ、ウィメンズともに写真家のスティーヴン・クライン(Steven Klein)によりカリフォルニア州のソルトフラッツ(塩原)にて撮影された。メンズキャンペーンではモデルに、ナサニエル・フィッセル(Nathaniel Visser)、Benjamin Benedek、Lukasz Grabowskiを起用。流動性のあるテーラリングやロングレイヤードを用いた16SSコレクションと同様に、アドベンチャーのムードが溢れるビジュアルに仕上げられた。ウィメンズでは、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)、ラケル・ジマーマン(Raquel Zimmerman)、ナターシャ・ポーリー(Natasha Poly)などが登場。武道の達人であるLukasz Grabowskiを背景に登場させることで、強さとエンパワーメントのムードを強調した。
2015年12月12日本田技研工業(ホンダ)はこのほど、軽乗用車Nシリーズの「N-WGN(エヌ ワゴン)」に、「G 特別仕様車 SSコンフォートパッケージ」を追加して発売した。N-WGNは、平成25年度自動車アセスメント(JNCAP)の新・安全性能総合評価において最高評価となる「5つ星」を軽自動車で初めて獲得したほか、使い勝手の良さなどが好評となっているハイトワゴンクラスの軽乗用車。今回、「G」「G・Lパッケージ」をベースに設定された「G 特別仕様車 SSコンフォートパッケージ」は、紫外線(UV)を約99%カットし、ジリジリした暑さを生む赤外線(IR)を軽減するガラスをすべての窓に採用した「360°スーパーUV・IRカット パッケージ」や、「運転席シートヒーター」などの快適装備を追加。さらに、ボディ同色のフロントグリルや専用インテリアとしてブラウンシートを標準装備し、室内の心地よさをさらに向上させている。価格は、G 特別仕様車 SSコンフォートパッケージのFF車が119万5,000円、4WD車が132万5,000円、G 特別仕様車 SSコンフォートLパッケージのFF車が125万4,000円、4WD車が138万4,000円(いずれも税込)。
2015年12月07日日本の革靴の一大産地である浅草にアトリエを構え、職人と協業しものづくりを行うレザーブランド・エンダースキーマ(Hender Scheme)が新作となる16SSコレクションを公開した。“post modern(ポストモダン)”をテーマに、細かなディテールや製法で新しいバランスを表現し、モデルの幅を広げた今シーズン。シューズコレクションには、防水ピッグレザーのレインカバーを脱着出来る機能的なブーツ(5万8,000円)や、一枚仕立てのスリッポン(2万8,000円)、ステッチでアッパーにモチーフを描いたつっかけのようなオイルキップのミュール(3万7,000円)などが登場。小物には、キャンバス地のバッグ(small 2万2,000円、big 2万6,000円)や、真鍮をヌメ革でくるんだバングル(S 1万1,000円、M 1万3,000円、 L 1万6,000円)、レザーの風車(3,600円)などが展開される。また、シーズンごとに1型ずつ発表される別ライン「オマージュ」より、バレエシューズをオマージュした新作「manual industrial products -13」(3万3,000円)も登場。アッパーにはしなやかな足あたりの馬革、底にはタンニン鞣しの牛革を用いることで、素足でも心地よく履けるアイテムに仕上がった。このラインでは、往年の人気スニーカーや、日本の伝統的な雪駄などをオマージュモデルとし、エンダースキーマの手工業で革靴として再現した特別なアイテムが展開されている。オーダーメイド製品よりも工業製品が主体となる近年において、職人が分業し一つのアイテムを作り上げるという生産背景により、製品価値を再考するきっかけをデザインしたプロダクトだ。各アイテムは、都内を中心とする1LDK各店舗などにて、12月より順次デリバリーを開始している。
2015年12月05日トリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARCONS)が16SSコレクションを東京のコム デ ギャルソン本社のショールームにて発表した。
2015年11月11日弦の調べがドレスキャンプ(DRESSCAMP)16SSメンズ、ウィメンズコレクションのランウェイに響いた。15日、会場となった渋谷ヒカリエホールAでは、満場の観客がデザイナー岩谷俊和が描く優美な世界を見つめた。今シーズンのテーマは「SWEET」。相反するものがあることで、よりいっそうその甘さが引き立つように、ファーストルックに登場した漆黒のドレスの胸元には、淡いピンクの優美な花が大胆に飾られた。ルックには、実に多様な表情の「花」が登場。ビビッドで生命力を感じる色彩の小花柄、エアリーで水彩画のようなタッチの花柄が、洋服のフォルムにさらに表情を加えていく。メンズのルックでも、大きく花ひらいた薔薇やアネモネの柄を用いたアイテムが印象に残った。絢爛な色彩が溢れた後、後半は黒一色のルックが登場。今回、そのクリエーションを支えたのは、大正4年に京都・壬生(みぶ)に創業した黒染めを得意とする染め屋「株式会社京都紋付」。“深黒”と呼ばれる程に、卓越した技で染めの技術がランウエイでも際立っていた。ファッションが街並に色を添えていると感じる時がある。そのファッションで、街を行き交う人々が、街に息吹を与えているとさえ思うことがある。今回、ドレスキャンプのショーを通じて、ファッションが持つそんな生命力=生きる力のようなものを感じた。
2015年11月05日デビュー以来、一貫してハードパンクをベースにコレクションを展開するナインティナインパーセントイズ(99% IS-)が、16SSコレクションをスペインのシューズブランド・カンペール(CAMPER)とのコラボレーションで発表した。ランウェイはInstagramと連動して先行公開されていた今シーズンのコレクションテーマ「YORSTED」の映像作品でスタート。ショーはその映像とリンクした服を着たモデルが歩くという演出。チェーンソーで切り裂いたライダース、ガンクラッシュなど過激なダメージ加工を施したウェアに、足元はカンペールのブーツ、スニーカー。さすがに、靴は”破壊”されず、ダメージ加工ではなく、解体されたシューズがショーの演出として登場するにとどまった。今回のコラボシューズは「カンペール トゥギャザー(Camper Togather)」として、今秋冬はアイコンモデルのスニーカーとブーツ、16SSモデルではスポーティラインを加え、計7モデルを発表。CAMPER LABストアとオンライン、一部セレクトショップを中心に販売される。99%IS-は韓国人デザイナーのバジョウ(BAJOWOO)が11年SSよりスタート。14年SSに東京コレクションでデビュー。レディ・ガガ、ジャスティン・ビーバー、BIGBANGなどのセレブがステージやプライベートで愛用したことや、マッキントッシュのコートにスタッズを埋め込んだコラボでも話題を集めた。text:野田達哉
2015年10月27日先日、コスチュームジュエリーが人気のMAYUの2016SS展示会にお邪魔してきました。手作業で丁寧に作られているMAYUはどれも女性らしい可愛いらしさと凛とした美しさを演出してくれます。そんなMAYUから今シーズンより、天然石を使用した新しいコレクションラインが登場。新ラインの「DRAW THE LINE」は研磨職人の手によって石が組み合わされ、ひとつのピースの中にすっと美しいラインが引かれているよう。特にラピスラズリとホワイトトパーズのピースはどこか小宇宙を覗いているような感覚。キャッチにもクウォーツやあこや真珠が使われるなど、素材にもこだわったコレクション。世界に2つとない存在感で、きっと貴方にとって特別なものになるはず。
2015年10月26日コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)の最年少デザイナー・二宮啓による、ノワール・ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)が16SSコレクションを発表した。
2015年10月24日コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS COMME des GARCONS)が16SSコレクションを発表した。
2015年10月24日コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)の最年少デザイナー・二宮啓による、ノワール・ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)が16SSコレクションを発表した。
2015年10月23日渡辺淳弥が手掛けるジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)が、16SSコレクションを10月3日パリで発表した。
2015年10月23日川久保玲によるコム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)16SSコレクションが10月3日、パリで発表された。
2015年10月23日メルセデス・ベンツ ファッションウィーク東京(MBFWT)16SSのオープニングは、トッド・スナイダー(TODD SNYDER)の日本で初めてとなるコレクションが飾った。12日に行われたショーでお披露目された16SSコレクションは、同ブランドらしいリラックスしたメンズウェアをリヴィエラ、アマルフィ、カプリ島などのイタリアのリゾート地、建築からインスピレーションを得たというインディゴ、アクアブルーを中心としたアイテムで展開。多くのスタイルがショートパンツとのスタイリングながら、足元は黒のプレーントゥと、今のニューヨークスタイルをトッドらしいスポーツとクラシックのミックスで表現した。今回の東京でのショー開催にあたり、「20年前から50回以上日本を訪れている」というトッドは、スタイリストでカメラマンの熊谷隆志を起用。コレクションにヴィンテージアイテムを織り交ぜるなど、東京的なリアリティをステージで表現した。プロのモデルに混じって俳優の真木蔵人、水上剣星、サーファーの木下デイヴィッド、ジャンティークの内田斉、Bedwinデザイナー渡辺真史、ツリーハウス・ビルダーの小林崇、建築デザイナーのアストリッド・クラインなど東京をベースに活躍する、「(トッド・スナイダーと)審美眼が共通し、確固たるスタイルを持つ」アーティストやクリエイターなどをモデルとして起用。ベーシックなアイテムのランウェイに華を添えた。text:野田達哉
2015年10月20日ポール&ジョー(PAUL & JOE)が16SSコレクションのルックを公開した。“マイアミ”がテーマの同コレクションは、パレ・ド・トーキョーで発表された。
2015年10月18日ヴィヴィアン・ウエストウッド・ゴールドレーベル(Vivienne Westwood Gold Label)が16SSコレクションのルックを公開した。同コレクションは、“Mirror the World”と題したショーで発表された。
2015年10月18日サカイ(sacai)が10月5日、16SSウィメンズコレクションをパリで発表した。会場となったのは、シャイヨー宮国立劇場(THEATRE NATIONAL DE CHAILLOT)。同コレクションは、“歪みの概念から生まれる遊び心”をテーマに製作された。
2015年10月17日ランウェイに敷かれたままのビニールの上を歩くモデルの危うさは、コレクションのテーマそのもの。開演前からそのビニールはいつ取り除かれるのか、あるいは取り除かれないままショーがスタートするのか、客席の話題だったが、ショーはそのままスタート。6月にミラノで発表されたメンズと同じテーマの「Ambiguous daze in my ambiguous days」は、ファセッタズム(FACETASM)のウイメンズの新しい方向性を示した。メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京16SSの初日、10月12日に東京の夜景の見えるビルの狭い通路で行われたファセッタズムの16SSコレクションは、ミラノで発表された時よりさらに客席の近くをモデルが歩く演出。流れる時間の一瞬を切り取ったかのようなメイクとヘアは、同ブランドのコレクションを以前からサポートするyUKIとABEのコンビによるもの。デザイナー落合宏理の世界は、「東京のモード」という線上を着実に歩んでいる。結ぶ、繋ぐ、巻く、結わえる、重ねるという表現が、ルックのキーモチーフとなってショーが進行。モールで凹凸のあるチェック、ストライプの素材、反射板と蛍光カラーの工事用ベスト、ウーステッドのスーツ生地はセルベッチを生かしスパイラルスカートにと、メンズで発表されたアイデアは女性らしく、フェミニンなアイテムに仕上げられた。MA1やスクールソックス、ライダースのレザーベストといったアメリカンなストリートカジュアルがソースとなったアイテムを、チャイナボタン(カンフーボタン)に代表される繊細なディテールのアイテムが覆うスタイリングなど、深読みさせるコンセプトと共に、モードにこだわる新しいファセッタズムの“一面”を見せた。text:野田達哉
2015年10月16日ロエベ(LOEWE)が16SSウィメンズコレクションのルックを公開した。同コレクションは、パリユネスコ本部にて発表された。
2015年10月16日