シャネルは、10月3日21:00(日本時間)に2024年春夏 プレタポルテ コレクション ショーを開催しました。© CHANEL「2024 年春夏 プレタポルテ コレクションは、自由と動きへの讃歌であり、ヴィラ ノアイユの庭園から始まる物語なのです」ヴィルジニー ヴィアール© CHANEL南フランスにある、海から少し離れたところにそびえるイエールの丘で、たっぷりとした陽の光を浴びているのは、マリー=ロール、シャルル ド ノアイユ夫妻のモダニズム様式の邸宅。この建物は、1923 年に建築家ロベール マレ=ステヴァンスによって設計されました。さまざまな光景が楽しめる入江と、いくつものテラスガーデンに囲まれたこの場所は、ゆったりとしていて、自由な雰囲気に満ち溢れています。© CHANEL2024 年春夏 プレタポルテ コレクションを輝かせているのは、南向きのこの大きなヴィラや屋外の空間―キュビズムの影響を受けたとされるチェッカー模様の庭から、くぼみに作られた花壇まで―が放つ強い生命力です。光と色彩が織り成す高揚感、ふんだんに使われた幾何学モチーフ、遊び心溢れるアシンメトリーやパッチワーク、ライン、チェック柄、ストライプ使いは、エレガンスと気ままさという、ヴィルジニー ヴィアールにとって大切なアリュールに新たな解釈を施し、今回のコレクションにリズムを与えています。© CHANELマルチカラー、ブラック、ピンクのガウンや、あらゆる色を用いたストライプのテリークロスのジャケット。ネオプレンのスーツに、花のモチーフが付いたレースのドレスやパンツ。生きる喜び(joie de vivre)は、これらのアイテムや、サンレイプリーツのショートドレスとトップス、グレー、ホワイト、レッドのストライプが入ったネイビーブルーのバミューダパンツ、ポケットに手を入れて前を開けて着るダブルのジャケットからも伝わってきます。© CHANEL「洗練と気取らなさ。コレクション全体に使われたツイード、スポーツウエアとレース。このコレクションでは、対極にあるもの同士をできるだけクールな方法で結びつけようとしました。庭とプールというヴィラ ノアイユのその唯一無二の背景が、それに素晴らしくマッチしています」スイムウエア、オーガンザのベビードール、スポーツウエア、イブニングドレスはどれもみな、太陽のキスを浴びたように、輝きながらランウェイを進みます。ここでは、服は束縛からも構造からも解放されるのです。低い位置のウエストに、フラットヒール。スーツは軽くしなやかで、エポーレットも裏地もありません。解放感とともにドレスのように着られるジレやカーディガン、ポケットのついたパンツ、ブルマー、リボン、プリーツが、命あるものの躍動感をとらえ、コレクションを完成させます。また、透け感があるブラックのオーガンザを何枚もレイヤードしたドレス、シャツ、ペチコート、ブラトップからは、ある種の官能的なムードがにじみ出ています。© CHANELゴールドチェーン付きのブラックのサングラスは、類まれな強い個性、そしてアヴァンギャルドな芸術的感性がもたらした友情によって結ばれたマリー=ロール ド ノアイユとガブリエルシャネルの関係にインスパイアされたものです。喜び、スポーツ、賛美によって活気づけられた 2024 年春夏 プレタポルテ コレクション。エレガントでありながら、気軽さも兼ね備えたこのコレクションは、新鮮な空気の中で人生を謳歌するよう人々を誘うのです。© CHANEL© CHANEL© CHANEL© CHANEL© CHANEL#CHANELSpringSummer
2023年10月05日ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2024年春夏コレクションが、東京・室町三井ホールにて発表された。活気あふれる花火大会2024年春夏のジョウタロウ サイトウは、“Party”がテーマ。実に4年ぶりの開催となった2023年7月の隅田川花火大会がインスピレーション源だ。夜空に“パッと”開く壮大な花火や100万人にも及ぶ観衆のエネルギーをデザインに昇華させ、“新しい時代の幕開け”をデザイナー・斉藤 上太郎なりに表現したコレクションを展開する。感動の余韻を残して今季のムードを最も体現しているのが、“まるで打ち上げ花火”のような楕円形モチーフの着物たち。ウィメンズはライトグレーにピンク、ブルーにオレンジなどの華やかな色味で、メンズはネイビーに若草色といったダークトーンで登場した。また月をあしらった羽織や、星と丸を全面に施した着物、“ピンク・濃紫・ホワイト”のグラデーションカラーの帯が、大輪の花火が夜空に打ちあがった後の余韻を表しているようだ。直線的なデザインもまたランウェイには、流れるようなニュアンスの着物が多く披露される中、直線的なデザインのルックも散見された。印象的なのは、縦横のラインから浮かび上がる幾何学模様や、太さの異なるラインを掛け合わせたユニークなチェック柄の着物などだ。小物には、ひし形を様々な形に組み合わせた帯やクラッチバッグが展開された。多彩なカラーパレットカラーパレットは、グレーやネイビーといった落ち着いたベーシックカラーを軸に、深みのあるレッドや大胆なピンク、やさしい山吹色、明るいブルーなど多彩な色合いを採用。時折、シルバーの帯やイエローの帯締め、ホワイトの傘などを差し込むことで、パーティーの華やかなムードを表現していた。
2023年10月05日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2024年春夏コレクションがフランス・パリで2023年9月30日(土)に発表された。色の衝突ブランドを象徴するカラーである「黒」をベースにしたルックが出てこない、珍しいコレクションとなった今シーズン。ランウェイには、赤、青、ピンク、オレンジ、パープルと沢山の色で溢れている。個性豊かな柄が幅広く提案されたのも印象的。力強い筆致で描かれたフローラルプリントが登場したかと思えば、リズミカルな幾何学模様やクラシカルなチェック柄も登場。西洋画を落とし込んだようなピースは一際存在感を放っていた。レース、チュール、メタリック素材と、素材も色や柄と同じようにバリエーション豊かに。上から順に艶めくブルーの素材、メタリックなシルバーの素材、カラフルなスパンコールが煌めく素材を重ねたルックは、“光沢感”という1つの共通点によって不思議と調和しているように感じられる。シルエットは、前後左右に大きく膨らませてとにかくボリューミーに。ハーネスに付いたリボンや襟のようなディテールも、服に負けないほど巨大化させている。足元に彩りを添えるシューズにも今季のムードが反映されており、カラフルなシューズに大ぶりのストーンやフラワーモチーフなどを敷き詰めて、楽し気な印象に仕上げた。
2023年10月04日ランバン(LANVIN)の2024年夏コレクションが発表された。ジャンヌ・ランバンのアーカイブをリソースにデザインチームが手掛けた今シーズンは、ジャンヌ・ランバンが1920年代から30年代に手掛けたアーカイブをリソースに多彩なイブニングスタイルを提案。当時の雰囲気を醸し出す、シックでエレガントなコレクションを展開する。ブラックのウィメンズドレスは、タイトなシルエットにフレアシルエットを合わせることで、女性らしいエレガントなムードを演出。フレア部分は、プリーツと手刺繍によるビーズの組み合わせで、よりいっそう女性らしい上品な佇まいに仕上げている。メッシュにレースを合わせたドレスや透けるようなニットドレスは、淡いグリーンの色味が春夏らしい軽やかなムードを演出する1着。スワロフスキーが煌めくドレスは、職人が400時間かけて作り上げたもので、オートクチュールドレスのような存在感を放つ。メンズウェアは、後ろがポンチョのようなったトレンチコートやエンブロイダリージャケットなどが登場。いずれもレザーのオペラグローブを合わせることで、当時のムードを演出しているのが印象的だ。
2023年10月04日ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)の2024年春夏コレクションが2023年9月30日(土)にフランス・パリで発表された。防具を思わせるルック防具の一種である鎖帷子(くさりかたびら)を思わせる、ミステリアスなルックからスタートした今シーズン。ボトムスには、トップスのハードな印象を引き立てるように、ボリューミーでソフトなチュールスカートを合わせている。続くルックでもレザーベストと花々が咲き誇っているようなスカートを合わせ、コントラストを効かせた。クリップを多用したドレスシアーなドレスは、素材が持つやわらかさを守るように、クリップ多用したドレスやサスペンダーを重ねてるのが印象的。ブランドの定番アイテムであるハーネスは、ここ数シーズンはボリューミーでインパクトのあるものを提案してきたが、今季はサスペンダーを再構築したようなシンプルなものが展開される。溢れんばかりのフリルショー中盤には、溢れれんばかりのフリルを配したルックが登場。よく見るとフリルが付いた帯の中央にはボタンが付いており、シャツの前立てを幾重にも重ねているよう。ハリのあるホワイトのフリルに、シアーなブラックのフリルを差し込むことで、アクティブなムードをよりいっそう加速させているようにも思われる。生命力を感じさせるドレスショーのラストは、造形美を感じるアートのようなピースを披露。ふわふわとした小花を咲かせるかすみ草でできたようなドレスから、タンポポの綿毛がそのまま服になったような可憐な表情のドレスまで、生命が宿っているかと思わせるほど瑞々しく繊細な佇まいのルックによって観客を魅了した。
2023年10月03日ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)の2024年春夏コレクションが2023年9月30日(土)にフランス・パリで発表された。彫刻的なフォルムを探求硬くハードな印象の彫刻的なドレスから幕を開けた今シーズンのジュンヤ ワタナベ。素材や色味を変えながら、ダイナミックで構築的なコレクションを展開していく。ショー序盤で提案されたのは、オールブラックのルック。三角錐や筒状のフォルムなど、布地で構成されているとは思えないほど鋭利なラインを描くドレスは、そのダークな色味と相まって、よりエッジィな佇まいに仕上げている。レザーもまた今季らしい構築的なシルエットで登場。ライダースジャケットはショルダーラインを強調してみたり、斬新なカッティングを施してみたり、ベルトのようなディテールを随所に施して動きを出してみたりと、まさにレザーの可能性を探求するようなピースが次々と展開された。柔らかいデニムも立体的に仕上げるのが今季のジュンヤ ワタナベ流。ダブルステッチを縦に、横に、そして斜めに走らせることでよりアクティブな印象に仕上げている。端正に並べられたシルバーのボタンは、そのユニークなシルエットを際立たせているようにも思われる。ラストは、ワイドパンツに個性豊かなツイードジャケットを合わせたルックがランウェイを席巻。ツイードジャケットは、本来クラシカルな印象を与えるアイテムだが、独創的なシルエットを描くことによってパンキッシュな1着へと昇華させた。
2023年10月03日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の2024年春夏コレクションがフランス・パリにある複合施設「Césure」にて2023年9月29日(金)に発表された。曖昧なものをカタチにテーマに「Grasping the Formless - 見えない形が見えるまで - 」を掲げた今シーズンは、風や光など大自然の中にある輪郭のないものなどから見出された形を、服づくりに取り入れてコレクションを展開。ショーは、風、水、光、炎など一瞬ごとに変化し続ける自然と同じように、留まることを知らない人の身体の可能性を明示するようなダンスパフォーマンスから始まった。ショー序盤で提案されたのは、身体のラインを優しく露わにするようなニットのセットアップやワンピース。シアーな前身頃はゆるやかなドレープを効かせ、後身頃はリブ編みを組み立てた。最初の3ルックは、モデルの顔を布で覆うことでぼんやりとした佇まいに仕上げている。夜明け前の霞んだ空や日没前の神秘的な海など、自然界の曖昧な景色を落とし込んだようなプリントも目を引く。一度フィルムに写した写真に対して、カメラのふたを開けてわざと露光させる手法を用いて作ったという柄は、色同士の境界線がなく、吸い込まれそうなほど美しい。ドレープや縫い目を最小限にした平面的なウェアにプリントすることで、柄の持つ美しさを際立たせているのも魅力的だ。ボリューミーなアウターやブラウスは、動いている瞬間を止める発想から生まれたシリーズ。アウターに見られる肩の部分の折り込みや角張りは、ねじれをプレスして作ったもの。直線的で大胆なシルエットを描くことから硬質な印象を受けるアイテムだが、軽量でストレッチ性のある素材を用いることで、心地よい着用感を実現した。ショーの終盤には、一枚の布をねじることで立体的なシルエットを生み出したウェアが登場。一緒に提案されたハットもまたウェアと同様に布地がたっぷりと使用されており、大らかさやゆとりを演出する。今季はニューバランス(New Balance)と共同制作したフットウェアもリリース。ニューバランスのトレイルランニングモデルの名作「MT10」ベースに、イッセイ ミヤケならではのデザイン性と配色を取り入れた。
2023年10月03日ロエベ(LOEWE)の2024年春夏コレクションがフランス・パリで2023年9月29日(金)に発表された。拡大されたディテールまるで魚眼レンズを通して見ているような、拡大されたディテールが印象的な今季のロエベ。驚くほど巨大な針が差し込まれたレザーパンツやドレスはその好例だ。また、太い毛糸で編み上げられたニットケープや裾の一部だけ長く設定されたティアードスカートも展開された。ポケットに手を入れて歩くモデルたちは、通常よりもぐっと腕を曲げている姿が印象的。ロングパンツはとびきりハイウエストに。テーラードジャケットは胸下にハンドウォーマーポケットが配されている。一見シンプルなアイテムにも、遊び心溢れるこだわりが詰め込まれているのがジョナサン・アンダーソン率いるロエベならでは。レザーのトップスとハーフパンツは裾を切りっぱなしにすることで、レザーが醸し出す上品なムードの中にラフなアクセントをプラス。ロングコートの裾は、左前の裾を折り返し、肩にかけたバッグの中に押し込んでいる。カラーパレットは、ブラック、ブラウン、グレーといったベーシックなカラーを基調に、パープル、ブルー、オレンジのヴィヴィッドなカラーや、淡いイエローやブルーのパステルカラーをプラス。中でも、煌めくフラワーモチーフが浮遊しているようなバイカラーのベストは、一際存在感を放っていた。コレクションに彩りを添えるアクセサリーは、会場に設置されたリンダ・ベングリスのオブジェとリンクする粘土のようにやわらかそうなメタルバングルや、虹色に輝くイヤーカフが登場。バッグは、ゴールドのチェーンが揺れる「スクイーズバッグ」や、グレインカーフの「ペブル バケットバッグ」が展開された。
2023年10月02日イザベル マラン(ISABEL MARANT)の2024年春夏コレクションが2023年9月28日(木)にフランス・パリで発表された。ボディコンシャスなアイテム身体のラインを強調するボディコンシャスなアイテムが目立つ今季のイザベル マラン。脚を大胆に見せる深いスリットや、女性ならではのウェーブシルエットを露わにするサイドのカットアウトなど、素肌を見せるカッティングも目を引いた。レースや透け感のあるニットワンショルダーのレーストップスやメンズの開襟レースシャツ、透け感のあるニットベストなど春夏らしい軽やかな素材使いも印象的。一方で、本来重たい印象を与えるレザーパンツはマイクロミニ丈に仕上げることで、涼しげなムードを纏わせた。リズミカルなプリントプリントは、花柄のようなパターンや細かい幾何学模様などリズミカルなものが主流。ホルダーネックのドレスは、サイドのカットアウトとドレープを効かせたスカート部分により、よりアクティブな印象に。ミラーなど輝く装飾ショー終盤は、モノトーンカラーのルックがランウェイを席巻。ミラーやスパンコールが輝くインパクトのあるルックを差し込みながら、開放的でリズミカルなコレクションをスタイリッシュに引き締めた。
2023年10月02日クロエ(Chloé)の2024年春夏コレクションが2023年9月28日(木)にフランス・パリで発表された。花々が咲き誇る楽園溢れんばかりの花々が咲き誇る今季のクロエ。繊細な花びらを思わせるティアードドレスや、立体的なフラワーモチーフを配したメッシュドレス、肩周りに大輪の花を咲かせたドレスなど、花々が持つエネルギーを凝縮したような華やかなピースが次々と登場した。シャープなショルダーラインを描くドレスは、袖口に花びらのような柔らかい装飾を施すことでまるで花束を携えているようなロマンチックなルックスに。柔らかい花びらとは対照的な硬いレザーで仕上げたドレスは、蕾のように膨らんだパフスリーブが目を引く。ドレスのサイドや胸元に施されたカットアウトも印象的。フルレングスのニットドレスは、肌を大胆に見せるネックラインも合まってよりいっそう開放的なムードに。素材は、レースやシアー素材といったフェミニンなものから、力強い印象のレザーまでバリエーション豊か。ブラックのレザーにホワイトのシアー素材を合わせたドレスは、両者の素材感を際立たせたインパクトのある1着だ。フィナーレには、ブラジルのアーティストたちが力強いダンスと演奏を披露。最後はモデルや今季をもってクリエイティブ・ディレクターを退任するガブリエラ・ハーストもダンスに参加し、楽しげなムードが包み込む中、幕を閉じた。
2023年10月02日アンダーカバー(UNDERCOVER)の2024年春夏コレクションが2023年9月27日(水)にフランス・パリで発表された。夢幻的な異空間へスモークがたかれ、周囲が霞んで見える幻想的な会場。ランウェイには布がかけられたシャンデリアが置かれ、夢幻的なムードをよりいっそう高めている。そんな夢の中にいるような空間で発表された今シーズンは、会場の雰囲気と呼応するように、幻影のようにおぼろげで神秘的なムードを纏っているのが特徴だ。シアー素材を重ねて輪郭を曖昧にまず最初に注目したいのは、シアー素材を重ねたアイテム。テーラードジャケットやトレンチコート、フーディーなどコレクションを構成するあらゆるアイテムにオーガンジーのような素材を重ね、輪郭を曖昧にした。花柄のセットアップには、ブラックのシアー素材を重ねることで、まるで影を纏っているようなユニークなルックスに仕上げている。ドイツ人画家の作品にフォーカス今季はドイツの画家、Neo Rauchによるダイナミックな作品を落とし込んだピースも登場。宗教画を思わせる神秘的な絵画をコートやシャツに大胆にデザインし、作品のもつ力強さを際立たせた。ビッグシルエットのシアーシャツは、素材のもつ繊細な表情と相まってよりいっそう幻想的な佇まいに。“目のない肖像画”をモチーフにアンダーカバーのデザイナー・高橋盾が手掛けた、“目のない肖像画”の油絵をモチーフにしたスカートも目を引く。平面的な油絵をボリューミーなラッフルを使うことで立体的に表現したユニークな1着だ。蝶が舞うドレスショー終盤には、バラの花々が咲き誇るドレスがランウェイを席巻。立体的なバラのコサージュや蜘蛛の装飾が施されたドレスは、花束を携えているようなインパクトのあるデザインが印象的。ラストは、本物の花が咲き誇る中で蝶がひらひらと舞う、アートのようなドレスで締めくくり、観客を魅了した。
2023年10月01日マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)の2024年春夏コレクションがフランス・パリで2023年9月26日(火)に発表された。「初期伊万里」を着想源にモダンな日本食を楽しめるレストラン「HIGASHI-YAMA Tokyo」や和菓子店「HIGASHIYA」を手掛けている、緒方慎一郎監修の複合施設「オガタ・パリ(Ogata Paris)」。静謐な和空間が広がる同施設を発表の舞台とした今季は、17世紀前半の⽇本磁器の記憶を宿す「初期伊万里」の陶片を着想源とした。散見されたのは、草花のモチーフが浮かび上がる、どこか奥ゆかしい印象のアイテム。ゆったりとしたシルエットのシャツドレスや美しいカッティングのデニムウェアなどに、有機的なモチーフをエンボス加工で表現した。ヘルシーな肌見せを叶えるシアーニットのドレスやトップスには、「初期伊万里」に描かれた海景を投影。胸元には、陶片のようにシャープな切り替えが施されている。コレクションに透明感をプラスするラメジャージーのアイテムは、表面をなめらかにし、美しい光沢を出すためにかける釉薬のよう。スタイリングに軽快なアクセントを加えるロンググローブやクロップド丈のトップスのほか、素肌に光を纏っているかのような幻想的なムードを演出するロングドレスが展開された。カラーパレットは、かつての陶⼯たちが陶器の素地の色“白”を生み出す試行錯誤の過程で生まれた「初期伊万里」の色味にインスパイア。ホワイト、エクリュ、ミントグリーンといった淡いカラーを基調としつつ、ブラックやネイビーのダークなカラーを差し込んで、コレクションを引き締めた。
2023年09月30日アンリアレイジ(ANREALAGE)の2024年春夏コレクションが2023年9月26日(火)にフランス・パリで発表された。“目に見えない”色柄アンリアレイジが掲げた今季のテーマは「INVISIBLE」。“目に見えない”という言葉通り、コレクションのメイン素材には透明のPVC素材を使用した。しかし、これらは普通のPVC素材ではなく2023年秋冬コレクションでも披露された、太陽光に含まれる紫外線に反応する“フォトクロミック材料”を使用したPVC素材。ショーでは無色のシンプルなウェアが、紫外線ライトを浴びることで色付いていく様子を見せて観客を驚かせた。ショー序盤には、空気を入れて膨らませた立体感のあるアイテムが登場。インナーには、PVC素材のボリューミーなウェアとは対照的な、タイトなボディスーツを合わせている。ボディスーツにもフォトクロミック材料が使用されており、紫外線を浴びることで、アンリアレイジのモノグラムロゴがくっきりと浮かび上がる。テーラードジャケットやデニムパンツといった見慣れたウェアも、フォトクロミック材料を使用することでフレッシュなアイテムに。とりわけ目を引いたのは、パッチワークドレスにジャケットとバラクラバを合わせたルック。モデルを照らす紫外線ライトの強さに合わせて、PVC素材が万華鏡のように色が変化していく。そして終盤には、紫外線ライトによってデザインが浮かび上がる華やかなアイテムが登場。コレクションのラストを締め括ったドレスとコートには、ステンドグラスを思わせる複雑なデザインが落とし込まれていた。
2023年09月30日CFCL(シーエフシーエル)の2024年春夏コレクションが2023年9月26日(火)にフランス・パリで発表された。テーマは「New Land」。スマートシティ「ザ・ライン」を着想源にサウジアラビアの砂漠で建設中のスマートシティ「ザ・ライン」。本来住みにくいとされる砂漠という地に、快適に過ごせる空間を作るというこのプロジェクトに興味を持ったCFCLのデザイナー・高橋悠介は、「ザ・ライン」を今季の着想源とし、テーマに「New Land」を掲げた。そんな今季は、自然が持つ複雑な色彩や半透明の素材を使用しながら、曖昧で美しい幻想的なコレクションを展開していく。ラメ糸を使用した近未来的なルック草花を表現したシルバーのオブジェが彩りを添える近未来的な会場。まず最初に現れたのは、会場と呼応するようなシルバーのラメ糸で編み上げられたタートルネックのニットに、ブラックのセットアップを合わせたルックだ。シルバー×ブラックで構成されたルックが終わると、今度はトップスからドレス、バッグまでシルバーで統一されたルックが提案され、コレクションに漂うフューチャリスティックなムードを高めていった。滝をイメージしたストライプ柄乾いた大地に流れ落ちる滝をイメージしたというストライプ柄のドレスは、細いブルーのラインがアクセントに。上部は細め、下部は太めのストライプ柄を採用することで、ダイナミックな印象に仕上げている。見る角度によって表情が変わる柄“菌”を由来するグループは、菌糸のように枝分かれして広がるストライプ柄が特徴。凹凸のある生地となっており、見る角度によって表情が変わるのも面白い。またパイル地のように膨らみのある“リーフ”と名付けられたシリーズも展開された。ミラーフィルムを手縫いしたドレスファーストコレクションから発表し続けている「POTTERY」からは、半透明のドレスに細長いミラーフィルムを施したドレッシーな新作が登場。約2,500枚ものフィルムを65時間かけて手縫いしたドレスなど、コンピュータプログラミングと手仕事を組み合わせたアイテムはコレクションの中でも一際存在感を放っていた。なお、コレクションで登場したサングラスは全て、フォーナインズ(999.9)とコラボレーションしたもの。⼀本の⽷から編み出されるCFCLのニットウェアをイメージして、しなやかな⼀本線を描くようなデザインに仕上げている。
2023年09月29日2002年に製作されたトム・クルーズ主演作『マイノリティ・リポート』が、イギリスで舞台化されることが分かった。原作はフィリップ・K・ディックの短編小説で、映画はスティーヴン・スピルバーグが監督。トムのほか、サマンサ・モートンやコリン・ファレルが出演した。舞台版の演出はマックス・ウェブスター、脚色はデヴィッド・ヘイグが手掛ける。映画版では、主人公はトム演じる犯罪予防局の刑事ジョン・アンダートンだったが、舞台版ではトムが演じたキャラクターは女性神経科学者のジュリア・アンダートンになるという。2050年、ジュリアは自身が開発した「プレ・クライム(犯罪前)プログラム」の次の段階に着手するところだった。そのプログラムは、犯罪に手を染める前の犯人をキャッチし、拘束するものだ。しかし、ジュリア自身がこれから犯罪を起こす人物として告発され、自身のシステムから自分を守るために時間との闘いを強いられる。ヘイグは「史上最高のSFストーリーを基に、この未来的なスリラーを舞台用に書くことは、私にとって最もエキサイティングな挑戦でした」と語っている。世界初上演は2024年2月16日にノッティンガム・プレイハウスにて迎える。同劇場での上演は3月9日までで、その後バーミンガム・レパートリー・シアター、リリック・ハマースミスで上演される。(賀来比呂美)
2023年09月29日Mame Kurogouchi は、2024年春夏コレクションをパリで発表しました。Spring Summer 2024 “Fragments”プレコレクションをメインコレクションへと集約し、年に2回の発表へと移⾏後初となる2024年春夏コレクションでは、佐賀県有⽥町を尋ね、17世紀前半の⽇本磁器のあけぼのの記憶を宿す初期伊万⾥の陶⽚を介した、過去と現代の陶⼯たちのものづくりをめぐる対話に⽿を澄ませ、記憶のかけらと⽩磁素地のあわいから⽴ち上がる物語を洋服へと翻訳してゆきます。Courtesy of Mame Kurogouchi⼤陸の陶⼯がもたらした技術から芳醇したものづくりが、時代を経て国内の陶⼯たちの⼿により独⾃の⼟壌を形成する様に⿊河内は魅せられます。現代の作家にして、17世紀初頭の初期伊万⾥の顕現を試みる⼩物成窯の⼭本亮平・平倉ゆき、17世紀中頃からはじまる初期⾊絵への共鳴を作品化する浜野まゆみらによる案内によって、⿊河内は初期伊万⾥が興隆した数⼗年の歴史を再訪しながら、作⾵の和様化と個性化、そしてその裏にある試⾏錯誤や染付が語る⽇常への⽬線を学びます。考古学的探究と対話に基づく過去と現代の並置が洋服として発芽し、今シーズンの多様なスタイルへと落とし込まれます。Courtesy of Mame Kurogouchiさまざまなトーンや質感のホワイト、エクリュ、ミントグリーンのファブリックは、かつての陶⼯たちが恋焦がれた素地の⾊である「⽩」を⽣み出す試⾏錯誤の過程で⽣まれた初期伊万⾥の淡いトーンにインスパイアされ、情感豊かな涼やかさでもって表現され、今季のコレクションを彩るキーカラーとなります。Courtesy of Mame Kurogouchiガラス質の半透明な釉薬が素地に絡みつき、柔らかな輝きを湛える初期伊万⾥の佇まいは、シアーなラメジャージーのシリーズによる艶めきに変換され、まるで釉薬が流れるかのように素肌の上を覆います。ムラ染めのジャカードが印象的なショートブルゾンやロングジレ、⼿作業による絞り染めが施されたアシンメトリーなドレスは、釉薬の奥に朦朧と浮かび上がる景⾊すら想起させます。初期伊万⾥に⾒られる特徴的な技術の⼀つである「陽刻」がもう⼀つの重要な要素となりコレクションの姿を浮かび上がらせます。紋様⼊りの型を押し当て、柄を浮かび上がらせるこの技術にインスパイアされたいくつかのピースは、⿊河内が「やきものを洋服へと変換」する試みの結果、コレクションを代表するテクニックとして採⽤されます。特殊なエンボス技術により、オリジナルの草花モチーフがデニムパンツやデニムジャケット、オーバーサイズシルクコットンドレスやシャツの上で⽂字通り浮かび上がり、静かに、のびのびと躍動します。陽刻が触知させる凹凸は花柄だけでなく、リサイクルポリエステルによる天竺ジャカードのコンパクトなドレスやトップスの幾何学的な肌⽬といったミニマムなピースへも緩やかに接続されます。Courtesy of Mame Kurogouchi初期伊万⾥の陶⽚に描かれた、⼭⽔や花⿃の⾵韻は現代の⾵景へと翻訳され、⿊河内⾃⾝の記憶と混じり合い、表現されます。絵付けで多⽤された草花のモチーフを思わせるジャカードが、ブランドのシグネチャースタイルであるドレスやアクティブなジャンプスーツで登場。唐の景⾊を絵付けの⼿本とする時代を経て、のちの陶⼯が⾃⾝の⾝の回りの景⾊を描き始めたことに習い、⿊河内は⾃⾝が繰り返し訪ねた佐賀の景⾊を洋服に定着させてゆきます。たっぷりした余⽩と共に、まるで陶⽚のような鋭い切り替えが施されたシアーニットのドレスやトップスの胸元を飾る海景にはじまり、シルクのコートやセットアップに織り込まれた唐⾵の景⾊もまた、⿊河内の極めてパーソナルな記憶のかけらの投影であり、同⼀平⾯上に配されたさまざまなモチーフが、過去から現在、現在から過去へと往還する振幅でノスタルジーの世界へ誘います。Courtesy of Mame Kurogouchiアシンメトリーなデザインと繊細なハンドワークによるニットキャミソールや、カジュアルなニットベストは、⼤⼩さまざまな破⽚を繋ぎ合わせたかのようなデザインにより、複雑で個性的なモチーフの共存を可能にしながら、かけらとなり散在してなお雄弁に過去の記憶を伝える陶⽚を柔らかに纏うことを可能にします。Courtesy of Mame Kurogouchiいくつかのルックにディテーリングされた2種の陶器ボタンがコレクションを引き締める重要なフラグメントとなります。染付のボタンは佐賀県有⽥町の⼩物成窯、陽刻のボタンは作家の浜野まゆみのサポートの下、⿊河内の⼿により形作られました。Courtesy of Mame KurogouchiCourtesy of Mame KurogouchiCourtesy of Mame KurogouchiCourtesy of Mame Kurogouchi
2023年09月29日ヴェルサーチェ(VERSACE)の2024年春夏コレクションがイタリア・ミラノで発表された。チェッカーボード柄にフォーカスヴェルサーチェが今季のメインパターンに選んだのは、1982年春夏に登場して以来、多くのコレクションに使用されているチェッカーボード柄。ピンク、ブルー、ミントグリーン、ペールイエローといったパステルカラーにホワイトという軽やかなコントラストを効かせながら、フレッシュなムードに包まれたコレクションを展開していく。シャープなラインシルエットは、シャープなラインが際立つものが散見された。チェッカーボード柄のスクエアネックドレスや、胸元にトライアングルのカットアウトを施したミニ丈ドレスがその好例。一方でドレープを効かせたロングドレスや丸みを帯びたコートなど、やわらかなラインを描くアイテムも時折差し込まれた。ビジューを配したデニムウェア煌めくフラワーモチーフやクリスタルなど、ジュエリーのような華やかさを添える装飾にも注目したい。チェッカーボード柄のドレスやノーカラーのジャケットは、大ぶりのクリスタルを配すことでまるでネックレスを付けているかのような首元に。カジュアルなデニムジャケットやデニムパンツは、ビジューの輝きによってクチュールライクな装いに仕上げている。メタルメッシュやシルクなど光沢感のある素材光沢感のある素材が多用されたのも今季の特徴。メタルメッシュ素材にレースを合わせたドレスや艶やかなシルクシャツが、コレクションに抜け感と軽やかなアクセントをプラスしていた。
2023年09月29日アナ スイ(ANNA SUI)の2024年春夏コレクションが、アメリカ・ニューヨークにて発表された。広大な海にインスパイア2024春夏のアナ スイが表現するのは、広大な海とそこに存在する生命の美しさへの賛美。デザイナーであるアナ・スイが人生で最もゴージャスだと感じた、オーストラリア・ゴールドコーストの珊瑚礁と生き物たちに着想を得たコレクションを展開する。虹色の煌めきを纏って今季を象徴するのは、真珠や貝殻の煌めきを纏ったかのような光沢感のあるルックたち。ピンクのフラワー柄ジャケットやケープコート、メタリックパープルのジャケット、メタリックブルーのショートパンツなどが、ルックの中で一際存在感を放っていた。メタリックカラーは、ブルーとパープル、シルバーを合わせることで、見る角度によって印象が変わるというギミックを効かせている。また、南国の楽園を思わせる素材使いも特徴的だ。テラー織りのジャケットとスコートをはじめ、クロシェ編みのビキニ、スパンコール付きのギンガムチェックシャツなどが散見された。タイダイ柄に煌めきをのせたロングワンピースや、魚座のジャカード織ドレス、スパンコールを全面にあしらったセットアップなどは、纏う人にキラキラとした輝きをもたらしている。鮮やかなカラーパレットカラーパレットは、海のいきいきとした魚や珊瑚礁を表すようなグリーンやピンク、パープル、イエローといった鮮やかな色味がメイン。差し色として、レッドやホワイトが時折折り込まれていたのもポイントだ。さらにボタニカル柄のカラフルなヘッドアクセサリーや、大きめのグラスのアイウェアがワードローブにアクセントを加えていた。
2023年09月28日兵庫県・淡路島から出航している「うずしおクルーズ」を運営するジョイポート淡路島株式会社(所在地:兵庫県南あわじ市福良、代表取締役:鎌田 勝義)は、2023年10月14日(土)~11月5日(日)にハロウィンをテーマにした謎解き宝探し「タマネギ船長の秘宝を探せ」を開催いたします。本イベントでは、小学生がクルーズ船に乗船し、謎を解くことで判明する宝探しに挑戦することができます。また、年間を通じて最大の渦が発生する「秋の大潮」シーズンも迎えております。世界一の渦潮と謎解き宝探し体験を通じて、子どもたちの成長と思い出作りに貢献できればと思っております。メインビジュアル■淡路島うずしおクルーズハロウィンイベント概要期間 : 2023年10月14日(土)~11月5日(日)うずしおクルーズ運航時(出航時間はHPで要確認)場所 : 南あわじ市福良港 うずしおドームなないろ館(道の駅福良)イベントページ: 1. 謎解き宝探し「タマネギ船長の秘宝を探せ」<ストーリー>淡路島海人族の末裔である伝説の船長「玉坂 葱ノ介(たまさか ねぎのすけ)」、通称「タマネギ船長」は淡路島の福良港に宝物を隠した。君のミッションは、宝の地図を手に入れ、そこに書かれた謎を解くことで判明する「キーワード」を手に入れることだ!対象 :クルーズに乗船する小学生(乗船には保護者の同伴が必要)参加料金:300円(税込・仮装やハロウィン関連アイテム着用の方は無料)※別途乗船料申込方法:チケット販売場所で宝の地図(参加キット)を購入クリア賞:全ての謎を解き、「キーワード」をスタッフに伝えると、“お菓子のすくいどり”と“淡路島玉ねぎなどの景品があたるガチャガチャ”に挑戦できます。2. 手ぶらで仮装体験「なりきりハロウィン」船長服や仮装グッズを乗り場のフォトスポットで無料レンタルしております。お気軽に仮装体験をお楽しみいただけます。3. ハロウィンの装飾で船内と待合所が賑やかに&藤の棚「100 SKULL STREET」船内や待合所をハロウィン装飾で彩ります。藤の棚に100体のガイコツが頭上に飾られている「100 SKULL STREET」が登場。フォトスポットとしてお楽しみいただけます。■ハロウィンフォトコンテストあなたのとっておきのハロウィンの思い出にインスタ投稿をすると抽選でプレゼントがあたります。応募方法 : (1)Instagram公式アカウント( @uzushio_cruise )をフォローURL: (2)「 #淡路島うずしおクルーズハロウィン 」を付けて写真を投稿募集テーマ: 「淡路島うずしおクルーズとハロウィン」優秀賞 : 淡路島の旬の野菜詰め合わせ(1名)応募規約 : 特設ページに記載してある応募規約に同意して投稿ください。特設ページ: ハロウィンフォトコンテスト【淡路島うずしおクルーズ基本情報】世界最大級の渦潮を「咸臨丸」「日本丸」の大型帆船で体験する約1時間のクルージングです。営業日・出航時間: HPにて要確認料金 : 中学生以上 2,500円(税込)、小学生 1,000円(税込)、幼児 大人1名につき1名無料場所 : 南あわじ市福良港 うずしおドームなないろ館(道の駅福良)公式ホームページ: 渦潮と咸臨丸 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月28日ディオールは、 9月26日15時(現地時間)パリにて、2024年春夏コレクションを発表しました。© Adrien Dirand/Courtesy of DIORディオール ウィメンズ クリエイティブ ディレクターのマリア・グラツィア・キウリは、過去と未来が同時に存在する「現在」の意味の反映から着想し、2024年春夏コレクションを製作しました。Courtesy of DIOR様々に解釈できる、収束を意味する「現在」というポイントで、これまで以上に、女性が自身の価値に気づき、違いを表現することを手助けする責任がファッションにあるという信念のもと、マリア・グラツィア・キウリはフェミニニティとフェミニズムの関係を探求し続けています。それゆえ彼女は、男性中心の社会において独立を主張し、その体制に異議を唱えてきた反逆者たちに関心を抱きました。Courtesy of DIORその反逆者たちには、魔女や、植物学を伝承し、自然の時間を尊重する、地母神の知恵の継承者などが含まれます。マリア・グラツィア・キウリによる本コレクションのクリエイションにおいては、中世のスタイル、ジャケットがマスキュリニティを体現する、建築的なシルエットが登場しました。いくつかのファブリックは、物質性、時間の記憶、そしてイタリア人アーティストのアルベルト・ブッリの作品に対する深い知識を包含し、裂け目、傷、焦げが洋服の、構成的でパフォーマティブなエレメントとなります。Courtesy of DIORカラーパレットは、灰色、カモミールといった色によって構成されます。ディオールの象徴でもある花柄は、ダークなモチーフとして再解釈され、コントラストを描くX線のフラワーモチーフとなっています。季節を呼ぶ月と太陽の満ち欠け、薬草とファンタジーの動物たちが、このアイコニックなデザインを構成し、時には刺繍として施されます。Courtesy of DIORニットウエアは、体のカーブに寄り添い、締め付けずに包み込むことで、温かくセクシーな印象をもたらし、コレクションにおいて大きな役割を果たします。軽量のメタリックセーターは、鎖帷子を想起させます。Courtesy of DIORエレナ・ベラントーニによるモニュメンタルで、没入感のある芸術作品『NOT HER』は、女性たちを既存の枠組みに閉じ込める固定観念に対して、拒絶する精神を永続させます。Courtesy of DIORCourtesy of DIORこの会場のすべての壁面を占めたビデオインスタレーションは、アナログの反転フラップ表示機を用い、性差別的な広告のビジュアルと、“It’s not her, she’s no longer all that”といった支配的なステレオタイプに対する対位的なフレーズを用いて、エレナ・ベラントーニによってポップな世界観で加工された、彼女自身を含む女性たちが次々に映し出されます。Courtesy of DIORこのようにして、本コレクションは、体と洋服の関係を、とある1日や、懐古的な時間ではなく、複数にまたがる時間の文脈に据える、というアイデアに立ち返らせます。Courtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIOR@DIOR @MariaGraziaChiuri#DIOR #DiorSS24#ディオールファインジュエリーお問い合わせ先:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年09月28日スポーツマックス(SPORTMAX)の2024年春夏コレクションがイタリア・ミラノで発表された。自然と人工、その調和ショー会場の中央に置かれていたのは、蛍光灯の光が照らし出す無機質なショーケース。中には、カラフルな花々が人工的に収められている。自然に溢れているのに人工的。そんな相反する要素が混ざり合う空間で発表された今季は、どこか近未来的なムードが漂っているのが印象的だ。キーカラーとなったのは、クリーンなホワイト。眩しいほどのオプティカルホワイトからマイルドなバニラカラーまで明度の異なる様々なホワイトが登場する。ホワイトの潔白さを強調するように、ネオングリーンのグラデーションや淡い水色が差し込まれているのも印象的だ。素材は、光沢感のあるサテン、ハリ感のあるコーティングリネン、やわらかいシアー素材などバリエーション豊か。端正なシルエットを描くジャケットは、透け感のある素材を重ねることで境界線をぼやけさせ、繊細な表情に仕上げている。雪を纏っているような面持ちのトップスやスカートは、ミントグリーンの花々を咲かせることで可憐な印象に。その一方で、直線的なネックラインが目を引くコートやドレスなどフューチャリスティックなピースも散見された。ワンカラーのアイテムが繰り返し提案される中で、一際存在感を放つグラフィックプリントは、チェコのアーティスト クリストフ・キンテラ(Krištof Kintera)のインスタレーション作品の写真を直接転写したもの。チューブトップドレスやタイトスカートをキャンバスに、花と電子機器で構成されたアート作品を大胆にレイアウトした。
2023年09月28日ジル サンダー(JIL SANDER)の2024年春夏コレクションがイタリア・ミラノで発表された。鋭さと柔らかさの融合ソリッドな直線にやわらかな曲線。対照的なラインをバランスよく取り入れながら、今季もクリーンでスタイリッシュなコレクションを展開していく。コントラストを効かせたドレスファーストルックを飾ったのは、タイトなニットにボリューミーなスカートをあわせたドレス。量感たっぷりのフルレングスで仕上げることで、シンプルなワントーンでありながらエレガントなムードを纏わせている。有機的なメタルパーツ有機的な印象のメタルパーツが繰り返し用いられたのも今季の特徴。シャツの襟に配されたメタルパーツは、まるでジュエリーのような輝きと華やかさをプラスする。端正なジャケットやIラインワンピースと合わせることで、丸みを帯びたやわらかなシルエットを際立たせているのも面白い。細長いスパンコールメタルパーツと同じくコレクションに華やかさをプラスする、細長いスパンコールはトップスの首元やドレスの下部に。モデルが歩くたびに“シャカシャカ”と音を立てるアクティブなディテールだが、カラーはブラックやホワイトのモノトーンカラーを採用することで、ジル サンダー らしいクリーンな印象に仕上げている。鮮やかな色味の動物グラフィックカラーは、ホワイト、オリーブグリーン、ブラック、トープなど落ち着いた色味を基調としながらも、時折鮮やかなカラーを差し込んでアクセントをプラス。ピンク、グリーン、オレンジ、ブルーといったポップな色を用いて、ドレスやトップスに犬や猫のグラフィックをプリントした。シグネチャーバッグの新作などバッグは、ジル サンダー のシグネチャーバッグである細長い「カンノーロ」バッグがベジタブルタンニンレザーで登場。また、有機的なメタルパーツが施されたトートバッグやショルダーバッグ、ランチバッグを思わせるもボクシーなメンズバッグが新たに展開される。
2023年09月27日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2024年夏コレクションが2023年9月23日(土)に発表された。新たな旅路へ今季のインビテーションと一緒に届いたのは、レザーベルトが付いた“コンパス”。会場は、海、山、動物などが描かれたカラフルな空間となっており、これらのことからも旅にまつわるコレクションが発表されるのではないかと予感させた。ファーストルックは、ニットのスイムウェアにレザーシューズというシンプルなルックからスタート。オーバーサイズのバスケット型バッグには、洋服やロール紙が詰め込まれ、旅に出るような開放的なムードで満ち溢れている。フリンジや花のような装飾など、コレクションに動きをプラスするディテールも目を引く。レザートップスやスカートの裾に施されたフリンジは、表と裏で異なる色が使用されており、よりいっそうアクティブな佇まいに。規則性のない有機的な柄もまた、コレクションにフレッシュな風を吹き込んでいく。オーバーサイズのニットに落とし込まれたジグザグ模様はその好例。手で描いたようなエネルギッシュなパターンが、編み地によって表現されている。バッグは、前述したバスケットバッグや驚くほどのビッグサイズで仕上げたダッフルバッグなど大容量サイズのアイテムが幅広くラインナップ。世界中の新聞がレザーに落とし込まれたカラフルなバッグも目を引いた。
2023年09月27日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2024年春夏コレクションが2023年9月23日(土)にイタリア・ミラノで発表された。魅惑的な女性たちを着想源に今季のテーマは「WOMAN」。モノクロ写真や過去のポートレートに映し出された、自信に満ち溢れた魅惑的な女性たちに思いを馳せながら、洗練されたエレガントなコレクションを展開していく。カラーは、モノクロ写真を参照したことだけあり、ブラックとホワイトが基調。素材は、シフォンやレース、チュールなど大人の女性に相応しい上品な素材が多用されている。1960年代のリトル・ブラック・ドレスを思わせるドレスが繰り返し提案されたのも今季の特徴。レースがふんだんに施された襟やカフス、メリハリを与える厚みのある丸襟などフェミニンなディテールがポイントになっている。一方で、ドルチェ&ガッバーナのアイコンでもあるシェイプの効いたドルチェジャケットや、ショルダーを強調したマスキュリンなジャケットなど端正なアイテムもランウェイに。エレガントで魅惑的なムードに満ち溢れたコレクションを盛り上げる、センシュアルなランジェリールックにも注目。肌が透けて見えるシースルードレスや官能的なコルセットドレスなど、女性らしいシルエットを露わにするピースが次々と登場した。バッグは、チェーンストラップが輝くミニバッグや、ゴールドにパールを合わせたパーティーバッグなど、モノトーンカラーで構成されたウェアとは相反する煌びやかな装飾が目を引いた。
2023年09月27日フェラガモ(Ferragamo)の2024年春夏コレクションが2023年9月23日(土)にイタリア・ミラノで発表された。イタリアやカリブ海のドレスコードにフォーカスマクシミリアン・デイヴィスがフォーカスしたのは、自分のペースでファッションやライフスタイルを楽しむイタリア人のドレスコードと、彼のルーツでもあるカリブ海のドレスコード。両者に類似点を見出すと同時に、1960-70年代にイタリアで興った芸術運動「アルテ・ポーヴェラ」もフィーチャーした。日常にある天然素材と人工的な物を組み合わせ、アートへと昇華させたこの芸術運動のコントラストからも着想を得ながら、心地よいリラクシングなコレクションを展開していく。リネンなど涼し気な素材散見されたのは、リネンやコットンといった春夏らしい涼しげな素材。流れるようなシルエットのアウターには、裏地に艶めくサテンを合わせることで上品なムードをプラス。モデルが歩くたびにひらひらとなびく柔らかい素材で仕立てたドレスは、硬いレザーを合わせることでその軽やかな佇まいを際立たせている。フレッシュなカラーベーシックなカラーの中に差し込まれた、明るくフレッシュな色味にも注目したい。ピンク×レッドで構成したドレスは有機的なラインも相まってアクティブな印象に。モノトーンカラーに鮮やかなグリーンを差し込んだドレスはコレクションに軽快なリズムを生み出した。新作バッグ&シューズTストラップにビーズやストーンをあしらったウィメンズサンダルや、素肌を見せるようにデザインされたメンズシューズなど、シューズも開放的な印象を与えるものばかり。バッグは、フェラガモの新たなアイコンバッグ「ハグ」から今季のムードにぴったりなキャンバス×レザーのバージョンが登場したほか、ヴィンテージのライターケースから着想を得たクロージャーがアクセントになった新作ショルダーバッグなど、今季も新作が充実のラインナップで展開される。
2023年09月27日バリー(Bally)の2024年春夏コレクションが2023年9月23日(土)にイタリア・ミラノで発表された。軽やかに纏うテーラードウェアブラックのセットアップというシンプルなルックからスタートした今季のバリー。春夏らしい涼しげなムードを纏っているのは、ミニスカートに甲が見えるストラップシューズを合わせているからであろう。肌を大胆に見せるデザイン胸元を大胆に見せるネックラインも、軽快なムードを高めるのに一役買っている。本来重たい印象を与えるレザーも、Uネック×ミニスカートや背中を見せるカットアウトによって軽やかな印象に。プレイフルなイチゴプリントまた、ショー中盤にプレイフルなイチゴプリントを施したワンピースやトップスが登場。カッチリとしたレザーバッグに加え、PVCのバッグカバーにもポップな柄が落とし込まれている。立体的なフラワーモチーフショー終盤には、会場の中心に咲き誇る花々と呼応するように、立体的なフラワーモチーフが施されたデコラティブなピースがお目見え。レザーコートは、あえて立体的なモチーフを見せるようにスタイリングし、その華やかな佇まいをよりいっそう際立たせた。また、花をいけたネックレスやベルトが度々差し込まれたのも、今季ならではの特徴だ。ベル付きバッグチャームコレクションに彩りを添えるバッグは、がま口バッグやフラップが付いたショルダーバッグ、ボクシーなボストンバッグなど幅広く展開。モデルが歩くたびに音が鳴るベル付きチャームは、バッグにプレイフルなアクセントを加えていた。
2023年09月27日MSGM(エムエスジーエム)の2024年春夏コレクションが2023年9月22日(金)にイタリア・ミラノで発表された。多彩な色柄が溢れる世界多彩なパターンが登場したMSGMの2024年春夏コレクション。チェック柄1つ取っても、ギンガムチェックやオンブレ・チェックなどアイテムごとに異なるパターンを落とし込んでいる。時折差し込まれたフラワーモチーフは、プリントやコサージュ、レースなど様々な手法で表現。バラのレースが施された白シャツには、エネルギッシュな筆致の花柄スカートを合わせ、統一感を演出しながらフェミニンな印象でまとめ上げた。フェザーやチェーンといった動きをもたらす装飾にも注目したい。テーラードジャケットとミニスカートのセットアップやロングコートには、全体にフェザーを施してアクティブな佇まいに。ポロシャツとショーツのカジュアルなスタイリングには、カラフルな刺繍とともにシルバーのチェーンが施されたポップなテーラードジャケットを合わせている。カラーは、ピンク、ブルー、パープル、イエロー、レッドなど楽し気で鮮やかなカラーが主流。そこにブラックを投入し、コレクション全体を引き締めた。
2023年09月26日トッズ(TOD’S)の2024年春夏コレクションが2023年9月22日(金)にイタリア・ミラノで発表された。モノ作りの拠点を舞台に発表の舞台に、ミラノのスカラ座の舞台美術を手掛けるスカラ座アンサルド工房をセレクトしたトッズ。ショー会場に入ると、年末にスカラ座での初演を控えるオペラ『ドン・カルロス』の制作途中の舞台装置が立ち並ぶ中で、トッズの職人たちがバッグやシューズの制作に取り組む様子を披露していた。ヴァルター・キアッポーニのラストコレクション今シーズンは、2020年秋冬コレクションからメンズとウィメンズのクリエイティブ・ディレクターを務めていたヴァルター・キアッポーニのラストコレクション。男性のワードローブや1990年代のミニマリズムにヒントを得ながら、女性らしいエレガントなコレクションを展開していく。テーラードウェアを軽やかにアレンジ散見されたのは伝統的なテーラードウェアを、軽やかにアレンジしたアイテム。ノーカラージャケットは裏地を抜き、軽やかな素材を使用することでリラクシングな印象に。立体感のあるプリーツスカートには、インナーなしでウエストコートをそのまま羽織り、センシュアルな佇まいに仕上げた。ナチュラルカラーに映えるライムグリーンエクリュ、キャメル、タバコカラーといったナチュラルカラーにアクセントを加えるのは、ライムグリーンのワンピースや、ブルーとレッドで構成されたベストなど。いずれもコレクションに漂う軽やかなムードを加速させるように、リネンやガーゼ、クロシェ風ニットといった柔らかい素材が起用されている。新作バッグやシューズ、ベルトもバッグは、アイコニックな「Di バッグ」を横長にアレンジしたものや、エンボスレザーを使用した「T タイムレス バッグ」に加え、新作としてポリッシュドレザーにメタルの「T」の クラスプを配した「トッズ T ボックス バッグ」や、キャンバスのような素材にレザーを合わせたショルダーバッグが登場。シューズはざっくりとレザーを編み上げたサンダルや、スリッパのようなレザーシューズなどが展開された。加えて今季は、ポケットとグローブホルダーが付いたベルトの提案も目立っていた。
2023年09月26日プラダ(PRADA)の2024年春夏コレクションが、2023年9月21日(木)にイタリア・ミラノで発表された。服作りの手法やテクニックにフォーカスショーのスタートと共に天井から透明の液体が流れ落ちてくる、ユニークな演出によって幕を開けた2024年春夏コレクションのショー。今季は前シーズンのように衣服について考察したり、ストーリーを提案したりということはせず、服作りの手法やテクニックに焦点を当てた。透明感溢れるドレスまず最初に注目したいのは、まるで美しく色づいた雲を纏っているように見える、繊細な表情のドレス。極薄のオーガンザとガザル織を用いたというこの透明感溢れるドレスは、モデルが歩くたびにバックの生地が波打ち、軽快なリズムを刻む。フリンジ×フラワープリントフリンジがあしらわれたアイテムが繰り返し提案されたのも今季の特徴。フラワープリントが施されたフリンジシャツや、ジュエリーのように華やかなアクセントをプラスするメタリックなフリンジベルト、艶のあるフリンジを全面に施したシャツなどが登場した。手作業で施した煌めくパーツコレクションに輝きをプラスする模様は、手作業で施したクリスタル、スタッズ、アイレット、チェーンなどで表現。フリンジドレスに、フローラル柄やスパイラルモチーフをあしらうという高度な技術をもって完成させたピースも提案された。新作バッグバッグは、ミウッチャ・プラダの祖父でプラダの共同創設者であるマリオ・プラダが1913年頃にデザインしたハンドバッグを、ナッパレザーとリナイロンで復刻したモデルが登場。そのアーカイブバッグをオーバーサイズのトートバッグとして再解釈した新作も披露された。
2023年09月26日フェラガモ(FERRAGAMO)は9月23日、ミラノで2024年春夏コレクションを発表しました。Courtesy of FERRAGAMOFERROGAMOの2024年春夏コレクションにおいて、マクシミリアン・デイヴィスはフェラガモで培った哲学を探求し、進化させ、バランスと緊迫感の関係を描きながら、彼独特の美学に自然体な心地よさを吹き込みました。「生地や構造だけでなく、人々がどのように着こなしたいかという点でも、もっと気軽に着られるものにしたかったのです。イタリア人のファッションやライフスタイルは、何事も自分のペースで、自分の時間にやるという考えがベースにあり、カリブ的なリラックスしたムードも垣間見え、とても親しみを感じます。」イタリアとカリブ海のドレスコードの精神に類似点を見出しながら、1960-70年代にイタリアで興った芸術運動であり、日常にある天然素材と人工物を組み合わせ、アートへと昇華させた「アルテ・ポーヴェラ」のコントラストからもインスピレーションを得ています。この2024年春夏コレクションでは、デイリーな素材であるリネンやコットンを、サテンにボンディングしてケープにしたり、レザーのように加工したり、磨き上げられた彫刻のような木製のアクセサリーやディテールと組み合わせられたりと、自然素材を緻密なシルエットで洗練されたスタイルに昇華させました。「とてもピュアでストレートなコレクションにしたいと考えました。親しみやすいワードローブであると同時に、手で触れた感覚がおもしろいものを作りたかったのです。」Courtesy of FERRAGAMOコレクション全体を通して、厳格さと自由との間に革新的な相互作用を感じ取ることができます。レザー仕立てのヴィンテージのような風合いは、気取らない心地よさを表現し、ミッドセンチュリーの仕立てを忠実に再現したような正統派なテーラリングは、流れるようなスラッシュがあしらわれています。フィレンツェの伝統でもあり、一方で18世紀のカリブ海のドレスにも見られるビスコース・ジャージーのドレープには、ルネサンス期の甲冑を彷彿とさせる、硬く光沢のある型押しのブラッシュドレザーのボディスがインサートされて登場します。Courtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOマクシミリアン・デイヴィスのクリエイションに見いだされる倒錯的とも言える感性は、エレガントなデイドレスの胸元の深いカッティングや、パテントのロングブーツとの組み合わせ、メンズのショートパンツの太ももの高い位置でのクロップや、Tシャツの引っ張ったようなツイストなどで、静かにその存在を示しています。「フェティシズムは、私のクリエイションのDNAといえるもので、それを日常生活やワードローブに取り入れることで、新しいモダンなものを生み出せると思っています。」Courtesy of FERRAGAMOフットウエアにもコレクションのテーマがはっきりと表れており、ラテックス加工されたナッパレザーのシューズやラックブーツは、マクシミリアン・デイヴィスの美的感覚に基づくと同時に、フェラガモの誇る靴づくりのクラフツマンシップを活かして、快適な履き心地を実現しました。3Dプリントと亜鉛メッキ加工を施したバナナケージ状のヒールのデザインは、1955年のアーカイブスタイルであるCalypsoよりインスピレーションを得ました。「これまでのコレクションで探求してきたスタイルを、あらためて表現しようと考えました。」とマクシミリアン・デイヴィスは語ります。プラットフォームでおなじみの曲線的なヒールは、ホーンを土台にした光沢のあるサンダルや、ビーズやストーンをあしらったT ストラップに姿を変えました。Courtesy of FERRAGAMOメンズでは、フェラガモの伝統が現代的な表現で蘇ります。オックスフォード、モカシン、ドライバーシューズには、コントラストを効かせたヴィテッロ・ラテックスが組み込まれ、クラシックに新たなひねりが加えられています。同様にハンドバッグも、前回のコレクションから続くグラフィカルなラインと幾何学的なフォルムを継承しています。Courtesy of FERRAGAMOコンテンポラリー・クラシックの代表バッグ「HUG(ハグ)」は、キャンバスやレザーのほか、虹色に輝くポーチのスタイルが登場します。またシンメトリーなシルエットにゆがみと遊び心を加え、フェラガモのアーカイブのライターをクロージャーとして取り入れたラグジュアリーなショルダーバッグ「FIAMMA(フィアンマ)」が新しく登場します。前回のコレクションにも登場したクラシカルなワンハンドルバッグには、今シーズンの自然体なムードを象徴するウッドビーズやフリンジがあしらわれています。メンズのバッグでは、星のようなユニークなシルエットのトートバッグが中心であり、ボンディング素材と金具を極力使わない構造が、ミニマルで軽快な印象を与えます。Courtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOマクシミリアン・デイヴィス/Courtesy of FERRAGAMOお問い合わせ:フェラガモ・ジャパン0120-202-170
2023年09月26日