グッチがサバト・デ・サルノによる2024年秋冬ウイメンズコレクションをミラノのFonderia Carlo Macchiにて発表しました。Courtesy of Gucci小さく破壊的なジェスチャーを求める。ルールに従わず、最も適切と思われるものとは異なる視点から物事を見る。これが、私の夢の描き方です。急ぐことなく、レンガで家を建てるように目に見える形で積み上げ、階層化します。ファッションにおいても、そのプロセスは同じです。私は埋められたいと願っている空洞、襞の隙間を探します。より自由になるために、広い視野を求めて離れる前に、近づいてディテールを見つめます。そして平凡だと思われている場所で非凡なるものを見つけ出すのです。私の夢、私のファッションは、常に現実と対話しています。なぜなら、私は別の世界で生きるのではなく、何よりもこの世界で生きる方法を模索しているからです。 ― SabatoCourtesy of Gucci主役となるコートは、マスキュリンなファブリックとシルエットを用いながら、カバーされたプラケットと背中の隠しボタンによって、ボディを抱擁するような雰囲気を醸し出します。ボンバージャケット、ピーコート、レザージャケットにも同様のスタイルが用いられています。Courtesy of Gucciコートの仕立てはクラフツマンシップとその卓越したテクニックを象徴するものです。構造から始まり、ライニングや内側の仕上げ、ファブリックの落ち感、着用したときの動き、ウールと新しい繊維を混紡した場合の色調の変化など、さまざまな要素が入念に考えられ、細心の注意を払いながら進む創造の旅を経て仕上げられます。2024年秋冬コレクションは、その旅を幾度も繰り返すことで、レディトゥウェアのルールに対する小さな破壊的行為を描き出します。Courtesy of Gucciハンドバッグは「GG ミラノ」と名付けられた新しいトップハンドル バッグが登場。このバッグは、シルクのようになめらかなナッパレザーを重ねて軽くふんわりとした印象に仕上げ、フラットなパンチング加工で表現されたロゴから下の層が見えるようにデザインされています。グッチのアーカイブにある乗馬のモチーフをコンテンポラリーに再解釈したハーフムーンシェイプの新作バッグにも、同様のロゴがあしらわれています。さらにアイコニックなディテールであるバンブーを模したゴールドトーンのメタルバーで装飾されたクラッチバッグや、ゆったりとして包みこむようなシルエットとバンブー ハンドルを組み合わせたバケットバッグも登場します。Courtesy of Gucciシューズは、グッチと乗馬の世界のつながりを象徴する代表的なアイテムである乗馬ブーツは、クラシックなシルエットを細身のホースビット ハードウェアが飾っています。ホースビットローファーは、卓越したクラフツマンシップにより洗練されたプラットフォームサンダルへと進化しています。Courtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of Gucciお問い合せ:グッチ クライアントサービス0120-99-2177www.gucci.com
2024年02月24日ディオール スタイルへのオマージュとして誕生したキム・ジョーンズによる2024年サマー メンズ コレクションは、象徴的な「カナージュ」によって昇華された連なる作品で構成されています。このシグネチャーデザインは、ベージュ、ピンク、グレーといった魅惑的な色合いのセーターやハリントンジャケットなどにあしらわれています。Courtesy of DIORまた、アイコニックな「サドル」を再解釈したツイードの「サドルツイン」や、細部までレーザーカットが施された「ディオールチャーム」など、さまざまな素材のバッグにも、この魅力的なグラフィックモチーフが落とし込まれています。現代的なアイデンティティを主張する「カナージュ」の洗練されたアーキテクチャーは、「バッファロー ローファー」や‟B9S”スニーカーなど、キルティングレザーで仕立てられたシューズにも見られます。Dior Buffalo ローファー カナージュ クモ レザー ブラック 22万円/Courtesy of DIOR再解釈されたディオールコードはコスチュームジュエリーにもアクセントを加え、大理石、シルバー、淡水パールとも組み合わされています。Dior Charm バッグ カナージュ コスモ レザー 57万円/Courtesy of DIORセーター グレー & ピンク カナージュ コットン & カシミヤ ブレンド ジャカード 25万円/Courtesy of DIORDior Buffalo ローファー カナージュ クモ レザー グレー 22万円/Courtesy of DIOR@Dior @MrKimJones#Dior #DiorSummer24お問い合わせ:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2024年02月20日カレンテージ(CURRENTAGE)の2024-25年秋冬コレクションが、東京・寺田倉庫で発表された。“旅の記憶”をコラージュして、世界を繋ぐカレンテージは、“自分だけのヴィンテージ”をコンセプトに、2017年に塚崎恵理子が立ち上げたファッションブランド。「CURRENT + VINTAGE(今とヴィンテージ)」「CURRENT + AGE(今を生きる世代)」という造語からなるブランド名の通り、世代を超えて愛される洋服に“今っぽさ”を加えたコレクションを展開している。今シーズンの着想源となったのは、デザイナー塚崎恵理子の“旅の記憶”だ。今まで何度も訪れている馴染みの国イギリスやフランス、久しぶりのドイツ、初めて行く中欧や東欧の国々、そして中央アジアのウズベキスタン…。パンデミックが落ち着いて堰を切るように旅に出た塚崎は、文化も宗教も違う国々で沢山の美しいものに出逢ったという。異素材・異テイストをミックス旅の中で見たあらゆる文化や美しいものを“コラージュ”するかのように、モデルたちが纏う服は素材使いもカラーも、テイストまで様々だ。シアーシャツが肌を透かしたかと思えば、重厚感のあるファーコートが登場したり。無骨なレザーベストに、センシュアルなボディスーツとタイツを合わせたり。モダンとレトロ、マニッシュとフェミニン、タイトとオーバー…それら“異要素”が絶妙なバランスで重なり合い、唯一無二の世界観を作り上げていく。“伝統衣装”にインスパイアとりわけ目を引いたのが、“民族衣装”のエッセンスを織り交ぜたルックだ。たとえばパフスリーブのニットに大胆な飾り襟のブラウス、ターバンを頭に巻いたスタイリングは、中欧や東欧の伝統的な衣服からインスピレーションを得たもの。足元にはポインテッドトゥのピンヒールパンプスを合わせて、モダンに再解釈しているのがカレンテージらしい。多種多様な柄でリズムをコレクションをリズミカルに彩る、多彩な柄使いも見逃せない。ヨーロピアンヴィンテージを思わせる花柄のシャツや、クラシカルな千鳥柄のオールインワン、数種類ものグレンチェックの布をつなぎ合わせたドレスなど次から次へと登場し、見る者を全く飽きさせない。色気を漂わせるシャイニーな素材使い全体的にどこか色気が漂っているように感じるのは、シャイニーな素材使いによるものだろう。たとえば、ふんわりと空気を孕むバルーンスカートには、メタリックな煌めきを。ベスト&パンツのセットアップには星のような輝きのスパンコール、ニットカーディガンには金箔を思わせるディテール、ボディスーツには身体に沿って光沢を湛えるベルベットを採用し、ドレッシーなムードを加速させた。
2024年02月18日アンディサイデッド((un)decided)の2024-25年秋冬コレクションが、2024年2月7日(水)に東京のガーデン 新木場ファクトリーにて発表された。希望に満ちた「夢」の中セヴシグ(SEVESKIG)のデザイナーが手掛けるウィメンズブランド「アンディサイデッド」。ディレクターである長野剛識は「Dream:夢」をテーマとし、“未来に見る希望”と“眠りの中で見る様々な事象”という2つの意味での「夢」を衣服に落とし込んだ。なお、セヴシグにはよりダークサイドな“悪夢”に寄せたデザインを、アンディサイデッドには“希望”に寄せたデザインを採用。確かに、光を受けるとキラキラとした繊細な煌めきを放つブラックマテリアルのファーストルックや、柔らかくふわふわとしたシルエットのスカート、透明感のあるカラーリングを配したドレス等を中心に、未来を真っ直ぐに見つめる者だけが持つ明るさのようなものが、あらゆるピースから見て取れる。アボリジナル文化のモチーフそうした“未来に見る希望”としての「夢」の着想源の1つとなったのは、オーストラリア先住民であるアボリジナルピープルの神話や教訓などに根差した「The Dreaming」という概念。アボリジナル文化に根差した“ロックアート”が、色とりどりのドットパターンでブラウスやドレスなどにあしらわれている。眠りの世界にも身を置いてまた「夢」といえば、現実の延長線上でありながら、実際にはあり得ないことが起こるもの。そんな夢の特性は、“違和感”を感じるディテールで表現された。例えば、曲線的なカットを施したボディに手を覆うほど長いアームを組み合わせたハーフネックトップス。あらゆるコーディネートに散見されたベーシックなアイテムだが、どこか視界が歪んだような感覚が引き起こされる。“反転”プリントやおぼろげなニット素材そのほか、反転文字をプリントしたボディに、儚げなニット素材のアームをドッキングさせたスウェットトップスや、軽快なチェックパターンのシングルブレストジャケット、たっぷりとした生地使いが目を惹くトレンチコートなどが並んだ。
2024年02月17日lucien pellat-finet(ルシアンペラフィネ)の2024年春夏コレクションはフェデリコ・フェリーニが少年時代を過ごしたイタリア中部アドリア海岸リミニ。2023年秋冬シーズンのジャン=リュック・ゴダールから引き続き、フランス、イタリアへの映画愛にあふれるイメージで展開されている。Courtesy of lucien pellat-finet各アイテムはフェリーニの代表作である『アマルコルド』をモンタージュしたアドリア海に面したイタリアのリゾート地の記憶を、ブルーのカラーパレットから呼び起こしている。そのウィットにとんだユーモアは1980年代イタリアンデザインを疾走したエットレ・ソットサスが主宰したデザイン集団メンフィスのポスト・モダニズムをアイテムのモチーを引用することで、ブランドのフィロソフィーに重ねられた。Courtesy of lucien pellat-finet軽やかなブークレシルクに代表されるアイテムは、現代社会を生き抜くためのスプレッツァトゥーラ(肩の力を抜いたエレガンス)な着こなしが楽しい。Courtesy of lucien pellat-finet
2024年02月17日ユハ(JUHA)の2024年秋冬コレクションが、2024年2月13日(火)、上野・東京国立博物館 表慶館にて発表された。テーマは「Mono sex mode show」。ジェンダーフルイドで幅広い人々へ向けたウェア白装束の集団の囁き声が突如として止み、コーラスへと切り替わると、厳かな雰囲気の中、ユハの10周年にして初となるショーがゆったりと幕を開けた。ファーストルックを飾るのは、セットアップのデニムにロングコートを羽織り、目深にフードを被ったルック。オーバーサイズに仕上げており男女共に着こなせそうなウェアだ。これまでのユハはマイノリティへ向けたウェアの提案が多かったが、今季からはより幅広い人々へ、ジェンダーフルイドなウェアを展開していくという。激しいダメージ加工デニム今シーズンのユハは、ダメージジーンズを取り入れたルックが多数登場。いずれも色褪せ、激しくダメージ加工が施されている。たとえば、グレーデニムを使ったジーンズは、透け感のあるニットカーディガンとコーディネート。ダメージの隙間からは、シアータイツを覗き見させ、レイヤードさせていた。フェミニンな素材使い2020-21年秋冬シーズンからウィメンズコレクションを展開する以前より、フェミニンな素材使いを得意としてきたユハ。そのフェミニンさは今季も健在で、レースやファー、ツイード、シアー素材などが、コーラスの歌声が響き渡り重厚感溢れる会場に軽やかさを運び込んでいた。中でもレースは、ロングカーディガンやトップス、スカーフとなって観客の目を奪う。ロングコートの首元から覗くハイネックのトップスなどは、優美で上品な印象を与えていた。フラワープリントのシアートップスまた、無地のウェアが多い中、フラワープリントが目を惹く。ぴったりと身体に沿うシアートップスにあしらわれ、さりげなく肌を魅せるセンシュアルなウェアに仕上げられている。モノトーンを基調にカラーパレットはモノトーンを基調にしつつ、バーガンディやブラウン、カーキといったアースカラーも。ダークな印象を受ける色合いが続く中、時折シルバーのラメで彩られたトップスやパンツも差し込まれ、眩く煌めいていた。
2024年02月16日郵船クルーズ株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長:遠藤 弘之)は、2025年に就航予定の新造客船「飛鳥III(アスカスリー)」の船内を彩る作品の新たな作家として、現代日本画壇の主軸として活躍する日本画家のお二人、平松礼二氏と土屋禮一氏に参画いただくことを発表いたします。新造客船「飛鳥III」平松礼二氏 作品イメージ土屋禮一氏 作品イメージ平松礼二氏は、日本の装飾美を世界に向けて発信し、その功績が評価され2021年にフランス共和国芸術文化勲章を受章されました。ジャポニスムをテーマに描いた作品はダイニングレストランだけでなく、最上級客室や階段アートなど様々なエリアでご覧いただけます。日本藝術院の会員であり、日展の副理事長として画壇をリードする土屋禮一氏が、『雲』をテーマにしたパステル画で階段アートを制作しました。これらの作品は、「飛鳥III」の各フロアに配置され、異なる時間帯の『雲』を描き分け、船内で一日の流れを表現しています。『雲』が彩る演出をお楽しみください。階段に使用されたパステル画(原画)は、一部のスイート客室に展示されます。「飛鳥III」では、“動く洋上の美術館”として、日本の芸術文化を支える作家の美術品・工芸作品を多数展示いたします。この取り組みに共感いただいた、船名を揮毫した書家の矢萩春恵氏、漆芸家で人間国宝の室瀬和美氏、世界的に著名な画家の千住博氏、画家で初代「飛鳥」「飛鳥II」の船内壁画を描いた田村能里子氏の参画がすでに決定しております。■平松礼二氏が名誉館長を務める、町立湯河原美術館(神奈川県)にて、展覧会を開催予定町立湯河原美術館 外観「飛鳥III」に展示予定の作品(1)「飛鳥III」に展示予定の作品(2)「飛鳥III」に展示する平松礼二氏の作品が一堂に介し、就航前にご覧いただける貴重な機会となります。期間中、飛鳥クルーズとのコラボレーションイベントも開催予定です。開催期間:2024年6月28日(金)~9月23日(月)開催場所:町立湯河原美術館(神奈川県足柄下郡湯河原町宮上623-1) 「飛鳥III」の最新情報は、ホームページ「A-TIMES」で公開しています。 ※掲載情報は2024年2月16日時点の情報です。内容は変更となる場合がございます。【飛鳥クルーズ概要】飛鳥クルーズは、日本のお客様のライフスタイルや嗜好に合わせたクルーズを提供。現在日本籍最大の客船「飛鳥II」で、約100日間の世界一周クルーズやアジア・オセアニア方面の海外ロングクルーズ、日本の夏祭りを巡るクルーズ等多岐にわたる航路を展開、2025年には新造客船「飛鳥III」の就航を迎える。“本物との出会いと感動を伝える”ことをブランドコンセプトに、飛鳥クルーズでしか得られない“最幸の時間”を創出し、日本のクルーズ文化の発展を目指しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月16日春のイベントクルーズ情報東京水辺ラインでは、水上バスによる周遊と様々な企画を組み合わせたイベント便を運航しています。この度、令和6年3月20日(水・祝)に開催するイベントが決まりましたのでお知らせいたします。清洲橋と東京スカイツリー永代橋上流からの景色築地大橋と東京タワー水都 東京ならではの見どころ満載なナイトクルーズです。東京スカイツリーや東京タワー、次々と現れる個性豊かなライトアップに彩られた橋梁群をご覧になりながら、世界大会A級三連覇達成の津軽三味線奏者・山中信人のダイナミックな演奏を船内でお楽しみいただけます。また、明治38年創業の老舗料理店「亀戸升本」のすみだ川季節弁当付きで、演奏を聴きながらのお食事も可能です。津軽三味線奏者:山中 信人(やまなか のぶと)15歳で単身青森県弘前市に渡り、4年間修業。津軽三味線世界大会では最上級A級3連覇を達成し殿堂入り。その他数々の功績を残し、現在はソロ奏者として演奏活動を行うとともに、後進の指導にも力を注ぐ。開催日令和6年3月20日(水・祝)18時15分~20時15分行程両国リバーセンター受付集合(18時15分)⇒水上バス乗船・ガイド同乗・両国リバーセンター発着場発(18時30分)~桜橋Uターン~越中島から晴海運河【津軽三味線の演奏】~築地大橋から隅田川へ(上る)~両国リバーセンター着・水上バス下船(20時15分)=解散(20時15分)募集人数100人※応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。費用大人(中学生以上):6,000円(弁当付)小学生:3,000円(弁当付)※未就学児は大人1名につき1名無料。大人1名に未就学児2名の場合は、小学生料金1名分が必要。すみだ川季節弁当(イメージ)申込方法東京水辺ライン公式HPからインターネット申込 【締切日】令和6年3月8日(金)12時まで※抽選結果はメールにてお知らせします。※詳しくは東京水辺ライン公式HPをご覧ください。その他○個人情報等の取扱いについてお客様の個人情報につきましては、当イベントの運営に関わる事項(ご案内等)のみに使用します。また、お預かりした個人情報は、その保護について万全を期すとともに、ご本人の同意なしに第三者に開示・提供することはございません。ただし、法令等により開示を求められた場合を除きます。○イベント中止について荒天または潮位等の関係から船の運航が不能となった場合は、イベント催行も中止となります。中止が決まり次第、お客様にご連絡いたします。○旅行企画・実施東京都知事登録旅行業第2-8143号(公財)東京都公園協会東京水辺ライン東京都墨田区横網1-2-13ヒューリック両国リバーセンター3階○問い合わせ先東京水辺ライン問い合わせ専用ダイヤル03-5608-8869(9時~17時・月曜日を除く) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月14日エズミ(EZUMi)の2024-25年秋冬コレクションが発表された。ポスト・スタンダード今季のエズミが目指したのは、ファッションにおける“スタンダード”のその先。デザイナー・江角泰俊は原点に立ち返り、「スタンダードとは何か?」という問いに対する“いまの回答”を追い求めた。伝統的なシルエットをより女性らしく変容させることで、かつてのダダイズムやポストモダニズムのように、現代の基準のその先にある、“ポスト・スタンダード”となり得るコレクションを展開する。フェミニン&マニッシュへと昇華最大の特徴は、現代において“スタンダード”とされるフォームを、よりフェミニンかつ力強いシルエットへ昇華させている点だ。マニッシュな印象のあるMA-1ジャケットをベースに、丸みのある身頃と袖を配し、そしてギャザーを入れた裾は斬新な“ペプラム”へとアップデート。一見、相反しているように見える“フェミニンとマニッシュの融合”を実現させた。自ら導き出すシルエット自ら導き出すシルエットも今季ならでは。たとえば、シアー感のある素材のチェック柄ブラウスは、胸元のコルセット部分で結ばれているリボンをほどいて垂らしたり、後ろで結んだり...と多彩な表情を演出することができる。また、腰部分のドローストリングを調節することで、ペプラムシルエットに変化するフィールドジャケットや、ジップを上下に開閉すると、タートルネックor襟付きとしてアレンジを楽しめるニットも魅力的だ。異素材の掛け合わせ異素材を掛け合わせることで生まれた、“新しいスタンダードの形”も見逃せない。クラシックなチェスターコートに組み合わせたのは、ボリュームのあるキルティング生地。ウエストからキルティング素材に切り替わり、裾にかけてドレスのようなAラインを描き出している。そのほか、とろみのあるスカートに切りっぱなしのデニムを合わせた、未視感のあるデニムスカートも披露された。落ち着いたカラーパレットに、光を差し込ませてカラーパレットは、エズミらしく白と黒、グレーのモノトーンを主に採用。ベージュのMA-1やバーガンディーのペプラムジャケット、ブラウンのニットといった秋冬カラーに、ライトイエローのファーが触り心地の良いクロップド丈ジャケットや、サックスのワンピースなどのパステルカラーを時折差し込んでいた。
2024年02月13日ダブレット(doublet)の2024年秋冬コレクションが発表された。癒し、あるいは闇から光へと「THE CURE」、つまり「治療」や「癒し」をテーマとした、今季のダブレット。構造的には、闇から光へ、死から生へと向かう動きを「癒し」と捉えるならば、その特権的なモチーフこそ、死してもなお蠢いてやまない、ゾンビという存在であったようだ。ゾンビのおどろおどろしさは、パターンや素材、ディテールによって、ある種のウィットを含ませつつ巧みに表現されている。たとえば、クラシカルなハリスツイード(Harris Tweed)のスーツは、端正に立ったときではなく、身体を捩ったようなポーズのときに合わせて構築。立体的なパターンをベースとしつつも、独特の歪みを帯びた表情に仕上げている。この世を去った人の「死後の生」を願うのが、ミイラだろう。包帯でぐるぐる巻きにされたミイラの姿は、パッチワーク状に仕上げたニットやデニムパンツ、カットソーのデザインに着想を与えている。つまり、ニットやデニム、カットソー素材のパッチを、包帯よろしく繋ぎあわせ、それを身体に巻き付けるかのように組み上げているのだ。ミイラを真似たような遊び心を示しつつ、そこには粛々と手を動かすひたむきさが感じられる。癒しというテーマは、それこそ体の疲れを和らげ、健康を促進させる、日常のモチーフを取り入れることでもなされている。たとえば、温泉。なめらかなカシミヤ混素材を用いたテーラードジャケットは、バックに大胆なスリットを設け、ライニングには暖簾をモチーフとしたプリントを施すことで、それ自体温泉の暖簾を彷彿とさせる1着に。ファブリックには温泉の成分を吹き付けているらしく、その効果はジャケットを身にまとうだけでも現れるとか、現れないとか……。ユーモアを含ませつつ、死と生をめぐる物語を紡ぐ今季のダブレットを象徴するのが、温かみのあるシルクのニードルパンチを用いたアウターであるように思われる。そもそも蚕とは、すぐれて死と生を体現する昆虫ではなかろうか。4回の脱皮を繰り返すその生態が、死と生の反復を思わせるばかりではない。糸を取り出すには、命ある蛹の生を奪わざるをえず、だから生糸とは蚕の命そのものにほかならないのだから──。蚕の姿が安らうシルクのボンバージャケットやロングコートには、だから、再生への希望が蚕に仮託されて宿っているのではなかろうか。
2024年02月12日セヴシグ(SEVESKIG)の2024-25年秋冬コレクションが、2024年2月7日(水)に東京のガーデン 新木場ファクトリーにて発表された。2つの「夢」のクロスオーバーセヴシグとそのウィメンズライン「アンディサイデッド((un)decided)」のディレクターである長野剛識が2024-25年秋冬コレクションのテーマに選んだのは、「Dream:夢」。オーストラリア先住民のアボリジナルピープルの神話や教訓などに根差した「The Dreaming」という概念にインスピレーションを得ながら、眠っているときに見る「夢」をクロスオーバーさせ、希望と混沌に満ちた世界に身を置くようなルックを展開した。差し込まれるカオス現実の延長線上でありながら、実際にはあり得ないことが起こる「夢」。そんな夢の特性は、違和感を感じるディテールで表現された。例えば、曲線的なカットを施したボディに手を覆うほど長いアームを組み合わせたハーフネックトップス。あらゆるコーディネートに散見されたベーシックなアイテムだが、どこか視界が歪んだような感覚を引き出してくる。二面性のあるアウターまた、フロントとバッグの両方にジッパーが配され、後ろ前でも着用可能な2WAY仕様のアイテムも印象的。ジャケットやブルゾンといったアウター類に施されたそれらには、落差の激しい夢の“二面性”が投影されている。目が“バグる”ディテールさらに、剥がれたような生地の下から別のテキスタイルが現れるスエット、極端に伸びたワッペンを刺繍であしらったダブルブレストジャケットなど目が“バグる”ようなディテールのウェアが並んだ。なお、このようにドレッシーなアイテムからカジュアルなものまで、皆に「夢」の世界が落とし込まれているのも、今季の特徴だろう。自然と神話に彩られてカラーパレットは、ベージュやオフホワイトといったオーストラリアの自然を感じるニュートラルな色味を基調としながら、神話世界に由来する7色を差し込んで。光沢感のあるグリーンカラーに彩られたムートンレザーコートや、オレンジイエローのジャージセットアップ、ショッキングピンクのニットドレス等が存在感を放った。
2024年02月10日チョコレートブランド「Madame Delluc」は1月15日より、2024年のバレンタインコレクションをマダムドリュック直営店(東京・京都・高崎・大阪)、全国27店舗の百貨店催事およびマダムドリュック オンラインショップにて、数量限定で発売しています。■ショコラやサブレの詰め合わせを天使のパッケージデザインで同コレクションでは、新作フレーバー4種のほかサブレの新作2種が登場。“Mon ange(私の天使)”をテーマに、「ハートを注ぐ天使」「音楽を奏でる天使」「ハートを射止める天使」など、様々な天使の様子をパッケージに表現した、中世ヨーロッパの絵画を彷彿とさせるレトロなデザインが特長の商品となっています。新作ショコラには、はちみつのガナッシュをダークチョコレートでコーティングした「Cupidon(キュピドン)」、プラリネとミルフィーユをホワイトチョコレートでコーティングした「Raphael(ラファエル)」、パッションフルーツキャラメルをミルクチョコレートでコーティングした「Passion(パッション)」、ドライストロベリーが入ったストロベリーフレッシュクリームをルビーチョコレートでコーティングした「Aphrodite(アフロディーテ)」が登場。ショコラの詰め合わせには、6粒入り、8粒入り、10粒入り、16粒入りにて展開。定番のガナッシュ、プラリネ、トリュフ、キャラメルなどもあわせて楽しめるアソートも販売しています。サブレには、ミルクチョコレートチップとホワイトチョコレートチップの2種類入りが登場。10枚入りと24枚入りでの展開です。また、期間中は直営店舗および公式オンラインストアでの5,400円以上の購入で、店舗限定アソートのAttrape-Coeur(アトラップ クール)をデザインしたポーチのプレゼントも用意しています。そのほか、百貨店催事限定でDeclaration(デクリエーション)をデザインした限定TOTEバッグ(税別1,200円)の販売も行います。■商品概要商品名/内容:価格(税別)Serenades(セレナーデ)/ショコラ6粒入り:3,000円Declaration(デクリエーション)/ショコラ8粒入り:4,000円Attrape-coeur(アトラップ クール)/ショコラ10粒入り:5,000円Bouquet d’amour(ブーケ・ダムール)/ショコラ16粒入り:8,000円Muses a croquer(ミュゼ ア クロッカー)/サブレ10枚入り:2,500円Peche gourmand(ペチェ グルマン)/サブレ24枚入り:5,500円(フォルサ)
2024年02月09日2024年春のお花見イベント「目黒川お花見シャンドンクルーズ」が、2024年3月20日(水)から4月7日(日)まで開催される。“目黒川の桜”を楽しめるお花見クルーズ「目黒川お花見シャンドンクルーズ」は、約4kmにわたる両岸の桜並木を船上から優雅に眺めながら、シャンパーニュと同じ製法で造られる、イチゴやチェリーのフレッシュかつ優雅な風味が特長の“桜色”スパークリングワイン「シャンドン ロゼ」を堪能できるイベントだ。クルーザーは、テーブルを囲んでの乾杯や食事も可能なアニー号と、小型船ながら船室・エアコン付きのリリー号の2隻を用意している。なお、お花見クルーズは、港区海岸2丁目にある貸切イベントスペース「ラウンジクリブ(Lounge CRIB)」のテラスからスタート。乗船時からプライベート感満載で楽しむことができるのも嬉しいポイントだ。【詳細】「目黒川お花見シャンドンクルーズ」開催期間:2024年3月20日(水)~4月7日(日)予約開始日:2024年2月1日(木)~※予約詳細はアニバーサリークルーズ「目黒川お花見シャンドンクルーズ2024」公式サイトに記載。運航便数:1日最大5便、10:00~19:30の間に出航運行コース:目黒川お花見コース(雅叙園前で折り返し)発着場所:芝浦CRIB桟橋(最寄り日の出駅)価格:1名 平日便 14,300円、週末便 17,600円 ※5名最低保証プラン内容:90分クルーズ(貸切)、フィンガーフードBOX、シャンドン ロゼ、その他ドリンク付き【問い合わせ先】アニバーサリークルーズ事務局TEL:03-6809-6455
2024年02月08日フルラは、2024年春夏コレクションを発表しました。また2024年春夏のキャンペーン「イタリアンモーメンツ」も合わせて発表。アメリカ人写真家、ショーン・トーマスが撮影を担当し、テレビシリーズ「マイ・ブリリアント・フレンド」で注目を浴びたイタリア人女優、ガイア・ジラーチェと、ティーン向けドラマ「スカム・イタリア」の役で知られるルドヴィカ・マルティーノが起用されています。Courtesy of FURLAイタリアの自然景観へのオマージュ、その色彩と香り、そして熟練したハンドクラフトの技を再発見し、柔らかなフォルムと幾何学的なシルエット、革新的な構造が絶妙なハーモニーを奏でます。自然から得たインスピレーションが、新しいカラーコンビネーション、アーモンド・ブラウン、ネクター・イエロー、セージ・グリーン、アイビー・グリーン、コーラル・ピンク、ウォーム・ウィート・ベージュが、ブラック、ホワイト、地中海ブルーといったクラシックな色調に散りばめられています。Courtesy of FURLAベルベットのようなイタリア製レザーから、職人技が光るストライプ柄に織られたラフィアに至るまで、素材にも絶え間ない探求が見られます。エレガントな実用性の代名詞であるナチュラルさは、フルラの新しい方向性を発表することを目的とした新たなプロファイル、スタイルの面で探求されています。Courtesy of FURLA2024年春夏コレクションを象徴するのは、新しいホーボーバッグ、フルラ ヌヴォラ。堅苦しさを取り払った自由なバッグです。ソフトレザーを使用し、アイコニックなアーチロゴを幾何学的な球体で表現した、新しいフォルムも特徴です。Courtesy of FURLAその他にも、ラフィア素材を使用したバケツ型バッグのフルラ ジョベや、ボリューミーなソフトウーヴンが特徴的なフルラ ゲルラなど、モダンなサイジングとラインナップで春の新作コレクションに登場します。Courtesy of FURLACourtesy of FURLA@furla#FurlaItalianMomentsお問い合わせ:フルラ カスタマーサポートTEL: 0120-951-673月曜日~金曜日 午前10時~午後6時 (土日、祝祭日、年末年始を除く)
2024年02月08日チノ(CINOH)の2024年秋冬コレクションが、東京・ウェスレアン・ホーリネス教団 淀橋教会にて発表された。テーマは「GENTLE GLIMMER」。内なる強さ「GENTLE GLIMMER」“内なる強さ”という意味を込め、「GENTLE GLIMMER」と題した今季のコレクション。これまでにも、フェミニンとマスキュリン、機能とデザインなど相反する2つの要素を孕むコレクションを展開してきたチノだが、今回提案するのは「ミニマルと装飾性」が融合するスタイルだ。フリンジにみる“ミニマルな装飾性”「ミニマルと装飾性」――一見相容れることのないふたつの要素を繋ぐカギは、“付け足さないで装飾する”服作りにある。たとえば、シャツの襟やTシャツの裾など随所で強調されたフリンジ。後から布を付け足すという一般的な方法ではなく、縫い代を外に出してカットすることで、パターンを増やさずに華やかなフリンジを作り出しているのだという。それ自体が装飾的な素材使いスパンコールが編み込まれたローゲージニットや、歩みにあわせて揺らめくフェザーを配したシャツ、しっとりとした光沢を湛えるベルベットのドレスなど、“素材そのものが装飾的”であるピースも印象的だ。ベーシックなウールやレザーでさえも、素材感が織りなすニュアンスの違いによってどこか装飾的に感じられる。エフォートレスなシルエット全体を通して、シルエットはクリーンかつオーセンティックな雰囲気。袖部分にくしゅっとドレープを寄せたシャツや、リラクシングなタックパンツ、袖先に向けてワイドに広がるニットなど、ベーシックなリアルクローズを基調としつつも、さりげないアレンジによってチノらしいエフォートレスが際立つ。鮮烈なレッドを差し込んでカラーは、グレーやベージュ、ブラックなど、落ち着きのあるものが中心。時折差し込むダスティブルーや鮮烈なレッドによって、ニュートラルなパレットを引き締めた。全体として、トーン・オン・トーンのコーディネートにまとめることで、シルエットと素材が織りなすさりげないサプライズを際立たせている。
2024年02月05日ミルク(MILK)の2023年冬コレクションを紹介。いつでも“ドラマティックな私”感じるドレスウェア今シーズンのミルクは、いつでも“ドラマティックな私”を感じられるような、パーティーシーンにもぴったりのアイテムが勢揃い。それをよく表すのが、「デコレーションレース」シリーズのワンピースだ。デコレーションケーキのホイップクリームをイメージしたレースに、チェリーとローズを散りばめたロマンティックなプリントは、お茶会などのパーティーにもぴったり。やや長めの袖から垂れるリボンもポイントだ。ふわっと軽やかなコートパーティー仕様のドレスの上から羽織れるような、1着でも主役級の輝きを放つアウター類も登場。中でもAラインシルエットのツイードコートは、全面に薄めの綿が入っており、ふわっと軽やかでありながら、温かく身体を包み込んでくれる。このほかにも、上品なミディアム丈のファーコートなどが展開される。アンバランスなスカートどこか怪しげな雰囲気を醸し出しつつも、ミルクらしいガーリーさを混在させたアイテムが散見されたのも今季の特徴。ミニとミディのアンバランスな丈がポイントのスカートがその好例だ。同シリーズの両胸にフリルを大胆に配したショートジャケットや、チョーカーを身につけているかのような襟が目を惹くブラウスと合わせれば、全身黒ずくめのミステリアスなコーディネートが完成する。
2024年02月05日サンローランは、サンローラン・ヘリテージへのオマージュがテーマとした2024年春コレクションを発表しました。Courtesy of SAINT LAURENT鮮やかな色紙とアースカラー、また流れるようなジャージ、なめらかなサテン、ソフトなモスリン素材など、洗練さとロマンティックなアティチュードを演出し、60年代から90年代までのアーカイブの架け橋となり魅惑的な融合を生み出しています。Courtesy of SAINT LAURENT本コレクションと呼応するかのように、ノンシャランな佇まいが特徴のハンドバッグ「ル・サンカセット(LE 5 À 7)」。本シリーズより「ル・サンカセット スープル」と「ベア」の新作が登場します。Courtesy of SAINT LAURENTディアスキン(鹿革)を採用しており、使い込んでいくうちにレザーの色合いや質感も変化し、その様子を楽しむことができる「ベア」。好みに合わせてインナータイでサイドを折り畳みシェイプを変えることも可能です。新色のライトムスクカラーは、その柔らかな色合いがどんなスタイルにもマッチし、様々な場面で活躍します。Courtesy of SAINT LAURENT「ル・サンカセット スープル」は、ラムスキンレザーをまとった新作がブラックで登場。より柔らかな質感が特徴で、ソリッドなサンローラン・ウーマンの装いに絶妙な調和を生み出します。さらに、カーフレザーを使用したラージサイズに新色のライトムスクカラーが登場。フランス語で“午後5時から7時”を意味する本シリーズは、仕事終わりの女性の充実した時間を表現しています。小脇に抱えられるコンパクトなサイズと、ドキュメントやノートパソコンまで収納可能なラージサイズの2サイズで展開。カラーバリエーションも豊富で、幅広いセレクションから自身の好みに合ったものが選べます。LE 5 À 7 SERIESル・サンカセット シリーズCourtesy of SAINT LAURENT商品名: ベア素材: ディアスキン 100%カラー: ライトムスク (新色) / ブラックサイズ: 50 X 28 X 18 CM金額: 45万6,500円 (税込価格)Courtesy of SAINT LAURENT商品名: ル・サンカセット スープル素材: ラムスキン 100%カラー: ブラックサイズ: 23 X 22 X 8.5 CM金額: 35万2,000円 (税込価格)Courtesy of SAINT LAURENT商品名: ル・サンカセット スープル ラージ素材: カーフレザー100%カラー: ライトムスクサイズ: 30 X 28 X 11 CM金額: 39万500円 (税込価格)#サンローラン #ysl #SaintLaurentお問い合わせ:サンローラン クライアントサービスTEL 0120-95-2746
2024年02月01日バーバリーはダニエル・リーによる2024年オータムコレクションを発表しました。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberryダニエル・リーは2024年秋、バーバリーのビジョンをさらに強化します。アティテュードに基づき、ファブリケーションとディテールによって昇華されたコレクションは、英国文化(原型、イコノグラフィー、人々)に根ざしています。伝統的なアイコンから新しいシグネチャーに至るまで、ハウスコードが再認識されました。落ち着いたクラシックカラーにアースカラーが加わり、バーバリーチェックを新たに表現しています。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberry今回のコレクションではリラックスしたエレガンスを体現。ゆったりとしたプロポーションと軽めの素材は、季節の変わり目のレイヤリングに最適です。トレンチコートはシルクツイルとウールを使用し、ボリュームを出すためにベルトを無くし、長めにカットされ、バーバリーのクラシックなカラーを使ったプロテクションバージョンは、シアリングとテクニカルブレンドで作られています。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberryシアリングのアビエイターコートとジャケットは、スリーブレスやスカーフとしてアレンジが加えられ、航空の伝統を物語っています。シアリングとフェイクファーでトリミングされたレザースタイルは、モータースポーツウエアの歴史からインスピレーションを受けています。原型的なブリティッシュコートとジャケットは、よりフォーマルなシルエットに仕立てられたチェックの新色ウールダッフルコート、機能的なコットン フィールドジャケット、コットンとガーメントダイのキャンバスから作られた丈違いのパーカーなどがそろいます。デニムとウール混チェックのハリントンジャケットはウエストにベルトをあしらっています。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberryウエアはリラックスしていて機能的、かつ保護的なのも特徴。ウールのケープ、ドレス、ヘリンボーンシャツには、モーターコートのアーカイブからインスパイアされたプレススタッズの巻き襟があしらわれています。スリップドレスはボイルウールにウールレースのトリミングが施され、アウターとしても着用することができます。考え抜かれたディテールは、意外性も兼ね備えています。ジップはプリーツスカートの形状を整えたり、ダブルブレストのコートやテーラードジャケットのボタン代わりにもなります。ガーメントダイのコットンを使用したカーゴパンツは、サイドにプレススタッズがあしらわれています。ナイトバッグは、グレインカーフレザーのミニスカートとして再構築されています。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberryコレクションを支えるのは、暖かさと着用感を高めるために起毛加工が施されたウールモヘアのハイネックセーター。ウール製のタッセル付きブランケットスカーフには、「馬上の騎士」デザインとチェックが織り込まれています。郵便ポストやダブルデッカーバスの鳥瞰図など、英国のアイコンを再現したシーズナルのマイクロプリントが特徴です。クレープジャージーとベルベットのラップドレスには、アイレットや花柄のカットアウトが散りばめられています。しわ加工を施したクレープ素材のゆったりとしたドレスには、ぼかした水彩画のようなカモフラージュプリントとクラッシュスタッズのディテールを取り入れています。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberryシューズは、一般的な形状が誇張したプロポーションで表現されています。新しいハイヒールローファーのWedge(ウェッジ)は、モカシン構造とチャンキーなカーブソールを備えています。レザーのBuck(バック)シューズには ラバーソールにダブルモンクストラップをあしらっています。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberry乗馬スタイルにインスパイアされたStirrup(スターラップ)ブーツは、足首や膝上でカットされ、アウトドアの機能性を高めています。バーバリーチェックのサイドパネルを備えたラバー製のBoulder(ボルダー)ブーツ、厚手のスエードを使用したLog(ログ)シューズ、シアリングのラバーソールのSnug(スナッグ)ブーツ、バーバリーチェックのPillow(ピロー)ミュールなどが新しく登場しました。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of BurberryフェイクファーとチェーンでトリミングされたキトゥンヒールのB Minnie(ビーミニー)とストラップデザインのSlinky(スリンキー)サンダルは、ストレッチレザーのオーバーザニー ブーツとしても展開。ナッパレザーを使用したDuck(ダック)パンプス、Chisel(チゼル)ミュールとスリングバックには「B」のメタルトゥキャップがあしらわれ、どちらもスタッズをあしらった花柄のカットアウトが施されています。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberry構造的なShield Case(シールド ケース)バッグがコレクションに新加入。ミニ シールドスリングバッグは両サイドにタッセルが付いたデザインに仕上げました。ナイトバッグは、レザーのトップハンドルが付いたスエード製の新作 ロッキングホース トートとともに再登場しました。そしてレザーのSnip(スニップ)クラッチバッグも新登場、バーバリーのアイコンから着想を得たトレンチトートはレザーとガーメントダイのコットンキャンバスで展開されます。バッグのカラーは、ロッホ、ヘーゼル、シケット、ミリタリーといったアウトドアテイストと、カワセミのような豊かな色合いのポップな雰囲気があります。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberryジュエリーでは、幾何学的なデザインが複雑に絡み合います。Bコレクションは、バーバリーのイニシャルをチェーンリンクさせ、ブレスレットやイヤリングにアレンジしました。シールドコレクションは、スリムなイヤリングと、ストーンをはめ込んだインフィニティ リング、ネックレス、フープイヤリングを新たに展開。ホロウ グラフィックリングとイヤリングは、ダイアモンドシェイプをフィーチャー。アーマー イヤリングは、カーブしたケージ構造の中にパヴェセッティングされた球体が特徴です。Photo:Jonathan Frantini/Courtesy of Burberryお問い合わせ:バーバリー・ジャパンTel. 0066-33-812819
2024年01月29日sacai(サカイ)の2024年秋冬コレクションが、2024年1月21日(日)、フランスのパリにて発表された。テーマは「United as One / One Love」。大胆なフォルムの追求ブランドのエッセンスであるハイブリットを基調にしつつ、ミリタリーとクラシックの掛け合わせを軸に構成された、今季のsacai。デザインの特徴のひとつが、レイヤリングの構造だ。ミリタリージャケットやパファージャケットをはじめ、ボリュームのあるシルエットでまとめたアウターは、ショート丈に設定。レイヤード風のデザインに仕上げたり、ロング丈のアイテムを下に重ねたりすることで、ダイナミックなフォルムを際立てた。sacaiならではのハイブリッドの手法は、こうした大胆なフォルム、あるいは異なるテイストの交錯へと用いられている。たとえばフォルムにおいては、ボディのフロントはメルトンコートやデニムジャケットなど、バックやスリーブにはMA-1ブルゾンの構造を採用。ショートな丈感に対して、スリーブは丸みを帯びたシルエットを描くことで、シルエットにコントラストを生み出している。また、随所に大胆なファスナーを取り入れるなど、構造に変化をもたらした。一方、テイストの交錯では、今季は特にクラシカルな要素が交えられているように思われる。ダブルコートとトレンチコートを縦方向に分割して組み合わせたり、フロントにはツイードジャケットの要素を、バックにはツイードのプリントを施したパファージャケットの要素を組み合わせるなど、色調を合わせつつも異なるテイストの大胆なハイブリッドが行われている。コレクションを彩る柄には、今季、ノルディック柄がしばしば取り入れられている。温かみのあるニットで展開するばかりでなく、アウトドア調のジャケットの上にファブリックでノルディック柄を施したり、スパンコール刺繍で表現したりと、アレンジを加えている。カラーは、ホワイトやブラック、ベージュ、カーキ、ネイビーなど、クラシックやミリタリーなどにちなんだベーシックなものを基調に、時として鮮やかなイエローや淡いミントグリーンでアクセントを。また、コーディネート全体を同系色でまとめることを軸とすることで、フォルムの大胆さの追求を試みた。
2024年01月25日ディオールは、マリア・グラツィア・キウリによる2024年春夏 オートクチュールコレクション ショーを1月22日(現地時間) に発表しました。©Adrien Dirand/Courtesy of DIORディオールのオートクチュール コレクションが発表されたロダン美術館の庭園に設けられた会場の壁を飾っているのが、アーティストのイザベラ・デュクロが制作したインスタレーション『Big Aura』。今回のディオール 2024年春夏 オートクチュール ショーのセットデザインでは、横糸と縦糸を思わせる不規則なブラックストライプのパネルの上に、高さ5メートルほどある23着の特大サイズのドレスが配置されています。これらのドレスは、イザベラ・デュクロが研究対象としているオスマントルコのスルタンたちが着ていた装いを想起させ、肉体を超越した力の象徴である衣服を抽象的に体現しています。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリにとって、『Big Aura』とは、オリジナルを再現しても決してオリジナルとは同じものにはならないという観念のための、永遠に肥沃な大地「オートクチュール」の中に行き渡っているもの。オートクチュールでは、どの服も、着用者の体に合わせることが定められ、独特のアウラを有しています。マリア・グラツィア・キウリとイザベラ・デュクロがそれぞれ異なる方法で言及している「アウラ」とは、ヴァルター・ベンヤミン1 の定義によれば、芸術作品の独自性と真正性を反映するもの。つまりそれは、集団の記憶に刻まれるものです。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリは本コレクションにおいて、ファッションの本質と究極の卓越性を体現するメゾンのオートクチュールの歴史を通してこの「アウラ」をたどることにしました。クリスチャン・ディオールが1952年秋冬 オートクチュール コレクションでデザインした「ラ シガール」ドレスは、その彫刻のようなカッティングとモワレ生地によって、アトリエの神聖さ想起させ、クチュールの概念を再構築する理論の出発点となりました。芸術と人生を区切る境界線はもろいものです。Courtesy of DIORモアレ2は「冬を越えて波のように花開き」、そこには、ゴールド、ホワイト、グレー、バーガンディ、グリーンといったこの生地の玉虫色を「生地とその彫刻的な質感を通して」3強調する印象的な色合いのカラーパレットが採用されています。このエフェクトは、襟が特徴的なコート、誇張されたカットアウトのワイドスカート、重なり合うレイヤー、パンツ、ジャケットといった、「ラ シガール」のジオメトリックなラインを再現したアイテムに反映されることで、建築的なエレガンスを醸し出します。シルエットは、ディオールのアーカイブドレスのディテールを見直し、コンテンポラリーなルックとして再解釈しています。さらに、トレンチコートカラーのコットンとシルクが、魅惑的で斬新、かつクラシックなエフェクトを生み出しています。Courtesy of DIOR揺れ動くブラックベルベットのドレスがルックを際立たせ、華やかなフェザーのケープが刺繍入りのダブルオーガンザドレスと合わせられています。刺繍は、発掘された古代の詩の断片のように、想像力を掻き立てます。「ミレフィオリ」モチーフがイエローのモアレドレスの表面全体にアクセントを加え、長いフリンジが歩みのリズムに合わせて揺れたりするように、色とりどりの多様な自然を想起させます。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリはこのコレクションにおいて、素材、すなわちシルエットを形成する要素の色彩的かつ構築的な存在感を通して、オートクチュールの「アウラ」のような次元を呼び起こしたのです。それは、静観的であるだけでなく、パフォーマティブでもあるパワフルな体験。想像力の進化するスピリットを表現しています。Courtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIOR1 ヴァルター・ベンヤミン著『複製技術時代の芸術』(1939年)。2カレンダー加工によって布地に施される仕上げで、波打つようなテクスチャーをもたらします。3 「」 内の2つの文章は、モアレの役割と、特に1952年にクリスチャン・ディオールがデザインしたオートクチュールのシルエット「ラ シガール」について考察した書籍『Dior By Christian Dior』(Assouline社刊、2016年) からの引用。
2024年01月25日ルメール(LEMAIRE)の2024年秋冬コレクションが発表された流れるようなシルエットを基調に流麗なシルエットと、温かみがありながらも洗練された雰囲気に仕上げられた、今季のルメール。シルエットの特徴がわかりやすいのは、たとえばアウターだろう。ダブルコートやステンカラーコートなど、ロングコートの数々は、ショルダーをドロップさせ、肩から裾、あるいは袖先へと、流れるようなラインに仕上げている。テーラリングも、端正さはそのままに、フォーマルに過ぎない雰囲気に。カシミヤのフランネルなど温かみのある素材と、抜け感のあるシルエットで仕上げるとともに、セットアップのパンツもワイドシルエットとすることで、リラクシングな佇まいとなっている。クラシカルなウェアばかりでなく、日常に溶け込むカジュアルなアイテムも落ち着きのあるムードで展開している。スリーブにパッカリングを施したモッズコートや、襟をボア素材で切り替えたレザージャケット、デニム素材のショートコートやパンツなど、あくまでクリーンな雰囲気にまとめた。ドレスやスカート、パンツの流れるような曲線も特徴だ。風に揺らめいては繊細なドレープを織りなすシアー素材を用いるなど、全体の佇まいをより流麗なものとしている。カラーは、ブラウンやベージュ、エクリュ、ブラックなど、落ち着きのあるものが中心。また、オリーブやスモークピンクなども、あくまで上品な色調で取り入れた。全体として、トーン・オン・トーンのコーディネートにまとめることで、繊細な色使いと素材感が織りなすニュアンスを引き立てた。
2024年01月24日カラー(kolor)の2024年秋冬コレクションが、2024年1月20日(土)、フランスのパリにて発表された。反転と対照ワークやミリタリーを中心に、その構造や要素の裏側、反対側を垣間見せるかのような、今季のカラー。ワークジャケットやショート丈のトレンチコート、ブレザーなど、オーバーサイズのアウターをはじめ、ウェスタンシャツ、ダメージ加工を施したカーゴパンツなど、ワークウェアを中心としたアイテムが軸となっている。特徴的なのが、ライニングを延長することでウェアの裏側をほのめかす作り。ダッフルコートは表地を短く設定する一方、裏地は長く伸ばして。ワークジャケットは、フロントをボア素材で切り替える一方、ライニングのキルティングを垣間見せる。ブレザーにも、とりどりのチェック柄がちらりと垣間見えるよう仕上げた。また、レイアリングを意識したデザインや着こなしも特徴だ。ブレザーは、フロントを二重を重ねたようなデザインに。また、デニムジャケットを解体、前後反転したようベストをコートの上に重ね、コーデュロイブレザーの上にデニムベストをレイヤードするなど、レイヤリングが随所に取り入れられている。無骨なワークウェアと相反する装飾性も、しばしば見受けられる。ジャケットやパンツの裾にメタリックなきらめきを帯びたパーツを散りばめたり、トレンチコートやブレザーのカラーにビジューの装飾を施したりと、華やかなディテールを見て取ることができる。カラーは、秋冬らしい温かく落ち着いたものが軸。ブラウンやベージュを中心に、カーキ、ブラック、ボルドーなどを取り入れているほか、チェック柄を織り交ぜてトレッドな雰囲気を添えた。
2024年01月23日メゾン ヴァレンティノ(MAISON VALENTINO)は、1月20日(現地時間)、パリ造幣局博物館にて、2024-25年秋冬メンズコレクション ‘ル シエル 20.24’ を発表しました。Courtesy of Valentinoコンテンポラリーなマスキュリニティの絶え間ない反映。ピエールパオロ・ピッチョーリによるヴァレンティノの2024-25年秋冬メンズコレクション ‘ル シエル20.24’ は、アイデアと理想を伝えるコミュニケーションツールとして純粋な色を探ります。社会的な慣習から、そして周囲の期待から解き放たれた色。マスキュリニティを表す色ととらえられているブルーという言語が再構成され、再評価され、再考されます。Courtesy of Valentino色に新たな意味がもたらされます。かつてはフェミニンな色であったブルーが男性らしさの象徴となったのはこの100年以内のことに過ぎません。このコレクションではブルーを解放して再考し、変化した男性的な意識が表現されています。自由な思想を象徴するスカイブルーは、視野を広げて男性とは何か問いかける実験的な手段です。Courtesy of Valentino伝統的に男性らしいとされるワードローブとその先入観が、新しいアイデンティティによって書き換えられます。柔らかさ、流動性、繊細さ、優美さ。それらは傷つきやすさの中に見出される力強さであり、衣服における男性らしさやパワーの定義に対する私たちの認識に変化をもたらします。Courtesy of Valentinoこのメッセージは、イデオロギーや哲学を反映し、あり方をファッション化する衣服によって伝えられます。新たなアプローチや考察が組み込まれたウエア。ソフトになったテーラリングが柔らかい男性像を生み出します。テーラリングとオートクチュールという二つの領域を結び、エンブロイダリーや装飾がウエアの表面のみならず、そのアイデンティティをも変化させます。Courtesy of Valentino職人たちの技を称えることは、人間らしさの表れでもあります。神話に登場するモチーフがテーラリングの中にインターシャで表現され、美徳と生、普遍的な道徳性の物語として、理想主義と時代を超えた人間の価値を表します。ヴァレンティノアルトリリエーヴォ(ハイレリーフ、浮き彫り)と名付けられた彫刻のような刺繍のテクニックがジャケットのショルダーを飾り、男性らしい力強さの典型的なあり方を破壊します。Courtesy of ValentinoCourtesy of ValentinoCourtesy of ValentinoCourtesy of ValentinoCourtesy of Valentino@maisonvalentino#ValentinoLeCiel2024
2024年01月23日メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)の2024年秋冬コレクションが、2024年1月19日(金)、フランスのパリにて発表された。大胆な佇まい、時の経過を帯びたような表情古びた建物の空間を会場に、きらびやかなKen IshiiのDJとともに披露された、今季のメゾン ミハラヤスヒロ。ミリタリーなどを中心に、超・オーバーサイズと経年変化を帯びたかのような風合いを特徴とするコレクションを展開している。オーバーサイズが際立つのは、アウターの数々。アンコン仕立てのテーラードジャケットや、大胆なスリーブに仕上げたMA-1ブルゾン、ユーズド加工を施したデニムのモッズコート、ボリューム感あふれるパファージャケットやボアブルゾンなど、多様なウェアをダイナミックなシルエットにアレンジしている。経年変化を帯びたような表情も特徴だ。アンコンジャケットやスウェットウェアは、どこか古びた風合いに。デニムのコートやパンツには、無骨な素材感のファブリックにハードなブリーチ加工を。ニットカーディガンには裾にほつれを施し、アシンメトリックなプリーツスカートにはホールを散りばめた。古びた表情とは相反する、華やかな素材も随所に見られる。プルオーバーなどには、ラメ糸きらめく表情に。ダークトーンのジャケットにも、ラメ糸で光の表情を。あるいは、ボリュームのあるトレンチコートには艶やかなビニール素材を用いている。コーディネートのレイヤリングも特徴。ビッグシルエットのアウターには、さらに長い丈感のカットソーやスウェット、シャギーなニットカーディガンを重ねたり、逆にパファージャケットにはコンパクトな丈感のトップスとショートパンツを合わせたり、丈感のリズミカルな差異を際立てた。カラーは、都市の廃墟を彷彿とさせるダークグレーやブラック、カーキなどが中心。さまざまな加工や素材感で、これらダークトーンの色合いの多様な表情を引き出すほか、フェイクファーのイエローやシャギーニットのレッドなどで彩りを添えている。
2024年01月23日ディオールは、1月19日 (現地時間)、パリのエコール ミリテールにて2024-2025年ウインター メンズ コレクションを発表しました。Courtesy of DIORキム・ジョーンズによるコレクションは実用性と豪華さ、プレタポルテのリアリティとオートクチュールのドラマチックさが、実際の有用性を考慮しながらも、詩情豊かに組み合わされています。Courtesy of DIORさらに、ルドルフ・ヌレエフの公私にわたるダンサーとしての人生というメタファーの中で、バレエの美を讃え、アーティスティック・ディレクターにとって、叔父であるコリン・ジョーンズにオマージュを捧げる素晴らしい機会となりました。Courtesy of DIORテイラリングはこれまでにないボリュームと、スリット、プリーツ、ネックラインで再構築され、ムッシュ ディオールのアイコンである「バー」ジャケットはマスキュリンに、ジャンプスーツ、ウールのジッパーショーツ、セカンドスキンのリブニットからはヌレエフのユニークなスタイルを思い起こさせます。Courtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIOR@Dior@MrKimJones#DiorWinter24お問い合わせ:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2024年01月22日アミ(AMI)の2024年秋冬コレクションが、2024年1月18日(木)、フランスのパリにて発表された。クラシカルなテーラリングを基調にメンズ、ウィメンズともに、テーラリングを軸とするクラシカルなウェアが展開された、今季のアミ。テーラードジャケットはダブルブレストが中心であり、シャープなピークドラペルのほか、ショールカラーのように柔らかな曲線を描くノッチドラペルも。すっきりとしたショルダーラインで、抜け感のあるシルエットに仕立てた。こうしたテーラリングのセットアップには、随所に上品なアクセントが添えられている。たとえばウィメンズのジャケットには、ゴールドにきらめく丸ボタンを採用。また、セットアップのパンツにはカーゴパンツを取り入れつつも、あくまで上品な素材感とすらりとしたシルエットにより、ミリタリーアイテムをドレッシーに昇華している。素材は、秋冬らしく温かみのあるものが多用されている。ドロップショルダーのコートなどに採用した、ヘリンボーンのツイード、ダブルコートのふんわりとしたファブリック、あるいはニットなどに切り替えた起毛素材などを挙げることができるだろう。ショーの後半には、温かみがありつつも抑制された雰囲気とは打って変わって、光のきらめきが際立つウェアを展開。ジャケットやキャミソールドレス、透け感のあるチェック柄のトップスなどには、ラメ糸を織り込むことで、シンプルなフォルムに華やぎをプラスした。カラーは、温かみと落ち着きを備えたブラウンやキャメル、ネイビー、くすみを帯びたペールブルーが中心。無地が主であるものの、クラシカルなモノトーンのチェック柄なども取り入れている。
2024年01月22日キディル(KIDILL)の2024年秋冬コレクションが、2024年1月16日(火)、フランスのパリにて発表された。パンクを今に生かし続ける「WHATEVER HAPPENED TO PUNK!」というテーマを掲げた今季のキディルは、ブランドのエッセンスのひとつであるパンクを再考することを主眼としたと言ってよい。その背景には、2023年8月、セックス・ピストルズのジャケットなどを出がけてきたイギリス人アーティスト、ジェイミー・リードの逝去があった。2020年秋冬シーズンにコラボレートをして以来、リードと親交を保ってきたキディルのデザイナー末安弘明は、大きな喪失感を覚えたという。空虚に似た感覚のなか、パンクの本質をいかに今に生かし続けるか。末安にとって、それはある種の緊張を孕む「様式」として、同時代的にパンクの精神を呼び起こすことであったという。そもそもパンク自体、それ以前のロックの高度化に対するアマチュアリズムを起点にする以上、高尚な様式に対する反抗、簡潔な力強さを基とする。しかし、様式化されるからこそ、それぞれの時代の精神から息吹を吹き込まれてゆくこととなる。パンクをつねに同時代として生き直す、その危うい緊張が、今季のキディルには通底している。両義性を孕むパンクの緊張感は、複数の要素をモンタージュのようにして組み合わせたアイテムの数々に見て取ることができる。それはたとえば、タータンチェックのクラシカルさを、ミリタリー調やカジュアルテイストのアイテムで屈折させること。MA-1はショルダーをチェック柄で切り替え、ベストは異なるテイストでアシンメトリックに仕上げ、あるいはパンツにパッチワークを施すなど、異なるテイストの力強い衝突が随所に表現されている。鮮烈なグラフィックも、大きな特徴だ。端正なテーラードジャケットやプルオーバーには、ポップ・アートを思わせる図案化された花柄をヴィヴィッドに表現。スカートには、写実的で艶やかな花柄をのせている。パンクのアグレッシヴな態度は、ディテールにも表れている。パンクを代表するアイテムともいえるボンテージパンツは、その一例だ。また、オーバーサイズのニットにはほつれ加工を施し、デニムパンツにはハードなダメージ加工やヴィンテージ加工を施すなど、精緻な仕事に基づきつつも荒々しい表情を醸しだした。
2024年01月20日オーラリー(AURALEE)の2024年秋冬コレクションが、2024年1月16日(火)、フランスのパリにて発表された。繊細な移ろいに目を向ける今季のオーラリーが目を向けたのが、昼から夜へと移ろう、人々の装いだ。それはたとえば、昼間に働き、夜には人と待ち合わせて、あるいは家族を夕食を共にする……。仕事の日常からほっと息をつく時間へと移ろってゆく、そんな高揚感をニュアンス豊かに描きだすコレクションを展開している。コレクションを構成するのは、日中に身にまとうテーラリングやワークウェア、そして夜の時間に華やぎを添えるワンピースなど。たとえばテーラリングは、端正な佇まいを基調としつつも、肩に余裕を持たせ、抜け感のあるボクシーなシルエットに。すっきりとしたシルエットにまとめたチェスターコートなどは見られるものの、レザーブルゾンやパファージャケットなど、アウターは全体としてリラクシングなサイズ感に仕上げた。素材は、秋冬らしく温かみがある。ジャケットなどに用いたツイードには、ウールにアルパカを組み合わせることで、しっかりとしたフォルムを保ちつつも軽やかで温かみのある着心地に。ワンピースは、ベアトップやノースリーブといったドレッシーな作りながら、ふんわりとしたベビーキャメルやウールなどを用いている。カラーは、ブラウンやベージュ、ブラックといったベーシックカラーを中心としつつ、昼から夜への移ろいに呼応するかのようにして、豊かな色彩感が取り入れられている。ジャケットやワンピースなどに用いたライトグリーン、シャツやパンツの淡いピンクなど、繊細なペールカラーを取り入れるほか、ベアトップドレスにはブルーを、ニットにはレッドを、といったように、鮮やかな色彩も随所に取り入れ、穏やかさのなかにはっと目を惹くアクセントを取り入れた。時間の移ろいと響き合うのが、レイヤードの多用だろう。ショートジャケットの下には、丈感の異なるパーカー、ニットを重ね、ジャケットの首元にはタートルネックを覗かせるなど、コーディネートにレイヤリングを積極的に取り入れることで、ニュアンスに富んだ色彩の移り変わりを引き立てるとともに、昼から夜へ、という気持ちの変化をほのめかしているように思われる。
2024年01月20日ベイクルーズは、「セレクト バイ ベイクルーズ(SELECT by BAYCREW’S)」を2024年2月29日(木)に、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」にオープンする。ベイクルーズの新業態「セレクト バイ ベイクルーズ」ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)やイエナ(IENA)、エディフィス(EDIFICE)といったファッションブランドを手掛けるベイクルーズが、新業態となるセレクトショップ「セレクト バイ ベイクルーズ」を開業。タワー内の2階、3階を合わせた800坪の広大なスペースが、キュレーターたちが「好きなものだけをセレクト」したファッション、アート、ライフスタイル、食に囲まれた空間となる。ショップの核となる“ファッションアイテム”メインとなるファッションアイテムは、ベイクルーズ内外の経験豊富なバイヤーたちが、独自の審美眼でアイテムをセレクト。1点もののヴィンテージアイテムや、ユニセックスのアイテムも勢揃いする。様々な新業態をチェックヴィンテージデニムなどが豊富に揃うデニムショップ「ザニーム」「セレクト バイ ベイクルーズ」には、様々な新業態店舗が登場。“今の気分”を反映したデニムスタイルを提案するショップ「ザニーム(THENIME)」は、年々市場価値が高まるマニア必見のヴィンテージデニムの圧倒的な品揃えが軸となる。老舗ヴィンテージショップ「BerBerJin」のディレクターを務める藤原裕が監修を務め、モダンで洗練されたデニムショップを目指している。ユニセックスフットウェア「ヘリンボーン」「ヘリンボーン(Herringbone)」は、ベイクルーズ初のユニセックスフットウェア専門ショップ。東京・上野を代表するスニーカーショップ「ミタスニーカーズ(mita sneakers)」でクリエイティブディレクターを務める国井栄之の協力のもと、アーカイブスニーカーをはじめ、スポーツからファッションに至るまで、フットウェアを軸としたスタイル提案を行う。アートとファッションが交錯する場「アートクルーズギャラリー バイ ベイクルーズ」「アート クルーズ ギャラリー バイ ベイクルーズ」は、アートやファッションを横断したクロスジャンルな視点から、普遍的な美しさを秘めた作品・作家を取り上げるアートギャラリー。オープン日となる2月29日(木)から4月14日(日)までの期間は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作のひとつ、全15編の絵手本『北斎漫画』からセレクトされた80点の作品を展覧する「PLAY w/ HOKUSAI」を開催する。カフェなどフードも充実また、リチュエル(RITUEL)の最大規模の旗艦店として、ブーランジェリーカフェやブラッスリーを展開する「リチュエル 虎ノ門」もオープン。東京・代々木上原に店舗を構えるビストロ「メゾン サンカントサンク(MAISON CIQUANTECINQ)」、居酒屋「ランタン(LANTERNE)」を運営するシェルシュの代表・丸山智博が、ブーランジェリーブラッスリーの監修を務める。なおブラッスリーでは、ベーカリーを主役に楽しむモーニングセット、食べるスープを主役に楽しむランチセットのほか、焼き菓子中心のアフタヌーンティーなどが展開される。一方のカフェでは、こだわりのパン、タルト、焼き菓子など様々なベーカリー商品を用意。目の前で仕上げるクレープなど、ライブ感満載の虎ノ門限定スイーツも多数揃う。さらに、“fool so good (s)=馬鹿げているけど毎日が楽しくなる商品”をジャンルレスにセレクトするスーベニアショップ「THE STAND」では、ユーモアあふれるギフトにもぴったりな商品に加えて、「チートデイ」をコンセプトにした進化系グルメホットドッグスタンドも併設。気軽に立ち寄り、おなかも気分も満たせるスタンドショップとなっている。【詳細】「セレクト バイ ベイクルーズ」オープン日:2024年2月29日(木)住所:虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 東京都港区虎ノ門2-6-3 2F / 3F<ショップ構成>ザニーム、THE STAND、ヘリンボーン、サークル 東京(Circles TOKYO)、アート クルーズ ギャラリー バイ ベイクルーズ、リチュエル 虎ノ門
2024年01月18日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)の2024年秋冬コレクションが発表された。荒々しい冬の海を渡る今季のエンポリオ アルマーニが着想源としたのが、冬の海を行き交う船の旅。船員や機関士、将校が乗り込む船をイメージしたこのコレクションは、だから、テーラリングを軸とするユニフォーム、ミリタリーやワークを基調に、あくまで気品あふれる佇まいに仕上げられている。船に携わる人々が身に着けるものを直接的に想起させるのが、寒さをしのぐ重厚なダブルブレストのロングコートや、Pコートなどだろう。また、ブルゾンやレザージャケットなどに見られるセーラーカラー、インナーにさりげなく挟まれるネイビーとホワイトのボーダーなど、船員の装いが随所に取り入れられている。コレクションのひとつの大きな軸が、テーラリングだ。中心となるのは、クラシカルなピークドラペルのダブルブレスト。ショルダーはやや広めに設定し、身幅にも余裕を持たせることで、端正でありながらも抜け感のある佇まいに仕立てられている。また、ショートな丈感でまとめたり、ボトムスには時としてジョガーパンツを取り入れるなど、端正な仕立てのなかに機能的な要素を溶け込ませた。荒々しい冬の船旅がイメージにあるからだろう、コレクションを構成するカラーは、ダークネイビー、グレー、ブラックと、あくまで抑制されたトーンが基調。これらを同系色で用いることで、ニュアンスに富んだ品格を示した。こうしたなか、パファージャケットなどに用いられたホワイトは、波の飛沫か、雲か、あるいは雪か氷か、はっとするようなシャープさを発揮している。こうした落ち着いた色調にきらめく白は、コレクションの随所に散りばめられた装飾にも繋がるように思われる。ロングコート、デニムジャケット、テーラードジャケットやスラックス、シャツなどには、メタリックにきらめく刺繍を施すことで、テーラリングやミリタリー、ワークといった抑制されたテイストに、きらびやかな華やぎをもたらした。今季は、メンズを基調としつつも、端正なテーラリングなどをウィメンズの優美なシルエットへとアレンジすることで、メンズ、ウィメンズを──船旅さながらに──架橋したコレクションに仕上げた。
2024年01月18日