マイン(MYne)の2017年春夏コレクションが発表された。1990年代のアメリカのギルマンストリートで起こったポップパンクムーブメントにインスピレーションを得たという本コレクション。ビジネスマンの顔を塗りつぶしたペイントや、子供が落書きしたようなデザイン、ハザードシンボルのベルトなど、エネルギーに満ちた当時のムーブメントと現代のストリートをフィーチャーし、MYneの解釈でコレクションに落とし込んだ。
2016年11月29日京阪電車「中之島」駅のホームと電車を利用した「中之島駅ホーム酒場2018初夏」が、2018年6月21日(木)から23日(土)までの3日間限定でオープンする。中之島エリアの活性化や魅力発信を目的に、2016年から過去3回に渡って実施されている同イベント。会場となる3番線ホームと、座席昇降で有名な5000系車両内では、生ビール「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」や「アサヒスーパードライ」、伏見を中心とした選りすぐりの日本酒が販売されるほか、ハワイ料理店や沖縄料理店なども出店する。また、今回は中之島線開業10周年を記念した初の試みとして、「京・料亭わらびの里」のオリジナル料亭弁当が付属する、予約制の海の家風の座敷席とテーブル席が車内に設置される。すだれなどで彩られた海の家風のホームや車内で思う存分に飲食が出来る“非日常感”は、本イベントならではのものだろう。【開催概要】「中之島駅ホーム酒場2018初夏」オープン期間:2018年6月21日(木)〜23日(土)場所:京阪電車中之島線 中之島駅3番線(大阪市北区中之島5丁目3番50号)時間:・6月21日(木)、22日(金) 17:00~21:30(入場は21:00まで)・6月23日(土) 14:00~20:30(入場は20:00まで)使用車両:5000系車両入場料:1人 1,000円(1,000円分の飲食チケット付き)※中之島駅改札外の特設ゲートで受付・販売。(1・2番線ホームから直接3番線ホームのイベント会場へは入場出来ない)※駅の入場券は不要(移動のために電車を利用する際は別途乗車券が必要)※混雑時は入場制限有り。※特設入口付近では京阪電車グッズを販売予定。<予約席について>対象席:電車内の座敷席およびテーブル席(有料)予約受付:2018年6月11日(月)〜 ※先着申込み順予約方法:電話にて受付(平日の11:00~17:00)中之島駅ホーム酒場予約席専用ダイヤル:TEL 06-6446-0860予約席の種類:■2018年6月21日(木)、6月22日(金)・座敷席1(17:00~19:00)・座敷席2(19:20~21:20)・テーブル席1(17:00~19:00)・テーブル席2(19:20~21:20)■2018年6月23日(土)・座敷席1(14:00~16:00)・座敷席2(16:10~18:10)・座敷席3(18:20~20:20)・テーブル席1(14:00~16:00)・テーブル席2(16:10~18:10)・テーブル席3(18:20~20:20)入場料金:1人 4,000円※「京・料亭わらびの里」中之島線開業10周年記念オリジナル料亭弁当+1,000円分の飲食チケット付き。※事前入金制。※予約人数は各席とも4名以上。※座敷席は最大6名、テーブル席は最大4名まで。
2016年11月27日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)の2017年春コレクションは、自由とエネルギーで作り出す“生意気”なスタイルをイメージ。意外な素材感・シルエット掛け合わせが、表情豊かなワードローブを生み出す。デニムやカーキといった、マスキュリンなカラーリングのファブリックを使いながら、上下のバランスをあえてずらしたり、スポーツの要素をドレッシーなコーディネートに挿し込んだり、ワントーンでクールに引き締めたりと、多彩なスタイリングを実現。一貫したテーマをぶつけるのではなく、あらゆる着想源から1つのアティテュードをフィルターにしてメッセージを伝えている。ニットウェアは、ミニマリズムとストリートウェアを融合。全身を包むまろやかな表情と、長めに設定された袖や裾、ネックがモードな気配をも醸し出している。また随所に登場するレースのアイテムは、体のラインの寄り添うことがあれば、その透け感を活かしたゆったりとしたシルエットで使用されていることも。他素材とのミックスのメリハリだけでなく、同素材の中でも自由な使いこなしが美しい。プレーンなテキスタイルだけでなく、プリーツなどに“具体的”なプリントや刺繍を施した布地も採用。森林や山、滝などの田園風景をミックスしたものや、ゼブラや魚のカーブボールモチーフを用い、あらゆる立体感を演出した。
2016年11月26日サンローラン(Saint Laurent)は、2017年春のシーズンムービーを公開した。新クリエイティブ・ディレクター アンソニー・ヴァカレロによるデビューコレクション。その発表から約1か月が過ぎた。これまで、デビューに先駆けファースト、セカンドと題されたビジュアルが公開されてきたが、続く「#YSL03」と題された今回は、初めて動画に挑んでいる。登場するのは若い男女。春の陽気を表現するかのように、ビーチやジャングル、砂漠など温暖な地域が舞台となっている。2017年春夏ランウェイショー同様に、装いはビキニトップやマイクロミニスカートなどセンシュアルなものがメインとなり、ライダースジャケットやレオパードトップスなどがアクセントとして投じられている。リボンやハート、サイコロをモチーフにしたデコラティブなアクセサリーもポイントだ。動画内では、スモーキング(喫煙)する姿や水中を泳ぐシーンに交えて、火のついた洋服や燃え上がる車を捉えた刺激的な場面が描き出されている。一貫しているのはただ一つ、アンソニーによる新生サンローランが美しく表現されていることである。
2016年11月11日俳優のトム・クルーズが主演を務める『ミッション・インポッシブル』シリーズの第6弾が、2018年7月27日に全米公開されることがこのほど、明らかになった。パラマウント・ピクチャーズが発表した。これまで発表されてきた『ミッション・インポッシブル』シリーズは全て異なった監督がメガホンを取ってきたものの、第6弾は前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の監督を務めたクリストファー・マッカリーが再び帰ってくる。トムがIMFエージェントのイーサン・ハントを続投することはもちろん、ウィリアム・ブラント役のジェレミー・レナー、ベンジー・ダン役のサイモン・ペッグ、イルサ・ファウスト役のレベッカ・ファーガソン、ルーサー・スティッケル役のヴィング・レイムスらも再出演が見込まれている。同人気シリーズはこれまでに世界興行収入28億ドル(約2,893億円)を挙げてきたドル箱シリーズとなっている。(C)BANG Media International
2016年11月10日アリスアウアア(alice auaa)の2017年春夏コレクションは、「triangle」がテーマ。構築的で工業的なフォルムを、直接的に使用することなく、かつ全面的に押し出したワードローブを披露する。たっぷりとした布使いのアイテムが、着用する人の動きや結束バンドで束ねられることによって、その姿を変えていく。ドルマンスリーブのトップスやジョッパーズパンツなどは、決してそれ自体が三角形であるわけではないが、見る方向や角度によって“トライアングル”に変容する。“色彩”が一切取り払われている。すべての洋服もモノクロで統一され、背景色。モデルのメイクなどすべてが白と黒のみだ。特に、ポーランド出身のパフォーミングアーツ集団「SUKA OFF」、音楽にTomohiko Sagae、プロダクションにBABYLONを迎えたコレクションビデオは、その無機質な世界観を色濃く反映している。形状にゆとりがあり、様々な印象の着こなしができるがゆえ、ルックとビデオの双方を比べるだけでもその出で立ちはまるで違ったものに。着用する人の息吹も大いに反映する洋服は、仮に自分が袖を通した時を想像するだけで、新たな世界が広がるような感覚を与えてくれる。
2016年11月07日俳優・鈴木亮平が、2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」にて、主人公・西郷隆盛を演じることが発表された。西郷隆盛(小吉、吉之助)は、薩摩の貧しい下級武士の家に育った。両親を早くに亡くし、家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族は呆れかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。そんな愚直な西郷に、カリスマ薩摩藩主・島津斉彬が目を留めた。「民の幸せこそが国を富ませ強くする」と強く主張する斉彬に、西郷も心酔。西郷は、斉彬の密命を担い江戸へ京へと奔走。薩摩のキーパーソンとなっていく。生涯の師・斉彬との出会いと別れ。篤姫との淡い恋。仲間との友情と反目。多感な青年期を経て、3度の結婚、2度の島流し…。極貧の下級武士に過ぎなかった素朴な男は、南国奄美で愛に目覚め、勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく――。原作は、「不機嫌な果実」「anego」など様々な著書が映像化される林真理子の「西郷どん!」。そして、脚本は「ハケンの品格」や「花子とアン」など数々の話題作を手掛ける中園ミホが担当する。今回主演を務めるのは、これまで執事、巨漢高校生、王様、うさぎの着ぐるみを着た死神、変態仮面など様々な役どころを演じ分けてきた鈴木さん。どんな役にも対応し、役柄に応じて肉体改造も行ってきた鈴木さんだが、大河ドラマに出演するのは今回が初めて。本作では男にも女にも“日本史上最もモテた男”西郷隆盛を演じる。林氏は「以前、最後の将軍徳川慶喜とその妻美賀子を書いたときに、幕末の複雑さにつくづく苦労しました。しかしそれゆえに歴史の主役たちにすっかり魅了されてしまったのです。その中でも一番難解で面白いのが、西郷さんです。彼をめぐる女性たち、流された島々を深く描くことによって、いままで誰も書かなかった西郷どんを作り上げているという自負があります」と本作を書いた経緯を明かす。また中園さんは「セゴドンという男の魅力に、女の視点で切り込みます。林真理子さんの原作『西郷どん!』は愛にあふれています。命がけで彼を愛した男たち、女たちの視線をまじえ、テレビの前の皆様にも一年間どっぷりセゴドンに惚れていただきたいと思っています」とコメントした。知ってるつもりの「西郷隆盛」像をぶち壊し、誰も描かなかった愛すべき“人間西郷”を描きいていく本作。クランクインは来年夏を予定しており、全く新しい”西郷どん”を鈴木さんが一体どう演じていくのか。そしてどんな共演者が集結するのか。続報が楽しみだ。「西郷どん」は2018年1月よりNHKにて放送予定(全50回)。(cinemacafe.net)
2016年11月02日ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、2016年10月22日(土)渋谷のみやした こうえんで発表された。1年ぶりのランウェイショーとなる今季のファーストルックは、白いシャツとパンツのコンビ。かっちりとしたシャツ地と対比させるように、ボトムスにはスウェット地を選んでいる。足元はリボンを飾ったチャンキーヒールシューズ。素材選びや小物遊びで個性をきかせているものの、サブカルチャーやティーンズの刹那性などを説いてきたこれまでと比べると、いささか物足りなさが残る。ストライプシャツ、ジレ、ショートパンツ。カラフルなメイクやデコラティブなシューズで刺激を差しても、続くのはかなりフォーマルな装いだ。そんな観客の‟拍子抜け”を察したように、ミキオサカベの遊びが始まる。ショートパンツは、‟腰パン”とはかけ離れるほど、ウエストラインをどんと落としてユニークに。テーラードジャケットは、肩を肘近くまでドロップドさせて、さらに身幅を広く丈感を短めに整えた。テーラードジレは、まるでトレーニング用のタンクトップのようにアームラインを大胆にカッティング。構築的であるはずのフォーマルウェアが変幻自在に形を変えていく。アップデートなナンバーに転調すると、色彩たちが弾け、お祭りのようなポップなムードに。先に述べた変形フォルムに、ピンクやイエロー、グリーンといった鮮やかカラーが溶け込み、カットジャカードやレオパード柄のホログラム調の生地が交差する。また、シルエット遊びは加速度を増し、シャツは袖が2重に、プリーツスカートは原型が崩れるほどビックサイズへとリサイズされた。タックインしたシャツがはみ出すほどのマイクロミニスカートや肩パット入りのトップス、懐かしさを感じるピースがショータイムの主役のように存在感を増していく。ショー終了後のインタビューで、デザイナーの坂部三樹郎が、70~90年代異なる時代のフォルムを融合させることが今季の一番の目標だったと明かしてくれた。時の流れから考えても、はたまた融合させる技術的な面から見ても、通常は混じり合うことのないもの。それらをドッキングさせることで、新しい発見があるかもしれない。そんな好奇心が、坂部の心をくすぐったのだ。また、これまでは東京カルチャーに魅せられてきた坂部であったが、今後は今までやってこなかったことにチャレンジしていきたいという目標も語った。海外で彼が学んで見てきたもの。それらに向き合い表現していくそうだ。
2016年10月25日ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)の2017年春夏コレクションが、2016年10月19日(水)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。モーレス、モラル、マナー。今シーズンは、集団における規律を意味するその3つの言葉を念頭に置いた。始まりを飾ったのは、シンプルなスーツに透明感ある白いコートを合わせたルック。2ルック目もハーフパンツのスリムなフォーマルスタイルだ。しかし、1人、2人と姿を現すごとに最初にあったテーマとはかけ離れていく。ダブルブレストのデフォルメされたコートや、袖が膝程にまでだらんと伸びたシャツなど、元来正装に用いられるはずのアイテムがアレンジされている。アイテム同士がぶつかることで、その規律はさらに緩和。シャツにはシャツを羽織って、あるいはデニムのルックに“きっちりと”サスペンダーを合わせて、さらにはストッキングを連想させるヌーディーなトップにだらんとベルトののびたトレンチコートを合わせて…。あげればきりがないが、根本は制服であっても最初の念頭に置いた3つの言葉からはかけ離れたものばかりである。終盤には、片袖のないトップスやアウターまで登場する。さらに片側は、袖山部分が外れてしまっていて肌があらわになっている状態。それなのに、今までだらんと前を空けてきていたシャツはピタッと一番上のボタンまで閉めて、トレンチコートはしっかりベルトを結んだ丁寧な着こなしだ。デザイナーの北澤武志と佐藤絵美子曰く、モーレス、モラル、マナーという言葉に繋がるようなフォーマルなものをストリートのユーモアで工夫したという。また、時折見せた官能的な露出は、規律とは真逆にある人間の羞恥な部分をとらえたもの。そして、佐藤が先シーズンから今シーズンに至るまでの中で出産し、子供への想いがさらなる遊び心あるデザインに繋がったようだ。今回が節目の10シーズン目。2人が作り出すファッションの“規律”はこれからも私たちを楽しませてくれそうだ。
2016年10月22日ユキ トリヰ インターナショナル(YUKI TORII INTERNATIONAL)の2017年春夏コレクションが、東京・ラフォーレミュージアム六本木で2016年10月18日(火)に発表された。シーズンテーマは「-花に魅かれて-<Race on Race>」。ファーストルックは、官能的なカクテルワンピースに黒いレースを重ねたトレンチコートを羽織ったスタイル。今季はエレガントなミリタリールックから始まった。続いて、淡いカモフラージュ柄が次々と繰り出されていく。女性らしさは崩さぬように添えられた控えめな遊び心が、花柄の刺繍やビジュー、スパンコールから感じられる。曲調が変わると同時に、ボタニカルシフォンのワンピースが登場する。双子ルックのように現れた2人のカーディガンには、それぞれフラウンスが施されていたり、大きなスリットが入っていたりと、薄手のニットもシフォンと同じく動きの出る工夫が凝らされている。レースは随所に用いられていて女性らしさの基となっている。ムードはずっとフェミニン、ロマンティック、そしてエレガンス。その中で、色柄は迷彩からストライプやドットへ、カーキからソフトピンクやペールブルーへと移り変わる。やがてプレイフルな花柄プリントやマルチボーダーのアイテムが登場し、ガーリーな女性のサマータイムを想わせるコーディネートが主軸となっていた。終盤に差し掛かったころカラーは一変。印象的だったのは、またしても双子ルックでみせた黒のワンピース。ボトムアップ部分にはモノトーンのフラワーモチーフが静かに咲き、裾にかけて動きが出るようにシアーなプリーツをレイヤードしている。さらに動きを予想したアクセントカラーとして、フレアワンピースの裏側にはピンクを差し込んでいるのが面白い。フィナーレにかけてはシアーな素材を多用。さらに自由奔放な躍動感あるロマンティックなワードローブが並んだ。小物では、ワンカラーのルックにゴージャスなイヤリングや、大振りのネックレスを投入。一方で、麦わら帽子を合わせるようなカジュアルガーリーなルックには、ふわりと揺れるスカーフを首元と手元にあしらった。
2016年10月21日ウエムロ ムネノリ(uemulo munenoli)が2017年春夏コレクションを2016年10月17日(月)に東京・表参道にて披露。今シーズンはブランド初のインスタレーションによる発表である。ワードローブの基となったのはアメリカの彫刻家、アレクサンダー・カルダーのモビール。紐につながれた物体達が見せる独特の色使い、時の流れを遅らせるようなゆったりとした動きが少しずつ落とし込まれている。モビールは、風に吹かれ1秒ごとに違うカタチになっていく。美術館をイメージしたという会場に、モデルたちが静かに足を踏み入れ、前、横、後ろと360度のシルエットを私達に堪能させる。モビールと同様時を経て変わる動きに、目を凝らしてその一瞬の時を待つ。透明感や流動感を出すために、スリットやレイヤードを多用している。前は長く後ろは短く。はたまた、片方だけ肩を落として、アシンメトリーな形状を作りだした。流れるような絡み織のシースルーは、レイヤードした色を透かしながら、空気を纏うひとつの作品を構築していく。ワードローブの中に紛れた細い紐は、布と布の狭間に存在して繋ぎ合わせる役割を果たしている。オーバーボリュームのブルゾンにギャザーを寄せたり、あるいはウエストまである長いベンツの切れ目を繋ぎ合わせたり。風に呼応する動きをより流動的にする下支えとなっている。カラーパレットは、活動的に見えるオレンジや赤、スッと心が落ち着くロイヤルブルー、そしてスタンダードなネイビー。寒色と暖色のコントラストは、様々なものを組み合わせてバランスをとるモビールの真骨頂を表しているようだ。
2016年10月20日アンリアレイジ(ANREALAGE)が、2017年春夏コレクションの新作展示会に、400人限定で一般客を招待。2016年10月30日(日)に青山にて開催される。パリで発表された今コレクションのテーマは「サイレンス」。なかでも、サウンドやAR技術を駆使した実験的な試みは印象的だ。モノクロームで統一されたルックに合わせられた黒い帯のようなものを、iPhoneやiPadを通してみると、洋服の模様が浮かび上がるというユニークな演出は、観客に強いインパクトを与えた。展示会では、このARとサウンドの演出も用意。触覚だけでなく聴覚や様々な感覚を通して、服を感じる体験ができる。このユニークな機会にぜひ応募してみてはいかがだろうか。【開催概要】アンリアレイジ 2017年春夏 新作展示会日程:2016年10月30日(日)時間:開場 11:00 / 終了 19:00会場:青山スタジオ住所:東京都渋谷区神宮前3-3-9 青山スタジオビル■応募方法期間:2016年10月15日(土)12:00~10月22日(土)12:00応募ページ:※時間外の応募は不可※先着400名限定。※先着順にて各時間帯、指定人数に達し次第締め切り。※応募1回につき、1名まで入場可能。※複数回応募した場合は、そのうち最初の1回のみを有効とする。※招待状の発送はなし。予約確認メールをプリントアウトして持参すること。※尚、入場希望者多数の場合、入場を断る場合もあり。
2016年10月17日ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク5日目の2016年10月1日(土)に発表された。昨シーズン数学的なアプローチによって生まれた、多角的なウェア。これが、軽やかなシースルー素材となりバージョンアップされている。エプロンのように前だけのもの、クロスするように布地を重ねたもの、アシメトリースカート状のもの、ポンチョ型のもの。フォルムは様々だが、しかし今季これは主役ではないようだ。シーズンヒロインは、その内側に包み込まれた洋服たち。それらがいくつもの文化を持ち込み、対比し溶け合い、予想外のストーリを綴っている。編タイツにカラーTシャツ、シルバーパンツやロゴ入りパッチワークパンツ、スタッズ付きカーゴパンツ。パンク・ミリタリー・バイカー…と色々なテイストが交差する。そこに小花柄ワンピースに見られるフェミニニティ、テーラードジャケットを主役にしたフォーマルまでが投じられ、無秩序な世界が築き上げられている。全体的にまとまりのあるものではないが、‟透け透けトゲトゲ”の鎧を外せば、ストリートに馴染むのは事実。ショー半ばでアウターを脱ぎ捨てる演出が設けられていたが、事実浮かび上がったのは、スウェットトップスを腰回りをタイトにしたドレスや、ギャザーを寄せたTシャツなど、女性らしいアレンジが加えられたデイリーウェアであった。とにかく駆け抜けるような爽快感のあるランウェイショー。多文化が交わる様は街の縮図を見ているかのようで、いろんなバックボーンの人々に一気に出会ったような充実感で心が満ちた。
2016年10月12日ディズニーは、実写版『ムーラン』が2018年に公開されることを発表した。ヒロインのファ・ムーランをミン・ナが、赤竜のムーシューをエディ・マーフィがそれぞれ担当した1998年作が、より特別な意味合いを持った精巧なストーリーで生まれ変わるようだ。2018年11月2日の公開を視野に急ピッチで製作が進められており、ディズニーはムーランを演じる中国人女優を探しているところだという。『ムーラン』は、年老いた父親の代わりに少年の格好をして軍隊に入り、友達で守り神でもある竜のムーシューと共に戦争に参加する姿が描かれた作品。ディズニーは同作の版権を昨年に獲得しており、リック・ジャッファとアマンダ・シルヴァーのコンビが脚本を執筆する予定になっている。ディズニーはつい先日、1994年作『ライオン・キング』をジョンファヴロー監督のもとで実写化することを発表していたばかり。今年公開された『ジャングル・ブック』のメガホンを取ったファヴローは、その名作の実写化を楽しみにしていると発表していた。(C)BANG Media International
2016年10月06日マリメッコ(marimekko)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2016年10月2日(日)に発表された。フィンランドを代表するブランド・マリメッコは、自国が100周年を迎える2017年アニバーサリーイヤーに、伝統と革新を融合させた新たなコレクションを提案する。目を向けたのは、1960年~70年代のアーカイブテキスタイルだ。そこにボヘミアンスピリットを纏わせて、モダンなピースを完成させる。テキスタイルブランドらしい贅沢な生地使い。フレアスカートや一枚布のドレスは風を孕んで舞い動き、ブラウスにはたっぷりのギャザーを寄せた。ミドル丈のスカートには立体的なポケットをエプロンのようにあしらい、ワンピースにはポンチョのようにもう一枚布を重ねて袖の部分を加えている。テキスタイルはバリエーション豊かで、馬をモチーフにしたもの、鮮やかな草花を描いたもの、黒と白だけで陰影を表したものなどがロングラインの中で生きている。また、今季はキャンバス地やレザーとのコンビネーションも面白く、ミリタリーコートやレザーコートと合わせた着こなしが提案されている。アクセサリーラインも豊作だ。チャンキーヒールのパンプス、サイハイブーツ、楕円形のクロスボディバッグなどがラインナップしている。これらの革小物も、テキスタイル同様に鮮やかなカラーリングで表現され、春の訪れを感じさせた。
2016年10月05日ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)2017年春夏コレクションを紹介。コレクションは、“ラグジュアリーストリートスタイル”をキーワードに、ルシアン・ペラフィネ自身によってパリの街を舞台に撮影された。今季はいつにもまして鮮やかなカラーが目立つ。キーカラーは、レッド・イエロー・ブルー・イエローグリーンといったところだろうか。これらの色を組み合わせたシンプルなシルエットのカーディガンや、胸元にモスキートを大胆に描いたブライトイエローのニットなどが、都会的なパリの街中にリゾート感漂う空気を運んでいる。快適で気張らないシルエットながらも、素材はカシミアや、繊細な触り心地のエジプシャンコットンといった上質なものにこだわる。ホットドックを描いたニットにレザーの光沢を生かしたミニスカートを合わせるなど、ユニークなデザインが生むラフさを、選りすぐった素材感によって洗練されたテイストにまとめているのだ。また、前をオープンにして肌を見せる着方など、ルシアン・ペラフィネ自身によるスタイリングが、快適さを備えたラグジュアリーを生み出している。ユニークなデザインに華を添えるコラボレーションは、本コレクションにおいても継続。サングラスをかけたスヌーピーや、サーフィンをするザ・シンプソンズのキャラクターなどが、まるでバカンスを楽しんでいるようなポーズで登場した。
2016年10月05日エルメス(HERMÈS)が2017年春夏ウィメンズコレクションを、日本時間の2016年10月3日(月)23:30よりフランス・パリで発表。ショーの模様は、ファッションプレスでも生中継する。2016-17年秋冬ウィメンズコレクションでは、構築的なシルエットや軽やかな色使いによって、より追求したフェミニティを披露した。一方で、洗練とラフさなど相違するものが同居したルックも登場し、コレクション全体に変化とアクセントを加えていた。【詳細】エルメス 2017年春夏ウィメンズコレクション日本時間:2016年10月3日(月)23:30 / 現地時間:2016年10月3日(月)16:30
2016年10月04日ロシャス(ROCHAS)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2016年9月28日(水)に発表された。色を楽しむ。とてもシンプルなキーワードであるが、アレッサンドロ・デラクアがこの春夏提案するのは、豊かなカラーコンビネーションだ。グリーンやイエロー、ベビーピンク、ブルー。花々が咲き始める頃だろうか、新緑が広がる頃だろうか、はたまた雲一つない青空が待っているのだろうか。とにかく暖かな季節が待ち遠しくなるほど、鮮やかな色彩がランウェイに転がり、モノトーンやヌードカラーと交わっている。1940~50年代、アメリカンヴォーグの表紙を担当したフォトグラファーから着想を得たというピースは、どれもクラシカルでフェミニン。スカートは、ふわりと広がったプリンセスタイプ、スリット入りのペンシル、軽やかなプリーツの3つがベース。ドレスはワンショルダー、キャミソール、ホルターネックタイプなどが用意された。型数はそれほど多くないが、ドット柄のレース、柔らかなジャージ、とにかく軽いデイジー柄のジャカード、レースとオーガンザを叩きつけたチュールなど、様々な素材で表現され、幾通りの組み合わせでレイヤードされている。色の重なりを楽しむスカートオンドレスのコーディネートが基軸であるが、マニッシュウェアの差し方もポイントに。ボーリングシャツのような胸ポケット付きシャツ、Rマーク入りのハーフスリーブニット、クロップドパンツがドレスと融合され、異なる光を届けている。コートは、肩から落としてレザーベルトでウエストマーク。オフショル風のスタイルもシーズンムードを反映した着こなしだ。
2016年10月04日ネヘラ(NEHERA)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク初日の2016年9月27日(火)に発表された。ネヘラの春夏シーズンは、昨シーズン同様にホワイトやベージュをベースカラーにした柔らかな始まり。レースを差し込んだフレアなスカート、履き心地のよいフラットシューズ、絵描きのような小さな帽子。とてもナチュラルで穏やかな空気に包まれている。しかし、よく観察してみるととても実験的な要素が連続している。クラシックなスーツ、トレンチコートは解体され、ホルターネック仕様に変形されている。コートに至っては、ラベル部分に首を通し、その中にきたトップスのフードが外側に現れ頭を覆い、アウターとインナーの役割が逆転。ウエストには紐が結び付けられ、どちらもエプロンのようだ。シャツは活躍の場を上半身から下半身へと移した。本来腕を通す袖の部分に足が通っていて、スリムなパンツが完成している。またスタンドカラーのシャツは、襟の部分だけ宙に浮いたようにカッティングし、不自然な切れ端が首元に残した。ジャケットはアーム部分が削除され、ポンチョ型のコンパクトなものへ。花模様やレッド、ブルーなどでアクセントを効かせた中盤・終盤。やはり、変わらずクリエーションの原点はアバンギャルドさが支えている。ビニールのようなツヤ素材のパンツは、足首でぎゅっと縛って、美しいシルエットを封印。テーラードジャケットは、おへその辺りでカットして、ぐるっと90度以上回転させ貼り付けちぐはぐなビジュアルへと進化した。ひねって、カットして、結んで。出来上がったユーモラスなピースには、片耳ピアスを飾ってアンバランスなスタイルを完成させる。ハーモニカ笛のようなビックサイズのネックレスもアシンメトリーなルックの中で大きな存在感だ。
2016年10月03日アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood)の2017年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク5日目の2016年10月1日(土)に発表された。今季ブランドは、鮮明な形で夏を迎えた。地中海が一つのインスピレーションとなり、ビキニやワンショルダーのサマードレスがランウェイを走る。パリジャンのYasmineとのコラボレーションによって生まれたスイムウェアは、花模様やフリルをあしらってフェミニンな仕立てだ。ビーチでのくつろいだ時間は、リラクシングで着心地よい時間をもたらした。ロングTシャツを1枚でさらりと纏った着こなし、またスイムウェアがギリギリ隠れる長さのミニスカート、ハートポケットのハーフパンツ、ゴムウエストのパンツなどが躍動的なシーズンテーマを体現している。一方、ビーチに相応しくないテーラリングは、リデザインして軽やかさを差した。パンツスーツは、ボトムスの内側にカッティングを入れ、スカートともパンツとも判別し難いシルエットへと変形、ジャケットにはバックスタイルにカッティングを入れリボンディテールを添えた。少年的なショートパンツのセットアップも登場している。訪れた人が思わずシャッターを切ってしまう、アイデアピース。今季は、流れ落ちるようなリボンが複雑性を持たらしたハット、ドレスを支えるクリノリンを逆さまにしたようなトップスなどが、個性的なシルエットを創り出している。
2016年10月01日サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク5日目の2016年9月25日(日)に発表された。今シーズンのキーワードは、伝統と進化の結びつけだ。サルヴァトーレ フェラガモらしい気品は保ちながら、最先端の技法や素材を付け加え、モダンな女性像を構築していく。伝統的なテーラーリング技術を使ったジャケットは、センシュアルなアイテムへと変化を遂げた。袖を大胆にカットし、ウエストラインは曲線を描くように仕上げた。新鮮さが全体を包み込むが、クロコダイルのポケットにより高級感は残し続けて。トップスに対してボトムスはボリュームを持たせ、マスキュリニティを残したのもポイントだ。また、上品さを象徴するマーメイドスカートには、アクティブなエッセンスを投下する。ハイウエストに設計し腰回りを強調させ、サイドにジップを添えた。膝から下は大胆にフレアなラインを描かせ躍動的に。特に、フルジップアウターとの相性はよく、エレガント×スポーツのミックススタイルが心地良い。ランウェイで度々登場したプリントドレス。手書きのフラワーモチーフや直線ラインを重ねて3D効果を持たせたものも展開された。一見シンプルなこれらのドレスにも機能素材が起用されていて、スポーツウェアからのインスピレーションが、女性らしいライン作りに貢献している。
2016年09月29日ディースクエアード(DSQUARED2)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、2016年9月25日(日)イタリア・ミラノで発表された。今季のディースクエアードは、過剰なまでにデコラティブだ。デフォルメされたパフスリーブとミニスカートが基本スタイルで、そこにレオパード柄のスイムウェアや金刺繍の貴族風ジャケットといった‟ド派手”なウェアを差し込んでいる。シルエットはコンサバティブな要素も含んでいて、巻き髪&ピンヒールとコーディネートした姿は、80年代・バブル時代の日本を想起させるような懐かしい印象を与える。特筆すべきは、チェックシャツやプレーンなTシャツが、カジュアルの垣根を越えドレスラインへ到達していること。大きなリボンやビジューによる装飾が、ウェア本来の素朴さを打ち消し、強い個性へと繋げている。また、リップや目のモチーフを散りばめたシューズ、大振りなピアスによるコーディネートもゴージャスな姿へつなげるアシスト役だ。アイコンのデニムも同様に、ブリーチ加工&グリッター加工を加えて華麗に。ユニークなことに、ウエストラインから落として履く‟腰履き”がムードのよう。数年前、デニムからアンダーウェアを見せた履き方が日本で流行となったが、それ同様にカラフルな腹巻風インナーウェアをウエストラインから覗かせている。なお、コレクション終了後、ディースクエアードは2017年よりメンズ・ウィメンズ合同でショーを行うことを発表した。同じインスピレーション源を基に、よりメンズとウィメンズのウェアがつながった形で展開していくという。新体制のデビューは、2017年1月メンズのファッション・ウィークを予定している。
2016年09月29日フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY di Lorenzo Serafini) の2017年春夏コレクションが、2016年9月24日(土)に発表された。ロマンティックなクリエーションを得意としているブランドだが、今季も「パンク ロマンティック」をテーマにした昨シーズン同様、ただ甘いだけなのは好みではないようだ。あくまでもだが、ショーの軸はレース&シースルー素材のドレスだ。華奢なキャミソールストラップ、胸元で仲良く羅列したパールボタン、腰下で揺れるフリル、少女性を象徴するような小花模様。ディテールや装飾を覗いても、フェミニンで可憐であることが十分わかる。そこに個性を差すのは、一つにデニムの起用だ。カジュアルの代表・デニムが、本来の姿を忘れたように女性らしい姿で登場。切りっぱなしで出た‟味”をフリルに見立て、軽やかな素材に代わって、ブラウス風のトップスやコルセットとなっている。一方で、不自然なまでに大きなレザ―ベルトも刺激的だ。シフォン素材のドレスやレースブラウスに当たり前のように溶け込んでいるが、やはり異質要素である。時に小さなスタッズを並べ強さを増してウエストをぐっと包み、フェミニンウェアの儚さを強調させている。また、タイガー柄の採用やレザージャケット(アイスクリームのようにメルヘンカラー)も同様に、意外性を持っている。
2016年09月28日エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)の2017年春夏コレクションが、2016年9月24日(土)イタリア・ミラノで発表された。テーマは「ビューティー ファースト」。今シーズンは面白い。テーマの通り、美しさやフェミニティといったものが大きな基盤であるのだが、表現の仕方が実にウィットに富んでいて新鮮だ。男性性や強さの象徴と位置付けられてきた、ミリタリー・マリンといったユニフォームが完全に女性仕様に進化を遂げている。ミリタリージャケットは、ラグジュアリーにトランスフォームする。勲章はすべてスワロフスキー製となり、ボタンはパールボタンにチェンジ。シルエットにもアレンジを加え、ノーカラーコートやショート丈ジャケットとなって登場する。また、ナポレオンジャケットは、ドレスへそしてブラウスへと変化。特有のリボンやボタンのディテールは引き続いているが、胸元のVラインを彩ったりして、より可憐にみせる動きを担う。一方、オフィスワーカーの象徴であるシャツ。これらは、袖にボリュームをもたせたり、ショルダーラインにカッティングを加えたり、リボンディティールをアクセントにしたりして、ドレスルックにも引けを取らない上質なものへと昇華した。ランウェイには、これらの進化型ユニフォームに加えて、2種類のアニマル模様をミックスさせたスーツ、シルエットを浮彫りにするほどソフトなエコレザ―のボディスーツも展開。どちらも上質な素材で仕立てているが、チャレンジングな要素も孕んでいて、近未来的な存在感を放っていた。
2016年09月28日レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)の2017年春夏コレクションが発表された。今シーズンの“レッド ヴァレンティノ ガール”たちを見ていると、思いっきりオシャレをしてどこか旅に出たい気持ちに駆られる。マキシ丈のワンピースにビーチサンダル、ウエストがレースアップのショートパンツにラフな羽織りといったリラクシングなスタイルで、瞬く間に気分はリゾートへ。そこで目にするのは、輝く太陽と青い海。エアリーなチュールドレスやコート、プリーツスカートなど、それぞれを組み合わせたワンルックでひとつの風景が感じられる。技巧的な刺繍やパッチワークが加わって、それらは幻想的風景からリアルな表現となる。また、実用的なデニムはグラデーションを施すことでファンタジックに転換。それぞれのコーディネートのなかに、理想と現実が入り混じる。シャツやドレスを彩るフラミンゴ、フラワーモチーフは、南国をひと目で思い起こさせるモチーフであり、リゾート気分をさらに盛り上げてくれる。そんな“カラフル”と対比させたのは軽やかなホワイト。刺繍とカッティングによって奥深い色へと豹変したホワイトは、夏の太陽を反射して輝くかのような存在感を放ち、コレクションにインパクトを与える。これらは全て、常に変化を楽しむ“レッド ヴァレンティノ ガール”による、フレッシュなサマータイムの表現。陽気で楽しく、気ままで創造性に満ち溢れた時間。そんな現実からかけ離れがちな世界さえも、「今と現実の物語」をテーマに掲げる彼女たちは、ファッションを通してより身近なものへと変えてくれる。彼女たちの自由な発想は、今までもそうであったように今後も私たちを楽しませてくれることだろう。
2016年09月26日ロベルト カヴァリ(roberto cavalli)は、ミラノ・ファッション・ウィーク初日2016年9月21日(水)に、2017年春夏ウィメンズコレクションを発表した。今季のロベルト カヴァリは、旅のスピリットに満々ている。ブランドが得意とするグラムロックスタイル、そこに和テイストやエジプトテキスタイル、ヴィクトリアン調、アフリカから着想を得たジャカード地などを盛り込み、異文化をぎゅっと凝縮。ランウェイには、カウボーイを想起させるレザ―ジャケットやベスト、着物風の刺繍入りガウン、煌びやかなデコレーションを施したミリタリージャケットなどが飛び交い、デザイナーのピーター・デュンダスが求める、開拓者のムードが視覚的に表現されている。キーシルエットは、昨シーズンから引き続きロングライン。キャミソールドレスやブラウス、マントコートなど、多くのウェアが縦に長く伸びている。また、フリンジ装飾やストライプ模様、ロングチョーカーといった、デコレーションやアクセサリーも縦の線をアシスト。一方で、旅の雰囲気は小物にも落とし込まれた。色味を抑えたヌーディメイクと、トライバル調のアクセサリーは相性抜群。また、ぎっちりとモチーフの敷き詰めたヴィクトリアンテイストのバッグ、ウッドソールのプラットフォームシューズといった、民族的なアイテムがウェアを引き立てている。
2016年09月25日アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI) の2017年春夏ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク初日2016年9月21日(水)に発表された。2016年パリ オートクチュール期間中に「デミ・クチュールライン」という名の新作を発表したアルベルタ フェレッティ。会場入り口では、針子の女性たちが出迎えてくれ、オートクチュールコレクションの余波を感じさせた。新作ピースは潔さを感じさせるほどフェミニン。昨シーズンみせた直線的なシルエットは姿を消し、フレアなラインが会場を包み込む。空気感のあるテキスタイルで作られたドレスは、フリル、ラッフル、ギャザーがあしらわれ、思い切り可憐な印象だ。また、肩からたなびくリボン、胸元に飾られた花刺繍も、女性らしさに磨きをかけている。しかし、スタイル全体に目を向ければ、エレガンスとは異なる、カジュアル・リラックスといったムードが存在している。まずパレットは、パープルやターコイブルー、レッドといった宝石のような力強い色彩が主役。また着こなしもユニークで、総柄のドレスの下にはブラックシャツを忍ばせ、フリルスカートにはコットン素材のノースリーブトップスや、レザ―ベルトを何重にもあしらった。ピンヒールシューズには真っ赤なソックスをマッチさせ、ドレスにはアクセサリーではなく、レザ―のウエストバッグを組み合わせている。ブラトップやレース地のガウンコートなどランジェリーライクなウェアも登場し、スリッパ風フラットシューズとコーディネートして、自宅にいるかのような心地よさと開放感を与えている。
2016年09月25日アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)は、2017春夏コレクションの一部の販売を伊勢丹新宿店と青山店限定で開始。なお去る9月には、ショーに出ていないアパレルも合わせて、全30アイテムをいち早くプレオーダーできるイベントも開催した。2016年9月10日(土)にアメリカ・ニューヨークで開催されたランウェイショーでは、アディダス オリジナルス(adidas Originals)とのコラボレーションウェアの発表に加え、17年春夏とリゾートという異なるシーズンのコレクションをミックスして提案し、注目を浴びた。今回販売されるのは、ショーで発表されたダメージデニムパンツ&ジャケットのほか、ショーに出ていないデニム全8型。さらに今回、ブランド初となるデニム地のキャンバストートが、青山店限定で登場する。【詳細】ALEXANDER WANG 17SS RUNWAY アイテム販売発売日:2016年10月10日(月)販売場所:■アレキサンダー ワン 伊勢丹新宿店場所:伊勢丹新宿店本館3階=センターパーク/ザ・ステージ#3住所:東京都新宿区新宿3-14-1時間:10:30〜20:00TEL:03-3357-1900■アレキサンダー ワン 青山店住所:東京都港区南青山5-3-18時間:12:00〜20:00TEL:03-6418-5174<アイテム例>デニムジャケット 76,000円+税デニムパンツ 57,000円+税
2016年09月24日マルベリー(MULBERRY)が2017年春夏コレクションを、日本時間の2016年9月18日(日)0:00にイギリス・ロンドンで発表。ショーの模様は、ファッションプレスでも生中継する。先シーズンより新たなクリエイティブ・ディレクター、ジョニー・コカを迎えたマルベリー。2016年秋冬コレクションでは、シェイクスピア作品からインスパイアされた鮮やかなローズプリントと、彼によって新たに解釈されたクラッシックな英国を象徴する生地やテーラリングが注目を浴びた。今季も彼の作り出すポエティックな世界観に期待が高まる。【詳細】マルベリー 2017年春夏コレクション日本時間:2016年9月18日(日)0:00 / 現地時間:2016年9月18日(日)16:00
2016年09月19日ブルマリン(Blumarine)の2017年春夏コレクションが、2016年9月24日(土)イタリア・ミラノで発表された。ショーの舞台となったのは、ミラノ市内の高校。部屋と部屋を繋ぐドアを開放し、学校空間全体がランウェイとなっている。場内には大きなシャンデリア、ゴールドで縁取られた鏡などが並び、学校とは思えないほど煌びやか。歴史的な美しさが感じられた。ブルマリンのニュールックは、秋冬のタイトなシルエットから解放され、春の息吹が感じられるほど軽やかだ。ベースとなるのはコットンレースやシースルー素材で、フリルをあしらったドレスやミニスカート、肩を落として着るブラウスなどが作られている。袖は風船のように膨らんだバルーン型、身丈はウエストが出るほど短め丈がムードだ。そこに、カット刺繍による繊細な花々やフラワープリントがのせられている。まろやかで流線的に、またふわりと舞うように動くドレスやスカートに混じり、スイムウェアのインスピレーションが存在している。ビキニトップスやピタっとフィットしたホットパンツが、夏が待ちきれないかの如く陽気な一面をみせている。繰り返し登場したツバ広のハットも同様に、サマーシーズンを彩るパフォーマーだ。
2016年09月18日