アキラナカ(AKIRA NAKA)の2018年リゾートコレクションが発表された。今季のテーマは「ニューバランス」。デザイナー・中章が毎シーズン生み出す“モードなエレガンス”には、様々な要素が組み入れられており、また新たな世界を魅せてくれている。今季のポイントの1つ:コルセット使い。本来下着として使われていたそのアイテムをモダンに再解釈し、生み出したのはウエストコンシャスなシャツドレスやスカート、そしてジャケットとレイヤードするキャミソールトップスだ。それぞれ腰に吸い付くようなシルエットがフェミニティを生み出していると同時に、どこかモードな雰囲気。アクセサリー感覚でつけるレザーコルセットはぴったりとウエストのラインを出しながら、ヒダが上下に広がったユニークなデザインだ。程よい締め付けが着るものに緊張感と高揚感を与え、マチュアな魅力を引き出す。毎シーズン鮮やかなプリントを取り入れるアキラナカ。すべてアトリエで描かれたオリジナルグラフィックを使用しているが、今回はこれまでのフラワー柄から一変。亜熱帯を感じるボタニカル柄や、カリブなどの南国を彷彿させるヤシの木、そこに住む原住民を描いた絵柄がトップス、パンツ、ワンピースに散りばめられた。コルセットの緊張感と打って変わり、リゾートを感じさせるリラックスした雰囲気だ。これまで立体裁断により、女性を美しく魅せるカッティングにこだわってきたが、今シーズンはさらに大胆にハサミを入れ、主張のあるシルエットを作り出したのもポイント。立体的なスカートや、深いスリットが入ったトップスなどが着こなしにパンチを与えている。スリットトップスは動いた際に、ちらっと裏地のストライプ柄が覗く上品な仕掛けが施されている。スタイリングはそんな適度に緊張感の宿るアイテムと、リラックスウェアを組み合わせたもの。南国柄のワンピースにコルセットを合わせたり、コルセット内臓シャツは前を開けて、パンツを組み合わせたりと、その絶妙な着こなしが肩肘をはらないモードエレガンスを導いた。
2017年08月02日EXILE・三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典が、映画『去年の冬、きみと別れ』(2018年春公開)で主演を務めることが1日、わかった。同作は、芥川賞作家・中村文則による、映像化不可能と呼ばれていた同名サスペンス小説を実写映画化。瀧本智行監督がメガホンを取る。新進気鋭のルポライター耶雲恭介(岩田)が、盲目の美女が巻き込まれた焼死事件と、その事件の容疑者である天才写真家・木原坂雄大の謎を追ううちに、いつの間にか抜けることのできない深みにはまっていく。耶雲の婚約者・松田百合子役に山本美月、耶雲が取材ルポタージュを提案する週刊誌の編集者・小林良樹役に北村一輝、耶雲の取材対象者であり、事件の被告である世界的フォトグラファー・木原坂雄大役に斎藤工、弟をかばう木原坂雄大の姉・木原坂朱里役に浅見れいなが決定した。岩田は「大変なお話を頂いてしまったなと率直に感じました」とオファー時を振り返り、「この役を演じることは自身にとってはチャレンジですが、その分得るものも大きいと感じ、オファーを受けさせて頂きました」と出演の理由を語る。主人公の耶雲について「ストーリーテラーでもあり、心の中に抱えるトラウマと戦う役柄」と説明し、「この撮影期間ずっと悩みながら、役に没頭しないと演じるのが難しいと思うほど、とてもやり甲斐のある役柄だと感じました」と魅力を表現した。瀧本監督と初タッグとなる岩田は、『犯人に告ぐ』『脳男』『グラスホッパー』など監督の過去作品を全て観たという。「どれも観終わった後にすごく心に刺さるメッセージ性のある作品を撮られている印象がありました」と語り、今回の作品についても「僕自身も楽しみです」と期待を寄せた。「この作品できっと観た事のない俳優としての新たな姿を見せられると感じています」と意気込む岩田。「自分にとって挑戦でもある難しい役柄ではありますが、皆さんに楽しんでいただける作品になるよう、この猛暑の暑さに負けないくらい熱く、燃えていきたいと思います」と熱く宣言した。○原作者・中村文則コメント素晴らしい方々に演じていただけて光栄です。映像化不可能と言われていたミステリーですが、脚本を読んだ時に「この手があったか!」と感心してしまいました。大変楽しみにしています。
2017年08月01日ファイブフォックスが展開する子供服「コムサ・フィユ」のフォーマルブランド「コムサ・エンジェル」が、2018年新作ランドセルの8月3日(木)の受け渡しに向けて予約を受付中です。“大人が背負わせたい”ランドセル「コムサ・エンジェル」のランドセルは、コムサらしい上品上質でシンプルベーシックなデザインにこだわり、永く親しんでめる仕上がりとなっています。前回のモデルより容量アップなのに重さダウン新作は、前回モデルよりマチ幅を2cm広げながら、重量は40gダウンを実現。また教科書を入れるマチ部分と背面を縫い合わせる“チリ”と呼ばれる縫い代部分があり、この部分を排除することにより、すっきりした形状に仕上げています。教科書ページの増量やタブレットの導入に対応しているところが魅力です。国産の上質な素材を使用山形県の上質な牛革を使用しています。時が経つにつれ柔らかで、味わいのある風合いになる素材です。表面にはウレタン加工が施され、撥水性が高く、雨や汚れからランドセルを守ります。また丈夫な国産の糸が使用されており、縫い上げ後のほつれや糸抜けが起こりにくいのが特徴です。ステッチはカーマインには女の子らしいライトピンク、ブラウンには知的な印象のベージュ、ネイビーには落ち着きのあるグレー、ブラックにはスポーティーなブルーが使用されています。内装には日本の伝統柄を採用内装は、江戸時代に歌舞伎役者の佐野川市松が舞台に用いて大流行した市松柄で仕上げています。日本の伝統柄をお子様に伝えていきます。商品概要素材:牛革(一部合成皮革)カラー:カーマイン、ブラウン、ネイビー、ブラック重量:1,410gサイズ:[外寸]H32×W24.5×D19.5cm[内寸]H32×W23.5×D12.5cm価格:66,960円(税込)ワンタッチ自動ロック採用肩ベルト、持ち手、両サイド、かぶせの下縁に反射材を使用6年間保証書付き※修理内容により有料になる場合があります。WEB
2017年07月28日ブルーノ・マーズが2018年4月12日(木)・14日(土)に埼玉・さいたまスーパーアリーナで、2014年以来となる来日公演を開催することが決定した。【チケット情報はこちら】昨年リリースしたアルバム『24K Magic』を携え、今年の3月より開催中のワールドツアーの全米・ヨーロッパ公演は、24時間で100万枚のチケットがソールドアウト。全世界で高い注目を集めている。チケットの一般発売に先がけて、最速先行となるH.I.P.会員先行(抽選)を実施。受付は8月25日(金)昼12時から9月3日(日)23時59分まで。■Bruno Mars 24K MAGIC WORLD TOUR 20182018年4月12日(木)さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)開場18:00 / 開演19:002018年4月14日(土)さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)開場17:00 / 開演18:00
2017年07月27日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)が2017年冬コレクションのビジュアルを公開した。ごみの山で戯れるショーモデルたち今回ステラ マッカートニーが発表した印象的なキャンペーンは、スコットランド東海岸の廃棄物を集積して形作られた風景の中で撮影された。公開された動画では、2017年冬のランウェイに登場したショーモデルであるブリジッド コス、イアナ ゴードニア、ホアン ゾウがステラ マッカートニーのアイコニックなウェアを纏い、ごみ処理場周辺の草原からごみの山へと遊ぶように向かっていく様子が撮影されている。ごみに埋もれるチェーンバッグとモデルキービジュアルとして公開されたのは3枚。特にセンセーショナルなのは、繊細なレースのドレスを身に着け、ごみに埋もれるように寝転ぶイアナ ゴードニアを映した一枚だ。インナーと同色の黄緑のラインがまるで彼女の腕から伸びるかのように描かれている。ごみの山をよく見ると、ステラ マッカートニーのアイコンバッグ、ファラベラがそこかしこに顔を出していることに気づく。廃棄と消費の問題にスポットを当てて当キャンペーンについて、ステラ マッカートニー本人は「私たちがどのような存在でありたいのかを描写したい」と語る。今シーズンを代表する優美なアイテムと背景に映る景色のコントラストを強調することで、ステラ マッカートニーが社会問題にどう向き合っていくのかを表現した。【問い合わせ先】ステラ マッカートニー ジャパンTEL:03-6427-3507
2017年07月22日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。平成29年8月から年金のルールが変わります。今回は、具体的にどの点が変わるのか?また、変更によって私たちのもらえる年金はどうなるのか?について解説します。将来の年金額を増やすために今からできるポイントもご紹介していきますよ!●平成29年8月から年金の受給期間が変わります!今回変更されるのは老齢年金の受給期間です。受給期間とは、保険料納付済期間と保険料免除期間を合算した期間のことをいいます。これまでは25年以上でしたが、改定後は10年以上になり年金の受給資格の幅が大きく広がることになるようです。中には「10年間保険料を納めたら、後は納めなくていいのでは?」と感じる人もいるかもしれませんが、最低限の受給期間では将来もらえる年金の年金額はごくわずかです。具体的な額は期間により変わりますが、10年ほどでは生活するために十分な額はもらえない でしょう。そこで、少しでも年金額を増やすためにできることは、先手を打ってどんどんやってしまいましょう!●後納制度で過去の納め忘れをカバー後納制度といって、過去5年以内であれば保険料の納め忘れ分をさかのぼって納めることができるという制度があります(未加入期間があっても、さかのぼって納めることができます)。この手続きを行うことで年金の受給期間が増え、年金額の増加にもつながる ので、未加入や未納の期間がある人は漏れなく申告されることをおすすめします。ただし手続きの期限は平成30年9月までです!●年金種類の切り替え遅れも、特定期間該当届でカバー特定期間該当届というものもあります。これは会社を退職などして厚生年金から国民年金になったときや、収入が増えて扶養から外れたときなどに、速やかに切り替え手続きを行えなかった人を対象としたものです。過去2年以内であれば保険料の未納期間をカバーできます 。こちらも手続きには期限があり、平成30年3月まで(後納制度よりも半年早いです!)なので、該当する人は早めに行動を起こしましょう!●ネットで将来の年金額がチェックできる!?最後に、あなたは自分が将来どれほどの年金額をもらうことができるか知っていますか?現時点での概算であれば、日本年金機構のサイト『ねんきんネット』でチェックすることができます。基礎年金番号とメールアドレスを入力し利用者登録をすることで、年金見込額 や未納の確認 もできますから、今後の資産形成の参考にもなりますね。ねんきんネットを積極的に利用して将来の年金額を少しでも多くもらえるよう対策をしてみましょう!【参考リンク】・必要な資格期間が25年から10年に短縮されます | 日本年金機構()・新たに年金を受けとれる方が増えます | 厚生労働省()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年07月10日kolor(カラー)が2018年春夏コレクションを発表。今シーズンはショーは行わず、展示会形式での初お披露目となった。優しい色と柄の世界に包まれた今季。ベースは、クラシカルでトラッドな雰囲気のユニフォームウェア。それを編集し、再構成することでカラーらしいアイテムへと転換している。マドラスチェックはワイド幅にして色と柄の主張を激しくし、ボーダーは多種多様に組み合わせて地層のように積み重ねた。夏らしい素材のドッキングは、シアサッカーとハワイアンのパッチワークの組み合わせ。欲張って入れたスポーティーなエッセンスは、ハーフパンツにレイヤードしたメッシュ素材が掻き立ててくれる。ユニフォームっぽさの出るブレザーやチルデンニットを投入しているのも今シーズンならでは。ブレザーには人形のアップリケを胸に添え、チルデンニットはブランドの頭文字である「K」がカがデフォルメされてドンと居座る。普通ならファンタジックでポップになりそうなこのデザインも、カラーらしい上品さを得るためにエンブロイダリーにゴールドヤーンやビジューを追加している。シルエットはというと、トップスは緩くリラックスした表情で。メンズでは、オープンカラーのシャツ、軽量でシャリ感のある素材でできたダッフルコート、Vの深いトルグ付きのカーディガンなど。ボトムスは、少しワイドなテーパードが基本で、きっちりと足に沿うものはない。一方、ウィメンズでは、空気をはらむようなふんわりとしたフレアのスカート、フリルをレイヤードしたトップス、それからメンズでも着られそうなほどオーバーサイズの袖がレイヤード仕様のアップリケ付きブルゾンといった具合。ネクタイやローファーもまた、トラッドな服装に似合うためのアイテムでありながら、リラックスを助長するためのアイテムでもある。なぜなら、ネクタイは首にさらりと巻いてスカーフみたいにも使えるし、ローファーのかかとはカジュアルサンダルみたいなストラップ仕様。色柄も、シルエットも、そしてディテールも。ユニフォームと言っても硬く縛られたものではなくて、肩の力を抜いたエフォートレスな感覚と、遊び心とともにある気品に溢れた小さな気遣いが、どこをとってもひっきりなしに見つかるのだ。
2017年07月03日ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の2018年春夏コレクションが、2017年6月22日(木)にフランス・パリで発表された。今季のカラーは、ドリス ヴァン ノッテンがもつ美しさ、優しさ、儚さ、強さ、色気……全てを表現している。ランウェイで移り変わる色味はくすみがかったものから明瞭なものまで様々。控えめながらも時折主張的に映る。色彩の遊びには、規制のないシルエットをベースとし、より自由奔放にコレクションを創り上げる。ボックス型のジャケット、ドロップショルダーのニット、コンパクトなシャツ、そしてロング&リーンなコート。一方、ボトムスはショート、ハーフ、ロングと長さのバリエーションに加えて、クロップド丈のテーパードだったり、股上の深いナードなワイドストレートだったり、細やかにバランスが調整されている。ドリス ヴァン ノッテンらしいフローラル柄やボタニカル柄は、色に負けじと種類が豊富。荘厳な柄の中には、ヤシの木を描いたハワイアンモチーフも登場している。と言ってもこの世界に入れば、通常はハッピーなイメージの柄が、一目見ただけでは分からないほどクラシカルな雰囲気を纏っている。幾何学模様やチェックなど柄同士を合わせても、あるいは上品なシルクとエッジィなデニムを共存させても、ぶつかることなく、派手になることもなく、むしろ自然と溶け合っている。毎シーズン少しずつ姿を変えるエンブロイダリーが唯一といっていいほどの装飾で、コレクションの中に決して特異なものはない。しかしながらそのバランスが絶妙で、いつの間にかここにしかない空間が完成している。
2017年06月30日時の流れは早いもので、2017年も折り返し地点となりましたが、皆さんいかがお過ごしですか?2018年まで「あと半年もある」と思うか「もう半年しかない」と思うかは人それぞれですが、Twitterではすでに2018年気分になっているインコが話題となっています。今回ご紹介するのは、だるまん(@darumann230)さんが飼っているインコの画像。【すべての画像はこちらから→】誰よりも先に2018年を迎えてしまったとTwitter上が騒然としています。今回の主人公はこちらのインコ。名前はルビーちゃんです。パピマミでは以前にもルビーちゃんを紹介させていただいており、その際は2017年が始まったばかりなのにカレンダーを一気に3月まで進めたことが話題となっていました。こちらが2017年になって半月ほどしか経っていないときにカレンダーを3月に進めるルビーちゃんの様子。左の方をみると何気に6月あたりまで裁断されていることが分かります。そんなお茶目なルビーちゃんですが、今回はもっとすごいイタズラを敢行してくれたとのこと。それがこちら!うわああぁ!2017年分のカレンダーがすべて裁断されてしまっています!まだ2017年に入ってから半年しか経っていませんが、飼い主さんの家ではすでに2017年が終了した形に。……心なしか、ルビーちゃん誇らしげな表情をしているようにも見えます。このルビーちゃんのイタズラを見た人からは、『何かをやり遂げた、澄んだまなざしをしていますね』『ゆく年くる年まだ流れてないのにwww』『してやったり感ww』などの反響が寄せられています。ルビーちゃんのイタズラの様子はページ下部のリンク『【おもしろインコ画像】誰よりも先に2018年を迎えてしまったイタズラ好きのインコ』からご覧ください。よく見ると右上と左上の前月・翌月カレンダーが残されていて、ルビーちゃんの優しさ(?)が垣間見れますね。●文/パピマミ編集部
2017年06月29日ケンゾー(KENZO)の2018年春夏コレクションが、パリファッションウィーク最終日の2017年6月25日(日)に発表された。5日間にわたって開催されたパリコレクションもついに最終日。ラストショーはケンゾーだ。今シーズンもメンズ・ウィメンズ統合で発表。そのシチュエーションを活かし、今回は坂本龍一の生まれ変わりである男性と山口小夜子の生まれ変わりである女性の出会いを描いたという。サイケデリックなモチーフは、70年代~80年代の2人が若かった当時を想わせる。メンズではテーラードの打ち出しからはじまり、様々な色柄を乗せてスポーティーなニュアンスを匂わせた。特に、顕著に表れたのはモーターサイクルのテイスト。ジャケットはパッチワークでポップに表現し、シャツはまるで架空のチームを想わせるロゴ入りだ。ボトムスは一貫してハイウエストで提案している。フォーマルでもタックによって大きく膨らんだペグトップ・パンツや、インパクトのあるテキスタイルは緩いシルエットのハーレム・パンツを合わせるのが、今シーズンのムードらしい。一方ウィメンズでは、エッジィなスタイルをグラマーなドレスを中心に表現している。光沢のあるドラスティックなワンピースは、フリルやラッフルをあしらい、シアーなブラウスをプラス。まるでトルネードのようにあしらわれた波打つディテールの存在感は大きく、ドレスをより躍動的に見せてくれる。ストライプは、自由気ままに洋服を走り抜け、シースルーの素材でセンシュアルなテイストも加味する。それらはまさしく、山口小夜子の繊細さと力強さをそのまま見ているようでもある。2人の出会いに際して登場したポップな花柄は、セットアップで提案。そして、独特のペイズリー柄、斜めにも縦にも走るストライプ、立体的な絞りのプリーツ。多彩なテキスタイルは、組み合わせることでより一層、パワーをみなぎらせている。
2017年06月29日ポール・スミス(Paul Smith)の2018年春夏メンズコレクションが、パリファッションウィーク最終日の2017年6月25日(日)に発表された。思う存分、海の世界を繰り広げた今シーズンのポール・スミス。海中の魚やサンゴ、それから浜辺の景色を、大胆に、そして時に繊細に落とし込んだ。海の世界はテーラードから始まる。ネクタイやショルダーバッグ、ベルトといった小物にはマグロのプリントがのせられた。一見いつも通りのセットアップは、裏地が海中の景色。時間を経てオープンカラーのシャツに夜の海辺が映し出され、いよいよリゾートシーンの演出が熱を帯びてくる。カラーパレットは海で見たサンゴのようにカラフルに。グリーンのシャツ、オレンジのスラックス、それからピンクのショートブーツ。楽しげな海の世界は、ラペルの精緻な刺繍によって繊細に描かれる。幻想的な海の中は青だけじゃないと、ポールスミスお得意のテーラードが教えてくれた。そのハッピーな色使いは加速を続けているが、足元はビーチサンダルやエスパドリーユが基本。今回のテーマをより色濃くすると同時に、ラグジュアリーなリゾートスタイルにポップで軽快なムードを流し込んだ。
2017年06月29日sacai(サカイ)の2018年春夏メンズコレクションが、2017年6月24日(土)にフランス・パリで発表された。どのカテゴリーにも属さないsacaiのハイブリッドな服は、国境も超えて表現された。まず、目に留まったのがウエスタンモチーフ。ジャケットにはフリンジをあしらい、収縮したダウンベストとパンツの形を合体させ、新解釈のスーツを提案。シャツは、素材に光沢感を与えることで上品なアイテムへと昇華。さらに、ウエスタンブーツを合わせて、軽快な足元を演出している。ノルディック柄は、打って変わってほっこり温もりある印象。さらに加わる表情豊かなテキスタイルには、フロック加工のベルベット、なめらかなシルク、ボリュームのあるサマーツイードが登場する。普遍的なミリタリーやアウトドアといったテイストは、コレクションの中でミックスされてコンテンポラリーな新ジャンルへと転換。ミリタリーと言っても、アーミーパンツには光沢のある上品なカットソーを合わせている。あるいは、アウトドアは、ミニマル・ポスト・ミニマル・コンセプチュアル・アートの創始者ローレンス・ワイナー(Lawrence Weiner)のタ イポグフィー・アートワークを取り入れてたモードなアイテムで再解釈している。進化を続けるsacaiのハイブリッドは、今シーズンになって、より一層たくさんのものを巻き込むことに成功した。国境も季節も関係ない。まさに“究極のハイブリッド”を提案しているようだ。
2017年06月27日アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の2018年春夏メンズコレクションが、2017年6月23日(金)にフランス・パリで発表された。儚く切ない。それでいて、軽やかで華やか。今シーズンはブランドらしいそんな空気感をスリットやレイヤーで感じさせる。ジャケットやガウンは、後ろが羽のように背中心で分断されている。幾らかに別れたリネンやシルクの繊細な素材を風にのせ、伸びやかなシルエットと、布の重なりを表現する。シアーな素材のレイヤードは肌と楽しむ。それによってセンシュアルな雰囲気がそこはかとなく流れてくる。一方で、個性の強いファブリックは、春夏らしさを強調している。極細の糸で編まれたニット、ピンク色のアイレットレース、編み上げたチェーン、タイダイ染めのような模様、なめらかな薄手のナッパレザーなど、ある時は力強さを求め、またある時はフェミニンを求める。中性的な装いは、意外にもたくさんの表情をもつ。今季のスタイリングは、ラフ、ルーズといった言葉が似合うだろう。緩いワイドパンツは前明き部分がアシンメトリーで、さらにボタンは止めていない。ガウンやシャツは肩を落として気だるく、しかしながら気品を残して着こなしている。
2017年06月26日クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)の2018年春夏コレクションが2017年6月23日(金)にフランス・パリで発表された。今回のクリスチャン ダダは、ものが朽ちるということをデザインに転換している。デニムの裾は切りっぱなしだし、ニットはツギハギや糸のほつれが見られる。レザーはさながらビンテージ。そして、パッチワーク状のテキスタイルは、立体感があるとともに、同じ柄でも一枚一枚表情が違う。時を重ねればもっと、その違いが感じられそうだ。激しい装飾は、そういった奥ゆかしいデザインよりわかりやすく目立った。ビーズをぎっしり配したパンツは歩くたびにシャラシャラと音がなるほど立体的になっている。そして、クリスチャン ダダらしい刺繍のモチーフには、和の歴史を取り入れた。骸骨の絵が印象的な、歌川国芳の 「相馬の古内裏」は「クリスチャン ダダ」の名前をプラスして採用。また、「OIRAN」は、艶やかに、かつ少しコミカライズされガウンにのせられた。小物類で加えたウエストへのアクセントは、ルーズな着こなしの中で重要な役割を担っている。ウエストに置いた小さなウエストポーチは、オーバーサイズのジャケットをグッと絞めるため。あるいはリングベルトは長く垂らして使用された。そのなかでも一番面白かったのは、クロコダイルの革を、ぐるりをコルセットのように巻いたスタイルだ。Tシャツだろうがジャケットだろうが気にせずウエストを覆っている。
2017年06月26日ファセッタズム(FACETASM)の2018年春夏コレクションが、パリファッションウィークの初日2017年6月21日(水)にフランス・パリで発表された。今回のショーの“はじまりのご挨拶”は、ファセッタズムらしい正装で挑んだ。オーバーサイズの燕尾服に、デニムのオーバーオール。スーパーワイドのストレートは肥大化した正装に新たな威厳をもたらす。女性は、まるで中世ヨーロッパの女性像をも彷彿とさせるボリュームのあるブラウス。目いっぱいのフリルとハートで飾った、アバンギャルドなフェミニンテイストだ。ベーシックな洋服もクラシカルな洋服も、デザイナー落合宏理のメスが入ると新たなデザインの発見へとつながる。ランウェイで絶えず登場したデニムジャケットはデフォルメされているだけでなく、解体され、ジッパーで再構築されている。シャツはたっぷりの分量でラッフル仕様に、メンズではバックスタイルにマントにして古典的な装飾を再解釈する。ラグジュアリーなベルベットはコーデュロイのようになっていて、ワイドなトラックパンツとしてカジュアルダウン。さらに、トラッドなタータンチェックのスカート、クラシカルなポルカドットは、ストリートムードへと導かれている。突拍子もない装飾は、今季のファセッタズムに必要不可欠であった。折り重なるフリル、ヘムに沿う丸いメタル、そして意味深な安全ピン。足元のドレスシューズは穴飾りが前面に施されているだけでなく、上からエラスティックバンドをしめている。こうして抜かりなく、見慣れた正装を型破りなデザインで、世界共通の“カッコイイ”に仕上げていく。だからこそ、今回起用したモデルは老若男女問わず、さらに国境も問わない世界各国の人。服というコミュニケーションは、あらゆる境界線を越えるということを、ファセッタズムはこのショーを通して感じさせてくれた。
2017年06月24日バレンシアガ(BALENCIAGA)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。週末に若い父親が子供たちと公園にやってくる――。普遍的な現代のリアリティに目を向けた今回は、2017-18年秋冬シーズンの際にスポットを当てた働く男性たちの休日を描いている。オフィスから離れた彼らは、とても幸せそうだ。父の着る服を、しかも長年着古したお気に入りの1着を表現するため、あらゆる手法を駆使している。ジャケットのくたっとした風合いは、裾やライニングに重石を入れることで実現。洗いをかけてシワの入ったのトレンチコートも、色を落として変色させたポロシャツも、故意的な加工で自然におこるリアルな日常を再現している。この着古した様子を見る限り、きっとお気に入りを何回も着てしまう父親なのだろう。でも、仕事の日はやっぱりきちんとスーツを着ているし、休日にはクリーニングに行って、仕事に備えている。バレンシアガの創造による父親は、家ではリラックスしきっているけど、外ではしっかり決める人。だからこそドライクリーニングにはよく向かうらしい。それを想起させたのは、ナイロン真空パックのようなデニムジャケットやシャツで、きちんとクリーニングタグまで用意している。こうした日常を切り取った洋服は、父親らしく威厳あるビックサイズに仕立てた。そんな中にも、メゾンのクチュールテクニックは変わらず潜んでいて、360度どの角度から見ても洋服が立体的であることが分かる。例えばパーカーは後ろに穴が開いていて、そこから穴を出すと前後アシンメトリーのシルエットに変わる仕組み。また、シャツ、ダウン、スポーツブルゾンは、パターンの調整によって首元に微量のドレープが感じられる。着古したときにおこる生地の弛みをクチュールテクニックで実現させた。ゆったりした休日もいいが、アクティブな休日もいい。子供たちと一緒にアウトドアに出かけられるように、ボトムスには、3段階に切り離しが出来るモジュラー式のアウトドアトラウザーを選んだ。これがあれば海でも山でも、子供の行きたいところに出かけられる。父親の洋服だけでなく、今季は初めて子供服も打ち出した。“パパとおそろい”を楽しめる小さなバレンシアガには、パーカーやTシャツ、そして2017年春夏コレクションにデビューした人気の「スピード トレーナー(SPEED TRAINER)」までもが登場している。
2017年06月24日パーム・エンジェルス(Palm Angels)の2018年春夏コレクションが、ミラノファッションウィーク最終日の2017年6月19日(月)に発表された。ブランドのインスピレーション源は、ロサンゼルスのヴェニスビーチやマンハッタンビーチの独特な雰囲気とそこに住む人々の習慣。今シーズンは思い切りそのテーマを活かしたモチーフがあしらわれている。ヤシの木を羅列させたテキスタイルはその筆頭で、パーカーからトラックスーツまでに採用された。アイテム自体は両極端のシルエットで、タイトなスイムスーツやリブニットがあれば、ワイドすぎるカーゴパンツに、これまたワイドすぎるベルスリーブのトップスも提案されている。これらアイテムの中で、共通していたのは何かを“防衛”するということ。消防士をイメージしたようなスタイリングが終始一貫されている。中にはTシャツに「FIRE」とあしらって、ワイドパンツをギラギラの防火布で仕上げているものだってある。一方でオレンジのカラーはレスキュー隊のイメージからだろう。ライフセーバーがに欠かせない、救命胴衣みたいなボリュームいっぱいのダウン、スイムスーツも登場している。スタイリングでいえば、フードはかぶった後にギュッとコードを絞ったかたちで、タートルネックは顔をすべて覆ってしまう。それから、サングラスやケープ付きキャップは彼らには必需品だ。ジャケットであろうとTシャツであろうとお構いなしに、命綱のようなベルトを体に巡らせているのも興味深い演出だった。
2017年06月23日マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)が、2018年春夏コレクションを、イタリア・ミラノで2017年6月17日に発表した。今シーズンは、マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン流、独特のビーチスタイルの提案だ。カラーパレットに採用したのはサンセットの空。ブランドのアイコンカラーである赤から始まり、グラデーションとなって、オレンジ、黄色、そして黒へ移り変わる。そのグラデーションと共に表現されたのは、グラフィカルなプリントの数々。ヤシの木はいつも見慣れた陽気さとは異なり、モードな雰囲気を煽る。あるいは、幾何学的に羅列されたブランドマークやピクセル化されたカモフラージュ柄などが、プリントだけでなくジャカードとして立体的にも表現された。そんな中、突如として現れたミッキーマウスは、蛇が渦巻くパンチの効いたプリントからできたものだ。このような色柄の力強さとは対照的に、ナイロン、キャンバス、ギャバジン、洗いをかけたコットンなど夏という季節に適した素材を配置し、決して重くならないように軽やかさを見出した。デニムのイージーパンツや、テクニカル素材のセットアップなど、素材とフォルムの緩急のさじ加減が秀逸で、いずれにおいてもリラクシングなアイテムへと昇華している。スタイリングは、パーカーやボックスシャツ、ジャケット、トラックパンツといったオーソドックスなサーフスタイルの構図。ハワイアンシャツにハーフパンツといったサーファーさながらのルックも登場している。しかしながら、足元は常にスニーカー。分かりやすくもいつも通り、ストリートの基盤を守り続けている。
2017年06月21日モスキーノ(MOSCHINO)2018年春夏メンズコレクションとともに発表された、2018年リゾートコレクション。テーマは「アメリカーナ(Americana)」。コレクション会場となったロサンゼルスから、ネオンの街・ラスベガスまで旅するように、アメリカ文化とそれぞれの地域の特色をミックスして、ポップなモスキーノワールドを完成させる。手掛けるのは、”モスキーノフリーク”たちを虜にするクリエイティブ・ディレクターのジェレミー・スコットだ。ショーの始まりは、永遠の憧れアメリカンミューズの登場から。多くの男性のハートに火をつけてきた、マリリン・モンロー、ベティーズ・グレイブルといったピンナップガールたちがアップリケとなり、シフォンドレスやスリップドレスの上に現れる。時が経つにつれ、注目の的はレディたちからキャラクターへと変化。アメリカン・コミック『ポパイ』のオリーブやベティ・ブープが、バニーガールやカウガール風にコスプレして、カラフルパンツやオフショルダートップスに登場する。人気キャラクター「スポンジ・ボブ」は、燃える炎の中から現れ、ファンキーな表情に。ショーも終盤に差しかかると、モスキーノワールドもさらに加速。目的地・ラスベガスのムードを投影し、ポップカラーのテンガロンハットとスイムウェアを合わせた”イケイケギャル”や、鮮やかファーで飾ったショーガールなどがランウェイの主役になる。カジュアルなデニムはスパンコール装飾で、クラシックなスーツは炎の模様をあしらって、通常よりぐんとパンチの効いたパーティーピースへと昇華している。
2017年06月16日グッチ(GUCCI)の2018年リゾートコレクションが発表された。ショーの舞台となったのは、イタリア・フィレンツェ市内のピッティ宮殿内にあるパラティーナ美術館。ルネサンスを代表する芸術作品の数々を収蔵する場所で有名であるが、本コレクションにも、イタリア・ルネサンスのように官能的で緻密な表現や、古代ギリシャ・ローマを彷彿とさせるようなディテールが散りばめられた。アレッサンドロ・ミケーレの創る世界は、より様々な要素をミックスする方向へと向かっているように思われる。ゴールドのスパンコールを敷き詰めたポンチョ風のアウターのルックと、古代ローマを彷彿とさせるドレープが美しいピンクドレスのルックの間に、色の落ちたブルージーンズにブルゾンを合わせたカジュアルなメンズのルックを挟み込む。極めてゴージャスなピースも、そのままストリートに登場しそうなラフなスタイルも、それらの間には境界などないらしい。しかし、いくらカジュアルなアイテムであってもラグジュアリーな味付けを忘れないのがグッチ流。前述のブルゾンにはベルベットのライン装飾を施し、中に合わせたメッシュのTシャツには“GUCCI”のロゴを目立つようにプリントしている。ミックススタイルは、ウェアとアクセサリーを混同してしまう、プレイフルなコーディネートにも表れた。タペストリーのようなプリントのジャケットのウエストの位置に、グリーンのベルトバッグをベルトのようにきつく締め付けたり、ショルダーバッグの紐を短くしてペンダントのように首から下げたり、モデルの頭を飾る古代ギリシャやローマ風の冠アクセサリーを、まるでバッグかスマートフォンのように手に持って歩いたり…。また、これまで通り、リボンのモチーフや、プリーツやフリルがあるように見せかけるトロンプルイユ風の柄、大きなアイウェア、ピンク×オレンジ×緑といったプレイフルなカラーリングなど、ミケーレのグッチを代表するような要素が引き続き登場してランウェイをにぎわせた。もはやこれらのモチーフがアイコン化していることは間違いないだろう。そして今回も、新たなステイトメントアイテムが登場したようだ。それは、“guccification”、“guccify yourself”と書かれたTシャツだ。もちろん造語だが、“グッチらしくなろう”、“グッチ化すること”という意味に訳すことができる。グッチが誘う、過剰でラグジュアリーな世界に魅了されたら、いっそのこと、この強烈なファッションに染まり切ってしまうのもいいかもしれない。
2017年06月13日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の2018年春夏コレクションが発表された。ヴィヴィアンは今季もファッションを通して私たちに深刻なメッセージを投げかけた。まず、コレクションの主役とも言えそうな“柄”に注目してみよう。ファーストルックは、動物の斑点のように見える手描きの柄で覆われているが、この柄は、×10を繰り返して果てしなく増えていくお金のゼロを意味しているという。ヴィヴィアンはこのデザインを通して、少しのゼロで守れる熱帯雨林の存在と、そうはされずに消えていく何十億ものお金のことを伝えている。さて、これらの印象的なプリントで覆われた序盤のルックは、柔らかで身体に沿うニット素材がメインのようだ。ニットの柔らかな性質を生かして、ネックをドレープさせたトップスや、シンプルなシルエットのカットソー、袖を独特なカッティングでデザインしたワンピースなどのアイテムとなって登場した。中盤以降は、アヴァンギャルドな雰囲気はそのままに、ジャケットを用いたよりボリュームのあるコーディネートが提案された。ダブルブレストのジャケットは、非常に大きなラペルとショートの丈感によって型にはまらないスーツスタイルとなり、チュールのボリュームスカートを合わせた黒のジャケットは、大きな襟と、前開きが斜めにずれたデザインによって、唯一無二のスタイルを生み出している。前衛的な柄とカッティングでデザインされた衣服に、伝統的なイギリスのタータンチェックを挟み込む手法も印象的だった。非常に短いメンズのパンツとなったり、メタリックゴールドのオールインワンに合わせたリュックに配されたりすることで、ブランドのアイデンティティとも言える柄と、型破りなデザインとの融合を垣間見ることができた。
2017年06月12日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2018年リゾートコレクションが5月24日、ニューヨークで発表された。コレクションのエレメンツは、シャツ、ドレス、プリーツスカート、トラックジャケット、トレンチコートなど。それぞれのベーシックなシルエットは保ちつつ、ボリュームを足したり、新しいカットで表情を一変させて、洗練さを際立たせている。カラーパレットは、クリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)がこだわりを持って表現する、さまざまなトーンのピンク、レッドやバーガンディー、モスグリーン、スカイブルーなど、ビビッドなカラーを効果的に使った躍動感のある色彩が心地よい。70年代のトラックスーツをモダンにチューニングしたアイテムは、大胆なシアーカットやドローストリングがアクセントとなり、動くたびに揺れるステッチのラインでさらに表情豊かに。トップスにはボリューミーなファーコートやボタニカル柄のジャケット、なめらかなフーディーシャツがスタイリングされ、フェミニンなムードも薫り立つ。ツタンカーメンを思わせる古代のシンボルや野獣、鳥、蝶など、いくつものユニークなモチーフがスパンコール刺繍やステッチで彩られ、時空を旅するかのようにボーダレスな世界へと誘う。そして、イギリス出身のデザイナー、ザンドラ・ローズ(Zandra Rhodes)のイラストを起用したドレス。今シーズンは、彼女が1970年代に発表した“口紅と唇”のモチーフを採用。先シーズンの「ラブブレード」が新ラインとして人気を博しただけに、今回のコラボレーションも大いに注目を集めた。さらに、ソックスとスニーカーが一体化したようなストライプファーのシューズや、アイコニックな角鋲をあしらったカラフルなキルティングバッグ、エスニック調のジュエリーなども、ピッチョーリの洒脱なアイデアとアヴァンギャルドな精神を強く印象付ける要素となっていた。
2017年05月30日ヴァレンティノ(VALENTINO)2018年リゾートコレクションが、アメリカ・ニューヨークで日本時間の2017年5月24日(水)0:00より発表される。ショーの模様はファッションプレスでも生中継。先シーズンは、80年代にムーブメントを起こしたデザイナー集団・メンフィスからインスパイアされた、色鮮やかなロングドレスやコートが提案された。フリルや刺繍といったフェミニンな装飾に加え、幾何学的なパッチワークをデザインに取り入れた。【詳細】ヴァレンティノ 2018年リゾートコレクション開催日時:2017年5月24日(水)0:00 ※日本時間現地時間:2017年5月24日(火)11:00
2017年05月22日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が、日本で初めてのショーを開催。滋賀県のミホ・ミュージアム(MIHO MUSEUM)で、2018年リゾートコレクションが発表された。これまでパームスプリングスの砂漠、リオデジャネイロの海と、場所や環境を変え、コレクション発表の旅を続けてきたルイ・ヴィトン。今回は、パリの「グラン・ルーブル」や「ガラスのピラミッド」を手がけた建築家・I.M.ペイによる、”地上の楽園”ミホ・ミュージアム(MIHO MUSEUM)が旅の目的地となった。ショーの蓋を開けると、タイトスカート、パンツスーツ、スリムなパンツなど、アーバンを意識したニコラ・ジェスキエールらしい要素が溢れていた。しかし、舞台は日本。一見シティライクな現代スタイルにも、和のエッセンスが落としこまれ、新しいジャポニズムの誕生を予期させる。インスピレーションとなったのは、侍、武道の稽古着、式服、葛飾北斎など。世界で活躍する北野武、日本の名監督・黒澤明といった映画人たちの名もあった。ジャカードのドレスやジャケットには、松のような絵柄が描かれ、スタッズ付きのレザートップスは鎧のように設計され、和の心を彩る。特徴的なのは、帯のようなウエストマーク。また、レースなどで仕立てたイブニングドレスは黄金色を交えて、能舞台を想起させる輝きを持たせた。2018年リゾートコレクションのビジュアルは、デザイナー山本寛斎が手掛けた。デヴィッド・ボウイの衣装をデザインしていた、山本への敬意を称し、彼が手掛けたアイコン、キャラクターたちをルイ・ヴィトンのバッグ、アクセサリーに登場させた。モデルたちの顔には、歌舞伎役者を想起させる独特なメイクを。和顔へチェンジしたモデルたちの中には、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションにてランウェイデビューした、日本人モデル江原美希の姿もあった。様々な場面で、我々日本人を喜ばせる演出がたくさん用意され、温かみのあるショーの完成に繋がっている。
2017年05月20日ディオール(Dior)の2018年リゾートコレクションが、アメリカ・ロサンゼルスで発表された。東京・銀座での2017年春夏オートクチュールショーが記憶に新しい、マリア・グラツィア・キウリ率いる新生ディオール。日本で桜の季節を終える頃には、ファッション界にはリゾートコレクションのシーズンが訪れる。マリアにとって初のリゾートコレクションは、アメリカ・ロサンゼルスが舞台。荒野に大きな気球を飛ばし、自身の初挑戦を祝福。乾いた草木が広がるブラウンカラーの大地は、マリアの新しい一歩をどう受け止めたのか。インスピレーションとなったのは、1951年クリスチャン・ディオールによって生み出された”オーバルライン”にプリント柄のスタイルだ。一大ムーブメントとなったアイコンシルエットのルーツを辿るところからのスタートとなる。ムッシュがヒントを求めたのは、”オーバルライン”の誕生から10年余り前に発見された、ラスコーの洞窟だった。ジョルジュ・バタイユが「人類の夜明け」と称したその洞窟からは、力強く描かれた鹿、馬、牛などの動物たちが見つかり、人間と自然の関係性、芸術への探求心をくすぐった。ムッシュはこれを受け、先史時代の小像・ヴィレンドルフのヴィーナスのように柔らかい、女性の身体の形を捉えた”オーバルライン”を世に送り出す。こうした観点は、マリアの手に渡り現代的なラインとして蘇る。メゾンの軌跡から学んだ、膨らみや丸み、Aラインスカートを重ねたボリューム感など、オリジナル要素はそのままに。オリジナリティを加えたのは、スポーツのエッセンスとポエティカルなモチーフの描き方だ。狼や先史時代の動物たちは、黒と黄金のようなオークルではっきりと映し出した。デビューから一貫して創り出しているシースルーのドレスには、動植物を褪せた色で描き少し野性的に切り取る。アースカラーのスパンコールを寄せ集め、美しい刺繍にして女性の手形の形に。プロポーションや長さには手を加え、クロスボディバッグやスニーカーブーツの登場が、モダンなアレンジを視覚的に伝達する。総数84体にも及ぶルックを通して、マリアが再びヘリテージの奇跡を現代へと呼び戻している。
2017年05月12日オスカー女優アリシア・ヴィキャンデル主演で新たに人気ゲームシリーズを映画化する『トゥームレイダー』(原題)が、2018年に日本公開されることがこのほど、明らかになった。また、アリシア演じる主人公ララ・クロフトのビジュアルも公開された。2001年、2003年には、アンジェリーナ・ジョリーが強く美しい主人公ララ・クロフトを演じ、日本を含め世界的大ヒットを記録した『トゥームレイダー』。新たに、『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシアを主演に映画化される。監督は、『THE WAVE/ザ・ウェイブ』のローアル・ユートハウグ。現在、南アフリカとイギリスで撮影を行っている。本作は、まだ人生の目的も夢中になれるものも見つからず、バイク便のライダーとして働きながらギリギリの生活を送っている21歳の大学生のララ・クロフトが、10代になるかならないかで失踪してしまった冒険家の父親の死の真相を解明しようとする物語。父親の最後の目的地、それは日本の沖のどこかにあるらしい神話上の島の伝説の墓だった。公開されたビジュアルでは、トレードマークのタンクトップに身を包み、泥だらけで荒野にたたずむララ・クロフトの姿が見られる。
2017年04月12日『アバター』の続編が再び公開延期になり、2018年に公開されないことがわかった。ジェームズ・キャメロン監督がメガホンを取った2009年公開の大ヒット作の続編は、以前も公開の延期が発表され2018年12月21日に公開予定となっていたが、再び公開日が変更になった。キャメロン監督はザ・トロント・スター紙のインタビューの中で「2018年には何も起きないよ」とコメントしたものの「僕たちは全力で制作を行っているところさ」とも話している。そんなキャメロン監督は以前、新作『アバター』4作品を同時に制作していく予定だと語っていた。「一つ一つの作品がバラバラではなくて、一つの大きな作品なんだよ。一つのミニシリーズを撮影するようなそんな感じかな。だから僕たちはすべての作品を同時に撮影していくつもりなんだ。例えば月曜日には第4弾のあるシーンを撮影して、火曜日にはほかのものから別のシーンを撮影するみたいな感じさ」「8時間にわたるストーリーを制作しているわけだよ。頭の中で正確に今どのストーリーの部分に取り掛かっているのか整理しながら進めていくのはとても大きな挑戦になるだろうね。僕が経験した中でも一番難しい挑戦かもしれないね」さらに監督は、「出演陣にとっても挑戦であることは間違いないだろうね。『違う、違う。この登場人物はまだ死んでないよ。君はまだ人生のこの段階にいるんだよ』みたいな感じだよ」とキャストにとっても大変なことだと言い、「これは一つの大きな物語なんだ。なんだか『ゴッドファーザー』の3作品を同時に作っているような気分だよ」と話していた。(C)BANG Media International
2017年03月14日皆さん「夏バテ」はご存じだと思いますが、「冬バテ」って知っていますか?聞いたことない方も多いのではないでしょうか?実は冬にも夏と同じような状態があるのです。寒いこの時期、「冬バテ」しない方法を紹介しましょう!!「冬バテ」って、どんな状態なの?寒さがピークのこの時期、もう少しで暖かくなるのに、寒さの疲れも溜まってきていませんか?毎年毎年寒さに弱くなってきたり、疲れが取れにくく感じることはないでしょうか?実は、「冬バテ」が原因かもしれません。「冬バテ」は、あまり聞きなれない言葉ですが、実際にあるのです。 よく聞く「夏バテ」は、夏の暑さや冷房などの温度差などによる自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状のことを言います。 対して、「冬バテ」とは、寒さや、室内の暖房の温度差、年末年始などの多忙などにより自律神経のバランスを夏と同様に崩してしまうことを言います。「冬バテ」は、交感神経が高まってしまい、常に心と体が休むことができず、緊張状態が継続されてしまいます。人間の体は春に向けて元気に活動できるように冬は充電するものです。年末年始に行事が重なったりで、余計に崩しやすくなってしまうんですね。さらに、冬は暗くなるのが早く、太陽の光を浴びる時間も少なくなります。そのせいか、ついつい気持ちが落ち込みやすく、体内時計のリズムに影響することも。そんな状態が、冬バテと言われています。気をつけないといけませんね!どんな症状なの?「冬バテ」は、「夏バテ」と症状が似ています。頭が痛かったり、たくさん眠っても疲れが取れなかったり、体が重かったり、食欲がなくなってしまったり、体重が減少したり免疫力が低下して風邪にかかりやすくなったりします。さらに、副交感神経の働きが悪くなり、便秘や下痢になってしまうことも。もし、なんとなく疲れてる最近、食欲ない最近。それはもしかしたら、「冬バテ」なのかもしれません。 「冬バテ」は春になれば改善するから、耐えよう!そんな考えの方もいるかもしれません。しかし、なかなか難しい問題があります。夏から秋は、冬の休養に向かって体が自然と休もうとしますから、「夏バテ」を引きずってもやがて回復します。しかし、「冬バテ」は春がやって来るんです。 春は活動に向けてエネルギーを高める時期でもあるので、体が休まないため、春になっても疲れはなかなか摂れません。4月は環境の変化も多い時期でもあるので、気力と体力がついていけなくなり、自律神経がさらに不安定になってしまうことも考えられます。冬は「冬バテ」にならないようにしたいですね!「冬バテ」しないための5つの方法1.体を温める体を温めるのは、寒い冬の基本ですね。生姜などの体を温める食べ物を食べてもいいですし、腹巻きやヒートテック、湯たんぽや電気膝掛けなどの家電を使ってもいいですね!毎日のお風呂は、ゆっくり肩まで浴槽に浸かるのも大切です。仕事中でも、パソコン仕事が多い方は指が出ている手袋を使ったり、休憩時間に大きな筋肉を動かす運動をしたり、軽く有酸素運動をしてもいいと思います。2.急に体を冷やさない急に体を冷やすと交感神経が緊張してしまいます。暖かいところから外に出る際は、マフラーや手袋をして、できるだけ体を冷やさないようにしましょう。体温が下がると、新陳代謝が悪くなり、美容面にも影響が出たり、体温が一度下がると免疫力が30パーセントも低下するというデータもあります。また、ずっと寒い場所にいることが、風邪をひく原因でもあります。体は一気に冷やさない、できるだけ冷やさないようにしましょう。3.呼吸と姿勢を意識する意外と重要なのが呼吸と姿勢です。人間は呼吸を一日2〜3万回しています。呼吸をする時には横隔膜という筋肉がメインに働き、この筋肉が正しく働くことが肩こりや腰痛にも関わっています。正しい呼吸は身体の機能を高めてくれると言っても過言ではないのです。リラックスしてゆっくり大きく息を吐き、自然に吸いましょう。正しい姿勢は集中力を高めてくれるだけでなく、ダイエットやセロトニンという成分の関係で、精神的に安定することもわかっています。最近は姿勢を良くするグッツもたくさん販売されているので、使ってみてもいいですね。4.重ね着をしすぎない寒いので、防寒は大切ですが、過度の重ね着は注意が必要です。過度の重ね着は体の可動域を狭めたり、服の重さで体が凝ってしまうことも。体を温めるには、とにかく重ね着をするのではなく、保湿性のあるインナーを選んだりして、素材にも注目しましょう。カイロなどを使ってもいいので、太い血管のある首やお腹周りはしっかり温めましょう。5.食事と運動健康の基本ですが、一日三食、バランスのとれた食事が大切です。寒いからといって朝ごはんを食べなかったり、インスタントの食事ばかりになていませんか?玄米、海藻類、キノコ、緑黄色野菜、ビタミンA、C、E(エース)や、お茶のカテキン、ゴマのセサミンなどは冬バテにいいです。いかがでしたか!??普段の生活で「冬バテ」になる原因があったかもしれません。寒さが増すこの時期、春に向けて「冬バテ」に注意して、暖かさと共に、元気一杯になりましょう!
2017年02月08日美容家のIKKOが16日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)で、タレントのGENKINGが過去に「平成の美輪明宏」と発言したことについて、「言っちゃいけない」と本人に指摘した。今回、ネットでの誹謗中傷に悩んでいるGENKINGがゲスト出演し、現状を告白。IKKOは、「SNSで反感を買ったものがあったり、テレビの発言が納得いかなかったことがあったりとかの積み重ねが、そうなってきたんじゃないか」と推測し、GENKINGも「その通りだなと思っている」と反省した。また、IKKOは「友達だったら言ってあげたいなと思ったことがあった」と切り出し、「『平成の美輪明宏』って自分で言った。あれは言っちゃいけないんじゃないかな」と指摘。「私たちが尊敬する大先輩だし、そこと比べるね…そこはちょっと、私たち仲間からもどうなのかなと思われたところだよね」と苦言を呈し、GENKINGもうなずいて受け止めた。
2017年01月16日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)2018年クルーズコレクションのショーが、2017年5月14日(日)に日本で開催されることが発表された。これまでルイ・ヴィトンは、モナコ、カリフォルニアのパームスプリングス、リオデジャネイロでクルーズコレクションを発表してきた。今回、日本を舞台に選んだのは、ルイ・ヴィトンと日本が育んできた長い歴史によるもの。ブランドのアイコンであるモノグラム・キャンバスは、日本の「紋」から想を得たと言われ、近年では、村上隆や草間彌生、川久保玲、藤原ヒロシといった日本の現代アーティストたちともコラボレーションを行っている。【詳細】ルイ・ヴィトン 2018年クルーズコレクション開催日:2017年5月14日(日)開催地:日本
2017年01月14日