ミッソーニ(Missoni)の2020年春夏ウィメンズコレクションが、2020年9月21日(土)にイタリア・ミラノで発表された。可憐な花とともに、深化するニットの世界今季のミッソーニは、いつになくハッピーなムード。なぜならミッソーニのニットの色彩に負けず劣らず鮮やかな花たちが、軽やかなファブリックの上で満開に咲いたから。ドレスルックからスウィムウェアまで散りばめられた可憐な花プリントは、時に煌めきを添えてシフォンドレスやスカート、ワイドパンツ、ブラウスなどに登場している。花柄を筆頭に、その他のグラフィックパターンも多彩で、今季はミッソーニの色彩やパターンの世界に深化が見える。ドット柄、スカーフ柄、幾何学模様、それからチェック……。すべてがドッキングされ、ミッソーニの色彩の世界はよりイキイキとしている。ストライプ柄のワンピースは、折り紙のように重ねるようなデザインで、1枚1枚がランダムに重なることで身体に連動して動くチェック柄を生み出した。もちろん、ミッソーニならではのニットの世界は健在。ラメヤーンで作られたベストやトップス、グラデーションのメッシュニットで編む立体感あるワンピースなど、まるでレースのような繊細さをニットで表現している。アイコニックなミッソーニの模様は、モダン昇華され、モノトーンのジャケットに落とし込まれた。
2019年09月25日スポーツマックス(SPORTMAX)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。軽やかに躍動する、強く美しい海の女戦士たちミラノの真ん中で、潮風が感じられそうなほどの爽やかなムードを漂わせた会場。そこに登場するのは、ネオロマンティックな女性らしさと精緻な仕立てを融合させたワードローブの数々だ。特に今回は、軽やかさ、動き、そして女性らしさに対する考えをアップデートするコレクションでもある。スポーツマックスの描く海辺の女性たちは、強くたくましく、そして美しい。セーラーカラーのチュニックや航海士の正装にも似たダブルのコートなどからも分かるように、海の戦士たちの面影を留めている。繊細なドレスやシャツルックには、首元や袖口にレザーをあしらい、グラフィカルな格子縞のセットアップは、レザーの編み込みで表現して、強さと洗練を両立させた。セーリングの帆を想わせるドレスのアシンメトリーなシルエットやロープのディテールは、今季スポーツマックスが注目した“動き”を発展させるもの。その2つの手段で、シルエットに緩急をつけ、美しさを見出していく。一方“軽やかさ”の演出のため加えた透明感のあるファブリックは、強さや逞しさとは対照的な儚さを匂わせた。解体と再構築による複雑なテーラリングは、フェミニンな色使いと柔らかいファブリックも相まって重厚感ではなく、むしろソフトな印象へと導かれた。ジャケットで言えば、ウエストラインを敢えて切り替え、スリットを入れることでより自由なシルエットを可能にしている。
2019年09月25日エトロ(ETRO)の2020年春夏ウィメンズコレクションが、2020年9月20日(金)にイタリア・ミラノで発表された。可能性は無限大、世界を旅するエトロウーマン冒険の旅を描くエトロの2020年春夏ウィメンズコレクション。その上でイメージしたのは、カリブ海で活動した自由なワイルドな精神をもつパイレーツと、世界から注目を浴びるアイコニックな存在、アリストグルーピーだ。2つの対照的なものをブレンドさせることで、旅は“無限大”の楽しさと希望に包まれた。世界への旅は、多くの刺激を与えたようだ。特にムヘレス島やイビサなどの島を中心に、世界各国様々な文化や思想に触れた、その名残が、あらゆる場所に反映されている。特にその象徴となったのが、蝶々のモチーフで、今季はエトロのアイコニックなペイズリー柄にも蝶々が羽ばたいている。そもそも再生、飛躍、美、変容などを含む幸運の意味をもつ蝶々の存在は、この旅をハッピーなオーラに導いた。旅のイメージからは、チマヨ風のセットアップや着物スリーブのアウター、フリンジがなびくベストなどが登場し、トライバルやボヘミアンなムードが濃厚に混ざり合う。そんな中顔を出す、パイレーツの面影は、豪快な立体的な刺繍からなるベストや、フェミニンなスカート風のシフォンパンツなどから読み取れる。ペイズリーと並んで登場したレオパードパターンはセンシュアルでありながら野性的な魅力を放つ。シューズにはパイレーツブーツをあわせて、足元から気風のよいスタイリングを提案している。一方で、ワイルドグルービーたちのセレブリティなイメージは、フェミニンなドレスルックを筆頭に表現されている。幾度と登場するシフォンスカートは、フリルやアシンメトリーなデザインが、優雅に靡く様子が印象的だ。視線を落とせば、スカーフやビジューのストラップをまるでアクセサリーのように足首に巻き付ける、華奢なヒールサンダルが合わせられている。後半に登場するペイズリーのジャカードやベルベットは、また異なる一面をもち艶やかさを引き出した。色柄に溢れるエトロならではのテキスタイルに、ナイトシーンを想起させるゴールドやシルバーの刺繍を施して、旅とおなじ“無限大”の女性の魅力を感じさせた。
2019年09月25日ヴェルサーチェ(VERSACE)は、2020年春夏ウィメンズコレクションを2019年9月22日(日)にイタリア・ミラノで発表した。ジェニファー・ロペスが纏った1着のドレスを起点に今シーズンのヴェルサーチェは、2000年度グラミー賞授賞式でジェニファー・ロペスが纏ったドレスを着想源としている。トロピカルでゴージャスなそのドレスは、たちまち世界からの注目を浴び、皆がインターネットで検索したことで、当時Googleで最も検索件数の高いトピックのひとつとなった。しかし、検索してもジェニファーのドレスは表示されることがなく、それがきっかけでGoogleチームが画像ページを生み出したという。テクノロジーの発展に寄与したドレスに捧げるオマージュファッションがテクノロジーの発展に寄与した、その1着のドレスにオマージュを捧げ制作する今回のコレクションは、とびきりゴージャスでトロピカル。特に、彼女のドレスが、ジャングルや自然の柄を取り入れていたことから、その表現が多用され、現代的かつより豪華絢爛に昇華されている。タイトなカクテルドレスからデニムジャケットまで、グリーンのトロピカル柄が配され、花のビジューによって煌びやかを纏う。今回はクラシカルなチェック柄でさえ、柔らかなグリーンのプリントが派生した。ストライプのシャツには自然を描く精緻な刺繍が施され、マニッシュなトレンチコートにはグリーンのグラデーションが染み渡っている。これらのデイリーなスタイルに加えて、ジェニファーさながらの煌びやかなドレスがランウェイを飾った。全身がビジューで構成されたドレスはまるでミラーボールのような輝き。PVCのスケルトンコートは、その印象的な柄が浮きだち、3Dで常夏のムードを楽しむようだ。リゾート感たっぷりのテキスタイルと並列して、グリーンやピンクのマーブル模様が、ストリート感も加味しながら取り入れられているのも面白い。ジェニファーのドレスの大胆な肌の見せ方も今季のルックに反映され、は大きなV字の胸元を採用したカクテルドレスや、スラッシュ状に切り込みが施されたトップスなども登場している。そういった女性らしいセクシーな表現とは対照的に、女性の強さを表現するパワーショルダーを加えたことも今季の特徴的なところだ。ワードローブと同じく煌びやかな小物類には、ドナテラ・ヴェルサーチェの遊び心をたっぷり込めた。使いかけのマッチや、本物さながらの工具、そして錠剤の代わりにメドゥーサを収めたケースなどを、すべてゴールドで表現し、アクセサリーに転換している。さらに、“V”が輝く新たなバッグ「ヴィルトゥス」バッグは、最小様々な大きさとシルエットで、片手に携えられている。
2019年09月25日アーティスティック ディレクター マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)による、ディオール(DIOR)が、2020年春夏プレタポルテ コレクション ショーをパリで開催した。コレクションのインスピレーション源となったのは、 庭園で花々に囲まれたクリスチャン・ディオールのカトリーヌ・ディオールの写真。© Inès Manai© Inès Manai© Inès Manai今回もショーには世界中から様々なゲストが招かれた。日本からは女優の中村アンや桐谷美玲を始め、emma、松井愛莉、高橋ララ、AMIAYAなどが訪れた。Photo : Dior
2019年09月25日アニオナ(AGNONA)の2020年春夏ウィメンズコレクションが、2019年9月21日(土)にイタリア・ミラノで発表された。かつてのミラネーゼが愛したスタイルを今クリエイティブディレクターのサイモン・ホロウェイは、このコレクションを製作するため、80年代初期のミラノとその特徴的なスタイルを回顧した。そして完成したのは、彼がアニオナで探求し続けている快適な着心地の良さを保ちつつ、イタリアのレディトゥウェアを讃えるワードローブ。今回は、ミラネーゼの美しい着こなしの提案であると同時に、アニオナの新しい物語でもある。テーラリングは、ごく軽いファブリックとレイヤードによって、新しいスタイルを構築する。1枚1枚が軽やかだから、ジャケットをレイヤードしてもライトな印象は全く崩れない。かつてのミラノで愛されたボックスシルエットのジャケットは、ある意味この軽快なスタイルには最適で、大きくはみ出した肩からストンと落ちるそのテクスチャーが、女性の華奢な体のラインをむしろ強調している。特に今季目立ったのは、ハイウエストボトムスにトップスをタックインする着こなしか、あるいはロングレングスのワンピースにウエストマークをあわせる着こなしに、レングスの長いアウターを遊ばせるスタイリングだ。時折混ざるシースルーのワンピースやボトムスなどは、ジャケットスタイルの中に透明感を差し込む。カラーパレットは、ヌーディーなベージュ、マニッシュなカーキやグレー、そしてピンクやグリーンのペールトーン。淡い水彩画のようなファブリックと、極めてクラシックなチェック柄、そしてほんの少しのレザーが、今回のエフォートレスなコレクションにグッと力を加える。
2019年09月25日GCDS(ジーシーディーエス)の2020年春夏メンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。なお、ランウェイにはモデル・タレントのkemioが登場している。ストリートに落とし込む東京の“かわいい”文化GCDSは常夏の楽園の中で、日本の“かわいい”を意味する“K-Hawaii”をキーワードに掲げた。それを体現するために用いたのはマンガやアニメの文化。ヒロインの登場する“愛”をコンセプトとしたファンタジーを描いた。ウィメンズでは、カワイイを表現するため、ケアベアやハローキティなどのポップなシンボルが多用されているが、メンズではジュラシックパークのモチーフが目を引いた。また、ソーシャルメディアの日常生活におけるユビキタスな存在は、文化的美学を語る上で今や欠かせないという考えのもと、フィルタリングされたエロ漫画もデザインに取り込んでいる。アニメと並ぶのが、ネオンカラーのサイケディックなグラフィックを筆頭に、MA-1やブロークン加工のプルオーバーに用いられたミリタリーカーキなど。さらに、リッチなパイソン柄やデニムのタイダイ柄、トライバルなマルチストライプなど、ハイブリッドな東京の今を映し出すかのように多彩なファブリックが登場している。ワードローブのベースは“東京”を彷彿させるストリートシーン。デニムやオーバーサイズのロゴ入りプルオーバーなど、原宿・渋谷の若者カルチャーが浸透している。
2019年09月25日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)が9月19日、ミラノで2020年スプリングコレクションを発表した。
2019年09月24日マルニ(MARNI)の2020年春夏ウィメンズコレクションが2019年9月20日(金)にイタリア・ミラノで発表された。2020年春夏メンズの続編、マルニの陽気なジャングルへようこそ2020年春夏メンズコレクションのストーリーの続編を描いたマルニ。メンズコレクションの際、天井は水面に見立てられて、フィッシュネットの上に海から収集したペットボトルやプラスチック製品をちりばめた。迫りくる環境問題への警鐘を鳴らした、そんなストーリーから続く第2章となる今回、プラスチックは一切の姿を消し、生い茂るジャングルの緑へと変貌した。ウィメンズコレクションでは、そのジャングルを舞台に陽気なワードローブを繰り広げる。大胆な手書き風のフラワーまたはボタニカルモチーフが、今シーズンをトロピカルなムードで満たしていく。ビタミンたっぷりのオレンジから、ヴィヴィッドなピンク、爽快なグリーン、そして鮮烈なブルーまで、ウキウキするカラーパレットが、レザーやシルクなどテクスチャーを違いをものともせず続々と現れる。時にチェックやストライプなど、直線的グラフィックをハイブリッドして、変わらぬマルニの十八番も共存する。漁網を想起させるメッシュ状のドレス、レイヤードしたフリルが躍るマーメイドシルエット、そしてフラダンサーのようなエプロン型のスカート……。海の傍を連想させる風景は今季のマルニの味方らしい。前述したカラフルな花のテキスタイルはビーチスタイルに倣い、ウエストで大きなリボン結びをしてラップスカートのように着こなしている。クラフト感溢れるマルニらしいディテールは、この夢のようなジャングルを思う存分楽しむ秘訣。それは、立体的なニッティングや、風に踊るランダムなニットのパターン、スカートをふわりと浮かせるギャザーの寄せ集めなど様々だ。必需品を納めるための大きなバッグ、砂浜をかけたくなるフラットサンダルといった小物使いもまた、この第2章のストーリーに相応しい。
2019年09月24日ブルマリン(Blumarine)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで2019年9月20日(金)に発表された。花が咲き乱れるハートフルなフラワーストーリーとびきりスイートなブルマリンのランウェイに花が咲き乱れた。今季は最初から最後まで、フラワーモチーフがメインとして用いられている。ミラーボールのようにキラキラと輝くメッシュから透けて見える花のカクテルドレス、ヴィヴィッドピンクの大きなフラワーモチーフをあしらったキャミソールとローズが咲くタイトスカートのコンビネーション、モノトーンのクールなパンツスタイルなど。シフォンドレスに乗せた花は、風を孕んでまるで3Dのように咲いている。そのフェミニンな装いに拍車をかけるレースや刺繍、そしてフリルの表現も見逃せない。胸元やヘムで遊ぶフリルは甘い服の動きに余韻を残す。ライトなカラーパレットも相まって、ハートフルなドレスルックが完成している。“タフさ”も重要、甘いだけが女性じゃない女性らしさは、甘いだけでなく、“タフさ”も重要。ヒョウ柄やスパンコールは、フラワーモチーフでは表現できない艶っぽさや芯の強さの演出している。サファリテイストのシャツやデニムを織り交ぜて、マスキュリンにも手を伸ばした。ランジェリーのようなシルクとレースのキャミソールは、グッと力強くもセンシュアルな一面を連想させるルックだ。大半を占めるドレスルックのシルエットは、タイトなものがほとんど。シフォン素材は立ち止まれば身体のラインを隠すが、歩けば身体のラインにぴたっと添って、女性性を強調する。大胆な肌の見せ方も今季のポイントで、ベアトップやキャミソールのワンピースで思い切りセクシーに着こなすのが主流となった。
2019年09月23日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2020年春夏コレクションがイタリア・ミラノにてプレゼンテーションで発表された。エミリオ・プッチを語る上で欠かせないプリントにフォーカスエミリオ・プッチの2020年春夏コレクションは、歴史を築いてきたダイナミックなプリント柄にフォーカスし、自由でプレイフル、そしてエレガントなスタイルを提案する。その上で、日常生活における3つのシーンを想定した。スポーツシーンでのアグレッシブなヴィヴァラモチーフまずひとつにスポーツシーン。代表的なヴィヴァラモチーフは、レギンスとフ ィット感のあるトップスに透かし彫りで再現されている。ナイロンやジャージーなど機能的かつ実用的なファブリックをベースに配置されるエネルギッシュなプリントは、エレガンスな要素を一切失わず、それでいてアグレッシブだ。デイタイムでのエレガントなチワラプリントもうひとつはデイタイム。カジュアルなサファリシャツは、あえてオールホワイトにすることで無垢で品のあるスタイルで展開する。サマーツイードは、チワラプリントのカラーを織り交ぜて上品なジャンプスーツで。異素材を組み合わせることで、淡いカラーで描くチワラプリントが際立つ。ナイトシーンを彩るヴィヴァラモチーフの魅惑そしてナイトシーンには、とびきりゴージャスな工夫を凝らした。シースルーの素材に落とし込んだヴィバラモチーフは、重なり合うことで柄が立体化されている。繊細な刺繍はスパンコールとともに施され、オールブラックのカクテルドレスの上に、魅惑的なモチーフを浮かび上がらせる。
2019年09月23日トッズ(TOD’S)の2020年春夏コレクションがイタリア・ミラノで2019年9月20日(金)に発表された。トッズだから成せる軽快なレザーの表現朝一番に開催されたショーは、心が浄化されるような爽やかなムードたっぷり。トッズの真骨頂であるレザーもまたそのオーラを纏い、気品に満ちていて、シルクのような滑らかさも、コットンのような軽やかさも表現している。レザーを知り尽くしたトッズだからこそ成せる、エレガントなレザーの世界が今季も繰り広げられる。レザージャケットは、襟下にジッパーを施して故意的に切り込みを入れることで、動きを出した。スカートやコートには、ランダムにサークル状のカッティングを施して、まるでレースのような繊細さを演出。そういった多面的な表情は、マニッシュなスタイルにも、レディライクなスタイルにも万能に適応している。上質なレザーのテクスチャーと共存させたのは、シルクの滑らかさと、プリーツの軽快さ。ミックスすることで、より一層春夏らしい清々しい 表現を可能にした。リブニットは、サイドに大胆なスリットを入れたり、大胆な肌見せを楽しむバックスタイルにしたりして、体の動きとしなやかに連動するよう工夫を凝らしている。足元は、飾りすぎぬよう、抜け感のあるピンヒールサンダルや、スクエアトゥのパンプスを提案。小さなコインケースを連ねたような小さなバッグや、ゴールドのTが輝く小さなショルダーバッグをあわせた。ノーブルな雰囲気に似合うこれらのバッグは、まるでお気に入りのアクセサリーのように何気なく馴染んでいる。
2019年09月23日グッチ(GUCCI)が、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による2020年春夏コレクションをミラノで発表した。
2019年09月23日ジル サンダー(JIL SANDER)の2020年春夏ウィメンズコレクションが2019年9月18日(水)にイタリア・ミラノで発表された。正反対のものから生まれる新しいハーモニージル サンダーのクリーンでノーブルなクリエーションの中に、今季は、正反対のものを組み合わせた。かっちりとしたテーラードジャケットに、流れるラインのフェミニンなドレスをあわせる試みは今季のキースタイルのひとつとなっている。フォーマル定番のネイビーやグレーの厳格な印象は、サイケデリックなパターンで中和されている。序盤に登場した極めてミニマルなアウターやボトムスは、ランウェイが進むごとにクラフトに溢れた表現を伴いだす。シャツは、とろけるように滑らかなシルクのロングドレスとなり、直線が重なる複雑なパターンで構成される。柔らかな光沢をもつリネンや躍動的なプリーツは、素材の遊びで個性的な魅力を放ちだした。後半になると、まるでアートのような装飾が追加されていった。その中で、まずひとつ例を挙げるならダイナミックなラフィアの遊びだ。都会的なセットアップに加えられた、正反対ともいえる野性的なラフィアは、フリンジのように胸元や首元にあしらわれ、その素材の軽やかさから自由な動きを見せている。さっきまで“女性らしい”シルエットを築いていたロングドレスでさえ全く違うテイストとなった。また、自然の風景を描くドローイングプリントや精緻な刺繍、クロシェレースの組み合わせも、洗練されたミニマリズムと重なり合い、穏やかな表情を浮かべている。終盤に登場した古典的なレースの装飾は、最初に見たセットアップと基本軸は同じなのに、荘厳な雰囲気も繊細な雰囲気も抱合していて、多様性に溢れている。ジル サンダーのシグネチャーであるボックスバッグは、レザーやスエードの素材を用い、大小様々なサイズで展開している。クラッチバッグには丸い持ち手を施すことでオブジェのような雰囲気を醸し出した。そして夏らしいバスケットバッグは、六角形に裁断されたオフホワイトのレザーがパッチワークで配されており、クラッチバッグと同じくクラフト感を垣間見るアイテムとなっている。
2019年09月23日マックスマーラ(Max Mara)の2020年春夏コレクションが、2019年9月19日(木)にイタリア・ミラノで発表された。強く生きる女性像を、架空の“女性スパイ”をもとに描くナターシャ・ウォルターの作品から、女性スパイが活躍する架空の映画を描いた今季のマックスマーラ。ナターシャと言えば、女性の社会進出がまだ珍しかった時代に、その在り方を変える作品を発表したフェミニスト作家だ。今季のランウェイでは、彼女を失望させまいと、「007」さながらの快活の女性像が具現化されている。シャープなショルダーのジャケットとベスト、バミューダパンツのスリーピースを筆頭に、軸に置いたのはマニッシュな風貌だ。サファリシャツはタイトなシルエットで、ハーフパンツには揺れ動くアウトポケットを取り付けて、あるいは足元にシースルーのハイソックスをあわせて、強くありつつも女性らしさは忘れない。ジャケットにはエポレットや、古典的トレンチコートに倣う長めのアンブレラヨークを配した。片手にはアイコニックなホイットニーバッグを携えているが、今季はビッグサイズをメインに採用して冒険への準備も万端といったところだ。身体のラインを浮き彫りにする淡いペイズリー柄のドレスは、クラシックなグレンチェックのジャケットと交わることで新たな表情を手に入れた。ペールトーンのカラーパレットも、今季ばかりはフェミニンな印象に留まることなく、序盤から続いたセットアップや、バックスタイルにストラップを取り入れたスポーティなドレスルックにも採用されている。ディテールに目を向ければ、ダブルステッチが走り、ミリタリー感を助長している。ある意味繊細に打ち込まれたステッチは、まるで強い女性像を強調する縁取り線みたいだ。
2019年09月23日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2020年春ウィメンズコレクションがイタリア・ミラノで2019年9月19日(金)に発表された。キーワードから見る“洗練の境地”ミニマリズムを推奨するクリエイティブ・ディレクターのダニエル・リーは、今季、その中でいくつかのキーワードを掲げている。自らの初シーズンでも重要視したセンシュアリティ、ソフトネス、ジェンダーレス、そしてエフォートレスなど。そぎ落とすこと、そしていくつかのキーワードで見えたのは“洗練の境地”だ。ファーストシーズンを進化させたのが、今回のコレクションのため、前回同様のデザインも多々登場している。打って変わって新しい試みは、“自然”へのリスペクトを表現したこと。分かりやすい例で言えば、スカーフをぐるりと巻き付けるホルターネックトップに描いた猿やパイナップルのモチーフだ。また、カラーパレットにはネイビーやブラックのスタンダードカラーとオレンジやアイスブルーのアクセント、そして“タピオカカラー”を採用。ベージュよりもほんの少し白に近い、愛らしい名前のこの色は、私たちがよく知る黒いタピオカの原料の色。つまり自然の色だ。ワードローブや「アルコ」バッグだけでなく、会場床に配されたブランドのアイコニックな編み込み「イントレチャート」にも採用されている。ダニエルがこだわるレイヤリングの手法は、きっと「イントレチャート」をアイコンとしてきたボッテガ・ヴェネタの伝統とも相性がいい。複雑なリブニットはイントレチャートのような編み込みのディテールとレイヤリングを同時に表現している。メッシュニットにビーズを編み込んだタンクトップは、袖と身頃が分解されていて、パーツを組み立てることで1枚のロングスリーブトップスが完成する仕組み。クラフツ感を肌で感じられる1着だ。真骨頂であるレザーは上質で柔らかく、ソフトネスという言葉がぴったりと当てはまる。エポレット付きのマニッシュなレザーコートは、シワ加工によって柔らかさを増し、程よいユーズド感を醸してデイリーユースへの適応性を発揮する。そして最後に「イントレチャート」のデザインの可能性の模索に目を向けたい。今回は進化版として、斜めに編み込む技術が採用されている。模索においては小物の存在も重要で、サンダルは、編み込みによる上質なレザーの程よいボリュームで優しい足当たりを実現し、クッションソールを採用してエレガントさと快適な履き心地を追求。バチカウッドとゴールド、シルバーを太目の「イントレチャート」と組み合わせた新たなクラッチバッグや、より柔らかなレザーを用いた巨大サイズの「アルコ」バッグなども登場する。
2019年09月23日モスキーノ(MOSCHINO)の2020年春夏コレクションが、2019年9月19日(木)にイタリア・ミラノで発表された。ジェレミー・スコットの飛び出すアート!?デザイナーのジェレミー・スコットは、今シーズン“芸術”に目を向けた。招待状は絵の具をのせたパレットと筆のセットで、来場者皆がそのパレットをもって参加する。大勢の“アーティスト”が集うショーなのだから、ジェレミー・スコットも気合を入れて、とびきり大きな金色の額縁を、会場のランウェイのスタート口と中央部分に用意した。モデルたちは、まるで絵画の世界から飛び出すように、その額縁をくぐって闊歩していく。“アーティスト”たちも納得のアートの世界は、大胆な筆致の現代アート風から、キュビズムの世界を思わせるものまでジャンルは様々だ。色彩豊かにドレスやスーツを彩っていく。今回のジェレミーが提案した“芸術”は、ジャンルレスなテクニックで描く過去に類を見ないゴージャスな大作のようだ。蝶々の羽根のように広がった袖や歪なシルエットのドレスは、まるで立派な彫刻。ふんわり広がる袖や極端に膨らんだバルーン型のスカートなどは、陶芸を連想させる。モノクロで女性の裸体を描いた写生絵画は、きちんと額縁に納めてドレスに仕立てた。“芸術”は絵画だけでなく、音楽へも派生する。大きなチェロのドレスやバイオリンのクラッチバッグなどクラシック音楽に欠かせない弦楽器が登場したかと思えば、ベルベットやドットのタイトドレスなどスペインの情熱に溢れる伝統的フラメンコものぞかせる。セピア色に色褪せた古い楽譜は、ドレスに落とし込み、音楽をファッションに転換させている。ベースには、きわめてクラシカルな表現も多い。肩の強調したジャケット、バッスル風のドレス、コルセットのディテールなどがその好例だ。そして前述した“壺”のような大きく膨らんだ袖も中世ヨーロッパの貴族たちを真似てのことかもしれない。その中に、闘牛士やオリエンタルな表現など国境をまたぐ表現もプラスしている。
2019年09月23日アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで2019年9月19日(木)に発表された。心躍るバカンスムードたっぷりの2020年春夏コレクションバカンスムード満点の今季のアンテプリマは、心が躍るようなワードローブのオンパレードだ。オフショルダーのニットセットアップ、大胆なスリット入りのホルターネックワンピース、ラフィアで編んだ爽やかなウエストマークがポイントのロングスカートなど、リゾート感たっぷりの要素を挙げればきりがない。色彩溢れるテキスタイルは、マルチストライプやボタニカルパターンなど。さらに、シースルーの軽やかなメロディーと、フリンジやアコーディオンプリーツのアップテンポなリズムが加わっていく。上品な光沢をもつリネンや、メッシュ、クロッシェレースの共演も楽しげだ。特に目に留まったのは、マルチボーダーのジャンプスーツに、シースルーまたはメッシュがハイブリッドされたチュニックやワンピースをレイヤードするスタイリング。陽気で快活なスタイルをフェミニンなベールで覆って、愛らしい女性像を浮き彫りにしている。手元にはアンテプリマのアイコニックなワイヤーバッグを携えた。あるいは、リゾートを思い切り楽しめるようにと、アクティブな人に向けた便利なウエストバッグも提案している。
2019年09月23日アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)の2020年春夏コレクションが、ミラノファッションウィーク中の2019年9月18日(水)発表された。“エレガンス”を根底に日常を謳歌する女性像カジュアルからドレッシーまで、日常を謳歌する女性のあらゆるスタイルを描くようにランウェイを構成したアルベルタ フェレッティの2020年春夏コレクション。極めてマニッシュなルックから甘くセンシュアルなルックまでが揃う中、今季も変わらず根底に置いたのは“エレガンスであること”だ。特に目に留まったのは、技巧的なディテールの数々。シースルーのカクテルドレスにはビジューがドラマティックに施される一方、スエードのシャツには小さなスタッズや編みの刺繍が規則正しく並ぶ。クラシカルなケープ風のクロップド丈トップスには、揺れとともに光を浴びて煌めくビジューを配した。レザーパッチワークのセットアップ、カットワークと刺繍を施したブラウスやドレスも繰り返し登場している。今季はボトムスのバランスも面白く、クロップド丈のトップスには、レトロ感漂うブーツカットを組み合わせた。肩を抜いて着るクリーンなシャツやボヘミアンなブラウスは、ハイウエストのタック入りパンツでウエストマークとともにスタイリングしている。ミニスカートやショートパンツも同様、ハイウエストの持ち味を思い切り活かして着こなす。思い切りマニッシュに舵を切るわけでもなく、ナードな印象でもないこれらのルックは、エレガンスという言葉がしっかり当てはまっている。赤、オレンジ、パープル、イエローなどの鮮やかな色味と、サイケデリックなテキスタイルの混合は70年代のムードを漂わせると同時に、野性味を加えている。サロペットやセットアップに、タイダイ染めを提案しているのも印象的だ。こうして生まれた個性は、古典的なエレガンスを多角的かつモダンに昇華させる。
2019年09月22日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下:USJ)は、2019年から2020年に向けてのカウントダウンイベント「ユニバーサル・カウントダウン・パーティ2020」を、2019年12月31日(火・大晦日)の19時から2020年1月1日(水・元旦)の午前2時まで開催する。本イベントの入場チケットとなる「パーティ・パス」の先行販売は、9月12日(木)よりスタート。一年を締めくくるUSJのカウントダウン・パーティ1年の締めくくる「ユニバーサル・カウントダウン・パーティ」は、3,500発以上の色鮮やかな花火が打ち上がる“カウントダウン・モーメント”や、最長26時間のアトラクション乗り放題が楽しめる、この日だけのスペシャルイベント。2019年の人気ショーが一夜限りの特別バージョンで復活毎年恒例の豪華ラインナップに加え、2018年に初めて実施された“一夜限りの特別版シーズン・イベント”が内容を一新して復活。これは、2019年にUSJで開催された数あるショー・エンターテイメントの中から、それぞれのシーズンを代表する演目を厳選し、文字通り一夜限りの特別バージョンとして披露するというものだ。例えば、ゲストが主役となって楽しめる参加型エンターテイメント「ワールド・ストリート・フェスティバル」や、パークの夏を水と雪で大いに盛り上げた「エクストラ・クール・サマー」、ゾンビたちと一緒に踊る「ハロウィーン・ホラー・ナイト」、2019年は大幅に内容をリニューアルして行われるクリスマスイベント「ユニバーサル・クリスタル・クリスマス」など、USJの1年間を詰め込んだ贅沢な内容となっている。開催概要「ユニバーサル・カウントダウン・パーティ2020」開催日時:2019年12月31日(火・大晦日)19:00〜2020年1月1日(水・元旦)2:00※イベント当日の通常営業は17:00で終了。※通常営業時間は「パーティ・パス」での入場不可。※「ユニバーサル・カウントダウン・パーティ2020」は「パーティ・パス」でのみ入場可能。※1月1日(水・元旦)の2:00以降は、同日に有効な各種「スタジオ・パス」もしくは「パーティ・パス」でも入場可能。<チケット>価格:[単体販売]・「パーティ・パス」12,900円(税込)[セット販売]・「パーティ・パス+特別エクスプレス・パス」22,100円(税込)・「パーティ・パス+特別エクスプレス・パス+特別鑑賞エリア入場券」26,200円(税込)※ラグーンのカウントダウン・モーメントを特別鑑賞エリアから鑑賞可能。・「パーティ・パス+特別エクスプレス・パス+特別鑑賞エリア入場券(VIPシート)」32,300円(税込)※グラマシーパークでのカウントダウン・モーメントをVIPシートから鑑賞可能。・「パーティ・パス+カウントダウン・パーティ・ビュッフェ+特別鑑賞エリア入場券(ラグーン」■販売場所・クラブ・ユニバーサル会員限定先行発売発売日:2019年9月12日(木)〜販売窓口:公式WEBサイト・ローソン先行販売発売日:2019年9月13日(金)〜販売窓口:ローソンチケット プレリクエスト・一般発売発売日:2019年9月17日(火)〜販売窓口:公式WEBサイト、ローソンチケット(WEBサイト)、店頭のLoppi(パーティ・パスのみ)などHARRY POTTER characters, names and related indicia are © & ™ Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR. (s19)Despicable Me, Minion Made and all related marks and characters are trademarks and copyrights of Universal Studios. Licensed by Universal Studios Licensing LLC. All Rights Reserved.TM & © 2019 Sesame Workshop© 2019 Peanuts Worldwide LLC© 1976, 2019 SANRIO CO., LTD.APPROVAL NO. EJ9091102TM & © Universal Studios & Amblin EntertainmentTM & © Universal Studios.All rights reserved.
2019年09月20日バーバリー(BURBERRY)が、ロンドンで2020年春夏コレクションを発表した。© Courtesy of Burberry© Courtesy of Burberry
2019年09月18日ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)が2020年春夏コレクションを発表。
2019年09月17日妊娠がわかってから、とにかく雑誌やウェブを見るとなんでも片っ端からグッズをそろえてしまいたくなった私は、買いたい気持ちを抑えるのが大変でした。買いたい気持ちを抑えるためにとにかく悩む期間を設けるのですが、悩んで悩んで悩んだあげく結局買わず、そしてなんとかなったグッズを紹介します。 かわいいデザインがいっぱい! 「スリング」かわいい模様や色で、見ているだけでうれしくなってしまうデザインがいっぱいのスリング。抱っこひもより取り外しも簡単そうで、持ち運びが便利そうなのも魅力です。けれど、結構、お高い……。お手頃価格のスリングもあるのですが、使える期間を考えると、抱っこひもで代用してしまいたくもなります。わが家では結局スリングは買わず、新生児から使えるベビービョルンの抱っこひもを使うことにしました。私の場合、デザイン的に「欲しいなあ」と思うことはあっても、実質的に困ることは特にありませんでした。 友人にすすめられた「鼻吸い器」赤ちゃんの鼻水を簡単に吸い取ることができる「鼻吸い器」。友人に「便利だよ!」と言われて買おうか迷ったものの1つです。しかし、なんだか扱うのが怖かったことと、近くに小児科や耳鼻咽喉科があり、困った場合はすぐに病院にかけこむことができたので必要に迫られることもありませんでした。鼻炎がひどいお子さんなどがいらっしゃる場合は家にあったほうが便利だと思いますが、風邪などのために必ず買う必要はないかなと思いました。 とにかく暖かそう「ベビーカー用足カバー」「ベビーカー用足カバー」夏に生まれた娘なのですぐには必要なかったものの、とにかく長い間、買うのを悩んだのがベビーカーに取り付ける「ベビーカー用足カバー」です。保温性抜群そうに見えるカバー。冬には必需品のように思えます。一方で、赤ちゃん用毛布やアフガンを出産祝いにもらっており、これを駆使すればなんとかなるような気も……。そんなことをずっと考えていました。スリング以上に高い「ベビーカー用足カバー」。そこで、寒くなった際に出産祝いにもらったアフガンを巻き、その上に毛布をかけて外出してみたら、まったく問題なく外出できました。ちょっと暑くなれば、毛布をとることで調節もできたので、結果的に買わなくてよかったかもしれないと思いました。 友人から貸してもらってなんとかなったグッズもたくさんあります。借りずに自分でそろえたい、と思ってしまうこともあるのですが、実際、使う期間が短い場合が多いので、買ってしまってから買わなくてよかったな……と思うこともしばしば。子どもの年齢が近い先輩ママさんが知り合いにいるのであれば、まずは貸してもらえるか聞いて見るのもいいと思いますよ。著者:ヒロコ ラメッシェ4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。
2019年09月14日サポートサーフェス(support surface)の2020年春夏コレクションが、2019年9月10日(火)に発表された。ブレることの無い“軸”のある服作りショーの舞台となったのは、東京国立博物館 表慶館。デザイナー研壁宣男が切望したというこの歴史ある建造物での開催は、2019年春夏コレクションに次ぐ、2度目となる。今シーズンのキーワードになったのは「Vanishing point」。直訳すると“消点”という意味を持つこの言葉は、一方で、デザインの“起点”のような意味も持つのではないか。研壁はそんな思いを巡らせながら、デザインの“起点”となるようなブレることのない軸を意識して、シルエット作りに取り組んだ。構築的でありながら柔らかなニュアンスを持つシルエット研壁が生み出すデザインの軸となっているのは、構築的なディテールを備えつつも、人が動いた時に柔らかなニュアンスを孕むように設計したシルエット。洋服を纏った女性の動作によって生まれる布の動きを想定し、フォルムを作り込んでいる。たとえば、ノーカラーのシャツドレスは、一枚の布を身体に覆い被せたかのようなビッグシルエットでありながら、サイドに丸みを帯びた深いスリットを入れることで、裾が軽やかに揺れ動くように仕立てている。ドット柄のパンチングを施したアシンメトリーなブラウスは、細やかなプリーツが腕の動きによって異なる表情を生み出し、エレガントなムードを放つように設計した。透け感のあるテキスタイル透け感のあるテキスタイルを起用しているのも今シーズンのポイント。歩くたびに空気をふわりと含むキュプラのシャツドレスや、格子柄のパフスリーブブラウス、バックスタイルにレース生地を配したジャケットから、素肌を覗かせることにより、フェミニティ薫るスタイルに仕上げている。研壁があまり使用することのない新鮮なボーダー柄トップスにも、シースルーのファブリックを織り交ぜた。多彩なパターンや鮮やかなカラーコレクションにリズムを生むのは、多彩なパターンや鮮やかなカラー。千鳥格子のハイウエストスカートや煌めきを纏ったマルチストライプのパンツ、カラフルな花柄のシャツドレスなどが、ランウェイに華を添える。レッド、ブルー、ピンクなど様々なカラーのフリンジを組み合わせたノースリーブワンピースも、存在感を放っていた。遊び心溢れる小物遣いコーディネートにアクセントを加える小物使いにも注目。スタイリッシュなパンツスタイルにも、上品なスカートスタイルにも、足元には一貫してスニーカーを合わせて、アクティブなムードを演出している。ブラウン、モノトーンといったベーシックカラーのパンツやワンピースには、クリア素材のベルトを取り入て、遊び心溢れるスタイリングに仕上げた。
2019年09月13日『四柱推命2020 開運ラッキーカラー』講座が開催決定!2019年11月30日(土)、セブンアカデミーにおいて、1日講座『四柱推命2020 開運ラッキーカラー』が開催される。占術師の杉本蘭華が、生年月日、時間、星の作用から、2020年のラッキーカラーを導く。開催時間は14:30から15:30まで。ラッキーカラーのお守りと、開運四字熟語のお土産付きで、受講料はセブンアカデミー会員が3,850円、一般が4,620円。受講予約は、セブンアカデミーのウェブサイトにて受け付けている。ラッキーカラーの財布やネイルなどを身に付けて、2020年は幸せな1年を目指してみてはいかがだろうか。鑑定歴30年以上の杉本蘭華占術家 杉本蘭華の父は、故・杉本巖(大阪芸術大学短大部助教授)。幼い頃から四柱推命、家相、気学の指導を受けて育ち、現在は個人鑑定、企業へのコンサルタント、講演、テレビ・ラジオ出演など幅広い分野で活躍している。30年以上の鑑定歴を誇り、プロの占術家の育成にも務めている。読売・日本テレビ文化センターや大阪よみうり文化センター、朝日カルチャーセンターなどにおいて講師として活躍。著書には『当たる!手相』、『九星開運暦 一白水星』などがある。(画像は杉本蘭華 OFFICIALサイトより)【参考】※セブンアカデミー※杉本蘭華 OFFICIALサイト
2019年09月13日ドラマ「偽装不倫」の注目俳優・瀬戸利樹が、「あなたと暮らす」をテーマに2020年カレンダーを発売することになった。1995年10月7日生まれ、千葉県出身の瀬戸さん。ドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」で俳優デビューし、「仮面ライダーエグゼイド」や「都立水商! ~令和~」など数々のドラマ、映画に出演。この夏、ドラマ「偽装不倫」に仲間由紀恵演じる葉子の不倫相手であるプロボクサー・八神風太役で出演し、ドラマの盛り上がりもさることながら、ピンク色の髪をトレードマークに鍛え上げられた肉体と子犬のような笑顔のギャップで視聴者を魅了している。今回のカレンダーは「あなたと暮らす瀬戸利樹」をテーマに、朝の起き抜けから料理を作る姿、ゲームをして遊んでいる姿、商店街で一緒にお買い物…といった、日常の瀬戸利樹を垣間見える写真が盛りだくさん。また、夜の街を歩くカットや、ピンクの髪を生かしたモード&ポップな撮影など、現在の瀬戸さんをとらえた貴重なカットを収めた、32ページにわたるブックスタイルのカレンダーとなっている。瀬戸さんは、「カメラが彼女だと思っていろんなシチュエーションを撮りました! この髪色を写真に収めるという意味でも貴重なカレンダーになると思うので、楽しみにしてもらえたらなと思います。イベントもあるので是非、遊びに来てください!」とコメントを寄せている。「瀬戸利樹カレンダー2020(仮)」は10月26日(土)より発売(※一部、発売日が異なる地域あり)。(text:cinemacafe.net)
2019年09月11日赤ちゃんを迎える準備は、なにかと大きいアイテムもあり、お金もかかりますよね。そこで今回は、買わなくてもよかった&レンタルでよかったと個人的に感じたベビー用品を紹介します。 レンタルで十分?「ベビーベッド」赤ちゃんを迎える際の準備として、ベビーベッドは重視するアイテムの1つではないでしょうか。ところがこのベビーベッド、使う期間が意外に短く、わが家は生後3カ月で卒業してしまいました。 なぜなら、2~3時間置きの授乳やおむつ替えのしやすさや、寝かしつけの際のベットに下ろした瞬間に泣き出す、通称「背中スイッチ」の対策など、大人の布団で添い寝したほうが断然楽だと感じたからです。ベビーベッドは、安い買い物ではないので、わが家の場合はレンタルでよかったと感じました。 使いどきがわからなかった「バウンサー」ベビー用品で私が一番使わなかったアイテムがバウンサーです。赤ちゃんが泣いているときやグズっているときに乗せると、揺りかごのように揺れて落ち着くという育児アイテムですが、わが子にはあまり効果がありませんでした。 寝返りをするようになってからは、バウンサーに乗せると、わが子は動きたがって泣き出し、結局のところ使用したのは2~3度だけ……。使い方や使いどきがいまいちわからず、まずはレンタルで試してから購入すればよかったと感じたアイテムでした。 あとから買えばよかった「新生児用の靴下&ミトン」赤ちゃんの衣類で使わなかったものは、新生児用靴下とミトンでした。新生児のころは外出する機会もあまりなく、外出してもおくるみに包んでいるうえに、靴下はすぐに脱げてしまい、退院の際に病院から自宅へもどる数十分の間しか使いませんでした。 顔をひっかくクセのある赤ちゃんなら、ミトンは必要かもしれませんが、顔をひっかくクセのなかったわが子にはあまり必要ありませんでした。状況に応じて、あとから買い足せばよかったと思ったアイテムでした。 本当に役立つ育児アイテムももちろんありますが、なかには赤ちゃんが生まれてから必要に応じて買い足しても間に合うアイテムもあります。使う期間が短いものなどは、レンタルも利用するとムダがなくていいですね。著者:上原りな一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は、手芸、映画鑑賞、ネットサーフィン。
2019年09月09日「昨年購入したアイテムや、長く着たいと思い奮発して購入したアイテムはまだまだ今年も着られるとしても、2年以上前に購入したプチプラアイテムってどれくらい着ていますか?」この質問、周囲の方に聞かれることがとても多いです。「プチプラ服」=「すぐ着られなくなる」と思われがちですが、UNIQLOのアイテムは質が良く、一昨年のアイテムも十分着られます。今回は、UNIQLOで購入してよかったアイテムBEST3、「UniqloU」のTシャツ、スマートスタイルアンクルパンツ、ノースリーブブラウスをご紹介。一昨年のコーディネートと今年おすすめのコーディネートを見比べながらお届けします。■UniqloUTシャツ袖を通すたびに購入してよかったと実感するアイテムは、Uniqlo UのTシャツです。UNIQLOではいろいろな素材でTシャツが展開されていますが、Uniqlo UのTシャツはハリ感があり一枚でさらっと着てもきれいに決まります。UNIQLOの最大の魅力は色の展開が豊富なこと。ベーシックカラーに加えてシーズンごとに少しずつ異なるニュアンスカラーが楽しめます。2年前は、トレンドだったグレンチェック柄に合わせてキレイ目なスタイリングをしていました。また、グレーベースのパンツやネイビーのジャケットに合わせてベーシックカラー×ニュアンスパープルのスタイリングが旬でした。今年は色をたっぷり楽しみたいので、ボトムスはパープルに近いブラウンを選び、ニュアンスカラー同士の旬なワントーンコーデに。縦のラインがきれいに作れてスタイルアップ効果も抜群です。■スマートスタイルアンクルパンツパンツコーデの際、ヘビロテ率ナンバー1のアイテムはUNIQLOのスマートスタイルアンクルパンツです。太ももがゆったりしていて、裾に向かって細くなるパンツは、着瘦せ効果抜群。トレンドに左右されないシンプルさが、トップスのデザインに品良く馴染んでくれるので重宝しています。どんなトップスにも馴染むアンクルパンツは、2年前はレースブラウスとコーディネートしていました。ホテルランチや仕事の際にもきれいに決まるのが魅力です。今年はカジュアルコーデがトレンドの軸になっています。スニーカーと合わせたり、きれい目アイテムをカジュアルダウンして楽しむと良いでしょう。バッグやシューズ、アクセサリーで差し色を加え、上品カジュアルコーデを楽しむ予定です。■ノースリーブブラウスUNIQLOは、金曜日から日曜日までの間に期間限定で一部アイテムの価格を下げるセールを行なっています。さらにシーズンの終わり頃になると、サイズの揃っていないアイテムを値下げして販売しています。セール価格で購入する時のポイントはふたつ。ひとつ目はシルエットがシンプルであること。ふたつ目は差し色になるような色を選ぶことです。私はこのブラウスをセールで990円で購入しました。シルエットはベーシックですが、色がポイントになってくれるのでとても重宝しています。2年前の夏の終わりは、シンプルなドレープパンツ(こちらもUNIQLOです)を穿き、きれい目なコーディネートを楽しんでいました。マスタードイエロー×ホワイトの配色は色のバランスが良く、上品に目立ちます。今年ボトムスに取り入れたいのは、柄アイテムのスカートです。中でも旬のレオパード柄は今年らしさ満点。たっぷりと長いものなら、より今っぽく着こなせます。■同じアイテムで雰囲気をアップデート!もちろん着る頻度で生地が劣化してしまうものもありますが(それだけ重宝した、という証ですね!)、長く楽しめるアイテムをUNIQLOで見つけることは十分可能です。そして同じアイテムでも、そのときの「気分」や「なりたいイメージ」でどんなスタイリングにするかを考え、それを自由に楽しめるのがファッションの魅力です。過去の写真を見返して、「自分史」を振り返りるのも楽しいものです。少しでも今秋のコーデの参考になれば幸いです。
2019年09月07日エズミ(EZUMi)の2020年春夏コレクションが、2019年9月3日(火)に発表された。タイトルは「Untitled:0339」。サンティアゴ・カラトラバの建築から着想デザイナー・江角泰俊がJALの新制服を手掛けたことでも話題を集めているエズミ(EZUMi)が、2年ぶりにファッションショーを開催。今シーズン、インスピレーションの源となったのは、サンティアゴ・カラトラバが手掛ける建築や彫刻作品だ。彼は人体構造、骨、鳥の翼など自然界の理にかなった構造形状から発想した建築作品でその名を馳せるスペインの建築家・構造家である。ベルトやドローコードを多用デザイナーの江角は、サンティアゴ・カラトラバの建築や彫刻作品における構造表現や、力のつり合いからインスパイアされた構造やディテールを、コレクションピースに落とし込んだ。具体的にはベルトやドローコードなど布をつる力を持つディテールを洋服に取り入れることで、独自のシルエットを生み出している。たとえば、コントラストを効かせたバイカラーのブラウスにはドローコードを組み込むことで、ウエストとスリーブをぐっと絞った。江角が得意とする美しいプリーツを取り入れたワンピースも、胸元にベルトをぐるりと巻き付けることで新鮮な表情を加えている。グラフィカルなチェック柄また、サンティアゴ・カラトラバの作品が持つ形態の反復による強いビジュアルは、グラフィカルなチェック柄で表現。3種類のチェックを組み合わせ、トレンチコートやドレープスカートなど多彩なアイテムに取り入れることで、コレクションをリズミカルに仕上げている。チェック柄を構成する鮮やかなカラーは、アートディレクターの多田明日香が手掛ける、人間の骨格を押し花で表現したアート作品にもインスパイアされたもの。マジェンダ、イエロー、グリーンなど豊かな色彩を織り交ぜている。
2019年09月06日アキコアオキ(AKIKOAOKI)の2020年春夏コレクションが、2019年8月30日(金)に発表された。現代のユニフォーム×東洋の民族衣装今シーズン、デザイナーの青木明子が取り組んだのは、以前から服作りのベースとしていた“ユニフォーム”に、東洋の民族衣装の要素を加えるというアプローチ。現代社会を生きる人々ならば誰でもそのシルエットが思い浮かぶテーラードジャケットやYシャツといった“ユニフォーム”を、それとはかけ離れた存在である東洋の民族衣装と掛け合わせることにより再構築した。一枚の布から生み出されるシルエットを意識コレクションのベースとなったのは、グレンチェックのテーラードジャケットや、ピンストライプのシャツなどマスキュリンな“ユニフォーム”たち。そこに、東洋の民族衣装から着想を得て、一枚の正方形の布から生み出されるドレープやボリューム感を意識したディテールを落とし込み、フェミニンなピースに仕上げている。例えばブラックのシャツは、歩くたびに空気を含み、裾が美しく揺れ動くドレスに姿を変えている。グレンチェックのテーラードジャケットも、ボリューミーなドレープを取り入れたオールインワンに再構築された。青木が今まで意識してきた西洋の構築的な服作りから脱却し、一枚の布を身体に巻き付けて服を創り出すような東洋的なアプローチを試みたという。男性的な“ユニフォーム”にフェミニティをプラスまた、下半身に布をたっぷりと使いつつも、胸元やサイド、バックスタイルを大きく開けて肌を露出させることで、フェミニティをプラス。ウエストにリボンやテープを結んだり、コルセット風のベルトを配したりと、青木が得意とするディテールを取り入れることで、男性的な“ユニフォーム”を女性的なシルエットへと昇華する手法も見て取れた。フューチャーリスティックな演出披露の舞台となったのは、宇宙を意識したフューチャーリスティックな空間。強いライトが差し込む真っ白なフロアに、鏡面を配した柱状のモニュメントが立ち並んでいた。またRMK(アールエムケー)とのコラボレーションによるメイクアップも、ブルーのアイシャドウやホワイトのアイラインを駆使した未来的な仕上がり。フューチャーリスティックな演出で、民族衣装をコンセプトとしたコレクションピースを引き立たせた。
2019年09月02日