くらし情報『ジル サンダー 2020年春夏コレクション - ミニマルとクラフト、対比から見る新の魅力』

2019年9月23日 14:20

ジル サンダー 2020年春夏コレクション - ミニマルとクラフト、対比から見る新の魅力

ジル サンダー 2020年春夏コレクション - ミニマルとクラフト、対比から見る新の魅力

ジル サンダー(JIL SANDER)の2020年春夏ウィメンズコレクションが2019年9月18日(水)にイタリア・ミラノで発表された。

正反対のものから生まれる新しいハーモニー
ジル サンダーのクリーンでノーブルなクリエーションの中に、今季は、正反対のものを組み合わせた。かっちりとしたテーラードジャケットに、流れるラインのフェミニンなドレスをあわせる試みは今季のキースタイルのひとつとなっている。フォーマル定番のネイビーやグレーの厳格な印象は、サイケデリックなパターンで中和されている。

序盤に登場した極めてミニマルなアウターやボトムスは、ランウェイが進むごとにクラフトに溢れた表現を伴いだす。シャツは、とろけるように滑らかなシルクのロングドレスとなり、直線が重なる複雑なパターンで構成される。柔らかな光沢をもつリネンや躍動的なプリーツは、素材の遊びで個性的な魅力を放ちだした。

後半になると、まるでアートのような装飾が追加されていった。
その中で、まずひとつ例を挙げるならダイナミックなラフィアの遊びだ。都会的なセットアップに加えられた、正反対ともいえる野性的なラフィアは、フリンジのように胸元や首元にあしらわれ、その素材の軽やかさから自由な動きを見せている。

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