JR東日本は27日、京浜東北線大井町駅へのホームドア導入の検討について発表した。国や東京都、品川区の協力を得ながら導入に関する設計を進めるとのこと。この取組みは、同社の「グループ経営構想 V ~限りなき前進~」における今後の重点取組み事項「ホームドア第2期整備計画の策定」の一環で実施される。ホームドア整備はこれまでおもに山手線で実施され、2014年度末までに計18駅、2015年度までに大規模改良予定駅を除く23駅で使用開始予定とされている。山手線以外の駅へのホームドア整備については、「乗降人員や目の不自由なお客様のご利用が多い駅を優先に推進していく」(JR東日本)とし、バリアフリー法にもとづく基本方針などに示された考え方を踏まえ、国や関係自治体と協議を重ねてきたという。今回、ホームドア導入の検討が発表された京浜東北線大井町駅は1面2線の島式ホームを持つ駅で、ホームドア(可動式ホーム柵)は10両編成分となる。なお、JR東日本は「ホームドア第2期整備計画の策定」にて、ホームドアの導入拡大に向けたコストダウンの徹底も掲げている。工事費圧縮や工期短縮などにより、山手線の整備費用との比較で約2割のコストダウンをめざすという。
2014年11月27日JR東日本八王子支社は26日、大みそかから元日にかけて首都圏で実施される終夜運転と、初詣・初日の出に便利な臨時列車について発表した。首都圏の各線区は12月30日から1月4日まで、休日ダイヤで運転される。大みそかの終夜運転は、中央線 (東京~高尾間20~40分間隔、全区間各駅停車)をはじめ、山手線(内回り12分間隔、外回り10分間隔)、京浜東北・根岸線(大宮~桜木町間30分間隔、桜木町~大船間60~80分間隔)、中央・総武線各駅停車(中野~千葉間20~40分間隔)、埼京線(大崎~大宮間60分間隔、りんかい線と直通運転)、京葉線(東京~海浜幕張間15~30分間隔、海浜幕張~蘇我間・東京~西船橋間45分間隔)、総武本線・成田線(千葉~成田間60分間隔)など、首都圏の各線区で実施される。湘南新宿ライン・横須賀線(大宮~逗子間、一部列車は小山駅まで)でも30~60分間隔で終夜運転が行われ、高崎線は上野~籠原間で深夜時間帯に上下2本ずつ運転(大宮駅で高崎線から湘南新宿ライン逗子方面へ接続)。常磐線は深夜時間帯、綾瀬~我孫子間で各駅停車が上下2本ずつ運転され、東京メトロ千代田線と直通運転を実施する。成田線我孫子~成田間でも深夜時間帯に上下2本ずつ運転される。中央線・青梅線では、元日未明から初詣・初日の出に便利な列車も運転。世界文化遺産の富士山エリアへ直通する快速「新春富士山初詣号」(全車指定席)は、485系「いろどり」を使用し、下り列車は新宿駅を元日早朝4時20分に発車して中央本線・富士急行線経由で河口湖駅へ向かう。上り列車は河口湖駅14時13分発・新宿駅16時23分着となる。E257系(5両編成)を使用し、房総半島へ向かう臨時の特急列車も設定される。特急「犬吠初日の出1号」は高尾駅1時33分発・銚子駅4時19分着、特急「外房初日の出1号」は高尾駅2時11分発・千倉駅5時26分着、特急「外房初日の出2号」は千倉駅9時32分発・高尾駅13時20分着とされている。これらの列車を利用したびゅう旅行商品も発売されるとのこと。青梅線では元日未明から、拝島大師本覚院や塩船観音寺、武蔵御嶽神社への初詣に便利な臨時列車を立川~御嶽間で上下3本ずつ(立川~青梅間は各駅に停車し、青梅~御嶽間は快速運転)運転。加えて、拝島駅から立川駅への上り列車も2本運転される。
2014年11月26日JR西日本は2015年1月1日のみ有効な「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2015」を発売する。当日に限り、山陽新幹線・在来線特急列車を含むJR西日本全線、智頭急行線全線、JR西日本宮島フェリーが乗り放題になるお得なきっぷだ。普通車用きっぷ・グリーン車用きっぷの2種類あり、普通車用きっぷは普通車指定席、グリーン車用きっぷはグリーン車または普通車の指定席をそれぞれ4回(4列車)まで利用できる。座席指定を受けずに乗車する場合は普通車自由席利用となる。2015年1月1日午前0時から24時間有効で、1月2日にまたがる場合は午前0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効(大阪地区の電車特定区間内では最終電車まで有効)。発売額は普通車用が大人1万5,430円、子供3,090円、グリーン車用が大人1万7,490円、子供5,140円。子供のみの使用はできない。JR西日本のおもな駅のみどりの窓口またはおもな旅行会社にて、12月11~30日に販売される。
2014年11月25日2015年3月のダイヤ改正で消える列車の中に、特急「はくたか」がある。愛称は北陸新幹線に引き継がれるけれど、北越急行「ほくほく線」を走る在来線特急列車としては終了。在来線規格で最速の160km/h運転も終わってしまう。栄光の特急「はくたか」が走るほくほく線のダイヤを讃えよう。ほくほく線は六日町駅(新潟県魚沼市)と犀潟駅(新潟県上越市)を結ぶ路線だ。国鉄時代に東京から北陸方面への短絡ルートとして建設されたけれど、国鉄の赤字問題によって建設が中断。その後、田中角栄氏の肝いりで第3セクター化され、建設を再開した。北陸新幹線の計画が進まなかったため、上越新幹線から乗り継ぐ特急列車用ルートとして、高速列車対応路線として整備された。こうした経緯から、特急「はくたか」はほくほく線を経由するけれど、多くの列車が起点の六日町駅と終点の犀潟駅を通過してしまう。全区間通過する列車は、時刻表から復元するダイヤに反映されない。そこで今回は、ほくほく線だけではなく前後の区間(上越線越後湯沢~六日町間、信越本線犀潟~直江津間)も組み込み、それぞれの区間を走る普通列車も入力した。列車ダイヤ描画ソフト「Oudia」は普通列車の運行時間をもとに駅間を決定するため、ほくほく線以外の普通列車も入力しないと駅間を正しく表示できない。赤い線が特急「はくたか」、青い線が快速列車だ。やはり赤い線が目立つ。北陸方面から上越新幹線へ接続するために建設された路線だと実感する。しかし、普通列車も日中はほぼ1時間ごとに走っているから、地元の人々にも便利な運行計画になっているようだ。ほくほく線は単線だが、前後の上越線と信越本線は複線だ。特急「はくたか」は上越線の区間内ですれ違い、運行頻度を高めている。ほくほく線内では駅間ですれ違う部分もあり、これは信号場が設置されているからだ。「はくたか」の運行本数を増やすために、魚沼丘陵~美佐島間に赤倉信号場、十日町~まつだい間に薬師峠信号場、まつだい~ほくほく大島間に儀明信号場が設置された。それぞれの区間ですれ違いが設定されたおかげで、「はくたか」の運行本数と普通列車の運行本数を確保している。普通列車のスピードも速い。「はくたか」の運行の邪魔にならないように、先行する場合は追い越される駅まで最速で逃げきり、すれ違う場合も先に到着して待たなくてはいけない。そのため、ほくほく線の普通列車に使用されるHK100形電車は最高速度110km/h、起動加速度は3.0km/h/sという高性能車両になっている。「はくたか」用の681系・683系電車の起動加速度は1.8km/h/sだから、同時に発車した場合、時速100kmに到達するまではHK100形のほうが先行できる。HK100形の加速力を考慮すると、ほくほく線の楽しさは一気に通過する特急「はくたか」より、ダイヤ上で「はくたか」に絡む普通列車のほうが上回るかもしれない。普通列車を乗り継ぎ、すべての信号場で停車体験をしたら楽しそう。そんなときはぜひ、列車ダイヤを作って参考にしよう。信号場ですれ違う列車がひと目でわかるだろう。
2014年11月23日JR西日本は12月13日から2015年3月末まで、JR神戸線六甲道駅にて昇降式ホーム柵の試行運用を実施する。実施場所は六甲道駅の上り内側線3番のりば。試行運用を通じ、編成による車両数や扉の枚数の違いに対応する機能や操作、到着から発車までの連続動作、乗降客の流動への影響などを確認するという。昇降式ホーム柵は、ホームドアの代わりにロープを張り、ホームからの転落防止を図る設備。扉の枚数が異なる車両にも対応できるとして、JR西日本が開発を進めており、昨年12月から今年3月にかけてJRゆめ咲線桜島駅で試行運用を実施した。今回は桜島駅での試行結果とその後の評価を踏まえ、列車の停止範囲のみホーム柵を開く機能の追加や支障物センサの検知機能の改良など、いくつかの機能改善を施して試行運用に臨むとしている。
2014年11月20日1964年に東京~新大阪間が開業した東海道新幹線は、2014年をもって満50周年を迎えた。10月1日に東京駅で行われた記念イベントも記憶に新しい。その昔、「時速250キロ」と歌われる新幹線の歌があったが、1964年の開業当初はもっと遅く、最高速度は時速200kmだったという。長らく続いた時速210kmでの運転はその翌年、1965年からのことで、歌にある「時速250キロ」を凌駕するのは1992年の「のぞみ」登場まで待たなければならない。1964年といえば、新幹線開業もさることながら、東京オリンピックも大きなニュースとなった。50年前の東京オリンピックは10月10日に開幕し、10月24日まで開催。同年10月1日に開業した東海道新幹線は、オリンピックに辛うじて間に合ったことになる。新幹線開業・東京オリンピック開催を迎えた1964年を境に、東京は世界の主要都市と肩を並べる都市として成長することになる。○国鉄時代、20年以上にわたり製造された0系昭和の時代、新幹線を代表する電車として活躍したのが0系。高度経済成長期を代表する意匠として人々の目に映り、さらに高速なN700系が主流となった現在でもなお、「新幹線といえば0系」というイメージが強く残っている人は多いのではないだろうか? ただし、その車両が広く「0系」と呼ばれるようになったのは、かなり後になってからの話だという。0系が活躍した期間は長い。1964年から30回以上ものマイナーチェンジを行いつつ、1986年まで製造され、2008年まで営業運転が行われた。50年にわたる新幹線の歴史の大半は0系で語られる……、そう言っても過言ではない。そして今後も、これ以上の長期にわたって製造される新幹線車両は現われないだろうと思われる。0系は製造時期によって0番台・1000番台・2000番台の3種類に大きく分けられる。0番台と1000番台の違いは、車体側面の窓の大きさと数。新幹線が博多駅まで開業した後、1976年頃から登場した1000番台は、客席の窓が小さくなっている。1980年代になると、内装を変更した2000番台が登場した。長距離を高速で走る新幹線車両の寿命は短く、製造から15~20年程度で廃車となってしまうことが多い。その上、国鉄時代はさまざまな事情から、「0系を0系で置き換える」という更新が長く続いていた。「ひかり」16両編成の中に大窓・小窓の車両が混在していた時期もまた、長期間にわたっている。ところで、初期型の0番台より新しい車両にもかかわらず、現役当時の写真を探すとなると、1000番台のほうがかえって難しいかもしれない。鉄道車両をカメラに収める者の心理として、より古い車両に注目が集まる傾向があるように思う。東海道新幹線をまだ100系や300系が走っていた時代、ひたすら0系を追いかけて写真を撮っていた人も多いはず。同じように1970年代後半も、新たに登場した小窓の0系より、置き換え対象となる広い窓の0系に対し、カメラが向けられる機会が多かったようだ。新幹線が開業する前、高速走行のための試作車が2編成あった。1000形A編成・B編成と呼ばれた車両で、編成ごとに配色も異なっていた。鉄道模型の世界では、この車両を塗装まで忠実に再現した事例もあるという。量産車ではB編成の塗り分けが採用されている。1000形B編成はその後、922形電気試験車に改造され、黄色い試験車塗装に変更。正面も一部標準化された。通称「ドクターイエロー」の先駆けといえる車両のひとつで、1970年代半ば頃に廃車になったという。○0系の保存車両は各地で見られるが…新幹線の開業以来、40年以上にわたって活躍した0系が引退して久しいが、現在もさまざまな場所で保存車両を見られる。「リニア・鉄道館」(愛知県名古屋市)では、0系をはじめ歴代の新幹線車両が保存されており、現役時代をほうふつとさせる姿を目の当たりにできる。東京都内の青梅鉄道公園にも0系が保存され、若干の改造はあるものの、ほぼ当時の状態を保ち、内装からも当時の仕様をうかがい知ることができる。同じ0系でも、2000番台のように客席のデザインが変わったものもあれば、後年のリニューアルによって車内設備が変更されたケースもあるので、当時の青系統のシートは貴重かもしれない。1964年当時の新幹線車両を知るのであれば、こうした保存車両を見るのが最も詳しいだろう。リニア・鉄道館や青梅鉄道公園だけでなく、全国各地で新幹線車両の先頭車、あるいは先頭車のカットモデルが展示されている。ただ、惜しいことに現在保存されている0系の多くが初期型中の初期型。自由席・指定席の表示はサボによるもので、当然ながら大窓。新幹線の歴史を考えると、開業当時に走っていた車両が選ばれるのも無理はないのだが、後年製造された1000番台以降の小窓タイプはあまり保存されていないようだ。
2014年11月16日JR東日本八王子支社は、南武線矢野口駅(東京都稲城市)の上下線ホーム発車メロディを、地元の祭りや盆踊りなどの行事で親しまれてきた「稲城繁盛節」に変更すると発表した。稲城市や地域住民の要望に応え、11月29日12時頃から「稲城繁盛節」の発車メロディが使用開始される予定。1・2番線でそれぞれ曲調の異なるメロディを流す。2015年1月15日までを試行期間とし、駅利用者の声を踏まえて延長するかどうかを決めるという。「稲城繁盛節」は森川幸吉氏作詞、平川浪竜氏作曲。森川幸吉氏が稲城市在住だったこともあり、地元で親しまれる曲となっている。
2014年11月14日JR東海はこのほど、東海道本線(新所原~米原間)の運行管理システム取替え完了にともない、利用者が多い駅の発車標(ホーム上・改札上の電光掲示板)の表示を充実させると発表した。名古屋地区の一部を除く27駅で実施する。列車に遅れが生じた場合、従来は発車標最下段に表示する列車に対して遅延時分をテロップ表示していたが、今後は表示列車すべてで遅延時分の表示が可能になる。指令からの遠隔操作も可能となり、リアルタイムな遅延情報の表示などもできるようになるという。11月18日以降、順次切替えを進める。27駅中17駅にて、発車標での乗車位置案内も始まる。従来は両数のみ表示していたが、2015年春以降、ホーム上の乗車位置も合わせて表示し、同時に自動放送でも案内を行うとしている。運転規制発生時や異常時の支援機能も、運行管理システム入替えにより向上。風や雨などによる運転規制発生時に手動で操作していた規制区間内の信号を、今後は規制発生と同時に自動で赤信号に切り替えられるようになる。新たなシステムには、異常時に指令員が行うダイヤ変更操作を支援する機能も搭載。訓練装置には具体的な場面を想定するシナリオ機能を追加し、指令員の異常時対応能力向上を図る。運転規制発生時の支援機能、ダイヤ操作支援、異常時訓練の機能はすでに10月から使用を開始しているとのこと。
2014年11月13日JR北海道はこのほど、北海道新幹線開業後の経営分離区間(江差線五稜郭~木古内間)を第3セクター鉄道へ移管するにあたり、北海道から要望のあった追加の安全対策について、その内容を発表した。同社は4月30日、第3セクター鉄道への協力内容について北海道と基本合意を締結したが、その後、3年間で3度目となる貨物列車脱線事故が6月22日、経営分離区間の江差線札苅駅構内で発生。北海道はこれに対し、経営分離後の事故であっても、事故原因がJR北海道にあると判明した場合には、JR北海道に抜本的対策を求めていくとの考えを表明していた。これを受けて今回発表された追加の安全対策は、線路曲線部の内軌と外軌の高低差を示す「カント」の設定値を従来よりも低くし、高低差を縮めることを主体とした内容。半径400m以下の曲線カントは従来85~100mmに設定していたが、これを最大80mm程度へと変更する。対象となるのは江差線五稜郭~木古内間の半径300~400mの曲線部24カ所で、総延長約8.7km。工事期間は2015~2016年度の2年間を予定しており、経営分離区間が第3セクターに移管される2016年3月以降もJR北海道が引き続き費用を負担して工事を実施する。あわせて効率的な設備管理をめざした保線設備管理システムの導入も検討するという。工事費見込みは約1億5,000万円。
2014年11月13日北海道道南地域並行在来線準備株式会社は、2017年3月の北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業と同時に並行在来線としてJR北海道から営業分離する江差線五稜郭~木古内間の運営を引き継ぐ新会社(第3セクター鉄道)の社名を募集している。募集期間は11月23日まで(当日消印有効)。郵便はがき、または函館市役所、北斗市役所、木古内町役場、渡島総合振興局などに設置の募集チラシ裏面の応募はがきを切り取り、準備会社宛に郵送するか、チラシ設置箇所の応募箱に投函して応募する。北海道道南地域並行在来線準備株式会社ウェブサイトの応募フォームからも応募できる。会社名の前後どちらかに「株式会社」を付けること以外、とくに条件はなく、「鉄道」の文字を入れるかどうかも自由。文字制限もとくに設けないが、「皆さまに末永く親しんでもらえるような名称を選考したいと考えておりますので、趣旨をご理解の上、ご応募ください」と同社。選考時の参考とするため、会社名の理由を簡単に添えることとなっている。年齢や居住地を問わず、誰でも応募可能。1人で複数の名称を応募しても良いが、同一名称は1人1通とする。沿線自治体などから選任した選考委員会での選考を経て、12月下旬に新会社の名称を発表する予定だ。北海道道南地域並行在来線準備株式会社は今年8月、北海道、函館市、北斗市、木古内町の出資により設立され、現在は北海道庁内(北海道札幌市)に本社を置く。2015年3月に鉄道事業許可申請を行い、6月頃の事業許可取得をめざす。夏頃には増資を実施するとともに、本社を函館市に移すとしている。
2014年11月05日ネクストが運営する「HOME’S PRESS」はこのほど、東京都民に聞いたJR山手線の新駅「駅名ランキング」の結果を発表した。同調査は10月16日~17日、20~59歳までの東京都在住の男女を対象として実施。480名の回答を得た。○1位は「高輪」、2位は「新品川」、3位は「芝浦」同調査は、2020年までに開業が予定されている、東京都・JR山手線品川駅と田町駅の間に新設予定の駅名について、どんな名前がいいかをたずねたもの。なお、新駅の駅名はJR東日本が今後公募する予定だという。調査の結果、1位は130票を集めた「高輪」駅。理由としては、「覚えやすい。響きが良い」「高級感がある」「地名にもなっているので」などのほか、「長い名前やアルファベットは論外」と、カタカナの駅名には批判的な意見もあった。また、「高輪大木戸のあったあたりで江戸の入り口だったところだから」と歴史的な観点で「高輪」を選んだ人もいた。2位は67票で「新品川」。理由としては「新駅だとわかりやすい」「品川と聞いた方が場所をイメージしやすいから」などがあがった。3位は65票で「芝浦」。理由としては「他の路線にも似たような名前がなく、一番混乱しなそうだから」「場所が芝浦辺りなので」などが多く、他にも「大学があった気がするから」「濁音が入っている方が印象が強く、また四文字で語呂が良いから」などがあがった。以下、「東京サウスゲート」(42票)、「オリンピック2020ターミナル」(33票)、「港南」(32票)、「新泉岳寺」(25票)、「三田」(18票)、「品田」(13票)、「南田町」(9票)などが続いた。また、別途設問で聞いた「鉄道に関して、あなたが思う新しい駅もしくはこんな路線があったらと思うものがあれば、お書きください」については、「都心に向けた電車ばかりでなく北と南、各路線を縦に結ぶ電車が欲しい」「豊洲から東陽町に抜ける南北の路線は是非欲しい」など、東京の南北を結んだ路線を望む声が見受けられた。また、「都心の方ばかり開発されているが都下の方ももっと視野に入れてほしい」という、東京の西における交通についての意見もあった。
2014年11月04日JR東日本は10月30日、現在上野駅止まりになっている宇都宮・高崎・常磐線の列車を東京駅に乗り入れる「上野東京ライン」を2015年3月14日に開業すると発表した。これにより、宇都宮線および高崎線は東海道線と相互直通運転を実施し、常磐線は品川駅まで直通運転を実施する。常磐線の直通運転は朝通勤ピーク時間帯から(東京駅おおむね午前8時以降)となる。朝通勤ピーク時間帯(東京駅おおむね午前8時から9時)の直通本数は、宇都宮線が5本、高崎線が5本、常磐線が5本。常磐線特急列車はデータイムの全列車および夕夜間帯の一部列車を品川駅発着とし、常磐線普通列車はデータイムにおいては土浦方面からの一部列車を、夕夜間帯においては取手以南運転の快速電車を品川駅発着とする。また、上野東京ラインの開業に伴い、常磐線特急は、品川駅~いわき駅間を運転する新たな特急「ひたち」「ときわ」となる。
2014年10月31日JR東日本は30日、上野東京ライン開業にともない、品川~いわき間(常磐線経由)に新たな特急列車「ひたち」「ときわ」を運行すると発表した。新たな着席サービスを導入し、特急料金も新たに設定される。「ひたち」「ときわ」の運行開始により、平日の常磐線特急列車は日中の全列車と夕夜間帯の一部列車が品川駅発着となり、東京駅にも停車。土休日もこれに準じる予定だが、詳細は決まり次第発表となる。特急「ひたち」「ときわ」の普通車では、従来の指定席・自由席の区分が廃止され、全列車の普通車で事前の座席指定が可能になるほか、座席指定を受けなくても車内の空席を利用できる新たな着席サービスを導入(グリーン車は対象外)するという。この新サービスでは、「ひたち」「ときわ」利用の際、指定席特急券を購入するか、座席未指定券(乗車日と区間は指定するが列車と座席は指定しない特急券)を購入するか、いずれかを選ぶこととなる。座席未指定券で乗車した場合、各座席の上方にある、座席の状況を示すランプが赤色に点灯していれば、その席に座ることができるという。このランプは指定席の発売状況により色が変化し、空席の場合は赤色、指定席発売済区間が近づくと黄色、指定席発売済区間は緑色にそれぞれ点灯する。座席未指定券で空席に座っていた場合、ランプが黄色または緑色になり、その座席の指定席特急券を持つ他の乗客が席に来たら席を譲らなければならない。なお、「ひたち」「ときわ」普通車の特急料金は事前料金・車内料金に分けられ、車内料金は事前料金に260円を追加した金額となる。JR東日本は今後、上野東京ライン開業と合わせて特急「ひたち」「ときわ」をPRするため、駅のポスターや新聞広告による宣伝展開を実施する予定だ。
2014年10月31日JR東日本、JR東海、JR西日本はこのほど、来年3月の北陸新幹線金沢・富山~長野間開業を前に盛り上がりを見せる北陸の魅力をPRする誘客キャンペーン「Japanese Beauty Hokuriku(ジャパニーズビューティー北陸)」を共同で実施すると発表した。期間は12月1日から2015年3月31日まで。「日本の美は、北陸にあり。」をメインテーマに実施される今回のキャンペーンでは、海越しに見える立山連峰と雨晴海岸をはじめ、日本の原風景と呼ぶにふさわしい「美観」、寒ブリに能登カキ、越前ガニといった「美食」、金沢金箔や越前和紙に代表される「美技」など、北陸ならではの「美」を前面に打ち出す。富山の「ます寿し」、金沢の和菓子といった地元の味覚が楽しめるクーポンも、富山・金沢・福井県内でそれぞれ発売される。首都圏から北陸までの往復JR券と宿泊がセットになったお得な旅行プラン「冬こそ北陸」も、11月下旬から販売予定。カニづくし会席・ブリしゃぶ会席など、冬の北陸ならではの料理を温泉旅館が楽しめ、金沢芸妓の舞鑑賞や大本山永平寺での門禅精進料理など充実したオプションも用意されるという。JR東日本の首都圏のおもな駅のびゅうプラザ、またはおもな旅行会社にて取り扱う。
2014年10月31日JR東日本は30日、上野東京ライン(上野~東京間)の開業時期と直通運転の概要について発表した。開業日は2015年3月14日。宇都宮線・高崎線と東海道線が相互直通運転を実施し、常磐線は品川駅まで直通運転を行う。あわせて常磐線特急列車の新たな列車名も発表された。現在は上野~いわき間の区間内で「スーパーひたち」「フレッシュひたち」として運転されているが、来年3月14日以降、平日のデータイムに運転される全列車および夕夜間帯の一部列車が品川駅発着(東京駅停車)となり、速達タイプは「ひたち」、停車タイプは「ときわ」に名称変更される。特急「ひたち」「ときわ」ともに従来の指定席・自由席の区分をなくし、特急料金がわかりやすく変更されるとともに、新たな着席サービスが提供される。普通車全席で座席指定が可能となるだけでなく、座席の指定を受けなくても車内の空席を利用できるサービスを導入し、着席機会を向上させるという。「えきねっとチケットレスサービス」「えきねっとトクだ値」など、お得なサービスの充実も図られる。特急列車を除く常磐線の品川駅への直通運転は朝通勤ピーク時間帯(東京駅おおむね8~9時頃)から。同時間帯の東京・品川方面への直通本数は、宇都宮線・高崎線・常磐線ともに5本ずつとなる。データイムの常磐線は土浦方面からの一部列車が品川駅発着となり、夕夜間帯は取手駅以南で運転される常磐線快速が品川駅発着となる。なお、今回の発表は平日の輸送体系に関する内容だが、土休日のダイヤも平日に準じた輸送体系となる予定。上野東京ラインの開業で、「宇都宮線・高崎線・常磐線から東京駅・品川駅へ、東海道線から上野駅へダイレクトアクセスが可能となり、乗換えの解消による所要時間の短縮など、利便性が飛躍的に向上します」とJR東日本は発表している。
2014年10月30日不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営するネクストはこのほど、2020年に暫定開業を予定しているJR山手線新駅の駅名候補ランキングを発表した。このランキングでは、東京都在住の20~59歳までの男女計480人からインターネットにて回答を得た。最も支持を集めた駅名は「高輪」で、「覚えやすい。響きが良い」「高級感がある」などの理由が多く、回答者の4分の1以上の支持を得た。2位は、駅の場所だけでなく新駅であることもわかりやすいとして支持された「新品川」。3位の「芝浦」には、「他の路線にも似たような名前がなく、一番混乱しなそう」との声が寄せられた。「高輪」「新品川」「芝浦」の上位3位で過半数を占めていることから、奇をてらわない駅名が広い支持を集めていることがわかる。一方、4・5位には、「東京サウスゲート」「オリンピック2020ターミナル」といったカタカナ駅名がランクイン。「国際感があって東京らしい」「東京オリンピックの開催で活気づき、人々の記憶に残りそう」などの声があったという。付随した設問で、回答者の望む新駅や路線について尋ねたところ、「都心に向けた電車ばかりでなく北と南、各路線を縦に結ぶ電車が欲しい」「豊洲から東陽町に抜ける南北の路線は是非欲しい」など、東京の南北を結んだ路線を望む声が見受けられたという。「都心ばかり開発されているが、都下ももっと視野に入れてほしい」と、東京の西における交通についての意見もあったという。
2014年10月30日国土交通省は28日、世界貿易機関(WTO)政府調達協定からJR本州3社(JR東日本、JR東海、JR西日本)が除外されたと発表した。WTO政府調達協定は、政府や関係機関における物品の購入・借入れ、特定のサービスなどの調達に関する国際的なルールといえるもので、基準額を超える調達を行う場合、原則として一般競争による入札を行うと定められている。締約国はそれぞれ協定が適用される調達機関を掲げており、JR各社も日本における適用対象に含まれていた。JR東日本、JR東海、JR西日本のJR本州3社は2001年、JR会社法の適用除外となり、完全民営化を果たした。これを受け、WTO政府調達協定の対象から除外するための修正通報を行ったが、これに米国・カナダ・EU(欧州連合)が異議を申し立てた。米国・カナダは2006年までに順次異議を撤回したのに対し、EUのみ異議を継続していたという。今年10月28日、EUが異議撤回をWTO政府調達委員会に通報したことで、JR本州3社はWTO政府調達協定の対象から除外されることに。国土交通省は、「わが国からの長年にわたる働きかけにこたえ、JR本州3社を協定上も完全に民営化された民間企業として扱うことに同意した、今般のEUの措置を歓迎いたします」との国土交通大臣談話を発表している。JR本州3社もWTO政府調達協定の対象から除外されることを要望しており、「これまでの関係の皆様のご尽力、ご支援に深く感謝申し上げます」と発表。「透明で内外無差別な調達に向けた取組みを進め、鉄道のさらなる進化をめざしてまいります」(JR東日本)、「今後とも、広く世界各国から調達を行ってまいります」(JR東海)、「調達の透明性を高め、安全、高品質で安価、かつ十分なアフターケアが行われる優れた製品を内外無差別に調達していくとともに、国内外の技術を積極的に活用し、さらに安全で高品質な鉄道輸送の提供に努めてまいります」(JR西日本)としている。※写真は本文とは関係ありません。
2014年10月29日しなの鉄道(長野県)は11月22日、「しなの鉄道線・信越線・北陸線 直通列車の旅」を実施する。485系「いろどり」号を使用し、軽井沢から長野を経由して金沢まで駆け抜けるツアーで、参加者を募集している。同社は来年3月14日の北陸新幹線金沢延伸にともない、JR東日本から経営分離される信越本線長野~妙高高原間を引き継ぎ、北しなの線として開業することが決まっている。今回のツアーは、新幹線開業前に在来線直通で金沢までの旅を楽しんでもらおうと企画されたもので、金沢行の片道のみ。485系「いろどり」で軽井沢駅を9時15頃に出発し、小諸、上田、戸倉、篠ノ井、長野、豊野を経て、金沢駅には16時頃に到着する。参加者には記念乗車証と限定記念品がプレゼントされるほか、しなの鉄道区間走行中の車内では、鉄道部品オークションに参加するお楽しみも。旅行代金は大人1万5,000円、小児1万2,500円。昼食として、直江津駅名物の鱈めしが付く。なお、「しなてつファンクラブ」会員は旅行代金が700円割引に。募集人数は120名で、1名から参加可能。しなの鉄道のおもな営業所・駅、またはしなの鉄道ウェブサイトの専用フォームにて申込みを受け付ける。
2014年10月28日JR東日本盛岡支社はこのほど、大船渡線BRTの新駅設置と陸前高田駅の移設を発表した。新駅の名称は「高田高校前駅」。陸前高田市からの要望を踏まえ、岩手県立高田高等学校の新校舎が陸前高田市内に再建されることに合わせ、新設することとした。これと同時に、陸前高田市役所仮庁舎前にある陸前高田駅を、隣接する陸前高田市消防防災センター等整備事業区域内に移設し、駅舎を新設する。高田高校前駅ならびに陸前高田駅新駅舎の供用開始は2015年3月の予定で、供用開始後は大船渡線BRTの運行ルートも一部変更となる。運賃や時刻などの詳細は決まり次第、発表となる。
2014年10月28日東急電鉄の池上線はJR山手線の五反田駅とJR京浜東北線の蒲田駅を結んでいる。全線が複線で、全列車が各駅停車。追い越しもなく、3両編成の電車が行ったり来たりするだけのシンプルなダイヤだ。趣味的にはおもしろくないけれど、効率の良い平行ダイヤだから利用者には便利なはず。そして、輸送状況に合わせて巧みに運行本数を調整している。その池上線のダイヤの工夫を紹介しようと思ったら、不思議な列車の存在が浮かび上がってきた。増発したけれど終点から戻ってこない。その列車がどこへ消えたか、その謎を推理しよう。まずは東急池上線の列車ダイヤを見てみよう。画像をクリックして拡大してみたほうがわかりやすいと思う。1日を圧縮してみると、かなり運行本数が多い様子がわかる。列車ダイヤも密度が濃くなっている。列車の速度が同じで途中駅の追い越しもない。典型的な平行ダイヤだ。池上線は人口が多い地域を走るけど、列車は3両編成と短いから、これだけの本数を走らせないと乗客を乗せきれないのだろう。乗客にとっては、乗り過ごしても次の電車がすぐにやって来るという安心感がある。路面電車に似た感覚で、手軽に利用されていると思われる。朝のラッシュ時と夕方のラッシュ時はさらに線の密度が濃い。通勤通学用に増発するからだ。池上線は沿線に私立学校も多く、制服を着たお子様も多い。そして注目は朝ラッシュ時。五反田~雪が谷大塚間の区間列車がとても多い。朝は沿線各駅から五反田方面に通勤する人が多く、都心から遠ざかる蒲田方面の乗客は比較的少ないようだ。ちなみに雪が谷大塚駅には電車の車庫がある。朝のラッシュ時間帯を拡大してみよう。朝の5時になると、五反田駅から蒲田駅行、雪が谷大塚駅から五反田駅・蒲田駅行の始発列車がいっせいに出発する。少し遅れて蒲田駅から五反田駅行が発車する。雪が谷大塚駅の電車は車庫から出発。五反田駅と蒲田駅の電車は前日の夜から待機しているようだ。蒲田駅発の列車が少し遅れている理由も、ダイヤを見ると納得できる。雪が谷大塚駅から五反田駅行の列車に続行したときに、他の列車と運行間隔をそろえるためだ。この後、朝のラッシュ時に向けて、雪が谷大塚駅始発の電車が次々に追加されていく様子も読み取れる。少し時刻を移動して、朝のラッシュ時を表示した。やはり五反田~雪が谷大塚間の区間列車が多い様子がわかる。 雪が谷大塚~蒲田間は日中より少し運行間隔が狭い程度だ。そして、この中に謎の列車がある。7時台に雪が谷大塚駅始発で蒲田へ向かったまま、9時台まで帰ってこない列車だ。謎の列車を赤く塗ってみた。さらに観察すると、図で「A」と示した時間帯は蒲田駅行が多く、「C」の時間帯は蒲田発五反田行が多い。その間の「B」の時間帯の列車は少ない。終点に着いた列車は折り返して戻ってくるはずだけど、どうも数が合わない。ちなみに蒲田駅の池上線の線路は2本だけ。たくさんの列車を留置できない。○行先は東急多摩川線だった!では、蒲田駅であふれそうな列車たちはどこへ行ったか? 正解は、蒲田駅から東急多摩川線に入り、多摩川駅へ向かっていた。では、池上線のダイヤと東急多摩川線のダイヤを上下に並べてみよう。東急多摩川線の起点は多摩川駅で、列車ダイヤも多摩川駅を上にするところだけど、今回は蒲田駅を上にしてみた。これで池上線とのつながりがよくわかる。池上線で蒲田駅に到着した列車たちが、東急多摩川線の増発列車に使われている。その時間帯、東急多摩川線のダイヤの密度が濃くなっている。この列車たちが戻ってくるまで、池上線のダイヤは隙間ができている。種明かしをすると、池上線の雪が谷大塚駅の車庫は、池上線と東急多摩川線の両方の電車を収容している。だから東急多摩川線の電車は雪が谷大塚駅から池上線を通って蒲田駅に行き、折り返して東急多摩川線の列車として運行する。そして1日の運行が終わると、始発列車用に多摩川駅と蒲田駅に残した電車を除いて、雪が谷大塚駅に帰ってくる。朝、本来は回送列車として出庫させる東急多摩川線の電車を、乗客が利用できるように池上線で営業運転を行う。だから、旅客列車のデータだけをダイヤで表すと、池上線の電車の一部が行方不明になったように見えてしまうというわけだ。池上線と東急多摩川線は別の路線だから、蒲田駅で折り返すときは別の列車となる。そのまま「雪が谷大塚駅発、蒲田経由、多摩川行」なんて直通運転してくれたらおもしろいと思うけれど、利用者が混乱するからやらないのだろう。ちなみに、東急多摩川線は「東急多摩川線」が正式な路線名。「東急」とわざわざ付ける理由は、西武鉄道にも「多摩川線」があり、明確に区別するため。また、現在の田園都市線渋谷~二子玉川間はかつて「新玉川線」の名称で、現在も新玉川線と呼ぶ人がいて混乱するかもしれないから、といわれている。
2014年10月26日JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR四国、JR北海道は24日、冬の期間(12月1日から2015年2月28日まで)に運転される臨時列車の概要を発表した。JR東日本は冬の期間中、計3,469本(新幹線1,670本、在来線1,799本)増発される。「はやぶさ」「こまち」「あさま」「つばさ」をはじめ、年末年始の帰省や旅行に便利な臨時列車も運転。臨時の「あさま」には新型車両E7系も使用されるという。「とれいゆ つばさ」「POKEMON with YOU トレイン」など、"乗って楽しい"列車も運転される。水郡線では全線開通80周年を記念し、12月5~7日に快速「SL奥久慈清流ライン号」を運転。C61形の牽引で水戸~常陸大子間を走行する(下りのみ。上りは「DL奥久慈清流ライン号」として運転)。在来線では他にも、特急「成田エクスプレス」の延長運転(横須賀駅まで)、初日の出や初詣に便利な臨時列車の運転などを行う。JR東海は新幹線において、年末年始や3連休、休前日など利用者の集中する時間帯に、「のぞみ10本ダイヤ」(1時間あたり最大10本の「のぞみ」を設定)を実施。冬期間の新幹線の運転本数は過去最多の3万975本(1日平均344本)となり、うち12月26日から1月4日までの10日間で3,899本(1日平均390本)を運転する。年末年始は東海道・山陽新幹線を直通する「のぞみ」を数多く運転し、在来線でも臨時の特急「(ワイドビュー)しなの」「(ワイドビュー)ひだ」「(ワイドビュー)南紀」を増発する。JR西日本は、新幹線の臨時列車を昨年より151本多い計1,217本運転。「のぞみ」「みずほ」「さくら」「ひかり」などの臨時列車が年末年始や3連休を中心に運転される。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行くのに便利な山陽新幹線「ひかり580号」(博多発新大阪行)と、同列車に接続し、新大阪駅からユニバーサルシティ・桜島方面へ直通する臨時の快速列車も引き続き運転される。JR九州は12月26日から1月4日まで、「みずほ」20本、「さくら」115本、「つばめ」10本を増発するほか、在来線特急列車(「かもめ」「ハウステンボス」など)も計357本増発する。特急「あそぼーい!」「A列車で行こう」といったD&S列車も冬休み期間を中心に運転。各地のカウントダウンイベントや初詣に合わせた臨時列車も運転する。JR四国は年末年始期間中(12月27~31日、1月2~5日)、特急「しおかぜ」「いしづち」の分割・併結がなくなり、8両編成すべて岡山駅発着の特急「しおかぜ」に。高松方面の特急「いしづち」へは多度津駅または宇多津駅で乗換えとなる。他に金刀比羅宮などへの初詣に便利な臨時列車も運転される。JR北海道の臨時列車の運転本数は計532本で、昨年より106本減少。「北海道新幹線(2015年度末に開業予定)に関する諸準備などによる影響」と同社は説明している。釧網本線では1~2月、釧路駅発着の「SL冬の湿原号」「DL冬の湿原号」や知床斜里~網走間の「流氷ノロッコ号」などを運転。流氷観光に便利な「流氷特急オホーツクの風」も札幌~網走間で運転される。夏に続き、函館本線「山線」経由の特急「ヌプリ」(札幌発函館行)・「ワッカ」(函館発札幌行)も登場するとのこと。
2014年10月25日JR東日本・JR東海・JR西日本・JR北海道・JR四国・JR九州は24日、冬の期間(12月1日から2015年2月28日まで)に運転する臨時列車の概要を発表した。各社とも年末年始期間の帰省や旅行、初詣などに便利な臨時列車を増発。臨時夜行列車も運転される。東京~出雲市間では、臨時の寝台特急「サンライズ出雲91・92号」が登場。「サンライズ出雲92号」は12月28日と1月3日に運転され、出雲市駅を14時48分に発車し、東京駅到着は6時0分。「サンライズ出雲91号」は12月29日と1月4日の運転で、東京駅を22時40分に発車し、出雲市駅に13時25分に到着する。ともに285系7両編成での運転となる。東海道本線では、東京~大垣間の快速「ムーンライトながら」も設定され、185系10両編成を使用。下りは12月22日から1月3日まで運転され、東京駅23時10分発・大垣駅5時51分着。上りは12月23日から1月4日まで運転され、大垣駅22時49分発・東京駅5時5分着。中央本線・大糸線では、12月26~30日に189系6両編成の快速「ムーンライト信州81号」が運転され、新宿駅を23時54分に発車し、白馬駅には5時40分に到着する。今年春から臨時列車として運転されている寝台特急「あけぼの」は、この年末年始も上野~青森間(上越線・羽越本線経由)で運転。24系客車6両編成(すべてB寝台、全車指定席)を電気機関車が牽引する。上りは12月28・29日と1月2・3日の運転で、青森駅17時11分発・上野駅6時20分着。下りは12月29・30日と1月3・4日の運転で、上野駅21時33分発・青森駅12時19分着となる。臨時夜行列車はその他、上野~札幌間の寝台特急「カシオペア」と、来春で運行終了が決まっている大阪~札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」も設定されている。ただし両列車とも、年末年始期間(「トワイライトエクスプレス」は12月29日から1月4日まで、「カシオペア」は12月29日から1月9日まで)は運転日が設定されていない。他の運転日についても、一部時刻変更が生じる。これに関して、「北海道新幹線開業に向けた総合的な検査および試験の実施にともない、青函トンネルを含む津軽海峡線に列車を運行しない時間帯を拡大する必要があるため」とJR北海道。なお、定期列車の寝台特急「北斗星」・急行「はまなす」も、同様の理由で年末年始期間は運転日が設定されず、その他の期間も運休や時刻変更が生じるとのこと。
2014年10月24日JR東日本はこの冬、びゅうスキー商品利用者を対象とした「みんなで行こう! JR SKI SKI プレゼントキャンペーン」を実施する。同キャンペーンは、11月1日から2015年2月20日出発のびゅうスキー商品(宿泊のみ商品・オプショナル商品除く)を6名以上のグループで申し込み、異なるスキー場を2回利用すると、もれなく2名分のびゅう日帰りスキー商品がもらえるというもの。申込者時の代表者名が同一であることが条件となる。条件に該当する場合、11月下旬オープン予定のキャンペーンサイトにアクセスし、必要事項を入力して応募すると、賞品となるクーポン券類が後日届くという。キャンペーン応募締切は2015年2月22日。賞品としてもらえるのは、2015年3月2日から4月10日までの平日に首都圏を出発する自由席利用の日帰り商品。GALA湯沢スキー場、軽井沢プリンスホテルスキー場など8カ所から行先を選べる。
2014年10月24日JR西日本は23日、新大阪駅在来線改札内に新たな商業施設「エキマルシェ新大阪」を開業すると発表した。延床面積約3,400平方メートル、店舗面積約1,800平方メートルで、JR西日本管内の改札内としては最大規模だという。2015年春頃に1期開業として、駅弁、土産、食物販、飲食、書籍、ATMなど26店舗がオープン。冬頃に2期開業として1店舗がオープンし、2016年春頃に9店舗を加えてグランドオープンを迎える。2期以降はコンビニ、土産、食物販、飲食などが入る予定。商業施設の詳細や開業日は12月頃に発表となる。商業施設の整備に合わせ、駅施設の改修も進行中。授乳室の設置やトイレの増設、トイレの全個室への洋式便器と温式洗浄便座の導入を実施する。待合スペースは現在よりも座席を増やし、商業施設中央に設置する。
2014年10月23日JR東日本八王子支社は11月1日、中央線武蔵境~東小金井間の高架下で整備を進めていた回遊歩行空間「ののみち」の全面供用を開始する。「ののみち」は高架下を東西につなぐ幅2mの遊歩道で、武蔵野の大地をイメージしたアースカラーの舗装と植栽で構成。高架柱を用いた地域の名所や隠れた逸話の紹介、夜間照明による光の演出なども実施する。遊歩道沿いにはさまざまな施設や空間が整備され、武蔵境駅西側高架下部分は「ののみちサカイ西」、東小金井駅東西高架下部分は「ののみちヒガコ東」「ののみちヒガコ西」と命名された。「ののみちサカイ西」では今年4月から、物販・飲食・サービスなどの各種店舗、クリニック、保育園、運動型デイサービスなどが順次開業し、11月上旬にはカフェもオープンする。散策の途中などに利用できる小スペース「コミュニティテラス」も設置する。「ののみちヒガコ東」には、地域の交流拠点となる「コミュニティーステーション東小金井」を整備。地元の作り手による工房併設のストアを中心に、物販・飲食店が開業する。中央部分にはイベントも開催する広場スペースを設置し、地域の魅力発信や暮らしの提案を行う。また、「ののみちヒガコ西」は、自転車などで街の散策を楽しむ拠点となる「モビリティーステーション東小金井」として整備。「Suica」を用いるサイクルシェアシステム「Suicle(スイクル)ポート」と、自転車での移動途中に気軽に立ち寄れるカフェなどで構成する。
2014年10月23日JR四国はこのほど、予讃線海回り(愛称「愛ある伊予灘線」)下灘駅に「らぶらぶベンチ」を設置し、10月18日に除幕式を行った。このベンチは、座面が中心に向かって傾斜しており、2人で座ると自然と中央でくっついてしまう構造に。同社はこれまで、予土線江川崎駅と土讃線坪尻駅・大歩危駅の計3駅にこのベンチを設置しており、下灘駅は4カ所目の設置駅となる。愛媛県伊予市に位置する同駅は、ホームの目の前に伊予灘が広がる絶好のロケーションで知られ、「青春18きっぷ」のポスターや、映画・ドラマの撮影地としても数多く使用されている。毎年9月には、沈む夕日をバックに「プラットホームコンサート」も開催している。今後、家族やカップルがこの「らぶらぶベンチ」に腰かけ、海や夕日の美しい眺めを楽しむ場面が増えそうだ。
2014年10月20日JR東日本水戸支社はこのほど、老朽化した水戸線川島駅と常磐線内郷駅の駅舎改築工事に着手すると発表した。新しい川島駅は、「調和する駅 ~地域とつながり、自然を感じる~」をコンセプトに設計。地域にあふれる自然の要素を駅舎に取り込み、ゆるやかで広い木造屋根で、雄大な山並みと木の温かみを表現。待合室はガラス窓を広く取り、鬼怒川の水のような透き通った空間とする。木造平屋建てで、延床面積72.8平方メートル、待合スペース21.9平方メートル。10月20日頃に着工し、2015年1月中旬には供用開始の予定。2月下旬には既存駅舎取壊しを完了する。内郷駅の設計コンセプトは、「遺構こみち ~地域の歴史と遺構を想う駅~」。選炭場や貯炭場など、かつての常磐炭鉱の産業遺構が多く残る内郷地区の歴史を伝えるべく、それらの産業遺構を連想させる石造りに似せた壁を広場側に配置し、壁と駅舎の間に「こみち」のような空間を整備。「こみち」を通して、訪れる人が地域の歴史と遺構に想いを巡らせるような駅舎をめざす。木造平屋建てで、延床面積68.7平方メートル、待合スペース23.4平方メートル。11月上旬着工、2015年2月下旬一部供用開始の予定。3月上旬に既存駅舎取壊し完了、3月下旬に全体供用開始の見込みだ。
2014年10月20日JR東海は20日、「御殿場線80周年」キャンペーンの一環で、臨時急行「御殿場線80周年371」号を運転すると発表した。あわせて11月30日に、「371系ラストラン」イベントを実施することも発表された。371系はかつて、JR御殿場線から小田急線新宿駅へ乗り入れる特急「あさぎり」で活躍した車両。2階建て車両を2両連結し、流線型の先頭形状と沿線の景色を楽しめる大型の窓も特徴だった。2012年3月のダイヤ改正以降、特急「あさぎり」は小田急ロマンスカーMSE(60000形)での運転となり、371系はイベントなどによる不定期列車に使用されてきた。臨時急行「御殿場線80周年371」号は11月22~30日の土日祝日に、浜松~松田間(東海道本線・御殿場線経由)で1日1往復運転。これが371系による最後の運転となるという。運転時刻は上り(松田行)が浜松駅7時38分発・松田駅10時39分着、下り(浜松行)が松田駅17時6分発・浜松駅20時7分着。上下ともに途中、磐田駅、掛川駅、藤枝駅、静岡駅、清水駅、富士駅、沼津駅、下土狩駅、裾野駅、御殿場駅、駿河小山駅、山北駅に停車する。同列車の運転にあたり、上り・下りでデザインの異なる特製ヘッドマークも掲出。車内では乗車日を印字した記念乗車証と、御殿場線80周年ロゴバッジがプレゼントされるほか、3・4号車に売店コーナーも開設し、「御殿場線80周年371」号オリジナルボールペン(計1,000個、価格は1個500円)をはじめ、飲み物やおつまみも販売する。臨時急行の運転を記念し、11月22日から12月31日までの期間限定で記念弁当も販売されるとのこと。11月30日には、下り「御殿場線80周年371」号の運転に合わせ、松田駅と御殿場駅で「371系ラストラン」イベントも開催。松田駅での出発式では、乗務員へ花束も贈呈される。「ぜひ、371系最後の雄姿をご覧ください」とJR東海は発表している。
2014年10月20日JR東海は台風18号による土砂流入の影響で運転見合わせとなっている東海道本線由比~興津間について、当初予定より運転再開日を早め、10月16日始発から運転再開すると発表した。従来発表では10月20日運転再開予定としていた。これまで運休となっていた特急「(ワイドビュー)ふじかわ」と寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」も、同日から運転を再開する。これにともない、特例的に実施していた東海道新幹線新富士駅~静岡駅間での代替輸送、富士~新富士間のシャトルバス運行、蒲原~興津間の代行バス運行は10月15日で終了する。
2014年10月15日10月1日に東海道新幹線が開業50周年を迎えた。さまざまなメディアが記念の記事を掲載している中で、当連載としてはやはり開業当時のダイヤを紹介したい。JTB時刻表の2014年10月号が新幹線開業時の時刻表を掲載しているとのこと。これをもとにダイヤグラムを作成してみた。時刻表を購入して新幹線開業ダイヤを探してみたものの、すぐには見つからなかった。付録の冊子にもなっていないし、巻頭カラーページにもない。JTB時刻表はときどき私鉄の時刻表をどーんと紹介してくれるから、目立つように載っているはずだけど……あ、あった。なんと、黄色い特集ページの見開き2ページ分で載っていた。列車の運行本数が少なかったから、「どーん」とはならなかったらしい。早速、列車ダイヤ描画ソフト「OuDia」に時刻入力。運行本数が少ないと手間が少なくてありがたい。しかも、当時の新幹線はパターンダイヤだ。東京駅または新大阪駅発の毎時ちょうどが「ひかり」、毎時30分が「こだま」の発車時刻となっていた。「Oudia」は列車単位のコピー&ペーストができるから、それぞれ1本ずつ入力して、あとは運行本数の分だけコピペ。始発駅の時刻を変更すると、他の駅の時刻も連動して書き換わる。こうしてダイヤグラムが完成した。なんと美しいダイヤだろう。相似形の菱形が整然と並んでいる。赤い線が「ひかり」、黒い線が「こだま」。どちらも1時間に1本ずつ。しかも下り10時発の「こだま」と上り12時発の「ひかり」はない。笑っちゃうほどスカスカだ。兵庫県と鳥取県を結ぶ第3セクターの智頭急行みたい。それはともかくとして、「ひかり」は当時、東京~新大阪間を4時間で結んだ。「こだま」は5時間かかった。「ひかり」が「こだま」を追い越す場所は、上り・下りともに浜松駅だった。東海道新幹線の所要時間で考えると、浜松駅は真ん中の駅となるようだ。ではもう一度、新幹線開業時のダイヤを見て、今度は現在の東海道新幹線のダイヤと比較してみよう。現在の東海道新幹線の密度はすごい。画像を縮小したら、線の間が近すぎてつぶれてしまうほど。そしてスピードアップの積み重ねの結果、列車の線が急角度になっている。両者が同じ路線とは信じられないほどだ。開業時の東海道新幹線は、現在では考えられないほどのんびりした様子に見える。「夢の超特急」だったのに!いや、ダイヤはスカスカだけど、まさにこれは「夢の超特急」。当時の東京~新大阪間4時間は驚異的だった。開業後、新幹線の利用客は増え続け、その需要に応えて運行本数を増やしていく。速度も当初の予定だった時速210kmになり、東京~新大阪間の所要時間は3時間10分に。その後もさらなるスピードアップが続き、現在のダイヤができあがった。50年前と現在の列車ダイヤを比較したら、東海道新幹線の成功の様子がひと目でわかった。
2014年10月12日