東芝は10月14日、REGZA Z20Xとシンクロ動作するサウンドシステム「RSS-AZ55」を発表した。発売は11月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は33」000円前後(税別)。RSS-AZ55は、バー型のデュアルドライブサブウーファーと左右のサテライトスピーカーを組み合わせた2.1chシステム。REGZA Z20Xとのシンクロドライブ機能が最大の特徴で、Z20Xの内蔵スピーカーと同期して、迫力のあるサウンドを提供する。サテライトスピーカーのユニット構成は33mm×55mmのフルレンジを2本。サブウーファーのユニット構成は75mm径を2本。サテライトスピーカーの前面にはディフューザーを備えている。実用最大出力は20W×2+40Wの計80Wとなっている。対応する音声入力フォーマットはドルビーデジタルとリニアPCM。立体音響エフェクトDTS Studio Soundもサポートする。また、Z20Xシリーズと接続することで、5バンドのグラフィックイコライザーや低域強調機能を使用できる。インタフェースはHDMI入力とHDMI出力、光デジタル音声入力を各1系統装備する。サテライトスピーカーのサイズはW150×D113×H96mmで、サブウーファーのサイズはW660×D96×H96mm。
2015年10月14日日立ソリューションズは10月13日、企業内に存在する複数のWebシステムや業務システムへのログインを1回の認証で実現するシングルサインオン・ソフトウェア「Single Sign-On Manager」を10月14日から販売開始すると発表した。同製品は、同社がこれまで提供してきたシングルサインオン・ソフトウェア「SRGateCA」の後継製品として、グローバルでも利用しやすい英語OSに対応したものとなる。新製品は、クライアントPCにソフトウェアを導入するクライアントエージェント(代行入力)方式で、Webシステムに加えて、独自のログイン画面を利用するようなクライアント/サーバ・システムにも対応する。Active DirectoryやOpen LDAPなどのユーザー管理サーバと連携するだけでなく、サーバを構築せずにスタンドアロンでも利用できるため、既存システムやアプリケーションへの影響が少なく、低価格かつ短期間での導入が可能となっている。仮想環境にも対応しており、仮想アプリケーション環境(Citrix XenApp)や仮想デスクトップ環境(Citrix XenDesktop)で利用可能。そのほか、指1本でシステムにログインできる指静脈認証システム「静紋」や ICカード認証との連携もサポートしており、容易にセキュリティを強化できる。価格(税別)は、1ユーザー・ライセンスが1万円、100ユーザー・ライセンスが70万円となっている。
2015年10月14日ESETは9月29日(現地時間)、「Vulnerable medical equipment details disclosed online」において、医療システムの多くが攻撃者によってデータ窃取などを引き起こされる可能性がある脆弱性を抱えていると伝えた。主にScott Erven氏およびMark Collao氏の発表を引用した内容になっており、データ漏洩と患者のプライバシーに関する懸念が示されている。具体的に問題を抱えている医療関連企業や組織は情報の重要度の高さから明らかにされていないほか、脆弱性の詳細も明らかにされていない。ただし、問題の多くはそうした医療システムがすでにサポートの終了した古いオペレーティングシステムを使用していることに原因があると指摘しており、その一例としてWindows XPが引き合いに出されている。医療システムのみならず、Windows XPなどセキュリティサポートの終了したオペレーティングシステムを搭載したシステムは相当数に上ると見られる。特に、ITに精通していないユーザが使用しているシステムにはこうした懸念が残る。今後、セキュリティファームや当局の発表に注目するとともに、アドバイザリに従った対処が期待される。
2015年10月01日ソニーは、同社のビデオおよびサウンド事業を担う新会社「ソニービデオ&サウンドプロダクツ」が10月1日より営業を開始すると発表した。新会社はソニーが100%出資する完全子会社で、ウォークマンやヘッドホンなどのハイレゾ対応機器に代表されるオーディオ製品やBDレコーダーの開発から設計、製造、販売までを行っていく。ソニーはビデオ&サウンド事業の分社化について、2月18日発表の2015~2017年度中期経営方針で明らかにしており、今回、それを具現化したことになる。中期経営方針ではビデオ&サウンド事業を、「成長は見込めないものの、コモディティ化しない一定規模の市場」において高付加価値製品を投入し、着実に利益を生み出す「安定収益領域」として位置付けていた。新会社の代表取締役社長にはソニーのビデオ&サウンド事業本部長である高木一郎氏が就く。同氏はソニーがテレビ事業を分社化したソニービジュアルプロダクツの社長も務めている。
2015年09月29日ケースレーインスツルメンツは9月28日、同社のパラメトリック・テスト・システム「S530シリーズ」のシステム・ソフトウェアの最新版「KTE(Keithley Test Environment) version 5.6」を発表した。S530シリーズは半導体製造分野で使われており、標準のCMOS、バイポーラ、MEMS、その他関連する低電圧半導体プロセスで一般に使用される200Vシステム構成に加え、GaN、SiC、Si LDMOSパワー・デバイスの要求による、テストが難しいブレークダウン、リーク・テストのために最適化された、独自の1kVバージョンも提供されている。今回のソフトウェアアップデートにより、測定時間が最大25%短縮されるため、ウェハレベルのテスト・スループットが向上することとなる。また、低電流測定のセトリング時間を短縮するシステムSMUの強化も含まれており、最新のケースレー・デジタル・マルチメータ(DMM)が統合されることにより、短時間での低電圧、低抵抗測定が行えるようになったという。
2015年09月28日竹中工務店は9月25日、電力システム改革後に想定される多様な料金メニューに対応して電力デマンドを最適に制御可能という新しいエネルギー・マネジメント・システムである「I.SEM(アイセム)」を開発し、同社の関連会社であるTAKイーヴァックの新砂本社ビル(東京都江東区)に初導入したと発表した。新システムは、建物の負荷予測を行い、熱源や空調機器などの運転を最適に計画し、計画通りの電力デマンドを達成する。マネジメント機能を、同社が開発したクラウド利用の情報プラットフォーム上に構築することで高速処理が可能になったことや、パーソナル対応のデマンド・レスポンスを負荷予測に初めて加えたことで、最先端のリアルタイム制御を実現しているとしている。これにより、予測から運転までを一貫して高精度・高効率で可能になり、計画通りの電力デマンドを達成することで多様な料金メニューに対応するという。同社によれば従来も個別の予測システムや制御システムはあったが、各種の個別システムをクラウド上に構築してトータルに制御するマネジメント・システムの実用化は初めてだという。同システムは、パーソナル対応デマンド・レスポンスを加味した「負荷予測システム」、複雑な熱源やEVを考慮して電力調達を計画する「最適運転計画システム」、太陽光発電や発電機など多様な電源を最適にコントロールして空調や照明と統合して電力デマンドを制御する「リアルタイム制御システム」といった特長を持つ。負荷予測システムでは、電力負荷と熱負荷を±5%で予測するエンジンに、居住者の意向を反映させるパーソナル対応デマンド・レスポンスを加えてシステム化したことで、居住者に不満の無い環境での高精度な負荷予測を実現しているという。最適運転計画システムでは、電気熱源やガス熱源、蓄熱などの複雑な熱源機器とEV充電のスケジュールを、コストや省CO2などの目的に合わせて最適化し、電力調達の計画値を決定する。必要な分析機能を、同社が開発した情報プラットフォームである「ビルコミ」に構築することで、高速かつセキュアなシステムを提供しているとのこと。30分単位の計画値に対して電力デマンドを±3%に制御しているが、更に短い周期でのデマンド対応力へのポテンシャル、を持つとしている。なおビルコミのネットワークおよびクラウド・インフラには、NTTコミュニケーションズの「Arcstar Universal One」および「Cloudn」を利用しているとのことだ。リアルタイム制御システムでは、新開発のMSEG(multi-source energy gateway:エムセグ)が中核になるという。MSEGは、パワー・コンディショナー機能(PCS)とバッテリー機能を一体化したコンポーネント(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による助成を受けて開発)を制御するシステム。太陽光発電・発電機・電気自動車など最近のビルが採用する多様な分散型電源を統合して、効率良くビルの電力デマンドをリアルタイムに調整するとしている。MSEGはさらに、分散型電源を利用して停電時の自立運転が可能としている。これらの機能をパッケージ化したことでイニシャルコストを低減し、施工性を向上させるなど提案時の商品性を高めたという。同社は今後、I.SEMを導入したTAK新砂ビルで実証データを蓄積し、システムの充実をさらに図ると共に、オフィスビルを始め、集合住宅や学校、大型ショッピングセンター、駅ビルなどのエネルギー・マネジメントとBCPニーズの高い建物に提案していくという。
2015年09月28日「強さ」と「優しさ」という、両極にありそうな形容詞を併せ持つ歌声。それが、シンガーソングライター・秦基博さんの真骨頂です。その歌声を存分に堪能できるのが、ニューシングル『Q & A』です。映画『天空の蜂』の主題歌に選ばれているこの曲は、秦さんの楽曲では珍しくマイナーコードの展開がメインとなっています。バラードのイメージが強いかもしれませんが、グルーヴでグイグイ押すアコースティックサウンドが心地良く聴こえてくるのも、彼ならではでしょう。もともと秦さんは歌うことよりもギターを弾くことが好きで、「ギターを際立たせるために歌がある」という考え方もしているミュージシャンですので、そのような視点でこの曲を聴いてみるのも面白いかもしれません。カップリングの『恋はやさし野辺の花よ』は完璧な弾き語り作品。こんな裸のようなむき出しの作品をリリースできるのも、秦基博さんのポテンシャルの高さの証明でもあります。リリース情報:『Q & A/秦 基博』(2015.9.9発売/¥1300(tax out)/AUCL186)※初回限定盤(¥1700(tax out)/AUCL185/特典付)も同時発売
2015年09月20日インフォコムは9月18日、グループ会社であるGRANDITが開発・販売を推進するERP「GRANDIT」が、ウイングアーク1stの基幹システムに採用されたと発表した。ウイングアーク1stは新基幹システムの構築にあたりERPパッケージを検討した結果、費用・機能・内部統制の3つの選定基準により、GRANDITの採用を決定。特に既存で稼働している見積もりシステムや商品マスタシステム、SFA(Sales Force Automation)などのクラウドサービスや同社製品を用いた「情活基盤」との連携対応のしやすさを評価したという。一方、導入支援は、GRANDITでの導入経験数、同社製品との連携実績がある候補の中から、技術力とプロジェクト推進力、導入目的に対する提案内容が評価されたベニックソリューションが採用された。新基幹システムの稼働により情報活用のレベルは上がり、顧客情報は販売履歴や保守契約といった基幹データと統合され、顧客軸の可視性が高まったほか、外部の企業データと組み合わせることで、企業とそのグループ内でウイングアーク1stの製品を導入している企業、そうでない企業が一目で分かるようになり、新規開拓の顧客へのアプローチが容易になったという。
2015年09月18日カプコンの人気対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」より、リュウとケンがLEDサウンド付フィギュアとなって登場。発売は2015年10月下旬の予定で、価格はリュウが13,824円(税込)、ケンが11,880円(税込)となる。発売元はBigBoysToys Company Limited。本フィギュアでは、波動拳(リュウ)と昇龍拳(ケン)のゲーム中イメージを再現。ボタンを押すと波動拳(リュウ)と昇龍拳(ケン)がLEDで光り、必殺技のオリジナル音声が鳴る。フィギュアの素材はPVC/ABS、サイズはリュウが全高約W230mm×H170mm×D130mm、ケンが全高約W230mm×H220mm×D130mmとなっている。(C)CAPCOM U.S.A., INC. ALL RIGHTS RESERVED.※仕様および外観は製作中のため、変更される場合がある。
2015年09月14日住友電工情報システムは9月14日、文書管理・情報共有システムの最新版である「楽々Document Plus(らくらくドキュメント プラス) Ver.3.8」を開発し、販売を開始した。パッケージライセンス価格は150万円(税別)~。楽々Document Plusは、企業内に分散している文書やデータを登録・保存・管理し、必要な時に必要な情報を検索する文書管理・情報共有システム。オフィス文書の管理や契約書管理、ISO文書管理、複合機連携による紙文書活用など様々な機能を備えている。楽々Document Plus Ver.3.8では改訂時期を迎えた契約書の管理者に対して定期的に督促メールを送信し、その改訂状況を一覧で表示するなど契約書管理に必要な機能を追加。一覧では「期限日超過」「督促中」「通知済み」「改訂作業中」「WF(ワークフロー)回付中」「改訂完了」の6段階で表示されるため、全体の進捗状況の確認を容易にした。これらの機能強化により、契約書の改訂漏れや期限超過が防止できる。また、文書の改訂時に更新された添付ファイルと旧版文書の添付ファイルの内容を比較し、変更箇所を色分けして表示。契約書や約款、マニュアルなどページ数の多いファイルも変更したところをピンポイントに漏れなく確認することを可能とした。さらに、文書を登録するために複数のフォルダにツリー構造を定義したCSVファイルを登録し、一括で作成できる一方、指定した配下のフォルダを一括で削除することも可能。フォームや経路が同一のフォルダは一括で登録できるため、データ移行時におけるフォルダ作成の手間を削減するという。動作環境はサーバOSがWindows Server、アプリケーションサーバがTomcat、データベースがPostgreSQL/Oracle/SQL Server、クライアントがInternet Explorer/Firefox/Android (Firefox)/iPad(Safari)。
2015年09月14日ヤマハは、ドイツ・ベルリンで開催された家電製品展示会「IFA2015」に合わせて、Dolby Atmosに対応したサウンドバー「YSP-5600SW」を欧州向けに発表。IFA2015の同社ブースに体験コーナーを設け、報道関係者や一般来場者にその実力を披露した。Dolby Atmosの特徴は、なんといっても頭上からの音を含めた立体的な音響効果を提供できること。その3次元サウンドを鳴らすために、天井スピーカー(もしくはその代替)が必要となるが、それを1本のバースピーカーで再現しようというのが「YSP-5600」だ。欧州では、ワイヤレスサブウーファーとセットにしたパッケージ「YSP-5600SW」として発売され、実勢価格は1,800ユーロ前後と予想される。YSP-5600は、7chのサラウンドと1chの重低音、それに頭上からの2chを加えた7.1.2ch音響に対応。フロントマスクの奥には、46基ものスピーカーユニットがギッシリと搭載されている。その構成は、中央に7chのサウンドビームを発する32基のスピーカーアレイ、その左右に11cm径のウーファーを1基ずつ(計2基)、そして左右両端に上方向を向いた6基ずつ(計12基)のスピーカーアレイという配置だ。左右両端のスピーカーアレイが垂直方向のサウンドビームを発することで、天井に音が反射し、Dolby Atmosならではの体験が得られるというわけだ。と、こんな説明をヤマハの現地担当者から受け、デモルーム内で実際に体験してみると、もうバッチリ。Dolbyのトレーラー映像で熱帯雨林のスコールを再生しても、ボーイング747の離陸を聴いてみても、頭上から音が降ってくる降ってくる。「サウンドバー1本で、Dolby Atmosサウンドが再現できるなんて、本当に素晴らしい」と現地の一般来場者もドイツ語で心底から驚いていた様子だ。YSP-5600は後日のファームウェアアップデートにより、DTS:Xにも対応する予定であるという。また、Wi-FiやBluetooth機能を搭載しており、DLNAやアップルのAirPlayを利用可能。HDCP2.2や4Kパススルーもサポートする。サウンドバー部分のサイズは、スタンドなしでW1,100×H212×D93mm、スタンドありでW1,100×H216×D122mm、重量は11.7kg。○NX-N500、PCやスマホつなぐだけでハイレゾ環境整うそのほか同社のブースでは、ネットワーク対応のパワードスピーカー「NX-N500」も目を引いた。実勢価格は800ユーロ前後。伝統あるヤマハのスタジオモニターに、アンプとUSB DAC、ネットワークプレーヤー機能を内蔵した製品だ。NX-N500は同社が推すネットワークオーディオ機能「MusicCast」をサポートし、PCやNAS、スマホ内の音源を鳴らすことができる。DACチップにはESSの「ES9010K2M」を搭載し、PCM 384kHz/32bit、DSD 5.6MHzのネイティブ再生が可能となっている(USB接続時)。スピーカーユニットは、13cmウーファーと3cmツイーターの2ウェイ構成。再生周波数帯域は54Hz~40kHz。アンプの出力は45W+45W。サイズはW170×H285×D222mm、重量は右スピーカが5.9kg、左スピーカーが6.3kg。通信機能はWi-FiとBluetoothのほか、有線LANも利用できる。
2015年09月13日パナソニックは、スマートフォンと連携するホームネットワークシステム「スマ@ホーム システム」シリーズ5製品を10月中旬に発売する。対応製品を使うことで、ホームセキュリティ、子供・ペットの見守りがスマートフォンから行える。「スマ@ホーム システム」は、屋内カメラ、屋外カメラ、開閉センサー、人感センサー、ホームユニットからなるネットワークシステム。Android 4.0、iOS 7.0以降のAndroid、iOSデバイスに対応し、いずれも専用アプリ「ホームネットワーク」をインストールしたスマートフォンと、Wi-Fi環境が必要になる。屋外カメラは、赤外線LEDを搭載し、昼夜を問わず、自宅前の様子を確認できる。また、内蔵スピーカーやマイクを通じて、カメラに写った人物へスマートフォンを通じて声をかけることも可能。屋内カメラは屋外カメラの特徴に加えて、温度センサー、音センサーを搭載し、これらが反応するとスマートフォンに通知し、映像を送ることができる。開閉センサーは、窓/ドアに取り付け、窓/ドアが開くと、開閉センサーから警戒音が鳴り、近くの人に通知するほか、スマートフォンに通知することもできる。人感センサーは、人や動物の動きを赤外線による温度変化を検知、離れて暮らす両親や子供の安否確認として活用できる。スマートフォンには、センサー反応時、無反応時のいずれの場合も通知設定をすることが可能。ホームユニットは、シリーズ製品の全機器を制御する。屋外カメラ、屋内カメラ利用時の映像、音声の録画が可能になるほか、開閉センサー、人感センサーの利用開始に必要なものとなり、また各機器の登録などに用いる。
2015年08月27日パナソニックは8月26日、自宅の様子をスマートフォンから確認できるホームネットワークシステム「スマ@ホーム システム」を発表した。同日開催の新製品発表会では、新製品の開発背景や、導入のメリットが解説されたほか、実機を使ったデモンストレーションなどが行われた。スマ@ホーム システムは、外出先でもスマートフォンなどから自宅の様子を確認できるシステム。今回発表されたスマ@ホーム システムは、1台の「ホームユニット」と、それに接続するカメラやセンサーといった機器で構成される。ホームユニットが自宅の無線LAN経由でインターネットに接続し、スマートフォンなどへ通知を送る仕組み。家屋や家族構成に応じて機器を組み合わせることで、防犯や見守り用のシステムを比較的安価に、容易な設定で導入できるのが特徴だ。今回発表された第1弾は全部で5製品だが、個々の製品については、こちらの記事を参照のこと。○防犯意識が高まっている発表会の冒頭、パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長の中島幸男氏が壇上に立ち、今回投入する新製品を第1弾として、「ホームセーフティー」「見守り」といったテーマの製品を展開していくと宣言。また、今回の新製品を投入するに至った背景を説明した。パナソニックの調査によれば、セキュリティについて、7割以上の人が何らかの不安を感じており、一般家庭でも防犯意識が高まっていることが明らかとなった。また、総務省の調査では、共稼ぎ世帯が1,000万世帯超、高齢者の単身・二人暮らしが約1,122万世帯という結果も出ている。留守宅や離れて暮らす家族の様子を気がかりに思う人が増加する傾向にあるなか、従来のホームセキュリティシステムや防犯機器は、ランニングコストや設置の難しさがハードルとなって導入が進みにくいというのが現状だ。家の中の様子をスマートフォンで確認できる製品について、設置に対して前向きな回答をした人は6割以上いた。特に、ペットを飼っている人や子育て中の母親、要介護者の同居者では7~8割の人が設置に前向きな回答をしたという。そこでパナソニックでは、家の中を見守るニーズがあると判断。先述したハードルをクリアすべく、導入が容易でランニングコストもあまりかからないスマ@ホーム システムを市場に投入する運びとなった。パナソニックでは、これまでもスマートフォンとつながる家電製品や、家庭内のエネルギー管理システム「スマートHEMS」など、ネットワークを活用した製品を提案してきた。今回のスマ@ホーム システムも、無線LAN(Wi-Fi)やスマートフォンを使用する環境への導入が前提となっており、今後は他の家電製品と接続してコントロールできるようにするなど、事業を拡大していく。パナソニックショップや家電量販店での販売を予定しており、将来はカーショップやペットショップでの展開も期待しているという。発売当初はドアホンの売り場などに置かれることになるだろう。○導入のハードルを低く続いて、コミュニケーション事業担当の南 恭博氏が登壇。スマ@ホーム システムにおいて、ホームユニットと、屋外・屋内カメラや開閉・人感センサーを接続するために採用されているDECT準拠方式の強みや、スマ@ホーム システムのメリットなどについて語った。スマ@ホーム システムのメリットは、大きく分けて3つ。スマートフォン専用アプリから設定するだけという初期設定の容易さ、1.9GHz帯のDECT準拠方式を採用するため、電波干渉が少ないこと、月々の定額費用などが不要で、購入時の費用だけで済むということだ。パナソニックでは、これらのメリットにより、導入のハードルが下がり、ホームセーフティー市場全体を拡大できると予想する。DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)は、世界で広く普及している無線通信方式の一つであり、日本でも海外でも展開しやすい。海外ではすでに販売している「水漏れセンサー」や「ガラス割れセンサー」「屋内サイレン」「スマートプラグ」といった製品は、国内への投入も検討しているそうだ。南氏は、「スマ@ホーム システムをIoT(Internet of Things、モノのインターネット化)の商品として拡充していく」と述べた。今後、国内市場において、2015年度(2014年10月~2015年3月)で約5億円の売上を見込み、2018年度には国内で70~100億円程度を目指す。海外と合わせて、2018年度には400億円弱の売上に伸ばす考えで、中島氏は「次の柱となる事業に育てていきたい」と意気込む。
2015年08月26日パナソニックは8月26日、ホームネットワークシステム「スマ@ホーム システム」として、屋外カメラや屋内カメラなど全5機種を発表した。発売は10月15日で、価格はオープンだ。単品販売のほか、パッケージ販売も行う。スマ@ホーム システムとは、外出先からスマートフォンなどを通じて自宅の様子をモニタリングできるシステムのこと。このたび日本国内向け第1弾の製品として、「ホームユニット KX-HJB1000」「屋外カメラ KX-HJC100」「屋内カメラ KX-HJC200」「開閉センサー KX-HJS100」「人感センサー KX-HJS200」の5製品を発売する。ホームユニットを自宅の無線LAN環境を通じてインターネット接続し、無料の専用アプリ「ホームネットワーク」をインストールしたスマートフォンから、自宅に設置した屋外・屋内カメラに映った映像などを確認できる。ホームユニットとカメラ、センサーはDECT準拠方式で接続。映像を確認できるだけでなく、会話も可能だ。○ホームユニット KX-HJB1000ホームユニット KX-HJB1000は、自宅の無線LAN環境を経由してインターネットに接続し、カメラやセンサーなど自宅に設置された機器のセンサー反応を、ユーザーのスマートフォンへ通知する。カメラやセンサー各機器とはDECT準拠方式で接続。1.9GHz帯を使用するため、電波干渉しにくく、安定した通信を実現できる。屋外・屋内カメラを合計4台まで、開閉センサー・人感センサーを合計50台まで登録できる。通知を送るスマートフォンは最大8台まで登録可能だ。サイズはW130×D130×H42mm、重量は220g。電源コードの長さは約1.8m。屋外・屋内カメラで撮影した動画などを保存するためにmicroSDカードスロットを備え、64MB~32GBまでのmicroSD/SDHCカードに対応。動画の記録フォーマットはMPEG-4(H.264/AAC)。推定市場価格は税別12,000円前後だ。○屋外カメラ KX-HJC100屋外カメラ KX-HJC100は、自宅の庭やガレージなど屋外での使用を想定したカメラ。動作検知、人感(熱)センサーを備える。センサーの動作検知範囲は32分割された領域から設定可能だ。サイズはW75×D173×H75mm、撮像素子は30万画素のCMOSセンサー。画角は水平約70度、垂直約53度。重量は460g。電源コードの長さは1.8m。IP54相当の防塵・防水性能を持つ。推定市場価格は税別18,000円前後だ。○屋内カメラ KX-HJC200屋内カメラ KX-HJC200は、屋内での使用を想定したカメラユニット。動作検知、温度センサー、音センサーを備える。温度センサーを搭載しているため、室内が一定温度を超えた際にスマートフォンへ通知する機能も持つ。音センサーによって、一定以上の音が鳴った際にも通知できる。自宅の防犯対策のほか、離れて暮らす家族の見守り用途も想定されている。サイズはW75×D75×H102mm、重量は160g。撮像素子は30万画素のCMOSセンサー。画角は水平約70度、垂直約50度。電源コードの長さは約1.8m。推定市場価格は税別17,000円前後。○開閉センサー KX-HJS100開閉センサー KX-HJS100は、窓やドアなどに設置して使用する。窓・ドアが開いたことを検知すると、報知音が鳴るとともにスマートフォンへ通知する。開閉センサーと前述の屋外・屋内カメラは連携も可能で、開閉センサーの反応をきっかけとして、屋外・屋内カメラで録画を開始する機能も持つ。本体サイズはW28×D23×H126mm、電池を除く重量は約60g。電源はコイン形リチウム電池(CR2)×1個で、窓・ドアを1日10回開閉した場合、約1年の使用が可能だ。推定市場価格は税別4,500円前後。2個入りのKX-HJS100Wが税別8,500円前後だ。○人感センサー KX-HJS200人感センサー KX-HJS200が赤外線による温度変化を検知すると、ホームユニットから報知音が鳴る。報知音はオフにも設定可能だ。サイズはW73×D39×H72mm、重量は約70g。電源は単3形アルカリ乾電池×2本を使用。1日に50回センサー検知した場合、約1年の使用が可能だ。推定市場価格は税別4,000円前後。また、単品販売のほか、パッケージ販売も行う。ホームユニットと屋外カメラがセットになった「屋外カメラキット KX-HJC100K」と、ホームユニットと屋内カメラがセットになった「屋内カメラキット KX-HJC200K」を用意。推定市場価格はKX-HJC100Kが27,000円前後、KX-HJC200Kが26,000円前後(いずれも税別)。
2015年08月26日ヤマハは21日、サウンドバー「YSP-1600」を発表した。Bluetoothに加え、新たにWi-Fi機能を搭載した。発売は9月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込60,000円前後。YSP-1600は、ワンボディながら5.1chサラウンドを実現するサウンドバー「YSP」シリーズの新モデル。2013年に発売された「YSP-1400」の後継機にあたる。本体中央に2.8cm径のコーン型ビームスピーカーを8基搭載し、音を壁に反射させることでサラウンドを再生を可能にする。本体天面には8.5cm径のサブウーファーを2基内蔵している。映像出力はHDCP2.2に対応し、4K/60P映像信号のパススルーが可能なHDMI端子を新搭載した。従来モデルからネットワーク機能を拡充し、Bluetoothでの音源送受信機能とWi-Fi機能を内蔵。AppleのAirplay、DLNA Ver.1.5もサポートしている。また、YSP-1600をスマートフォンなどで操作する専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」と「MusicCast CONTROLLER」に対応。新機能の「MusicCast」では、YSP-1600で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。アプリのHOME THEATER CONTROLLERでは、ネットワーク内のサーバーに保存した曲の再生、radiko.jpなどインターネットラジオの選局、モバイル端末の音源再生も行える。HOME THEATER CONTROLLERの対応OSは、iOS 5.1.1以上、Android 2.3.3以上。MusicCast CONTROLLERの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。本体前面の塗装はマット仕上げ、天面から前面にかけての斜面には鏡面仕上げを施している。アンプ部の実用最大出力は2W×8+30W×2。入力端子はHDMI×1、光デジタル×1、アナログ×1。出力端子はHDMI×1、アナログRCA(サブウーファー出力)×1。消費電力は25W。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、音声コーデックはSBCとAACをサポートする。サイズはW1,000×D65×H130mm(アンテナ含まず)。重量は4.7kgだ。YSP-1600と同時に、テレビの下に設置できるタイプの「SRT-1500」も発表された。
2015年08月21日70~80年代のディスコ・サウンドを21世紀風に再構築するカナダ出身のソウルバンド・THE SPANDETTES(スパンデッツ)。ディスコ、ソウル、ブギー……古き良き洋楽を体現しているバンドです。そのTHE SPANDETTESは、アレックス・テイト、マギー・ホプキンス、リジー・クラークという美女ヴォーカリスト3人を中心にした10人編成という大所帯バンドです。日本デビューは2013年の『Spandex Effect』で、濃い洋楽ファンを中心にヒット作となりました。今作『スパンコール・サンライズ』でも、真夏にぴったりのグル―ヴィーなサウンドでどんどん惹きつけていきます。3人のヴォーカリストのコーラスワークも息がぴったり、楽器隊もツボを押さえたプレイで、しっかりとボトムを支えています。9月には東京・ビルボードライブ東京で待望の来日公演も決定しているTHE SPANDETTES。しかもこれが、彼らの初めての海外公演となります。ちょっと遅れて来た夏を、カナダから運んできてくれることでしょう。リリース情報:『スパンコール・サンライズ/THE SPANDETTES』(2015.8.19発売/¥2300(tax out)/PCD93939)
2015年08月13日大成建設は7月21日、施工システムと3次元モデルを統合した独自CIMシステム「T-CIM」を今年度より土木事業作業所に順次導入すると発表した。「T-CIM」では、現地で計測・記録やデータの管理などを行うさまざまな施工システムを、工事で必要な施工管理、品質管理、現地作業の安全管理などの統一した仕事の流れに当てはめて統合し、これらの施工情報を3次元モデルに集約する。これらの情報にアクセスするときは、3次元モデルが「施工情報の取り出し口」となる。同システムの導入により、従来と比べてさまざまな施工情報が一元管理されるため、業務の生産性と品質の向上につながるという。同システムはダムやトンネルなど構造物に特化した「専門工種」と、どの工事にも当てはまる「共通工種」を相互に関連させ体系化した構成となっている。「共通工種」では、コンクリート品質管理試験や生コン打設時間などの個別データを現地でデジタル化することで、リアルタイムに施工記録を取得して帳票を作成することができる。また、工事作業所やそれ以外の場所からでも、タブレット端末などを用いて施工情報の入力・検索・閲覧できるようにすることで、一元管理された情報を関係者間で共有できる。今後は、国土交通省が進めている「CIMモデル作成ガイドライン」に対応できるよう「T-CIM」の機能拡張を進めながら、2015年度はダム、土工、トンネル、地下構造物、橋梁などの「専門工種」やコンクリート工を中心とした「共通工種」で国内32ヵ所の土木工事作業所に順次導入していく予定。また、「共通工種」のコンクリート工を中心に2016年度は全国の土木工事作業所の半数、2017年度以降は全作業所への展開を目指していくとしている。
2015年07月22日大日本印刷(DNP)は、社屋における、社員一人ひとりの入室権限を人事データに合わせて適正に管理できるシステムとして、人事システムと入退室管理システムを中継するサーバーシステムを開発したと発表した。新たに開発したシステムは、人事システムより、人事データの更新情報を受け、社員ごとの入室権限を自動設定し、入退室管理システムに自動送信する。AND設定(部署Aに所属かつ部長以上)やOR設定(部署AまたはBに所属)の条件など合わせた権限の自動設定ができ、個別に手動で権限を割り振ることも可能。また、システムの管理者自身による不正を防止するため、操作履歴の確認や、ユーザーIDによる機能制限等を行うことができる。そのほか、有効期限が切れたカードを自動で使用不可とすることやグループウエアの承認ワークフローとの連携などにも対応するという。さらに、このシステムでの権限設定を、Active Directoryに反映させることが可能で、これにより、人事データの変更にともなう権限変更を、入退室管理システムと情報システム(複合機、プリンタ等)に、同時に反映させることも可能。システムのライセンス価格は500万円/年。DNP自身がすでにシステムを社内に導入しており、その効果も確認できたことから、今後、資本・業務提携先の日本ユニシスとともに外販に力を入れていくという。
2015年07月16日アユートは7月11日、オーディオイベント「ポタ研2015夏」にて、Astell&Kern初の一体型サウンドシステム「AK T1」の試聴会を行った。ポタ研2015夏は、東京・中野サンプラザを会場に、同日17時まで開催されている。AK T1は5月にドイツ・ミュンヘンで開催されたイベント「HIGHEND MUNICH 2015」にて参考出展されていたが、国内では今回の試聴会が初披露の場となる。試聴会は、Astell&Kernの国内代理店であるアユートの藤川真人氏が製品説明とデモを行う流れで進行していった。AK T1は、デザイン家電のような外観からもわかるように、インテリアの一部としてリビングに設置されることを念頭に開発された。藤川氏はAK T1の四大キーフィーチャーとして、AK 240相当のプレーヤー機能を内蔵していること、アナログ・デジタルのハイブリッドアンプ構成をとっていること、3ウェイ6スピーカーを搭載していること、Wi-FiとEthernet(有線LAN)そしてDLNAといったネットワーク機能に対応していることを挙げた。AK T1のプレーヤー機能は「AK240がくっついていると思っていい」(藤川氏、以下同様)というように、AK240と同等の性能を持っている。具体的には、シーラスロジックのDACチップ「CS4398」をデュアル搭載し、FLAC/WAV/ALAC/AIFF 192KHz/24bit、DSD 5.6MHzのネイティブ再生に対応している。アンプの構成も非常に独創的だ。アナログ・デジタルのハイブリッドアンプを搭載しているが、左右ではなく、高低のディスクリートとでも言うべきだろうか。アナログアンプはツイーターに対して、デジタルアンプはミッドレンジとウーファーに対してオーディオ信号を送るシステムとなっている。スピーカーの構成は、19mm径(0.75インチ)のツイーターと50mm径(2インチ)のミッドレンジをT字のバーの"耳"にあたる部分に配置。165mm径(6.5インチ)のウーファーをT字の支柱の"首"あたりに搭載している。再生周波数帯域は48Hz~22KHzというスペックだ。HDDを搭載しておらず、音楽データについては「NASがある環境が前提」。外部の入力ソースから受けて再生に徹するという思想だ。また、専用リモコンも付属せず、操作はスマートフォンやタブレット、もしくは他のAKシリーズをリモコン代わりにして行う。連携アプリとして、iOS/Android OS向けに「AK Connect」を提供しており、このあたりは今の時代に沿った考え方ともいえるだろう。ネットワーク機能として、Wi-Fi (IEEE802.11b/g/n、2.4GHz帯)、有線LAN (1000BASE-T対応)、Bluetooth 3.0を搭載。DLNAもサポートする。インタフェースはUSB (type A)、microSDカードスロット、AUX入力、光デジタル入力を備えている。なお、AK T1のサイズはW700×H998×D404mm、重量は約15kgとなっている。試聴会では、藤川氏が手元のAK380をDLNAサーバーに見立てて、AK380内の楽曲をAK T1から再生するデモを行った。実際に聴いてみたサウンドは、1曲のみの試聴ということもあり、まだ開発途上の段階であるように感じた。ともあれ、AK T1は「今のマーケットに存在しないもの、革新的なものを投入していく」というAstell&Kernのブランド風土を象徴する製品といえる。デザイン家電の要素を取り入れた一体型システムへのチャレンジとして、発売までには確実にブラッシュアップしてくるだろう。
2015年07月11日2013年5月、シングル『赤い靴』でデビューした男女2人組ユニット・Salley。彗星の如く現れた彼らは、ヴォーカル・うららさんと、ギター・上口浩平さんという音楽の才能の塊のような二人で構成されています。そしてリリースされる2ndアルバム『エメラルド』では、彼らのポテンシャルが大爆発。洋楽のサウンドに日本語の歌詞が乗る、という難しい音楽的構築美をいとも簡単にこなしてしまいました。ウィスパーを上手に配したうららさんの感情豊かなヴォーカルと、ツボを押さえたアダルトな雰囲気の上口さんのギターがうまく絡み合った楽曲がズラリ。曲によっては、あえてギターの音を控えめにするなど、楽曲の良さを引き立たせるためのサウンドメイキングには唸らされるばかりです。ダンサブルなポップスから王道のバラード、そしてガールズロックなどなど、バラエティに富んだこのアルバム、間違いなくSalleyを何ステージも上に引き上げる作品になることでしょう。リリース情報:『エメラルド/Salley』(2015.7.8発売/¥3000(tax out)/VIZL64373)※初回限定盤(¥3500(tax out)/VIZL848)も同時発売
2015年07月07日エスワンオーインタラクティブは7月7日、複数の広告配信プラットフォームのデータを一元管理/統合分析できるシステム「VISARY」をリリースした。同システムでは、同社の事業支援型トレーディングデスク機能のひとつの特徴である最新のトレンドを踏まえたDSPプラットフォーム/アドネットワーク/関連アドテクノロジーを第3者視点から選定/運用することに加え、データの統合管理~マルチデバイスユーザーの行動を把握し、分析から運用までをワンストップで行うことで、より適切な広告配信を実現できる。
2015年07月07日ミロク情報サービス(MJS)は、中小企業向けERPシステム「MJSLINK NX-I(エムジェイエスリンク エヌエックス・ワン)」の新オプションシステム「MJSLINK NX-I 財務大将BI(ビジネスインテリジェンス)」を開発し、7月1日より販売することを発表した。新システムは、中小企業の財務・会計に特化したBI。同社の中小企業向けERPシステム「MJSLINK NX-I 財務大将」と一体型のオプションシステムとなっているため、分析用データの抽出、取り込み、データ加工の必要なく、リアルタイムな分析を可能としている。また、集計値の元となった集計前のデータを表示させて原因を探るなど、集計結果から気になる箇所を自在にドリルダウン・ドリルスルーできるという特徴も持っている。価格は30万円~(税別)となっており、別途システム導入支援料、データベース料、保守サービス料が必要となる。
2015年06月24日PEZY Computingは6月5日、ExaScalerの第2世代液浸冷却専用HPCシステム向けに最適化した演算処理システムの最小構成モデルを開発し、液浸冷却環境下での初期動作の確認に成功したと発表した。今回開発された演算処理システムは、Intel Xeon E5-2600 v3シリーズのプロセッサ1個を搭載した専用の「Xeon Module」1枚と、1024コアのMIMD型メニーコアプロセッサ「PEZY-SC」にDDR4メモリを接続し、PCI Express Gen3を32レーン接続可能とした「PEZY-SC Module」4枚を、マザーボード機能を集約した専用の「Carrier Board」に2セット組み付けて、さらに専用の56Gbit InfiniBandアダプタカード 2枚と1,200WのPSU(Power Supply Unit)を1台組み付けた「IF Board」を上下方向に組み合わせた構成を採用しており、多数のPCB基板をコネクタで積層した、細長い直方体形状を採用したものとなっている。また、マザーボードへの電源供給のためのケーブルなどは、冷媒の効率的な循環を阻害する要因となっていたことから、新たに基板内の配線とネジおよびスペーサーを用いた給電手法を開発、採用することで、多積層構造ながら、完全なケーブルレス構成を実現したという。さらにPEZY-SCそのものも従来のエンジニアリングサンプル品から、量産前段階品に変更したことによる動作周波数の引き上げがなされており、従来品と比べてXeonプロセッサの変更やInfinibandの帯域を2倍に向上したことなどと併せて、ノードあたりの性能は6305.61GFlopsから6669.12GFlopsへと引き上げられたほか、平均消費電力性能も5107.06MFlops/Wから5323.06MFlops/Wへと向上が図られたとする。なお同社では、本来は4枚の「PEZY-SC Module」間での 1対3の双方向プロセッサ間通信を実現する計画であったが、今回のタイミングでは実現が叶わず、「ExaScaler-1.5」としての完成は次のタイミングに持ち越されることとなり、今回開発された最小構成システムを用いた第2世代の液浸冷却HPCシステムは、ExaScalerより「ExaScaler-1.4」として近日中にリリースされる予定だとしている。
2015年06月08日エスキュービズム・テクノロジー(Sテック)は6月2日、同社が提供するタブレットPOSシステム「EC-Orange POS」が、ビリングシステム提供の「PowaPOS (製造元 : Powa Technologies PLC)」と標準連携し、同日より販売を開始すると発表した。「EC-Orange POS」は、iPadやWindows 8タブレットといったスマートデバイスでPOSレジ業務を行うことのできるPOSシステム。飲食店でのオーダーや小売店でのレジ・会計、接客対応、在庫管理、ECサイトと店舗間における在庫・売上情報の連携などの機能を提供する。一方、「PowaPOS」は、プリンターとハンズフリーバーコードリーダーが一体となった、タブレットPOS向け多機能周辺機器だ。両社はこのたび、汎用タブレットとタブレット専用に作られた周辺機器を組み合わせることにより、省スペースで実現可能なセルフレジを開発。通常のレジとしても利用可能(マルチレジ)となっており、店舗内の状況に応じて利用形態を変更することも可能となる。両社は今後、年内300店舗への導入を目指したい考えだ。
2015年06月03日米GoProは6月1日(現地時間)、タッチパネル付きの液晶モニターを搭載したアクションカメラ「HERO+ LCD」を発表した。同社グローバルWebサイトにおける発売は7月13日(日本時間)で直販価格は299.99ドル。日本国内での店頭発売は7月を予定しているが、価格は未定となっている。GoPro HERO+ LCDは、フルHD(1080/60p)の動画および800万画素の静止画撮影が可能なエントリークラスのアクションカメラ。背面にタッチ操作対応の液晶パネルを備えている。防水・防塵・耐衝撃ハウジングを一体化しており、40mまでの防水性能を持つ。新機能の「In-camera video trimming」によって、HERO+ LCD本体のみで、動画のトリミング編集を行えるようになっている。通信機能はWi-FiとBluetoothをサポートする。
2015年06月02日核融合科学研究所(核融合研)は6月1日、スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ」を、従来システム比で8倍以上の演算性能を有するシステムへと更新し、同日より稼働を開始したと発表した。今回更新したプラズマシミュレータには、富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPCFX100」を採用、システム全体として総合理論演算性能2.62PFLOPSの性能を実現した。これは、昨年11月に発表された「TOP500 Supercomputer Sites」において、日本に設置されているスーパーコンピュータの中で3番目の演算性能に相当し、従来のシステムと比較して8倍以上の性能向上となる。主記憶容量はシステム全体で81TBを実装しており、同研究所で利用される大容量メモリを必要とするプログラムに対しても、最適な計算環境を実現できるという。また、大規模シミュレーションで生成される膨大な数値データに対し、並列分散ファイルシステムで構築された10PBの高速ストレージシステムを採用し、大容量データの保存に充分耐えうる性能を実現した。核融合研は、今回のプラズマシミュレータの更新によって、核融合プラズマの複雑な挙動の物理メカニズムの解明、実験結果の解析や予測、核融合炉材料の物性シミュレーションなどを、これまで以上に大規模かつ短期間に行うことができるようになるとしている。
2015年06月01日住友電工情報システムは5月28日、文書管理・情報共有システムの最新版として「楽々Document Plus(らくらくドキュメント プラス) Ver.3.7」を発表した。パッケージ・ライセンス価格は150万円(税別)から、販売開始は6月1日。同製品は、企業内に分散して存在する文書やデータを登録・保存・管理し、必要な時に必要な情報を高度な検索で速やかに取り出せるという文書管理・情報共有システム。オフィス文書の管理の他、契約書管理やISO文書管理、複合機との連携による紙文書活用などの機能を備えるとのこと。新バージョンでは、文書フォルダの新規作成が従来に比べて簡単になったという。また、文書へのコメント投稿機能やグループウエアとのシームレスな連携機能を追加し、より便利な使い方が可能になったとのこと。ユーザー企業の業務効率化を実現し、社内の情報共有に活用できるとしている。同製品の旧バージョンで文書フォルダを新規作成する場合、文書フォルダの作成、閲覧権限設定、登録フォーム作成、承認経路設定の4ステップが必要であり、特に大きな組織では権限と経路の設定が大きな負荷になっていたとのことだ。新バージョンでは、事前に準備したテンプレートを元にしたり、既存の文書フォルダの設定をコピーして、文書フォルダを作成可能になった。このテンプレートの設定内容はユーザーがカスタマイズ可能。よく使う設定内容をテンプレートとして用意しておくことで、文書フォルダを新規作成する際の作業を大きくに減らし、文書フォルダ管理者の負荷を軽減するという。また、公開した文書へのコメント投稿機能を新たに追加。承認申請中の承認者からのコメント入力に加え、承認後や承認申請に関与しないユーザーによる補足のコメント投稿も可能になった。文書を改訂する必要が無い些細な変更や補足などをコメントとして投稿する、社内で共有された情報に関係者がコメントを寄せ合うといった用途を、同社は想定している。グループウエアとの連携では、同製品のログイン認証がグループウエアでよく使われているSAML認証に対応。グループウエアから同製品へのユーザーIDとパスワードの入力が不要になった。また、グループウエアの画面に同製品の申請・承認状況を示すガジェット(情報画面)を表示可能にした。これにより、グループウエア画面からワンクリックで同製品の承認画面に遷移できるとのことだ。動作環境は、サーバOSがWindows Server、アプリケーション・サーバとしてTomcat、データベースはPostgreSQL/Oracle/SQL Server、クライアントはInternet Explorer/Firefox/Android (Firefox)/iPad (Safari)。
2015年05月29日デンソーは5月28日、超小型電気自動車(超小型EV)を活用した独立電源ネットワークシステム「Pico Grid System」を開発し、同システムを使った構内移動の運用を愛知県安城市の安城製作所で開始したと発表した。「Pico Grid System」は小規模な太陽光発電と蓄電池、超小型EVを活用して電力を供給する独立型の直流分散電力システムに、車両管理システムを組み合わせたもの。太陽光で発電した電力を直流のまま超小型EVや蓄電池に蓄えることで、直流から交流への電力変換ロスを抑制し、効率的に自然エネルギーを活用することができるとされている。また、電力を蓄えた超小型EVを「移動する電源」として、災害時など商用電源が停止した場合でも電源供給が可能になる。車両管理システムでは、超小型EVの位置情報や充電状態を管理し、カーシェアリング機能を提供する。同社ではこのシステムを構内移動手段として用い、社員証を超小型EVの鍵として使用するほか、モバイル端末からの利用予約も可能にするなどの取り組みを行っていく。
2015年05月28日ローランドは、電気自動車のベンチャー企業であるGLMとタッグを組み、近未来的な走行音が楽しめる電気自動車(EV)向けサウンド・システムを開発したと発表した。本システムは、国産初の量産EVスポーツカー「Tommykaira ZZ」のオプションとして、GLMより2015年秋に発売される。今回発表されたサウンド・システムは、日本初の量産EVスポーツカーを開発したGLMと電子楽器メーカーのローランドによる「EVスポーツカー・サウンド・プロジェクト」にて共同開発されたもの。環境への配慮から需要増加が見込まれるEVだが、その走行音は高い静穏性が長所とされる反面、エンジンから発せられる排気音がないため、スポーツカーなどで走りを楽しむドライバーにとっては物足りないという声も多い。同システムはそういった声に応えるもので、ローランドの最新技術により、加速や減速、坂道におけるモーターへの負荷といった走行状況に応じて変化する走行音を再生でき、EVスポーツカーの魅力を飛躍的に高めることが可能という。具体的な仕組みとしては、車載ネットワークから得られる、車速やアクセルの踏み込み量、動力系への負荷といった車両の状況をリアルタイムで検知し、ローランドのシンセサイザー音源「スーパー・ナチュラル」が近未来的かつアクティブなサウンドを合成。それを車内ステレオ・スピーカーから大迫力で再生するという。サウンドタイプも数種類用意されるとのことで、ドライブシーンやユーザーの好みによって選択可能となっている。
2015年05月25日ローランドとGLMは5月25日、EV向けサウンド・システムを共同開発し、GLMのEVスポーツカー「Tommykaira ZZ」のオプションとして、2015年秋にGLMより発売すると発表した。今回開発されたのは、ローランドのシンセサイザー技術を応用し、加速や減速、モーターへの負荷など走行状況に応じた走行音を再現するシステム。車載ネットワークから得られる、車速やアクセルの踏み込み量、動力系への負荷と言った車両情報をリアルタイムで検知し、車内ステレオ・スピーカーから再生する仕組みだ。また、複数のサウンドタイプが用意されており、ドライブシーンや運転者の好みによって選択することが可能となっている。EVは需要が拡大する一方で、エンジン音がしないため、スポーツカー愛好家などから物足りないという声が上がっており、両社は今回のサウンド・システムを「従来にはない近未来的なサウンドで、EVスポーツカーの魅力を飛躍的に高めることができる新しい機能です」と説明している。
2015年05月25日