西島秀俊、濱田岳ら出演の「警視庁アウトサイダー」。その第6話が2月9日放送。当麻と瀬文…この2つのワードに「SPECネタ?」「エモエモのエモ…」「SPECファン歓喜回」など、驚きや喜びの声を上げる視聴者が続出している。「メゾン・ド・ポリス」や「インディゴの夜」の加藤実秋による同名原作をドラマ化。元マル暴オヤジ刑事と成りすましエース刑事、元演劇部の新米刑事…警察組織の中では“アウトサイダー”な3人が、互いに互いを利用しながら様々な難事件に挑む新感覚ミステリーが展開する本作。キャストは元マル暴刑事の架川英児役に西島さん。父親の冤罪を晴らそうとする蓮見光輔役に濱田岳。架川と光輔の秘密を知った水木直央に上白石萌歌。光輔の父に助けられた過去を持つ監察係の羽村琢己に福士誠治。架川に弱みを握られ協力させられる鑑識の仁科素子に優香。叩き上げの刑事、梅林昌治に長田成哉。架川や光輔の上司・矢上慶太に小松和重。架川たちが働く桜町中央署の事務・倉間彩子に野波麻帆。ウワサ好き巡査長の米光麻紀に長濱ねる。英児や藤原が通う居酒屋のバイト・沙希に井本彩花。組織犯罪撲滅に尽力する政治家・小山内雄一に斎藤工。直央の母親・水木真由に石田ひかり。直央の父で警視庁副総監の有働弘樹に片岡愛之助といった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。10年前に光輔の父・梶間優人(神尾佑)が冤罪に巻き込まれたホステス殺人事件の手がかりを求め、架川は単身、長野県春蘭市に乗り込む。その直後、桜町中央署管内では看護師の今野静香(高橋美津子)が何者かに駅の階段から突き落とされる事件が発生。静香は一命をとりとめたものの意識不明の状態で、光輔、直央らが防犯カメラを確認すると謎の男が静香を押して走り去っていたことが発覚。また事件発生時、静香はコアなファンが多いアニメ『降魔の射手』のキャラクターアクリルキーホルダーを握りしめていたが、娘の萌によると、静香はアニメにまったく興味がなかったという。静香のスマホを調べると、彼女は事件直前『降魔の射手』のファンが殺された半年前の未解決事件を検索していたことが判明する…というのが今回のストーリー。信濃一家の組長・当麻秀和(鈴木一真)のもとに歌川涼牙(小越勇輝)が現れ、「これ、瀬文って人から…」と紙袋を渡す…「当麻に瀬文って…SPECネタ?」「瀬文から当麻にあの紙袋ぇ…エモエモのエモ…」「当麻と瀬文、そして茶色い紙袋…SPEC見たい!」「テレ朝なのに当麻に瀬文から紙袋が渡されるSPECファン歓喜回でした」など、当麻と瀬文、このワードに反応した視聴者からの声が続出。また出演者テロップに“Special Thanks”として松崎しげるの名前が表示されると、SNSには「Special thanks 松崎しげるさん?缶コーヒーなんかな」「松崎しげるさん?!どこに出てた?!スペシャルサンクスって?!」など、驚いた視聴者からの投稿が多数寄せられている。【第7話あらすじ】春蘭市で何者かに拉致された架川。自分を拉致した男が“マル暴”時代の上司・藤原要(柳葉敏郎)を殺した張本人だと直感した架川は、自由を奪われながらも必死に抵抗するが。拳銃を向けられ絶体絶命の危機に。一方、光輔と直央は10年前の事件の被害者・歌川チカ(水崎綾女)の息子・涼牙(小越勇輝)を訪ねるが…。「警視庁アウトサイダー」は毎週木曜21時~テレビ朝日系にて放送中。(笠緒)
2023年02月10日戸田恵梨香、加瀬亮のW主演に、神木隆之介はじめ豪華なキャストが共演。2010年に放送され大ヒットした「SPEC」が一挙放送スペシャルとして連続放送。6月11日(木)今夜から放送が開始され25日(木)までの10日間にわたりあの興奮がよみがえる。世の中には、通常の人間の能力や常識では計り知れない特殊能力(SPEC/スペック)を持った人間が潜んでいる…。そんな特殊能力を持った人間がその力を悪用しているとしたら?それに対し各国の政府が水面下で対抗、人知れず暗闘が繰り広げられているとしたら…。本作は凡人にはない特殊能力「SPEC」を持っている犯罪者に立ち向かう、若き刑事たちの物語。2010年秋クールに放送され、その後パッケージが好調なセールスを記録し各賞に輝くなど注目。それを受け続編や劇場版が制作。2018年からは世界観を継承し木村文乃&松田翔太コンビで新たに描く「SICK’S」シリーズもスタートするなど、息の長い作品へと成長した。主演は「大恋愛~僕を忘れる君と」や「スカーレット」で多くの視聴者を魅了した戸田さんと、『海街diary』『沈黙』などの加瀬さんの2人。2人が演じる刑事が追う“SPEC”を持つ者たちには“時間を止める能力を持つ”少年、一十一に神木隆之介。そのほか城田優、福田沙紀、竜雷太、安田顕、有村架純ら豪華キャストが出演する。警視庁は、未解決事件の捜査強化のため、捜査一課弐係(通称:ケイゾク)に加え、公安部に未詳事件特別対策係を設立(通称:ミショウ)。通常の捜査一課的手法では再捜査の対象にならないような特殊な事件を主に取り扱う。ミショウの係長・野々村光太郎(竜さん)につけられた部下は、トラブルを起こして飛ばされてきた当麻紗綾(戸田さん)と、瀬文焚流(加瀬さん)の2人。当麻と瀬文は、犯人が通常の人間ではないとしたら、どういうSPECの持ち主かという前提で捜査を開始。「犯人の特殊な能力は何か」を推理し、犯人を追い詰めていく…という物語。「SPEC一挙放送SP」は6月11日(木)23時56分~TBS系で放送。(※一部地域を除く)(笠緒)
2020年06月11日戸田恵梨香と加瀬亮がW主演し、特殊能力を持つ犯罪者と刑事たちの死闘を描くドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~」。この度、6月11日(木)から25日(木)までの10日間、「一挙放送SP」として放送することが決定した。2010年10月期の金曜ドラマ枠で放送された本作。堤幸彦が演出を手掛け、W主演の戸田さんと加瀬さんが、公安部の未詳事件特別対策係(ミショウ)の当麻紗綾と瀬文焚流を演じ、SPECを逆手にとりケンカしつつも、協力し合いながらトラップを仕掛け、犯人と息詰まるような攻防を繰り広げていく。2人のほかにも、ミショウの係長・野々村光太郎役の竜雷太、一十一役の神木隆之介のほか、福田沙紀、安田顕、城田優、有村架純ら豪華キャストが出演している。のちにスペシャルドラマが制作され、劇場版も公開とシリーズ化。「Paravi」ではアナザーストーリーが配信されている。今回、この連続ドラマが再び地上波に登場、全話一挙放送されることが決定。戸田さんは「10年という月日が経っている事実に驚きを隠せません。つい最近のことだと(笑)」と言い、「そのくらい自分にとって大きく、今でも側にいる存在です。この奇想天外な作品を楽しんでください!」とコメントしている。あらすじ警視庁は、未解決事件の捜査強化のため、捜査一課弐係(通称:ケイゾク)に加え、公安部に未詳事件特別対策係を設立(通称:ミショウ)。通常の捜査一課的手法では再捜査の対象にならないような特殊な事件を主に取り扱う。ミショウの係長は、野々村光太郎(竜雷太)。野々村の下につけられた部下は、トラブルを起こして飛ばされてきた2人。一人は、当麻紗綾(戸田恵梨香)。頭が異常によく、IQはなんと201。頭が良すぎるため上司を小馬鹿にしまくり、しかも、オタクかと思ったら意外にケンカっ早い。ミショウに入って1年で犯人と格闘し大けがを負い、いまでも左手はギプスのまま、というつわものだ。そしてもう1人は瀬文焚流(加瀬亮)。現場のたたき上げ。SITに大抜擢され、小隊長まで上り詰めた凄腕だが、ある事件が理由でここに飛ばされた。当麻と瀬文は、犯人が通常の人間ではないとしたら、どういうSPECの持ち主かという前提で捜査を開始。「犯人の特殊な能力は何か」を推理し、犯人を追い詰めていく。「SPEC一挙放送SP」は6月11日(木)深夜23時56分~TBSにて放送。(※一部地域を除く)(cinemacafe.net)
2020年06月04日木村文乃と松田翔太がコンビを組む「Paravi」配信ドラマSPECサーガ完結篇「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」が、3月18日(月)より地上波初放送されることが決定した。本作は、「ケイゾク」「SPEC」に続く“SPECサーガ”の完結編として、「内閣情報調査室」の中にあるスペックホルダー対策の特務事項専従係、通称「特務」に所属する御厨静琉(木村さん)と高座宏世(松田さん)の新コンビが登場。御厨静琉が自らのSPECの存在に疑問を抱きつつ、SPECホルダーを巡る国家や権力者、宗教団体などの対立に巻き込まれ、その疑問と向き合っていく物語を描く。2人のほかにも、「内閣情報調査室」内のスペックホルダー対策の特務事項専従係、通称「特務」の係長・野々村光次郎役を竜雷太が演じ、そして過去2シリーズ同様、鬼才・堤幸彦監督がメガホンをとった。今回の地上波放送では、再編集したものを全5話で放送する。また、今シリーズは「SICK’S恕乃抄」に続き「SICK’S覇乃抄」、「SICK’S厩乃抄」と3部作で完結することが決定しており、「SICK’S覇乃抄」は今回の地上波終了後から「Paravi」にて独占配信がスタートする。なお、本日より木村さんと松田さん、そして堤監督が撮影の様子を語る副音声コンテンツ「『SICK’S恕乃抄』裏乃抄~御厨・高座・堤の裏座談会~」が、「Paravi」にて独占配信。特殊メイクの裏話や木村さんと松田さんとの息が妙にぴったり合う話、監督からの無茶ぶりされたエピソードが語られるほか、続編のネタバレも…?笑いが絶えない裏座談会もお見逃しなく。SPECサーガ完結篇「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」は3月18日(月)~22日(金)までTBSにて深夜放送。(cinemacafe.net)
2019年02月18日「ケイゾク」「SPEC」に続く“SPECサーガ”の完結編として、木村文乃と松田翔太の新コンビで始動した配信ドラマ「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」が、2019年春にParaviで独占配信される「覇乃抄」、続く「厩乃抄」の3部作で完結することが分かった。■「SICK’S」は恕(じょ)・覇(は)・厩(きゅう)の3部作!今年4月1日から動画配信サイトParaviで配信された「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」。「内閣情報調査室」の中にあるスペックホルダー対策の特務事項専従係、通称「特務」に所属する御厨静琉(木村さん)と高座宏世(松田さん)、そして、「SPEC」で殉職した野々村光太郎の双子の弟・光次郎の戦いが描かれた。多くの謎を残したままだった「恕乃抄」に続く「覇乃抄」では、総理大臣や自衛隊を動かそうとする会議体の存在、某超大国の思惑、宗教団体の台頭が、スペックホルダーをめぐる三つ巴の権力闘争を激化させることに。コンビとしての絆を強める御厨と高座、それを支える光次郎の葛藤も深まっていく…。「SICK’S覇乃抄」は2019年春にParaviで独占配信。最終章にして“SPECサーガ”の完結となる「SICK’S厩乃抄」については、配信時期も含めて後日詳細が発表される予定だ。■松田翔太さん、再共演の木村文乃さんと「だいぶ距離が近づいた」10月15日にクランクインし、順調に撮影が進むなか、木村さんと松田さん、光次郎を演じる俳優の竜雷太さん、堤幸彦監督が取材に応じ、「SICK’S」3部作、そして1999年放送開始の「ケイゾク」から20年の時を経て完結する“SPECサーガ”への思いを語った。木村さん演じる御厨はIQ230、ハーバード大学卒業の天才だが、精神的に不安定で自傷癖があるという役どころで「人格がどれだけあるか分からず、『す』『なのよ』『だ』といった語尾やテンションを使い分ける必要があり、それをひとりの人間だと理解するのが大変」と苦労を語った。さらに「そうしないと、現場での無茶ぶりに応えきれないので」と明かすと、堤監督からは「そう?(笑)」とツッコミが入った。松田さんは、スペックホルダーが絡む事件がきっかけで公安部を追われる高座を演じる。木村さんとの共演、そして堤監督とのタッグは、映画『イニシエーション・ラブ』以来となり「木村さんはあの頃に比べたら、だいぶ距離が近づき、仲良くなれた」のだとか。チームワークも強固なものになり「自分としてもとても馴染んできて、毎日が楽しい幸せな現場」と手応えを示す。■「SICK’S」が描くテーマとは?シリーズ全作に出演する竜雷太さんが語る「ケイゾク」「SPEC」「SICK’S」と全てのシリーズ作に出演している竜さんは、「これをやっていると、幸いなことにボケません。いつ監督からのツッコミが来るかわかりませんので、とても楽しくやっています」と和やかに挨拶。野々村光太郎の名台詞「心臓が息の根を止めるまで、真実に向かってひた走れ」を引き合いに、「今回はささやかな命でも、何かの意味があり、何かの役に立つということを描いている」と「SICK’S」が訴えるテーマを語った。20年の歳月を経て“SPECサーガ”の完結に着手した堤監督は「人生の何分の一かをこのシリーズと過ごしている」としみじみ語る一方、「先延ばしにしたい」「結論を見たくない」「命がある限り続けたい」と未練も?これには木村さんも「きちんと風呂敷をたたむ覚悟で臨んでいるが、また広げられそう」と期待と不安(?)を漏らしていた。「『SICK’S覇乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」は2019年春からParaviで独占配信予定。(text:cinemacafe.net)
2018年11月16日木村文乃と松田翔太が、「ケイゾク」「SPEC」シリーズ最新作「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」でコンビを組むことが決定した。「ケイゾク」の柴田(中谷美紀)&真山(渡部篤郎)、「SPEC」の当麻(戸田恵梨香)&瀬文(加瀬亮)に続くコンビは、「内閣情報調査室」の中にあるスペックホルダー対策の特務事項専従係、通称「特務」に所属する御厨静琉と高座宏世。■キャスト発表木村さん演じる御厨は、IQ230、ハーバード大学卒業の天才だが、精神的に不安定で自傷癖があり入院している。右目には眼帯をしていて、この眼帯を外さないよう医師から注意をされているというキャラクター。また松田さん演じる高座は、警視庁公安部の刑事だったが、スペックホルダーが絡む事件がきっかけで公安部を追われることに。正義感が強いがゆえに愚直すぎる一面もあり、周囲や組織になじめないときも。物語の舞台は、前シリーズ「SPEC」の「未詳」があった警視庁から国家機関である「特務」に移ることになり、スペックホルダーを巡る争いは日本を始めとする国家間の争いや宗教団体、自衛隊まで巻き込む権力闘争に発展。スペックホルダーを支配しようとする思惑の狭間で御厨と高座は、野々村とともに戦いを挑んでいくことに。そこに現れたのは謎の存在、一一十(ニノマエイト/黒島結菜)。真っ黒のセーラー服を纏っているニノマエと、「SPEC」の一十一(ニノマエジュウイチ)との関係は謎に包まれている…。■コメント到着木村さんは、「私で務まるのかと不安でした。それでも様々な作品でご一緒させて頂いている堤幸彦監督、植田プロデューサー、そして松田翔太さんと言う信じられることが前提にある布陣に、後はどれだけこの世界の中でリアルに生きられるかだなと腹をくくりました」と今回のオファーを受けた経緯を語る。しかし、様々な側面がある御厨を演じることに迷うときもあったという木村さん。「そのときは尊敬する先輩方、礎と結果を築かれてきたキャスト、スタッフの皆様を思いだし、作品を見返し、リスペクトと力を頂きながら挑み続けた日々でした」とふり返っている。また松田さんは、「楽しんで高座を演じさせて頂きました。これからの展開が待ち遠しくて仕方がないです。初めて堤監督とプロデューサー植田さんと、この作品の打ち合わせをしていたときからクランクアップまで、絶対的な安心感の中、自由に現場に立てました。木村さんとも、素敵な堤組を一緒に暮らせて大いに楽しめた作品になりました」とコメントしている。■新しい視聴スタイル「ピンチョス配信」なお本作は、「ピンチョス配信」という1分~2分ほどのシーンを毎日配信、1話が1か月で完結し、完全パッケージは月末という編成方針のもと配信。しかし、ピンチョスのひとつひとつは笑いの落ちの部分やシーンの肝の部分がカット。毎日展開する物語を追いつつも、完全パッケージを見たときの変化も楽しめるという仕組みになっている。さらに、物語の中に登場するピーチ医者・植田もも子役は、TBSアナウンサー・宇垣美里が好演。ピーチ医者が毎週月~水の深夜3時「カイモノラボ」枠内で「ピーチ医者植田もも子のSICK’S大好き」というミニコーナーを担当し、ピンチョス配信されたシーンの裏側や物語のみどころなどを紹介する。SPECサーガ完結篇「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」は4月1日(日)よりParaviにて配信開始。(cinemacafe.net)
2018年03月20日加瀬亮が犬猫の殺処分問題に直面する獣医を演じる、WOWOWドラマW「この街の命に」が、4月2日(土)に放送されることが決定。加瀬さんとは「SPEC」シリーズ以来初の共演となる戸田恵梨香が、その同僚の獣医役で競演を果たすことが分かった。動物愛護センターに行政獣医として配属された牧田洋(加瀬亮)は、国の法律に従い業務を遂行する。「事情があって飼えなくなった」「鳴き声がうるさい」「噛まれた」など、さまざまな理由で捨てられた犬や猫を殺処分する業務だ。彼は、“誰かがやらなければならない仕事”と自分に言い聞かせながらも悩み苦しんでいる。同僚の行政獣医・幡枝亜紀(戸田恵梨香)は病院に通いながら精神安定剤が手放せず、作業班の志賀悟(渋川清彦)は「犬がしゃべる」と言い出し悪夢にうなされる。職員の誰もが心にふたをして、処分を続けていた。そんなある日、獣医・高野綾子(田中裕子)がセンターの新所長として配属される。高野は着任早々「犬と猫には全部名前を付けて」と言い、トリマーを呼び寄せ動物たちをきれいにする。“現状を変える”という高野の想いに背中を押された牧田たちは、殺処分を減らそうと動き始めるが、無責任な飼い主はいなくならず、職員たちは大きな選択を迫られることに…。本作は、第29回モントリオール世界映画祭「審査員特別賞」を受賞した『いつか読書する日』の脚本・青木研次と監督・緒方明がタッグを組み、“犬猫の殺処分”に直面する行政獣医たちの葛藤と再生を描いた人間ドラマ。日本国内で1年間に殺処分される犬猫は、実に10万頭超(環境省・平成26年度発表)。空前のペットブームや猫人気の高まりがいわれる中、なぜ、これほど多くの犬や猫が殺処分されるのか。また、その現場に直面する人間は何をその心と体で感じているのか。本作は、ある街の行政組織「動物愛護センター」を舞台に、罪のない動物たちの命を救おうと新しい1歩を踏み出した獣医たちを映し出す。動物愛護センターで殺処分の現実に困惑する行政獣医の主人公・牧田を演じるのは、ドラマWには初主演となる加瀬さん。その同僚で、ともに苦悩する行政獣医・幡枝役には、加瀬さんとは2013年の『劇場版SPEC~結~』以来の顔合わせとなった戸田さん。また、センターの改善に向けて先頭に立つ新任所長・高野役には、青木さん脚本の『いつか読書する日』で主演を務め、NHK朝ドラ「まれ」での好演が記憶に新しい田中裕子が、ドラマW初出演を果たす。さらに、音楽を第24回日本アカデミー賞「優秀音楽賞」を受賞したアコーディオニスト・作曲家のcobaが担当する。今回、WOWOWドラマ初主演作となった加瀬さんは、青木さんによる脚本を読んだときのことを、「丁寧に書かれていて、淡々とした静かな話だと思いました。 結論をいそがずに、声高に何かを叫んでいないところも好きでした」とふり返る。また、「SPEC」シリーズ以来となる戸田さんとの共演については、それぞれのマネージャー同士が「現場でモニターをみながら『敬語で戸田と加瀬が話してること自体もの凄い違和感だね』などと、『SPEC』の時との違いを笑っているのを目撃しました(笑)」とコメント、「戸田さんは、とても信頼している役者さんで、いつでも刺激と安心を撮影に与えてくれる人だと思います。 今回は現場で戸田さん1人がズバ抜けて犬との接し方に長けていることにびっくりしました」と裏話も明かしてくれた。一方、戸田さんは子どものころから犬との生活が当たり前だったそうで、「この台本を読んだときには戸惑いましたが、1人でも多くの人に事実を知ってもらうべき題材だと思いましたし、やらせていただけて良かったと思っています」と、思いを込めて語る。加瀬さんとの久々の共演は「殴り合いがないのが淋しかったです(笑)」と言いながらも、「髪の毛も伸びていますし、スーツじゃないし、表情も柔らかですし、なんだか妙に恥ずかしかったのを覚えています」とふり返っている。本作のメガホンをとった緒方監督は、資料を読んだり取材を進めていくうち、「殺処分ゼロを目指すことがそんなにたやすいことではないこと、日本のペット産業の問題点、犬や猫たちの生態系。さらに調べていくうちに“人間とペットとの関係”を飛び越えて“人と動物の命とは”というもはや解答を出すことの難しい命題にまでたどりつきました」と明かす。「今日もどこかで悩みながら苦しみながら処分を続けている愛護センターの方たちの存在。青木研次さんの脚本は心に矛盾を抱えた人間たちがウロウロ、オロオロする群像劇でした。そこにはヒーローもヒロインもいません。安易なヒューマニズムもカタルシスもありません。教条的になることなく“犬と人間の関係”を探っていくちょっと不思議なドラマが作れたと思っています」とも語り、難しい題材の“着地点”に言及した。さらに、「もともと動物が好きでこの仕事についたはずなのに、動物を処分しなければならないという矛盾。悲しみ、怒り、あきらめ、切なさ、やりきれなさ、開き直り、などなど複雑な感情を体にしまいこんで日々を営む人々の物語です。ですので、俳優に演出するにあたっては単純な喜怒哀楽を演技で表現することを避け、複雑な感情の機微をそれぞれの俳優に要求しました。すばらしい俳優たちはこの難しい注文に見事に答えてくれました。監督冥利に尽きます」と語る緒方監督。動物を救うべく獣医になった者たちが、大きな葛藤の中で一歩ずつ再生への道を見いだしていく姿は、“人間と動物とのあり方”について改めて考えるきっかけを与えてくれそうだ。ドラマW「この街の命に」は 4月2日(土)21時よりWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月19日メガハウスが展開するアクションフィギュア「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC」シリーズより、『ヴァリアブルアクション Hi-SPEC 魔動王グランゾート ハイパーグランゾート』の予約受付が、2月9日16:00からプレミアムバンダイにてスタートする。2015年6月下旬発送予定で、価格は12,528円(税込)。「ハイパーグランゾート」は、TVシリーズ本編の1年後を部隊としたOVA作品『魔動王グランゾート 最後のマジカル大戦』(1990年)に登場する、八頭身となったグランゾートの最終形態。『魔動王グランゾート』シリーズからの「ヴァリアブルアクション」は、これまでに「グランゾート」「ウインザート」「アクアビート」「ヘルメタル」「ワイバースト」「ハービザン」など続々と立体化されてきたが、「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC」での立体化は同シリーズ初。しかも「ハイパーグランゾート」自体の立体化も本商品が初となる。『ヴァリアブルアクション Hi-SPEC 魔動王グランゾート ハイパーグランゾート』は、美麗な塗装表現と脚部にダイキャストを使用しており、「Hi-SPEC」シリーズならではの質感と重量感で立体化。プロポーションから可動にいたるまで、これまでのアクションフィギュアのノウハウを集結した「ハイパーグランゾート」に仕上がっているという。全高は約180mm。商品価格は12,528円(税込)で、予約締切は2015年3月中旬。商品の発送は、2015年6月下旬を予定している。(C) サンライズ・R
2015年02月09日神木隆之介の脳裏を予感めいた思いがよぎった。「この2人、姉弟なんじゃないか――?」それはドラマ「SPEC」の第3話で神木さん演じる“一(ニノマエ)”が「当麻!」と叫ぶシーンでのこと。「この時点で、過去に何があったのか?ニノマエと当麻がどういう関係なのか?といったことは僕自身も全く知らされてなくて、そうだったらすごいなという程度の思いだったんですが…」。だがドラマが最終盤に差し掛かった頃、神木さんは、そのときの予感が正しかったことを知る。「よし、来たか。やはりそうか!という感じでした(笑)」。“時を止める”という最強の能力に飽きたらずこの男、予知能力まで身に着けていたとは…。神木隆之介がこれまでとは全く異なる“悪”と“狂気”の一面を見せ、文字通り新境地を開いた「SPEC」が、公開中の『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』と『爻(コウ)ノ篇』で3年にわたるシリーズの幕を閉じる。神木さんにとってこの3年はどのような歳月だったのか?そして今年、20歳を迎えてその先に見据えるものとは――?『SPEC』最終章の公開を記念してロングインタビューを敢行!まずは約3年前、ドラマ「SPEC」のオファーを受け、ニノマエという役を演じることになったときの率直な心境、そしてどのように役を作り上げていったのかを聞いた。「びっくりしましたね。作品やスペック(=選ばれし人物たちが持つ様々な特殊能力)についての説明があったのですが、まず悪役であるということ。さらにニノマエは『時を止める能力を持つ』と。それまでそういう超人的な役を演じたことはなかったですし、悪役ということでどんな風に見える役にすればいいか?かなり悩みましたね」。“無垢なる悪”ともいうべき、従来の悪役像を一変するようなニノマエのキャラクターは、役者に自由を与え、可能性を引き出していく堤幸彦監督の下で神木さん自身が作り上げていったものだ。「口の片方を上げてニヤリと笑って『キサマら』と言う、いかにもって感じの悪役は嫌で、この子は味方になるのか?ずっと敵なのか?それともどちらでもないのか?という曖昧さを持った役にしたかったんです。一見、悪いヤツに見えないくらい無邪気で、逆にそれが狂気を孕んでいて怖い――特にドラマの第1話、2話あたりは笑顔ひとつ、動きひとつにも細心の注意を払っていました」。もしも彼が先述のような「いかにもな感じの悪役」を演じたとしても、それはそれでこれまでにない神木隆之介として強い印象を与えたことだろう。だが、彼がすごいのは単に極端な方向へと舵を切るのではなく、自身の容姿や従来のイメージまでも踏まえた上で、どうしたらこの作品の中で最も恐ろしい形で存在感を放ち、見る者にインパクトを与えられるかまで考えて、ニノマエというキャラクターの“スイッチ”を調整していることだ。「身近にいる友達や家族にまで『怖い』とか『何考えてるのか分からない』って言われました(笑)。ただ、ニノマエを演じるのは気持ちいいです。テンションの急な上げ下げもあり、人をおちょくるような態度を取ったり、極端な切り返しもあって…。どうしてもこれまで、感情を抑えるような役が多かったのですが、初めてエネルギーを外へ外へと発していく役で快感でしたね(笑)」。一方で、ニノマエ絡みのシーンの撮影はシリーズを通じてスタッフ、キャストのとっては最も苦労の多いシーンとも言われている。ニノマエが能力を発動し“時を止める”シーンでは、最新の撮影設備が用意され「準備だけでも2時間くらいかかることもあった」という状況で、ニノマエ以外の共演陣は実際に、同じ姿勢で止まったままいないといけない。神木さんだけがその場を悠々自適に微笑みを浮かべて動き回ることになる。「現場に行くとみなさんから『来たよ…』って言われてましたからね(苦笑)。こっちも(頭を下げつつ)『どうも、お邪魔します』という感じで(笑)。僕以上に周りのみなさんは本当に大変だったと思います。戸田さんや加瀬さんの目がだんだん、充血していくのが見えましたからね。ニノマエのような役を演じることはそうそうない事だと思いますので、そういう意味でも本当に貴重な体験をさせて頂きました」。オリジナル(?)のニノマエはドラマの最終話で死を遂げているが、その後のスペシャルドラマや劇場版でも、ニノマエは“死んだスペックホルダーを呼び戻す”という当麻の能力やクローンという形で登場。そして最終章となる『爻ノ篇』にも神木さんの名はしっかりとクレジットされている。どのような形での出演となるのかは観てのお楽しみだが、改めて、『爻ノ篇』の撮影で3年におよんだ「SPEC」に別れを告げた瞬間の気持ちは?「正直、まだ終わってないような気持ちですね。終わったの?ホントに?いやいや、まだあるでしょ!という感じで(笑)。これまでがまさにそうでしたからね。連続ドラマが終わって死んだはずなのにスペシャルドラマに呼ばれ、『おつかれさま』と言われたはずが映画にも呼ばれ…まだそのパターンが続いているような気がします。撮影を終えてしばらく経って『終わったんだな』と思っているのですが、心のどこかでまだ終わっていないような…それくらい、この3年は長く特別でしたね」。「SPEC」に携わった約3年の間、もちろん、神木さんはそれ以外の作品にも携わってきた。いや、“以外”などという言葉では片づけられない、俳優人生における大きな転機となる出会いもあり「役と一緒に成長してきた3年だった」とふり返る。ドラマでは宮藤官九郎脚本の「11人もいる!」で主演を務め、映画『桐島、部活やめるってよ』ではニノマエとはまた180度異なるスクールカーストの“底辺”に位置する主人公の高校生を好演。改めて俳優・神木隆之介の幅の広さ、ポテンシャルの高さを見せつけた3年だった。「特にこの2年ほど、高校を卒業して『桐島』のプロモーションが始まって、おこがましい言い方だけど“座長”としてしっかりしなくちゃという意識、責任感を強く感じていました。卒業して、運転免許もとったし(笑)、変化だらけですね。自分の中で成長を感じてもいますし、それを見せていけたらという気持ちはより一層、強くなりました」。神木さんの口からはたびたび「社会人」という言葉が口をついて出る。俳優にインタビューをしていて「大人」や「プロ」という言葉が出てくることはよくあるが、「社会人」という言葉を聞くことはめったにない。なるべく仕事と切り離して過ごしていたという学生時代が神木さんにとっていかに大きかったか、そして、どんなに芸歴が長くとも、世の中との繋がりを常に意識し、しっかりと地に足をつけて歩みを進めていこうとする思いが垣間見える。「高校を出たことで、この仕事で食っていかないといけないという覚悟は確実に芽生えましたね。正直、高校生の頃は『まだ学生』という気持ちがあったんだなということを、いまになって改めて実感しています。頑張らなきゃって気持ちと同じように不安もあるし、新鮮だけど、確実に“重さ”を感じています。まだそこまで年月が経ってないのに高校時代が懐かしくなりますね(笑)。この先に関して…元も子もない言い方ですが(笑)、何があるか分からないから全力で死ぬ気でやっていきたい。いまは、スーツを着て会社勤めをする役がやりたいです。上司や部下や同期の仲間がいて、ほかの部署の女の人と社内恋愛したりとか(笑)」。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ぜん)ノ篇 2013年11月1日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇 2013年11月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会
2013年11月29日戸田恵梨香、加瀬亮を始めとする『劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇』出演陣と堤幸彦監督が11月29日(金)の午前0時開始の第1回上映を前に舞台挨拶に登壇。『SPEC』とのお別れを前に「これだけは言っておきたい!」という思いやエピソードをブチまけた。戸田さんは「3年間ずっと言ってきたことですが」と前置きし、これだけは言っておきたいという思いを激白。それは神木隆之介が演じる“一(ニノマエ)”による“時を止める”スペックが発動した際の撮影の大変さ。ニノマエが時を止めるシーンでは、神木さん以外の共演陣はみんな、時には無理な態勢のまま静止していないといけないのだ。シリーズの生みの親である堤監督までも「迷惑だよね」とバッサリ。神木さんは「仕方ない。そういう能力なんだから」と抗弁しつつ、「謝りたい」と苦笑。特に連ドラ最終回の雪を降らせての外での撮影について触れ、「寒いんですよ。寒いとセリフを噛んじゃう!加瀬さんに『しっかりしてくれよ』と言われまして…」と申し訳なさそうに語る。加瀬さんは「オレは(ニノマエが)歩くスピードも遅いって思ってたよ」と延々と愚痴り始める。「毎回つらかったよ。いかに楽な態勢で止まるか?と考えたけど、ほとんどが空中だった」と語り、笑いを誘っていた。人の心を読むサトリ役で人気を博した真野恵里菜は、連ドラにゲスト出演し、その後のSPドラマを経て本作にも出演しているが、連ドラの際に、田中哲司が演じた予知能力を持つ冷泉俊明に対して発したあるセリフに言及。「アイドル界が揺らいだ瞬間だったと思う。私がサトリをやる意味はここにあったのかと思った(笑)」と感慨深げ。どのセリフについて言っているのかは「ここでは言えません(笑)」と言葉を濁したが、恐らく、冷泉が「AKB48」の楽曲の歌詞を呪文のように唱えるのに対し、「AKBかよ。ハロプロにしろよ!」とサトリがツッコんだシーンについてだと思われる。この日、深夜にも関わらず第1回目の上映に足を運んだコアな『SPEC』ファンは、すぐに発言の意図を理解したようで爆笑。ちなみに、『劇場版SPEC~結~』には「AKB48」の大島優子も出演しており、その点も含めて非常に意味深なセリフとなったと言えそう…?大島さんと真野さんが劇中で直接、対峙するシーンがあるかどうかも気になるところだ。『劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇』および『爻ノ篇』は全国にて公開中。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ぜん)ノ篇 2013年11月1日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇 2013年11月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会
2013年11月29日「代表作になりました」。戸田恵梨香はサラリとそう言い切った。3年半にわたって参加した『SPEC』そして、当麻という存在がもうすぐ彼女の手元を離れていく――その感傷を断ち切るかのように。加瀬亮は3年半という年月について「こないだ自分のガラケー(※スマートフォンではない従来型の携帯)を見て、ふと思ったんです。そういえば、最初に会ったとき、戸田さんの携帯もガラケーだったなって。たしか『SPEC』の連ドラの最中にスマートフォンに変えたんですよ。自分だけが成長していないですね(笑)?」と冗談めかしつつしみじみと語る。『SPEC』が終わる。まもなく公開となる二部作による『劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ゼン)ノ篇』『爻(コウ)ノ篇』をもって、2人が演じてきた“当麻紗綾×瀬文焚流”のコンビともお別れとなる。この刑事ドラマ史上に残る異色のコンビについて戸田さん、加瀬さんが改めて思いを語ってくれた。インタビューが行われたのは完成披露試写会の日。舞台挨拶では“SPEC中毒者”とも言うべき約4,000人のファンの歓声を浴びた。個性豊かな登場人物たちに様々なSPEC(特殊能力)、物語と共に深まる謎――これだけの熱烈なファンを生むに至った原因を一つに絞ることはできないが、その中心にはずっと変わらず当麻と瀬文がいた。加瀬さんはこの2人のコンビの異色ぶりについてこう語る。「自分が最初に面白いと思ったのは、普通はどちらかがガツンと言うと、もう片方は『まあまあ』と抑える。SとMじゃないですけど、暴走役と抑え役に分かれるんだと思います。でも、『SPEC』は2人ともドS(笑)。正直、連ドラの3話くらいまで『このままで大丈夫なのか?』という戸惑いがありました。特に瀬文は役柄としてもそれくらいまでは非常に閉じたタイプだったので。でも4話目くらいから『そうか、当麻と競い合えばいいのか』と思えてきて、それからは楽しかったです」。「変わらなかったのは2人の目線ですね」と戸田さん。「大事なセリフのとき、それは照れ隠しなんですけど、絶対に2人は目を合わせないんですよ。目と目を見ないで気持ちを伝える。それは最後の最後まで大切にしました」。それは与えられた役柄の“設定”と言うよりは、役を理解し、なりきる中で生まれた生理とも言える。「(スペシャルドラマの)『~翔~』のときに、『ここは瀬文さんの顔を見ないといけないかな…?』とふっと顔を上げたら思い切り目が合ってしまい、演じながら『おぉっ!』と驚いたことがありました(笑)。それくらい、この2人は互いに目を見てしゃべらないという感覚が染みついてたんですね」。2人の関係から“恋バナ”的な要素がなかなか匂ってこないのも特徴的。普通の男女のバディ作品であれば、連ドラの終わりの時点でとっくに2人は恋に落ちているはず。本作に関しては、微妙に随所で「恋なのか?」「くっつくのか?」と思わせつつも、天秤はなかなかそちらに傾かない。戸田さんは「このドラマには恋愛要素は必要ないだろう、と思いながらやっていましたね」と明かす。「何か、恋愛とかそういうものを超えた愛がこの2人の間にはあるんだろうなという思いでした。でも、そうは言っても『~結~』を終えてみると、どこかに恋愛要素が生まれていたんだなというのは感じました」。「台本上では結構、そういう風に書かれてるんです。素直に読むと、2人をだんだん近づけていこうとするプロデューサーや制作側の想いは強く感じられました」と加瀬さん。「――でも、そこは2人で断固拒否して来ました(笑)」という。やはり、ここでも当麻と瀬文としての生理を優先し、譲ることはなかった。「恋愛以前に先立つものがたくさんあると思うんです。それは堤(幸彦)監督もおそらく同じ気持ちだったと思います。『~翔~』の最後で、瀬文が当麻の手を取るシーンも、台本では『向かい合って手を取り合う』という感じになってたんですが、『すみません、横までしか近づけません』って(笑)」。当麻と瀬文になりきっているからこそとも言うべきエピソードだが、瀬文と当麻はただでさえテンション高め。かつ戸田さん、加瀬さんが過去に演じてきたキャラクターとは大きく異なる、イメージを一新するような特異なキャラクターである。連ドラにSPドラマ、劇場版とたびたびの中断を挟みつつ、撮影をする中で瀬文&当麻に戻る難しさはなかったのだろうか?加瀬さんは「自分にとっては“戻る”と言うよりは、そのときの自分から始めるしかない」と語りつつ、こんな“瀬文スイッチ”を明かしてくれた。「現場に入る前は主題歌(『NAMInoYUKUSAKI』/THE RiCECOOKERS)を車で聴きながらテンションを上げていました。朝から大声で叫ぶシーンも多かったので、気持ちを上げていかないとなかなか瀬文になれなかったので」。一方、戸田さんは、最初に当麻という役になる時点では「意外とすんなり、入ることができた」というが、撮影が進み、役が深まる中で、これまでに感じたことのない不思議な感覚に襲われた。「当麻がこちらに寄ってきているのか、それともこちらが当麻に近づいていっているのか?よく分からない不思議な感覚に陥りました。長く演じているから?いえ、連ドラの終盤からあったのでそれだけでなく、やはりこの作品、この役だからなんだと思います。自分でも説明のつかない感覚なんですが…それだけ、当麻を通じて『SPEC』の世界を生きていたということなのかもしれませんね」。「代表作」は同時に、今後の2人にとって超えることが難しい“壁”でもある。この2人の再共演ということになれば、ハードルは一層高くなる。それでも戸田さんは「絶対にまた共演させていただきたいです。むしろ、一刻も早く当麻と瀬文の関係を打破したいです!」と3年にわたり積み上げてきた関係性、イメージを塗り替えることを全く厭わない。加瀬さんも「全然、時間を置かずにできます」と言い切る。恋人に夫婦、兄妹 etc…期待は膨らむが加瀬さんの希望は?「そうですね、時代劇でバカ殿とバカ姫とか?って同じじゃねぇか!みたいな(笑)」。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ぜん)ノ篇 2013年11月1日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇 2013年11月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会
2013年11月26日11月1日に公開された『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』と、29日(金)に公開になる『爻(コウ)ノ篇』でもって完結を迎える『SPEC』シリーズ。ここまでシリーズを引っ張ってきた主演の戸田恵梨香と加瀬亮が改めて本シリーズを振り返り、思いを語った。その他の画像“スペック”と呼ばれる特殊能力を軸にした事件、そしてガサツでKYな天才刑事・当麻紗綾と元特殊部隊の隊長で肉体派のキレやすい刑事・瀬文焚流という「ふたりともS(笑)」(加瀬)の刑事コンビ――何もかもが異色で新鮮だった。3年半。連続ドラマ、スペシャルドラマに劇場版と当麻を演じ続けてきたこの時間を戸田は「長かったような、あっという間だったような――。濃厚な時間を過ごしてきたんだなと思います」と惜別の念をにじませながら述懐する。もちろん、その間に別のドラマや映画にも参加している。それでも「作品を離れていても、いつも当麻が自分の中のどこかに居続けたと思います」と語る。加瀬もそんな戸田の言葉にうなづき「実際、ひとつ作品が終わっても監督や共演者とは常に連絡を取り合ってもいたし、周囲からの反応も他の作品以上に多くて、常に作品も瀬文もそばにあったなと思います。何より、自分の役だけでなく未詳(公安第五課 未詳事件特別対策係)のメンバーだったり、他のキャラクターに対する愛着が異常にありました。自分の中でも不思議な感覚、体験でした」と特別な思いを明かす。主演ふたりがこれまでのイメージを完全に覆す役柄に挑戦したという点でも本作は異色だった。いや、単にふたりが新境地を開いたというだけではなく、このふたりが起こす絶妙な“化学変化”がファンを熱狂へと導いたのだ。「ふたりの掛け合いの面白さは確実にありました。シリーズをいくつ重ねても、演じている最中におかしくなってクスクス笑ってしまったり(笑)」と戸田。加瀬は「やってる最中は本当にムカつくんですよ(笑)。でもあのふたりのやりとりは大好きです」と語る。3年半もの間、作品を共にしてきての戸田と加瀬、ふたりの関係は?と尋ねると戸田は「当麻と瀬文のように、どこかで繋がってると思います。信頼をしてるのはもちろん、顔を見ると安心するんです」と年上の“相棒”への思いを口にした。加瀬は当初、戸田について“問題児”というイメージを持っていたことを明かし、かつそれを「面白そうだ」と感じながら楽しみに現場に入ったというが、実際に仕事をして「問題児どころか、こんなに真っ直ぐに仕事に向き合う人がいるのかと衝撃を受けた」と明かす。「初期の頃から信頼を置いていたし、影響も受けたし今回の『結』にいたっては、完全な安心感の中で演技ができました」と称賛する。願わくば、異なる関係性でふたりが再びあいまみえる日が来ることを…。まずはふたりが本シリーズにどのように幕を下ろすのか? 見届けてほしい。『劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸ノ篇』公開中『劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻ノ篇』11月29日(金)より全国東宝系にて公開取材・文・写真:黒豆直樹
2013年11月12日人気シリーズ完結の後編が「まだできていない!」と堤幸彦監督が自らが語り、その結末どころか公開の行方も心配されている(?)『SPEC~結(クローズ)~爻ノ篇』(11月29日公開)。その主人公、坊主頭の“キレ”キャラ・瀬文焚流を連続ドラマからおよそ3年間演じ続けてきた加瀬亮。一方で、『ペコロスの母に会いに行く』(11月16日公開)では、主人公・雄一の若かりし頃の父親役でまたひと味違った“キレっぷり”を披露している。その確かな演技力と、選ぶ役柄の振り幅の広さでファンだけでなく映画監督たちからも人気の俳優・加瀬亮、その魅力に迫る。鬼才・堤監督のもと、戸田恵梨香とのコンビでW主演を務めて早3年、自身最大のヒットシリーズとなった『SPEC』。数々の謎が明かされ、未曽有のクライマックスへと向かう完結編に、『~漸(ゼン)ノ篇~』初日舞台挨拶では「寂しさ半分、晴れやかな気持ち半分」と語るなど、かなり思い入れ強く瀬文を演じてきた加瀬さん。戸田さん演じる当麻にキレまくる、瀬文の仏頂面がこれで見納めかと思うと、確かに一抹の寂しさがある。だが一転、『ペコロスの母に会いに行く』では、神経症持ちの、線の細い父親役で仏頂面を披露する。認知症になった母・みつえ(赤木春恵)の夢想に時々現れる、雄一(岩松了)の父・さとるは、給料をすべて飲み代に使ってしまい、道ばたで寝てしまうような男。しかし、不器用にも息子を思う愛情はたっぷりな、何とも憎めない父親なのだ。出演シーンはそれほど多くないものの、原作ファンも納得する深い余韻を劇中に残している。幼少期をアメリカで過ごした帰国子女という、正真正銘の高“SPEC”な加瀬さんは、浅野忠信に憧れて役者の道へ。2000年に石井聰亙監督(現、石井岳龍/『シャニダールの花』)による『五条霊戦記』でデビュー。以後、人情喜劇の巨匠といわれる『ペコロス~』の森崎東監督の前作『ニワトリはハダシだ』(’04)など、様々な役柄で異彩を放ってきた。そんな中、加瀬さんの名を一気に知らしめたのは、やはりクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』(’06)と、周防正行・監督作『それでもボクはやってない』(’07)だろう。特に後者で見せた、平凡さや素朴さを体現する存在感は彼の持ち味でもある。しかし、北野武監督作『アウトレイジ』シリーズでは、それまでの“草食男子”のイメージを覆し、腹の奥底にある弱さを虚勢で隠しながら狂気を放つインテリ・ヤクザを見事演じてみせた。また語学が堪能なことも手伝ってか、映像鬼才ミシェル・ゴンドリーのオムニバス『TOKYO!<インテリア・デザイン>』(’08)や、ガス・ヴァン・サント監督作『永遠の僕たち』(’11)、さらにイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』(’12)にも起用され、その活躍はワールドワイド。しかも今年の加瀬さんはこれまで以上の大活躍で、モヒカン頭で登場した『インスタント沼』の三木聡・監督作『俺俺』ではぴったり一九分けの斬新な髪型を披露したかと思えば、原恵一監督作『はじまりのみち』では『二十四の瞳』の名匠・木下惠介監督の若かりし頃を演じるという機会も得た。作品によってガラリと印象を変えることから“カメレオン俳優”とも形容される演技力に、名だたる鬼才、名匠、巨匠と呼ばれる監督たちから、ひっきりなしにお声がかかる加瀬さん。『SPEC』の瀬文という自身を代表する役柄に1つ区切りがついたことで、今後の活躍にますます期待が高まる。『SPEC ~結~漸ノ篇~』は公開中、『爻ノ篇』は11月29日(金)より公開。『ペコロスの母に会いに行く』は11月9日に長崎先行上映、11月16日より全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ペコロスの母に会いに行く 2013年11月9日に長崎先行上映、11月16日より全国にて公開(C) 2013『ペコロスの母に会いに行く』製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ぜん)ノ篇 2013年11月1日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇 2013年11月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会
2013年11月07日戸田恵梨香×加瀬亮主演「SPEC」シリーズの映画完結編の前編『劇場版SPEC~結(クローズ)~漸(ゼン)ノ篇』の初日舞台あいさつが1日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。戸田恵梨香、加瀬亮、竜雷太、向井理、大島優子、堤幸彦監督が登壇した。警視庁公安部の特殊捜査官の当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)が、予知能力や念動力などの"SPEC"と呼ばれる特殊能力を持つ犯罪者に立ち向かう「SPEC」シリーズ。映画完結編の後編『劇場版SPEC(クローズ)~結~爻(コウ)ノ篇』は11月29日(金)に公開となる。戸田は「すごい作品ができたと思います。また、『爻ノ篇』もびっくりする美しい終わり方をしているので、その辺を見てほしい。3年間、当麻をやってきて、やり切れたという達成感があります」と自信を持ってアピールすると、加瀬も「みなさんのおかげで3年間やってこれたと感謝しています。決して裏切らない内容になっています」と力強く語った。クロストークの後、「SPEC」に対する思いを漢字1文字で表現するというお題が与えられたゲスト陣。まずは、謎の女役を演じた大島が「謎」という文字を披露し、「ネタばれになるから取材で何も話せなかったです」と苦笑い。白い男役の向井は「白」と書き、「見た人に余白を書き足してもらえれば、オリジナルの『SPEC』になる」と、気の利いた提案をした。また、「SPEC」の前の「ケイゾク」シリーズから参加してきた竜は、野々村光太郎のあだ名が、刑事ドラマ『太陽にほえろ!』の役柄の「ゴリ」だったということで、「完」。「ある一つの区切りを堤監督や植田さん(プロデューサー)につけてもらいました」と晴れやかな表情を見せた。加瀬は「半」を書き、「寂しさ半分、晴れやかな気持ち半分。初日を迎えたけど、まだ『爻ノ篇』が残っている」とコメント。戸田は「終」で「私の役者人生の第1ステージも終わったなと。ずっと迷い続け、当麻と出会ったことで、一つ何かを見つけることができました。ここから第2ステージです」と宣言。現在、『爻ノ篇』を編集作業中だという堤は「完」、その下に「納」と小さい文字を入れ、「ちゃんと(後編を)作って納品したい」とささやき、会場は爆笑の渦となった。
2013年11月05日戸田恵梨香&加瀬亮主演の人気シリーズ「SPEC」。連続ドラマの前日譚を描いたスペシャルドラマ「SPEC~零」のDVD発売を記念して、10月30日(水)に都内で一夜限りのファンイベント、その名も“SPEC~祭~ガチ瀬文NIGHT-命捨てます-”が開催された。“SPEC”と呼ばれる特殊な力を持った者たちと、警視庁公安部の特別捜査官たちとの戦いを描く本シリーズ。ハードで謎に満ちたストーリー展開、戸田さんと加瀬さん演じる名コンビもファンの心をがっちりと掴み、連続ドラマ、スペシャルドラマ、映画と続編を重ねてきた。この日、集まったファンのドレスコードは、なんと加瀬さん演じる“瀬文焚流のコスプレ”!丸刈りのカツラや、黒のダークスーツ上下に身を包んだファン600人で異様な熱気に包まれる中、TVシリーズから主題歌を担当している「THE RiCECOOKERS」が登場。本シリーズを象徴する楽曲「NAMInoYUKUSAKI」と『劇場版 SPEC~結(クローズ)~』の主題歌である新曲「audioletter」など3曲を生演奏した。さらには、ライヴの興奮冷めやらぬ内に、戸田さんと加瀬さん、堤幸彦監督がファンの前に降臨。それぞれが演じる役柄である当麻紗綾、瀬文焚流の衣装で現れるとファンも大歓声で迎え、戸田さんは「すごいですね、ハゲばっかり(笑)。嬉しいです」とニッコリ。加瀬さんは「一つ言わせてほしい」と口火を切り、「瀬文はハゲじゃねぇ!」と瀬文らしくキレキャラを炸裂。会場からも大歓声が沸き起こった。また会場には、この日のために坊主にしてきたという女性の姿も。加瀬さんは「冬は寒いですよ。気をつけてください」と気遣いを見せ、同じく瀬文ルックで登場した堤監督は「バカじゃないの!?感動です!」と、熱心なファンの様子に感激しきりだった。いよいよ完結編2部作の前編である『漸(ゼン)ノ篇』が11月1日(金)より公開となるが、本シリーズの魅力について戸田さんは「やっぱり堤ワールド」、加瀬さんは「繰り返して観たくなる要素にあふれている。当麻を始めとするキャラクターも魅力的」と分析。そんな中、堤監督は「実はまだ(後編である)『爻(コウ)ノ篇』はできていません!ヅラをかぶっている場合じゃない!」と告白、会場からもどよめきが起きていた。続けて、堤監督は「途中まで作ったけど、2人がヤバイ!チョベリグ!」と戸田さんと加瀬さんを絶賛する。しかし、司会から「本当にこれで完結ですか?」と聞かれると、「完結です!」とキッパリと断言。これを受け、戸田さんが「私と加瀬さんから、『完結させましょう』と言わせていただきました」とさらなる衝撃発言で、会場を驚かせていた。最後には、加瀬さんが「本当に台本も素晴らしく、ラストシーンを撮ったときも、これまで応援してくれた方々も喜んでくれる手応えがあった」と胸を張り、大盛況のイベントを締めくくった。『劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ゼン)ノ篇~』は11月1日(金)より、『~爻(コウ)ノ篇~』は11月29日(金)より公開。「SPEC~零」DVD&ブルーレイは発売中。(成田おり枝(cinema名義))■関連作品:劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ぜん)ノ篇 2013年11月1日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇 2013年11月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会
2013年10月30日『劇場版SPEC~結(クローズ)~』に出演する有村架純さん。2010年10月クールの連続ドラマを皮切りに、スペシャルドラマ、映画と話題を呼んできた大人気シリーズ「SPEC」。待望の新作であり、完結編となる『劇場版SPEC~結~』がいよいよロードショーとなる。あまりに壮大なスケールで終焉を迎えるため、『漸ノ篇』(11月1日公開)、『爻ノ篇』(11月29日公開)の前後編2部作として、連続公開されます。「SPEC」は、警視庁公安部の未詳事件特別対策係(通称:未詳=ミショウ)に所属する捜査官である当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)らが、“予知能力”や“念動力”などの“SPEC”と呼ばれる特殊能力を持つ犯罪者たちとの戦いを描いた異色の刑事ドラマ。このシリーズで、ミショウに出入りする婦警であり、当麻と瀬文の上司・野々村(竜雷太)の愛人である正汽雅に扮している有村架純さんも、もちろん『劇場版 SPEC ~結~』に登場!最近では、社会現象ともなった連続テレビ小説「あまちゃん」で全国区の人気を獲得し、注目を集める若手女優の有村さん。デビュー当初から出演していた『SPEC』シリーズの思いや最新映画の見どころを語っていただきました。<『SPEC』シリーズ完結への思い>デビューしたての頃に正汽雅(=雅ちゃん)役に抜擢されて、連続ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」に出演。以来、約3年にわたって演じ、思い入れの強い「SPEC」シリーズが、最新映画でフィナーレを迎えるにあたり、有村さんにいまの率直な感想を伺いました。――ついに「SPEC」シリーズの完結編となる『劇場版SPEC ~結~』が、お客さんに届くことになりますが、いまの心境は?デビュー当時からお世話になっていて、自分でも思い入れの強い作品なので、涙が出そうです。ようやく集大成というか、『SPEC』の全てが詰まった作品を皆さんに見てもらえるのは本当に嬉しいです。――有村さんが演じる雅ちゃんについては、どのような思いがありますか?この『SPEC』という世界観の中で、ちょっとした笑えるようなシーンをたくさん演じさせてもらって、私自身も楽しかったです。最初、雅ちゃんというのは、小悪魔で変わった女の子と思っていましたが、本当はものすごく純粋な女の子だったんだ、とようやく理解できました。素敵な役をやらせていただけたと思っています。――雅ちゃんを演じた3年間は長かった?短かったです。連続ドラマ、スペシャルドラマ「SPEC~翔~」、『劇場版SPEC~天~』、『劇場版SPEC~結~』と、段階を追ってやらせていただきましたが、気持ち的に最初はいっぱいいっぱいでした。それから色々な経験を経て、堤監督から学んだことを出しながら、自分の中でも伸び伸びできるようになって。連続ドラマではできなかったけれど、スペシャルドラマではこんなことができるようになった、というようなことを一つ一つ見つけながら、目の前にある課題に取り組み、私も雅ちゃんと一緒に変化できてるのかなと思います。公開される『劇場版SPEC~結~』では、雅ちゃんの完成形をお見せできると思います。――この3年をふり返り、自身で成長したと思うことは?やはり“思いきり”が大事だなと、堤監督の作品で学びました。「SPEC」以外に、ドラマ「スターマン」でもご一緒させていただいて、その時は「SPEC」では見せられなかった私を見てもらいたいと思って、役をやらせていただいたんですけれど、何にもとらわれずに思い切りやることは、本当に大切だなと。連ドラの「SPEC」のときは、堤監督の言っていることがなかなか理解できないこともありました。現場でセリフが変わることもたくさんあり、「なんでこのセリフを言うことになったんだろう」という戸惑いもありました。でも今では、そういうのも全て「よし、やってやろう」という気持ちに変わっていきました。■インタビューの続きはこちら(※テレビドガッチへ)(テレビドガッチ)■関連作品:劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ぜん)ノ篇 2013年11月1日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇 2013年11月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会
2013年10月30日シリーズ完結編『劇場版SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇・爻(コウ)ノ篇』の11月公開を前に大型キャンペーン、その名も「SPEC~祭~」が実施されることになり21日、東京・池袋ナムコナンジャタウンにある餃子スタジアムにて概要発表会見が行われた。その他の写真この日発表されたのは、連続ドラマの前日譚となるスペシャルドラマ『SPEC 零』の放送(10月23日)、『劇場版 SPEC 天』の地上波初放送(10月30日)をはじめ、ナムコナンジャタウン、餃子専門店「餃々(チャオチャオ)」、サークルKとの“餃子タイアップ”、また、瀬文コスプレをドレスコードに設定したファンイベント「SPEC 祭 ガチ瀬文NIGHT -命捨てます-」の開催(10月30日)や、ニンテンドー3DSソフト「SPEC 干」の発売(10月3日)など、どれもファンにはたまらない“祭り”ばかりだ。会見には無類の餃子好きである主人公・当麻紗綾を演じる戸田恵梨香、共演する有村架純と堤幸彦監督が出席。本シリーズを代表作だと公言する戸田は「“結”を通して、改めてとんでもない作品なんだと実感した。さらにパワーアップし、とてつもない最後になる」と誇らしげ。「全国各地いろんな場所で、映画の魅了をお伝えできれば」とキャンペーンにも意欲満々だった。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で注目を集める有村は「ショッキングなこともあって、とても苦しかった」と悲劇を予見させる発言も。堤監督は「まだ完成はしておりませんが、ものすごいものが出来つつある。予想をはるかに裏切る展開で、きっと唸っていただけるはず」と胸を張った。通常捜査で解決できない特殊事件専門の部署、通称“未詳(ミショウ)”所属の特別捜査官、当麻紗綾と瀬文焚流(加瀬亮)が、スペックホルダーと呼ばれる特殊能力をもつ者たちと死闘を繰り広げる様を描く人気シリーズの完結編。昨年4月に公開された『劇場版 SPEC~天~』に登場した“シンプルプラン”“ファティマ第三の予言”といった謎の真相が明かされる。『劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸ノ篇』11月1日(金)より全国東宝系にて公開『劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻ノ篇』11月29日(金)より全国東宝系にて公開
2013年09月21日戸田恵梨香と加瀬亮の豪華な2人をメインキャストに、2010年にTBS系にて放送された人気ドラマ「SPEC」。このほど、ファン待望の本シリーズの続編であり、完結編となる『SPEC~結~(クローズ)』が2013年秋に映画として全国公開されることが決定!さらに、また、ドラマ版「SPEC」の前日譚である「SPEC~零~(ゼロ)」もスペシャルドラマとして放送されることが決定した。警視庁公安部の特殊捜査官である当麻紗綾(戸田さん)と瀬文焚流(加瀬さん)の名コンビが、予知能力や念動力などの“SPEC”と呼ばれる特殊な能力を持つ犯罪者に立ち向かう姿を描く。今回の『SPEC~結~(クローズ)』では、前作『SPEC~天~』で登場した“シンプルプラン”、“ファティマ第三の予言”などのワードや、ラストに登場した白い男の正体など、これまでの謎がついに解き明かされることとなる。鬼才・堤幸彦の演出による独特の世界観が多くのファンの心を鷲掴み、前作『SPEC~天~』は興行収入23億円超えの大ヒットを記録。そして、ついに完結編を迎える本シリーズに「起・承・転とみなさまの温かい支援を頂き、こうやって、最終章の結までやってこれた事感謝しております。ありがとうございます。ですから、ますます気合が入っております!」と戸田さん。加瀬さんも、「ついに完結するようで、ホッとしています(笑)。泣いても笑っても最後、戸田さんと共に、力を出し切りたいと思います。よろしくお願いいたします」と全身全霊でフィナーレを飾ると宣言。また、現在撮影中のドラマ版「SPEC」の前日譚となる「SPEC~零~(ゼロ)」もスペシャルドラマとして放送されることが決定。連続ドラマでは描かれていない、戸田さん演じる当麻が左手を失うこととなったサスペンスフルなエピソードが描かれるようだ。大ヒットシリーズの終焉を飾る『SPEC~結~(クローズ)』、そしてスペシャルドラマ「SPEC~零~(ゼロ)」と来秋の“SPEC祭り”に思わず胸が高鳴る!『SPEC~結~(クローズ)』は2013年秋、全国東宝系にて公開。© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開(C) 2012 映画「SPEC~天」製作委員会SPEC~結~(クローズ) 2013年秋、全国東宝系にて公開
2012年12月27日『劇場版 SPEC~天~』の大ヒット御礼舞台あいさつが25日に新宿バルト9で行なわれ、主演の戸田恵梨香と加瀬亮が登壇した。その他の写真公開から18日間で動員117万人、興行収入15.1億円の大ヒットとなっている本作。加瀬は「以前よりも街で子どもや学生に声をかけられるようになった」。戸田は「このまま突っ走ってほしいですね。“結”が現実のものになるんじゃないかという期待も生まれます」とニッコリ。さらに「でも、うわさによると“結”はアニメーションになるらしいですよ」と意味深な発言をするも、満席の会場から「やだっ!」という声があがると「では実写で」と返した。また戸田のハマリ役となった特別捜査官の当麻紗綾(とうまさや)については「昔から私を知ってるスタッフには『あれ素でしょ』と言われてしまうので、うれしいですが複雑な思いです」と苦笑いしていた。最後にふたりは客席に向かって「戸田さんと心を込めてやってきたキャラクターですので、末永く愛していただければ」(加瀬)。「本当に幸せです!役者冥利に尽きるな、と。この仕事ができてよかった」と感極まった様子で話した。『劇場版 SPEC~天~』公開中
2012年04月26日「ぴあ」調査による4月7日公開の映画・満足度ランキングは、戸田恵梨香&加瀬亮主演の『劇場版 SPEC~天~』がトップに輝いた。2位に今年度米アカデミー賞で作品賞など5部門を獲得した『アーティスト』が、3位に世界各地にある米軍基地の実態に迫るドキュメンタリー『誰も知らない基地のこと』が入った。上位作品の写真1位の『SPEC…』は、警視庁公安部の特別捜査官がSPECと呼ばれる特殊能力を持った犯罪者と対決する物語。出口調査では「SPECを持った敵側の攻撃が奇想天外でおもしろい」「戸田恵梨香と加瀬亮の掛け合いも、新キャストもストーリーも、ドラマから観ているファンにはたまらない」「小ネタをはさむ堤幸彦監督の演出がおもしろく、ドラマ版よりもさらに笑えた」「映画には新たな設定が加わり、SPECの世界観がさらに広がった」など、ドラマファンや10代、20代を中心に熱い支持を集めた。また「続編が観たい!」「まだ続いてほしい」との声が多くあがった。2位の『アーティスト』は、映画がサイレントからトーキへと移行する時代のハリウッドを舞台に、モノクロ&サイレントで描く恋物語。アンケート調査では「台詞がない中で男女の仕草ひとつひとつに感情がこもっていて素晴らしい表現力だった」、「説明過多な現代の映画とくらべて観ている者にゆだねる本作は、すごく贅沢な作品だと思う」、「とても懐かしく涙なしには観られない映画だった」など、幅広い世代から好評だった。(本ランキングは、2012年4月7日(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年04月09日人気ドラマの劇場版となる『劇場版 SPEC~天~』が4月7日(土)に公開を迎え、主演の戸田恵梨香、加瀬亮を始め、竜雷太、神木隆之介、浅野ゆう子、福田沙紀、椎名桔平に堤幸彦監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇。また、人気海外ドラマ「HEROES」のキャストとしておなじみのマシ・オカのプロデュースにより、本作のハリウッドでの連続ドラマ化の企画が進行していることも明らかになった。“SPEC”と呼ばれる特殊能力を持つ人間により引き起こされる犯罪の真相を究明する「警視庁内の公安部公安第五課 未詳事件特別対策課(通称:未詳)」の当麻(戸田さん)&瀬文(加瀬さん)の最強コンビがスクリーンで復活。SPECを持つ者たちと彼らを抹殺しようとする組織の戦いはついに最終局面を迎える。映画を観終わったばかりの観客の大歓声に迎えられた戸田さんは「2年も当麻に携わることができて幸せでした」と満面の笑み。連続ドラマの「起」に先日放送されたスペシャルドラマ「翔(=承)」と今回の劇場版「天(=転)」にと来て、起承転結の「結」を期待する声も聞こえるが、戸田さんは「このまま盛り上げて『結』に行けたら。みなさんが盛り上げてくれれば可能性はあると思います」とさらに期待を煽っていた。加瀬さんは「こんなに長く同じ役を演じたのは初めての経験。役も作品も成長し、観てくださるお客さんもどんどん増えていって嬉しく思います」と晴れ晴れとした表情で語った。撮影中はもちろんのこと、全国を巡るキャンペーンでもずっと戸田さんと行動を共にしてきたが、当麻と戸田さんの重なる部分を尋ねられ「福岡からの帰りの飛行機が一緒で、2人とも疲れて寝てたんですが、戸田さんは起きてすぐに弁当を平らげててすごいなぁと思った」と暴露。戸田さんは「普通じゃないですか!」と抗議しつつ「こないだも餃子を3人前食べて、朝起きたら結構臭くて反省しました(笑)」と劇中の当麻そのものの生態を自己申告し、会場の笑いを誘っていた。ちなみにファンの間でアンケートを取ったところ、神木さん演じる一(にのまえ)が持つ、時の流れをコントロールするSPECが最も高い人気を集めたという。もしもこのSPECを使えたら?という質問に神木さんは「桜の季節なので、桜が散る瞬間に時を止めて眺めたい」と風流な答えで会場を沸かせた。戸田さんは「意外にロマンチストですね」とニヤニヤ。加瀬さんは、神木さんとの共演シーンではピタリと動きを止めていないといけないなどかなり苦労が多かったそうで、神木さんの見事な答えに対し八つ当たり気味に「何か腹が立ちますね」とつぶやき会場は笑いに包まれた。そして重大発表として司会者から、本作のハリウッドリメイクが進行中であることが明かされると客席からはどよめきが。堤監督は「このメンバーは出られないの?どうかひとつ、私だけは…」とアピール。戸田さんも「何で(キャストが)私たちじゃないのか不思議です」と不満げだったが「世界に認められて出ていくというのは嬉しい。どういう風に見られるのか興味深いですね」と期待を口にした。当麻&瀬文役を誰が演じるのかなども気になるところだが、加瀬さんは「アーノルド・シュワルツェネッガーみたいな筋肉のある人がいい」と意外なマッチョ願望を明かすと監督からすかさず「全然、違うじゃん」とツッコミが入り、再び会場は笑いに包まれた。『劇場版 SPEC~天~』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:俳優・加瀬亮を形づくるピース、新たなるピース、変わらず愛し続けるもの雨にも負けず風にも負けず、SPEC祭り決行!戸田&加瀬も「高まる~~~」!?当麻&瀬文が復活!『劇場版 SPEC~天~』特製スノードームを2名様プレゼント戸田恵梨香の「この映画は餃子の映画かも」発言に加瀬亮がすかさずツッコミ!加瀬亮&戸田恵梨香がドレスアップしたお互いにツッコミ合い!
2012年04月09日警視庁公安部の特別捜査官が、特殊能力(=SPEC)を有する犯人に立ち向かう『劇場版 SPEC~天~』。連続ドラマに続いて主演を務めた戸田恵梨香と加瀬亮が、スペシャル版「SPEC~翔~」、今作の劇場版を経て“進化”を遂げた世界観について当事者としての想いを語った。本作は、通常捜査で解決できない特殊事件専門の部署、通称“未詳(ミショウ)”所属の特別捜査官、当麻紗綾(戸田)と瀬文焚流(加瀬)が、スペックホルダーと呼ばれる特殊能力をもつものたちと死闘を繰り広げる人気ドラマの劇場版。「ドラマでは当麻たちがどこへ向かって行くかわたしたちも予測できなかったけれど、“天”まで来てなるほどと思いました(笑)」と戸田が語るように、今作ではミイラ化殺人事件を発端に、国家権力とスペックホルダーの戦争の狭間で揺れ動く当麻と瀬文のパーソナルなドラマにも肉迫。「ドラマの完結編として“翔”がありますが、“天”はより広い層に向けている印象を受けました」と加瀬が補足する通り、すべての謎を明かすとともにスクリーンサイズの大舞台も用意されているのだ。当麻と瀬文は“キレキャラ”コンビとして人気を集め、戸田と加瀬の熱演でさらに魅力的なキャラクターに育て上げた。今作では監督の堤幸彦が現場で繰り出す小ネタの波状攻撃に加えて、当麻と瀬文の背景まで深く掘り下げられ、それまで築き上げた当麻と瀬文が崩れ落ちそうな局面もあったという。「言われたことを素直に聞いていると、たぶん当麻はブレブレだったと思います(笑)。とにかく彼女を守るということに徹していました」(戸田)、「基本的なドラマや感情線は戸田さんに託していて、そこに届けたいものが入っていたので、当麻さえブレなければ大丈夫だと思っていました(笑)。だから瀬文は熱射病に罹っているということにして、“天”ではイジられ役にまわっていましたね(笑)」(加瀬)。格段にスケールアップした映画の世界で、超えてはいけないラインを死守しようとする、俳優としての役割と責任さえ感じる。「演じている時によく理解できないことが起こっても、続けなくてはいけないことがあります。そういう時は“コノヤロー!”じゃないけれど、似たような気持ちになったこともあります(笑)」(加瀬)。“ミショウ”は怪奇な世界と対峙する仕事で、それがパーソナルな心情とリンクして不思議な体験に昇華した。「自由な発想ができる空間を得た現場でしたが、その分難しくて。いまだに一言で語れない作品です」(戸田)。『劇場版 SPEC~天~』4月7日(土)より、全国東宝系にてロードショー
2012年04月06日戸田恵梨香と加瀬亮がW主演する『劇場版SPEC~天~』の公開を記念したファンイベント「春に翔天!SPEC祭り~全国大会~」が4月3日(火)、東京・赤坂BLITZにて開催された。当日は、暴風雨が関東を直撃する大荒れの天気だったが、雨にも負けず風にも負けず、熱心なファン1,000人が集結。イベントに参加した戸田さん、加瀬さん、そして堤幸彦監督を驚かせた。なんと駆けつけたファンは左腕に三角巾を着けた“当麻スタイル”で会場を埋め尽くし、「こんなに物好きがいるなんて…。バカな子が集まってしまった(笑)。みんなドMなんですね」(当麻を演じる戸田さん)。加瀬さんは当麻と共闘し、ときに振り回される同僚・瀬文を演じており「怖いです。何だかイライラしてきました」と1,000人の“当麻”を目の当たりに、ぼう然自失だった。一般常識の範ちゅうを超えた不可解な事件を捜査するため、公安部が設置した「未詳事件特別対策室係(通称・ミショウ)」。そこに所属するIQ201の変人、当麻紗綾(戸田さん)と、警察特殊部隊ことSIT出身の瀬文焚流(加瀬さん)が、“SPEC”と呼ばれる特殊能力を持った犯罪者に挑んでいく。数多くの謎を残したまま終了した人気TVドラマが、スペシャルドラマ「SPEC~翔~」(4月3日DVD&Blu-ray発売)、『劇場版 SPEC~天~』(4月7日公開)で新たな局面を迎える。最初は呆気にとられていた戸田さんも「ファンのみなさんと一緒に成長した作品。映画公開まで一丸になって頑張っていければ」と作品を大きなムーブメントへと押し上げたファンに感謝の意。公開を間近に控えた『劇場版 SPEC~天~』は「『SPEC』の新たな魅力を体感してもらえる」と自信のアピールを見せた。一方の加瀬さんも「こんなに盛り上がっていると、もう宣伝しなくていいんじゃない?って思いますけど(笑)、ぜひ最後まで応援してもらえれば」とメッセージ。気合いを込めた『劇場版 SPEC~天~』公開を前に、ファンと接した戸田さん&加瀬さんもきっと「高まる~~~!」と心の中で叫んだに違いない“祭り”となった。『劇場版 SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:当麻&瀬文が復活!『劇場版 SPEC~天~』特製スノードームを2名様プレゼント戸田恵梨香の「この映画は餃子の映画かも」発言に加瀬亮がすかさずツッコミ!加瀬亮&戸田恵梨香がドレスアップしたお互いにツッコミ合い!ファンなら必食!戸田恵梨香も太鼓判の“SPEC餃子”が食べられるチャンスヒットメイカー堤幸彦がエンタメ性を封印!モノクロ映画『MY HOUSE』画像公開
2012年04月03日4月7日(土)より公開の映画『劇場版 SPEC~天~』の公開記念イベントが30日に赤坂サカスで行われ、戸田恵梨香と加瀬亮が“大流し餃子”に挑戦した。その他の写真本作は、不可解な事件を扱う警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称:未詳(みしょう)の捜査官である当麻紗綾(とうまさや・戸田)と瀬文焚流(せぶみたける・加瀬)が、SPECと呼ばれる特殊能力を悪用する犯人に立ち向かう物語。劇場版では死んだはずの一(ニノマエ)や新たなスペックホルダーが登場し、ミイラ化殺人事件を発端に再び難事件に挑むふたりを描く。主人公の当麻が大の餃子好きであることから、劇中ではなんと流しそうめんならぬ流し餃子をするシーンが登場する。この日は撮影時の約5倍にあたる全長43mの大流し餃子セットが設置され、戸田は、「映画化しただけあってスケールアップしてますね。もしかしたらこの映画、餃子の映画なのかもしれない」とコメントすると、加瀬はすかさず「餃子の映画ではありません」と突っ込み会場の笑いを誘う場面も。その後、階段上から流れる餃子をみごとにキャッチした戸田と加瀬は、「落としそうになったけどうまく拾えてよかった。一瞬ヒヤっとしました(笑)」と安堵の表情を浮かべ、イベントは無事成功に終わった。4月の公開を前に、現在行っているキャンペーンで初めて実際のSPECファンと触れ合ったという加瀬は、「熱狂的なファンがいらっしゃるとは聞いていたけど、実際にお会いしてうれしかったし、やってて良かったと実感できた」と語り、戸田も「試写会ではファンのみなさんの歓声を実際に聞いて安心しました。これから観る方からも、どういう感想を聞けるのか楽しみ」と笑顔を浮かべた。『劇場版 SPEC~天~』4月7日(土)全国東宝系公開
2012年03月30日『劇場版 SPEC~天~』の完成披露会見が21日に都内で行なわれ、主演の戸田恵梨香と加瀬亮、福田沙紀、神木隆之介、椎名桔平ら出演者と堤幸彦監督が登壇した。その他写真本作は、不可解な事件を扱う警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称:未詳(みしょう)の捜査官である当麻紗綾(とうまさや・戸田)と瀬文焚流(せぶみたける・加瀬)が、“SPEC”と呼ばれる特殊能力を悪用する犯人に立ち向かう物語。会見には、シリーズ初参加となる栗山千明、伊藤淳史、浅野ゆう子も駆けつけ、総勢9人のキャストが勢揃い。ドラマ版に続いての参加となる椎名は「破天荒なキャラクターが勢揃いした奇抜なストーリーに、これ以上どうやってエンターテイメント性を足していくのかと思ったが、さすが堤監督の無茶ぶりはすごい!」とコメント。「作品を赤字にしないSPECがほしい」と発言した堤監督は、本作を“人類の進化”をテーマにしたような映画だと説明し「みんなが同じ概念ではなく、観る人と1対1の作品」とPRした。加瀬は「ドラマの頃から『SPEC』はたいへん生意気な作品で、愛着を持ってやってきました。今回は映画という形でより多くの方に観ていただければ」。戸田は「映画『天』は、きっと点と点を繋げるまたひとつの点なんだろうと解釈しています。今までの謎が解決され、また新たな謎が生まれる。新しい魅了がひとつ加わった作品になった」と笑顔を見せた。『劇場版 SPEC~天~』4月7日(土)全国東宝系公開
2012年03月21日人気ドラマを映画化した『劇場版 SPEC~天~』の公開記念イベントが6日に都内で開催され、主演の戸田恵梨香、加瀬亮と、植田博樹プロデューサーが登壇した。記念イベントの模様本作は、不可解な事件を扱う警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称:未詳(みしょう)の捜査官である当麻紗綾(とうまさや・戸田)と瀬文焚流(せぶみたける・加瀬)が、SPECと呼ばれる特殊能力を悪用する犯人に立ち向かう物語。TVドラマから引き続き『ケイゾク』や『TRICK〈トリック〉』の堤幸彦が監督を務める。植田プロデューサーによると映画はまだ編集段階で、ふたりは堤監督から呼び出されてはギャグを言わされているという。戸田は「監督にはギャグしか演出されなかったような…このドラマはどこへ向かっているのかと思った」と話し、加瀬は「優秀な役者だと思われたいので、わかったふりをしていた」と無茶ぶりをする監督に苦労したことを打ち明けた。会見では本作を盛り上げる“春に翔天!SPEC 祭り”の概要も発表された。4月1日(日)に放送されるスペシャルドラマ『SPEC~翔~』を皮切りに、公開までの1週間さまざまなイベントが行われ、主人公・当麻の大好物である“餃子”を販売する“餃子ワゴン”が札幌、名古屋などを巡回する。加瀬は「“翔”ではただのギャグでも“天”を観たらそれが伏線になっている。連続ドラマを応援してくれた方たちに届けたい」とPR。戸田は「前代未聞、最大の敵も現れるスケールの大きい作品。愛情とパワーを持って作ったので、カッコイイ仕上がりになると思う」と胸を張った。『劇場版SPEC~天~』4月7日(土)全国東宝系公開
2012年03月06日戸田恵梨香と加瀬亮がW主演する『劇場版SPEC~天~』(堤幸彦監督)の公開を記念し、“SPECばかうまっ!オリジナル餃子”を販売する専用ワゴン車が名古屋・大阪・札幌・福岡を巡回することに!その出発式が3月6日(火)に都内で開催され、戸田さんと加瀬さんが揃って出席した。一般常識の範ちゅうを超えた不可解な事件を捜査するため、公安部が設置した「未詳事件特別対策室係(通称・ミショウ)」。そこに所属するIQ201の変人、当麻紗綾(戸田さん)と、警察特殊部隊ことSIT出身の瀬文焚流(加瀬さん)が、“SPEC”と呼ばれる特殊能力を持った犯罪者に挑んでいく。数多くの謎を残したまま終了した人気TVドラマが、スペシャルドラマ「SPEC~翔~」(4月1日放送/TBS系)、『劇場版SPEC~天~』(4月7日公開)で新たな局面を迎える。ドラマファンならご承知の通り、戸田さん演じる当麻は餃子が大好物。常に口がニンニク臭く、瀬文から「今度、臭かったら承知しない」とキレられる場面もしばしばだ。そんな餃子がついに一般発売されることになった。関東では珍しいみそ風味の具が特徴で、実は名古屋生まれの堤監督のお母様による秘伝レシピがベースになっているのだとか。ウスターソースとマスタードを合わせた特製ダレで食べるのが“当麻流”で、この日、実際に試食した取材関係者からも「みそ味で、においも気にならない」、「マスタードが不思議とまろやかな味にしてくれる」など絶賛の声が相次いだ。もちろん、戸田さんも「とてもおいしい。みそ味だから、お子さんでもたくさん食べられると思う。きっと全国のみなさんに愛されるはず」と太鼓判。加瀬さんはドラマ撮影中、1度しか食べる機会がなかったと言い「先ほど食べさせていただいた。正直、朝から餃子かと思いましたけど(笑)、食べやすくておいしいですね」と満足そうな表情だった。この春は餃子ワゴンの走行を始め、東京・赤坂サカスに「SPEC中部日本餃子のCBC赤坂サカス店」、「SPEC~起・翔・天~スペシャルギャラリー」が期間限定オープンしたり、赤坂BLITZでファンイベント「春に翔天!SPEC祭り~全国大会~」(4月3日)が開催されるなど、『劇場版SPEC~天~』公開に向けてさまざまなイベントが目白押し。文字通り、どんな仕掛けでファンを“翔天”させてくれるか、目が離せなくなりそうだ。『劇場版SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:劇場版SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:ヒットメイカー堤幸彦がエンタメ性を封印!モノクロ映画『MY HOUSE』画像公開ドラマと映画を繋ぐ、戸田×加瀬主演「SPEC~翔~」早くもDVD発売決定!加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間戸田恵梨香&加瀬亮の『SPEC』映画版に栗山千明が参戦で三角関係勃発?
2012年03月06日2010年にTBSで放送され、話題を呼んだ戸田恵梨香×加瀬亮主演のサスペンスドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿」。その映画版『SPEC~天~』の公開前に今春放送されるスペシャルドラマで、連続ドラマと映画版を繋ぐ「SPEC~翔~」が放送前に早くもブルーレイ&DVDとなって発売されることが決定した。「TRICK」、「ケイゾク」など一世を風靡した刑事ドラマを手がけてきた人気監督、堤幸彦が戸田恵梨香、加瀬亮を主演に迎え、通常の能力を超越した特殊能力「SPEC」を持った犯罪者による未解決事件に立ち向かう刑事たちの姿を描いたサスペンスドラマ。放送後、公式ツイッターやホームページには、続編を望む熱い声が多く寄せられ、これに応える形で映画化、スペシャルドラマの放送が決定した。スペシャルドラマ「~翔~」では、ドラマの最終回で放送された当麻(戸田恵梨香)、瀬文(加瀬亮)、地居(城田優)の激闘から1年後を描き、最終回の謎が明らかに。さらに映画版では、当麻と瀬文のもとに舞い込んできた「ミイラ死体殺人事件」を軸に、やがて国家を揺るがしていく大事件に挑む2人の闘いが描かれる。スペシャルゲストに伊藤淳史、栗山千明、三浦貴大、でんでん、浅野ゆう子ら個性派俳優が勢ぞろいしているのも見どころ。このスペシャルドラマの詳細は一切伏せられたままだが、ここで明らかになるのは果たして?なお、今回発売されるDVD&ブルーレイには、本編に加えてTVドラマ版のダイジェスト映像や貴重なメイキング映像など、ファン垂涎の特典映像も収録されている。「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版DVD&ブルーレイは4月4日(水)より発売、映画『SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版[DVD]価格:4,725円(税込)「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版[Blu-ray]価格:5,775円(税込)発売日:4月4日(水)発売元:TBS/販売元:TCエンタテインメント株式会社© TBS■関連作品:SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間戸田恵梨香&加瀬亮の『SPEC』映画版に栗山千明が参戦で三角関係勃発?戸田恵梨香&加瀬亮「SPEC」映画化決定!スペシャルドラマと合わせて謎が明らかに
2012年01月26日戸田恵梨香&加瀬亮主演の人気ドラマの映画化として注目を集める『SPEC〜天〜』に栗山千明がある任務を負った捜査員の役で出演することが明らかになった。未解決事件の解決のために公安部に設立された「未詳事件特別対策係」、通称“ミショウ”。IQは高いがなぜか常に餃子くさい当麻紗綾(戸田さん)と、かつてSIT(警視庁特殊部隊)に所属した精鋭ながら、ある事件をきっかけに未詳に転属となった瀬文焚流(加瀬さん)が、未来予知や千里眼、人の心を読むなどといった普通の人間の能力をはるかに超えた特殊能力によって引き起こされた犯罪の捜査に挑む。かつての人気ドラマ「ケイゾク」(TBS)の続編という位置づけで昨年放送され、特殊能力(SPEC)を持つ者たちによる犯罪の謎解きや戸田さんと加瀬さんの“キレキャラ”による掛け合いが人気を呼んだ。今回、この映画版より登場する栗山さんが演じるのは、CIRO(サイロ/内閣情報操作室)特務班の一員である青池里子。帰国子女にして大人の色香全開の里子だが、かつてSITに所属していた経歴があり、ある事件の捜査のために未詳を訪れる。いきなり「里子」、「焚流」と互いをファーストネームで呼び合い、過去に何らかの関係があった様子の瀬文と青池に、当麻は心穏やかならず…。キレキレの名コンビに青池が加わることで、ドラマでは見られなかった三角関係が展開することに?栗山さんは「出演が決まったときは、ドラマシリーズに出演しているみなさんがとても個性的なので、私はどんな役なのか楽しみでした。撮影は、私は新参者なので緊張しています(笑)。『SPEC』は独特の世界観があるので、その中で自分がどういう立ち位置にいたらいいか考えながら、撮影に臨んでいます」と意気込みを語る。青池里子というキャラクターについては「里子は帰国子女で日本語があまり得意ではない、という設定を撮影初日の直前に聞かされまして(笑)、セリフを台本のまま覚えていたら、現場で全然変わっていて驚きました。『間違った日本語』の言葉が多くて、わざと間違えて言うのが意外と難しいなと思いました。あと、里子はアクションのシーンもいくつかあって、私はわりと苦手なので、カッコ良く決めたいなと思っています」と語っており、キャラクター、アクション両面で新たな栗山さんの一面が見られそう。なお、映画の直前にはスペシャルドラマ「SPEC〜翔〜」も放送されることになっており、映画と合わせて新たな敵の存在や、ドラマシリーズのラストに残された謎の答えが描かれる。『SPEC〜天〜』は2012年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:SPEC〜天 (仮題) 2012年春、全国東宝系にて公開■関連記事:戸田恵梨香&加瀬亮「SPEC」映画化決定!スペシャルドラマと合わせて謎が明らかに
2011年09月16日戸田恵梨香と加瀬亮のW主演で話題を呼んだTBSドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿〜」が映画化されることが決定。映画公開前にスペシャルドラマが放送されることも明らかになった。大ブームを巻き起こした「ケイゾク」(TBS)のスタッフが再集結し、昨年10月から12月にかけて連続ドラマとして放送され、熱狂的な支持者を生み出した本作。未解決事件の捜査強化のために公安部に設けられた未詳事件特別対策係、通称“ミショウ”に配属された2人の刑事が、未来予知や千里眼など“SPEC(スペック)”と呼ばれる特殊超能力を駆使して未解決事件の真犯人を追い詰めていく姿を描く。IQ201を誇り、異常な記憶力に動体視力、洞察力を備えたKYなドS女の捜査官・当麻紗綾を戸田さん、元警視庁特殊部隊(SIT)のエリートながらも誤射事件をきっかけにミショウに飛ばされてきた瀬文焚流(せぶみたける)を加瀬さんが演じる。多大に問題を抱えつつも実力は飛び抜けている2人が、ケンカしながらもSPECを持った犯罪者に立ち向かっていく姿が支持を集め、放送終了後もTBSや番組の公式サイトやTwitterには続編を望む声が数多く寄せられていた。こうした声を受けて、スペシャルドラマと映画の製作が決定!まずスペシャルドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿〜翔」(放送日未定)が放送されたのち、映画『SPEC〜天』(仮題)が公開される。スペシャルドラマ「SPEC〜翔」で描かれるのは連続ドラマ最終回から1年後の世界。目の療養で休職していた瀬文がミショウに復帰した数日後、白昼の街中でマシンガンによる殺人事件が勃発する。唯一の生存者である女子高生・望(谷村美月)は「犯人が瞬間移動で逃げた」と証言。当麻はスペックホルダーを奪い合う抗争が街中で堂々と行われたと分析するが…。このドラマを通じて連続ドラマの最終回に残された謎――「野々村(竜雷太)は何を見たのか?」、「最後に犯人の地居(城田優)を倒したのは誰か?」、「津田(椎名桔平)のラストシーンの意味」などがすべて明らかになる。連続ドラマに続いてメガホンを握るのは堤幸彦。本作のプロデューサーを務めるTBSの植田博樹氏は、続編製作の決定について、視聴者、キャスト、スタッフへの感謝の言葉と共に、映画に関して「当麻と瀬文のコンビネーション、スペックホルダーはじめ、独特の怪キャラクターというエンターテイメントと、進化論、人種論、政治論、宗教論、歴史論みたいな硬派のテーマが混在している『堤ワールド』の真髄です。俳優の力、技術の力に“ノリ”が加わって、独特の世界観になっている。昔、松田優作さんの『探偵物語』のようなかっこよくて笑えてオリジナリティがあって、という作品に憧れたのですが、『SPEC』は種類は違うが、そういうかっこよさがある作品だと思うし、そこを表現したいです」と意気込みを語る。当麻役で新たな境地を切り拓いた戸田さんは、続編製作決定について「映画化が決まって、とても嬉しいです。『SPEC』で当麻の役に出会い、実際に演じてみて、役者として自分が変わることができましたし、いままでにない女優『戸田恵梨香』を見せれた作品なので、堤監督やスタッフのみなさんに感謝しています。今回の映画で、さらにパワーアップした『SPEC』と、当麻が見せられると思います。楽しみにしていてください」と気合十分。連続ドラマの場で新たな一面を見せた加瀬さんも「映画になるとは、最初は思ってもみませんでしたが、たくさんの方が連続ドラマを観て、応援してくれて、『SPEC』を愛してくれたことが、今回の映画化に繋がったと思います」と喜びを語り、戸田さんとの再会については「会うのが約半年ぶりで、最初はまだ大人しいな、と思ってましたが、今日の撮影現場で笑い上戸なところが見られて、『あ、戻ってきたな』と感じました(笑)」と当麻&瀬文のコンビ復活を実感した様子。連続ドラマ以上の暴れっぷりを期待したい。スペシャルドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿〜翔」は放送日未定。映画『SPEC〜天』(仮題)は2012年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:SPEC〜天 (仮題) 2012年春、全国東宝系にて公開
2011年07月08日