「お得」や「物欲」に惑わされない冷静さと強い気持ちで適正量以上は増やさない!捨て活と節約や投資で豊かな人生を実現した経験をYouTubeで発信している、ミニマリストTakeruさんが、モノを増やさないための心得を伝授します。必要なモノだけを買い、見やすく収納する。せっかく捨てても、また増えたら振り出しに戻るだけ…。増やさない心がけは必須。「生活に必要なモノは既に持っていると認識して。新たに何かを買う時は、それが本当に必要か、買うことでどんなメリットがあるか吟味しましょう」そして、持ち物がひと目でわかる収納を目指すことも大切。「数が減れば、いま何を持っているか把握できるようになりますが、ぐちゃぐちゃにしまうと見落としも出てきます。収納を整えることで部屋の快適度もぐっと上がりますよ」モノを増やさない12の心得。買い物リストを作成して、リストになければ買わない。食品や日用品はもちろん、洋服や家電などを買う時も欲しいアイテムの色や形、機能などをリストにし、合わない場合は手を出さない。“安い”“期間限定”“ポイント2倍”を理由にして買わない。買い物リストにないのなら、安い、期間限定といった理由で買うのはNG。「お店側の戦略に惑わされてモノを増やさないで」1ジャンル1アイテム、ストックは1個まで。同じジャンルのモノをいくつも持たず、1ジャンル1アイテムを基本に。「靴ならパンプス、スニーカー、サンダルで1足ずつという感じです。日用品や文具などもこの法則にあてはめ、ストックを買うとしても1個までに。買いだめは禁物です」見やすく使いやすい収納で増やさない。ダブり買いを防ぐためにも洋服、食品、日用品は何がどれだけあるか見える収納を。「背の低い順から立てて並べるなど工夫して」使い切れるサイズを買う。一人暮らしなら、調味料は使い切れるサイズを買うのが鉄則。「大容量がお得に思えても、余らせたら食品ロスになりお金も無駄に」容量を決めて、入る分だけを持つ。クローゼットの引き出しや収納ボックスに入る分だけなど、持つ上限を決めよう。「服はオールシーズンで30着まで、のように数を決めるのもおすすめです。上限を超えそうになったら何かを処分し、それ以上増えないように管理しやすくなります」買うことで得られるメリットを考える。高額品を買う時は特に、お金や時間が得られるか、何か減らせるかなど費用対効果を見極める。「ドラム式洗濯機なら時短ができる、パソコンなら副業を始めるモチベーションになってお金も生み出せるなど、持つ恩恵があるか熟考しましょう」ひとつ買ったら、ひとつは手放す。1 in 1 out、できれば1 in 2 outをルールに。「何かを手放しても買うメリットがあるかという視点を持つことも大切です」衝動買いをしそうになった時は時間と距離を置く。お店やネットで衝動買いをしそうになったらその場を離れ、1週間以上冷却期間を置こう。それでも欲しければ費用対効果を考え検討を。自分の労働時間との対価を考える。欲しいアイテムがある時、その金額を稼げる労働時間に換算してみよう。労働を差し出して買う価値があるか、冷静にジャッジできる。二軍を持たない!まだ着られるけどイマイチな二軍の服を部屋着にするのは避けて。「二軍を持つと捨てる際の選別が甘くなり、増えやすいです」単独使いを避け、多機能のモノを選ぶ。多くの用途に使えるアイテムを選ぶと、全体量を減らせる。「たとえば洗剤は家じゅうを掃除できるマルチクリーナーを、手帳や腕時計はスマホで代用する、フライパンで煮たり茹でたりするなど、なるべく単独使いしないことがポイント」ミニマリストTakeruさん捨て活と節約や投資で豊かな人生を実現した経験をYouTubeで発信。著書に『貯まらない生活はもうやめよう』(KADOKAWA)など。※『anan』2023年5月24日号より。イラスト・加納徳博取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2023年05月23日次々に買い物をしてため込み、部屋が散らかっている人ほど、貯金ができずお金の不安を抱えているのだとか。不要なモノを一掃して快適な居住空間を手に入れたら、自然とお金が貯まり、人生が好転するかも…!?手放すことで貯蓄体質になる『捨て活』のメソッドを学んで、今すぐ実践を!モノを手放し、時間を得て、資産を増やす。「部屋がモノであふれて散らかっている人が、お金を貯めるのはむずかしいはずです」と、ミニマリストTakeruさん。「まず、あふれている=買いすぎの表れです。そして整理できないのは、ひとつひとつを大事にしていないから。吟味せずに値段や気分でなんとなく買っている場合が多く、使わなかったり気に入らなかったりして、また別のモノを買うループに。そうして無自覚のうちに無駄な出費がかさみ続けてしまうのです」一度大幅に手放すことで、モノや家計との向き合い方が変わって無駄遣いが減少。家事や服選びもラクになって時間に余裕が生まれ、気持ちも前向きに。「僕自身、捨て活で時間と心の余裕を得たことが一番大きいです。その時間をお金の勉強や副業、投資にあてて資産を増やすことも可能です。人生は実験。試して損はないと思いますよ」捨て活実践編。まずはすぐ終わる小さなところや目につく場所から、選別して捨ててみよう。捨てて終わりではなく、増やさない毎日の心がけで適正量をキープ。使っているか否かを冷静に判断しよう。Takeruさんによると、一人暮らしの女性が所有するモノの数は、一般的な人で約1000個、モノが多く片付けられない人は約2000個だそう。「この中で実際に使うのは、平均で200個ほどといわれます。その使っていないモノを少しずつ処分していくのです」「今、使っているか」を基準に選別する。「いつか使う」など、残す言い訳をなるべく排除するのがコツ。「捨てたくなければ無理に捨てることはありませんが、所有するデメリットも冷静に考えることが大事です」POINT 1ハードルの低いところから手を付ける!まずは財布やポーチ、机の上など、手を付けやすいスモールスペースから始めよう。次に、リビングやキッチンなどよく使う場所、最後にクローゼットなど自分の中でハードルが高い場所にトライ。「少しずつ難易度を上げていくと捨てる基準がわかってくるし、部屋がきれいになっていく達成感で挫折しにくいです」STEP 1スモールスペース(財布やポーチなど)STEP 2一番使う場所(リビングや寝室など)STEP 3ハードルが高い場所(片付けたいと思っている場所)POINT 2こういうアイテムはすぐに手放そう!基準は「今、使っているか」。1. 保管している場所や存在を忘れていたモノ「あ、こんなのがあった!」と思いがけずに発見したアイテムは、自分に必要ないと判断して。「存在を忘れていたということは、なくても困りません。迷わず捨ててください。いつか使うかも…としまってもまた忘れるだけ。収納スペースの無駄遣いにもなります」2. 今週・今月、使う予定がないモノ「今の生活で使わないなら手放すのが基本」と、Takeruさん。直近1か月以内に使う予定がなければ捨てる候補に。「とっておく言い訳をしないように、期間で区切るのがおすすめです。洋服ならこの1年間で一度も着ていないなど、アイテムにより多少範囲を広げてもOK」3. 写真を撮った時写ってほしくないモノ部屋の写真を撮った時、違和感があったり、人に見せられないなら見直し対象。「写真を通すと客観視できます。写ってほしくないとか恥ずかしいと感じたら、置く場所が間違っているか、ないほうがいいということ。定期的に撮影してチェックしてみてもよさそうです」4. 2回目の出番がなさそうなモノ1回読んでもう十分という本や雑誌、履き心地の悪かった靴など、再び使う機会がなさそうなら、潔く処分しよう。「また、昔もらった賞状やトロフィーは、とっておくなら段ボールにしまい込まず、飾るようにしましょう。飾ることに抵抗があるなら、処分するのがベターです」捨てる時の注意点・無意識に増えるモノは意識してすぐ捨てる。・損得より、なるべく早く手放すことを優先させる。・捨て方がわからない時は、掃除後に調べる。無意識に増えがちなレジ袋や紙袋、割り箸、DMなどは、「もらわない」「すぐ捨てる」を徹底して、なるべく家にとどまらせない。洋服や家電などは売って処分するのもアリだが、値段にこだわりすぎず、早く手放すことを優先させる。片付けている時に捨て方がわからない不燃物などが出てきたら、端にまとめておき、掃除が終わってから調べよう。途中で調べ始めると、そちらに時間をとられて片付け自体が頓挫する可能性が!それでも捨てられない!そんな時は…?一回ゴミ袋に入れて、捨てる罪悪感を薄める訓練をする。もう使わなそうと思ったら、とりあえずゴミ袋へ。「罪悪感から捨てられない人が多いですが、ゴミ袋に入れるとあっさり捨てられたりします」保留ボックスに入れて1週間後に再考する。決断できない時は保留ボックスへ入れ、一定期間そのままに。「結局処分することがほとんどです。一気に捨てられない人にはいい方法です」「寄付・売る・譲る」という手段を選ぶ。寄付や売却、譲るなど、捨てる以外の方法も検討して。「どこかで活用されると思うと手放しやすくなり、お金や満足度も得られておすすめです」ミニマリストTakeruさん捨て活と節約や投資で豊かな人生を実現した経験をYouTubeで発信。著書に『貯まらない生活はもうやめよう』(KADOKAWA)など。※『anan』2023年5月24日号より。イラスト・加納徳博取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2023年05月22日