この春、梅田が華やかに株式会社東京ドームは4月27日、オトナな女性のためのセレクトコスメショップ『Creme et Rouge(クレームエルージュ)』を、阪急梅田駅の「阪急三番街」北館にオープンさせる。『Creme et Rouge』は、同社が関東・関西を中心に展開しているセレクトコスメショップ『shop in』の新業態店舗となるもので、若々しさと落ち着きを兼ね備えた30代以上の“オトナ女子”をターゲットにしている。最新のメイクアップアイテムはもちろん、肌や髪、ボディやインナーケアまで、「ここに来れば全身まるごとケア出来る!」と思えるような、充実した品ぞろえだ。上質な接客と内装は、オトナ女子も大満足注目したいのは品ぞろえだけではない。同店舗には、顧客のニーズに的確に応えられるよう、充分な知識を備えたスタッフを配置。タッチアップスペースも設置されており、厳選された上質なアイテムの中からぴったりなものを提案してくれる。オシャレに囲まれて女度もアップパリのアパルトマンをイメージしたオシャレな内装は、居心地も最高。「時短コスメ」「お悩み別コスメ」など悩み別の特別コーナーも設置し、欲しかったものを探しやすい作りとなっている。忙しい日々の合間にも、ゆっくりショッピングしたい時も、ついつい立ち寄りたくなるショップの誕生だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社東京ドームプレスリリース
2017年04月12日組込みシステム技術協会とETロボコン実行委員会は2月15日、組込みシステム分野において5年後・15年後に世界をリードするエンジニアの育成を目指す「ETソフトウェアデザインロボットコンテスト(ETロボコン)」の2016年度大会の概要を発表した。本題に入る前にETロボコンについて簡単に説明する。ETロボコンとは、レゴ・マインドストームで作ったロボット(走行体)などを利用し、難所や課題をクリアしながらコースを走ってタイムを競ったり、自由にパフォーマンスを行うエンジニア向けの教育ロボコンのこと。9月~10月に全国の各地区で地方大会が行われ、チャンピオンシップ大会が11月16日に神奈川県・横浜のパシフィコ横浜で開催される(「Embedded Technology 2016」との併催)。参加資格は高校生以上で、企業のエンジニアおよび大学生、高専生、専門学生を主な対象としている。大会競技は「デベロッパー部門」と「イノベーター部門」の2部門に分かれており、「デベロッパー部門」は熟練度に応じて「プライマリー・クラス(初学者向け)」「アドバンスト・クラス(中堅以上向け)」に分かれている。「デベロッパー部門」はレゴ・マインドストームを使ってコースを走るタイムなどを競うもので、規定のハードを使い、求められる性能をソフトウェアでいかに実現するかが勝負となる。一方の「イノベーター部門」はどちらかと言うとアイデアコンテストで、製品やサービスを開発し、企画審査および会場でのパフォーマンスによって総合順位をつける。参加申し込みは、ETロボコン2016の大会参加申し込みページより可能で、3月1日~4月7日まで受け付けている。参加には所定の参加費がかかるが、メンバーが定まらない可能性がある学生チーム(大学、短大、専門、高校、高専)は4月28日まで仮登録とすることができる。○色を識別してパズルを解け!さて、ここからは今回明かされたET2016の競技内容を紹介する。昨年から大きく変わったのは、走行体のスピードだけでなく「頭脳」も求められる点だ。今年のテーマはズバリ「カラーセンスを磨け~最強の頭脳で、究極の走行性能とパズルを解き明かせ~」。これまで、ETロボコンのデベロッパー部門はロボットの「制御」の部分を競ってきたが、今回は「色の識別」と「情報処理」の部分も追加されることとなった。もっとも「色識別」と「情報処理」が求められるのはアドバンスト・クラスで、プライマリー・クラスは昨年と同様の難度に設定された(詳しくは後述)。また、使用可能な走行体が「LEGO Mindstorms EV3」に統一されたのも大きな変更点だ。昨年は「LEGO Mindstorms NXT」も使用できたが今年からはEV3のワンメイクとなる。開発環境/動作環境はTOPPERリアルタイム(C/C++、mruby)とLinux(Java、C#、Python他)が利用可能。昨年はコースを斜めに走るストレートが特徴的なコースレイアウトだったが、今年は左右(LとR)にコースがよりはっきりと分けられた。プライマリー・クラスはコース以外では内容・難度に大きな変更はなく、走行体も昨年に引き続きEV3による通称「EV3 Way」が使用可能だ。内容に大きな変更が加えられなかったのは、同部門が初学者を対象としているためで、教える側の負担をなるべく少なくして参加を促すための配慮だ。また、参加者がレベル相応のクラスにエントリーするように、同部門では「モデリング未経験者および初級者かつETロボコン過去参加が3回未満」という参加規定を設けた。一方のアドバンスト・クラスでは、前面に2本のアームと後ろに尻尾がついた新走行体「HackEV」を使用する。また、コースでは「ET相撲Neo」と「ブロック並べ」というゲーム性をもたせた難所が登場。「ET相撲Neo」は難所エリア内に設置されたブロックの色を認識し、難所手前に設置された「トロフィー」を運搬して、認識した色以外の色のブロックをエリア外に押し出すというもの。もう1つの新難所「ブロック並べ」では、ブロックの色とマトリック上に設置された円の色を合せるという作業を行う。「走行(制御)」と「ゲームクリア(情報処理)」という2軸で争うことになるため、採点方式も「スプリント方式」に変更する。これは、LコースとRコースに各50点を配分した上で、さらに各コース(ターン)の中で走行時間(制御)とゲームクリア(情報処理)に25点ずつを分け、それぞれで点数を付ける方式。走行競技、ゲームクリア、ボーナスには想定最速時間/想定最大ボーナスが設けられており、上回れば合計が100点を超える場合もある。イノベーター部門では、これまで通り参加チームで自由に設定したテーマのほか、実行委員会が設定した「10年後に、あると便利な新しいシステム」というテーマを選択することも可能となった。採点方式では従来通り事前の企画書審査が50%を占めるが、会場審査ではより多面的な評価を行うために企画審査員が加えられ、特別・一般審査と25%ずつの得点配分を持つことになる。また、よりきめ細かく審査できるよう、点数配分を4段階に変更した。各部門ともモデル審査も実施されデベロッパー部門のプリマリー・クラスでは「ソフトウェアの内容をモデルで正しく表現できるか」、同アドバンスト・クラスでは「競技の最適解をモデルを使ってどう解くか」、イノベーター部門では「企画への期待・可能性・面白さを企画書で訴求できるか」が審査方針となる。○ETロボコンは人材/技術交流の場でもあるETロボコンは、教育ロボコンというだけあって競技会だけでなく、ワークショップや懇親会にも力を入れており、人材/技術交流の促進を図っている。懇親会などは企業と企業、または企業と学生の交流の場となっており、学生としては組込みシステムを学ぶことが出来るだけでなく、スキルや技術への熱意を企業にアピールできる場になるため、ETロボコンが就職につながることにも多いという。また、企業側から見ると有望な学生をリクルートするチャンスであると同時に、社員のモチベーションアップや、他社のエンジニアとの交流など、さまざまなメリットがある。学生や企業の垣根を超えた技術交流が実現するETロボコン、参加を検討してみてはいかがだろうか。
2016年02月16日●NXTとEV3が混在する最初で最後の大会となったETロボコン2015昨年、11月18日(水)と19日(木)の2日間にわたり、パシフィコ横浜会議センター3Fにて、一般社団法人 組込みシステム技術協会主催のETソフトウェアデザインロボットコンテスト(愛称:ETロボコン)2015チャンピオンシップ大会(CS大会)が実施された。同大会の参加は日本全国12地区から42チーム、253名を数え、見学者もおよそ600名を超す盛況ぶりであった。○ETロボコンとはそもそもETロボコンは、2002年に「UMLロボットコンテスト」として始まり、2005年より現在のETロボコンへと名称を変え、今年で14回目の開催となる。ロボコンと言えばさまざまな大会があるが、このETロボコンの特徴は、組込みシステムにおける技術教育、人材育成をテーマとし、ソフトウェア面を重視したロボコンであるというところだ。2015年度は「5年後、15年後に世界をリードするエンジニアの育成を目指し、若手および初級エンジニア向けに、分析・設計モデリング開発、製品サービスの企画開発にチャレンジする機会を提供する」という目標が設定されている。そのため大会の競技は「デベロッパー部門」と「イノベーター部門」という2つの部門から構成される。デベロッパー部門は、一言で言えば「規定ハードウェアを用い、既定の課題をクリアできるような、よりよいソフトウェアを競う」部門であって、初学者向きのプライマリークラス(DPクラス)、より高度なアドバンストクラス(DAクラス)の2クラス制になっている。誤解を恐れずざっくり言えば、今年の競技は「規定のLEGO Mindstorms ロボットによる障害物競走」だ。一方、イノベーター部門は今年でまだ3年目の新しい部門だ(I部門)。デベロッパー部門が既定の課題を解決するものだとすれば、この部門は課題を自分で定義する必要がある。ざっくりと「LEGO Mindstormsを用いたプロトタイピングを通じ、新規ビジネス・サービスを世に問う練習をする」部門と言ってもよいと思われる。○CS大会競技会競技会は、18日の朝から始まり、昼の開会式までの間に、走行体の車検、そして試走を行い、競技会のための調整を実施する。○デベロッパー部門競技開会式の後、最初に行われるのはDPクラス21チームの走行競技である。DPクラスは「技術の基礎を学びチャレンジするクラス。走行体・バッテリーはワンメイク、ソフトウェアの違いだけによる競技」と定められている。DPクラスでは、セグウェイのように2輪で走行する走行体が用いられるのだが、本年の特筆すべきことは、規定走行体が2種類あることだ。これは昨年まで使用されていたLEGO Mindstorms NXTが旧製品になったことに伴う措置で、出場者は昨年同様の、LEGO Mindstorms NXTを用いた通称「NXTWay」と、新製品の「LEGO Mindstorms EV3」による通称「EV3Way」のどちらかを選択することとなった。本年も昨年同様、競技コース前半のベーシックステージで時間を競い、後半のボーナスステージで困難な課題の制御を競うというというスタイルは変わらない。ただ、コースレイアウトは大きく変更され、従来の2台が併走して競技を競う形から、LコースとRコースという2つのコースを、ベーシックステージに競技エリアを縦断する長い直線部と、その先の急カーブを設けることで分断し、よりスピード感、スリル感のある競技へと変更された。詳細な競技ルールについては、公式Webサイトを参照されたい。本競技では、ボーナスステージのフィギュアL(Rコース)、ルックアップゲート(Lコース)の難所も、最終難所でもあるガレージ停止までこなした北海道地区の「ガラナエクスプレス(リコーITソリューションズ ES事業部 札幌事業所)」が両コースの難所をすべてクリアし、安定感を見せつけて競技優勝した。競技途中に走行体がラインを見失うこともあったが参加者は焦ることなく「ラインを検知すれば大丈夫」との発言に自信のほどが伺えたのが印象的だった。午後からはDAクラス競技が12チーム参加で行われた。DAクラスは、3輪走行する走行体(トライク)が用いられる。DPクラスと異なり、2つの車輪モーターとステアリングモーターという複雑な制御をすることになる。DAクラスにおいても、規定走行体は2種類、すなわち、LEGO Mindstorms NXTを用いた通称「NXTrike」と、LEGO Mindstorms EV3による通称「ETrikeV」である。「技術を応用できるスキルを磨くクラス。速度選択できる走行体によるシステム開発競技。変化する難所、仕様未確定にも対応!」であるこのクラスでは、会場のどよめきを誘う、ウィリー走行や、ジャンプ、高速走行などの高度な走行制御技術の実現が見られた。ただし、残念だったのは「仕様未確定エリアII」、「新幹線攻略」など、観客が期待している「見せ場」の攻略にあまり成功していなかったことである。「まだまだロバスト性能が不足していたのかもしれない(本部性能審査団)」との声もあがっていた。本競技では九州北地区の「NiASET(長崎総合科学大学)」が優勝した。NiASETの参加者は「一昨日からデバッグに追われた」と走行前には不安げな発言であったが、実際には、コースをショートカットしたり、難所攻略順番に工夫をこらしたりと、全難所の攻略はしないながらも、要所を押さえた走行で圧倒的な得点を得た。●次世代のイノベーターを目指して9チームが挑んだイノベーター部門○イノベーター部門競技本部門競技には9チームが出場した。「次世代のイノベーター育成を目指す部門。自由に製品・サービスを企画し会場で発表。"企画し産み出すエンジニア"に挑戦します」と謳った本年は内容、実演ともに、昨年より圧倒的に充実しており、全チームともすばらしい実演を披露した。例えば、授業の充実を支援/スマートデバイスの電池切れ対策/未来の工場で役立つロボット、といった明瞭なテーマ設定と、ビジネス性への言及、そして実演内容が揃っていたため、観客も大いに楽しんでいたようだ。一方でこれまでにないものを伝える難しさや、実演の壁に苦しんでいたチームもあり教育効果の高い競技であったと思う。競技優勝は、空中をサルのように飛び移る、未来の工場で役立つロボットを実演した揃いの作業服を着た技術者集団、東海地区の「FUJIWING(富士機械製造)」であった。○審査ETロボコンの有名な特徴は、実競技だけでなく、設計や企画などの「紙モノ」も審査対象になるところだ。デベロッパー部門では走行競技と設計モデル審査の総合で、イノベーター部門では会場発表審査と企画内容審査の合計で競うことになる。ここで本年度の設計モデル審査の結果について少し触れておこう。DPクラスの設計モデル審査では「ソフトウェアの内容をモデルで正しく分かり易く提示できていること」を主に評価する。本年度のCS大会参加チームは、審査のここまでは達成して欲しい、という基準をすべてクリアしていた事を記しておきたい。今年DPクラスに出場したチームは、来年ぜひDAクラスに出場し、新たな課題すなわち、動的な変化への対応が求められる設計技術や高度な制御技術に挑んでもらいたいと思う一方、DAクラスの設計モデル審査では、「高性能を実現する制御技術とそれをソフトウェアとして実現するための設計技術」および「課題実現のための効果的な制御技術および設計技術」を主に評価する。しかし、本年のCS大会モデルは、残念ながら全体的に低調であったと言わざるをえない。機能についてのモデリングはできているのだが、要素技術、構造、振る舞いについてのモデリングがすべて揃っているチームが見当たらなかったためである。また、性能モデルに関しても「制御について"触れている"が具体性にかけている」(本部性能審査団)傾向が強かった。このような総合的な理由から、本年は本クラスのベストモデルに与えられる「ベスト・オブ・アドバンストクラス」は空位とされ、部分的に優れたアプローチが認められた5チーム「Champagne Fight(リコーITソリューションズ ES事業部 札幌事業所)」、「追跡戦隊レッド(日立産業制御ソリューションズ)」、「ヒカリバクシンオー(富士ゼロックス)」、「HELIOS(アドヴィックス)」、「NiASET(長崎総合科学大学)」に技能賞が与えられた。イノベーター部門では、企画書を通じて「製品企画の良さとそれを実現するための技術」の審査が行われる。企画書の書き方に規定はないが、内容やその実現方法をうまく記述しないとならない。例年、参加者はその記述に腐心してきたようだが、本年はすべてのチームが、例えば、「授業の充実を支援」、「スマートデバイスの電池切れ対策」、「未来の工場で役立つロボット」などといった明瞭なテーマを軸に企画書を作成してきたのは特筆すべき事だと感じる。また、多くのチームが、その企画のビジネス性へ言及していたことも、本年の大きな特徴であった。一方、課題としては、せっかく設定したテーマに比べ説得力が弱い、すなわち、テーマに関してパフォーマンス内容が妥当でないと感じられるものも少なくなかったことが挙げられよう。どのチームも、すべての観客も当日に実演する重要性や、これまでにないものを伝える難しさを体感したことと思う。その他、Toppers賞は「ごばりき15’(日立オートモティブシステムズ 佐和事業所)」、IPA賞は「ガラナエクスプレス」、情報処理学会若手奨励賞は「NiASET」にそれぞれ授与された。本年の詳細な競技結果、受賞一覧は以下のリンク先を参照されたい競技結果:チャンピオンシップ大会競技順位受賞一覧:チャンピオンシップ大会表彰チーム●競技会翌日のワークショップには36チーム180名が参加○技術教育、人材育成ETロボコンでは、技術教育、人材育成のためにさまざまな活動を行っている。参加者は、例年2月の実施説明会から始まり、技術教育、試走会、地区大会などの機会を利用しながらこのCS大会に到達する。CS大会の競技終了後も、参加者同士、また全国の優秀なエンジニアたちと交流することができる懇親会があり、これを楽しみにしている常連チームもいる。競技会翌日の19日にはワークショップが開催された。本年度は36チーム180名が参加し、「今年のふりかえり」や「来年にむけての課題」についての総括を議論した後、実行委員による「仕様と設計のトレーサビリティ」、「ステートマシン設計入門」、「構造モデルの作り方」、「分析・設計モデルと品質の作り込み」といった個別テーマによるミニ・ワークショップや、審査員にモデリング内容を相談するモデル相談所(写真)にそれぞれ参加し、来年に向け、刃を研ぎ始めていた。技術教育、人材育成に終わりはない。ETロボコンがより多くの人材育成に役立ってくれることを願って止まないと共に、業界を良くしたい、という全国300人以上のボランティアスタッフの協力があることが、このロボコンの底力なのだと思う。15周年を迎える2016年、より多くの若手エンジニアたちの大会への参加、そして日本のエンジニア力の向上を願うベテランエンジニアたちの協力を願ってやまない。著者紹介鈴木尚志コギトマキナ代表取締役社長/システムズアーキテクト1991年に日本アイビーエム大和研究所入社、社内外数十件の多様な組み込みシステムの製品開発に従事後、組込みシステム開発のエバンジェリストとして活動。「ストーリーのあるモノづくり」を旗頭に2012年に独立。他、ETロボコン本部審査委員、IPA/SECソフトウェア高信頼化推進委員、鶴岡高専特命教授、慶応大学大学院SDM研究科研究員など兼任し、組込開発業界のスキマ家具屋さんとなっている最近。海が好き。
2016年01月29日11月18日~20日、組込み総合技術展「Embedded Technology 2015(ET 2015)」およびIoT総合技術展「IoT Technology 2015(IoT 2015)」が神奈川・パシフィコ横浜にて開催されている。本稿では東芝グループのブース展示についてレポートする。○IoTを活用した故障予測サービス東芝情報システムは、組み込み機器にセンサーを搭載し、ここから得られたデータに対してクラウド上で機械学習を行うことにより故障を予測するというサービスを提供している。ブースに展示してあった冷蔵庫を例に説明しよう。まずは冷蔵庫内の温度や振動の状態をセンサーで検知する。なお、センサーネットワークは920MHz/Wi-Fi/Bluetoothなどユーザーの要望に応じて構築される。センサーデータは、すべてクラウド上へ収集・保存された後、正常時および異常時の温度や振動の教師データをもとに機械学習が行われる。ここで異常が検知された場合、たとえばメールで担当者やサービスマンなどに通知するといったことができる。また同社は、ヘッドマウントディスプレイを取り付け、ARや音声認識を利用することでマニュアルをみながら修理を行うことができるというソリューションも提供している。修理を担当するサービスマンは、両手が空くのでスムーズな作業が可能となる。○高画質をリアルタイムに配信できるプラットフォームブースでは、先進安全支援システム(ADAS)やアラウンドビューモニターといった車載での利用を想定した、Ethernet AVBで数ミリ秒という低レイテンシーでのHD画像転送を実現できるプラットフォームのプロトタイプも展示されている。来春での提供開始を予定しているという。
2015年11月18日11月18日から20日まで開催されている組み込みシステム技術展「Embedded Technology 2015(ET 2015)」では、ファブレス半導体企業・ソシオネクストがブースを出展している。ここでは、同社の展示内容から、自動運転・安全運転技術やセキュリティなどのアプリケーションで近年注目されている画像処理関連のソリューションを紹介する。ブースの中でまず目を引くのは、家の模型の下にディスプレイが設置されている展示物だ。これは、全周囲立体モニタシステムと画像認識技術のデモンストレーションで、家の四方に取り付けられたカメラの画像を合成し360度の映像をシームレスに表示している。同社の全周囲立体モニタシステムは、視点が自由に変えられることや、車両周辺360度の映像を輝度差を感じずにシームレスかつ広範囲に表示できることを特徴とする。一方の画像認識技術は、既存PCシステムに画像認識エンジンを追加するだけで画像認識性能を100倍に向上させ、リアルタイムに100人以上の人物を検出/追跡することが可能になるというもので、監視システムや店舗などの来客動線解析システムなどへ応用できるとしている。本来は車載システムとして開発された技術だが、同社の担当者によれば住宅にも応用することができ、実際にモデルルームなどで試したこともあるという。同社の360度全方位監視カメラソリューションは、歪み補正、切り出し、超難解ズーム、パノラマ展開のなどの処理を施し、画像を自由に展開できるほか、IPカメラからNVRまでフル機能をパッケージ化したターンキーソリューションとなっていることが特徴。ブース内に設置されたデモンストレーションでは、箱の中をランダムに走行するフィギュアをカメラで捉え、特定のフィギュアの走行ルートをトラックしたり、異常行動を検知してアラートを発するなどしていた。今後は大人と子供の区別や男女の区別をできるようにするとのことで、年齢制限がある店舗エリアの監視などでの活用が期待できる。
2015年11月18日11月18日~20日、組込み総合技術展「Embedded Technology 2015(ET 2015)」およびIoT総合技術展「IoT Technology 2015(IoT 2015)」が神奈川・パシフィコ横浜にて開催されている。本稿ではNECのブース展示についてレポートする。製品や部品の表面に自然に発生するその個体固有の紋様のことを「物体指紋」という。これは非常に微細であるため、人間の目では判別が困難だ。NECが開発した物体指紋認証技術は、この物体指紋をスマートフォンやタブレット端末の内臓カメラなどで認識し、クラウドを介して事前に登録した紋様の画像データと照合することで、製品の個体を瞬時・高速に識別できるというものだ。今回同社は、この技術でET 2015の優秀賞を受賞している。NECのブースでは、ネジの物体指紋認証のデモが展示されている。同じ製品であっても、物体指紋は個体ごとに異なるため、同技術を用いて識別することが可能だ。またネジやボルトは小さいため、識別用タグやシリアルナンバーをつけることが困難だが、同技術を利用すればこれらを使うことなく保守・点検作業の効率化や部品のつけ間違いによる事故の防止などが可能となる。また産業用途だけでなく、高級ブランド品などの模造品対策や、製品のトレーサビリティの向上などにも利用できる。すでに米国大手ベビー用品メーカー「Ergobaby」ブランドの抱っこひもの偽造品対策に採用されているという。
2015年11月18日2015年11月18日から20日まで、パシフィコ横浜で組み込みシステム技術展「Embedded Technology 2015(ET 2015)」が開催されている。本稿では、「出力1kW 効率95%の6.78MHz高周波電源技術 」によってET/IoT Technology アワードを受賞した三菱電機エンジニアリングのブース内容をご紹介する。○ET/IoTアワードを受賞したワイヤレス給電向け電源技術同社のブースはワイヤレス給電技術がメインとなっており、中でも参考出展されている「出力1kW 効率95%の6.78MHz高周波電源技術」が目玉だ。これは独自の電力合成技術によって、大出力(1kW)かつ高周波(6.78MHz)の電源を手のひらサイズで実現したもので、95%という高変換効率が特徴。現在は掃除機や電子レンジ向けの技術だが、今後出力を向上させていくことで、自動車でも活用できるとする。家電製品から電気自動車まで幅広い分野でのワイヤレス給電に向けた電源技術であり、今後の市場トレンドにマッチするとともに市場へのインパクトが大きいと評価され、ET/IoT Technology アワードを受賞した。また、ET 2014でアワードを受賞した非接触ロータリー電力伝送技術も出展されている。非接触ロータリ電力伝送を磁界共鳴方式で実現したことにより、アーム型ロボットや監視カメラなど「回転」が耐久性やメンテナンスの課題となるアプリケーションでの応用が想定されている。ET 2015では、金属軸のある回転装置への適用が可能になるなど発展を遂げている。同コーナーでは、無線電力装置の開発に使用できる高周波電源 KM-1T1050も展示。出力周波数6.78MHz±15kHz、出力電力0~50Wで、自動整合機能、電力モニタ機能、過大反射電力に対する保護機能などが搭載されている。また、高効率E級インバーターの搭載により、発熱を抑え、小型・軽量化を実現している。○距離データから移動体の座標を算出し、自律走行を支援高精度測位コーナーでは、ギガビット級高速信号処理技術を活用した「インパルス無線方式測位システム&自律システム」のデモンストレーションを見ることができる。同システムは、4つの固定ノード(子機)から移動体(親機)を測位するUWB無線移動体測位システムで、比較的狭い領域内を移動する移動体の位置を求めることが可能。子機と親機の距離をインパルス方式UWBで電波往復時間から算出し、各距離データから三辺測量法によって移動体の座標を求めることにより位置情報に基づく自律走行を支援する。主に、GPSが利用できない屋内での活用が想定され、具体的には工場における無人搬送車(AGV)への応用が見込まれている。
2015年11月18日日本AMDは2014年11月19日から21日にパシフィコ横浜で開催された、組込み総合技術展「Embedded Technology 2014(ET2014)」に出展。2014年に発表した組み込み向けプロセッサ第2世代「R」シリーズや、「G」シリーズを使ったデモを中心に、同社の組み込み向けソリューションを展示した。AMDでは、従来のPC向けビジネスを中核としつつも、組み込み市場をはじめとする成長市場にリソースを集中する戦略を取り始めている。今回は組み込み市場の中でも、デジタルサイネージやゲーミング、画像処理といったAMDが特に重要だととらえている分野にフォーカスして、強みを打ち出している。また、実際の展示に関しては、プロセッサ単体ではなく、パートナー企業各社のソリューションを軸に、APUやGPUを取り巻くエコシステムをアピールする姿勢を見せた。ブースでまず目に飛び込んできたのが、デジタルサイネージを意識したマルチディスプレイのソリューションだ。フルHD(1,920×1,080ドット)ディスプレイを4枚使った4K表示のデモでは、第2世代「R」シリーズ(開発コード名:Bald Eagle)を使用して、H.264のデコードを行っていた。また、ブースの上には5枚のディスプレイを使ったデモも紹介。こちらはBald Eagleと組み込み向けのディスクリートGPUを使って表示していた。AMDの強みであるグラフィックスを生かせる分野として、欠かせないのがゲームだ。Bald Eagleの発表に合わせて2014年5月に開催した記者説明会では、組み込みビジネスとして、カジノの機器やアーケードゲーム機、特に日本ではパチンコやパチスロといった遊戯機器も重要なターゲットであることが説明された。デモではBald Eagleを使って、AMDの非公式応援キャラクター「愛真田心」の3Dモデルをリアルタイムでレンダリング。1,280×720/30fpsの背景ムービーの上で、103体におよぶ3Dモデルの描画処理を行う。3Dモデルの外見は同じなので、一見分かりにくいが103体それぞれで別々に処理を行っている。ゲーム関連ではUnity 5の動作デモも披露。こちらもAPUはBald Eagleだが、Radeon R7 260X相当のグラフィックスカードも合わせて使用している。グラフィックス性能が必要な分野として、画像処理も挙げられる。OpenCLを使った、JPEG2000のロスレスウェーブレット変換のデモでは、CPUによる処理(C言語)とGPUによる処理(OpenCL)を比較。負荷が高い処理では10倍以上の差となったという。画像処理では、カメラで撮影した映像から背景抽出処理を行い、ロボットの動きを検出するという事例も紹介。CPUによる処理(C言語)とGPUによる処理(OpenCL)を比較していたが、OpenCLを使用した場合、5分の1から20分の1の処理時間になるという。このほか、会場では組み込み向けプロセッサ「Gシリーズ」(GX-415GA)とSTマイクロ製TPM 1.2チップを組み合わせたボードと、ミドルウェアやライブラリを組み合わせたセキュリティソリューションを紹介した。また、非営利の開発ボード・コミュニティ「GizmoSphere」が発表した開発者向けボード「Gizmo 2」でMentor Embedded Linuxを動作させるデモを展示。「Gizmo 2」は"x86版Raspberry Pi"ともいえるボードで、DIYで物作りを行う「Maker」をターゲットとする。現状、日本国内ではGizmosphereおよびElement14といったコミュニティを通じての購入となるが、要望が大きければ販路の拡大など、検討したいとのことだった。
2014年11月26日えちごトキめき鉄道はこのほど、イベント兼用車両のデザインについて発表した。新造ディーゼル車ET122を使用し、長岡造形大学(新潟県長岡市)との産学共同プロジェクトで制作されたデザインが施される。同社は2015年3月14日の北陸新幹線長野~金沢間開業でJRから経営分離される並行在来線のうち、新潟県内の区間を引き継ぎ、信越本線妙高高原~直江津間は「妙高はねうまライン」、北陸本線市振~直江津間は「日本海ひすいライン」として開業予定。日本海ひすいラインでは、JR西日本のキハ122形がベースの新造ディーゼル車ET122が導入される。イベント兼用車両もET122を使用し、通常は普通列車として運行されるほか、季節のイベントに合わせた臨時列車、利用者の要望に合わせた貸切列車としても運行予定だという。今回公開された2両のデザインはともに長岡造形大学の学生が制作したもので、それぞれ「日本海の海中を流れるようなデザイン」「3市(上越市・糸魚川市・妙高市)の花をモチーフにしたデザイン」となった。なお、運行スケジュールをはじめ詳細については、「決まり次第、お知らせいたします」(えちごトキめき鉄道)としている。
2014年11月12日えちごトキめき鉄道(新潟県)は2015年3月14日の開業に合わせ、新造ディーゼル車ET122を導入する。11月1日には糸魚川駅構内にて車両見学会も開催する予定だ。北陸新幹線長野~金沢間開業にともない、JR東日本・JR西日本から経営分離される並行在来線のうち、えちごトキめき鉄道は新潟県内の区間を引き継ぐ。妙高高原~直江津間(現JR信越本線)は「妙高はねうまライン」、市振~直江津間(現JR北陸本線)は「日本海ひすいライン」として、3月14日から営業開始される。新造ディーゼル車ET122は日本海ひすいラインに導入される車両。製造は新潟トランシスで、JR姫新線のキハ122形をベースに新造された。車体下部には鮮やかなブルーを配し、日本海の波をイメージしたデザインに。「トキてつ」のロゴも車体側面に入った。車内は2列シート+1列シートの配置となり、空間が広く取られている。車両見学会は11月1日10~15時に開催(荒天時は中止)。糸魚川駅構内に展示されるが、「駅ホームからは行けません」とのこと。参加費は無料(事前申込み不要)で、車内も自由に見学できる。先着500名に来場記念プレゼントも。新造ディーゼル車ET122は日本海ひすいラインの開業と同時に営業運転を開始し、1両または2両編成で運転される。なお、妙高ひすいラインではJR東日本から譲渡されたE127系を改修し、使用する予定。日本海ひすいラインとは異なるグリーンを主体としたデザインとなるが、ロゴマークなどで統一感を持たせるという。
2014年10月31日新潟県のえちごトキめき鉄道は、2015年3月14日の開業時に導入する新造ディーゼル車「ET122」の車両見学会を、11月1日に糸魚川駅構内で実施する。「ET122」は、JR西日本の姫新線に導入されたキハ122形をベースに、新潟トランシス社で製造した新造車両。車内空間を広く取るため、2列+1列シートの配置を採用しており、外観は鮮やかなブルーで日本海の波を表現した。開業と同時に日本海ひすいライン(直江津~市振間)に導入され、2両または1両編成で運転する。見学会では外観はもちろん、車内にも立ち入れるとのこと。当日は来場者全員に記念入場整理券を配布するほか、先着500名にえちごトキめき鉄道オリジナルクリアファイル、トキテツくんシール、新幹線開業クリアファイルを来場記念品としてプレゼントする。見学時間は10時から15時まで。
2014年10月17日愛らしいお花や動物のモチーフ、レースやリボンなどをつかったスイートなアクセサリーの数々で、アトリエでも人気のジュエリーブランド「molle et muguet(モル エ ミュゲ)」。そんなmolle et muguetの限定ショップと、コサージュ制作のワークショップが、3月29日(木)から東武池袋本店にて開催される。今回のワークショップでは、molle et muguetの使用しているたくさんのリボンや布のハギレなどの素材から、参加する人が好きなものをセレクト。それらを縫い合わせてコサージュを制作する。もちろん、手持ちのリボンや生地などの素材を持っていって、自由に組み合わせるのもOK! ちなみにアイテムはブローチ、ヘアゴム、クリップの中から好きなものを選べるそう。※写真は参考商品針は使用するけれど、保護者同伴であれば、子どもたちの参加も大歓迎! 親子で一緒に、たったひとつのオリジナルコサージュをつくってプレゼントし合ったり、お揃いで作って入学式につけていくのも良いかも?! また、限定ショップには春の新作も並ぶので、そちらもお楽しみ! molle et muguet(モル エ ミュゲ) Fair &Workshop開催期間:3月29日(木)〜4月4日(水)場所:東武池袋店 2階1番地 アクセサリーイベントスペース時間:10:00〜21:00 ※日曜日は20時閉店◎ワークショップ受付時間 11:00〜18:00参加費用:4,410円(税込)※11時〜18時の間なら、ワークショップはいつでも参加が可能。ただし各回の定員は4名のため、満席の場合は待つこともあります。取材/田辺香
2012年03月26日BeeTVで大好評絶賛配信中『L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語』で、沢尻エリカと共演中!注目の若手イケメン俳優・中村蒼のインタビューをお届けする。●今回演じた「倉田啓」について役柄などをお聞かせ下さい。啓は、ジュエリーデザイナーを目指していて、年上のしっかりした女性“絵瑠”に対しては勢いのある、草食系とはかけ離れたガンガンぶつかっていくような年下の男の子です。年下の可愛らしい“絵夢”に対しては、彼女のことが心配で彼女も啓のことをすごく頼りにしているので、頼りがいのある男の子という感じですね。僕自身と比較すると絵瑠に対する啓はないですね。僕は女性に対してあのようなアタックはできないです(笑)。絵夢には友達のような接し方をしているのでそちらの方が自分に近いと思います。●本作で気に入っているシーンはありますか?絵瑠と喋っていてアパートの2階から地上に落ちてイテテテテ!となるシーンがあったんですが、現場では話題になりましたね。「啓として」ではないですが、おもしろいシーンになったと思っています。他には、絵瑠と川にいてジュエリーになる石を見つけるシーンがあるんですが、啓が初めてジュエリーに対するまっすぐな想いを見せるところなので、そこは啓にとっても大事なシーンだったので印象的でした。●撮影中の印象的だった出来事を教えてください。海辺で話すシーンがあったんですが、台本では僕は海に入らない予定だったんです。絵瑠役の沢尻さんが、気づいたらけっこう遠くまで行っていて、僕は絵瑠さんが好きなのに、この距離はイヤだな、近づきたいなという気持ちがあったので、海に入っていったんです。その時、足にマイクをつけていたのでもちろん壊れますよね(笑)。音声さんになんとか許してもらえましたけど(笑)。他には、絵瑠さんの部屋から帰るときに、絵瑠さんのマンションの下からベランダにいる絵瑠さんに向かって『絵瑠さんのこと好きになっちゃったかも!』というセリフがあるんです。台本を読んでいるときから「ここ恥ずかしいなぁ」って思っていたんですが、監督からは「満面の笑みでね!」と言われたので、なかなか言えない・・・というか普段も言わない言葉だよなぁ・・・と思いながらも、すごく恥ずかしかったんですが、一発で演じることができました。●沢尻エリカさんとの共演シーンが主だったと思いますが、共演する上で今回の作品に活かされたことや、参考になったことはありますか?沢尻さんは、ひとつの作品にかけている気合いというか意気込みがすごく伝わってきて、同じ仕事をしている人間として尊敬できましたね。彼女は2役ということもあり、撮影も出ずっぱりなので、体力的には大変だったと思うんですが、そういうところを見せずにいるところはカッコイイなと思いました。●その他の共演者の村上淳さん・岡田義徳さんの印象はいかがでしたか?岡田さんとは以前にも何度かお会いしたことがあって、AB型らしいんですが、変わった面白い方ですね。岡田さんと淳さんの2人とも音楽がお好きで自分でつくったりもされるので、音楽の話をよくしました。淳さんはすごく親しみやすく、変に壁をつくらない方なので、そこは仕事をするなかですごくありがたかったです。●ドラマ内では出演者のファッションにも注目できましたが、中村さんはご自身の衣装に対してはどんな印象をもちましたか?―ジュエリーデザイナーという役ということもあり、すごく特徴的な服装で、長いコートやサルエルパンツを着たりしました。普段だったら絶対着ないような服だったので、こういう機会しか着られないので楽しませてもらいました。普段はシンプルなものが好きです。●絵瑠のような姉御肌で男勝りな女性とエムのような甘え上手な妹系の女性、中村さんはどちらがタイプですか?―台本上では可愛らしい絵夢のような女性の方がいいなと思っていました。でもこのドラマで演じてみて、絵瑠のような強い女性がいいなと思いましたね。絵瑠は強く見えるんですけど、ギャップというか芯に迫るとすごく弱くて、ひとりでいるのが寂しかったり、守ってあげたいと思える女性なので。あと、料理という没頭できるものが他にあって、何かに一生懸命な人は魅力的だと思います。●ご自身の経験で、ドラマのように泣けた恋愛など、印象に残った恋愛はありますか?あまりドラマのような恋愛はないですね。失恋したこともありますが、泣くことはないですね。啓は自分とはあまりにも違うので、演じていて啓はすごくカッコイイなと思いました。好きな人にまっすぐで、その人を喜ばすためにはどうするべきなのかを考える子なので、尊敬すべき人物でした。●ジュエリーデザイナーという職業を演じていましたが、今の役者という仕事についてはいかがですか?―父親がきっかけでこの世界に入ったので、最初はやる気満々で始めたわけではないのですが、この仕事はいろんな人に会えますし、いろんなことを知れますし、今はすごく楽しいですね。役の上でジュエリーデザイナーをやれたり、昔の時代を演じることができたりするので、おもしろさを感じることができています。小さい頃はカメラマンになりたいなと思っていました。小学生のころサッカー部で、地元のTVの人が取材にきて、大きなカメラを持っているさまがすごくかっこよく見えていました。今後の目標は、ざっくりとしていますが、単純にもっと大きくなって有名になりたいと思っています。あんまり目標としてこれを言う人はいないので恥ずかしい夢かもしれませんが、素直にこれが一番の夢ですね。●これからドラマを観る人たちやファンの方へメッセージをお願いします。―人によっていろんな見方があると思うのですが、絵瑠や絵夢の2人の女性を比較して楽しんでもらったり、僕が演じる啓のガンガンぶつかっていく姿や、仕事に対する熱い想いをみて感じてもらって、カッコイイなとか、こういう男になりたいなと思ってもらえたら嬉しいです。あと、本当に自分に大切なものはなにか、実は一番近いところにあるんじゃないかということに気づくことのできるドラマなので、このドラマをみて、みなさんも、先の先は見えないかもしれないけど、目の前にあることをしっかり見つめてくれたらいいなと思います。作品情報『L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語』出演:沢尻エリカ/村上淳/中村蒼 他BeeTVにて独占配信中●「BeeTV」視聴方法スマートフォン版月額525円で映画、ドラマ、アニメ、音楽、BeeTVが全部見放題アクセス方法:dメニュー>dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTVまたは dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTV iモード版月額315円でドラマ、音楽、バラエティなどが見放題アクセス方法:iメニュー>動画>BeeTV
2012年03月13日2月1日よりBeeTVで独占配信中、沢尻エリカ4年半ぶりの女優復帰作として話題の『L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語』。女性2人の対照的なラブストーリーを並行して見せていくという、ケータイならではの楽しい仕掛けが詰まった本ドラマの監督を務めた、寒竹ゆり監督に話をきいた。●今作の脚本はどのように作っていったのですか?二人の女性の物語が同時並行していく、パラレルな世界の設定だったので互いが影響し合わなければ意味がないなと思って意識したのですが、これがとても難しかったんです。特に最後のエピソードの部分で、ずっと「何か通らないな」と思っていて、二人のルーツとなるエピソードを盛り込んでみたんですね。それによって、すべてのキャラクターの行動原理が通ったように思いますし、ドラマのタイトルにも影響したと思います。●試行錯誤の中、完成した脚本のもと撮影が始まりましたが、沢尻エリカの演技を現場で観た印象はいかがでしたか?演じたいという欲求を肌で感じました。映像の中に入って、その欲求が発散されていたような気がします。彼女が、それぞれの役を演じているとシナリオが喜ぶんですね。それは脚本家冥利に尽きることです。すごい役者が戻ってきたと思います。●撮影中の現場の様子はいかがでしたか?海での撮影シーンは皆さんテンションが高かったようですが?あれは徹夜明けだったので、みんな何故かハイテンションになっていましたね。(笑)撮影をした朝方の海がとってもキレイだったのですが、私はあの場所に撮影の神様がいたような気がしました。役者もテンションがあがるシーンだったので、これは良い画が撮れるとみんな思ってくれたんだと思います。●今回、BeeTVという携帯で視聴出来る作品ですが、今まで手がけてきた映画と意識の違いなどはありましたか?BeeTVの他の作品を観て、作り手としては、画面の大きさをあなどってはいけないなと改めて思いました。単純に、大きな画面で大音量で観る映画には脳に伝わる情報量の違いに圧倒的なアドバンテージがあるわけですが、BeeTVの場合はそれに加え、作品を観る方の様々な環境の違いを意識しなければいけないわけですね。この表現でどこまでキャラクターの内面は伝わるのか、台詞の言い回しは適切かなどをきちんと精査して、丁寧にストーリーを積み上げていかないと観る方の心を震わせるというのは難しいと思いました。そういった意味で、今回はより一層脚本にかかっているなと思いましたし、最後まで飽きずに観ていただけるよう、毎話ごとに物語のフックを仕込めるよう心がけました。●寒竹監督は今作の沢尻エリカ以外にも『天使の恋』では佐々木希さん、また去年はAKB48のドキュメンタリー映画を手がけるなど、まさに「時代の顔」と呼ばれる方々と作品を通して出会っているかと思います。このような方々に共通している印象、共通点などはありましたか?「時代の顔」とも言える彼女たちには、質の違う磁力を感じます。それぞれ魅力は全く違うのですが、彼女たちが持っている強い正の磁力で人が集まってくる気がします。そういう人を惹きつける力があるからこそ、彼女たちを中心にプロジェクトが動くのだと思います。またそれを見た人たちは、「何故か気になる」という、単純な好き嫌いでは片付けられない感情によって興味を抱いてしまうし、何かしらのパワーを受け取るのではないでしょうか。●今回は村上さん、中村さんなど、豪華俳優陣の演技もとても魅力的だと思います。現場で演技をご覧になっていかがでしたか?今回は私が好きな俳優の方々ばかりだったので、出演していただけてとても光栄です。実は、脚本を書いた時に描いていた啓と真一のイメージ像は少し違ったんです。実際に村上さん、中村さんに動いてお芝居をしていただくと、そちらの方が面白かったんですね。真一はもうちょっと落ち着いてたり、啓はもうちょっと現代的なイメージだったのですが、お二人に演じてもらうと、そちらの方がキュートだったので、自分の中で軌道修正をしていきました。●今作を待ち望んでいる女性がたくさんいると思うのですが、どんな所を観ていただきたいですか?これは沢尻エリカも言っているんですが、強気な時もあれば、心が揺れ動く時もあるし、人間ってみんな多面的ですよね。特に恋をした女性は自分でも知らなかった色んな顔が突如として表出して戸惑うこともあると思います。ですから、今回私は絵瑠と絵夢には、女性が持つ様々な構成要素を代表して受け持ってもらったと思っているんです。二人の色んな部分に自分の感情が触れる部分があると思うので、そこを自分と照らし合わせ、「あの時はこうすれば良かったな~」とか思って観ていただければ嬉しいです。●BeeTVだと色んな時に観る事が出来ますがどんな時に観てもらいたいですか?いつでも観れるのは、BeeTVの面白さだと思うので、私の方で「こんな時に!」というのはないです。これから会社に行く方も観るかもしれないし、寝る前にベッドに寝転がって観る方もいるかもしれない。それって他のメディアではなかなか出来ない事ですよね。そういう方々が日々の色んな場面の中でクスっと笑ったり、キュンとしていただけるツールになれたら嬉しいですね。それは今までやってきた作品では出来なかった事なので、すごく興味があります。●最後にこれからご覧になる方々にメッセージをお願い致します。沢尻エリカに対して、それぞれ色んなイメージを持っていると思うのですが、一緒に作品を作ってみて思うことは、映像の中の彼女は確実に魅力的だということです。本当に素晴らしい女優が戻ってきたなという感覚を抱かせてもらいましたし、「やっぱりエリカって芝居をしている姿がいい!」と思っていただけなければ、監督としての力量不足だと思います。そのくらい今回彼女はがんばってくれたと思っています。これから40年50年先の彼女の女優人生が楽しみになる新たな作品が出来たと思うので、色々な先入観を捨てて、まずは観て欲しいです。観てから判断していただけたらなと思います。ストーリーは、どんな女性でも共感できる部分があると思うし「やっぱり恋愛っていいな」と、思っていただける作品になったと思います。まだ会員になってない方も2話までは無料で誰でも観られるそうなので、ぜひ。(笑)。※BeeTVを配信するドコモでは、スマートフォンで、新作映画からドラマ、アニメ、音楽、BeeTVまでの約5,000タイトル以上が定額525円で全部見放題の「dマーケットVIDEOストア powered by BeeTV」を展開中。検索機能で見たい番組を簡単に探せたり、お気に入りの作品はマイリストに入れておくだけで好きなときに見ることができ、ダウンロードすれば電波が届かないところでも視聴できる。・ 番組公式サイト ・ dマーケット VIDEOストア powerd by BeeTV
2012年02月27日