幼稚園教諭、人事、秘書、キャリアカウンセラーを経験。自身の経験から同世代の女性の気持ちに寄り添うカウンセリングを中心にメンタルケアの分野の幅を広げ、ストレス社会で生きる現代人の「心の免疫力」を高めるためのセッションを提供。会った瞬間に信頼関係が築ける話がしやすい空気感と、ご相談者それぞれのペース に合わせ無理強いすることなく問題解決に導くカウンセリングは男女問わず信頼を得 ており、リピーターが多い。 また、日本に根付いていないカウンセリング文化を広げるために精力的に世の中へ情報発信活動を行う。
▼アラフォー総研コラム
「メンタルビューティー いい女の方程式」
“妻”である皆さまが、より心地よい毎日を過ごすための“ご主人との向き合い方”について『ダンナのトリセツ』としてお伝えしていきます。
こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。少し前に“プロ彼女”という言葉がはやりましたね。本来の概念ははっきりとはわかりませんが、「非の打ち所がない彼女」のことを意味するようです。 ネットで調べてみて思わず「わぁ~」と感嘆の声を出してしまいました。こんな完璧な女性が存在しているんだ…と、みなさんはご主人にとっての“プロ妻”でしょうか? “プロ妻” の概念とは一体どういうことなのか? 今回は私の経験も踏まえて、みつめていきたいと思います。 ■“プロ妻”の最初の失敗 ~筆者の場合 私は以前 “妻” という立場であったとき、前の “ダンナ” の “プロ妻” であろうと努力をしました。(もちろん当時は “プロ彼女” という言葉はありません) 夫が必要なことを分析し、彼にとって自慢ができる完璧な妻であることはどういう女性か? を考えての生活。他人からみると「大変」と言われそうですが、私の根本的性格としては、趣味の一環のような感覚のため苦痛ではないと思っていました。 振り返ってみると、食事、掃除、好みの外見、夫が求める理想の家庭…。主軸がすべて“ダンナ”。 年齢的に若かったこともあり、多少の無理もききました。ただ、やはり無理をしているとどこかでその無理がたたるのですよね。夫が喜んでくれることは私の喜びでもありましたが、その距離感がつかめなくなった時に、体調を崩しました。 これが“プロ妻”第一弾の失敗。 ■非の打ちどころのない完璧な“プロ妻”に まだまだ諦めない妻・千枝(筆者)は「どうしたら夫にとっての“プロ妻”を無理なくこなすことができるのか?」を考えました。 夫が求めていることは(多分)すべて把握しています。プライベートにカウンセラーとしてのポジションは基本的には持ち込みませんが、ここでは分析力を発揮。そして、彼のスケジュールを理解した上で、自分のスケジュールを調整する。多少の自分の自由時間を考慮し、自分のペースも保つこと。そうすると、ストレスなく夫に寄り添える。そんなパターンを見出しました。 みなさんもやりくりをすれば、自分を “逃がす” “許す” 自由時間と、夫のために “尽くす” “寄り添う” 時間のバランスが取れると思います。 こうやって、私は前の夫にとってのプロ妻である基軸を作り上げることができたのです。(※注:あくまでも一般的に言えることではなく、前の夫にとってです) ■“プロ妻”に必要なこととは? まわりのみなさんは口を揃えて言いました。「なんでお別れをしてしまったの?」と。 きっとわたしは、本当の意味での “プロ妻” ではなかったのでしょう。表面的にはプロ妻であり、所謂、非の打ち所がない奥さん。夫の前では完璧にこなしてはいるものの、僅かな自分時間や余ったエネルギーをすべて仕事に投じ、家庭と仕事の両立をうまくこなしていくことに、夫が不安を覚えてしまったようです。 それは、男性という生態の中でよくあることで、女性が社会に出ていくに従い、言わずと知れた不安感に襲われるということ。 その部分を解消しているつもりでいましたが、そこまでプロ妻の力が及ばなかったことは私の未熟さ。反省するべき点だと今でも感じています。また、心のどこかで “プロ妻” を演じている自分を評価 してもらうことが大前提であったのでしょう。 評価をしてもらうことは士気が高まることにも繋がりますが、常にギブ&テイクを求めすぎてしまうと継続することはできません。好きでやっていたことは事実です。しかし、その根底にある 承認欲求の強さ もやや問題であったと感じます。 “プロ妻”のマニュアルがあればいいですよね。この通りにやれば、必ず良い結果を生み出す! そういったものがあれば苦労はしません。しかし、残念なことに10人の “ダンナ” がいたら、10通りのマニュアルが必要です。そう、 “ダンナのトリセツ”は自ら築き上げなくてはならない のです。 プロ妻に必要なことは、非の打ち所がない妻であっても、主軸が夫になりすぎず、女性の弱さや甘えも小出しにしながら、 「好きで “プロ妻” やっています」 というスタンスであること。そして、自分自身のメンタルバランスも整えながら向き合うことが大切なのです。 私もこの経験は次の“ダンナ”さまにいかすことができる、人生をかけた良い経験になったと感じます。すべてのことに意味があり、学びですね。
2016年09月27日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 最近、私のまわりでは出産ラッシュです。幸せのご報告をたくさんいただいております。そして、その多くが働くママたち。2人目のお子さんという人もいます。家事、育児、仕事の両立は大変かもしれませんが、家族ができることに対するママたちの笑顔は本当に美しいんですよね。 大変であっても、そこには頑張れる何かがある。それは 家族 として築き上げてきた形にはあらわせないくらいの大きな愛情があるからだと思います。 今回はそんな 「家族として “ダンナ” と築き上げる愛」 についてお伝えしましょう。 ■「ダンナへの気遣い」の方向性、間違っていませんか 「夫に(家事などを)頼むことが悪くて1人で頑張ってしまう」 「夫が助けてくれることはありがたいのですが、気をつかってしまう」 こういった子育てママからのご相談がよく寄せられます。 親しき中にも礼儀ありです。しかし、ご主人とは家族です。変に気をつかいすぎてしまっていると自然な流れで愛を育むことはできませんからね。話すタイミングや言い方にもよりますが、友だちでもなく恋人でもない家族としてのコミュニケーション方法をみつめてみることが大切です。 “ダンナ”への気遣いの方向性は、間違っていませんか? ■ダンナができること、できないこと ほどよいバランスで夫婦の協力関係ができている方も少なく、頑張りすぎているか頼りすぎているか。どちらかに偏り過ぎている傾向が多く見られます。 男性は言葉で伝えないとわかりません。つい、“面倒くさい”“言ってもわかってくれない”といったような先入観などから「伝えなくても気づいて欲しい」と思ってしまいがちですが、まずは歩み寄りが大切。 そして、ご主人がどこまで協力してくれるのか? 何を率先してやってくれるのか? そのさじ加減を知るためには身体動作を伴う行動あるのみです。 ダンナができること。できないこと。 ダンナがやってくれること。やってくれないこと。 ダンナの興味があること。ないこと。 様々なことが具体的かつ明確になってくると、妻であるみなさんの気持ちの振れ幅が少しずつ少なくなり、バランスの取れた、そのご夫婦、ご家族だからこその協力関係が築けます。 ■自尊心を傷つけず、長期戦で「自己主張」 協力関係が築けたあとには、少しずつ気遣いをしながらもご自身の主張をしていくことです。それはワガママということではなく、お互いを心から理解しあい、本当の愛で繋がる、よりよい家族関係のためだと思ってくださいね。 冒頭でご紹介した、出産をした友人たちや子育てを楽しんでいるママたちが、笑顔でいられる環境。その中には、ご主人の “妻に対する理解の深さ” がみられます。 ただ、はじめから理解があったということではありません。“ダンナ”という生態を分析し、長期戦で上手にタイミングみて自己主張をしているんです。ご主人の自尊心を傷つけないように… そっと。 潜在意識に刷り込ませるような感覚で、焦らずに少しずつお互いの理解を深めていきましょう。気が付くと、お二人だからこその愛情表現。このダンナにこの妻あり。当たり前だけど、素直に「幸せだな」と愛を感じる関係になっていることでしょう。
2016年09月13日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。以前、友人から「ダメ男生産工場だよね」と言われ、カチンときたことがあります。 当時の自分を分析すると、半分事実であったための “カチン” と、自分としてはダメ男だと思っていない “カチン” の両方があり、自己肯定するために様々な言い訳をしていました。でも、どこかで痛いところをつかれた意識があるからこそ “カチン” と怒りの感情が出てきてしまったのでしょう。 私が企業へ提供している心理分析を自分でやると、友人に言われたことに対し、「そうですよね」と納得。私の場合、何事においても「やり過ぎのバランス」が自分なりのテーマになっています。 このように、 自己理解を深める という作業はとても大切で、これによってパートナーとの関わり方は変わってきます。さらに、周囲の意見にとらわれず「うちのダンナは自分にとって “イイ男” である!」という自信が持てるようにもなってくるのです。 みなさんはご主人を ダメ男 にしていませんか? 今回は、 ダンナを “イイ男” として受け止めるための方法 を3つご紹介します。 ■その1. 自分にとっての「イイ男、イイダンナ」を知る そもそもみなさんにとっての “ダメ男” “イイ男” の概念とは、一体どんなものでしょう? 具体的に考えてみてくださいね。 隣の芝生は青く見えるものです。特に今の時代はSNSなどの影響もあり、他人の生活が垣間見えてしまいますので、つい自分と他人を比較してし、“自分として”の考え方が薄れがちです。「うちのダンナなんて…」と、他人のご主人と比べてはいませんか? 一度、自分自身の価値観に立ち返ってみましょう。ダンナを選んだのはみなさんですからね。そして、理想をあげるとキリがありませんが、理想のダンナに育てるのも、等身大の幸せをダンナと育むのも、 妻であるみなさん次第 なのです。 以前の記事、 【ダンナのトリセツ 第1回】ダンナの力量は妻が決める でもお話しましたが、男性心理(支配欲、名誉欲)に寄り添い内助の功を発揮し、サポーターに回るのか? もしくは、ぐいぐい引っ張るタイプの妻である方がご主人にとっては効果的であるのか? ご主人のタイプによって対応は異なります。 それを理解しているのは、一緒に生活をしている妻であるみなさんです。みなさんにとってのイイ男、イイダンナ、そして、居心地のいい家族としての在り方を、まずは 他者評価を抜いて、考えてみる ことが大切です。 ■その2. 自己分析を深め、「ダンナ対策」を検討する また、自己分析・自己理解を深めることによって “イイ男” である “イイダンナ” への対応の仕方も変わってきます。 例えば私の場合、心理分析をすると “母性が強い” ことがはっきりと診断されます。そのため、何事においても過剰に、サポートしてしまう傾向がありました。 それを理解し、自分が5割程度しか力を発揮していなくても、他人からすると9割近くやってもらっている感覚を受けていることも認め、そのバランスをとるようになりました。 仕事が忙しくなると「やってあげられない」と自分を責めることもありましたが、そもそも相手が「やってほしいのか?」を冷静に考えるようになり、できない自分を責めるのではなく、無理をしてやる必要はないと、イイ意味で程よい心の距離感、ドライな関係を導き出すことができるようになったのです。 隣を見る前に、 自分として何ができるのか? できないのか? 自己分析 を深め、ダンナ対策を検討してみてください。もしかしたら、今までうまくいかなかったご自身の行動パターンや、思考癖に気が付くかもしれませんよ。 ■その3. 「等身大の自分の幸福感」と「在りたい家族の形」をダンナと共有する さて、ここまできても SNSに翻弄 されたり、 他人を羨んだり していませんか? もうそろそろ、自分なりの“自分らしい生き方”や “ご主人と出会った意味” を受け止める意識を尊重してあげてくださいね。そして、冷静に考えてみましょう。 “隣の幸福感” はその方だからこその幸せです。みなさんがそこに身を投じたときに、心が穏かで笑顔に溢れ、心から「幸せ」と思えると思いますか? 等身大の幸せを心の中に引き戻し、そしてお一人ではなくご主人とともにその幸せを手にしていきましょう。お一人で、「こうありたいな」と悶々と考えていても、ご主人には伝わりません。 なぜならば、男性は感情と論理的思考が同時に働くことが少ないため、女性の創造性や感情を即座に受け止めることができないからです。 気持ちや考え方を共有し、お2人にとっての “イイダンナ” “イイ妻” 、そして “在りたい家族の形” を共同作業で実現化していってくださいね。
2016年08月22日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 先日、男友だちから「結婚を考えていた彼女と別れてしまった」と打ち明けられました。相手の女性もご年齢的にお若かったこともあり、独立したばかりの彼を支えきれなかったなど、お二人にしかわからない問題も色々とあったようです。 もう少し冷静になって物事を見ることができていたら、歩み寄れたような気がするね…と、 客観的 な視点から話をしました。 渦中にいるとなかなか難しいのですが、 “別人格の自分” で、 “渦中に巻き込まれている自分” を冷静に客観視することができるようになると、対応策がぽろっと見えてくることもあります。今回は、そんな「客観視する力」を身につける方法をご紹介します。 ■ 人はすぐに “すべてを変える” ことはできない 前回の「ダンナのトリセツ」記事(第8回、第9回)では、奥さまであるみなさん、そしてご主人もお互いに変化をもたらすことで関係性が良くなる、というお話をしました。 しかし、「その後はどうしたら良いの?」というご意見も聞こえてきそうですね。人はすぐに “すべてを変える” ことはできません。 変わる以前の感覚にも安堵を覚え、そこに身を置きたくなる気持ちにもなります。だからこそ、過去において居心地良かった感覚と、新しい感覚との間において一喜一憂しながら、少しずつ魅力的な妻、母、そして女性であるための階段をのぼっていってみてください。 ■「客観視する力」は、どう育む? 少しずつ努力していく中で、客観視する自分を育むために効果的なことは、 “心身を委ねる” 癖付けをするということです。 自分のメンテナンスなどを自己処理だけで終らせていると、常に自分だけとの向き合いになり、戦闘態勢から逃れられません。 心に緩みをもたらすことができなくなる傾向があるため、マッサージやエステなど他人に心身を委ねる意識を持ってみてはいかがでしょうか? 私自身も定期的にパーソナルトレーニングやマッサージなどへ通っていますが、プロの手は違います。そして、他人に委ねる感覚を覚えると、本来の人間としてのぬくもりや優しさ、思いやりの気持ちが芽生えます。 気持ちにゆとりが生まれることで、変わろうとしている自分、変わった自分を冷静に受け止め、 自尊感情 が芽生えるとともに、ご主人に対しても穏かな気持ちで向き合うことができるようになるものです。 ■意図的に “委ねワガママになる” 時間を設ける また、普段がんばっている奥さまたちは、なかなかワガママがいえませんよね。 お子さまのご飯の支度や勉強を一緒にしていたらあっという間に時間が経ち、そして、ご主人が帰って来てまたご飯の支度… そんな毎日の繰り返しの中で、ワガママなんて言っていたら大変! だからこそ、意図的に他人に “委ねる” 時間を作り、自由にワガママが言える習慣を定期的に設けることでメンテナンスのレベルもあがります。マッサージやエステを受けることは、家族のためでもあり、女性が心身ともに美しく健康であるためのアイテムであると感じます。 「自分にご褒美♪」となると、敷居が高いので、「家族のため」「客観性や冷静な物事の考え方を身につけるため」だと少し言い訳をしながら、そういう時間を勇気を持って設けてみませんか? ・第8回 「ダンナ好みの妻になる」が意味すること ・第9回 「“ノンバーバルコミュニケーション” で、ダンナを変える ・連載『ダンナのトリセツ』
2016年08月10日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。前回の【ダンナのトリセツ】では 『ダンナ好みの妻になる』 ことについてお話いたしました。 みなさんの内面と外面の魅力を引き出し、生涯のパートナーとしてご主人と、お互いに心地よい関係を築き上げるために、 “ダンナ好みの妻” になる。 そして、結果的に妻としてだけではなく、母として女性としても人生を楽しめるようになる。“自分のため”にもなるのです。 では、そうやって心身ともに輝いている “妻” をみて ご主人はどう感じる と思われますか? ■妻が変わることで、ダンナに与える影響 妻であるみなさんが、女性の感情論で騒がなくなったり、ご主人が誰と連絡を取り合っているのかを気にしなくなったりしたとき。 また、気持ちが安定してくると心も安定し、そして、その内面の穏かさが外面に影響を与えて “ダンナ好みの妻” になったとき。ご主人の中で、喜びとともに “小さな不安感” も芽生えます。 『うちの奥さん最近、キレイになった』 『モテそうで少し心配。。。』 そうなると、ご主人はどうされると思われますか? 『自分も努力しないと置いていかれそう』 『一緒に何かを楽しみたい』 プラスマイナスの感情が交差し、様々な葛藤が生じる可能性があります。 ■男性本能をノンバーバーバルコミュニケーションでくすぐる コミュニケーションにおいて、言葉で伝えることも大切ですが、視覚情報で訴えることの効果もあります。 バーバルコミュニケーション ・・・ 言語的コミュニケーション ノンバーバルコミュニケーション ・・・ 非言語的コミュニケーション ノンバーバルコミュニケーションは言葉以外のメッセージを示し、声、表情、振る舞い、服装、スキンシップなどを意味します。 言葉で語らなくても、ご主人の視覚に働きかけ、今までただただ共同生活を送っていただけの関係に、ちょっとした “ソワソワ”感 を与えてみては? 【ダンナのトリセツVol.1】でお伝えした男性の支配欲、名誉欲をノンバーバルコミュニケーションでくすぐってみましょう。 自尊心が高まり、輝きが増し、いつも笑顔で毎日を楽しんでいる奥さまを見て、ご主人にも何か変化が訪れるかもしれません。 ■やり過ぎのバランスには注意が必要 長期戦ではありますが、奥さまが変わることで、ご主人の思考癖や価値観に刺激を与えることは可能です。 他人は自分の思いとおりに変えることはできませんが、自分自身が変わることで人の心に影響を与えることはできるのです。 ただし、やり過ぎのバランスには注意が必要です。あまり、やきもちを焼かせるようなことをしてしまうと本末転倒なことになります。 支配欲の強さから束縛心が強くなってしまったり、寂しい気持ちにご主人がなってしまわないように、バーバルコミュニケーションも勿論取り入れ、言葉として愛のあるメッセージを発しながらもじわりじわりと、ノンバーバルコミュニケーションで歩み寄ってみてくださいね。 ・第1回 ダンナの力量は妻が決める ・第8回 「ダンナ好みの妻になる」が意味すること ・連載『ダンナのトリセツ』
2016年07月25日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 「ダンナ好みの女性でいたい」「アゲマン妻と言われたい」そう思ったことはありませんか? そのために努力したことは “ダンナのため” でありながらも、長い目でみると、結果として“自分のため”になるものです。 今回は、夫婦関係を楽しみながら、あなたの内面的・外面的魅力を引き出す秘訣をご紹介しましょう。 ■男性は、やっぱり「若い子」が好き 「男性って“若い子” が大好きよね」そう思っている女性は多いことでしょう。わたし自身もそう感じています。 そう思うことで、変な執着心を抱かなくて済むので、いい意味で “諦め” がつきます。また、精神的にも“ラク”になり、気持ちがポジティブになれるのです。自分の年齢や生き方を悲観的に見ていない、ということですね。 ただし、『“ラク”をする』=『だらしなくなる』ということではありません。 “ラク”を覚えて、身だしなみや振る舞いを疎かにすることを良しとするのではなく、似合わない若作りをせず、等身大の自分なりの努力の仕方を楽しめるようになると、内面から自分なりの幸福感がにじみ出て、 無理の無い美しさ が備わります。そういう生き方を、ご家庭でもぜひ楽しんでいただきたいです。 ■“印象操作” で、ダンナ好みの女性に 諦めの気持ちを持つと “ラク” になるとお伝えしても「でも、ダンナが若い子に興味を持つことが気になる!」そう思われている奥さまも多いことでしょう。 ご主人に「自分を見ていて欲しいという」欲求を持たれることは、女性性を高めるためにも必要なことです。決してそういった気持ちを持つことを否定しているわけではありません。 ただ、男性が若い女性を好むことには本能が影響をしています。本能的に「自分の子孫や遺伝子を多く残したい」そういった心理が働いてしまうためなのです。そういった男性本能をくすぐるポイントが、 外見的魅力 。一番、わかりやすいですよね。 みなさんのご主人は、どういった外見の女性が好みでしょう? 好みの女性に無理に似せようとする必要はありませんが、妻だからこその安心感とともに、ご主人が好むような“女性”に合わせた印象操作をしてみては? 安定感のある日常の中に少しの ドキドキ体験 が加わることで、より奥さまであるみなさんに惹かれていくことでしょう。 ※印象操作…相手の好みに対して振る舞いや外見を合わせ、印象をコントロールすること ■ダンナが「頼りがいのある」タイプの場合 以前にも「男性は“支配欲”や“名誉欲”が強い」というお話をしましたが、年下や自分よりも立場が弱い女性を選ぶ男性は、女性をリードすることによって自分自身の自尊心を満たし、立場を優位に立たせたい。そういった心理が働いている傾向があると言われています。 ご主人がそういった「強くて、引っ張ってくれる、頼りになるタイプ」の場合は、ご主人を立てることによって心の状態が安定し、更に仕事に対するモチベーションも高まります。アゲマン妻であるために必要な条件ですね。 ■ダンナが「女性に甘えたい」タイプの場合 最近は社会通念とも思われている “男性がリードをする” そういった意識が薄れているご主人もいらっしゃいます。「女性に甘えたい」と思っている男性が増えている傾向が見られるのです。 女性に「支えて欲しい」「守って欲しい」という感覚を抱き、 女性の養護欲を満たす存在になるタイプ のご主人たち。 本来女性は、女性ホルモンの影響もあり、「甘えたい」「頼りたい」という受身が基本姿勢です。 支配欲が強い男性と向きあうと、そういった男性は女性にも完璧な姿勢や外見を求めてしまうため、女性としては“甘えている”つもりでも、「実は気を張っていた」「本音で話せていない」などの心理的傾向が見られます。 そのため、自立した女性には意外と「少し頼りにならないくらいのご主人」の方が、自分の弱みを素直に見せることができる。気楽に甘えられる、なんてこともあるのです。 みなさんのご主人はどのタイプでしょう? お互いの心の距離感を図りながら、ご主人にとって必要不可欠な存在であり、生涯のパートナーとしてお互いに心地よい関係を築き上げるために、内面も外見も意識しながら、あなたなりの魅力を更に引き出していきましょう。 “ダンナのため”でありながら“自分のため”にもなる。妻であるポジションがきっと楽しくなりますよ。
2016年07月11日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 どの年代 であっても、いつになっても 人は成長・変化できる ということを、臨床の現場を通して、日々感じております。 人は別人のようにすぐに変わることはできないものの、自分自身の思考癖や行動パターン、価値観を理解し受け止め、そしてコントロールできるようになることで、人間関係や物事への取り組み方が変わるのです。 それが自分にとって、 より意味のある生き方 へ反映することができます。 ■「ダンナを成長させたい」のなら “伴走者”になってみよう 私たちのような“カウンセラー”という存在は、クライエントさまにとっては伴走者的存在でなければなりません。心のポジショニングをとり、発生した“問題”はあくまでもクライエントさまに起こっているということを示していくこと。その問題との向き合いのお手伝いをする立場が私たちカウンセラーなのです。 一見、冷たいような感覚を受ける方もいらっしゃるかと思いますが、人間の生きる力を信じ、その能力を引き出し、結果として独り立ちできるように導くことが私たちの役目。一生懸命、心の問題と向き合おうとされているクライエントさまが本来持っているエネルギーを引き出すための存在であることが大切です。 そういった意味においても、“妻”の立場は“夫”にとってカウンセラー的存在であると、よりご主人の成長・変化にも繋がります。 夫婦の話し合いのなかで、お互いに思考癖や行動パターンを理解しあい、何を改善させることによって、日常が豊かになるのか? 心の問題が解決できるのかを気持ちをビジュアル化(※)し、ともに向き合うことです。※気持ちのビジュアル化=心の様を言葉や可視化し、表現すること お互いに、すぐに変わることはできないかもしれませんが、意識をするのとしないのとではまったく違ってきます。また、ご主人にとって、自分のことを冷静に理解してくれる妻の存在は大きいのです。 ご主人の生きるエネルギーをさらに引き出すために、時には厳しく、時には母性で包み込み、人生の伴走者として歩んでみてください。 ■“家族”というチームを結成した運命共同体 そして、私たちカウンセラーではできない“妻”の立場、ポジションを考えてみましょう。 それは“家族”という人生をかけたチーム、コミュニティを共同作業の中で築き上げていることです。 カウンセリングでも弁護士、精神科医、セラピストなどとチームを組んでクライエントさまをサポートしていますが、あくまでもそれぞれの役割を全うしてのチーム。 “家族”というチームはすべてを共有し、苦楽をともにし、強い絆で結ばれていきます。そのため、前述のような、常に冷静な伴走者だけではいられないことも多々出てくることでしょう。 感情のぶつかり合いも出てきます。それは生きるエネルギーが芽生えているからこその感情の放出。運命共同体だからこそ、人生をかけた人間らしいコミュニケーションです。 時には冷静に、時には感情的に、常にどちらかに偏っているのではなく、両者のバランスが取れるようになると力の入れ方、抜き方もわかるようになってきますからね。 “夫婦”“家族”としてのチームの中で伴走者であり、運命共同体であり、楽しいことも辛いこともともに乗り越えながら、共有する人生をより豊かなものにしていってくださいね。
2016年06月27日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 数年前までは、カップルカウンセリングに関しては奥さまからお申し込みがあり、ご主人がずるずると引きずられるように、嫌々ながらカウンセリングに連れて来られる。そんな場面が多く見られました。 しかし、ここ最近は男性サイドからのお申し込みが増えて来ているということ。とても嬉しい傾向だと感じます。 女性の感情論がわからない論理的思考傾向が強い男性だからでしょうか。 専門的なことは専門家と向き合い、客観的な見解を理解した上で、大切に思う妻の感情論や価値観との向き合いをしようとする。そういった男性の思いを、女性だからこその“母性”で汲み取っていただきたいと思います。 別の生き物だと思うこと 「何でうちのダンナは女心がわからないの?」 「わざわざ(妻から)お願いしなくても行動で示して欲しい」 奥さまたちからの不平不満は常につきまとうものです。そして、そういった言葉をカウンセリング開始に何度も耳にしています。そうですよね。「何で?」と渦中に入ってしまうとイライラは募ります。 しかし、「仕方ないわ。だって性別が違う別の生き物だから」そう思うとラクになりますよ。 同性同士であっても価値観や感覚の違い、常識の違いは多々あると思いますが、異性になるとその範囲は更に広くなります。ご主人からみても全く同じことを思っているのです。 お互いさまであり、別の生き物だからこそ、なかなか理解し合えない。でも、一緒にいることに意味があると捉えてみてはいかがでしょう。 相手のことを「好きだから」こその思い そして、「わかって欲しい」と思う気持ちの根底には、「好きだから」という感情が存在しているため。 度が過ぎると「好き」過ぎて相手をコントロールしたい気持ちも芽生えますが、軽い「分かって欲しい」というちょっとしたイライラ程度の感情でしたら、ご主人を思う気持ちの方をクローズアップしてみてください。イライラしながらも、その中に温かい気持ちが芽生えますよ。 ご主人からすると「妻の喜ぶ顔が見たい」「いつも笑顔の毎日を送りたい」そう思うからこそ、どう接したらいいのかがわからなくなるものです。そこも母性で包み込んであげてくださいね。 勿論、カウンセラーのような専門家が間に入り、中立な立場でお互いの歩み寄り方をアドバイスできる環境があればいいのですが、なかなかカウンセリングを受けることはハードルが高いですよね。 意固地にならず、奥さまから素直に歩みよったり、ご主人なりに行動を起こしてくれたときは、お互い「好き」だからこその思いやりを受け止め、「感謝」の気持ちを伝えあえたらと感じます。 ご夫婦の関係を大切にするために心理的メカニズムを見つめた中に置いて、感情コントロールをし、素直な気持ちを伝えあいましょう。素直さが一番です。 ダンナのトリセツ その6 「わかって欲しい」の裏には「ダンナを好きだから」の気持ちが。イライラよりもご主人を思う気持ちの方をクローズアップしてみて。意固地にならず、素直になって歩み寄りましょう。
2016年06月16日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 カウンセリングを受けに来られるクライエントさまや、日常で出会うご夫婦、みなさんを拝見させていただいていると「このご主人には、この奥さまだ」と、人と人との出会いや、めぐりあいがとても運命的だと感じることが多々あります。 そんなご夫婦は、お互いへの歩み寄り方もおふたりならでは。 夫婦におけるあり方に“正解”というものはありません。それぞれの夫婦によって違います。 人と比べたり、他人の意見に左右されたりするものでもなく、お互いに夫として妻としてどうありたいか? どうあるべきか? をみつめていくことが大切なのです。 ■私的自己意識の中での夫婦関係 わたしたち人間は、公的自己意識と私的自己意識のバランスが大切だといわれています。 公的自己意識 …他者評価を気にする意識 私的自己意識 …自分自身がどう在りたいかを重視する意識 社会生活では、臨機応変に意識のコントロールをする必要性があります。 夫婦関係も同じように「自分たちとしてどうありたいか?」と私的自己意識を重視しながら、世間とのバランスをとっていくことが大切。 とはいえご主人の社会的立場に、考えが左右されることもあると思います。 もちろん、そういった社会的な顔を優先することを前提に置きながら、夫婦としてのあり方をそこに反映していきましょう。 妻としてのポジションだけでの私的自己意識ではなく、“夫婦”としての私的自己意識を再認識してみてくださいね。 ■物理的な寄り添いも大切 前回、「つかず離れず」の距離感を大切に。そして時には「お互いの理解を深めるためのケンカ」をすることで、心を浄化させましょう。とお話をしました。 しかしたまに起こるのが、“距離感を大切にすること”をはき違えてしまうことです。 相手を尊重し過ぎるあまり、お互いに自由で干渉をまったくせず、相手が何をしているのかがわからないという事態を招くことも。 物理的距離をとりすぎてしまい、心の距離感も離れてしまうなんてことがあります。 心の通い合いは大切です。 「物理的距離=心理的距離」 とも言われています。 毎日をともに過ごしていると、「いて当たり前」の感覚が強くなり、物理的な距離を無意識にとってしまう傾向があります。 しかし英国のある研究によると、肌と肌が触れ合いながら眠ることができる夫婦は、関係性に対する満足度が高いという結果も出ています。 そこで、「そうか! 一緒に寝れば夫婦円満なんだ!」と早合点しないでくださいね。 疲れて帰ってきたご主人に対して、「一緒に寝よう」と突然誘うのはNGです。 ご主人の心身の状態を受け止め、把握した中において、時間の共有を提案したり、言葉に示さなくてもそっと寄り添ったり…一緒にいて、お互いに居心地のよい物理的距離感をその都度、意識してみてください。 意識的にアクションを起こしていると、自然と無意識の中に落とし込むことができ、寄り添うタイミングが自然な流れでできるようになるものです。 ふとした時に触れ合える、助け合える“物理的距離感”を無意識の中で保ち続けたいものですね。 ダンナのトリセツ その5 「夫婦として、自分自身はどうありたいか」をいま一度、考えてみて。お互いに居心地のよい距離感を保ちながら、意識的にアクションを起こしてみましょう。
2016年05月30日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 日本における夫婦のあり方のひとつとして、女性は「3歩下がってついていく」という言葉がありますよね。 みなさんはこの言葉の意味をどのようにとらえていますか? “男性を立てる” “控えめにする” “従順にしたがう”など、男性の後ろに下がって、内助の功としての立ち居振る舞いであったり、見方によっては、女性蔑視、男尊女卑のように感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。 じつは、この言葉の一説には、「何かあったら俺が守るから、おまえだけでも逃げろ」という男性が女性を“守る”という意味がこめられているとも言われています。 そのほかにも、男性は女性を大切にし、女性は守ってもらうことばかりに依存するのではなく、男性のサポート的存在として、臨機応変に動けるようなポジションを大切にする、そんな意味があるようにも感じます。 類似性があることで、心の距離は縮まりますが、相補性の関係はお互いに支えあい、補いあえることが、夫婦関係をさらに深めるきっかけにもなるものです。 ■「つかず離れず」の距離感を大切に ぴったりと後ろについて歩くと、視野がせまくなり周囲に気を配ることができません。 3歩ほどの距離感があると、物事を客観視し、ご主人のポジションをその都度みつめ、どういった関わり方をするべきか? が見えて来ます。 ケースバイケースでご主人にとって必要なことや、タイミングなどを見据えることができるのも、ほどよい物理的・心理的距離感があるからこそ。 まさに「つかず離れず」の距離感を大切にすることが、“賢い妻”のキーワードのひとつです。 その自然な心地よさが、ご主人にとっては必要不可欠なものとなり、妻や子どものために「頑張ろう」という気持ちの芽生えや維持にもつながるのです。 ■時にはケンカで心を浄化する しかし、ご主人のことを、常に客観視していることが妻として大切…とは、思いこまないようにしてください。 距離を近くして気持ちを伝えあうこと、そして時にはケンカも必要なことがあります。 心理学的見地からすると、ケンカをすることには心の浄化作用(カタルシス)を得る効果があると言われています。 ただし、相手の自尊心を傷つけるような人格否定はいけません。ケンカにもルールを設け、モラルを守りながら、お互いにガス抜きをするようにしてください。 【夫婦ケンカのルール例】 ・時間を決める(「●時~1時間は、話し合いの時間」と決めるなど) ・次の日に持ちこさない ・決めつけで話を展開しない ・責め立てない ・相手の人格を否定するようなことは言わない ・過去のことをむしかえさない など 「ためこんだ気持ちを、一気に発散する」のではなく、「気持ちの理解を深める時間」として、“ケンカの時間”を設けると、お互いをさらによく知ることができ、ケンカをしなくても理解しあえる関係へと、いつしかつながります。 この機会にあらためて、ご主人との心理的・物理的距離感をみつめてみてくださいね。 ダンナのトリセツ その4 ダンナとは「つかず離れず」の距離感を大切に。そして時には「お互いの理解を深めるためのケンカ」をすることで、心を浄化させましょう。
2016年05月16日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 夫婦って不思議ですよね。性別も違えば、育った環境も違う。そんなふたりが、どこかのタイミングで出会い、そして生活をともにするようになる…。 それは奇跡であるとも感じます。 その奇跡を、これからも信じて大切にしていくために、ここまでは“夫を立てる賢い妻”の在り方として、男性本能への働きかけ方や、感情のコントロールの仕方などについてお伝えしました。 しかし、「これじゃ私ばかり頑張っているような気がする!」そんな声がみなさんから聞こえてきそうですね。 夫婦はどちらかが頑張り過ぎるのではなく、お互いに歩み寄り、相乗効果で高めあい、そして居心地のよさを感じることで、関係性が深まります。 ふたりの新たな文化を築き上げ、心の成長や変化によって、さらに人間性が豊かになるものです。 どちらかひとりが頑張るということではなく、お互いに“楽しむ”“歩み寄る”という概念を持ち、向き合っていただきたいと思います。 ■“かまってちゃん”になり過ぎていませんか? 男性は支配欲、名誉欲が強い生き物であることをお話をしましたが、女性は承認欲求や親和欲求が強い生き物です。 承認欲求・・・他人に認められたい、尊敬されたい欲求。 親和欲求・・・自分以外の誰かと一緒にいたい。そばにいて欲しい欲求。 そのため、ご主人に対して束縛心が芽生え、一体感を得たいという感覚におちいりがち。 つい独占権を主張してしまうと、主導権を握りたがる男性の支配欲に、影響を与えてしまう傾向があります。 “かまってちゃん”になり過ぎて、ご主人の機嫌を損なわないように、自分の世界観も大切にするようにしましょう。 ■自分の世界観を持つことで魅力が高まる ご主人が、いつまでも追いかけてしまうような自慢の奥さまであるために、少しでもいいので“自分らしい世界観”を持つようにしてみてください。 自分の世界があり過ぎて、ご主人をほったらかしにしてしまうことはいけませんが、「らしさ」を意識し、みなさんなりの魅力を持ち続けられるようにしてみましょう。 今からでも“好きなこと”“やってみたいこと”に挑戦し、自分なりの世界観を導き出すのです。 それは、どんなことでもいいのですよ。 習い事や勉強などをしてみてもいいでしょう。 時間的にゆとりがなければ、自宅でできる家庭料理やストレッチなどを極めてもいいかもしれませんね。日常の何気ない、特別感のないことでも、あなたを輝かせるきっかけになることは身近にたくさんあります。 ■愛情尺度の高まり 自分の妻が魅力的であればあるほど、ご主人の愛情尺度が強まります。ここでいう魅力というのは、見た目だけではなく、人生の楽しみ方や何気ない笑顔。 ほどよい心の距離感を保ちながらも、一緒にいると幸せを感じる。そんな、手放したくない相手と思わせる関係性を築いていきましょう。 愛情尺度 1. 親和・依存欲求:相手と一緒にいたい、相手がいないとつらくなる気持ち。 2. 援助傾向:相手のためであれば、犠牲をはらうこともいとわない気持ち。 3. 排他的感情:相手を独り占めしたい気持ち。 また、自分の身内や、領分として自分との関与が強いことほど、その対象に対する関心が増す“自我関与効果”も見られ、さらにご主人にとって妻であるみなさんが特別な存在になっていくのです。 ダンナのトリセツ その3 かまってちゃんになりすぎず、どんなものでも良いので、“自分らしい世界観”を持ってみましょう。きっとダンナさまの愛情尺度が強まるはず! 心から何気ない日常を楽しみ、笑顔の毎日を送っていると、必然的にご主人からの歩み寄りも見られるようになります。無理をしなくても、頑張り過ぎなくても、お互いを尊重しあえる関係。 ぜひとも、築き上げてくださいね。
2016年05月02日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 第1回では、ご主人が毎日笑顔で元気にお仕事を頑張るには、妻である女性の力量にかかっている、とご紹介しました。 とはいえ、考え方のちがいも多く、ささいなことでもぶつかりやすい夫婦という環境で、どのようにしてご主人と向き合っていけばよいか、考えてみましょう。 ■“感情”のコントロールが重要 女性は情緒的なことを大切にするため、感情的なことに対する反応が大きく、感情で物事を判断する傾向があります。 感情を持つことは人間らしく生きる基礎。 人としても損ないたくないものですが、感情のおもむくままに「私のことを見て」「私の意見を聞いて」と自己主張をし過ぎていることはありませんか? もちろん、感情的になって自分を通すことも必要なときはあります。 しかし、日々ギャーギャーと感情に任せて騒いでいることは、男性にとっては非常にストレスです。 感情のコントロールをし、ご主人とのコミュニケーションに役立てる意識を持ってみると、ご自分の感情の動きを面白く感じることができますよ。 ■男性は「分析」を優先する 男性ホルモンの一種である、テストステロンのレベルが高いと、感情移入のレベルが低くなると言われています。 つまり、女性や女性的な男性に比べて、一般的な男性は感受性や共感能力が低くいため、感情論で話をしても理解するのが困難なのです。 ご主人に理解してもらいたい、きちんと話し合いたいと思った時は、あなたに発生している“感情”と向き合い、一度、ご自分で浄化作業をする習慣を持ちましょう。 そのためには、ご自分なりの趣味や好きなことを増やし、気分や状況に合わせた浄化方法をいくつか事前に用意しておくことが必要になります。 冷静さを取り戻すと自分自身の精神状態を観察するゆとりも芽生え、気持ちが整理されて、論理的思考を導き出すこともできるようになるのです。 男性は「感情」よりも「分析」を優先し物事をみつめる傾向があると言われています。 だからこそ、本気で向き合う必要があるときは、地に足が着いた冷静な態度で論理的展開を意識してみてください。 ■素直さを出すことも時には必要 しかし、常に頭で考え論理的に向き合ってばかりいると疲れてしまうでしょう。 そのため、お互いに理解し合うことができたあとは、「あの時は悲しかったんだよ」「本当は我慢していたんだ」など感情面をゆっくりと伝えるようにして、ガス抜きをしましょう。 そうすることで、ご主人なりに失敗をくりかえしながらも、理解しようという姿勢を見せてくれるかもしれません。 時間はかかりますが、妻であるあなたの努力、内助の功でご主人の人生が豊かなものになると同時に、ご主人にとってあなたが、手放せない大切な存在になるはずです。 ダンナのトリセツ その2 男性は「感情」よりも「分析」を優先する生き物。感情の高ぶりはそのまま伝えず、いったん落ち着いてから論理的に。理解しあえたあとで、感情を伝えると◎
2016年04月18日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 みなさんにとって「カウンセリング」や「メンタルトレーニング」はまだ身近な存在ではないかと思います。 けれど、こうやってカウンセラーという立場でメッセージを送らせていただき、みなさまと共有する機会が増えて来ていることによって「心をみつめる」「自己理解を深める」「円滑なコミュニケーションのために」など…少しずつ、興味関心を持っていただけているということも感じております。 心理学というと、「なんだか難しそう」「心を読まれそう」そういった感覚を受ける方も多いかと思いますが、心理学は“対人コミュニケーション”に役立つひとつのツールです。 自分自身の“人生に興味”を持ち、“内面的豊かさ”を培うための方法という意識を持っていただけると、少し敷居が下がるのではないかな…と思っております。 そこで今回より、皆さまがより心地よい毎日を過ごすための、ご主人との向き合い方について『ダンナのトリセツ』としてお伝えしていきたいと思います。 ■ダンナさまが笑顔であるためにしたいこと 日ごろ、ご主人に対してどのような接し方をしていますか? ひとは、何気ない言葉掛けや、接し方で気持ちが左右されるものです。 毎朝「行ってらっしゃい」のキスをしないまでも、玄関までお見送りをしたり、共働きの場合は「おはよう」と、笑顔のあいさつは欠かさないようにしたり…コミュニケーションはしっかりと取れていますでしょうか? みなさんの日常を支えるご主人の“仕事”は、なくてはならないモノ。 職場で毎日元気に気持ちよく「笑顔でお仕事を頑張ってもらいたい」と思うのであれば、妻の“「内助の功」度”が影響を与えます。 ■男性の支配欲、名誉欲によりそう ではどのような接し方や言葉掛けが、内助の功度を高めるのでしょう。 それは、男性の本能的に備わっている支配欲や名誉欲によりそい、満たすことです。 支配欲…他人を自分の思い通りに動かし、集団を統制したいリーダー的思考の欲求 名誉欲…業績や功績を認められ、社会的地位や名声など他者からの尊敬を求める欲求 「そんなこと、今さらできない!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。 しかし、「できない」と決めつけるのではなく、少し冷静になり、ご自分を客観視してみてください。 ご主人が元気に笑顔で毎日を過ごしてくれる。普段はお仕事に力を注ぎ、休みの日は家族との時間を大切にする。 そんなご主人であるためには、妻であるみなさんの力量にかかっているのです。 男性が女性よりも消極的になっている時代とも言われていますが、根本的に備わっている本能にアプローチをかけることが賢い女性の生き方。 お仕事を頑張っていることに対して「いつもありがとう」「本当に頑張ってくれているよね」。 疲れているときには「お疲れさま」「ゆっくり休んでね」。 こういった女性のかわいらしい、しおらしい姿を見せると、また男性の保護欲をくすぐり、さらにご主人のパワー全開! で、お仕事に精が出ることでしょう。 ダンナのトリセツ その1 賢い女性は、根本的に備わっている“本能”にアプローチ! どんなダンナさまでも、内助の功しだい。支配欲と名誉欲にうまくよりそってあげましょう。 とはいえ、考え方のちがいも多く、ささいなことでもぶつかりやすいのが夫婦。 第2回 では、どのようにしてご主人と向き合っていけばよいか、男女の特徴から考えてみましょう。
2016年04月18日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 “個性” “らしさ” と言われた時に、みなさんはご自身の “自分らしさ” をどのようにイメージされますか? 私が顧問を務めている企業では、社員ひとりひとりの “個” を会社の目標に反映させるための指導をしています。“個”を主張しすぎると収拾がつかなくなるイメージがあると思いますが、 “個” “らしさ” は 財産 です。 なぜなら、ひとりひとりが 自分軸 を明確に持ち、基軸があることによって、 自己責任 をもって 主体的 に動くようになります。きっと、その主体性も経験値や立場からも様々なものが出てくることでしょう。「私!私!」と押し通すということではなく、コミュニケーション力を養い、個性の出し方のバランスも考えられるようになると、それぞれが 楽しくラクに生きる方法 を見出すことができるようになります。 「ひとりで行動をすること」を楽しんでいますか? 孤独を極端に怖がる人がいます。常に誰かと繋がっていたい。そばにいて欲しい気持ちの強さ。人間関係に対する依存感情(関係嗜癖)が酷くなり 共依存関係 になってしまうこともあります。 依存感情を否定しているのではなく、自分を見失うほどの依存関係はお互いを苦しめてしまう傾向があるため、 お互いを尊重しあえる 、程よい心の距離感を保ちたいものです。 みなさんはどのように「ひとりで過ごす時間」をもっていますか? イメージしてみてください。カフェなどでお茶や仕事をしていると、ひとりでお店に入ってくる女性が増えてきたと最近感じますが、ゆったりとひとりでお茶を楽しみに来たという空気は無く、そわそわ落ち着かない方が多いように見受けられます。 スマートフォンを見ていたかと思ったら、周囲をキョロキョロ。カバンの中をがさがさしていたと思ったら、時間が来てしまいコーヒーを一気に飲み干す。勿論、仕事の合間に少しだけ休憩を…とカフェに入ったのかもしれませんが、なんだか心がザワザワしていることが伝わってきます。 ひとりでも「凛とした女性」になるには ひとりでいる姿が美しく、凜としていて、そして女性の 柔らかさ や しなやかさ を感じるしぐさや振る舞い。環境にもよりますが、それでもその 気品 は忘れたくないもの。 そういった立ち居振る舞いを自然とできる女性は自信があり、 自分なりの世界観 を持っているため “個” “らしさ” の基軸が定まっているのです。それは、揺るぎない確固たる何かがそうさせているのだと思います。そう生きるためには、 自分時間を楽しむ習慣 を持つこと。常に彼やご主人、友だちと一緒に行動をし、ワイワイすることが日常的になり過ぎていると感じたら、ひとりになる恐怖や抵抗感に緩みをもたらし、ひとりでのんびり過ごす時間を設けてみてくださいね。 自分の言葉、感情に素直になり、「自分」の言葉で情報を発信する 情報が溢れている現代。上手に付き合えば自分自身の糧になりますが、翻弄されてしまうと自分を見失い、本当の自分の価値観がわからなくなります。 受け売りで話してしまうことに違和感を覚えたら、一度自分の価値観や感覚を呼び戻すようにしましょう。そのためには “自分” という人間を知る ことも必要です。 自己理解をしていると、心にゆとりが生まれます。自分なりの感覚で物事を受け止め、そこに自分の言葉で伝える 勇気 や 責任感 を持てるようにもなります。 また、相手の気持ちに寄り添い、相手が話しやすい内容のことや、求めていることを客観的に理解できるようにもなり、 大人としてのコミュニケーション がお互いに負担にならずにとれるようになるのです。 夢をもち、自分の価値観を大切にする 私はカウンセラーになって10年。いえ、そのずっと前から夢を持っています。それは身近で日常的なこと。そして、とても平凡ですぐに叶いそうな夢ではありますが、だからこそ大切にしていきたい気持ちが強く、慎重になり時間もかかっているのでしょうね。 夢を実現することは、 自分の信念を持ち続けられるか がキーワード。自分を信じ、自分の価値観を大切にする。まさに自分の “個” 、 “らしさ” を人生に反映させ、自分なりの姿勢や取り組み方を 貫きとおすこと なんですよね。 多少の意固地はOKです。その意固地さと柔軟性やしなやかさを兼ね揃え、自分が過ごす時間を心から楽しんでいると、夢はいつしか現実のものとして叶うと感じています。 そうやって、夢と向き合うクライエントさまと一緒に、ゆっくりと焦らず確実な “その” 夢を叶えてきましたから。
2016年04月03日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。みなさんは日常生活の中で 「安心感」 を感じていますか? 「安心感」はおそらく無意識なものなので、きっと “意識” することがないかもしれません。 私にとって、臨床の現場だけではなく、大切な家族や友人と過ごすとき、限られた環境の中において 『安心、安全』 は重要なキーワード。常に意識をしながら毎日を過ごしています。また、“安心できる環境”は 「居心地の良さ」 をもたらしてくれます。 今回は、ざわついた心も落ち着かせてくれる 「安心安全な環境の作り方」 についてお話をしましょう。 安心安全な 「人的」「時間的」「空間的」環境を持つ 人間は、無意識の中でホッとする時間があるからこそ、心身をリセットし、リスタートすることができます。その根底には、 “安心・安全” がつきものです。 例えば臨床の現場において、私(小高千枝)は ● “心理カウンセラー” “メンタルトレーナー” として 安心安全な「人的」環境 でなければなりません。 ●臨床開始~終了まで “クライエントさまと過ごす空間” は、 安心安全な「空間的」環境 でなければなりません。 ● “臨床中の時間” は 安心安全な「時間的」環境 でなければなりません。 これらはカウンセリング、メンタルトレーニングの基本となります。そのため、クライエントさまにとっての “安心、安全” がここにあるのです。 では、みなさんの日常生活を思い浮かべてみましょう。 「常に安心感に囲まれている必要がある」ということではなく、ご自分が 帰りつく場所(リセット、リスタート) に、 安心、安全 を見出してみてください。 ・人的環境: ご家族、パートナー、友人 ・空間的環境:職場、自宅、カフェ ・時間的環境:バスタイム、運動している時間、パートナーと過ごす時間 …など。さぁ、みなさんはいくつ出てきましたか? 安心できる “アイテム” を揃えて、「自分軸」を明確化する リスク分散のために、安心できる環境はひとつである必要はありません。様々な安心材料があると、「●●が駄目でも○○があるから頑張れる」という気持ちが湧き上がってきます。 私の場合、自宅に仕事を持ち帰ることもありますが、基本的には完全プライベート空間として気に入ったものしか置いておらず、すべてのアイテムが 安心材料 になっています。 感情に寄り添う音楽や香り、あたたかみのある柔らかい灯りをともす照明、見ていても触れていても安心するラグマット。五感に響くもの、そして穏かさを取り戻せるものを置いています。 サロンでは、自分を律して臨床に挑むときと、臨床後やリラックスして執筆に取り組むときのモードに合わせて自分の環境を整え、安心モードに切り替えます。そのため、サロンはまさに安心感の宝庫。 そういった環境をいくつか用意したり、アイテムを揃えると、より 自分軸 もはっきりしてきます。自分軸が 明確 だと、心がざわざわと揺れ動いたとき、不安定なときは立ち返ることができ、とても効果的です。 自分がどうありたいのか? 「自己承認」を意識すること 先ほど、プライベート空間の自宅のお話をしましたが、自分の “素” “真実の姿” を表現している環境だからこそ、自宅の生活には 自己承認・自己満足 を取り入れてみることをおススメしています。 リラックスモードであることはOKです。ただ、だらしない格好やしぐさが基軸になり過ぎてしまうと、どんなに自分を着飾り装っていても、どこかでその 本性 は出て来てしまいます。他者から見られる自分を意識して “キレイ” に対して意識を持つことは最初はOK。ただ、他者評価を気にしてばかりの美は後々苦しくなり、美の習慣を続けることはできません。 「他人にどう思われたいか?」ではなく、 「自分自身がどう在りたいか?」「自分をどうよくしていきたいか?」 が大切なのです。そういう “自分を良くしたい” と思う気持ちは、安心して リラックス できる プライベート空間 だからこそ育まれるものです。 さまざまなコミュニティに関わるアラフォー世代は、何かと心がざわつきがち。何があっても素の自分に戻れる、心から 安心してリラックス できる場所を 確保 しておくことは、とても大切なことなのです。
2016年03月22日心理カウンセラーの小高千枝です。先日、あるテレビ番組で “下着” への意識の配り方についてコメントをさせていただきました。 下着は自分の肌に直接触れるものです。女性は皮膚感覚が男性よりも 10倍敏感 だといわれているため、自分がつけ心地のよい素材のものや、気分が上がる色彩豊かな下着を身につけることで、 高揚感 や 心の安定 が保たれ、愛しむ気持ちや優しさが芽生えてくるのです。 下着や洋服、バッグやアクセサリーなど、いつも一緒にいるものだからこそ “好き” を大切にして選んでいくと、自然と心のゆとりが生まれてきます。今回は “身に着けるもの” の選び方ひとつで変わる 「心のゆとり」の育て方 についてご紹介いたします。 その1:「本当の自分」の魅せ方を習得する 私は白い服が好きです。白は素直さ、順応性、誠実で自分に厳しく、不正なものを避けることを意味するため、私自身の人生の基礎として捉えている色です。柔らかい白、凜とした背筋が伸びる白と様々な顔を見せてくれるため仕事上、 “白い服” をケースバイケースで使いこなしています。 ただ、あくまでも自分が 社会 で演じている “顔” に寄り添っている色。プライベートでは違った色を楽しみ、素材も気分に合わせたものを自然と選択するようになりました。心に安らぎをもたらすものや、気分がのってくるものなど。一番身近にあるものだからこそ、その時の自分の 色 、 立場 や キャラ にあった “楽しみ” を忘れないでいたいと思っています。 そして、ある程度の年代になると アクセサリー にも自分らしさを反映させたいもの。私は線が細く、小ぶりのアクセサリーが好きです。きっと、そういう華奢なイメージにどこかに憧れもあるのかもしれませんね。 繊細なアクセサリーをつけると、身のこなしに変化が生まれます。伸びやかでゆっくりとした手の動き、柔らかい表情。アクセサリーのイメージに順応しようとする 意識 から、自然と一体化できるようになっていけるのです。パーティやイベントへ足を運ぶときは少し大ぶりのものも。ただ “ジャラジャラ” つけるのではなく、ポイントを抑えて。 自分だけが知っている、 本当の自分の魅せ方 ができるようになると、 心にゆとりと余裕 が芽生え、瞬間瞬間の 幸福感 を味わうことができます。 その2: 自分なりの「基準」を持つ 女性誌の取材を受けるときに、編集部の方が最新号を持参してくださいます。私の記事の掲載号も勿論手にしますが、流行のものを見ることができる取材時の雑誌はファッションだけではなく 時代の流れ を知ることができるため、ありがたい存在です。 「へ~こんな洋服の組み合わせがOKなんだ」 「わ~ステキ~。今度行ってみよう!」 「皆、こういう物事の見方をする傾向があるのね…」 小高の冒険心が多々駆り立てられますが、ふと立ち止まることも忘れません。そこに “私らしさ” はあるのか? 服に着られ、流行に流され、それでも自分の内面からの喜びを感じ、自分のスタイルとして取り入れることができるのか? やってみなくてはわかりませんが、 自分なりの基準、ベース は持っていたいと思っています。 自分の魅力が伝わる服。定番の基礎となるファッションの確立が大切です。そのベースが理解できていると特別なときに、そのベースを基軸にたし算・引き算し、特別感と自分らしさが引き立つファッションを導き出すことができるのです。 ゆったりしている服が多い人が、しめつけ感のある服やヒールで颯爽とあらわれても違和感を感じない。どこか普段のその人が更にステキになった…。そんな感覚を受ける人っていますよね。それは、自分の 定番、基礎、ベース をわかっているからこその 自信 が反映されているのです。定番をアレンジできると、他人にも 安心感 や 心地よさ を与えることができます。 その3: “相手の気持ち” にも寄り添うファッションを選ぶ 他人に安心感や心地よさを与えることについて少し触れましたが、「自分らしさ」「自分が好きなモノ」「自分の定番」と 自分軸 がある中にも、接する 相手 も 心地よく楽しい 気持ちになれるファッションができたらステキですよね。 それこそ、相手を “視覚的効果で思いやる” あなたの 心のゆとり です。 私はカウンセラーになってから、臨床の現場でずっと心掛けていることがあります。それは、クライエントさまが安心して自己開示、自己解放できるような 服装 をすること。環境を整えることは当たり前ですが、人的環境として私自身が安心安全な環境でなくてはなりません。 時間を作り、サロンへ足を運び、そしてお金を支払う。その価値がある存在かどうかということはカウンセリングの技量と同じように、クライエントさまに失礼がないようにしなくてはいけないと感じております。 最初は試行錯誤の日々でしたが、これこそ定番に落ち着いてからかれこれ10年弱。私自身も非常に楽になり、本来力を注ぐべきことに集中できます。 自分 は勿論、 相手も好感が持てる ものを身につけること。それは皆さんの成長、変化にも大きな影響を与えるモノだと感じます。
2016年03月10日心理カウンセラーの小高千枝です。カウンセリングやメンタルトレーニングの中で、私が必ず伺うことがあります。それは「 日常生活 をどう過ごされているか?」ということ。衣食住が乱れてくると、心までもが乱れてくるものです。 日々を丁寧に暮らしている 「きちんと感」 がある人は、とても女性らしく見えます。今回は、そんな “心にゆとりのある女性たちが美しく見える理由” や、 「きちんと感」 を身につけるための 3つのコツ をご紹介します。 「衣食住の乱れ」 = 「心の乱れ」 まず、みなさんに質問です。 ・お部屋の 掃除 はどのようにしていますか? ・紙袋などは 溜め込んで いませんか? ・お食事はどういう ペース で 何を 食べられていますか? ・洋服選びは 楽しんで いますか? 人間の心には「日常の何気ない行動」や「思考パターン」が大きな影響を与えています。特に、一番身近にある当たり前の “衣食住”の乱れ は知らず知らずのうちに、 心の乱れ にも繋がります。 毎日規則正しい生活ができなくても、1週間を通して生活のリズムを整える。お礼状は必ず手書きで書く。カバンの中は常に整理することを心がけている。など、日常の中で 「きちんとしたモノ、コト」 に囲まれるようになると 心に栄養 が行き届きます。心が律され、より 女性として向上 されていくというわけです。では次のページから、具体的な方法をご紹介しましょう。 1. 心を込めて、アイロンをかける時間を持つ 私は大人になり自分でアイロンをかけるようになってから、背筋が伸びるように、心がぴんとする感覚を覚えていました。クリーニングに出してしまえば簡単なことですが、私は週に最低1回はハンカチやシャツ、パンツなどにアイロンをかける時間を設けるようにしています。 アイロンをかけている時間は、アイロンだけに集中。他のことに気をとられていると大変なことになりますからね。しわをひとつひとつ伸ばしながら、気にかかっていることがある時はもやもやした気持ちに少し光が差し、元気なときは更に気持ちが清々しくなります。 そして、アイロンをかけたしわのない美しいハンカチをカバンに忍ばせるとき、またカバンから取り出すとき、とてもしなやかで上品な所作に。心をこめたものには 無意識 の中でも 丁寧 に扱うようになるのです。 2. 「自己演出」=セルフブランディングを意識する 自然体でありたい私は、気取ることへの抵抗感はあるものの、他人への見せ方や見られ方を 演出 することで、物事が上手くまわり始めることも理解しています。 自分自身を ブランディング 。その自分にあった言葉遣いやしぐさ、態度を心がけていくうちに、現在ではそれが日常化してしまったため、苦に感じることはありません。もちろん、視覚的効果は人の心に大きな影響を与えますから、見た目への配慮も忘れてはいけません。その場にふさわしく、なおかつ 自分らしさを表現 できるようなファッションやメイクなども考えてみてくださいね。 そうすると、自己演出していることが更に楽しくなり、自分自身が愛おしく思えるようにもなりますよ。やり過ぎのバランスに注意しながら、女性として輝いていく 喜びの積み重ね が自信にも繋がり、自分自身を律しながらも心に ゆとり さえ芽生えます。 内面 は 外見 にあらわれます。心にゆとりがある、あなたにしかない 表情の美しさ が人を惹き付けるものとなるでしょう。 3. 「ゆるさ」とのバランスを意識する 「律する」の捉え方のひとつとして、 “統制” や “管理” をするという意識がつい芽生えてしまい、 「厳しくする」 と考えてしまう人もいるでしょう。規範を設けて自分自身をコントロールすることは “人” として必要なことではありますが、あまり力を入れすぎてしまうと 疲弊 してしまい、 思考停止状態 になってしまう可能性もあります。 例えば、家や部屋はその人そのものの反映のため「断捨離して、部屋をキレイにしたら気持ちもすっきりする」と自分に“やるべきこと”を 課し過ぎて しまうと、すべてが終らないときに 自己嫌悪 に陥りやすいです。確かに、気持ちだけではなく体も軽くなったような感覚も得られますが、今日、明日、明後日と片づけをする空間を決めて無理をせず 「ゆるさ」 をもたらしながら取り組むようにしてくださいね。 食事についても当てはまります。「丁寧にきちんと食事をしなくてはいけない」と無理をして毎日作ろうとはせず、週2回は必ず手作りの食事にする、などの ゆるさ を持つ。忙しい人はとくに一般的な基準に自分を当てはめ、 できない自分 をクローズアップすることのないようにしましょう。 自分にとってできること、できないこと、そしてできるようになりたいことを一度整理し、できることから少しずつ、 ゆるさとのバランス をとりながら 長い目 でみて取り組んでみてくださいね。 自分にとっての “きちんと感” が感じられるようになると、きちんとすることが楽しくなり、 大人のゆとり が芽生えます。
2016年03月04日心理カウンセラーの小高千枝です。「先生は人間関係で悩むことはありますか?」「どうして、コミュニケーションで問題が起こらないんですか?」という質問をいただくことが多々あります。私の場合、問題が起こらないのではなく「相手と自分の心の ポジショニング や 感情のコントロール をし、問題にまで発展しないようになった」という言い方のほうが正しいかもしれません。 それでも人間同士ですから、問題が全く起こらないわけではありません。ただ、終息するのは早くなりました。対人コミュニケーションにおいて大切なことのひとつは “心の距離感” です。今回は一定の心の距離をとることでの 人間関係のあり方 について、私の事例をもとにご紹介しましょう。 「必要とされたい」 かまってちゃん時代のあの頃 “誰かに必要とされたい”と思うことは誰にでもあることです。私も以前はそうでした。かれこれ15年以上前になるでしょう。話題の中心でいたい気持ちやパートナーとは常に連絡をとっていたい。自分のペースを維持し、相手に押し付けるとても迷惑なことを多々やっていました。 こうやって可視化すると自分を振り返るきっかけになります。「そうそう。私ってこういう人だった。恥ずかしい」と自戒の念を込めて書いてみました。今も昔も私は自他ともに認める協調性のかたまりのような人間ですが、根本的には、人と同じ行動をすることがあまり得意ではありません。相手に寄り添いながら自分のペースに導いてしまう。 自分の価値観や行動を自分で納得できていなかったために人に押し付けていたのですよね。自信が無かったのでしょう。だから、人を巻き込み、そこに 自分の存在価値 を見出していたのだと思います。そういったことを繰り返していた、 承認欲求 が強いかまってちゃん時代。 「必要とされたい」という根底にある気持ちが、話題の中心になることや、パートナーとオンリーワンの関係を常に意識することで満たそうとしていました。 “ご縁”があるから必要とされる 本当の意味で、私の強みである “協調性” を活用できるようになったのはここ5~6年のことです。 公私ともに人生経験を積み重ねていく中で、 ご縁 があるから必要とされるのであって、ご縁がないのに無理やり相手を自分の方向へ向かせてもお互いに何のためにもならない。そう気づき、 感情と理性のバランス をとりながら人間関係を構築していくと、気持ちが楽になりました。 そして 「私を必要として」 という主張が一切なくなりました。 それはカウンセリングを通して、クライアントさまに教えていただいたことがひとつのきっかけかもしれません。私はカウンセリング、メンタルトレーニングの際に必ず「自分にあった専門家を選んでください。私が必ずしも○○さんと相性がいいとは限りませんからね」とお伝えします。 時間を作り、お金を払い、形に見えない心と向き合うわけです。人生の大切な1ページをご一緒するわけですから、ご縁を大切にしたい。そう思えるカウンセラーと向き合っていただきたいと思います。 私と相性が合わない方は「小高のようなタイプのカウンセラーは向いていない」と感じる良い経験だったと捉えてみていただきたいです。マッチングすることだけがご縁ではなく、 感覚や価値観が合わない。そういったことを教えてくれる存在 の人も、私は ご縁 として素晴らしい出会いだと思い、受け止めています。 人生のステージが変化するごとに、“過去の人たち” に感謝 先日、30年来の親友と食事をしました。私の人生の転機となった離婚と向き合う時期も見守ってくれた友人です。「本当に頑張ってきたよね」と励ましの言葉を伝えてくれたと同時に「それにしても波乱万丈な人生だね」と苦笑。 確かに、一般的ではない人生を歩んでいるのかもしれませんが、すべて今の私を築き上げるために 必要な経験 でした。そして、 人生のステージの変化 と関わる 人の変化 も改めて客観視。 出会いと別れ「ともに成長している人とはずっと一緒にいるな」「あの時のAさんとの出会いがあったからBさんと知り合えた」Aさんとはもう連絡をとっていなくてもAさんには感謝ですよね。私は少し時間ができたときに自分の人生の全体像をイメージし、なぜこの方とご縁が続かなかったのか? 続いているのか? を感謝しながら見つめなおすことがあります。 そう、続いている人とは 心の距離 の取り方が 心地よい からなんですよね。その心地よさは人によって違う、ということも合わせて落とし込みます。 心地よい “心の距離感” を知っていますか? 私が「かまってちゃん」だった時代のことを書きましたが、この頃は “心の距離の近さ” をとにかく求めていた気がします。近くにいてもらうことで自分の心の安定を保ち、自己承認できていたのです。 近いこと、遠いことどちらが良いとか悪いとかではありません。自分軸、相手軸にそれぞれ置き換え、どういう距離感をとることが お互いの幸福度が増すか を考える必要があるということです。 近いことを喜んでいた人もいれば、迷惑だった人もいたでしょうね。当時、お付き合いをしていた彼も正直面倒くさいと思ったこともあったでしょう。若かったこともありますが、素直に「ごめんなさい」と伝えたいです。 みなさんも自分軸と相手軸をちょっと意識してみてください。自分が良くても相手にとっては違和感を感じる距離感。自分なりの一定の距離感の 基軸 を持ち、相手の価値観や感覚に 寄り添う ようにしてみてくださいね。 ほどよい “執着” と “諦め” “執着” や “諦め” という言葉は一瞬マイナスの感覚を与えられますが、私はそう思わないようにしています。執着心を抱き 一生懸命追いかける こと、次のステージに上がるために 諦め手放す 勇気を持つこと。どちらかに偏る必要もなく、ほどよいバランスが大切だと感じます。 そういう感覚を身につけたことにより、「わかってくれる人とは執着心をもって とことん向き合う 。ただ、無理に強要したり理解してもらおうなんて思うことはおこがましい。どこかで理解しあえないことには、どこかのタイミングで 諦め を持つことが お互いのため 」こういった意識を持てるようになりました。 そして、 自分の立場や状況 によって、対人コミュニケーションにおける 心の距離感が違う という認識を心の引き出しに常備。仕事、プライベートそれぞれの立場における二面性、三面性を生かし心のポジショニングをとるようにしています。 ただし、すべてに共通して言えることは、 自分の中にある “物差し” で、 一定の距離を必ずとる こと。そこの距離感を維持しながら近づいたり離れたりを繰り返し、ほどよい距離・ポジションを相手との間に築き上げるのです。
2016年02月19日心理カウンセラーの小高千枝です。「 “日常を豊かにする” って、どんなことでしょうか?」カウンセリングの際、私はよくこの質問をさせていただきます。 カウンセリングを受けはじめて間もない方は、私の評価を気にしてしまうことが多く、 格好いいこと や ステキなこと を言わなくてはいけないという意識が働く傾向があります。なかには眉間に皺を寄せて考えこんでしまう方も。みなさんはどんなことが思い浮かびましたか? 今回は、日常を豊かにしてくれる 「心を満たすセルフケア」 を見つける コツ をご紹介します。 1)「朝起きたあと」 “浄化作業” を取り入れる 私は宗教的なものはあまり気にしないタイプです。しかし、自分なりに一日の始まりを気持ちよく迎えるために、起床するとすぐに お香 をたくようにしています。 お香をたきながら朝食をいただき、仕事の準備。情報番組を見ながら情報収集もします。忙しい朝だからこそ準備をスムーズに行いたい、情報を吸収するために 嗅覚 を通した 癒しや心の安定 は欠かせないのです。 また、少しだけ時間にゆとりがある時は外出前の10分間、お香の香りと塗香やアロマを首元や手首に刷り込ませ浄化しながら 瞑想 。自分自身の 内側 に集中します。 お香は毎日たいていても、瞑想まではできない日もあります。瞑想は移動中でもできますから「できるときにやる」。無理のない範囲で取り入れています。心身ともに浄化をし、新しい一日が始まると気持ちがいいですよ。 “格好いいこと” や “ステキなこと” も勿論おススメですが、 無理せず継続できること が大切なのです。 2)「悲しい気持ち」になった時にすること 私は仕事柄、感情のコントロールは得意な方です。深く落ち込むことや思い悩むこともあまりないのですが、どうしても1ヶ月に1回くらいは落ち込んで集中力がなくなり、呆然とただただ時間だけが過ぎ去っていく、なんてことがあります。 そういう時は、多くは語らないものの気持ちを受け止めてくれる友人に呟いたり、1人で殻に閉じこもって自分の気持ちに寄り添い、癒したり… 気持ちが晴れる作業 をしています。 また、元気がないからこそ 安心できる場所へ散歩 。気分転換をしながらお花屋さんで花をみつめる。目が合い、心が通じ合ったような感覚を覚える花を購入し、好きな花瓶にいける。 ダウンライトの下でその花をみつめると、ふと、あたたかい 柔らかい気持ち が芽生えるのです。「まぁいいかな… 頑張ろう」、その明るい気持ちが顔を出したらキャッチしてあげることが大切です。 3)ひと手間かけた「贅沢なティータイム」を取り入れる ホテルのラウンジやカフェもよいのですが、自宅でゆっくりと自分のためにお茶を入れることで得られる「気持ちよさ」は欠かせません。 ちょっとしたひと手間 をかけると、 心が豊か になるものです。 たとえば私の場合、鉄瓶で沸かしたお湯を柄杓ですくい、コーヒーや紅茶に注いでいます。やかんやポットで直接注いでしまったほうが時間は短縮されますが、このひと手間をかけることで味がまろやかになり、注ぎ込まれるお湯をみつめる時間を愛おしく感じるのです。自分なりのひと手間を、ぜひ見つけてみてください。 日々に追われていると、どうしても 自分に時間をかけることに罪悪感を抱く 方が多いのですが、自分自身の心が満たされて “ゆとり” がないと、まわりの人に対しても 丁寧な対応 はできません。あまりお金をかけない身近な贅沢で、 心を丸く してみましょう。 4)「和敬清寂」と「笑顔」を心の片隅に 私は高校生のころに茶道をしていました。今はお作法なども忘れてしまい、自己流で楽しんでいますが、茶道の心得を示す 『和敬清寂』 (わけいせいじゃく)という言葉が好きでした。 お互いの心を和らげて謹み敬いあい、目に見える清らかさだけではなく内面も清らかに浄化され、どんなことに対しても動じない 強い心 を持つこと。調和、敬愛、清廉、寂静。そして、ここに 和やかな空気 を運ぶ 『笑顔』 があることへの尊さを感じるのです。 この言葉を自分自身に笑顔で語りかけると、「自分のペース」を取り戻すことができます。そして、まわりの人たちにも優しくなれるのです。「忙しくて無理!」と思っている方にこそ、ふと思い出していただきたい言葉です。 心の豊かさは、 “自分なりの気持ちがいいこと” を、 “日常に取り入れる” ことから育まれるのです。
2016年01月25日カウンセリングやメンタルトレーニングに携わっていると、様々な悩みや克服したい問題の中で、 対人コミュニケーション に対する 苦手意識 を持たれている方の多さに驚かされます。 自分から働きかけなくても魔法がかかったかのように、相手から変わってくれたらどんなに楽だろう… そんな風に思ってしまうこと、よくありますよね。 わたしも時々、無理だとわかっていながらも「どうにかならないかな」と感じることがあります。そういう思いがよぎった時、わたしは 「人を変えることはできない」 と、心の中でつぶやくのです。 自分の行動や習慣を客観視することで、日常に良い変化を起こす方法があります。今回は、 人生が上手く回り始める ちょっとしたコツをご紹介しましょう。 他人ではなく、“自分” を変えていこう まず、自分自身の行動や習慣を冷静に客観視し、何気ない毎日の中で考え方や行動を少しずつ軌道修正していきましょう。日常に変化が芽生えはじめると、関わるヒト、モノ、コトに対する 判断力 が養われます。 “必要”なモノは残り、“不要”なモノは自然と離れていく、人間関係も同じことです。あなたとともに成長する人は、共にいい影響を与え合いながら寄り添いあい、更にお互いに変化や成長へと繋がります。 人を変えることはできません。ただし自分が変わることで、相手に対する見方や接し方、判断力に変化が生まれ、必然的に自分の意に沿った形で物事がうまく回りだすのです。次のページから、自分を客観するための 具体的な方法 をご紹介します。 毎日30分、「自分だけに集中する時間」を設けること 自分を変えようと思っても、そう簡単に変わるものではありません。では、どういう考え方で具体的に何をしたら、周囲にも影響を与えることができる人間になれるのか? どうやったら即効性があるのでしょう? まずは ・毎日何気なくやっていること ・毎日やってみたいけれどできないこと を、リストアップしてみてください。 その中で、準備に お金 がかかりすぎるものであったり、 時間 がかかるものであったり、続けることに 勇気とエネルギー が必要なもの、まずは外しましょう。 このように、毎日 30分 だけ、自分の内側に集中する時間を必ず設けることで、自分を知り、自分のペースを保つことができます。“自分軸” を知ることができると、相手との 距離感 や関わり方、 こだわりや執着心 の持ち方、 手放す タイミングやポイントなどが、手に取るように見えるようになります。 「でも、時間が無い」 「だって、無理だもん」 「どうせ、私にはできっこない」 などの “D言葉” が、頭に浮かんだ人はいませんか? “D言葉”とは、言い訳や責任転嫁の意味合いがあり、ネガティブ感情のスパイラルに巻き込み悪循環を生み出す言葉です。何でもやってみなくちゃわかりません。 「来年は自分を変えたい!」「今の自分を維持して大切にしたい!」そう思われている方は、今から少しずつでも始めてみませんか? “自己承認” 感も高まる! 「毎日の30分」の作り方 わたしは心の様子に従って、毎日 “30分” の時間を上手く作るようにしています。人間ですから、いつもは集中できても「今日は無理!」と思うこともあります。だからこそ、 いくつかの“30分” を試してみることをおすすめします。自分に合った30分を毎日継続すると、 自己承認 や 自己信頼感 が増してきますよ。 これらは「毎日30分」の事例です。自分に合うものを試してみましょう。 □ トイレ掃除をして塩をまく □ お風呂や洗面所をぴかぴかに磨く □ 掃除機(フローリングワイパーもOK)で軽く掃除する □ インスタント系のものを整理する □ 賞味期限切れのものを処分する □ 紙袋を捨てる □ 不要な書類をシュレッダーにかける □ 不要な洋服を捨てる □ 塗り絵、切り絵など大人向けの身近でできるアートに集中する □ 自分が “信じているもの” に心を委ねる (わたしの場合は神棚に毎朝手を合わせて感謝の気持ちを伝えています) □ ウィンドーショッピングをして自分の “好き” を認識する □ 仕事や友人との連絡から離れ好きな本や映画などを観る □ 感情に響くことや好きな言葉を書き出す □ 自分の目標や憧れているライフスタイルをイメージする □ 好きな人や大切な友人に言われて嬉しかったことを書き出す □ ゆっくりお風呂に入る □ 靴磨きをする 「毎日30分」を継続した先に見えるもの 自分という人間が見えてくると、自分の考え方に自信が持てるようになります。そして、自分の大切なものをしっかりと受け止め、無駄に執着心を抱かなくなります。こだわりポイントと手放しポイントが、すっと見極められるようになるのです。 夫婦関係の問題でご相談に来られたあるクライアント様の話です。ご主人にカウンセリングを受けさせて、ご主人の思考や行動パターンを、無理やり変えさせようとした時期がありました。 ただ、 「夫の行動や言動に、一喜一憂する必要はない」 、 「自分の人生を一度ゆっくりと、みつめてみよう」 そう気持ちが切り替わったときに、自分にしかない30分を毎日継続されました。そこでみつけたのが、本当の “自分らしさ” です。自分らしく達成体験を積み重ねることによって、自己効力感(自分にもできそうだという思い)が強くなり、ご主人を変えるのではなく 自分自身の人生を自分なりにどう楽しむか? という視点に変わったのです。 もちろん、そんな奥様を見てご主人も最初は違和感を覚えたようですが、ペースや距離感を掴めるようになったことで、お互いを コントロール しようという意識は無くなり、夫婦円満にもなったのです。 他人を変えることはできません。ただ、自分自身の視点や行動、感覚を変え、客観視することによって必要なヒト、モノ、コトはあなたに寄り添い、あなたの人生が少しずつ上手く回り始めるのです。
2015年12月07日皆さんは “食べる” ことはお好きですか? そして毎日当たり前のように “口にしているもの” をどのように考えていますか? アラフォーならば 知的 に「食」を愉しみ、美と健康につなげていただきたいもの。今回は 心 と 体 にも大きな影響を与える 「食」 についてお話しいたしましょう。 “心の安定や豊かさ” の第一歩は、「食」にあり 私は子どもの頃から“食べる”ことが大好きで1年間365日、毎日違う食事を作った経験もあります。今となっては懐かしい思い出であり、考えられない行動でもありますが、それだけ私たち人間の体を作り上げている“食”に対しての意識が高かったのだと思います。 人間の欲求段階で “食欲” は生理的欲求として、 一番最初に満たされるべき欲求 です。 (1)生理的欲求 (2)安全欲求 (3)愛情と所属の欲求 (4)社会的承認欲求 (5)自己実現の欲求 ※マズローの自己実現理論(欲求階層説) そのため、 心の安定や豊かさ の第一歩に“食”は大きく関係し、 “食”の楽しみ方 によって 満たされ度合い も変わってくるものだと感じています。 外食時の「店選び」で、人間的魅力を上げる ステキなインテリアに囲まれたお店や、有名店に足を運ぶこと。女性は皆、そういう環境に身を置くことに高揚感を覚えるものでしょう。私もそのお店のイメージにあった洋服を選んだり、オシャレをして出掛けることは大好きです。 取引先との会食や友人との食事会、パートナーとの記念日など。ラグジュアリーな空間で過ごす時間は特別な気分に満たされ、士気が高まるとともに心に 潤い をもたらします。女性性も刺激されて立ち居振る舞いを意識したり、価値観や考え方をふとみつめたり。自分自身を振り返るきっかけになるものです。 ただし、毎日そういうステキ感溢れる「非日常的な環境」ばかりにいるわけにはいきません。 私たち人間は、後光効果でつい有名店ばかりに心を奪われてしまいがちですが、様々なジャンル、そしてカジュアルなお店にも身を投じ、 視野を広く 持って楽しめることで 人間的魅力 が増していきます。素材のひとつひとつを楽しみ、そのお料理にあったお酒を嗜む。お酒が飲めなくてもそのお店の雰囲気に酔いしれる。きっと新しい発見から話題も豊富になり、粋で格好イイ大人の女性に、気がついたら変化していたなんてことがあるかもしれませんね。 「このお店が好き!」は勿論OKです。しかし、 凛とした自分 を演出できるラグジュアリーなお店と、カジュアルにリラックスして 素の自分を出せる お店。 両方の良さを知った上で楽しめる女性 は、人としても女性としても 別格 だと感じるのです。 「幸せスパイラル」を巻き起こす “食べ方” を知ろう 自分の心と体が喜ぶ “食” を知っていますか? 心から「美味しい」と感じることができるひとつのきっかけとして、自分の心と体が喜ぶ 食材や調理法 などを知っておくことは、とても大切です。 「わー美味しい!」と心から笑顔でいる女性を見ると、共感する気持ちが芽生え、自然と笑みがこぼれるもの。見ている周囲の私たちも「美味しい」という幸せな気持ちをおすそ分けしていただいたような感覚になります。そういう、周囲を気にしない 自分だけの“食べる幸せ” 。そのホッとしている内面からの表情は周囲に伝わり、周りも幸せを感じる いいスパイラル が巻き起こるのです。 私は肉・魚・野菜… なんでも好きです。ただ、種類によって調理法の好みもあり、食材の良さをいかしながら 「幸せ」を感じる食べ方 を考えます。私は体が冷えると “心にも栄養が行き届かなくなる” 傾向があるため “冷え対策” をテーマに「汁物」のレパートリーを考えることを楽しみ、“食べる前” からワクワク度を無意識に高める癖があります。例えば、こんなふうな愉しみ方でもよいのです。皆さんが、 心から美味しい と感じる食べ方を探してみてください。 また、 誰と食べるか も重要なポイントです。どんなに高級食材をいただいていても緊張や不安感が心の中を駆け巡っていると、味を感じません。そんな経験はありませんか? “食”を通して 大切な人との時間を共有 する。心と体が喜ぶ “食” には 誰と一緒に“食”の時間を過ごすか も重要な要素となります。 自分だけの “秘密基地” を持つ大切さ 臨床、コンサルティング、講演会、テレビ収録、取材など私は様々な場面で “心理” のお仕事に携わっていますが、それぞれの仕事終了後、ケースバイケースで私は「食べたい!」と思うものが異なります。 「帰りも遅いし準備をする時間が無い!」と少し焦り気味な時に思い浮かぶ食べもの。1人でひっそりと反省会のために訪れる料理が美味しいバー。「仲間と今夜は語りたい!」そんな時に訪れる友人のお店。とにかく足をのばしてリラックスしてゆっくりしたい…、そんなときは自宅であり合わせのもので。 どこも、私にとっては “秘密基地” なのです。素の私を受け止めてもらい、私がただの人になれる環境。ビジネスにおける “心理カウンセラー、メンタルトレーナー小高千枝” を演じなくてもいい環境が、私には必要です。こんなふうに食事の環境を変えることで、ON、OFFを使い分け、毎日のモチベーションをしています。 “食” にまつわる環境はとにかく大事。自宅で食事をする時も、テーブルコーディネートを考えたり、照明を少しおとしたり。そういった環境を整えることも “食” を愉しむひとつのきっかけとなるはずです。 職場での自分、妻として母としての自分。そして、ご近所付き合い… さまざまな顔をもって日々フル稼働をしているアラフォー女性のみなさんも、ぜひ “秘密基地” の考え方を取り入れて心からリラックスした “食” を愉しんでみてください。 「食べる」という無防備さが、心身をリラックスさせる 私たちは食べ物を食べるときに消化器系をフル稼働させます。その消化器系を動かすために 副交感神経 が働きます。この副交感神経は心の安定やリラックスを導き出す神経です。そして、食べるときに口を開くことは非常に 無防備 な状態を表現していること。私たちは忙しない日常の中、限られた時間や空間で無防備な自分をさらけ出しているのです。 それは自己承認のひとつとしても捉えられます。そういう自分を表現できることって幸せなことですよね。また、美味しいモノを食べることでの快体験は素直さや大らかさを生み出し、相手を受容する柔らかい気持ちも強くなります。“食”を通じた心の通ったコミュニケーションを皆さんも楽しんでみてくださいね。
2015年11月16日心理カウンセラーの小高千枝です。よく取材などでコメントを求められるときに、「先生はどんな風に ストレス発散 をしているのですか?」「どんな方法が セルフケア としておススメですか?」と質問をされます。 多忙な大人の女性ならば 自分ケア(セルフケア) をきちんと見つけておいて、日常的にスマートに取り入れたいもの。自分に合ったセルフケアを見つけていただくために、私が実践している 4つの方法 をご紹介しましょう。 その時の自分の “心と体のコンディション” にあったセルフケアを 私の場合は、一言では言えないくらい沢山の セルフケア の方法を持っています。自分自身を世の中のしがらみや束縛から解放してあげたときの、 「リラクゼーション」 がメインのことであったり、自分を更に向上させるための 「モチベーションアップ」 のためであったり、ケースバイケースで様々です。 私のセルフケア術について質問されると必ず、「これはあくまでも “私” にとって心地よいこと、楽しいこと、ストレス発散になることであって、専門家が “いい” と言ったからと言って、すべての皆さんが “いい” と思うとは限りません。判断材料のひとつとして捉えていただき、皆さんそれぞれにあったケアの方法をみつけてみてください」このようにお伝えしています。 ただし、共通して言えることは 「自分を許す」「自分に緩みをもたらす」こと。その中でその時の自分の心と体のコンディションにあったセルフケア を選ぶこと、です。それでは具体的にご紹介してまいりましょう。 その1. 「呼吸」ケアで、体のむくみや疲労を回復! 私たち人間は、呼吸をして生きています。そして丁寧な呼吸を心がけるだけで、心と体に大きな影響を与えることをご存知ですか? 集中力を高めたり、リラックスをするためにおすすめしているのが 「腹式呼吸」 です。 気分がリラックスしている時にでる 脳波(α波) が、腹式呼吸をすることで大きくなり、 集中力が高まる ことに繋がるのです。身近でできる、何の道具も要らないリラクゼーション法です。 また、腹式呼吸をしながら 頭や足から毒素が抜け出ていくというイメージトレーニング もおすすめです。床へ寝そべり、頭、右手、左手、右足、左足と順にマイナスの気を呼吸とともに吐き出す感覚です。 抜け感 を感じるとすっきりとした気持ちになり、むくみや疲れがすっと抜け落ちるのです。 最近、カウンセリングのご依頼の中で、ファミリーカウンセラーとしてご家族の皆さんを見させていただく機会が増えてまいりました。受験を控えたお母さまのケア、お子さまのメンタルトレーニングとしても、「腹式呼吸」をおすすめしています。ついイライラしがちな受験を前に、親子で一緒にリラクゼーション。お母さまはむくみやイライラが消え、お子さまは集中力が増して勉強の効率があがります。親子のコミュニケーションとしても、とても効果的です。 お金をかけず、特別な用意をしなくても「身近でできるセルフケア」のひとつとしてぜひ試してみてください。 その2. 自分にあった “ご真言” を見つけ、唱えてみる “ご真言” というと何となく怪しい? 古臭い? と感じる人も多いことでしょう。実際、私もそう感じておりましたし、今でも基本的には “いいとこどり” で自分にあったものしか、日常には取り入れていません。 ただ、古くから伝わる 言葉 や 慣わし に対する興味関心が深くなり、古都へ足を運ぶ機会があるときは、以前と比べて神社仏閣、仏像などの意味を捉え、ご真言を唱えながら拝むなど、だいぶ楽しみ方が変わってきました。そして、 学ぼう とする意欲も出てきたことは、 新しい自分 に出会えたひとつのきっかけにもなりました。 私には“観音さま”のご真言があっているかな、と思っております。それは、以前にとても不快な出来事が起こったとき、不動明王さまのご真言を唱えていると、わたしの師匠が「小高にはちょっとエネルギーが強すぎるかも。観音(観世音菩薩)さまのご真言があっている」とひとこと。以来、観音さまのご真言を唱えるようにしています。 目を閉じ、瞑想をしながらご真言を唱えることもありますが、掃除をしてキレイになった部屋に、さらにいい気の流れをもたらすために唱えてみたり、移動中に外を眺めながら心の中でつぶやいてみたり。 しっかりと「やるぞ!」と気合を入れるよりも、日常の中で スッキリしたい時 に 自分のペース でやっています。皆さんも興味がありましたら、ご自身にあったご真言を探してみてはいかがでしょう。 その3. その時の気分にあったことを、“とことん” やり抜く ストレスや疲れが溜まっていることを、 鎧 や 武器 にしていることってありませんか? 休息する時間が無い方が、たまには全面アピールをして「私は疲れていますから! 休みます! 」宣言をすることはOKです。 ただし、常に疲労感を全面に出し、周囲にも腫れ物にさわるように気を遣わせてしまっていることは 大人のマナー としても見直したいところ。これは “セルフハンディキャッピング” といい、失敗した時でも言い訳ができるようについ 自己防衛 をしてしまうことでもあります。何故 “疲労” “ストレス” という名の鎧をつけているのか内観してみてくださいね。 「自分に自信がない」「甘えたい」 。そんな気持ちが見え隠れしているのではないでしょうか? この鎧に気がついたら、心の根底に意識を向け、セルフケアを。そして、 リセット・リスタート を繰り返し、 自分に素直に生きる 選択肢があることを忘れないようにしましょう。 まずは思いついたことを無理せず心から “本当の自由” を楽しむこと。それらを日常に取り入れるようになると、 等身大の幸福感 を受け止めることができるようになります。そして、些細なことでも心が満たされているからこそ、物事に対する “欲” やマイナス感情の “執着心” が少なくなった自分を喜ばしくも感じるようになるでしょう。 例えば、完全に 自己解放 する時間を設け、その時の気分にあったことをとことんやり抜くように気持ちをシフトする。スマホや電話連絡、SNSなどに縛られず、気心知れた友人と食事に行ったり、エステやマッサージでプロに体を委ねたり、1人で篭って映画を見たり、など。 一社会人として、大人として振舞ったあとの “完全OFF” としての緩みのもたらし方。それを習得できると、楽しい上にとても楽になりますよ。 その4. “なんとなくの幸せ” を実感してみよう 自分自身が心から望む “セルフケア” の中で、 スペシャル なこともあれば、 小さな幸せ を積み重ねることもあります。ぜひ 「なんとなく幸せ」 …と感じることを実践してみてください。 たとえば私の場合は、“5円”と“50円”をがま口のお財布にためることが、見た目にも実感できる「なんとなくの幸せ」のひとつです。実家でみつけた古いがま口のお財布。それを見るだけでもほっとしますが、神社仏閣巡りのために、そのお財布がパンパンになることが楽しみで…。日常の中で“5円”と“50円”の小銭が出てくると自宅へ戻り、そのがま口へ。「うふふ」と秘かに喜んでいるのです。小さすぎる幸せですよね。 そして、完全なる休みができた途端に京都や奈良へ飛び立つ、そんな勢いのある自分が何となく好きだったりもします。お財布の中を毎日整理することで、お金の使い方を考えるきっかけにもなりますから一石二鳥です。 スペシャルな「これは最高!」と大きな声で叫びたくなるような幸せと、なんとなく無意識に選択している 自分なりの幸せ 。どちらにも 「心から笑っている自分」 がいるはずです。そして、それらを繰り返すことで必然的にセルフケアができている、ということにも繋がるのです。 いかがでしたか? 忙しい毎日だからこそ、セルフケアはとても大切です。ぜひトライしてみてくださいね。
2015年10月28日