フリーランスライター、編集者。旅好き編集ユニット「auk(オーク)」としても、雑誌の記事や本作りを行っている。著書に『ラトビア、リトアニア、エストニアに伝わる温かな手仕事:バルト三国の伝統的なハンドクラフトと街歩き案内』(誠文堂新光社)ほか。「greenpoint books & things」として、イベントなどで古書の販売も。一児の母。
そろそろうちのこにも料理を教えたい。でも何からどうやって教えたらよいのかわからない…そんなママのために、家でママが教えるためのコツを盛り込んだ親子レシピをご紹介。「小さな子どもでも1人で作れるレシピ」「親子で分担して作るレシピ」「ママが料理を教えるときに、子どもに伝えるべきこと」などをお伝えしていきます。
今回の「やさしいママのひみつ」は、美容師でインスタグラマーの 穴吹愛美 さん。表情豊かなお子さんたちの日々を撮った写真が大人気。今やフォロワーは 12万人 を超える、 3人のお子さん のママです。 穴吹愛美さん 息子さん:日葵(ひなた)くん(7歳)、桜和(さくと)くん(3歳) 娘さん:初歌(いちか)ちゃん(5歳) 美容室、インスタグラマー。香川県在住。3人のお子さんのかわいい写真を日々写したインスタグラムが人気で、昨年からブログもスタート。インスタグラムのフォロワー数は12万人を超える。書籍『わたしたちの「家事時間」』、『わたしたちの「愛用品」』(ともにマイナビ出版)にも参加。夫、3人のお子さん、2匹の犬とともに暮らす。 blog: hinaichisaku Instagram: mmhmm5638 子育てと仕事、家事。忙しくてもいつも笑顔が絶えない家庭にするために、穴吹さんが心がけていることとは? お話を伺いました。 隙間時間を利用した「溜めない家事」 早速、穴吹さんの平日の一日のスケジュールを見てみましょう。 5:00 : 起床。朝ごはん、旦那さんのお弁当づくり。洗濯機を回す 6:00 : 家族が起床。朝ごはん 6:30 : 洗濯物を干す。食器を洗う 7:30 : 日葵くん小学校へ、身支度 8:00 : 掃除機をかける。子どもたちにおもちゃを片付けさせる 8:10 : 初歌ちゃん、桜和くんを保育園にお見送り 9:00 : 出勤 16:00 : 日葵くんを学童にお迎え。スーパーで買い物 17:00 : 保育園にお迎え 17:30 : 帰宅。晩ごはんをつくる 18:00 : 夕食 19:00 : 子どもたちにお風呂に入ってもらう。軽い掃除 20:45 : 子どもたち就寝。用事を済ませる 23:00 : 就寝 3人のお子さんを育てながら、週5日、美容師として働く穴吹さんのスケジュールはまさに分刻み。 「夫は5年前に転職して休みが増えたので、以前よりも子育てに参加してもらえるようになりましたが、平日は基本的に21:30くらいまでは帰ってこないので、ほぼひとりですね。でも逆に、いない方が自分のペースでできるからやりやすいんです」 忙しいなか時間をうまく使い、出勤前と夜の1日2回、掃除をするという穴吹さん。ぼーっとしている時間は全然ないといいます。 「家事を溜めると、私自身がしんどくなるので、あまり溜めないようにしています。掃除も汚れをまとめて落とすのは時間がかかるので、 こまめ にすることで結果的に 時短 につながります。すぐ忘れてしまうので、そのための 『to doリスト』 を作るのが大好き。やり終えた後に消していく瞬間、達成感を感じます」 かつて飲食業で仕込みやドリンクを作る仕事をしていたという穴吹さん。そのせいか、 先を見越して準備する という、段取りがいいように感じます。 「次の日が少し楽になるように、晩ごはんを作るときに次の日の晩ごはんの仕込みを一緒にしておくことを、ずっと繰り返しています。作り置きは3~4日は持つので、できるときに一気にしておいてそれを回しています。作るのはひじきやきんぴら、キャベツやキュウリを切って塩もみしておくなど、 定番のおかず が多いですね。 メインのおかずも、次の日遅くなるとわかっていたら、冬場は鍋に入れて置いておいて、火をかけるだけでいいようにしたりします。夏場はそれができないので、大きめの琺瑯(ほうろう)の鍋に入れて冷蔵庫に入れておきます。次の日・一週間の予定を見越して、家事は 前倒し でやっておくことが多いですね」 子どもたちには おもちゃの片付け だけ、自分たちでさせるようにしているのだとか。 「1個出したら1個片付ける。そうしないと片付けができなくなるので。テレビを見たいんだったら、片付けしてからと子どもたちに言うと『えー』と言いながらもきちんとやってくれますね。最近は3人でお風呂に入ったり、寝てくれるようになったので、ずいぶん楽になりました」 「全部を完璧にしようとは思っていないんです。しんどいときは惣菜も買うし、レトルトでもいいかなと思います。お母さんを休みたいと思ってもなかなか休めませんが、夫が休みの日にママ友と夜ごはんに行ったり、夜に撮り溜めたドキュメンタリー番組を見たり。ひとりの時間や息抜きは大切ですね」 “気持ちよく家事をする” ためのインテリアとMYルール もともとクリーニング店だったという物件は、日葵(ひなた)くんが1歳の時に購入。フルリノベーションした家の、おしゃれなインテリアも注目されている穴吹さん。子どもが3人いて、すっきり片付いたインテリアを保つのには、穴吹さんなりの ルール があるそう。 「作り付けの収納スペースを作ってしまうと、飽きても変えることができないし、子どもの成長に合わせて配置も変えたいので、あえて収納は作りませんでした。だから、出していても 自分がうれしい もの、日々の家事をするのに テンションが上がる ものを選んでいます。特に古道具や軍用品など、男の人目線のものがすごく好き。 色数 が多いとごちゃごちゃして見えるので、黒や白、自然の色など、色は抑えるようようにしています」 洋服やおもちゃ、作ったものなど、どうしても増えてしまいがちな 子どものもの は、どうしているのでしょう? 「一度、子ども部屋の脇にある収納スペースに置いて、数ヶ月ごとに見直しています。普段着せるものは決まっているので、服はあまり買わなくなりました。特に上の子たちは洗い替えがいらなくなってきて、 4枚ずつ あればいいかなという感じです。下の子はまだ保育園の着替えが必要ですが、ほとんど服は買わないんです。普段着も保育園用も分けず、ほとんど友人が作る服にしています。 インスタを始めてみると、やっぱり普段着で撮ることが多いんですよね。ちょっぴり高めなんですが値段がかさんでも、手作りの服の方が3人で着回せるからいいかな、と思うようになりました」 「子どもの作品は、すごく 印象深いものだけ に日付と名前を書いて、ひとり一個ずつ用意したボックスに収納し、そのほかは写真に撮って捨てます。普段見るものではないので、階段下の収納に入れて、年に2回ほど、溜まると整理します。写真もプリントせずに デジタル で管理。プリント類はクリアファイルにとりあえず入れて、1週間に1度チェック。1年終わったら穴を開けてファイリングします」 すべてのものに関して 分量 を決め、それを超えたら処分、と割り切って考えているのだそう。 「捨てられないっていうのは、あまりないです。いらないという判断が降ったら、パッと捨てます。どうしても捨てられないものは、 迷い中のスペース を作っておいて、半年経っても使うことがなければ、 オークション で売ります。 子どもたちがよく着ていた服も、写真には残っているので潔く 手放し ます。“子どもたちの子ども(=孫)のために取っておく” という方もいらっしゃいますが、子どもたちにも好みがあると思うので自分たちの好きなものを使ったらいい、と思っています。残されても子どもたちが喜んで使うかどうか、わからないですから」 納得がいくまで諦めない、こだわりのもの選び 「もともと、ものに執着はあるのですが、欲しいものを見つけたときは、今あるものを どれか手放さないと と考えます。最近は家のものに関しては、あまり欲しいものがなくなってきて。買っても置く場所がないからだと思います。 食器もいっぱいに入れてしまうと取りづらいこともあって、少し 空間を開ける ようにしています。間に合わせのものはあまり買わないで、希望通りのものが見つかるまでずっと探します。とりあえずこれ、となっても、ほかに使えるものを選ぶようにしていますね」 「家に関しては フレキシブル に考えています。いつか夫婦ふたりになるので、大きい家は掃除も大変だし、狭い家でいいと思っていて。子どもたちが大きくなって独立したら、トレーラーハウスに住むのが夢なんです」 家にあるものすべてが選び抜かれているから、どのアイテムも第一線で活躍。さらに使われないものは躊躇なく手放すという穴吹さんの考え方が、お子さんが3人いても、家がきれいに保てるポイントなのです。 好きなものに囲まれて「ご機嫌」を保つ 自分が少しでも気持ち良くいられるよう、見えているところは すっきり させる。そのために家事を こまめ にすることが、穴吹さんの 笑顔の秘訣 だといいます。 「洗い物は、本当は食洗機があったら便利だなと思いますが、キッチンにあると存在感があるし、必要なのは今だけだと思うんです。普段、子どもたちに怒ってばかりなので、 好きなものに囲まれる ことで自分が気持ち良く過ごせることが、私が家事、子育てをするために大切ですね」 仕事と子育てを両立しながら、毎日の洗い物も手際よくこなし、家をきれいに保つ穴吹さん。2年前から行き始めたという キャンプ が今一番の楽しみだといいます。 「自然に触れさせたいと思って始めましたが、道具好きにはたまらないですね。毎年6月になると行く場所があるのですが、蛍がいたり、星もきれいで。キャンプでは、上の子たちも物を運んだり、お手伝いをよくしてくれます」 そんな穴吹さんに、“環境と手肌へのやさしさ” にこだわって作られたサラヤの洗剤 「ヤシノミシリーズ」 を試していただきました。 1971年に誕生した「サラヤ」のヤシノミシリーズは “人と地球にやさしい” がコンセプト。ヤシノミ由来の植物性洗浄成分を使って無香料・無着色にこだわり、環境にもやさしい。左から「ヤシノミ柔軟剤」「ヤシノミ洗たく用洗剤」「ヤシノミ洗剤」 ヤシノミシリーズがやさしい理由 >> 「これまでは “よく落ちる” と言われている普通の食器用洗剤を使っていました。でもヤシノミ洗剤を使ってみると、びっくりするくらい手が荒れなくて、水で洗い流した瞬間に “全然違う” と感じました。指先がガサガサになりません。 うちは5人家族で洗いものが多くて、洗剤を使う量もすごく多いんです。キャンプに行き始めてからは、子どもたちが自然に触れる機会も増えてきたので、 環境への影響 も考えるようになりました。だからこそ、環境にやさしい成分でできている点にも、すごく共感します」 「実は、うちの母がずっと『ヤシノミ洗剤』を使っていたのですが、環境や手肌にやさしいものなので、勝手に “高い” というイメージがすごくあったんです。でも、意外とお手ごろ価格なのでこれなら我が家でも続けられそうです」 インテリアにすっとなじむ、シンプルなデザインのボトル。「ヤシノミ洗剤」本体(ポンプ付き 500ml/400円)、詰め替え(480ml/270円)※オープン価格 忙しくても洗濯は毎日するという穴吹さんですが、今回初めて知った「ヤシノミシリーズ」の洗濯洗剤も体験。 無香料の「ヤシノミ洗たく用洗剤」と「ヤシノミ柔軟剤」。臭いの原因となる菌を99.99%除去し、洗濯後の生乾き臭を残しません。また、蛍光剤や漂白剤も無添加だから、衣類の色柄や風合いも守ってくれます。 ヤシノミ洗たく洗剤&柔軟剤のヒミツ >> 「子ども部屋のすぐ隣が家事スペースになっていて、洗濯は毎回 室内 に干しています。部屋干ししても、洗濯物の嫌な臭いがしませんでした。 あと、とにかく我が家は洗濯物の量が多いので丁寧に洗っていられず、ネットに入れるくらいであまり気にしないで洗っているんですが『ヤシノミ洗たく用洗剤』の成分は、衣類にもやさしいところが気に入りました。納得のいく洗剤だと、家事も気持ちよくできそうです」 お手伝いブームだという初歌(いちか)ちゃんをはじめ、お子さんたちに積極的にお手伝いをお願いできそうです。 子育ては辛くてしんどい。でもそれと同じくらい楽しい 3人のお子さんを育てながら、仕事と家事で怒涛の日々。そんな穴吹さんがインスタを毎日更新し始めたのは、 「子どもたちの写真を残したい」 と思ったのがきっかけなのだそう。 「最初は公開せず、友達同士でやっていたんです。ちょっと子育てがしんどくなったときに、インスタでいろいろな人を見ていて、公開にしたほうが楽しそうだなと思ったんです。育児日記の役割が一番で、今になって撮っておいてよかったと思っています」 「忙しくても、子どもたちが変なことをしていたらすかさず撮影。一日のなかでそういうシーンって結構あったりするんですよね。みなさんからのコメントにはなかなかお返事することができなくて…。使っているものに関してなどの質問にはブログでお答えしています」 インスタやブログを書くのは、子どもと一緒に寝るときなど、隙間時間を使って書いているため、座ってゆっくり書くことはないという穴吹さん。そして、いいことも悪いこともあまり書きたくないともいいます。 「愚痴や反省など、内容を事細かく書くのがいやなので、さらっと書くようにしています。みんな 子育ては辛いし、しんどくて、それと同じくらい楽しい と思うんですよね。共感してもらいたいという気持ちももちろんありますが、インスタにはあまりそれを求めていなくて。だからフォロワーさんが増えても、特に生活が変わったということもなく、本当にマイペース。写真も文章も、あれが素な感じです。 子どもたちは “かわいい” と “むかつく” が行ったり来たりしているから、『かわいくて仕方がない』ともあまり書かないですね(笑)」 手をかけすぎず、自分の気持ちもきちんと伝える 日々とにかく一生懸命に過ごしていて、子育てに関してはあまり心がけていることはない、と話す穴吹さん。 「とにかく怒ってばっかりなんですが(笑) …寝る前に必ずぎゅーっと抱きしめて、甘やかす時間を作ってリセットすることくらいですかね。子どもたちには天真爛漫に育ってくれたら。勉強ができるよりも 生きる力の強い子 になってほしいです。そのために何かをさせるとかは特に意識していませんが、お風呂に入ったり、3人でできることはしてもらって、あまり 手をかけなすぎない ようにしています」 1歳、2歳差の3兄妹への接し方も平等にしているそう。 「歳が近すぎるからか、ヤキモチとかもありませんでした。一番上の子は今反抗期ということもあって、どうしても一番怒ってしまいますが、基本的には 平等 。3人とも個性が強いので、個性をつぶさないようにしたいですね。 仲良く遊んでいるのを見ていると、日々しんどいけど3人産んでよかったなと思います。かーっとなってしまうこともありますが、体調が悪いときは『ママしんどいから』とあらかじめ言っておくと、子どもたちもちょっと言うことを聞いてくれます」 「いまだに、なぜこんなにたくさんの方がわたしのインスタを見てくださっているのか、正直わからないんです」と笑う、その飾り気のない雰囲気が伝わってくるのが、穴吹さんのインスタの人気の秘密かもしれません。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR] サラヤ株式会社 ▼人と地球にやさしい:ヤシノミシリーズ ▼ヤシノミ洗たく洗剤&柔軟剤のヒミツ ▼サラヤが取り組む「ボルネオ環境保全活動」 【やさしいママのひみつ 一覧】 記事をもっと見る >>
2018年02月02日犬や猫と暮らしながら、子育てをしているママをご紹介する「いぬねこ うちのこ。」。第3回目は、2歳の娘さんと0歳の息子さん、4歳の柴犬と一緒に暮らす、 つのだももか さんです。 柴犬の 銀次郎くん が、娘の もあちゃん と息子の かいくん を 子守 する様子が微笑ましい、つのださんのインスタグラム。3人が並んでお昼寝するなど、まるで兄弟のように仲が良い様子は、見ていてとても癒されます。そんなつのださんにうちのこのベストショット、 犬と暮らしながらする子育て について、お話を伺いました。 つのだももか さん プロフィール インスタフォロワー数4.4万人、PRESSブログのオフィシャルブロガー。2歳の娘と0歳の息子、4歳の柴犬の、5人(4人と1匹)家族のママ。カメラが趣味で、毎日の子どもたちの成長を写真に収めている。今は子どもたちの写真を撮る事がストレス発散であり、日々の楽しみ。 Instagram: @mm.mmk114 Blog: PRESSオフィシャルブロガー Youtube: 子守犬銀兄ちゃん チャンネル LINEスタンプ: 柴犬 銀兄ちゃん スタンプ vol.1 ■愛すべき「うちのこ」たちをご紹介! ・もあちゃん 2歳 ・かいくん 8ヶ月 ・銀次郎くん 4歳 柴犬 もあちゃん は歌とダンスが好き。お世話好きな、しっかり者のお姉ちゃん。写真を撮られるのも大好きで、最近は写真チェックも。 かいくん は、銀兄ちゃんともあちゃんのことが大好きな末っ子。カメラを向けると、しっかりカメラ目線をするようになりました。 銀次郎(銀兄ちゃん) は、13キロと少し大きめの 柴犬 。ママのひと目惚れで家族として迎え入れることに。性格はとにかく穏やか。もあちゃんからの重たい愛情も「やれやれ」と受け止め、かいくんの子守をしっかりしてくれる。まさに“子守犬 銀兄ちゃん”です。 【ママに質問!】 1:犬とは、いつから一緒に暮らしていますか? もあちゃんにとって銀次郎は、お兄ちゃんであり、遊び相手。「銀ちゃん、眠いのかなあ?」と感情を想像する力が長けている気がします。 子どもが産まれる前から、一緒に暮らしている銀次郎。もあちゃんと初対面のときは、 「興味はあるけど何かわからない」 といった感じで、とても不思議そう。最初は周りをウロウロしながら、クンクン匂いを嗅いでいました。2週間くらい経つと、とても大切な存在ということがわかったのか、 寄り添って眠る ようになりました。 1歳までは近くで見守っていて、次第に一緒に遊ぶようになり、今ではもあちゃんのワガママに付き合って遊んでくれています。かいくんとの初対面の時は、もう慣れていたのか、初日から寄り添って眠っていました。それからずっと近くで見守ってくれています。 【ママに質問!】 2:赤ちゃんと犬が一緒に暮らす上で、気をつけていることは? いつも寄り添っている、銀次郎とかいくん。2人のところだけ狭そうです。 子どもたちと銀次郎が一緒に暮らす上で心配していたことは、やはり 衛生面の問題 です。抵抗力がなくとてもデリケートな赤ちゃんと、犬が同じ空間で生活しても良いものだろうか、と悩んだ時期もありました。 特に柴犬の場合、年に数回の 換毛期 は抜け毛がすごい量になるので、1日に何回も掃除しました。また、赤ちゃんの口を銀次郎が舐めないよう、常に気を付けて見ていました。小さなことですが、毎日気を付け続けているので、2歳の娘は何のトラブルなく成長しています。 【ママに質問!】 3:犬に「寂しい思いをさせている」と感じたことはありますか? なぜかいつも近くにいる3人。このときもみんなで何かお話していました。 子どもが生まれる前と後では、家で銀次郎と遊ぶ時間が減ってしまいました。もあちゃんとかいくんが寝た後、 「やっと僕の時間だ」 と銀次郎が甘えてくるので、そのときに、思いっきり撫でて甘えさせて遊びます。 また、心がけたことのひとつとして、子どもが生まれても銀次郎の生活は変えないように、ケージに入れたりはしていません。子どもが生まれたからといって銀次郎の生活を変えてしまうと、子どもたちにマイナスの感情が生まれてしまうと思ったからです。 もちろんその分、親の手間はかかりますが、銀次郎と子どもを隔離しないということは、子どもが生まれてから守り続けてきたことのひとつです。 銀次郎は1番先輩。銀次郎の生活は変えずに 、上手く過ごしてきました。 【ママに質問!】 4:犬と暮らすなかで、導入したアイテムは? 銀次郎ともあちゃん、お揃いのマフラー。もあちゃんは、このマフラーをする時は必ず「銀ちゃんとお揃いっ♪」と嬉しそうに言っています。 水を入れる容器を変えました。子どもがいると走り回ったり、水が入っている容器が倒れて床が水浸し……なんてことがあったのですが、今は 倒れない容器 を使っています。 また、銀次郎ともあちゃんのお揃いの マフラー も買いました。本来銀次郎にマフラーなんていらないのですが、お揃いはすごくかわいいです。 【ママに質問!】 5:犬と一緒に暮らしながら子育てをしていて、幸せを感じるのはどんなときですか? お昼寝タイムは、みんな並んで。 銀次郎がかいくんの子守をし、もあちゃんの遊び相手になり、時にはもあちゃんが銀次郎の子守をする。兄弟2人では絶対に見ることのできない、関わり合いがとっても微笑ましくて、見ていると幸せを感じます。 また最近は、もあちゃんとかいくんがお昼寝をしていると、銀次郎も横に来て眠っています。 3人(?)が川の字でお昼寝 している姿は、何回みても幸せを感じます。 また、もあちゃんが銀次郎にご飯をあげているとき、「ちゃんとお水も飲んでね」「お肉だよ。美味しい?」「全部食べなきゃダメよ」と、普段自分が私に言われていることをそのまま銀次郎に言っているのは、笑ってしまいました。 【ママに質問!】 犬と暮らしたい! と考えているママさんに伝えたいこと もあちゃんは銀次郎のごはん係。散歩の準備も率先してやってくれます。 子ども2人&1匹を育ててきて、子どもたちが犬と共に生活するのは、とても良いことだと思います。でも、犬を家族として迎え入れることは簡単ではありません。 子どもがいながら毎日2回のお散歩、しつけ、食事、お手入れ、時には体調を崩して病院に連れて行かなきゃいけないかもしれない。それを覚悟の上であれば、子どもと犬が一緒に暮らしていくことは、最強で最高の友達ができるということなので、子どもにとっても良いことだと思います。そして、命の大切さを学び、心が優しい子になってくれると思います。 そして何より、子育てで思い通りにいかなかった時、愛犬が癒してくれます。 ▼愛すべき「うちのこ」たちに伝えたい! ママからのメッセージ 「かわいいが毎日更新されていくよ! 癒し&笑いを毎日ありがとう!!」 つのだももか つのださん、ありがとうございました! Information 肉球サイン入りの「撮り下ろし銀兄ちゃんブロマイド」が当たる! 『子守り柴犬 銀兄ちゃん』フォトブック発売記念 犬の日プレゼントキャンペーン! 柴犬・銀次郎と子どもたちの写真を“銀次郎ひとりっ子時代”から時系列で掲載したフォトブックが発売されました! これを記念してプレゼントキャンペーンを実施中。ご応募いただいた方の中から3名様に、なんと肉球サイン入りの「撮り下ろし銀兄ちゃんブロマイド」をプレゼント! 【キャンペーン応募要項】 キャンペーン期間:2018年11月1日(木)~11月19日(月) 1)まず、 Shi-Ba【シーバ】+犬びより( @shiba2929 )のインスタグラムをフォロー。 2)書籍『子守り柴犬銀兄ちゃん』と銀兄ちゃんにちなんで 「もふもふなモノ」 が一緒に写った写真を投稿してください。愛犬やぬいぐるみ、ファー小物などなんでもOK。インスタグラム @mm.mmk114 」でも銀兄ちゃんが参考例を投稿するよ♪ 3)写真は「#雑誌シーバ」「#銀兄ちゃんプレゼントキャンペーン」の2つのハッシュタグをつけて投稿してね。
2018年02月02日犬や猫と暮らしながら、子育てをしているママをご紹介する 「いぬねこ うちのこ」 。第2回目は、3歳の息子さんと13歳の猫と一緒に暮らす、インスタグラマー&ブロガーの もりもと りえ さんです。 息子のたいくんと、猫のザクロの仲睦まじい日々を写したインスタグラムが人気で、出版されたばかりの書籍 『ザクロとたい』 も好評なもりもとさん。“うちのこのベストショット”、 猫と暮らしながらする子育て について、お話を伺いました。 もりもと りえさん プロフィール インスタグラマー&ブロガー。新潟県在住の“猫変態”な専業主婦。どんぐり頭の息子・たいくんと、シロクロ模様の猫・ザクロの母。インスタグラムとブログで、ザクロとたいくんの様子を日々綴り、インスタグラムのフォロワー数は6.6万人を超える。書籍 『みんなの猫ぐらし 家族と猫の、いとおしい日々。』 (翔泳社)にも参加。著書に 『ザクロとたい』 (ぴあ)。 Instagram: @rie_mrmt Blog: ■愛すべき「うちのこ」たちをご紹介! ・たいくん 3歳 ・ザクロ 13歳 シロクロ模様、雑種の猫 たい はどんぐり頭の幼稚園、年少さん。生後5日から ザクロ と眠り、遊んでもらい、今では立派な猫変態へと成長。鉄道、ウルトラマン、ポップコーンが好き。 ザクロは、白黒模様でときどきハート模様が出てくる、心優しい猫のお兄ちゃん。仔猫の時に保護され、7歳の時にもりもと家にやってきました。弟のたいが赤ちゃんの時からずっと寄り添い、広い心で接してくれてきました。ママである私には、とっても甘えん坊です。 【ママに質問!】 1:猫とは、いつから一緒に暮らしていますか? いつの間にか、仲良しが当たり前に。 息子が産まれる前から、一緒に暮らしています。初対面のときは、寝ている息子にそっと近づいて、くんくんと匂いを嗅いで、少し離れたところからじっと見つめていましたが、その日の夜には寄り添って眠っていました。 それからというものの、息子が寝てれば必ずくっつきにきて、夜中の授乳の際も一緒に起きてきてくれたり、息子が泣いてれば私を探しにきたり、立派に息子のお世話をしてくれていました。 【ママに質問!】 2:猫に「寂しい思いをさせている」と感じたことはありますか? 13歳のお誕生日はおめかししてお祝い 息子が産まれる前はザクロ中心に暮らしていたので、その頃と比べると子どもが産まれてからは、触れ合う時間はだいぶ減ってしまったと思います。でもありがたいことに、ザクロは息子と過ごす時間も好きなようで、結果的にいつも一緒にいます。 でも、息子が眠っている夜中の3時ごろから、 ママを独り占めする時間 は作ってあげるようにしています。私もザクロと密接に触れ合う時間が必要なので、ザクロのためというか、私のためかもしれません。 【ママに質問!】 3:猫と一緒に暮らして、お子さんにどんな変化がありましたか? 楽しいことも一緒に。 ザクロと暮らしているからなのかはわかりませんが、息子は心根の優しい子だと思います。私に対しても、パパに対しても、もちろんザクロに対してもそうですが、何より 自分より小さい存在 に対してとても優しい。 猫のマイペースさを身近で感じながら暮らしているからか、相手との適切な距離感というのはよくわかる方なのかもしれないです。他所で出会った赤ちゃんや、公園にいた野良猫に対しても、相手の様子を見ながら、近づける子には近づいて、そうじゃない子には距離を保ちながらも「かわいいねーかわいいねー」と愛でることができるのは、この年齢の子どもとしては上出来だな、と思っています。(残念ながら、親とザクロに対しては、その適切な距離が近すぎるのでガンガンきてしまいますが(笑)) 最近すごいなと思ったのは、どれだけ家の中を走り回っていても、ザクロのしっぽだけは踏まないこと。ザクロの近くでは、ちゃんと気をつけながらスピードを落として、華麗に避けていきます。この反射神経は、猫と暮らしていなければ身につかなかったことかもしれませんね(笑)。 息子にとって、ザクロはお世話をする相手というより、 仲間、兄弟 という意識の方が強いようです。おやつや猫草をあげたり、おもちゃで遊んだり、自分にとっても楽しいことはやりたがります。 【ママに質問!】 4:猫のためにお子さんと決めているルールや習慣はありますか? 昼寝はいつも一緒。家中どこの部屋にも、ザクロがくつろげるスペースを作っていて、猫ベッドの数はとても多いそう。 ルールとして決めているわけではありませんが、わが家では 「ザクロが心地よいことが1番」 という基準があります。 ザクロが寝ているそばで、息子が激しい遊びをしようとしたら、「ザクロが寝ているよ」とひと声かければ違う場所に移動するし、私がザクロのお世話をしている時、息子はちゃんと終わるのを待っていてくれます。わが家の優先順位一位はザクロです。 【ママに質問!】 5:猫と暮らしながら子育てをすることのメリットは、ズバリ何でしょうか? 抱きかかえられるくらい、大きくなりました。 ザクロがいる環境で子育てをしていて、ふと、これは 「命の授業」 だなと思うことがあります。ザクロより小さかった息子がザクロを抱きかかえられるほど大きくなったこと。息子は赤ちゃんの時の写真を見ながら、自分の成長に、赤ちゃんの生命力に驚く日がくるのでしょう。 すべての命が対等である こと。息子が3歳の今の時点で自信を持って言えます。人間だからえらいとか猫だから犬だから、小さい命だから虐待してもいいだなんて、うちの息子は絶対そんなことを思う人間になりません。絶対に。 そして、いつか必ずくるザクロとの別れの時、また一つザクロに教わるのでしょう。命が永遠でないこと、いつか別れがくること、それがとても悲しいこと、怖いこと、でもだから一緒にいる時間を大切に、思いやって過ごすべきなんだということ。 きっと、すべて、ザクロの体温を肌で感じてきたからこそ学べることだと思います。 【ママに質問!】 猫と暮らしたい! と考えているママさんに伝えたいことは? ぼくのおやつはあげられないよ。 子どもは親の姿をよく見ています。家族に迎えるのなら、責任をもって、ちゃんと 愛している姿 をお子さんに見せてあげてほしいなと思います。 ▼愛すべき「うちのこ」たちに伝えたい! ママからのメッセージ 「ありがとう。ありがとう。ありがとう。 たくさん愛をくれてありがとう。 これからもずっと、美味しくて、 心地よい毎日を送ろうね」 もりもと りえ もりもと りえさん、ありがとうございました! 2018年2月14日 追記: もりもとさんのインスタグラム投稿より 2月13日 13:00頃、多くの方に愛された猫のザクロちゃんが永眠されました。心からご冥福をお祈りいたします。 ウーマンエキサイト編集部 一同
2018年01月22日犬や猫と暮らしながら、子育てをしているママをご紹介する 「いぬねこ うちのこ」 。第1回目は、3歳の息子さんと2匹の犬、猫と一緒に暮らす ao* さんです。 写真が趣味で、個展まで開催されているというao*さん。愛犬、愛猫と一緒に眠ったり、遊んだりする息子さんの愛らしい姿や、保育園のお弁当など、すてきな写真を通して日々の暮らしを綴っています。 そんなao*さんに “うちのこのベストショット” と、 犬と猫と一緒に暮らしながらする子育て について、お話を伺いました。 ao*さん プロフィール 1983年大阪生まれ。愛犬と暮らし始めたことをきっかけに、写真を撮り始める。現在は2014年に誕生した息子や、愛犬愛猫と過ごす日々や成長を記録中。趣味で続けている、フィルムカメラの写真の個展を4月に予定。 Instagram: @aoxdays 、 @aoxfilm ■愛すべき「うちのこ」たちをご紹介! 犬の甘味ーずと、猫といつも一緒の3歳の男の子 ・お餅くん 3歳 ・ぱぴこ 9歳 トイプードル ・あいす 7歳 トイプードル ・あんみつ 7ヶ月 キジトラ 息子の お餅 は色白で元気はつらつ、くるくるしたクセ毛がチャームポイントの、3歳の男の子。面白いことが大好きで、いつも顔芸や楽しい踊りで笑わせてくれます。でもまだまだ抱っこが大好きな、甘えん坊。 犬の ぱぴこ は、おっとりマイペースなアーモンドアイ。同じく白いトイプードルの女の子、 あいす はいつでも尻尾ふりふり、天真爛漫でお目目が真ん丸(耳が長いほうがぱぴこ)。ねこの あんみつ は、おてんばなキジトラの女の子。話しかけると「るるるるる」と返事してくれます。 【ママに質問!】 1:犬と猫とは、いつから一緒に暮らしていますか? 愛犬のぱぴことあいすは、子どもが産まれる前から一緒に暮らしています。息子を連れて家に帰った瞬間から、くんくん匂いを嗅ぎ尻尾をブンブン。ベッド越しにジーッと見つめている姿が印象的でした。 しばらくして息子の犬アレルギーが分かり、触れ合いを制限していましたが成長と共に症状が落ち着いてきたので、病院の先生と相談しながら少しずつ触れ合ってきました。そのため、少し距離ができてしまいましたが、今また少しずつ仲が縮まっていく姿に幸せを感じています。 生後8日目の息子とぱぴあい(ぱぴことあいす)。一緒に寝転んで背くらべ、ぱぴあいがすごく大きく見える! 愛猫あんみつは2017年の夏、息子が2歳の時に保護しました。息子もあんみつもお互い赤ちゃん。あっという間に息が合ったようで、よくくっついて遊んでいました。一緒に寝たり、息子が電車のおもちゃを走らせる横であんみつがそれを眺めたり。5ヶ月経った今も、その姿は変わらず、兄妹のように過ごしています。 【ママに質問!】 2:犬や猫に「寂しい思いをさせている」と感じたことはありますか? 3ヶ月半頃の息子とうつ伏せ練習を見守るぱぴあい。 ずっと主役だった愛犬たちとは、息子が産まれてからは遊ぶ時間が減り、寂しい思いをさせているなと何度も思いました。赤ちゃんの間はアレルギーの症状もあったので、より一層触れ合う時間も少なく、息子が寝ている間に抱っこしたり、話しかけたり、と少しでも多く触れ合えるように意識していました。 【ママに質問!】 3:犬や猫と一緒に暮らして、お子さんにどんな変化がありましたか? 遊び疲れて抱っこで眠る息子。の、間にするりと入り込み一緒に眠るあんみつ。 息子は動物がすごく好きで、どこへ行っても物怖じせず、いろんな動物たちと触れ合っています。2歳になった頃からは、ごはんを器に入れて食べさせてくれたり、トイレの掃除を手伝ってくれたり、お世話することを積極的に楽しんでくれています。やさしく触れたり、抱っこすることを、愛犬や愛猫から学ばせてもらっているなと感じます。 出かける前に、3匹が違う場所にいても1匹ずつに手を振る姿や、あんみつが部屋にいるのに気がつかずに扉を閉めてしまったとき、中から鳴き声がすると、急いで抱っこして連れてくる姿は、見ていて微笑ましいです。 【ママに質問!】 4:犬や猫のためにお子さんと決めているルールや習慣はありますか? かごに入るのが大好きなあんみつ、息子とかくれんぼのように遊んでいる最中の一枚。あんみつが触れてくれたのが嬉しくて、このあと何度も催促していました(笑)。 犬や猫たちが寝ているときは、触れたりせず、ゆっくりさせてあげるように伝えています。また気をつけていても、ついつい手荒く触れてしまうことがあるので、その都度「やさしくね、そーっといい子してあげようね」と伝えています。 【ママに質問!】 5:犬や猫と暮らしながら子育てをすることのメリットは、ズバリ何でしょうか? 梨あげよっか? とやり取りする息子とあいすが微笑ましくてフィルムで撮った一枚。 保育園から帰宅すると、すぐに愛犬を撫でたり、愛猫を抱きしめたりと触れ合いに行きます。その姿を見ていると、私たちと同じように、息子にとってもやっぱり癒しの存在なのだなと思います。そして、愛犬愛猫たちと接することで、息子の心や感情が、とても豊かになっている気がします。やさしく接したり、ルールを学んだり、身の回りのお世話をし、日々触れ合うことで、命の尊さも学んでいくのだろうと感じます。 【ママに質問!】 犬や猫と暮らしたい! と考えているママさんに伝えたいことは? わんこやにゃんことの暮らしは本当に心癒されるもので、真っ直ぐ無償の愛をくれるとても愛しい存在だと思います。 それは息子にとっても同じようで、私たちが愛でるように撫でたり抱きしめたり、心の安らぎになっているように感じます。そして優しく接すること、大事に想う事など、大切な気持ちをたくさん学ばせてもらっていると感じます。 最近購入した『LLBean』のドッグベッド。犬猫はもちろん、お餅くんも大好きで、みんなで集まって寛いでいます。また、次亜塩素水のスプレーも愛用中。消臭やペット周りの掃除に活躍しています。 動物と暮らすことは 命の責任を持つこと で、いろいろな面で悩んだり心配事もあると思いますが、今は本や動物病院はもちろん、ネットやSNSでも実際に子どもと動物と暮らしている方の話を聞ける機会があるので、ぜひ活用していただけたらいいなと思います。 そして不安や心配事が払拭され、共に暮らす環境が出来た際には、ぜひ子どもとわんこやにゃんことの生活を目一杯楽しんで欲しいなと思います。 ▼愛すべき「うちのこ」たちに伝えたい! ママからのメッセージ 「みんなみんな可愛くて愛しいうちのこ ずっとずっと大好きやよ!!」 ao* ao*さん、ありがとうございました!
2018年01月18日今回の「やさしいママのひみつ」は、 「暮らしかた冒険家」 として幅広く活躍する、クリエイティブディレクターの 伊藤菜衣子 さん。北海道札幌市で暮らしながら、各地を飛び回り、広告、編集、映画制作を手がける、3歳の男の子のママです。 伊藤菜衣子さん 息子さん:墾(こん)くん(3歳) クリエイティブディレクター。暮らしにまつわる常識を作りなおし、伝えるため、広告、編集、映画制作などを手がける「暮らしかた冒険家」として活動。ゲストディレクターの、音楽家・坂本龍一さんによる指名により、札幌国際芸術祭2014にて札幌に引っ越して暮らすプロジェクト「#heysapporo」を発表。以来、札幌にて築30年の自邸を断熱リノベーションしながら、自給自足の暮らしを模索する。冊子『よむ暮らしかた冒険家』の発刊や、映画『別れかた暮らしかた』を監督。 HP: 暮らしかた冒険家 | 21世紀の冒険家 Instagram: saikocamera 家族が笑顔で暮らすため、試行錯誤の上、ちょっと変わったスタイルを模索中だという伊藤さん。その暮らしかたとは? お話をたっぷりと伺いました。 ■大黒柱として働き、家事と育児はパートナーに 早速、伊藤さんの月曜から土曜までの、1日のスケジュールを見てみましょう。 8:30 :墾くん保育園。 9:00 :伊藤さん起床 朝食 10:00 :スタッフが自宅兼事務所にやってくる 12:30 :昼食 17:30 :パートナーが保育園にお迎え 18:30 :墾くんが帰宅 19:00 :スタッフもみんなで夕食。墾くんと遊ぶ 20:30 :お風呂 21:30 :墾くん就寝。仕事 25:00 :伊藤さん就寝 睡眠時間はたっぷり取るという伊藤さん。朝は起きて、息子の墾くんをお見送りするのが理想だといいますが、できないことも多いのだそう。 「紆余曲折あって、わが家は今は、私がメインで働いています。私は夜型人間で、睡眠時間は8時間必要だから、仕事を続けるためにこのサイクルに。自分の睡眠時間を削ると悪循環だし、よく寝た後の仕事の集中力は高いから。その代わり、夕食は一緒に食べるので、仕事は18:30までに切り上げるようにしています」 家事を分担するのではなく、家事と育児はパートナーが担当というスタイルをはじめたのは、今年に入ってからだといいます。 「これまでは二人で、ウェブ制作などの仕事をしてきましたが、同じ時期に忙しいので家が荒れるし、喧嘩になってしまいがちでした。そこで、あまり二人でしなくてもいい仕事を増やそうということになって。私の方が一人でできる仕事が多いから、メインで働いて、彼が家でできる仕事と家事をするようになりました」 「家事をする、または一人でできる仕事をするという2択で、彼は仕事より育児をしたいというのが最優先でした。彼は子どもの頃、お父さんが忙しくて、ほとんど家にも帰ってこなかったらしく、“そんなお父さんにはならない、子育てをしたい”という気持ちがびっくりするくらい強いんです。妊娠したときから、子どもは絶対、僕が育てたいと言っていましたね。 欧米ではこういう役割分担はよくあることみたいですが、日本だと珍しいですよね。でも、子どもに大学に行かせるまで、私はいくら稼がなきゃいけないんだろうと思うと、世のお父さんって本当にすごいなと思います」 最初は保育園にも行かせたくないと、 子育ての理想 も高かったのだそう。 「それは彼のこだわりでした。でも実際は、子育てってとても大変。産後はびっくりするくらい自分の体調も悪かったし、産休も育休もほぼないまま、とにかく目の前のことをやるので精一杯。それで喧嘩になるという悪循環でした。そんな状況を見た友人から、『保育園に入れて、とりあえずこの家の仕事と二人の状況を立て直しなよ』とアドバイスされたのを機に、保活を始めたんです」 家事はパートナーにまかせてすべて譲り、仕事に専念することにしたのだとか。あえて何もしないのがうまくいく秘訣なのだそう。 「彼は何をするのも初めてなので、洗濯も色移りや縮んでしまったり、びっくりするような失敗をするんです。最初は分担していたのですが、やり方が違うから見てしまうと気になって、『なんでこんなにぐちゃぐちゃになるの?』って、ついお小言が出てしまう。できるだけ目を瞑れる状況にするには、100%家事をお願いしないとだめだと思って、私は立ち入らないことにしました」 ■気合いで乗り越えていたことが通用しない「子育て」 ウェブや広告の仕事から幅を広げ、現在は本の編集から映画の監督、トークショーなど大活躍の伊藤さんですが、仕事との関わり方に関して悩みも大きかったと言います。 「私の仕事って、 環境にいい とか、もっと広がれば きっと社会がよくなる という仕事が多いから、仕事のクオリティが少しでも上がれば、もっと広がっていくと思っていました。クオリティの高さを求めて採算度外視するくらい、仕事が本当に好きだったんです。 でも子どもができると、今まで 気合い で乗り越えていたことも 全く通用しない んだなと思い知らされました。働き方を変えないと、自分が頑張ってもどうにもならないことがある、と思うようになりました」 「妊娠、出産の時期って、2年半くらい100%で働ける自分がないんですよね。それが本当に想定外でした。妊娠中はずっと眠いし、つわりもあるし、出産前に仕事を片付けようと思っていたけど追いつかなかった。出産したらきっと仕事ができるだろうと思ったら、眠いし、ちょっと無理をすると体調を崩したり。それでスタッフを雇うことにしたんです。 最初はどうにも慣れないので、自分でするよりも納得感は少ないのですが、世の中的にはなんの問題もなくて、自分が100%でやったものに社会的にどのくらいの価値があったのか、自分の自己満足だったのか、と考えさせられる機会にもなりました」 ■地方で暮らしながら、子育てすること 現在、9歳まで住んでいた元実家を リノベーション して暮らしている伊藤さん。坂本龍一さんがディレクションする 札幌芸術祭 に、アーティストとして招集されたことを機に札幌へ移住することになり、会期中は家を改装しながら土日にオープンハウスとして開放していたそう。 「もともとは東京で、カメラマンの仕事をメインにしていました。結婚してすぐに震災があって、熊本に移住しました。熊本では築100年の町屋をセルフリノベーションしながら、3年弱暮らしていましたが、賃貸だったので斜めになった床や、隙間風がすごく入ることまで直せませんでした。 芸術祭が終わってからも札幌に住むことを決めたのは、子どもが生まれて、祖母もまだこちらにいることや、母が手伝いに来てくれやすいというのが大きかったですね」 近くにある畑を借りて5家族でシェアし、2、3日分の必要な野菜だけ収穫するなど、食生活も豊かです。 「フルーツも安いですね。野菜はほぼ買わず、お肉やきのこだけお店で買っています。幼なじみの農家さんが届けてくれる野菜も、たくさんあります。庭に生ゴミを撒くと、自然と肥料になっていて、じゃがいもなどはすぐにできますね。北海道は寒くなるので、害虫が少なく、無農薬で育てやすいんです。生産者が近いから、子どもはどこにおいしいものがあるか、誰が作った何を食べているかを知っているというのが、面白いなと思います」 また、仕事の対価を貨幣ではなく、物(ぶつ)や技(わざ)で交換する 「物技交換」 (ぶつわざこうかん)を実践する伊藤さん。さまざまな人の協力を得て、この エコハウス を完成させたのだとか。 「この家は断熱性能がとても高いのですが、新築戸建と比べると、だいぶお金をかけずに作ることができました。そういうことができたらエコハウスを選ぶ人も増えるんじゃないかな、と思っていて。『どうしたらできるだけ安くできるかを一緒に考えたい』と工務店に相談すると、『今は儲かるかわからないけど、確かにリノベーションのニーズも増える』と思った人たちが一肌脱いでくれたりするんです。 私たちがアイデアと実験場所を提示して、コンペに出すのもOKだし取材対応もする。“手伝ってくれてラッキー” ではなく、関わってくれた人にいいことがあるように、ちゃんと交換して “お互いにメリット” になるように、というのは必ず考えています」 豊かな食材に囲まれ、エコハウスに暮らす、とてもうらやましい環境に思える、伊藤さんの暮らし。 地方移住 というブームに対しては、どうお考えですか? 「都心には都心で、地方都市は地方都市でできることがあるから、どちらでもいいと思っています。どちらにいても大変だし、人生の目的と自分の状況がどうかによると思うんですよね。 私の場合は札幌に元実家があったし、勢いで移住したわけではないんです。周りの人たちが2005年くらいからどんどん地方に移住しているのをずっと見てきて、これならできるんじゃないかと、確かめてからのジャッジでした」 「ブームには流されなくていいと思うんです。仕事が変わったり、夫婦の関係性が変わる人もいるし、自分ができると思ったタイミングでしないと、本当に辛いと思います。私は冒険家と名乗ることで、これが普通ではなくて、結構危険なことをやっているというリマインドにもなっています。普通の人ができると思ってやったらできないようなことを、冒険家としてやっているだけですから」 ■これからの環境をまもる「みんなができる方法」 「暮らしかた冒険家」として、 “暮らしの常識と思われていることに対して、ほかにやり方はないか? いつも疑っていきたい” と話す伊藤さん。 「これまでは、自分が楽しければいいと思っていたけど、子どもが生まれてからは 環境 に対する考えについても、 “社会全体に広まらないと、子どもが大人になるまでもたない” と思っているんです。だから、 みんなができる方法 を考えるようになりました」 環境や未来の社会について “みんなができること” を常に考え、「100万人のキャンドルナイト」をはじめ、環境を考えるムーブメントを数々手がけてきた伊藤さん。日々使うものも、 環境への影響 を考えているといいます。 「そもそも洗剤の香料が苦手なんです。自然の香り、もしくは匂いがしないものを選んでいくと、 自然派の洗剤 にたどり着きますよね。逆に、環境にやさしい、自然由来のものを選んでいると 手荒れ もしない。そこがいいなと思います」 天然素材を使っている上に、売上の1%が原料の産地であるボルネオ島の環境保全に役立てられている、ヤシノミ洗剤の「サラヤ」の取り組みには、とても共感するという伊藤さん。もともと 「ヤシノミシリーズ」 を使っていたそうですが、改めてご体験いただきました。使い心地はいかがでしょうか? 「近所のお店では『ヤシノミシリーズ』を扱っていないので、なかなか買えず、よっぽどのことがない限り、アクリルたわしで乗り切っていましたが、やっぱり便利ですね。『ヤシノミ洗剤』は、ほかの自然派洗剤と比べて、汚れがすっと落ちるので洗い残しもなくて安心です」 何よりも香料が苦手な伊藤さんは、これまで柔軟剤は使っていなかったのだとか。 「肌触りよりも、においがないことを優先していました。 無香料の柔軟剤 って、ほとんどないですよね。でも『ヤシノミ柔軟剤』を使ってみたら、香りもなく、乾燥機にかけてもふわふわで、すごくいいなと思いました。やっぱり肌触りがいいと、気持ちがいいですね。今度から柔軟剤をも使ってみたいと思います」 ■母から教わった「甘やかさず、考える力を身につける」子育て 環境や社会にやさしいことを心がけている伊藤さん。子育てで気をつけていることは、 甘やかさない こと、「やさしいママじゃない」と笑います。 「 “暮らしかた冒険家”って変わっていますよね。仕事を兼ねて、海外に1ヶ月行くこともあるし、親がいつも家で働いている。これが普通だと思って育ったら、世の中でまったく使いものにならないと思うんです。人がよく来るのでちゃんと挨拶ができるように、人見知りをしないようにとは思っています」 時間は限られますが、集中して仕事をすることで、お子さんとの時間をたっぷり作るのが伊藤さんのやさしさ。そして厳しく接することで、 自分で考える力 をつける子育てを心がけているそう。 「仕事を やりきった感 がないと、子どもと遊びたいのに、もやもやしてどっちつかずになってしまうんですよね。私ができるのは、食後に一緒に遊ぶこと。できるだけ全力で遊びます。私自身、 『自分が始めたくてやったことは、自分で辞めろ』 と言われて、甘やかされないで育ってきました」 「母から勧められて始めたクラシックバレエでさえ、途中で『ステージママやりたくないから、続けたいなら自分でなんとかして』と言われ、発表会の情報収集をしたり、衣装にスパンコール縫い付けたりしていました。 お金は必要最低限は出してくれるのですが、レオタードは1着あれば十分とファッション的に何着も持つのはNG。辞めたいときも先生にどう切り出すかというのを、小学生で考えなきゃいけなかった。 でも苦労していると、先生がお下がりをくれたり、頑張ってちゃんとやっていれば、誰かが見てくれて、助けてくれるんです。誰のお母さんと仲良くなれば情報をもらえるかなど、処世術を学んだんですね(笑)」 「泣いてもわめいても変えてくれない。親の方針というのは、本当に強いなと思います。この人に言っても仕方がないから、 『じゃあどうする?』と自分で考えるようになるんです 。うちの母と同じように、厳しいかもしれないですが、徹底的に説明して納得させようと思っています。 お母さんだから当たり前じゃなくて、お母さんでもやりたくないことはやりたくない、やらなくていい。そんな母の子育てが今の私を作っているから、感謝しているし、自分の子どもにも引き継いでいきたいですね」 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】 記事をもっと見る >>
2017年12月06日冬の訪れを少しずつ感じる今日この頃。まだまだ夏を満喫できる 沖縄 へ、2歳9ヶ月の息子を連れて旅に出かけました。訪れたのは、豊かな自然が残る 八重瀬町 (やえせちょう)。 八重瀬町は、那覇空港や那覇市内から車で 約30分 。沖縄本島南部に位置するとてものどかな町。野菜畑やサトウキビ畑が続く、沖縄らしいのんびりとした風景に心からリラックスできます。 私、旅好きライター赤木真弓が、息子と一緒に2日間旅してみた、子連れでも楽しめる 八重瀬のおすすめスポット をご紹介します。 <1日目> 美しく穏やかな「玻名城の郷ビーチ」 まず訪れたのは、息子のリクエストでもあった海。 玻名城の郷(はなしろのさと)ビーチ は、穏やかな浅瀬で、小さな子どもが遊ぶのにぴったり。 観光客がほどんどいない、知る人ぞ知る場所で、とても美しい砂浜が続きます。時間を忘れるほど、きれいな貝殻やサンゴ拾いに夢中になりました。 たくさん拾ったきれいな貝殻は、息子からみんなへのお土産に。 拾った貝殻のなかにヤドカリが! 八重瀬では海岸動植物の乱獲を防ぎ、保護しているのだそう。ヤドカリは砂浜に戻してあげました。 足を“ちゃぽん”と入れたくなる美しい海。訪れた日は風が強く、海に入るのはちょっと寒いかなという印象でした。隣接する 具志頭(ぐしちゃん)浜 まで歩いて行くことも可能。 大きな岩は、地元の方々のボルダリングスポットにもなっているそう。 築100年の屋敷で沖縄そばを「屋宜家」 たくさんの貝殻を拾ったら、「お腹が空いた!」と息子。続いて向かったのは、沖縄そばの名店 「屋宜家」(やぎや) 。 登録有形文化財にも指定された、 築100年 以上の屋敷は、入り口は邪気の侵入を防ぐ “ひんぷん(屏風)” に囲まれ、赤い瓦屋根に小さなシーサーが乗った、沖縄らしい建築。雰囲気たっぷりで、一見の価値があります。 私は一番人気の「アーサそばセット」(1030円)、息子には「お子様そば」(400円)と果汁100%の「パイナップルジュース」(280円)を注文。 子ども用とはいえ、ボリュームたっぷり。2歳ではとても食べきれない量ですが、「もっともっと!」という息子の食欲を抑えるのが大変なほどでした。 麺にアーサ(海藻)が練りこまれた「アーサそば」は、磯の香りがほのかにしてあっさりとした味わい。ジューシー(炊き込みごはん)やジーマーミ豆腐(落花生豆腐)、もずくもセットになっていて一度に 沖縄フード が味わえました。次回訪れるときは、豆乳そばや黒糖ぜんざいも食べてみたいです。 島野菜とミニ動物園「アグリハウスこちんだ」 小さな子どもとの旅は、予定を詰め込みすぎないことが大切。この日の最後に訪れたのは、 「アグリハウスこちんだ」 です。地元で採れた新鮮な野菜や果物、魚、民芸品などがずらりと並びます。 今が旬の冬瓜は、その大きさに驚き! ここで購入したものは全国発送もできるので、自宅に帰ってからも沖縄の味を楽しめます。 ドラゴンフルーツもお買い得。八重瀬は熱帯果実の生産でも知られています。 島バナナはミニサイズ。子どものおやつにぴったりです。 沖縄の食卓を垣間見れる、フードコーナーを見ているだけでも楽しいのですが、ここを訪れた一番の目的は、お店の裏にある ミニ動物園 。ポニーやうさぎ、にわとり、豚がいて、餌をあげることができます。 バケツ1杯(50円)の野菜を買って、初の餌やり体験。うさぎもたくさん。 ポニーの大きさに少しビビりつつも、上手にあげることができました。 園内にはすべり台や手押し車などもあり、たっぷり遊んだところで1日目の観光は終了。ホテルに向かいました。 子連れ旅にやさしいホテルに宿泊 今回泊まったのは、那覇市の国際通り近くにある 「ホテルWBFアートステイ那覇」 。フリーラウンジでは、さんぴん茶やジュース(泡盛まで)飲み放題。電子レンジやベビーカーなどの無料貸し出しもあり、子連れ旅にはとてもありがたいホテルでした。 フロントでいただいた子ども用アメニティ。(スリッパ、スポンジ、歯ブラシのセット)かわいいムササビに息子のテンションもあがります。 絵本やおもちゃのある キッズコーナー まであり、遊んでいる間に食事を済ませることもできました。 朝食ビュッフェでは、子どもの手が届く高さに、ハンバーグやアメリカンドッグなどのキッズメニューが並び、息子も大喜び。 国際通りにあるこのホテルは、那覇市第一牧志公設市場まで徒歩3分ほどの好立地。そして、八重瀬町へは車で約20~30分ほど。翌日もまた、のんびりと八重瀬めぐりを楽しむことにしました。 <2日目> 島フルーツのスムージー 「はたけかふぇ。」 2日目に向かったのは、八重瀬産の新鮮な野菜やフルーツを使ったドリンクで人気の 「はたけかふぇ。」 。 おしゃれな空間で、ドラゴンフルーツを使った、色鮮やかな目にもおいしいドリンクが楽しめます。 ドラゴンフルーツ、バナナと牛乳で作った「島フルーツスムージー」(一番右 500円)をはじめ、自家製酵素スカッシュ、シークワーサーハイビスカスティなど、ここでしか飲めないメニューが魅力。 オーナーの岩渕さんも、小学生のお子さんを持つママ。子育て中のママたちの企業支援などの活動もされていて、ここはそんなママたちがワークショップなどを開催できる場所としても機能しているそう。 八重瀬の魅力は、 「とにかく人がいいこと。自然体でのんびりしているところ」 と岩渕さん。訪れて2日目ながら、「うんうん、確かに」と大きく頷いてしまいました。 手作りの空間は、親子で過ごすのに居心地がいい。岩渕さんのお子さんが作られたという小屋では、お店屋さんごっこをして楽しく過ごしました。 島野菜しゃぶしゃぶと沖縄そば「いしぐふー東風平店」 続いてお昼ごはんで訪れたのは、那覇など沖縄で9店舗営業する沖縄そばの専門店 「いしぐふー 東風平店」 。自家製の手打ち麺、沖縄の豚アグーを使っただし、薄い卵焼きが特徴です。 麺は小麦から育て、昔ながらの製法で作る沖縄伝統の木灰そば、器も手作りというこだわりようです。 さらに楽しいのは、 島野菜 を味わえるビュッフェ。薄く切った島人参や赤毛瓜、葉大根、つるななど、なかなか食べる機会のない野菜を少しずつ取って、 アグーだし で しゃぶしゃぶ 。そばの付け合わせにして食べることができます。 しゃぶしゃぶは、取り放題で100円! 色とりどりの野菜を選ぶだけでも楽しい。 私は玉子そばに、本ソーキとこちらの店が発祥だという 炙りソーキ 、じゅーしーが楽しめる、欲張りな 「いしぐふーそば」 をオーダーして息子とシェア。 「いしぐふーそば」980円。途中で追いがつお(小皿の粉)を入れると深い味わいに。ほかに、炙りソーキ丼や特製水餃子と玉子そばのセットなど、魅力的なメニューばかり。 とろとろのソーキは柔らかくて、息子がなんどもお代わりをねだるほどおいしい! ボリュームたっぷりですが、2人でぺろりと完食しました。玉子が乗ったそばは、見た目も味も1日目に伺った「屋宜家」とはまったく異なり、沖縄そばの奥深さを知りました。 子ども用の器やカトラリーも貸していただける、配慮がうれしい。 世界でひとつだけ、息子のために「おもちゃ」づくり お腹がいっぱいになったところで、午後は木工体験ができるという 「木の工房 楽樹(らっきー)」 へ。 5人の木工作家さんによって運営される、工房兼ショップで、センスのいい木のおもちゃや家具、フレームなどの日用品が並びます。 琉球松やセンダンなど、沖縄の木を使ったおもちゃやマグネット、椅子やカッティングボードなど。 入り口にあるツリーハウスは作家さんたちによる手作り。八重瀬町はさまざまな施設で遊べるスペースがあり、子どもへのやさしさを感じます。 イベントなどでは、お子さんも楽しめるワークショップを開催しているそうで、特別に 「木工房ひかり」 の岩田望美さんに教わって、 パズルづくり を体験させていただきました。息子はまだ小さいので私が体験! 5種類の動物からひとつを選んで、木材に下絵を貼り、早速電動のこぎりでカット。つい力を入れすぎて、きれいなカーブを描くのが難しい。実際にやってみると、プロの手仕事の美しさを改めて実感できます。 ワークショップ体験料は500円。電動のこぎりを使うのが初めての私でも、すぐに完成することができました。 最後に目と鼻の穴を開けたら完成。まっすぐに切れなかったため、片側からしか入れられなくなってしまいましたが、いびつな形はご愛嬌。旅のいい思い出になりました。 ていねいに作られた、温かみのある木のおもちゃは、その分、値段も張りますが、ここに並ぶものはとてもお手頃で良心的。旅の記念におすすめです。 息子は優しい音でコトコト動く、動物のおもちゃに夢中でした。 のんびりまったり「南の駅 やえせ」でお土産えらび 旅の締めくくりに訪れたのは 「南の駅 やえせ」 。八重瀬町の農産物から特産物、お土産まで、ほかには売ってないものがたくさん。お土産探しにぴったりな、注目のスポットです。 右上:地元の 「パンとケーキのお店 デゼレト」 が作る、素朴なクッキーセット。アンパンマンに息子も釘付け。 下:おしゃれなボトルの泡盛、神谷酒造所の 「はなはな マリーゴールド」 や、小さな瓶で泡盛の飲み比べができるセット(1000円)などは、お酒好きの人へのお土産に。 ソデイカの耳を揚げた 「いちゃいちゃ」 。止まらないおいしさでおつまみにもぴったり! ここでしか買えないという紅芋のチップス 「ふぁちゃふぁちゃ」 。自然の甘みと軽い味わい。「ふぁちゃふぁちゃ」とは、揚げるときの音を表現した名前だそう。 サンゴの熱でじっくり焼き上げたコーヒー豆が自慢の 「35 COFFEE」 。外に飲食できるブースも。 食べもののほかにも、先ほど訪れた「楽樹」のほか、今回、まわりきれなかった八重瀬の工房による手仕事が多く揃っていました。 八重瀬のテーマである “カラフルベジタブル” をテーマに絵付けされた、かわいい 「アカマシバル製陶所」 の器。女性目線で作られたやさしい “やちむん” です。 革製品のオーダーメイドを行う「エルカミーノ」。八重瀬のフクギで染めた 「こうふくのくつ」 や、八重瀬のゆるキャラ“やえせのシーちゃん”のキーホルダーも。 沖縄の伝統的な織り技法で作られた 「機織工房しよん」 の、塩が入ったマース袋。子どものお守りとして持たせるのが一般的だそう。息子用に買い求めました。 シーサーの前身ともいえる、村の守り神 「富盛の石彫大獅子(ともりのせきちょうおおじし)」 のミニチュアも。いつか、八重瀬町の石獅子巡りもしてみたい。 「南の駅 やえせ」の外には、樹齢約60年の大きながじゅまるの木が。V字型に生えたその木は パワースポット にもなっているそう。 ここに座って 「uechiya」 (ウエチヤ)の 尚和三盆糖アイスクリーム を食べながら、息子と今回の旅を振り返りました。 自然が美しく、ほどよい範囲で、バラエティに富んだお店や工房を楽しめる八重瀬町は、小さな子どもを連れて出かける旅にぴったり。 息子も「あれ楽しかった!」と何度も話すほど、思い出に残る旅となりました。 もう少し大きくなったら、ホロホローの森やがじゅまるの森のトレッキングなど、体験できるアクティビティも増えるので、また八重瀬を訪れてみたいと思います。 ▼今回の子連れ旅でめぐったスポット 一覧 【1日目】 ビーチ、沖縄フード、動物園付きのマーケットへ 1) 玻名城の郷(はなしろのさと)ビーチ MAP 2) 屋宜家(やぎや) MAP 3) アグリハウスこちんだ MAP 【2日目】 おいしい八重瀬、木工体験、お土産ショッピング 1) はたけかふぇ。 MAP 2) いしぐふー東風平店 MAP 3) 木工房 楽樹(らっきー) MAP 4) 南の駅やえせ MAP ▼このほかのおすすめ八重瀬スポット ・ 機織工房しよん ・ アカマシバル製陶所 ・ 富盛の石彫大獅子 ※記事内の表示金額はすべて税込価格 取材/文:赤木真弓、撮影:白木裕紀子(宿泊ホテル画像除く) [PR] 沖縄県八重瀬町 観光公式HP
2017年11月29日今回の「やさしいママのひみつ」は、3歳のたいくんと12歳の愛猫・ザクロの日常を綴った、インスタグラムとブログ 「ザクロとたい」 が人気の主婦、 もりもとりえ さんです。 もりもとりえ さん 息子さん:たいくん(3歳) インスタグラマー&ブロガー。新潟県在住。白黒模様の猫・ザクロと、どんぐり頭のたいくんの、仲睦まじい日々を写したインスタグラムが話題となり、昨年からブログもスタート。インスタグラムのフォロワー数は6.3万人を超える。書籍『みんなの猫ぐらし 家族と猫の、いとおしい日々。』(翔泳社)にも参加。近々、初の著書を「ぴあ」から出版予定。(2017年末~2018年初めを予定)夫、たいくん、猫のザクロと暮らす。 Instagram: @rie_mrmt blog: 「ザクロとたい」 いつもやさしいママでいるために、 猫の存在が欠かせない というもりもとさん。その理由とは? お話を伺いました。 ■猫と一緒に、子どもの成長を見守る もりもとさんの、1日のスケジュールを見てみましょう。 7:00 : 起床。週に2回、お弁当作り 8:30 : たいくんを幼稚園にお見送り、買い物 10:00 : 帰宅。掃除や夕食の支度、ブログとインスタグラムの更新など 14:30 : たいくんのお迎え 15:00 : 公園(雨の日は水族館など)に遊びに行く。 18:00 : 家族揃って夕食 20:30 : お風呂 21:30 : たいくん就寝。洗濯機を回しながら仮眠 2:00 : ザクロに起こされて起床。掃除や洗濯ものを干す。1時間ザクロと遊ぶ 5:00 : 仮眠 もりもとさんの睡眠は、途切れ途切れ。これには深い理由があります。 「赤ちゃんのとき、夜中に授乳で起きるのに、ザクロも起きて付き添ってくれていたんです。たいはもう大きくなって朝まで寝ていますが、ザクロがそのパターンになって、夜中に起こされるようになりました。起きて家事を済ませたら、ザクロの手入れをしたり、マッサージをしたり。ザクロと遊ぶと癒されて 自分の充電 にもなるので、夜中にべったりする時間を大切にしています」 いまや子育てに、猫のザクロは なくてはならない存在 だと語るもりもとさん自身も、猫と一緒に育ったといいます。 「私が2歳のときから、ペルシャと日本猫のミックスの『マリン』という猫と一緒でした。5人兄弟の末っ子の私にとって、お母さんのような存在で、母からは『猫に育てられた』と言われるくらい、泣いていたら寄ってきてくれたり、遊び相手になってくれたりと、面倒を見てもらいました。 だから、猫と赤ちゃんと暮らすことに対しては何の不安もなかったし、自分がそう育ったから、自分の子どもも猫と暮らすのが当たり前だと思っていました」 ■子育てする家庭に「猫のすすめ」 ザクロはもともと、もりもとさんのお姉さまが飼っていた猫だったといいます。 「姉の友人が衰弱していたザクロを保護して、里親が見つかるまで実家で飼うことになったんです。実家では猫をずっと飼っていて、先住猫たちが亡くなり、ちょうどいない時期でした。それで姉がそのまま飼うことになったのですが、姉が体調不良のため、私が世話をしに行くようになったのが、私とザクロの出会い。あまりいたずらもしない、甘えん坊な子で、行くと私の膝の上から動かなかったんです」 その後ザクロを引き取り、ザクロが9歳のときにたいくんが誕生。2人の相性は最初からとても良かったのだそう。 「たいが生後5日目から、一緒に寝ています。初めて会わせたとき、ザクロがたいの匂いをクンクンかいで、その日の夜には一緒に寝ていましたね。獣医さんからのアドバイスで、まだ病院にいるときに、1日たいを包んだタオルをザクロの寝床に敷いて、匂いに慣れさせました。その時点で拒否反応を起こす猫もいるそうですが、普通にそのタオルの上で寝ていたので、大丈夫という確信がありました」 「幸いにも猫アレルギーがなかったし、神経質になって暮らすのはあまり良くないと思ったので、おおらかに、ザクロとたいがくっつきたいならどうぞという感じでいます。よく猫を飼っている妊娠中の方から、猫と赤ちゃんとの暮らしで気をつけていることを質問されますが、毎日掃除したり、ブラッシングでまとめて毛を取ったりする毛の対策以外は、猫と子どもの生活を楽しむことが一番だと思っています。本当に幸せですからね」 たいくんとザクロは、人間の兄弟のよう。いまのような関係を築くために、心がけていたことがあるのだとか。 「たいが生まれてから気をつけていたのは、いつもザクロを優先にすること。たいがちょっと泣いていても、ザクロが要望を伝えてきたら、とりあえずザクロを抱っこしていました。2人のお子さんがいるご両親が、上の子に対して気をつけるのと同じ感じでしょうか。愛情を示すようにしていましたね」 そんなもりもとさんがインスタグラムを始めたきっかけは、ご兄弟からの勧めでした。 「6年ほど前に始めました。その頃は何を食べたかなど、何気ない日常のことを載せていたのですが、子どもが生まれてザクロと自然と仲良くなったので、その様子を親バカで撮って載せていたら、だんだんフォロワーさんが増えてきた感じなんです。去年『みんなの猫暮らし』という本に参加させてもらってから、さらにぐんと増えました」 「インスタグラムではキャプションを長く書けないので、もっとザクロとたいの背景を書きたいと思い、今年からブログもスタート。インスタグラムやブログを書く時間を家族との時間には組み込みたくないので、自分の睡眠を削ったり、自由にできる時間のなかでやっていますが、それも全然苦ではないんです」 ■インスタグラムはわたしの育児日記 インスタグラムをはじめてから、人生が変わったと話すもりもとさん。 「子育てをしているとあっという間で、ちょっとした成長もあっという間に過ぎ去って、忘れてしまうので、インスタグラムで記録していることはよかったなと思います。こんなときあった、このときはこういうことで悩んでいたなと、自分で振り返る、 育児日記 的な役割もしてくれています」 「私のインスタグラムを見てくださる方は、癒しを求めていると思っています。そこに私の愚痴を書いても仕方がないと思うので、書かないようにはしていますが、基本的に育児に関して、ネガティブなことはあまり思っていないんです。子どもってすごく面白い。毎日一緒に遊んでいて、同じ公園に行っても日によって見つけるところは違うし、昨日できなかったことができるようになっていたり。そういう変化を見つけると面白いですね」 「自分の時間が持てないことに関しても、美容院にはなかなか行けませんが、ザクロで息抜きができています。たいがいい子なのもあるし、夫も手伝ってくれているし、ザクロにも癒されているという、環境に恵まれているなと思います」 ■夫婦だって「伝えないと」わからない 笑顔にあふれ、幸せいっぱいなことが伝わってくるもりもと家。以前は、うまくいかないこともあったのだとか。 「子どもが生まれてから、けんかをよくするようになりました。産後、ホルモンバランスが崩れたからか、私がずっとピリピリしていたんですね。夫も何がいけないかわからないから、気をつけすぎていたところもあって。それが改善したのは、たいが2歳半くらいのとき。お互いの感情を出したことがきっかけでした。 なかなか話し合いをする時間も、エネルギーもなかったので、携帯のメッセージで送りあったんです。ずっと気になっていたことや、こういう風にされて悲しかったとか、感情で書いてはいるのですが、読み返すことができるので『あのとき言った、言わなかった』とはならないのがよかったですね。少し冷静になることで、辛かったのは私だけじゃないとわかったし、夫には、家族への愛情の示し方など、感謝することばかりになりました。 やっぱり、 伝えないとわからない ですよね。仲良く、幸せな家族を築きたいという、目指す家族像は同じなのに、すれ違っていたことが、今ではもったいなかったなと思います」 うまくいかないときでも、決して子どもの前ではけんかをしなかったというもりもとさん。 「子どもの前では、夫の悪いところは言わないというのは、言葉がわからない赤ちゃんの頃から徹底しています。逆に、パパと仲がいいところを見せたり、 家族を大事にしているという姿勢 を子どもにもしっかり見せることが、大切だと思います」 ■毎日使うものは、家族全員が心地よく いつも笑顔で過ごせるよう、家族全員に気をかけているもりもとさん。毎日使う洗剤は、たいくんはもちろん、「ザクロの存在」が大きく、これというものになかなか出会えなかったといいます。 「私は出産するまえから主婦湿疹(手湿疹)がひどくて、手がいつも荒れていました。赤ちゃんと暮らしていると洗いものも多く、いちいち手袋をつける時間もなくて、悪化する一方でした。だから普通の洗剤を使うと、ピリッとするんです。皮膚科で処方された薬は、常につけておくように言われますが、子どもと猫がいてそれはできなくて。 これまで使っていた洗剤を使うと、洗い終わったときからずっと痒いんです。それに、ザクロによくなめられるので、洗剤は気になっていました」 自分に合う洗剤は諦めていたというもりもとさんに、肌にやさしい「ヤシノミシリーズ」を試していただきました。使ってみた感想は? 「ヤシノミ洗剤は全然ピリッとしなくて、一回使っただけで肌にやさしいことがわかりました。子どもが小さくて忙しいので、スパッと落ちるなど、スピードと要領重視で選んでいたのですが、その分、手にも環境にもやさしくないんですよね。やさしいものを使うという選択が、心地がいいものなんだなと実感しました」 またヤシノミ洗剤は、これまで使っていたものとは違い、香りがないことに一番驚いたというもりもとさん。 「無香料だけど、すごく清潔な感じの、自然ないい香りがふわっとします。猫って、使ってはいけない香りもあるのですが、これなら安心ですね。早速ザクロが使うものを全部洗濯しましたが、ふわふわになったので気持ちが良さそう」 「たいが産まれたときは、大人と赤ちゃんの洗濯洗剤を分けていたのですが、これなら全部一緒に洗えていいですね。1本でさっぱり汚れも落ちるし、赤ちゃんのときに知りたかったと思いました。これから出産をする友人にも教えたいです」 「ヤシノミ柔軟剤も無香料なのに、嫌な臭いはちゃんと取れました。香りがついている柔軟剤は、想像していたものと違っていたり、頭が痛くなるものもあって、今までは結構賭けでした。私が身に付けるのはいいけど、夫が使うのはちょっと…という香りも多かったです。匂いに敏感なザクロのためにも無香料は嬉しいですね。家族全員が心地いい洗剤に、やっと出会えたなと思います」 ■自分の時間よりも「家族の時間」 たいくんとザクロに、毎日全力で向き合うもりもとさんですが、自分の時間が持てないことについて悩みはないといいます。 「それは、ザクロで息抜きができているのが大きいと思います。それに、家族でいるのが一番幸せなので、私にとって、休日に家族揃って出かけるのも息抜きのひとつ。実際、子どもが産まれるまでに自分にかけていた時間はほぼゼロになりましたが、どうしてもやりたかったら人に預けてでもやっていたと思うんです。 でも、そこはいいやと思えたので、自分の中で優先順位はそんなに高くなかったんだと気づきました。ただ、大好きなメイクだけは譲れないので、5分でできるようになりましたね。譲れないところは 短縮 したり、寝る時間を削って時間を捻出しています」 こんなふうに 家族みんなで一緒に過ごす ことを、何より大事にするのがもりもとさんの「やさしさ」。 「家事などの“しなくてはいけないこと” があって、それのためにたいに『ちょっと待ってね』とか、『一人で遊んでいてね』ということを言いたくないんです。できなくてイライラするのもすごく嫌だし。幼稚園のない日は特に、たいに呼ばれたらいつでも遊べる状況にしておきたい。 だから夕食の用意も、段取りよく前もってある程度しておいて、ごはんを温めて盛ったり、洗い物をしたり、最低限のことしかしなくてもいい状況にしておきたいんです。掃除や洗濯などの家事もほとんど、夜中に一人で起きてやっていますね。たいはいつも誰かが遊んでくれるので、すごく幸せだと思います」 ■ほめることと叱ること、メリハリを大切に 「子どもには甘そうに見えて、叱るときはものすごく叱る」と、自身の子育てについて語るもりもとさん。 「子どもには、挨拶や感謝の気持ち、ごめんなさいという基本的なことは必ず言わせるようにしています。3歳になると、悪いことをしたということはある程度わかっているので、自分の言葉でちゃんと謝らせて、それができたら『よくできた! よしよし、良かったね』って抱きしめて、そこで完全に切り替えて『よし、遊ぼう!』という、メリハリはすごく大事。思いっきり、親も一緒に遊びますが、ダメなときはダメとちゃんと叱る。そこは曖昧にはしたくないなと思います」 「ザクロに対しても、わざと尻尾を引っ張ったりしたらダメだと、たいが赤ちゃんのときから伝えていて、うっかりでも尻尾を踏んだりしたらすごく叱ります。ザクロに向かって謝らせて。だから、1歳半くらいからザクロに対してダメなことはしなくなりました」 親が猫をすごく大切にしているところを見せることで、子どもも自然とそうするようになるといいます。 「ふだんはザクロにベタベタとくっつきに行くたいが、野良猫がたくさんいる公園に行ったときは、きちんと距離感と礼儀正しさを持って野良猫に接していたことに驚きました。触ったりすると嫌がりそうな猫には、距離を置いて、見て『かわいいね』と言っているだけで、近くに来てくれそうな猫には、すりすりしてきてから撫でているんです。 一緒に行ったお友だちもいるのに、ずっと一人で猫を撫でていて。ザクロ以外の猫との接し方は教えたことはないのですが、これは嫌なんだ、これはいいんだというのを見極められていて、立派な猫変態に育てているなと思いました(笑)子どもは親のすることをよく見ていますね」 シャッターチャンスを狙うのではなく、いつも一緒に過ごし、一番近くで見ているからこそ、子どもと猫のかけがえのない瞬間を見逃さず、写真を撮ることができるともりもとさん。これからも見る人を癒す日常を、発信し続けてくれるでしょう。 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】 記事をもっと見る >>
2017年10月26日隅々まで、すっきりと洗練された家にお住いの、 ブログ「ひよりごと」 を主宰するひよりさん。前編では、収納やきれいを保つための掃除術を中心にお話を伺いました。そんなお住いを彩るアイテム選びは、どのようにされているのでしょうか? 我が家らしく、 居心地のよい空間 にするための もの選びのコツ を伺いました。 ■自分のインテリアの好みを知る お買い物は、ほとんどネットでするというひよりさん。だからこそお買い物は常に 計画的 だといいます。 「出先で素敵だなと思っても買わずに、後で調べます。このメーカーにはどういうバリエーションがあるのか、商品背景などを知ってから買いたいので、 タイムラグ ができるんですよね。そこでいろいろ見ているうちに、『あ、ちょっと違うかも』と思うこともあれば、『このブランド、すごく好きなものばっかり』ということもあります。そういった、少し 冷静になる時間 が必要ですね」 そんなひよりさんが欠かせないのが、 ウィッシュリスト作り 。スマートフォンのメモに欲しいものを思いつくままに書き出しているそう。 「それから、気になったインテリアの写真は、携帯に何千枚も保存しています。例えば、このオブジェがほしいと思ったら、海外の家ではどんな風にディスプレイされているかを検索して、やっぱりこういうインテリアが好きだなと思ったものを、直感的にどんどん保存していきます。1枚1枚じっくり観察するのではなく、バーッと並べて 全体像を見る んです。そうすると、共通点があって、自分の好みがわかります。 それぞれ素敵なので、こういうテイストも好きだと思ったり、見るたびに ときめき が変わりますよね。だけど自分の中の軸にある、 本当に好きなもの ってあまり大きくぶれていかないので、それを知るために全体像を見るのは大切ですね。 私の場合は白ベースのインテリアで、モノトーン。冷たくなりすぎないような天然素材をプラスしたインテリアが好きという、好みの方向性がわかります。これを選んでおけば飽きないと 再確認 できるので、インテリア全体を考えるとき、ときどき見返して 原点 に戻ります」 それは忙しくてもサッとできる、自分の好きなものの確認作業。買い物の失敗を減らすのに、必要なのだそう。今は「ピンタレスト(写真共有ウェブサイト)」で画像検索をしているというひよりさんですが、「海外インテリア 北欧」のように、キーワードを入れて、画像を探しているそうです。 「その時の気分で選ぶと、あのときはあれがよかった、あれが流行っていたとなりがちなので、自分の中の、本当に好きでずっと飽きないものを再確認するという意味で、写真を見返すことは結構重要だと思います。家具を買うときは特にですよね」 どういうものが落ち着くのか、楽しいのかを 知る こと、そして日々きれいに保つための、 テンション の上がるもの選びが大切です。 「間に合わせで買うことがすごく嫌いなので、納得するものが出るまでは買わないです。真夏に冷蔵庫が壊れて、1ヶ月間冷蔵庫なしで暮らしたこともあるほど。 でも最近とうとう間に合わせで買ったのが、トイレットペーパーホルダー。スタンドタイプが好みなので、以前から2階で使っているのですが、1階にも同じものを置こうと思ったら、もう売っていなかったんです。間に合わせといいつつ、最低限はこだわっていますが、いつか『ファイル』さんが作ってくれるのを待っています」 ■リフォームで、より理想の空間に フルリフォームを終えたばかりのお住いは、これまでの集大成だと語るひよりさん。このリフォームで大掛かりに変えた場所のひとつが、元は和室だったというテレビルームです。この場所を皮切りに、リフォームの快適さに目覚め、2階まで大掛かりにリフォームがスタートしました。 「家を建ててから20年近く経ち、水栓など変えなくてはいけない部分が出てきて、交換するのをきっかけにリフォームしたんです。それまでの収納や使い勝手で満足していたのですが、リフォームするとこんなに快適になるんだと知ってしまって、最初は予定になかった2階まで、どんどん広がってしまったんですよ」 2階にある書斎は、ハウススタジオのようなスタイリッシュな空間。壁付けの収納は、たっぷりの収納力を持ちながら、見えるところはゆったりとしたディスプレイなので、ものがたくさんあるようには見えません。 「ブログや洋書を見ていて、『うちと似たような状況で、うちはこうはいかなけど、このお宅はすごく素敵なのはなんでだろう?』と分析するのがすごく好きなんです。研究のために『CASAブルータス』など、日本のインテリア雑誌は買います。雑誌は情報量が多いので、ある程度テイストを絞りつつ、自分の好みの中で新しいものを知るのに最適。そこから気になったものをインターネットで調べる。インターネットだけだと、ピンポイントで自分の探したいものを探してしまうので、意外と視野が広いようで狭いと思うんです。欲しい情報が決まっているときは、ネットが便利ですね」 ■お気に入りに囲まれて、居心地のいい家にするヒント そのほかのひよりさんの愛用品をいくつかご紹介します。 ▼グラスや器は、6個ずつ揃える 「お客様は4人が多いですけど、ときどき5.6人来ることもあって、そういうときに揃っていないと困るんです。お客様用に揃えているのに、数が足りないために使えないと意味がないので、少し多めの6つ揃えることにしました」 ▼照明には特にこだわる 「海外のインテリアを見ていると、照明を大切にされているので、私もそういう文化を真似てみたいという気持ちがあります。置く場所や光の回し方によって雰囲気が変わるので、試行錯誤しながら光を楽しんでいます」 ▼猫グッズもインテリアになじむものを シンプルで素敵なデザインの猫アイテムを探すのはなかなか難しいなか、さすがのセレクトです。 最後に、自分らしい、居心地の良いインテリアにするコツを伺いました。 「私の場合は思いつきなんですよね。ただ手っ取り早く問題解決できる収納法が見つかったとしても、私は私流の収納にしたいと常に考えるようにしています。調べて、いろいろな方のインテリアを参考にしつつ、我が家らしい工夫もプラスできたら、収納にも 愛着 が持てるような気がします。 もの選びが好きなので、自分で見つけたものを使いたい。そしてそれを人に紹介して、使ってもらえるのもうれしいですね。皆さんもご自身の 好きなものの軸 があると思うので、そこを 極めて いくことが 居心地の良さ につながると思います」 ひよりさんプロフィール 2009年6月より、ブログ「ひよりごと」をスタート。白を基調にしたインテリアやディスプレイ、モノ選びのセンスが多くの人から支持され、ブログランキングでは常に上位。「家事をもっと好きになる」をコンセプトに、現在も日々、ブログを更新中。 著書に 「『ひよりごと』のシンプル&ホワイトインテリア」 (マイナビ)、 『ひよりごとの見せる収納/しまう収納』 (マガジンハウス)、 『後悔しないモノ選び』 (KADOKAWA)、 『「ひよりごと」我が家の逸品』 (イースト・プレス)』。 ブログ:
2017年09月23日まるで海外の家のような、洗練されたインテリアのご自宅と、実際に使ってみてよかったものを幅広く紹介する ブログ「ひよりごと」 が人気の ひより さん。 最近フルリフォームが完成したばかりというご自宅で、試行錯誤してたどり着いた ものの選び方 、 居心地のいい空間の作り方 を教えていただきました。 【前編】では、 収納やきれいを保つための掃除術 をご紹介します。 ■自分の中で、収納ルールを決める 子どもの頃からインテリアが好きだったというひよりさん。初めての買い物体験は小学生の頃。おこづかいを貯めて自分で選んだのは、真っ黒の勉強机だったといいます。 「棚もなにもない天板の机で、大人の雰囲気があってかっこよかったんですよね。チラシの間取り図を見て、自分だったらここにこういう家具を置きたいとか、大人になったらこういう外壁の家に住みたいと、イメージを膨らませているような子どもでした。自分の部屋より、家そのものに興味があったんです」 子どもの頃から独自のセンスを持っていたひよりさんが、家を建てたのは23歳のときでした。 「食器棚を探しにいったお店で、オーダーキッチンを見てしまって、これしかないと思ったんです。そのとき社宅に住んでいたので、あのキッチンのある家に住むには、家を建てるしかないと、すぐに義母に相談しました。夫は無頓着というか、全部考えてもらったほうが楽というタイプなので、主張しあってケンカすることは全然ないんですよ」 そうして、ひよりさんの想いが詰まったのがこの家。ものが好きで、たくさんお持ちだといいますが、とてもすっきりして見えます。 「世の中的にはミニマリストが流行っていて、ものが少ない方が、心が豊かであるといわれていますが、私は自分の好きなものに囲まれて、楽しければいいと思うんです。もちろん、ものが多いことでストレスがたまる方は、減らしたほうがいいと思いますが、収納も自分が納得のいったものになっていれば、それでいいかなと思います」 実際に見せていただいた収納は、お店のディスプレイを見ているように、整然と並んでいて、とても気持ちがいいです。 「ある程度収納のなかがぐちゃぐちゃに見えないように計算しつつ、買っていますね。例えば、白い器なら、たくさん揃っていても整然として見えるので、白い器は増えてもいいなど、ルールは設けています」 ひよりさんの収納術のひとつが、 2割の隙間を残す こと。それ以上になったら、 手放す こともあるのだといいます。 「全体的に引いて見ると、食器が多いなという感じがするんですけど、寄せればまだまだ入るんです。お買い物が好きなので、もう入らないから買えないと思うと寂しくて、まだ入ると思える余裕が欲しいんですよね。収納できなくなったものは、友だちに譲ったり、物々交換することもありますが、繰り返すうちに、こういう系統の食器は手放す傾向にあるなとか、自分の中で学習していきました」 ■開けたときに、ちょっと「心が躍る」ような収納を 家を建ててから20年近く。ここ2、3年でリフォームを手がけたというひよりさん。特に気に入っているのはリビングだそう。 「だんだんすっきりさせる傾向にある気がします。飾り付けを減らしたり、色数を絞ったり、ひとつひとつのパーツを大きくしたりしています。小さな雑貨って手軽に買えてしまうじゃないですか。でも手の平で見るのと、部屋の中にぽつんと置いた感じって、全然スケール感が違います。小さいものを飾ると、ごちゃごちゃと見えてしまいがちなので、 大きなもの をどさっと飾るようになりました」 「いまは画像加工アプリで、家の中に置いたときの雰囲気を見ることもできます。また、自分の家の写真を撮ってプリントアウトして、そこにペンで書き込んだり、もしくは商品の写真をプリントアウトして切り取ったものを貼ったり、壁にテープを貼ってサイズを引いてみたりもしています。そうすることで、買い物の失敗も少なくなると思います」 収納は定期的に、食器なども棚からすべて出して、掃除をしつつ、より使いやすいように 見直し ているそう。 「 全部出す 、というのが結構重要だと思います。見渡して間引くのと、全部出してもう一回入れ直すというのは違うような気がしますね。持っているものの 量を把握 するのもありますし、これはもう手放してもいいかなという 決断 がつきやすくなります」 「夫は几帳面で、整理整頓したがりますが、私はもともと散らかすほう。人によって違うと思いますが、私の部屋が散らからないコツは、 片付けたくなるポイント を探すこと。 引き出しなどの収納を開けたときに、自分の気に入っているものが、きれいに見えることなんですね。開けたときに、ちょっと 心が躍るような収納 になっていると、またその状態に戻したくなる。それが、きれいに保つポイント。 パントリーの奥行きが深いと、とにかくものがいっぱい入ってしまって、入ると入れてしまうから、浅くしたり。ただのストックも、お店でものを選ぶような感じになれます」 確かに、形、色、テイストがきれいに揃っていると、すぐに片付けたくなりそうです。苦手な家事も、自分がやりたいという気持ちにさせることが大切なのだとか。 「友だちも一緒にキッチンに立ってくれる機会が結構あって、使いやすいから、洗い物や片付けをやりたい、って言ってもらえるんです。元に戻すのが気持ちいいって。片付けたいポイントは、私だけじゃなくて、見ている人にもきっと共通しているところがあるんだろうなと思いますね」 「私はものが揃っていたり、きれいに見えたり、道具にこだわったりという視覚的な要素が大きいのですが、ブログをやるうちに少しずつわかっていきました。ブログという第三者の目があると、自分を見直すきっかけになるんです。例えば、写真を撮るとき、よく見せようとして間引いたりすることがあるんですよ。ということは、自分の中でダメとしていることで、必要ないものなんだ、と再確認できます」 ■ものが多くても、掃除しやすい環境を ものが多いからこそ、 掃除のしやすさ を考えているというひよりさんには、掃除にも独自のルールがあります。 「毎日、 羽はたき でほこりをはらうことを必ず徹底しています。ほこりを落としてから、ロボット掃除機で床掃除をするのですが、羽はたきは、ものがたくさんあってもスルスルと入り込むので、いちいちどかさなくてもいいのが利点。その毎日の積み重ねで、きれいを保っています」 テンションの上がるアイテム で、できるだけシンプルに、毎日必ず続けられる方法を見つけるのがポイント。 「オープンキッチンは、良くも悪くも、ものが出ていると生活感が出るんですよね。でもそれが、私の場合はきれいを保ちたいというモチベーションにもつながっているんです」 ■過ごす時間が長いからこそ、居心地のよさを追求 そしてまるでホテルのような空間に驚くのが、2階のベッドルーム。デスクの裏側に作った、衣類の収納スペースは見せる収納になっています。 「ベッドはこの状態にすぐに戻したいので、起きたらできるだけ早く布団乾燥機をセットして、ふかふかの状態にベッドメイキング。こういう収納にしていると、厳選して選ぶようになります。パンツ類はたたんで、そのほかはできるだけハンガーにかけています。シーズンオフのものは引き出しの中に。家のなかで、お店で選ぶような楽しみ方をしたいですね」 色やデザインに統一感があるので、コーディネートもしやすいそう。裏側のデスクには、アクセサリーやメガネ、化粧品を収納し、身支度ができるようにオーダーしました。 「ドレッサーという見た目にはしたくなかったんです。試行錯誤してたどり着きました。家で過ごすことが好きだし、家で仕事をすることが多いので、なおさら心地のいい空間作りは心がけています」 【前編】では、 収納のアイデア をたくさん見せていただきました。【後編】では、 失敗の少ないものの選び方 などをさらに伺います。 ひよりさんプロフィール 2009年6月より、ブログ「ひよりごと」をスタート。白を基調にしたインテリアやディスプレイ、モノ選びのセンスが多くの人から支持され、ブログランキングでは常に上位。「家事をもっと好きになる」をコンセプトに、現在も日々、ブログを更新中。 著書に 「『ひよりごと』のシンプル&ホワイトインテリア」 (マイナビ)、 『ひよりごとの見せる収納/しまう収納』 (マガジンハウス)、 『後悔しないモノ選び』 (KADOKAWA)、 『「ひよりごと」我が家の逸品』 (イースト・プレス)』。 ブログ:
2017年09月21日ゆっくりコーヒーを淹れたり、部屋を気持ちよく整えたり、「丁寧に暮らす」ことが良しとされている昨今。でも働くママたちは、仕事と日々の家事、育児に追われ、そんな余裕がないのが現状。手抜きをするとマイナスイメージが強く、ちゃんとできない自分を責めてしまうという人も少なくないと思います。 そんな働くママたちに、「忙しいんだから、丁寧に暮らすのは難しいもの。だったら、前向きに手抜きをすればいい」と肩をたたいてくれるような1冊、 『がんばりすぎないごはん』 が発売されました。 ■毎日のごはんづくりの、負担を軽減するアイデア 著者である料理家の 近藤幸子 さんは、2人のお子さんをもつ母。実家も遠く、共働きをしながら、「丁寧に暮らす」ことを理想としていたそう。 「『丁寧に暮らす』ことにこだわってしまったがために、やらなければならないことが増え、ピリピリしていました。(中略)『丁寧に暮らす』ことができない私を、責めたり悲しんだりしている自分に気づきました」 仕事や子育てに追われる日々の中で、料理を仕事にする近藤さんでさえ、毎日のごはんを作ることは、そう簡単なことではないと言います。 そんな近藤さんがたどり着いたのが、 「がんばりすぎないごはん」 。時間も手間もかけないけれど、たくさんの 工夫 が生かされたレシピ。例えば、なるべく工程を少なくする代わりに、肉や魚にはしっかり下味をつける、いつものおかずの素材をちょっと変えるなど、この本には、新しい道具や特別な食材を買い足さずにできるアイデアがたっぷり詰まっています。 その中から、すぐにでも献立に取り入れたいレシピを2つ、近藤さんに教えていただきました。 ■時短レシピ「大きなハンバーグ」 まずご紹介するのは、近藤さんが普段よく作る料理。「手間がかかりすぎてしまうプロセスは、省いてしまって結構だと私は思っています。そのぶん知恵を働かせ、どう作りやすくするか、おいしくするか、そこが勝負所です」と近藤さん。 ぱぱっと作れるけれど、おいしさや楽しさを諦めない工夫を詰めたレシピのひとつが 「大きなハンバーグ」 。たねをフライパンに広げて、焼き上げられるので楽に、子どもが喜ぶおかずができます。 「ハンバーグをこねたりしていると、子どもたちに何かがあっても、すぐに手が出せずに困った経験から思いつきました。大胆なフォルムと、ざっくりした食感が気に入っています」 ●「大きなハンバーグ」レシピ <材料 2人分> <たね> 合びき肉 300g 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個分 卵 1個 パン粉 20g 塩 小さじ1/2 こしょう 少々 <玉ねぎソース> 玉ねぎ(みじん切り) 1個分 しょうゆ 大さじ2 酒 大さじ1 酢 小さじ2 ナンプラー 小さじ1 サラダ油 大さじ2 クレソン 適量 <作り方> 1、玉ねぎソースの材料は混ぜ合わせておく。 2、ボウルにたねの材料をすべて入れ、粘りが出るまで混ぜ合わせる。 3、直径25cmほどのフライパンに2のたねを敷き詰め、1cmの厚さにならす。ふたをして強めの中火で3分ほど焼き、裏返してさらに2分ほど焼く。フライ返しで食べやすい大きさに切り、器に盛る。 4、玉ねぎソースをかけ、クレソンを添える。 たねを丸めている時間がないときは、焼いてから切れば時短に。また玉ねぎソースはサラダなどにも活用できる、万能ソースにもなります。 ■忙しいときのお助け麺、「あさりとトマトの煮込みうどん」 疲れていると、子どもに食べさせるという作業がとても大変。そんなときにおすすめなのが、ご飯や麺に具もたっぷり入っている料理だと話す近藤さん。 「作るほうはもちろん、食べるほうにとっても手軽で、さっと食べやすいのが、お互いに負担になりません。そんな日もあって大丈夫。そのぶん、 ゆっくり話を聞いてあげながら食事をする のも大事なのかもしれない、と思っています」 教えていただいた「あさりとトマトの煮込みうどん」は、トマトの赤が効いた、見た目もおいしそうなうどん。しょうゆの代わりにナンプラーを使い、香菜を加えるとエスニック風にもなるそう。 ●「あさりとトマトの煮込みうどん」レシピ <材料 2人分> 稲庭うどん(冷凍) 2玉 あさり(砂抜き済み) 200g トマト 1個 三つ葉 適量 だし汁 600ml しょうゆ 大さじ1/2 塩 小さじ1/2 1、トマトは4等分のくし形切りにする。三つ葉は5cmの長さに切る。 2、鍋に三つ葉以外の材料をすべて入れて煮立て、沸騰したら中火で2分ほど煮る。器に盛り、三つ葉をのせる。 ■おいしいを諦めない、前向きな手抜き そのほか、材料を入れたら完成を待つだけの「鍋とオーブン、おまかせ料理」、浅漬けや和えものなど、10分ほどでぱぱっと完成する「野菜料理」、ナンプラー、クミン、花椒という3つの調味料を使った、ワンランクアップの料理、献立の品数が少なくても満足できる「具だくさんスープ」など、バラエティに富んだレシピが満載。 野菜たっぷり。「豚バラ肉と豆苗の炒めもの」 彩り鮮やか。「にんじんと紫キャベツのレモン風味炒め」 ホワイトソースを作らず、オーブンで焼くだけ。「グラタンドフィノア」 ナンプラーを使った「にんじんのソムタム」、「ナンプラーの味つけ卵」、「まぐろのナンプラー漬け」、「鶏胸肉とアスパラのバターナンプラー焼き」 家事や育児で忙しい、だけどおいしいものが食べたい、そんな欲張りを叶えてくれる簡単な104のレシピ。このどれもが、 「前向きに手を抜く」 ための方法だといいます。市販のだしは積極的に使うなど、近藤さんの等身大のエッセイは、「近藤さんでもそうなんだ」と共感でき、ちょっと毎日のごはんづくりの重荷が軽くしてくれるはずです。 『がんばりすぎないごはん』 近藤幸子 著/主婦と生活社 1,300円(税別) <近藤幸子 プロフィール> 料理研究家。宮城県出身。料理教室「おいしい週末」主宰。 料理学校、料理研究家のアシスタントを経て独立。2007 年 11 月、『おいしい週末』(筑摩書房)を上梓。2 度の産休・ 育休を経て、2014 年から活動再開。家事や育児をこなしながら、雑誌『LEE』などで活躍中。シンプルで気の利いた料理を好む。夫、長女、次女との 4 人暮らし。著書に『重ねて煮るからおいしいレシピ』(主婦と生活社)など。 おいしい週末 Web:
2017年09月06日今回の「やさしいママのひみつ」は、インテリア&フードスタイリストとして活躍しながら、吉祥寺でカフェ&デリ『ORIDO(オリド)』を営む 江口恵子 さん。3人のお子さんのママです。 江口恵子さん 娘さん:はなちゃん(13歳)、照ちゃん(7歳) 息子さん:太一くん(10歳) インテリア&フードスタイリスト。雑誌や広告へのレシピ提供、スタイリングなどを幅広く手がける。ケータリング、予約制カフェ、料理教室を柱とした、『ナチュラルフードクッキング』を主催。東京・吉祥寺でカフェ&デリ『ORIDO』を営む。著書に『子どもといっしょに 季節の食しごと&保存食』(マイナビ)、『普段使いの器は5つでじゅうぶん』(ジービー)ほか。 、 instagram: orido.kichi 、Facebook: @orido.life 3人の子育てと仕事。どちらも笑顔で楽しむため、江口さんが辿り着いた方法とは? お話をたっぷり伺いました。 ■子育てと仕事の両立に必要な “段取り” まずは、江口さんの1日のスケジュールを見てみましょう。 6:00〜6:30 : 起床。洗濯、朝ごはんの準備をしつつ、メールのチェック 6:30〜7:00 : 子どもたち起床。掃除など、家事を済ませる 8:00 : 太一くん、照ちゃんが小学校へ。一緒に仕事へ出かける 14:30 : 太一くん帰宅 18:00 : 照ちゃんが学童から帰宅 19:30 : 家族4人で夕食。子どもたちの宿題を見る 21:00 : はなちゃん帰宅。夕食 21:00〜21:30 : 子どもたち就寝。残った仕事をする 24:00 : 就寝 さまざまな仕事をこなす江口さん。ほぼ毎日、経営する店『ORIDO』に顔を出し、オープンの準備をしてからスタッフに任せ、撮影やケータリングなど、ほかの仕事にとりかかるといいます。お子さんがいなくても十分に忙しいですが、時間を作るために必要なのは、 “段取り” だといいます。 「体質的に徹夜はできないから、平日の午前中にどれだけ仕事を終わらせられるのかがポイント。午後になると、どうしてもペースダウンしてしまうから、手当たり次第手をつけるのではなく、“今日はこれとこれのここまでを、午前中に絶対終わらせる”と決めて、そのための段取りを組みます。 時間が本当に限られているので、そのなかでやらなくてはいけないことをちゃんとやるために行き着いた方法。とりあえず目につくものからやっていた時期もあったし、何も考えないで来た順番にこなしていくこともありました。でも、それでは仕事が回らないし、ずっと急かされている感覚が抜けなくて。できなかったり忘れて、 自己嫌悪 に陥ったり、ミスも多くて、とにかく気持ちに 余裕 がなかったんです」 最近では、お子さんたちより遅く帰宅することも多く、長男の太一くんと次女の照ちゃんには、留守番してもらっている間、2人でできることはしてもらうようにしているそう。 「お風呂は入ってもらっています。その後夕食なので、洗濯物も増えてしまうのですが、何もしないで待っているよりは、その後の段取りもスムーズにいきますよね」 長女のはなちゃんは、小学校2年生から始めたバレエに夢中。朝早く家を出て、夜も遅いため、夕食ははなちゃん以外の4人で食べることが多いのだそう。 「毎日レッスンに行っていて、友達と遊ぶよりバレエ。本当に楽しいことを見つけたんですね。『いいからやりなさい』じゃなくて、 自分で選択 してもらう。それでもやると言ったことは踏ん張ることができることを、長女から教えてもらいました」 ■子どもの力を伸ばしてくれる料理 江口さんは、インテリアスタイリストを目指して上京。スタイリストのアシスタントを経て独立しました。 「食べることも作ることもずっと好きだったので、絶対に両方やる人になろうと、アシスタントの頃から思っていました。インテリアスタイリストの師匠に相談したら、『単に料理が上手なだけだと、仕事にはならない』と、フードコーディネーターの方を紹介してくれて、途中から両方のアシスタントをしていました。今は料理家さんがスタイリングを手がけることも多いですが、当時は完全に分かれていたんですね」 今は主にフードスタイリスト、料理家として活躍する傍ら、9年前に世田谷で料理教室と完全予約制のカフェをスタート。2年前には吉祥寺に移転して、旬の野菜をたっぷり使ったデリやスイーツの店『ORIDO』をオープンしました。 さらに今年4月からは、 子ども向けの料理教室 もスタートさせた江口さん。料理は、子育てにも役に立つといいます。 「料理を通して、 段取り力 や 自主性 が身につくと思っています。失敗しても、料理は リカバリー しやすく、失敗が失敗で終わらないんですよね。後でリカバリーすれば何とかなるというのが、自然と身につくんです。『なんでそんなことしたの?』ではなく、『じゃあ次はどうする?』と聞くと、子ども自身も考えることができます。子どもは大人が思っているよりも何でもできるから、どんどんやらせた方がいいですね」 そんな江口家では、長女のはなちゃんが希望して以来、3歳の誕生日のプレゼントは 包丁 と決まっています。今では、子どもたちはお腹が空いたら、自分で作れるくらい、料理上手なのだそう。 「長女には『お弁当を作ろうか?』と聞いたら、『食べたいもの食べるからいい』って言われたことも(笑)。サイズと形状は子ども用だけど、ちゃんと切れるものを選びます。包丁は切れないものを使うと、力が必要になって、変な持ち方になり、怪我にも繋がります。 包丁は、最初にちゃんと使いこなせるようになるまでを教えこむ必要があります。まずはテーブルナイフから練習。本当の包丁を持たせたら、二人羽織で、後ろから手を持って切らせて、少しずつできることを増やしてあげます。最後、自分一人で持たせ始めてからは、口も手も出さないで見守り、でも何かあったらすぐに手が出せる状態でいます。それを続けると、見ていなくても使えるようになります。 でも、何事もそうだと思っていて、口も手も出さないけど、 何かあったときにすぐに手が出せる状態で見守る のが親の役割だと思うんです」 ■江口さん流、子育てメソッド 次々と、子育て術が飛び出す江口さん。そのほかに教えていただいた、子育てで大切にしていることをいくつかご紹介します。 ▼子ども扱いはしない 「何かがほしいと言われたら、まず『なんで?』と聞くんです。自分の持っている情報と知っている言葉を駆使してプレゼンさせて、理屈はおかしくても、筋が一本通っていたら私はOKを出しますね(笑)。うちではむやみに駄目出しをしないです。それがダメなときも、なぜかをちゃんと説明します。だから、したいと思ったことはとりあえず言ってみようと思えるのでしょうか。大人になると我慢しなきゃいけないことも増えるし、自分のしたいことを 相手に伝える力 は、持っていて損はないなと思います。 普段から『これがダメなら、こうしたら大丈夫』という考え方ができると、不測の事態が起きても、自分で持っている情報のなかで最善を尽くせるんです。それは、 『なぜならば』 が自分の中でちゃんと考えられているからかなと思います」 ▼子どもが求めるまで、見守りながら待つ 「包丁の使い方のプロセスと一緒で、ギリギリまで待つと決める。手も出したいし、口も出したいし、自分でやったほうが早いと思うけど、とにかく待つ。こちらがやってしまうと、子どもに考える時間を与えられないので、何もできなくなってしまうし、その方がお互いにストレスがないんですよ。 子どもの 自主性 を信じてあげる。子どもの持って生まれた能力って、かなわない。だから何もしないで置いておくが、一番能力を発揮するような気がしていて。ギリギリまで待ってあげて、子どもが欲したときに言うと効き目があります」 ▼「個」として認める 「習い事は、自分がやりたいと言ったことしかやらせていません。やりたいかどうかわからない時にやっていると、好きに気付く前に終わってしまうこともあるかなと思うんです。 子どもの本気度 を見抜いてあげることが大切ですね。 個として認めている分、普通のお母さんなら言わないような 手厳しいこと を言うこともあります。長女にはいつも、『本当に一生懸命やったあなたに比例して、ママはサポートするけど、思いが中途半端ならママのサポートも中途半端になります。お金も出しません』と言っていますね(笑)」 ▼「負担の大きい無理」はしない 「どうしても一緒にいる時間は少ないのですが、全部を見ることができない分、押さえなくてはいけない部分は、時間を作って向き合うようにしています。学校の行事は、全部は参加できないので、最低限は行くけれど、それ以外は行かないと割り切って決めることも大事。 ちょっとの無理はするけれど、自分を追い詰めるような無理はしないんです。ちゃんと学校の行事に参加するような、いいお母さんになることが私にとって大事なことではなく、子どもにとってちゃんと必要なことができているかが重要。 “自分の力で生きていける子に育て上げること” が私の子育てだと思っていると、人から見られる、いいお母さん像が気にならなくなりました。必要じゃないところを手放している分、『今悩んでいるかな?』とか、子どもにとって大事な瞬間をキャッチできる余裕ができるんです」 ■身体に負担をかけないおやつ作りに かつてマクロビオティックの勉強をしていて、ストイックに食と向き合っていたという江口さん。今でも白砂糖は使わず、メープルシロップや米飴を使ってお菓子作りをしていますが、羅漢果を使った 『ラカントS』 が気になっていたのだとか。 「マクロビオティックでは糖質、砂糖を使わないので、羅漢果からエキスを抽出するというやり方が出てくるんです。でも、自分ではそこまではできないと思っていたので、ずっと気になっていました。甘いものは元々好きで、いくらでも食べられちゃうから、糖質の質には気をつけています。砂糖を使ったものを食べると、血糖値が急に上がるので、眠くなるんですよね」 早速『ラカントS』を使ってみた感想は? 「口どけがよく、口の中に入れた瞬間、シューっと溶けるのが特徴ですね。砂糖じゃないから化学反応がなく、カラメルやふんわりさせることはできないけれど、配分を変えれば作ることができそうです。 独自の風味があるので、ナッツやきな粉など、ちょっと香りのあるもの、香ばしいものと合わせると相性がいいですね。分量は比率のコツさえつかめれば、お菓子も作りやすいと思います。素朴な味に仕上がりますね」 「バレエをやっているので、甘いものは食べたいけど太ってはいけない長女にぴったり。アーモンドなどのナッツにからめれば、カロリーが低く、でもちゃんと満足度の高いおやつになりそうです。スポーツをやっているお子さんは特に、身体にいかに負担をかけず、良い状態を作るかというのは大切。 子ども料理教室をやっていると、食べることが大事だと痛感しているし、逆に言うとそれだけきちんとしていれば、子どもは勝手に育つと思っています。『ラカントS』は身体に負担なく、お子さんも安心して食べられるのでいいですね」 ■完璧なお母さんは目指さない お子さんたちの成長に合わせて、ライフスタイルが変わるごとに、 やり方 を見直すという江口さん。 「特に小学校に入ると、お稽古ごとなども増え、時間軸がどんどん変わり、どうしても同じやり方では回らなくなってきます。でも“どうしたらいいの?”と思う度に、新しい方法を見つけるチャンスだと思うんですよ。これまでのやり方を見直して、変えるところは変え、足りていないところを探します。“わー”となるのですが、言い続けても改善されないので、その後の切り替えは早いですね。 原因を見つけ、私がやっていたら回らなくなるとおもったら、 手放す しかない。担当を子どもにふったりします。うちの子たちは、変化については素直に受け入れてくれるので、昨日までやっていなかったことをやれと言ったら、やってくれます」 「自分が誰よりもせっかちだから、イライラしないために、“急がば回れ”のやり方も大切。小さいときは、『早くしなさい!』となりがちで、どうしても『大人の段取りなら十分に間に合う時間』で動いちゃうでしょう? そこを30分前に出るくらいの気持ちで行くと、子どもの突発的な行動にも余裕を持って接することができる。 荷物は全部、前の日に準備しておいて、ギリギリで何を言いだしても『ああどうぞ』と言える状況を確保する。それは子どものためというより、 イライラしたくない自分のため なんです。そうは言っても、親の都合に合わせなきゃいけないときもありますが、8割子どもの都合に寄り添っていると、2割の無理は聞いてくれるものなんですよ」 心にゆとりを持ち、子どもたちに向き合うことが、江口さんが笑顔で入るための秘訣。 「月に1回の料理教室をやっていて、生徒さんから『先生と子どもの距離感を見ていると、こういう子育てならしたいと思った』と言われたのは、ちょっといいことをしたかなと思いましたね。子育てと仕事、実は必死にやっていたりするんだけど、それを見た誰かに対して、何かを渡せているのであればよかったかな。 子育ては、自分の至らない部分も浮き彫りにするけれど、かっこつけていたらできない。かっこ悪い自分も、情けない自分も、できていない自分も、ちゃんと認めてあげると、絡まった糸がするするとほどけていくように、もっとシンプルになります。10あるうちの9が大変。そのうちの1回、『やったー!』と思えることがあるから頑張れる。だから大変な事も含めて、子育てって面白いなと思います」 最後に、『ラカントS』ときな粉を混ぜただけでできる、とても簡単な 白玉だんご の作り方を教えていただきました。 ■江口さんちの「白玉だんご」の作り方 ●きな粉がけ白玉だんご <作りやすい分量> ・白玉粉 100g ・絹ごし豆腐 100g ・きな粉 30g ・ラカント 10g ・塩 ひとつまみ 1、材料を混ぜてよく練り、丸める。 2、沸騰した湯に1を入れ、浮き上がってきたら、氷水にとって冷ます。 3、きな粉とラカント、塩を混ぜる。 4、2のだんごに3をかける。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年08月21日居心地のいい空間づくりをするプロフェッショナルである、マスターライフオーガナイザー® の 宇高有香 (うだか・ゆか)さん。小学生の通吾くん(8歳)と、保育園に通う有咲ちゃん(6歳)、2人のお子さんを持つワーキングマザーです。 4年前に建てたという一軒家は、考え抜かれた収納術によって、すっきりと片付いていて、どこもピカピカ。掃除の悩みもないように見えますが、日々の掃除では行き届かない、 気になる箇所 がいくつかあるといいます。 忙しいなか、家をきれいに保つ宇高さんに 日々の掃除術 と、 親子で楽しく掃除するヒント を伺いました。 宇高有香さん 息子さん:通吾(とおご)くん(8歳)、娘さん:有咲(ありさ)ちゃん(6歳) マスターライフオーガナイザー® 。お家からパワーをもらえるような空間作りを目指す「ウチカラ」主宰。2児の育児の傍ら、常にすっきりとして、自分のモチベーションがあがる大好きな空間を心掛け、そのノウハウを伝えるための自宅講座やインテリア・ファッションを通じライフオーガナイズの概念を知っていただくための講座を開している。著書に『子どもと暮らす ラクに片づく部屋づくり』(辰巳出版)。ブログ「丘の上の家」も人気。HP: ■汚れは溜めない。宇高さん流ナチュラルクリーニング もともと片付けが苦手だったという宇高さん。家を建てる際、ライフオーガナイザーによるカウンセリングを受けたのを機に、今のお仕事に就くようになりました。もうひとつ、この家をきれいに保つために受けたのが、掃除のパーソナルレクチャーでした。 「ナチュラルクリー二ングの基礎を学び、汚れがたまらないうちにお手入れすることを今も続けています。いいものを長く使おうと思うと、面倒ですが、お手入れが大切ですよね」と宇高さん。 「自分で作ったセスキ炭酸ソーダ、クエン酸、アルコールの3つは、台所、トイレ、洗面所に常備して、こまめに掃除。無垢材の床は2ヶ月に1回、天然成分でつくられたエコ洗剤『マーチソン・ヒューム:エフォートレス フロアースプラッシュ』でスポンジがけをして、水拭き・乾拭きするようにしています。 また、同じシリーズの『マーチソン・ヒューム:カウンターインテリジェンス フードセーフスプレー』は、キッチン周りの掃除に。香りが良く、パッケージがおしゃれなので、やる気に繋がります」 「お風呂のお手入れは、最後に入ることが多い主人が担当。カビが生えやすいので、ほぼ毎日、お風呂を出る前にスクイージーで水気を取り、バスタオルで拭きあげて、カビの原因となる水分を残さないようにしています。トイレはできるだけ、朝一番に。もし汚してしまったら、クエン酸スプレーをシュッとするように、息子にはお願いしています」 汚れは溜まると、落とすのが大変になってしまうため、できるだけ習慣のなかに掃除を取り入れようとしている、といいます。また、子どもたちも一緒に参加する、年末の大掃除は家族行事として楽しんでやっているのだそう。 「途中でだれてしまうので、ご褒美を用意して。お兄ちゃんにはお風呂掃除など、担当を持たせると、張り切って一生懸命やってくれます。車掃除など、夏は水遊び感覚で家族でやっていますね」 ■さまざまな汚れのお悩みに。『ケルヒャー』を体験! こんなふうに、日頃からこまめに掃除をしている宇高さんでも、 「なかなか掃除が行き届かず、気になっている場所」 があるのだとか。 そんな宇高さんがずっと購入を検討していたのが、高圧洗浄機やスチームクリーナーでおなじみの 『ケルヒャー』 。今回、使ってみたかった場所でお掃除体験をしていただきました。 「家を建てて以来、何度も何度もホームセンターで見て悩んできました(笑)でも、自分の家での使い勝手がわからないまま購入するのがちょっと不安で。接続が難しいのかな? とか、高圧だと家や車に傷がつかないかしら? など心配だったんです。今回、実際に使えるのはとてもうれしいです」 では、宇高さん宅の「汚れのお悩み」とともに、『ケルヒャー』を実際に体験してみた感想をご紹介しましょう。 【お悩み-1】家の外回りの汚れ → 少量の水で素早く落とす「高圧洗浄機」が解決 木々もある、環境のよい住宅街ですが、その分気になっていたという 外壁の土やコケの汚れ が、宇高さんのひとつめのお悩み。外掃除にぴったりなのが、 家庭用高圧洗浄機「K 3 サイレント ベランダ」 です。 家庭用高圧洗浄機「K 3 サイレント ベランダ」 コンパクトで高性能。世界初の水冷式モーターを採用し、音も比較的静か。ワンタッチで高圧ホースを接続できるので、準備も簡単。付属のデッキクリーナーを着用すれば水ハネを防ぐことができ、ベランダやお風呂の掃除にも便利です。別売のアクセサリーを付ければ高所の洗浄も可能。 ※「K 3 サイレント ベランダ」には、50Hz専用機種、60Hz専用機種があります。製品を使用する地域の周波数に合わせてお選びください。 ある程度の汚れは目立たないと思って、外壁の掃除は諦めていたという宇高さん。早速試してみました。 「すごく楽です。そんなに力が要らないし、ノズルで圧を変えられるから、子どもが使っても大丈夫そう。ホースをつけるのも、簡単です。何よりこんなにきれいになるのは、気持ちがいいですね。4年も経つと、こんなに汚れていたということにも驚き。掃除が難しい、溝まできれいに洗えるのはうれしいですね」 左半分が「K 3 サイレント ベランダ」で掃除した後。きれいになったのがはっきりわかります。 玄関前のコンクリート地面の汚れ落としには、通吾くんも「やってみたい!」とお手伝い。上手に使いこなして、楽しんでいました。 ※お子様が高圧洗浄機を使う際は、必ず大人が傍に付いて目を離さないでください。 付属のデッキクリーナーに付け変えれば、水の飛び跳ねが気にならず、ご近所への影響も気にせずに掃除することができます。 高圧洗浄機を使ってこんな遊びにも挑戦! 抜き型を使って「K 3 サイレント ベランダ」で水を当ててみると、絵が浮き彫りに。ガンコな汚れも簡単に落ちるのがわかります。これには、お絵描きが大好きだという通吾くんも大喜び。「 水遊び感覚 でお手伝いができて、息子は本当に楽しそう。これからはここの掃除は息子の担当にします」と宇高さん。 ※お子様が高圧洗浄機を使う際は、必ず大人が傍に付いて目を離さないでください。 「高圧洗浄機は、夫婦でずっと気になっていたアイテム。今回、わたしでも手軽に扱えるものだとわかりました。これなら、家族みんなで家の掃除を楽しめそうです。別売りの延長パイプを使えば、約4mの高さまで掃除ができるようなので、今まで手が届かず難しかった “家の正面の窓掃除” にもチャレンジしてみたいですね。汚れが気になっていた主人が、率先してやってくれそうです」 高圧洗浄機というと、水を大量に使うイメージがありますが、実はその真逆。普通に水道ホースで水を出して掃除するときより少ない水の量で済むので、とっても エコ なのです。水だけできれいになるので、ナチュラルクリーニング主義の宇高さんも大満足のようです。 【お悩み-2】広い窓ガラス → 手を汚さず簡単きれい「窓用バキュームクリーナー」が解決 宇高さん宅にはたくさんの窓があり、採光が工夫されています。とくにリビングと寝室には、部屋の幅ほどの横長の大きな窓があり、掃除もひと苦労。そこで、 窓用バキュームクリーナー「WV 50 plus」 を体験していただきました。 窓用バキュームクリーナー「WV 50 plus」 バッテリー式の手軽なバキュームクリーナー。拭き跡が残らず、強力なバキュームによって汚水が水ダレすることもありません。右の別売りのスプレーボトルセットに専用洗剤を水で薄めて洗浄液を作って入れ、吹き付けて塗り広げてから、左のバキュームクリーナーで吸い取るだけ。 水ダレ せず、 拭き跡 も残らないので、手軽に時短で窓ガラスの拭き掃除をすることができます。 手も汚れない ので、お子さんと一緒に窓掃除を楽しんでみても。今度は娘の有咲ちゃんも体験してみました。 「子どもたちも遊び感覚で楽しんでできますね。どこでも使えるし、場所をとらないのでいいなと思いました」 「大きな窓だから、冬は結露が出て大変。毎日のことなのでバキュームで吸えるのは本当に楽だと思います。ぜひ冬にも試してみたいですね」 たくさんの窓ガラスを、ひとりで掃除するのは大変だけど、子どもたちと一緒なら遊びも兼ねて一気にきれいに! 子どもにも扱いやすいサイズで、手が汚れずに済むこと。これは、親子でおうち掃除をする際の “道具選び” のポイントかもしれません。 また、窓用バキュームクリーナーは窓ガラスだけでなく、 お風呂場 でも活躍します。入浴後、お風呂場の壁についた水滴を拭き取っておけば、カビや水垢の予防にもなるのだそう。一年を通じて家中で使えるアイテムです。 【お悩み-3】家のなかのガンコ汚れ → 時短で除菌もできる「スチームクリーナー」が解決 最後のお悩みは、家のなかのガンコな汚れ。 キッチン の油汚れにも最適な、 家庭用スチームクリーナー「SC 2 プレミアム」 を試してみました。 家庭用スチームクリーナー「SC 2 プレミアム」 高温スチームが汚れを浮かし、 洗剤を使わずに 落とすという優れもの。約100度という高温の蒸気を圧縮して噴射するので 除菌 もできる。衛生面が気になるシンク周りの掃除にもぴったり。 ※【エンダース&パートナーズ研究所のテスト結果】『ケルヒャー』のスチームクリーナーを正しく使用すると、一般家庭のバクテリアを99.99%除菌することができます。(表面の硬い場所を清掃した場合) 毎日掃除は欠かさないという宇高さんですが、「大きくて、シンクで洗うことができないのが面倒で、2ヶ月に1度しか掃除ができていない」という、 換気扇の金網フィルター を掃除していただきました。マイクロファイバーのカバーをつけたハンドブラシを当てて、数回ゆっくり動かすだけ。 「ちょっと残っていたベタベタが、すっかりなくなりました。これまで時間がかかっていたキッチン掃除も、あっという間にきれいになりますね! 洗剤も必要ないし、汚れを吸い上げたマイクロファイバーは洗えば何度も使えて、普段出るようなゴミがでないのも エコ でいいですね」 「なかなか掃除する機会のなかったグリルの排気口。こびりついていた油もすっきり。きれいに見えたキッチンだけでも、マイクロファイバーに汚れがつきました。 『ケルヒャー』のスチームクリーナーは、約100度の高温スチーム。衛生面が気になる場所の 除菌 にも威力を発揮します。キッチンの調理台やダイニングテーブル、フローリングの床など、お子さんがいるご家庭なら清潔に保ちたい場所にぴったりです。 常にきれいをキープしているという宇高さん宅の キッチンの調理台 も、スチームクリーナーで掃除してもらいました。 「シンクの上が鏡のようにピカピカ! 全然違いますね、本当に驚きました。見た目もさらにきれいになる上に、除菌もできるなんて便利」と、宇高さんもうれしそう。 ■子どもと一緒に楽しむ、『ケルヒャー』を使ったおうち掃除 長年気になっていた『ケルヒャー』の様々なクリーナーたち。女性で使いこなすのは難しいのでは? と思い悩んでいた宇高さんですが、実際使ってみて、イメージががらりと変わったそう。 「思っていたよりも ずっと簡単 で、子どもたちも使えました。洗剤を使わなくてもきれいになるからエコですし、水遊び感覚で子どもと一緒に楽しみながら掃除ができそう。自分の手では掃除しきれない部分まで、ピカピカになるので、本当に気持ちがいいです」 「最近、子どもの成長にしたがって、子どもを見る時間を増やすよう、時間の使い方も変わってきました。夫も早く出勤するようになり、平日は頼れなくなってしまったので、ライフスタイル的には私がきつくなっていたんです。『ケルヒャー』を使えばあっという間にきれいになるので、日々の掃除の 時間短縮 にも繋がっていいですね。 今まで、主に片付けに関しては自分のことは自分でできるよう、子どもたちには早めにいろいろなことをさせるようにしてきましたが、それぞれやりたいことも出てきて、お手伝いの回数は少なくなってきました。でも、『ケルヒャー』を使った掃除なら子どもたちも楽しいし、戦力になってくれそうです」 親と一緒に体験する掃除習慣は、いつの日か「家族との大切な思い出」にもなるはず。仕事柄、心地よい家づくりを心掛けている宇高さん宅も『ケルヒャー』の力を借りて、家族で楽しむ「おうち掃除」にさらなる磨きがかかりそうです。 『夏こそケルヒャー! キャンペーン』実施中 期間:2017年7月20日(木)~9月18日(祝) 【掃除して応募】 「夏の大掃除」の写真をSNSに投稿して当たる! スッキリ! 写真投稿コンテスト 期間中に『ケルヒャー』の家庭用高圧洗浄機を使った ビフォー・アフター画像 や、楽しさが伝わる素敵な お掃除写真 をSNSや専用フォームで投稿された方の中から審査・選考のうえ、「イタリア旅行」または「ドイツブランド家具」をプレゼント。 ※期間中に高圧洗浄機を購入しなくても、 既にお持ちの方 や、 お持ちでない方 も応募可能。 【買って応募】 ドイツの美味しいものプレゼント 商品購入&ユーザー登録で、抽選で300名様に当たる! 「ドイツソーセージ詰め合わせ」または「ドイツビール飲み比ベセット」をプレゼント。 詳しくは 夏こそケルヒャー! キャンペーン >> 取材・文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ [PR] ケルヒャージャパン株式会社>
2017年07月28日今回の「やさしいママのひみつ」は、アウトドアクリエイターズユニット『CAMMOC(キャンモック)』の代表を務める、三沢真実さん。4歳の男の子を持つ、ママキャンパーです。 三沢真実さん 息子さん:有禮(ありのり)くん 4歳 アウトドアクリエイターズユニット、デザインキャンプ『CAMMOC』代表。アートディレクター・プロデューサー。「キャンプのある暮らし」をコンセプトに、初心者でも手ぶらで気軽に参加できる、キャンプイベントを企画運営。また、アウトドアをテーマとした、パーティープランニングや装飾、店舗やインテリアアドバイスなども行っている。 instagram: @mamimisawa 、Facebook: @cammoc 三沢さんが、自然と触れ合いながらたどり着いた、肩肘張らない子育てとは? 笑顔で子どもと接するための、秘訣を伺いました。 ■ごはんを作るのも食べるのも、いつも一緒 まず、三沢さんの平均的な1日のスケジュールを見てみましょう。 5:00 : 起床、メールや家事を済ませる 7:30 : 有禮くん起床、一緒に朝食 9:00 : 保育園へ見送り。ミーティング、パソコン作業、備品作りなど 18:00 : 保育園へお迎え、買い物、夕食づくりを一緒に夕食 20:00 : 一緒に遊ぶ 21:00 : お風呂 22:00 : 二人で就寝 三沢さんは有禮くんと一緒に過ごす時間を、何より大切にしているのだそう。 「保育園に預けているので、一緒にいる時間が短く、お互いに一緒にいたいと思っているんですよね。だから、帰ってきて私一人でごはんを作り、その間待っていてもらうよりも、一緒にごはんを作って食べれば、その時間も一緒にいられるし楽しいと思ったんです。保育園帰りにそのまま一緒に買い物に行って、ごはんも一緒に作ります」 有禮くんは、野菜を切るのもお手のもの。なんと、2歳のときからマイ包丁を持っているのだそう。 「お手伝いというと、私が主導ですることを手伝ってもらうという感じになると思いますが、私と子どもが一緒に食べるごはんを一緒に作る、一緒に使ったところを一緒に掃除する。それは子どもにも必要なことだから、一緒にするというような感覚でやっています。 私自身は、母がなんでもやってくれていたから、あまりお手伝いをしてこなかったのですが、大人になってからもやってもらうのが癖になっていて、反省することも多いんです。自分で自分の生活を楽しみながらすることが、当たり前に思えるような関係でいたいなと思うんですよね」 一緒に作ると、どうしても夕食の時間も遅くなってしまうといいますが、食後も30分は一緒に遊ぶ時間を作っているのだそう。寝る時間も遅くなる分、朝はゆっくり。無理なく、2人の時間を楽しんでいるといいます。 ■五感を研ぎ澄ませてくれる、キャンプの魅力 ママキャンパーとして、年間50泊以上キャンプに出かけるという、三沢さんの最初のキャンプ体験は、小学1年生から6年間入っていたガールスカウト。自然の中で遊んだり、何もないところから何かを作り上げる楽しさを十分に味わったといいます。 「ガールスカウトのキャンプは訓練的で、飾りつけもないし、過酷でしたが、そのときの経験が活きていると思います。ガールスカウトを辞めてからは、キャンプに行っていなかったのですが、一緒に『CAMMOC』の代表をやっている三宅に誘われて、久しぶりに行ったのがきっかけで、はまりました」 「彼女のキャンプは、ガールスカウトでやっていたような、鉄骨テントにただ寝袋だけ敷くようなものではなく、居心地のいい空間を使って、おいしいごはんを作るというもの。『こんなキャンプがあるんだ!』って、衝撃的で。そこから毎月のように一緒にキャンプをするようになりました。今年で活動は6年目。息子のキャンプデビューは0歳1ヶ月でした。ほぼ泊まりなので、必ず一緒ですね」 初めは、仲間同士でキャンプを楽しんでいたという三沢さん。そのなかの3人で、“これをイベントにして、もっと色々な人に来てもらいたい”と話すようになったのだそう。 「フェイスブックのページを作り、お客様を呼ぶようになったんです。お客様には最小限の荷物で来てもらって、一緒にテントを建て、料理をしたり、ものづくりをして、キャンプ体験をしていただく。キャンプをしてみたいけど、きっかけや道具がないという方の、入り口になりたいと思って始めました。 活動をしていくなかで、ショッピングモールでディスプレイをしたり、取材を受けたりというキャンプ以外の機会も増えてきて、キャンプに行ってみたいと思ったこともなかった人たちにも、“楽しそう、行ってみたい”と思ってもらえるきっかけになりたいと思うようになりました」 キャンプの飾りつけは、すべて自作。庭で木をのこぎりで切ったり、ペンキを塗ったりして、できるだけ手作りを心がけています。 「始めた頃は、ペーパーアイテムや使い捨てのものも使っていたのですが、数も多いし、毎回1回だけで終わることに違和感を感じるようになりました。 何度も使えるものを作ったり、植物は切り花よりも自宅で育てている鉢植えを使うようにしています。楽しみながら育てたものや、庭に咲いている花を持って行ったり。イベントのテーマに合わせて選抜して、一緒に出勤する仲間のような感覚ですね」 ウェディングやベビーシャワーなど、いろいろな種類のキャンプイベントをするなかで、三沢さんが出産を機に始めたのが、小さいお子さんがいるママに向けた「ママキャンプ」です。 「キッズキャンプのような、子どもを楽しませるキャンプはたくさんあるのですが、親が引率で行く場合も、子どもが遊んでいるのを暑いなか待っている場合が多いんですよね。私はお母さんが心から楽しんで笑顔でいると、子どももその空間を楽しいと思えると思うので、ママのためのリラックスキャンプというものを企画しています」 キャンプは生活になくてはならないもの、と語る三沢さん。有禮くんが生まれてから、さらに良さを実感しているのだそう。 「まず、子どもの五感が鋭くなりますね。キャンプ中、できるだけ空の色の話や、天気の移り変わり、『鳥の声が聞こえるね』などと話しながら過ごすようにしていますが、日頃もそういうことに目が止まるようになりました。 『お母さん、夕日がきれいだよ』って言うようになったり、感情が豊かに育っているなと実感します。それから、私が虫にめっぽう強くなりました。息子は苦手だったのですが、私が全然動じないので、だんだん平気になってきて。汚れなども気にならなくなってきました(笑)」 ■気軽に楽しむキャンプのすすめ キャンプに行ってみたいけど、二の足を踏んでしまう人にとって、どんな準備をしたらいいのかわからない、という悩みがあります。そこで三沢さんに、キャンプに行くときの服装や持ち物について伺いました。 「私はアウトドアのものや、キャンプっぽいものはあえて着ないようにしています。もちろん、焚き火にあたっても火の粉が気にならないような丈夫な素材や、短いスカートではなく、動きやすい服装というのが大前提です。 でも、それ以外は特に着なくてはいけないものはないし、普段の服とキャンプに着ていく服との境目をなくしたいと思っているので、家の中でもキャンプに行くときも、同じような服を着ています。自分が一番楽で、過ごしやすい服装や持ち物で始めてもらえたら、楽しく続けられると思います」 これからの夏に向けて、特に必要なものは、虫除け、日焼け止め、帽子、水分の4点。 「安全と体調管理さえしっかりしていたら、あとは何でもいいくらい。夜はぐんと涼しくなりますが、そうなると蚊もたくさん出てきます。私は虫除けキャンドルと蚊取り線香で対策をしています。天然素材で作られた、蚊が好まないアロマの香りのものを選ぶと過ごしやすいですね」 また、最初に揃えておきたい寝袋。『CAMMOC』で使用している、おすすめの寝袋を季節に合わせて教えていただきました。 「寝袋は、季節や用途に合わせ、さまざまなラインナップが出ているので、キャンプに行く時期や場所に合わせて選ぶといいですね。 夏の暑い時期のみに使用するなら、薄くて軽くいウォッシャブルの寝袋が使い勝手がいいです。『 CAPTAIN STAG (キャプテンスタッグ)』の封筒型の寝袋は、ジッパーを開ければ布団のようにも使え、寝袋で眠るのが初めての方でも使いやすいです。 冬の初めの頃まで使え、フワフワの素材が気持ち良く、ウォッシャブルな『 Coleman (コールマン)』の寝袋も、同じく封筒型で小さいお子さまと親子での使用もおすすめ。 国内生産で、こだわりの羽毛を使った『 NANGA (ナンガ)』の高品質の寝袋は、真冬でも暖かく、永久保証付きなので長く安心して使うことができます」 初めて、子どもと一緒にキャンプしたいという人にアドバイスは? 「とにかく無理しないこと。コテージ泊でもいいから、外でごはんを食べるなど、少しだけ野外を楽しめばいいんです。無理しないでできることをするのがいいと思います。 よく『おしゃれなキャンプができない』と言われるのですが、私を含め、飾りつけをしている人は、それが好きで、お昼寝時間を削ってでもやりたいからやっているだけなので、自分で楽しめることをすればいい。必要なものは一式レンタル出来るキャンプ場もあるので、『寝袋よりもランタンを持っている方が、テンションが上がる』というのであれば、ランタンから揃えてみては?」 ■環境への影響を考えたもの選び 日々、自然と触れ合う三沢さんは、次第に使うものを選ぶようになったのだそう。 「キャンプをするようになってから、体質や考え方が変わってきました。最初のうちは、自分の使っているものが環境にどう影響するか、すごく気になって、環境を壊さないようなものとか、体にいいものを意識しながら、口コミや評判を見ながら選んでいました。 そのうちに、体が自然と覚えてきて、何を使ったらいいか、体が何を喜ぶのか、すごく敏感になってきて、選べるようになってきたと思います。それが、ちょうど出産の時期とも重なって、子どもが生まれたときに、化学物質や添加物はできるだけ体に取り入れないようにしたいなと思うようになりました」 使い捨てのものをできるだけ使わないほか、洗剤も環境にいいものを選びたいという三沢さんに、“人と地球にやさしい”「ヤシノミシリーズ」を使っていただきました。 「食器用洗剤は、洗浄力が高いものだと、少しでも洗い残しがあって体の中に入るとしたら、どんなに怖いことなんだろうと思います。これまでは、すごい油汚れや香りの強いもの以外は、おばあちゃんが作ってくれたたわしと、お湯だけで洗っていたんです。 何でもピカピカに洗わなくても、合成洗剤が体に入るよりいいのではないかと思いますね。」 「『ヤシノミ洗剤』は、そんな私にぴったり。肌に刺激もなく、香りもないし、やさしく落ちるから、洗い物をしていても気持ちがいい。1回で洗いきれなかったら2回洗えばいいんですよね。これは使い続けたいです」 これまでは、香りが苦手で、柔軟剤は使っていなかったという三沢さん。 「キャンプに着ていけるものを日常使いしているので、ザブザブ洗えて清潔にできれば十分だと思っていますが、『ヤシノミ洗たく洗剤』と『ヤシノミ柔軟剤』は、無香料で自然由来。気分に合わせて、アロマなどで自分の好きな香りをプラスして楽しむこともできるので、うれしいですね。環境に負荷がないところまで配慮されているので、理想的だなと思います」 「今使っている洗剤から変えても、違和感なく続けられそう。布団を洗うときや、冬の衣類はふんわりしていると気持ちがいいので、柔軟剤を使いたいですね」 ■感謝や謝罪は言葉にして、きちんと伝える ニコニコとやさしい笑顔で、有禮くんに接する三沢さんにも、イライラすることがあるのだそう。 「仕事が忙しいと、そのことしか考えられなくなってしまって、イライラしてしまうんですよね。そんなときに、子どもにいろいろ言われたりすると、心にもないことを言ってしまって、反省することも多々あります。あっと気がついたときは、すぐに謝る。『あのときはごめんね』『今ごめんね』と、必ず言葉にして伝えるようにして、ぎゅっと抱きしめます」 「寝る前に『今日はこれが楽しかったね』など、1日のことを話すのですが、すぐに謝れなかったときは『このときはこうでごめんね』『ありがとうね』と言ってから寝るようにしています。一人の人間として、きちんと向き合いたいですね。子どもとの関係を通して、自分の弱いところ、ダメなところにも気づかされています。私の場合は、子どもの前だと素直に謝ることができるんです」 子どもにも一対一の関係で接し、きちんと謝ることができるのが、三沢さんのやさしさの秘訣。 「自然のなかで自然体で過ごす心地よさを知っていることが、子育てと子どもにいい影響を及ぼしてくれているんじゃないかなと思います。キャンプをしながら自然体でいること、そして私自身がリラックスすることで、自然と肩肘張らない子育てができるような気がします。 細かいことは気にならなくなるので、家でもあまり『それはダメ、あれはダメ』とならず、大らかになれますね。外と中の境目なく暮らすことを目指しているので、食器も落としてもいいものを使ったり、神経質にならないで大丈夫です」 「うちではスマホ動画は見せないようにしているので、その代わりに、別のことで楽しめることをいつも探すようにしています。お客様で、『動画を見せないで1日過ごせたことが一度もなかったのに、キャンプで動画を見せないで過ごせたことに感動した』って言ってくださった方がいて。キャンプを通して楽しい子供との過ごし方の発見や、やってみたら意外と出来るという自信に繋がり子育てを楽しめるきっかけになったら嬉しいと思います」 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年07月26日授乳中はもちろん、子どもを抱っこしたり、追いかけたり、何かと体力を使うママ。甘いものを食べることがストレス発散になっているという人も多いのでは? そんなとき、スナック菓子やカロリーの高いスイーツばかり食べていたら、今度は太ることが気になって、罪悪感を感じてしまうかもしれません。 そこでおすすめなのが、今話題の「 ギルトフリースイーツ 」。ギルト(guilt:罪悪感)がフリー(free:ない)、つまり低カロリー、低脂肪、糖質オフ、添加物ゼロなど、ヘルシーで罪悪感なく食べられる、体にやさしいスイーツのこと。マクロビやロースイーツほどストイックな食品制限はなく、さまざまな種類があるのもうれしいポイントです。 そんな、体にも良く、満足もできる、ギルトフリーなスイーツをご紹介します。 ■日本初のギルトフリースナック まずは、日本で初めてのギルトフリースナックをコンセプトにした専門店、「 snaq.me(スナックミー) 」。1回1,650円で、定期購入できるスイーツセットです。申し込み時にアンケートに答えると、自分の好みやこだわりを元に、6種類のスイーツをカスタマイズしてくれ、月に1回または2回、届けてくれるというもの。 ドライフルーツやビスコッティ、クッキー、ショコラなど、150アイテム、500種類以上と豊富なラインナップ。どれも丁寧に手作りされていて、食べ応えもあります。人工着色料や保存料、化学調味料などは不使用。カロリーは控えめながら、ビタミンやミネラル、食物繊維など、栄養価が高いのが魅力です。 コンセプトは、「おいしいけれど、シンプルな原材料だけでできているため、ナチュラル&ヘルシーで、体への負担が少ない」こと。家に届く日が、待ち遠しくなりそうです。 ■食物繊維たっぷりのクレンズスイーツ 予防医学を考える「アンファー」から登場したのが、身体に不要なものを排出し、必要な栄養をしっかり入れることを目指す、「 Dr.’s Natural recipe 」のクレンズフーズ。特に、「ナチュラルクレンズパンケーキ」は、1食分(100g)で、1日に必要な食物繊維(約18~20g/日本人の食事摂取基準より)が補える優れものです。 お腹の調子を整えるだけでなく、低GIのココナッツシュガーを採用し、さらに通常のパンケーキミックスよりも糖質を約35%カット。オーガニック食物繊維の働きにより、 不要なものを溜め込みにくい体質 にしてくれるのだそう。 スイーツで体質改善ができるなんて、新しい発想! ダイエットをしている人も、試してみる価値がありそうです。 ■アメリカのおやつの定番、ドライフルーツとナッツのトレイルミックス ココナッツオイルをはじめ、厳選したオーガニック食品やお菓子を製造、販売する「ブラウンシュガーファースト」のおすすめは、栄養価、抗酸化力の高いドライフルーツとナッツを組み合わせた「 トレイルミックス 」。 手軽に小腹を満たすことができ、ヘルシーで栄養価が高いのも魅力。有機JAS認証を取得した素材を使い、農薬も使っていないので、皮ごと、丸ごと食べられるのも安心です。 オーガニックのゴールデンベリーと生アーモンド、有機ココナッツオイルでフライした、大きなバナナチップとチョコレート、有機砂糖に漬け込んだ有機しょうがとゴジベリーなど、組み合わせも魅力です。 ■話題のスーパーフード、フリーカを使ったグラノーラ 最後は、キヌア、チアシードに続くスーパーフード、「 フリーカ 」を使った グラノーラ 。フリーカは青麦をローストし、乾燥させた古代穀物。玄米の4倍ある食物繊維、低GI、高たんぱくでダイエット食材として注目されています。 そんなフリーカと、東京・目黒にある、日本初のシリアル専門店「Good Morning Tokyo(グッド・モーニング・トーキョー)」とコラボレーションし、身体にいいだけではなく、おいしいグラノーラが誕生しました。 やや固めの歯ごたえと、口の中に広がる香ばしさが特徴。そのまま食べても、ヨーグルトやアイス、アーモンドミルクなどにかけるなど、手軽に食べられます。 子どもへの食に気を使っていても、自分のことは気にかけている余裕がない、そんなママの心を豊かにしてくれる、身体によく、ヘルシーなスイーツ。おいしさと食べ応えもあり、満足感を感じられます。素材に安心感もあるものばかりなので、お子さんと一緒におやつの時間を楽しんでみてはいかがでしょう。 ※価格はすべて税別です。 ・スナックミー ・Dr.’s Natural recipe ・ブラウンシュガーファースト ・edit JAPAN
2017年06月27日今回の「やさしいママのひみつ」は、神奈川・逗子を拠点に活動するフードクリエイターチーム「Amigo Kitchen」の一人、志津野倫子さん。9歳の女の子のママです。 志津野倫子さん 娘さん:むすびちゃん9歳 1979年、愛知県豊田市生まれ。カメラマンのご主人が経営者の一人として関わる、逗子の映画館カフェ「CINEMA AMIGO(シネマアミーゴ)」を拠点に活動する、ケータリンググループ「Amigo Kitchen(アミーゴキッチン)」主宰、スイーツ担当として活躍中。 志津野さんが、湘南での暮らしのなかで見つけた、笑顔で楽しむ子育て術について、お話を伺いました。 食と映画の活動は、家族で一緒に 早速、志津野さんの平日のスケジュールを見てみましょう。 6:45 : 起床 7:15 : 朝ごはん 8:00 : むすびちゃん小学校へ。撮影、ケータリング、レシピ開発など 15:00 : むすびちゃん帰宅 16:00 : むすびちゃんを習い事に送る。再び仕事 18:00 : お迎え、帰宅 19:00 : 夕食、お風呂など 21:00 : むすびちゃん就寝。片付け、作業仕事など 24:00 : 就寝 仕事は、ご主人のお店「CINEMA AMIGO」内のキッチンや、葉山のキッチンスタジオなど、内容によって仕込み場所を変えているという志津野さん。ウェディングケーキの砂糖細工など、細かな作業は自宅に持ち帰り、むすびちゃんが寝た後、朝まで作業することも多いのだそう。 もともと調理師免許を持ち、東京・渋谷のカフェで働いていた志津野さん。 「はじめは料理からスタートしたんです。あるとき、友人のウェディングパーティでケーキを作ったら、とても喜んでもらえて。大量生産ではなくオーダーメイドで、誰かのためにひとつのものを1週間かけて作って、それが大切な思い出になる、そして喜んでもらえるケーキって、楽しいなと思ったんです。そこから、一生懸命お菓子の勉強をしました」 その後、結婚してご主人の実家のある葉山に引っ越しし、ご主人が仲間と一緒に、カフェを併設した映画館「CINEMA AMIGO」を立ち上げます。 出産後、「CINEMA AMIGO」で出会った、キッチンチームの女性二人とともに、フードクリエイターチーム「Amigo Kitchen」を結成。志津野さんはお菓子、一人は地元の野菜にこだわったシンプルな料理、もう一人はデリを得意とし、3人で分業しながらケータリングなどの活動をしています。 また、ご主人が主宰する、移動式映画館「CINEMA CARAVAN(シネマキャラバン)」では、日本中を回って上映会をするなか、野外レストランで料理とデザートを作ることもあるのだとか。 「昨年は、スペイン・バスク地方での二度目の『CINEMA CARAVAN』の映画祭に、娘も一緒に同行しました。娘は行く先々で、同じ歳くらいの子を見つけて遊んだり、手伝ったり。家族の仕事で、振り回してしまっていますが、いつかこういう体験をよかったなと思ってくれる日が来ると嬉しいです」 湘南での子育て 海も山もある、自然豊かな環境。湘南での子育ては、まさに理想的に思えます。 「やっぱり食材は豊富ですね。野菜や果物はもちろん海産物も、すぐに新鮮なものが手に入る環境だし、誰が作って、どう育てたかわかるものに囲まれていることが当たり前。 作り手や農家さんと近いし、市場で買い物することが根付いているから、食材を揃えるのは楽です。東京とは全く違う生活だなと思います。車で一時間、東京と葉山の距離感もいいですね」 子育てのために、何よりも大切な食。湘南に、移住する人も多いというのも納得です。 「旦那さんがクリエイティブな職の人も多く、環境も似ていて、すごく仲が良くなりました。子どもがいるということもあると思いますが、そんな友人たちにはすごく助けられています。みんなに出会えたのは、「CINEMA AMIGO」の存在が大きいです」 今年8年目を迎えた逗子海岸映画祭は、志津野さんのご主人が主催。「CINEMA AMIGO」を始めた年、むすびちゃんが1歳のときにスタートし、初夏の大人気イベントとなっています。 「最初は、今よりもずっと小さなスクリーンを立てて手探りで始めたものが、どんどん規模が大きくなっていきました。映画上映のほか、子どもたちが楽しめるメリーゴーランドやスケボーのランプ、ボルダリングなどもあります。 私は裏方で、湘南の手仕事を集めたバザールエリアを任されています。そこでは、物販のほか、ワークショップを企画したり、海辺にテーブルを並べて、ディナーコースを提供したり、「Amigo Kitchen」のブースの運営をしています。今年はスペインのバスクからシェフを招いた、バルもありました。年々することも多くなり、関わる人も多くなるので大変ですが、とても楽しい仕事です。自分と次の世代も楽しめて、子どもたちが大きくなったとき、また面白いことを展開してくれたらいいなと思ってやっています」 「鎌倉、逗子、藤沢、茅ヶ崎って、実は文化が分かれているんです。それが映画祭を通して、少しずつ繋がってきているように感じています。 地元の人、東京からの移住組、ミュージシャン、農家さん、俳優さん、大工さん、ママ友、さらにバスク人とインドネシア人が一緒になって、映画祭を作っていることが、とても面白いと思うし、ありがたいです」 大人がやりたいことをやり、本気で楽しむ姿はきっと、子どもたちにも良い刺激になっているのでは? 「できるだけ子どもの生活を乱さないように気をつけて気をつけていますが、幼稚園に入るまでは、何をするのも一緒でした。 幼稚園に上がってからも、一緒にいろいろな仕事現場を体験していましたが、今は友だちと遊ぶことの方が楽しいようで、たまにしかついて来てくれないので寂しいです。娘のことが好きすぎて、片思いしている感じなんです」 そんな志津野さんにも、子育てでうまくいかず、悩んだこともあったのだそう。 「小さいときは、自分の思い通りにならないことにイライラすることもありました。初めての子育てで、全部やらなきゃと真面目になっていたんですね。 でも“娘も一人の人間だから、私の思い通りにいくわけがないじゃない”と実感して。徐々に手抜きを覚え、娘の気持ちや行動に興味が湧いてきて、どんどん楽しくなりました。今は、子どもの時間にも合わせられるよう、気持ちのゆとりを残して、仕事を受けていくように心がけています。 子どもはきっと、時が来れば、必要なものを自分で選んで習得していくと思います。無理矢理教えてやらせたところで、私も子どもの頃、やりたくないことはできなかったなと思い出しました(笑)いつ何をどう選んで進んでいくか、必要なときには手を差し伸べられるように、見守っていきたいです」 お腹いっぱい食べてほしいから、甘味料も選びたい 自らを「グラニュー糖ホリック」と話す志津野さん。砂糖は好きだけど、これでいいのかな? と感じていたのだそう。そんななか、ずっと気になっていたのが、天然素材の羅漢果エキスを使い、カロリーゼロでありながら砂糖と同じ甘さという 「ラカントS」 でした。 「お菓子づくりをしていると、1kg単位のバターや砂糖がすぐになくなるんです。特にジャムって、砂糖をたくさん入れるんですよね。しかもきれいな色に仕上がるようグラニュー糖を使うので、摂りすぎな気がしてしまいます」 「自分も子どももたくさん食べるから、砂糖の代わりに 自然の甘味料 を使えるのなら、 “たくさん食べてもいいのよ” と言えるところがいいなと思いました」 早速「ラカントS」を使っていただきました。使ってみた感想は? 「スコーンはさっくり焼き上がり、軽くて食べやすくなりました。ジャムには入れすぎると、再結晶化するかなと思い、りんごジュースで甘みをプラスし、寒天でとろみをつけました。少しくらいジャリジャリとした食感になっても、自分で食べる分には気にならず、美味しいです。いろいろ作ってみたいなと思います」 子育てや仕事をしながら、生活を楽しむ先輩たちがお手本 仕事と子育ての両立するために、お義母さんや両親、友だちなど、 周りの人 たちに救われていると話す志津野さん。 「ここ湘南には、母くらいの世代の素敵な人が、周りにたくさんいて、何かあったら駆け込みます(笑)。 気分をリフレッシュしたいとき、ランチに行ったり話したりすることで、救われています。親も含め、人生の先輩方が 生き生き しているので、見習って、子どもに残せるようにしたいですね」 「この辺りに住んでいる人たちって、楽しそうなんです。親世代も、おばあちゃん世代も食べるのが好き、遊ぶのが好きで楽しんでいるから、私も頑張ろうって思えます。おばあちゃんたちのカルチャーがあって、若者のカルチャーがあるから、それぞれ刺激になっていますね。話すことはもちろん、そんな姿を見ているだけで参考になるし、頼りになります」 「本当に人と自然に恵まれていますね。海と自然と気持ちの良い場所が好きな人が集まって繋がるから、付き合いが長く続きますね。この場所じゃなかったら、私の子育て、今の生活は成り立たなかったなと思います」 さらに、 海の家 の存在も大きいと話す志津野さん。 「夏休みには、娘はよく友人の働く海の家に遊びに行きます。お姉ちゃんたちにいろいろなことを教わり、年下の子と砂浜で遊ぶ。うらやましい環境です。 その間、私は仕事をすることが多いのですが、子どもたちが砂浜を走り回っているのを思い浮かべ、早く一緒に遊びたいなと思いながら、自分の時間に集中できるのは、とてもありがたいことだと思っています」 子育てや仕事を一緒に楽しめる、 仲間の存在 が、志津野さんがやさしいママでいられる秘訣。なかなか時間が取れない中で、むすびちゃんと過ごす時間が何より大切だといいます。 「徹夜でボロボロになることも多いですが、 子どもとデート することが、息抜きになっています。学校も絶対休みたくないというし、どんどん一緒に出かけてくれなくなったので、ときどき美術館や温泉に行ったり、二人で出かける時間が大切です。 娘はおかげさまで、のびのびと成長しています。安定した生活ではないですし、未来は明るいとは言い切れない世の中で、子どもに何を与えて残してあげられるか、そして家族、友人といかに楽しく生きていくかを目標にしていきたいです」 最後に「ラカントS」を使った、朝食にぴったりのイチゴジャムとスコーンのレシピを教えていただきました。 「前日のうちに粉類を混ぜ、朝起きてから水分を加えて、スコーンを焼いている間にジャムを煮ると、1時間以内にできあがります。スコーンが温かいうちに、できたてのジャムをたっぷりのせて食べてくださいね。クロテッドクリームやマスカルポーネがあると、さらに美味しいです」 ■志津野さんちの「イチゴジャム」と「スコーン」の作り方 <作りやすい分量> ●イチゴジャム ・いちご 500g ・ラカントS 150g ・りんごジュース 100g ・粉寒天 0.5g 1、いちごにラカントSをまぶして鍋に入れ、りんごジュースを加えて火にかける。 2、煮詰まってきたら粉寒天を入れ、ひと煮立ちして火を止める。 ●スコーン a ・薄力粉 180g ・全粒粉 20g ・ベイキングパウダー 10g ・無塩バター 60g ・ラカントS 10g ・塩 1g b ・牛乳 100ml ・卵 1個 1、aを軽く混ぜ、1cm角に切って冷凍したバターとラカントS、塩を入れ、粉チーズのような状態になるまで、カードで手早く切り混ぜる。 2、冷やした b を混ぜ合わせ、1 に少しずつ入れる。混ぜ合わせ、ひとまとめにしたら、冷えた手で軽くこねる。 3、打ち粉をした台に乗せ、約2cmの厚さに伸ばす。直径6~7cmの丸い型で抜き、上面に牛乳(分量外)を刷毛で塗り、あらかじめ190度に温めたオープンで、20〜25分焼く。 取材/文:赤木真弓 撮影:藤田二朗 [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年06月08日今回の「やさしいママのひみつ」は、ブランディングプロデューサー、クリエイティブディレクターとして、幅広く活躍する保手濱歌織さん。7歳の男の子、2歳の女の子、0歳の男の子、3人のママです。 保手濱歌織(ほてはま かおり)さん 息子さん:幸歌(こうた)くん7歳、織都(おと)くん0歳、娘さん:幸都(こと)ちゃん2歳 ファッション大手通販カタログの総合ディレクションを担当後、独立。デザイン制作会社、シェアオフィス兼撮影スタジオの「そよかぜ屋」を運営するかたわら、「mazecoze(マゼコゼ)研究所」の所長として活躍する。都心で、お子さん3人と夫の5人暮らし。 instagram: @hotatekouta 保手濱さんが試行錯誤の上にたどり着いた、笑顔で楽しむ 子育てのルール を教えていただきました。 ■具体的にお願いすることで、家事や子育てを分担 保手濱さんは今年1月に、次男の織都(おと)くんを出産したばかり。4月から保育園に通い始めたものの、今はまだ生活パターンが確立されていないそう。そんな、ある平日のスケジュールを見てみましょう。 7:00 : 起床 8:00 : 長男、小学校へ。夫が長女と次男を保育園へ見送り。洗濯、打ち合わせなど 15:00 : 長男帰宅。 18:30 : 長女と次男を保育園にお迎え 19:00 : お風呂、夕食 21:00 : 子どもたち就寝。一人の時間、日によって仕事 23:00 : 夫帰宅 0:00 : 就寝 朝の子どもたちの支度や保育園の見送りはご主人、お迎えから夜の子どもたちの世話は保手濱さんと、役割を分担しているそう。 「それぞれで役割分担したほうが効率が良いんです。だから平日の夜は基本的に、夫には遅くまで仕事や勉強をしてきてもらって、私が用事があるときだけ早く帰って来てもらっています。家事は 分ける 、 まとめる ことが大事です。 長男が小さいときはちょうど会社を立ち上げたばかりで、すごく忙しかったんです。それでも子育ても家事もすべて一人でやろうとしてしまって、生活はめちゃくちゃでした。 それから長女が生まれて、長男の小学校の入学準備の頃、すごく大変で “これは無理” となったときがあって、具体的に これとこれとこれをやってほしい と夫に伝えたんです。そうしたらすごく分かりやすかったようで、今は私が何も言わなくてもやってくれるようになりました。 役割を伝えると、主体性を持ってやってくれます。具体的に言わないで「手伝ってよ!」とだけ言っても、男の人は分かりづらいんですよね。 何も言わずに不満をためて、機嫌を悪くするのが一番よくなくて、ちゃんと伝えることが大切ですね」 ■仕事の選び方を変えて、子育てと両立 保手濱さんが、子育てをしながら仕事を続けるためにまずしたことは、 仕事をする環境 を整えることでした。 「基本的にはディレクションや企画、プランニングだけにして、作業が必要な仕事は、他の人にお願いするようにしました。作業仕事に追われると、夜中まで仕事をすることも多くなってしまいます。長女を妊娠したときに、会社は私がいなくても回るように体制を整えました。 仕事のやりとりは、ほとんどをメールからFacebookのメッセンジャーやLINEに切り替えました。メールはパソコンに向かわないとしづらいですが、メッセージのやりとりならスマホでもできるので、家事の合間にもチェックできます」 産休を取ることなく、驚くほど幅広い仕事をしている保手濱さん。お話を聞いていると、3人の、しかも0歳児の赤ちゃんもいるママとは、とても思えません。 「今は『mazecoze研究所』をメインに活動しています。お母さんたちが子育てしながら働き続けるために、どうすればいいか考えるために立ち上がったプロジェクトです。お母さんたちが働くことを応援するには、周りの人や環境を巻き込む、ダイバーシティ(多様性)が必要。 職種や肩書きなどの境界線を越えて一緒にやっていったり、プライベートと仕事の境界線をなくしてもいいんじゃないか、というのがテーマにあります。いろいろな人を多様に巻き込んでいくことが、子育てしながら働くことに繋がっていくと思うんです。 サイトでは、面白い働き方をしている人たちを取材しています。私自身、『ライターです』とか『制作会社です』と言い切っていない何でも屋。一本筋がありつつ、職人のようにひとつのことを深堀りせず、いろいろなことができるという働き方もいいんじゃないかと思っています」 「mazecoze研究所」のほか、会社を経営しつつ、ほかの企業や自治体の仕事をしたり、シェアオフィスと撮影スタジオの運営までしている保手濱さん。お子さんがいなくても十分忙しそうです。 「忙しそうに見えますよね(笑)。それぞれあまり多くの時間をとられないのでかなり余裕はあります。クライアントに合わせて作業仕事をしているときなどに、『ママ~』と来られると『ちょっとどこか行っててよ!』となってしまうけど、そうならないように仕事の選び方を変えたら、好きな仕事だけをできるようになりました」 ■アプリをうまく活用した、簡単な時短術 “時短研究家” と名乗り、自ら実践している保手濱さん。具体的には、どんなことをしているのでしょう。 「なるべくデジタル化して、すべてスマホのなかに入れるようにすることですね。それは家事もそうです。連絡はすべて『messenger』(メッセンジャー)を使い、パソコンにできるだけ向かわないで済むようにしています。書類もすべてスキャンをとって『Evernote』(エバーノート)に入れているので、事務所に行かなくてもスマホさえあれば仕事ができます」 保手濱さんのおすすめアプリ「Evernote」は、メモやデータを一箇所にまとめ、管理できるもの。 「 子どものプリント は、特に量がすごくてファイリングだと間に合わないし、しても見返さないですよね。これを使うと、日付や“保護者会”などのキーワードでも検索できるので便利です。 子どもたちのお知らせや作品と分け、家族共有のフォルダには資料やプリントのほか、連絡先なども全部入れておくと持ち歩かなくて済むし、ネット上で管理するのはいざというときにすごく役立ちます」 お子さんたちの作品も、写真に撮って潔く捨てるという保手濱さん。 「とっておくと、大変な量になってしまいます。自分のなかで ルール を決めるとすごく楽。決めないと毎回悩むことになります。私は思い出系のものに関しては、デジタル化できない思い出は全部捨てる、と決めています」 こうして、すべてデータで管理しているという保手濱さんに、ほかの おすすめアプリ を教えてもらいました。 ▼「zaim」 (ザイム) レシートの写真を撮るだけで、買ったものと金額、お店の名前まで読み取って、家計簿が簡単につけられるというもの。入力したレシートはすぐに処分。 「まず、支出の総額を把握するなどの簡単なことから始めて。そのうち、食費だけ知りたいから食費という項目を作ろうかな、と自分なりの使い方を見つけられるようになると思います」 ▼「Googleカレンダー」 スケジュールを家族と共有するのに便利。保手濱さんは、仕事のアカウントとプライベート用のアカウントを作り、共有する部分を決めています。 「ホワイトボードなどで管理している家もありますが、外にいると確認できないですよね。これはスマホからも見られるというのがポイント」子どものお知らせや行事、ご主人の夕食がいるかどうかなども一目瞭然です。 ▼「Dropbox」 (ドロップボックス) 写真データは、このアプリにすべて入れて、スマホに溜めこまないように。「スマホが故障したときや、災害で避難するときなどでも、大切な写真はすべてクラウドに入っているので安心です」 ▼「メルカリ」 不用品はすべて、フリマサイト「メルカリ」に出品。自分の洋服を中心に、子どものものや自転車まで、必要でなくなったものはなんでも売るようにしているそう。「すぐにサイズアウトする子どもの服も、次に使ってくれる人が見つかるのは嬉しいです」 ▼「まごチャンネル」 家のかたちをした専用の機械を実家に設置すると、アプリから写真や動画をアップするだけで、テレビに映すことができるサービス。 「インターネット回線やパソコンもなく、ガラケーを使っている義両親には、それまでは写真を一枚ずつメールで送っていました。これがあれば、機械にうとい義両親でも簡単にテレビに繋げて、写真や動画まで見られるのでとても便利です」 こんなにアプリを使いこなして管理できるのは、保手濱さんだからこそで、ほかの人には続かないのでは? と聞くと、こんなアドバイスが。 「まずは自分にできる簡単なことから、始めてみればいいんです。何事もそうですが、完璧を目指すとあまりにも道のりが遠すぎて、何もできなくなってしまうんですよね。 私は昔、全然料理ができなかったのですが、最初はおにぎりだけ作って職場に持っていきました。そのうち一品ずつおかずを増やすようになって、いつのまにか毎日お弁当を作れるようになっていた、という経験があります。 いきなり雑誌に載っているようなお弁当を目指すと、できないんですよね。少しずつから始めて、もっとやりたくなったらやればいいんだと思います。やらなくてはいけないと思うと辛くなるので」 ■ものを減らして、心にも余白を とにかくものを減らし、今必要なものしか持たないと話す保手濱さん。いるものといらないものははっきりしているといいます。 「物が増えると、訳が分からなくなってしまうんですよね。何かに使うかもとか、誰かにもらったからとか、高価だからなどは考えず、いらなかったら捨てる。今の自分の感覚を大事にしたいです。 そう思うようになったのは、20代の頃、バックパッカーをしていたのも大きいと思います。最小限のものでも生活ができると気付いてから、ものをあまり持たなくなりました。さらに子どもができて、仕事も忙しくなったとき、削っていくしかないと思いました。 それは経験を積んで、自分に 自信 が持てるようになったからこそ。何かあったときに自分で対処できないと思うと、こんなに捨てられないかもしれませんね」 今やお財布さえ持たなくなったというのには驚き! 「RAKUNI」という、カードホルダーが付いたスマホケースにクレジットカードだけ入れ、スマホさえあれば暮らせると話します。 「キャッシュカードやPASMO機能のついたクレジットカードなので、どうしても現金が必要ならおろすこともできます。このカバーは蓋がないスマートなデザインで、蓋を開ける手間も省きたい私にぴったり。ストラップがついているので、子どもを抱っこするときにも便利です。 余計なものは持たず、必要になったら買うという考えなんです」 普段使っているバッグとその中身を見せていただいて、さらにびっくり! 次男の織都くんと出かけるときも、たったこれだけの荷物なのだそう。 「手帳とペンは保護者会のときだけ。用事によってこのなかから荷物を選びますが、すべて持ち出すのはまれ。子どもと出かけても、何があるか予測できるようになったので、余裕ができました。 段取り が大切ですね」 ■無駄がなく、家族みんなで使えるものを選びたい そんな保手濱さんは、お子さんが生まれてからずっと、 ヤシノミ洗剤 と「サラヤ」の洗たく洗剤「arau」(アラウ)を使い続けているそう。 「食器用洗剤は、ヤシノミ洗剤を使い続けています。石けん系の洗剤って、ポンプのノズルの口が固まって、出にくくなりがちなのですが、これは固まらないところが、すごくいいんです」 「洗たくは、大人のものと子どものものを分けたくないから、基本的には全部一緒に洗っています。洗たく洗剤の種類も増やしたくないんです。そういう意味でも、子どもも安心して使える洗たく洗剤を使うと、分けて洗う必要がないのでいいですね。 『ヤシノミ洗たく洗剤』は、今回初めて使いましたが、少量でしっかり洗えるから、すごくいいです。年々香りの強いものは使えなくなってきたのですが、無香料のものはほかにはないので、とてもいいなと思いました。コンパクトで場所を取らないところも、気に入っています」 ■毎日の食事作りは効率的に 織都くんが生まれるまで、常備菜を作っていた保手濱さん。仕事に、3人の子育てに忙しい今も、毎日の手作りを心がけているそう。 「平日は米を炊き、味噌汁を作り、魚を焼くくらいの粗食にしています。パスタなどの麺類は、食べるタイミングが違うと何度も麺を茹でなくてはいけないのが面倒だから、私は和食しか作らないんです。今はまっているのは雑炊です」 「肉も野菜も全部入れられるから、これ一品だけ。テレビやネットの情報を見ていると、子どものためにいろいろと作らなくちゃいけない気がしてくるのですが、平日なんてこれで十分なんですよね。鍋ひとつで作れるので洗い物も楽だし栄養も満点。 野菜が苦手な子どもたちも、これなら美味しいって食べてくれます。江戸時代の調味料である煎り酒は塩分が少なくて体にもいいし、楽だから作っていたら結果的によかった、というのが一番続くと思います」 ■整理整頓することが、やさしさに繋がる 「最近思うのが、まわりに気持ちのいい物だけを置いたり、好きな人とだけ仕事をすると、さらにいいものを呼び込むことにつながるので、いい意味で取捨選択をしていきたいということ。 自分が気持ちのいいと思う人たちと一緒に、面白いことだけをやっていきたいと思いますね。私の場合は未来に大きな目標を置くと、それに向かって今を全然楽しめなくなってしまうので、そのときどきの状況、今をきちんと楽しみたいです。 昔は疲れていたし、終わっていないことがたくさんある土日だったので、子どもとの時間を楽しめなかったんですよね。仕事でいっぱいいっぱいになると、子どもに対してもイライラしてしまうので、そうならないように仕事を選ぶ。 仕事にきちんと余裕があって、家も片付いていると、子どもとお出かけしたり一緒に遊びたいなという気持ちになれるんです」 ものを少なくして片付ける手間を省き、スマホで情報を整理、そして仕事を選ぶことが、保手濱さんがママとして、いつもやさしくいられる秘訣だといいます。 「できるだけすっきりしていることが、私の心の健康と、子どもと一緒に今を楽しむことに繋がります。たとえば『Evernote』がなかったら、今も机の上にプリントが山のようにあって、ひたすら整理するので1日が終わり、永遠に片付いていないと思いますね。 そんな手間を減らして、時間を無駄にしたくないんです。整理整頓は達成感があって、自信にも繋がるし、いつもすっきりしていると気持ちがいいですよね。 いつの間にかプリントがたまってしまうこともありますが、そんなときは睡眠時間を削ってでも『全部片付ける』と決めてやると、良質な睡眠が取れます。睡眠って、時間の長さではないんです。一人目のときはそんな余裕すらありませんでしたが、3人目だからこそ、そう思えるようになったと思います」 <保手濱さん流“子育ての秘訣”まとめ> 1.夫に手伝ってほしいことは、具体的に伝える 2.スマホ一台で、どこでも仕事ができるようにする 3.子どもとの時間を大切にできる、仕事選びをする 3.すべての情報をデジタル化して、整理する 4.時間を短縮できる、便利なアプリを活用する 5.ものは最小限に 6.平日は粗食で十分 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年05月15日2002年に刊行された、絵本シリーズ『くまのがっこう』。11匹のお兄ちゃんを持つ、おてんばで泣き虫な、くまの女の子ジャッキーを主人公に、山のてっぺんにある「くまのがっこう」に暮らす、12匹のくまの子たちのあたたかな日常の世界が描かれています。 兄弟が助け合い、なにげない日常の中にある幸せを教えてくれるストーリーは、子どもはもちろん、絵本を読むお母さんたちの共感を呼び、累計発行部数220万部を超えるベストセラーになっています。 そんな『くまのがっこう』が誕生して、今年で15周年を迎えるのを記念し、松屋銀座で現在開催されている「くまのがっこう」展。展示開催前に取材した模様をリポートします。 『くまのがっこう』ができるまで 絵本シリーズ『くまのがっこう』は、あいはら ひろゆきさんが文、あだち なみさんが絵を手がけています。このシリーズの原点になった絵本『くまのがっこう』の構想には、4ヶ月かかったのだそう。 「あいはらさんと出会って、絵本を作ろうということになったとき、私が好きだったテディベアをヒントに、くまのラフスケッチたくさん描いたんです。そのスケッチを二人で見て、たくさんいるのがいいねということになって。そうしたら学校だねとコンセプトが決まっていきました」とあだちさん。 あいはらさんのインスピレーションの元になったのは、当時保育園に通っていた娘さん。「保育園で見た子どもたちがそこにいる」と、ストーリーを考えていったそう。 その当時の、貴重なアイデアメモやラフスケッチ約20点は、本展の見どころのひとつ。くまたちのそれぞれの名前や姿、表情などはどのようにして生まれたのかがわかります。 原画を通して見る、『くまのがっこう』の世界観 次のコーナーでは、各作品の原画やスケッチを紹介。シリーズ全15作品のなかから、選りすぐりの原画、約200点が一挙に展示されています。 あだちさんが絵を描くとき、最も気をつけていることは色使いだといいます。 「それから、絵本は子どものためのもの、こういうものだと決めつけて考えないようにすることですね。昔はあいはらさんの作ったストーリーに沿って描いていましたが、今はそこに自分の世界観をちゃんと入れて、一枚の絵として仕上がるように描こうと心がけています。2012年に刊行した『ジャッキーのゆめ』あたりからは特に、1ページずつ、自分の部屋に額に入れて飾りたくなるような絵にしようと、意識しているんです」 原画は、スケッチから輪郭線をトレースし、水彩絵の具で着彩しているというあだちさん。見ていると、一枚一枚に思いをこめて、丁寧に描かれていることが伝わってきます。 また今年発売されたばかりの、最新作『ジャッキーのしあわせ』の原画も。子うしのミルクちゃんという、新しい命の誕生のストーリーは、15周年のメモリアルな1冊のテーマにぴったりです。 絵本の作り方について、あだちさんはこう語ります。 「ほかの絵本とは違って、あいはらさんのお話が来たら、私がちびラフ(縮小サイズのラフ)をたくさん描きます。それをあいはらさんに見せて、出版社さんに見せる前に二人で何度もやり取りをして、一度固めます。 そこから出版社さんに見せて、アドバイスをもらい、さらにアイデアを練る、という進め方をしています。テーマはあいはらさんが決めるので、私はちゃんと「くまのがっこう」の世界を作り上げて、見てほしいなという気持ちでいますね。あいはらさんと私は役割が違うので、そこが上手く重なって、膨らんでいっていると思います。 まだたったの15年ですが、確実にこの時間の積み重ねは、ちゃんと私の味方になってくれています。これからも続けていく過程にいますが、物語もきちんとあるキャラクターとして、もしかしたらミッフィーやスヌーピーみたいな存在になる可能性を持っているんじゃないかな、そうなったらいいなと思っていますね」 展示の最後にある黒板に、ライブペインティングをしてくださったあだちさん。会期中に絵がどんどん増えていくそうなので、ぜひお楽しみに。 400アイテムを越える圧巻のグッズコーナー グッズコーナーに並ぶ、 400アイテム を越える、オリジナルグッズやコラボレーショングッズは圧巻。ぬいぐるみやお菓子などのオリジナルグッズのほか、おすすめは、「コズフィッシュ」のデザイナー・祖父江慎さんが手がけたグッズコーナーです。 「白と黒をテーマにした、普段は見られない、 原画展ならではのジャッキー になっています。私の好きな色を使ったアイテムや、印刷会社さんの技術によって、限りなく原画に近い形で再現したポストカードなど、こだわりのアイテムばかり。印刷好きにはたまらないと思います」とあだちさん。 「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」展も同時開催 会場では同時開催として、「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」展も開催しています。 絵本「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親である、オランダの絵本作家ディック・ブルーナさん。 グラフィックデザイナーとして、ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」など、2000冊にも上るペーパーバッグのデザインを手がけました。本展では、そんなデザイナーとしての作品を中心に、絵本の原画約30点、ポスターの複製など、ブルーナさんが約60年の創作活動で作り上げた約500点の作品が紹介されています。 ブルーナさんの絵本やデザインに共通する特徴は「シンプル」。デザインするときに心がけていたのは、「短時間で見る人の心をとらえること」だったといい、余分なものをそぎ落としたなかに、ユーモラスな線や効果的な色使い、大胆な省略、リズミカルな反復といった、独自のユーモアが織り込まれています。 また今回の見どころのひとつが、初公開となる最新作『クマくんが死んだ』。 ブラック・ベアの絵を使い、読書が好きだったくまの死をテーマにしたこの絵本は、2011年に制作されましたが、死後に出版されるのがふさわしいと、出版が見送られたもの。 今年2月16日、ブルーナさんが89歳で逝去したのを機に、関係者に向けて刊行されました。残念ながら市販される予定はないそうなので、必見です。 ブルーナさんは、1953年に絵本『りんごぼうや』を作って以来、120冊以上の絵本を制作しました。赤、青、緑、黄、グレー、茶の6色しか使わず、感情を限られた色に置き換えて表現。シンプルながら、動き出しそうな絵など、展示を通して改めてデザイン性の高さを感じさせられます。 もちろん、こちらもグッズ満載。ポーチやマグカップ、Tシャツなど、 会場でしか買えない オリジナルグッズ含む 150点以上 がそろいます。 ゴールデンウィーク、大人も子どもも一緒に楽しめる、二つの展示に出かけてみてはいかがでしょうか? 「誕生15周年記念 くまのがっこう展」 入場料:一般 1,000円(700円)、高校生 700円(500円)、中学生 500円(400円)、小学生 300円 公式サイト 「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」 入場料:一般800円、高校生600円、小中学生400円 公式サイト 会期:2017年4月19日(水)~5月8日(月) ※会期中無休。 会場:松屋銀座8階イベントスクエア 東京都中央区銀座3-6-1 時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで。最終日は17:00閉場) 【問い合わせ先】 松屋銀座 TEL:03-3567-1211(大代表) ※今回は、内覧会で特別に撮影許可をいただいております。
2017年04月22日今回の「やさしいママのひみつ」は、モデルで、キッズブランド 「kitutuki(キツツキ)」 のディレクター、ケータリング 「マフィオ」 など、幅広く活躍する asaco さん。9歳の女の子、7歳の男の子、3歳の女の子の、3人のママです。 asaco(アサコ)さん 娘さん:里稔(りねん)ちゃん9歳、翠(すい)ちゃん3歳 、息子さん:理財(りざい)くん7歳 モデルとして、雑誌や書籍、CMなどで活躍する。2013年より、キッズブランド「kitutuki」をスタート。オリジナルテキスタイルを用いて、子どもたちの生活がより楽しくなる洋服や小物を提案するほか、キッズ向けのワークショップも開催している。また2015年より、主人とフードユニット「マフィオ」も始動。雑誌や広告のフードスタイリングをはじめ、ケータリング業を手がける。 instagram: @hiratoko_asaco 、 @hiratoko.mafio asacoさんが子育てを通して、悩みながらたどり着いた、家族が仲良く、笑顔でいられる秘訣を教えていただきました。 ■チームのように、いつも一緒の家族 早速、asacoさんの1日のスケジュールを見てみましょう。 7:00 : 起床。朝食 7:50 : 長女、長男が小学校へ 9:00 : 次女保育園へ。「マフィオ」の仕事があるときは仕込み 12:00 : マフィオ配達、モデルの仕事、kitutuki作業、打ち合わせなど 15:00 : 長女、長男帰宅。(できるだけ夫婦どちらかが在宅) 18:00 : 次女のお迎え 19:00 : 夕食 20:00 : 映画鑑賞 21:30 : 子どもたち就寝、夫婦の時間 0:00 : 就寝 ナレーターやフリーランスで音楽関係の仕事をするご主人は、ケータリング業でも活躍。asacoさんはモデルや「kitutuki」の仕事をしながら、フードユニットとして、ご主人をサポートしています。料理の下ごしらえや盛り付け、雑誌でのフードスタイリングなどを担当しているそう。 「お互いに事務所に所属していますが、自分でスケジュールを組めるので、家族でいる時間を最優先しています。小学生の2人が15時に帰ってくるので、 夫婦どちらかがなるべく家にいるようにする 、というのがルール。とはいえ、子どもたちが帰ってきても、それぞれが家でできることをしているので、次女が帰ってくるまでは仕事と家族の半々。 夕食を食べてから寝るまでは家族の時間ですが、それまでは側にいて、 顔が見える ということが大切だと思っています」 長女の里稔ちゃんが産まれてから、会社に勤めていたというご主人。現在のような、夫婦で子育てをするスタイルになったのは、自然な流れだったのだそう。 「会社勤めで安心していたのですが、合わなかったみたいで、長男の理財が生まれてすぐの頃に急に辞めると言われたんです。不安が大きかったですね。今になってやっと、あのときに会社を辞めたから今の働き方になり、家族で過ごす時間を大切にすることに繋がっているんだなと思えます。 今は、朝食も夕食も一緒に作って食べる。東京は特に、夫婦ともに忙しく働いている人がほとんどだから、そういうことができるのは珍しいのかなと思います」 ■飲みに行けないなら、友人を自宅に招く ご主人のことを“お母さん”のようだと話すasacoさん。誰よりもご主人が、 家族との時間 を大切に考えているのだそう。夫婦で一緒に子育てに取り組んできたからこそ、仕事と両立ができ、3人目のお子さんまで考えられたといいます。 「子育てをしていると イライラ することもありますが、夫婦で見ているから、どちらかが 緩衝材 になっている、というのはありますね。私は感情のままに怒ってしまいがちですが、夫の冷静な言葉にハッとしたり、バランスを保つことができている気がします。 夫が会社勤めをしている頃は、付き合いで飲みに行くこともあって、お酒が大好きな私は、彼だけが飲みに行くことが ストレス になっていました。 でも今は、私も子どももみんなが楽しめるように、友だちを家に呼んでみんなでごはんを食べています。そういう機会がたくさんあるから、子どもたちも『今日も誰か来る?』って楽しみにしている。夫はもてなすのが好きだから、そんなときはごはんもほぼ全部作ってくれるんです」 モデルの仕事では、お子さんたちと一緒に撮影することも多く、いつも家族一緒。でもときには、一人になりたいときもあるのだとか。 「子どもが小さいときはできなかったけれど、次女が3歳すぎて、ようやく夜、友だちとごはんに行けるようになって、すごく嬉しかったです。そういう時間はお互いに作るようにしていますね。この9年間、ずっと 母 だったけれど、ようやく 女性 として、 違うスイッチ を入れていきたいなという気持ちになりました」 ■限られた時間だからこそ、親ができること 弟と妹の面倒を見てくれる、しっかり者の長女・里稔ちゃん、好きなこと(今は相撲に夢中!)に没頭する長男・理財くん、そして家族のアイドルでみんなを笑わせてくれる、次女の翠ちゃん。3人でずっと楽しそうに遊んだり、とても仲良しな兄弟です。 「子どもたちは家族が大好き。でも、もうちょっと上の年齢になったら、親や家族より友だちが一番になるから、一緒に出かける機会も減ると思います。 子どもが 3人 もいると、外出するのは結構大変で、ようやく目的地に着いたと思ったらクタクタになりますが、 限られた時間 だと思うと、そんなイライラも収まります。 いま私たちにできることは、いろいろなものを見せてあげたり、 経験 させてあげることかなと思っているんです」 そんなasacoさんが、最近家族で楽しんでいるのが、 映画鑑賞 。スクリーンを下ろして、プロジェクターで映像を投影し、寝る前のひとときを楽しんでいるのだそう。 「テレビを持っていない代わりに、映画を子どもたちに観せたいと思ってはじめました。ディズニー系の映画から、『ローマの休日』のようなクラシックな映画まで。下の2人は寝てしまったりもしますが、長女は結構観ていますね。 まだ理解が難しい字幕も、ストーリーを想像してほしいなと思って観せています。丸一本観るのではなく、 続きは明日ね って。子どもたちも楽しみにしていますね」 ■大人がガチッと決めず、子どもの感覚に任せる もうひとつ、asacoさんが 「家族みんなが楽しめる」 と発見したのが、 散歩 でした。 「長女一人のときは、遊園地などいろいろな場所へ連れて行ったのですが、あまり楽しんでいなかったりして、『こんなに頑張って連れてきたのに』と思うこともありました。 もともと、私も夫もあてもなく 街歩き をするのが好きで、それに子どもたちを付き合わせるようになったら、みんな楽しくなったんです」 「歩いた先にあった公園で遊んだり、用事のついでに街を散策したり。その日の目的地を決めるより、何気ない散歩が休日の過ごし方で一番多いですね。 きっと喜ぶだろうと連れて行った場所が、子どもにはあまり響かなかったりもするけど、ただ街を歩いていると、『こんなところに寄りたいの?』と、新しい発見があります。なんでもない段差でずっと遊んでいるのを見ると、こんなに シンプル なことでいいんだと思って。 子どもはどんな場所でも遊べるから、子どもが反応したところに寄り添ってあげる。大人がガチッと決めないで、 子どもの感覚 に任せて過ごしています。兄弟3人で一緒にいるだけで楽しそうだから、そんなに 無理 をしなくてもいいんですよね」 ■誰かが「無理」をしている空気感はない 「うちは子どもに 合わせない 」と話すasacoさん。インテリアも子どもっぽくなりすぎないようにしているのだそう。 「もともとシンプルなインテリアが好きなので、さりげなく子どもらしさを取り入れるのが好きですね。子どものものは『これはここに片付ける』ときっちり決めると片付かないので、決まりを決めず、『子ども部屋に置いてあればいい』くらいの ゆるさ にしています。」 「決めてしまうと、できなかったときにイライラしてしまうんですよね。時間があるときにきちんと片付けますが、基本はざっくり。悩んだ末に、もういいやと諦めました(笑)。子どもたちは勝手に、自分たちで気に入った絵を壁にマスキングテープでどんどん貼っていくのですが、それも面白いです」 リビングのすぐ隣が、2人の仕事場になっているご自宅。そこに扉や仕切りはなく、子どもたちが遊びながら、 両親の仕事する姿 を見ることができます。 「パソコンや機材も、リビングの延長上にあります。ここは誰のスペースというものはなくて、オープンですね。使い方さえ正しければ、子どもが触ってもいいということにしています。隠すと余計に気になってしまうものだし、どんな作業をしているのか見せることで、仕事への理解も深まるのかなと思います」 「うちはすべてにおいて 境界線がない というか、生活の延長線上に仕事もある。誰かが 無理 をしている空気感は、わが家にはないかな。自然と、家族一緒にいることを楽しんでいます」 ■環境にやさしいのが決め手 食へのこだわりは、ご主人の方が強いと話すasacoさん。出汁は毎日きちんと取る、買い物をするときは成分をチェックする、 添加物 はできる限り取らないよう、作れるものは一から作る、など、すべてご主人のこだわりから影響を受けていると話します。 そんなasacoさん一家が、洗濯洗剤から歯磨き粉まで、愛用しているのが、環境にも配慮した商品づくりをする「サラヤ」の商品。今回は 「ヤシノミ・シリーズ」 の洗剤や柔軟剤も試してもらいました。 「夫は、子どもが生まれる前から 環境問題 にも関心が高く、ここ最近サラヤの商品を愛用しています。今回『ヤシノミ・シリーズ』を使ってみて、香りがないのがいいなと思いました。 子ども3人だと洗濯が本当に大変で、毎日洗濯しているのですが、使う頻度が高いからこそ、洗剤にはこだわりたいですよね。地球にやさしく、結果的に汚れが落ちるというのが自然でいいなと思います。私は、洋服は着ていくうちに味が出ていけばいいなと思っているので、ただただ真っ白になることに固執していません。それよりも、しっかりと汚れが落ちて、 地球にやさしい 方を選びたいです」 また食器用洗剤も、ケータリング業をしているので気になるというasacoさん。 「使いやすいし、信頼感のあるサラヤの商品だから、安心して使えるのがいいですね。直接手に触れて洗うものだから、 肌にやさしい 方が絶対にいいと思います。使っていても変な負担を感じませんでした」 ■家族や夫婦、兄弟でけんかをするのは当たり前 ご主人の全面サポートを受けながら、3人の子育てと仕事を両立するasacoさん。一番大切なのは、夫婦で生活や子育ての 方向性を共有 することだといいます。 「なにかひとつ決めるにしても価値観が同じだと、ぶつかり合いがなくて楽ですね。どんな些細なことでも話し合って、けんかも、子どもの前でも隠さないでします。家族が喧嘩することは普通だし、『あ、仲直りしたんだ』とか『この二人、すごく機嫌が悪い』とか、子どもたちが感じて気を使ってくれることもあるくらい(笑)」 「長女のときは周りにママ友もいなくて、 子育ての正解 がわからなかったから、育児書やネットの記事を読んで不安になったり、精神的に辛い時期もありました。3歳までは保育園に入れず、絶対に私が一人で見るとか、こうやって育児をしなきゃと思い込んで、辛くなっていたんですね。 そんなときに相談した先輩ママに、「子どもは少しくらい放っておいても、強く育つから大丈夫』と言われて、神経質になりすぎていたかなと目が覚めました。 子どもと向き合う時間が長いほど、いい母だと思い込んでいましたが、愛情の物差しはそこじゃない。 自分に正直になろう と決めて仕事も再開し、保育園に預けることにしたらほっとしました。考えすぎないのがいいですね」 最後に、3人のお子さんのこれからについて伺うと、「先のことは考えすぎない」とasacoさん。 「私も夫も、10年後はこうしていたいとか、将来のために今これをしようというのがあまりなくて、その日その日を楽しんで、 その先に10年後 があればいいよねという考えなんです。」 「長女が4年生になり、ついに『お受験』という言葉を耳にすることも増えました。幼少期を田舎で過ごした私は、東京の小学生事情に正直ひるんでいますが、わが家ではまずいま、子どもたちが好きなこと、興味あることを知って、そこを存分に伸ばしてあげたいねと話しています。 選択肢を広げるために、いろいろな経験をさせてあげて、その先に、本当に向き合っていきたいことを見つけてくれたらいいなと思っています。 勉強ももちろんですが、 家族 で 一緒 にごはんを食べたり、他愛のない話をしたり、そんな何気ない時間がより大切だと感じてくれたら嬉しいですね <asacoさん流 “子育ての秘訣” まとめ> 1.子どもが帰ってきたとき、夫婦どちらかが家にいる。 2.食事は家族揃って食べる。 3.外食よりも家でごはん会。 4.一人の時間も設ける。 5.予定や決まりを決めすぎない。 6.無理をしない。 7.仕事と家庭に、境界線を作らない。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年04月18日今回の「やさしいママのひみつ」は、ご自宅で、 料理教室「おいしい週末」 を主宰する料理研究家、 近藤幸子さん 。9歳と3歳の2人姉妹のママです。 近藤幸子さん 娘さん:長女(9歳)、次女(3歳) 料理研究家、管理栄養士。宮城県・仙台で料理学校、料理研究家のアシスタントを経て独立。楽しみながら作る料理教室「おいしい週末」を主宰。簡単でシンプル、気の利いた料理作りに定評がある。著書に『重ねて煮るからおいしいレシピ』(主婦と生活社)、『おいしい週末、だれか来る日のごちそう献立』(地球丸)ほか。 近藤さんが2人の子育てを通してたどり着いた、 仕事と家庭を両立 し、いつも 笑顔 でいるための 秘訣 について、お話を伺いました。 人気料理教室「おいしい週末」と子育ての両立 まずは近藤さんの平均的な1日のスケジュールを見てみましょう。 6:30 : 起床、メールや家事を済ませる 7:00 : 長女起床。朝食 7:40 : 長女小学校へ。洗濯など 8:00 : 次女、夫が起床。朝食 9:00 : 次女保育園へ。家事、掃除を終わらせる 10:00 : レッスン、撮影など 16:00 : 長女帰宅、習い事など 18:00 : 次女のお迎え 19:00 : 夕食、お風呂 22:00 : 就寝 (忙しいときは深夜1時まで仕事、もしくは朝4時に起きて仕事) 映像クリエイターのご主人は、平日夜はほとんど不在。小学生の娘さんは16時に帰宅するため、そこからは子どもモードになるそう。 「自宅で仕事をしているので、合間を見て家事をすることが可能です。仕事で試作したものや撮影の残りものが、夕食になることも多いんですよ」と近藤さん。 子どもの頃から、お菓子を作ったり、料理をするのが好きだったという近藤さん。大学に在学中から、地元では有名な料理家のアシスタントについたのだといいます。 「東京とは違って料理家さんが少ないので、新聞やテレビなど、幅広い現場を経験できて、楽しかったです。当時は、料理教室は学ぶ場所という印象が強かったので、同世代の人たちを集めて、みんなで作ってワイワイ食べるような楽しいことをしたいなと思いました。それで月に一度、フードイベントのようなことをしていたんです」 それが、結婚を機に上京後、現在も続けている 料理教室「おいしい週末」 のきっかけとなったのだそう。 教室に来てくれた生徒さんからの口コミで、取材や撮影の話が来るようになった近藤さんは、料理家としても活躍。料理教室はなかなか予約が取れないほどの人気です。 ■「母親が教えてあげられること」がすべてではない 出産前は月に15回開催していたという教室は、子育て中のいま、月3,4回できればいい方だと話します。 「仕事を頑張っていたので、出産後も戻りたいという気持ちがあったのですが、バランスがうまくつかめなくて、 頑張りすぎて身体を壊す こともありました」 ご主人は忙しく、またそれぞれの実家も遠いうえ介護などで忙しいため、頼ることができなかったという近藤さん。上の娘さんが3歳くらいまでは、精神的にも身体的にもボロボロで、辛かった時期があったのだとか。 「自宅仕事なので仕事と子育ての境目が難しく、夫もほぼ家にいないので、子どもとしか触れ合う時間がなかったんです。でも6歳差で次女を授かって。2,3歳差だと荒波のまま次、みたいな大変さがあると思うのですが、6年あると反省して、どうしたらいいかじっくり考える時間があったことがよかったです」 考え抜いた結果、子育て家庭に 大学生がインターンシップ するという形の シッター 会社に、お願いすることに決めた近藤さん。約3年半、主に長女の世話を中心に頼んだことがいい影響となり、ようやく 仕事と子育てを両立 できるようになったと感じているそう。 「4ヶ月ごとに新しい大学生が2人ずつ来てくれるのですが、とてもいい関係が築けました。娘に大好きなお姉ちゃんがたくさんいるというのは、財産だと思っています。 娘を見てもらっている間に、考え事やきっちり家事をしたり、そういう時間が少しでもあると充実感がありました。もちろんお金はかかることですが、ある程度、 誰かに甘えたり託したり することは、子育てするお母さんには 必要 だと感じています。 また、4ヶ月間終了すると、大学生たちに私たちがどうやって仕事や子育てをしているか、2時間ほど話す日があるのですが、それを毎回しているうちに、夫婦で改めて子育てをどうしたいか、ちゃんと話せるようになったのもよかったです。 大学生のためにと思ってやっていたことが、 夫婦間のコミュニケーション にも繋がったんですね。 第三者の目 は大事だと思いました」 「母親が教えてあげられることがすべてじゃない」と話す近藤さん。個人店同士のつながりやお祭りがあり、近所の人が子どもたちをかわいがってくれる下町で暮らしていることも、プラスとなり、心の余裕ができるようになったのだそう。 ■心に栄養を与えると、夫婦間のイライラもなくなる さらに心に余裕を持てるように、近藤さんが意識的に作るようにしているのが、映画を観たり、音楽を聴く時間。 「長女のときは我慢しなきゃというか、自分の好きなことを思い出す余裕がなかったんです。もともと映画や音楽が大好きなのですが、そういうものをうまく取り入れないと、心の栄養が枯渇してしまいます」 「映画を1本観ようと思うと、なかなか観られないのですが、区切ってもいいんだと気付いて。寝る前に30分、1時間だけ観ています。区切ると、意外と余韻を楽しむこともできるんですよ。夫とは好きなものが似ているので、すすめあったり、子どもや家庭以外の話ができると、イライラすることもなくなりました」 ■リフォーム・家具選び・色使いで、すっきり見せる片付けを 上京してからずっと住んでいるというご自宅は、一昨年リフォーム。賃貸ながら10年以上住んだからこそ、理想を形にできたのだといいます。 「新しい家を思い通りに描くのではなく、すべてがわかったうえでのリフォームだったので、ストレスの種だった悩みをすべて解決できました」 家具職人のご友人に作ってもらったという、アイアンがアクセントになったキッチンの戸棚や食器棚、リビングにある棚は統一感があります。 「細々としたカトラリーや豆皿、パントリーを引き出し式の食器棚に集約することができたおかげで、日々のストレスが減りました。わたしは "片付け下手” なので、 いかに労力なく 片付けられるか、を考えました」 また、リビングとつながった子ども部屋も、見通しがよい分、 色使い には気をつけているそう。 「椅子やピアノ、電気スタンドなど、できる限り 赤色 を選ぶようにしています。色に 統一感 がないと、すごく散らかって見えてしまいます」 ■日々のストレスを減らす、合理的な道具選び 近藤さんは、自宅で教室を開催しているからこそ、使うものにはこだわりたいそう。自身のことを “合理主義” だと分析します。 「ただ “かわいい” だけで買うことはなく、ある程度ちゃんと使えるかどうかが、自分の 判断基準 になっています。ひとつで何役も使えるようなものが好きなので、鍋や皿も、仕事の割には持っていない方だと思います」 そんな近藤さんが愛用するのは、「クリステル」のステンレス鍋や「フィスラー」の圧力鍋、チタン製の中華鍋。 「大きくて重かったり、こまめな手入れが必要なものはストレスになってしまいます。私は、大は小を 兼ねない と思っていて、なるべくコンパクトに済ませたいから、まな板や包丁、ヘラも 小さいもの を使っています。だから、洗ったり片付けするのもラク。 作り置きをする目的でなければ、4人家族でも20cmの鍋で間に合っています」 「子どもが生まれてから購入した圧力鍋は18cmのもの。野菜を柔らかく煮るのも5分ほどでできるし、スープや蒸したり、毎日のように活躍しています。それから茹でものには中華鍋がおすすめで、ふきこぼれないし、口が広いから麺や青菜も入れやすくて便利です。チタン製は少し高いですが、絶対に錆びることがないし、軽くて熱伝導がよく、すぐ沸くから、 一生モノ だと思います 子どもと向き合おうと思うと、真剣に調理できる時間って 20分 くらいしかなくて、できることも限られてくる。10分、15分をなんとかして “5分” に短縮したいからこそ、ちょっとした 工夫 や 道具選び が重要で、それがきっと 日々を変えてくれる と思っています」 ■日々使うものこそ、納得のいくものを そんな近藤さんに体験していただいたのが、“肌と地球にやさしい” がコンセプトの 「ヤシノミシリーズ」 の洗剤。 「生徒さんも気にするし、教室に置くものはひとつひとつ、 納得いくもの にしたいなと思っています。 じつは長年サラヤさんのハンドソープや除菌スプレーを使用しているので、すでに信頼感もありました。植物性のものは油落ちが気になりますが、『ヤシノミ洗剤』は泡立ちも油落ちも思っていたよりもよくて、肌もカサカサになることが減りました。国産のもので手頃な価格なのもうれしいですね」 また、これまでは強い香りが苦手で、柔軟剤は使っていなかったという近藤さん。使ってみた感想は? 「いつも洗濯物は、洗面所に除湿機を置いて乾かしているので、臭いがきちんと取れるかどうかが気になって、いろいろな洗剤を試しているところでした。『ヤシノミ洗たく洗剤』でも洗ってみましたが臭いが気にならないので、しっかり洗えていると実感しています。 柔軟剤を使ってみたところ、シワのつき方が浅くなり、洗濯がラクになったようです。『ヤシノミ柔軟剤』は、柔軟剤にはめずらしく “無香料” なので、これなら使い続けられますね」 ■前向きに、力を抜く家事 子育てをしながら「ていねいな暮らし」は難しい、という近藤さん。ママたちは、もっと ていねいさ から 解放 されてもよいのでは? と話します。 「できないことを悲しむのではなく、かといって極端な時短や手抜き料理のようなもので済ませたくはなくて。だから、 前向きに工夫 することができたらいいと思うんです。 先日出した本、『重ねて煮るからおいしいレシピ』で紹介したような、鍋に入れてちょっと火にかけるだけでできる、 無理をせず、ちょっとおしゃれ に、おいしく仕上がる料理を目指しています」 「ていねいな暮らしにこだわりすぎず、時間は 子どもと穏やかに過ごすこと にかけて、どこかほかのところで力を抜いてもいいんじゃないかと思います。自分に向いているかどうかもあって、私は作り置きよりも、さっとできるものの方が向いているようです」 子育てで “できないこと” を前向きにとらえ、自分が “ストレスだと感じていることを減らす” ことが、近藤さんが やさしいママ でいられる秘訣。子育ては、 優先順位 をつけられるようになることも大切だと話します。 「子どもが生まれるとできなくなることも多いけど、すべてがそうではなくて、子どもがいるからこそできたり、頑張れることもある。慣れてくると、家事も仕事もこなせるところもあるから、こんなにできて私ってすごい! と、自分を褒めてあげることも大切だと思います。 一人目のときは、こんな風には全然思えなかったですね。よく2人目を考えている人から相談されるのですが、この 育児スキル を活かさない手はないとよく話しています。こんなに苦労して積み上げた育児スキルを、一人だけにとどめるのはもったいないと思います」 最後に、さっと作れて子どもと一緒に楽しめる、クッキーのレシピも教えていただきました。 ■近藤さんちの「オートミールクッキー」の作り方 <作りやすい分量> A ・オートミール 60g ・薄力粉 55g ・塩 小さじ 1/4 ・ベーキングパウダー 小さじ1/4 B ・ココナッツオイル 大さじ2 (菜種油や太白ごま油など好みのものでも) ・牛乳 大さじ2 (豆乳に代用可能) ・メープルシロップ 大さじ2 <作り方> 1、A を合わせ、よく混ぜる。 2、B をボウルに入れて混ぜ、1を加え粉っぽさがなくなるまでヘラで混ぜ合わせる。 3、天板にオーブンペーパーを敷いて生地を乗せ、濡れた手で 20cm×20cm厚さ3mm ぐらいになるように広げる。 4、180度のオーブンで10分ほど焼く。一度オーブンから取り出し、食べやすい大きさに包丁で切る。さらに10分ほど香ばしい色がつくまで焼く。 *ゴマやナッツを加えるのもオススメです。 <近藤さん流“子育ての秘訣”まとめ> 1. 子育ては、ある程度誰かに甘える。 2. 前向きに手を抜く 3. 片付けやすい空間作り 4. 子どものおもちゃは色を統一する 5. 時間を有効に使うための道具選び 6. 優先順位をつける 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年03月27日フリーランスエディターの赤木真弓です。昨年末、アメリカ・テキサス州にある オースティン という街に、1歳の息子を連れて、 初の子連れ海外旅行 に行ってきました。 オースティンはアメリカを中心にカナダやイギリスに展開する、オーガニック系のスーパーとして知る人ぞ知る、 「Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)」 の発祥の地なんです。 そんなオースティンを旅して感じた 食のオーガニック事情 をレポート。子連れ旅行にも嬉しい街の魅力についてもご紹介します。 ■「第2のポートランド」と呼ばれ、注目される理由とは 緑豊かでのんびりとした雰囲気ながら、ニューヨーク・ブルックリンのようなカルチャーも感じます。 テキサスと聞くと、カウボーイやビーフといった、豪快で、 “オーガニック” とすぐに結びつかないイメージを持っている人は少なくないと思います。私も行くことになるまで、その程度の情報しか持っていなかった人の一人です。 テキサス州は、アメリカ南部に位置し、メキシコと国境を接する州。日本からオースティンまではサンフランシスコやロスアンゼルスを経由して、約14時間のフライトです。 アップルやアマゾン、フェイスブックの支店のほか、多くのIT関連企業が集まっているほか、「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」や「ACL Music Festival」などの世界的に有名な音楽イベントも行われているので、音楽好きにはよく知られています。 音楽の街らしく、空港ではギターのモチーフや生演奏も行われていました。 気候も温暖で、私が訪れた11月でもコートいらずの暖かさ。夏は40度近くまで上がりますが、冬の間も半袖でいられる日が多く、3月中旬には初夏を思わせる気候になるそう。 私もハワイにいるときのように、暑すぎず寒すぎず、過ごしやすいと感じました。そんなことも手伝い、住みやすい街として人気があるようです。 今回この場所を旅先に選んだのは、ここに長く暮らす友人から、すごくいいところだと聞いていたから。友人によると「オースティンは州都でありながら、 リベラル で、すべてのカルチャーに対する寛容な姿勢が見られる街」とのこと。 近年、おしゃれな流行に敏感で、オーガニックや環境問題にも関心の高いヒップスターを中心に、アメリカ各地からの移住者も多く、 「第2のポートランド」 と呼ばれている注目の街なんです。 ■あの「ホールフーズマーケット」発祥の地 そんなオースティンは、食の街としても知られています。その理由のひとつが、先にも述べた通り、オーガニック系スーパー「ホールフーズマーケット」の発祥の地であること。その本店に行ってきました。 「ホールフーズマーケット」は、オーガニックや地元のオーガニック商品を積極的に扱うスーパー。広大な店内には、新鮮な野菜や果物、魚介類、パンなどの食品はもちろん、化粧品や洗剤など生活用品まで幅広く、豊富に扱っています。 オーガニックのコーヒー豆と地元の水を使った、オースティン発のコールドブリューコーヒー(水出しのアイスコーヒー)、「カメレオンコールドブリュー」。 特に嬉しいのは、野菜不足になりがちな旅行者にぴったりのデリコーナー。サラダやスープなどもあり、まだあまり食べられるものの選択肢が少ない、子どもの食事にも大助かりでした。 デリコーナーで買ったランチ。野菜やお米、肉もあり、子どもも大人も大満足。 ホームページによると、「 ホールフーズマーケット 」が1980年にオープンした当時は、アメリカ全土で6店舗に満たないほどしか、ナチュラル系のグローサリーストアがなかったそう。開店から4年後には、オースティン以外にもどんどん進出するほどの成功を収めた、いわばオーガニック系スーパーの先駆けです。 日本でオーガニックというと高価なため、日常的に買い続けるのは難しいというイメージがありますが、ジェネリックのオーガニック食品を積極的に作っているところが多く、低価格で品質のしっかりした商品が手に入りやすいのだとか。 品揃えの豊富さ、新鮮さ、そして信頼できる品質で成功した「ホールフーズマーケット」に続くべく、オーガニックや地元食材にこだわった、おしゃれなグローサリーストアやフードコープも多くあるのが、オースティンの魅力です。 ■オーガニック系のコンビニまで! 「Wheatsville Food Co-Op( ウィーツヴィルフードコープ )」も、オーガニック系グローサリーストアのひとつ。入り口や店内には、今週の商品の何パーセントがオーガニックで、地元のものかがわかりやすく書いてあります。 グローサリーストアの「in.gredients(イングリディエンツ)」では、食材がどこから来たものかまで、細かく表示され、安心感があります。 友人によると、「オースティンに住む人の多くは、オーガニックや地元のオーガニック料理にこだわっているので、需要と供給が成り立っているからこそ実現できる」そう。子どもが生まれてから、特に食には気をつけたいと考えている私にとっては、かなりうらやましい環境でした。 このほかにもオーガニック系のコンビニもあり、ヴィーガン(動物性食品を食べない主義の人)の食品しか扱わないところなど、さまざまな食に対応してくれる店がありました。アメリカは大味でジャンクと思っていると、イメージを覆されるはず。どこもおしゃれで、老若男女問わず賑わっているのが印象的でした。 オーガニック系の食品を多く扱うコンビニ「Quickie Pickie(クイッキーピッキー)」の店内。イートインコーナーはおしゃれなカフェ風。 ■オーガニック系ストアには、キッズコーナーも充実 少し話が逸れますが、スーパーの入り口に、子どもたちがフルーツを 無料 で持っていってもいいというコーナーが設けられているところがいくつかありました。 また別の店では、子どもが「お腹が空いた」と泣いていたとき、すぐにお店の人が売っているりんごをむいてプレゼントしてくれました。 「ホールフーズマーケット」のキッズコーナー。 「ウィーツヴィルフードコープ」ではフルーツのほか、ぬり絵も用意されています。 日本では周りの目が気になるような場面ですが、 子どもへの優しい対応 もとても居心地よく感じられました。 ■レストランやマーケットのオーガニック事情 オーガニックや地元食材にこだわっているのは、スーパーだけでなく、カフェやレストランも同様です。野菜はもちろん、ワインやコーヒー、紅茶などのドリンクまでオーガニックというお店も少なくありません。 テキサス州では一般的に、アメリカ南部とメキシコ料理が結びついた、タコスやブリトーなどの 「テクスメクス料理」 が多く食べられていますが、オーガニックや地元の食材を使用したり、ヴィーガン対応のものもあります。 滞在中は自炊もしていたため、あまり外食はしませんでしたが、友人に連れて行ってもらったカフェ「Hillside Farmacy( ヒルサイドファーマシー )」でも、野菜に地元のオーガニック野菜が使用されていました。 もともとは薬局というお店は、とてもおしゃれな内装。ジャンクに思えるハンバーガーも、オーガニック野菜を使っていると思うとペロリと食べられます。 またオースティンの象徴ともいえるフードトラックでも、コーヒーやスイーツ、バーベキューから、地元のオーガニック食材やヴィーガン食材にこだわるものまであります。 オースティン各地で見られる、おしゃれなフードトラック。気軽においしいものが食べられます。 「Arlo’s(アーロズ)」のフードトラックは、オースティンで3か所に出店。ヴィーガンに対応したタコスなどが食べられます。 またオースティンでは、毎週6箇所で ファーマーズマーケット が開催されています。そのひとつ、日曜日に開催されている「Texas Farmers’ Market at Mueller」にも訪れました。 ここで食べたのが、トウモロコシの粉を練って伸ばした皮に肉や野菜をのせ、バナナの皮で包んで蒸した、メキシコ料理の「Tamales( タマレス )」。優しい味わいで、子どもも夢中になって食べていました。 この店の看板にも、オーガニックが掲げてありました。 このように、いたるところでオーガニック商品を扱っているので、あえて選択をしなくても自然と手にできるのが印象的です。 食に対する考えが、 「安いことが一番」 より 「安全でおいしい、地元のものを食べるのが一番」 という風に変わっていけば、結果的にオーガニックの食材も低価格で手に入るようになるのではないかなと感じました。 暮らすように旅したオースティン。食事情だけでも、ここなら住んでみたいと思うほどの魅力に溢れていました。 協力:Naho Harvey
2017年02月22日今回の「やさしいママのひみつ」は、料理家、フードスタイリストとして活躍する、“totto(トット)さん”こと、 黄川田としえさん 。15歳の男の子、10歳の女の子のママです。 totto (黄川田としえ) さん 息子さん:15歳、娘さん:10歳 料理家・フードスタイリスト、「tottorante」主宰、食育インストラクター。メディアでのフードスタイリング、レシピ開発、出演などをはじめ、イベント企画・運営、料理講師など多岐にわたり活動中。家族のための1日限定レストラン「こどもレストラン」など、 子どもたちの心と体の成長をサポートし、家族で楽しめるワークショップを各地で開催中。著書に『食×職』(カナリア書房)、『tottoちゃんのかんたんdeco弁』(祥伝社)、『毎日のごはんと心地よい暮らし』(宝島社) HP: Instagram: @tottokikawada 黄川田さんが悩みながらもたどり着いた、子どもに優しくなれる子育て術とは? 食まわりの愛用品 についても教えていただきました。 ■“お母さんでいること”が一番の仕事 ピンクのテーブルクロスの上に並べられた、カラフルな野菜を中心とした料理。黄川田さんのコーディネートは、ひと目見て「おいししそう!」と思うような色彩の鮮やかさが特徴です。 「もともとカラフルなものが好き。ナチュラルな色や素材も好きですが、ちょっとクセがほしいなというときに、ピンクが入るとしっくりくるというか落ち着きます。ピンクを多用するのは自分らしさのひとつだと思います」 ヘアメイクからテレビ局のディレクターを経て、そして料理の世界へ入ったという黄川田さん。いまの仕事にはじめたきっかけは、旦那さんだったと話します。 「夫はプロのサッカー選手。健康管理のため、いろいろと作っているうちに料理を好きになったし、スポーツの世界があまりにも厳しく、頑張っているので、私も何かやりたいと思ったんです。 料理は子どもからご高齢の方まで、世代を問わず必要なもの。ヘアメイクとして入ったテレビ局での仕事で、料理コーナーを任せてもらえるようになり、料理家のアシスタントやフードスタイリストのようなことまで、いろいろなことをやらせてもらいました。そこで学んだことがすごく大きいです。 それから、2人目を妊娠中に食育を勉強し、子どもも巻き込んでできる仕事としてワークショップを思いつき、それがいまも続けている「こどもレストラン」の原型になっていますね」 自分のやりたいことをしながらも、お母さんであることを一番大事にしたいといいます。 「それは母の影響が大きくて、母がしてくれたことをしてあげたいなと思うんです。でも始めた頃は、娘はまだ小さかったから、私が先生として、子どもたちを見ることにやきもちを焼いてしまって。 最初の頃は自分の思うようにうまくいかないなと思うことの連続でした」 仕事と子育ての両立についての悩みは、お子さんたちの成長とともに解消されていったという黄川田さん。現在、娘さんは料理が大好きな女の子に成長し、家でも戦力になってくれるという頼もしい存在に。 「彼女なりにいろいろ思うことはあったと思います。特に教えたわけではなかったけれど、自然と料理の盛り付けもちゃんできるので、私のことを見てくれているんだろうと嬉しく思います」 ■totto料理に欠かせない、こだわりの食材 そんな黄川田さんが子育てするなかで、自然と手にするようになったのが環境にも体にも優しい食材。 月に1回注文しているというのが、古来種と呼ばれるその土地で代々受け継がれてきた野菜のみを販売する八百屋さん、 「warmer warmer(ウォーマーウォーマー)」 の 古来種野菜 です。 「おいしくて安全なのはもちろん、昔ながらの野菜のおいしさや形を子どもたちに感じてほしいと思います。『こどもレストラン』でも古来種野菜のことを伝えていきたいと思って、お話を聞かせてもらったのをきっかけに、イベントでもご一緒したりしています。内容はおまかせなので、毎回何が届くのか楽しみ。 丁寧に食べ方まで書いてあって、生産者をすごく大切にしているのがわかる。ただ買うのではなく、そういう方から買いたいなと思います。本当においしいし、難しい名前や珍しい色の野菜も多く、勉強になります」 また、ずっと愛用しているというのが子どもでも安心して食べられる、 「ゾネントア」のオーガニックカレーパウダー 。 「辛味成分のカイエンヌペッパーが入っていないので、子どもでも大丈夫。2歳くらいから使っています。カレールーとして使うのはもちろん、チャーハンに風味付けに使うのにおすすめです」 ■器も洗剤も、子どもにいいものを知ってもらいたい 料理を彩る器も、黄川田さんらしいセレクト。 「食器もごはんの時間を楽しむアイテムとして使ってほしい」という思いから選んだ 和食器 は、どこか洋風な佇まいです。 「洋食器も好きですが、やはり日本人だから、和食器の良さも小さいときから体感してくれるといいなと思っています。モダンなデザインが好きなので、和食だけではなく、洋食を入れても合いそうなものが多いですね。手前左のブルーのものはヨーロッパな雰囲気ですが、沖縄のやちむん。子どもたちの丼物に使ったり、右側にある益子の作家さんによる湯飲みは、湯飲みとしては大きいのでスープを入れたりします」 また、 木工製品 も欠かせないアイテムなのだそう。 「 わっぱ など、昔から代々作られている民芸品のような器が好きです。焼き菓子を入れたり、ピクニックに持って行ったり。高価なのでたくさんは買えないけれど、その分大切に使えるかなと思います。よく使う 『角田清兵衛商店』 さんのヒノキをくりぬいたお弁当箱は香りもよく、デザインも素敵です。子どもたちにも実際に使って、感じとってもらいたいと思っています」 日頃から使うもの、そのものの良さを子どもたちに伝えたいと考えている黄川田さん。食器洗いには 「ヤシノミ洗剤」 を愛用しているのだとか。 「仕事柄洗いものをすることが多いのですが、『ヤシノミ洗剤』は植物由来の成分で余計なものが入っていないから、全然手荒れしないので気に入っています。しっかりあらえる上に、洗った後の排水も地球にやさしいだけでなく、植物原料の調達にまで配慮していると知り、改めて使い続けたいなと思いました。」 ■子どもの心配に向き合ってあげられる、精神力を お子さんたちが大きくなった今も、悩みや心配事は尽きないという黄川田さん。 「1人目の育児が2人目に確実に役立つかといったらそうでもなく、2人とも全然違うから、比べずにそれぞれの特徴をよく見てあげることが大事かなと思います。理解できないことも多くて、昔は『なんでそうなの?』とよく怒っていました。 でも腹を立てるのは自分の基準に当てはめるからで、その子らしさを生かすもダメにするのも “お母さんの存在” は大きいんですよね。向かい合っていくうちに、何も驚かなくなりました。人に迷惑をかけないなど、ルールをしっかり持って、それ以外はその子の良さを見つけて、伸ばしてあげられたらいい。 これからは自立に向けての時期なので、どうやって大人になっていくのか、その子の良さを生かした仕事や暮らしをみつけられるように、サポートできたらと思います。心配しすぎず、信頼して、理解してあげる。そして心配がやってきたときに、向き合ってあげられるよう精神力がないと、と思います」 そのためには、気持ちに余裕を持ち、リラックスする時間が大切だといいます。 「やらなくてはいけないことがあっても、今日はしないと決めて外食をしたり、疲れて余裕のないときは家事の手を抜いて、子どもと一緒に寝てしまう。それだけで全然違いますね。娘と一緒に、バスミルクを入れたお風呂に入って疲れをとったり、花が好きなので、飾ったり買いに行くのも私のリラックス法。 花があるだけで癒しになるし、気持ちが良い。忙しくて買いに行けなくなったときは、花を買う余裕を作るようにしています」 「忙しいときは頑張って作り置きとかもしないし、限られた時間の中で何ができるかをいつも考えています。全部やろうと思うと自分が大変になってしまう。そうなると子どもに優しくできなくなってしまうから、自分の精神状態はすごく大事。 よく、子どもにどうやったらお手伝いをさせられるか聞かれますが、一番大事なのはお母さんのメンタルなので、余裕があるときにやらせてあげてくださいと言うんです。イライラしてやらせてあげられない、そんなときはそれで全然いいし、無理にさせることで自分が辛いと、それこそ子どもによくないですからね」 <後編> では引き続き、愛を持って選んだ愛用品と、子育て術について伺います。 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ [PR]サラヤ株式会社
2017年01月10日アウトドア料理研究家として、おしゃれで楽しい外ごはんを提案している、 高松美里さん。 <前編> に引き続き、愛をこめて選んだ愛用品や、大人も子ども楽しめるアウトドアを通した子育て術を伺います。 高松美里さん 娘さん:6歳、息子さん:4歳 アウトドア料理研究家、フードスタイリスト。ヘアサロントップスタイリストをへて、食の世界へ。アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌、広告のスタイリングなどを数多く手がける。子どもと一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなどを発信している、インスタグラム(@misatotakamatsu)も話題。HP: ■お気に入り! 海外のナチュラルアイテム 仕事でもプライベートでも、キャンプなどのアウトドアをすることが多いという高松さん。普段から料理系のアイテムに限らず、ナチュラルなものが好きなのだそう。 「歯磨き粉も洗剤と同様に、環境に流すことが気になります。海外のオーガニックのものは、パッケージもいいし、香りもいろいろなものがあったりするので、海外旅行に行ったときにスーパーでよく買います。海外ではオーガニックや環境にやさしいもののコーナーが充実しているので、お土産であげたり、もらうことも多いです」 「布ならリネンの質感が好み。キャンプ先でテーブルはあるのですが、汚れていたりプラスチックだったりすることが多いので、ナチュラルな素材の布を持っていきます。一枚敷くだけで、自分の好きな雰囲気にすることができますよ。特に『 フォグリネンワーク 』のリネンのテーブルクロスは、ほとんどの色柄を持っているくらい好き。 じゃぶじゃぶ洗って、ノーアイロンで使います。人が来たときもテーブルにクロスをしておけば、後片付けでテーブルを拭かなくてもいいし、汚れても洗えばいいので楽です。ベーシックなものなので買い足せるし、気負わず使えるところがいいですね」 ■体にも環境にもいいものが、もの選びの指針 お子さんたちの身につける肌着は、必ずコットンのものを選んでいるのだとか。 「機能素材の下着といい香りのする海外の柔軟剤を使っていたら、子どもたちが体をかくようになったんです。皮膚科に連れて行ったら、直接触れる肌着はコットンに変えて、柔軟剤も一度やめてみたらと勧められて。 すべてコットンのものに変えたら、症状がよくなってきたんです。柔軟剤はそれ以来使っていなかったのですが、今回『 ヤシノミ柔軟剤 』を使ってみて、無香料で肌触りが良いので、これからも使いたいなと思いました。子どもにも安心して使える、やさしい柔軟剤があるのはうれしいですね。存在を知らなかったら、今も柔軟剤は使っていなかったと思います」 「私は香りが好きですが、それはフレグランスなどで楽しめばいいこと。清潔で肌にも衣類にもやさしいことが一番です。昔からあるという信頼感もありますし、お手軽価格で無理なく継続ができそう。『ヤシノミ柔軟剤』の存在を知らなかったら、今でも柔軟剤は使っていなかったと思います」 「洗たく回数はまだまだ多いので、洗剤は肌や環境にはもちろん、繊維にやさしいものを選びたい。『 ヤシノミ洗たく用洗剤 』は、そんな条件を満たしてくれるし、昔からあるという信頼感もあります。お手軽価格なので、無理なく継続ができそうです」 「ヤシノミ洗剤」の売上の1%は、原料の生産地であるマレーシア・ボルネオ島の環境保全活動のため、寄付されています。そのことを知った高松さんは、このシリーズをこれからも使いたいと、改めて思ったそう。 「アウトドアを通して、やはり環境には興味を持つようになりました。家にいると、私一人が環境に気をつけたところで何か変わるのかなと思ってしまいますが、自然の中にいると、一人一人の毎日の小さな積み重ねが大事なんだと実感します。 寄付されたお金によって、アブラヤシ農園のために分断された森を繋いだり、動物を救出したりと、具体的に活動が報告されているので、自分でもできることがあるとわかるのは、やる気に繋がります。 私も子どもたちも動物が大好き。子どもたちには自然に触れ合うことで、環境が今どうなっているのか現状も知ってもらいたいなと思います」 ■都会も自然も、さまざまな場所での経験が人間力に 高松さんが子育てで一番心がけていることは、ためこまないこと。そのためには、普段のお出かけから週末のキャンプや旅行まで、親も必ず楽しむことが鉄則。子どもだけが楽しめる場所は選ばないことが、高松さんがいつも笑顔のママでいる秘訣です。 「週末のアウトドアだけでなく、平日も大人が見て楽しむお店と公園が一緒になっているような施設に出かけて、子どもと一緒に楽しんでいます。子どもも意外と、おしゃれなカフェや素敵なお店を見たいと言うんです(笑)。 美術館や科学館、都会の最先端のものも見せつつ、夏休みなどには海外で砂漠をドライブしたり、実家の田舎に行って野菜を収穫したり。普段生活している都会もすごく好きだけど、旅行などでできる限り、自然にも触れさせたいなと思っています。 将来好きなことをやってほしいから、今はいっぱい刺激して、しっかり土台を作ってあげたいです」 いろいろな場所に出かけるなかでも、キャンプは子どもたちの教育にも特別役立っているといいます。 「普段のキャンプのおかげで、子どもたちはどこでも寝られるし、何でもよく食べます。体も丈夫になってきた気がします。 アウトドアは余計なものがないので、焚き火を囲んで話したりしながら、家族でコミュニケーションが図れるのもいいところ。料理も炭火でじっくり焼くだけで、大したことをしなくても絶対においしくできるから、料理が楽しくておいしいということが、シンプルに伝わると思います。 自分が関わって料理を仕込んだり、並べると、子どもたちもよく食べるんですよね。料理も片付けも、次に何をするかに自然と目がいくし、みんなが関わっているから、一人の責任にはならない。 自然の中で料理をすること自体がエンターテインメントだから、老若男女をこえて楽しめます。そういうことができるのが、アウトドアの魅力ですね。 自然だけで何もないので、落ちているもので何かをしてみようと、自由な発想が生まれるのも利点。細かな教育ももちろん大事ですが、アイデアを持っていると人間性が豊かになると思うので、この経験が、人間としての基礎作りになっていくといいな、と思います」 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社
2016年12月06日やさしいママのヒミツ、第5回目はアウトドア料理研究家の 高松美里 さん。6歳の女の子、4歳の男の子、2人のママです。 高松美里さん 娘さん:6歳、息子さん:4歳 アウトドア料理研究家、フードスタイリスト。ヘアサロントップスタイリストをへて、食の世界へ。アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌、広告のスタイリングなどを数多く手がける。子どもと一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなどを発信している、インスタグラム(@misatotakamatsu)も話題。 HP: 高松さんの実践する、アウトドアを通した子育て術や、子どもたちにも環境にもやさしいアイテムとは? <前編>では、家でも外でも愛用しているという、調理アイテムをご紹介します。 ■長く使えて、おしゃれなアウトドアアイテムの魅力 もともと美容師の高松さんは、妊娠、出産を機に、好きだったインテリアや料理、アウトドアなどの趣味を生かして、アウトドア料理研究家やフードスタイリストとして活躍しています。高松さんが暮らすのは、都会のど真ん中にある、おしゃれなマンション。一見すると、“アウトドア”からイメージする暮らしと正反対のように見えます。 「サバイバルな感じではなく、あくまでもおしゃれに、気軽に、都会の人でも楽しめるアウトドアを提案したいと思っているので、私自身それを実践しています」 子どもの頃から、家族でスポーツやキャンプを楽しんできたという高松さん。仕事と子育てで忙しい今も、休日に外に出かけることが一番のリラックス法だといいます。 そんな高松さんが愛用する料理関係のアイテムは、やはりアウトドアグッズ。 「キャンプがきっかけで買いはじめましたが、アウトドアのアイテムはすごく使い勝手の良いものが多く、長く使えるし、防災にも役立ちます。 無駄な買い物にならない気がするし、おしゃれなものも多いのでどんどん増えていきました。今では、家のものとアウトドア用を分けず、両方で使っています」 ■家でも大活躍なアウトドアアイテム4選 そのひとつが 「LODGE」の鉄鍋 。おいしくできるので、家でも使うようになったのだとか。 「鉄鍋は熱伝導率が高く、保温性がいいんです。特にお肉は、表面はパリッと、中はジューシーに焼けるので、本当においしい。ホームパーティーでも、お肉と野菜を詰めておいて、友だちが来たらオーブンに入れるだけで、とても簡単にできるので重宝しています。お手入れは慣れれば楽しいもの。 外で使って放っておくと錆びるので、きれいに洗ったあと、オリーブオイルを塗るとピカピカに戻ります。内側は、普段は天然竹を使ったササラで洗うのみ。汚れがひどいときや外側には、洗剤を少量使って洗います」 ガラスのジャグやホーローの食器 も、高松さんには欠かせないアイテム。 「キャンプでは水場が遠かったりするので、このジャグに入れて使います。ホーローは直火OKで割れないし、おしゃれでカラーも豊富。買いそろえやすいし、汚れもウエットティッシュなどでさっと拭けば落ちるのも楽です。外でのお料理がおしゃれで楽しいものになりますね」 アウトドアアイテム以外の愛用品では、見た目もおしゃれな ウッドボード 。コーディネートもしやすいので、家でもキャンプでも大活躍だそう。 「小さなものから特大サイズまで、たくさん持っています。朝は基本和食ですが、ときどきミニサンドイッチを並べて、ピックを刺したりすると、子どもたちも喜んでたくさん食べてくれます。 真ん中に大きいウッドボードを置いて、取り皿だけ置くスタイルは、洗い物も少なくて楽。置いているだけで雰囲気が出るし、まな板としても使えて便利です」 鉄鍋と同様に、お手入れが必要な 土鍋 もフル活用。お手入れがてら、毎朝使っています。 「炊飯器がないので、毎朝3合炊いています。飯ごうに慣れているからか、早くて簡単に感じますね。手入れもそんなに大変ではありません。とにかくおいしいので、炊飯器には戻れないです。炊きたてのごはんの匂いで、子どもたちが起きてくるくらいです(笑)」 ■自然の中で使うものには、環境に配慮した「ヤシノミ洗剤」 調理器具は、育てる感覚で長く使えるものが好きという高松さん。お手入れに使うものは、必ず環境に配慮したものを使いたいといいます。 「キャンプ場では、科学的な洗剤の使用が禁止されているところがほとんど。外では、自分の流したものが実際に目に見えるので、泡が全然消えないで流れていくのを見ると、科学的なものを使う気にはなれないです。 水もできるだけ使わず、拭くだけのことも多いですが、洗剤を使うときも匂いが強いものだと残ってしまう気がするので、できるだけ自然素材のものを使いたいなと思っています」 そんな高松さんが、ずっと使い続けたいというのが 「ヤシノミ洗剤」 です。 「これを使うようになって、子どもが洗いものをすごくしてくれるようになりました。ポンプ式なので出しすぎることがないのもいいですね。少し使っただけで、手にやさしいこと実感しました。 ナチュラル系の洗剤は、洗浄力が気になりますが、サクッと汚れが落ちるのもうれしい。キッチンは匂いが混じると嫌なので、香りがないほうがいいですが、無香料というところもいいですね」 ■お手伝いも遊びのひとつに 高松さんのアウトドア料理、スタイリングのコツはカラフルにすること。 「グリーンや茶色などの、自然の色と調和するように、トマトの赤や葉っぱの緑、パプリカの黄色を足して、パッと華やかな気持ちになれるように考えています。子どもたちもトッピングが好きで、ピザなどに自由にトッピングしたり、何も言わずとも、花を摘んできてテーブルの上に飾ったり、松ぼっくりを置いたりしてコーディネートしてくれて、自然と美的センスも磨かれている気がします」 自然が一番の先生だと話す高松さん。2人のお子さんも、あえてお願いすることもなく、お手伝いをするのが大好きになったそう。 「キャンプだけでなく、家でもお手伝いしてくれます。外だと散らかってもイライラしないし、遊び感覚でやらせているうちに、家でも料理や配膳、食器を洗ってくれたりするようになりました。キャンプは非日常が楽しいので、わざわざ遊び道具を持っていかなくても、自然の中から遊ぶものを見つけて楽しんでいますね。 テントを張るのも、今は順番をわかってきているのでアシストしてくれます。アウトドアでは何が危険なのか、知ることも大切。“火が熱い”ということも、野菜や肉を串に刺して、火の上の方に入れると温度が高いからすぐに焦げる、という風に実際に経験するとよくわかるし、それ自体がお手伝いすることにもつながっています」 2つ違いの娘さんと息子さんは、ずっと2人で遊んでいるほど仲良し。キャンプなどを通して、協力し合う大切さを実感しているのかもしれません。 「2人でずっと遊んでいてくれるので、お出かけがすごく楽ですね。お手伝いも競い合って、遊び感覚でするので楽しいようです。子育てでイライラしないコツは、家事も含めて、全部楽しいと伝えること。 本人に任せると時間はかかるけど、最初はできなくてもいいという気持ちで、遊びのひとつにしてやらせて、私は別の作業をします。子どもたちが毎朝卵を割ってくれますが、だんだん上手になってくるし、任せてしまうとしっかりやってくれるようになったので、助かります」 <後編> でも引き続き、愛用品やアウトドアを通して学ぶ、高松さん流子育て術について伺います。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社
2016年12月05日「やさしいママのひみつ」特別編は、グラフィックデザイナーで、ウーマンエキサイトのママ読者モデル「ママリーダーズ」のメンバーでもある、望月麻子さん。5歳と2歳、二人の女の子のママです。 望月麻子さん 娘さん:ふうかちゃん(5歳)、ゆいりちゃん(2歳) グラフィックデザイナーとして会社に勤務する傍ら、ママのコミュニティサイト「foundMUM」を運営。親子で楽しめるイベントやワークショップなどを開催している。 HP: 仕事柄、ものづくりが得意な望月さん。笑顔のママでいるための方法は? そのヒミツに迫ります。 ■親子のコミュニケーションに欠かせない、手づくりの時間 ご主人共々、グラフィックデザイナーである望月さん。家の中には、仕事やプライベートで作った作品がいっぱい。 「仕事では、プロダクトも紙もウェブのデザインや、イラストを描くこともあります。夫婦2人どちらかが、週に1回は子どもと一緒に描いたり作ったりしますね。子どもたちは特に粘土が大好き。つい熱中してしまうから、土日の時間があるときにじっくり遊ぶようにしています」 樹脂粘土を使った作品は、きちんと固まり、飾っておけるのが魅力だそう。また、捨てられずに溜まってしまう子どもたちの絵は、コラージュしてファイリングするのが、夫婦の楽しみな時間だといいます。 「子どもたちとの遊びのアイデアは、基本的に私がやりたいことです(笑)。小さいときに、父と一緒に新聞紙を粘土代わりにして花瓶を作ったり、絵を描きに行ったりした、楽しい記憶があって、子どもと一緒にやりたいなとずっと思い描いていました。そういうことが今の仕事にもつながっているのかもしれませんね」 今や自分のお子さんだけにとどまらず、親子イベントの企画やワークショップを開催するほど、活動的な望月さん。子どもたちはもちろん、自分自身も楽しめるものづくりは、望月さんにとって、子どもたちとコミュニケーションをとる上でも欠かせないこと。それが笑顔でいる秘訣だと言います。 「普段は18時頃まで保育園なので、できる限り一緒の時間を作りたいなと思っています。仕事で作っているものが完成すると、子どもたちが「こんなのできたんだ!」と喜んでくれるので、私もうれしい。そういった、ものが形になる楽しさを伝えていきたいですね」 画材がたくさんある望月家。絵の具をたっぷり使って、粘土を色付けして、 手が汚れてしまった後は、きちんと手洗い するのもいつもの光景です。 ■みんなの健康が、笑顔の秘訣! 家庭内感染をしっかり防止 そんな望月さんは、「できる限り、食事は大人数でにぎやかに」という思いから、実両親と二世帯で一緒に暮らしています。だからこそ、手洗いは徹底したいのだとか。 「一度、 上の子が流行性ウイルスにかかったとき、おじいちゃん以外全員が感染 してしまったんです。子どものウイルスは大人がかかると体力的にきついし、私も仕事が休めないので、それ以来、 徹底的に手洗い をするようにしています。身近だから、一人一人が身体に気をつけないといけないですね」 そんな望月さんが愛用しているのが、 「サラヤ」のハンドラボシリーズ。 まずは、帰宅後すぐ、家の中にバイ菌やウイルスを持ち込まないため、玄関で 「手指消毒スプレーVH」 をシュッ。 そのあと、 「ハンドラボ 薬用泡ハンドソープ」 で隅々まで洗い、再度 「手指消毒スプレーVH」 または 「手指消毒ハンドジェルVS」 を使って、ダブル除菌を心がけています。 最後に、 タオルは家族一人一人専用 のものを使って家庭内の感染もしっかり防止しているのだそう。 ■家族総倒れを防ぐため、子どもたちも気軽に予防 「これからの季節は特に、さまざまなウイルスが心配。保育園で流行って、娘のどちらかがかかると、必ずもう一人に移ってしまいます。きちんと効果があり、信頼できるものを使いたいので、 幅広いウイルスや細菌を除去 できる、プロ仕様の、サラヤのハンドラボシリーズを選びました。 ほかのハンドソープに比べて、 泡がきめ細やか で、さっと洗い流せるから、洗い残しがないところもいいなと思います。さらにスプレーやジェルを使えば、子どもたちも気軽に手指の洗浄、消毒ができるので、安心感があります。 消毒・除菌スプレーやジェルはピリピリとした刺激を感じるものもありますが、 保湿成分が配合 されているので小さな 子どもの手肌にもやさしい です。家族全員で安心して使えるのがうれしいですね」 いつも笑顔のママでいるためには、家族もママ自身も元気でいることが必要。しっかり感染対策ができる「サラヤ」のハンドラボシリーズなら、この冬、忙しく働くママの心強い味方になってくれるはずです。 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年11月24日雑誌や書籍などで幅広く活躍する、イラストレーターの よしいちひろ さん。 <前編> に続いて、<後編>では息子さんの 食生活 のために選んだ、とっておきのアイテムをご紹介します。 よしいちひろさん 息子さん(2歳) 1979年兵庫県生まれ。ガーリーでロマンティックな世界観が人気のイラストレーター。書籍や広告など、幅広いジャンルで活躍している。著書に 『思いを伝える! かわいいイラストBOOK』 (PIEBOOKS)。夫、2歳の長男、愛犬と都内の一軒家に暮らす。ホームページ ■おしゃれなインテリアに調和する、キッチン周りのアイテム よしいさんのダイニングキッチンに並ぶ、お子さんのアイテムも、一見すると子どものものに見えないほど、見事に調和しています。 離乳食を始めた頃から使っているという、 「高橋工芸」の木製のテーブルウェア もそのひとつ。 「軽くて、手触りも木の風合いも良く、一度割れてしまいましたが、また買い足しました。まだ落としたりするので、陶器も割れにくそうなものを選んで使っています。 プレートは大人のケーキ皿に使っても、ちょうどいいサイズ。少しずつ大人と同じものを使うようにしていきたいです。あひるの絵が描かれたコップは、友人からの内祝い。とても気に入っています」 お気に入りの食器を洗う洗剤にも、やはりこだわりたいもの。よしいさんは食器用洗剤をずっと探していたなかで、 「ヤシノミ洗剤」 が気になっていたそう。 「イラストの仕事をする前にパン屋で働いていたのですが、そのお店でずっと使っていたので馴染みがあります。これまでたまたま手に入りやすかったという理由で、別のものを使っていましたが、今回久しぶりに使ってみて、安心して使えるし、しっかり洗えるので、改めていいなと思いました」 ■安全で、バランスの良い食事作り 子どもの食事作りにもこだわりたいというよしいさん。材料はできる限り、何が入っているかわかるものを使うようにしているのだとか。 「調味料は特に、何が入っているのか知るのが難しいですが、うちは徳島に住む叔母が、農協の婦人会で手作りしているめんつゆや柚子酢、焼肉のタレを毎年送ってくれるので、すごくありがたいです。めんつゆは煮物に、柚子酢はサラダなどに、レモン汁の代わりとして使っているので、すぐになくなってしまいます」 「便秘気味の息子のため、毎日作るようにしているお味噌汁も、いい出汁パックを使ったら簡単に美味しくできるので、市販のものを利用しています。最近はいいものが手に入りやすくなったなと思います」 よしいさんのキッチンで活躍しているのは、 「フィスラー」の圧力鍋 と 「ブラウン」のハンドブレンダー 。以前から使っていたものですが、お子さんの食事作りに特に使うようになったそう。 「圧力鍋は3分で炊いて、蒸らしに15分ほど。すぐに炊けるし、食感がもっちりとしておいしいです。またスープや、筑前煮などの煮物を作ったり、肉も圧力鍋を使うと柔らかくなって、子どもでも食べやすくなります。 緑の野菜をあまり食べたがらないので、小松菜や青梗菜にバナナ、ぶどうなど、果物を二種類くらいと牛乳を混ぜてグリーンスムージーにすると、ごくごく飲んでくれます。ブレンダーならミキサーに比べると、洗う手間が少ないので楽ですね」 ■ひとりの人間として接する 最後に、子育てで気をつけていることを伺うと、「できるだけダメだと言わないこと」と、よしいさん。仕事や子育ての大変さを感じさせず、やさしいママでいられるのは、そんなお子さんに対する心がけからくるのかもしれません。 「できるだけ自分がやりたいことを通せる人になってほしいので、何かに集中しているときは、邪魔しないようにしたいと思っています。私の母が、『ダメと言わずに育てましょう』という育児書を読んで実践していたそうで、そのことに感謝しているので、私もそうしてあげたいなと思います。 なかなか理想通りにはできませんが、例えば水道やシャンプーなどを出し続けて遊ぶときは、その分おもちゃを買ったと思えばいい、と思い直すように心がけています」 「すぐ感情的になって怒ってしまいますが、そんなときは上から押さえつけず、できるだけ素直に自分の思いを話すようにしています。『もう今日はお母さんしたくない』と、ストライキしてそのままベッドで寝たり(笑) そういうのはいいお母さんではありませんが、子どものために思ってすることが結局ストレスになって、冷たい態度を取ってしまうより、お互いにちゃんと感情を出せるような関係になりたいと思います。良くも悪くも1対1と思ってしまいますが、ひとりの人間として接して、尊重したいなと思っています」 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社
2016年11月17日「やさしいママのひみつ」第4回目は、イラストレーターの よしいちひろ さん。2歳になったばかりの男の子のママです。 よしいちひろさん 息子さん(2歳) 1979年兵庫県生まれ。ガーリーでロマンティックな世界観が人気のイラストレーター。書籍や広告など、幅広いジャンルで活躍している。著書に 『思いを伝える! かわいいイラストBOOK』 (PIEBOOKS)。夫、2歳の長男、愛犬と都内の一軒家に暮らす。 HP: よしいさんが心がけている子育てや、息子さんのために選んだアイテムとは? <前編>では、よしいさんの もの選び を中心に、お話を伺いました。 ■気持ちの良く過ごすための、もの選び 淡い色彩、軽やかなタッチのイラストはもちろん、おしゃれなファッションやライフスタイルで、多くのファンを持つよしいさん。昨年の春、豊かな緑に囲まれた街に引っ越し、陽がたっぷり入る明るい一軒家に親子3人と、愛犬・おいもと暮らしています。 部屋にあるものは、どれもよしいさんの絵から飛び出してきたような空気感をまとった、素敵なものばかり。これらは、国内外、中古新品問わず、よしいさんが探してきたものだといいます。 「子どもとおいもが気持ち良く過ごせる家にしたくて、工務店の方に相談しながら決めました。日当たりがいいし、漆喰の真っ白な壁なので、自然と気持ちが明るくなります。 私のイラストは、実際にあるものを参考に描いているので、いつもかわいいものを探しています。海外の作家さんのウェブサイトまで幅広く見て、いいなと思ったらつい買ってしまいます」 出産前に、行きつけの古道具店でひと目惚れして買ったという、ビンテージの犬の4輪車もそのひとつ。「前輪と後輪が違う動きをするのが珍しいなと思って。ようやく最近、足でこいで遊ぶようになりました」 「子どものものってすぐに大きくなるから、古いものでも、かわいくて状態が良ければ、あまり気にせず使っています。近くのリサイクルショップにもよく行きますね」 ■出産してから、気になるようになった「肌触り」と「におい」 よしいさんのファッションは、古着などのアイテムをミックスした上級者の着こなしですが、お子さんの服は、色合いや肌触りの良さで選ぶことが多いそう。 「派手な色ではなく、赤でも朱色や、黄色っぽい青色のニュアンスカラーが好きです。子ども服で自分が好きだと思うブランドは、こだわって作られていることが多いので、自然と肌触りにこだわっていたり、オーガニックコットンを使っているものが集まりました」 「ユニセックスのデザインが好きなので、探すときは男の子の服より、女の子の服から探すと、かわいい服が見つかることが多いです。子どもは暑がりだから、去年はニットをあまり着なかったけど、今年は着られるかなと期待しているんです」 もの選びはこれまで、見た目だけにこだわっていたというよしいさん。日々使うものは、だんだん選び方が変わってきたといいます。 「子どもってはっきりしていて、ごはんも大人は雰囲気で食べますが、子どもは美味しくないと食べません。だから雰囲気だけではなく、実直なもの、きちんと効果があるものを選ぶようになった気がします」 そうして食べるもの、身に付けるものは、できるだけシンプルな原料や材料で作られたものにこだわるようになったというよしいさんですが、洗剤選びには悩んでいたそう。 「出産してから、特ににおいが気になるようになりました。洗いたては気にならなくても、汚れがきちんと取れていなかったのか、引き出しに入れていると気になって、なんとかしたいと思っていたんです」 「柔軟剤も使っていなかったので、ものによってはごわごわしていて、それも好きだったのですが、子ども服はふっくらしていた方がいいなと思って。 ヤシノミ洗濯洗剤 なら洗浄力が高いので、においが気にならず、柔軟剤も無香料なのでいいなと思いました」 「無香料だから虫除けで自分の好きな香りを入れるのもいいし、犬にも安心。子どもがいると洗濯回数も多いから、手頃なのもありがたいです。これからも使いたいですね」 肌触りにこだわったコットンやニットの子ども服も、ふっくらとした仕上がり、ますます気持ちのよい着心地に。 ■子どもと一緒に、楽しめることを探す イラストレーターとして、忙しく過ごすよしいさん。毎日6時に起き、食事や洗濯などの家事をこなして、8時に夫と息子さんを送り出します。夕方5時まで仕事に集中し、その後息子さんと一緒にたっぷり1時間、おいものお散歩に。その時間がとても大切なのだといいます。 「日中は保育ママさんに預けていますが、帰ってきたら子どもとの時間。ごはんを作ったり、子どもとできないことはいない間に済ませて、犬の散歩や洗濯物をたたむなど、できることは一緒にします」 「子どもも散歩に行くのがわかっていて、きちんと犬のペースに合わせるし、いい運動になるのかこの1年でとても丈夫になりました。ごはんが作れないほど忙しいときは、外食をしたり、お弁当やレトルト食品を買ったり、手抜きをすることも。イライラするのが一番良くないと思っているので、自分が気持ちのいいようにというのは意識しています」 無理をせず、子どもと一緒に楽しめることを探して、時間をうまく使うことが、よしいさんの子育て。ママの側にずっといたい歳頃の息子さんは、よしいさんが仕事場で絵を描く横で、紙をチョキチョキ。早くもママの影響を受けているようです。 「七夕飾りを作ったのをきっかけに、ここ最近、自分でできるようになりました。刃先が丸いので、子どもが使っても危なくないし、子どもが大好きなぶどうがモチーフなのも、ちょうどよかったです」 もうひとつ、よしいさんらしいのがマスキングテープを使ったデコレーション。寝室やリビング、階段のほかに、床にもプラスしたそう。 「以前、雑誌の企画でマスキングテープを使ったデコレーションをしたのですが、新たに子どものために道路を作ってみました。子どもも喜んで車を走らせています。飽きたらはがせるし、『道を足して』と言われたら簡単に足せるのもいいですよね」 すぐに真似ができそうなマスキングテープ使いのアイデアは、よしいさんならでは。 <後編> では、引き続き、よしいさんの こだわりアイテムや子育てで心がけていること をご紹介します。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし [PR]サラヤ株式会社
2016年11月16日ココナッツオイルを始め、おいしくて身体にも環境にもいい、オーガニックの食品を紹介する、「ブラウンシュガーファースト」の荻野みどりさん。<後編>では引き続き、子どものために選んだ こだわりのアイテム を紹介します。 荻野みどりさん 娘さん(5歳) 2011年、娘さんの出産を機に、食の大切さに目覚める。「わが子に食べさせたいかどうか?」を基準に、食材を厳選した菓子店としてスタート。オーガニックの食品やプロダクトを製造、販売する「BROWN SUGAR 1ST.(ブラウンシュガーファースト)」を創業する。著書に『ココナッツオイル生活をはじめよう』(講談社)、『今すぐ使いたい! ココナッツオイル』(小学館)、『子どもから大人まで ココナッツオイルのヘルシーおやつ』(講談社)。HP: ■肌触りと素材感、香りにこだわったもの選び 荻野さんは、毎日6時に起床。ご主人と娘さんが、朝から公園へ行っている間に家事を済ませます。 そして9時から、お子さんを保育園に預けて、会社で仕事。夕方6時30分に迎えに行ってからは仕事をせず、ごはんを食べたり、絵本を読んだりして、夜9時30分には娘さんと一緒に朝まで寝るのだそう。 「起きている間ずっと頭が動いているから、たっぷり睡眠をとることでバランスを取っているんです。睡眠は疲れをとってリセットする意味でも、とても大切。だからこそ仕事も頑張れる。 もちろん毎日ではなく、仕事で夜遅くなることもありますが、寝具はいいものにこだわったり、寝室にできる限りものを置かず、すっきりさせて気持ちよい環境にするよう心がけています」 ベッドリネンやタオルの肌触りや素材感には、特にこだわっているという荻野さん。娘さんが使うものも、上質なアイテムを選んでいます。 ▼「TAMAMONO」のおくるみ 「『TAMAMONO』のおくるみは、シルク100%で肌触りがいいから、娘もお気に入り。ブランケットとして使っています。シルクですが洗濯機で洗えるほど丈夫なので、気軽に使えるのも気に入っています」 ▼「salon de nanadecor」のオーガニックコットンのタオル 「肌触りの良さでオーガニックコットンを選びたいですが、オーガニックコットンでかわいいものが少ないんですよね。でも『nanadecor』のタオルはさりげなくリボンが付いていて、娘のテンションが上がります。少しずつ買い足していきたい、娘も私もお気に入りの一品です」 ▼「バイバイバクテリア」 香りにもこだわる荻野さんは、「バイバイバクテリア」を家中に置いて、愛用しているのだとか。 「100%お水でできているのに、除菌と消臭をしてくれる優れもの。寝具はもちろん、雨が続いたりして少し臭いがこもっているときにシュシュっとして、ルームミストで香りを足すと気持ちがいいです。 せっかくいい洗剤を使っても、おねしょされるとなかなか臭いが消えないですが、酸性水なので、アルカリ性のおしっこにかけると中性になり、使うとちゃんと臭いが消えるんです。水なので、子どもにも安心して使えます」 ■好きな香りにできる、無香料の「ヤシノミ洗濯洗剤」 そんな香りにこだわる荻野さんは、「ヤシノミ洗濯洗剤」と「ヤシノミ柔軟剤」を使って、無香料という点が特に気に入ったのだそう。 「香りがないということは、好きな香りにできるということ。さらに、きちんと汚れが落ちるところがいいですよね。特に柔軟剤は香りで選ぶのが当たり前だったから、無香料というのが新鮮でした」 「これまで柔軟剤以外のものは、精油の香りにこだわっているのに、柔軟剤だけケミカルな香りになっていたのが、居心地が良くなかったんです。 洗濯物はふんわりさせたいけれど、香りがたくさん付くのが嫌なのであまり使いたくないと、ほんの少しの分量しか使っていなかったから、肌触りに影響していました。でもこれならふわふわの洗い上がりにしつつ、香りが好きにつけられるのがすごくいいですね」 ■子どもが自分の行動すべての原動力 今の仕事をするきっかけとなった娘さんの存在は、今でも仕事の原動力になっていると話す荻野さん。 「だから子どもとの時間が大切だし、 家族で心地よいものを使うということ を大切にしたい。都会に住んでいるからこそ、五感をできるだけ使うようにしたいですね。 我が家の食の基本は娘なので、娘の豊かな心と体を育むこと、楽しく食べて健康であることが一番大事です。そして食品メーカーをしている母として、子どもが大人になって母となったときに、今のような豊かな恵みのものを楽しく食べられるという食環境を残していきたい。今の仕事は、そういう選択肢をちゃんと伝えて、残していくことだと思っています。 そう思えるのも、すべて娘のおかげ。保育園に預けたり、家族総動員で子育てしていますが、人の力を借りて甘えるところはしっかり甘えながら、子どもと一緒にいるときは、ちゃんと向き合ってたくさん話をして、最善を尽くすようにしていたいですね」 取材/文:赤木真弓 撮影:根田拓也 [PR]サラヤ株式会社
2016年10月25日「やさしいママのひみつ」第3回目は、ココナッツオイルを世に広めた、「ブラウンシュガーファースト」の代表取締役であり、5歳の女の子のママである、 荻野みどり さん。 荻野みどりさん 娘さん(5歳) 2011年娘さんの出産を機に、食の大切さに目覚める。「わが子に食べさせたいかどうか?」を基準に、食材を厳選した菓子店としてスタート。オーガニックの食品やプロダクトを製造、販売する「BROWN SUGAR 1ST.(ブラウンシュガーファースト)」を創業する。著書に『ココナッツオイル生活をはじめよう』(講談社)、『今すぐ使いたい! ココナッツオイル』(小学館)、『子どもから大人まで ココナッツオイルのヘルシーおやつ』(講談社)。HP: 忙しい荻野さんが子育てで大切にしていること、子どものために愛をこめて選んだアイテムとは? <前編>では、「やさしいママでいるための秘訣」を教えていただきます。 ■ママ目線で選んだ、おいしくて安心なおやつ ココナッツオイルブームの火付け役となり、今年には東京・神宮前に初の路面店「BROWN SUGAR 1ST.」もオープンするなど、忙しく過ごす荻野さん。 「ブラウンシュガーファーストを起業したのは、娘が4ヶ月のとき。母乳で育てていたのですが、ある日娘が湿疹や便秘となり、食べるものに気をつけなければいけないと実感しました。同時に、震災直後だったので、東京でどういうものを食べさせて育てていこうかと考えるきっかけとなったんです。 そこで私が企画して、お菓子教室をしている母にレシピを考えてもらい、地元福岡のママのチームにお菓子を作ってもらって、青山のマーケットで販売をしたのがスタートでした」 バターに代わる代用品として提案する、ココナッツオイルを始め、ママの目線で厳選した、子どもに食べさせたい素材からお菓子まで幅広いアイテムを製造、販売しています。その中で、朝食やおやつにぴったりと荻野さんが選んだのが、 「有機アップルソース」 。 「子どもたちを取り巻くおやつ環境ってすごくジャンクで、私も絶対食べさせないわけではありませんが、すべてがそれではよくないなと思うんです。本当は手作りできるといいけれど、忙しいなかで手作りするのは難しい。 そこで、子どものためにと開発したのがこれです。原材料はりんごだけ。手軽にたっぷりフルーツが取れるし、りんごは食物繊維やカリウムが豊富だから、朝食に食べると出す(排泄する)力にもなるんです」 食べることを何よりも大切にしている荻野さん。使う食器にもこだわりがあるのだと言います。 「スパイス教室をやっている叔母が好きだった影響で、実家でも使っていたスペインの 『タラベラ』 の食器を愛用しています。 食は楽しいが一番。手描きの絵付けで、元気な色が使われているから、楽しい気持ちになります。忙しく、手の込んだものを彩り豊かに作るのは難しいので、お皿で楽しく! ただサラダやパスタを盛るだけでもおいしそうに見えるし、絵柄が料理の邪魔をしないんです」 ■野菜も洗える、安心安全の「ヤシノミ洗剤」 そんな荻野さんが、家族代々使っている器を洗うのは、昔から 「ヤシノミ洗剤」 だったそう。 「小さい頃から実家で使っていましたが、以前よりも洗浄力がアップした気がします。ポンプ式が使いやすく、置いていてかわいいデザインなのもいいですね。 ナチュラルにこだわると海外のものが多くなりますが、高いので継続が難しい。毎日使うものだから、お手頃な価格なところも嬉しいポイントです。そして何より嬉しいのが、野菜を洗えること。100%有機の野菜だけ買えるわけではないので、野菜洗いはしたいですが、『ヤシノミ洗剤』なら安心して使えますね」 ■子どもと一緒に過ごす時間を、目一杯楽しみたい とても仲が良く、笑顔が絶えない荻野さんと娘さん。荻野さんの子育てのモットーは 「完璧にしすぎないこと」 。それがやさしいママでいる秘訣だといいます。 「ちょっと散らかっていてもいいし、食べるものもすべてゼロから作らなくてもいい。うまく手抜きをして、できた時間を子どもと過ごすのが私の子育てです。手抜きできるところはする、でもその手抜きのためのアイテムにはこだわりたいです。 テレビがないのもひとつ。ただでさえ一緒にいる時間が短いのに、テレビをつけたら会話がなくなってしまうので、あえて置いていないんです。ずっと一緒にいられない分、一緒にいる間にたくさんいちゃいちゃして、話をするように心がけています」 「思い通りにいかないときも、子どもをコントロールしようとしたらダメだと思います。子どもって注意力は散漫だけど、それはいろいろなものに興味があるということ。 言ったことができないのは“まだその時期じゃない”と思うようにしています。まだ今はイライラしてこちらの都合を押し付けたり、“あなたはできない”と教えこむのではなく、待って、きちんと見る。一緒にいられる時間が少ないから、怒りたくないんですよね。 仕事をしている時間に十分に好きなことをしているので、自分の時間を取れない不満はないです。ただ娘と一緒にいられる時間が楽しくて、大切にしたいと思っています」 <後編>では、荻野さんが子どものために選んだ “こだわりのアイテム” をさらにご紹介します。 取材/文:赤木真弓 撮影:根田拓也 [PR]サラヤ株式会社
2016年10月24日時間に追われながら働くママにとって、家事や育児と仕事の両立は大きな課題。病気や怪我をしたり、言うことを聞いてくれなかったりと、子育ては予想もつかないことの連続です。 大切な子どもの体を作る 毎日の食事 にはこだわりたいけれど、あっと言う間に1日が過ぎて、なかなかきちんとできない、という方も多いのでは? そこで、忙しく働くママの代表として、オーガニックコンシェルジュの栗田綾野さんに、日々の生活や食事作りの悩みについてお話を伺いました。 悩みは、良い食材を買う時間を取れないこと 栗田さんは横浜市の郊外で、ご主人、3歳になる息子さんと3人で暮らしています。フリーランスで働いているとはいえ、日中はほとんど、外に出て仕事をしているのだとか。 「朝7時半に出て、帰ってくるのは5時くらい。それからは子どものお迎えに行って、ごはんを作って、すぐに食べさせて……と、子どもとの時間になります。朝は6時に起きてから保育園に送り出すまで、怒涛のよう。子どもができてからは、時間の使い方が大切になっていますね」 栗田さんは、夜遅くまでしていた仕事を午前中にするなど、お子さんに合わせたライフスタイルにシフトして、お子さんとの時間を大切にしています。また、仕事柄 “食” には特にこだわりがあるそう。 「基本的には、有機野菜や産地直送の食材など、安全でおいしいものを選びたいと思っています。子どもは、お昼は保育園の食事ですし、朝晩の家での食事は良い食材で作ったおいしいものを食べてほしいなと思っているんです」 そんな栗田さんにも、毎日のお買い物には 悩み があるのだといいます。 「余裕があるときは、仕事の合間にお気に入りの自然食品店へ行って食材を買いますが、忙しいと近所のスーパーに頼るしかありません。生鮮食品も、持ち歩きがむずかしいのでスーパーで買うことが多いのが実状。でも、国産の食材が手に入らなかったり、手に入る食材で作ると献立が似てしまったりという悩みがありました。時間がないので何軒もスーパーを回るわけにもいかないですしね」 働くママに便利なアプリ「タベソダ」を体験! そんな “食にはこだわりたいけれど、買い物をする時間がない” という悩みを持つ栗田さんにおすすめなのが、 生協パルシステム の商品選びから注文までできる、便利なアプリ 「タベソダ」 。早速、栗田さんに体験していただきました。 「パルシステムの食材宅配は、使っている友人も多く、以前から気になっていました。特に鶏肉はすごく良質なのに価格も買いやすいと聞いて、試してみたいと思っていました。キャロットジュースも、友人がよく我が家にもお裾分けしてくださるのですが、サイズ感も味も良くてお気に入り。パルシステムにしか売っていないと聞いて始めようかなと迷っていたんです」 ▼1. アプリのダウンロード・加入手続き 「タベソダ」はスマホでアプリをダウンロードすれば、その場で加入手続きをすることができます。栗田さんも、アプリのダウンロードから加入手続きまで、画面の案内に従って操作。簡単に手続きを終えることができました。 「いつでもどこでも注文できる上に、生協は紙のカタログが家にたまっていくイメージだったので、片付けの手間が省けて嬉しいですね」と栗田さん。 ▼2. かんたん注文 「タベソダ」には、パルシステムが取り扱う商品一覧のほか、おいしい 時短レシピ と簡単なおかずを教えてくれる 「晩ごはんナビ」 などの便利な レシピ コンテンツも充実しています。 「アプリなのでいつでもどこでも商品を見ることができて便利です。たくさん商品がありますが、写真も見やすくて選びやすいですね。あと、レシピの画面から必要な食材をパパッと買えるのも便利。写真がおいしそうだから作りたい! という気持ちになります。 メイン料理だけでなく時短レシピが豊富で、晩ごはん作りに悩まなくてすむので助かります。バックナンバーもあり、いろいろなレシピが見られるのもいいですね。旬の食材が充実しているから、作りたいものが次々と浮かびます。スーパーではなかなか売っていないものもあるので嬉しい」 1週間の献立 の栄養バランスを考えて、炭水化物のメニューが多くなりすぎないように、また肉か魚が毎日摂れるようにと選んで注文した栗田さん。 「また、商品の変更や削除も簡単で使いやすいですね。注文の締切日やお届け日もアプリ上に表示されており、丁寧に教えてくれるのも助かります」 ▼3. 商品のお届け 「タベソダ」では、1回の利用金額が5,000円(税込)以上の場合、配達料は無料に。(※ただし、お住まいの地域により、条件が異なります。)一週間分の買い物をまとめてできるので、 計画的にお買い物 をすることができます。 今回注文した主な食材:生鮮野菜、果物、冷蔵・冷凍肉、焼くだけの冷凍魚、冷凍野菜、お料理セット、朝食用のパンやヨーグルト、子ども用のおやつなど、合計18点で、約6,000円でした。 約1週間分の食材を注文! こんなものを作りました 栗田さんが実際に「タベソダ」で注文した食材を使って、1週間の調理体験をしていただきました。ご自身で撮影した料理スナップとともにその感想をご紹介しましょう。 【平日の晩ごはんや朝ごはん、おやつ】 ※左から順に ●「豆腐ステーキの野菜あんかけセット」 (お料理セット/冷蔵) 豆腐を一丁使うボリュームおかずで、家族から大好評! 野菜が千切りされていて楽チン。玉ねぎソースが甘めで子どもも食べやすい味です。たった15分でできあがりました! ●「いか、ほたて、きゅうり翡翠炒め」 (晩ごはんナビ/レシピ) しっかり味のソースがついているので、子どもはもちろん、大人も喜ぶ味でした。野菜をたっぷり入れて炒めるので、野菜もたくさん摂れるし、どんな野菜を入れても合いそうです。 ●「豚肉、長芋、なすのオイスター炒め」 (豚カタ・モモ切り落とし /冷蔵) 「豚肉」は肉厚で柔らかく、食べ応えがありました。ちょうどよいサイズにカットされていて使い勝手も良かったです。パックに入れたまま塩を入れて下味をつけ、長芋・ナスと鍋で炒め、オイスターソースとナンプラーで味付け。洗い物も少なく、とても手軽にできました。 ●「さんまチーズサンド」 (冷凍食品) 冷凍のまま焼くだけで、メインが完成する手軽さがいいです。味もシンプルなので、トマトソースなどを添えてイタリアンにもできて、飽きのこない味。小骨も気にならず、子どもが食べるときに安心です。足の早い魚をいつでも摂れるのは嬉しいですね。冷凍庫に常備したいです。 ●「大学芋」 (さつまいもスティック/冷凍食品) さつまいもがとても甘いので、オーブンで10分程度焼くだけで完成。今回は黒糖としょうゆ、酢と合わせて大学芋を作りましたが、さつまいもだけでも十分おいしいです。 ●「カスタードプリン」 卵の味がいきている昔風プリン。カラメルも苦くなく、子どもが喜んで食べていました。添加物や香料を使っていないので、安心してあげられます。プリンはときどき作るほど大好きですが、これならピクニックやキャンプなど、お出かけ用にもぴったりですね。 ●「こだわり酵母食パン」 パンにしらすとチーズをのせてピザに。ホシノ天然酵母が使われていて原料もシンプル。風味がとてもよく、焼くとカリッとします。食べ応えがあり、小麦のおいしさを感じられました。 「タベソダ」が働くママに便利な3つの理由 栗田さんが体験された 「タベソダ」 は、働くママたちの心強い味方となる食材宅配サービスです。その魅力をまとめてご紹介します。 ▼時間を効率的に使える アプリだからいつでもどこでも注文。週に1回まとめて届くから、計画的にお買い物をすることができます。 ▼安心・安全な食材を手軽に買える 野菜、肉・魚、冷凍食品まで幅広い品揃え。忙しくてもちゃんとした食材で、おいしい食事を家族に作ることができます。 ▼メニュー選びもらくらく レシピコンテンツや簡単につくれるお料理セット、便利な冷凍食材も充実。メニューがワンパターンになるというお悩みから解放されます。 特に冷凍食品は、働くママにおすすめ。「タベソダ」で扱う冷凍食品は、化学調味料を使わず、添加物にもできるだけ頼りません。加工商品だけでなく、魚や肉、野菜と種類も豊富です。そんな中で、栗田さんが特に気に入ったのがこちらの商品。 【栗田さんのお気に入り食材】 ・その1 「茎が長めのブロッコリー」 冷凍食材なので冷凍庫にストックしておけば、さっと茹でるだけでいつでも彩り鮮やかなブロッコリーを食卓に出すことができます。にんにくやあさりと酒蒸しにしたり、細かく切ってパスタにしたり、朝にはスープにしても。冷凍食品だけど、ブロッコリーの甘みと食感がしっかり感じられますし、産地もわかるから安心です。スティックのように手で食べられるから、子どももお気に入りです。 ・その2 「米沢郷鶏ササミ(バラ凍結)」 うちの子どもはささみが大好きなので、冷凍ささみならいつでも調理できてとにかく便利! 好物のササミフライやスープ、ソテーなども手軽に作ることができます。鶏を育てている環境、飼料までわかっているので、安心して使えるのが嬉しいですね。味は冷凍ささみだとは思えないほど、しっとりとしていてジューシー。ボリュームもあってとてもおいしいです。 お買い物が楽になって、食事作りの悩みが減り、お子さんにおいしい食事をパパッと作ることができるようになると、働くママの心と時間にゆとりが生まれてきます。今回「タベソダ」を体験して、1週間の献立作りをした栗田さんに、感想を伺いました。 働くママの食事作りの手助けに 「タベソダ」 を使うとスマホから簡単に注文ができ、翌週の決まった曜日に届くので、効率的で計画的な買い物サイクルが自然と続けられそう、と栗田さんはいいます。 「『タベソダ』なら仕事場に行く通勤時間で注文ができるので、時間を有効活用できるのが嬉しい。冷凍食品が充実しているのも気に入りました。国産や産直の冷凍野菜や味付きで焼くだけの肉や魚など、凍ったまま調理ができるので楽ですし、常備していれば忙しくて買い物に行けなかった日も安心ですよね。 普段、子どもを迎えに行って帰宅してから、20~30分以内に晩ごはんを作らなくてはいけないので、買い物に行かずに済むのは助かります。「タベソダ」から提案してもらった献立通りに注文したり、料理セットを注文しておけば、帰宅したら作るだけというのもすごく楽でした。 1週間分、細かく決めているわけではないけど、“今週はあれが届くから、あれを作ろう”と大まかに考えているだけで、ずいぶん時短になるし、その分、子どもと過ごす時間が増えるのは嬉しいですね」 働くママのライフスタイルにやさしく寄り添ってくれる「タベソダ」アプリ。簡単だけどおいしい食事作りと、家族と自分のための時間作りを両立するひとつの手段として、取り入れてみてはいかがでしょう。 「タベソダ」アプリ詳細はこちら>> 取材/文:赤木真弓、撮影:林ひろし [PR] タベソダ
2016年10月12日ライフオーガナイザーとして、心地のいい空間作りを提案する、宇高有香さん。<前編>に続き、ママも子どもたちも笑顔でいるために考えた、収納のアイデアと厳選アイテムをご紹介します。 宇高有香(うだかゆか)さん 娘さん:有咲(ありさ)ちゃん(5歳)、息子さん:通吾(とおご)くん(7歳) 2013年にライフオーガナイザー1級を取得し、その後はフリーランスで活動中。お家からパワーをもらえるような空間作りを目指す「ウチカラ」主宰。著書に 『子どもと暮らす ラクに片づく部屋づくり』 (辰巳出版)。ブログ 「丘の上の家」 も人気。 HP: ■将来的な使い方を考えた、もの選び 宇高さんの家には、無駄なものが一切ないような気がします。それは、今必要なものでも、将来的な使い方を考えて選んでいるから。 例えば、娘さんの 絵本入れ は、市販の収納ボックスに板とキャスターを付けたもの。 「小さな子どもにとって、本は重いから、立てていても倒れてしまうことが多いですよね。でも、このボックスなら子どもでも片づけやすいです。うちにはスペースがあまりないので、これにはこれ、と専用のものは設けずに、成長に合わせて用途を変えられるものを選んでいます。 これはハンガーラックの下にもちょうど入るサイズなので、大きくなって使わなくなったら、リュックなどを入れようと思っています」 また、お絵描き用のデスクにもぴったりの、 シェーカーキッズチェア は、息子さんがワークショップで作ったのだそう。 「テープの色も自分で選んで、編んで作りました。自分で頑張って作ると、子どもも大切に使いますよね。大人が座ってもしっかりしているので、子どもの高さに合わなくなったら、かばんの一時置きとして長く使っていきたいなと思っています」 ■子どもに任せて、口出しはしない 宇高さんのお子さんたちが自分でできることは、まだまだあります。有咲ちゃんはなんと2歳になる前から、保育園から帰宅してすぐに、リュックから汚れものを出して ランドリーバッグ に入れ、かごから翌日に必要なものを出して準備をしているのだとか。 「一番簡単な“投げ込むだけ”の方法で、 “子どもが自分でできる=ママが楽になる” 仕組みを考えました。玄関から入ってすぐの場所に、見た目がおしゃれな収納用品を置いて使っているので、生活感も感じなくてすみます。息子もハンカチやティッシュ、靴下をここから準備して出かけています」 自分でできたことには、口を出さないのが、宇高さんのやさしさ。そのために、自由に使っていいスペースを決めることも。子ども部屋の前の壁には、マスキングテープで額縁のように枠を作り、子どもたちそれぞれが思うように飾っていいスペースにしています。 「お絵描きした絵をすぐに捨てるのは嫌だけど、全部残していてはたまる一方。何をどんな風に飾るかは、子ども任せ。テープがはみ出ていても、貼り方がぐちゃぐちゃでも一切口出ししません。 こういうスペースを作ると、ほかのところには貼らないし、本人たちの気持ちも優先できます。シールだと跡になってしまってストレスになりますが、マスキングテープならきれいにはがせるし、簡単にちぎって貼れて、見た目もかわいいんです」 ■お手伝いする子どもの肌にも優しい「ヤシノミ洗剤」 料理は手作りにこだわる宇高さんが、3日に1回は作っているというのが、グラノーラ。大人の朝ごはんと、子どもたちのおやつとして、欠かせないものだそう。 「とても簡単に作れるので、最近では、計測以外は娘に任せて作ってもらっています。今日作ったのは、オーツ麦、アーモンド、レーズンのシンプルなもの。 毎朝のパンも作りますが、母の影響かもしれません。日々忙しいので、いつも手作りというわけにはいきませんが、将来子どもたちが“母の定番の味”と思ってくれたらいいなと思っています」 お手伝いを積極的にしてくれるという、宇高家の子どもたち。だから、洗剤にもこだわりたかったという宇高さん。選んだのは 「ヤシノミ洗剤」 でした。 「最近料理を始めるようになった主人は、洗浄力の強い洗剤が好きなんですが、洗う機会が断然多い私の肌が荒れてしまうのが悩みでした。だからきちんと落ちて、肌にもやさしい『ヤシノミ洗剤』は我が家にぴったり。 子どもも肌が弱いので、これなら安心して使えます。無着色で、デザインがかわいいところもお気に入りです」 ■親が子に与える影響を考えて 「親が片づけとどう関わるかによって、子どもも片づけについての意識が変わる」という宇高さん。親がさっと片づけてしまえば早いし楽ですが、子どもに任せる勇気が大切なのだといいます。 「働いていて片づけができていないままだと、何かを子どもにさせるのは時間がかかるから、昔の私なら自分で全部やっていたと思うんですよね。それで結果的に自分だけが家事をして、イライラしていたと思います。 だから時間がかかったとしても、子どもが自分でできるような環境にしておいてよかったと思います。その子の性格にもよりますが、小さな子どもでも片づけはできるものですよ」 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ [PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年09月28日