女性誌の編集を経て独立。現在も美容やヘルスケア、女性の働き方など、女性に関する記事を中心に活動。これまでの経験から女性をくどく自身はあるが、男性にはモテないと自覚している。男前女子道をきわめたところでなぜか結婚できました。
発酵食品が体に良いと注目されていますが、じつは 酵母 を使ったコスメにも美肌効果があるのだとか。エイジングケアの化粧品に配合されていることもあり、女性にとって見逃せない成分なのです。 酵母とは 微生物 であり、糖を養分にしてアルコールなどを生み出します。ビタミンやミネラル、アミノ酸が豊富に含まれていて、すぐれた保湿効果を発揮するばかりか、美白効果もあることから化粧品に応用されるようになりました。昔から日本酒の醸造工程を行う杜氏(とうじ)の手がきれいだといわれているのは、酵母のおかげだという説も。 酵母はビールやワインなどのアルコール類や、ヨーグルトや納豆などの発酵食品などに含まれています。そのまま肌につけると使用感や刺激の問題があるため、エキスなどの使いやすい形にして配合しているのが一般的。そんなすぐれた酵母を使った化粧品を紹介します。 すぐれた保湿力が透明感のある肌へ導く 「SK-IIシリーズ(P&G マックス ファクター合同会社)」 桃井かおりさんや綾瀬はるかさんのCMでおなじみの 「SK-II」 シリーズ。このブランドには、「SK-II ピテラ」といわれる独自の成分が配合されているのが特徴です。同ブランドでは発酵と酵母の研究を重ね、このピテラを発見したのだとか。 ピテラとはガラクトミセスという酵母が発酵するときに生まれる液体(ガラクトミセス培養液)のことで、肌の水分をキープする天然保湿因子(NMF)と同じ成分を含んでいるそう。これがすぐれた保湿力を発揮し、透明感のある肌へと導きます。 一般的な化粧水の場合は「水」の配合比がもっとも高いものですが、SK-IIではガラクトミセス培養液を一番多く使用していることが全成分表示からもわかります。これだけ特殊な成分を贅沢に配合しているのだから、値段にも納得です。 お米のパワーでしっとり潤い肌をキープ 「ライスフォース(アイム)」 ライスフォースには、 ライスパワーエキス(米抽出液) が配合されています。これは蒸した米から抽出したエキスを麹菌や乳酸菌、酵母菌などで発酵・熟成することで作られているのだとか。化粧水や乳液などのスキンケアアイテムにはもちろん、メイク落としやファンデーションにも配合するこだわりぶりです。 しかも、アイテムによってそれに適した製法で作られたエキスを使っているとのこと。肌がしっとりするのはもちろん、潤いをキープする力にも優れていると評判です。ハワイなどの高級ホテルやエステなどでも使われているそう。 酵母の力でふっくらした肌に 「F.A.G.E.(サントリーウエルネス)」 F.A.G.E.(エファージュ)は、サントリーの酵母や発酵の研究から生まれたスキンケアシリーズ。酵母の力でふっくらした肌へと導き、ハリとツヤのある美肌づくりをサポートします。 この酵母を使ったエキスをより深く浸透させることにより、加齢による肌トラブルに訴えるので、エイジングケアとして使う女性が多い印象です。こちらもクレンジングからUVプロテクトまで、すべてのアイテムに独自の 酵母「ラビス」 から抽出した酵母エキスを配合しています。 酵母を使った化粧品を実際に使ってみると、保湿力とその持続性に驚かされます。使い続けるほどに肌が生まれ変わったような感覚に。酵母の美容効果はまだ研究が重ねられているのだとか。さらなるうれしい効果に期待したいですね!
2016年03月30日石鹸などの洗顔料は泡立てて使うことが一般的になりましたが、洗顔以外のアイテムにも泡状の商品が登場しています。肌により密着しやすいことから、効果アップが期待されているのだとか。そんな注目すべき “泡コスメ” を紹介します。 開きがちな毛穴をケア 「RED B.A スムージングセラム(ポーラ)」 「RED B.A スムージングセラム」は、美容液と乳液、UVカットの役割を果たす日中用の化粧品。濃密な泡を肌につけると液化ガスが揮発して、毛穴を引き締めるのだとか。年齢とともに開きがちな毛穴のケアができるのはうれしいですね。 さらに肌なじみがよく、保湿効果も抜群。潤いが持続することにより、メイクが長持ちします。肌の上で泡がはじける感触は新感覚の体験。朝の洗顔後、化粧水+これをつければスキンケアが完成するので、忙しいママにもぴったりです。 目元やほうれい線などのケアに 「明色モイスチュア濃密泡美容液(明色化粧品)」 泡状の美容液という特殊な形状ながら、1,000円強でゲットできるプチプラコスメ。しかし、3種類のセラミドを配合するなど、肌のハリと弾力を生み出す成分はしっかり入っています。スキンケアの最後に使う美容液で、週1、2回程度の使用でも効果を期待できるのだとか。 泡をつぶさずに顔全体へ広げて約3分後、手で肌に密着させながら押し込むように使うのが特徴。シワの気になる目元やほうれい線などの部分ケアにも効果的です。 紫外線の過剰なシグナルを抑制 「HAKU メラノディフェンスパワライザー(資生堂・医薬部外品)」 最後に紹介するのは、美白効果のある薬用の泡状乳液。メラニンの生成をおさえてシミやソバカスを防ぐのはもちろん、シミができたところに紫外線が過剰なシグナルを送ることを抑制するなど、あらゆる角度からアプローチしているのが特徴です。化粧水の後に乳液として使います。 指先で泡をでたたくようになじませると、すっと肌になじんでいくのを実感できます。シミなどの気になるところにポイントづけしてもOK。うるおいながらメラニンを角質を除去する成分も含まれていて、顔全体がクリアになった印象です。 現在は美容液タイプの泡コスメだけでなく、日焼け止めやムースタイプの化粧下地も登場しています。日々進化していく化粧品、次はどのような泡コスメが登場するか楽しみです。
2016年03月29日自然由来の原料はもちろん、化学的な処理をしていないナチュラルな化粧品を選ぶ人は少なくありません。欧米では原料の由来や製法だけでなく、その 流通 などにも意識が向いているのです。自然食などでは知られるようになった「フェアトレード」が化粧品業界にも少しずつ広がっているのをご存知ですか? フェアトレードとは? フェアトレードとは 「公正な取引」 のこと。価格競争のためにより安い原料を仕入れようとすれば、海外の、しかも開発途上国からの輸入を考えるでしょう。そのこと自体は決して悪いことではないのですが、原料を不当に安い金額で買い叩いたり、低賃金で働かせたりして現地の人から搾取することが問題視されるようになりました。 このように不当の格差をなくそうとする動きがフェアトレードです。相手国にかかわらず、公平な条件のもとで適正な値段で生産者から直接購入し、 生産者や労働者の自立 を支援しています。 これは食品だけではなく、 化粧品原料 にもいえること。石鹸などによく使われるパーム油はおもに途上国で生産されていますし、メイクやスキンケアで使うコットンも同様です。原料にこだわるように、その 原料の入手ルート まで意識することが、さらに進んだ 自然派ケア といえるのはないでしょうか。 日本にも、フェアトレードを謳う化粧品が少しずつ増えてきました。そんな意識の進んだ化粧品を紹介します。 白神山地の自然環境保護にも寄付 「ブルークレール」 オーガニックにこだわるブルークレールも、フェアトレードの精神を大切にしています。石鹸のほか、マッサージオイルやUVパウダーにも使われているアルガンオイルは、フェアトレードが行なわれている会社や組合から購入したもの。原料を扱う会社についても 厳しく審査 しているのだとか。 ほかにも、白神山地の自然環境保護に取り組む団体への寄付活動や、容器や包材にはできるだけリサイクル材の使用、さらに同じような意識を持つ業者との取引継続を心がけるなど、エコ意識も高いブランドです。 熱帯林を守る活動や啓蒙活動も 「ラッシュジャパン」 石鹸やバスボムなどが日本でも愛されているラッシュは、 生産者とのつながり を大切にし、信頼できる原料を使用しています。フェアトレードについても同様で、2012年12月の製造分から順次、カカオバターをすべてフェアトレードによる調達に切り替えると発表しました。カカオバターは同社のボディクリームやリップクリームなどに使われているそうです。 熱帯林を守る ために、石鹸の原料をパーム油からココナツ油やナタネ油に切り替える活動もしています。消費者参加型のキャンペーンや、キャンペーン商品の消費税を除く全額を熱帯林保護のNGO団体に寄付することで、自然保護をサポートするだけでなく、啓蒙活動にも取り組んでいます。 支援が必要な小さなコミュニティを長期的にサポート 「ザ・ボディショップ」 ボディケア用品などを扱うザ・ボディショップでは、1987年からコミュニティ・フェアトレードの取り組みをスタート。支援が必要な 小さいコミュニティと取引し、長期的なサポート を続けています。 ワイルドアルガンオイルバス&ボディケアシリーズの全アイテムに使われているモロッコ産オーガニックアルガンオイルや、サトウキビ由来のエクアドル産オーガニックアルコールなど、多数の原料をコミュニティ・フェアトレードによって調達。一部のギフトボックスは、ネパールで手作りされているそうです。これらの取り組みは、公式サイトでも公開しています。 きれいになるために使う化粧品の原料が、誰かの犠牲のうえで作られているとしたら、ハッピーな気持ちにはなれませんよね。フェアトレードを実施する化粧品を使うことで、心からきれいになれそうですね。
2016年03月29日シワやシミは加齢や紫外線だけではなく、内臓の不調などが原因の場合もあります。このような内側からの肌トラブルの解消に役立つのが漢方。上手に使えば、エイジングケアにも活用できるのです。美容におすすめの漢方をご紹介します。 まずは自分の体質を見極める 原因から改善を目指す漢方 症状の改善を目指す西洋医学と比較し、東洋医学のひとつである漢方は、植物や鉱物などの生薬を体質に合わせて処方します。たとえば、ニキビひとつをとっても、脂性肌が原因の場合と腸内環境の乱れによるものではアプローチが異なりますし、太りやすい、疲れやすいといった体質によっても処方が異なるのです。 また、シミなどの症状に働きかける生薬もあれば、血流改善や免疫力を向上することで美肌に導くものもあります。さらに、老化の原因となる活性酸素を除去する生薬など、女性のキレイを内側からサポートする漢方は多数。美容に取り入れたいなら、まずは漢方に精通した医師や薬剤師に相談して、体質を見極めることからはじめましょう。 デトックスやニキビに 「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」 防風(ぼうふう)とはセリ科の植物で、根を生薬として用います。発汗やかゆみの防止にも効果があるとされ、これを含んだ漢方「清上防風湯」は、皮膚疾患の改善に使われることが多いです。 デトックス作用のある桔梗(ききょう)も含まれており、ニキビ治療に使用することも。赤ら顔の改善にも効果があるといわれていますが、ひどい冷え性や虚弱体質、胃腸の弱い人には注意が必要です。 体のむくみをとる 「五苓散(ごれいさん)」 五苓散とは、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、桂皮(けいひ)を使った漢方。体のむくみを取る効果があり、体内の水分バランスを調整してくれます。 便秘を解消して腸内環境を整える 「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」 多くの女性を悩ます便秘は、肌トラブルの原因にもなります。どんなにケアをがんばっても肌の調子が整わない、すぐに吹き出物ができるタイプは、腸内環境が乱れているかもしれません。 そんな人には、便秘薬として知られる「大黄甘草湯」がいいのだとか。大黄によって頑固な便秘を解消し、便秘に伴う痛みを甘草がやわらげてくれますが、効果が強いので服用するタイミングには要注意。また、子宮を収縮させるので、妊娠中の人も医師への確認が必要です。 美白、肌荒れ、ニキビに 「よく苡仁(ヨクイニン)」 ヨクイニンとはハトムギの種子で、昔からイボ取りに効果があるといわれています。よく苡仁湯(よくいにんとう)という漢方もありますが、これはヨクイニンと抗炎症作用などのある麻黄(まおう)などの生薬を配合したもので、関節炎に処方されるようです。 ヨクイニンには美白、乾燥による肌荒れ、ニキビ解消などの効果があるといわれ、美肌に効果のある医薬品として錠剤も販売されています。ハトムギ茶を飲むことでも同様の効果が期待できるそう。 ほかにも、PMSをはじめとする女性特有の症状に処方される「当帰芍薬散」は、血行を良くすることで透明感のある肌へと導くなど、美肌に効果があるといわれる漢方はたくさんあります。肌トラブルの原因から改善してくれる漢方というアプローチ、覚えておくといざというときに役立ちそうです。
2016年03月28日毎日エクササイズに励んでいるし、低カロリーな食事を心がけている。悲しいかな、年齢を重ねるごとに代謝が悪くなるせいか、がんばっているのに成果がでないこともありますよね。そんなときにも漢方が役立つことを知っていますか? ダイエットがうまくいかないときは、漢方に頼るのもひとつの手です。 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) なかなか痩せない場合は、痩せにくい体質になってしまっているのかもしれません。女性に多く見られる低体温は、代謝を下げてしまいます。そんなときにおすすめなのが「十全大補湯」。血の巡りが悪く、冷え性の女性に効果的なのだとか。 十全大補湯にはその名のとおり、当帰(とうき)、川きゅう(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、人参(にんじん)、桂皮(けいひ)、黄耆(おうぎ)、甘草(かんぞう)の10種類の生薬が使われています。蒼朮のかわりに白朮(びゃくじゅつ)を使うこともあります。 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう) 夕方になると体がむくみやすい、汗をかきやすい人は、体内の水分バランスが乱れているかもしれません。その結果、老廃物がたまって肥満につながることも…。 このような悩みに効果的なのが「防已黄耆湯」。防已とはツヅラフジ科の植物の根で、体の中にたまった水を排出する作用があります。これに利尿作用や汗を調節する黄耆などの生薬を組み合わせることで、ダイエット効果が期待できます。あまり運動をしないぽっちゃり体型の人にも効果的。むくみによる下半身太りには「牛車腎気丸(ごしゃじんぎがん)」が処方されることもあります。 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん) いわゆる「ビール腹」といわれるような、ぽっこりお腹のなかには、脂肪が含まれています。一度つくとなかなか落ちず、ダイエットでも苦労するパーツですよね。 この下腹の肥満に効くのが「防風通聖散」。便秘解消、利尿作用、代謝改善などの作用を持つ生薬を組み合わせ、体質改善を目指します。皮下脂肪が多いタイプにおすすめです。ニキビの改善にも役立つうれしい効果も。 ダイエットをサポートする健康食品と違って、漢方は薬なので痩せる効果が認められています。「これさえ飲めばすぐに痩せる!」と期待するかもしれませんが、飲んだらすぐに痩せる魔法の薬ではありません。体質を見極め、それにあった食生活やライフスタイルを見直す必要があります。 また、体質によって効果に差があるので、今回紹介した漢方があなたに効果を発揮するとは限らないもの。ドラッグストアで手軽に買えるものもありますが、より効果を期待するなら医師や薬剤師に相談してから服用することをおすすめします。
2016年03月27日イライラしたりのぼせたり… 「もしかして、更年期?」と思うときはありませんか? でもこの症状、卵巣機能の老化による更年期障害と違い、自律神経の乱れが原因になっているケースが多いのだとか。この「プレ更年期」のつらい症状を緩和する漢方を紹介します。 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 「当帰(とうき)」とはセリ科の植物で、この根茎を乾燥させたものは月経不順やPMSといった女性特有の症状に効果を発揮。これにキク科の植物「蒼朮(そうじゅつ)」や、ボタン科の植物「芍薬(しゃくやく)」などの生薬を配合しています。 貧血や冷え、めまいなどの症状に効果的。産前産後の諸症状の改善のために処方されることもあります。 加味逍遥散(かみしょうようさん) 漢方では血の巡りが悪くなってしまった状態を「お血」といいます。月経不順や顔のくすみが見られる場合は、このお血である可能性が高いかも? これを改善するための漢方が「加味逍遥散」。これにも当帰、芍薬、蒼朮が含まれていますが、さらに柴胡(サイコ)というセリ科の植物の根を乾燥させたものを配合しています。自律神経失調症やのぼせ、肩こり、イライラなどの症状に効果的です。 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) これもお血に効果のある漢方。桂枝とは「桂皮」ともいわれ、シナモンのような香りが特徴です。生理痛やつわりに効果があり、幅広い年代の女性をサポートします。 この桂枝(桂皮)に芍薬や桃の種子を乾燥させた桃仁(とうにん)、ボタンの根の皮を乾燥させた牡丹皮(ぼたんぴ)などをブレンドしたのが桂枝茯苓丸。のぼせや多汗、頭痛などの症状や、シミにも効果があるのだとか。 桃核承気湯(とうかくじょうきとう) 月経前後に便秘になりやすい人は、この桃核承気湯がおすすめ。桃仁や桂皮を中心に、便秘解消効果のある大黄(だいおう)や緊張を和らげる作用のある甘草(かんぞう)などが配合されています。PMSや産後の精神不安やのぼせにも効果的です。 プレ更年期もしんどいですが、本番の更年期障害はもっとつらいのだとか。10代の生理痛から始まり、アラフィフの更年期まで、女性の人生の半分は何かとトラブルに悩まされるもの。漢方を上手に使って快適な生活が送れますように!
2016年03月26日