制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。保育士&幼稚園教諭免許を所有するも、自分の子育てにはほとんど生かせていない2児の母。自称・ズボラ主婦日本代表。
日中は子どもの相手や家事に追われて、おひとり様時間ができるのは子どもの寝かしつけ後の夜だけ。小さな子どもがいると、映画館にも気軽に足を運べないですよね。 子ども向けの映画ならともかく、大人向けの映画を観たのは、もう数年前…と諦めているママも多いのでは? たまには自分好みの流行りの映画が観たい! 自分時間をゆったり映画タイムに使いたい! そんなママにオススメしたいのが、 Amazon Prime Video の デジタルレンタルサービス です。 Amazon Prime Videoがあると、どんな暮らしができるのでしょうか? さっそく、その魅力を紹介しましょう。 1. 話題作をいち早く楽しめるからひとり時間や夫婦時間が充実! 子どもが産まれる前は、テレビやSNSで話題になった映画をいち早く観にいっていたという夫婦も多いのでは? テレビやSNSで盛り上がっている話題作を観たいのは、パパも一緒かもしれません。 Amazon Prime Videoは話題作を豊富に取り揃えているのが魅力。子どもが眠ったら、電気を消しておやつを用意。映画館のような雰囲気を演出して、久々の映画デート気分を満喫するのもおすすめです。おうち時間が増えている今だからこそ、夫婦の時間も大切に…! なかでも注目したいのは第92回アカデミー賞最多4部門に輝いた今年一番の話題作映画 『パラサイト 半地下の家族』 ! 6月19日より 独占先行レンタル で配信しています。 『パラサイト 半地下の家族』は、韓国の若き巨匠ポン・ジュノがメガホンを取り、100%予測不能な展開に、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判を内包した超一級のエンターテインメント作品。日本国内でも興行収入46億円突破、累計動員330万人超えなど、一大ブームを巻き起こした名作が、早くもおうちで楽しめるんです。 ほかにも新海誠監督の 『天気の子』 や、世界中を席巻した 『ジョーカー』 、ジョーカーの恋人としても知られる 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』 、待望の映画化となった田中圭主演 『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』 、さらには小栗旬の 『人間失格 太宰治と3人の女たち』 、高橋一生の 『ロマンスドール』 など、観たいと思っていた、あの作品たちが勢揃い。 大人気の 韓国作品 は、映画レビューサイトで高評価が並ぶ『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』をはじめ、ラブストーリーからサスペンスまで、幅広いタイトルが並びます。 もちろん、子ども向け作品も豊富なラインナップ。 『アンパンマン』『LEGO』『ハローキティ』 といったおなじみのシリーズコンテンツも充実しているから、思うように外出できない時でも、家族でリフレッシュできちゃいます。 すでにプライム会員のママも、同じく1本からレンタル可能。気になる映画があればさっそく覗いてみて。実は、デジタルレンタルがスタートしているかも!? 2. 子どもが早く寝てくれた夜に…1クリックでひとり映画! めずらしく子どもが早く寝て、急に自分時間ができた…なんて時に、サッと借りて、すぐに映画を楽しむことができるのが、Amazon Prime Videoの特長。貴重な自分時間を最大限に有効活用できるのは、ママにとって本当にありがたいことですよね。 Amazon Prime Videoで、レンタルをするだけなら、プライム会員登録が不要だから、「観たい」と思ったタイミングでレンタルOK! プライム会員でない方でも、1クリックで好きな映画が借りられます。 字幕をつければ小さな音でも楽しめるので、一度寝た子どもが起きてしまう「なんてこった!!」な状況も回避。1日の終わりにパジャマ姿で、のんびりと映画を楽しむ最高の贅沢をぜひ。 ちなみに、視聴開始をすると 48時間後(※)に自動でレンタル期間が終了 するため、おっちょこちょいのママでも延滞料金がかかってしまう心配はなし。 “在庫切れ”がなく 、観たい作品を観たいタイミングで観ることができるのも助かります。 3.テレビ以外でも、いつでもどこでも視聴可能! テレビに限らず スマホやタブレットでも視聴可能 なのも魅力。映画をまるまる1本通して観る時間がなくても、通勤時間にお気に入りの作品をちょこちょこ楽しめます。 とはいえ外出先で動画を観る際に、どうしても気になるのがデータ通信量。そんな中でも、あらかじめ作品をダウンロードすることで、 ネットに接続せずとも動画が観られる という優秀さ。 おでかけ前に子どもが大好きな作品をダウンロードしておけば、長時間の車や電車移動の際にも、活躍してくれること間違いなし。子どもが移動時間を楽しく過ごせるだけでなく、「グズッた時には“あの映画”がある!」と思えることで、ママにも心の余裕が生まれるはずですよ! ■ひとりで!家族で!気軽に話題作を堪能 Amazon Prime Video は月額料金がかからず、ほとんどの作品が1本あたり 399円~500円程度 でレンタル可能(※)。思い立った瞬間に、手軽な料金で外出せずとも映画が楽しめるのは、ママにとって願ったり叶ったりのサービスです。 ひとりで“恋愛映画”に胸キュンするもよし、夫婦で“話題作”にハラハラドキドキするもよし、親子で“アニメ”を楽しむもよし。 大注目の『パラサイト 半地下の家族』をいち早く観られるAmazon Prime Videoのデジタルレンタルサービスで、さらに充実したおうち時間を過ごしてみませんか? ※レンタル期間、料金は、作品によって異なります。 ※「パラサイト 半地下の家族」以外は先行配信ではありません Amazon Prime Videoとは? Amazon Prime Videoでは、プライム会員なら追加料金なしの見放題対象作品だけでなく、プライム会員登録なしで、最新の映画などを1クリックでレンタルすることも可能です。レンタル期間は、レンタルをスタートしたその日から30日の間であればいつでも視聴開始が可能なため、お好きなタイミングでお楽しみいただけます。30日間で一度視聴開始をすると、48時間後に自動でレンタル期間が終了するため、延滞料金は発生しません。Prime Videoのアプリをご利用いただければ、対応するテレビ、PlayStation、Wii、モバイルデバイス、Amazon Fire TV、Fire TV Stick、Fireタブレット、Apple TV、Chromecast、オンラインなどで、どこでも視聴いただけます。ご利用いただけるデバイスのリストは、 こちら をご参照ください。 Amazon Prime Video 「パラサイト 半地下の家族」の詳細はこちら! PR:アマゾンジャパン合同会社
2020年06月25日気の抜けない生活にストレスも溜まりがちな今、必要なのはやっぱり“笑い”! ということで手に取りたいのが、ウーマンエキサイトでも好評連載中の つんさん によるコミックエッセイ書籍 『つんのいちぞく』 。 産後あるあるや、想像の斜め上をいく子どもたちの行動は「クスッ」どころか爆笑必至。陥没乳首からイボ痔まで潔く描き切るつんさんワールドは、一度ハマると抜け出せない。その魅力をたっぷりと紹介します! つんさん 猫とジョジョとアイスを愛する2児の母。「つんの日常ブログ」で、日々の面白かったことや記憶に残ったことを漫画にして公開中。 ブログ: ■魅力その1・仲良しサイコー!愉快な“つんのいちぞく” 登場するのは、つんさんをはじめ、単身赴任中の夫・ちぇんさん、娘・ヤンちゃん、息子・ムギくん、猫のジョルノくんという仲良し家族。 何か大きな事件は起きないけれど、つんさんの日常を面白く描く才能は素晴らしい…! たとえば、のびのびと毎日を過ごす姉・ヤンちゃん&弟・ムギくんの子どもらしい言動は、癒やしと笑いの連続。 スイッチが入ったように“ムギくんを溺愛するヤンちゃん”の構図には、実体験を重ねてほっこり温かくなるママも多いのではないでしょうか。 ほかにも、気づかぬうちに子どもが母親のクセを継承していたり、大人の当たり前が一切通じなかったり…。家庭のなかにある “小さな発見と幸せ” を切り取って、つんさんが読者にお裾分けしてくれます。 また『つんのいちぞく』に頻繁に登場するつんさんの姉・ネネさん、義兄・ヒロシさん、甥っ子・リクくん一家、じいじ・ばあば・おおばという実家のみなさん、さらにはそれぞれのペットまで、つんさんファミリーに負けない(!?)個性派ぞろい。 とりわけ、リクくんの子どもだからこその容赦ない言葉には、何度笑わされたことでしょう…。 そんなリクくん(いとこ)を尊敬するムギくんの振る舞いや、ネネさん&ヒロシさん夫婦のさりげないやりとりなど、描かれる人物が増えれば増えるほど、おもしろさが何倍もパワーアップするのが“つんのいちぞく”の皆さまなのです! ■魅力その2・悩みが笑いに昇華!?赤裸々ネタに共感 イボ痔や尿漏れは、産後に起りやすいトラブル。そんな出来事も 「出産の勲章!」 とばかりに大胆にネタとして描くつんさん…笑いすぎた後には心強ささえ感じます。 『胃カメラの話』は、入口こそ胃カメラについて書かれているものの、すぐさまテーマはイボ痔へと方向転換。 おもしろすぎるストーリー展開はさることながら、イボ痔との長い付き合いについて赤裸々に記されたマンガには、同じ母として「わかるよ。そして、ありがとう」と握手を求めたくなるほど。 ひとりでは「恥ずかしい」と感じていた悩みも、みんな同じとわかれば笑い話になるのです。 はたして市販の薬を購入した、つんさんのお尻事情の行方は…!? 書籍のカバーを外すと現れる、裏表紙に描かれた“その後”も必見です! ■魅力その3・リアルからファンタジーまで!唯一無二の表現力 ゆるふわイラストから少女漫画系、さらには突然の劇画調まで、自在なタッチで漫画を描くのがつんさん流。 なかでも印象的だったのが『乳物語』。傷だらけのイケメン2人が“右乳”と“左乳”を擬人化したキャラクターとは、そのセンスに感服するしかありません。 “断乳”を描いたコミックエッセイは数あれど、まさかの乳目線、さらにはこれほど情熱的に仕上がっている作品はこれまであったでしょうか。加えて、この物語はもちろん幻想の世界。ついさっきまで、子育てエピソードに心から共感していたのに、この振り幅よ!! 子どもたちのほんわかエピソードから強烈エピソード、育児のリアルからファンタジーという激しい緩急は、つんさんワールドならでは。 自分にも、日々の出来事をこんな風に残す才能があれば…と羨ましく思いつつ、その表現力とスピード感に、どんどん惹き込まれてしまいます。 ■笑って、頷いて、癒やされる!今こそ読みたい一冊 日常生活にあるおもしろさを凝縮した『つんのいちぞく』を読めば、「笑っていいんだ!」「みんな仲間なんだ!」と、気持ちがパーッと明るくなること間違いなし。 そして「大変、疲れた、忙しい」を口にしがちな育児の日々も、じつは笑いと幸せにあふれた貴重な期間なんだと気づかされます。 つんさんファミリー独自の爆笑エピソードに加え、「わかる…」と共感できるエピソードの数々には、きっと顔がほころんでしまうはず(本ページのエピソード『塩対応』を読んで、当時2歳だった息子を寝かしつけようと子守歌を歌っていたら「ねぇ、うるしゃい」と、迷惑そうに言われたあの日を思い出した筆者のように…) お堅い育児書を読むのもいいけれど、笑って、頷いて、癒やされる『つんのいちぞく』は、家族と向き合う時間が増えている今こそ、読みたい一冊。 新たに60ページを描き下ろし、可愛いペットたちの写真も収録! など、ふだんからつんさんのブログを読んでいる方にもおすすめの大ボリューム。もちろん、リラックスタイムのお供にも最適ですよ! ■つんさんに直撃インタビュー! ―ふだん、どんな気持ちでお子さんと接していますか? SUKI、守りたい 、という気持ちです (なんだこの回答…) ―つんさんは、「育児しんどい…」と思ったことはありますか? もしあれば、ぜひつんさんの乗り切り方を教えてください あります! 基本乗り切れないままずるずるしながら乗り切ってます 単身赴任中の旦那や姉に話を聞いてもらうと 1回リセットされてまた頑張れるときもあります ―つんさんが、幸せを感じるのはどんなときですか? 子どもたちが楽しそうに遊んでるのを見てるときはすごく幸せです ―読者の方にメッセージをお願いします! この本を読んで少しでも笑って息抜きになってくれたらうれしいです! 「DーMER」(不快性射乳反射)についてもふれているので、授乳中の不安感で悩んでいる方の役に立てたらいいなぁと思います! 『つんのいちぞく』 (つん/KADOKAWA(¥1210)) 二児の母でもあるつんさんの毎日はエキサイティング! ツッコミどころ満載のパワフルで、フリーダムなつんさん一族の毎日にハマる人が続出中! ウーマンエキサイト: 「つんのファー日記」
2020年06月07日Instagramのフォロワー数が18万人を超えるモチコさんのコミックエッセイ第2弾 『育児ってこんなに笑えるんや!二太郎誕生編』 が発売中。 3歳差姉弟の子育てを4コママンガ&イラストで描くモチコさんの連載は、ウーマンエキサイトでも大人気です。待望の新作となった本書には、長男・二太郎くんが初登場! 二児の母になっても変わらない、 ツラいことも笑って乗り切る モチコさん流育児に迫ります。 モチコさん 京都府在住の関西人主婦。3歳差姉弟の母。子どもにツッコミを入れつつ、かわいさに鼻血を噴きつつ子育て中。ブログ(「かぞくばか~子育て4コマ絵日記」)とインスタグラムで、育児4コマ&イラストを公開中。 ブログ: Instagram: ■きょうだい愛に、親バカ! 育児はやっぱりおもしろい!! 関西主婦のモチコさん、マイペースなチチオさん、長女・イチコちゃんの仲良し一家に、2017年、長男・二太郎くんが仲間入り。 『育児ってこんなに笑えるんや!二太郎誕生編』には、第二子誕生で巻き起こる“あるあるエピソード”、ほほえましい“姉弟愛エピソード”、育児には必要不可欠の“親バカエピソード”など、共感必至の要素が満載です。 SNSで話題を呼んだ数々のマンガに加え、二太郎くん初めての「一時保育」を含む56ページを描き下ろし。笑いあり、ほっこりあり、胸キュンあり…さっそくモチコさんの日常をのぞいてみましょう! ■育児の非常事態発生! そんなときモチコさんは? 子連れでの買い物は、ママにとってよくある場面。2人の子どもを連れて出かけるだけでパワーを使うものですが、この日は姉弟が同時にギャン泣きという非常事態が発生。 「ママが泣きたいよ…」となる状況ですが、こんな時にもモチコさんはプラス思考を発動!「むしろ笑える」と、動画に収めたというからあっぱれです。 育児をしていると、「どうしてうまくいかないの!?」と嘆きたくなることばかり。落ち込みたくもなりますが、視点を変えれば、子どもが幼い今しか経験できない 期間限定の“おもしろい世界” に見えてくるかもしれません! ■バタバタな育児。でもママを幸せにするものとは… 書籍第一弾のときは2歳だったイチコちゃんは、幼稚園児に。お姉ちゃんとしての自覚も芽生えたことで、胸キュン行動にも拍車がかかります。 パパにやってもらって嬉しかったことを、弟にもやってあげたい……かわいすぎて、思わずギュッと抱きしめたくなる瞬間ですよね。 子どものきょうだいに対する思いやりは、しばしば親の想像を超えてくるもの。2人育児はバタバタの連続ですが、日々の疲れを癒やしてくれるのもまた、子どもたち。 ママを幸せにする“きょうだい愛” の数々に、共感せずにはいられません! ■「親バカ」こそ親のエネルギー源! ママを思う優しさだけでも十分ほっこりするシーンに、まさかの“ハート”の贈り物。天使のようなエピソードには、心がとろけてしまいそうです。 「ウチの子は天才なんじゃないか」と思うほどのかわいさは、子育てをするうえで何よりの エネルギー源 。そんな “親バカ”精神 があるから、毎日を乗り切れるといっても過言ではありません。 誰がなんと言おうと、わが子は最高にかわいい! その思いを否定せず、ポジティブに育児を楽しめたら素敵ですよね! ■保育園&断乳!立ちはだかる“壁”をどう乗り越える!? 育児には、定期的にやってくる“親子への試練”がつきもの。何事も前向きに捉えるモチコさんですが、初めて一時保育に二太郎くんを預けた際には、罪悪感、寂しさなど、さまざまな感情が込み上げたそうです。 本書には、一時保育が決定した日から当日までの模様を特別マンガで掲載。二太郎くんを預ける場面や、モチコさんの複雑な心情は、「わかる! わかる!」の連続です。 さらに、男の子ママなら誰もが悩む「むく・むかない問題」についても描き下ろしでお届け。その他、不安でいっぱいだったというイチコちゃんの「幼稚園入学」、意を決して臨んだ二太郎くんの「断乳」など、育児の山場にモチコさんがどう向き合ったのかは必見です! ■ママの不安、悩み…すべてほめてあげて! 2人目が生まれると、毎日がより大変になるけれど、笑いやエピソードもパワーアップ(加えて、2人目は何もかもがスピードアップ……)。二太郎くんが生まれて、ますますハッピーに生きるモチコさんファミリーの毎日には、「育児はおもろい!」があふれています。 そして、そんなモチコさんのスタンスは 「そんなに思いつめなくていいんだよ」 とママの不安を包み込み、「みんな同じように悩んでいるんだよ」と励ましてくれるもの。 子どもは成長すれど、次から次へと種類の異なる大変さがやってくるもの。でも、それらはすべて、その時々にしか味わえない貴重なひとときです。 「なんでそうなるの~?」とイライラしてしまうこともありますが、過ぎてしまえば、かけがえない思い出の1ページに! ツラい時にも、一度心をリセットして“笑い話”に変換できれば、そのアルバムはもっと笑顔でいっぱいになるかもしれません。 思わずフフッと笑ってしまう『育児ってこんなに笑えるんや!二太郎誕生編』は、日々の息抜きにも最適。モチコさんと自分を重ねることで、わが子がより可愛く見えるだけでなく、ドタバタな毎日を生きる自分を「がんばってるね」と、ちょっぴり褒めてあげたくなるはずですよ! ■モチコさんに直撃インタビュー! ――「育児が大変」を笑いに変えようと思ったきっかけはありますか? え、なんやろう(笑)。実母(ばぁば)が割と物事をポジティブに捉えるので、その影響はあるんだろなと思います。 「起こったことは変えられないけど感じ方は変えられる」 ということは、常日頃なんとなく意識しています。「どうせなら楽しく感じた方がいいやん!」と。 これは、育児だけじゃなく他のことも。でも、常にそう思ってるわけじゃないんですよ。「あーーーもう無理! 笑えねぇ!」ってなるときももちろんあります! なるべくなりたくないんですけどね…。精進します! ――そんなふうに「どうしても笑いに変えられない」と思ったときは、どうしているんですか? あきらめる(笑)。じつはフォロワーさんから「怒ってる姿を見せるのも良いと思う! それで子どもが学ぶこともある!」とコメントいただいて、「たしかに!」と。そう思うようになったら、気持ちが少し楽になりました。 あとは 「自分を責めない」「(子どもも含めて)人のせいにしない」 というのも意識してます。 「なんで私ってこんなに怒っちゃうんだろ…」ではなく、「今日はやらなあかんことたくさんあって疲れてるもんな!」「もう眠たい時間やもんな!」みたいに、何か理由を見つけてます。 理由がわかれば対策もできるかもしれないし、自分や他人を責めるより精神的に健康に過ごせる気がします。心身ともに健康でいたい! 健康第一! 『育児ってこんなに笑えるんや!二太郎誕生編』 第2弾は二太郎くんが加わったことで親子のボケ&ツッコミはさらにパワーアップ! ひょうきんすぎる長女イチコちゃんと大の甘えんぼの長男二太郎くん、そして親バカ目線で綴る毎日は笑えること間違いなし! の育児マンガです。 モチコさんのウーマンエキサイトの連載: モチコの親バカ&ツッコミ育児 \モチコさんの人気記事が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年04月01日新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの小学校が臨時休校に。これに伴い、さまざまな企業が子どもたちの学習をサポートするコンテンツを無料提供しています。 そこで今回は、 個人情報の登録が不要 で、 インターネット環境があればすぐに活用できる小学生向け学習サービス をピックアップしてご紹介。親子の不安解消につながる、お気に入りのサービスを見つけてみてくださいね。 ■小学生向け総合学習サービス ▼おうち学校-Yahoo!きっず 子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」内に、「ヤフーきっず おうち学校」が開校。“フィルタリング”が施された子ども向け検索機能で宿題の内容を調べたり、動画や写真で勉強したりできます。 また「お仕事」「環境」「福祉」といった全学年共通の総合学習や、運動不足になりがちな子どもにおすすめのストレッチも動画で紹介。外部サイトと連携した「キッズなんでも相談」コーナーも開設しています。 【おうち学校-Yahoo!きっず】 ・提供期間:~未発表 ・利用方法:公式サイトからオンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ▼朝日小学生新聞・朝日中高生新聞 日々のニュースや読み物、学習問題など、小学生に役立つ情報を提供する『朝日小学生新聞』のWebサイトに、新型コロナウイルス感染予防の「手洗い方法」や、休校中の過ごし方アイデアなどが掲載中。 ゲーム感覚で学習に取り組める「算数あそび」や「ぼうけん!漢字の国」、「都道府県ファイル2019」、電子書籍版『読めばわかる!ことわざ』など、家庭学習に役立つコンテンツも順次公開しています。 【朝日小学生新聞】 ・提供期間:~4月下旬まで ・利用方法:公式サイトからオンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般、中学受験 ▼Gakken家庭学習応援サイト 「Gakken家庭学習応援サイト」では、「2020年春の応援ライブラリー」として『まんがでよくわかるシリーズ』や『学研の図鑑LIVE(ライブ)』などの人気書籍が公開中。 ほかに、同社発行のドリルと連動した「やさしくまるごと小学」シリーズの授業動画も自由に視聴できます。なお、メールアドレスを登録すれば、デジタル学習ドリル「ニューコース学習システム」とデジタル百科事典「ニューワイド学習百科事典」も無料で利用できるので、こちらも要チェック! 【Gakken家庭学習応援サイト】 ・提供期間:~3月31日まで ・利用方法:公式サイトからオンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ■小学生向け総合学習サービス:プリント教材 ▼進研ゼミ 3学期の学習の総まとめができる「春の総復習ドリル」を無償配布中。郵送による冊子の配布は予定数が終了し、現在は公式サイトからPDF版をダウンロードすることができます。 また、ふだんは進研ゼミ会員のみが利用できる「ワクワク 漢字・計算 WEB」も期間限定で閲覧可。そのほか、初回登録をすれば、約1,000冊の本が読める「電子図書館 まなびライブラリー」も無料で利用できます(~3月23日23時終了予定)。 【進研ゼミ】 ・提供期間:~未発表 ・利用方法:公式サイトからダウンロード&オンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ▼Z会 「Z会の通信教育 小学生コース」の学習教材のうち、小学校1・2年生向けの自習用ドリル「ドリルZ」(スタンダード・3月号)、小学校3~6年生向けの算数・理科「学習の要点」(スタンダード・2月号)がダウンロード可能。 また算数・理科の教科書学習が終わっていない3~6年生向けに「教科書理解サポート」サービスが公開中のほか、3月16日以降には、春休み中の学習補完のための「問題練習サポート」サービスも提供予定です。 【Z会の通信教育 小学生コース】 ・提供期間:~未発表 ・利用方法:公式サイトからダウンロード ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ▼小学館まなびwith 教科書の枠を超えて、未知の問題や正解のない課題に試行錯誤しながら“考えること”を楽しく実践できる通信教育・まなびwithが、教材を無償配布中。 提供しているのは、「小1~小6コース3月号(学年総復習号/国語・算数)」の PDF版。また専用WEBフォームからの申し込みで、希望月号のワークブックを一人1冊限り届けてもらえるサービスも。申し込み多数につき、既に配布が終了したワークブックもあるので、気になる方はお早めに! 【小学館まなびwith】 ・提供期間:~3月31日まで ・利用方法:公式サイトからダウンロード ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ▼ちびむすドリル 幼児~中学生向けの教材を無料でダウンロードできる常設の教材コンテンツサイト。月間150万人前後が訪れる運営12年目の人気サイトで、教材プリント総数は2万枚以上にのぼります。 学年別、教科別に教材を探すことができ、苦手分野の復習にも最適。シンプルな白地図、漢字テスト、計算問題をはじめとする定番プリントのほか、「ドリルの王様」といった人気教材とのコラボ企画など、充実のラインナップが揃っています。 【ちびむすドリル】 ・提供期間:常設 ・利用方法:公式サイトからダウンロード ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ■小学生向け総合学習サービス:動画 ▼YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」 YouTuber・葉一さんによる勉強動画。YouTubeのチャンネル登録者数は82.5万人(2020年3月8日現在)を誇り、経済産業省のホームページ(「未来の教室」プロジェクト)でも紹介されている優良コンテンツです。 また葉一さんの公式サイト「19ch(塾チャンネル)」( )では、ダウンロードして使用できる小学3〜6年生向けの算数テキストも無料配布中。動画を見ながら、授業を受けるように勉強できるので、ひとり学習にもぴったりです。 【とある男が授業をしてみた】 ・提供期間:常設 ・利用方法:YouTubeなど ・YouTubeチャンネル: ・対象者:小学3年生~ ■子どもの好奇心を高める動画サービス ▼探究学舎オンライン授業 勉強のやり方や問題の解き方を教えるのではなく、子どもたちの興味が広がる独自の授業を行う探究学舎が、オンライン授業をライブ配信中(平日10:30~12:00)。 これまでに、スティーブ・ジョブズやチャップリンなどの偉人編が配信され、「おもしろくてためになる」と大好評。登録なしで参加できますが、確実に視聴したい場合には、事前に配信案内が届くメールアドレス登録がおすすめ。なお、ライブ配信時間終了後には、録画動画が視聴できます。 【探究学舎オンライン授業】 ・提供期間:~3月20日まで(アーカイブの公開期限は未発表) ・利用方法:YouTube ・公式サイトURL: ・YouTubeチャンネル: ・対象者:小学生全般 ▼科学技術広報研究会 臨時休校対応特別企画 全国の大学や研究機関が作ったデジタルコンテンツを視聴できる特設サイト。基礎生物研、国立天文台、東京大学などの広報担当が選んだ、子どもたちに観てほしい科学技術コンテンツを掲載しています。 動画は「特別授業(ライブ配信)」「さっと見られる映像」「のんびり延々と見たくなる映像」などに分類されており、最先端の科学に触れることが可能。宇宙・原子・生物・ロボットなど、子どもを惹きつけるテーマが満載です。 【科学技術広報研究会 臨時休校対応特別企画】 ・提供期間:~未発表 ・利用方法:公式サイトからオンラインなど ・公式サイトURL: ・対象者:小学生以上 ▼ヤマハデジタル音楽教材「ソプラノリコーダー授業」 小学3~6年生向けのヤマハデジタル音楽教材「ソプラノリコーダー授業」の一部が無料公開中。アプリなどのインストールは不要で、公式サイトへのアクセスですぐに利用できます。 丁寧な解説動画&デジタル教材ならでは練習機能で、リコーダーの演奏を楽しく効果的に学習できるのが魅力。学校から持ち帰って、そのまま眠らせがちのリコーダー。新学年に向け、演奏技術アップのチャンスです! 【ソプラノリコーダー授業】 ・提供期間:~4月5日まで ・利用方法:公式サイトからオンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生高学年向き ■子どもの好奇心を高めるプリントサービス ▼放課後たのしーと 「あそびは最高の学び」をコンセプトに、朝日新聞社と国立大学法人東京学芸大学、NPO法人東京学芸大こども未来研究所の3者が共同研究の成果をもとに制作している「放課後たのしーと」。 これまで主に学童保育施設向けに配信されていましたが、休校対策として個人利用がOKに!遊びと学びのプロたちが、「子どもたちに夢中になって欲しい」という思いを込めて制作した「工作」「体あそび」「言葉」「数・図形」など、幅広いジャンルの遊びのタネが揃っています。 【放課後たのしーと】 ・提供期間:~未発表 ・利用方法:公式サイトからダウンロード ・公式サイトURL: ・対象者:小学生低学年向き ■マンガ、学習の関連の電子書籍サービス ▼コミックサイト「ソノラマプラス」(『科学漫画サバイバル』『バトル・ブレイブス』) 日本国内で累計900万部を突破している『科学漫画サバイバル』シリーズと、科学まんがシリーズ『バトル・ブレイブス』の人気作品が、コミックサイト「ソノラマプラス」で、毎週1冊ずつ無料公開! なお、「科学漫画サバイバル」の電子配信は国内初の試みです。現在は「深海のサバイバル」と「バトル・ブレイブスVS.最恐ティラノサウルス[恐竜編]」が配信中(~3月10日まで)。以降の公開スケジュールは、公式サイトで確認を。 【『科学漫画サバイバル』『バトル・ブレイブス』】 ・提供期間:~3月31日まで ・利用方法:公式サイトからオンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ▼月刊誌『子供の科学』無料公開特設サイト 「子どもたちに科学のおもしろさを伝えるとともに、偏った情報に振り回されず、科学の裏づけがある情報を見極めて、冷静に行動ができるようになってほしい」との思いから、『子供の科学』電子版のバックナンバーを順次公開。 特集「ミクロの世界の脅威をあばくウイルスの正体」掲載号も特別公開しているので、親子でウイルス感染症への理解を深めてみては?そのほか、姉妹誌である月刊誌『天文ガイド』も配信中。公開スケジュールは、公式サイトで要確認。 【『子供の科学』無料公開特設サイト】 ・提供期間:~4月5日まで ・利用方法:公式サイトからオンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 ▼KADOKAWA児童書ポータルサイト「ヨメルバ」(角川つばさ文庫・角川まんが学習シリーズ) 角川つばさ文庫と角川まんが学習シリーズから、人気作200冊以上が無料公開に。ライオンvsトラ、ゴリラvsクマなど、戦闘力が近い動物たちの本気バトルが描かれる『どっちが強い!?』シリーズをはじめ、『日本の歴史』や『まんが人物伝』シリーズといった、学習マンガの定番作品も目白押し。 累計110万部を突破している小説『怪盗レッド』(1)~(15)など、図書室ではなかなか借りられない人気作を、自宅でゆっくり楽しむこともできます。 【「ヨメルバ」】 ・提供期間:~4月5日まで ・利用方法:公式サイトからオンライン ・公式サイトURL: ・対象者:小学生全般 あまりに突然の休校に、パニック状態という家庭も多いはず(我が家もまた然り)。先の見えない状況に頭を抱えたくなりますが、こういったサービスなどをうまく取り入れながら、少しでも充実した期間が過ごせることを願っています。 ※掲載の情報は、2020年3月10日現在のものです。
2020年03月10日昨夏に公開され、邦画として約15年ぶりに興行収入93億を突破する大ヒットとなった『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が、いよいよAmazon Prime Videoで配信スタート。 シリーズ開始から10年の集大成といえる本作は、たくさんの“家族愛”が詰まった物語。そして、主演・山下智久らおなじみのメンバーが紡ぐ温かなストーリーの中には、ママの心を癒やしてくれる“胸キュン”ポイントも、盛りだくさん! これまでの『コード・ブルー』を振り返りつつ、劇場版の見どころを紹介します。 ■3rdシーズンから3ヶ月、翔北救命チームが再集結! 2008年7月に1stシーズンが放送された『コード・ブルー』シリーズ。翔陽大学附属北部病院救命救急センターにフェローとしてやってきた藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)に、フライトナース・冴島はるか(比嘉愛未)を加えた5人が悩み、挫折しながらも、フライトドクター(ナース)として、さらには人として、互いに高め合う姿が人気を博してきました。 劇場版の舞台は、2017年7月期に放送されていた3rdシーズンから3ヶ月後。臨床医師としてトロント医科大学へ渡った藍沢が、一時帰国している間のエピソードが描かれてます。 物語の中心となるのは、成田空港への 航空機緊急着陸事故 と、東京湾・海ほたるへの 巨大フェリー衝突事故 という未曽有の事態に臨む救命チームの奮闘。 一方で、母のアルコール依存症と向き合う娘、息子の脳死判定に直面した父母など、様々な家族の葛藤を丁寧に映し出します。 ■やっぱり山Pカッコイイ…ママの胸キュンポイント3連発! 『コード・ブルー』の醍醐味は、言わずもがな骨太のストーリー。とはいえ、山下智久をはじめとする美しい役者陣のあれこれに“キュンキュン”してしまうのが乙女心。 子どもを寝かしつけた夜、ママが至極のときめきを味わえるシーンはココ! ◆山下智久の登場シーンがいきなりカッコいい これまでにも幾度となく仲間のピンチを救ってきた藍沢らしく、登場シーンに漂う 圧倒的なヒーロー感 。足元から上へと移動する粋なカメラワークにゾクゾク&ワクワク、そして、あの美顔が映し出された瞬間には「待ってました!」とばかりにキュンキュン度数もMAXに。 壮大な物語の幕開けに相応しいオーラと共に舞い降りた藍沢は、その後も胸キュンシーンを連発。救命医としての自信に満ちた頼もしい言葉や、後輩を思いやる藍沢の不器用な優しさが滲む言動など、ファンのみならずとも心を鷲掴みされてしまう場面が満載です! ◆有岡大貴の嫉妬心と成長がかわいい 3rdシーズンから登場したフェローの名取颯馬(有岡大貴)。ドラマでは、緋山が患者の緒方(丸山智己)と親しくしている写真を見ながら「ムカつく」と言ってみたり、「緋山先生がいないならここに未練はないです」と告白ともとれる発言をしたり。決定的な場面は描かれていないとはいえ、緋山に恋心を抱いていたことは明らかで…。 その3ヶ月後となる劇場版にあるのは、緋山と緒方の交際について認めてはいるものの、なぜか緋山にだけ素直になれない名取の姿。そこに垣間見える、 嫉妬心 がかわいすぎて、もう!! 医師としての成長を認めてほしい気持ちがだだ漏れな様子も愛おしく、強がりな年下男子にトキメキ必至です。 ◆新田真剣佑の一途な恋愛にグッとくる 末期の胃がんを患う富澤未知(山谷花純)の婚約者である岩田彰生(新田真剣佑)。彼女の深刻な病状を受けて一度は逃げ出してしまった彰生ですが、未知のもとへと戻ってきた彼は、それまで以上の大きな愛で未知を包んでいきます。 深まる愛に反して、悪化の一途を辿る未知の容態。そんな中、ある重要な場面で未知が口にする「好きって言ってくれるあなたがいて、私は幸せ」という言葉に返す、彰生のセリフには涙が止まりません。 儚くも美しい彰生の愛 に、忙しさに追われて胸の奥にしまいがちな“恋心”が、キュンとうずくはずですよ! ■家族、仲間…苦難を乗り越え強まる絆 胸キュン場面に心ときめく一方で、救命チームによる未曾有の事故の救出劇は、ドラマ以上の大迫力。また、繊細に描かれていく患者や家族たちによる心の移り変わりに、“生と死”、そして“家族の存在”について深く考えさせられます。 もちろん劇場版には、10年という時を重ねてきた“救命チームの絆”もたっぷり。白石&緋山コンビの絶妙なやりとりや、藤川&冴島のほほえましい夫婦関係、そして、 絶対エースである藍沢に対する仲間の思いが溢れる場面 など、これまでの歴史があるからこそグッとくる展開も。 おなじみのキャストたちが抜群の表現力で魅せる、唯一無二のチーム感はまさに『コード・ブルー』の真骨頂。エンドロールが流れる頃には、様々な感情が交錯して、胸がじんわりアツくなることでしょう! ■いざ、『コード・ブルー』の世界へ!至福の“ママタイム”を満喫 『コード・ブルー』シリーズは大好きでも、子どもが小さいために映画館には足を運べなかったというママも多いはず。 Amazon Prime Video は、子どもが眠った夜、自宅でゆっくりと映画を堪能できるママたちの救世主。 疲れが溜まりやすいこの季節、藍沢先生の強さと優しさに触れながら、ハラハラ・胸キュンのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか? さっそく劇場版コード・ブルーを見る 【Amazon Prime Videoとは】 Amazonプライム会員(月間プラン:税込み500円/年間プラン:税込み4900円)に登録すると「Amazon Prime Video」対象の映画やTV番組がいつでも、どこでも見放題! Amazon Prime Video公式サイトはこちら
2019年08月30日篠原涼子 主演の映画 『今日も嫌がらせ弁当』 が、6月28日(金)に公開されます。 子どもの手を握りながら、親子で将来の夢を語る時が過ぎ…やってくるのが反抗期。本作で描かれるのは、母親の嫌がること(=反抗)をする娘には、母親も「嫌なことをする」と始めた、あまりに強烈なキャラ弁を通した母娘のバトル(!?)の記録です。 物語の原作は、アメブロランキングで総合1位を獲得(「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」)、エッセイが累計発行部数20万部を突破した、ある実話。 親子だからこその複雑な感情や距離感をみごとに映し出した本作には、不器用にそれぞれを思う母娘の愛があふれていました。 ■反抗期の娘には“嫌がらせ弁当”で対抗!? 舞台となるのは、東京都八丈島。夫を事故で亡くしたシングルマザーの 持丸かおり(篠原) は、面と向かって会話してくれない反抗期の 娘・双葉(芳根京子) との距離感に頭を悩ませていました。 その状況を打破する秘策として思いついたのが、娘が嫌がる“キャラ弁”を作ること。 かおりは 「どうだ!ウザいだろ?」 と、目には目を、歯には歯を、嫌がらせには嫌がらせをと言わんばかりに、娘が反抗的な態度をあらためるまで“嫌がらせ弁当”を作り続けることを決意するのです。 どんなに嫌がられてもキャラ弁を作り続ける母と、それを嫌がりながらも完食を続ける娘。互いに折れることない飽くなきバトルは、“ほほえましい”を飛び越えて、思わず口を押さえてしまうほどの笑いに満ちています。 とはいえ、ただのキャラ弁作り&戦いの記録ではないのが本作。昼間はお菓子工場、夜は居酒屋勤務、家では内職までして生計を立てるかおりには、シングルマザーとしてのある思いがありました。 ■育児の後悔が生んだ、母の強い意志 個性的なキャラ弁ブログが大人気となったかおりのもとに、ひとりの男性からメッセージが届きます。それは、妻を亡くし、幼稚園に通う息子のお弁当作りに悩むシングルファザー・岡野信介(佐藤隆太)からでした。 初めはキャラ弁作りについてアドバイスをしていたかおりでしたが、やがて岡野から子育て相談を受けるように。一方かおりも、女手一つで娘を育てることに必死だったからこそ生まれてしまった、育児の後悔と本音を明かします。 かたや実生活では、恋愛や進路に悩む、多感な娘を抱える母としての葛藤が尽きない日々。それでもかおりは強い意志を胸に、どんなに忙しくても、疲れていても、イライラしていても、欠かすことなく“嫌がらせ弁当”を作り続けます。 言葉では 「ウザい」 連呼の娘ですが、そんな母の姿に心が動かされないはずもなく…。まるで我慢比べだった“嫌がらせ弁当”は、いつしかこれ以上ない“愛情弁当”となり、本音で語ることができない母娘にとって、かけがえない “意思疎通の手段” となっていくのです。 ■子どもの反抗期に、母親としてできること ウーマンエキサイト読者世代の多くのママが、これから経験するであろう我が子の反抗期。 よくわからないけれど親がムカついてたまらない、何があったわけではないのに口答えしてしまう、感謝しているのに素直になることができない。そんな反抗期がママ自身にもあったはずなのに、親の立場としてそれを迎えるとなると、どうしても構えてしまうものです。 その不安をパワフルに吹き飛ばしてくれるのが、この作品。ずっと見守り続けてきたかわいい我が子のことだって、 わからないこともたくさんある 。そのとき、母親としてできるのは「なぜだろう」「何を考えているんだろう」と頭を抱えて思い悩むことばかりではないのかもしれません。 子どもの気持ちがわからなくても、たとえ一方通行に思えても、ドーンと構えて 自分なりの愛を送り続ける 。“愛情”だけを武器に挑んだ母のガムシャラな戦いは、あとあと「あの頃は大変だった」と、笑いながら反抗期を振り返るためのヒントになるのではないでしょうか。 ■個性豊かなキャラ弁の数々は必見! また、劇中に登場する“嫌がらせ弁当”のクオリティの高さには、感嘆するばかり。木工用ボンドから貞子、ダンディ坂野まで、インパクト抜群のキャラ弁の数々は、原作者・ttkk(Kaori)さんの手を借りて作られたもので、物語の大きな見どころとなっています。 バラエティ豊かなおかずのごとく、子育ての苦労と楽しさがめいっぱい詰め込まれた『今日も嫌がらせ弁当』。親に反発する娘の言葉は、リアルだからこそグサッと胸に来るものがありますが、 「生意気でも、反抗期でも、あなたが娘でよかった」 。そんなかおりの思いがあふれ出すラストには、涙が止まりません。 ウザいけど愛おしい娘と、ウザいけど大切な母親による、笑って泣ける壮大なバトル。自身の反抗期を思い起こして懐かしい気持ちが込み上げる一方で、「次はあなたの番!!」と、不安を抱えるママの背中をバシッと叩いてくれるはずですよ。 映画『今日も嫌がらせ弁当』 自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしているシングルマザーの持丸かおり。幼いころは「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた双葉も、最近ではすっかり反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。そんな娘への逆襲にと、かおりは双葉の嫌がる「キャラ弁」を作り続けているのだが、やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく。 原作:「今日も嫌がらせ弁当」ttkk(Kaori)(三才ブックス刊) 監督・脚本:塚本連平 出演:篠原涼子、芳根京子、松井玲奈、佐藤寛太/佐藤隆太 公開日:6月28日(金)全国ロードショー 公式サイト:
2019年06月27日4月19日公開の映画 『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』 で、ゲスト声優を務める ぺこさん と りゅうちぇるさん にインタビュー。 前編「 ぺこ&りゅうちぇる『個性的な親だから、子どもを丸ごと愛せる』」 では、親になって気づいた『クレヨンしんちゃん』への想い、そして家族になることで生まれた“愛のカタチ”について語っていただきました。 後編では、2018年に誕生したリンクくんとの生活と、おふたりの“育児観”について伺いました。家族を心から愛するぺこさんと、一本芯の通ったりゅうちぇるさん。育児のヒントがたくさん詰まった、心温まるインタビューをお届けします。 ■自分を削るのではなく、“赤ちゃんとの生活”を足す ――映画では、みさえとひろしの関係が家族になって変化したという内容も描かれています。おふたりの関係は、結婚後も変わりませんか? ぺこさん (以下、ぺこ):2年間一緒に住んでからの結婚ということもあって、全然変わらなかったですね。変わらなすぎて、逆に「ちょっと変えたほうがいいのかな」と思ったくらいです(笑)。 りゅうちぇるさん (以下、りゅうちぇる):僕も全然(笑)。 ぺこ ・ りゅうちぇる :(目を合わせて大笑い) ――リンクくん誕生後は、いかがでしょう? りゅうちぇる :それは、すごく変わりましたね。何か発言するときにもリンクのことが頭に常にあるし、お仕事に対しての向き合い方も変わりました。 いままでは僕とぺこりんの責任だったけど、 “リンクのお父さん・お母さん”と言われる わけだから、言動はすごく責任感を意識するようになりました。でも、ぺこりんが一番変わったと思います。料理も家事も、すごくがんばってくれています。 ――ぺこさんの生活は、激変しましたか? ぺこ :そうですね。でも、もっともっと激変すると思っていたので、いい意味でそこまで自分を犠牲にしていない気がします。いままでの生活から何かを削って“赤ちゃんとの生活”を入れ込んだわけではなくて、もとの生活に “赤ちゃんとの生活”をプラスしたような感覚 です。 ――ハッピーが上乗せされた感じですね! それは、パートナーがりゅうちぇるさんだからというのも大きいですよね? ぺこ :120%、そう思います。 ――とくに、どんなときにそう感じますか? ぺこ :ふだん、りゅうちぇるは夜泣きでは起きないんですけど、いつも「何かあったら起こしてね」と言ってくれます。まさに今日も、夜中にリンクが起きちゃって、泣くわけでもなく、なぜか超テンションが上がってしまい、どうがんばっても寝てくれなくなってしまって…。私がちょっと頭が痛くなってきちゃったのでりゅうちぇるを起こしたら、すぐに対応してくれました。本当に協力的なんですよ。 お風呂も私ひとりで入れるのは大変で、上がるときにリンクをりゅうちぇるにパスするだけでもめちゃくちゃ楽なんですよね。お仕事のときは別ですが、自分の都合で出かけているとき、りゅうちぇるはお風呂の時間までに帰って来るよう努力してくれます。 “リンクがハッピーでいるためには、私がハッピーでいることが大切” と思ってくれているので、そのためにいろんなことをやってくれるんです。 ■ぺこりんがつらいと思うことは、僕でもつらい ――いま現在、具体的にはどんな生活を? ぺこ :私はいま、ほとんどお仕事をしていないので、リンクと一緒にりゅうちぇるを送り出して、離乳食を食べさせたり、お散歩に行ったり。りゅうちぇるはお仕事から帰ってくると、自分も疲れているはずなのに、私に「疲れているはずだから、ちょっと休んで」と言って、リンクと遊んでくれたりもします。 ――泣けるほど素晴らしいです。そんなりゅうちぇるさんの優しさは、一体どこから来るものなのでしょうか? りゅうちぇる :ぺこりんだけに“家事や育児はお任せ”という気が、そもそもないんです。 パパ・ママの得意分野という考えがない ので、“ママだから、大抵のことはぺこりんに任せておいた方がいいよね”とも思わないんですよね。 同じ人間だから、 ぺこりんがつらいと思うことは、僕でもつらい と思う。いまはリンクが小さくて、すぐにいろんな物を口に入れちゃうし、気を張る時期。ぺこりんは、僕がお仕事に行っている間、そんなリンクのことをずっと見てくれているんです。僕が外でしているのはある意味“慣れているお仕事”ともいえるので、また違う疲れじゃないですか。僕にとっては、子どもとの時間がリフレッシュだったりもしますしね! でも、ピーリングに行ったり、スパに行ったり、自分のためだけに費やす時間もあります。そういうところにもぺこりんは理解してくれるので、お互いさまだと思えるんです。 ■「わが子は想像以上にかわいい!」がなぜ広まらないのか? ――育児をしていて、想像と違ったことはありますか? ぺこ :想像より大変ではないし、すごく楽しいです。リンクが離乳食中にコップを振り回して投げちゃって、拾ったと思ったらまた投げて…そんなときには「もう、何で落とすのよ~」とは思います。 でも、“これがしたい”という感情が芽生えていることがかわいいと思えるので、爆発はしていません。プンプン! となるけど、その イライラも一瞬で愛に変わる 。大変で大変でどうしようもないということは、まったくないです。 りゅうちぇる :リンクが生まれる前、「大変」とか「思っているよりもキツイ」とか、マイナスな話ばっかり聞いていました。そういう話は回りやすいのに、 「想像以上に自分の子どもはかわいい!」 という話は、全然回らないんですよね。ぶっちゃけ大変なことやつらいこともあるけど、想像以上にかわいいから、全然がんばれちゃいます! ――たしかにそうですよね。それでも実際には、産後に我慢が増えてしまうママも多いと思います。 ぺこ :私はほぼ我慢をしていないので、申し訳なく思うほどです。でも“赤ちゃんにイライラすること”よりも、“赤ちゃんにイライラしてしまう自分が嫌”という気持ちはすごくわかります。 言葉にするのは難しいけれど、ママももっと甘えてもいいのかなとは思います。私は、りゅうちぇるにも、母にも、友だちにも、どんどん甘えさせてもらっているので。 りゅうちぇる :プライドとはちょっと違うけど、ぺこりんには良い意味で 「こう見られたい」とか「しっかりしたママだと思われたい」というところがない んです。「大変だから来て」とか「お願い、手伝って」と素直に言ってくれるのは、すごく良いことだと思います。 ――必要以上に、人の目を気にしてしまうママもいる気がしますからね。 ぺこ :そこを気にして悪循環になるくらいなら、 最初から甘えた方がみんなハッピー になれるかもしれないな、と。 りゅうちぇる :人の目を気にしたら、子どものことも他の子と比べちゃうと思うんですよ。だから、 比べグセは終わらせた方が楽になれる と思います! ■“ふたりの子ども”だから、ふたりで向き合って育てたい ――りゅうちぇるさんの育児に対する姿勢は本当に素敵だと思います。 りゅうちぇる :いやいや、そんなことないですよ。休日に抱っこ紐をしているパパを見かけると、僕もちゃんとしなくちゃなって思います。でも、根本には “ふたりの子どもだから” という気持ちがあります。 ふたりの子どもだから、ふたりで育てていく。何かあったら、 しっかり責任を半々にしなくちゃいけない と思うので、将来についてもふたりで向き合っていく。良いところだけ急に入ってきて意見を言うのではなくて、ちゃんと一瞬一瞬、ふたりの子どもとして育てていくことが大切なんじゃないかなとは、常に思っています。 ――子育てについて、意見がぶつかることもありますか? りゅうちぇる :育った環境も違うから、ぶつかることありますよ。でも、お互いが大切という気持ちは変わらないし、僕は話し合いが大好きなので、これからもいっぱい話し合っていきたい。怒ったり、叱ったりすることもあるかもしれないけど、どんなときでも愛が伝わる向き合い方をしたいと思っています。 ――それでは最後に、ウーマンエキサイトの読者でもある働くママへのメッセージをお願いします。 ぺこ :働きながら育児をしているって、とにかくすごいなと思います。いまの私には想像もできないことなので、純粋に尊敬するし、パワフルだし、かっこいい! でも両立って本当に大変だと思うんです。つらいときには、 なるべく人に甘えるようにして くださいね。 りゅうちぇる :働くことに充実感を覚えていれば、素敵だしかっこいいですよね。それでも、つらいときには、自分の素を出せるという居場所があるといいなと思います。旦那さんに心配をかけたくないから、逆に相談できないという人もいると思うし、そういう気持ちもすごくわかるんです。 でも、自分が壊れちゃったときには遅いんですよね。そのときに一番悲しむのは子どもなので、親として “自分を甘やかすこと”や“自分を守ること”も大切 。いろんな人に甘えていいと思います。そして、応援しています! 映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』 いまさら初の新婚旅行として、オーストラリアへ出かけた野原一家。しかし、そこで待っていたのはモーレツデンジャラスな大冒険! 到着早々“お宝のカギ=ひろし”だという謎の仮面族に、ひろしがさらわれた! オーストラリアを舞台に、野原一家、仮面族、世界中から集まったトレジャーハンターたちによる三つどもえのひろし争奪戦が勃発。“お宝のカギ”に隠された秘密とは? しんのすけは無事に春日部に帰還できるのか!? 今、野原一家の絆が試される! 原作:臼井儀人(らくだ社) 監督:橋本昌和 脚本:うえのきみこ、水野宗徳 声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ 声のゲスト出演:木南晴夏、小島よしお、ぺこ、りゅうちぇる 公開日:4月19日(金)全国ロードショー 公式サイト:
2019年04月20日4月19日公開の 『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』 で、ゲスト声優を務める ぺこさん と りゅうちぇるさん にインタビュー。 2016年に結婚し、2018年には待望の第一子・リンクくんが誕生。互いに惹かれ、尊敬し合っていることが伝わるおふたりのパパ・ママとしての素顔に迫ります。 前編では、『クレヨンしんちゃん』への想いやアフレコの様子、そして、家族になることで生まれた“愛のカタチ”について語っていただきました。 ■個性的なパパママだから、子どもをしっかり愛せる ――『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン』に出演が決定したときのお気持ちは? ぺこさん (以下、ぺこ):国民的アニメへの出演ということで、とにかくびっくりしました。本人役なので、しんちゃんの仲間になれた気がして、すごくうれしかったです。 りゅうちぇるさん (以下、りゅうちぇる):僕もスケジュールに入ったときには、ウソなんじゃないかと思うくらい信じられなくて(笑)。本人役ということもまだ知らなかったので、“どういうことなんだろう? どういう仕事なんだろう? 僕たち何をするんだろう?”と。でも、小さいときから見ていたアニメに携われるということが、とてもうれしかったです。 ――おふたりで、どんな会話を? ぺこ :「どういうこと!?」って話したよね? まさかすぎて…。 りゅうちぇる :うん(笑)。さっきアフレコをしてきたばかりなんですけど、動いているキャラクターを見て「こんなにかわいいの!?」と、本当にびっくりしました! ――アフレコはいかがでしたか? ぺこ :声優のお仕事は初めてで、難しいだろうなと思っていました。でも、本人役ということで、8割はアドリブでOKだったんです(笑)。だから、すごく楽しかったです! りゅうちぇる :ドキドキしていたけど、僕とぺこりんのおうちでの会話のようなセリフだったので、お仕事という感覚とはちょっと別の感じがしました(笑)。 ぺこ :何度か録るうちに、どんどん(劇中場面の)海にいる気持ちになってきて。「りゅうちぇる~」と言って走ったり、クルクルと回されたり。おうちでも抱き合いながらクルクル回ったりするので、本当にいつもどおりでしたね(笑)。 ――では、『クレヨンしんちゃん』の魅力についても聞かせてください。 ぺこ :本当だったら怒られてしまいそうなことでも、しんちゃんがすると愛くるしくて、何があっても憎めない。しんちゃんにしかない魅力の持ち主ですよね。野原一家全員、超個性的でかわいくて、楽しくて、みんなが憧れるようなファミリー。そして、そんなキャラクター性がとてもおもしろいと思います。 りゅうちぇる :ひろしとみさえが、個性的なパパとママなんですよね。そんな親だからこそ、 子ども(しんのすけとひまわり)の個性も含めて、しっかりと愛してあげられる んだと、親になって気がつきました。 僕とぺこりんも、どちらかと言うと個性的なパパとママだから、野原家のみんなのように、それぞれの個性を認めてキラキラしていたいと思いました! ――野原家から学ぶことはありますか? ぺこ :もし私がしんちゃんのママだったら、怒ってばっかりになってしまいそう(笑)。でも、みさえは怒るけど “それがしんのすけだよね”と愛している ことが伝わってくるので、本当にみさえみたいなママになりたいと思います。 りゅうちぇる :『クレヨンしんちゃん』にはおもしろいシーンがいっぱいあるけど、 野原家は意外と普通の家族 。みさえが朝起きて、急いで支度をして、ひろしを起こして、お弁当を作って、でも幼稚園バスに乗り遅れて、自転車で園まで猛ダッシュして(笑)。その生活感に、自分を重ねるところもあります。ひろしががんばって、みさえも超がんばる野原家は、 家族のバランスがすごく良い 。親としても尊敬しますね。 ■子どもができても、夫婦で話す時間は作れる ――作品では、ひろしとみさえのハネムーンが描かれていますが、おふたりの新婚旅行の思い出は? りゅうちぇる :フロリダに行きました! ぺこ :お仕事で飛行機に乗ることはたくさんあったけれど、ふたりで海外旅行に行くのが初めてだったので、結構大冒険でしたね。 りゅうちぇる :恥ずかしながら、いつもマネージャーさんが飛行機のチケットを取ってくれていたので、自分では全然何もできなくて…ふたりでがんばったよね! 結婚式も新婚旅行も、これから始まる結婚生活の“初めての共同作業”という感じで、いろんな経験になったと今になって思います。 ――みさえとひろしはハネムーンで愛を確認し合いますが、おふたりはいかがでしたか? ぺこ :旅行中、私が体調を崩して丸1日つぶれてしまったんです。そのときのりゅうちぇるの看病が、まじ スーパーヒーロー で、本当に大好きだな、かっこいいなと感じました。喉が痛くなってしまったんですけど、りゅうちぇるがホテルのロビーにあるドリンクバーではちみつレモンを自作して、何往復もしてくれたんです。 りゅうちぇる :あとは、ぺこりんが急に「寿司食べたい」とか言い出したんですよ(笑)。都会じゃなかったから見つからなくて、英語もしゃべれるわけじゃないので、「Do you have sushi?」と聞いたら「I want to eat sushi」とか返ってきて。そんなこと聞いてないのに~。ぺこりんが待っているのに「本当にムリ~~」って(笑)。そんな感じで、大変でした!! ――(笑)。では、ぺこさんの“ここが好き”と感じたエピソードは? りゅうちぇる :10日間お休みをもらえたんですけど、こんなに長くふたりきりで過ごせたのは久しぶりだったので “あぁ、やっぱり好きだな~” と、ショップ店員時代を思い出しました。 子どもが生まれると、ふたりで話す時間ってどんどんなくなっちゃうんですよね。でも、 自分たちが話そうと意識すれば、意外と減らなかったりもする 。新婚旅行に行って、そういう考え方に変えられたのは良かったですね。 ■りゅうちぇるは“優しさと愛”でできている!? ――映画では“ひろし=お宝のカギ”とされていますが、おふたりがお互いの中にある“お宝”だと思うところはどこでしょう? りゅうちぇる :大和撫子(やまとなでしこ)! ぺこ :ほんまに意味わかって言ってる!?(笑)。 りゅうちぇる :あんまり、よくわかってないですけど(笑)。すごくかわいらしいけど、しっかりしていて、 ぺこりんは大和撫子 だなって思います。外では僕のことを立ててくれたり、優しくおしとやかな部分もあるし、上品なところもある。そういうところは、ずっと守っていきたいと思わせてくれます。 ――ぺこさんは、いかがですか? ぺこ :ありきたりですけど、優しいところですね。「情であふれすぎやろ!」と思うぐらい優しさにあふれていて。「冷たい」と思ったことが1回もないし、周りの人に対しても絶対に愛を持って接するんです。桃から生まれた桃太郎みたいに、 ハートから生まれたんじゃないか と思うくらい(笑)。 ――(笑)。優しすぎて、心配になることはないですか? ぺこ :でも、ちゃんと腹黒いところもあるので、そこは大丈夫です(笑)。 りゅうちぇる :ぺこりんにしか、優しくないもんね! ぺこ :そうやって自分では言うけれど、本当に人に対して優しいんですよ。普通は気づかないところにもすごく気がつくし、 りゅうちぇるは“優しさと愛”でできています 。 ■愛がないとできない“家族のカタチ” ――リンクくんが生まれて知った、愛のカタチはありますか? ぺこ :りゅうちぇるに出会うまで、私は本当に自分のことしか考えていなかったんです。たとえば、人に優しくするのも、優しくした自分に満足するためという感じで。でも、りゅうちぇるに出会って、相手が喜んでくれたり、 相手が幸せになったりすることがすごくうれしい と感じるようになりました。 その想いはリンクが生まれてから、さらに強くなりましたね。低レベルな話ですけど、私、魚が大嫌いなんです。でも「リンクが食べてくれるんだったら、がんばってシラス料理を作ろう」と、鼻をつまみながら離乳食を作ることもあります(笑)。この子のためにとか、彼のためにとか、そういう気持ちが芽生えてきて、これは愛がないとできないことだなと思いました。 りゅうちぇる :僕は立ち会い出産をしたんですけど、出産前の両親学級で「ママだけじゃなくて、赤ちゃんも出よう出ようとがんばっている」という話を聞いたんです。いざ出産が始まると、ぺこりんは見たこともない顔をしているし、聞いたことのない声を出していて、めちゃくちゃつらそうでした。それなのに「痛い」とか「嫌だ」とは一言も言わず、おなかにいるリンクにずっと 「すごいね、上手だよ」 と話しかけているのを見て、「もうママだな」と。 出産は奇跡だなとあらためて思ったし、あたり前じゃない。その感覚があるから、リンクへの接し方も変わったと思うし、より大切に思える。これは、出産前には想像できなかったことですね。 ――すてきなお話をありがとうございます。ちなみに将来、おふたりはリンクくんに何と呼ばれたいですか? ぺこ :本当に一番の理想は「マミーとダディ」なんですけど、一応「ママとパパ」にしておこうかなと(笑)。 ぺこ ・ りゅうちぇる :(顔を見合わせつつ)やりすぎかな~って(笑)。 りゅうちぇる :さすがに外国かぶれすぎだよね。 ぺこ :うん。選択肢として「マミーとダディ」は入れるかもしれないけれど、いまのところは「パパとママ」にしようかなと思っています(笑)。 ※インタビュー後編では、長男・リンクくんとの生活や、おふたりの育児観について語っていただきました! 映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』 いまさら初の新婚旅行として、オーストラリアへ出かけた野原一家。しかし、そこで待っていたのはモーレツデンジャラスな大冒険! 到着早々“お宝のカギ=ひろし”だという謎の仮面族に、ひろしがさらわれた! オーストラリアを舞台に、野原一家、仮面族、世界中から集まったトレジャーハンターたちによる三つどもえのひろし争奪戦が勃発。“お宝のカギ”に隠された秘密とは? しんのすけは無事に春日部に帰還できるのか!? 今、野原一家の絆が試される! 原作:臼井儀人(らくだ社) 監督:橋本昌和 脚本:うえのきみこ、水野宗徳 声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ 声のゲスト出演:木南晴夏、小島よしお、ぺこ、りゅうちぇる 公開日:4月19日(金)全国ロードショー 公式サイト:
2019年04月19日3月15日(金)に全国公開となる映画 『まく子』 。ウーマンエキサイトでは、同作の原作者で一児の母でもある 西加奈子さん にお話を伺いました。映画化への思い、そして、育児や仕事との向き合い方とは? インタビューから浮かび上がったのは、 “自由” というキーワードでした。 西 加奈子(にし かなこ)さん 1977年テヘラン生まれ。2004年『あおい』で小説家デビュー。2015年に『サラバ!』で直木賞を受賞。直木賞受賞後の第一作が『まく子』となる。2012年に結婚、2017年に出産。一児の母としての顔も持つ。 ■映画は映画監督の作品、原作に忠実でなくていい 『まく子』は、子どもと大人のはざまで戸惑う小学5年生のサトシが、不思議な魅力を持つ転入生・コズエとの出会いをとおして、ほんの少しだけ大人に近づいていく物語。サトシ役には今作で映画初主演となる山崎光さん、コズエ役にはモデルとしても活動中の新人・新音(にのん)さんを抜擢(ばってき)。また、女好きのダメな父親役を草なぎ剛さん、母親役を須藤理彩さんが演じています。 ――『まく子』が映画化されると聞いたときのお気持ちは? うれしかったですね。私は映画が好きなので、自分の本が映画になるというのがシンプルにうれしくて。 ――映画制作の際、「こうしてほしい」と要望は出されのでしょうか? ありません。内容に関しても「自由に変えていただいて結構です」と。 ――自分の作品を完全に委ねるのは、少し怖くないですか? 映画は、映画監督の作品だと思うので、怖さは全然なかったですね。実際にそんなことはないと思っていますが、もし映画の出来が悪くてもそれは監督の責任だと言えます(笑)。 もちろん原作者ではありますが、小説は小説で完結。だから映画は映画監督の作品。その作品がすばらしいものであったら、それはすべて監督の手柄だと思っています。 突き放しているというわけではなくて、私は映画がとても好きだから、監督には自由に作ってほしくて。「『原作に忠実に』という考えはまったくいらないから、鶴岡(慧子)監督にはご自身の世界観をガンガン出していってほしい」と思いました。 ■草なぎ剛の色気に驚き! 「こんなにハンサムだったんだ」 ――魅力的なキャラクターばかりの本作ですが、演じたキャストの皆さんの印象はいかがでしたか? みなさん、すばらしかったです。映画のラストに近いシーンで親たちみんなが集まる場面で、それぞれ恥ずかしそうにしながら、でもワクワクしている表情がすごく好きで。本当にこういう集落があればいいなと思いました。 ――以前、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演された際、“草なぎ剛さんを文学的に例えるなら”というテーマに「ユーモアと美しい心が世界を変えるんだ。」と答えていらっしゃいました。今回、草なぎさんについてあらためて感じられたことはありますか? 草なぎさんは優しくて柔らかいイメージがあったのですが、すごくセクシーな方だったんだと思いました。「役者ってすごいな」(笑)と。いろんなものを自分でキャッチして、演じられているんだと驚きました。 ――たしかに、草なぎさんの役どころは、すごく色っぽいですよね。ダメ男なんだけど、女性が惹かれてしまう気持ちがわかるという。 そうそう! もちろん、もともと美しい方なんだけど、「こんなにハンサムやったっけ?」みたいな。すごくすてきですよね。 ■本はいつ何を読むか、何を感じるか、すべてが“自由” ――原作『まく子』は児童小説ですが、映画を観て、子どもたちに感じてほしいことはありますか? それはまったくないですね。子ども、大人という線引きは、正直自分の中でできてなくて。見た目が大人、お酒を飲めるのが大人、運転できるのが大人、というのはあるかもしれませんが…。 でも、自分がサトシくんと全然違うかというと、サトシくんの気持ちもすごくわかる。41歳の私よりしっかりした子どももいるだろうし、それこそサトシくんのようにお父さんよりすごくしっかりしている子どももいます。“子どもだから”とか“子どもの見方”ということは考えたことがないですし、本当に自由に観てほしいです。 ――西さんは2017年にご出産されましたが、『まく子』はそれ以前の作品。お子さんを産んで、本作に対する気持ちの変化はありますか? 子どもが生まれてからも、作家としての変化はとくにないんです。もし子どもが『まく子』を読んでくれたとして、「自分こんなんちゃうわ」と思ってくれてもいい。何も変わらないですね。 ――お子さんには、いつ頃『まく子』を読んでほしいというのはありますか? いつでもいいです、ほんまに(笑)。読んでくれなくてもいい。そこは強制しないです。もちろんハードなポルノ作品は、禁止しておいた方がいいと思うんだけど、それ以外は、何歳で何を読もうが自由だと思っています。 ――(笑)。対象年齢は関係なく、何歳で読んでも、何を感じても良いということですね。 そうです。それが小説ですから。 ――ふだん、お子さんと本を通じた触れ合いの時間はありますか? 絵本の読み聞かせはしています。読んでほしい絵本は、子どもが自分で選んで持ってきます。私も絵本を出しているので、そのなかから選んでくれることも。でもすぐに飽きてしまうので、それほど長い時間は読み聞かせできないのですが…。 ――ご自身の子ども時代はいかがでしたか? よく絵本は買ってもらっていたし、好きだったんだと思います。小学1年生から4年生までエジプトにいたのですが、日本人が帰国する際に置いていってくれた本が図書室にあって、いつもその本を読んでいました。日本人学校に通っていたのですが、日本語にあまり触れられないから、きっと日本語に飢えていたんだと思います。 ――その頃の環境が、今の自分に与えている影響はありますか? 自分が自分以外の人生を歩んでいたら客観的に見られると思うんですが、自分は自分を生きてきたから、どう影響されているのかわからないんですよね(笑)。もちろん、全員にとって子ども時代は大事だから、大きな影響はあったんだろうなとは思います。でも、それがどういう影響なのかまではわからないんです。 ■“自由”を奪われた産後、支えとなったものは? ――忙しくお仕事をされているなかでの妊娠。不安はありませんでしたか? それは、なかったですね。 ――実際にお子さんを出産されて、“自由が奪われることがつらかった”という西さんのインタビューを拝読しました。 本当につらかったのは産後1ヶ月。「外に出られへん」と。それ以降は、子どもを連れてどこにでも行けたので、気持ちは変わりました。 ――つらかった時期、何が西さんを支えていたのでしょう? 友だちですね。ほぼ毎日、友だちに来てもらって、話をしたり、聞いたりしていました。 ――気持ちを吐き出せる場所があることは、大事ですよね。 あとは、聞くことも大事。自分に自由がないので、「今どんな仕事してるの?」とか「どんなレストランに行ったの?」といった友だちの外での生活を聞くことが、とても慰めになりました。 ――自分で体験したわけではないけれど、話を聞いて心を豊かにする。少し読書にも近い気がしますね。 そうですね。赤ちゃんとずっと2人きりでいるのは行き詰まるので、友だちの話を聞きながら、その社会性も一緒にもらう感じでした。 いまは保育園にも助けてもらい、ベビーシッターさんにもたまに来てもらっています。親も友だちもいる、夫ももちろん育児してくれる。自分ひとりだけで子育てをしているわけではないので、すごく安心感がありますし、楽しいです。 ■女性にどれだけ求めているの!というプレッシャーが怖い ――現在は、どのようなペースでお仕事をされているのですか? 子どもを保育園に預けている間とか、できるときに執筆するという感じで、あまり決めないようにしているんです。 ――あえて決めていないんですか? 決めちゃうと、できなかったときに悔しいじゃないですか(笑)。だから、「できるとき」に書くことにしています。 ――なるほど(笑)。お子さんの存在が、執筆のモチベーションにつながるようなことはありますか? 時間が物理的にむちゃくちゃ貴重になったので、集中力は上がりました(笑)。昔はダラダラできたけど、「この時間に書かないと、夜は絶対書かれへん!」と。 ――時間は本当に貴重ですよね。ちなみに、母になって気づいた自身の一面はありますか? 「自由を奪われるのが一番イヤなんだ」、と気づいたのは大きかったですね。「絶対に罪は犯さんとこう」と思いましたもん(笑)。 子どものためにとかではなくて、自分のために「刑務所入るようなことはせんとこう」と。「自分で稼げるようにしよう」とか、「自分ひとりで動けるように体を大切にしよう」とか、“自由でいられるように”という気持ちは強くなりました。 ――ウーマンエキサイトの読者には、仕事に育児にがんばっているママがたくさんいます。母になっても、女性として輝き続ける秘訣(ひけつ)を教えてください。 私、そういう考えが好きじゃなくて(笑)。「母である上に女性として輝く」って、なんか怖いというか、プレッシャーになるんですよね。「どれだけ求められんねん!」と(笑)。 自然でいいと思います。お母さんとしてがんばっているならそれで充分だし、ボロボロでもいいと思う。 ――そのお言葉、すごく励まされますし、読者にも響く気がします(笑)。 よかった(笑)。お母さんは、家事や仕事、育児をやっていらっしゃるだけで、ほんっっっまにすごいと思います。ドえらい賞を何個ももらっているのと同じなので、ご自身を褒めてあげてほしい。「自分すごい!」って、毎日100回くらい言ってもいいと思いますよ! 映画『まく子』 小さな温泉街に住む小学生5年生のぼく(サトシ)は、子どもと大人のはざまにいる。ぼくは、猛スピードで「大人」になっていく女子たちがおそろしかった。女の人とみれば、とたんにだらしなく笑う、父ちゃんみたいには絶対になりたくなかった。だから、否応なしに変わっていく自分の身体に抗おうとしていた。そんなとき、コズエが突然やってきた。コズエはとても変で、とてもきれいで、なんだって「撒く」ことが大好きで、そして彼女には秘密があった…。 原作:「まく子」西加奈子(福音館書店 刊) 監督・脚本:鶴岡慧子 出演:山崎光、新音、須藤理彩/草なぎ剛 主題歌:高橋 優「若気の至り」(ワーナーミュージックジャパン/unBORDE) 2019年3月15日(金) テアトル新宿ほか全国ロードショー 公式サイト: ※山崎光さんの「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記となります。 ※草なぎ剛さんの「なぎ」は弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記となります。
2019年03月15日戸田恵梨香 、 大原櫻子 W主演の話題作 『あの日のオルガン』 が、2月22日(金)に公開されます。 時は太平洋戦争末期。迫り来る空襲から逃れるべく、日本初の 「保育園児の集団疎開」 に挑んだ保母たちの実話を描いた物語です。 多くの困難に立ち向かう彼女たちのたったひとつの願いは “子どもの命を守ること” 。そこには、現代を生きる私たちが知るべき真実や思い、葛藤が詰まっていました。 ■“子どもの命を守る”強い意志が生んだ疎開保育園 1944年。東京・品川では、空襲警報が響けば防空壕(ぼうくうごう)に避難する生活が続いていました。 政府は、子どもたちを「学童疎開」として地方へ集団疎開する措置をとりましたが、そこには保育園に通う幼児たちは含まれていませんでした。そこで立ち上がったのが、戸越保育所の主任・板倉楓(戸田)ら若き保母たち。子どもの命と、文化的な生活を守るため、日本初の「疎開保育園」を決意するのです。 そうはいっても、当然、一筋縄ではいきません。 「幼い子どもたちを手放したくない」 という親と 「子どもの命だけでも助けたい」 という親の意見は真っ二つ。 大切な命だからこその思いが交錯するなか、「子どもたちを守りたい」一心で、楓ら保母が、53人の幼児を連れた「保育所疎開」を実現させるところから物語は始まります。 ■子育てにおいて、立場の違う大人が必要となるワケ 疎開先は、埼玉にある荒れ(ボロ?)寺。ふだんでも大変な子ども相手の保育。親元から離れた疎開先で暮らす、つまりは24時間休む間もなく保育するのだから、なおさらです。 おねしょ に トイレ 、 食事 に お風呂 と、次から次へと現実的な試練が降りかかります。 それらの困難をき然とした態度で乗り越えようとリードするのが、戸田恵梨香演じる板倉楓。「怒りの乙女」と称される、後輩保母からの信頼も厚いしっかり者です。かたや大原櫻子演じる野々宮光枝は、子どもたちととにかく楽しく笑って過ごす天真爛漫(てんしんらんまん)な新人保母。 物語では、2人の対比がとにかく鮮やかに描かれています。大黒柱として子どもたちを守ることに必死な楓と、オルガンを弾きながら音楽を楽しみ、子どもと同じ目線で遊ぶ光枝。同じ保母という立場でありながら、その役割は大きく違っているのです。 そして、そのどちらも子どもたちにとっては欠かせない存在。楓と光枝のかみ合わないやりとりを見ていると、クスッと笑わせられると同時に、人の生き方に正解はないこと、また人はひとりでは生きられないこと、だからこそ支え合いが必要なこと…ついつい忘れてしまうたくさんの“大切なこと”を思い出させてくれます。 立場が異なったとしても「子どもを守り成長させたい」と考える大人が複数存在することが子どもにとっていかに大切なことなのか、過酷な時代背景のなかに、現代にも通じる問題が提議されています。 戦時中の日常を自然体で魅せる2人の表現力には驚くばかりですが、ほかの保母たちを演じるのも、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子ら、1000人を超えるオーディションで選ばれた話題性、実力ともに十分な若手女優陣。困難な時代を生きる女性たちの熱い思い、そんな彼女たちが子どもたちを見つめる柔らかなまなざしに、だれもが引き込まれることでしょう。 ■“心の戦い”を描くことで浮かぶ、目に見えない残酷さ 本作は戦争を題材にした映画ではあるものの、いわゆる“戦闘”を描いた作品ではありません。ですが、その一方で “心の戦い” ともいえる葛藤が多く描かれています。 死と隣り合わせの極限の状態で迫られる“決断”の数々。子どもの命はもちろん、その家族からの期待という重圧、さらには自身の友情、愛情など、さまざまな思いを胸に、人生の選択を下し続けた女性たちの強さが胸に刺さります。 また親として考えてしまうのは、やはり 子どもを疎開させるか否か 。想像するだけで胸が苦しくなるテーマですが、たった75年前には、これが現実として突き付けられていたのです。戦争には人の命を奪う残酷さがある。けれども厳しい争いの裏で、目には見えない残酷さにもあふれていたことを思い知らされます。 残虐な場面を描かずして、戦争の悲惨さをも伝える本作。「戦争は恐ろしいものだ」というシンプルな感情をもたらすだけでなく、今一度立ち止まり、子どもや家族との向き合い方、さらには “生きること” について、あらためて見つめ直すきっかけとなるのではないでしょうか。 ■戦争の実態と保母たちの思い、子どもの目にはどう映る? 涙をこらえきれないつらい場面もありますが、子どもたちの純真無垢な姿に癒やされ、また光枝を中心としたコミカルな演出によって、重いストーリーの中にも軽やかさがある『あの日のオルガン』。 ただただ子どもたちを守るために強く生きた保母たちの姿は、ワンオペ育児や保育所不足など、さまざまな子育て問題が蔓延る今を生きる私たちの心を大きく揺さぶります。 そして、戦争のリアルを描きつつ、素晴らしい役者、スタッフが紡いだ美しく、温かい真実の物語は、ぜひとも親子で観たい作品のひとつ。今も昔も変わらない“宝”である“子ども”の心にも、きっと響くものがあるはずです。 映画『あの日のオルガン』 太平洋戦争末期、迫りくる空襲から防空壕に避難する生活が続く1944年。東京・品川区の戸越保育所の主任保母・板倉楓(戸田恵梨香)は園児たちの疎開を模索していた。一方、親たちは子どもを手放すことに反発。別の保育所・愛育隣保館の主任保母(夏川結衣)の助けもありなんとか親たちを説得するが、戸越保育所の所長(田中直樹)がようやく見つけてきた疎開先は埼玉の荒れ寺。そして、親から離れた幼い子どもたちとの生活は問題が山積みだった。それでも保母たちや疎開先の世話役(橋爪功)は子どもたちと向き合い、みっちゃん先生(大原櫻子)はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。しかし、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。 原作:久保つぎこ『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版) 監督・脚本:平松恵美子 出演:戸田恵梨香、大原櫻子、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功 公開日:2月22日(金)新宿ピカデリーほか、全国ロードショー 公式サイト:
2019年02月22日3歳差姉弟の子育てを4コママンガ&イラストで描き、SNSで公開している モチコさん 。なんと、Instagramのフォロワー数は15万人以上! 思わずフフッと笑ってしまうマンガやコメントが、ウーマンエキサイトでも大人気です。そんなモチコさんがInstagramやブログなどで公開した作品に、描き下ろしの新作を加えたコミックエッセイ 『育児ってこんなに笑えるんや!』 が発売中です。 つらいこともある、大変なこともある…それでも 「育児っておもしろい!」 と笑いに変える、モチコさんの子育てとは? モチコさん 京都府在住の関西人主婦。3歳差姉弟の母。子どもにツッコミを入れつつ、かわいさに鼻血を噴きつつ子育て中。ブログ(「かぞくばか~子育て4コマ絵日記」)とインスタグラムで、育児4コマ&イラストを公開中。 ブログ: Instagram: ■笑える!かわいい!親バカ!の育児3大要素がてんこもり 『育児ってこんなに笑えるんや!』の主役となるのは、2014年に生まれた娘・ イチコちゃん 。モチコさんは現在2児の母ですが、本作では第一子であるイチコちゃんの誕生~2歳11ヶ月までの記録がつづられています。 “育児あるある”を含むおもしろ話、子どもならではの発想がかわいすぎるエピソード、そして共感必至の親バカエピソードがもりだくさん! また、笑顔あふれるモチコさんでさえも経験した、育児の苦労話なども収められています。さっそく、その魅力をのぞいてみましょう! ■あるある満載! 育児の笑い話 出産後の“あるある”といえば、やっぱり寝不足問題。モチコさんも、例外なくイチコちゃんの夜泣きによる寝不足を経験されたそう。ストーリー自体への共感はもちろん、イラストに盛り込まれた“おっぱい×ゲッソリ”という表現にも、まるで自分の生き写しかのようで笑ってしまったママも多いのでは? しかも、それが数日ではなく数ヶ月続くのだから、やっぱり育児って壮絶…。それでもなんとかふんばれるのは、わが子への愛情があるから。夜中の授乳も、 かわいいベビーとの2ショットタイム と思えば、乗り切れるものですよね。 ■娘・イチコのかわいさが大爆発! 大人では考えもつかない行動を取る子どもの代表例のような一作。「がーがもびっくり」というコメントも秀逸で、思わず頬が緩んでしまいます。子どもが突き出したお尻って本当にかわいいし、「なんでそうなるの!?」という状況が、容易に思い浮かびます。 そんな子どもらしい行動は、ある意味、育児をがんばる ママへのご褒美 。ほかにも、最大限の愛情で包んであげたいと思える、キュンキュンエピソードが満載です! ■親バカこそが最大の育児モチベーション 子育てをしていれば「なんでウチの子って、こんなにかわいいの?」と誰もが一度は思ったことがあるはず。そして “親バカ” こそ、育児をこなしていく上でもっとも大きな原動力となるものですよね! ママだけでなくパパ(通称「チチオ」さん)、祖母まで登場し、“親バカ”であることをとことん肯定するモチコさんの作品はすがすがしく、ほほえましく、自分を否定しがちなママの背中を押してくれます。 親バカ上等! 誰がなんと言おうと、やっぱりわが子が一番かわいいのです!! ■楽しいだけじゃない! ママのつらさ 一方本作には、SNSにはつづられていない育児の苦労話も描かれています。どんなに育児を楽しんでいても、子育てに悩みはつきもの。モチコさんは引っ越しによって、周囲に話し相手がいないつらさを経験したそうです。 ほかにも「イヤイヤ期」や「トイレトレーニング」といった、ママたちの前に立ちはだかる壁にまつわる話も登場。一筋縄ではいかない難題を、モチコさんがどう乗り越えたのかも必見です! ■自分の子育てと重なる安心感 本作を読むと、子どものかわいらしさや育児の大変さ、すべて「わが家にもこんなこともあったな」と思うことの連続。忘れかけていたわが子のエピソードまでも、記憶の奥から次々と浮かび上がり、心がホッコリ温まります(筆者もついつい、息子の成長アルバムを引っ張り出してしまいました…!)。 子どもと一対一で向き合っていると、まわりが見えなくなってしまうこともありますが、どのママも同じように笑い、悩み、精一杯育児に励んでいるものです。 そんなママたちを代表するようなモチコさんの全力育児は、「わかるわ~」とうなずけることばかり。大変なこともひっくるめて 「みんな同じなんだ!」 と、なんだか勇気が湧いてきます。 ■“大変&つらい”さえも、笑ったもん勝ち! 育児は正直大変。でも、そのひとつひとつを笑い話にしてしまえば、よりハッピーに生きられるかもしれない! 思いどおりにいかないことも、イライラするのではなく笑ってしまえば、プラスのエネルギーに変えられることは多いものです。 雨の日の買い物帰り、パックを破って生肉を取り出す赤ちゃん…。「やめて!」と声を上げてしまっていてもおかしくはない場面ですが、こんなにおもしろいやりとりができるのも、子どもが小さなうちだけなのですよね。自分の身に起こると「カーッ」と頭に血が上るようなことも、俯瞰(ふかん)で見れば笑い飛ばせることもあるのだと、あらためて気づかされます。 なによりマンガは爆笑必至で、忙しい毎日の息抜きにもぴったり。そして『育児ってこんなに笑えるんや!』というモチコさんの前向きな子育ては、行き詰まりがちな育児にスッと風を通してくれるはずですよ! ■モチコさんからのスペシャルメッセージ こんにちは! 『育児ってこんなに笑えるんや!』作者のモチコです。 そんなタイトルの本を出しといてなんですが、育児って楽しいうれしいことばっかりじゃないですよね。責任もあるし、大変だし、イライラもするし、つらいこともある。 でも笑えることもきっとあるはず。 その笑えるオモロい出来事に目を向けて、記録してみるのもいいかなと思います。ケータイのメモ機能でも、旦那さんとのLINEでも…。毎日起こるちょっとした出来事は、あとから振り返ると楽しくて、私は育児をポジティブに捉えられるような気がしています。もしかしたら、ママ友や親戚との会話に詰まったときのネタとしても活用できるかも…?笑 紹介していただいた本には、そうやって記録していた毎日の育児4コマやイラストを掲載しています。SNSで公開したものや描き下ろしの漫画を合わせて、私の1人目 育児のあれこれがぎゅっと詰まった1冊 です。 ご自身のお子さんに重ねてもらえたり、共感してもらえたり、「こんなんするん!?」と笑ってもらえたり、「子育て楽しいこともあるんやな~」と思ってもらえたりしたら、とてもとてもうれしいです! 子育て、笑っていられることばかりではありませんが、私はこれからも「こんなに笑えるんや!」という感覚を大切に、日々楽しんでいきたいなと思っています! そんな毎日を一緒にオモロがりながら、あたたかく見守ってくれたらありがたいです。 (さて、これから子どもを羽交い締めにして仕上げの歯磨きしてきまーす!) 『育児ってこんなに笑えるんや!』 モチコ著(ぴあ) ¥1,100(税別) 娘・イチコ、息子・二太郎との日々を4コマ漫画とイラストで描いたインスタグラムの育児エピソードが「かわいくて、おもしろすぎる」と話題となり、初書籍に! インスタの人気作品に加えて「出産」「ネントレ」「卒乳」など、インスタでは描かれていない赤ちゃん時代の特別マンガも収録。 モチコさんのウーマンエキサイトの連載: モチコの親バカ&ツッコミ育児
2018年11月27日高橋一生 が主演を務める『僕らは奇跡でできている』(カンテレ/フジテレビ系)が放送中。高橋が演じているのは、生き物の不思議に夢中で、一度集中してしまうと他のことに目が行かなくなる大学講師・ 相河一輝 。 風変わりですが、常識や固定観念にとらわれない一輝の言動は「育児はこうでなきゃ」という使命感に縛られがちなママの心に響くものばかり。放送を振り返りつつ、ちりばめられた育児のヒントを探ってみました。 ■「言われたことができない」子だったとき母はどうする? 毎回ドラマの冒頭に映し出されるのは、一輝の子ども時代。 「どうして僕は、言われたことをちゃんとできないんだろう」 と悩む一輝を祖父の義高(田中泯)はいつでも 肯定 し、大きく包み込みます。 一方で、現代パートに登場する少年・ 虹一(川口和空) は、一輝と同じく動物が大好きな小学生。一輝が出す“動物に関する課題”には嬉々として取り組みますが、学校のテスト用紙には“10点”の文字…。そんな虹一の母親(松本若菜)は、 普通であること にこだわり、虹一の好奇心からくる言動を否定します。 物語では、一輝の幼少期×虹一の現状、そしていま現在の一輝×エリート歯科医・ 育実(榮倉奈々) という2パターンの対比が描かれています。現実的に考えれば、虹一の母親や育実に共感できることばかり。それにも関わらず、彼女たちに対して「本当にそれでいいのか?」という疑問が、次々に浮かんでくることこそが、このドラマのおもしろいところです。 ■「親がさせたいこと」と「子どもがすること」 第2話で一輝は、「森にリスがいるエリアといないエリアがあること」について、それはなぜかと虹一に問います。虹一が導いた答えは、リスが道を渡れないから。そして2人は、リスのために木と木の間に橋を渡そうと考えます。 この話を聞いて、多くの人は“リスを渡らせるために橋を作る”と思うはず。しかし一輝は、「リスに橋を渡らせたいっていうことですよね?」と問う育実に「 渡るか渡らないかは、リスの自由です。 ただ、向こう側に行ける方法があるっていうことを、リスたちに見せるんです。結果として渡ってくれたらうれしいですけど」と答えます。 育児をしていると、子どもに対して“理想”を掲げてきっちりとレールを敷いてしまいがち。けれども、本当に親がすべきは、ゴールを決めることではなく、選択肢を与えるところまで。そして、親がよかれと思って用意した道を子どもが進まなかったとしても、それを否定する権利はないのではないか、と考えさせられます。 ■子どもの本当にやりたいことを止めていませんか? 第3話では、ボス猿の交代があるかもしれないと、一輝と虹一が動物園に向かいます。動物の謎探しに出かけた虹一は、閉園のアナウンスが鳴ったら猿山の前に集合することを一輝と約束していましたが、時間がきてもなかなか戻ってきません。 それでも探そうとしない一輝に育実がその理由を聞くと、一輝はハゲていた猿の話をはじめます。見当違いな話をされたことに、育実は怒り心頭でその話を遮ってしまいます。しかし、後に鮫島教授(小林薫)から語られたのは、動物は野生の状態に近づけることで、本能が刺激されてイキイキしてくるというものです。ようするに、1日2回だった餌では暇な時間が増え自分の毛を抜いてハゲになってしまっていたが、1日4回にすることで野生の猿に似た環境となり、猿は毛を抜かなくなったということ。 一輝が虹一を探さなかった真意については語られていません。ですが虹一は、遊びを止められ塾に通うように母から言われていました。本当にやりたいことは、別にあるのに…。 子育てをしていると「あぶない」「やめたほうがいい」「それはできない」と、子どもの意志は関係なしに先回りして抑止してしまうことが多々。でも、その行動が子どもの好奇心を狭めてしまうこともある…。子どもが満足するまで 信じて見守る ことで、子どもの興味ととびきりの笑顔を引き出すことができるかもしれないのです。 ■「どうしたらこの器が輝く?」見方を変えることの大切さ ここで第一話に話を戻しますが、初回冒頭で子ども時代の一輝は祖父・義高が作った陶器を壊してしまいます。それでも義高は、怒ることをせずに「どうしたらこの器が輝くと思う?」と、一輝に優しく問いかけます。そして一輝が導き出した活用法は、ペットのカメの住処にすることでした。 本来の使い方でなくても、目線を変えれば、あらたに輝かせることができる。それは “型にハマることがすべてではない” という物語がもっとも伝えたいメッセージなのではないでしょうか。 虹一は、友だちの絵を描く際に自分だけ横顔を描いたことを例にあげ、いつも母親から「どうしてみんなと同じようにできないの?」と言われると嘆きます。 「僕のことをダメな子だと思ってる」 と。 視聴者としては「みんなと違っていてもいいんだよ」と声をかけたくなりますが、実際に自分の子どもが虹一と同じ行動を取ったときには、虹一の母親と同じように頭を抱えてしまうかもしれない。それが育児の難しいところです。 もちろんドラマを見ても、すぐに固定観念が捨てられるわけではありません。虹一は一輝に、童話『うさぎとカメ』について「どうしてカメはウサギに声をかけなかったのか?」と問います。そして一輝の出した答えは、「カメは競争には興味なくて、ただ前に進むこと自体が楽しい」として、カメは「コツコツがんばるタイプ」という固定観念を崩します。さらには「うさぎはカメを見下すために走る」とも。 他人と仲良くなれなくても「一番仲良くなりたい自分と仲良くなれたから、それでいい」と、常識をことごとく打ち破る一輝の言葉は、「こうでなきゃいけない」と凝り固まった頭を優しくほぐしてくれます。 常識にとらわれ、子どもの一面しか見えていない私たちに、本作は「もっと広い視野で子育てをしてみませんか?」と投げかけているように思えてきます。ドラマは第4話を迎えますが、まだまだ育児への気づきがたくさん見つかりそう。その一つ一つを拾いながら、物語を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2018年10月30日8月31日公開の映画 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』 (以下:『SUNNY』)に出演する 板谷由夏さん、ともさかりえさん 。 韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』をリメイクした本作で、板谷さんは、ビジネスで成功を収めるも、病に倒れ余命1ヶ月の独身女性・芹香役。一方ともさかさんは、女子高時代には青春を謳歌(おうか)していたものの、いまではアルコールに溺れ、夜の仕事で生計を立てる心を演じています。 ウーマンエキサイトでは、プライベートでも交流があるというお2人にインタビュー。和気あいあいとしたムードのなか、映画撮影時のエピソード、そして “ママと仕事の両立”について語っていただきました! ■生身の人間に切り込んだ強烈な名シーンとは 映画は、入院中の芹香が、偶然再会した奈美(篠原涼子)に高校時代の仲良しメンバー「サニー」の再集結を頼むところから幕を開けます。 あれほど仲がよかった仲間たちも、20年以上経ったいまではバラバラ。なかでも心は、きらびやかだった高校時代とはかけ離れた人生を送っており、奈美との再会時には、互いの感情を激しくぶつけ合います。 ――初めて脚本を読んだときの感想はいかがでしたか? ともさかりえさん (以下、ともさか):大根さん(大根仁監督)が原作をすごくリスペクトしていて、愛情を持って作ろうとしてるんだなということが伝わってきました。原作に忠実に作られているシーンも多いですし、大根さんの思いを感じましたね。 板谷由夏さん (以下、板谷):私も原作が好きだったので、情景は浮かびやすかったですね。でも今回、あらためて台本を読んですごく感動して、「うわー」って涙が出るくらい、いい物語だなって思いました。 ――なかでも印象に残っているシーンは? 板谷 :私は、りえちゃんのシーンが好きです。スナックで、心が奈美にビンタされるところ。すごくリアリティがあって、本当に好き。 ともさか :あそこは、いままでのシーンと流れが変わるところだったよね。 板谷 :それまでは、暗さもひっくるめて“大根ワールド”があるんだけれど、あのシーンだけは描き方がすごく強烈。これまでの大根さんにはないような、生身の人間にグッと切り込んだ撮り方をされていた気がします。 ――ともさかさんは、演じられていかがでしたか? ともさか :その場面は、“心がいまどんな状態なのか”をすべて見せなければいけないという難しいシーンでした。じつは、あのシーンはクランクアップの日に撮影したので、後半のシーンとちゃんとつながるんだろうかという心配もありました。 でも、(篠原)涼子さんとは別のドラマでご一緒させていただいた機会もあったので、ある意味リラックスして演じることができました。感情をぶつけるシーンは相手の役者さんを信頼していないとできない。だから、涼子さんに身を委ねるかたちで演じられたので、よかったなと思っています。 板谷 :あれは、本当にいいシーンだったよ。 ともさか :本当に? ありがとう。あのシーンは何回も撮ったんだよ~。死ぬほど撮った(笑)。でも、大根さんって粘らない? 由夏ちゃんも結構、感情的なシーンが多かったし…。 板谷 :うん、私のシーンでも粘ってた(笑) ■希望に満ちた高校時代と大人になった現在とのギャップ キャリアウーマンでありながら、ひとり病に倒れた芹香。一方、夫と離婚し、アルコール依存で娘とも離れて暮らす心。2人はまったく別の道を歩んできます。 ――芹香と心は、ある意味で真逆といえるキャラクターですが、演じた役柄に共感できるところはありますか? 板谷 :高校時代の芹香は「結婚もしないで、バリバリ仕事をしたい」と言っていたけれど、あの頃の芹香には家族も友だちもいたんですよね。 でも、みんなと別れてから、家族もなくして一人ぼっちで働いていたことを思うと、すごく孤独だったんだろうなと思います。だからこそ「サニー」に会いたいと思ったんだろうし。彼女の背負ってきたものは大きいですよね。 私はあの役を演じて、「なにより健康が一番!」と本当に思いました。いまは役から離れて、俯瞰(ふかん)して見られるようになったけれど、彼女のことを考えるとすごく胸が苦しくなります。 ともさか :みんな、それぞれの苦しさがあるんだよね。 板谷 :そうそう。20年、みんな生きてきた苦しさがあるからこそ、再会したときの重みが増すんでしょうね。 ともさか :私は、原作を見たときに「この役をやりたい」と思ったのが 、心(オリジナル版ではポッキ)という役柄だったので、演じられてうれしかったですね。 スナックのシーンを撮る直前に、大根さんが高校生サニーの映像を見せてくださって、それだけで胸がいっぱいになっちゃって。「こんなにキラキラしていたのに、うらぶれちゃってごめんね」って思いました。 でも、若い頃に思い描いていた未来や希望と、大人になってからの「全然こんなつもりじゃなかったな」というギャップは、大なり小なりみんなあるんじゃないかな。「大人になったからといって、大人になれるわけじゃない」という気持ちとか(笑)。 板谷 :本当にね(笑)。 ■板谷由夏がともさかりえに出産で相談!? 女優として輝き続ける一方で、板谷さんは10歳・6歳、ともさかさんは12歳の男の子を持つママ。そんなお2人の知られざる母の顔とは!? ――仕事をしながらの妊娠。当時の心境など覚えていらっしゃいますか? ともさか ・ 板谷 :(目を合わせつつ、首を傾けて)う~ん…(笑)。 ともさか :由夏ちゃんが妊娠してるときに、私、会ったよね!? 板谷 :会った、会った。りえちゃん家に遊びに行ったんだよね。おいしいスパゲッティ作ってくれたの! 懐かしいね。 ともさか :ね、懐かしい! 板谷 :出産のことをりえちゃんに相談しに行ったんだよね。あの子がいまは10歳だから…、もう11年くらい前になるんだね。 ともさか :早いね~、怖い怖い! 板谷 :恐ろしいよね。だってりえちゃん家の息子くん、中学生でしょ? ともさか :もう、中2だよ~。 板谷 :ひゃ~、信じられない…。 ともさか :由夏ちゃんも、そのうち息子にすっごいキツいこと言われるようになるよ(笑)。 板谷 :うそ!? 言われる? ともさか :言われる、言われる。心折れそうになるもん。 板谷 :ちょっと…いま泣きそうになっちゃった(笑)。 ともさか :まだ赤ちゃんのときは、もう一生ひとりで外には出かけられないんじゃないかと思ってたし、「ママ、ママ」って言われていたときには、それが一生続くんじゃないかくらいの気持ちでいたんだけど。 意外と過ぎちゃえばあっという間だったのかも。で、そうなると矛盾したことばかり考えちゃう。あのとき大変だと思っていたすべてのことを集めて、もう一回やり直したいって思っちゃう(笑)。 板谷 :わかるー! うちはまだ下の子がいるけれど、大きくならないで、時間が止まってほしいって思ってしまうもの。 ともさか :ほんと、そうだよね(笑) ■働く母を子どもはどう思っているのか? ――ママが働いていることについて、お子さんはどう思っていらっしゃいますか? 板谷 :おもしろいなと思うのは、私が母親役を演じるときに、すごく気になるみたいで、「今回は、女の子のママなんだぁ」と言うところ(笑)。 ともさか :ちょっとヤキモチやいているのかな? 板谷 :ヤキモチやいているのかはわからないけれど、それはよく言ってる。舞台も観に来てくれるから、すごく応援してくれていると思います。 ともさか :うちも、働くことは理解はしてくれている気がします。 板谷 :ママが出てる作品とか、見せてる? ともさか :あんまり見せてないかな。でも、舞台は観に来てくれているよ。 一度カーテンコールで息子を発見したことがあって、拍手もせずにじーっと私のことを見てて、ちょっと泣きそうになっちゃった。楽屋で会ったら、「みんな喜んでくれてよかったね」って言われて。 板谷 :オトナ~っ! ――ステキなエピソードをありがとうございます! それでは最後に、働くママへのメッセージをお願いします。 板谷 :世のお母さんたちはみんな忙しい! それは、私たちも変わらないと思います。だから、「一緒にがんばりましょう」って言いたいかな。 私にとっても、同じように子育てをしていて、同じように仕事しているお母さんが一番励みになるから。「私だけじゃない、みんなこうやってがんばってるんだ!」と。 ともさか :どうしても、大変大変って時間に追われてしまうけれど、過ぎたことに対しては「なんで、あの時間をもっと楽しめなかったんだろう」と思うんですよね。 子どもはどんどん成長しちゃうから、この瞬間は“今”しかない。私も日々をなるべく楽しんで、感謝して過ごしていきたいなと思っています。世のお母さんたちも少しでも笑顔でいられる時間がたくさんあるといいなぁ。 板谷 :ね! 母ちゃんが笑顔だと、おうちが笑顔になるもんね。 ともさか :そうそう。ご飯を作らない日があってもいいんだよね。適当でも大丈夫なんだよ。 板谷 :うん、適当でいいと思う! ――すごく励まされます(笑)。そして、時間を作って映画を観に行くのもいいですね! 板谷 :そうですね! 息抜きにぜひ映画『SUNNY』を。 ともさか :うん、ぜひぜひ! 映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』 90年代に青春を謳歌した女子高生グループ「サニー」の6人。20年以上の時を経て、彼女たちはそれぞれ問題を抱える大人になっていた。メンバーのひとりだった専業主婦の奈美は、ある日、久しぶりにかつての親友・芹香と再会するが、彼女は末期ガンに冒されていた…。「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」芹香の願いをかなえるため、止まっていた時が動き出す― 監督・脚本:大根仁 音楽:小室哲哉 企画・プロデュース:川村元気 出演:篠原涼子、広瀬すず、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美、池田エライザ、山本舞香、野田美桜、田辺桃子、富田望生、三浦春馬、 リリー・フランキー、板谷由夏 配給:東宝 公式サイト:
2018年08月31日8月4日公開の映画 『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーen film』 で、ルパンレッド/夜野魁利役を演じる 伊藤あさひ さん、パトレン1号/朝加圭一郎役を演じる 結木滉星 さんにインタビュー。 映画の見どころや子どもの頃のヒーロー、そして現在のお母様との関係性まで、自他共に認める“仲良し2人組”にたっぷりと語っていただきました。 ■マイナスイオンを浴びながら撮影した名シーンに注目!? ――映画公開を控えて、今の心境はいかがですか? 伊藤あさひ (以下、伊藤):魁利と圭一郎が腹を割って語り合うシーンがあって、そこはお互い一番力を入れた部分です。だから、どんな風に仕上がっているのか楽しみです。 結木滉星 (以下、結木):テレビ版では快盗姿の魁利と向き合う場面がないので、新鮮な気持ちになりました。いい意味で現場の雰囲気にものまれて、すごく良いシーンになったんじゃないかと思います。 伊藤 :現場は本当に空気のきれいな川辺で、マイナスイオンを感じながら本心を暴露しあうような感じでした。僕らの間にあった焚き火も心にしみるようで、グッとくるものがありましたね。 ――テレビ版と映画版の大きな違いについて教えてください。 伊藤 :やっぱり共闘かな。僕らレッドだけでなく他の4人が協力しているところも、映画ならではの物語になっていますね。 結木 :あとは、ルパンレンジャーとパトレンジャーが6人揃って変身するシーンは、おそらく今後のTV版でもなかなかないんじゃないかと思うので、見どころだと思います。 ――アクションシーンも大変だったと聞いています。結木さんは製作発表会見で「半分殺されかけた」とおっしゃっていましたが(笑)。 結木 :あれはもちろん盛ったんですけど(笑)。火薬が近距離で爆破するシーンを撮ったんです。ふだんはCGだったりもするんですが、今回は「パンパンッ」と火花が出て気分はノリましたが、テストがなく一発本番撮りだったこともあって、ちょっと怖かったですね。 ■子どもたちの“ヒーロー”でいるために ――伊藤さんは番組開始当初のインタビューで、子どもたちに話しかけられてもうまく返せない…とおっしゃっていましたが、最近はいかがですか? 伊藤 :いまは、子どもたちが「魁利」と呼んでくれるのがすごくうれしいです。自分もその波に乗って、ヒーローっぽくできるようにはなってきたのかなとは思います。酔いしれていますね(笑)。 ――子どもから話しかけられたとき、意識していることは? 伊藤 :ヒーローは子どもにとっては憧れの存在なので、親しみやすい感じで「いつもありがとう」と言うのではなくて、「良い子にするんだぞ」といった感じで返すようにしています。これはヒーロー役に決まったころからそうしたいとは思っていて、最近はそれが自然と言えるようになってきました。 ――なるほど。今回は初のWレッドということですが、ルパンとパトレンで差別化をはかるために心がけていることはありますか? 伊藤 :もともと設定も真逆ですし、それぞれの役にどっぷりと浸かっていけば、差別化が進んでおもしろくなっていくと思っています。相手というよりは、自分の役をどう高めていけるかが大事なんじゃないかなと。 結木 :本当にその通りです。わかりやすく言うと、ルパンレッドは“イマドキ”っぽくて、パトレン1号は“昭和の男”くさい感じ。自分たちがやるべきことを追求していけば、自然と差別化できると思っていたので、大きな心配はしていなかったですね。 ――プライベートでは、魁利と圭一郎のどちらのタイプに近いですか? 伊藤 :魁利だと思います。僕はそんなにアツくはないんで(笑)。 結木 :僕も魁利かな。プライベートはそんなにキッチリしてるタイプじゃないし。 伊藤 :というか、圭一郎が特殊なんだよね(笑) 結木 :うん。プライベートで圭一郎みたいなタイプの人って、なかなかいないと思います(笑)。 ■究極のめんどくさがり屋!? 伊藤&結木の素顔に迫る ――物語には“ルパンコレクション”が登場しますが、小さな頃から大切にしてきた宝物はありますか? 伊藤 :結構“新しいモノ好き”なので、大事なものが変わるんですよね。小さい頃からずっと大切にしているモノって…ないかなぁ。 結木 :わかる。飽きやすいんですよ、僕も(笑)。 ――(笑)。今回“ルパパト”の設定の新しさは、お2人にぴったりですね。 結木 :たしかに! 伊藤 :うれしいですね。 ――ルパンレンジャーは“大切な人”のために快盗になったわけですが、お2人が大切にしているものはありますか? 伊藤 :何ですかね…スマホ? 結木 :まさかのソレなの? そこは「家族」とかじゃないの!? ――圭一郎的な模範解答ですね(笑)。伊藤さんは、スマホを片時も手離せない? 伊藤 :スマホがないと、困ります(笑)。ゲームで“ランキング”とかが、あるとアツくなっちゃうタイプなんです。でも結木くんは、「ゲーム好きじゃない」とか言って、他人のスマホではめっちゃゲームやるんですよ。自分のスマホではやらないのに! ――結木さんがご自身のスマホでゲームをやらないのは、ハマりそうだからですか? 結木 :いや、単純にダウンロードするのがめんどくさいからです。僕、究極のめんどくさがり屋なんですよ(笑)。 ■“検索”に“ツンデレ”…お母様とのエピソードを告白! ――子どもの頃に好きだったヒーローを覚えていますか? 伊藤 :僕は当時グアムに住んでいたこともあって、『スパイダーマン』とかアメコミ系のヒーローが好きでした。もちろん日本の戦隊モノも好きで、世代で言えば『特捜戦隊デカレンジャー』です。 ――警察がモチーフのヒーローですね。まさかご自身が警察と戦うことになるとは…。 伊藤 :本当に! 複雑ですね(笑)。 結木 :僕は『仮面ライダークウガ』が好きで、ベルトもフィギュアも持っていました。クウガっていろんな色があるので、人形を全部そろえて戦わせたりして遊んでいましたね。 ――お母さまにとっては、そんな息子さんがヒーローを演じるのは感慨深いことだと思います。 結木 :僕がヒーロー好きだったことを知っているからこそ、出演が決まったときにはすごく喜んでくれました。報告したら「本当に!?」とびっくりしていましたけど(笑)。それから「おめでとう」と言ってくれたのが、うれしかったですね。 伊藤 :僕はそんなに親に干渉されないタイプなのですが、忙しくなるので体調面の心配の方が大きかったみたいです。最近は、僕より先に作品も観ているし、僕が出ている雑誌とかは言わずともチェックしていて…うちの親はツンデレなのかもしれません(笑)。 結木 :うちも連絡はしてこないですけど、僕の名前で検索はしているらしく…。家に帰ったときに「今日は、話題のキーワード第何位だったよ」とか言われます(笑)。 ――お2人とも、親子仲の良さが伺えてステキです! それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。 結木 :僕は小さな頃、本当にヒーローになるのが夢だったので、子どもたちには「夢は叶うものだよ!」と伝えたいですね。 お母さんたちは育児でお疲れもあると思いますが、大人でも楽しめる映画やドラマになっているので、お子さんと一緒に癒されたり、楽しんだりする時間を過ごしていただけたらうれしいです。 伊藤 :出演している自分が言うのもなんですが…みんなで一生懸命やっています! 作品を通して僕らの成長も見られると思うので、お母さんたちはそんなところも温かく見守っていただけたらと思います。 『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーen film』 8月4日(土)ロードショー 公式サイト:
2018年08月03日“光”に満ちた出産だけでなく、中絶・死産といった産婦人科の“影”をも映し出すドラマ 『透明なゆりかご』 (NHK総合)。 第1話(7月20日放送)では「人工妊娠中絶」、第2話(7月27日放送)では「母性」をテーマに描かれ、女性を中心に大きな反響を呼んでいる。 純真な女子高校生の瞳をとおして伝わる“命の儚さ”。そして、理屈ではない“母の願い”とは? ■「透明な命」の重さとは。浮かび上がる、産婦人科のリアル 舞台は1997年。高校の准看護学科に通う主人公の 青田アオイ(清原果耶) は、高校3年生の夏休みに、看護助手として由比産婦人科でアルバイトを始める。 そんなアオイが出勤初日から立ち会うことになったのは、人工中絶の現場。「90年代の日本の死因第1位は、ガンでも脳血管疾患でも心疾患でもなく、人工妊娠中絶」。院長の 由比朋寛(瀬戸康史) は、アオイに裏でそう説明すると、妊婦に淡々と麻酔をかけて処置をする。そして手術を終えた女性は「先生。男の子ですか、女の子ですか?」と尋ねて涙するのだった。 最近では、中絶などの題材を取り扱うドラマもあるが、『透明なゆりかご』では、その“命のかけら”が業者に引き取られるところまで描かれるからショッキングである。 そして、第1話のラストで響いた「 輝く命と透明な命。 私には、その 重さはどちらも同じ に思える」というアオイの心の声。 この言葉は「私は命というものがよくわからない。でも、このバイトを続けていれば、 いろんな命のあり方が見られる 。それは私にとって、とても大事なことのような気がした」と続き、この投げかけこそが、本ドラマのテーマとなっていく。 ■女性を突き動かす母性「産みたいって体が叫び出したの」 第2話では、2人の母親の物語が交錯する。1型糖尿病があり、持病の悪化を懸念し出産は難しいとされるも、赤ちゃんを産みたいと望む菊田里佳子(平岩紙)。 そして、妊娠していることを誰にも打ち明けずに自宅で出産し、由比産婦人科の前に赤ちゃんを置き去りにした女子高生・中本千絵(蒔田彩珠)。一見、対照的に思える2人の女性。しかし、“妊娠・出産”は、そんなに単純なものではない。 主題となったのは「母性」。言われてみると、どうすれば「母性」が生まれるのかもわからなければ、「母性」とは一体なんなのかすらもわからない。だがそれは、子どもがおなかに宿ったと気づいた瞬間に芽生え、生まれてきた赤ちゃんに触れたとき、どこからともなくあふれ出すものなのかもしれない。 病を抱える里佳子は、「子どもを産むことで 自分の人生に価値がある と思えるんじゃないか」と、自分本位で妊娠したことに後ろめたさを感じていた。だが、アオイに「できたってわかったら、 産みたいって体が叫び出したの 」と打ち明ける。これはまさに、母性が引き起こしたこと。そしてこの理屈ではない感情に共感した女性は、きっと大勢いることだろう。 里佳子は、子どもを産みたいなんて思っていなかったというが、「妊娠しても産めないかもしれない」という事実が、里佳子の気持ちをそうさせていたのかもしれない。 けれども“夢”ともいえる妊娠が現実になったとき、自分を犠牲にしてでも「産みたい」という強い愛情が湧き上がってくる。“母性”そして“母になりたい”という感情は、それほどまでに女性を突き動かすパワーがあるのだと思う。 ■妊娠を隠し通して出産…幼い母親の祈り 一方、女子高生の千絵がとった“産婦人科の前に赤ちゃんを置く”という行動もまた、母性による衝動が起こしたことなのかもしれない。 両親や院長との話し合いの際、「育てない、絶対に育てない」と、わが子を切り捨てるような言葉を吐いた千絵の気持ちを理解できずにいたアオイ。 だが、看護師の望月沙也子(水川あさみ)が「(妊娠したとわかったとき)どんな気持ちで桜見たんだろうね…。 赤ちゃんだけを見ちゃダメよ 」と言うように、母親である千絵もたくさんの思いを抱えていた。 まだ幼い体で、妊娠という事実を受け止めることの重さ。中絶することもできず、自宅で出産。母親にすら告げることができないまま、わが子をタオルにくるみ、由比産婦人科へ自転車を走らせた千絵。きっとそこには「生きてほしい」という母としての祈りが添えられていたことだろう。 ■ドラマと向き合うことで見えてくる「命とは?」 由比産婦人科に通う妊婦の町田真知子(マイコ)が「謎」と言っていたように、妊娠は本当に不思議なものだ。自分のなかで育っていることを感じるだけで、顔も見たことないのに、すでに愛おしくてたまらない命。そして、誰より「幸せになってほしい」と願う命…。 「母性」は、女性が母親になる後押しをしてくれる。一方で、育児は「母性」だけで乗り切れるものでもないから複雑である。 子どもを産むと決めた里佳子にも、自分には育てられないと判断した千絵にも、そして、第1話で中絶し涙を流した母親にも、それぞれの事情と決断がある。輝く命も透明な命も重さは変わらない。だとすれば、子を宿して母になった女性たちは、どんな道を選ぼうとも、同じ重みを背負って生きていくことになるのかもしれない。 命とは何なのか。アオイの言うように、その答えはわからない。けれども今作をとおして命と正面から向き合うことで、新たに見えてくることがある――。『透明なゆりかご』第3話は、8月3日よる10時から放送。
2018年08月03日2018年5月3日~6日に東京・NHKホールで行われた 「おかあさんといっしょ」春のファミリーコンサートを収録したDVD・CD『「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート シルエットはくぶつかんへようこそ!』が8月1日にポニーキャニオンからリリース! 「シルエットはくぶつかん」を舞台に展開されるストーリーから、話題沸騰の「おまめ戦隊ビビンビ~ン」の登場シーンまで、今作の見どころを紹介しちゃいます。 ■シルエットはかせの登場に、子どもたちは大興奮! 毎年春と秋にNHKホールで開催されるファミリーコンサートは、たくさんの歌を盛り込んだストーリー仕立てで展開されるコンサート。2018年春公演では、お兄さんとお姉さんが「シルエットはくぶつかん」に出かけます。 そこで出会ったのは、もちろんシルエットはかせ! いつもテレビで見ているキャラクターなだけに、子どもたちは早くも「エット、エット、シルエット~」と大興奮。「おかあさんといっしょ」のコーナーに入り込めるので、楽しさもワクワクも2倍どころじゃありません。 しかも、音楽や照明の演出によって、エンターテインメント性も抜群。目と耳で感じる“ショータイム”のはじまりです! ■お兄さん&お姉さんと“影”の共演に注目!? シルエットはくぶつかんにやってきたゆういちろうお兄さん、あつこお姉さん、よしお兄さん、りさお姉さん、そしてガラピコぷ~の仲間たちは、おなじみの影当てクイズなどで楽しく遊んでいましたが、シルエットはかせのコレクションである“影”たちが逃げ出してしまい大騒ぎ! 正義感の強いお兄さんやお姉さんは、影を取り戻そうと立ち上がり、影たちとコラボ(!?)しながら、さまざまな楽曲を披露。なんと、りさお姉さんと影が共演する「パント!」も楽しめちゃいますよ! 影を捕まえるべく、一生けん命に奮闘するお兄さん、お姉さん。けれども、そう簡単に集まるはずもなく…果たして、シルエットはかせが大切にしている影たちを取りもどすことはできるのでしょうか!? 大人でも引き込まれてしまうほど、丁寧に作られたストーリー展開は必見です。 ■みんな大好き!「おまめ戦隊ビビンビ~ン」も登場 ファミリーコンサートの見どころはストーリー展開だけではありません! お兄さんとお姉さんが、たくさんの楽曲を歌い踊り、パワーを与えてくれます。なかでも「おまめ戦隊ビビンビ~ン」のイントロが流れたときには、子ども&ママたちからの歓声も最高潮! キャッチーな音楽に、お兄さんお姉さんの振り切った姿がSNSなどでも話題を呼んだ本作だけに、ここでしかみられない表情や、会場との一体感は見逃せません。 ほかにも、「おはよう!」をはじめ、「なないろのしゃぼんだま」「ぱんぱかぱんぱんぱーん」「メダルあげます」「ブンバ・ボーン!」「べるがなる」など、心踊る楽しい楽曲が盛りだくさん。 テレビ版とはまた違う、ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さんの美しくも迫力のある歌声を聴けるのもファミリーコンサートならではです! ■ファミリーコンサートDVDは、猛暑の強い味方! 本編のほか、特典映像として、ムームーがシルエットはかせの助手になるまでを描いた「シルエットはかせ名作選」、さらに 「トトトのうた」「地球ぴょんぴょん」の歌クリップを収録。 あまりに暑く、子どもを公園にも連れていけない…そんなとき、おうちで楽しく歌い踊れる『「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート シルエットはくぶつかんへようこそ!』が大活躍。 お兄さんとお姉さんの飛び切りの笑顔とパフォーマンスに、きっとママたちも心ときめくはずですよ! ■「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート シルエットはくぶつかんへようこそ! \2018年8月1日DVD/CD同時発売/ ↓詳細はこちら↓
2018年07月31日いよいよ夏休みに突入! 今年は猛暑ということで、テレビにお世話になる機会も増える予感。 そこで今回は、この夏に放送される子ども向け番組やアニメ番組などをピックアップしてご紹介。人気アニメの特別版から地上派初放送の映画まで、親子で楽しめる作品がめじろ押しです! ■7月 子ども向けテレビ番組一覧 ●7月14日(日)~8月25日(土)まで毎週土曜放送 アニメ『おしりたんてい』 NHK Eテレ 午前9:00~ トロル原作による人気児童書がアニメになって、再び帰ってきた! 「フーム、においますね」が口グゼの名探偵・おしりたんていが、 助手のブラウンとともに、どんな事件もププッと解決。7月14日から7週連続で夏の新作放送開始! 今作から、dボタンで視聴者が参加できる仕掛けも初登場。おしりたんていと一緒に推理を楽しめば、子どもたちも満足できること間違いなし! ●7月26日(木)・8月2日(木) 『思考実験!もしもの世界』 NHK Eテレ 7月26日 午後6:55~、8月2日 午前9:00~ 「もしも引力がなくなったら」、「もしも鳥がいなくなったら」…MCの劇団ひとりを中心に、一見あやしげな「もしも」を追及することで、想像力を刺激し、科学への興味をかき立てるバラエティ。7月26日は「もしも死なない薬が作れたら?」、8月2日は「もしも地球の自転が止まったら?」をテーマに放送する。 ●7月27日(金) 映画『バケモノの子』 日本テレビ系 午後9:00~ 劇場版アニメ最新作『未来のミライ』の公開を記念して、細田守監督の大ヒット作『バケモノの子』(2015年公開)が本編ノーカットで放送。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、人間界の“渋谷”とバケモノ界の“渋天街(じゅうてんがい)”を舞台に繰り広げるアクション大作を、極上のアニメーションでお届け! ●7月27日(金)~8月17日(金)まで毎週金曜配信 『だい!だい!だいすけおにいさん!!夏休み特別編』 Hulu 横山だいすけが、子どもたちの悩みごとを歌って踊って笑って解決する「だい!だい!だいすけおにいさん!!」の夏休み特別編(全4回)。だいすけお兄さんが北海道ロケで、大自然を満喫! 「なつやすみ ひみつしれい」は、7月27日「ミルク」、8月3日「ひつじ」、10日「うま・イチゴ」、17日「かわ・そら」をテーマに配信する。 ●7月29日(日) 映画『カーズ/クロスロード』 (吹替版) WOWOW 午後4:00~ 真っ赤なボディの天才レーサー・マックィーンを主人公に、自動車たちの世界を描いたディズニー/ピクサーの人気シリーズ3弾『カーズ/クロスロード』(2017年公開)。天才レーサーとして活躍してきたマックィーンが、ライバルの出現により引退の危機。再起を目指し奮闘するマックィーンと、帰路に立つ彼を支える仲間たちとの絆に胸が熱くなる! ●7月30日(月) 『香川照之の昆虫すごいぜ~特別編 実録!完全変態』 NHK Eテレ 午前9:00~ 昆虫好きの香川照之がカマキリ先生に扮し、マニアックな視点で昆虫の生態をひも解く人気番組の第7弾。今回のテーマは、昆虫が幼虫からさなぎを経て成虫になる“完全変態”。前回の放送で捕獲したカブトムシ「つるぎ」と「ほだか」を育てながら、観察記録をつけていく。完全変態を遂げた際には雑木林に帰すというが、はたして結果は…? ■8月 子ども向けテレビ番組一覧 ●8月3日(金) 『なつやすみ!博物館で“にっぽんびじゅチューン!”』 NHK Eテレ 午前9:40~ 映像作家の井上涼が、歌とアニメで世界の“美術”を紹介する『びじゅチューン!』の特別版。「夏休みには美術を見に行こう!」をテーマに、井上が東京・上野の東京国立博物館に繰り出す。ちなみに現在、同博物館では「トーハク×びじゅチューン!なりきり美本美術館」展が開催中。イベントは9月9日まで。 ●8月4日(土) 映画『Mr.インクレディブル』 フジテレビ系 午後9:00~ シリーズ最新作『インクレディブル・ファミリー』の公開に合わせ、『Mr.インクレディブル』(2004年公開)が地上波放送。かつて世の中の平和を乱す悪と闘い、人々を危機から救い出すヒーローとして活躍していた夫婦は、“スーパー・ヒーロー制度廃止“を機に一般市民として暮らしていた。ところがあることをキッカケに、家族を巻き込み再びヒーローとしての冒険がスタートする! ●8月5日(日) 劇場版『仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』 スカパー! 午前10:00~ 昨年に夏に公開された、テレビシリーズ最終話の後日談を描いた「仮面ライダーエグゼイド」完結編。人間の意識を仮想現実の世界に閉じ込め“永遠の天国”を作るべく、新型ウイルスをばらまく謎の忍者集団が出現。最強の敵を相手に苦戦を強いられるエグゼイドは、ゲームをクリアして人類を救うことができるのか!? 劇場版『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』 スカパー! 午前11:30~ 今年2月までテレビシリーズが放送されていた『宇宙戦隊キュウレンジャー』初めての劇場版。地球を破壊しようとする巨大彗星要塞「ゲース・スター」が急接近。この危機を回避するべく、宇宙を舞台にキュウレンジャーが戦いを繰り広げる。ゲース・インダベー役でゲスト出演する、田村亮にも注目! ●8月6日(月)~10日(金)/8月13日(月)~17日(金) アニメ『ざんねんないきもの事典』 NHK Eテレ 8月6日~10日 午前9:50~、8月13日~17日 午前9:30~ 今年5月に発表された、小学生12万人が選ぶ『こどもの本総選挙』で第1位を獲得した『ざんねんないきもの事典』が短編アニメになって初登場。制作は『がんばれ!ルルロロ』などを手掛けるファンワークス。ちょっぴり残念ないきものたちの生態を、シュールな世界観で描き出す。 ●8月6日(月)~8日(水) 『Q~こどものための哲学』 NHK Eテレ 午前9:00~ アクティブ・ラーニングに必要な「思考力と対話力」を育む人形劇『Q~こどものための哲学』の特別版。6日・9:00~「大人ってどんな人?」、9:15~「なんで人は作り笑いをするの?」。7日・9:00~「お金で本当に幸せになれる?」、9:15~「なんであだ名をつけたがるの?」。8日・9:00~「ふつうってどういうこと?」をテーマに放送する。Qくん(声:本田翼)やチッチ(声:ガッツ石松)と一緒に、気になる物事を深く掘り下げてみよう! ●8月10日(金) 映画『ハウルの動く城』 日本テレビ系 午後9:00~ 金曜ロードショーでは、3週に渡ってジブリ作品を放送。第1夜は2004年に公開された『ハウルの動く城』。魔女の呪いで老婆に姿を変えられてしまった少女・ソフィー(声:倍賞千恵子)は、魔法を解くため、危険なうわさが絶えない魔法使い・ハウル(声:木村拓哉)が住む“動く城”へ向かう。宮崎駿監督が手掛けた、愛することの喜びが詰まったファンタジー超大作は必見! ●8月11日(土) 『SWITCHインタビュー 達人達』 NHK Eテレ 午後10:00~ 異なる分野で活躍する“達人”が、ゲストとインタビュアーを「スイッチ」しながら、それぞれの「仕事の極意」について語り合う『SWITCHインタビュー 達人達』に、ももいろクローバーZ・百田夏菜子と『かいけつゾロリ』シリーズ作者・原ゆたかが登場。世代を越えて愛される作品を生み出す秘訣(ひけつ)を語り合う。読書離れが進む今なお人気を博す『かいけつゾロリ』には、原の絶妙な計算と気配りがある。本のページに隠された仕掛けとは? そして、老若男女の心を惹き付ける2人が考える「表現者としての心構え」とは? ●8月15日(水)・16日(木) 『JAPANGLE』 NHK Eテレ 午前9:00〜 2020年の東京五輪を控え、私たちにとっての「ふつう」を、外国人の視点を通して見つめ直すエンタテイメント。ひとつの日本文化をピックアップし、「デザイン」「ヒストリー」「テクニック」「スピリット」4つのアングルで観察することで、日本の魅力をあらためて見直していく。15日は「特撮」、16日は「水」をテーマに放送する。 ●8月17日(金) 『チコちゃんに叱られる!夏の拡大スペシャル』 NHK総合 午後7:30~ ちょっと生意気な5歳の女の子・チコちゃんが発する「素朴な疑問」に答えていく雑学バラエティ。チコちゃんは、答えがわからずにいる大人を「ボーっと生きてんじゃねえよ」と叱りつける毒舌少女。岡村隆史をはじめとするゲスト陣は、意外と知らない珍問・奇問にタジタジ…。夏休み特別版では「お盆」など、日本の夏には欠かせない言葉の裏側が明かされる。 映画『となりのトトロ』 日本テレビ系 午後9:00~ 公開から30年を経てなお、絶大な人気を誇る『となりのトトロ』(1988年公開)。田舎に引っ越してきたサツキとメイ姉妹が、家の近くの森に住む不思議ないきもの・トトロとともに繰り広げるファンタジックな大冒険。宮崎駿が監督・脚本・原作を手掛けた、何度観ても心に響く不朽の名作を家族で楽しもう! ●8月22日(水) 『Zooっと見ナイト☆生中継!夜の動物園』 NHK 総合 午後7:30~ 昼間とは違うリアルな動物の生態が楽しめると、全国の動物園で広がっているナイトサファリ。そのナイトサファリの醍醐味をテレビにそのまま映し出すべく、NHKの撮影技術を駆使して、全国各地の動物がいる現場から生中継。ヤラセなしで、リアルな動物の“今”をひたすら「待つ」という前代未聞のゆるい動物バラエティ! ●8月24日(金) 映画『猫の恩返し』 日本テレビ系 午後9:00~ 平凡な女子高生・ハルと猫たちが繰り広げる不思議な世界を描いた『猫の恩返し』(2002年公開)。ある日、トラックにひかれそうになっていた美しい黒猫を救出したハル。そこに、黒猫の父親である猫の国から猫王が訪れ、ハルに恩返ししたいと言う。猫王の宣言通り、翌朝から「猫の恩返し」がスタートするが…。 ●8月25日(土) 『ワンピース エピソードオブ 空島』 フジテレビ系 午後9:00~ レギュラーアニメとは別に放送される、ファン待望の“エピソードオブシリーズ”が今年も登場。昨年の夏スペシャルで描かれた「東の海編」から続く、シリーズ第2弾として描かれる。“空島編”は、シリーズ屈指の大冒険。400年の間、かなうことがなかった“ある約束”を、主人公・モンキー・D・ルフィがかなえる絆の物語。 映画『聲の形』 NHK Eテレ 午後9:00~ 原作は「第19回手塚治虫文化賞新生賞」など、数々の賞を受賞した大今良時の同名マンガ。いじめていた青年と、いじめられていた少女の心の交流を描いた話題作が地上波初放送。ガキ大将の小学生・石田将也は、耳の聞こえない少女・西宮硝子に好奇心を持つが、互いの本心を伝えられないまま硝子は転校してしまう。5年の時を経て、高校生になったふたりは再会するが…。 ●8月31日(金) 映画『メアリと魔女の花』 日本テレビ系 午後9:00~ 昨年公開され、杉咲花&神木隆之介の声優陣や、SEKAI NO OWARIによる主題歌「RAIN」も話題となった『メアリと魔女の花』が、ついに地上波初放送。1日限りの魔法の力を手に入れた少女・メアリが、大切な人との約束を守るために魔法の国へ飛び立つ。「夜間飛行」と呼ばれる花を手にしたことで巻き起こる、不思議な冒険の結末は…?
2018年07月26日山崎賢人 がサヴァン症候群の小児外科医・ 新堂湊 を演じる 『グッド・ドクター』 (フジテレビ系)第2話が、7月19日に放送された。 物語の中心となったのは低出生体重児を出産した16歳の女子高生。わが子を守りたい少女、育てられないと嘆く少女の母、生きてほしいと願う湊、リスクを負いたくない病院…“ルール”を超えて救われた小さな命が、教えてくれたこととは? ■「どうして助けちゃダメなんですか?」 東郷記念病院で、16歳の女子高生・唯菜(山田杏奈)が緊急出産する。産まれたのは、在胎週数25週・724gの低出生体重児。さらに唯菜は、これまで一度も妊婦健診を受診していない未受診妊婦、父親とは音信不通と、赤ちゃんの病状以外にも問題が山積みだった。 赤ちゃんは腸の大部分が壊死しており、手術しても助かる確率は10%以下。術中死の可能性も高く、病院の方針は回復を待つ温存治療だった。だが湊は、唯菜に 高山(藤木直人) が手術すれば助かると伝えてしまう。 ガイドラインに反した湊の行動は、病院にとって大問題。だが、湊にはその理由がわからない。 「どうして助けちゃダメなんですか?」と湊が問いかけても、高山からは「医者は神様じゃない。根拠のない希望を与えるな」とつらく当たられ、 司賀院長(柄本明) からは「ひとりの力だけでは命は救えないよ。湊にはここで学ぶべきことがたくさんある」と励まされ、 夏美(上野樹里) からは「とにかくルールは守って」と、曖昧な答えしか返ってこなかった。 ■里子に出すことも愛情のひとつなのか それでも湊は、諦めない。赤ちゃんが寂しい思いをしないようにとキッズスペースから玩具を持ち出し、保育器いっぱいにぬいぐるみを飾る。一方で唯菜は、出ない母乳を一生懸命に絞っていた。 そんな2人の願いが届いたのか、赤ちゃんの腸は蠕動(ぜんどう)運動を始める。手術をすれば助かる可能性は上がったが、唯菜が未成年のために手術には保護者の同意書をもらうことが必要。 一刻を争う状況で、唯菜の母・真紀(黒沢あすか)は同意書にサインをするが、その条件は赤ちゃんを里子に出すこと。手術を断念するか、赤ちゃんと離れるか…16歳の少女には、あまりにもむごい選択だった。 わが子を育てたいと願う母親にとって、子どもと引き裂かれることは耐えがたい苦しみとなる。だが、育児はきれいごとではなく「育てられない」という真紀の選択も、けっして否定することはできない。 しかもそれは真紀のエゴではなく、過去に唯菜の学校用品を買い換えることができずに味わった、惨めな経験があったから。里子に出すという条件は、同じ思いを娘に、そして孫にさせたくないという母の愛情でもあったのだ。 ■「ルール」と「命」、守るべきはどっち? 赤ちゃんと離れることに絶望する唯菜に、夏美が提案したのは「養育里親制度」。それは子育てを諦めるのではなく、“自分が母親になれる体制が整ったら、わが子を迎える”という、唯菜と真紀の意思を両立させた考え方だった。 人は物事の選択を迫られたとき、どうしても自分の考えに固執してしまいしがち。でも、決めつけることを辞めれば、新たな道が見つかることがある…。 第2話が映し出したのは、相手を否定をせずに受け入れることの大切さ。これまで湊を全否定していた高山は、画像診断で異常を見抜き、適切な対処法を提案した湊を「新堂が正しい」と認め、院長は手術を決めた高山の決断を「責任は私がおう」と支持した。 夏美は「(病院では)ひとりの勝手な行動がいろんな人に迷惑をかけてしまう」と話していたが、結果として、ルールに囚われない湊の行動が人々の心を動かし、小さな命が救われることになったのだ。 もちろん、ルールは守るべき。けれども「ルールだから」と決めつけることをしない湊の思いに寄り添うことで、今後も周囲の人々や病院に、あらたな世界が広がっていくことだろう。 ■山崎賢人&上野樹里の“焼きおにぎり”シーンにホッコリ! 今回も、物語の肝となったのは「助けたい」という湊のまっすぐな願い。生きてさえいてくれれば、「どれだけ遠くに離れていても、赤ちゃんにとってのお母さん」でいられる。保育器に残した似顔絵のプレゼントには、泣かされたという視聴者も多いはずだ。 コミュニケーションに障がいがあるとされているが、話すことのできない赤ちゃんと誰よりもコミュニケーションをはかれていたのは湊だった。加えて、鬼のような高山についても「たくさんの子どもを笑顔にできます。僕もそんな小児外科医になりたいです」と話す湊を見ていると、なんだか元気が湧いてくる。 そして訪れた“焼きおにぎりシーン”。重みのある感情の連続となる物語の最後に、ホッコリさせてくれる制作陣からの贈り物のような一幕。湊と夏美の距離感がもっとも伝わる場面でもあるだけに、今後の“おにぎりシーン”にも大いに注目したい。 次話では、病院のガイドラインを破ったとして高山が謹慎処分になってしまう。そんな中、小児外科に他病院をたらい回しにされた女児が搬送されてきて…。『グッド・ドクター』第3話は、7月26日よる10時から放送。 木曜劇場 『グッド・ドクター』 木曜よる10時から ※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」
2018年07月25日『義母と娘のブルース』 (TBS系)第2話が7月17日に放送された。描かれたのは、宮本家にやってきた亜希子( 綾瀬はるか )が、みゆき(横溝菜帆)の“ 理想の母親 ”になるべくひたすら努力を重ねる姿。 はたして母親は、子どもにとっての“理想の母親”であるべきなのか。そもそも“理想の母親”は“良い母親”なのか。ドラマの“義母と娘”が私たちに示した、その答えとは? ■“良い母”が選択するテレビのチャンネルは? 「みゆきちゃんの求める母親像と、私の提案する 母親像にギャップがある ということ。それはクライアントのニーズをキャッチできていないということです」。 宮本家での生活をスタートした亜希子は、接待の鉄板ネタ“腹芸”がウケなかったことで、みゆきと自分が思う母親像のギャップを痛感していた。そこをなんとか埋める方法を模索してきた亜希子だったが、そんな彼女に良一( 竹野内豊 )がかけたのは「亜希子さんのイメージするお母さんでいいと思います」という言葉だった。 さっそく亜希子は、みゆきが見ていたテレビをアニメから野球中継に変更し、「良い母親なら、野球中継をサジェスチョンするのではないかと推測しました」と勝負に出る。しかし「みゆきのママはアニメ大好きだったけど、悪い母親だったってことなんだ」と口を尖らせる娘に撃沈。 このやりとりが、早くもそれぞれが思い描く“理想の母親”は十人十色であること、そして“理想の母親=良い母親”でもなければ、“理想の母親=悪い母親”でもないことを明示していた。 ■理想の母のコピーは=良い母? 家族はクライアントなのか 自分も母親と幼いうちに死に別れたことから、「母親はこうあるべき」というイメージがないという亜希子。たしかに、多くの人にとって「母のような母になりたい」「母がああだったから、自分はこうになりたい」など、 自分の母親が基準 となって“理想の母親像”が作られていくものだろう。 ゆえに、みゆきにとっては亡くなったママが“理想の母親”の基準となるのは当然のこと。けれども、みゆきは“ママのコピーのママ”になろうと努力する亜希子に、「それはそれでヤダ」という。 母に供えるものとは違う色のカーネーションを差し出しながら、「同じ色じゃないから」というみゆき。自分の“理想の母親”は亡くなったママ。けれども、自分のために一生懸努力する亜希子もまた、“母親”として受け入れることを決めたのだ。 ビジネスのように、何を達成したら“良い母親”という具体的な数値があるわけではなく、理想の関係は、あくまで心が決めるもの。家庭では、“相手の意向”を汲んでプレゼンを繰り返すことではなく、自分をさらけ出しながら互いを認めていくことが大切なのだろう。だって 家族は、クライアントではない のだから。 ■理想は理想! 忙しい母親たちの現実 みゆきには、亡くなったママという具体的な“理想の母親”がいるが、一般に子どもが思い浮かべる“理想の母親”は、「怒らない」、「お菓子やお小遣いをくれる」、「ほしいおもちゃを買ってくれる」…表面的には、そんなところかもしれない。 だが、子どものことを思えば思うほど、親の思う“理想の母親像”は、子どもが思う“理想の母親像”から遠ざかっていくものだ。 宮本家に限らず、親子に必要なのは、そんな母子間にある“理想の母親像”のギャップを埋める努力ではなく、その家族だけの新たな“母親像”を築いていくこと…なんてカッコイイことを言ってみたが、あくまで“理想は理想”。実際には、そう割り切らなければ務まらないのが “母親の現実” である。 いままではみゆきに気に入られるべく忖度を繰り返してきた亜希子だが、今後は“母親”として新たな壁にぶつかることになりそう。キャリアウーマンの亜希子が仕事と育児を両立していく姿も見てみたかったが、「専業主婦は新たな武器になる」と自信をみせる彼女の主婦姿にも期待大。これから、亜希子がどのような“母親”になっていくのか楽しみだ。 ■父親は体調不良!? 再婚に隠されたヒミツとは 物語のラストでは、優しくて素敵なパパとして視聴者を癒やしてきた良一が倒れてしまうという衝撃的な展開も。幼い頃に母親を亡くし、母親になろうとする亜希子。母親を失い、義母を受け入れようとするみゆき。そして体調の優れない良一…。 この再婚に隠されたヒミツが表面化するに連れて切ない感情も湧くが、ここに麦田章( 佐藤健 )が一体どう絡んでくるのか。まだまだ謎は深まるばかりだ。 次回は、亜希子がPTAを廃止しようと乗り出す。実際、このPTA問題に頭を悩ませているママたちは多いだけに、亜希子が“不動の組織”にどう立ち向かっていくのか注目したい。『義母と娘のブルース』第3話は7月24日よる10時から放送。 TBSテレビ 火曜ドラマ 『義母と娘のブルース』 火曜よる10時から
2018年07月24日7月20日公開の映画 『未来のミライ』 は、妹が生まれ、家族からの愛情を奪われてしまった4歳の男の子が“お兄ちゃん”になるまでの冒険ストーリー。 子どもの成長に迫るとともに、親である私たちの心を「チクッ」と刺激する細田守監督最新作。リアルとファンタジーが共存した不思議な作品が伝えるのは、子どものいる両親、とくに“きょうだい”を持つパパ、ママは心の奥にズシッと響くメッセージです。 ■ママの心をわしづかみするリアルな情景 主人公は、4歳の男の子・ くんちゃん 。これまで両親や祖父母からの愛情を一身に受けてきましたが、妹の ミライちゃん が誕生したことで状況が一変。 この設定を聞いただけで、心当たりのあるママはキュッと胸が痛むのではないでしょうか。 映画が始まるやいなや、時間に追われるバタバタ感や、おそるおそる育児をする夫など、子育て中のママには共感できるシーンがつぎつぎと目に飛び込みます。 そのリアルさはアイテム描写にも言えることで、定番の玩具や絵本がそのまま登場するため、アニメにもかかわらず、ドキュメンタリーを見ているのかと錯覚をおこすほど。 さらに、「ねぇねぇ、あそんで」「絵本読んで」と声をかけるくんちゃんに、「うん、うん」とパソコン作業をしながら空返事をするお父さん。妹をあやそうとして泣かせてしまったくんちゃんに「何してるの!」と声を荒らげるお母さん…もう、すべてが“あるある”すぎて、グチャグチャとしたやりきれない感情が込み上げます。 ■あらためて思う「お兄ちゃんなんだから」の理不尽さ 病院からお母さんが帰ってくるのを楽しみに待っていたくんちゃんは、初めて見る小さな妹に戸惑いながらも、得も言われぬ愛おしさを感じていました。 けれども、その感情は長く続きません。両親からの愛情を奪われる現実を知り、子どもながらに失望するのです。この状況も、まさに“きょうだいあるある”。「妹がほしい、弟がほしい」と、まるで新しい玩具をねだるようにせがんでいた子どもが、それを手に入れたことで思いもしなかった壁にぶつかることになるのです。 親である私たちは、妹や弟ができることで、第一子がより成長してくれることを望みがち。劇中でも、お母さんは「(ミライちゃんのことを)なにかあったら、守ってあげてね」と、くんちゃんにお兄ちゃんとしての自覚を持たせようとします。 でも、4歳の子どもにとって、それはどれほど酷なことでしょう。突然、目の前に自分より小さな妹がやってきても、急に“お兄ちゃん”にはなることなんてできません。 親は“きょうだい”に同じだけの愛情を注いでいるつもり。ですが幼い子どもにとっては“時間=愛情”で、多くの時間をミライちゃんに取られてしまえば、愛情をすべて奪われたと感じるのも至極当然かもしれません。 ■時空を超えて届く、過去からのメッセージ!? 「仲良くできないの」「好きくない」と、ミライちゃんを妹だと受け入れることができずにいるくんちゃんの前に、ある日あらわれたのは、セーラー服を着たミライちゃん。 そして未来のミライちゃんに連れられて、くんちゃんは時間を超えた“家族の物語”へと旅立ちます。 不思議な冒険の中で、くんちゃんは幼い頃のお母さんや父の面影を宿す青年と出会い、さまざまな経験を通して“お兄ちゃん”になるための一歩を踏み出します。 一方で、くんちゃんの旅を通じて私たちが思い起こすのは、自分が子どもだった頃に抱いていた両親への思い。映画を観ると、過去の自分からのメッセージが、時空を超えていま、親となった自分自身に届いたような感覚を味わうことができるのです。 ■家族がもっともっと好きになる、すてきなひとときを 物語を彩るのは、主人公のくんちゃんを演じる 上白石萌歌 をはじめ、ミライちゃん役の 黒木華 、おとうさん役の 星野源 、おかあさん役の 麻生久美子 、さらには 吉原光夫 、 宮崎美子 、 役所広司 に 福山雅治 という豪華声優陣。 温かな声と圧倒的な映像美を有する『未来のミライ』は、4歳の男の子が繰り広げる冒険を軸としながら、怒りたくないけど怒ってしまう、わかっているけど後回しにしてしまう…自分を責めながらも必死に育児をがんばるママ・パパに寄り添う物語でもあります。 夏休みの思い出に、ちょっぴり成長した“お姫様や王子様”の手を引いて、映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか? 幼少期に思いを馳せたり、産み育ててくれた両親に会いたくなったり、わが子を「もっともっと愛したい」と思ったり。きっと、家族を思うすてきなひとときが過ごせるはずですよ。 映画『未来のミライ』 ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。 監督・脚本・原作:細田守 作画監督:青山浩行 秦 綾子 美術監督:大森 崇 高松洋平 音楽:高木正勝 オープニングテーマ・エンディングテーマ:山下達郎 公式サイト:
2018年07月19日『グッド・ドクター』 (フジテレビ系)第1話が7月12日に放送された。 山崎賢人 が、自閉症スペクトラム障がいでコミュニケーションに障がいがある一方、サヴァン症候群で驚異的な暗記力を持つ小児外科医・新堂湊を演じる本作。 湊は子どもを助けるために一生懸命だが、人の気持ちを推し量ることができない。 「僕は人と違います」 。胸が締め付けられるようなセリフは、たくさんのことを私たちに問いかけた。 ■サヴァン症候群で小児科を目指すことができるか 幼いころから小児科医になることを夢見てきた 新堂湊(山崎) は、レジデントとして小児外科の世界に飛び込むことになる。 期待に胸を弾ませて迎えた初出勤。湊は途中で事故に遭遇するが、暗記している膨大な医療データから最良の方法でケガをした子どもに応急処置を施し、なんとか東郷記念病院にたどり着く。 救出した子どもの母親からは深く感謝される湊だったが、指導医の 瀬戸夏美(上野樹里) とともに小学1年生の将輝の病室を訪れた際、ある問題を起こしてしまう。横紋筋肉腫が再発した将輝に対し、両親の意に反して真実を打ち明けてしまい、母親から「二度と近づかないで」と非難されてしまったのだ。 夏美からの「カルテには書かれていないそれぞれの事情がある。ご両親の気持ちがわからないの?」という問いに、「わかりません」と即答する湊。 事故現場での正確な対応といった医師としての優れた能力が明かされた一方で、コミュニケーションが苦手である湊に立ちはだかる壁が、早くも浮き彫りになったかのようにみえたのだが…。 ■湊と子どものピュアな心に、あふれる涙 その後、将輝の容体が急変。居合わせた湊は「早くオペしないと死んでしまいます」と、一刻も早い手術を望むが、「触らないでください。ほかの先生を呼んでください」と声を上げる母親。 しかし湊は苦しむ将輝を前に居ても立っても居られない。結果として看護師・ 橋口(浜野謙太) の協力もあり無事に 高山(藤木直人) が手術することとなり、将輝は一命を取り留めた。 手術を終え、湊に対して「先生が気づいてくださらなかったら、今頃あの子は。それなのに私、大変失礼なことを。本当にごめんなさい」と頭を下げる母親。だが湊はそんな母親に 「僕は人と違います。慣れています」 とほほえむ。 さらに息子がかわいそうだと話す母親に 「かわいそうじゃありません。かわいそうなのは、病気であることです」 とまっすぐに伝えるのだった。 ドラマの最後に明かされたのは、将輝が退院を待ち望んでいた理由。それは早く小学校に行くことではなく、ママの誕生日をおうちで祝ってあげたいということ。 つらい状況でも、母親のことを思う子ども。そして、そんな子どもの本音に寄り添う湊のピュアな思いに心が温まるが、同時にさまざまな感情が交錯し、溢れる涙を抑えることができなかった。 ■自分の子どもが病気だったら…親に突き付けられる難題 終始、胸が苦しくなるようなセリフの連続だった第1話。なかでも印象的だったのは「先生たち、 自分の子どもを“ああいう人”に任せられますか? 」というセリフ。これは、湊が将輝に再発を勝手に告知してしまったことに激怒した母親が、担当医に発した言葉だ。 辛辣(しんらつ)な言葉だが、親であれば気持ちがまったく理解できないわけではないから、心苦しい。子どもが命に関わる大きな病にかかったとき、どんな医師に診てもらえたらが安心かといえば、腕もよく、親の気持ちを理解してくれる医師なのかもしれない。 けれども、もしも逆の立場だったら? 自分が湊の母親だったら? そう考えると、より一層胸が痛む。 そして、そんな行き場のない切なさを癒やしてくれるのもまた、湊の優しさにほかならない。 患者より接待ゴルフを優先する医師、規則に縛られ担当医の指示だけに従う医師、障がいがあるというだけで切り捨てようとする医師、はたまた「大人になれない子どもをなくしたい」と切に願う医師。 一体、名医=グッド・ドクターとは何だろうか。視聴者は多くのことを自問自答しながら、ドラマと向き合っていくことになりそうだ。 ■役者・山崎賢人が語る大きな使命とは 山崎が自閉症スペクトラム障がいの医師を演じるということで、放送前から注目を集めていた本作。第1話が放送されるやいなや、演技を絶賛する声がSNSに上がった。 山崎は、特徴的な手や視線の動き、こわばった表情などを細やかに表現。一方で、子どもに頬をつねられたり、子どもと一緒に絵を描いたりするシーンで見せる、柔らかな表情も絶妙だった。 小児外科医は医師全体の0.3%しかいないというセリフがドラマ内であった。山崎は番組の公式インタビューで「このドラマで小児外科の現状を知っていただいて少しでも良い方向に向かえば…小児外科医を目指す方が少しでも増えたらうれしい」と話すなど、大きな使命を持ってこの作品に挑んでおり、その決意が伺える幕開けとなった。 次回描かれるのは、未受診妊婦の女子高校生。破水からの緊急出産となるが、生まれてきた赤ちゃんは大きな問題を抱えていて…。『グッド・ドクター』第2話は、7月19日よる10時から放送。 木曜劇場 『グッド・ドクター』 木曜よる10時から ※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」
2018年07月19日7月10日、 『義母と娘のブルース』 (TBS系)がスタートした。第1話で描かれたのは、 綾瀬はるか 演じるキャリアウーマンの岩木亜希子が、 竹野内豊 演じる子持ちのサラリーマン・宮本良一との結婚を決め、一人娘のみゆきと打ち解けようと奮闘する物語。 仕事はできるが、子どもの扱いに不慣れな亜希子は、みゆきに対してクライアントを接待するかのようにアプローチ。実直かつ論理的にみゆきに受け入れてもらおうと努力する亜希子の姿に、私たちが気づかされたこととは? ■キャリアウーマンが義母になるためには 「はじめまして。わたくし、このようなものでございます」と頭を下げて名刺を差し出す。よくあるビジネスシーンだが、相手が8歳の少女だから普通じゃない。 『義母と娘のブルース』は桜沢鈴の同名4コマ漫画を連続ドラマ化した作品で、物語は娘のみゆきが回想するかたちで進んでいく。 舞台は2009年4月。仕事ができるバリバリのキャリアウーマン・亜希子(綾瀬)が子持ちのサラリーマン・良一(竹野内)と結婚することとなり、初対面のみゆき(横溝菜帆)にとったのが、この名刺を差し出すという行為である。 視聴者からすると「ププッ」と吹き出してしまうシーンだが、小学3年生の少女が、突然「新しいママになる人だよ」と紹介されても「はい、そうですか」と受け入れられるはずもない。 それは、ビジネスライクでかしこまった亜希子だからというわけはなく、どんな相手であれ、自分のテリトリーにそうやすやすと受け入れることは難しい。それが新しい家族になる人、とりわけ義母という立場であればなおさらである。 ■仕事で百戦錬磨でも子ども心をつかむのは厳しい ドラマの見どころは、なんといっても仕事では百戦錬磨の亜希子が、子どもの心をつかむために試行錯誤する姿。相手の懐に入るためには、まずは相手を知らなければいけないと、子ども向けの雑誌や“子どもの心理学”といったネット情報を読み漁る。 そして、彼女が導き出したのは “つり橋効果” に期待してアスレチックに出かけるという天下分け目の戦い。危険な状況からみゆきを救うことができれば、少しは打ち解けることができるかもと画策したことだったが、あえなく惨敗してしまう。 だがその後、みゆきがいじめにあっているという情報を入手し、「相手を攻略するにはリサーチを行うべし」「ボスと交渉するのが一番早い。十分に交渉の余地がある」と、 解決策を的確にアドバイス したことで状況は一転。 みゆきは、亜希子が書いた宮本家への入社意欲を示す「履歴書」への返事として、良一の指導を受けながら 「採用通知」 を発送するのだった。 ■親と子のメリット・デメリット 亜希子が考えた、みゆきに受け入れてもらうために必要なのは 「メリット」 を感じてもらうこと。ドラマでは「ブリオッシュが食べたい」という娘に「わがままだなぁ」と母が折れるシーンが映し出されていたが、意識していないとはいえ、少なからず幼い子どもは親と一緒に過ごすことに「メリット」を感じているはずだ。 一方の親は、子どもがいることによって自分の自由を奪われたり、お金もかかったりと、意外にもデメリットを感じることも多い。では、どうして親は子どもを受け入れられるのかと考えてみると、「愛する子どもがここにいる」それこそが最大かつ唯一のメリットなのかもしれないと思えてくる。 亜希子の思う「結婚のメリット」が一体何なのかはまだ明かされていない。だが、ビジネスとは違い「一緒にいることそのものがメリット」と言えるのが家族であり、これから宮本家も少しずつそのカタチへと近づいていくのだろう。 『義母と娘のブルース』では、亜希子が母親になるために一生懸命に娘を愛する10年間を描いていく。お互い“異物”であった存在が、メリット・デメリットに囚われない関係になっていくまでの道程は、義母と娘という関係だけでなく、多種多様な人間関係の中で生きる私たちにとって、新たなバイブルとなりそうだ。 ■竹野内豊、綾瀬はるか、佐藤健の関係性は謎だらけ!? 気になるのは、良一と亜希子の関係性。二人きりで話しているときも結婚するほど気心の知れたパートナーには見えず、さらに良一は結婚について「亜希子さんにとって大してメリットのある話じゃない」と話し、一方の亜希子は「私なりの大きなメリットを感じてこの結婚に取り組んでいるんです」と答えるなど、損得を考慮して動いている時点で何らかのヒミツがあることは間違いない。 さらに、忘れてはいけないのが 佐藤健 演じる麦田章の存在。仕事をコロコロと変えるフーテンのダメ男が、宮本家とどう絡んでいくか。どうやら「麦田ベーカリー」の息子のようだが、まだまだ展開が読めないだけに期待は膨らむばかりだ。 第1話のラストでは、亜希子が空気を読まずに“お礼”の腹芸を披露したせいで、みゆきが「こんな人、知りません」とそっぽを向き、結局振り出しに戻ってしまった二人の仲。 だが、次回はいよいよ義母と父、そして娘の同居生活がスタートする。母親になるために必死で努力する亜希子の姿は、みゆきの心を動かすことができるのか。『義母と娘のブルース』第2話は、7月17日夜10時から放送。 TBSテレビ 火曜ドラマ 『義母と娘のブルース』 火曜よる10時から
2018年07月16日5人の子どもたちの日常を、ありのままに映すドキュメンタリー映画 『子どもが教えてくれたこと』 が7月14日(土)に公開されます。主人公である5人に共通するのは、大きな病を抱えていること。そして、毎日を精一杯生きていること。 治療をしながら、まっすぐに生きる彼らが気づかせてくれるのは、 自分の人生を愛すること の素晴らしさ。思いどおりにいかない育児を嘆く私たちに“必要な何か”をそっと教えてくれます。 ■娘を病気で亡くした女性が撮る“子どもの生きる力” 監督は、自身の子どもを病気で亡くした過去があるフランスの女性ジャーナリスト・ アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン 。自らの経験をもとに、子どもの持つ力を映し出した本作は、フランスで23万人を動員する大ヒットとなりました。 主人公は、お芝居が好きな アンブル 、サッカーの練習に勤しむ カミーユ 、大人びたしゃべり口調が印象的な イマド 、親友の少年と病院を駆け回る シャルル 、植物に詳しい テュデュアル の5人。それぞれ治療を続けながら、毎日を力強く生きている5歳~9歳の子どもたちです。 映画を撮る際、監督は「似たような環境で暮らす子どもたちではなく、住む場所もバックグラウンドも異なる子どもたちを映し出したい」と願い、たくさんの子どもたちと会うことから始めました。つまり登場するのは、まったく違う場所で、違う病と闘いながら、異なる人生を歩む子どもたち。 そんな彼らに共通するのは、自分の病を受け入れ、ポジティブな毎日を送っていること。劇中にナレーションはなく、自身の病状についても子どもたちの口で語られます。けれども彼らは決して悲観的ではなく、淡々と、時にはユーモアを交えて病気について伝えてくれる。大人である私たちが想像する以上に、子どもたちはたくましく、生きる力に満ちあふれているのです。 ■子ども目線で見つめる、ありのままの日常 子どもを主人公としたドキュメンタリー作品は、親、医師、教師といった大人目線も含めて描かれる作品が多いなか、この『子どもが教えてくれたこと』は終始、子ども目線でストーリーが進みます。誇張するわけでも、押し付けるわけでもなく、ただただナチュラルに子どもたちの日常を映し出すのです。 それは、病状についても同じ。仲間と力強く走り回り、とびきりの笑顔がスクリーンを彩る一方で、思わず目を背けたくなるような治療の現実までも描かれます。なぜなら、それが彼らの日常であるから。 つらい治療に顔をゆがませ、涙する子どもたちの姿には、子を持つ親であればいたたまれない気持ちになることは避けられません。けれども病気と向き合いながら、自分のできること、やりたいことを存分に楽しむ…。そんな彼らの人生は清らかで、私たちに“今を生きることの喜び”をやさしく教えてくれるのです。 ■子どもたちを支え、支えられる家族たち 映画には、子どもたちの周囲にいる仲間や友人、家族も登場します。とはいえ、両親に子どもの病気についてインタビューするシーンなどはなく、子どもとの関わりがさらりと映るのみ。ここでも、あくまで子ども目線です。 だからこそダイレクトに伝わるのが、子どもたちが持つ“愛にあふれた思いやり”の心。とりわけ、イマドが父親に 「(移植手術をすれば)病院にもこなくなって、パパを疲れさせずに済む」 と無邪気に話すシーンには、なんとも言い表せない複雑な感情が込み上げます。 監督はこの映画を制作するきっかけについて「病気の子どもを持つ家族は、子どもたちの生き方に勇気づけられ、支えられているんだ、ということをひとつの作品として描きたい」と語っていますが、大きな愛持って生きる子どもたちは、家族を支える特別な存在であることは間違いありません。 そしてそれは劇中の子どもたちに限らず、私たちの横で泣き、笑い、時にはママを困らせる、すべての子どもたちにいえることではないでしょうか。 ■「愛してくれる人たちがいれば 幸せ」心に刺さる言葉の数々 劇中にちりばめられた、個性豊かな子ども達の言葉もまた印象的。「病気だからって不幸なわけじゃない」「死んじゃったら、その時はもう病気じゃない」「うまくいかないことがあってもなんとかなるわ。それが人生よ」…子どもたちの飾らない言葉は、達観しているようにも感じる一方で、純粋すぎるほどに純粋です。 「悩みごとは脇に置いておくか、つきあっていくしかないの。愛してくれる人たちがいれば、幸せだわ」――。 弱音を吐くこともある、つらいと嘆くこともある。それでも、自分自身の人生を愛し、エネルギッシュに生きる彼らの一言一言は、私たちの心にストレートに響きます。 『子どもが教えてくれたこと』が伝えるのは、「病気の子どももがんばっているのだから、あなたもがんばらないと」そんな安直なメッセージではありません。病を患いながら生きる彼らには、たくさんの制限があることは事実。けれども、彼らが生きる世界はとてつもなく広く、大きな希望が広がっています。 豊かに生きるというのはどういうことなのか。彼らの生きる姿を目にしたら、自身の心から湧き出す勇気、希望、愛情、幸福、感謝…たくさんのものが詰まった涙が、頬を伝うかもしれません。そして、何ものにも代えがたい尊きわが子を「愛してる」と、心の底から抱きしめたくなるはずですよ。 映画『子どもが教えてくれたこと』 主人公は、病気を患う5人の子どもたち。治療を続けながらも、彼らは毎日を精一杯生きている。家族とのかけがえのない時間、学校で仲間達と過ごすひと時。彼らが発する言葉、そして生き方は、観る者を勇気づけ、パワーを与えてくれる。 公開情報:7月14日(土)シネスイッチ銀座 ほか全国順次ロードショー 公式サイト:
2018年07月12日TOKIO・ 松岡昌宏 扮する史上最恐の家政夫・三田園薫が大活躍するドラマ 『家政夫のミタゾノ』 (テレビ朝日系)も、6月8日でいよいよ最終回を迎える。ドラマの中で、ストーリーとともに見どころとなっているのが、三田園が披露する便利な家事テクニックの数々。 以前、三田園が紹介した家事テクを試したところ大成功を収めたため、期待を込めて第2弾に挑戦。今回は、“主婦にうれしい調理テク”をテーマに検証してみた! ■豆腐を肉に見立てた節約レシピ 第4話で登場したのが、冷凍した豆腐を使った精進料理。豆腐を冷凍すると肉のような食感になるという裏技は“節約テク”として耳にするものの「絶対、肉にはならないでしょ~?」と疑いまくりだった筆者。これを機に、忖度なしで試してみよう! <用意するもの> 豆腐、塩、コショウ、油、フライパン <手順> 1.豆腐パックのフタをはがし、水を捨てて冷凍する。半日で凍っているようだったが、念のため、丸一日冷凍してみた。 2.冷凍していた豆腐を常温で解凍する。冷凍後は、真っ白だった豆腐が黄色っぽく変化。なめらかさもなくなって、すでに見た目が別物に…。 3.解凍が済んだら、出てきた水分を絞って捨てる。このとき、形が崩れないように上から抑え付けるようにすると絞りやすい! 4.一口サイズにカットして、塩コショウ。フライパンに油をひき、焦げ目を付けていく。 5.十分に火がとおったら、お好きなソース(ドラマではステーキソースだったが、今回はより手軽に醤油(しょうゆ))をかければできあがり。 調理中は鶏肉を焼いているような錯覚に陥ってきたのだが、お味のほどは? さっそくいただくと、いつもの豆腐とはあきらかに異なる歯ごたえ。肉ほどの硬さはないが、とにかく不思議な食感…そして何より、おいしい! もちろん風味は豆腐だけど、ギュッと凝縮した旨味に香ばしさが加わってパワーアップ。淡泊だからどんな味付けにもマッチしそうだし、使い方次第でたしかにメイン料理としても活用できそう。 ■キャンプに重宝! アルミホイルでじゃがいもの皮を剥くテク 第5話で紹介されたのは、アルミホイルでじゃがいもの皮を剥くというシンプルなテクニック。ゴツゴツとしたじゃがいもは、意外と剥くのが面倒くさい。アルミホイルでササッと剥けたら“時短”にもなって助かるが!? <用意するもの> じゃがいも、アルミホイル <手順> 1.アルミホイルを手でクシャクシャと丸めて、簡易金タワシを作る。 2.じゃがいもをこすり、皮を剥いていく。このとき、簡易金タワシに凹凸がありすぎると、出っ張っている部分しか皮が向けないので要注意。 1個あたり、2分ほどで剥き終わり。ということで、正直ピーラーで剥いたほうが早いことは間違いない…が、ピーラーや包丁で剥くのが難しい小ぶりのじゃがいもには絶対便利。 キャンプ場などで洗い物を出したくないときや、危なくないので子どものお手伝いにも最適。皮だけが薄く剥けるので、ほとんどムダが出ないのもうれしい! ■スポーツ飲料で肉が柔らかくなる!? 激安レシピ これは第7話でドケチな老舗高級旅館がおこなっていた“節約”テク。セリフのみでサラリと紹介されていたが、スポーツドリンクに漬けるだけで安い牛肉が柔らかくなるなんて、主婦としてはありがたい。今回は、近所のスーパーで購入した100gあたり187円の激安ステーキ肉でチャレンジしてみる。 <用意するもの> ステーキ肉、スポーツドリンク <手順> 1.ステーキ肉をスポーツドリンクに浸す。ドラマでは時間についての解説はなかったが、今回はチャック付ポリ袋に入れて、5時間ほど待ってみることにした。 2.袋から取り出すと、赤かった牛肉がピンク色に変色している。テクを使っていない牛肉と比べて、触感がすでにふんわりと柔らかい。これは期待大! 3.塩コショウして、ふだんどおりにフライパンで焼いたらできあがり。焼き上がりの見た目は、テクを使っていないステーキと変わらない。さて、味はどうだろう…? さっそく実食。ナイフを入れると、肉汁がジュワ~ッとあふれてくる。そのまま口にすると、“柔らかい”というより“フワフワ”という感じ。とってもジューシーだけど、その肉汁が若干スポーツドリンクの風味がするような、しないような…まぁ、ステーキソースをかけてしまえばわからない程度なので、それほど問題にはならないはず。 ただし、火をとおしすぎると硬くなってしまい“スポーツドリンクに漬ければ万事OK”とはいかないのでご注意を。やはりステーキは焼き方が肝心! これをきっかけに、下ごしらえと焼き方にこだわり、安いお肉でおいしいステーキを目指すのも一興かも!? 前回に続き、今回試した3つのテクニックも信ぴょう性は高め。物語の結末とともに、三田園が繰り出す家事テクからも、最後の最後まで目が離せない! 金曜ナイトドラマ 『家政夫のミタゾノ』 ドラマ公式サイト:
2018年06月08日インパクト抜群のタイトルが、「一体なにごと!?」と興味をそそられる 『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』 。物語のもととなったのは、2010年の「Yahoo!知恵袋」へのある投稿。妻の謎の行動を嘆く夫からの質問は一躍注目を集め、同年にはボーカロイド曲に派生、翌年にはコミックエッセイ化、そして今回、 榮倉奈々×安田顕 のW主演で実写映画化が実現した。 榮倉が演じるのは、夫が帰る時間に合わせて、死んだふりを繰り返す妻・加賀美ちえ。一方、安田が扮するのは、妻の本音がわからず右往左往する年上夫・じゅん。そんな凸凹夫婦が、ちょっぴり変わったコミュニケーションを通じて見いだした“夫婦のあり方”とは? ■夫は妻の考えていることがわからなくて当たり前…? 「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という「Yahoo!知恵袋」への投稿から生まれたコミックエッセイを原作に、『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男監督が実写映画化した本作。脚本は、ドラマ『コウノドリ』シリーズ(TBS系)の坪田文が手掛けた。 結婚3年目のある日、夫・じゅん(安田)が帰宅すると、妻・ちえ(榮倉)が口から血を流して倒れていた! 「救急車、救急車」と大慌てのじゅんを横目に、笑みを浮かべるちえ。それからというもの、あるときはワニに喰われていたり、またあるときは頭に矢が貫通していたり、はたまた戦場で名誉の死を遂げていたり…ちえの死んだふりはますますエスカレートするばかり。 妻が何を考えているのかがわからず、「寂しいだけ?」「かまってほしいの?」と悩むじゅん。そんなじゅんの相談相手でもある後輩の佐野壮馬(大谷亮平)は、「 嫁が考えているこ とを深く考えても仕方ない」とピシャリ。そして、壮馬の誘いによって夫婦同士で夕食をともにすることになり、ここから2組の異なる夫婦関係が描かれていく。 ■榮倉奈々&安田顕のヘンテコ(!?)凸凹夫婦 超フツーの会社員で、いつでも冷静な夫・じゅんと、予測不能な行動で夫を振り回す妻・ちえの加賀美夫妻は、まもなく結婚3年を迎える。じゅんはバツイチで、前回の結婚生活が3年で終止符を打っていることから、このタイミングで毎日死んだふりをする妻の本心がわからず苦悩する。 その苦悩はやがてあきれ、苛立ちに…そして、その先に待っていたのは大きな不安。何を聞いても 「月がきれいですね」 とほほえむちえに、じゅんはさまざまな方法でコミュニケーションをはかろうとする。けれども、そんなじゅんの葛藤を楽しむかのように、ちえは日々、充実感に満ちた笑顔を見せるのだった。 ■野々すみ花&大谷亮平の一見(!?)完璧夫婦 それに対して、仕事ができるイケメン夫・壮馬と、キャリアウーマンの美人妻・由美子(野々すみ花)の佐野夫妻は、結婚5年目。一見、完璧に見える夫婦だが、結婚生活に対して2人は互いに思うところがあった。 夫婦仲の悪化を懸念し、何か問題が起こりそうになれば常に先回りして 夫婦の問題の爆弾処理 を行ってきた壮馬。そんな彼の考えを聞くたびに「そうなのか!?」と新鮮な反応を見せるじゅんは、壮馬の思い描く“夫婦像”に対して、井の中の蛙状態。 一方、妻である由美子もまた、常に強い自分を保ってきた女性で、いつでも「がんばらなくていい」というスタンスで夫婦生活を送るちえとは対照的だ。 ■夫婦の会話には裏と表がある 「 うまくかわしていきましょう 。ドッカーンとなったときは、夫婦こっぱみじんですから」。壮馬は、死んだふりをする妻の気持ちがわからずにモヤモヤとしているじゅんにそう告げる。それはつまり、夫婦は本音でぶつかることはせずに表面的に取り繕うということ。壮馬は「 夫婦なんて他人同士 、すべてを知ることはできない」と楽観的だ。 一方でじゅんは、不可解な行動をとるちえの気持ちを察しようと、不器用ながらも奮闘する。おもしろがる壮馬に「おもしろい嫁じゃなくて、普通の嫁が良いの。何が言いたいのかわからない…」とぼやきつつ。 壮馬が言うように、夫婦の会話には表と裏がある。たとえば妻の夫に対する「後でやるからそのままにしておいて」という言葉は、往々にして「やっておいてくれたらありがたい」という気持ちが乗っかっているものだ。けれどもそれは、2人が一緒の時間を過ごす中で感じられるようになっていくこと。その積み重ねで、夫婦として唯一無二のコミュニケーションが培われていくものだろう。 言葉どおりに気持ちは伝わらない、そして、本心は言葉どおりではないかもしれない。ちえは“死んだふり”というわかりやすい(わかりにくい!?)方法をとったが、どの夫婦でも “言動”の裏に本心 が隠れていることがある。そこをいかに読み取っていくか、向き合っていくかが夫婦生活を円満に進める秘訣(ひけつ)なのかもしれない。 婚姻届を提出しただけでは完成しない、本当の “夫婦になるため” に必要なことは一体何なのか。加賀美夫婦と佐野夫婦、相反する2組の夫婦は、その答えを導き出すヒントを与えてくれることだろう。 ■夫婦のカタチとは何なのか? 映画鑑賞後、胸に残るのは温かいセリフの数々。登場人物たちの言葉に、各々の“人柄”がシンプルに反映されているのも本作の特長で、とりわけ予測不能な行動を繰り出すちえがサラッとつぶやく一言一言には、心にジ~ンと響くものがある。 ほかにも、妻に先立たれた老夫や、家族に邪険にされながらも妻を愛する上司がふともらす言葉には、さまざまな 夫婦のカタチ が垣間見える。そして、カタチは違えどそれぞれにすてきな夫婦愛に触れることで、忙しい毎日の中で忘れかけていた「夫婦の時間を大切にしたい」という素直な気持ちが、じんわりとよみがえってくる。 全身全霊で披露する“死んだふり”がひたすらかわいい榮倉と、戸惑いながらも、妻を突き放すことなく優しく包み込むじゅんを好演する安田とのコンビネーションはまさに絶妙! そんな愛おしき夫婦の会話と、一風変わったコミュニケーションを通して伝わる“ほっこり感”を、ぜひとも劇場で味わってみてほしい。 映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』 サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた! 動転するじゅんだが、「ククク……」と笑うちえの傍らにはケチャップ。ちえは死んだふりをしていたのだ。それから、ちえの死んだふりは徐々にエスカレート。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか――。予測不能なちえの行動には、“秘密”があった。 公式サイト:
2018年06月06日全国12万人以上の子どもたちが投票した 『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』 の結果発表が行われ、 『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』 が第1位を獲得しました。本作は“生き物の残念な部分”に光を当てた初めての本。第4位にランクインした続編と合わせて、160万部突破の大ブームとなっています。 「ウーマンエキサイト」では、同シリーズの監修を手掛けた動物学者・ 今泉忠明さん にインタビュー。本制作の裏側とともに、子どもの「なぜ?」、「どうして?」を伸ばす方法を教えてもらいました。 ■『ざんねんないきもの事典』大ヒットの理由とは? ――『ざんねんないきもの事典』はベストセラーとなりました。初めからこの盛り上がりを予想されていましたか? いえいえ、まったく考えていませんでした。でも、これが売れたと聞いて「子どもたちのことは侮れないな」と思いました。 テレビゲームだけじゃなく、 本を読む力 もすごくあるんだっていうことが証明された感じがします。だから留守番をさせるときなどにも、「ゲームでもやってなさい」と言わないで欲しいですね。ぜひそこは「本でも読んでなさい」にしていただきたいなと(笑)。 ――肝に銘じます(笑)。今泉先生は、なぜこの本がこれほどまでに支持されたと思われますか? おそらく「残念でもがんばって生きている生き物がいるんだ」というところかな。この本は“残念”であることをテーマにはしていますが、進化の話をしているんです。 優れた進化をしなくても、生き延びている動物がたくさんいるっていうところを感じてくれたのかなとも思いますね。「優れていること」ばかりが注目を集めますけど、 優れていなくても生きる価値 は十分ある。そんなことが伝わればいいなと思います。 ――『こどもの本総選挙』表彰式で、子どもには“うんち”や“おしり”がウケるという話もありましたね。 そうですね。やっぱり幼稚園から小学校の低学年のうちに、そこを越えていかないと大人になれないんですよ。だから大人は「汚い」などと止めては絶対にダメ。いずれ必ず卒業しますから、心配しなくても大丈夫(笑)。みんなが通るべき通過点なのだと思いますよ。 ――そんな子どもの興味を引く内容が盛り込まれていることも、人気の秘密かもしれませんね。 「子どもたちに読んでもらうには、どうすればいいのか」というのは常に考えていますね。だから、100コ以上ネタがあれば、どこか引っかかるのではないかなって。 「すべて興味がある」ではなくても、 「ひとつ気になること」 が入っていれば、それでいいと思うんです。そうすれば「ほかもちょっと読んでみようかな」と広がって、おもしろさを発見することにつながるんだと思います。 ■大人の感覚で“子どもの好奇心”を止めちゃダメ! ――今泉先生ご自身は、小さな頃から「なぜ」と疑問を抱くお子さんでしたか? その気持ちは、子どものみなさんは全員持っていると思うんです。でも、僕はその疑問の持ち方が少ししつこかったのかもしれませんね(笑)。(疑問に思ったら)自分で「バラしてみよう」と考えるような子でした。 ――「なんでだろう?」で終わらないということですね。 そうそう。当時は、まだそれほど“動物愛護”という流れもなく自由自在でした。だから、たとえばトンボを捕まえたら、おなかを抜いて代わりにわらを入れてしまう。そうなってもバランスよく飛べるのかというのを観察していました。トンボがどういう風にバランスを取って飛んでいるのかということが知りたかったんですよね。 ですから、子どもが興味を持ったら、親としては止めないでやらせることが大事です。“残酷な子”になるんじゃないかと親は心配するけれど、そんなことはありません。僕は小さな頃、「アリの巣穴に水を入れ続ける」ということもしました。そういった 子どもの好奇心 を大人の感覚で「やめなさい」と言うのは、よくないんじゃないかと思います。 ――親としては、どうしても「かわいそうだからやめなさい」と声をかけたくなってしまいます…。 そうかもしれないですね。でもそこを通過することで、足が折れちゃったアリを見て、いつしかかわいそうだと思えるようになるんです。子どもは、大人と違って“残酷”という概念がありません。それを理解した上で、一生懸命育ててあげた方がいいと思います。そうすれば、きっと曲がることなく大きくなってくれるはずですよ。 ■子どもに「なぜ?」と聞かれたら…? ――子どもから「なぜ?」、「どうして?」と聞かれたとき、親としてどう返すべきかというのも難しいところです。 そういうときには「一緒に調べよう」というのがいいと思います。教えようとせずに、レベルを子どもに合わせればいいんです。 子どもにとって大事なのは、調べる方法。だから、「私なら図書館で本を調べるわ」とか調べ方の手順を教えてあげて、一緒に調べることが大切ですね。 ――いまはスマートフォンなどですぐに検索できてしまう時代です。それでもやはり図書館に行くことが大事ですか? 指は脳とつながっているので、紙の感触やめくるっていう作業が重要なんです。スマートフォンは画面をなぞるだけですから、進歩はしないですね。 “皮膚感覚から書物を知る” ということが大事だと思います。 ――たしかに、同じ知識でもスマホで観ると「そうなんだ」とその場で終わってしまうような気がしますね。 そうですね。もちろん、大人になってから仕事で調べ物をするときにはいいと思うんです。ただ子ども時代には、やっぱり本がいいですね。 ■「生き抜く知恵」を付けるために親ができること ――今泉先生も、小さな頃から本を読まれていましたか? 『シートン動物記』や『ファーブル昆虫記』を読んでいました。家にそれしか本がなかったというのもあるんですけどね(笑)。気づいた時には、パラパラとよく本をめくる子どもだったと思います。 ただ、僕は「鉄砲玉」とも呼ばれていたんですよ。一回家を出たら、暗くなるまで帰って来ない(笑)。毎日、秘密の小屋を作ったり、田んぼや原っぱで遊んだりしていたので、いざというときに 「生き抜く知恵」 が付いたと思います(笑)。遊びをとおして「これは危ないぞ」と予測がつくようにもなるんです。だから本だけでなく、外遊びも大事でしょうね。 ――親は先回りして注意してしまいがちですが、子どもの好奇心や行動力を大人が抑えつけてはいけないということですね。 そうです、そうです。子どもの頃のケガは当たり前で、ケガをして痛さを知るんです。そうすることで、思いやりもわく…全部がつながっているんですよ。それなのに、思いやりだけを育てようとするから無理がある。 痛みがなければ、思いやりの心は生まれません からね。 ――それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。 いまのお母さんは時間がなくて大変だと思うけれど、できるだけアナログで子育てすることが大切だと思います。すべては本人のヤル気が問題なので、どうすれば子どものヤル気が出るかを親は考えなくてはいけません。 たとえば子どもに本を読んでほしければ、自分が本を読んで笑ってみたり、おもしろさを伝える演技をしてみる。そうすれば、陰で見ていた子どもがその本を手に取るかもしれません。子育てには、子どもと接する時間、そして、子どもをだます演技力も必要だと思いますよ! ■お話を伺った今泉忠明さん監修書籍 『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(左)、『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』(右) ● 『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』 今泉忠明/監修 高橋書店 生き物の“ざんねんな進化”にスポットを当てた事典。「どうしてそうなった!?」と思わずつっこみたくなる、愛おしき「ざんねんないきもの」122種を紹介する。『こどもの本総選挙』第1位。 ● 『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』 『ざんねんないきもの事典』第2弾。オールカラーで、恐竜などの絶滅種についても紹介する。笑えて、ちょっとためになる“ざんねん"な生き物の真実がたっぷりつまった1冊。『こどもの本総選挙』第4位。 今泉忠明さん 1944年東京都生まれ・動物学者。東京水産大学(現東京海洋大学)卒業。国立科学博物館でほ乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現文部科学省)の国際生物学事業計画(IBP)調査、環境庁(現環境省)のイリオモテヤマネコの生態調査などに参加。上野動物園の動物解説員を経て、「ねこの博物館」(静岡県伊東市)館長。
2018年05月24日TOKIO・ 松岡昌宏 が史上最恐の家政夫・三田園薫に扮し、派遣先の家庭が抱える問題を解決していくドラマ 『家政夫のミタゾノ』 (テレビ朝日系)。 物語では、プロ級の家事スキルを誇る三田園をはじめ、家政婦紹介所のスゴ腕家政婦(夫)たちが数々の家事テクニックを披露。そこで今回は、ドラマで紹介された家事テクにチャレンジ。そこに待っていた、驚きの結果とは…!? ■Yシャツに付いた醤油シミの落とし方テク 第1話に登場したのは「シャツに付いた醤油(しょうゆ)のシミは、大根でたたくと落ちる」という目からウロコの家事テク。そのヒミツは、大根含まれる “ジアスターゼ”というタンパク質を分解する酵素。醤油をはじめ、乳製品や血液を落とすのに適しているというが!? <用意するもの> 大根、ドライヤーまたはハンディ掃除機&タオル <手順> 1.ドラマのように、大根を“手刀で切る” …ことはできないので、包丁でカット。 2.大根の断面で醤油のシミをたたく。すると、おもしろいようにシミが浮かんでくる! ただし大根の断面に醤油が付いてしまうので、筆者は途中で断面を一度洗浄。再びたたくと、目では見えないくらい真っ白になった。 3.シミが落ちたら、ドライヤーで乾かす(タオルをあてて、掃除機で吸い乾かしてもOK)。 Yシャツは薄いので、1分もすれば乾燥終了。 どこにシミがあったのかわからないレベル…これはすごい! 正直、絶対うっすらとシミが残ると思っていたので、本気で感動してしまった。 ■Yシャツに付いた口紅の落とし方テク 第2話に登場したのは、「Yシャツに付いた口紅は、クレンジングオイルと台所用洗剤で落とせる」というテクニック。ドラマでは“浮気”による口紅が原因だったが、自分の洋服に口紅が付いてしまったときにも使えそう! <用意するもの> クレンジングオイル、歯ブラシ、白いタオル、食器用洗剤、ボウル、ドライヤー <手順> 1.口紅が付いてしまった部分にクレンジングオイルをつける。 2.オイルを付けたところにタオルを当て、歯ブラシで小刻みにこすったりたたいたりする。 3.食器用洗剤を付け、ボウルの中でもみ洗いする。 4.ドライヤーで乾かせば完了! 落としにくいウォータープルーフの口紅で挑戦するも、見事真っ白に。 これまた半信半疑だったので、結果に驚きが隠せない。『家政夫のミタゾノ』家事テク、恐るべし…! ■水滴がつきにい、カビ予防になる窓の拭き方テク 同じく第2話に登場した“食器用洗剤を水で20倍に薄めたもので窓を拭き、その泡をキッチンペーパーで拭き取ると水滴が付きにくくなり、カビ予防にもなる”という家事テク。これだけで窓がキレイに保てるなら助かるが、その実力は? <用意するもの> ボウル、雑巾(布)、キッチンペーパー、食器用洗剤 <手順> 1.食器用洗剤を水で20倍に薄めたものをボウルに入れる。 2.布を浸して絞る。結構泡が出てくるので、しっかりと力を入れて絞ってみた。 3.窓を拭く。窓に泡が付くが、後で拭き取るので気にせずに…。 4.窓に残っている泡をキッチンペーパーで拭き取る。 5.そのまま空気に触れさせれば完了。 今回は、効果を試すために霧吹きで水滴を付けてみる。 すると、窓拭きしたほうは水滴が付いたそばから乾いていき、数分後には写真でもハッキリとわかるほどの差が! カビの付きにくさについてはわからないが、少なくとも水滴の付きにくさについては実証できた。 ■プリンを使ったトロトロフレンチトースト 第3話に登場したのはプリンで作るフレンチトースト。パン、牛乳、プリンだけでできる簡単スイーツのお味をチェック! <用意するもの> 食パン2~3枚、バット、牛乳(適量)、とろける系のプリン2つ、ボウル、フライパン <手順> 1.バットに食パンを並べ、パンに牛乳をかけて浸す。 2.プリンと、残りの牛乳をボウルで混ぜる(溶き卵程度のとろみに)。 プリンのカラメルは、入れても入れなくてもOKということで、今回は「えいっ!」とすべて投入。まぜ始めは分離しているが、徐々になじんできた。 3.2を1にかけて浸す。 4.フライパンで両面を焼いたらできあがり(弱火or中火)。 このとき、油をひかずに焼くとフライパンにくっついてしまうので、サラダ油またはバターなどを熱してから焼くのがおすすめ。 気になる味は、完全にフレンチトースト。それほどプリン味は感じないが、食感がふだんよりプルンとしている気がする。家族にも大好評で、これなら子どもと一緒にも楽しく料理ができそう! 今回試した4つのテクニックには、想像をはるかに超える素晴らしき結果が待っていた。三田園が不気味に活躍するストーリーはもちろん、今後も“信頼度高め”の家事テクから目が離せない!! 金曜ナイトドラマ 『家政夫のミタゾノ』 ドラマ公式サイト:
2018年05月11日ポプラ社創業70周年を記念して行われた 『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』 の ベスト 10 結果発表会 が5月5日、東京都荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」で開催されました。 表彰式では、投票者の中から選ばれた小学生 10 名のプレゼンターが、自分が投票した本の作者(出版社)に表彰状を贈呈。アンバサダーとして作家・お笑いタレントの 又吉直樹さん も登場し、「“子どもを本好きにする”方法」を教えてくれました。 ■又吉直樹が明かす“子どもを本好きにする”方法 今回、芥川賞作家・お笑い芸人の又吉直樹さんがアンバサダーを務めます。又吉さんが登場すると、プレゼンターの子どもたちをはじめ、会場中のみなさんが一気に笑顔に! “本好き”として知られる又吉さんによる、ママにとっても興味深いトークの内容とは!? ――子どもの頃から本が好きでしたか? いわゆる文学を読み出したのは中学ですが、本自体は保育所で読み聞かせをしてもらってるときから好きでしたね。読みながら物語に入っていくタイプなので、作中人物に話しかけてみたり、「なんでこうなるんやろう?」って疑問を持てたりするのがすごく好きでした。 物語に入って行けるっていうのは、どんなジャンルの本でも重要。あとは「笑える」っていうことも大切ですよね。見たモノに自分が反応できるというところが、本のすばらしいところじゃないかと思います。 ――ふだん、どのように本を読まれますか? 僕は、再読するのが好きなんです。中学のときに読んだ本を、大人になってから読み直してみると、全然違った読み方ができる。 本を読みながら大事なところに赤線を引くのですが、読み返すと線を引いてない部分が気になってくる。そして今度は青線で引いて。また読み返すと違うところが気になって…結局全部に線を引いて、何が重要かわからなくなってしまうんですけど(笑)。 でも、それくらい本って無駄なところがないんですよね。想像する余地があるというか。楽しもうと思えば永遠に楽しめるものだと思うので、みなさんにも再読をすすめたいですね。 ――子どもが本を好きになるために、親ができることは? 難しいですよね…でも、「親が本を読んでいる家では、お子さんも読む可能性が高い」という話は聞きますね。ただ、僕の家は両親ともに本を読まないんですよ。うちには両親と姉が二人いるんですけど、僕が数年前に書いた『火花』という小説は母親しか読んでなくて。姉が先日、「そろそろ読んでみようかな」と言っていました(笑)。 (本を好きになるきっかけは)やっぱり 「一冊の出会い」 ですかね。僕は中学の教科書を読んでるときに、自分がふだん考えてるようなことが書かれていることに気づいたんです。そこから(本の世界に)入って行けました。 自分の世界が広がる本とか、「これは自分かもしれない」と思える本に出会える場があるとか。それをどれくらい周りが作れるかわからないし、自発的に出会ったほうが感動的なものになるかもしれない。でも、そういう機会が起こりやすい状況を(親が)作ることは大切かなと思います。 ■“こどもの本”総選挙 最強の1冊は? それでは『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト 10 結果発表をお届けします。表彰式で明かされた、プレゼンターたちの“本を選んだ理由”もご紹介! ●第1位「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」 (監修/今泉忠明 2016 年 高橋書店) プレゼンター(小6)「残念な生き物のことをよく知ることができました。そして、残念なところを改善していきたいと思いました」 今泉さん「ビックリですね。子どもの頃はいたずらばかりしていて、賞なんてもらったことは一度もないんです。だから僕は、残念な子どもだったんじゃないかなぁと思っています(笑)。ありがとうございました!」 又吉さん「たしかに残念なんですけど、それが個性で残念な部分を知ってもその動物を嫌いにならず、むしろ好きになれました。それって、人間を観るときにも活かされる気がします。 残念な人間っていっぱいいるんですけど(笑)…それを欠点として見るのではなく、ユニークな部分として見ることもできるのかなと思いました」 ●第2位「あるかしら書店」 (著/ヨシタケシンスケ 2017 年 ポプラ社) プレゼンター(小3)「僕は作家になりたいので、あるかしら書店で“作家の木の育て方”を買いたくなりました」 ヨシタケさん「『こどもの本総選挙』ということで本が好きな子どもたちに、この本を選んでもらえたというのはうれしいです。これからも本を読んで、たくさんのことを考えながら、大人になってほしいと思います」 ●第3位「りんごかもしれない」 (作/ヨシタケシンスケ 2013 年 ブロンズ新社) プレゼンター(小3)「先日も給食のみかんを手にとって、『これはみかんの形をしたUFOかもしれない』とか言い合って、友達と遊びました。この遊びはとても楽しいです」 ●第4位「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典」 (監修/今泉忠明 2017 年 高橋書店) プレゼンター(小5)「読み始めはうそだと思ったけれど、図鑑で調べると本当だと気づきました。本当のことが書いてあるなら、大きな図鑑で調べるより楽だからいいなと思いました」 ●第5位「おしりたんてい かいとう VS たんてい」 (作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社) プレゼンター(小4)「謎解きや迷路がワクワクしておもしろいし、おしりたんていの決め技はいつ見ても妹と大笑いしてしまうほどおもしろいです。最近は、下の妹にも読んであげています」 ●第6位「おしりたんていいせきからの SOS」 (作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社) プレゼンター(小4)「読んだときに、自分が冒険の世界に入ったような気がしたから、この本を選びました」 ●第7位「このあとどうしちゃおう」 (作/ヨシタケシンスケ 2017 年 ブロンズ新社) プレゼンター(小2)「私のひいおじいちゃんは3年前に亡くなりました。ひいおじいちゃんが、天国で幸せに暮らしていたらいいと思いました」 ●第8位「ぼくらの七日間戦争」 (作/宗田理 絵/はしもとしん 2009 年 KADOKAWA) プレゼンター(小6)「主人公達が大人の言うことを聞かない自分たちの解放区をつくったのがスゴイと思ったし、友情にも感動しました」 宗田さん「この本を書いたのは、30年以上前。それを今でも読んでいただいて、こんな賞をいただけて本当にありがたいと思っています」 ●第9位「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 (作/廣嶋玲子 絵/jyajya 2013 年 偕成社) プレゼンター(小4)「私は少し恐くておもしろい本が大好きです。銭天堂はゾクッとするおもしろさがあります。内容もひとつひとつ細かくて、お話の世界に入ったように感じます」 ●第10位「りゆうがあります」 (作・絵/ヨシタケシンスケ2015 年 PHP 研究所) プレゼンター(小4)「そうだなと思うことがたくさんあって、私もストローガジガジコンテストで優勝したいと思いました」 ■約13万人の小学生が選ぶ「一番好きな本」 『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、“子どもたちにおもしろい本と出会える機会を作り、本をもっと身近に感じてもらいたい”という思いから、今回初めて開催されたイベントです。 2017年11月1日~2018年2月18日までの期間、全国の書店、小学校、公立図書館、ホームページで投票用紙(投票フォーム)を配布し、「自分が一番好きな本」を募集しました。 投票できるのは小学生のみ(2017 年10 月 1 日時点)にもかかわらず、投票数は12万8,000票超えの大反響。ポプラ社代表取締役の長谷川均さんは「総選挙を新たな本に出会うきっかけにしてほしい」と話し、来年以降も継続したいと展望を明かしました。 『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』 総選挙の結果は、全国 3,000 店以上の書店および公立図書館(一部)で公表予定。100位までのランキング詳細は、公式サイトでチェックできます。 公式サイト:
2018年05月10日4月23日に放送されたNHK『クローズアップ現代』が話題になっている。テーマは 「“道徳”が正式な教科に 密着・先生は? 子どもは?」 。今年4月から小学校で教科化された「道徳」について、先行授業に取り組むクラスに密着。そこで浮き彫りになった課題とは? ■本当の「家族愛」って? 男の子の意見に涙 いままで特別教科とされていた「道徳」が、4月から小学校で、来春からは中学校で正式教科化される。価値観の押し付けになることを懸念し教科化が見送られてきた「道徳」だが、 いじめ問題の増加 などを理由に教科化を進めたという。 「道徳」で教えることが定められた“価値”は「正直・誠実」、「節度・節制」など22項目。国の検定に合格した教科書を使用し、教師が授業を行っていく。 番組で放送されたのは、都内の小学校で行われた授業。新任の女性教師はテーマに 「家族愛」 を選び、『お母さんのせいきゅう書』という教材を選んで授業を進める。 母親の無償の愛 を通じて、子どもたちに「家族愛」について考えさせることにしたのだ。 ある朝、たかしが母親に“「お使い代」「お掃除代」「お留守番代」500円”と書いた1枚の請求書を渡す。昼時、母親は500円と一緒に請求書を渡すのだが、そこに書かれていたのは「病気をしたときの看病代」「洋服や靴」「おもちゃ代」など、すべて0円。それを見たたかしの目には涙があふれる、といった内容である。 この話を読んで、ほとんどの生徒たちは“母親が子どもにお金を要求しないのは当たり前”といった意見を述べる。だが、ひとりの男子生徒が母親の気持ちについて「子どもっていいな。えらいことするとお金がもらえるから、私も子どもがいいな」と回答。 すると、生徒たちからは大きな笑いが起ってしまう。これを聞いた教師は「お金がほしい、いいなと思うんだったら…」と返したことで、まわりの生徒が「1円、10円、100円でも書いて渡せばいい」と発言。男子はそれ以上声をあげず、静かに涙を流すのだった。 ■“ねらい”どおりの授業が正解? 「道徳」の問題点 「お母さんは家事とかをしても、お金をいつももらえないから、『お金をもらいたい』って気持ちがあってこれを書いた…」。あとから取材陣に対してそう伝えた男子生徒は、なんと母親思いの子どもなのだろう。共働きで忙しく家事をこなす母を思う、まさに「家族愛」から出た言葉だったが、教師はそんな子どもの心のなかまで汲み取ることができなかったのだ。 本来、「道徳」にひとつの正解なんて存在しない。しかし教科として扱う以上、“こうするべきだ”というひとつの価値観を“答え”に位置づけ、そこに導く指導をすることが必要となってしまうのだろうか。だが、この方法では、その男子生徒の回答は“不正解”となってしまう。それは、 価値観の押し付け とは違うのだろうか…? ■「道徳」授業のカギは“多様化”への理解 番組に出演していた教育評論家・尾木直樹氏も話していたが、教師の力量によって授業内容が大きく変わるという点も課題のひとつだろう。 先程の男子生徒の意見についても、教師がひとつの考えとして受け入れ、あらためて子どもたちに問いかけることができていれば、周囲の子どもたちも「そういうことか」と納得したかもしれない。あるいは「笑ってしまった自分が間違っていた」と反省したかもしれない。 じつは、「道徳」の授業の肝はそこにあり、子どもたちが見出すべきは正しい答えではなく、“そんな考え方もあるのか”という 多様性を知る ことにあるのではないかと思う。“ねらい”まで一直線に辿り着くことがよい授業のように思えてしまうが、それでは物事のうわべをなぞっているだけ。言うなれば“きれいごとの押し付け”のようにも感じてしまうのだ。 筆者自身、子どもの頃に受けた「道徳」の授業は「こう答えてほしいんでしょ?」という意図が見え見えで、それに沿った回答をしていた記憶がある。今回、正式教科化となるが、1~5といった数値での評価ではなく、また内申書にも影響はないという。しかし“評価”という基準が入るとなれば、高く評価されたいと思うのが世の常だ。 授業で「いじめはいけない」と発言した生徒が、次の休み時間には友達をいじめている…。心から理解していないのであれば、そんな状況が起こりえることが容易に想像できてしまうような「道徳」に、はたしてどんな意味があるのか疑問に感じてしまう。 ■「道徳」への期待&親としてできること たとえば“友だちとふたりでいるのに、お菓子がひとつしかない”という例文があったとき、きっと求められる答えは「半分にわける」ことだろう。 けれども実際に生きていく上では、そのときの状況によって自分が選ぶ答えは変わってくる。必ずしも「半分にわける」ことが正解ではなく、いろいろな選択肢があってしかるべき。もちろん、人を傷つけるようなことはしてはいけないが、いろんな考えがあっていいし、必ずしも自分の考えだけが正しいわけではない。そこまで引っくるめて指導していくのが、本来の「道徳」の在り方のように思うのである。 算数のように答えがひとつではない「道徳」において、ひとつの終着点(価値)に向かって授業を進めることは、無理があるのではないか。そうだとしたならば、われわれ親はどうしたらいいのか。 そしてそれをカバーできるのは、やはり家庭なのだろうと思える。学校で“答え”を完結させるのではなく、授業内容について 親子であらためて話し合う ことができれば、「道徳」がより意味のあるものになるのではないか。 番組では、「道徳」で取り上げるテーマを子どもたち自身で考えたり、タブレット端末を取り入れている学校も紹介されていた。すでに小学校では教科化がスタートしている「道徳」だが、授業の進め方や目的について、まだまだ考えていく余地があるだろう。そして親である私たちも、もっと「道徳」という教科について関心を抱く必要がありそうだ。
2018年04月27日夫婦のすれ違いをリアルに描く 『あなたには帰る家がある』 。4月20日に放送された第2話で、 中谷美紀 演じる 真弓 が 茄子田(ユースケ・サンタマリア) にぶちまけた「妻なんて、何にもいいことない」から始まる長ゼリフには、女性たちの本音がギュギュッと集約されていた。 気づけば毎日必死で、一人何役も担っている女性。にもかかわらず、夫に “女”と思われなくなってしまう妻 …そんな不条理に、立ち向かう術はあるのだろうか。 ■夫は妻にいくつの役割を押し付けるのか! 第1話でも「パパは楽だよね」と、夫妻の役割分担への不満をもらしていた真弓だが、勤務時間外にスナックに呼び出され、男が惹かれる女性の順について「一盗二婢三妾四妓五妻(いっとう にひ さんしょう しぎ ごさい)」、つまり「妻は5番目」と言いたい放題の顧客・茄子田を相手に、とうとうブチ切れてしまった。 「妻なんて、何にもいいことない。ふざけるな! 毎日毎日、家事と仕事に駆けずり回って24時間休みなしでお母さんやって、それでも疲れた顔するな? 手を抜くな? 料理をやれ? それでいて旦那に浮気されないように、若い女に負けないようにキレイでいろ? 笑顔を絶やさず女でいろ? そんなことできるか、できるわけないだろ! 女に一体いくつの役割押しつけるんだ? できるもんなら、そっちがやってみろっ!」。 共働きであれば、夫婦で立場は同じはずなのに、なぜこんなにも女性の役割が多いのか。それは、「結婚したら、妻が食事を作って夫の帰りを待つもの」といった幻想を多くの人が抱いているからかもしれない。結婚生活は、やってみないとわからないことばかり。それなのに、凝り固まった概念が邪魔をして、あらためて家事分担のルールを作ったとしても「夫が手伝う」といったパワーバランスに陥りがちなのだろう。 実際、子どもの保育参観や授業参観に来る父親はいても、懇談会に出席している父親はほとんどみかけない。小児科に、父親が一人で子どもを連れてきている姿もあまり目にしない。たとえ共働きでも、 妻は子ども優先、夫は仕事優先 。話し合ったわけではないのに、そんな暗黙のルールが、多くの家庭に根付いてしまっているように思えてならない。 「あんたら男が仕事もして、家事もやって、それで子どもの面倒も都合のいいときだけじゃなくて全部みて、他の女によそ見せず妻に優しくしろ!」。真弓の魂の叫びには、ワーママの本音が詰まっていた。夫と妻の役割を足して2で割ることができれば簡単だが、そうはいかない。ならば夫に、妻の役割から少しでも引き算できるよう協力してほしい…そう願う女性は、間違いなくおおぜいいるはずだ。 ■「夫婦=子育てユニット」では夫は満足しない? 同年代でありながら、“現役”の由紀(笛木優子)が、夫目線で真弓に語った「若い女の子にはモテるのに、自分の妻はガミガミ、ノーメイクにスエットかパジャマ。どこから見ても立派なおばさん」という言葉にもグサッときた。ついでに、中谷美紀がおばさんなら、私は一体どうすりゃいいんだと嘆きたくなってしまう。 だが、「もはや男と女じゃなくて、子育てのためのユニットって感じか」というセリフには、言い得て妙と納得してしまった。当然好き合って結婚するのだが、子どもが生まれれば呼び名も「パパ・ママ」になり、お出かけするのも子どもが楽しめることが前提。子どもが小さなうちはデートなんて行けないし、何もかもが子ども中心の生活に一変する。まさに “子育てのためのユニット” の誕生だ。 けれどもそれは、けっして悪いことではない。子どもの成長をともに喜び、ともに悩むことができる相手は、かけがえのないパートナー。たとえ“男女の関係”でなくても、絶対的な“信頼関係”で結ばれていれば、なんら問題ないのである。 そう高らかに宣言したいのだが、どうやら “男”はそれでは満足できない らしい…というのが、このドラマの恐ろしさ。やはり妻自身、“女”でいる努力も必要ということだろうか。いや、それなら妻が“女”でいられるよう、夫も尽力すべきではないか…。この堂々巡り、妻が一人でもんもんとしているうちは、答えが出ることはなさそうだ。 ■夫が浮気したかも!? 気になるチェックリスト 結婚記念日以来、夫・ 秀明(玉木宏) の態度がおかしいことを気にかけていた真弓だが、由紀に浮気を疑われたことから、スマホで“夫の浮気”について検索する。そこで見つけた『夫の浮気10のチェックリスト』に書かれていたのは、「不自然に優しくなった」「身だしなみのケアをするようになった」「口数が減った もしくは増えた もしくは上の空」など、秀明の行動に合致することばかり。 一方、真弓との久々のデートを 綾子(木村多江) からの呼び出しですっぽかしてしまった秀明は、娘の麗奈(桜田ひより)の言葉を機に心を入れ替える。行けないと言っていた麗奈の陸上大会にも仕事を抜け出して応援に駆けつけ、「これからちゃんとするわ、家のこと」と真弓に告げて一件落着と思いきや、そううまくはいかない。 真弓が見つけたのは、クレジットカード明細に記されたホテルの利用履歴。秀明のツメの甘さには笑えるが、ホテルの明細となれば女の勘もクソもない。「一度でも浮気をしたら離婚する」「浮気されても絶対に別れない」など考え方は人それぞれだが、はたして真弓はどんな選択をするのだろうか。 それにしても、ホテル代に4万8000円支払っているのに、妻のバッグ3万5000円を「高い」とぼやく夫…その理不尽さに、当人は気づいているのか、いないのか。『あなたには帰る家がある』第3話は、4月27日夜10時から放送。 金曜ドラマ 『あなたには帰る家がある』 ドラマ公式サイト:
2018年04月26日