東京生まれ東京育ち。4人姉弟の次女。電機メーカー販売会社の人事総務を経て離婚後、人材派遣会社の営業を13年経験。人の話、悩みを聞く仕事に長年携わる。アラフィフ・バツイチ、子供なし。猫と二人暮らし。心身共に疲れがちな女性が自分らしく美しくラクになっていく姿を見るのが好き。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「遅刻癖が治らず、ダメ人間になってしまいそう」という、すみれさん(39歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■すみれさんのお悩み 私は時間にルーズです。自覚があるにもかかわらず、いつも5~10分ほど遅刻してしまいます。ひどい折は、待ち合わせ時間に家を出ることも。毎回後ろめたい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。仕事へはどうにか行っていますが、いつもギリギリです。時間に余裕を持って準備をしても、最後は必ずバタバタしてしまいます。 時間の使い方にも問題があると思います。後回し癖、部屋の散らかり、待ち合わせに限らず、すべてができずに途方にくれています。最近では、出かける前から諦めの気持ちが出てきてしまう瞬間も。人の信用も失ってしまうし、何もかもやる気もなくなり、本当にダメな人間になっていきそうです。助けて下さい。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより すみれさん、遅刻したくないのにしてしまう。辛いですね。ダメな人間になりそうですよね。 けれど安心してください。すでに立派なダメ人間です!(ここは笑うところですからね)。そして、自分のダメな部分を受け入れると、なぜか楽になり、遅刻もしなくなるかもしれないので、読んでみてください。 すみれさんはご自分のことを「ダメな人間かもしれない」と無意識に思っていて、それを毎日毎日、確認しながら生きているようです。遅刻しそうになったり、約束の時間に家を出たり、後回しにしたり、片付けをできなかったりすることにより、「ダメな自分」の証拠を集めようとしています。 していることは、すでに「立派なダメ人間」なのですが、周りの人の優しさや大人の対応により、まだ「決定的」にはなっていない。「あなたはダメ人間です。もう付き合えません」とは言われていない。遅刻したらマズいと自覚している仕事などは、ぎりぎりながらも対応しているから「最後通告」はまだされていない――。 そのために、何度でも「私、ダメですよね? 私やっぱりダメですよね?」というボールを相手に投げてしまうのです。 「もういい加減にしろよ、このダメ人間め!」と言われたら心は傷むでしょうが、妙に納得できるのではないでしょうか。心の中では、いつもいつもそんな自分を責めていますよね? 努力しているつもりだけれども、できない自分を。 もう自分を責めないで。勇気を出して「努力しても、できない自分」のことを、「私はそんな人だ」と認めて諦めてみてください。「やればできるはずなのに」と難しい目標を掲げないことに、挑戦してみてください。 世の中には、まったく苦もなく時間を守れる人や、毎日きちんと部屋を片付け、計画的に生きられる人もいます。けれど、その人たちとすみれさんは違う人間なのです。人には「できること」「できないこと」があり、その人たちにも、何かしら「できないこと」があります。 今まで自分を責めてうまくいかなかったのだから、逆のことをしてみましょう。「よく頑張ったね。でも私には難しかったね」と自分をねぎらってあげてください。 自分を責めている限り、「遅刻するべきではない」「きちんとするべき」という強い呪縛にとらわれます。時間を守れる人は、それが当たり前に身についているため、そうした言葉すら頭をかすめません。「遅刻してはいけない」と意識すればするほど、自分に呪いをかけることになります。 私の知人で、遅刻魔の方がいました。その方は自覚があるので、出かける前にたっぷり時間をとり、ゆっくり支度ができるように心がけていました。しかし時間があるためか、出かける直前に余計な家事をしたりして、結果、頻繁に遅刻をしていました。 どうやら「時間を有効に使いたい」という思いがあり、少しでも時間があれば何かしてしまうようでした。 私は話しながら、いつも感じていました。彼女が「遅刻してはいけない」と強く思っていることを。普段はきちんとされてる方です。でも、笑えるくらいに遅れてくるんです。遅刻についても、二人でよく話しました。彼女はちょっと「欲張り」な感じがしましたね。あれもこれもやろうとせず、たったひとつの行動を守ろうとする……くらいがちょうどいいのかもしれません。 遅刻しない人というのは、「時間ぴったり」に到着することを目指していません。現地で少し時間が余るくらいに計算しています。時間が余って、人を待つ側になって「損してもいい」なのです。遅刻する人は、少しでも時間があると何かしようとしたりして、パズルのように詰め込みます。 「時間が余るくらいで、ちょうどいい」と思ってみてください。早く着いて、少しくらい時間を無駄にしてもいいのです。その時間で、遅刻してくる人を待ってもいいのです。 もっとボンヤリしていてください。そう、力を抜いて。今の自分を責めずに。すみれさんは、そもそもは”のんびり屋さん”かもしれないですしね。 今は自分を責めすぎて、心身ともに疲れてしまっているのでしょう。そんなときは自分を責めないで、心も体も休めてください。一度、底まで沈み込んだら、あとは浮上するだけです。 「遅刻してもいい、ルーズでもいい。もうすでにルーズだし」と呟いてみましょう。それを楽に言えるようになったら、今度は笑って言ってください。 しっかり休んで「ダメ人間な自分」を受け入れたら、今度は「ダメな人じゃない自分」も受け入れてみましょう。人は必ず両方を持っています。気分よく日々を送るコツは、「私はダメ人間であり、同時にダメ人間じゃない。皆もそうなのだ」という事実を認めて、受け入れることです。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年10月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人の目や発言を気にしすぎて悩む自分が嫌。生きている意味がわかりません」という、みきさん(学生・18歳以下)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■みきさんのお悩み 人の目を気にしすぎてしまうことや、何気なく人に言われた事に深く悩み考えてしまうのが嫌です。不登校ですが、急に落ち込むことがあり、塾にも行けなくなります。何か考えることはできるけど、泣きたくなったり苦しくなったりします。自殺をしてしまいたいとも思います。 私は役者になりたいのですが、こんなにメンタルが弱ければ役者になんかなれないし、諦めて会社に入って同じ日々を送るのがオチですが、私は毎日同じ日々を過ごすのがとても嫌です。まるで私の嫌いな学校みたいで、そんなふうになるなら生きている意味なんてないと思ってしまいます。こんな私に生きてる意味は有るのでしょうか。もう嫌です。助けてください。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより みきさん、こんにちは。死にたいけれど死ねないし、苦しいですよね。わかるなあ。私も若い頃、そういう時期がありました。さあ、これからどうしましょうか。 塾に行きたくなければ「行きたくない」と言ってみてください。学校に行きたくなければ「行きたくない」と言ってみてください。きっと、みきさんは「嫌だ」が言えない人なのではないでしょうか。 「私、本当は生まれてきたくなかった」「私、生きたくない」「私、生きていても楽しくない」「私、私に生まれたくなかった」。 ひとりで大声で叫んでみてください。大声が出せなければ、呟くだけでもいいですよ。どんな気持ちがしますか? できれば、それをご両親に伝えてみてください。ひとりで悩まないで、ご両親にぶつけてみてください。人の目が気になるということは、自分も人にも、本心を話していないということです。だから人が何を考えているか、疑ってしまうのです。まずは自分から、今の本当の気持ちをご両親に話してみましょう。 「嫌だ」「辛いんだ」「苦しい」「生きる意味がわからない」「両親に迷惑をかけたくない」「こんな自分が嫌い」「学校が嫌い」 そして、本当に伝えたい事はなんでしょう。もしかしたらご両親に伝えたい、別の言葉があるかもしれませんね。ちょっと考えてみましょう。 もし浮かんだら、その言葉もご両親に伝えてみてください。言いにくい言葉だとしたらビンゴです。頑張って口に出してみましょう。親御さんの答えはともかくとして、それをするだけで、かなり心は楽になるはずです。 「生きている意味があるか」と聞かれたら、私にもわかりません。「いっそ死んだら楽になるんじゃないか」と思った事は私もあります。けれど、死ねなかった。死ねないなら生きるしかない。そう理解したら、二度と「死にたい」とは思わなくなりました。 「いつか必ず死ぬのだから、それまでできるだけ楽しく幸せに生きよう」と、心の中の本当の自分が決めたようです。 仕方なく生きていてもいいんですよ。惰性で生きていてもいいんです。その結果、楽しい事もあれば、嫌な事もあります。でも「死にたい」とは思わないのです。 なぜなら、いつか死ぬのは決定事項だから。わざわざ痛い思いをして、人に迷惑をかけなくてもいいから。だから、安心して生きていればいいと思うのです。そう考えれば、「死」はある意味で心の支えになると思いませんか? 「死ぬまで生きる」。それを生きる意味にしてはどうでしょう。 仕方なく生きていても、きっと楽しい日はあるだろうし、生きる意味を感じられる日もあるはずです。どうぜ死ぬのだから、成功しなくても、失敗ばかりでも、やりたいことをやればいいような気がします。 役者になりたいというみきさん。素敵な夢ですね。今の暗い気持ちを十分に感じて、それを演じることができたら、いい役者になれるかもしれません。 メンタルが強くないと役者さんになれない、というのは思いこみですよ。メンタルが弱い役者さんがいてもいい。生きる意味がわからないまま、なんとなく生きてもいい。塾に行かなくてもいいし、親に迷惑かけてもいいし、学校に行かずに働いてもいいわけです。選択肢はいくらでもあります。 私もメンタルは強くありませんが、なんとか生きてくる事ができました。みきさんもきっと大丈夫です。たくさん悩んで失敗して落ち込んで、きっと今の私の年齢になれば笑っています。どうせいつかは死ぬのだから、嫌な事は嫌だと言って、やりたいことをやっていきましょう! ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月22日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人を傷つける言葉を言ってしまい、孤立して寂しい」という、ふぁんたさん(40歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■ふぁんたさんのお悩み 私はいつも言葉で人を傷つけてしまうようです。その時々で思ったことを口にしてしまい、後でいつも後悔します。仲良くなれた子どもの学校のお母さんたちにも嫌な思いをさせてしまうようで、気づけばひとりになってしまい…。いつも反省していますし、とても寂しいです。他の人たちの楽しそうな会話が羨ましいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより ふぁんたさん、こんにちは。楽しい会話の仲間に入れず、「いつも」言葉で人を傷つけ、思ったことを口にしたことをいつも後悔し、いつも反省していて、とても寂しいのですね。 「いつも」ということですが、それは本当でしょうか。反省して後悔して寂しいのは「いつも」なのかもしれませんが、人を傷つけていることが「いつも」なのかは、かなり疑わしいと思います。 だって、人が傷ついたのかどうか、どうして分かるでしょうか。「傷ついた」と言われましたか? 「いつも傷ついている」のは、むしろふぁんたさんのほうではないですか? 私には、ふぁんたさんの悲しみが伝わってきます。人の言葉や顔色を見ては、傷ついている。だから他人も同じように「傷ついたはず」だと思っているのではないでしょうか。 本音を隠す人もいるなかで、「思ったことを口にする」のは正直でいいことだと思いますよ。きっと性分なのでしょうし。もしかしたら、子どもの頃に「思ったことを口にすること」を誰かに咎められたり、叱られたりしませんでしたか? ふぁんたさんには「自分が思ったことをそのまま口にすると、人を傷つける」という思い込みがあるようにも感じます。 ですので、こんな言葉を呟いてみてください。「私が思ったことをそのまま口にすると、喜ぶ人もいるし、傷つく人もいる」と。 そして次は、「私の言葉は人を喜ばせる」「だって私は正直だもん」「私は傷つける人じゃないよ」「私、優しいよ」と。 いかがですか。 自分が放った言葉で、人を傷つけてしまうこともあるし、喜ばせることもある。ふぁんたさんだけでなく、誰しも同じです。でもその感情は相手側のことなので、こちらではコントロールできません。 ふぁんたさんは「人を傷つけようとして」何かを言っているわけではないですよね? ただ、人が自分の言葉に傷つき、嫌な思いをし、離れていってしまう…と最初から決めてしまっているだけだと思います。 そんな自分責めは、もうやめましょう。もしかしたら、全部気のせいかもしれないですよね。 誰かに「そんなことを言われて傷ついた」と言われたら、「ごめんなさい」と謝るだけです。謝るしかありませんが、相手がどう感じているのかわからないのに「傷ついたはず」「嫌な思いをしたはず」と決めつけるのは、逆に相手に失礼ですし、勝手な判断ではないでしょうか。 不機嫌に見えても、たまたまその日は朝から別のことで不機嫌だっただけ、という人もいるでしょう。もともとの表情が仏頂面な方もいます。人の気持ちを決めつけることも、意識してやめていきましょう。 「私が思ったままを口にすると、人が喜ぶ」「私が思ったままを口にすると、人と話が弾む」。そんなふうに前提を書き換えて、人と関わってみてください。それで会話が弾まなくても、決して反省しないでくださいね。 「楽しい会話ができない自分」「うっかり人を傷つけてしまう自分」「つまらない自分」「孤独な自分」「寂しい自分」も全部マル◎です。 目の前の出来事を使って「いつも反省して後悔する自分」をやり続けるのか。 それとも、「時には失敗もするけれど、正直で人が好きな自分」でいるのか。 選択するのはふぁんたさんです。 ふぁんたさんは人が好き。それは人にも必ず伝わります。自分を責めることなく、そのままの自分で人と関わってください。 私くらいの年齢になっても「人を傷つけてしまったかも」と思うことはありますよ。そんな自分を、私はいつも許しています。言ってしまったこと、やってしまったこと、すべて許す・許す・許す。 応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「彼氏におごるよう要求されて困っている」という、りんごさん(24歳・学生)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■りんごさんのお悩み 同棲をして2年になる彼氏がいるのですが、最近、喧嘩をしたあと「仲良くしたいなら(鉄板焼きとか高い焼肉屋さんなど)をおごれ」と言ってきます。 彼氏が離れていくのが不安ですし、仲良くしたかったので最初は渋々おごっていましたが、おかしいと思って「今回はおごらない」と断りました。すると「仲良くする気ないんだね。別れる」と言い、家を出て行きました。 思い返せば1年前、彼はテストで点が取れず、大学の授業料免除の特典を取れなかったことがありました。「テスト前にお前と喧嘩をしたからだ、取れるはずだったお金を返せ」と言われたのですが、その頃から、喧嘩をするとお金を要求してくるようになりました。 もともと彼はお金に執着する性格で、バイトをしないくせに親にお金を要求したり、こっそり親の財布からお金をとったりするような人です。私も「お金がない」と言っているのに、喧嘩のたびにお金を要求され、しんどくなっています。やっぱり彼はおかしいですよね? どのように対処したらいいでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより りんごさん、まずお聞きしたいのですが、その彼のことが好きですか? そして、これからもお付き合いしていきたいですか? 先日、本田晃一さんが書かれた文章を読んだのですが、「人は自分にふさわしい人と付き合う」という一文があり、私はとても納得しました。今までの私の人生を振り返ってみると、良くも悪くもそのとおりだったからです。 りんごさんは今、そのようにお金を無心してくる彼と同棲しているのですよね。本当に嫌なら別れると思うのですが、どのように対処したらいいかについて、悩んでいるのですよね。 その彼が「自分にふさわしいのかどうか」、まずはじっくり考えてみたらいいと思います。 考えた上で、「彼と付き合っていきたい」と思うなら、彼を変えようとするのではなく、りんごさんが持っているお金は全部あげてしまえばいい。人を変えることはできないですしね。 りんごさんのお金がなくなったとき、彼はどうするのでしょうね。それでもお金を求めてくるでしょうか。そのとき、りんごさんはどう感じるのでしょうか。 彼のことを「お金に執着している」とおっしゃっていますが、お金に執着しているのは、実はりんごさんかもしれません。どうですか? バイトをしないのに親にお金を要求したり、こっそり親のお財布からお金を取ったりする彼。 授業料免除が取れなかったことを、りんごさんのせいにする彼。 そして、そんな彼と付き合っている、りんごさん――。 彼について書いている文章に、すべて「そんな人と付き合っている私」と付け加えてみてください。どんな気持ちがしますか? それでも付き合いたいならば、やはりお金を全部渡してしまえばいいと思います。 彼への対処法は「お金を全部渡す」か、「少しずつ渡す」か、「一切渡さないか」のいずれかしかありません。損してもいいと思って、ぜひ試してみてください。きっと大事なことがわかると思います。 お付き合いする人は、自分の一部です。自分を見せてくれていますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「会話が成り立たない相手とは、どうつきあえばいい?」という、まるさん(50歳以上・会社員)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■まるさんのお悩み どんな風にアプローチしても、お互いに心を開いての会話が成り立つことがない相手とは、どんな風に思ったら楽になるのでしょうか? 大切な家族の連れ合いだから、普通にしていたいのですが、どんな会話も成り立つことがなく、最近は顔を合わせるのも苦痛になってしまいました。 そうなった原因のところに戻って話し合えば、分かり合えるという事もあるとは思いますが、不思議な事にひとつひとつの会話が繋がらず、ブチブチと切ってくる感じがあります。 季節の挨拶もままならないのに、戻っての話などは無理だと諦め、なるだけ距離を置いて普通につき合おうとしていますが、心の中は厄介です。 好き嫌いなどずっと遠くにある、この確執をどう考えればいいのでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより まるさん、その方との会話が成り立たずつらいのですね。なんとか会話をしようとしているのですね。 もしかしたら、その方は今は会話をする気がないのかもしれません。もしかしたら、挨拶もしたくないのかもしれません。まるさんが「普通」と思うことは相手の「普通」ではない可能性もあります。 思いきって今は「話しかけない」をしてみたらどうでしょう。「沈黙」にも耐える勇気です。 たとえば、家族で集まるときにその方がいても、最低限の挨拶だけにしておくのです。挨拶を返してくれなくても気にしないでくださいね。それはお相手の自由です。それ以外は目を合わそうとせず、ほっておいてください。 もしかしたら、まるさんはその方を「監視」していたのかもしれませんね。だとしたらその方は苦痛に感じていたと思いますよ。人はそれぞれ常識や普通が異なります。 「挨拶するべき」 「家族は和やかに会話するべき」 と思っていない人もいますし、どちらが正しいとか悪いとかありません。自分が思う「普通」とは逆のことをやってみてください。 時間が解決することもありますし、しないこともありますが、幸い、まるさんの血のつながりのある家族ではなくて「その連れ合い」という距離のある関係です。その距離感を大切にしたらいいんじゃないかと思います。 過去に何があったのかはわかりませんが、 「今はこのままでいい」 「気まずいままでいい」 とつぶやいていてくださいね。気まずいことも一つの関係性です。 その方はある意味、自分に正直な態度をとられているのかもしれませんね。それを尊重してあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年04月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「友達関係に亀裂…どうすればいい?」という、きょうちゃんさん(29歳・OL)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■きょうちゃんさんのお悩み 友達に、結婚式には出席できないと断られました。 仕事のことが理由だったみたいですが、腑に落ちないのです。大学で仲良くなり、社会人になってからも会ってはお互い励ましあったりしていた仲で、大切な友達でした。 思い返してみたら、数年前のその子の結婚式にも私は呼ばれませんでした。 友達だと思っていたのは私だけだったのかと、結婚式からしばらく経った今でも思い出しては嫌な気持ちになります。 大好きな友達でしたが、なんだかバカにされた気分で、その子のことを嫌いになってしまいたいです。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより せっかくの幸せな結婚式の準備中に、感情が揺さぶられてしまったようですね。けれど、きょうちゃんさんは「結婚式に出席できないと連絡がきた」という単なる事実を使って、ご友人の気持ちを勝手に妄想しているように見えます。 結婚式に出席してくれなかった、呼んでくれなかった、ことで「バカにされた」とまで思ってしまったようですが、そのご友人にとっては本当に仕事の都合なのかもしれません。招待されなかったことも、結婚式の規模の関係かもしれないし、ほかにもっと親しい人たちがいたのかもしれないし、実際のところはわかりませんよね。 そして、厳しいようですが、おっしゃる通り、きょうちゃんさんは大事な友人だと思っていたけれど、そのご友人にとっては同じようではなかったのかもしれません。 そこはご本人でないとわかりませんよね。以前は同じようだったけれども変わったのかもしれないし、今その方が自分に正直になられたのかもしれない、それもわかりません。 結婚式に招待することも、出欠を決めることも、個人の価値観があり、「できる限り出席するべき」というものでもありませんし、人によってはもっと大事なことがあるかもしれません。 たぶん大事なのは、この事実を使って、きょうちゃんさんが“自分のことをどう思うか”なのではないでしょうか。 親しいと思っていたのに、実はそう思っていたのは自分だけだった、というかわいそうなピエロと思うのか、それとも、親しかったのは過去で、今はそれぞれ別の人間関係があるのだ、と理解するのか、自分は人からバカにされる人だ、と思うのか、そうではないと思うのか。 日々のできごとの中に「自分のことをどんな人間だと思っているのか」を感じる瞬間はたくさんあります。 何かの折に「私をバカにしているのか」と思ってしまうのは、実は自分が自分をどこかでバカにしているからなのです。 「彼女と私は今はこの距離感なんだな」「仕事の都合で出席できないのだな」と客観的に事実だけ見つめることもできます。 そして、「大嫌いになってしまいそう」と書いていらっしゃいますが、それもまたいいと思いますよ。 大好きの裏には大嫌いがありますし、もしかしたら、きょうちゃんさんにとって「友人」というものの定義を、もっと“ゆるく”変えるといい時期なのかもしれません。 人間関係というのは、年月を経て変化していきますし、他人も自分も変わっていきます。一緒にいて心地よく感じる人も、ずっと同じではありません。 古い友人に執着せずに、自然に離れていく縁を気持ち良く手放していくと、そこには新しいご縁が必ず入ってくるものですよ。楽しみにしているといいかもしれません。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年02月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「両親と義実家との板挟み、自分の気持ちがわからず辛い」という、あこきちさん(29歳・専業主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■あこきちさんのお悩み 私は結婚して半年の専業主婦です。私は親から、「長男の嫁になると何かと大変だから長男は辞めなさいよ」といわれていました。私は一人っ子、今の旦那は次男です。私も30歳目前で仕事もそんなにしたくなくなっていたので、なんとなく、この人でいいかと思い結婚しました。 旦那と旦那のご両親には、結婚する前から「お彼岸2回、お盆、お正月は二人揃って、親戚の挨拶回りとお墓回りは必ずしてもらいます」といわれました。 しかし「親戚に結婚の報告をしてほしいから帰ってこい」「50回忌に出席しろ」など、なんやかんやで月に一度は向こうの実家に行っている状態です。それを私の母はよく思わず「次男の嫁なのにこんなに苦労させるなら、嫁にやらなきゃよかった」と別れを促してきます。 ことがこじれたのは、お盆のことでした。私は地方出身で、旦那は関東地方出身。私の祖母が亡くなり、実家からは「仏様が新しく何かと忙しい、女手が足りないからお盆は早めに帰ってきて手伝ってほしい」と言われていました。 しかし、旦那側の実家も「お盆は二人揃って挨拶回りとかお墓参りしてもらうのは義務だから、うちにも必ず来るように」と強要。私の母が「交通費もかかるし、お互いがお互いの実家に帰ればいいのでは?」と提案したら、向こうの両親が激怒。両家の意見が食い違い揉めてしまい、旦那まで参戦する状態に。 誰も私の肩は持ってくれず、旦那は、自分の実家に従うよう、うちの両親に強要してきました。そちらが嫁いだのだから、こちらに従うのが筋とのこと。 私の両親は呆れてしまい、「あなたが好きなら仕方ないけど、長くいる相手ではない」と離婚を促してきます。間に挟まれて、私は精神的に疲れてきました。自分の親が心からよく思わない相手と長くいることに、この先すごく不安を感じるし、正直、向こうの家の挨拶回りなど義務化してきて強制されるのは大変苦痛です。 私の母も私の性格を知ったうえで、向こうの両親とやりあってしまったのでは、と母の気持ちもわかります。でも、別れてもどうしたらいいかわからない。いつも、母親に否定されてしまうと母に従わねば、と心のどこかに思ってしまいます。 逆に母親に背中を押されると、それが正しいと思ってしまいます。自分の気持ちがわからなくなっています。助けてください。このまま自分の気持ちがわからない、母親のいいなりの人生になるのかと思うとますますなにもできなくなってしまいます。今もただソファーに座りっぱなしで、なにもしたくない状態です。ほんとうに辛いです助けてください。 ※質問の内容を読みやすいように一部編集させていただきました。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより あこきちさん、こんにちは。ずっとお母さんの言うことを聞いてきたようですね。そしてご主人も、お姑さんも「まるでお母さんのように」あこきちさんに「指示・命令」するようになりましたね。失礼ですがまるで下僕のようです。 そんな状況なら何もやる気がなくなるのはわかります。でもなぜ、お母さんもご主人もお姑さんも、あこきちさんに「指示・命令」するかわかりますか? それは、そもそもお母さんに「嫌だ」を言わなかったからだと思います。 「それは嫌だ」 「それはできない」 「それはしたくない」 そんな言葉をお母さんに言えるでしょうか。多分言えないのではないかと思います。お母さんの顔色を見て、言うことに従い、お母さんに否定されるとやめてきた。自分の本音を押し殺し、次第にわからなくなってきた。周りの人に合わせる人生。 そうしていると、あこきちさんのように、自分では決められない、どうしていいかわからない人になっていきます。そして不思議なことに、周りの人が強く「こうしなさい、ああしなさい」と「指示・命令」をするようになるし、そういう人が周りに集まるのです。 その人たちも決して悪気はないはずで、あこきちさんが決められない、考えないから、代わりにしてあげてるくらいの気持ちかもしれません。そう、彼らは良かれと思ってしているのです。 でも、内心あこきちさんは困っているし、ずっと苦しんできましたよね。 本当はどうしたいですか。もし何をしても、お母さんにも誰にも叱られない、がっかりされない、嫌な顔をされないとしたら、あこきちさんはどうしたいですか? それをよく考えてみてください。 あこきちさんは、自分の意見を言う前に人(お母さん)の顔色を伺ってしまうだろうし、自分の意見を言うと人(お母さん)に否定される、否定されるのが怖いと思っていると思います。だから小さな頃から自分で考えないようにする習慣がついてしまったと思います。 結婚して誰かと夫婦になるということは、一旦、親の価値観を捨てるということだと思います。お互いの家の価値観を捨てて、二人で新しく二人だけの価値観をすり合わせて作っていく。 価値観をすり合わせるというのはなかなかな修行だと思います。だから結婚生活というのは最初は甘い恋愛ムードかもしれませんが、次第にいろんな出来事があると思うのです。一筋縄ではいかないと思うのです。それが人生なのです。 結婚したばかりのあこきちさんは、ご主人と価値観のすり合わせをする前に、まず、「お母さんの価値観を捨てる」をしてみてください。それは、実際にお母さんを捨てることではないし、お母さんとの縁が切れることではありません。一人の大人の女性として、これまで育ててくれたことに感謝して、お母さんの子育てを終えてもらうことかもしれません。 お母さんに反抗すること、お母さんに嫌だと言うこと、場合によってお母さんと口を聞かないこと。そんなことが、大人になり、お母さんと対等になった証拠かもしれませんよ。 自分の心の内を言いたければ言ってもいいんですよ。 いや、あこきちさんの場合はむしろ言ってください。 心の中と言動を一致させるのです。 「お母さん、口を出さないで欲しい」 「お母さん、それは言わないで」 「お母さん、私を信頼して」 「お母さん、私の好きなようにさせて欲しい」 「お母さん、私もう大人だよ」 言うのは怖いですよね。勇気がいりますよね。 お母さんはびっくりするかもしれませんね。 悲しむかもしれませんね。でもそれでいいですよ。 そんな時はこんな言葉をつぶやいてください。 「お母さんを悲しませてもいい」 「お母さんの期待に応えなくてもいい」 「お母さんを見捨ててもいい」 「私はもう大人の女性でいい」 やっと、自分で考えてもいいよ、考えなさい。という時期がきたのです。 怖くても、言ってみましょうか。 お母さんに反抗してもそれは嫌っているからじゃないし、お母さんと考えが違ってもそれは愛してないからじゃない。たとえ、親子であっても意見の相違は当たり前だし、夫婦もそうです。嫁と姑ならなおさらです。 これからも、人と意見が違い、言いにくくても自分の意見を言わないといけない場面がたくさん出てきます。その最初のステップが今なのかもしれません。 だから、まずはお母さんに「今とてもつらいこと」「やめて」「嫌だ」を言ってみてください。 それでもお母さんに愛されているから大丈夫です。お母さんの胸を借りて言ってみましょう。人と気まずくなっても揉めても大丈夫ということがわかると思います。もちろん少し時間はかかるかもしれませんが。 するとなぜか、ご主人とお姑さんが変わってみえると思います。彼らの言動が変わるかもしれません。 期待に応えない悪い娘、悪い妻、悪い嫁になるように心がけてください。 あこきちさんはそれくらいでバランスがとれますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年12月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「嫉妬やねたみの感情を捨てられない」という、まりさんに、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■まりさんのお悩み 旦那と離婚し、現在シングルマザーです。離婚の原因は旦那の浮気です。旦那はその不倫相手と再婚しました。小学生の息子も父親に会いたいはずなのに、2人が幸せに暮らしているのが許せません。 いまは仕事や友人に恵まれているので、幸せだと思わないといけないのですが、過去を忘れることができず、嫉妬や憎む気持ちが消えません。2人の不幸を願ってしまいます。 嫉妬は何も生まないし、とらわれてもいけない、とわかっているだけに、心をどう持って生きていけばいいのかわかりません。 アドバイスをお願いします。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより まりさん、「幸せと思わないといけない」という言葉に引っかかりました。 「幸せと思おうとしている人」それは実は「自分は不幸だと思っている人」です。幸せは思おうとするものではなくて、“気がつくと感じているもの”だと思います。だからいまは「私、幸せだと感じられていないんだな」でOKです。 人を恨んだりねたんでいる間は幸せを感じるのは難しいのですが、無理に幸せだと思おうとしないでくださいね。 まりさんが今すぐした方がいいのは、とことん彼らを恨むこと。二人の不幸を願うことです。ええ、どんどん願ってみてください。ひどいことを言いますよね。でも大丈夫ですよ。枕をたたいたり、お風呂で怒鳴ってみたり、恨みの手紙を書いてそれを破るなど、はたから見たら見苦しいようなことをしてみましょうか。 具体的に彼らに何かはしないでくださいね。まりさんが願ったところで彼らには影響もないし、まりさんにも悪影響はありません。その気持ちをなかったことにすることが、まりさんに悪影響です。 嫉妬や人を恨むことはできるだけしたくないですが、その感情が生まれた時に、捨てようとしても捨てられないものです。ではどうしたらいいかと言いますと、その感情と添い寝すること。「そこにいていいよ」「一緒にいようね」とその感情に居場所をあげること。 「私はまだそんなに恨んでいるんだね」「私はまだ悲しいんだね」 「私はまだ苦しいんだね」「怒っているんだね」 「ずるいよ」「ひどいよ」「取らないでよ」「捨てないで」「やめてよ」 そんな言葉を言ってみてください。怒りが出てくるかもしれませんね。泣けてしまうかもしれませんね。 そして次は 「悲しかったね」「苦しかったね、つらかったね」 「もっと怒っていいよ、恨んでいいよ」「よく頑張ったね」 「私はずっと一緒にいるよ」 そうやって自分に優しい言葉をかけてあげてください。 人に対して悪い感情を持つ時、同時に無意識のうちに自分を責めてしまいがちです。でも自分だけは自分を責めないでくださいね。「嫉妬は何も生まないし、とらわれてもいけない」というのは、それを底までやりきった人が体感することです。頭で考えること、わかったつもりになることと、実際に感じてみることは違います。 まりさんは、中途半端な気持ちでいるために、彼のことを手放せていないように感じます。戸籍上は別れたのに、まだ心の中で握っているのです。でも実際はもう離婚して、「元夫」と「元妻」ですよね。 二人が夫婦だったことは過去の話。彼が今の奥さんと幸せな家庭を築こうとそこに文句を言う筋合いはないはずなんです。彼の幸せとまりさんの幸せはもはや関係ないですし、彼が不幸せになったらまりさんが幸せになるというものでもないはずです。 むしろ彼が幸せでいてくれた方が好都合といつか気がつくはずです。 くたびれて飽きるまで彼を憎む、恨む、それをやり続けてください。たぶん1年もしたら、それをしている自分に疲れるだろうし、自分の幸せにつながらないと身をもってわかるでしょう。 人を恨むことはとても体力と気力がいることです。そんなことをしてる暇があれば、自分のために時間と心を使う方がいいとわかる時が必ずきます。まりさんにとって、彼と別れたことは決して不幸な出来事ではありません。むしろ、ラッキーなのかもしれないです。もっとすてきな人と出会えるチャンスなのかもしれません。 人は無意識に幸せに向かって生きていると思います。不幸に見える出来事でも、後から考えたら転機になっているものです。いまは幸せそうに見える彼らも、これから苦労すること、悩むこともあるだろうし、けんかすることも、もしかしたら別れることだってあるかもしれません。 人の未来も自分の未来も何が起こるかわかりません。人生は上がったり、下がったりを繰り返してみんな死に向かっていくだけです。今、不幸せだと思っているまりさんは、後はまた上がっていくだけですよね。今はたまたまそういう時期なだけ。 息子さんのことも、信頼してまずは自分の心を満たしていくことを意識してください。お母さんが幸せに生きていれば、息子さんも勝手に幸せになっていきます。お父さんに会いたいかどうかは彼に聞いてみましょうか。勝手に決めつけたり、妄想しないで何でも聞いてみるといいですよ。 そして彼にも 「よく頑張ったね」「悲しかったね」 「つらかったね」「苦しかったね」 と、自分にかける言葉と同じ言葉をかけて(言葉に出さなくてもです)抱きしめてあげてください。 お子さんも小さいながらも心の深い部分ではお母さんの気持ちをわかっているはず。まずは、気持ちのままに、2人の不幸を思う存分願うところから始めてみてくださいね。「レッツ恨み!」で大丈夫ですから! ・このカウンセラーのブログを読む
2016年10月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分も娘も内気な性格」という、ののさん(38歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■ののさんのお悩み 小学3年生の娘がいます。娘は内気で、自分から話しかけることが少なく、クラスでは一人で過ごすことが多いようです。2年の1学期途中からいじめのようなことがありました。すぐに親が出ていいのかわからず、「嫌だと言ってみよう」と伝え、しばらく様子をみていましたが、本人は言えず、悩んだ末、3学期になって私が先生に手紙を書きました。 先生はすぐに対処してくれましたが、その後も娘は行きたくないということがありました。 先生はなぜ長い期間気づかなかったのだろうか… という思いがあり不信感が大きくなりました。 対処してくれた後も何度か先生と話をしましたが、「神経質な親だな」というふうに見られている気がします。そして、今になって、変な伝え方をしてしまって恥ずかしいという気持ちになっています。 内気な娘が自分のこども時代と重なり、本当は子ども学校にを行かせるのは怖いし、人と接するのが怖いです。 でも子どもの学校のことは逃げたいけど逃げられない。 だから、先生や周りの人たちと普通に話したいのですが、普通って何なのかもわからず…。 娘のことで悩んでいますが、実は自分の問題だ、というのはわかっています。でも、どうしたらよいかわかりません。 アドバイスをお願いします。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより 「普通とはなんなのか」って誰にもわからない、決められないことだと思います。ただ、それでは不都合だから、一応なんとなく「この程度が普通」と誰かが決めているだけ。 特に「人間関係」のことは、繊細ですから、普通という基準はないと思うのです。普通にこだわるということは、どこかで自分が普通ではないと感じているということ。それはいつからでしょう。多分子どもの頃からそんな風に思っていたのかもしれませんね。 誰しも、周りの人とは違う部分、突出している部分、つまり個性がありますが、それを「普通ではない」とネガティブに思いこんでしまうと生きづらくなりますね。 ののさんの場合は、内気で神経質な自分を責めているようですね。神経過敏で、傷つくことが多かったり、人に気をつかったり、相手の顔色が気になったりすることもあるのかもしれませんね。そういう場合、相手に確かめずに、「あの人はこう思っているのではないか」と自分の中でイメージすることが多いと思います。しかも、悪い想像をするほうが多いのではないでしょうか。 けれど、相手の気持ちは確認してみないとわかりません。もしかしたら、何も感じていないかもしれないし、忘れているかもしれない。その可能性もあるのです。傷つきやすい人というのは勝手に傷ついていることが多いです。実際に傷つく前に想像の中で傷ついているのです。そして心の中で相手を悪者、加害者にしている。 神経質という特性は、繊細で細かいことに気がついたり、思いやりがあったり、几帳面であったりと、逆から見たら利点でもあります。 内気というのは、深く自分を見つめていたり、物静かだったり、ピュアだったり、謙虚だったり、とこちらも美点でもあります。 自分の特性を「悪いもの」としてしまうのも、「これは自分らしさ、いい点だ」と思うのも自分次第です。人はそれぞれ違うし、それぞれ特性も異なります。「普通」なんてどこにもないのです。 “先生にどう思われているか”が気になってしまうのでしたら「あの時、こういう話をしたことで、自分が神経質な親だと思われていないか気になっているのです」と正直に伝えてみたらいかがでしょうか。きっとほっとする答えが返ってくる気がします。 あの時、頼りにならないように感じた先生は、ずぼらで、おおざっぱなのかもしれませんが、もしかしたら、物事を大局的に見る、大らかな先生なのかもしれません。自分を信じるとともに、先生を信じて、正直に自分の気持ちを話してみてください。自分が心を開くと、相手も開いてくれるものだし、そもそも開いていることに気がつくと思います。 私の話ですが、今はこんなですが、子どもの頃は内気で友達は少ないし、自分から話しかけるなんてできない性格でした。スイミングスクールに行っても大人である先生としか話をせず、友達を作れない、そんな子どもでした。そんな自分を全く卑下していなかったように思いますが、成長するにつれて、周りには話しかけてくれて、仲間にいれてくれる友達がなぜかいつもいてくれました。自分が内気な自分を責めなかったからかなと思います。 神経質な子どもでしたが、意識しておおざっぱになろうとしていたら、だんだんそうなってきました。(笑) 人はそもそもどちらの面も持っています。意識することで今までと違う面を出すこともできます。 お嬢さんのことも心配する事なく、大きな心で見守ってあげてください。昔の自分を優しく見守るようにです。お嬢さんも色んな経験を積み大人になっていきます。学んでいきます。お母さんの安心感がお子さんにもきっと伝わるはずです。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年09月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「“家庭=幸せ”と思えない、でもずっと一人は寂しい」という、ゆりさん(25歳・社会人)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■ゆりさんのお悩み 幼少期から両親が常に喧嘩をしているような環境で育ちました。常に人に気を遣い、家庭内の雰囲気を守るために、いわゆる「いい子」を演じ続けてきました。 そのせいか、被害妄想のように、誰も自分をわかってくれない、理解してくれない、誰も信じらない、という考えが染みついてしまっています。また“家庭=幸せ”という認識もないため、子どもは絶対に持たないと決めています。 一人で生きていけるよう、仕事もずっと続けていくつもりです。でもやっぱり、幸せそうにしている人や、仕事よりも結婚を選んだ女性を見ると複雑な気持ちになります。 母親のようにはなりたくないと、そのような人たちを軽蔑している自分がいるのもわかりますが、一方で羨ましく思い、さらにずっと私はこのまま一人かと寂しくて叫びだしたくなる時もあります。 もうどうしたらいいか分かりません。人並みにコミュニケーションも取れるし、会社の人間関係も良好です。そのギャップから余計悩むこともあります。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより ゆりさんのお悩みを読みまして、きっと素敵な女性なのだろうと思いました。いつも笑顔をたたえ、人とは揉めず、仕事はきっちりこなす。そんな女性を想像してしまいました。ご両親の喧嘩が絶えなかったとのこと、幼いゆりさんには辛かったですよね。 そして、ゆりさんは人と揉めたりなんてすることのない、大人になられたのではないかと思います。でもね、ゆりさん、人は距離が近くなると揉めるものです。喧嘩するものです。喧嘩までいかなくてもお互いに気まずい思いをすることは多々あります。 一番距離が近い夫婦ともなれば喧嘩するのは当たり前のこと。それはお互いに何かをわかって欲しくてするものだと思います。人はわかって欲しい生き物です。だから、ご両親はお互いに「わかって欲しくて」ずっと喧嘩されていた可能性があります。ただ、伝え方が下手だったのかもしれませんし、受け取り方に各々のフィルターがかかり、真意とは違う受け取り方をしてしまっていたのかもしれません。 ご両親は喧嘩という形態でしたが、コミュニケーションをとろうとして、二人ともその関係性から逃げなかった可能性がありますよね。そう、喧嘩はコミュニケーションの一つなのです。ただ、幼いゆりさんにはきつかった。悲しかったことでしょう。怖かったかもしれませんね。 一人の時に「喧嘩しないで。やめてよ。仲良くしてよ。私、悲しいよ。寂しいよ」と、子供の頃の自分になったつもりで呟いてみてください。そしてその後、大人の自分から子供の自分に対して「辛かったね。悲しかったね。誰もわかってくれなかったね。聞いてもらえなかったね。役に立てなかったね。でももう大丈夫だよ。泣いていいよ。私が守ってあげるからね。一人じゃないよ。」とイメージの中でヨシヨシしてあげてくださいね。まずは子どものときの自分を癒してあげましょう。 ■人のことは完璧にはわからない ではどうすれば…? ゆりさんが書いていらっしゃる通り、人は人のことをわからないし、理解できません。少しはわかることもありますが、完璧には無理です。それは「お互いに」です。ゆりさんも誰かのことを完璧にはわかってあげられませんよね。超能力者ではないのですから。 でも、信じることはできると思うんです。なぜなら「信じること」は「信じると決めること」だからです。そして、わかってあげられなくても「わかってあげようとすること」が人間関係なのではないかと思います。そこを一生かけてチャレンジしていくのが私達の人生のおもしろさでもあります。 きっとすべてはわかりません。誤解することもされることもあります。けれど、お互いに「あ、わかってもらえた」と感じられた時、涙が出るくらい感動することがあります。私たちのカウンセリングや、セミナーにおいてもそういうことがあります。 “誰もわかってくれない”と諦めるのではなく、だからこそ挑戦していこうと決めて欲しいのです。そして、「家族=幸せという認識もない」というのはむしろいいことじゃないかと思います。家族というものは仲が良くて幸せなものだと幻想を持ちがっかりするより、現実に則していますよね。 でも、世の中には家族仲良く幸せに暮らしている方達もいらっしゃいます。自分が経験してきたことが全てではなく、もっと広い世界に飛び出してみましょう。 そのためには、心の中で幼い頃の自分を大人の自分が癒して守ってあげること。もう大人の自分は大丈夫と寄り添うこと。人と気まずくなったり揉めることを嫌がらないこと。喧嘩はコミュニケーションの一つのツールくらいに考えること。寂しいという感情をを出すこと。 弱い自分を出せば出すほど、必ず人と繋がることができるし、出会いが広がると思います。人とのコミュニケーションは、本当の自分の素直な気持ちを出した時に楽になるし、本来出会うべき人達に出会えます。この悩みを近しい人に話してみてもいいですよね。勇気を出して。 両親が喧嘩ばかりだったという経験をしている人も多いし、同じような寂しさを抱えてる人も必ずいるはずです。ゆりさんはまだお若いから、これからいっぱい実験をして、自分に相応しい人たちと出会い、たまには喧嘩もしながら、ご両親とは違う家庭を築いていけると思います。そこにはお子さんはいてもいなくてもどちらでもいいと思います。 ■自分以外の人がいてくれるからこそ、幸せを感じられる 「母親のようにはなりたくない」ので、お母様のことを不幸だと思っていますか? たぶん、というか間違いなく、お母様はお父様と出会い幸せな時もあったと思います。そう、あんな夫婦でも夫婦です。感情を出し合えたパートナーです。 「感情を出し合える」、それこそがパートナーではないでしょうか。傍からは喧嘩が多いように見えても、当人たちにとっては違う認識があった可能性があり、そこは他人にはわかりません。 ゆりさんにとって理想の夫婦、両親ではなかったかもしれませんが、そんなご両親をもう許してあげましょう。「仕方ない。許してやるよ」と、偉そうに上からね。 「もう一人はイヤだー!」とお風呂の中で叫ぶのもいいですよ。思いきり寂しい、悲しい、悔しい感情を感じてみてください。毎日仲良くはできないかもしれない、たまには気まずい思いをしたり喧嘩しながらでも、人と繋がっていけたら、一人じゃないと感じられる日がくるはずです。人間関係って面倒くさいけれど、やっぱり幸せを感じられるのは、自分以外の人がいてくれるからこそです。 もうゆりさんは気づき始めてますね。気がついたということは変わっていくということ。 実は私の両親も喧嘩ばかりでした。ずっと早く家を出たいと思っていました。そんな両親も実はそれなりにお互いを思い合っていたことが今はわかるし、私の人間関係も良好ですよ。だからゆりさんも大丈夫! きっとこれからうまくいきます。応援してますね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年05月31日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いまの立場を失うのがこわくて、休職できずにいる」というまるさん(38歳・会社員)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■まるさんのお悩み 年始に円形脱毛症になってから日々悪化しており、全頭脱毛症になりかけています。頭頂部の薄毛が気になるため、部分ウィッグをしている状態です。まわりの目が気になってしまい、仕事に身が入りません。本当は1、2ヶ月休養したい気持ちがあります。 前に上司に病気の話をしたことがあります。課長は一週間休んでみるかと言ってくれましたが、部長は部署異動してみるかと言ってきました。そのことがあり、長期休みの相談をできずにいます。 私は独身なので、ひとりで生きていくためにも、一生懸命仕事に取りくんできました。おかげで、上司から高い評価をいただいております。忙しい部署ではありますが、異動はしたくないのです。一度異動になったら、その部署に戻るのはむずかしい会社です。 そのせいか、最近、上司からいらないと言われる夢をよく見るようになりました。朝から憂うつです。 本当は休んだ方が良いのはわかっていますが、いまのポジションを失うのが怖いのです。どう心を導けば、失う怖さを克服できるのでしょうか? ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより まるさん、つらいですね。きっと良くなると思ってお答えしますね。 「安心して休んでください! それで良くなります」それだけです。安心していると安心が来ますし、不安でいると不安がきます。ただそれだけです。「休んで復帰した後のことは、そのとき考える」くらいでいてください。 まるさんが書いていらっしゃる「本当は休んだほうが良いのはわかっている」という自分の心の声に正直になり、長期休暇のお願いを上司の方にしてみましょう。いまのままですと、悪循環で心も体も休まりませんよね。脱毛症はストレスが大きな要因だと思われますから。 そして、上司の方もその言葉を待っていると思います。休まないまるさんを心配していると思います。 まるさんは「休んだらポジションがなくなる」「異動したら戻れない」という思いにさいなまれています。それが不安の素ですよね。それ、本当でしょうか。それがたとえ本当のことだとして、髪の毛とどちらが大切でしょうか。 お悩みを読ませていただくと、まるさんが現在の部署やポジションに執着すればするほど、脱毛していくようなイメージが浮かんでしまいました。 その強い念の力で髪の毛を自ら抜いているイメージがします(あくまで私の勝手なイメージです)。「休みたい」と「休めない」のせめぎあいですね。ですから、その執着を手放せば、快方に向かうと思います。 安心するためにはどうしたらいいかと申しますと、一度その不安を「そうなってもいい」と覚悟することです。 「異動してもいい」 「仕事が変わってもいい」 この言葉を言えますか。そして、言うとどんな気持ちがしますか。感じてみてください。そして、 「ダメなやつだと思われてもいい」 「上司にガッカリされてもいい」 「上司の期待にこたえられなくてもいい」 「お母さんの期待にこたえられなくてもいい」 「お父さんの期待にこたえられなくてもいい」 言うとどんな気持ちがしますか。 まるさんは独身で、ひとりで生きていくためにお仕事をがんばられてこられたのですよね。私も30歳で離婚してからは、ひとりで働いて生きてきたので、お気持ちはなんとなくわかります。 以前の私は、「ひとりだから生きていくためにがんばらなければ」と無意識に思っていたようです。会社員なのだから、ルールは守るべき、少しくらいの体調不良で休んだりすることは罪悪感がありました。そのくせ矛盾していますが、疲れをためて突然休むことが多かったです。 有給休暇は計画的に取得するよりも、疲労がたまったときの突然の休みにあてることが多く、そんな自分を情けなく感じていました。そして、また自分を責める。そんな嫌なループにはまっていたように思います。 持病のせき喘息も、発症時に休んで早めに完治させれば良かったと思います。しかし、忙しいときに周りの方に迷惑をかけたくないという思いと、休んだ後にさらに自分が大変になるのがわかるため、休めませんでした。そして、悪化させてしまいすっかり持病になってしまいました。 振りかえって思うことは「あのとき休めば良かった」ただそれだけです。会社というものは、私たち一人がいなくてもまわるようにできています。 それはまるさんにとって「自分のポジションが無くなる」という悪い意味に解釈すればそうだし、「休ませてもらえるシステムがある」「会社は自分がいなくても大丈夫」といういい意味に解釈すればその通りになるものです。 いま、まるさんには「休みなさい」という強いサインが送られてきていますよね。それはご自身が一番わかっていることだと思います。でも、休むのは怖い。 何が怖いかというと、自分のポジションが無くなること。上司にがっかりされることなのではないでしょうか。上司、ひいては親かもしれませんね。 だから、怖いけれども一度それを諦めてみてください。手放してみてください。「自分のポジションがなくなってもいい」「上司にがっかりされてもいい」 口に出してみてください。きっと言いにくいのではないかと思います。けれど、何度も何度もつぶやいている間に、たぶん少しずつ気持ちが変わっていくと思いますよ。 「ま、いっか」「それでもなんとかなるか」「そうなっても命までとられるわけではないし」 「会社を辞めさせられるわけではないし」「いままでもなんとかしてきたし」と。 物事はなんとかなるようにできていますし、流れに任せているとどこかにたどり着きます。それは自分が勝手に想像している範疇をあっけなくこえる場所にです。いい意味でね。 「休みたくない」「異動したくない」とがんばるのではなくて、「休むこと」「何もしないこと」をがんばってみるのです。これまでのまるさんの常識とは逆ですね。 目の前に来た流れに乗ってみるのです。それはどこに行くかはわからなくても。髪の毛さんが「休みなさい」と必死に教えてくれています。「私を大切にして」と叫んでいるようにも感じます。 イメージのなかで「髪の毛さん」を両手に乗せて「どうしてそういうことするの?」とたずねてみてください。きっと何か優しい言葉を伝えてくれると思います。 がんばらなくてもいい。自分を大切にしていい。安心していていい。 会社も上司もまるさんの味方だと思ってみてください。まるさんを心から心配してくれていると思ってみてください。社会も人もまるさんが思っているより優しいし親切ですよ。執着しているものを手放して「安心して休む」ことで、きっと回復に向かわれると思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年04月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「結婚相手をどう決めたらいいのかわからない」というかなえさん(27歳・看護師)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■かなえさんのお悩み 結婚相手をどうやって決めたらいいのかわかりません。 いま、結婚の話をしている彼がいます。楽しくて、居心地がよくて、一緒にいて落ちつくのですが、相手の嫌な部分(金銭感覚のちがいや、目立ちたがりな性格など)が気がかりで、結婚に踏みだせません。 完璧な人間はいない、理想なんてありえないとわかっているのですが、一生を共に過ごすと考えると、妥協できない、と思ってします。いままで付きあった方とも、同じように嫌な部分に目がいってしまいお別れしてきました。 私が選りごのみをしているから結婚できないのでしょうか。それとも、本当に結婚したいと思える方に出会っていないだけなのでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより かなえさん、いわゆる“上から目線”ですね。でも、いいですよ。女性はそれくらいでないと! 結婚したら生活を共にしていくのですから、妥協しなくていいと思います。 その代わり、かなえさんの“自分を見る目”を少し変えるだけで何かが変わると思いますのでお伝えしていきますね。 かなえさんと同じような悩みを抱える方がカウンセリングに見えることがあります。そういう方は、お話していると楽しいですし、きっとお仕事も家事もそつなくこなせるでしょうし、容姿も秀でている方だったりします。 ですので、傍から見たら「どうしてご結婚されないのだろう」と思われてしまうようです。よくよくお話を聞くと、周りにその方に見合う男性がいないようにも感じます。つまり、ご自身が「いるべき場所」「いるべき世界」にいないために、出会うはずの人に出会っていないように思いました。 かなえさんは、お付きあいしても最後は嫌な部分に目がいってしまいお別れしてきたのですよね。たとえば、「金銭感覚のちがいや、目立ちたがりな性格など」というように。じつは、人に対して「嫌だな」と感じる部分というのは、自分に対して許可していない部分でもあるのです。 つまり、かなえさんは「目立ってはいけない」というマイルールを持っているのだと思います。「調子に乗ってはいけない」や「分をわきまえないといけない」もあるかもしれません。 また、金銭感覚というのはどちらの意味で書かれているかわかりませんが、自分より極端にみみっちい貧乏くさい方とはお付きあいしていて嫌でしょうし、自分の育った環境より極端にお金持ちすぎる方には引け目を感じてしまうのではないでしょうか。 ここで勝手な推測をさせていただきます。かなえさんは、現在、ご自身よりも条件が良くて、尊敬できて、お金持ちで、容姿も良くて…というような方たちと出会える環境に身を置いていらっしゃいますでしょうか。そして、そのような男性とお付きあいできることになった場合に、よろこんで自分を推薦できますでしょうか。多分、ちがうのではないかなと思います。 じつは、かなえさんご自身も何か強い劣等感を抱えていらっしゃるのではないかと感じました。劣等感というのは、人にいいたくない、恥ずかしい部分です。 人は誰でも劣等感があるものです。強い劣等感があると、それを隠しますし、そのために人と心の深い部分でつながることが難しくなったり、本来の自分の魅力さえも無意識に隠してしまったりすることがあります。 また、人との関係を優劣ではかってしまいますから、なかなかパートナーシップも築けないものなのです。かなえさんが、お付きあいしてきた方たちを上からジャッジしてしまうのは、じつはご自身を上からジャッジしていたということになります。 自分にダメ出しが多いんですね。自分にダメ出しが多いと、劣等感を感じてしまう人たちとはお付きあいできませんよね。すると本来の自分には相応しくない人たちの中に身を置いて、グルグルしてしまうと思うんです。 「目立ってはいけない」という言葉も辻褄が合いませんか。 かなえさんが、ご自身の中の「できない部分」「ダメな部分」「目を背けたい部分」を開いて出したときに、じつはいまよりも魅力が出るのではないかと思います。 弱くて寂しくて情けない部分ですね。すると、そこを守ってあげたいと思う男性が現われるのではないでしょうか。人の嫌な部分が目につくのは「強い自分」として生きてきた、選ぶ側の目線ですよね。今度は自分が弱い立場になり、選ばれる側になればいいのではないでしょうか。 妥協とは逆に感じますが、本来の自分の魅力を発揮して、いるべき場所にいれば、きっと見合う方がかなえさんを探して選んでくれると思うのです。かなえさんがすることは、自分の劣等感、欠点も認め受けいれて、弱い恥ずかしい自分もさらけ出すこと。それがいるべき場所に行かせてくれる方法でもある気がしますよ。 きっといままでしっかりとがんばってきたでしょうし、努力されてきた方なのだと思います。けれども、自分も完璧ではありませんよね。そして、つかれませんか。 もうしっかりしなくていいし、ダメな女でいい。人を馬鹿にする女でもいいし、上から目線な女でもいい。人をジャッジしてしまうし、偉そうでもいいです。 すてきに目立って叩かれてもいいじゃないですか。笑われてもいいじゃないですか。だって本当のかなえさんはもっと素晴らしいし、素晴らしい人と出会っていいのですから。 そしてやはり、好きな人と結婚してくださいね。じつは、結婚したいかしたくないかはすぐに決められるものだそうです。悩んだということはきっとまだ出会っていなかったのです。 きっとこれから出会います。応援していますね。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年02月16日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「好きな人に連絡先を渡したのに音沙汰がなく自分を責めてしまう」というさとみさん(34歳・販売事務)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■さとみさんのお悩み 好きな人が異動してしまいました。別れ際に連絡先を渡したけれど、返信がありません。彼が近くにいるうちにどうしてもっと仲良くなろうと努力しなかったんだろう、とか、きちんと告白していれば…とか、来る日も来る日も後悔して自分を責めてしまいます。彼との進展を望むのは無理だったとして、私はどうすれば立ち直れますか? ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより さとみさん、明けましておめでとうございます。いかり屋圭子です。 好きな人に連絡先を渡したのですね。勇気出しましたね。素晴らしいです。そのときに、連絡先だけ書いたのでしょうか。それとも好意を伝えたのでしょうか。それにより、彼の反応も違うかもしれません。 異動で忙しくて連絡できないのかもしれませんし、もしかしたら、彼女がいて、他の女性には連絡しないのかもしれません。いずれにしても彼の側の気持ちや、なぜ連絡をくれないのかは、彼にしかわかりません。勝手に、自分にとって悲しくなる方向に想像するのは簡単ですが、ここは客観的に考えてみませんか。 もし、さとみさんが彼の立場なら、いきなり連絡先を渡されて、連絡できるでしょうか。私なら、突然だったらなかなか難しいような気もします。そして、人は毎日、案外忙しいものです。 連絡しようと思っていても、できずに数日経過することなんてざらです。もしかしたら、連絡先を書いた紙を失くした可能性だって考えられます。 不安な妄想はやめて、もう一度彼に連絡をとってみたらどうでしょう。異動と言うことなら、同じ会社にいらしたのだと思いますから、なんとか連絡先はわかりますよね。勇気を出して連絡先を渡したのですから、もう一度くらい勇気を出してみましょうよ。 そして、それでも彼からの連絡がなかったり、期待した通りのお返事でない場合は、残念ですが縁がなかったと潔く諦めましょう。 何故ならば、別れは出会いの始まりだからです。 「近くにいる間に仲良くしようとしなかった後悔」を次に活かすのです。どんどん実生活で人体実験しましょう。試してみましょう。人生は短く、男の人は星の数ほどいます。自分から声をかければいくらでもチャンスはありますし、まだ34歳のさとみさんなら可能性は無限です。 もしかしたら、自分を責めたり、後悔するのはいまに始まったことではないかもしれませんね。 さとみさんの生き方の癖なのかもしれません。反省したり、後悔する時間があれば、出会いを求めて行動したり、自分を磨きましょう。磨くというのは何かを足すことではなく、そぎ落とすこと。 いまのままのさとみさんのままでいいので、余計なものをそぎ落としましょう。余計なものというのは「自分を責める心」「自分を嫌う心」「自分をダメと思う心」「どうせ私なんてと思う心」などです。 別れや失恋は、次の素晴らしい出会いの始まりです。男の人は彼だけではありません。地球上に数限りなく男性はいるのです。そして、それは、過去を悔やんでいるときには見つからないです。悲しくても辛くても前を向いて歩き出したときに出会うのです。 私もね、ずっと昔に振られた人と、十数年経過してから奇跡の再会をしたことがあります。神様っているんだなと感じています。もしかしたら、さとみさんもその方と、ずっとずっと先に再び出会うかもしれません。そのときにもっともっと素敵な自分でいたらいいと思いませんか。 彼が、連絡しなくて惜しいことをしたと思うような女性でいたらいいと思いませんか。 これからすることは数えきれないくらいあります。それは彼に対してではなく、自分に対してです。自分のためにお金も時間も使って、自分を慈しんでくださいね。 そして、やはりもう一度連絡してみてください。勇気を出して。それがどんな結果であっても、神様は勇気を出した人を応援しているのです。 平凡な答えしかできずに申し訳ありませんが、51歳の私が心から思うことを書きました。人生かけてステキな恋をしましょうね。一緒に! 応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年01月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「結婚できない劣等感とずっと一緒に生きていかないといけないでしょうか」というMiさん(31歳・自営業)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■Miさんのお悩み 今年32歳になります。大人になってから、真剣で長い恋愛を2回しましたが結婚までいたりませんでした。今も彼氏はいますが、また結婚できないんだろうなと思ってしまいます。 家族・友人との関係も円満ですし、仕事も順調、精神的にも物質的にも満たされて生活できています。しかし、私は結婚していませんし、子供もいません。女性として選ばれなかった、生物として淘汰されたんだなと思って、ふとした瞬間に生きていることが虚しくなります。 毎日毎日楽しんでいればいつかは諦めて虚しさを感じることがなくなりますか。あるいは、心の持ちようをすっかり変えることができるようになりますか。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより Miさん、こんにちは、いかり屋圭子です。「結婚できない」と思っていらしてその劣等感に苦しんでいらっしゃるのですね。 この質問だけではわからないのですが「女性として選ばれない私」という自分に対するイメージは、もしかしたら、もう昔からお持ちなのではないでしょうか。何か思い当たることはありますか。 私が不思議に思ったのは、今、彼がいるのに「また結婚できないんだろうな」とMiさんが思っていることです。まさにこの思いが、結婚を遠ざけていると思うのですが、どうしてそう思いますか? 2度あることは3度あるからでしょうか。いえいえ、Miさんが真剣で長い恋愛をしたけれど結婚に至らなかったのは「たまたま」ですよ。 そして、「もう32歳だから」でしょうか。もしそう思っていらっしゃるとしたら、笑い飛ばしましょう。「もう32歳」ではなくて「まだ32歳」です。まだまだスタートラインに立ったばかりです。辛くて悲しくて落ち込んでいる時は視野が狭くなりますが、客観的な立場から申しますとそうなのです。Miさんはまだまだ結婚できる可能性に満ち溢れているし、遅くないのです。むしろ、結婚に近づいていると申し上げたいくらいです。 結婚は、たぶん「結婚したい」と思っている人がしますよね。Miさんは結婚したい、けれど「できなかった」と思いこんでおられます。「できなかった」と決めてしまうには早すぎるのです。若すぎるのです。なので「できなかった」と言う過去形の言葉で決めつけてしまうのはやめましょう。自分のことを「結婚できない人」という前提で扱ってしまっていますよ。 「結婚できない人」と決定事項にしてしまうなら、それは暗い気持ちになるでしょうし、結婚できなかった自分はどうするのか、どんな気持ちになるのかということを考えてしまいますよね。 けれど、「私は結婚する人なのだ」と前提を変えてしまったらどうでしょう。もしかしたら、今お付き合いしてる方と順調にするかもしれないし、その後に知り合う方とするかもしれません。誰とするのかはわかりませんが、可能性はいつでも「ある」のです。 「可能性がない」と「今」決めてしまっているのは、実はMiさんご自身です。「結婚できなかった」と過去形で言い切ってしまえば、自ら未来の可能性を0パーセントにしているのと同じです。結婚できなかった自分が、女性として選ばれず、生物として淘汰されるのだというネガティブなイメージをし続けるのではなく、「結婚した自分ならどうしてるだろう」と「ワクワクすること」をイメージして考えてみてください。 そして、不思議なことに「逆」なのですが、「ワクワクすること」をしていると、結婚が近づく気がします。「毎日毎日楽しんでいればいつかは諦めて虚しさを感じることがなくなりますか」と書いていらっしゃいますが、逆ですよ。毎日毎日楽しんでいれば、結婚を諦めるどころか結婚が近づいてくると思います。そんなにしたい結婚を、簡単に諦めるのではなくて「結婚したいのだ」という自分の気持ちに正直になってください。 2回真剣に付き合ったけれども結婚に至らなかった、悲しくて惨めな気持ち。そこで「結婚できるはずがない」と自分を卑下したり拗ねるのではなく「やっぱり私は結婚したいのだ」ともう一度素直に前を向いて欲しいのです。「結婚したい」と思う気持ちはとても素敵です。 「心の持ちようをすっかり変えることができるようになりますか」については、答えはイエスです。「結婚なんて簡単」と思っていてください。今のMiさんの頭の中には 「結婚は難しい」 「私は結婚できなかった人」 「私は選ばれなかった女性」 という言葉が呪いのように占めているのではないかと思いますが、この言葉を 「結婚なんて簡単さ♪」 「どうせ私は結婚する人だし♪」 「どうせ私は選ばれる女性だし♪」 という言葉に変えてくださいね。最後に音符マークをつけるくらい明るく、そして笑い飛ばすような気持ちで顎をあげて呟いてください。 もし私がMiさんにお会いしたら「絶対に結婚できます」と笑いとばしてあげたいくらいです。それほど「言葉の力」というのは強いのです。自分が自分にかける言葉の力は一番強いのです。 どうぞ、自分で自分の未来をネガティブに決めてしまわないでください。Miさんは自分が望めば結婚できるし、選ばれます。それは自分で「先に決めること」です。 すぐには信じられなくても勇気を出してまず決めてくださいね。「結婚する私」「選ばれる私」は「諦め方」を考えることはありません。「結婚する私」はきっと自分が楽しくて、笑えて、好きなことをするのではないかしら。 そして、結婚してもしなくても人生は素晴らしいです。独身でも既婚でも人の価値に変わりはありません。Miさんも私の年齢になればきっとわかります。結婚しようね。かげながら応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年10月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「愛で結ばれていない両親が許せない」というまなおさん(34歳)からのご相談に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■まなおさんのお悩み どうしても両親が純粋な愛情で結ばれておらず、お見合い結婚でお金と世間体で結ばれていることが、許せません。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより まなおさん、こんにちは。いかり屋圭子です。ご両親が純粋な愛情で結ばれていないことが許せないのですね。まなおさんからは、そう見えるということでしょうか。はたして、純粋な愛情とは、どんな愛情なのでしょうか。 私も若い頃は、結婚というのは愛し合っている二人が恋愛の延長でするものだと思いこんでおりましたが、どうやらそういうご夫婦だけではないらしいですよ。 そして、結婚当初の愛情が薄れていっても別れないご夫婦が多いらしいことに気がつきました。結婚とは恋愛の延長というだけではなく、生活していくための形態であったり、生きていくためのチームであったりと、夫婦の数だけ関係性がありますし、当人たち以外にはうかがい知れない感情や、事情でつながっているものだと思います。 そう、「夫婦のこと」は他人にはうかがい知れないのです。たとえ子供であってもです。 まなおさんのご両親の実際の関係は、お父様、お母様にしかわかりません。また、言葉で表現されることがあったとしても、その言葉と、お二人にしかわからないものの間にはきっと乖離があるのではないかと思います。 夫婦がどうあるべきかはそのご夫婦自体が考えることで、それ以外の人間がとやかくいうことではない気がします。 そんなに仲が良さそうに見えなくても実は家族としての愛情でつながっているご夫婦というのも多そうです。夫婦の関係性というのは本当に他人からはわからないのです。 まなおさんが何故許せないのかはわかりませんが、34歳という年齢を考えても、この件は親と自分は別の人間であり、価値観が違っていいということを理解するための出来事でもあるように思います。 人に対して「こうするべき、ああするべき」という自分のルール(法律)を守らせようとすると、自分が苦しくなるばかりです。人は自分の思い通りにはなりませんし、自分のルールは自分だけのものです。まなおさんには是非下記の言葉をつぶやいていていただきたいです。 「お金のために結婚してもいい」 「世間体を気にしてもいい」 「よこしまでもいい」 たぶん、ご両親に対して別の視点から見えるものが出てくるのではないかと思います。純粋な愛情がないと思っていたけれど、実はあるかもしれません。 お金が愛情の形だったり、世間体を気にすることが家族を守ることであったりするかもしれません。今は許せないかもしれませんが、気持ちは必ず変わる時がきます。 それはもしかしたらご両親がいなくなった後かもしれませんが、その時にわかることがあるのかもしれません。夫婦とはそれくらい、他人にはわからないものと思っていてくださいね。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年09月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「別れることは問題放棄すること?」というMariaさん(37歳・専門職)からのご相談に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 Mariaさんのお悩み 彼がお金に困っているのでデート代や食費、旅行代を立て替えたり、お金を貸したりしています。彼には返済する気があるようで時折少額を返してくれますが、お金が足りなくなったら私に借りればいいと思っていることが最近わかりました。 別れたいと思うのですが、別れると自分が困難を乗り越えられないんじゃないかとか、今後新しいパートナーができても問題を解決する力がないんじゃないか、と考えてしまいます。別れるという選択をしたら、問題を乗り越えられない人間になるのでしょうか? 心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより Mariaさんは「別れたいと思う」と書いていらっしゃいますね。けれど、その彼と別れる自分は「問題解決できない自分」のような気がしてしまうのでしょうか。いえいえ、勇気を出して決断して別れることがこの場合は「問題解決」なのだと思いますよ。 しかも彼への気持ちは「別れたい」のですよね。もし「別れたくない」のでしたら、別れない方向での別のアドバイスになるのですが。 Mariaさんは、その彼を使って「問題解決できない自分」そして「大切にされない自分」という、どこかで思いこんでしまったセルフイメージを何度も感じたいのかもしれません。Mariaさんは過去に、何かの問題を解決できないままだったとか、逃げてしまったなどの記憶はありますか。 人間ですから、解決できないことや、曖昧なまま終わってしまったことや、避けてしまった、逃げてしまった出来事などもあるかもしれません。けれども、どんな選択をしても、Mariaさんにとってはそれが最善の選択だったと思いますし、その出来事によって経験されたことが、必要だったのだと思います。 そして、今の彼との「お金の貸し借り」を経験することになりましたよね。彼とのお付き合いで「どんな自分」を感じたのでしょうか。彼と付き合って、お金を貸して少額しか返してもらえない自分は「どんな自分」ですか。 大切にされてると思いますか。幸せを感じていますか。もしそうでないとしたら、もうそんな自分をやめてもいいと思います。 彼と別れてもきっと大丈夫です。「お金が足りなくなったら借りればいい」と思われる彼女をやめることが十分問題解決です。そして別れてその彼にお金を貸さないこと、全額返してもらうことが、彼にとっても必要な経験なのかもしれないです。 人って不思議ですよね。目の前の人やお金を使って「自分が自分をどんな人間だと思っているのか」を何度でも見たいのです。確認したいのです。 Mariaさんはもう「問題解決ができる人、大切にされる人」として生きて行ってくださいね。実は今までもそうだったのですから。 そして、これから出会うはずの新しい彼との間に、何か問題が出てきたとしても、それはその時に考えればいいこと。まだ起こっていない不安を先に感じて、あらぬ妄想をして足を止めなくてもいいですよ。これからどんな素敵な人たちに出会うかわかりません。心配するよりもワクワクしていたほうが素敵な出会いがあるはずです。 Mariaさんに贈る魔法の言葉は 「どうせ私は自分の問題を解決できるし。っていうかしてきたし」 「どうせ私は大切にされる人だし」 です。たくさん呟いていてください。 次の彼とのデートには是非お財布を忘れて出かけることをオススメします。これから幸せな恋愛をなさってください。きっと大丈夫です。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年07月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「頼りない彼と結婚を考えられません」というみちさん(30歳・看護師))からのご相談に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■みちさんのお悩み 彼が頼りないひとで結婚を考えられません。年齢のことも考えるとあまり時間もなくて別れるかどうか悩みます。いい人で優しい人だけど頼りないし、私はあまり性交渉が好きじゃないのに求められ断るのも辛くなってきました。嫌いじゃないけど好きかと聞かれても正直わからなくて踏み出せません。 私はバツイチ子供なしなんですが、元旦那といるときには悩まなかった内容で困ってます。またなんでも元旦那と比べてしまうのも嫌な自分がいます。よいアドバイスがあれば聞かせてください。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより みちさん、こんにちは。いかり屋圭子です。一言アドバイスするとしたら「彼に失礼だから別れたらいかがでしょうか」でした。失礼しました。 この言葉を聞いて、みちさんはどう感じますか。 少し感じてみてくださいね。「いや、まだ別れたくないわ」もしくは「そうか、やっぱり別れたほうがいいか」のどちらでしたか。 みちさんは、結婚に何を求めていらっしゃいますか。今の彼よりも頼りがいがあり、セックスを求めない方が現れたらその方に乗り換えますか。もしくは今の彼と同じだけれども高収入や、さらに条件がいい方が現れたらどうしますか。 結婚に対して、人それぞれ求めるものや、イメージが違うと思いますので一概には言えませんが、結婚する前からセックスを断りたくて、そしてそれが辛いということですが、結婚したら更に、断ることに罪悪感を感じるのではないかと思います。 彼のことを日々、「頼りない」と思い心の中で責めて、一方セックスについては罪悪感を感じる。そんな結婚生活になるかもしれません。どうでしょう? みちさんは、今の彼と別れないまま、ほかにもっといい人が現れたら、今の彼と別れて新しい人のところに行きたいのではないかと感じてしまいました。けれど、新しい出会いというものは「彼がいない状態」の時に来るものだと思います。世界は広いし、男性は多いし、みちさんはまだ若いです。 みちさんは、きっと「損をしたくない」方なのかもしれませんね。みちさんの心の中にはまだ「元夫」の居場所があるのかもしれません。 ある方の言葉によると、誰かと結婚したいかしたくないかは、本当は瞬時に判断できるものらしいですよ。人間も動物ですからね。直感が働くそうです。 たぶん今のまま彼と付き合っていたら、遅かれ早かれ彼の方から別れたいと申し出るのではないかと思います。だから、みちさんは自分の気持ちがはっきりするまでしばらくウダウダとしていればよろしいかと思います。 今回は辛口の回答になりました。そして、この回答を読まれて、みちさんがどう感じるかで決まるのではないかと思います。本当はみちさんの中ではもう答えは出ているのだと思います。考えてみてくださいね。 そして「損してもいい」という言葉をつぶやいてみてください。損してもいい自分は何を選択するのか。損得ではなく、自分の心は本当は何を求めているのか。自分に聞いてみてください。答えは自分だけが知っていますよ。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年06月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「やりたいことはあるが、将来が不安」というURさん(29歳・家事手伝い)からのご相談に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■URさんのお悩み 今、家事手伝いをしています。周りからは、すぐ結婚しても大丈夫というくらいしっかり家事をこなしています。実際、一度お見合いの話もきましたがこのままの私では駄目だと思い、お断りしました。 両親の応援もあり、何かにつけできない理由を探して、やりたかったけどやってこなかったことを仕事にしようと、できることから、今がんばっています。しかし、それはすぐに収入につながりませんし、自立できるかどうかも不安な仕事です。でも、できるやり方を模索しながらがんばっています。 ですが、他の人から見れば家事手伝いに変わりないし、この夢がうまくいく保証もありません、こんなことをしていないで普通に働かないと駄目なのかなと諦めどころを探してしまいます。けど、もう諦めたくありません。こんな時は、どんな風に考えていけばいいのでしょうか? ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより URさんへ、初めまして、いかり屋圭子です。今まで何かにつけてできない理由をつけてやらなかったこと、をやり始めたのですね。そして今度こそ諦めたくないのですね。けれど、それはすぐには収入に結びつかないし、うまくいく保証もないのですね。その不安な気持ちはわかります。 けれど、URさん、やりたいことがすぐに収入に結びつかないというのは「当たり前」なのですよ。ですから、その「やりたいこと」を収入につなげようとするのをいったん横に置いておいてください。 「やりたいこと」と「収入」を結びつけて考えないでくださいね。幸いURさんのご両親はURさんのやりたいことを応援してくださっているようですよね。 今のURさんは「家事手伝いは職業ではない」「仕事をして収入を得るべき」「うまくいくことをやるべき」「このままの私ではダメ」「自立するべき」というような思いこみがあるように感じます。いかがですか。 こんなに色々「べき」があると、身動きがとりにくくなりますね。まず、家事手伝いをしている自分についてOKを出してください。家事手伝いをしている自分で胸を張ってください。しかも「すぐ結婚しても大丈夫なくらいしっかり家事をこなしている」のですよね。それは素晴らしいことですよ。 URさんが家事を受け持ってくれることで、助かっている人(家族)がいますよね。収入に結びつかなくても家事は立派な仕事です。逆に家事をする人がいないと外で働いてくる人は困るわけですから。 自立についてですが、「自立しなければいけない」と自分にプレッシャーをかけるのは逆効果です。実家にいられる自分、応援してくれるご両親がいることを「ラッキー」に思い、いつかタイミングがくれば自立するだろうくらいに思っていてくださいね。 人にはそれぞれタイミングがあります。ずっと親元で暮らす人もいれば、若いうちに自立する人もいます。それは自然な流れです。年齢を気にして焦らなくてもいいと思います。 そんなURさんには「自立しなくてもいい」という言葉をつぶやいていて欲しいです。そして、やりたいことがあるのならば、親に迷惑をかけても、収入につながらなくてもやればいいと思います。 そう、URさんに今足りないのは、そういった覚悟と勇気かもしれません。やりたいことをして、それを収入につなげられる保証は誰にもありません。けれど、成功していく人というのは「やり続けた人」です。失敗しても、そこで諦めずに続けた人が結果を出すのです。 いつまで経ってもやり始めない人は失敗することもありませんが「収入に結びつく」こともありません。ですから、結果を恐れず、やりたいことを今やること。しかも、URさんには実家という居場所と家事手伝いという役割があります。今の状況に感謝しながらガムシャラにそのやりたいことに取り組んでみたらいかがでしょうか。 私のことになりますが、30歳で離婚した時は専業主婦でした。離婚して初めて一人暮らしをして、すぐに父が他界してしまった為、実家の会社に2年勤め、その後32歳で転職しました。私は専業主婦と子育てが夢だったので、夢破れて、しかも心の深いところで頼っていた父を亡くして、一人で生きていけるのか大変不安でした。 けれど51歳の今も自分で収入を得ていますし、ここ数年は自分がやりたかったこと、自分を活かせると思っている仕事をしています。46歳の時に会社が日本撤退して、急に仕事を失いましたが、やりたいことだけをしようと覚悟して、2年半くらいほとんど収入がない時期を過ごしました。けれど今こうして生きています。 突出した才能も資格もありませんし、今も何の保証もありませんが、会社勤めの時よりも幸せで自分が喜んでいるのを感じています。会社が無くなった時に、安定した収入や、保証を得られそうな「会社に勤める」という選択肢を選んでいたら、今の人生はなかったと思います。 怖くても先が見えなくても、やりたいことをやる、と決めて選択したことが今の状況を作ったと思っています。「保証がない道を進む」という損を受け入れる覚悟を、あの時無意識にしていました。 そして、疲れがたまって苦しかった会社員生活も、日々目の前の事に取り組んでいたら、自ら辞めなくても自然に終わりが来ました。不思議なものです。人生は先の見えない冒険です。冒険が失敗しても、また立ち上がっていけばいいのです。 収入に結びつけることを先に考えるのではなく、やりたいことをやる勇気を持ってください。収入も自立もきっと勝手に後からついてきます。そのタイミングは誰にもわかりませんが、神様は勇気を出した人を応援してくれると思います。 想像できない奇跡は勇気を出した人のところに起こりますよ。これからも家事を楽しんで、親のすねをかじりつくしてやるくらいのつもりで実家に寄生してみてくださいね。 いつか、ご両親とは別れる日がやってきます。それまで一緒に暮らせること、自分が好きなことをやらせてもらえること、応援してもらえることに感謝しながら、焦らず今の暮らしを楽しんでください。 そう、URさんは「今のままでいい」「今の自分でいい」と思えた時に変化が訪れることでしょう。肩の力を抜いて楽しみにしていてくださいね。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年04月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「親と喧嘩をして家を出てしまった」というゆうさん(26歳・派遣社員)からのご相談に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■ゆうさんのお悩み こんにちは。私が相談させていただきたいのは親子関係です。些細な誤解から両親と大喧嘩に発展し、悪い方へ話がこじれていく一方だったのが辛く、家を飛び出してしまいました。 今は罪悪感でいっぱいです。どうして無理してでも誤解を解かなかったのだろう…、私はなんて親不幸な娘なんだろう…と、毎日押しつぶされそうになりながら生活しています。今からでも両親に謝って和解した方がいいのでしょうか。ご助言いただけると嬉しいです。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより ゆうさんへ、こんにちは、いかり屋圭子です。お悩みを読ませていただきました。些細な誤解からご両親と大喧嘩になり家を飛び出てしまったのですね。 罪悪感でいっぱいのようですが、家を出たことは良かったかもしれませんよ。ゆうさんもご両親も頭を冷やすために、物理的な距離が必要だったのかもしれないです。そしてたぶん、時間の経過と物理的な距離のおかげで、ゆうさんは自分の言動や行動を少し冷静に見ることができているのですよね。 「どうして無理してでも誤解を解かなかったのだろう」と書いていらっしゃいますが、そもそも、喧嘩している最中には誤解は解けないものです。加えて、無理に解こうとすると余計にこんがらがりますから、その時はそれで良かったのですよ。 誤解は解こうとすると解けないので、ほっておくのが良いですよ。これは経験から申しています。放っておくと自然に解けていったりするものです。ゆうさんのした行動は、その時できる最善であったと思いますよ。 ですからご自分のことをもうこれ以上責めないでくださいね。罪悪感を無くすのは、自分が持たないと決めるだけです。そして、ゆうさんが書いていらっしゃる文章をそのまま、ご両親が書いていると思って読んでみてください。 些細な誤解から娘と大喧嘩に発展し、悪い方へ話がこじれていく一方だったのが辛かったようで、娘が家を飛び出してしまいました。今は罪悪感でいっぱいです。どうして無理してでも誤解を解かなかったのだろう…、私はなんて悪い親なんだろうと、毎日押しつぶされそうになりながら生活しています。今からでも娘に謝って和解した方がいいのでしょうか。 いかがですか。どう感じますか。 もしかしたら、ご両親もゆうさんと同じように罪悪感を感じ、自分達を責め、そしてゆうさんのことを心配しているかもしれません。いや、きっと心配していることでしょう。 ご両親も絡まった誤解を解きたいと思っているのではないでしょうか。そして、ゆうさんに誤解されたと思っているかもしれません。 そこで私からのアドバイスですが「和解する」と思って会うのでなく、ゆうさんの正直な気持ちを伝えに行ったらいかがでしょうか。「罪悪感でいっぱいで、親不孝な娘だと思って毎日押しつぶされそう。無理してでも誤解を解けばよかったと思っている」というそのままの気持ちです。 ごめんなさいという言葉になるかもしれませんね。そして、ゆうさんが一番わかって欲しかったのは何でしょうか。どんなこと、どんな気持ちでしょうか。 人はわかって欲しい生き物です。わかってもらえただけで安心してホッとします。それは、ゆうさんもご両親も同じはずです。100%わかってもらえなくても、100%わかってあげられなくても、わかってあげようとする気持ちはたぶん相手に伝わると思います。 「両親に謝って和解する」などと固く考えず、喧嘩というものは人間関係の中では「当たり前にあるもの」と受け入れて、気まずさに気がつかないふりをして、「ごめんね。実は私ね…」と深刻にならずにお話に行かれたらいかがでしょう。 親子ですから。誰よりもゆうさんのことを思っている方達ですから。何度喧嘩しても大丈夫ですし、仲直りしてもいいですよ。 ゆうさんに呟いて欲しい言葉は「私がいるだけで親は幸せだし」「どうせ愛されてるし」です。 「大丈夫」という気持ちをもってご両親に会いに行ってくださいね。応援していますよ。そしてご報告お待ちしています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年03月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、ミトンさん(33歳・美容師)から「横柄なお客様にどう接したらよいのか」というご相談に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■ミトンさんのお悩み 美容師をやっているんですが、お客様の中には、お客という立場を利用して権力を振りかざす人がいます。 素敵なお客様の方が沢山いらっしゃるのに、そういう方を担当すると振り回されて傷付いて何日も心が支配されてしまう自分がとても嫌です。 接客業だからどんな状況でも笑顔で接しなくてはいけないと思いますが、横柄で理不尽な人に笑顔で対応している自分にもゾッとします。 同僚達はうまいことコントロールして接客という仕事をこなしているのに、私はもうこれ以上傷付きたくないって気持ちでいっぱいです。 でもこれを乗り越えて頑張りたいので、どうしたら心を支配されずに済みますか? よろしくお願いします。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより ミトンさん、こんにちは。いかり屋圭子です。お悩みを読ませていただきました。時々横柄で理不尽に権力を振りかざすお客様がいらっしゃるのですね。そして、不愉快な気持ちに支配されて傷ついてしまうのですね。 思わず自分が美容院に行った時に、どんな言葉遣い、振る舞いをしているか思い返してしまいました。私は、美容師さん達より年長なことがほとんどなので、初対面でもフランクな言葉で話したりします。ですます調ではありますが、時々崩しますし、「雑誌を変えてもらえる?」のように伝えたりします。けれど、心の中ではアシスタントの美容師さんにも敬意を払っております。もし私がミトンさんの美容院に行ったらどういう印象を与えるのかしら。 ミトンさんは、お客様のどのような言葉や態度に横柄さを感じますか。それは言葉遣いでしょうか。お話される内容でしょうか。それとも表情でしょうか。声の大きさや高さ? 思い出してみてくださいね。 ミトンさんは、「接客業だから、どんな状況でも笑顔で接しなければ」と思っているようですが、そんなことはありませんよ。今までいろんな有名美容院にお世話になりましたが、人気があり、腕もいい美容師さんで、ニコリともされない方がいらっしゃいました。むしろ、感じが悪いかもしれない。 けれど、腕が確かで非常に信頼できるので通っていました。考えてみれば、私などは、やたらニコニコ笑顔で話しかけてくるアシスタントさんよりも、笑顔がなくても、静かに黙々と作業してくれるアシスタントさんが好きかもしれません。話しかけずにほっておいてくれる方が好きかもしれません。お客様の好みは実はさまざまです。 ミトンさんも、時には笑顔を作ろうとせず「真顔(まがお)」で接客してみてください。それでも特に何も問題がないことがわかるかと思います。「笑顔で接客するべき」は、もしかしたらミトンさんとその美容院の「べき」なのかもしれません。普段は笑顔でも、自分が耐えられない時は笑顔を作れなくても大丈夫ですよ。そして、横柄で理不尽な態度を見ると誰を思い出しますか? たぶん昔、そんな人が身近にいたかもしれないですね。お父さんでしょうか。お母さんでしょうか。その人の態度を見て、ミトンさんは「横柄にしてはいけない。理不尽なことをしてはいけない」と思ってしまったかもしれません。 そんなことを自分はするべきではないし、あってはいけないと考えたかもしれません。けれど「横柄」も「理不尽」もこの世の中に普通にあります。ミトンさんがそれらを排除しようとすればする程、そんな人が目の前に現れます。 ですので、ミトンさんも横柄で理不尽な人になってみましょう。それは職場でなくてもいいし、お客様の前でなくてもいいのです。そこは使い分けてもいいですよ。 たとえば、お客様が全員帰られた後に、タオルを洗面台にぶつけて叫んでもいいですし、罵詈雑言を吐いてもいいのです。バーカ、バーカ、と悪態ついてもいいのです。むしろついてください。お客様に腹が立った思いに蓋をしないでください。理不尽さを感じたら誰でも腹が立つと思いますし、悲しくなります。それは自分のことを大切に扱ってもらえなかった悲しみかもしれませんね。 そして、実はそのお客様の心にも「自分を大切に扱ってもらいたい」という思いがあり、たぶん人一倍であり、それが横柄な態度になっている可能性もあります。下からの態度で接してくるミトンさんにイライラしている可能性もあります。大切にされない自分を見ているような気がするからかもしれません。同じ根っこを持っているんですね。 ミトンさんがご自分をもっと大切にすると、目の前から、横柄で理不尽なお客様がいなくなる可能性が高いですよ。 お客様を大切にする前にまず自分を大切にし、扱うこと。それは宝石を扱うようにお願いします。下記の言葉をつぶやいてみてください。 小さいミトンちゃん、大切にしなくてごめんね。 (小さいミトンちゃんの部分は子供の頃に呼ばれていたニックネームでお願いします) 小さいミトンちゃん、わかってあげられなくてごめんね。 小さいミトンちゃん、もう大丈夫だよ。 小さいミトンちゃん、怖かったね。 小さいミトンちゃん、よく頑張ったね。もう頑張らなくてもいいよ。 小さいミトンちゃん、あなたは大切な宝物だよ。ずっと一緒にいようね。 いかがですか。どんな気持ちになりますか。 今後、もしそのようなお客様に当たったら無理に笑顔を作らず、笑顔は封印して、心の中でこの同じようにつぶやいてください。大切にしなくてごめんね。あなたは大切な人だよ。わかってあげられなくてごめんね。大丈夫だよ。怖くないよ。 心の中でつぶやくだけでいいです。何かが変わるかもしれませんから、お楽しみに。そして自分がお客様の立場になる時、たとえばコンビニで買い物をした時にも、「ありがとう」は言わず、笑顔も作らずにお釣りをもらってください。できるだけ頑張って横柄な態度をとってみてください。それでも大丈夫とわかるはずです。ここはコンビニさんの胸を借りてみましょう。 そう、むしろ感じの悪い美容師さんを目指すのもいいかもしれません。技術と心があれば私のようなお客さんにはわかります。伝わります。Let's be 感じの悪い美容師! 応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年02月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、レオさん(33歳)からの悩みに心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 みなさんはご自分のことを「ダメな人間だ」と感じることはありますか? そしてそんな「ダメな自分」は「愛される価値がない」と責めたりすることはありませんか? でも、それって本当でしょうか。いかり屋圭子さんが、その心理の秘密について優しく回答してくれました。 ■レオさんのお悩み 罪悪感をずっともっていて、どうしたら自分を許せるようになるか教えてください。 高校を中退してからずっと物事がうまくいかず、予備校を経て大検を受けたのに、大学も中退して、自動車学校やパソコン教室など、親にたくさんお金を使わせてきました。 今もメンタルクリニックに通い、お小遣いかせぎのアルバイトするのがやっとです。健康保険料の払込み用紙を見ると、払えない自分を無意識にダメだと思ってしまい、親に申し訳なくなります。自分を罪悪感から解放するには、どうすればいいでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより レオさん、こんにちは。いかり屋圭子です。お悩みを読ませていただきました。罪悪感を手放せないのですね。高校を中退してからずっと物事がうまくいかなかったのですね。それは苦しかったと思います。実は私も同じように「人生が思うようにうまくいかない」という悩みをずっと抱えていましたので、少しは理解できるつもりです。 レオさんは自分の事を、何事も長続きしない人間、お金を稼げない人間、親に迷惑をかける存在だと思っているかもしれませんね。そして、努力できないそんな自分を「ダメな人間」だと罰しているのかもしれません。 けれど私には、学校を途中で辞めて、ご両親にたくさんお金を使わせるレオさんは、人生を自分の思う通りに「うまく」生きてるように思えるのです。そんなこと、あるわけがないと思いますか。いいえ、あるんです。自分はダメな人間だということを証明することを無意識のうちにうまくされています。 レオさんは、今、親御さんにどう思われていると思いますか。たぶん「ダメな奴」と思われていると思ってはいませんか。それなのに、どんなに迷惑をかけても、お金を使わせても、ご両親はレオさんを見捨てないですよね。 それは何故だと思いますか。レオさんがどんな奴でも、学校を途中で辞めても、長続きしなくても、お金を稼げなくても、健康保険料を払えなくても、無条件に「愛しているから」だと思うのです。 もし、叱ることがあっても、怒ることがあっても「愛している」と思うのです。だから、もうレオさんもご両親の愛情をただただ無条件に受けとりませんか。ダメな自分でいることで、ご両親から愛されていないこと、ご両親が不幸せなことを証明しようとしなくていいのです。そして自分はダメな奴だと証明しなくていいのです。 何故ならば、「愛されているから」、ご両親は「幸せ」だからです。自分は愛されていないと思っている人は、外側に価値を見つけようとします。それは学歴であったり、キャリアであったり、資格であったり、見た目であったり、収入であったり、ブランドものだったりします。 けれど、自分は愛されていると感じられていれば、何もできなくても、何も持っていなくても安心して生きていられます。人に迷惑をかけることすら大丈夫だと思うはずです。愛されていると感じられている時、人は周りの人を信じられるし、周りの人を信じられる自分のことを信じています。 ご両親が「ダメなレオさん」を愛していることを信じてみませんか。レオさんは「親に迷惑をかけている、親に愛されていないダメな自分」という無実の罪を償おうとしているように思います。そしてそれにより、償う対象のご両親を無意識のうちに「加害者」にしてしまっていたかもしれません。レオさんに無実の罪を着せた「加害者」です。 もうそんな自分を苦しめることはやめましょう。何も償わなくてもいいし、何も証明しようとしなくてもいいし、そのままのレオさんでいいんです。そう「自分の思う通りにうまく生きてきた」というのは「罪人としての人生」です。罪悪感を持っている人は、その罪を償いながら生きています。 レオさんの場合は、「自分はダメな人間」として生きることにより、自分の心を傷つけることが、償う方法なのかもしれません。けれど、どんなに償っても、そもそも罪はないのですから、刑期に終わりがありません。 終わらせるのはただひとつ。「そもそも罪はなかった」と認めることです。認めていくには、無条件に親に愛されてもいい。親に迷惑をかけてもいい。ダメな自分でもいい。ああ、頑張って生きてきたなあ。 これらの言葉をつぶやいていてください。愛されているダメな自分を受け入れ認めてあげると、ご両親の愛も信じられるはずです。ダメが全てではない、ダメなところもあるけれども、頑張って生きてきた、ずっと愛されていた自分を見つけるはずですよ。 レオさんが思っている以上に、人間の愛って、ご両親の愛って大きいのです。レオさんがご両親を思うように、ご両親も思っていてくれていますよ。人生は思い通りにいってないと思っていたかもしれませんが、実は思い通りにいっている「道の途中」です。安心して心と身体を休めてくださいね。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年11月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、サンディさん(46歳)からの介護の悩みに心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 みなさん、まだまだ親は元気だし、なんて気楽に捉えていませんか。でも、いざという時ご両親を、そしてもしかしたら彼の親御さんも面倒をみる覚悟やプランはできていますか。なかなか他人事とは言えなさそうです。 ■サンディさんのお悩み 介護の仕事を23年続けながら、87才の母と17才の愛犬をみています。どちらも認知症です。特に愛犬は昼夜問わず泣き叫ぶようになりました。 犬好きのご近所さんとペットホテルに日中はお世話になっています。母は毎日デイサービスに行っています。最近、家族のことを人任せにしておいて、介護の仕事をしているのはおかしいのでは? と思うようになりました。まずは家族を大切にすることが一番のように思えます。好きで続けてきた仕事ですが、一度辞めて、限りある家族との時間を過ごした方が良いのでしょうか? 経済的な不安も少しあります。辞めるべきか、続けるべきか悩んでいます。アドバイスよろしくお願いいたします。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより サンディさん、こんにちは。お悩みを読ませていただきました。認知症のお母様と愛犬の介護と、仕事のことで悩んでいらっしゃるのですね。 「辞めるべきか続けるべきか」正解は誰にもわかりません。どちらを選んでもいいと思います。たぶん、どちらを選んでも、また悩むこと、悔やむことはあるかもしれません。けれど、大事なことは、サンディさんが今、本当に選びたいのはどちらなのでしょうということです。 家族の介護を選んだら、経済的な不安を少し感じることでしょう。仕事を選んだら、限りある家族との時間を犠牲にしているようで自分を責めてしまうかもしれませんね。 いずれにしても、何か、嫌な気持ちを抱えることはありそうですね。決めるのはあくまでサンディさんですが、ほんの少しだけアドバイスできるとしたら、お金は後からでも得ることができると思います。が、ご自身でも書かれているように、家族との時間には「限り」があります。いつか終わりがきます。 またサンディさんのお仕事は「介護職」ということで、常にある一定の需要は見込めるお仕事です。たぶん、一度辞められても、また就職することは十分可能だと思えます。 そんな、ごく一般的なアドバイスをさせていただいた上で、サンディさんは、今どう感じますか。お仕事を辞めて、家族の介護につこうと思うでしょうか。もしくは、やはり仕事を続けようと思うでしょうか。 どうぞ、「自分が心からそうしよう」と思うほうを選んでみてください。お母様のために、ではなく、愛犬のために、でもなく、「自分がそうしたい」と思うほうを選んでみてください。「こうするべき」「ああするべき」という「べき」は何もありません。 ここでもう一度、ご自身が書かれた相談文を読まれてみてくださいね。本当は、もうどちらにするかわかっていらっしゃると思えました。そして、サンディさんならどちらを選んでも大丈夫です。 自分の気持ちを最優先にして、その選択に自信を持ってくださいね。優しいサンディさんのことを陰ながら応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年09月30日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼と別れて、何をすべきかわからない」という、RUNさん(25歳・接客業)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 画像:(c)beeboys - Fotolia.com ■RUNさんのお悩み 最近彼と別れ、今までしたいことなどを自由にはなったのですが、それと同時にこの先どうなるのか、どうなるべきなのかをとても考えてしまいます。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより RUNさん、こんにちは。お悩みを読ませていただきました。彼と別れて自由になったけれども、この先どうなるのか、どうなるべきなのかを考えてしまうのですね。 RUNさんはまだ25歳でお若いですから、人生もまだまだ長いです。だからそのように考えてしまう気持ちはよくわかりますよ。そして、先が長いからこそ、選択肢の幅が広すぎてわけがわからなくなるのかもしれません。 詳しくはわかりませんが、もしかしたら彼とお付き合いしている時は、彼に遠慮したり、どう思れるかを気にしてできないことがあったのでしょうか。彼の意向を尊重したり、彼との時間を優先していたのでしょうか。お付き合いしている方がいない期間というのは、すべての時間を自分のために使えるというメリットがありますね。 そんなRUNさんにオススメしたいことがあります。まずは、ノートを広げて、今、「やりたくないのにやっていること」を書き出してみてください。どんなことでもいいです。大きなことから小さいことまで。 そして次は、「やりたいと思っていたのに、何故か躊躇してやっていないこと」を書き出してみてください。時間がないからとか、お金がないからとか、今はキリが悪いからとか、全く経験がないからとか、一目が気になるからとか躊躇していた理由はマチマチなことでしょう。 書き出しましたか? たぶん、いくつか、もしくはたくさん書けたかもしれませんね。そうしましたら、「やりたくないのにやっていること」の中から一つ選び、今日からやめてみてください。簡単なことでいいですよ。 一つやめると、それをしていた時間が空きますよね。その時間で「やりたいのにやっていなかったこと」を一つ始めましょう。これも簡単なことでいいです。これは「好き」「嫌い」で選ぶ、選択の練習にもなりますし、人生を変えるシンプルで即効性のある方法です。 実は「これからどうなるべき」の正解はありませんよね。それは一人一人がその時その時考えることで、たぶん時間の経過や年齢と共に変わっていくものでしょう。ですので「どうなるべき」を考えても、答えは出ないかもしれません。 そして「どうなるのか」はもっとわからないことです。誰にもわかりません。RUNさんが、一つ一つ、自分の好きなこと、やりたいことを選んで、行動して、積み重ねていくと、自分らしく、オリジナルな人生を歩めると思います。 「やりたくないこと」「やりたいこと」を書き出して、我慢せず、人がどう思うかを気にせず始めてみてください。 自由というのは、選べるということ。そして、好き、嫌いで選んでもいいということ。やりたいけれど躊躇していたことを始めることで、何かが動きだしたり変化していきます。人生はどうなるのかわからないから面白いし「どうなるべき」はありませんから、自分の好きに選んでみてくださいね。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年08月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「職場で目立ちたくないのに目立ってしまう」という、みりさん(35歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■みりさんのお悩み 職場では仕事はきっちりやってあまり目立たなく過ごしたいのですが、勤務時間外の自分の行動を詮索されたり変な噂をながされたりして嫌がらせをされます。その結果目立ってしまうのですがどうしたらよいでしょうか。職場を変わればもう安心でしょうか。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより みりさん、こんにちは。お悩みを読ませていただきました。みりさんは、職場で目立たないようにしたいのに、結果的に目立ってしまうのですね。 このお悩みは実はとても簡単です。「目立つ・目立たない」を意識している人は、「自分が目立つ」と思っている方です。自分が目立つことを無意識に意識されている方です。 みりさんは、子どもの頃「あなたは目立つのだから! 目立たないようにしないとダメよ」と叱られたことはありますか。もし、あったとしたらビンゴですね。もしなかったとしても、みりさんは「自分は目立ってしまう」ことを知っているのだと思います。 みりさんは、目立つのがどうして嫌なのでしょうか。目立つと何が困りますか。目立つと人に嫌われますか。みりさんは、目立つと何かが怖いのだと思います。その怖さを考えてみてくださいね。その怖さは実は幻かもしれませんよ。 そして、もう1つ、みりさんは隠していることがないでしょうか。変な噂を流されるのも、嫌がらせをされる(と感じる)のも、みりさんが隠している「何か」を周りの人が感じているのかもしれません。 普通にしていても目立ってしまうのに、目立たないふりをしていることを周りの人が感じてしまうからかもしれません。みりさん、この言葉をつぶやいてみてください。 「目立ってもいい。だって私、目立っちゃうし」 みりさん、もう目立つことを諦めてみましょうか。隠しても目立ってしまうのです。目立つことは悪いことではないですよ。隠そうとするから余計に目立ってしまうのです。悪循環です。みりさんが、目立つ自分を諦めて認めたら、職場での人間関係にも変化が訪れることでしょう。試してみてくださいね。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年07月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「愛猫の死に後悔している」という、七色さん(38歳・派遣職)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■七色さんのお悩み 二週間前に飼い猫を亡くしました。悲しくて寂しくて更に後悔をしていて毎日辛いです。13年前、野良猫が庭で産んだ子猫数匹を保護して、もらってくれる人を探し残った一匹をうちの子にしました。 毎晩一緒に寝てくれて不眠症のわたしを治してくれました。いつも一緒でした。小学生で父を、大人になってから母を亡くしています。家族をあまり味わったことがないので小さい妹がいるような気持ちでした。 年末から具合が悪くなり病院に連れて行き、年始早々に子宮の緊急手術をしやっと麻酔から覚めて退院をしましたが、おしっこが出ず毎日病院で膀胱を押して搾ってもらっていました。その日先生が膀胱を押しすぎて破裂してしまい、次の日の夜亡くなりました。 不思議と先生を恨む気持ちはなく(怒れればまだましなのかもしれませんが)自分を責めています。あの病院に連れて行ったのが悪かった。手術をするべきじゃなかった。おしっこが出ないとは知らずにお水を無理やり飲ませてしまった。なにもかも間違った選択をして苦しませてしまったのではないかと悔やまれてなりません。 あんなに愛してたのに。安らかに生かせてあげたかったのに。どうしてあんな苦しませる選択をしてしまったのだろう。いつかいなくなる日が来ることはわかっていたのですが、楽しい思い出より後悔でいっぱいです。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより 七色さんへ、猫ちゃんが亡くなられたのですね。辛いですね。13年間ずっと一緒に暮らした家族だったのですから、心中お察しします。そして、それだけではなく最後苦しませてしまったこと、ご自身の判断が間違っていたと自分を責めていらっしゃるのですね。 七色さん、私ももうすぐ飼って3年になる猫がいますが、初めての子なので亡くした経験がありません。ですので、父が亡くなった時のことを思い出しながら書かせていただきますね。 悲しい気持ちが薄まっていくには時間が必要かもしれません。「苦しい思いをさせてごめんね」と心の中にいる猫ちゃんに語り掛けてあげてくださいね。 イメージの中の猫ちゃんはどんな表情で七色さんを見ていますか。そして返事をしてくれるでしょうか。 たぶん、毎日毎日語りかけていると、その子が何か返事を返してくれる時があると思いますよ。それに耳を傾けてみてくださいね。私の想像ですが、たぶん、猫ちゃんからは「感謝」しか伝わってこないのではないかと思います。 13年間ずっと傍にいたその猫ちゃんは、時には七色さんを励まし、時には笑わせてくれる存在だったのではないでしょうか。七色さんを力づけてくれる七色さんの一部だったのではないかと思います。その猫ちゃんが七色さんに対して恨むような思いを持つはずがないと思います。 最後苦しい思いをされたとしても、今は楽で苦しみのない世界にいてくれると思いますよ。そして、七色さんが猫ちゃんのことを考えている時間と同じだけ、その猫ちゃんも七色さんのことを思ってくれているはずです。 近くで見守っていてくれるはずです。肉体として実際にそこにいなくても猫ちゃんの存在は今までと変わらずにそばにいるんだと思います。今の悲しい七色さんを見て、猫ちゃんはなんて声をかけるでしょうか。どんな仕草でさりげなく慰めてくれるでしょうか。 ご自身の判断への後悔と自責の念については見方を変えることができます。それは、七色さんが下した判断と行動は「ベストだった」ということです。たとえ、最後に猫ちゃんが苦しい思いをされたとしても、それも含めてその猫ちゃんの運命だった、寿命でした。そう思ってみてください。そして、下記の言葉を何度も何度もつぶやいてみてくださいね。 (○○には猫ちゃんの名前を入れてくださいね) 「○○に感謝されてもいい」 「○○にただただ感謝されてもいい」 「○○の感謝を受け取ってもいい」 「○○の愛情を受け取りっぱなしでもいい」 「○○は私が悲しいと悲しいんだなあ」 「○○は私に幸せでいて欲しいんだなあ」 「○○の幸せは私が幸せでいることなんだなあ」 「○○は私の笑顔がみたいんだなあ」 「泣き疲れたら笑ってみようかなあ」 「○○にも笑っていてほしいもん」 「○○といつか笑顔で会いたいもん」 「○○は幸せだったんだなあ」 「○○は私と出会えて幸せだったんだな」 「○○ありがとう。そして、こんなに○○を愛した私、ありがとう」 七色さん、野良猫の子猫の時からからその子を大事に育ててくれてありがとう。家族になってくれてありがとう。猫ちゃんは感謝しかしていません。その感謝の気持ちを受け取ってくださいね。ありがとう。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年05月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人見知りが激しくて友達ができない」という、まめっちさん(33歳・事務職)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。 ■まめっちさんのお悩み いい年してお恥ずかしいのですが、私は人見知りがかなり激しく、仲良くなるのにすごく時間がかかります。慣れるまでなかなか笑うこともできず、最初は話しかけてくれていた人にも愛想が悪いと思われ、だんだん話しかけられなくなることが多いです。 最近、少し話せるようになった方で、すごく仲良くなりたいと思う方がいるのですが、今日会ったときこそ笑顔であいさつしようと思っても、いざ目の前にその人が来ると、気づかないふりをしてしまったり、かろうじて無表情でおじぎのみになってしまい、その人からも見放されそうで怖いです。どうすればいいのでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより お悩みを拝読しました。人見知りが激しくて人と仲良くなるのに時間がかかるのですね。でも今、仲良くなりたい人がいらっしゃるのですね。人は誰かと仲良くなりたいものです。 ところで、まめっちさんは「仲が良い」ということをどんな風にイメージされていますか。いつも笑顔で挨拶しあい、会話が弾み、休憩時間やお昼は共に過ごし、アフター5は一緒に出かける。いろんな話ができる。そんな風に自分なりにイメージされていることがあるかもしれません。 まずは一度「仲良くなる」ということを手放してみませんか? というのは、「友達がいない」と悩んでいる人に限って「友達」の定義をとても狭くしていたりすることがあるからです。 友達がいる、いないで悩まない人は、そもそも「友達」にこだわっていなかったりします。むしろ、「とても仲がいい人」がいなくたって、そこで悩んでいないのです。「友達」を広い定義でとらえているのかもしれませんね。 まめっちさんが、人見知りが激しいのでしたら、そのまま時間をかけてゆっくりと人と近づいていくことをお勧めします。自分の性質「人見知り」なところを無視して人と仲良くなろうとすると、それは苦しいです。 むしろ、「自分は人見知りなので、人と打ち解けるのに時間がかかる」ということを最初に明らかにしてしまうと、自分も相手も楽になるのではないかと思います。 挨拶することも照れてしまうとのこと。笑顔で挨拶はもっと難しいことですね。目を見ることも最初は恥ずかしいこと。なかなか話題が提供できなくても、そんな自分を恥じないでくださいね。誰でも、知らない方と出会い、毎日関わりあっていくのはお互いに手探りです。 そこで、自分の「人見知りなところ」にバツ印をつけないで下さいね。挨拶した後、話題が提供できずに沈黙でいることを怖がらないで下さい。もしかしたら相手の方も同様な気持ちかもしれませんよ。 笑顔で挨拶してくれなかった「あの人」がいたとしたら、その人も、人見知りで照れているのかもしれません。沈黙になった場合は「その人」も話題が提供できずに悩んでいるかもしれません。 そう、人と自分は似ていたり同じだったりします。人見知りで、仲良くなるのに時間がかかることを悩んでいるのは、まめっちさんだけではありません。時間はかかるけれども仲良くなりたいという気持ちを伝えれば、悪い気持ちになる人はたぶんあまりいないと思います。 また、その方に「見放されそうで怖い」と書いていらっしゃいますが、まだ仲良くなっていない段階でそのような不安を持たれるということは、過去に人に見放されたようなご経験がおありでしょうか。思い出してみてくださいね。 もし誰かに見放されたような思いが心に残っているとしたら、今の不安は「思い出し怖い」です。過去に怖かった思いを、同じような状況になると自動的に思い出して、怖がっている可能性があります。過去の出来事は、終わったことであり、また勘違いや間違った記憶で覚えてる可能性も高いです。 大人になった「自分」は、自分を守ってあげられます。たとえ、人に見放されたような感じがしても、自分が自分を見放さない限り、人と繋がっていくことは可能です。 たぶん、まめっちさんが思っているよりも他人は優しく、まめっちさんのことを受け入れてくれるはず。笑顔で挨拶できなくてもいい。目をそらしてもいい。仲良くなれなくてもいい、と。 一度仲良くなりたい思いを手放して、気楽にその人と会ってください。「その人」を「自分」だと思って会ってみてくださいね。きっと何かが変わるはずです。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年04月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「遠方に行ってしまった習い事の先生に片思い中」という、あずきさんのお悩みに心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんがアドバイスしてくれました。 ■あずきさん(29歳 事務)のお悩み 私は、今片想いをしています。相手の方は習い事の先生です。ですが、その方は転勤されてしまいました。もうなかなか会えないし、諦めようと思ったのですが、なかなか諦めることができません。だからといって、連絡先も知らず、何もすることができないし、する勇気もない自分に日々悶々とした気持ちでいます。諦めることも、動くこともできない私に、何かアドバイスお願いします。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより あずきさん、相談内容を拝読しました。転勤された習い事の先生が好きで忘れられないのですね。悶々とされているのですね。シャイなあずきさんの様子が目に浮かびました。 あずきさんは、どうしてその先生のことを諦めようと思いますか。連絡先がわからないからでしょうか。立場が先生と生徒だからでしょうか。先生は自分に関心がないと思うからでしょうか。もしくは、想像ですが年齢が違うからでしょうか。 あずきさんは私に「諦めたほうがいいですよ」と言って欲しいわけではないように感じました。一歩踏み出すこと、行動できない自分をなんとかしたくてアドバイスを求めているように感じましたが、いかがですか。 もし「諦めたい」ということでしたら、「時間が解決しますよ」とお伝えしたいです。でもきっと違うのではないかしら。それで納得できますか。人を好きになるというのは不思議なことですよね。理屈ではなく、説明のつかないものです。 「何かをすることができないし、する勇気もない」と書いていらっしゃいますが、本当は「私には勇気がない」と思っているだけなのでは。実は「勇気」は誰の中にもあるんですよ。ただ、勇気を出す時は「恐怖」を感じることがあると思うのです。 まだ経験したことがない世界に足を踏み入れる怖さ、自分を受け入れてもらえないかもしれない怖さ、そして、もしかしたら両想いになってしまうかもしれない怖さ。きっとどれも「怖い」かもしれませんね。 特に「受け入れてもらえないかもしれない」と考えたら怖くて怖くて、先生に連絡なんてできないと思うかもしれません。恥ずかしい、悲しい思いはしたくないかもしれません。でも……確かめてみないとわかりませんよね。 頭の中で考えている間はそれは単なる「想像であり妄想」に過ぎません。自分の中だけで答えを出しているに過ぎません。ずっと年月が経った後、このまま先生に連絡をしないのと、勇気を出して連絡をしてみるのではどちらが後悔しなさそうでしょうか。 先生の気持ちを確かめないままで、諦めることができそうでしょうか。諦められそうでしたら、時間が解決するのでそのままでいてくださいね。 私からのアドバイスはまず、習い事のところで先生の連絡先を調べ、先生に連絡をしてみることです。怖いですか。怖いですよね。そんなあずきさんへの魔法の言葉は「どんな結果でもいい」「どうせ私は愛されてるし」です。二つの言葉をつぶやいていてください。 その先生が今、あずきさんにどういう気持ちでいるかはわかりません。もしかしたら、先生も好意を持って下さっているかもしれないし、一人の生徒として見ているだけかもしれません。あずきさんにとっての最悪は振られることかもしれません。 でも、もし先生も好意を持っていてくださったらラッキーですよね。それを確かめる方法は一つだけ。あずきさんが連絡をしてみること。信じられない素晴らしい結果が待っているかもしれません。 または悲しい思いをするかもしれません。先生と友達になれるかもしれません。いずれにしても「大事な人生の経験」です。どんな結果でも受け入れる覚悟をして連絡してみてください。 私のように中年まで生きてくると、恋愛において、振られたことも人生の素晴らしい一ページです。一つの恋を無くした後は必ず次の恋があります。その為にも相手の気持ちを確認することが必要になってきます。恋愛はどちらかが好意を伝えるところから始まりますよね。 諦められるのでしたらそれでいいのです。でも諦められないと思うのでしたら、自分の中には「ない」と思っていた「覚悟」と「勇気」を出して行動してみてください。勇気は最悪の結果を受け入れる覚悟を決めると出せます。そして勇気を出した人を神様は応援してくださるそうですよ。 大丈夫です。たくさん恋をしてください。たくさん失恋もしましょう。怖くないです。その分、魅力的な自分になれますよ。勇気を出したらきっと、あずきさんにとって良かったと思えることが待っていると思います。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年03月04日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人と上手く付き合えない」という、ひよここぼれさん(35歳 無職)のお悩みに心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんがアドバ イスしてくれました。 ■ひよここぼれさん(35歳 無職)のお悩み 人とうまく付き合うことができません。すごくストレスがたまってしまい、一つの仕事場に居続けられません。だからといって、仕事を辞めて一人でずっとやりたいことだけやって過ごしても、心が休まりません。 人の目や評価を気にしすぎなのかもしれませんが、物心ついた頃からこの思考回路なので、人と楽しくいられる状態を知りません。仕事をしたらしたで辛い、独りでいてもつらい。助けてください。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより ひよここぼれさん、こんにちは。お悩みを拝読しました。人と楽しくいたい。人とうまく付き合いたいのですね。人は生きていく限り誰かと関わっていきますから、できるだけ気持ちよくうまく付き合っていきたいものですよね。人と一緒にいたいのに、そうできない苦しみが伝わってきます。 ひよここぼれさんは、うまく付き合うというのはどういう状態だと思っていらっしゃいますか。たとえば、気の利いた話題を提供できるとか、会話がスムーズにできるとか、人に共感できるとか色々あるかと思います。 ひよここぼれさんがどのように考えていらっしゃるかはわかりませんが、私が考える、人とうまく付き合えるというのは「そのままの自分」で人と関わり合えることではないかと思っています。 たとえば、話すのが好きであれば、話したいことを話せること。聞くのが好きであれば、人の話を上手に引き出して聞くこと。黙っているのが好きなのであれば黙ってそこにいられること。人付き合いが苦手ならば、その苦手意識を隠そうとせずにさらけ出してしまうこと。 そう、どんな人でもどんなタイプの人であっても、人とうまく付き合うことは可能だと考えます。ひよここぼれさんはどんなタイプでしょうか。もし、今の自分ではうまく人付き合いができないと考えているならば、今の自分のまま、人といてもいいのだと、まずは自分に許可してみてくださいね。自分は「そこにいてもいい」と許可してみてくださいね。 人付き合いの初めは、人からではなく自分からだと思います。居心地の悪そうな人がいると、周りの人も居心地の悪さを感じるかもしれません。ですので、まずは自分がその場所に居心地よくいてみましょう。最初は「居心地がいいふりをしてみる」でもいいと思います。 「人の目や評価を気にしすぎ」と書いていらっしゃいますが、もしかしたら自分をよく見せたいという気持ちがあるのかもしれませんね。そして、自分の欠点を隠そうとなさっているのかもしれません。 自分をよく見せようとすると自然に「緊張」してしまうものです。自分の欠点を隠そうとすると、会話がぎこちなくなるし、深いコミュニケーションに発展しません。ありのままの自分で人と接する覚悟を決めてみてくださいね。 そして、もし気まずい思いを感じた時は、その気まずさに気がつかないふりをしてみてください。気まずさというのは大概勘違いだったりしますよ。これは練習です。練習するうちにそれは習慣になり、そして性格になります。 人付き合いというのは「数稽古」を積むとうまくできるようになるものかもしれません。そう、ひよここぼれさんもできるようになるのです。焦らずに安心して取り組んでみてくださいね。 ・最初は何も話せなくてもいい ・話題を提供できなくてもいい ・上手に話題を引き出せなくてもいい ・そこにいられるだけでいい ・そこにいて、ニコニコ笑っているだけでもいい ・そして、場合によりニコニコしていなくていい ありのままの自分でその場にいてください。みんなといてもいいのです。人と一緒にいてもいいのです。自分がいることでシラケている気がしても気のせい。自分が話題に入ったことで話が盛り下がったように感じても気のせい。にしてみてください。 自分が人に×をつけなければ人もひよここぼれさんに×をつけません。気まずくなったり、沈黙が訪れても「それが普通」だと思っていてくださいね。実は「それは普通のこと」です。そして最後に大事なことを。 周りの人も案外と「人付き合いが苦手」と思いながら人と接していたりします。人と付き合うのが得意だと思っている人のほうが少ないかもしれませんよ。楽しい時もあれば気まずい思いをする時もある。それが人間関係です。 ひよここぼれさんが苦手に思っている方たちも、実は恐る恐る人と付き合っているかもしれないのです。どうぞ怖がらずにチャレンジしてみてくださいね。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年01月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。 今回は、「我慢したり愚痴ったりばかり…うまく心の関係が築けません」という、かずしさん(33歳 保健師)のお悩みに心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんがアドバ イスしてくれました。 ■かずしさん(33歳 保健師)のお悩み 過去にお付き合いしてきたパターンとして、ふられるのが怖いために思ったことをストレートに言えない、というのがありました。不満を言ったり怒ったりしようとするけど、それで相手が逆に怒ったりしてしまうとすぐに自分の意見を撤回してみたり。 こういう関係性は嫌だなーと思っていたこともあり、今までと違うタイプの方と付き合い始めてみました。すると今までならあり得ないほど、思ったことを何でも言えるようになったのですが…彼が言い返さないのをいいことに逆に失礼なことまで言い過ぎているような気がします。 しょっちゅうダメ出ししています。これはこれで、立場が逆転しただけで関係性としては同じで不健康だなと思うのですが、どうしていつもこうなってしまうのか悩んでいます。依存心が隠れてそうだなと思ったり、自分の我慢が映し出されてるのかなと思ったりしますが、まだ解決策が見つかりません。と、いうか行動に移せずにいます。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより ふられるのが怖いために、言いたいことがストレートに言えなかった以前の彼達と、言いたいことは何でも、失礼なことまで言えてしまう今の彼と。自分がどうしてそういう態度になってしまうのか不思議ですよね。そんな関係ですと、なかなか心からのコミュニケーションはとれませんね。 まず、相手が怒ったりしてしまうと自分の意見を撤回してしまうのは何故でしょう。かずしさんは、怒っている人を見るのが嫌という気持ちがありますか。人と揉めるのが嫌という気持ちがありますか。 もしそうだとしたら、過去に「よく怒っていた人」を思い出してみてください。その人が怒るたびに、どんな気持ちがしていましたか。もしかして自分が悪いと責めていなかったでしょうか。それはたぶん勘違いです。相手は相手の事情で怒っていたかもしれません。 そして、怒っている人は何かを怖がっている人でもあります。怖い何かから自分を守るために「怒る」という表現をしている可能性があります。怒り出した彼を見たら心の中で「怖くないよ~」とつぶやいてみて下さいね。聞こえないようにね。 そして、彼に怒る権利をあげて下さい。不機嫌になる権利をあげて下さいね。かずしさんは自分の意見を撤回せず、黙っているだけでもいいかもしれません。二人の意見を無理に合わせようとしなくてもいいかもしれません。 意見が違う彼のことを「そうなんだ」と黙って見てみてくださいね。人と自分は異なる感情を持ち、違う意見を持っています。全く同じ感情と気持ちを共有している状況のほうが珍しいかもしれません。いや、そんな状況はないのかもしれません。 だからこそ、自分の思いを相手に伝えてコミュニケーションをとることが大事なのですね。 また「自分の我慢が映し出されているのかな」と書いていらっしゃいますが、かずしさんは何を我慢していると感じていますか。普段から言いたいことを我慢してしまう癖がありますか。 言いたいことが言えないのは「どうせ言ってもわかってもらえない」や「どうぜ私の意見はたいしたことがない」や「どうせ本当のことを言ったら人を傷つけてしまう」などの思いが隠れている場合があります。 その無意識の「どうせ」を思いきりひっくり返してみましょう。「どうせ私の話はわかってもらえる」「どうせ私の意見をみんなが聞きたがる」「どうせ本当のことを言うとみんなが喜ぶ」とこんな感じです。 日頃からブツブツつぶやいてみてくださいね。怪しさ満載ですが楽しいですよ。そして「自分の本音を言おう」と思ったときに思い出してください。「本音は人を傷つけない」し「怒らせない」のです。そう、本音は「ぶつけるもの」ではなく「伝えるもの」です。 相手への不満を伝えるときは、相手の行動を指摘するのではなくて「そのことで自分はどう感じたのか、そしてどのようにしてくれたらうれしいのか」を伝えてください。「感情を伝える」ことと「感情的になること」は別ですから、一呼吸おいて落ち着いてね。 自分の意見をストレートに言える相手と、言えない相手がいて、しかも場合によって失礼なことまで言えてしまうということについてですが、なんでも言えてしまう相手に対しては「どんな自分を出しても受け止めてもらえる」という安心感を持っていないでしょうか。 何を言っても嫌われない、もしくは嫌われてもいいという気持ちでお話していないでしょうか。人は「この人になら受け止めてもらえる」と感じると、自分の素を出すことができます。そして人は「素の自分」を出したときに本来の輝きを出せると思います。 「素の自分」とは、自分が「ダメ」と思っている部分も含めてのありのままの自分です。「ダメだと思っている部分」を隠したままお付き合いすると、それがばれないように隠そうとして、その結果長所まで消してしまうことがあります。 もしかして、今の彼には「自分のダメな部分」もさらけ出していないでしょうか。だからこそ、何でも言えてしまうのかもしれません。さらに、彼に失礼なことを言ってしまう時、実は自分のダメで隠したいと思っているところを指摘している可能性があります。 彼を通して自分の「素の姿」を見ていることもあります。かずしさんが自分の欠点だと思っている部分を許せるようになると、今の彼に対しての失礼な発言は無くなるのではないでしょうか。 人には必ず長所と短所がありますよね。それを鏡のように見せてくれるのが恋愛のお相手です。自分のダメな部分を見せていると逆に愛される。怖いかもしれませんが事実です。気まずくなることや揉めることを怖がらずに、自分のダメな部分を出して許していきましょうね。陰ながら応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2013年12月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助塾」。 今回は、「35歳になっても恋ができない」という、九曜さん(35歳 会社員)のお悩みに心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんがアドバイスしてくれました。 ■九曜さん(35歳 会社員)のお悩み この歳になっても恋愛できません。一人でいるのは寂しいし、結婚もしたいし、子どもも欲しいです。誰のことも特別に思えなくて気持ちばかり焦っています。 ■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより 九曜さん、こんにちは。35歳という年齢を気にされているようですね。もしかしたら、周りにいらっしゃる方達がすでにご結婚されているのかもしれませんね。私も30歳で離婚した時は、もう人生は終わったような気がしてしまい不安に感じたものです。 けれど49歳という年齢の今、まだ恋もできるし結婚もできると思えますし、周りにそういう方達もいらっしゃいます。30代はまだまだ若くこれからです。 恋愛にも結婚にもそれぞれの「時期」がありますから、まずは「この歳になっても」という考えを横においてみたらいかがでしょうか。年齢を重ねることは人生経験を積むことであり、その分魅力も増えているはずです。焦らなくても大丈夫。 そして、九曜さんは恋愛できない自分をどのように感じていらっしゃいますか。恋愛できない自分はダメ。特別に思える人に出会えない自分はダメとバツをつけていらっしゃらないでしょうか。「私なんて」と思っていらっしゃらないでしょうか。 恋愛はある日突然落ちるもの。その日は誰にもわかりません。ですから、いつ恋に落ちてもいいように「特別な自分」を磨き続けて準備しておきましょう。 それは、美味しい食べ物を食べることでもいいですし、今まで着てみたいと思いながら買わなかった洋服を着たり、思いきって髪型やメイクを変えてみるなど、まずは自分に手間と時間とお金を使ってみることです。 旅行に出かけてもいいし、お部屋をとことん片づけるのもいいかもしれません。自分を「特別な人」として大切にしてみる。自分史上最高の自分を日々見つけにいくのです。 それは同時に「ダメな自分」を許すことでもあり、一人ぼっちで寂しい自分を十分に感じることでもあります。 そんな自分を「それでもいい、人に知られてもいい」と優しく認めることでもあります。不思議なもので人は、その人が短所と思っているところを愛してくれたりします。 「特別に思える誰か」を探すのではなく、その方に「特別な自分」を探してもらいませんか。自分はいつでも恋に落ちる準備ができているし、結婚も子供もいつでもOKよ、と心から思えた時、ふと隣を見たらそこにその方はいるかもしれません。陰ながら応援しております。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2013年10月29日