指先にNAILS INCの星屑を忍ばせて、一張羅で過ごすクリスマスシーズン
キョロキョロと周りを見渡しては、ときどき視線を指先に落とす。輝く手元にまた気分が高まる。
その夜、布団の中で素晴らしい舞台を思い出す。
パジャマの袖から覗く指先はやっぱり光っていて、でも月明かりに照らされた「それ」はまるで雪が舞い散るスノードームのようで、私は爪の中に広がる小さな世界を見つめる。
クリスマスの今日はどんな夢を見るのだろう。
くるみ割り人形のような幻想的で美しい夢だとうれしい。
そこで美しい王子と恋に落ちるのだろうか。
なんてことを考えながら、クリスマスイヴの夜の子どものようになかなか寝付けなかった。