ロングからボブへ。ヘアカットで果たした、過去との決別【猫川舐子】
恋愛に関する軸は自分自身にまったくなく、彼からの評価がすべて。そんな状態だった私にとって、彼の言葉はあまりにも衝撃的で、必要以上に深刻に捉えてしまったのです。
およそ2年がかりで元の長さに戻して以来、ずっとロングヘアを保ってきました。交際相手が変わっても、長い髪は大切に扱われました。髪型について問われるたびに「髪を切れば99人が褒めてくれるけれど、ロングヘアが好きだというひとりの男性のために、絶対に切らない」と答えていた私。
無意識のうちに、5年前の出来事にずっと固執していたのだと思います。当時の彼の存在が、私にとって、それほどまでに特別なのでしょう。
今回髪を切ろうと思ったのは、ドライヤーで15分以上髪の毛を乾かしながら、ふと「無駄な時間……」と感じたことがきっかけですが、大切に守ってきた長い髪を疎ましく思い、切ろうと決断できた事実は、彼を過去の存在として昇華するとともに、決別できたことの表れなのかもしれません。
何か大きな出来事があったわけではありません。時間が、すべてを解決してくれたのです。
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エモーショナルな話はさておき、ロングからボブにしてまず一番に立ちはだかる壁は、スタイリングの難しさ。