呼吸法で、自分の感情との距離を上手にとれるように
ーー初心者でも取り入れられるヨガのメソッドを教えてください。
野沢「吉川めいさんが説いている呼吸の大切さ。このヨガの呼吸を初心者でも実感しやすい方法があります。それは、片鼻呼吸。片鼻呼吸は、休息モードの副交感神経と、スイッチオンの交感神経を呼吸を通して交互に切り替えることで、自律神経のバランスを整えて、心身ともにリラックスした状態にしてくれます」
■片鼻呼吸のやり方
1. 楽な姿勢をとります。立っていてもいいですが、座ったほうが身体が安定する人が多いので座ってできるならば、座りましょう。姿勢を正して、身体の中心の軸を感じます。
2. 片手の手を使います。
親指は、右の鼻に添えます。薬指は、左の鼻に添えます。他の指は軽く曲げます。
3. 両鼻から息を吸い、吐いたら両鼻を閉じ、顎を軽くさげます。
4. 右の鼻を開けて息を吸い、両鼻をブロックし、次に左の鼻から息を吐ききったら、そのまま左の鼻から息を吸い、ブロック。右の鼻から息を吐き、そのまま吸います。
5. このように右と左の鼻の呼吸を10回ほど繰り返します。
6. 最後に右の鼻から息を吐いたら、指を鼻からはずし、自然な呼吸に戻します。
7. これを10回ほど繰り返します。
野沢「片鼻呼吸は、右→左、左→右、右→左と交互に繰り返すことが大切です。副交感神経と交感神経がこの呼吸によって交互に刺激されます。朝、目覚めて眠いときにやれば、すっきりと目覚められますし、逆に夜、眠れないときにやれば、すうっと深い眠りに入れます」
ーー野沢さんが片鼻呼吸を取り入れるのは、どんなときですか?
野沢「朝の陽を浴びながら、1分ほどやることがあります。あと、実は私、とても緊張するタイプなので、みなさんの目につかないところで、こっそり片鼻呼吸をやることがあります(笑)。モデルの仕事をしているので、人前に出るのは慣れてると思われるのですが…緊張しちゃうんですよ。
呼吸が整うと、自分のことを客観的に見れるようになって、緊張している自分もいるな、と自分の感情と自分との距離を上手にとれるようになるんですよ。これは、ついつい子どもを感情的に叱ってしまうママや、パートナーとケンカをして感情に振り回されてしまう女性にもおすすめです。
かくゆう私も、昔は、感情に引きずられて彼氏とケンカをしてしまうことがありましたが、今は、感情の波が起こることはあってもそれに飲むこまれて溺れてしまうようなことは少なくなりました」
ーーヨガのポーズでwomanエキサイトの読者にもおすすめのものを教えてください。
野沢「ヨガにはさまざまなポーズがあって、自分の身体とコミュニケーションをとりながら、体調やそのときのコンディションに合わせたヨガをすることがいいのですが、初心者さんでもやりやすいのは木のポーズですね」
■木のポーズのやり方
1. 直立した状態から、片方の脚に意識を集中して、しっかりと体重をかけていきます。
2. もう片方の脚を曲げて、足の裏を軸足の付け根にしっかりとつけます。
3. 曲げた脚の膝を開いて、背筋を伸ばします。
4. 胸の前で手のひらを合わせて合掌し、呼吸を整えます。
5. 息を吸いながら腕を頭の上へあげ、前方を見て、視線を一点に集中させます。
6. そのままの姿勢で、自然呼吸をしながら30秒ほど姿勢をキープします。
7. 腕を肩の高さまでおろし、曲げた脚も床におろします。
反対側の脚でも同じように行います。
ーー木のポーズがおすすめの理由はなんですか?
野沢「木のポーズをやろうとすると、はじめのうちは、バランスが取れなくて身体がグラグラすることが多いと思います。でも、この
グラグラにも意味があって、自分の軸を自分で探そうとしているんです。木のポーズを日常に取り入れて、自分の中心を自分でとらえられるようになると、集中力が高まります。集中力が高まると、雑音に気をとられなくなって、心が安定するんです。つい焦ってしまったり、イラっとしてしまったり、そんなときに、木のポーズをとってみてください。自分を自分で感じることができて、ほっとできますよ」
ーー野沢さんとvedaの出会いはいつからですか?
野沢「私が2015年ベストオブヨガミューズを受賞して、翌年、吉川めいさんが同じ賞を受賞しました。その授賞式の会場で、めいさんと初対面。
初対面だったにもかかわらず、すぐに気が合って(笑)。そこからvedaに参加しています。現在は、季節ごとに行うシーズナルクラスでレッスンをしたり、イベントなどで講師として参加しています。人でもヨガでも出会いって、とても大切だと思ってます。新しいことを始めるときには、ちょっとした勇気がいるけれど、その一歩を踏み出してみれば、きっとみなさんにもステキな出会いが待っていると思います。私はヨガとの出会いをとても感謝していて、そしてそのおかげで自分の身体や心の変化にも気付きやすくなってきたと感じています。みなさんも、ぜひ、ヨガライフを始めてみてくださいね」
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