「“所有ではなく共有”の考えが浸透」3年で3.5倍に成長、レンタルドレス好調の背景とは?
(谷本さん/以下同)
コロナ渦以降、結婚式の形も多様化。式や二次会を行わない人も増えています。財政難や物価高の影響もあり、若い世代を中心に合理性を重視する層が増えているようです。
「着用頻度とそれに対する支出を考えた時に、できるだけ安く便利な方法で済ませられることをメリットと感じる人が多いのではないでしょうか。買うとクローゼットの中で場所を取られますし、いざ着ようと思った時に似合わなくなったり好みが変わったりすることも起きてきます。今は、あまりモノを持たない、自分に必要なものだけを持つという感覚に変わっているように思います」
SDGsの観点からも、レンタル事業は高評価。参入する企業も増え、利用者の選択肢は広がっています。モノが手元に残らないことも含め、コンパクトな暮らしに合ったメリットが多いことが、好調の理由のようです。
■10代から80代まで幅広い年代が利用、毎回違うドレスを着られる楽しみも
同社のサービスは、好みのドレスやスーツをサイトから選び、自宅や会場に配送。4泊5日間レンタルでき、男性用のモーニングコートから、ミセスドレス、お受験スーツなどのレンタルもあり、10代から80代まで幅広い年代の方が利用しているといいます。