「“所有ではなく共有”の考えが浸透」3年で3.5倍に成長、レンタルドレス好調の背景とは?
「今はメルカリが当たり前、古着がトレンドという時代なので、他人と何かを共有することに抵抗のない人が増えているんじゃないかと思います」と谷本さん。
「ご自身のお子さんやお孫さんがレンタルを気軽に利用していれば、それを勧めるかたちで年配世代もレンタルを自然に受け入れる流れができていると思います。必ずクリーニングしてある安心感もありますし、今はカーシェアやベビー用品、介護ベッドなど色々なレンタルサービスがあるので、他人とシェアをする下地も醸成されやすい環境になっています」
“所有ではなく共有”という考えが今は浸透しつつあるようです。所有欲は満たされませんが、レンタルドレスだからこそ享受できる“楽しみ”もあります。
「低コストで色々なデザインを楽しめる点がレンタルならではのメリットだと思います。写真にも残りますし、同じコミュニティの友人が順番に結婚していくことになると、同じドレスを着回せないという悩みもあると思いますが、レンタルなら毎回違うドレスを着ていけるという点は大きいです」
お財布に優しく、変化を楽しめるレンタルドレス。残すのは、モノではなく写真や思い出、というのも今の時代に合った選択肢なのかもしれません。