“架空の小説”着想フレグランス「イマジナリー・オーサーズ」日本上陸、ブック型BOX入りの全18種
香り:わずかなローズとゼラニウムにたっぷりのパチョリを加え、ブラックムスクとタバコのワイルドな官能性をプラス。残忍さと優雅さのバランスをとった、唯一のフレグランス。
■「フォーリング・イントゥ・ザ・シー」
女流小説家ニカ・ガラス(1950~2007)が19歳のときに出版した小説。ナポリ湾の暑いビーチとレモンの木々に囲まれた、短くも激しい恋愛を綴った自伝的大作が着想源。
香り:物語の海のシーンを想起させるような、波しぶきっぽく弾けるアルデヒドからスタート。ほんのり苦みのきいたレモンやグレープフルーツを効かせながら、トロピカルフラワーやライチの甘い香りへ。ラストは温かなムスクへと落ち着いていく。
■「オウ、アンノウン!」
65歳で余命1年と宣告された、探検家としても有名な小説家フィリップ・サヴァ。
マダガスカルの自宅を出て未知の地へ旅立った彼は、インド洋を渡り、バングラデシュ、ネパール、チベットを超えて中国の農村へと至る。そこで告白的に綴った「オウ、アンノウン!」は、人生の最後の痕跡を残しながら、人生の意味と格闘した男の物語。
香り:ほのかなスモーキーさが渦巻くラプサンスーチョンに、ムスクとオリスバターが官能的に重なり、ブラックティーや京都産モスがリラクシングな趣を与える。