ジェネリック医薬品の注意…1つの新薬で20種類あるものも
なら。
「残念ながら、まったく同じではありません。新薬の製剤検査は非常に厳しい。効果が証明された薬でも、ちゃんと体内で溶けるか、この包装形態で湿気をきちんと防げるか、紫外線に何日当たっても問題ないか……など細かく厳しい検査をいくつも経て発売されます。一方ジェネリック薬の場合、同じ成分が同じ分量入っているか、ちゃんと溶けるか、その程度のチェックしかされない。包装形態のチェックも新薬ほど厳しくないので、保管中に質が変化し、効果が落ちる可能性も否定できません」(秋津院長・以下同)
また、これはあまり知られていないことだが、1つの新薬に対して、ジェネリック薬は1つではない。何種類も存在するのだ。
「ジェネリック薬を作るメーカーというのは、すごくたくさんあるんです。
大手製薬会社が作っていた新薬の特許が切れると、いくつものメーカーがそのジェネリック薬を製造します。世の中にゾロゾロと出回り始めるので、医者の間でジェネリック薬を『ゾロ』と呼んでいるぐらい。もとは1つの新薬に、20種類ものジェネリック薬があるものもあります」
そこで、秋津院長は「ジェネリック薬で不調を感じたら、薬局を変えてみてほしい」